
「LaLaDX」(白泉社)3月号掲載、北福佳猫『原始人彼氏』第1話より。
「スピカ」という農業を司る女神の“婚活斡旋”により、主人公の女子高生・神米美大(かみごめ みと)は“運命の人”に出会うべく250万年前の地球にタイムスリップすることに。そこで出会ったのは、アウストラロピテクスのガルヒ。一見、獰猛で野蛮に見えるガルヒに身の危険を覚える美大だったが、彼の意外な優しさに触れ――!?
人間の少女と原始人の恋愛模様を描く少女マンガ『原始人彼氏』(作:北福佳猫)。「LaLaDX」(白泉社)3月号から連載が始まるやいなや、その斬新かつ衝撃的な設定が「原始人?? 彼氏??(戸惑い)」「攻めすぎ!」「続きが気になる」と大きな話題を呼んでいる。
「おたぽる」では、そんな『原始人彼氏』の作者である新人マンガ家の北福佳猫さんと、担当編集・佐藤さんにメールインタビューを敢行! 作品誕生のキッカケや、マンガ制作の裏側とは……?
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――「LaLaDX」3月号での連載開始以降、「続きが気になる!」とネットを中心に大きな反響を呼んでいますが、編集部には読者からどのような反響の声が届いていますか?
担当編集・佐藤(以下、佐藤) いろいろな反響があり、とてもありがたいです。その中でも「どんな話になっていくのか予想できない」という声が多い印象です。
――これを受けて、北福先生の今のお気持ちはいかがでしょう?
北福佳猫(以下、北福) どんな形でも反応を頂けるのは有難いです。小心者なので、かなりびっくりしています。読んで頂けるだけでとても嬉しいです。

――北福先生と佐藤さんの出会いや、『原始人彼氏』が「LaLaDX」で連載されることになった経緯についてお聞かせください。
佐藤 2年くらい前に北福さんがララの漫画賞を受賞して、その際誠実で熱量の高い作風に魅かれて担当希望を出しました。
北福さんと次回作の打合せをしている時に『原始人彼氏』の設定が生まれました。原始人と恋愛するアイディアを話したら、ちょうど最近同じような事を考えていたと言われた事が印象に残っています。
北福 お話を頂いたのと偶然同じタイミングで原始生活と運命の恋について興味を持っていたので、「今これを描くしかない」と直感で思いました。
――少女マンガといえば、“イケメン”との恋愛模様が定番となっていますが、“原始人との恋愛”という斬新なストーリーに衝撃を受けました。
北福 世界にこんなに沢山の人間がいて、毎日いろんな人とすれ違って、その中で出会って何かしらの縁を深める相手っていうのは、魂でつながる何かがあるんじゃないかと思うので、久遠の魂でつながる純愛を描くとしたら、いっそ原始人くらい遡った方がより純粋な物語になるかもと感じたんです。相手がたまたま原始人だっただけで、根底はイケメンとの王道の恋物語と何も変わらないと思っています。
――最初に『原始人彼氏』を読んだとき、佐藤さんはどのような感想を抱かれましたか?
佐藤 エピソード自体は話し合って作っているので流れは分かっていましたが、北福さんの持ち味である、画面に溢れるエネルギーやユーモアが『原始人彼氏』の世界観に完璧に合致していて、新鮮な気持ちでワクワクしながら読みました。

――連載するにあたり、具体的なアドバイスなどはされたのでしょうか?
佐藤 アドバイスではありませんが、「とにかく躊躇せず全力で原始人を描いて欲しい」と話しました。結果、野性味あふれる魅力的なヒーローになったと思います。
――北福先生にお伺いしたいのですが、この『原始人彼氏』を描く上で、インスピレーションを受けた作品はありますか?
北福 作品だと、『君の名は。』です。『君の名は。』みたいなシチュエーションで「都会人と原住民くらいかけ離れた二人が出会う話も面白いんじゃないかな」と思ったのが最初でした。
――美大とガルヒの仲がどのように進展していくか、また、他の登場キャラクターの活躍も気になるところですが、最終話の構想はもうすでに考えていらっしゃいますか?
北福 大まかな流れは決まっています。ただ、運命は行動でいくらでも変わるので、これからのキャラクター達の生き様で予定は変わっていくかもしれませんが。
――先生がマンガ家を目指すようになったキッカケや、影響を受けた作品・マンガ家さんについて教えてください。
北福 4歳くらいの時に母が少女漫画雑誌を買ってくれたのがきっかけでした。絵を描くのが大好きだったので、その時生まれてはじめて見た漫画という存在に感動して、漫画家という職業を知り、なりたいと思ったのが最初です。
一番影響を受けたのは羽海野チカ先生ですね。長い挫折と葛藤の期間があったのですが、先生の作品から、怖かったからやるしかないことと、真摯に向き合う熱を学び、また挑戦するきっかけになりました。今もずっと大好きです。
――マンガを描く際に心がけていること、こだわりはありますか?
北福 心が動く瞬間に真っ向から正直であること、漫画に誠実でいることです。あとはひたすら、読んでくださった人に楽しい瞬間があるように、下手な鉄砲も数打てば当たるじゃないですが「どこかたった一コマでもいいからめっちゃ響いてくれ」と念じながら描いています。

――改めて、『原始人彼氏』の見どころをお聞かせください。
佐藤 草食系男子が多いと言われる今の時代に、「男らしさとは何か」を話し合って作っています。原始人の野性的な逞しさや、現代の価値観やコミュニケーションが通用しない時代だからこその純粋な恋に注目してほしいです。
北福 舞台が原始時代なので、野性的なシチュエーションがたくさんありますが、その中でも少女漫画ならではの可愛さや切なさ、情緒的な美しさも大切に盛り込んでいきたいと思っています。無骨な野性味と乙女なキラキラ感のさじ加減を自由に楽しんで頂けたら嬉しいです。
――最後に、『原始人彼氏』読者のみなさんに、メッセージをお願いいたします。
佐藤 どんどん面白い展開になっていきますので、これからも是非ご期待下さい!
北福 目を留めて読んでくださって本当にありがとうございます。心軽くワクワクして頂けるよう、編集さん達と力を合わせて全力で頑張ります。最終話を読んだあと、「生きねば!」って明日に向かって笑って頂けるような作品になるよう想いを込めて描きます。楽しんでください!
■『原始人彼氏』
著 者:北福佳猫 Twitter:
@morinekorokoro
掲載誌:「LaLaDX」(白泉社)
*偶数月10日発売、5月号発売中!
価 格:690円(税込)
LaLa DX 公式サイト
http://www.hakusensha.co.jp/lala/mag_laladx/now.html
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