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15年間の歴史を振り返るとともに16年目のスタートを切った嵐の新しい試みが話題となったスタイリッシュなステージを誌上再現!
大野くんの誕生日をサプライズでお祝いした大阪公演のレアショットはもちろん、全国各地のステージやMCハイライトが楽しめる、デビュー15周年のメモリアル・イヤーを締めくくるにふさわしい一冊です!
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「出稼ぎ」風俗嬢が見た、福岡のクソ客たちと新潟・長岡の寂しく孤独な男たち

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

◎初めての出稼ぎ、福岡はクソ客ばかり
 ロリ系のポチャ店で出会った若い女の子に、この仕事には出稼ぎというものがあると教えてもらった。

 彼女は福岡に10日間行って、40万円以上稼いでこられたからおススメですよ、なんて言っていて、おいしい話を鵜呑みにした私。地方は世間が狭いため、身バレの心配から地元の人はまずあまり働けないので、慢性的な人手不足に陥っている風俗店も多い。そのため県外から働いてくれる女性を募集する。

 都内は女の子も風俗店も飽和状態で、特にデブは暇すぎて稼げないから、警戒したり迷ったりしている暇はない。失敗しても売り飛ばされても、守るものもなければ、これ以上失うものもない。デブのおばさんが、どう調べて働き先を見つけたらいいのかわからなかったので、情報を教えてくれた女の子とまったく同じお店に行くことにした。

 話を聞いてから2週間もしないうちに福岡へ飛んだ。初めての出稼ぎ。

 旅行へ行くと支出ばかりだけれど、お金を稼ぎながら旅行もできるなんて、旅行好きの私にはなんて一石二鳥なんだと、ハイテンションだった。ところが甘かった。

 彼女とは年齢が10歳以上違う上に、体形もはるかに私の方がデブだ。そのため同じグループ内のお店で、デブでもブスでも化け物でも誰でも入れるみたいな、採用率100%の地雷専門店のようなお店に配属された。契約内容は13日間出勤を希望し、勤務時間は12時間、宣伝用の自撮り写メブログは1日5回以上あげること。それで1日3,000円の寮費と雑費を引かれ、往復の交通費は支給された。

 福岡の出稼ぎは失敗だった。夕方5時から出勤して、朝の5時まで受付。朝4時59分に120分コースの予約が入ったときは、殺意が芽生えた。

 休むこともできず、乳首もまんこも触られすぎてボロボロに傷だらけ。こんなに連続出勤したことないから、回避方法もわからずそのまま受け入れていたもんだから、乳首がヒリヒリ悲鳴を上げていた。

◎出稼ぎ嬢の中には妊婦さんも
 博多は中州近くにビジネスホテルも密集しているので、この激安デリヘルの利用者も、繁華街で飲んで酔っ払った出張客の多いこと。とにかく酒癖の悪い客は臭いし乱暴だし、酔っぱらってろくに勃起もしていないのに、生で強引に挿入してこようとするような、クソ客ばかりだった。

 博多在住のお客さん全員が悪いわけじゃない、東京や大阪から出張で来てハメを外して遊んでいる客層が最悪なんだ。客層は最悪だったうえに、13日間で34万5,500円という微妙な結果に終わった。この額なら東京でも全然変わらない、ただ閑散期だったのでちょっとは有り難かったというだけ。

 それにしてもこの店、出稼ぎ嬢だらけで驚いた。ワケアリ嬢で、地元で出産できないのか住むところがないのかわからないけれど、何カ月も出稼ぎで滞在して働いている妊婦さんがいた。かなりおなかも大きくて、売りは母乳らしく、需要がかなりあるという話。赤ちゃんへの衛生面や性病のことを考えると、とても恐ろしくて理解できない。

 でもやらなきゃいけない事情があるのかなと思うと、なんだか見ていて切なくなった。福岡のデリヘル、もう二度と働きたいと思わないし、恐怖でしかない。

◎面白いほどに客層が違いウブだった、新潟県長岡
 この翌月からは、もっとまともなお店で働きたいと思い、また人の紹介でお店探し。店長やスタッフがいい人たちで働きやすく、新潟の第2の都市・長岡へ約1年お世話になった。

 月の約半分を寮で生活し、東京と行ったり来たりする生活。博多のように地方の都会とまでいかない、のどかな田舎街、長岡。地方でも面白いほどに全然客層が違う。ウブな人も多く、風俗嬢を卑下しない人も多く、本気で結婚を申し込んでくるお客さんもいた。

 コシヒカリなどの農家さんも多く、閑散期や繁忙期が他県と違い、田植えのシーズンや稲刈りのシーズンに出稼ぎすると、暇という印象だった。新潟に行くようになって驚いたことが、テレビのローカルCMで知った、うつ病自殺者の多さ。

 本番を無理強いする人も都会に比べると圧倒的に少なくて、どちらかというと孤独や寂しさを癒やしたり、話し相手がほしくてデリヘル嬢を呼ぶという人も結構いた。

 東京で奥さんに捨てられ、病んで実家に帰ってきたんだけれど、うつ病の薬を飲んでいるから勃起はしないんだ、と言いながらも、寂しさから真夜中にデリヘルを呼んで、ただひたすら話を聞いてほしいという人もいた。

 障害があるからといろんなデリヘルに断られて、ようやくそちらのお店がOKしてくれて、とうれしそうに話す、酸素ボンベのカートを引いた男性とは、ラブホでたくさんお話を聞いた。

 母がうつ病でずっと入院生活、祖母と二人暮らしの20代のお兄さんは、母の医療費と祖母との生活費を稼ぐことに必死で、仕事も介護職だから同世代の友達もあまりおらず、友達になってほしいと本気でお願いされたり。

 地方の寂しさと孤独をまざまざと見せられた1年だった。気候が性格に影響するのかわからないし、雪国気質という言葉があるのかわからないけれど、暗くて閉鎖的で人見知り、よく言えば控えめ、親しくない人には陰湿だったりする人も多く感じた。でも、親しくなると本当に面倒見がいい。優しいし一途に遊んでくれる人が多かった。

◎地方の寂しさと孤独に耐える、男性たちの姿
 もちろん中には遊び方やルールがわかっていない、とんでもない非常識な人もいたけれど、この新潟出稼ぎ生活1年で精神力がかなり鍛えられ、忍耐力もつき、今ではちょっとやそっとのクソ客ではブチ切れなくなった。

 安定して稼げていて常連さんも増えたし、人間としてもかなり成長できたのだけれど、いつまでも毎月行ったり来たりの生活も結構疲れる。毎月スーツケースに荷造りをして、新幹線に乗ることに疲れ果て、8月の長岡花火大会を最後に新潟に別れを告げた。

 最後の出稼ぎ10日間中、何度も通ってくれたり、餞別をくださるおじさんがいたり、「君がいなくなったら、次は誰を指名したらいいんだ」なんて言われると、本当に切なくなった。仲良くなったおじさんたちそれぞれと、涙涙のお別れをしたり、ラブホテルで尾崎紀世彦の「また逢う日まで」をバックミュージックに流しながらハグしたり。

 新潟県民の優しさと、孤独と寂しさに生き耐える、普段は見せない男性たちの姿に、最後まで涙が止まらなかった。

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*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、現在出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちするアラフォー。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱいだけれど、1日2万稼ぐのがやっとの売れない風俗嬢。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画

ミスFLASH 2013グラビアイドル池田裕子、ついに“処女卒業”か!?「男性経験がないので……」

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「ミスFLASH 2013」の池田裕子が、4枚目のDVD『成熟未満』(イーネット・フロンティア)を発売し、東京・秋葉原で記念のイベントを行った。  昨年9月に、バリで撮影したという本作。恋人と一緒に旅行している雰囲気のイメージ作品だという。詳しい内容についても聞いてみた。 ――素敵なパッケージ写真ですね。 「別荘みたいな素敵な場所で撮影したんですが、お風呂で、南国らしい花びらを散らして撮影しました。わざわざ花を摘んできたのかと感激してたら、普通に市場で袋詰めして売ってました(笑)」
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――セクシーシーンも? 「今回初めて、自分で希望して全身タイツに挑戦しました! これまでにないセクシーを追求しています(笑)。衣装さんにわざわざ作ってもらった、力作です!」 ――変形水着も多いですね。 「特に黒の変形水着は、衣装合わせで気に入って着たくなって入れてもらいました! プールサイドできたピンクのビキニのシーンでは、ワキを強調しています!」  29歳にもなって、このタイトルは?との質問に対しては苦笑いで「男性経験がないので……」と、遠慮がちに処女キャラが続いていることを告白していた。 池田裕子 オフィシャルブログ「百戦錬磨の魔窟」http://www.diamondblog.jp/official/ikedayuko/
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池田裕子/成熟未満 [DVD] 処女!? ミスFLASH 2013グラビアイドル池田裕子、ついに処女卒業か!?「男性経験がないので……」の画像7

いろいろあったけど……今年は『さんタク』がゴールデンタイムで放送! 4月10日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:30~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

●V6

8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦

 

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手コキ、どうしてる? 痛い「手コキ」にガマンする男子多し! 押さえておくべき2点

こんにちは。月経カップを洗面所に置き忘れていたのですが(実家暮らし)、物干しハンガーにぶら下がってました。父よ……なんだと思って洗ったんだろうか、大根 蘭です。

 セックスのとき、オッパイを鷲づかみで力強く揉みしだく彼に対して「痛いっつーの。AVの観すぎ!」と苦痛に感じる女性は今なお少なくないのではないでしょうか。「ホント、男って……」と思っているアナタ! アナタも男性に対して痛い思いをさせている可能性があるんです! 人のふり見て我がふり直せ、ということで、今回はチンチンを愛撫するときの「手コキ」についてです。

◎「手コキ」でイタイ思いをしている男性多し

 フェラに関しては探究心を持ち、熱心にリサーチをしている女性も多いと思います。では、「手コキ」はどうでしょう? フェラに必死なあまり、手コキは適当になっていませんか? とはいえ、風俗店では重要なテクニックのひとつではありますが、通常のセックスでは取り入れない方もいるでしょうし、フェラをする際、“なんとなく”手も一緒に動かしているという方も少なくないと思います。しかし! この手コキに対して「痛い!」と心で叫んでいる男性が、なかなか多いようです(※怒りがこみ上げるほど痛いのに、気を遣って「気持ちいい」と言っていることもあるようですよ……)。

 手コキテクを学ぶために、男性同様AVや動画を観る女性もいますが、男性が女性のオッパイを激しく揉みしだくのと同じく、AVの演出として強く擦っている(もしくは、映像だと力強く上下に動かしているように見える)ものを観たって意味がありません。そんな私も今まで「口だけでヤッてほしい」派の男性と対峙することが多かったため、たま~に手コキ機会があると力加減がわからず、静かなるパニック状態で探り探りやってきました。もしかしたら、痛みを与えている可能性大です……。

 手コキは、上下運動のほかにも「指2本で竿を~」「両手で包んで~」「尿道は舐めながら~」などなどたくさんのテクニックがありますが、それはまたの機会にお伝えできればと思います。今回は、テクニックの前に知っておくべき注意点をお伝えしていきますので、心に留めていただきたく候。

◎「痛い!」理由は?

 男性が手コキで痛いと感じる理由には「力が強すぎる」「皮を引っ張りすぎ」の2点があります。ちんこの感受性には個人差があって、ちょっとした刺激でも痛みを感じて萎えてしまう人もいれば、強く握りながら上下に動かしても大丈夫な人もいます(女性のクリに対する感じかたと同じですね)。必死になるあまり、勃起しているカッチカチ状態のちんこは繊細である、ということを忘れ、無意識に強く握ってしまっていませんか? ちんこは全体的に皮膚が薄く繊細な場所だということを忘れないようにしてください。

 また、皮膚が薄い上に乾燥している状態で擦られると、摩擦が痛みを感じさせてしまうので、フェラの時よりもさらに唾液をたっぷり出してちんこをコーティングしておくか、ローションでヌルヌル状態にしておくことがポイントです。

◎「皮と一緒に上下」は仮性包茎のみ!?

 ちんこの皮は、引っ張られると激痛を感じる場所だそうですが、「痛い手コキ」で1番多くみられるのが、「上下運動の際に思いっきり皮を引っ張っられる」こと。私自身、調べていく中で驚きの事実がありました。手コキのテクニックとして「皮と一緒に上下する」といつかどこかで学習した記憶があります。ただ、ここには忘れてはいけない重要な大前提があったのです。それは「仮性包茎の場合は」ということ。

 「日本人男性の半数以上は仮性包茎」と言われていますが、仮性包茎の場合は、勃起した状態でも、表面の皮だけが動くほど皮に余裕がある状態です。さらに、膨張率(通常時と勃起時の差)が高くなるとさらに皮は余るようです。この「仮性包茎」なら「皮と一緒に上下」で間違いないのですが、逆に包茎ではない場合や、皮が余っていないちんこの場合、無理に上下に動かそうとすると亀頭と竿のつなぎ目部分に痛みを与えてしまうようです。

※仮性包茎でも皮の余り具合はそれぞれなので「皮確認」は必要です。

 仮性包茎ではない人・皮がほとんど動かない男性への手コキは、ちんこを握って上下運動をする際に(唾液をたっぷりorローション活用で)、手とちんこの皮膚同士の摩擦が強くなりすぎぬように心がけましょう。

◎STOP! 強い「手コキ」

 男性のオナニーは基本的に手コキ。つまり、普段のオナニーの仕方次第で、刺激に対しての感じかたは大きく変わってくるものだと思います。普段は刺激弱めのオナニーをしている男性の場合、「彼女の力任せな手コキが痛い!」と悲鳴を上げるでしょうし、逆にいつも強めに握ってオナニーをしている場合は「弱すぎて全然感じない……」と物足りなく感じるかもしれません。「普段、どんな感じで握ってるぅ~?」なんて聞かれても、まぁ答えにくいでしょうから、優しい愛撫からはじめて、相手の反応や強弱の加減を聞いてみるのが得策だと思います。

 ただ、個人的に思うことですが……男性のオナニーは“射精するため”の手コキなので、セックスの前戯として行う手コキでは、強さよりも“ヌルヌルの状態”や視覚的な興奮、焦らし効果のためにも、弱めの手コキの方がいいんじゃないかなぁ~と思っています。膣圧より強い力の手コキをして(普段のオナニーで力強い手コキに慣れている男性もそうですが)、その強さに慣れてしまうと、挿入してもイケない「膣内射精障害」になってしまう危険性もあるので、気をつけてください!

(大根 蘭)

いま、小中学生はどんな雑誌を読んでいるか? 調査して分かった「いまどきの読まれ方」

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「セブンティーン 2017年05月号」(集英社)
 2016年末、雑誌の売り上げが41年ぶりに書籍を下回ったというニュースが出版界を駆けめぐった。雑誌の市場規模はピークだった1997年と比べると約46%にまで縮小しているという。こうした雑誌市場の低迷には、言うまでもなくスマホやインターネットの台頭が大きく影響している。なかでも、物心ついたときから当然のようにスマホがあったいまの小中高生は、当然のように情報はスマホでタダで手に入れるものと思っているのだ。  そんな時代ではあるが、きちんと調査してみると、いまどきの小中高生たちにも意外とそれぞれのお気に入りの雑誌があることが分かってきた。その結果をよく見てみれば、これからの雑誌市場の行方が見えてくるかも……?  どんなジャンルの雑誌を読むかは、その人がどの分野に一番関心を持っているかを如実に反映するもの。中高生に読んでいる雑誌を聞いてみると、一番多いジャンルはやはりファッション誌だった。 (以下、雑誌名、年齢、学年、性別、理由の順に掲載) 『Seventeeen』(集英社)17歳、高校2年生、女 「モデルがかわいいのと、それなりに流行は知っとかなきゃいけないし、周りも読んでるから買ってる。女子高生向けの雑誌のなかでは服の系統が着れそうな感じだし、メイクとかも載ってるから」 『Seventeen』 16歳、高校1年生、女 「主に高校生が対象の雑誌だから、載っている服が20代向けの雑誌より安くて手が出しやすいのが多かったり、学校に持って行くものも載っていて参考になる。人気のモデルも出ているし、雑誌の価格も安いから買ってる」 『ViVi』(講談社)17歳、高校2年生、女 「他の雑誌に比べて好きなテイストの洋服やモデルが出てるし、写真もキレイ。値段は安いとは思わないけど、ボリュームがあるから満足度高い」 『ViVi』18歳、高校3年生、女 「ハーフモデルが多くて他の雑誌よりかわいいし、海外のファッションも参考にしているのがいい。流行りに敏感で他の雑誌にはないスタイリングが載ってるし、エンタメ情報も豊富なのがいい」  ファッション誌を参考にするのは女子高生だけではなく、その少し下の女子中学生の世代から始まっているので、その年齢層のコメントも見てみよう。 『nicola』(新潮社)12歳、中学1年生、女 「私は付録を見て雑誌を買うんですが、『nicola』が一番中学生向けのオシャレなアイテムが多いから好きです。あと、メイクの仕方や髪型の参考にもなる」 『Popteen』(角川春樹事務所)15歳、中学3年生、女 「ファッションが好きで買ってるけど、かわいくない読モを探して学校でネタにしてる(笑)。最初はママ(45)も読んでたけど、『最近のPopteenって全然エロくないのね』と言われてからは全然見なくなった」 どうやらママが女子中高生だったころは、「Popteen」は結構エッチな情報が載ってた雑誌だったようだ。 『Zipper』(祥伝社)14歳、中学2年生、女 「ママが買ってくれる。私がファッションに興味がないからだと思う。でも雑誌に出てくるモデルの女の子たちも全然かわいいと思わないし、男のモデルもなよなよしてキモい。おばあちゃんの部屋にある『美しいキモノ』(ハースト婦人画報社)とかのほうがよっぽど見てて勉強になる」  いまどきの中学生の母親世代は90年代にコギャル文化を謳歌していた世代と重なっているわけで、母親が娘にファッション誌を読ませたがるのも時代の流れ。当の娘は着物雑誌のほうがお気に入りというのも面白い。  このように、意外と読まれているファッション雑誌だが、決まった雑誌を毎号買うとなると少数派で、普段はネットで十分という声はやはり多い。そんな声も集めてみたので紹介しよう。 17歳、高校2年生、女 「雑誌はそんなに読まないし、毎号買ってるとかもない。普段は情報だけならネットで十分。お小遣いは月に7000円+携帯代、交通費別途で、雑誌はその7000円の中から買う」  この女子高生はたまに雑誌を買う時は付録目当て。普段は出版社の公式インスタグラムを見て、いい付録があると分かったときだけ買っているのだとか。そして付録付きの雑誌を買ったら自分のインスタに乗せて友達に見せる。いまどきの中高生はSNSをベースに生活していて、ネットだけでは補完できないものがある場合にのみ雑誌を購入するのかもしれない。  そんなデジタルネイティブの高校生が雑誌を購入する動機となるのが「知らない世界を見せてくれそう」という期待感。そんな傾向がわかるのがSEX特集で有名なこの雑誌。 16歳、高校1年生、女 「私が『anan』(マガジンハウス)を読み始めたのはちょうど1年前くらいのことです。最初は『こんな刺激の強いものはひとりでこっそり見よう』と思っていました。ただ、いざ読んでみると『anan』には“肝心”なところ……そんなに過激なものは載っていなかったので、今では友人たちと共に読んで、内容をネタにしておしゃべりしています。それまで強がって話せなかったことも、この雑誌を通してさらけ出せるようになりました」  ページを開いてみると少々肩すかしだったらしい「anan」だが、自分をさらけ出すきっかけになったとはほほえましい。  さらに年齢を下げて小学生が読む雑誌をヒアリングしてみると、やはりマンガがいまでも好まれているようだが、詳しく聞いてみると、最近の雑誌事情が垣間見えた。『絶体絶命でんぢゃらすじーさん邪』などのマンガが面白くて『別冊コロコロコミックSpecial』(小学館)を買っているという小学2年生男子が、なぜコロコロ本誌を買わないかというと、もらっているお小遣いでは毎月は買えないから。また、親が定期購読している『子供の科学』(誠文堂新光社)を読んでいる小学5年生男子は「ワンピース」が好きなのだが、単行本で最新刊を買うことで追いかけており、『週刊少年ジャンプ』(集英社)本誌は決して読まない。本誌をたまに見てしまうと話が先に進んでしまっているのが嫌なのだとか。親はジャンプを読まないと学校で「ワンピース」の話題についていけないのでは?と気にしたようだが、特に問題はないそうで、小学校でも「ワンピース」をジャンプ本誌で追いかけている子は少数派なのかもしれない。  また、この「コロコロコミック」については、「幼稚園のころから約15年間にわたり読み続けてきました。もはや私の人生といっても過言ではありません」と熱いコメントを寄せる高校3年生男子もいて、その人気のほどが窺える。  ほかには、「小さいときから科学や物理現象に興味があり、将来物理学者になりたいという夢があるので、『Newton』(ニュートンプレス)を読んでいます」という高校1年生男子や、「『大学への数学』(東京出版)は難易度の高い問題が多く、解くのがとても面白いです」という別の高校1年生男子などもいるが、お勉強系に限らず、ニッチな趣味を深めていくには、今でも雑誌は有用なツールであるようで、次のような声もあがっている。 『月刊Goods Press』(徳間書店)13歳、中学1年生、男 「プラモデルやフィギュア、車、電車など、僕の興味にあったものを取り上げているので読むようになりました。何より、同じ趣味を持つ大人たちはどんな意見を持っているのかを知ることができて面白いです」 『電撃G’s magazine』(KADOKAWAアスキー・メディアワークス)17歳、高校1年、男 「最新のアニメやゲームの情報が載っているので購読しています。自分の好きなアニメが特集を組まれていると嬉しいし、ゲームで使える秘密コードが入っている付録を目当てに買うことも多いです」 『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)17歳、高校3年生、男 「たくさんの人が撮った写真を見ることができる。写真集は個人の意識に強く染まっているけど、この雑誌ではいまの流行やコンクールの批評などを幅広く知ることができて、とても参考になります」  雑誌の世界には、まだまだネットだけでは知ることのできない情報がたくさん隠れている。実は、イマドキの中高生もちゃんとそのことを分かっているのかもしれない。そのことに気付き始めた彼らを読者としてちゃんとつなぎとめておくには、雑誌の作り手側にも飽くなき探究心が求められているのは言うまでもない。さて、ネットでこれを読んでいる読者の皆さんは、「まだまだ雑誌も捨てたもんじゃない」と思えただろうか?

毛穴汚れは落ちず、泡は5秒で消える虚しさ……分解酵素配合の「suisai」【本当はヤバイ洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■肌のザラつきには手応えも、毛穴汚れまでは取れない
suisai-hontai【商品名】suisai ビューティクリアパウダーウォッシュ(0.4g×32個/オープンプライス:実勢2,000円前後)

【PRコピー】毛穴の黒ずみ汚れ・角栓・ザラつき、古い角質をきれいに取り去り、つるつるスベスベ肌に洗い上げる

<総合評価(A~D) C>

◎全成分
タルク、ココイルイセチオン酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ラウリン酸K、カラギーナン、シルク、水、メチコン、BG、イソステアリルアルコール、BHT、エタノール、ポリクオタニウム-51、乳酸桿菌/豆乳発酵液、オランダカラシエキス、乳酸、水酸化K、プロテアーゼ、リパーゼ、メチルパラベン、フェノキシエタノール

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 「タルク(白色パウダー)」が主成分になっている珍しいパウダー洗顔です。主な洗浄成分は、弱酸性~中性固形洗剤の「ココイルイセチオン酸Na」で、その他スルホン酸系・アミノ酸系・石けん系なども複合的に配合しています。

 基本的な洗浄力は中の上ながら、タンパク質分解酵素「プロテアーゼ」が配合されているため、洗浄力が補強されている点に注意。毛穴汚れなどを強力に分解する力がある一方で、酵素系の使いすぎは肌のタンパク質も傷つけるため、肌にはかえって負担になる懸念があります。

 毛穴汚れが気になる際に、たまに使う程度の利用頻度を推奨します。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー
・汚れ落ち:★★★★︎☆
 肌がキュキュッとする程、皮脂汚れを落とすことができました。肌表面のザラつきも少し落ちたような気がします。

・保湿力:★★☆☆☆
suisaisuisai_1 普通肌で試したところ、すっきり感が強い使用感でした。洗顔後しばらくすると、肌表面に膜を張ったようなつっぱり感がありました。

・泡立ち:★☆☆☆☆
suisaisuisai_2 粉が水を含みながら泡立ちますが、泡を立てている最中も手からこぼれ落ちそうになる弱めの泡立ちです。

・ 泡の持続力:★☆☆☆☆
suisaisuisai_3
 元から頼りない泡でしたが、洗顔を5秒ほど続けると泡は消えました。

・  毛穴の汚れ落ち(商品のPRポイント):★☆☆☆☆
 毛穴の汚れは落ちず、毛穴の黒ずみは残ったままでした。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向

・ 肌がすべすべになる
・ 今までの洗顔と全然違う
・ 泡立ちもよくて使いやすい

×悪い口コミの傾向

・ しみる
・ 肌に赤みが出た
・ 普通の洗顔と変わらない

◎結論:普通肌〜脂性肌でザラつきが気になる方におすすめ!
 毛穴に詰まった汚れを落とすことを期待して使用すると、ガッカリしそうです。また、肌の弱い方には刺激が強すぎる場合があるので、肌に異変を感じたら、すぐに洗い流しましょう。一方、普通肌〜脂性肌で皮脂量が多く、肌がザラつきやすい方にはおすすめです。ただし、コスパが悪いので週に一度のスペシャルケアで取り入れる程度で良いと思います。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

伝説のプロデューサーと新鋭監督がガチゲンカ!! アウトロー映画『ろくでなし』に漂う不穏な熱気

伝説のプロデューサーと新鋭監督がガチゲンカ!! アウトロー映画『ろくでなし』に漂う不穏な熱気の画像1
大西信満と渋川清彦のダブル主演作『ろくでなし』。映画の完成後、奥田庸介監督と山本政志プロデューサーは完全決裂した。
 ザラザラと乾いた肌感触。口の中を切ったときに感じる、あの血の味わい。北野武監督の初監督&主演作『その男、凶暴につき』(89)を初めて観たときの衝撃が忘れられない。ザラついた肌触りと血の味は本来なら不快なもののはずなのに、北野監督の処女作にはそれが甘い陶酔感に感じられた。同じような感触を、ヤン・イクチュン監督の長編デビュー作『息もできない』(08)やニコラス・ウィンディング・レフン監督のハリウッド進出作『ドライヴ』(11)を観たときにも感じた。どの作品の主人公たちも現実社会に苛立ち、ふとしたことで溜め込んでいた感情を暴力という形で炸裂させる。歩く不発弾のような危ない男たちだ。奥田庸介監督の新作『ろくでなし』も、いつ爆発するか分からない不発弾を抱えて生きる男たちのザラザラとした肌触りと血の味を感じさせるドラマとなっている。  物語の舞台は現代の渋谷。新潟の刑務所を出てきたばかりの一真(大西信満)は流れるようにして東京に辿り着いた。建設現場で働くも、長くは続かない。そんなとき、夜の渋谷で見かけた女・優子(遠藤祐美)を一方的に“運命の女”と思い込み、優子の勤めるダンスクラブへ。クラブでガンを飛ばしてきた若者相手に大立ち回りを演じる一真だったが、その腕っぷしの強さを買われてクラブのオーナー・遠山(大和田獏)の用心棒として雇われる。裏社会の住人でもある遠山は頭のネジが数本外れており、遠山が撲殺した裏社会の顔役の死体を兄貴分・ひろし(渋川清彦)と共に処理することに。暴力まみれの生活を送る一真だが、その一方では優子への想いを募らせ、彼女の帰り道を追ってアパートまで付いていくようになる。だが、一真にとっての“運命の女”優子は男関係や金銭問題など様々なトラブルを抱えている女だった──。  無口な男・一真は、若松孝二監督の反戦映画『キャタピラー』(10)で手足を失った芋虫男を、大森立嗣監督の官能作『さよなら渓谷』(13)で真木よう子を相手に大胆な濡れ場を演じた大西信満。一真と同じ新潟の刑務所出身という自慢できない“同窓生”ひろしに『お盆の弟』(15)と『下衆の愛』(16)で売れない映画監督を哀愁たっぷりに演じた渋川清彦。オーディションでヒロイン・優子に抜擢された遠藤祐美は、薄幸系女優と呼ばれた麻生久美子をさらに幸薄そうにした雰囲気が本作によく合っている。ひろしの舎弟・由紀夫を演じた『ケンとカズ』(16)の毎熊克哉、優子の妹・幸子を演じた上原実矩も、みんな不機嫌そうな面構えだ。ままならない現実に苛つきながら生きている。でも、あまりに不満を呑み込みすぎると、クラブのオーナー・遠山(大和田獏が怪演!)のような狂人になりかねない。そうならないよう、彼らは不器用ながらも自分たちなりの幸せを掴もうと懸命にもがき続けている。
伝説のプロデューサーと新鋭監督がガチゲンカ!! アウトロー映画『ろくでなし』に漂う不穏な熱気の画像2
どうしようもなくダメ男を引き寄せてしまうオーラの持ち主・優子には、「シネマ☆インパクト」参加者の遠藤祐美が選ばれた。
 人気コミックの実写化が花盛りの日本映画界において、そんなブームなんて知ったこっちゃねぇと泥くさいオリジナルのアウトロー映画を撮り上げたのが奥田庸介監督だ。1986年生まれの奥田監督はこれが長編3本目となる。クラウドファンディングで資金を調達した前作『クズとブスとゲス』(16)は「この映画が撮れれば死んでもいい」という奥田監督の気迫がこもった規格外の逸品だった。『クズとブスのゲス』の酒場のシーンで、主演も兼ねていた奥田監督はスキンヘッド状態の頭で本物のビール瓶をカチ割るという狂気のアドリブ演技を見せた。そのシーンを撮り終えた後はもちろん病院行きとなっている。  そんな奥田監督の変人ぶりを気に入ったのが山本政志プロデューサー。山本政志プロデューサーは実践型ワークショップ「シネマ☆インパクト」を主宰し、ワークショップ受講者たちをメインキャストにした大根仁監督の『恋の渦』(13)などのヒット作を生み出している。また、監督作『闇のカーニバル』(82)や『ロビンソンの庭』(87)といったインディーズ作品で海外にも名を馳せた伝説的な映画人である。新興宗教を題材にした『水の音を聞く』(14)でも監督としての健在ぶりを示した。強烈な個性を持つ2人がタッグを組んで企画がスタートしたのが『ろくでなし』だった。ところがボルテージの高い者同士の顔合わせは、あまりにも危険すぎた。脚本段階で両者は大ゲンカとなってしまう。2016年の夏、『クズとブスとゲス』の公開前に奥田監督を取材した際、奥田監督が携帯電話で激しい口論を始めたので驚いたが、その相手が山本政志プロデューサーだった。  奥田監督と山本政志プロデューサーとの間に生じた軋轢は深刻で、クランクイン直前を控え、撮影中止にするかどうかという瀬戸際まで行っていた。映画が完成した今も2人は和解しておらず、そこで『公開大討論会!「おい、ろくでなし!今夜、決着つけようじゃないか」』(4月2日、渋谷ユーロライブ)が開かれた。両者が激昂してつかみ合いにならないよう、キックボクシングの元世界王者・小林さとし氏がステージ上で立ち会い、『ろくでなし』を上映するユーロスペースの支配人・北條誠人氏が司会進行を務めるというもの。このときの両者の殺伐としたやりとりを聞くと、奥田監督の書き上げた脚本の初稿に山本政志プロデューサーは納得できず、改稿したことがケンカの発端だった。自分の脚本に手を入れられたことが奥田監督は気に入らず、両者の間に溝が生じてしまった。山本政志プロデューサーにしてみれば、「街を舞台にし、情感は排したものにしようと打ち合わせていたのに、情感の部分が守られていなかった」ので修正した。また、奥田監督が撮影現場で初稿に戻そうとするのが許せなかったという。奥田監督いわく「現場で自由に撮れないのなら監督である意味がない」「プロデューサーという上からの立場で言われるので、打ち合わせになっていなかった」とのこと。山本政志プロデューサーがアウトローものとしてのリアリティーを高めるために、本職の方たちを現場に招いていたことも、奥田監督との距離を生む要因となったようだ。結局、山本政志プロデューサーはプロデューサーという肩書きではなく、アソシエイトプロデューサーとしてクレジットされている。
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『ケンとカズ』(16)のドラッグディーラー役で注目された毎熊克哉。出番は多くないが、観客の印象に残る美味しい役だ。
 公開討論は最後まで平行線のまま、お互いに一歩も歩み寄ることなく決裂した形で終わりを告げた。個性が強すぎるクリエイター同士のケンカはガチだったことだけは、成り行きを見守っていた観客にもひしひしと伝わった。ろくでもない討論会だったわけだが、両者が火花を散らしながら完成させた『ろくでなし』がダメな映画かというと全然そんなことはない。撮影裏の不穏な空気をはらみつつも、キャスト陣はベストの演技、いやベスト以上の演技を見せている。監督が100%自由に撮りたいものを撮ることが許された恵まれた現場で傑作が生まれるかというと、必ずしもそうでない。その逆も然りということだ。  作品としては欠点を持っていても、堪らなく魅力的なシーンや役者が瞬間的に放った輝きが脳裏に焼き付く映画もある。今回の『ろくでなし』でいえば、ラブホテルで枕営業をしようとしていた優子の前に一真が立ちはだかり、路地裏でお互いボコボコに殴り合う長回しシーンが忘れられない。それぞれの感情が爆発するこのシーンを撮る瞬間、監督とプロデューサーの軋轢など舞台裏のトラブルはいっさい関係なく、役に没頭した2人が共に殴り合うことで、そこに愛らしきものがあることが浮かび上がってくる。痛くて、無様で、かっこ悪くて、でも放っておくことができない愛しい映画。それが『ろくでなし』だ。監督とプロデューサーはケンカ別れしてしまったが、その分観客に愛される映画になってほしい。 (文=長野辰次)
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『ろくでなし』 監督/奥田庸介 プロデューサー/村岡伸一郎 アソシエイトプロデューサー/山本政志、松本治朗 出演/大西信満、渋川清彦、遠藤祐美、上原実矩、毎熊克哉、大和田獏 配給/C・C・P 4月15日(土)より渋谷ユーロスペース、新宿K’s cinemaにてロードショー (c)Continental Circus Pictures https://www.rokudenashi.site

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「LARME」は「世界観から情報量」重視へ? 普通のファッション誌に見え始めた理由

 「LARME」(徳間書店)に男性編集長が就任してから、早3号目になります。新体制後すぐの号では男ウケを意識した際どいランジェリー姿をバンバン載せたかと思いきや、次号では驚くべきほどの貞操っぷりを見せるなど、イマイチ方向性が定まり切っていない感じのある最近の「LARME」。また前号では、誌面アンケートの結果を重視し、ティーンズ向けのトレンド服やコスメを多く取り上げるなど、大衆読者に迎合し始めたと推測できるような内容が見られたのも印象的でした。さてさて今号は一体どうなっているのでしょうか!? さっそくチェックしていきたいと思います!

<トピック>
◎One‐piece meets girl
◎Girly Spring Book
◎かわいい女の子でいるための美バイブル

■形骸的でちぐはぐさを感じる「新・ガーリー」

 一言でいうと、情報量がかなり多く、充実の内容でした。春らしいワンピースの特集や、「ピンク&オレンジ」メイクのハウツー、美顔器やボディケアなどの美容記事などが並びます。筆者も思わず、「ふむふむ!」と読みふけってしまいました。ただし、どれも「甘くて、かわいい(はぁと) 女の子のファッション絵本。」を謳ってきた「LARME」のイデオロギーのようなものがまったく感じられないのが残念です。それゆえツッコミどころも少なく、あまり面白味がありません。

 筆者が気になったのは、とにかく「ハート」が頻出すること。ワンピース特集中盤の、ある見開きページを例に挙げます。

<合わせる小物によってガールにもレディにも変身できるよ(ハート)>
<今季はフレッシュでジューシーなカラーが目白押し(ハート)>
<甘さと色っぽさを兼ね備えたザ・レディフォルム(ハート)>
<個性派さんは柄と異素材で人と差を出して(ハート)>
<華奢でセクシーなラメワンピにキュン(ハート)>
<Tシャツワンピで甘カジュアルに(ハート)>
<おすすめは淡いサックスブルー(ハート)>
……

 2ページから一部抜粋しただけでもコレだけ「ハート」を乱用しており、読んでいくうちに少し腹が立ってきて、暇なときに全部数えてやりたいと思ったほど。編集部には、「ガーリーなんだから、ハートつけとけばいいだろ」的な甘えがあるに違いないのでは……。こんな具合で、新体制「LARME」からは、どこか形骸的でちぐはぐなガーリーを感じてしまうのです。

 読者に共感されるかどうかは別にして、従来の「LARME」には独特のガーリーな世界観があり、それがビジュアルやコピー、モデルたちの表情などの節々ににじみ出るような雑誌だったように思います。新しい「LARME」は、世界観よりも情報を重視するという意味において、「ファッション絵本」というよりはただの「ファッション誌」になりつつあるのかもしれません。これも時代の流れでしょうか。

■キャンメイク&セザンヌ、ガーリーワールドより脱落か

 また紹介されている服やコスメなどを見ると、ターゲットの年齢層は、前号よりは上がった気がします。特にコスメは、前号で頻出したキャンメイクやセザンヌなどのプチプラコスメは面白いくらいに登場してこず、RMKやラデュレなどのデパコスが目立ちます。前号のアンケートで、プチプラコスメは不評だったのでしょうか?

 紹介しているコーディネートも、前号のような「量産型」感がうすれ、少しばかり以前の「LARME」っぽいガーリーさに近づいたかもしれません。また奇抜な下着姿のモデルを砂浜で撮影するという、服飾専門学校の卒業制作にありそうな前衛的な企画も掲載されていました。

 真っ白なへそ出しビスチェに、真っ白なハイウエストのパンツとハイソックスを合わせ、シースルーのガウンをワンピースのように羽織って砂浜で戯れる、スパイラルパーマのモデルの姿を見たときの衝撃たるや……。しかも、モデルの顔は写り込んだ日光で隠れており、誰だか判別できません。

 これまでの「LARME」では、多少奇抜なコーデや企画はあっても、どこかガーリーの要素を残していたものでした。だからこそ今回のように、“ガーリーとは別のなにか”をなりふり構わず追い求めているように見える企画は、とても新鮮に映ります。前号で守りに入ってしまったことへの反動のように思え、雑誌の軸がブレていることを際立たせてしまった印象です。

■見ているとひやひやするモデル対談

 「LARME」の一大人気モデルである菅野結以さんの露出ががくんと減ってきたことは、前号のレビューでも触れました。その代わり編集部からのプッシュを感じるモデルの1人は、黒瀧まりあさんだと筆者は考えます。お人形のような顔立ちの黒瀧さんは、前編集長のお気に入りで、前号でもソロ表紙に抜擢されているほか、今号でも、人気モデルの吉木千沙都さん(ちぃぽぽ)と組んで特集されており、結構な活躍を見せています。

 ただし黒瀧さんは、これまでの「LARME」のインタビューで何度も主張してきたように、小さなことにすぐ落ち込んでしまったり、人に「ノー」を言えなかったりと、あまり自分に自信が持てないことに悩んでいるそう。それゆえでしょうか、ほかのモデルと良い関係を築けていないように思えます。

 モデル・西もなかの連載「もなかの人間関係」での対談では、西さんが謎めいた黒瀧さんにガンガン切り込む様子がうかがえます。「近づきにくいオーラがあって……」「長い付き合いなのにどういう人かわからなくて(笑)」「まりあちゃんは誘いづらい空気がただよってる!」とズバズバ。最後は、「まりあちゃんの謎めいた部分を全然聞き出せず、不完全燃焼感があって悔しい(笑)」と締めていました。

 キラキラオーラを身に纏い、全身から自信があふれている(ように見える)モデルが多い世の中で、めちゃくちゃ可愛いのに、「自信のなさ」を前面に押し出している黒瀧さんはレアな存在だと感じます。だからこそ、本人が望むのであれば「LARME」でもっと活躍してほしいですし、方向性を見失っているように見える「LARME」の新基軸になるのでは? 編集部も「北国でほっこり育った甘えん坊(はぁと)」などとの深読みすると辛らつなキャッチコピーをつけず、もう少し優しく接してほしい……と、勝手に親心のようなものを抱く筆者なのでありました。次号以降も、彼女のことを見守っていこうと思います。
(小麦こねる)

巨匠監督や人気俳優を続々期用! Amazonプライム無料お試し期間中に見るべき3作

 お試し期間中にトライしたい、配信サービスのオススメドラマ第2弾はAmazon編。オーケストラの舞台裏を描いたコメディ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』や中年トランスジェンダーを主人公にしたファミリー・コメディ『トランスペアレント』など、賞レースで高く評価される作品も多いAmazonのオリジナル・シリーズ。先月には『ウディ・アレンの6つの危ない物語』が配信スタートしたように、巨匠監督・人気俳優などを起用したシリーズにも積極的だ。 ■『ナイト・マネジャー』
 その中でもオススメなのが、スパイ・サスペンス『ナイト・マネジャー』。ジョン・ル・カレの同名小説を元に、舞台を現代に移した本格ハードボイルド作品だ。主人公のジョナサン・パインを演じるのは、映画『マイティ・ソー』シリーズで人気急上昇の英国俳優トム・ヒドルストン。彼の宿敵リチャード・ローパーは『Dr.HOUSE』のヒュー・ローリーという、豪華キャストになっている。  元英国軍兵士でホテルの夜間マネジャーをしていたパインは、かつてカイロのホテルで有力者の愛人と親しくなり、ローパーの違法な武器取引の情報を手に入れ、英国情報機関に通報するが、それが漏れ、愛人は殺害されてしまう。4年後、スイスのホテルで働いていたパインは、ローパーに復讐するため再び情報機関に通報し 、スパイとして潜入する。息子ダニエルの誘拐事件を仕組み、彼を救出することでローパーの信頼を得たパインだが、彼の動向を探るうち、愛人ジェドと惹かれ合っていく……。  綱渡りのような潜入捜査を続ける パインと、大物武器商人であるローパーとの緊張感あふれるやりとり、そんな中で繰り広げられるローパーの愛人ジェドとのロマンス、ル・カレの原作が持つカラーを見事に写し取ったハードボイルドな作風と、実力派俳優たちの演技バトルに、くぎ付けになること間違いなしの 作品だ。 ■『スニーキー・ピート』
 もう少しライトな作品が好みなら、クライム・サスペンス『スニーキー・ピート』がオススメだ。近年のアメリカン・ドラマの中でも傑作の『ブレイキング・バッド』のライアン・クランストンが製作総指揮を務める本作は、凶悪なギャングに追われる一人の詐欺師の姿を描いた物語。主人公の天才詐欺師マリウスを演じるのは映画『アバター』などに出演している個性派俳優ジョヴァンニ・リビシ。ある詐欺事件により収監されていたマリウスは、疎遠になったという祖父母の話を、囚人仲間のピートから毎日のように聞かされていたが、仮出所直前、ギャングのボスが自分を追っていることを知り、ピートになりすまして彼の祖父母の家に転がり込む。保釈保証人をしている彼らの仕事を手伝うことになったピートことマリウスだったが、弟がギャングのヴィンスに捕らえられ、身代金を用立てなければならなくなる。保釈保証人の仕事を手伝うことで日常的に警察関係との関わりができてしまうという危険な日々を送る中、さらに弟救出のための身代金を工面しなければならない二重の綱渡り生活に陥ったマリウスが、詐欺師としての頭脳を駆使して相手を出し抜いていくさまが小気味良い。製作総指揮のブライアン・クランストン 演じるヴィンスも要所要所で抜群の存在感を発揮し、オフビートなコミカルさとスリリングな攻防が絶妙にミックスされたストーリーで一気にハマること間違いなし。 ■『弁護士ビリー・マクブライド』
 アメリカン・ドラマの中でも人気が高い法廷ドラマにも、オススメがある。『弁護士ビリー・マクブライド』はビリー・ボブ・ソーントンとウィリアム・ハートというアカデミー賞俳優が競演する法廷ドラマだ。ソーントン演じる主人公ビリーは、かつては大手法律事務所の創立パートナーとして法廷でも一目置かれた弁護士だったが、事務所を辞めた今ではアルコールに溺れる日々を送っている。そんな彼の元に、ひょんなことから大手兵器製造企業従業員ラーソンの爆死事件の訴訟が舞い込んでくる。相手企業の弁護は、彼の古巣であるクーパーマン・マクブライドだった。クーパーマンは打倒ビリーに執念を燃やし、執拗に彼を追い詰める。事件を隠ぺいしようとする企業側のもくろみで、周辺がどんどんキナ臭くなっていく中、ビリーは新米弁護士パティとたった2人で巨大企業に挑んでいく。  弁護士ドラマを数多く手掛けてきたデヴィッド・E・ケリーとジョナサン・シャピロが制 作しているだけに、法廷闘争も見ものだが、それ以上に強烈なのが個々のキャラクター。ドラマ『FARGO/ ファーゴ』でも怪演を見せたソーントンは、今作では絶妙な枯れ具合で、うらぶれた元エリート弁護士を熱演。そんな彼と対立するクーパーマンを演じるハートは、執念深く、かなり変態なキャラクターを異様な存在感で演じ切る。デヴィッド・E・ケリーが描くドラマのキャラクターには変わり者が多いが、今作はまさにそれが集約されている。法廷ドラマとしても、人間ドラマとしても、 非常に見応えのある作品だ。 ●まくた・ちひろ 映画・海外ドラマライター。『日経エンタテインメント!海外ドラマSpecial』『ゲーム・オブ・スローンズ パーフェクト・ガイド』(日経BP社)、『海外ドラマTVガイド WATCH』(東京ニュース通信社)、『映画秘宝EXドラマ秘宝vol.2~マニアのための特濃ドラマガイド』(洋泉社)等に寄稿。Twitterアカウントは@charumin