5日に発売されたTM NETWORKのアルバム『GET WILD SONG MAFIA』(avex trax)に不備が見つかった。 アルバムは、代表曲「Get Wild」の発売30周年を記念して、同曲のさまざまなバージョン36曲が収録されたもの。だが、収録曲の一部に重複があり、なんと同じバージョンの「Get Wild」が2曲収録されてしまっていたのだという。 「全収録曲が『Get Wild』で、購入特典のオリジナルCDも『Get Wild』という冗談のようなアルバムです(笑)。バージョンが違うとはいえ、すべて同じ曲なので、こうしたミスは起こり得ますよね。あってはならないことですが。当初、TM NETWORKの公式Twitterではミスの詳細については明らかにしていませんでしたが、ネットではアルバムを購入したファンが、Disc2の8曲目とDisc3の2曲目が同じバージョンだと指摘しています。こんなアルバムを購入するのはよほどの熱心なファンなのでしょうが、レコード会社が見逃したミスに気づくとはさすがですね」(音楽ライター) 1987年にリリースされた「Get Wild」は、TM NETWORKがブレークするキッカケとなった彼らの代表曲でもあり、アニメ『シティーハンター』(日本テレビ系)のエンディングテーマとしても有名。 「彼らとしても、思い入れが深いのでしょう。この曲は異なるアレンジやリミックス、ライブなど、さまざまなバージョンが、これまでにリリースされています。30周年を機にそうしたものを網羅しようという趣旨なのでしょうが、ちょっとやりすぎですよね。おかげで、しなくてもいいミスまで起きてしまったわけだし。レコード会社としては交換対応するとのことですが、それでも曲自体は『Get Wild』という同じ曲なんですけどね(笑)。交換しないで持っていれば、珍盤としてプレミアがつくかもしれません」(同) 収録曲すべてが同じ曲という前代未聞のアルバムだけに、ミスも前代未聞といったところか。
日別アーカイブ: 2017年4月5日
安藤美姫が坂上忍に“ハビ話”禁止令!? フェルナンデスとの破局が決定的に「原因は二股か」
今年に入りウワサされていた安藤美姫とハビエル・フェルナンデスの破局説が、半ば決定的となった。 発端は、1月末のヨーロッパフィギュアスケート選手権。同大会でフェルナンデスは、男子シングルで5連覇という44年ぶりの偉業を成し遂げた。いつもなら、恋人の活躍に「カッコイイ~~。惚れてまう」などとSNSで大騒ぎする安藤だが、この時は一向に祝賀メッセージが見られず。優勝する数日前には、フェルナンデスの愛猫をかたどったデコ弁の写真を投稿していたほか、「愛するハビエル、いつかマラガへ連れて行って」などと綴っていたため、「大会中に何かあったのでは?」との臆測が飛び交った。 「フェルナンデスは、とにかく美女からモテモテ。昨年以降、スペイン人の美女・パティさんとのラブラブツーショット写真が何度も出回っており、フェルナンデスが長らく安藤と二股をかけていた可能性も。ヨーロッパ選手権で、安藤とパティさんが鉢合わせしたのかもしれません」(芸能記者) さらに、安藤が生出演した3日放送の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)で、疑惑が決定的に。ブラックマヨネーズ・小杉竜一が「フェルナンデス選手と仲がいいって聞いてるんで……。(世界フィギュアスケート選手権の)直前に『頑張ってね』みたいのはなかったんですか?」と尋ねたが、安藤は「そんな、アドバイスするほどのアレじゃないので……」と気のない返答。 すると、MCの坂上忍が「『その話、イヤなんだけど』って(事前に安藤が)言ってたから、俺はその話、振らなかったのに!」と暴露。安藤は苦笑いを浮かべるばかりだった。 「安藤は、アメリカ在住の韓国人イケメン実業家との恋のウワサも。この実業家は、2月に安藤とLINEビデオで会話し、その画面キャプチャをSNSに投稿していた。しかし、自身の恋愛をオープンにするのが大好きな安藤ですから、新恋人ができたらすぐにSNSで見せびらかすはず。マスコミが追わずとも、また自分から話題を提供してくれることでしょう」(同) 安藤が2013年に出産した長女と、時間を共有することも多かったフェルナンデス。恋多き母に、幼い長女が振り回されていなければいいが……。
暴力に3P強要、リベンジポルノまで……メラニー・ブラウンの離婚劇が泥沼の様相に
1990年代に一世を風靡したガールズグループ「スパイス・ガールズ」のメンバーのメラニー・ブラウン。リアリティ番組でも活躍しており、イギリスではお茶の間の顔的存在にもなっている。父親の異なる18歳、10歳、5歳の3人の娘の母親である彼女は、2007年に映画プロデューサーのスティーブン・ベラフォンテと再婚。DVを受けているというウワサが流れたこともあったが否定し、「夫とは毎日5回セックスしてる」などと告白。インスタグラムにラブラブショットを投稿し、おしどり夫婦だと伝えられていた。
しかし3月20日、米大手芸能誌「People」は、メラニーが離婚を申請したと報道。申請書には昨年12月28日から別居していると記されており、2人の間に生まれた5歳になる娘の共同親権と、スティーブンへの配偶者手当の支払いは行わないことを求めているよう。加えて、このたび、スティーブンの接近禁止令を取得したと報じられたのだ。
米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、メラニーはスティーブンのことを「妻をボコボコに殴るDV男で、3Pしないとセックステープをバラまくと脅迫するモンスターのような男」だと主張。「このままだと、自分だけでなく、子どもたちも殺されてしまう」と身の危険を感じるようになったため、裁判所に接近禁止令を申請。メラニーの弁護士は4月3日、「(スティーブンに対し)メラニーと3人の子どもたちに近づかないよう命じる接近禁止令」を取得したことを発表し、スティーブンは家から出ていかねばならなくなった。
「TMZ」は接近禁止令を取得するために裁判所に提出した申請書を入手し、内容の一部を公開した。
・07年11月、リアリティ番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』のシーズンフィナーレの撮影が行われた夜。メラニーが帰宅しようと準備していたところ、スティーブンに突然、息ができないほど両手できつく首を絞められた上、床に叩きつけられた。これはスティーブンの行動パターンであり、メラニーが成功を収めると必ず「誰が一番偉いのかをわからせるため、ひどい暴力を振るった」。
・12年7月、メラニーが英国民的オーディション番組『Xファクター』で歌手アッシャーと共演することが決まり、それを知ったスティーブンが嫉妬しながら大激怒。メラニーの顔を殴り、唇を裂傷を負わせた。「こんなケガをさせられたら撮影できない」と訴えるメラニーに、スティーブンは「アッシャーとイチャつくことを決める前に、こうなると考えるべきだった」と言い放った。
・スティーブンはメラニーとのセックスを撮影し、事あるごとに「これを流出させて、オマエのキャリアをメチャクチャにしてやる!」と脅迫した。
・不特定の女性との3Pを強要された。スティーブンはメラニーと女性の両方と性交を行い、その様子を密かに撮影することも多々あった。3Pしたくないとメラニーが拒否すると、スティーブンは決まって「嫌なら動画を流出させるぞ」と脅迫した。
・メラニーは何度もスティーブンのもとを去ろうとした。そのたびにスティーブンから暴力で脅され「できる限りの手を尽くし、オマエの人生を崩壊させてやる」と脅された。「キャリアをメチャクチャにして、子どもたちもオマエから取り上げてやる」とすごまれた。
・スティーブンは、家に拳銃を所持している。彼はほかの女性へのDVで有罪判決を受けているため、銃器所持を法律で禁じられている。つまり犯罪である。
「TMZ」は7枚の写真も公開している。最初の写真はメラニーが自撮りしたもので、左あごに赤いあざのようなものがあり、見るからに痛々しい。続く2枚はこのケガに白いガーゼを当てて外出している写真。うつむいたメラニーはバギーを押し、隣にはパパラッチに笑顔を見せるスティーブンがいる。次の3枚は『Xファクター』出演時の写真で、両腕の付け根付近や肘の内側についた傷やあざを矢印で示した写真。最後の1枚は、バーでケンカしているというスティーブンの写真。取っ組み合っていたところを、第三者に止められている瞬間だ。
なお、メラニーいわく、スティーブンが所持しているのは威力の強い弾丸を撃つことができる拳銃とのこと。3月31日にはスティーブン立ち会いのもと、一家が住む邸宅を当局捜査員たちが家宅捜索したのだが、恐らくこの申請書の内容を受けて行ったものと考えられる。スティーブンは逮捕されていないため、まだ拳銃は見つかっていないようだが、捜査は続けられているよう。
接近禁止令を受けたスティーブンは4月3日の午後、邸宅に姿を現した。自分の荷物を取りに来たのだが、寄ってきたパパラッチにフレンドリーに対応。申請書に記されていた内容を聞かれると、「オレ、まだ内容を知らないんだよ」と余裕のある表情で返した。
アッシャーへの嫉妬を質問されると、スティーブンは肩をすくめ「アッシャーは『Xファクター』には出ていない。ってことは、そんなの不可能だろう?」と反論。「“3Pを強要され、拒否するとセックステープを流出させると脅された”そうですが?」と聞かれると、3P強要についてはふっと笑い、「オレの子どもの母親だから言いたかないけど、子どもたちへの悪影響を考えるとね。こんなことしてさ。ショックを受けてるよ」と吐き捨てるように言った。
パパラッチは拳銃の不法所持についても質問。スティーブンは、「誰かがオレを悪者に仕立て上げようとしてるんだろう」「(家宅捜索されても)結局見つからなかったじゃないか」と主張。「(メラニーとは)2週間前には友達だったのに、今じゃこれだ。大金が絡んでいるに違いない。誰かがこの件で金儲けしようと企んでるんだよ」と、精神的・肉体的DV疑惑をすべて否定した。
ちなみにアッシャーは英国版には出演していないが、オーストラリア版『Xファクター』にゲスト出演したことはある。それは12年7月で、メラニーと共にシドニーで撮影を行っている。メラニーはこの時のDVを申請書に記しているものと見られている。
メラニーがこれまでスティーブンから受けてきたと主張するDVは、あまりにもおぞましすぎる内容だと、ネット上では大きな話題に。「TMZ」の記事のコメント欄には「ガールズ・パワー!とか言ってたのに、かわいそうに」「男運悪すぎ」と同情する意見が多数書き込まれているが、中には「これがカルマか!」という書き込みもあった。これはメラニーの最初の夫で、ダンサーのジミー・ガルザーの「メラニーがカルマに苦しめられることを待ち望んでいるよ」という発言を受けてのことである。
メラニーと98年~00年に結婚していたジミーは、離婚時、2人の子どもである長女フェニックスの親権問題で大いにもめた。ジミーはメラニーとの結婚生活は最初からうまくいっておらず、親権争いで精神的に追い込まれ、「真剣に自殺しようと考えた」と告白している。あることないこと主張され、参ってしまったというのだ。
娘との面会を終え、メラニーの妹に引き渡す時に口論となり、その際「首をつかまれ、顔にツバをかけられた」と妹が主張したのだ。そのときのことを、ジミーは「遅刻してきて、あきらかにウソとわかる言い訳をしたため、『ウソつき』と言ったら暴言を吐き始めた。そして娘を荒っぽく引き寄せようとしたので、その腕を払ったら、さらにギャーギャーとまくし立てた」と否定している。
離婚後の11年にも、ジミーは再びDV男だと訴えられている。当時12歳だった娘を面会の時間が終わってもメラニーに返さず、「メラニーのもとに帰ろうとした娘の腕をわしづかみにして阻止した」と被害届を出されたのだ。これらのことはすべてメラニーが仕組んだものとジミーは考えているようで、「こんなことして、いつかカルマに苦しむだろう。その日を待ち望む」と発言したのである。
スパイス・ガールズ時代、舌にピアスを入れたときに「どんな感じなのか試したい」とメンバー全員とベロチューしたことも明かしているほど、性にオープンなメラニー。そのためネット上では「喜んで3Pプレイしていたけど、離婚が決まり、これをネタにしようと考えて“強要された”と主張しているのではないか」という意見も出ている。なお先月、スティーブンは女性2人の太ももに顔を寄せる写真をSNSに投稿。3Pを示唆するもので、キモいと叩かれていた。メラニーと別居した後も、強すぎる精力を満たすために複数の女性とのセックスを繰り返しているというウワサも流れている。キツイ性格として知られるメラニーと、筋金入りのDV男だとウワサされるスティーブン。今後、どのような泥沼離婚・親権争いを繰り広げるのだろうか?
『ロンハー』、深夜で高視聴率も……業界でウワサされる「役目終わり」「打ち切り」の足音
3月16日、『深夜でロンドンハーツ』(テレビ朝日系、午後11時15分~)が視聴率10.5%、占拠率29.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。この意外な好結果が、今後の番組編成に大きな影響を与えるのではないかと、もっぱらのウワサだという。
「火曜夜9時に放送されてきた『ロンドンハーツ』が昨年4月、金曜夜9時に移り、『金曜☆ロンドンハーツ』として再スタートを切ったのですが、視聴率は8%前後と、移動前よりさらに低迷。というのも、『動けるおデブ女王決定戦』や『女性芸能人スポーツテスト』など、毒にも薬にもならない“ゆるい”企画を連発したことで、かつてのファンが離れてしまったのです」(制作会社スタッフ)
そんな中、『深夜でロンドンハーツ』は“攻めの企画”で通し、視聴者からも大反響だったようで、この結果を受けて業界的にも、「今後、同番組をどこかへ移動するならば、夜11時台から放送した方が企画の幅が広がると考えられているようです」(民放関係者)という。
今回の企画は2本立て。女性芸能人30名の中から、20代男子学生が選ぶ『抱きたい女‐1GP団体戦』と、一般人が指摘するカンニング竹山のダメな点上位10項目を当てる『芸人ダメサーチ』という新企画だった。『抱きたい女』では、ベテラングラドル・磯山さやか(2位)が、旬のグラドル中村静香(3位)より上だったことに涙を流して喜んだことが話題となり、Twitterでも「ロンハー、深夜になった途端おもろすぎる」「ゴールデンのロンハーは見る気がしないけど深夜は面白かったわ」といった好印象な意見が占めた。
だが、今後の『ロンハー』に対する展望は、こうした楽観論ばかりではないようだ。あるテレビマンは、こう語る。
「今回、深夜に放送した理由は、番組にどれだけのポテンシャルが残っているのかという、マーケティングのためでもありました。また、これがオンエアされたのは木曜深夜。つまり翌日、正確にはその日の『金曜ロンハー』への数字の跳ね返りを期待しての決断でもあった。しかし、翌17日金曜の視聴率は7.9%と結局振るいませんでした。深夜に移って続くならまだしも、『もうこの番組の役目は終わった』と判断されて、今後、打ち切りへ大きく舵を切るという可能性も大いに考えられる」
これまでもテレ朝は、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』『いきなり!黄金伝説。』『ナニコレ珍百景』『大改造!!ビフォーアフターSEASON II』『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』といった人気レギュラー番組を容赦なく切り捨ててきただけに、この『ロンハー』も、いつ打ち切りが宣告されるかわからない。
「そもそも火曜から金曜に移ってきた理由は、『マツコの知らない世界』(TBS系)や『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)といった裏番組との激戦を回避するための延命策でした。逆に、移動して失敗したら『後がない』という、最後通告へのカウントダウンも始まっているわけです。ですから今年結果を残さなかったら、テレ朝も黙っていないでしょう。制作側はもしかしたら、謹慎中の狩野英孝の復活ドキュメントで弾みをつけたいと考えているのかもしれませんが、もはや彼にどこまで需要があるか読めない中、そこに踏み込んで、番組もろとも心中してしまったら元も子もない」(同)
深夜放送が成功だったと、手放しで喜べるほど事態は甘くないということだろう。人気番組『ロンハー』は行方やいかに。
(後藤港)
ラブコメの元祖『きまぐれオレンジ☆ロード』で憧れた、ロングヘアーとセーラー服と
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 昨年末、「高須クリニック」の高須克弥先生が主催する飲み会に参加しました。高須先生とはその日が初対面だったのですが、同席した漫画家の西原理恵子氏が、「孫さんが描く女の子はかわいいですよ」と紹介してくださいました。 ■僕が女の子を描くきっかけになった作品 僕の漫画には、ファンから「女の子がかわいい」という意見が多く寄せられます。その通り、少女キャラには特に力を入れているのですが、実は、昔は女性がまったく描けませんでした。少年時代、僕は『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』といったバトル系少年漫画に熱中しており、必然的に男性キャラばかり模写していました。しかし、1994年ごろ、香港のテレビを経由して『きまぐれオレンジ☆ロード』というアニメを見てから、女性を描くようになったのです。『きまぐれ~』は、1984~87年「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された、超能力を持った少年が2人の美少女と三角関係に陥るというラブコメ漫画で、当時、一世を風靡しました。それまでバトル系漫画、もしくは『トランスフォーマー』のようなロボットアニメ一辺倒だった僕は、『きまぐれ~』がきっかけで『猫でごめん!』『めぞん一刻』『ハイスクール!奇面組』といった、ほかのラブコメ作品にハマりだしたのです。 中国の学校には、基本「18歳以下は恋愛禁止」という校則が存在します。学生服が体育着のようなジャージであるのは、女子生徒のボディラインを隠すという意味もあります。日本人の知人は中高生時代、第二次性徴により女子生徒の体つきが変化する様子が楽しみだったと語っていましたが、中国の中高生は、そのような体験を味わうことができません。中国政府によるエロサイト遮断と同じく「性体験」を完全に封印するという行為は、共産主義教育の弊害です。 僕が『きまぐれ~』のヒロイン・鮎川まどかに一目惚れした理由は、髪形にあります。まどかの髪形はロングのストレートヘアー。現在は指定が緩和されていますが、僕が通学していたころ、中国の学校では、「勉学に専念できない」という理由で、前髪を垂らすことが禁止されていました。そのため、女子卓球選手のような、額を露出したポニーテールが一般的でした。これではせっかくの美貌が台無しです。そのため、まどかのストレートヘアーが非常に魅力的に映りました。さらに、野暮ったいジャージである中国の制服に比べ、『きまぐれ~』に出てくる女子生徒の制服は、かわいらしいセーラー服です。日本のセーラー服が海軍服を改良したものであることは後で知りましたが、「外国のものを『魔改造』して、さらに良いものに仕上げる」という日本文化を体現していると思います。 中高生の恋愛が禁止されている中国では、もちろん中高生が主人公の恋愛作品は存在しません。しかも『きまぐれ~』の恋愛描写は過剰なエロがない、いわゆる「ほのぼの系」で、そこも僕が好感を持った理由です。例えば『電影少女』は、『きまぐれ~』と同じく「ジャンプ」に連載された恋愛漫画ですが、強姦シーンなど過激な性描写が頻出するため、僕は若干敬遠しています。さらに『きまぐれ~』の主人公・春日恭介に対し、まどかは普段突き放すような態度を取っているのですが、もう一人のヒロイン・檜山ひかるは恋愛に積極的で、所構わず恭介に抱きつくほどです。また、恭介には2人のかわいい妹たちもおり、『きまぐれ~』は、昨今のアニメの「ツンデレ」「妹系」といったキャラ分類の元祖になった作品だと思います。 日本では、一人の男性主人公の前にさまざまなヒロインが登場する作品を「ハーレム系」と呼びますが、中国では一昔前までは「モーニング娘。系」、現在では「AKB48系」と呼んでいます。作品のヒロインがアイドルグループのように複数存在すれば、読者は好みのキャラを選択することが可能で、その分、作品のファンも増えるという寸法です。このように『きまぐれ~』は、あらゆる意味で、昨今のラブコメ漫画の元祖になった作品といえるでしょう。『きまぐれオレンジ☆ロード The O.V.A. DVD-BOX』(東宝)
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
ラブコメの元祖『きまぐれオレンジ☆ロード』で憧れた、ロングヘアーとセーラー服と
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 昨年末、「高須クリニック」の高須克弥先生が主催する飲み会に参加しました。高須先生とはその日が初対面だったのですが、同席した漫画家の西原理恵子氏が、「孫さんが描く女の子はかわいいですよ」と紹介してくださいました。 ■僕が女の子を描くきっかけになった作品 僕の漫画には、ファンから「女の子がかわいい」という意見が多く寄せられます。その通り、少女キャラには特に力を入れているのですが、実は、昔は女性がまったく描けませんでした。少年時代、僕は『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』といったバトル系少年漫画に熱中しており、必然的に男性キャラばかり模写していました。しかし、1994年ごろ、香港のテレビを経由して『きまぐれオレンジ☆ロード』というアニメを見てから、女性を描くようになったのです。『きまぐれ~』は、1984~87年「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された、超能力を持った少年が2人の美少女と三角関係に陥るというラブコメ漫画で、当時、一世を風靡しました。それまでバトル系漫画、もしくは『トランスフォーマー』のようなロボットアニメ一辺倒だった僕は、『きまぐれ~』がきっかけで『猫でごめん!』『めぞん一刻』『ハイスクール!奇面組』といった、ほかのラブコメ作品にハマりだしたのです。 中国の学校には、基本「18歳以下は恋愛禁止」という校則が存在します。学生服が体育着のようなジャージであるのは、女子生徒のボディラインを隠すという意味もあります。日本人の知人は中高生時代、第二次性徴により女子生徒の体つきが変化する様子が楽しみだったと語っていましたが、中国の中高生は、そのような体験を味わうことができません。中国政府によるエロサイト遮断と同じく「性体験」を完全に封印するという行為は、共産主義教育の弊害です。 僕が『きまぐれ~』のヒロイン・鮎川まどかに一目惚れした理由は、髪形にあります。まどかの髪形はロングのストレートヘアー。現在は指定が緩和されていますが、僕が通学していたころ、中国の学校では、「勉学に専念できない」という理由で、前髪を垂らすことが禁止されていました。そのため、女子卓球選手のような、額を露出したポニーテールが一般的でした。これではせっかくの美貌が台無しです。そのため、まどかのストレートヘアーが非常に魅力的に映りました。さらに、野暮ったいジャージである中国の制服に比べ、『きまぐれ~』に出てくる女子生徒の制服は、かわいらしいセーラー服です。日本のセーラー服が海軍服を改良したものであることは後で知りましたが、「外国のものを『魔改造』して、さらに良いものに仕上げる」という日本文化を体現していると思います。 中高生の恋愛が禁止されている中国では、もちろん中高生が主人公の恋愛作品は存在しません。しかも『きまぐれ~』の恋愛描写は過剰なエロがない、いわゆる「ほのぼの系」で、そこも僕が好感を持った理由です。例えば『電影少女』は、『きまぐれ~』と同じく「ジャンプ」に連載された恋愛漫画ですが、強姦シーンなど過激な性描写が頻出するため、僕は若干敬遠しています。さらに『きまぐれ~』の主人公・春日恭介に対し、まどかは普段突き放すような態度を取っているのですが、もう一人のヒロイン・檜山ひかるは恋愛に積極的で、所構わず恭介に抱きつくほどです。また、恭介には2人のかわいい妹たちもおり、『きまぐれ~』は、昨今のアニメの「ツンデレ」「妹系」といったキャラ分類の元祖になった作品だと思います。 日本では、一人の男性主人公の前にさまざまなヒロインが登場する作品を「ハーレム系」と呼びますが、中国では一昔前までは「モーニング娘。系」、現在では「AKB48系」と呼んでいます。作品のヒロインがアイドルグループのように複数存在すれば、読者は好みのキャラを選択することが可能で、その分、作品のファンも増えるという寸法です。このように『きまぐれ~』は、あらゆる意味で、昨今のラブコメ漫画の元祖になった作品といえるでしょう。『きまぐれオレンジ☆ロード The O.V.A. DVD-BOX』(東宝)
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
田口淳之介、「KAT-TUN活休」「小嶺麗奈と交際」に堂々言及! 業界内は「異常事態」と騒然
4月5日発売のシングル「Connect」で、ソロ歌手としてメジャーデビューを果たした元KAT‐TUN・田口淳之介が、同日付の「日刊スポーツ」でインタビューに応じている。田口ファンからは、再出発を祝福する声が出ているものの、KAT‐TUNファンからは批判が噴出しているようだ。
田口は昨年3月にKAT‐TUN、およびジャニーズ事務所から離脱。その後、KAT‐TUNも同5月1日のデビュー10周年コンサートの最終公演を最後に“充電期間”に入り、現在はそれぞれソロ活動に専念している。田口はその後、同9月に活動再開を宣言し、今年2月にはユニバーサルミュージックと契約してデビューすることを発表。そして今回、メジャーシングルの発売に至った。
「田口は『日刊スポーツ』の取材に対し、新譜に込めた思いなどを語っているほか、KAT‐TUNが3人になって活動を休止していることについて、『もちろん僕も実際ノータッチ』『僕は正直、自分のことでいっぱいいっぱい』などと言及。また、小嶺の名は出していないものの、“交際は順調”“ゆくゆくは結婚を考えている”といった旨の話をしています。記事の導入部分には、『07年に報じられた女優小嶺麗奈(36)との交際についても明かした』とあることから、関係は公然のものとされているのでしょう」(芸能ライター)
これに対し、田口ファンは「待ってました! メジャーデビューおめでとう!」「素直な気持ちが聞けてうれしい」などと喜んでいるが、KAT‐TUNファンからは「活動休止に自分は関係ないみたいなこと言ってるけど、田口が辞めなければ休止にならなかったはず」「KAT‐TUNにとって大事な年に辞めたくせに、自分だけしれっとソロ活動始めて絶対に許せない」「田口何様なの? メンバーの気持ち考えろよ」など、バッシングが飛び交っている。
さらに、業界内からは別の意味で「あり得ない」といった声が聞かれる。
「この日の『日刊スポーツ』には、V6・岡田准一が主演映画『追憶』の完成披露試写会に出席したという記事も載っていて、現役ジャニーズと元ジャニーズが紙面で並ぶなど、数年前では考えられない事態。一応、同紙も事前にジャニーズ側へ確認を取ったのでしょうが、やはりここ数年でジャニーズが丸くなっているのは間違いありません」(テレビ局関係者)
また、KAT‐TUNでは田口以外に、10年7月に赤西仁、13年9月に田中聖が脱退しているが、赤西と田口はスポーツ紙に比較的取り上げられやすいという。
「赤西と田口は自ら辞めているので、ジャニーズ側から許可が降りやすい。しかし、田中の場合は『重大な契約違反』があったとして解雇されている形なので、こういった記事は載せられないんです」(同)
ジャニーズからは、さほど厳しい圧力を受けていないとはいえ、ファンの反応は厳しい。果たして、田口のソロ活動はうまくいくのか……。
田口淳之介、「KAT-TUN活休」「小嶺麗奈と交際」に堂々言及! 業界内は「異常事態」と騒然
4月5日発売のシングル「Connect」で、ソロ歌手としてメジャーデビューを果たした元KAT‐TUN・田口淳之介が、同日付の「日刊スポーツ」でインタビューに応じている。田口ファンからは、再出発を祝福する声が出ているものの、KAT‐TUNファンからは批判が噴出しているようだ。
田口は昨年3月にKAT‐TUN、およびジャニーズ事務所から離脱。その後、KAT‐TUNも同5月1日のデビュー10周年コンサートの最終公演を最後に“充電期間”に入り、現在はそれぞれソロ活動に専念している。田口はその後、同9月に活動再開を宣言し、今年2月にはユニバーサルミュージックと契約してデビューすることを発表。そして今回、メジャーシングルの発売に至った。
「田口は『日刊スポーツ』の取材に対し、新譜に込めた思いなどを語っているほか、KAT‐TUNが3人になって活動を休止していることについて、『もちろん僕も実際ノータッチ』『僕は正直、自分のことでいっぱいいっぱい』などと言及。また、小嶺の名は出していないものの、“交際は順調”“ゆくゆくは結婚を考えている”といった旨の話をしています。記事の導入部分には、『07年に報じられた女優小嶺麗奈(36)との交際についても明かした』とあることから、関係は公然のものとされているのでしょう」(芸能ライター)
これに対し、田口ファンは「待ってました! メジャーデビューおめでとう!」「素直な気持ちが聞けてうれしい」などと喜んでいるが、KAT‐TUNファンからは「活動休止に自分は関係ないみたいなこと言ってるけど、田口が辞めなければ休止にならなかったはず」「KAT‐TUNにとって大事な年に辞めたくせに、自分だけしれっとソロ活動始めて絶対に許せない」「田口何様なの? メンバーの気持ち考えろよ」など、バッシングが飛び交っている。
さらに、業界内からは別の意味で「あり得ない」といった声が聞かれる。
「この日の『日刊スポーツ』には、V6・岡田准一が主演映画『追憶』の完成披露試写会に出席したという記事も載っていて、現役ジャニーズと元ジャニーズが紙面で並ぶなど、数年前では考えられない事態。一応、同紙も事前にジャニーズ側へ確認を取ったのでしょうが、やはりここ数年でジャニーズが丸くなっているのは間違いありません」(テレビ局関係者)
また、KAT‐TUNでは田口以外に、10年7月に赤西仁、13年9月に田中聖が脱退しているが、赤西と田口はスポーツ紙に比較的取り上げられやすいという。
「赤西と田口は自ら辞めているので、ジャニーズ側から許可が降りやすい。しかし、田中の場合は『重大な契約違反』があったとして解雇されている形なので、こういった記事は載せられないんです」(同)
ジャニーズからは、さほど厳しい圧力を受けていないとはいえ、ファンの反応は厳しい。果たして、田口のソロ活動はうまくいくのか……。
「魂を削る思いで書きました」唯一無二の小説家・紗倉まなが向き合った、自身の“闇”と“病み”の正体
人気AV女優・紗倉まなの2作目となる小説『凹凸』(KADOKAWA)が、3月18日に発売になった。4人のAV女優を描いた短編集『最低。』(同)で鮮烈な文壇デビューを飾ったのが、昨年2月。それから1年、初の長編となった新作の筆致には一切の迷いがなく、読者に「伝わっていること」への確信に満ちていた。 物語の主人公・栞と同じ24歳になったばかりの紗倉まなに、話を聞きに行った。あいかわらず天真爛漫な笑顔を振りまきながら、作家は「今回は自由に書いた」「書きたかったことを書いた」と繰り返した。そして「魂を削る思いで書いた」とも──。 このインタビューでは、前半に『凹凸』に込めた思い、後半には処女作『最低。』の映像化と、紗倉まなが“唯一無二の小説家”である所以について話を聞いた。
──2作目となりますが、OKが出て脱稿した瞬間の気持ちって、1作目に比べてどうですか? 紗倉 正直、今回のほうが前回より喜びが全然大きかった気がします。前回は自信がなかったし、自分の職業を題材にすることで「イコール自分のこと」と思われちゃうことに囚われていた部分もあって。今回は自分が書きたかったものだし、家族がテーマだし、自由に表現できる分だけ、出し切れた、絞り出せたっていう感覚がすごく大きかったです。出来上がったときは「産み落とせたー!」みたいな、大きな感情がありました。 ──主人公・栞は紗倉さん本人にプロフィールを寄せて描かれています。作品に登場する栞の家族も、実際の紗倉さんのご家族をモチーフにしているのでしょうか? 紗倉 家族構成も一緒ですし、離婚の時期だったり、母が13年くらい子どもができなくて私を産んでくれたこともそうですし、設定は私の家族を元に書いています。もちろん自叙伝ではなく物語なので、人物の行動は事実もあれば想像もあるんですけど、参考にはさせてもらいました。 ──では、栞の母・絹子を描写しているときは、実際のお母さんの顔が浮かんでいた? 紗倉 そうですね。だいぶ美化された母が浮かんでいました。でもやっぱり、両親と本当に向き合ってしまうことが苦しいなって思う瞬間があったりして、途中からは自分のキャラクターとして、父親も母親も動かしていました。おおまかな器だけお借りしました、みたいな感じです。 ──読み進めていくうちに、鮮烈なイメージを伴ったシーンが現れます。栞の祖父、絹子の父である辰夫という人物が自殺を遂げますが、その方法がもう、ちょっと想像の範疇を超えているというか……。 紗倉 祖父の話は、小さいときになんとなく聞いていたんですが、断片的な記憶しかなくて、それを両親にも深く聞けなかったんです。どんな風に死んでいったのかとか……。でも、昔ながらの生粋の下町っ子というか、ギャンブル好きで、自分でも馬を買っちゃって、スクラップ屋を経営していて、そういう要素を重ねたときに、たやすく死なないだろうな、と思ったんですよ。 ──なるほど、ここまでの方法じゃないと、死にそうもないという。 紗倉 だろうな、と思って。あと、自分は自殺したことはないですけど、自殺する人って慢性的に死にたいと思っているか、刹那的な瞬間で死ぬキッカケがあったとか……死との向き合い方を考えることが、すごく難しいなと思っていて、もし辰夫のような死に方があったら、拍手喝采だなと。 ──あ、拍手喝采なんですね。 紗倉 あははは、闇が深い……。 ──では、自分が作ったキャラクターが壮絶な自殺を遂げたり、目を覆いたくような狂い方をしたりするシーンって、書いていてちょっと気持ちいいんじゃないですか? 紗倉 あっ、気持ちいいですね~。なんか、生きてるぅー! って感じがします。生かしてやってるし、殺してやってるしっていう。人は人を操縦できないけど、物語はやっぱり自分が操縦できるっていうのが気持ちいいし、苦しいし、楽しいしっていう……なんかこう、ホントに病みますね(笑)。 ──けっこうニヤニヤしながら書いてたんだろうなっていうのは、伝わってきます。 紗倉 そうですね、逆に書きすぎて、担当さんとかには、「すごい暴れてますね」って言われたこともあって。なんか、けっこう、ほんとに(笑)。『凹凸』(KADOKAWA)
■家族の死と、堕胎された命の“重み”とは ──その辰夫が亡くなったあとの妻・孝子(栞の祖母)もそうですし、栞の父・正幸もそうですが、登場人物たちが家族が亡くなったことをきっかけに大きく変化するというか、狂ってしまいます。この物語の中では、人が変化する瞬間が、常に家族が死ぬことによって訪れますね。 紗倉 今、私それを聞いて、発見というか、家族が死ぬことで変わるって、確かにそうだったって。自分で書いていたんですけど、無意識だったかもしれないです。赤ちゃんもそうですよね。 ──栞の堕胎を恋人・智嗣が見つけることで、関係が進展していきます。逆にいうと、家族が死なないと人は変わっていけないという意識が、紗倉さんの中にあるんでしょうか? 「家族に死んでほしい」というほどじゃないですが、家族が死んだら自分が大きく変化するのかな、みたいな思いが。 紗倉 それはすごいあります。すっごいあります。私は母子家庭で一人っ子で、母親のことは大好きだし愛してるし、いなかったらすっごい苦しいけど、その方が気が楽だなと思うことも多くて。今後、介護していかなきゃいけないとか、老いておかしくなっていく瞬間にも立ち会わなきゃいけないじゃないですか。それはもう自分の宿命というか、背負わされてる感じは間違いなくあって。家族って大事だけど大事じゃないみたいな、切り離し方がすごく残酷だなって、ずっと思ってて。 ──一方で栞は、堕胎を繰り返して、人の親になることを拒み続けています。この堕胎されていく命というのを、例えばお母さんの命と比べて、どういう風に見ているのか教えてください。 紗倉 私は出産って経験したことがないですけど、世の中ってクルマの運転をする人が当たり前にたくさんいるじゃないですか。私、出産と似ているなと思っていて、私たちが生まれたときから世の中の人はみんな運転しているけれど、自分が運転しようとしたときに免許を取るのはすごく大変だし、でも当然自分もできるでしょ、みたいな感じで試験を受けていたんです。出産も、もちろん価値の大きさは違いますけど、みんなが産んでいるし、自分も産まれてきているんだから、自分も産めるでしょ、母親になれるでしょって思われている気がするんですね。でも、私にとってはすごく違和感があって、子どもをおろすことより産むことの方が信じられない行為なんです。なんでできるんだろう、なんで為し得てしまうんだろうって、ずっと思っていて。 ──それは、「なんでこんな難しいことができるの?」というのと、「なんでそんな無責任なことができるの?」というのも。 紗倉 うんうんうん、ありますね確かに。両方、どっちもありますよね。出産も堕胎も、どっちも「何、無責任なことしてるの?」だし、「なんでそんな難しいことができるの?」だし。「おろすのなんて絶対無理」って言う人もいれば、「おろさざるを得ないからおろすね」って言う人もいる。向き不向きっていうのは絶対あるし、そこについて「命は尊いんだ」みたいなことを言うのは、そういうことじゃないんじゃないかなと思います。自分の身体の中から肉の塊を出すことが、どれくらい怖くて大変なことなのかっていうのは、きっと他人に言われる筋合いのないことなんじゃないかなって思います。
■「ヤリマンになりたい」思いは成就したか ──前回の『最低。』の際にインタビューさせていただいたとき(記事参照)、書籍の話をしているのに、唐突に「ヤリマンになりたいんです!」と言い出したのって、覚えてます? 紗倉 あー、言ったかもしれないです。なんか、枯渇していた時期ですか? ──それは知りませんが、『凹凸』の栞も彼氏がいるのにバイト先の男の子と平気で寝たり、ある意味ではヤリマンだと思うんですが、紗倉さんがあのとき言っていたヤリマンとは違いますよね? 紗倉 栞はどちらかというと、コミュニケーションを取れない子で、息を吸う感覚でやっていることなんだと思うんです。たまたま流れるように出会った人たちと、そういう行為を繰り返すことで生きている実感を得たりだとか、さりげないものなんですよね、きっと。 ──紗倉さんが目指すヤリマンは、これではない? 紗倉 そうですね。すごい寂しいヤリマンじゃないですか、栞の気質って。孤独なヤリマンは嫌なんです。それは超寂しいじゃないですか。 ──孤独なヤリマン。 紗倉 私が目指すのは孤独なヤリマンじゃなくて、パコリンナイト……パコリンナイトは変か。なんかそういう、「フー!」みたいな、充実した陽気なヤリマンになりたいんです。……私は、充実っていう感覚がよくわからなくて、今まで、どれだけ忙しくても、どれだけ楽しくても、充実っていうのが実感しにくいことだったので、もしかしたら、ないものねだりなだけかもしれないです。充実っていうのは、自分がそうだって思い込まないと、いつまでたっても実感できないことなのかもしれないです。 ──それでも、凹と凸の物語は、ささやかなハッピーエンドを迎えます。そこに充実があるんじゃないかっていうところに落ち着いたように読めましたが。 紗倉 着地点はそうですよね。でも……ハッピーエンドなのかな、どうなのかな。 ──そもそも、なぜ物語を書くのか、という話を伺えますか? すごく面倒だし、ストレートにエッセイとして本音を出すことだってできたはずなんです。なぜ物語を作るのか、物語にしか乗せられないものがあるのか。 紗倉 やっぱり、都合がいいからだと思います。物語なら嘘もつけるし、本当のこともいえる。実は、小説のほうが自分を赤裸々にして、書きたいことが書ける。「だって、私じゃない」って言っちゃえばいいことだから。それに、小説なら「自分のことを知ってほしい」ではなく「物語を楽しんでほしい」っていう気持ちで書けるから、自己満足の仕方が違うんだなって思いましたね。
■処女作『最低。』映像化と“唯一無二の小説家”紗倉まなの存在 ──『最低。』が瀬々敬久監督で映画化されると聞きました。おめでとうございます。 紗倉 ありがとうございます。瀬々監督とはクランクインの日に少しお話をさせていただきましたが、自分の作品を大切に思ってくださっていることが感じられて、ありがたかったです。 ──『最低。』に関しては、各方面から絶賛の声が相次いだと思います。だから、あのAVを見たときに、「すげえな……」と思ったんですよ。SOD版『最低。』って、あったじゃないですか。タイガー小堺監督の。AVの。 紗倉 ふほほほほほほ。すっげえ性格悪い女優を演じるやつですよね。 ──そうそう、「最低のAV女優を演じる」という。あれは本人じゃなかったら、大変なことだと思うんですよ。一生懸命書いたのに。 紗倉 うんうんうんうん。 ──あのAVは、なんだったんでしょう……。 紗倉 あれはホントに……ちょっと聞いてくださいよ! 高橋がなりさんっていらっしゃるじゃないですか。がなりさんが、紗倉が『最低。』を出版したし、「最低」っていうのにまつわるテーマで、じゃあ「最低のAV女優」を演じろみたいな。 ──確かに、SODらしい企画だなとは思ったんですけど、あの小説をあのように扱われるっていうのは……。 紗倉 ふははははは。 ──非常に特殊な環境に置かれた小説家だなと思ったんです。完全に唯一無二だし、前代未聞だと思うんですよ。自分で著作と同タイトルのAVが作れるというのは。 紗倉 私も本当は「ちょっとー!」って思いましたけど、口が裂けてもそんなこと言えないですから。私は自分の身を置いている場所がSODだから、それは許容することだなと思っていて。なんか楽しく演じられちゃったのもあって、複雑な心境でしたね。そこに乗り気になっちゃう自分は、やっぱりSODの人だなって感じたし、別にそれでもいいなって、ちょっと思いました。でもこれ、そもそもはじめはカッパのAVを撮る企画だったんですよ。 ──カッパ? 紗倉 カッパの企画だったんです。3回くらいカッパのメークテストして、「カッパはマンコがついてないから、タピオカを生み落せ」みたいなことを言われたんです。 ──SODstarで、そんなことやっている女優さんいましたっけ? 紗倉 いないです……。 ──でも、『凹凸』も重版が決まったそうですし、知名度が上がればAV版の話が出てくる可能性もありますね。 紗倉 そしたらもう、『凹凸』なんて「身体で表現しろ」とか言われますよ。「凹でーす! 凸でーす!」みたいな。挿れた瞬間に「おうとつー!」って叫ぶみたいな。絶対そっちですよ……。でも、やったほうがいいのかなー。やっちゃおうかなー。 ──出たら買いますよ。 紗倉 じゃあ、いいものにします。せめて。 ──作家業とAV女優って、両方紗倉まなであるとは思うんですけど、交わらないラインだと思ってたんです。あまりに小説の出来がよかったから。作家がこれだけ魂を削ってるのに、うわべだけでやられちゃう感じ、おもしろいなーと思って、やっぱりすごい人ですよ。存在というか、表現者としてすごいです。 紗倉 そっすか、お恥ずかしい限りですけど、本当に。 (取材・文=編集部/撮影=尾藤能暢)
●『凹凸』 結婚13年目で待望の娘・栞が生まれた一家に、ある異変が起きていた。“あの日”を境に夫と決別した絹子は、娘を守ろうと母親としての自分を貫こうとする。しかし、24歳になった栞は“ある日”の出来事に縛られ続け、恋人の智嗣に父親の姿を重ねている自分に気付く…。家族であり、女同士でもある母と娘、二代にわたる性と愛の物語。 ●紗倉まな 1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。2015年には「スカパー! アダルト放送大賞」で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍し、「週刊プレイボーイ」(集英社)、『messy』(サイゾー)でコラム連載。著書に今秋の実写映画化を控える処女小説『最低。』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。 金属系女子・紗倉まなの「愛ってなんですか?」(messy) http://mess-y.com/archives/category/column/sakuramana 凹凸 まなてぃの恐るべき才能
「魂を削る思いで書きました」唯一無二の小説家・紗倉まなが向き合った、自身の“闇”と“病み”の正体
人気AV女優・紗倉まなの2作目となる小説『凹凸』(KADOKAWA)が、3月18日に発売になった。4人のAV女優を描いた短編集『最低。』(同)で鮮烈な文壇デビューを飾ったのが、昨年2月。それから1年、初の長編となった新作の筆致には一切の迷いがなく、読者に「伝わっていること」への確信に満ちていた。 物語の主人公・栞と同じ24歳になったばかりの紗倉まなに、話を聞きに行った。あいかわらず天真爛漫な笑顔を振りまきながら、作家は「今回は自由に書いた」「書きたかったことを書いた」と繰り返した。そして「魂を削る思いで書いた」とも──。 このインタビューでは、前半に『凹凸』に込めた思い、後半には処女作『最低。』の映像化と、紗倉まなが“唯一無二の小説家”である所以について話を聞いた。
──2作目となりますが、OKが出て脱稿した瞬間の気持ちって、1作目に比べてどうですか? 紗倉 正直、今回のほうが前回より喜びが全然大きかった気がします。前回は自信がなかったし、自分の職業を題材にすることで「イコール自分のこと」と思われちゃうことに囚われていた部分もあって。今回は自分が書きたかったものだし、家族がテーマだし、自由に表現できる分だけ、出し切れた、絞り出せたっていう感覚がすごく大きかったです。出来上がったときは「産み落とせたー!」みたいな、大きな感情がありました。 ──主人公・栞は紗倉さん本人にプロフィールを寄せて描かれています。作品に登場する栞の家族も、実際の紗倉さんのご家族をモチーフにしているのでしょうか? 紗倉 家族構成も一緒ですし、離婚の時期だったり、母が13年くらい子どもができなくて私を産んでくれたこともそうですし、設定は私の家族を元に書いています。もちろん自叙伝ではなく物語なので、人物の行動は事実もあれば想像もあるんですけど、参考にはさせてもらいました。 ──では、栞の母・絹子を描写しているときは、実際のお母さんの顔が浮かんでいた? 紗倉 そうですね。だいぶ美化された母が浮かんでいました。でもやっぱり、両親と本当に向き合ってしまうことが苦しいなって思う瞬間があったりして、途中からは自分のキャラクターとして、父親も母親も動かしていました。おおまかな器だけお借りしました、みたいな感じです。 ──読み進めていくうちに、鮮烈なイメージを伴ったシーンが現れます。栞の祖父、絹子の父である辰夫という人物が自殺を遂げますが、その方法がもう、ちょっと想像の範疇を超えているというか……。 紗倉 祖父の話は、小さいときになんとなく聞いていたんですが、断片的な記憶しかなくて、それを両親にも深く聞けなかったんです。どんな風に死んでいったのかとか……。でも、昔ながらの生粋の下町っ子というか、ギャンブル好きで、自分でも馬を買っちゃって、スクラップ屋を経営していて、そういう要素を重ねたときに、たやすく死なないだろうな、と思ったんですよ。 ──なるほど、ここまでの方法じゃないと、死にそうもないという。 紗倉 だろうな、と思って。あと、自分は自殺したことはないですけど、自殺する人って慢性的に死にたいと思っているか、刹那的な瞬間で死ぬキッカケがあったとか……死との向き合い方を考えることが、すごく難しいなと思っていて、もし辰夫のような死に方があったら、拍手喝采だなと。 ──あ、拍手喝采なんですね。 紗倉 あははは、闇が深い……。 ──では、自分が作ったキャラクターが壮絶な自殺を遂げたり、目を覆いたくような狂い方をしたりするシーンって、書いていてちょっと気持ちいいんじゃないですか? 紗倉 あっ、気持ちいいですね~。なんか、生きてるぅー! って感じがします。生かしてやってるし、殺してやってるしっていう。人は人を操縦できないけど、物語はやっぱり自分が操縦できるっていうのが気持ちいいし、苦しいし、楽しいしっていう……なんかこう、ホントに病みますね(笑)。 ──けっこうニヤニヤしながら書いてたんだろうなっていうのは、伝わってきます。 紗倉 そうですね、逆に書きすぎて、担当さんとかには、「すごい暴れてますね」って言われたこともあって。なんか、けっこう、ほんとに(笑)。『凹凸』(KADOKAWA)
■家族の死と、堕胎された命の“重み”とは ──その辰夫が亡くなったあとの妻・孝子(栞の祖母)もそうですし、栞の父・正幸もそうですが、登場人物たちが家族が亡くなったことをきっかけに大きく変化するというか、狂ってしまいます。この物語の中では、人が変化する瞬間が、常に家族が死ぬことによって訪れますね。 紗倉 今、私それを聞いて、発見というか、家族が死ぬことで変わるって、確かにそうだったって。自分で書いていたんですけど、無意識だったかもしれないです。赤ちゃんもそうですよね。 ──栞の堕胎を恋人・智嗣が見つけることで、関係が進展していきます。逆にいうと、家族が死なないと人は変わっていけないという意識が、紗倉さんの中にあるんでしょうか? 「家族に死んでほしい」というほどじゃないですが、家族が死んだら自分が大きく変化するのかな、みたいな思いが。 紗倉 それはすごいあります。すっごいあります。私は母子家庭で一人っ子で、母親のことは大好きだし愛してるし、いなかったらすっごい苦しいけど、その方が気が楽だなと思うことも多くて。今後、介護していかなきゃいけないとか、老いておかしくなっていく瞬間にも立ち会わなきゃいけないじゃないですか。それはもう自分の宿命というか、背負わされてる感じは間違いなくあって。家族って大事だけど大事じゃないみたいな、切り離し方がすごく残酷だなって、ずっと思ってて。 ──一方で栞は、堕胎を繰り返して、人の親になることを拒み続けています。この堕胎されていく命というのを、例えばお母さんの命と比べて、どういう風に見ているのか教えてください。 紗倉 私は出産って経験したことがないですけど、世の中ってクルマの運転をする人が当たり前にたくさんいるじゃないですか。私、出産と似ているなと思っていて、私たちが生まれたときから世の中の人はみんな運転しているけれど、自分が運転しようとしたときに免許を取るのはすごく大変だし、でも当然自分もできるでしょ、みたいな感じで試験を受けていたんです。出産も、もちろん価値の大きさは違いますけど、みんなが産んでいるし、自分も産まれてきているんだから、自分も産めるでしょ、母親になれるでしょって思われている気がするんですね。でも、私にとってはすごく違和感があって、子どもをおろすことより産むことの方が信じられない行為なんです。なんでできるんだろう、なんで為し得てしまうんだろうって、ずっと思っていて。 ──それは、「なんでこんな難しいことができるの?」というのと、「なんでそんな無責任なことができるの?」というのも。 紗倉 うんうんうん、ありますね確かに。両方、どっちもありますよね。出産も堕胎も、どっちも「何、無責任なことしてるの?」だし、「なんでそんな難しいことができるの?」だし。「おろすのなんて絶対無理」って言う人もいれば、「おろさざるを得ないからおろすね」って言う人もいる。向き不向きっていうのは絶対あるし、そこについて「命は尊いんだ」みたいなことを言うのは、そういうことじゃないんじゃないかなと思います。自分の身体の中から肉の塊を出すことが、どれくらい怖くて大変なことなのかっていうのは、きっと他人に言われる筋合いのないことなんじゃないかなって思います。
■「ヤリマンになりたい」思いは成就したか ──前回の『最低。』の際にインタビューさせていただいたとき(記事参照)、書籍の話をしているのに、唐突に「ヤリマンになりたいんです!」と言い出したのって、覚えてます? 紗倉 あー、言ったかもしれないです。なんか、枯渇していた時期ですか? ──それは知りませんが、『凹凸』の栞も彼氏がいるのにバイト先の男の子と平気で寝たり、ある意味ではヤリマンだと思うんですが、紗倉さんがあのとき言っていたヤリマンとは違いますよね? 紗倉 栞はどちらかというと、コミュニケーションを取れない子で、息を吸う感覚でやっていることなんだと思うんです。たまたま流れるように出会った人たちと、そういう行為を繰り返すことで生きている実感を得たりだとか、さりげないものなんですよね、きっと。 ──紗倉さんが目指すヤリマンは、これではない? 紗倉 そうですね。すごい寂しいヤリマンじゃないですか、栞の気質って。孤独なヤリマンは嫌なんです。それは超寂しいじゃないですか。 ──孤独なヤリマン。 紗倉 私が目指すのは孤独なヤリマンじゃなくて、パコリンナイト……パコリンナイトは変か。なんかそういう、「フー!」みたいな、充実した陽気なヤリマンになりたいんです。……私は、充実っていう感覚がよくわからなくて、今まで、どれだけ忙しくても、どれだけ楽しくても、充実っていうのが実感しにくいことだったので、もしかしたら、ないものねだりなだけかもしれないです。充実っていうのは、自分がそうだって思い込まないと、いつまでたっても実感できないことなのかもしれないです。 ──それでも、凹と凸の物語は、ささやかなハッピーエンドを迎えます。そこに充実があるんじゃないかっていうところに落ち着いたように読めましたが。 紗倉 着地点はそうですよね。でも……ハッピーエンドなのかな、どうなのかな。 ──そもそも、なぜ物語を書くのか、という話を伺えますか? すごく面倒だし、ストレートにエッセイとして本音を出すことだってできたはずなんです。なぜ物語を作るのか、物語にしか乗せられないものがあるのか。 紗倉 やっぱり、都合がいいからだと思います。物語なら嘘もつけるし、本当のこともいえる。実は、小説のほうが自分を赤裸々にして、書きたいことが書ける。「だって、私じゃない」って言っちゃえばいいことだから。それに、小説なら「自分のことを知ってほしい」ではなく「物語を楽しんでほしい」っていう気持ちで書けるから、自己満足の仕方が違うんだなって思いましたね。
■処女作『最低。』映像化と“唯一無二の小説家”紗倉まなの存在 ──『最低。』が瀬々敬久監督で映画化されると聞きました。おめでとうございます。 紗倉 ありがとうございます。瀬々監督とはクランクインの日に少しお話をさせていただきましたが、自分の作品を大切に思ってくださっていることが感じられて、ありがたかったです。 ──『最低。』に関しては、各方面から絶賛の声が相次いだと思います。だから、あのAVを見たときに、「すげえな……」と思ったんですよ。SOD版『最低。』って、あったじゃないですか。タイガー小堺監督の。AVの。 紗倉 ふほほほほほほ。すっげえ性格悪い女優を演じるやつですよね。 ──そうそう、「最低のAV女優を演じる」という。あれは本人じゃなかったら、大変なことだと思うんですよ。一生懸命書いたのに。 紗倉 うんうんうんうん。 ──あのAVは、なんだったんでしょう……。 紗倉 あれはホントに……ちょっと聞いてくださいよ! 高橋がなりさんっていらっしゃるじゃないですか。がなりさんが、紗倉が『最低。』を出版したし、「最低」っていうのにまつわるテーマで、じゃあ「最低のAV女優」を演じろみたいな。 ──確かに、SODらしい企画だなとは思ったんですけど、あの小説をあのように扱われるっていうのは……。 紗倉 ふははははは。 ──非常に特殊な環境に置かれた小説家だなと思ったんです。完全に唯一無二だし、前代未聞だと思うんですよ。自分で著作と同タイトルのAVが作れるというのは。 紗倉 私も本当は「ちょっとー!」って思いましたけど、口が裂けてもそんなこと言えないですから。私は自分の身を置いている場所がSODだから、それは許容することだなと思っていて。なんか楽しく演じられちゃったのもあって、複雑な心境でしたね。そこに乗り気になっちゃう自分は、やっぱりSODの人だなって感じたし、別にそれでもいいなって、ちょっと思いました。でもこれ、そもそもはじめはカッパのAVを撮る企画だったんですよ。 ──カッパ? 紗倉 カッパの企画だったんです。3回くらいカッパのメークテストして、「カッパはマンコがついてないから、タピオカを生み落せ」みたいなことを言われたんです。 ──SODstarで、そんなことやっている女優さんいましたっけ? 紗倉 いないです……。 ──でも、『凹凸』も重版が決まったそうですし、知名度が上がればAV版の話が出てくる可能性もありますね。 紗倉 そしたらもう、『凹凸』なんて「身体で表現しろ」とか言われますよ。「凹でーす! 凸でーす!」みたいな。挿れた瞬間に「おうとつー!」って叫ぶみたいな。絶対そっちですよ……。でも、やったほうがいいのかなー。やっちゃおうかなー。 ──出たら買いますよ。 紗倉 じゃあ、いいものにします。せめて。 ──作家業とAV女優って、両方紗倉まなであるとは思うんですけど、交わらないラインだと思ってたんです。あまりに小説の出来がよかったから。作家がこれだけ魂を削ってるのに、うわべだけでやられちゃう感じ、おもしろいなーと思って、やっぱりすごい人ですよ。存在というか、表現者としてすごいです。 紗倉 そっすか、お恥ずかしい限りですけど、本当に。 (取材・文=編集部/撮影=尾藤能暢)
●『凹凸』 結婚13年目で待望の娘・栞が生まれた一家に、ある異変が起きていた。“あの日”を境に夫と決別した絹子は、娘を守ろうと母親としての自分を貫こうとする。しかし、24歳になった栞は“ある日”の出来事に縛られ続け、恋人の智嗣に父親の姿を重ねている自分に気付く…。家族であり、女同士でもある母と娘、二代にわたる性と愛の物語。 ●紗倉まな 1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。2015年には「スカパー! アダルト放送大賞」で史上初の三冠を達成する。テレビ出演や雑誌グラビアでも活躍し、「週刊プレイボーイ」(集英社)、『messy』(サイゾー)でコラム連載。著書に今秋の実写映画化を控える処女小説『最低。』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。 金属系女子・紗倉まなの「愛ってなんですか?」(messy) http://mess-y.com/archives/category/column/sakuramana 凹凸 まなてぃの恐るべき才能










