新『ローカル路線バスの旅』、田中要次は「要注意」羽田圭介は「無言」で“壊滅的”コンビ?

 人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)の新シリーズが、まさかの大不評だ。

 太川陽介&蛭子能収という名コンビのあとを受けて新たに選ばれたのは、ドラマ『HERO』(フジテレビ系)のバーテンダー役で一躍脚光を浴びた俳優・田中要次と、芥川賞作家・羽田圭介。2人は、3月25日に放送された『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』で、静岡・伊豆下田から愛知・知多半島までの乗り継ぎにチャレンジした。しかし、この組み合わせが思わぬ裏目に出たようだ。

「まず田中が、ゴールを早く目指す気がまったくない。むしろ、バスの待ち時間をどうつぶすか、何を食べるか、どこに泊まるかしか考えていないんです。例えば2日目の夜は、浜松駅前でふと目についた『ホテルオークラ』へいきなり泊まろうと言い出す。ちなみに一泊一室3万6,000円です。前シリーズの旅人で、今はナレーターの1人として加わっていた太川も、『それにしてもオークラに泊まるかね。僕たちはなかった』と軽いグチをナレーションしていたほどです。しかし、そんな太川の心の声が届くはずもありません。田中は豪華な室内と最高の夜景に、『チェックアウト(午前11時)までいる?』とノリノリでした」(芸能ライター)

田中は羽田より22歳上、今回のマドンナ・IMALUより26歳上と一番の年長者だが、地図帳をまともに広げもせず、バス発着時刻の読みも甘いため、何本も乗車を逃す失態を見せた。自分たちを追い越していくバスに向かって、「あれ、なんで走ってんの?」「行っちゃったよ」と見送る光景もあった。

 これには視聴者も、「バス旅の田中要次、見てるとイライラする」「これだけ追い詰められてるのに、のんびりすることを考えてる田中要次って……」「田中要次じゃなく田中要注意やな」などと非難の声が上がった。

 番組側としては、“しっかり者”の太川をイメージしてブッキングしたつもりだったのだろうが、あろうことか田中が蛭子並みの“ポンコツ”だったことが発覚したのだ。さらに羽田の人選にも疑問の声が。

「芥川賞作家ながら、そのひょうひょうとしたキャラクターで人気の羽田ですが、地方の知名度はまだまだ低いようですね。行く場所行く場所、田中とIMALUは握手を求められていましたが、羽田は、先の2人と握手したついでに、素人が気を利かせて仕方なく手を差し出すという気まずい流れに。人気のなさを肌で感じた羽田は、ついに後半から無言となり、テンションだだ下がり。もはや“空気”となり、番組は田中とIMALUの旅番組と化していました」(前出・芸能ライター)

 2人それぞれの印象が悪い上に致命的なのは、田中と羽田のコンビネーションが壊滅的に悪いということだ。

「かつての太川と蛭子は、長距離を歩かざるを得なくなり、ベソをかく蛭子に太川が檄を飛ばしたり、逆にそんな太川に蛭子がグチをこぼすなど、そのデコボコぶりが人気を呼びました。しかし、今回の2人はまったくと言っていいほど言葉を交わすことがなかった。2人ともマイペースな性分ですし、それぞれきちんと本業もありますから、テレビ映えをあまり気にしないのでしょう。この2人である必要性がまったくありませんでした」(前出・芸能ライター)

 今回の『バス旅』の視聴率は、シリーズ始まって以来最低となる7.1%を記録。第2章は、不安な出だしとなってしまったようだ。
(後藤港)

新『ローカル路線バスの旅』、田中要次は「要注意」羽田圭介は「無言」で“壊滅的”コンビ?

 人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)の新シリーズが、まさかの大不評だ。

 太川陽介&蛭子能収という名コンビのあとを受けて新たに選ばれたのは、ドラマ『HERO』(フジテレビ系)のバーテンダー役で一躍脚光を浴びた俳優・田中要次と、芥川賞作家・羽田圭介。2人は、3月25日に放送された『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』で、静岡・伊豆下田から愛知・知多半島までの乗り継ぎにチャレンジした。しかし、この組み合わせが思わぬ裏目に出たようだ。

「まず田中が、ゴールを早く目指す気がまったくない。むしろ、バスの待ち時間をどうつぶすか、何を食べるか、どこに泊まるかしか考えていないんです。例えば2日目の夜は、浜松駅前でふと目についた『ホテルオークラ』へいきなり泊まろうと言い出す。ちなみに一泊一室3万6,000円です。前シリーズの旅人で、今はナレーターの1人として加わっていた太川も、『それにしてもオークラに泊まるかね。僕たちはなかった』と軽いグチをナレーションしていたほどです。しかし、そんな太川の心の声が届くはずもありません。田中は豪華な室内と最高の夜景に、『チェックアウト(午前11時)までいる?』とノリノリでした」(芸能ライター)

田中は羽田より22歳上、今回のマドンナ・IMALUより26歳上と一番の年長者だが、地図帳をまともに広げもせず、バス発着時刻の読みも甘いため、何本も乗車を逃す失態を見せた。自分たちを追い越していくバスに向かって、「あれ、なんで走ってんの?」「行っちゃったよ」と見送る光景もあった。

 これには視聴者も、「バス旅の田中要次、見てるとイライラする」「これだけ追い詰められてるのに、のんびりすることを考えてる田中要次って……」「田中要次じゃなく田中要注意やな」などと非難の声が上がった。

 番組側としては、“しっかり者”の太川をイメージしてブッキングしたつもりだったのだろうが、あろうことか田中が蛭子並みの“ポンコツ”だったことが発覚したのだ。さらに羽田の人選にも疑問の声が。

「芥川賞作家ながら、そのひょうひょうとしたキャラクターで人気の羽田ですが、地方の知名度はまだまだ低いようですね。行く場所行く場所、田中とIMALUは握手を求められていましたが、羽田は、先の2人と握手したついでに、素人が気を利かせて仕方なく手を差し出すという気まずい流れに。人気のなさを肌で感じた羽田は、ついに後半から無言となり、テンションだだ下がり。もはや“空気”となり、番組は田中とIMALUの旅番組と化していました」(前出・芸能ライター)

 2人それぞれの印象が悪い上に致命的なのは、田中と羽田のコンビネーションが壊滅的に悪いということだ。

「かつての太川と蛭子は、長距離を歩かざるを得なくなり、ベソをかく蛭子に太川が檄を飛ばしたり、逆にそんな太川に蛭子がグチをこぼすなど、そのデコボコぶりが人気を呼びました。しかし、今回の2人はまったくと言っていいほど言葉を交わすことがなかった。2人ともマイペースな性分ですし、それぞれきちんと本業もありますから、テレビ映えをあまり気にしないのでしょう。この2人である必要性がまったくありませんでした」(前出・芸能ライター)

 今回の『バス旅』の視聴率は、シリーズ始まって以来最低となる7.1%を記録。第2章は、不安な出だしとなってしまったようだ。
(後藤港)

「CM1本1億円!」まさかの“NYゲス不倫”で、渡辺謙の超高額ギャラはどうなる!?

 まさかの超大物の“ゲス不倫”に、芸能界が騒然となっている。超大物俳優・渡辺謙と30代の一般女性Aさんとの“NY不倫”を、30日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じたのだ。

 同誌によると、2人は2013年8月に大阪で出会い、以来、人目を忍んで逢瀬を重ねてきたという。渡辺には乳がん闘病中の妻・南果歩がおり、業界では“おしどり夫婦”で有名だったが……。

 スポーツ紙記者は「文春には、今年2月に米ニューヨークでデートする渡辺とAさんの写真がバッチリ掲載されている。文春側も勝負ネタということで、現地に記者を飛ばして渡辺に直撃取材を敢行。渡辺にとっては反論のしようがなく、妻にも事務所にも平謝りだそうです」と明かす。

 映画『ラストサムライ』での好演で、日本では「超」の付く大物俳優となった渡辺だが、前妻との離婚の際には裁判沙汰になり、法廷で度重なる浮気が暴露されたこともある。

「ハリウッド俳優になっても、やはり生来の女グセは直らなかったんだな~という印象ですね」とは渡辺を知る関係者。

 一方、テレビ業界からは、なぜかスキャンダルを歓迎する声が聞こえてくる。民放キー局の男性社員は「渡辺さん自体は気さくで良い人なのですが、所属事務所の“圧”が、とにかくすごいんです。そして何より、ギャラが高い! 2夜連続のスペシャルドラマなどでは、高額なギャラをふっかけられるという話を聞いたこともあります。今回のスキャンダルで、値段が下がることを期待したいですね」と話す。

 CMのギャラランクでも、渡辺は最高峰だ。

「古くからCM1本1億円クラスは、吉永小百合さんと故・高倉健さんといわれてきた。近年、そこに割って入ったのが謙さんです。彼も最高ランクの8,000万~1億円で推移している。現在、ヤクルトや大和証券、日本IBMのCMに出演していますが、次の契約更新時にギャラがどうなるか見ものです」(代理店関係者)

 米国でも「KEN WATANABE」の不倫は話題になっており、今後どこまで“延焼”するかは見当がつかない。

カテゴリー: 未分類

「CM1本1億円!」まさかの“NYゲス不倫”で、渡辺謙の超高額ギャラはどうなる!?

 まさかの超大物の“ゲス不倫”に、芸能界が騒然となっている。超大物俳優・渡辺謙と30代の一般女性Aさんとの“NY不倫”を、30日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じたのだ。

 同誌によると、2人は2013年8月に大阪で出会い、以来、人目を忍んで逢瀬を重ねてきたという。渡辺には乳がん闘病中の妻・南果歩がおり、業界では“おしどり夫婦”で有名だったが……。

 スポーツ紙記者は「文春には、今年2月に米ニューヨークでデートする渡辺とAさんの写真がバッチリ掲載されている。文春側も勝負ネタということで、現地に記者を飛ばして渡辺に直撃取材を敢行。渡辺にとっては反論のしようがなく、妻にも事務所にも平謝りだそうです」と明かす。

 映画『ラストサムライ』での好演で、日本では「超」の付く大物俳優となった渡辺だが、前妻との離婚の際には裁判沙汰になり、法廷で度重なる浮気が暴露されたこともある。

「ハリウッド俳優になっても、やはり生来の女グセは直らなかったんだな~という印象ですね」とは渡辺を知る関係者。

 一方、テレビ業界からは、なぜかスキャンダルを歓迎する声が聞こえてくる。民放キー局の男性社員は「渡辺さん自体は気さくで良い人なのですが、所属事務所の“圧”が、とにかくすごいんです。そして何より、ギャラが高い! 2夜連続のスペシャルドラマなどでは、高額なギャラをふっかけられるという話を聞いたこともあります。今回のスキャンダルで、値段が下がることを期待したいですね」と話す。

 CMのギャラランクでも、渡辺は最高峰だ。

「古くからCM1本1億円クラスは、吉永小百合さんと故・高倉健さんといわれてきた。近年、そこに割って入ったのが謙さんです。彼も最高ランクの8,000万~1億円で推移している。現在、ヤクルトや大和証券、日本IBMのCMに出演していますが、次の契約更新時にギャラがどうなるか見ものです」(代理店関係者)

 米国でも「KEN WATANABE」の不倫は話題になっており、今後どこまで“延焼”するかは見当がつかない。

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熱愛報道がなされたばかりの中居正広、雑誌のインタビューで「自立した女性ならば結婚もアリ」!

 3月16日発売の「女性セブン」(小学館)にて、振付師兼ダンサーとして活躍中の武田舞香との熱愛が報じられた中居正広。同誌には、6年もの間同棲生活を送っているが、武田はTwitterやインスタグラムなどのSNSを一切利用せず、中居のことを気遣ってか、プライベートを徹底的に隠しているという記述もあった。

 奇しくもNEWS小山慶一郎やKis-My-Ft2横尾渉との交際情報をSNSで小出しにする“匂わせ彼女”がジャニーズファンの間で物議を醸していたタイミングだっただけに、武田の姿勢に好感を持つ人は多い。また、中居は今年で45歳になることもあり、ファンからは武田との結婚を後押しする声も。ジャニーズアイドルの熱愛報道にはめずらしく、祝福ムードが漂っていた。

 中居はこの報道が出た直後、4月からゴールデンタイムで生放送を行うバラエティ番組『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)の会見に出席。報道陣から「交際は順調ですか?」などの質問をされた中居は、「(記者とは)友だちでもないので、話さな~い!」と煙に巻き、熱愛に関する話題にはなにも言及しなかった。

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「演技力は抜群」RADWINPS・野田洋次郎が“ポスト星野源”になる!? バンド解散の可能性は……

「演技力は抜群」RADWINPS・野田洋次郎がポスト星野源になる!? バンド解散の可能性は……の画像1
『トイレのピエタ 豪華版』(松竹)
「最近はドラマ主演、NHKのナレーションと、積極的にメディアに出ている印象がありますね。演技面での評価も高いことから、すでに“ポスト星野源”として高い注目を集めています」(スポーツ紙記者)  昨年公開された映画『君の名は。』の主題歌で注目を集めたバンドRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎。 「現在、バンドはツアー真っ最中ですが、すでにドラマの撮影も始まっています。先日はプライベートでも長澤まさみとの食事会がスクープされるなど、今が一番“売れ時”かもしれませんね。個人での活動が目立っているので、解散のウワサが出るくらいですから。そのあたりも、バンド『SAKEROCK』を解散させた星野源とダブりますね」(音楽関係者)  4月スタートの『100万円の女たち』(テレビ東京系)でドラマ初出演にして初主演を務める野田だが、一昨年に主演した映画『トイレのピエタ』で第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得するなど、その演技力は折り紙つきだ。 「『トイレのピエタ』の松永大司監督は『俳優でも絶対売れる!』と、撮影中から大絶賛していました。実際、この映画以降もドラマのオファーはあったそうですが、本人は『バンドが一番』と断っていたようです。彼は英語もペラペラですから、ハリウッド方面からもオファーがあったと、もっぱらです」(芸能事務所関係者)  現在、バンドはドラムが休養中のため、サポートメンバーでツアーを回っている。 「そのため、今すぐに解散という線はないようですが、このバンドはドラムもベースもギターも演奏力が高いことで有名ですから、仮に解散となっても、メンバーは引っ張りだこでしょう。すでに野田さんもソロ活動をしていますし、将来的には星野さんのようにマルチな活躍をするかもしれませんね」(テレビ局関係者)  とりあえず、4月からのドラマが楽しみだ。

「演技力は抜群」RADWINPS・野田洋次郎が“ポスト星野源”になる!? バンド解散の可能性は……

「演技力は抜群」RADWINPS・野田洋次郎がポスト星野源になる!? バンド解散の可能性は……の画像1
『トイレのピエタ 豪華版』(松竹)
「最近はドラマ主演、NHKのナレーションと、積極的にメディアに出ている印象がありますね。演技面での評価も高いことから、すでに“ポスト星野源”として高い注目を集めています」(スポーツ紙記者)  昨年公開された映画『君の名は。』の主題歌で注目を集めたバンドRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎。 「現在、バンドはツアー真っ最中ですが、すでにドラマの撮影も始まっています。先日はプライベートでも長澤まさみとの食事会がスクープされるなど、今が一番“売れ時”かもしれませんね。個人での活動が目立っているので、解散のウワサが出るくらいですから。そのあたりも、バンド『SAKEROCK』を解散させた星野源とダブりますね」(音楽関係者)  4月スタートの『100万円の女たち』(テレビ東京系)でドラマ初出演にして初主演を務める野田だが、一昨年に主演した映画『トイレのピエタ』で第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得するなど、その演技力は折り紙つきだ。 「『トイレのピエタ』の松永大司監督は『俳優でも絶対売れる!』と、撮影中から大絶賛していました。実際、この映画以降もドラマのオファーはあったそうですが、本人は『バンドが一番』と断っていたようです。彼は英語もペラペラですから、ハリウッド方面からもオファーがあったと、もっぱらです」(芸能事務所関係者)  現在、バンドはドラムが休養中のため、サポートメンバーでツアーを回っている。 「そのため、今すぐに解散という線はないようですが、このバンドはドラムもベースもギターも演奏力が高いことで有名ですから、仮に解散となっても、メンバーは引っ張りだこでしょう。すでに野田さんもソロ活動をしていますし、将来的には星野さんのようにマルチな活躍をするかもしれませんね」(テレビ局関係者)  とりあえず、4月からのドラマが楽しみだ。

プロ野球開幕! プロ野球といえば“球場メシ”!! メシ情報とウンチク満載の球場食漫画『球場三食』 作者・渡辺保裕 インタビュー

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『球場三食』(作:渡辺保裕、講談社)
 本日3月31日、いよいよプロ野球が開幕! 「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」も大盛り上がりのうちに閉幕し、近年は観客動員が回復しているといわれているプロ野球。中でも密かに人気になっているのが、球場で個性的なメニューが続々と登場する「球場メシ」。  それを、細かな野球の豆知識とともに「うまそー」に紹介しているのが、「アフタヌーン」(講談社)で連載中の野球観戦漫画『球場三食(きゅうじょうさじき)』だ。  球場観戦に一家言を持つ主人公が全国のスタジアムへ赴き、ウンチクをたれながら球場メシを堪能するという、ありそうでなかった野球漫画でありグルメ漫画は、どのような取材をして描いているのか? 作者の渡辺保裕先生を直撃した。
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撮影:松沢雅彦
■きっかけは野球好き同士の会話から ── 『球場三食』は、主人公・日下昌大(くさかまさひろ)が独自の“観戦心得”をもってプロ野球の球場を訪れ、こだわりの球場メシを食し、色々なウンチクをこぼしながら、野球観戦を堪能するというストーリーです。野球マンガとしては、ありそうでなかったテーマですね。どういう経緯で連載に至ったのですか? 渡辺保裕(以下、「渡辺」) 私は『ドカコック』(週刊漫画ゴラクほか)というグルメ漫画も描いていますが、その編集の共通の知り合いを通じて現在の担当である講談社の編集を紹介してもらったんです。それで、一緒に食事をしたときに「野球ものやりたいですよね」というお話になって、「野球ものでメシものはどうか」とご提案いただいたんですよ。そこから球場メシをメインに据えてネームを描きだした、という流れです。 ── ちょうど食べ物を描く作品も手がけていたので、ノリ良く決まっていった感じですね。 渡辺 でも、しばらくは寝かせた状態になっていたんですよ。その間は明治神宮球場(以下「神宮球場」)に通い詰めながら、“下調べ”と称して神宮球場の大概のメニューを食べつくしました。そのなかで、「ライトスタンドにある『ルウジャパン』のソーセージのメガ盛りはメインイベントだよな」とかいろいろ練りながらぼちぼちネームができてきた頃に、「◯月◯日〆切りで」という話が来たので、急いで描いて持っていったんです。そこからは(連載開始まで)トントン拍子でしたね。 ── 連載初回の神宮球場編以降も、ご自身で実際に球場に行って、実体験的に取材しているのですか。 渡辺 もちろん。元々野球好きなので事前に知っていることはあるし、先にある程度調べますけど、球場に行って得ていることが多いです。 ── 主人公の日下は、球場観戦に行く際に自己ルールを決めています。「野球観戦日の食事は三食すべて球場内で調達する」というのもそのひとつで、それが漫画のタイトルにも結びついています。渡辺先生も野球観戦のときには同じようにしているんですか? 渡辺 さすがにそれは(笑)。でも、やってみたことはありますよ。夏場だったので1杯目のビールは死ぬほど美味しかった。球場メシの楽しみ方としてはアリじゃないですかね。
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神宮球場といえばこれ! 表紙にも登場した「ソーセージ・メガ盛り」
■駅からの道のりから取材開始 ── 現地ではどのような流れで取材をしているのでしょうか? 渡辺 チケットを自分でとるところから始めます。座席も自分で選びますね。最寄り駅を降りてからは、すべてが取材です。写真を撮りながら球場へ向かいます。 ── ごく普通の客として体験していくわけですね。主人公の日下のモノローグで紹介される球場の豆知識などは、コアなファンしか知らないようなものも盛り込まれています。第1幕の神宮球場編の冒頭から「正面入口にある『明治神宮野球場』という大きな看板の『宮」』の字は旧字で上下の『口』と『口』が結ばれていない」とか。あれは調べたのですか? 渡辺 いや、前から知っていました。実は、知っている人が多いと思っていたんですけど、「知らない」という反応が周囲で多かったので。豆知識は自分が元々知っていたものを入れることが多いですね。 ── 日下は球場入りすると、観戦しやすい穴場的な座席について持論を展開しながらその席につきます。あれも渡辺先生が現地で見つけているんですか? 渡辺 はい。場内を歩き回りながらチェックしています。普段はあまり行かないようなところにも行ってみたりして。いろいろな発見があるので楽しいですよ。 ── 現在はファンクラブのマイレージとかもあって、日下も球場の機械で来場ポイントをつけていました。渡辺先生もファンクラブに入っているのですか?  渡辺 9球団に入りました。広島はもう締め切られていて入れなかったんですよ。あと、DeNAとロッテも入っていなくて……。千葉出身なんですけどね(笑)。 ── いまどきのファンクラブは、たくさんの特典がありますよね。 渡辺 来場特典などもあるので、レプリカユニフォームがもらえる日などは「資料をゲットするために!」という名目でせっせと球場へ通っています。おかげさまで、野球を観に行くことに罪悪感がなくなりました。「仕事だから、しょうがねぇな」って(笑)。
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上:シャウエッセンエッグドッグ、下:もつ煮
■食べ物は作者も三食分以上食べる ── ストーリーの核である球場メシの描写や解説には力が入っています。でも、朝・昼・夕と3食分は最低登場するので、1度の取材では食べきれそうにないですね? 渡辺 さすがにひとりでそんなに食べられないので、取材のときは編集の人も一緒に行って2人でいろんなメニューを食べ合っていますが、食べる量は多くなりますね。 ── 定番から、知らないとありつけないものまで登場します。まだ、単行本化されていませんが、第7幕の札幌ドーム編(『アフタヌーン』2月号)に登場する日本ハム直営「ホットドッグ・パーク」にある「シャウエッセンエッグドッグ」などはそうですね。 渡辺 外野スタンドの高いところにひっそりとあるんですが、「あれは行かねば」と思っていました。 ── 第9幕のZOZOマリンスタジアム(『アフタヌーン』4月号)の回でも、主人公が内野席にいるのに、外野席で販売されている「サンマリン」のもつ煮の話題に触れています。実際に外野席にも行かれたのですか? 渡辺 行きました。あれも人気の一品なので、絵としては外せませんでした。 ── 掲載しきれなかったものも含めて、食べ物で一番印象に残ったのは何でしょうか? 渡辺 札幌ドームは、やはり北海道ということでどれも美味しかったですね。あと、西武ドーム(メットライフドーム)のピザがうまいっすよ! 石窯で焼く本格的なピザです。メヒア選手も「美味しい!」と言っていたらしいし。あとZOZOマリンの球場外に並ぶ屋台も基本おいしいです。肉系が多いですけど、ガパオライスとか。何を食べても美味しかったなぁ。 ■主人公・日下昌大の見た目は編集担当、中身は作者がモデル? ── 主人公の日下昌大は何歳くらいの設定なんですか? 渡辺 近鉄の助っ人・ブライアントが東京ドームの天井にあったスピーカーに直撃弾を放った(1990年6月)場面を子どもの頃に見ているので、80年代生まれの30歳ちょっと、という感じです。ルックスは担当編集の人がモデルです。細くてシュッとしています。 ── 野球の話で盛り上がったのがこの連載のきっかけということですから、野球が好きなんですよね? 渡辺 すごく好きですよ。横浜生まれの横浜育ち。いまは横浜(DeNA)ファンですが、小さい頃は西武ファンだったそうです。90年代の西武は強かったですからね。
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「スキあらば近鉄ネタ入れますよね?」と聞いたところ、「出ちゃうんですよねぇ」と渡辺先生
── なんと! 渡辺先生は、いまは亡き近鉄バファローズの猛烈なファンですよね? 渡辺 はい、そうです。ですから、当時は憎っくきライバル球団ですね(笑)。 ── ぶっちゃけ、担当編集さんとは仲良くやっていますか(笑)? 渡辺 もちろんです。軟式野球審判員の資格をもつほどの野球好きですし、私がのめり込み過ぎるとブレーキをかけてくれますし、逆に「ここはもう少し突っ込んだほうが」と背中を押してくれます。いつも楽しく打ち合わせをしていますよ。 ── 本編では、日下が語る体裁で近鉄ネタが結構あります。 渡辺 いやいや、結構どころか、明らかに多いです(笑)。あと、プロレスネタも。このへんは趣味丸出しです。担当編集からは、「言われたくないだろうけど、あまり入れないくださいね」と釘を刺されています。これでも自分としてはセーブしているんですけどね。 ── すると、日下は見た目が編集さんで、中身が渡辺先生ご自身がモデルということになるわけですね。こういった漫画を描くにあたり、近鉄ファンとして深く愛情を注いでいたことが逆に生きている部分はありますか? 渡辺 近鉄が消滅してからは、プロ野球を親のような気持ちで客観視して見るようになりました。特に1990年代に宿敵だった西武は憎んでいたほどでしたが、今になって西武ドームに通うと、敵味方なく両方から見るのも案外面白いなと感じます。 ── ただ昔の伝説的なネタは、いかんせん近鉄に絡みがちになる? 渡辺 そうですね。たとえば藤井寺球場編では、80年代の近鉄を回想するシーンに、梨田昌孝(現楽天監督)が大昔に出版した『燃えろキャッチャーミット』という自伝本やフェイスガードをつけたマニエルを背景に入れたり、実は背景の観客のなかにはキダタローと、藤田まこと、井上ひさし、榊莫山先生、ぼんちおさむ、関根潤三などを小さく描いてまぎれ込ませています。(笑) ── 全部、近鉄ゆかりの人で固めている! 渡辺 そう、自己満足なんですけど、(デジタル作画だと)拡大すれば描けちゃうから。西武ドームの回でも、清原和博、桑田真澄、東尾修の3人を描き込んだり。よく見るとわかりますよ。いろいろ遊んでいるので、ぜひ探してみてください。 ■球場の細かい描写に没頭する ── 各球場の施設についても、詳細に描かれています。どうやって描いているんですか? 渡辺 自分で撮影してきた写真をベースにしてトレースしてます。いまはデジタルなので、部分的に拡大すると細かいところまで延々と描けてしまうんですよ。気分がハイになって楽しいですけど、時間がエライかかる。アナログ時代よりもかえってマンパワーと時間がかかるという(笑)。 ── 今までに行った球場で、改めて良かったなと思うところはありますか? 渡辺 広島のマツダスタジアムは良かったですね。天然芝のフィールドはいいなって思うんです。あと、福岡ドームは、ホークスファンによる一体感があって印象に残りました。演出がすごいんですよね。エンタテイメント感があって。地元に住んでいたら楽しいだろうな、と思います。観客席の傾斜がわりと緩やかで、壁の圧迫感はないですよね。勝つと毎回花火が炸裂して、ドームを開くこともありますし。 ── 食べ物も雰囲気を出すのがまた大変かなと思いますが、『ドカコック』からの延長線上という感じでしょうか。 渡辺 それは問題ないですが、現場で写真を撮るので、周りの人からは「なにやってんの、このひと?」となる。それがツラいですね。 ■人情味あふれる個性派キャラが熱い ── 第8幕のKoboパーク宮城(『アフタヌーン』3月号)には、スタンドに入る危険な打球を知らせるために笛を吹く係について「打球判断は世界一」とありましたが、あれは実際に目撃したのですか?
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打球の行方にご注意ください
渡辺 実はですね。あれは西武ドームにいた人の話なんですよ。Koboパークにもイエローハットみたいな格好している笛吹き係がいるのは事実ですが、うまい下手は、以前、西武ドームで見ていたときに意識したことなんです。一度、笛を吹くのが遅くて女の子の顔面当たってしまったのを見たことがありまして。血だらけになって運ばれる姿を見て、「『もう、球場には二度と来たくない』って思ってしまうのかな……」と心配でした。でも、うまい人は本当にうまいんですよ。笛を吹くタイミングも早い。その話を持ってきました。 ── そのKoboパークの回では、宮城球場がロッテの準フランチャイズだった時代を知る気難しい爺さんが絡んできたり、藤井寺球場編では、近鉄バファローズの生き字引を自認する少年を中心に商店街の人との触れ合いが描かれたり。また、ヒロインとして、ヤクルトファンのつばみちゃんが、猛烈な野球知識をもって日下に絡んできたり、球場で出会うキャラたちも強烈です。 渡辺 神宮球場で観戦していたときに、第1幕に出てくるような集団が本当にいたんですよ。野球なんてどうでもいい感じで、「この前クライアントにメシ食わせてさぁ」とか。あの中に一人だけ「私、なんでこんなところにいるんだろう」というガチな野球好きの女の子がいたらいいな、と思って……。 ── 取材時は球場メシや座席だけでなく、全周囲にアンテナを張り巡らせているわけですね。 渡辺 球場行くと、とにかく何かしらのネタは拾いますね。実はそうしていると、肝心の野試合そのものを見ることからどんどん遠ざかっていくんですけどね(笑)。 ■ビールの売り子事情もナマで体験 ── 『球場三食』では、多くのエピソードでビールの売り子が登場します。あれは実在する人をモデルにして描いてるのですか? 渡辺 「写真を撮らせてください」とお願いして、撮影したものをベースにしています。 ── 単行本第1巻には、各話の最後に取材後記的なイラストコラムが描き下ろされていて、売店の人やビールの売り子さんとのやりとりについても描かれています。その際に漫画の取材であることは明かしているんですか? 渡辺 明かしていません(笑)。実際、球場では売り子の写真を撮る人が、結構普通にいるんですよ。もちろん、みなさん本人にちゃんとお願いをして撮影していますけどね。 ── コスプレイヤーの撮影に近い感覚ですね。 渡辺 だから、向こうも慣れているみたいで、笑顔でポーズをとってくれますよ。でも、私は資料にしたいので、「いいから、背中のタンクを撮らせて」と思っていたりして(笑)。 それと、「嫌な顔などせずに撮影に応じれば、ビールをたくさん買ってくれる」という思惑もあるみたいですよ。お気に入りの売り子さんから“樽買い”する人もいますからね。
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おのののかさんとか有名ですよね
── 第2幕の西武ドーム編に登場したネタですね。一人の売り子のタンクの分をグループで観戦に来た人たちが一度にすべて買い占めるんですよね。 渡辺 実は個人でもやる人がいるんですよ。 ── 個人でですか!? 絶対に飲みきれないじゃないですか! 渡辺 あれ22~25杯分ぐらいあるみたいで。全部は飲まないのでしょう。もったいない。 ── AKB48総選挙の投票券付きCDを買い占めるような感覚ですね。周りの席の人に振る舞えばいいのに。 渡辺 近くにいても、そんなことは一度もないです(笑)。 ── Koboパークの回にありましたが、座席に届けてくれる売り子さんもいるんですね。 渡辺 はい。通路で買うと「席どこですか?」と聞かれるんですよ。私は動き回って取材をしているのでいないことが多いんですけど、「15分後に」みたいに言っておくと、だいたい来てくれます。漫画では描いていないですけど、かなり押しの強い売り子もいますね。ただ、売り子は注ぎ方に当たりハズレがあります。だから、売店のほうが安心できるところがあるんですよ。 ── 泡だらけになってしまって、中身が少ないときがあるんですよね。西武ドーム編でそのあたりのことも描かれていました。 渡辺 あれは実話です。入れ直してくれて「どうですか?」「今度はどうですか?」と言われるんですけど、「軽いじゃない」って。でも、周りの人がみんなこちらを見ているので「これでいいよ」とするしかない。 ── こうして聞いていると、渡辺先生が現地で体験したことを、本当にそのまま作品にしていることがよくわかります。 ■球場の出会いがまた面白い ── 球場での取材で、ほかに面白い出会いなどはありましたか? 渡辺 漫画に描いたものだと、アマチュアのカメラマンと、ビールを回してくれないおじさんについては実話です。 ── ZOZOマリンスタジアムの回のエピソードですね。 渡辺 真ん中あたりの座席に座っていたら、隣のカメラマンは身を乗り出しているうえに望遠レンズをニューっと出しているので視界に入ってくるんですよ。そして、ビール買ったら、今度は一番端っこのおじさんが受け取ってくれない。通路から売り子の女の子が「すいません! ビールを回していただけけますか?」と言うと、「え、なんで私が?」という反応なんです。カメラマンのレンズがでかくて動けないし、まいりましたね。 ── 逆に仲良くなるケースは? 渡辺 札幌ドームで大谷翔平がホームランを打ったときは、隣の人と「大谷はやっぱいいなぁ」とか語り合ったりしました。それと、福岡ドームに取材にいったら、手首につける腕時計みたいなアクセサリーを配っていて、それが試合中にときどき光るんですよ。隣にいた2人組の女性に「これってどうやって光らせてるんですか?」って聞いたら、「勝手に光るんですよ。ホームラン打ったりしたら光るんです」と教えてくれました。盛り上がるところで球団側が情報を送って光るらしく、「そうなの!?」と驚きました。 ── さすがIT企業が親会社ですね。 渡辺 そういう、小さな出会いややりとりは行った先々であるので、楽しいですね。 ■最終ページのチャートは辛辣な評価も ── 先ほどのビールの注ぎ方もそうですが、紹介するものすべてをベタ褒めというわけではないのもひとつの特徴かと。ときには、日本ハムの本拠地移転問題について、日下と一緒に観戦した旧友が熱い語り口で疑問を呈するシーンもあります。 渡辺 悪いことばかりは描けないですけど、かといって褒めちぎっても仕方がない。そこら辺のさじ加減が難しいですね。
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こちらは作中で日下が想像した日本ハムの新球場
── 漫画本編ではさしさわりのない評価をしていながら、最後のページに毎回登場する評価チャートでは「あれ? 厳しい採点」ということがあります。それが渡辺先生ご自身の本音かなと感じます。 渡辺 ある球場について、「殺風景」ということをネームで厳し目に描いたことがあったんですけど、編集から指摘されて柔らかい表現に変えたんです。そしたら、掲載後にその球場の職員から編集部に連絡が来たんですよ。「取り上げていただいてありがとうございました。至らぬ点もあると思いますが……」みたいな感じで。「ああ、良かった~」と(笑)。  他にも、「来てくださると知っていたらご案内したものの、ぜひ次回お越しの際は……」という連絡が別の球場から来たことがありました。でも、このような作品の取材で、事前に連絡して丁寧に案内をされちゃ駄目でしょう? という思いはありますね。 ── フラットな目線で空気を実感し、称えるなかにも、さりげなくチクっといく。 渡辺 取材のときには、すべて自分でお金を払っていますから。球場メシって、ひとつネックなのはどこも値段が高い。平均で一品1,000円くらいしてしまう。それを、編集と分担してもひとりにつき5品くらいは食べますし、おまけにビールも飲みますから結構な金額になります。だからこそ、すべて手放しで褒めてばかりではなく、球場に訪れた人が感じるだろうことについては、柔らかい表現にするにしても入れていきたいと思っています。
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2巻も5月発売! なお中央の写真は元近鉄、現楽天の梨田監督
■単行本第2巻はナゴヤD、札幌D、Koboパーク、ZOZOマリンなどが登場 ── 最後に今後の展開についての構想はありますか? まずは12球団すべての本拠地は網羅するのが目標かと思いますが、それで連載終了! ということはないですよね!? 渡辺 どうでしょう(笑)。とりあえず、単行本の第2巻では、ナゴヤドーム、札幌ドーム、コボスタ宮城、ZOZOマリンスタジアムなどが収録予定です。札幌とマリンは、結構、食べ物に寄せた内容にしていますので、2巻のほうが「食」のイメージが強いかもしれません。 ──高校野球と阪神の聖地である甲子園球場は? 渡辺 いつ描こうかな……と思案中です。あと、ハマスタ(横浜スタジアム)もまだ描いてないですし。地方球場も描きたいんですよ。岐阜の長良川球場とか。沖縄のセルラースタジアム、熊本の藤崎台野球場、福島や秋田、静岡の草薙球場もいいな。 ── そうすると、12回くらいで終わるなんてことはないんじゃないですか? 渡辺 人気が続けば連載も続くと思いますけどね。いまのところはなかなかいいらしいので。これからも、ぜひ、よろしくお願いします。 ── 今後、“近鉄”色は? 渡辺 薄めにしておきます。ご安心下さい(笑)。 (文、取材・キビタキビオ) ■『球場三食』第1巻 出版社:講談社 定価:本体590円(税別) ISBN:978-4063882377 単行本第2巻が5月23日発売! ■アフタヌーン公式サイト モアイ http://afternoon.moae.jp/lineup/652

レジェンド・加藤鷹が語る、AVを真に受ける男としょぼいセックスをする女たち/インタビュー

 “エロメン”が世を、そして膣を沸かせている昨今。AV男優がブランド化したきっかけと言えば、彼を語らないわけにはいきません。1988年にデビューし、2013年に引退するまで実に25年間第一線で活躍し続けたあの男、加藤鷹(57)。今年で業界生活30周年という節目に、最新ちんぽ事情やイッたことがない女性へのアドバイス、そしてAVを真に受ける勘違い男子への警鐘まで、あますことなく聞いてきました。 日本では「ゴッドフィンガー」 中国では「神」 ――業界に入られてから、今年で30年なんですよね。 加藤鷹(以下、加藤) そう。だから周りは「30周年記念で何かやりましょう」と言ってくれるんだけど、俺はAV男優は辞めているからさ。だから、関係者だけで、趣味も兼ねてゴルフコンペでもやろうか、と話しているんだ。女性も呼びたいんだけど、いざとなると、女性の知り合いって少ないんだよねえ~。気づくと、プライベートで付き合いのある女性がいないんだよ。 ――呼べば来る人はたくさんいそうですが。 加藤 いや、呼ぶ術がないのよね。ぶっちゃけ、ここ30年で個人的に連絡先を聞いたことがあるのは、森下くるみとハセマン(長谷川瞳)くらいだもん。(及川)奈央ちゃんは結婚したから、電話するのもはばかられるしね。 ――AV男優を辞めて3年ですが、今はどんな活動をされているんですか? 加藤 男優は辞めたけど、今でもパンツは脱いでる。定期的にすすきのの風俗取材に行って、ちゃんと射精して帰ってくるよ。だいたい2カ月に1回。半日で2人。おそらくいちばん若いやつら(男優)よりも、まだまだちゃんと元気よく絡めると思いますよ(笑)。 ――射精は余裕ですか? 加藤 2回くらいはね。もともと射精なんてこだわっていないから。イクときはイクし、イカないときはイカない。他には、台湾や中国でも仕事があるよ。向こうは規制があるから映像は見られないけど、中国だとウェイボ、台湾だと個人ブログで、口コミでAV情報が広がるんだよ。 ――完全に口コミなんですね。 加藤 そう。日本国内ってもう、AVに伸びる要素がないじゃないですか。DVDも売れなくなっているし。でも、中国や台湾は伸び盛り。それに、中国は人口13億人でしょう? 分母が違うから。蒼井そらちゃんが中国での人気の先駆けだと思うけど、俺も認知されているらしいんだ。なにせ日本人より伝わりやすいんだよ。日本だと「ゴールドフィンガー」とか呼ばれているけど、中国だとなぜか「神」だからね。香港では、「おじいちゃんもおばあちゃんも加藤鷹を知っている」と聞いたよ。90年代に俺の『秘技伝授』(SOD)という作品の海賊版が出回って、知らない人は1割しかいないんだって。 ――ワールドワイドですね。 加藤 海外は、日本のようなエロへの垣根がない気がする。それも、俺のことをみんなが知ってくれて、「神」扱いしてくれる理由のひとつじゃないかな。蒼井そらも、彼女がなぜ中国で売れるかというと、普通の人ができない「裸になる」ということをやっている人=「リスペクト」なんだよね。 ――鷹さんの場合は、日本でも「加藤鷹」というブランド力があります。 加藤 日本人は、俺がこういう仕事をしていて、セックスに対する経験値がある、という目線で「加藤鷹」を見てくれているけど、中国人はそういうレベルじゃないんだろうね。さっきの『秘技伝授』は日本では20~30万本売れたんだけど、中国では何百万本も売れたっていうんだ。実は、中国のセックスの悩みが、「痛いから、痛みをなくしたい」とか、そのレベルなんだよ。 AVや官能的な映画を見て、「こういう風にするんだろうな」と頭のなかで描くことは出来ても、実際に男女が行為に至るのは別物じゃない? 中国では、実戦が圧倒的に少ないんだと思うよ。 ――キスして、胸を愛撫して……というステップが、日本とは大きく違うんですかね。 加藤 そうだと思う。俺が聞いたのは、キスをしながらズボンを下ろして、すぐに挿れようとするみたいよ。まさに「2.5秒で合体」みたいな世界だよ。AVはコント的な観点でやっているけど、それがガチだとね……。 ――中国の女性は、それが普通だと思っているんでしょうか。 加藤 だろうね。逆に、女性も男性を気持ちよくする術を知らないみたい。5月の連休明けに中国に行くんだけど、そのときに、そういうセックスをする人たちとディスカッションをする場を設けてもらえるんだけど……そのとき、「え! 乳首って舐めるんですか!?」という質問が来そうな気がする。おそらく、「乳首、舐めてください。気持ちいから」というところから教えなきゃダメな気がするよね。 ――そこから指導しなきゃいけないとは、大変です。 イカないのは、男がしょぼいセックスしてるから 加藤 いやいや、日本人だって悩み深いよ? たとえばさ、90年代のAV女優が「私、イケないんです」と言うと、「その背景に幼少期のトラウマがあるのでは」と深読みしていたし、実際にそういう子が結構いたんだけど、00年代をすぎると逆なんだよ。「私、イケないんです」と言うから深読みすると、なにもないんだ。で、絡むと、「イクーー!」と、普通にイクんだよ。「え? 今までと何が違ったの?」と聞くと、「プライベートでは、トイレでハメたりとか……」って。なんだよ、ただしょぼいセックスをしていただけかよ! っていう人が増えた。俺らの時代って、バイト代がラブホテル代に消えたりしたけど、それって男として当たり前のことだったんだけどね。2000年をすぎた頃から、若者に聞くと、「デパートのトイレでする」とか、「ビルの外階段」とか、「カラオケで」とかさ。 ――そりゃあイケないわけですね。 加藤 もうイク、イカない以前の問題だよね。あとさ、女優さんで、「私、正常位でしかイカないんです」ということを言う人もいるんだけど、そういう女優さんに俺は、絶対、正常位はしないんだよ。 ――どうしてですか? 加藤 イク、イカないのは、メンタルの問題で、体位の問題じゃないと思ってる。その人が学習するには、「正常位じゃなくても、私、イケるんだ」という体験をするしかないわけだよ。体感学習させるために、あえて正常位をヤラない。 ――そういう思い込みってありますよね。 加藤 そうなんだ。仕事をしていると、「それって思い込みなんだけどなぁ~」と思うことが結構ある。でも、「それは思い込みだよ」と指摘するのは簡単だけど、結局は体感しないとわからないからね。怖いのよ、思い込みって。会って2秒でいきなり、「鷹さん、私、潮吹かないんです」と言われたこともあったけど、それは何? 防御の言葉? みたいなね。 ――潮吹きが嫌いだと伝えたかったんでしょうか? どれだけやっても吹かないですからね、私! と。 加藤 だろうね。だから俺は、仕事だから一応はするけど、「痛かったり気持ちよくなかったら、すぐにストップかけていいから」と相手に預けるわけですよ。でも、止められたことはないな。そういう人こそ、あり得ないくらい吹いちゃったりするんだよね。 ――男性も、イケない人が増えているらしいですが、なぜでしょう。 加藤 それは「イカない」と思っているからじゃない? 女性も「そろそろイッてあげないと」と思っているよね。それで演技なんかしちゃったら、自分でどんどんイカない方向に持ってっているってことだけど、それは男も同じなんだ。相手に気持ちいいことをして、体感だけをひたすらしていると自然にイケるけど、意識しはじめたら絶対にイケないからね。どんどん冷めていくだけ。 ――勝手にプレッシャーを課しているということですか? 加藤 うん。それは男女とも一緒。 ――「私がイマイチだから、彼がイケなかったのかな……」と思いがちです。 加藤 それには声を大にして言いたいね。「あなたのせいではない」って。前に17歳の女子高生が「イッたことない」と言っていたんだけど、びっくりしちゃって。おまえ、何回ヤッてそんなこと言ってるの? と。バカな男がさ、AVとかを見て、「セックスするとこうなっちゃうのかぁ~」と思って、2、3回ヤッて彼女がイカないと、「なんかおまえ、カラダおかしいんじゃないの?」みたいな言い方をするから、彼女は悩む。いやいや、イカないのは男のおまえが下手くそだからイカないんだよって話だよね。 ――「彼にこう言われちゃって」と悩む女性、多いですよね。 加藤 その相手の男、しょぼいくせに何を偉そうなことを言っているんだよってね。俺だって「加藤鷹、もっとお勉強させていただきます」の日々ですよ。 セックスは論じることじゃない ――潮吹きなど、鷹さんの真似をしてドヤ顔でやる男にも聞いてもらいたいですね。 加藤 実は俺たちの世代って、プライベートでは手マンもしたことがないんだよ。もちろん舐めるのはしてたけど、性器に指を突っ込むのって、いけないことだという認識だったんだよね。実際、俺が10代のときは、自分の彼女に手マンなんかしてないなあ。 ――世代的にそうなんですね。 加藤 これはぜひ記事にしてほしいんだけど、元々AVで行われている行為は、色々なルールがあった上で行われているの。たとえば、なぜAVで手マンが生まれたのかというと、「本番はしません」という女優さんが半数以上いた時代があるんです。「擬似セックス」が主流だったんだ。ちんこを挿れちゃダメとなると、挿れてもいいものは……指! と。それが手マンのはじまり。 「擬似セックス」は、ぐにゃぐにゃのちんこと土手が、パチパチとぶつかっているだけの行為でしょう? リアリティがないし、長持ちしないよね。で、リアリティを出すなら、前戯で盛り上げるしかなかったわけ。 ――手マンは本番行為NGで生まれた演出だったんですね。 加藤 そう。「ちんこを挿れられない。じゃあ何だったら入れられるか。指やおもちゃならOKか」と。「指を突っ込みたいから手マンした」という思考じゃないんだ。 ――本番NG女優さんは、指を挿れる行為はOKだったんですか? 加藤 ソープランドの女性が言う、「挿れるのはいいけど、キスはしない」というのと似ているのかな(笑)。 ――潮吹きもその延長ですか? 加藤 俺の場合は、潮吹きは偶然の産物。女優さんが「なんか出ちゃう」って、ビュッと出ちゃったんだ。そういうハウツーがあったわけでもないし。俺は怖がりだから、「ここはどう?」「気持ちいい?」「痛くない?」と聞きながら手マンしていて。俺も経験がないわけじゃないですか、手マン歴がないから。いきなり監督から「指で愛撫して」と言われるけど、10代の頃に不貞行為だと思って、したことがないんだからさ……。 ――その、恐る恐る、探るように、という手つきがよかったのかもしれないですね。 加藤 そうかもね。「ここ?」「そう、それそれ」「こっち?」「そうそう」なんてやりとりしながらでさ。で、なんか出ちゃった、という感じ。知らない行為を模索している中で起こったんだ。そんなもんだよ。 あと、「顔に射精する」というのも、俺が業界に入った頃はなかったんだ。村西とおるがやりはじめたって言われているけど。当時、なぜ顔に出したかというと、お腹に出すとお腹しか映らないじゃないですか。女の子が、最後にどんな顔をしているのかわからない。でも、顔だけ映していても、男がイッたかどうかわからない。そこで、両方をフォローする方法として考えられたのが……? ――顔射ですね。 加藤 正解! それが気持ちいいから、とかじゃないんだよね。だからその辺を、観ている人は勘違いしないでほしい。AVの映像の世界というのは、あくまでも出来る範囲で何ができるか、ということを突き詰めた世界のことだから。相手が気持ちいい・悪い、は関係ないのよ。 ――顔射も、やりたい願望がある男性は多いですよね。 加藤 ヤル方だって大変なのにね。イキそうになっているちんこを顔まで持っていくなんて、地獄の我慢なわけだよ。今のAVを見ると、コンドームを外して顔の近くまで持っていってかけているけどさ、男優にしか出来ない技だと思う。素人がやったら途中で漏れるよ。それってダサいよね。そのダサさを、男はよく考えた方がいいよ、欲望を優先するよりも。 レジェンド・加藤鷹が語る、AVを真に受ける男としょぼいセックスをする女たち/インタビューの画像2 欲望を優先しちゃダメ 加藤 顔射ができる前は、「女優の陰毛にもモザイクがかかっているのに、そこに射精しても精子が映らないじゃないか」って怒られている男優がいたなあ。そういうこともあって、模索して色んな演出ができるんだよね。 ――おっぱいに射精して、おっぱい越しの顔を映す、というのはダメなんですか? 加藤 そのパターンもあるけど、顔射はおっぱいに射精したらたまたま顔にかかって、それがエロく見えたんだろうねえ。本当にね、AVって、たまたまの積み重ねで今の形ができているんだよ。射精したあとにおちんぽを食べに来る子もそれだね。 ――お掃除フェラですか? 加藤 そういうのって、制作側の演出や強制ではなく最初は偶然で起こっていることなんだよね。元々、吸い取っちゃう癖がある子だとか、射精をするときに口からちんこを離さないから、監督が「見えないだろ!」と怒るんだけど、「だって、飲みたいんですもん」って子がいたり。「そんな子がいるのか!」と、日々勉強ですよ。 そういうAVの映像を見て、単純に「あ、こういうことをやっていいんだ」と思う男はバカなんだよな。潮吹きだって、ヤル相手によって吹くポイントが全然違うしね。俺はいつも、セックスは体感学習しかないと思っているよ。論じることじゃないんだ。 ◆続く後編は……25年間、AV男優として生きてきた「神」が、女性向けAVについて、AV女優の「AV出演強要問題」についても切り込んでいきます。