小栗旬の「労働組合」は、業界を変えることができるのか

俳優の小栗旬氏が俳優のための労働組合を立ち上げようとしているとのニュースがありました。ハリウッドのSAG-AFTRAをモデルとした組合にしようとしているそうです。以前の記事でも何度か触れたことがありますが、そもそも労働組合の意味や役割がアメリカと日本では大きく異なる現状において、俳優のための労働組合がどのように機能するのか、興味深く見守っていきたい話題です。 折しも、今月はまさに春闘まっただなか。労働組合の活動が最も活発になる時期です。 春闘は、毎年2月から4月にかけて、企業、業界ごとに行われる賃上げや労働条件の改善を求める労働運動です。特に春闘がその目的として大きく掲げるのが「ベア」ですが、これは賃金の底上げを求める「ベースアップ」という意味です。基本給が上がれば、それに紐づいて算出されるボーナスや残業代なども総じて上がるため、少しでも基本給を上げることは、労働者にとって非常に重要なことなのです。 しかし、春闘には大きな問題があります。それは、非正規雇用者は参加できない、また非正規雇用者には「何の関係もない」ということです。 以前お話したように、日本の労働組合というのは、正社員による、正社員のための「企業内従業員組合」です。日本の労働組合は、企業の成長を第一としたうえで、可能な範囲で賃金や労働条件の改善を求めるという妥協的な姿勢をとっています。したがって、日本の労働組合でブルーカラー労働者が求めるのは、同一企業内の「正社員」として、賃金や労働条件を雇用主に対して交渉していくことが前提となります。日本の労働組合は、ブルーカラーもホワイトカラーも全社員一丸となって企業の経営目的を達成するための「企業内従業員組合」なのです。そして、このような形態の労働組合に、非正規雇用者が参入する余地はありませんし、直接雇用されているのではない派遣労働者などには基本給アップなど関係のない話です。 欧米の労働組合が、同業種に従事するブルーカラー労働者の権利を守るための横のつながりによる業界内組織であるのに対し、日本の労働組合が「正社員」のための組織となっているのは、第二次世界大戦中の翼賛体制までさかのぼります。 戦時中、企業とは「高度国防国家の建設」に貢献する「生産人」の共同体であり、すべての国民は生産者でした。どのように国家目的達成のための生産活動に貢献するかによって区別はされても、全国民は勤労者であり、生産活動における「正規構成員」そのものでした。事実、徴用を中心とする労働義務制、賃金統制、給与体系の規定、就業規則の規制などを通じて、企業が「軍隊化」するとともに、すべての国民が生産活動に組み込まれていきました。勤労という概念は、国家目的達成のために、全国民が等しく生産活動に従事し、等しく貧困を分け合うことに正当性を与えるマジックワードでした。 戦後、企業経営の目的が国家目的の達成から、企業の収益アップを通じた成長へとシフトしても、企業の組織体制は国家によって管理されていた当時のシステムを引きずっています。日本企業の多くが垂直的なピラミッド型の序列構造を持つのも、違法な長時間労働さえもいとわない「滅私奉公」のサービス残業がはびこるのも、正規構成員どうし「我慢しあう」「助け合う」ことが美徳であり、「勤労奉仕は国家に対する責務」であった時代の負の遺産なのです。 一方の欧米では、企業の「軍隊化」や構成員たる労働者の「正規構成員」化は日本ほどには進みませんでした。日本は短期間で近代化、工業化を成し遂げ、国民一人一人が滅私奉公で無理をすることで欧米に追い付くしかありませんでしたが、時間をかけて近代化を達成していた欧米では、一人一人が日本ほど無理をする必要が無かったからです。ある程度余力がある中で戦争をしていたので、日本のように国内の全企業、全国民が挙国一致で戦争するという体制にする必要がなかったのです。 日本では戦後、農業従事者や地方出身者が大挙して都市部に流入し、ブルーカラー労働者として製造業に従事するようになるという大規模な社会移動が起こりました。これによって、大多数の国民が、同じような企業で、同じような職業につき、同じような賃金で働くという状況がしばらく続きました。「一億総中流」社会が誕生したのです。 欧米ではこうした産業の変化による社会移動や階層意識の変遷も、日本よりも長い時間をかけて変化していきました。日本では「お父さんは地方の農家の息子だったが、1960年代前半に高卒で東京に出てきて製造業に就職。高卒で事務職をしていたお母さんに出会って結婚し、子ども3人に恵まれた。長男は高卒で大手自動車会社に就職。長女は短大卒業後に就職したが結婚を期に退職。次男は大卒でバブル末期に銀行に就職し、同僚の女性と結婚」というのも珍しい話ではありません。 日本では、父である1世代目で大きな社会移動が起こり、2世代目では同一家庭内にブルーカラーもホワイトカラーも混在しているという状況も珍しくはありませんが、欧米ではこうした大規模な社会移動も3世代以上かけて、ゆっくりと達成していきました。 一つの家庭内であれば、こうした階層の違いは「中流意識」のもと黙認されますが、3世代目、4世代目ともなれば、それぞれ全く違う階層に属する状況が固定化し、階層意識の分断も進みます。著しい経済成長が終わり、社会移動が見込まれなくなった社会では、3世代目がブルーカラーならば、4世代目もブルーカラーとなり、3世代目がホワイトカラーならば4世代目もホワイトカラーとなります。欧米社会で日本よりも明確な階層の分断が見られるのは、階層意識も日本よりも時間をかけて形成され、強固に踏み固められてきたからです。そして、日本もこの状況に近づいていますが、日本の労働組合はその変化にキャッチアップできていません。 日本の労働組合は、80年代中盤までの製造業における「ブルーカラーもホワイトカラーも関係なく、正社員を中心とした企業形態」が基本系です。90年代以降に急増し続けているサービス業やIT業界、非正規雇用の急増といった状況に対応できていないのです。 階層の分断が明確な欧米では、労働組合の役割というのは「正社員」にこだわるのではなく、あくまでも「労働者階級」のための階級闘争的側面の強い、社会運動です。しかし、一企業内の「正社員」を基準にした日本の「企業組織」は、階級闘争としての社会運動としては弱く、「正社員」の枠組みの外でさらに苦しんでいる労働者を救うような社会運動としても弱いのです。 翻って、小栗旬氏の「俳優労働組合」について考えてみましょう。アメリカの「SAG-AFTRA」という組織は俳優、アナウンサー、脚本家、演出家など、エンターテイメント業界のあらゆる職種の人が加盟しています。 アメリカの俳優というのは、自分でエージェントを探し、自分で仕事を見つける完全なる「自営業」です。しかし、日本の俳優の場合、事務所に所属し、事務所が仕事を見つけ、事務所から給料をもらうという「正社員」と同様の形式になっています。もちろん、雇用契約自体は事務所と「自営主」という関係かもしれませんが、「自営業」といえるほどの自由度はありません。 SAG-AFTRAはエンタメ業界で働くすべての労働者が、賃金や労働環境の改善を求めて団結して戦うための組織です。そこには、アメリカという階層分断の強い社会で、業界内のすべての労働者が横の団結である労働組合を通じて階級闘争、社会運動を行ってきた歴史が反映されています。 アメリカで「エンタメ業界労働者のための労働組合」が誕生したのに、日本ではそうした労働組合が誕生しなかったのも無理はありません。階層分断があいまいに見過ごされ、労働組合が職種に関係なく正社員のための「企業内従業員組合」である日本で、「業界内のすべての労働者、ブルーカラー階級のための社会運動」としての労働組合は盛り上がりようがないのです。 もはや日本社会の階層分断はごまかしようもなく、「目に見える」格差です。労働者の半数が非正規社員で、正社員のためだけの交渉を行う労働組合など、労働者のための組織ではありません。仕事内容そのものや生活水準の違いに目を向け、業界全体や労働者どうしの横のつながりによって団結し、賃金や労働環境の改善を求めていくことこそ、日本の労働者に必要なことです。労働者が一人で経営者に対して待遇改善を求めることは不可能です。労働組合には、一人ではできないことでも、団体交渉を通じて達成するための力があります。その力を、「企業内従業員組合」としてではなく、社会運動として生かしてほしいと思います。

フジ『めちゃイケ』『みなさんのおかげ』、5%割れの大爆死連発も「打ち切れない」裏事情

 間もなく新年度とあって、現在テレビ各局から改編情報が続々と発表されている。視聴者のテレビ離れが叫ばれる中、各局とも打開策のために試行錯誤していることが見て取れるが、「最も視聴率不振に悩んでいるはずのフジテレビは、視聴者から“打ち切り寸前”といわれている番組を切ろうとしない」(スポーツ紙記者)という。 「フジといえば、“月9ドラマ”の低迷が目立ち、現在放送中の『突然ですが、明日結婚します』も、第6話で歴代最低単話視聴率の5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し話題になりました。しかし、バラエティも他局に比べて落ちこぼれており、中でも、ご長寿番組の『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』に対しては、ネット上で『面白くないのに、何でダラダラ続いてるの?』『もう打ち切りにするべき』といった反発の声が上がっているほど。マスコミの間では、ここ数年ずっと“打ち切り説”がささやかれていますが、両番組は今年4月以降も相変わらず続くことが発表されました」(同)  業界内外から「さっさと打ち切れ!」といわれるのにも理由がある。まず、『めちゃイケ』は2004年に平均視聴率33.2%を記録したこともある人気番組だったが、近年は1ケタ台を連発し、16年1月には4.9%にまで落ち込んだ。また、『みなさんの~』の方も、同10月に4.7%、11月には4.6%と、やはり“5%割れ”という悲惨な結果を残している。 「数字だけ見れば、どう考えても打ち切りにすべきですが、実は両番組ともに、フジ幹部の“後押し”があるため、現場が打ち切りたくても打ち切れないんです。『めちゃイケ』は長年の功労番組として、亀山千広社長から評価されており、また、『みなさんの~』は、とんねるずが日枝久会長と親交深いため、誰も口が出せない状況が、長らく続いています」(テレビ局関係者)  こうして、赤字続きの『めちゃイケ』と『みなさんの~』が残される一方、14年には『森田一義アワー 笑っていいとも!』、16年には『ライオンのごきげんよう』と、昼のご長寿番組が続けて終了になったという。 「ただ、功労番組であるはずの『いいとも』や『ごきげんよう』が打ち切られた前例もありますから、『めちゃイケ』には見切りがつけられるのでは……ともいわれています。しかし、『みなさんの~』に関しては、日枝会長がいる限り、打ち切りはあり得ないでしょう」(同)  各局が本気で改編に取り組む中、思い切った改革に踏み出せないフジには、来期も期待できそうにない。

視聴率上昇! テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』が示した“家族像”

視聴率上昇! テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』で見る、世間を覆う不幸の正体の画像1
テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』番組サイトより
 大団円を迎えたテレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』。9日放送の最終回の視聴率は、11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、有終の美を飾る数字として申し分ないでしょう。  転落劇を続ける富川一家。しかし、逆境の中、懸命に社会に再チャレンジする姿に、強い家族愛を感じ、涙がポロリ……。そんな同ドラマの術中にハマってしまった筆者ですが、最終回もきっちりレビューしていきますよ。  前回、離婚が決定的となった富川洋輔(三浦友和)と、妻の水希(黒木瞳)を引き合わせ、離婚を回避させようとする栞(前田敦子)と、光(工藤阿須加)は、家族で食事をしようと誘います。しかし、自らを社会復帰に導いた“唯一の友人”天谷五郎(段田安則)への恩を返そうと引き受けた仕事と重なり、洋輔は結局食事の場へ顔を出すことはなく、離婚は決定的かと思わせたまま放送は終了。  さて、今回は家族それぞれが最後まで抱える問題を、インドでの社長就任の打診を受けたことで誇りを取り戻し、“無敵の中年“となった洋輔が鮮やかに解決していきます。  娘・栞と真壁雄斗(渡辺大)との結婚話は、進展がないままです。栞が真壁を連れて自宅にやってきたとき、価値観の違いなどから、洋輔と真壁は言い争いになります。その後、真壁が栞とは別の女性といるところを洋輔は目撃。その女性に駆け寄り、汗はダラダラ、鼻息荒く「あの男性は、あなたとはどういった関係なんでしょうか?」と洋輔は詰め寄ります。怖すぎ。  かくして、真壁の浮気が白日の下に。真壁は悪びれる様子もありません。「そんな男にすがる自分は、なんて情けない」と、栞は真壁と別れることを決めました。  国原耕太(新井浩文)の長年の夢である福祉事業に誘われていた光。一方で洋輔は国原に資金の援助を迫られています。国原から提供してもらった家で生活している光ですが、アルバイトをしている経済誌の編集部で、就活塾の特集を組むことが決定し、恩師でもある国原の悪事を洗い出すことに。  この嘘だらけの国原にひとつだけ真実がありました。国原が福祉事業を始める理由です。「妹に障害があったから」という、その理由を洋輔は、作り話だと思っていました。しかし、国原から借りている家から出てきた写真に、幼いころの国原と妹の姿がありました。そこには、車椅子に座る妹と国原の姿が。国原の妹は、軽度の障害であったために施設に入れず、片親の母親が世話をしながら仕事をし、一家を養っていたそう。無理がたたり、母親は病死。その後、国原は妹も亡くしています。 光は、苦悩します。取材により国原の悪事を把握しつつも、感謝の気持ちがあるからです。取材記事が出れば、憧れの編集部での正社員雇用が待っています。しかし、恩師の夢を潰してしまう。この2つに1つの選択の答えを導いたのは、またもや洋輔でした。  光の書いた記事は掲載され、国原の悪事が世間の注目を集めます。国原が逮捕されるその日、光は国原に会いに行きます。そこで、洋輔が紹介した議員が、国原の福祉事業を引き継ぐことが決定したことを伝え、出所後の国原を手伝うと言いますが、国原は「お前はお前の道を進めばいい。もう俺みたいのに騙されるなよ」と言って連行されていきました。  そして、洋輔自身の問題でもある、水希との離婚。ところで、水希が洋輔に一番不満を持っていた点ってどこでしょう? 「いつも仕事、仕事で……」と水希が言うように、長い間家族との時間を持たなかったことです。  失業から一抜けした水希は、勤め先の生花店でトントン拍子で仕事を任されます。上記の問題で悩んでいた光と栞の話を聞く時間を作れませんでした。この状況に見覚えはないでしょうか? まさに、ドラマ冒頭の洋輔です。失業から再就職を経て、水希が担っていた家庭の立場を洋輔が体験し、洋輔が担っていた会社での立場を水希が体験したことで、この夫婦は初めて互いを理解できたともいえます。  子ども2人が抱える最大の問題を解決したのが洋輔だと知り、水希の中で気持ちが変わり、洋輔と水希は夫婦を続けることを決めるのでした。  インドでの社長の座を蹴り、洋輔が選んだのは、清掃業のアルバイト。かつてエリート社員だった洋輔からは、想像もできない仕事です。  そして、ローンで購入し、悩みの種だったマイホームで、再び家族として新たに生活を始める……というところでこのドラマはおしまい。  さて、前回のレビューでは「家族はいずれバラバラになるものよ」という言葉から、水希は”新しい家族観”の代弁者であるとしました。でも結局最後は、洋輔のような”旧来の家族観”に取り込まれていくという構図で終わります。一方で、ラストのシーンで家族が集結し、そこで洋輔が「じゃあ、またここで家族で……」と遠慮がちに再び一家4人で生活することを確認する場面があって、これは“旧来の家族観”が“新しい家族観”を許容するシーンでしょう。世代間によって、家族のあり方があり、「これが正しい家族だ!」と明白な言及を避け、視聴者それぞれの「家族像」に寄り添う結末だと言えそうです。  就活、就職難、貧困、格差、性差など昨今の数多ある社会問題を取り扱い、その上で家庭、家というシステムを使ったすばらしい作品だったと思います。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

視聴率上昇! テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』が示した“家族像”

視聴率上昇! テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』で見る、世間を覆う不幸の正体の画像1
テレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』番組サイトより
 大団円を迎えたテレビ朝日系『就活家族~きっと、うまくいく~』。9日放送の最終回の視聴率は、11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、有終の美を飾る数字として申し分ないでしょう。  転落劇を続ける富川一家。しかし、逆境の中、懸命に社会に再チャレンジする姿に、強い家族愛を感じ、涙がポロリ……。そんな同ドラマの術中にハマってしまった筆者ですが、最終回もきっちりレビューしていきますよ。  前回、離婚が決定的となった富川洋輔(三浦友和)と、妻の水希(黒木瞳)を引き合わせ、離婚を回避させようとする栞(前田敦子)と、光(工藤阿須加)は、家族で食事をしようと誘います。しかし、自らを社会復帰に導いた“唯一の友人”天谷五郎(段田安則)への恩を返そうと引き受けた仕事と重なり、洋輔は結局食事の場へ顔を出すことはなく、離婚は決定的かと思わせたまま放送は終了。  さて、今回は家族それぞれが最後まで抱える問題を、インドでの社長就任の打診を受けたことで誇りを取り戻し、“無敵の中年“となった洋輔が鮮やかに解決していきます。  娘・栞と真壁雄斗(渡辺大)との結婚話は、進展がないままです。栞が真壁を連れて自宅にやってきたとき、価値観の違いなどから、洋輔と真壁は言い争いになります。その後、真壁が栞とは別の女性といるところを洋輔は目撃。その女性に駆け寄り、汗はダラダラ、鼻息荒く「あの男性は、あなたとはどういった関係なんでしょうか?」と洋輔は詰め寄ります。怖すぎ。  かくして、真壁の浮気が白日の下に。真壁は悪びれる様子もありません。「そんな男にすがる自分は、なんて情けない」と、栞は真壁と別れることを決めました。  国原耕太(新井浩文)の長年の夢である福祉事業に誘われていた光。一方で洋輔は国原に資金の援助を迫られています。国原から提供してもらった家で生活している光ですが、アルバイトをしている経済誌の編集部で、就活塾の特集を組むことが決定し、恩師でもある国原の悪事を洗い出すことに。  この嘘だらけの国原にひとつだけ真実がありました。国原が福祉事業を始める理由です。「妹に障害があったから」という、その理由を洋輔は、作り話だと思っていました。しかし、国原から借りている家から出てきた写真に、幼いころの国原と妹の姿がありました。そこには、車椅子に座る妹と国原の姿が。国原の妹は、軽度の障害であったために施設に入れず、片親の母親が世話をしながら仕事をし、一家を養っていたそう。無理がたたり、母親は病死。その後、国原は妹も亡くしています。 光は、苦悩します。取材により国原の悪事を把握しつつも、感謝の気持ちがあるからです。取材記事が出れば、憧れの編集部での正社員雇用が待っています。しかし、恩師の夢を潰してしまう。この2つに1つの選択の答えを導いたのは、またもや洋輔でした。  光の書いた記事は掲載され、国原の悪事が世間の注目を集めます。国原が逮捕されるその日、光は国原に会いに行きます。そこで、洋輔が紹介した議員が、国原の福祉事業を引き継ぐことが決定したことを伝え、出所後の国原を手伝うと言いますが、国原は「お前はお前の道を進めばいい。もう俺みたいのに騙されるなよ」と言って連行されていきました。  そして、洋輔自身の問題でもある、水希との離婚。ところで、水希が洋輔に一番不満を持っていた点ってどこでしょう? 「いつも仕事、仕事で……」と水希が言うように、長い間家族との時間を持たなかったことです。  失業から一抜けした水希は、勤め先の生花店でトントン拍子で仕事を任されます。上記の問題で悩んでいた光と栞の話を聞く時間を作れませんでした。この状況に見覚えはないでしょうか? まさに、ドラマ冒頭の洋輔です。失業から再就職を経て、水希が担っていた家庭の立場を洋輔が体験し、洋輔が担っていた会社での立場を水希が体験したことで、この夫婦は初めて互いを理解できたともいえます。  子ども2人が抱える最大の問題を解決したのが洋輔だと知り、水希の中で気持ちが変わり、洋輔と水希は夫婦を続けることを決めるのでした。  インドでの社長の座を蹴り、洋輔が選んだのは、清掃業のアルバイト。かつてエリート社員だった洋輔からは、想像もできない仕事です。  そして、ローンで購入し、悩みの種だったマイホームで、再び家族として新たに生活を始める……というところでこのドラマはおしまい。  さて、前回のレビューでは「家族はいずれバラバラになるものよ」という言葉から、水希は”新しい家族観”の代弁者であるとしました。でも結局最後は、洋輔のような”旧来の家族観”に取り込まれていくという構図で終わります。一方で、ラストのシーンで家族が集結し、そこで洋輔が「じゃあ、またここで家族で……」と遠慮がちに再び一家4人で生活することを確認する場面があって、これは“旧来の家族観”が“新しい家族観”を許容するシーンでしょう。世代間によって、家族のあり方があり、「これが正しい家族だ!」と明白な言及を避け、視聴者それぞれの「家族像」に寄り添う結末だと言えそうです。  就活、就職難、貧困、格差、性差など昨今の数多ある社会問題を取り扱い、その上で家庭、家というシステムを使ったすばらしい作品だったと思います。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

クール&セクシーな写真が満載の『Zoom in 藤ヶ谷太輔』が発売開始!

キスマイきってのクール&セクシー担当・藤ヶ谷太輔にズームイン! 
秘蔵フォトに加え、ロマンティストならではの胸キュン名言や、オソロを狙える私物情報もファン必見!

Contents

藤ヶ谷太輔 バイオグラフィー・・・・4P~
〜2010 年・・・・・6P~
2011 年・・・・・・18P~
2012 年・・・・・・30P~
2013 年・・・・・・42P~
2014 年・・・・・・54P~
2015 年・・・・・・64P~
2016 年・・・・・・74P~
好きなタイプなど恋愛観も赤裸々告白! 太P 胸キュン名言集!・・・・86P~
アクセから洋服まで徹底リサーチ! 愛用私物コレクショ・・・・・・・91P~

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『アナ雪』放送の手腕でわかった、フジテレビがやるべきコンテンツ

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎視聴率は19.7%
 別に法に触れたワケでもないのに、企業としてトップが弁解を入れるレベルで国民から怒られる。何をやってもフジテレビ。

 新作映画の宣伝に結びつけるつもりが、ディズニーもとんだケチをつけられて、今後、もうフジとは組みたがらないかもしれない。あと、関係ないけど、騒動を報じるネットニュースの見出しが、「アナ雪ED」って書いてあって、何かちょっと下ネタ臭が。本当にありそうだもんな「アナ雪ED」って。もう何もかもディズニーの嫌う要素しか。

 「ジブリは日テレ」みたいに「ディズニーはフジ」を取り付けたい。その野望への第一歩のはずが、踏み出す前から後ろ向き。

 やっぱりコツコツ『サザエさん』で行くしかない。消去法が沁みる、フジテレビの春。

◎あふれるクリエイティビティ
 いまだ解決の糸口が見えない「慰安婦少女像」問題。少女像の撤去の気配がないまま、さらに新しく「強制徴用労働者の像」が作られるという話が。このままいくと、「白村江の戦いの像」「元寇の像」「昔奪われた仏の像」と、どんどん新像が出てくる可能性が。

 逆にもういっそ、そういうのを鋭意募集し、建てたいだけ建ててもらって全部置き、彫刻の森美術館みたいにした方が、解決法として現実味があるのかも。「無意味化」という意味で。

◎大規模な実験か
 星野リゾート、「新今宮」進出の衝撃……! いわゆる「ドヤ街」と言われている場所に、外国人観光客がどんどん押し寄せている、というニュースはよく目にするが。「高級リゾート」ってのは初である。人類史上初。

 宿泊客に、ある意味マッドマックス的荒廃光景を見せたい、という新サービスなのだろうか。近くのスーパー玉出の1円コーナーや、ワンコインで泊まれる宿泊施設、使い終わったマスクが売られてたりするブルーシートの、毎日蚤の市が体験ツアーに組み込まれたりするのだろうか。金を持てあました金持ちたちの遊びということなのか。それとも、あの周囲まるごと全部買って、スパーンとならしてしまう計画なのか。

 どちらにしても、関西人にとって、どてらい計画であることは確かだ。部外者はあんまり立ち寄らない、行楽色皆無のあの場所を「でも便利じゃん」の一点突破で高級リゾートに。確かに便利なとこなんだけども。地元じゃあおよそ考えられない、よそ者にしかできない力業。ま、泊まりに来るのもよそ者だからいいのか。ってことはこれでいいのか。本当か。

mishuran

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

村上春樹『騎士団長殺し』版権をめぐって、韓国出版界が壮絶バトル!

村上春樹『騎士団長殺し』版権をめぐって、韓国出版界が壮絶バトル!の画像1
『騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編』(新潮社)
 新作『騎士団長殺し』(新潮社)発売による村上春樹フィーバーは、韓国にも早速伝わっている。村上作品の人気は韓国においても絶大で、代表作『ノルウェイの森』(講談社)は“韓国人が最も愛する外国文学作品”といわれるほどだ。もちろん、全作品が韓国語で翻訳されており、新作が発表されるたびに、多くのファンが翻訳版リリースを待ちわびている。日本同様、出版不況が続く韓国で、大ヒットが保証される数少ない作家のひとりなのだ。  ところで村上といえば、小説の内容よりも話題になるのが「先印税」の問題だ。先印税とは“契約金”に当たるもので、韓国国内の有名作家には最大5,000万ウォン(約500万円)程度の先印税が支払われるという。  しかし、村上のエッセイ集『職業としての小説家』(新潮社)の場合は5億ウォン(約5,000万円)、前作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)に至っては16億6,000万ウォン(約1億6,000万円)の先印税を韓国の出版社が払ったと推測されているのだ。  いくら村上が韓国で人気だといえ、ここまで金額の差がつくものなのか? 韓国出版関係者は言う。 「村上の作品に対して、世界で一番高額の先印税を払う国は韓国です。翻訳版権をめぐる競争がとても激しいため、先印税で勝負に出る出版社が多い。年々金額が上昇するのも当然の結果でしょう」  現在、韓国の出版界では、新作『騎士団長殺し』の版権確保をめぐる心理戦のまっただ中。契約オファーの締め切りは3月末で、4月に出版社が決まり、今夏には韓国語版が発売される予定だ。出版社の選定は「デザインコンセプトや宣伝企画などを総合的に考慮し、村上本人が最終決定を下す」(別の出版関係者)というものの、“先印税インフレ”は相変わらず続く見込みだ。『騎士団長殺し』に対しては「20億ウォン(約2億円)を出すところも」と予想されている。  もし先印税が20億ウォンの場合、赤字を免れるためには1万5,000ウォン(約1,500円)の本が133万部以上売れなければならない。130万部は、“異例”といわれた日本での初版発行部数と同じ数字だ。さすがの村上でも、日本より人口が少ない韓国で130万部は厳しいかもしれない。  それに、先印税インフレ現象を批判する声も少なくないようだ。ネットでは「たかが日本人の書いた小説に金をつぎ込み、振り回されるのが理解できない」「韓国出版界は村上春樹のカモだな」「ちょっと過大評価されていると思うけど」といった書き込みも見受けられる。  果たして、『騎士団長殺し』による村上春樹フィーバーは、韓国にも広がるのだろうか?  (文=S-KOREA) ●参考記事 ・『君の名は。』韓国語版原作小説が売れ行き好調!! 韓国における日本文学の位置は (http://s-korea.jp/archives/12659?zo) ・グラドル美少女写真集がバカ売れ、『君の名は。』小説も人気。でも、深刻な韓国出版不況 (http://s-korea.jp/archives/13032?zo

村上春樹『騎士団長殺し』版権をめぐって、韓国出版界が壮絶バトル!

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『騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編』(新潮社)
 新作『騎士団長殺し』(新潮社)発売による村上春樹フィーバーは、韓国にも早速伝わっている。村上作品の人気は韓国においても絶大で、代表作『ノルウェイの森』(講談社)は“韓国人が最も愛する外国文学作品”といわれるほどだ。もちろん、全作品が韓国語で翻訳されており、新作が発表されるたびに、多くのファンが翻訳版リリースを待ちわびている。日本同様、出版不況が続く韓国で、大ヒットが保証される数少ない作家のひとりなのだ。  ところで村上といえば、小説の内容よりも話題になるのが「先印税」の問題だ。先印税とは“契約金”に当たるもので、韓国国内の有名作家には最大5,000万ウォン(約500万円)程度の先印税が支払われるという。  しかし、村上のエッセイ集『職業としての小説家』(新潮社)の場合は5億ウォン(約5,000万円)、前作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)に至っては16億6,000万ウォン(約1億6,000万円)の先印税を韓国の出版社が払ったと推測されているのだ。  いくら村上が韓国で人気だといえ、ここまで金額の差がつくものなのか? 韓国出版関係者は言う。 「村上の作品に対して、世界で一番高額の先印税を払う国は韓国です。翻訳版権をめぐる競争がとても激しいため、先印税で勝負に出る出版社が多い。年々金額が上昇するのも当然の結果でしょう」  現在、韓国の出版界では、新作『騎士団長殺し』の版権確保をめぐる心理戦のまっただ中。契約オファーの締め切りは3月末で、4月に出版社が決まり、今夏には韓国語版が発売される予定だ。出版社の選定は「デザインコンセプトや宣伝企画などを総合的に考慮し、村上本人が最終決定を下す」(別の出版関係者)というものの、“先印税インフレ”は相変わらず続く見込みだ。『騎士団長殺し』に対しては「20億ウォン(約2億円)を出すところも」と予想されている。  もし先印税が20億ウォンの場合、赤字を免れるためには1万5,000ウォン(約1,500円)の本が133万部以上売れなければならない。130万部は、“異例”といわれた日本での初版発行部数と同じ数字だ。さすがの村上でも、日本より人口が少ない韓国で130万部は厳しいかもしれない。  それに、先印税インフレ現象を批判する声も少なくないようだ。ネットでは「たかが日本人の書いた小説に金をつぎ込み、振り回されるのが理解できない」「韓国出版界は村上春樹のカモだな」「ちょっと過大評価されていると思うけど」といった書き込みも見受けられる。  果たして、『騎士団長殺し』による村上春樹フィーバーは、韓国にも広がるのだろうか?  (文=S-KOREA) ●参考記事 ・『君の名は。』韓国語版原作小説が売れ行き好調!! 韓国における日本文学の位置は (http://s-korea.jp/archives/12659?zo) ・グラドル美少女写真集がバカ売れ、『君の名は。』小説も人気。でも、深刻な韓国出版不況 (http://s-korea.jp/archives/13032?zo

関ジャニ∞がスペシャルナビゲーターとして『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』に登場!! 3月11日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

●嵐

19:00~19:54 『天才!志村どうぶつ園 』(日本テレビ系) 相葉雅紀
22:00~22:54 『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)

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