【衝撃映像】ブラジル・リオの病院で口を銃で撃たれた男がゾンビに!?

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体を後ろに反らし、口から血を流しながら病院の廊下を動き回る男。「LiveLeak」の映像より
 昨年はオリンピックが開催され、世界最大の祭典といわれるカーニバルも有名なブラジル南東部のリオデジャネイロ。リオの名前で呼ばれることの多いこの都市の人口は600万人を超え、サンパウロに次ぐブラジル第2の都市であるが、治安の悪さでも知られている。  そのためリオでは、銃で撃たれた被害者が病院に運び込まれることは日常茶飯事で、病院のスタッフたちも慣れっこになっていると思われるが、そんな彼らでも恐怖におののくような出来事が起こった。銃で口を撃たれて病院に運ばれてきた男性が、まるでゾンビのように、病院の中でうろつき始めたのだ。  先月末にニュース動画サイト「LiveLeak」にアップされたその映像を見ると、男性は悪魔に取り憑かれたかのように背中を後ろに反らし、奇声を発しながら右に左に後ろに前に歩いている。
病院のスタッフも男が悪魔に取り憑かれたと思ったのか、悪魔祓いの呪文のような言葉をかけているのが聞こえる
 男性は病院スタッフの言うことも聞かず、時折威嚇するような声を挙げ、廊下をフラフラと動き回る。銃創が誰かに撃たれたものなのか、それとも自分で撃ったものなのかは不明で、麻薬摂取などで錯乱状態になっているのかも不明だというが、報道によると、彼は自分の状況を病院スタッフに説明しようとしているのだともいう。  とはいえ、ゾンビが出てくるオカルト映画では、ゾンビに殺された人間はゾンビになってしまうという設定になっていることが多い。病院スタッフたちが男性を取り押さえることなく遠巻きに見ているしかなかったのも、本物のゾンビに見えたからかもしれない。  銃創を負いながら、これほどまでに活発に動き回れるということも不思議だが、治安の悪いリオのこと、男性も“撃たれ慣れていた”のかもしれない。  オリンピック開催前に当局による治安の回復が図られ、その後、犯罪率が低下したといわれているが、現地の日本総領事館の資料によると、15年のリオ市の人口10万人当たりの犯罪発生率は、日本と比較すると殺人が約25倍、強盗が約660倍と、極めて高い数字になっている。  特に銃による犯罪の発生率は高く、リオ市内に1,000カ所はあるといわれるファベーラ(貧民街)において、複数の麻薬密売組織の間での銃を使った抗争が頻発しており、外国人観光客が殺害される事件もたびたび発生している。

星野源は大のマスコミ嫌い!? 「自意識過剰」とマスコミに苦笑された“予想外の行動”

 歌手で俳優の星野源が3月9日、都内で行われたアニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』の完成披露上映会と舞台挨拶に登場した。主人公の声優を務めた星野は、共演の花澤香菜、神谷浩史ら人気声優とともに登壇し、和やかに映画にまつわるトークを繰り広げたというが、この日も“マスコミ嫌い”の一面を垣間見せたという。

「退場時、マスコミに配られていた進行表に書かれていた導線とはまったく逆側を通って記者を避けるように去っていったんです。この日の舞台挨拶イベントは、マスコミの数はそれほど多くなく、プライベートの話を聞きだそうと、声がけを試みる記者なんていそうになかったのに、『なぜ?』と、みんな不思議がっていました」(ウェブニュースサイト記者)

 星野の“マスコミ嫌い”はブレークし始めた頃から見られ始めたという。

「一昨年初出場した『NHK紅白歌合戦』のリハーサル後には、恒例のフォトセッションと囲み取材に応じていた星野ですが、その年の10月に二階堂ふみとの熱愛を報じられ、マスコミから会見やイベントで『交際は順調ですか』などと質問されるようになると、スタッフに守られながら無表情で退場するように。イベントに登場しても、囲みにはなかなか応じなくなりました。昨年末の『紅白』リハでは、スタッフに守られながら囲みに応じたものの、本番出演後は記者が待つ通路を避け、取材を受けないまま去ってしまったんです」(スポーツ紙記者)

 この舞台挨拶の日は、星野をマスコミ嫌いにさせた出来事の一因である二階堂が、写真誌「フライデー」(講談社)に、元モデルのイケメン映像作家との半同棲報道をされた当日だった。

「このため現場では、星野が二階堂の件について声がけされることを危惧して、わざわざ退場通路を変更したのではないか……という臆測が飛ぶことに。『もしそうだとしたら、数年前のことを気にしすぎでは』と、星野を自意識過剰と指摘する者もいました」(前出・ウェブニュースサイト記者)

 まだまだ人気は衰えない星野。マスコミは、逃げられれば逃げられるほど追いかけたくなる性質であることに、気付いているのだろうか。

テレビ朝日、突然の『土曜ワイド劇場』打ち切りは“下請けイジメ”!? 制作会社が連鎖倒産の恐れ

テレビ朝日、突然の『土曜ワイド劇場』打ち切りは下請けイジメ!? 制作会社が連鎖倒産の恐れの画像1
『土曜ワイド劇場』テレビ朝日
 テレビ朝日が4月の番組改編で、歴史ある『土曜ワイド劇場』を打ち切って、情報番組『サタデーステーション』をスタートさせる。それに伴い、ドラマ制作を請け負っていた制作会社が経営危機に陥り、何社か倒産するのではないかといわれている。 『土曜ワイド』は1977年にスタート。『西村京太郎トラベルミステリー』や『家政婦は見た!』などの人気シリーズが生まれた。現在、水曜夜9時から放送されているテレ朝の人気ドラマシリーズ『相棒』も、当初は土曜ワイドの単発でスタートした作品。ドラマの制作はテレ朝と系列の朝日放送が分担して行っているが、実態は、下請けのドラマ制作会社に丸投げしている状況だ。  現在も継続しているシリーズは、テレ朝が高橋英樹主演の『西村京太郎トラベルミステリー』をはじめ27本。朝日放送は三浦友和主演の『はみだし弁護士・巽志郎』をはじめ14本。計41本もあった。それが、いきなり『土曜ワイド』枠ごと打ち切られるのだ。  シリーズをアテにしていたレギュラーの俳優や女優は、大きな収入源が絶たれる。さらに、これまでも制作費のコストダウンを強いられ、さんざん泣かされてきた制作会社が経営危機に陥るのは目に見えている。 『土曜ワイド』1本あたりの制作費は、当初は6,000~8,000万円だったが、最近は1本あたり3,000万円、高くて5,000万円だという。この制作費だと、ちょっとでも撮影の予定が狂えば、赤字になることもしばしば。出演者のギャラも遅配するほどの、自転車操業の制作会社が大半を占めているという。  制作会社関係者によると「『土曜ワイド』がなくなって、すでに何社かの倒産がウワサされています。そうした制作会社は今後、ネットオリジナルドラマなどの制作にも手を広げていかないと食い扶持を確保できませんが、いずれにせよ、圧迫されたコストの中、ギリギリの経営を強いられるのは間違いありません」と嘆く。 『サタデーステーション』の初ネタが、「土曜ワイド劇場の制作会社、倒産」になったら、シャレにならない。 (文=本多圭)

NON STYLE・井上裕介、復帰は「決まっていない」発言も、水面下では“月内復帰”に向けて……

 ひき逃げ事件を起こしたお笑いコンビ・NON STYLEの井上裕介が3月7日の謝罪会見で、仕事復帰については「決まっていない」としたが、メディア関係者の間では、すでに「よしもと漫才劇場」を有力とする舞台出演が決まっているという話が飛び交っている。

「『舞台での復帰は決まっている』と、吉本の人が言ってたからね。舞台といえば、常設劇場のことだろう。復帰当日はマスコミが押し寄せるだろうから、今回の事件も結果的には宣伝になって、謹慎による損失を取り戻すことになるのでは?」(吉本興業と付き合いのあるテレビディレクター)

 井上は昨年12月、東京・世田谷を運転中、タクシーと衝突して運転手にケガを負わせながらも、警察への通報や救護措置を取らずに現場から逃走。道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検された。

 ただ、全治2週間のケガを負った運転手とは事故後に示談が成立していたことを考慮され、6日に東京地検から不起訴処分とされた。

 会見では涙ながらに後悔と謝罪の弁を繰り返していた井上だが、どうやら不起訴による早期復帰は織り込み済みのようだ。

「ただ、世間の印象はよいとはいえず、すぐにテレビ番組への起用とはいかない。舞台で、“いかにもイチからやり直す”という感じを演出するんじゃないかな」(同)

“印象がよくない”というのは、会見で「事故を起こした感覚はなかった」とする井上の姿勢に対して批判があることだ。井上は事故を起こしたことをその場では気づかず、帰宅して車の傷を見て思い当たったという説明をしていたが、当初は警察に「世間に知られたら大変になると思った」と、逃走を認める供述をしていた。会見でも、それをにおわせるような言葉を漏らしている。

「目の前のタクシーを追い抜こうとしたときに、ひょっとしたら当たったのではないかなという感じはありました」と井上。自宅に戻って傷を見て事故を確信したとはいうものの、事故の瞬間に同乗していた芸人に「降りて確認したほうがいいんじゃないか」とまで言われていたことも告白している。
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 こうした話に対して、ネット上では「言い訳がひどい」と批判的な意見が多々。『スッキリ!!』(日本テレビ系)MCの加藤浩次も、イラ立ったように「ぶつかったことをわかっている。それを怖いからナシにしている」と厳しく言い放っていた。これなら、素直に「逃げてしまいました」と頭を下げたほうがスッキリする話だった。

 さらに井上は、運転手から「早く劇場やテレビで漫才をしている姿を私に見せてください」と言われたエピソードをわざわざ明かし、早期復帰を促されているというアピールも欠かさなかった。

「NON STYLEを見たくて劇場などに足を運んでくださる方にも、せっかくチケット代を払って劇場に足を運んでいただくので、見られてよかったなと言ってもらえるように頑張らせていただきたいと思います」と井上。

 まるで劇場での仕事が決まっているような口ぶりで、これには会見場にいた記者も「劇場とかチケットとか、もう復帰の仕方が決まっているも同然」と失笑していた。

 復帰の時期について井上は「世間の方々がお許しいただけるとなったときに、初めて会社と話し合う」としていたが、関係者間では「早ければ今月中の劇場らしい」と会見直後に復帰予定が立てられているという。実際にその通りかどうかはわからないが、復帰のお膳立てができていると思われてしまっていることについては、冷たい見方もありそうだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

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「アイドルから政財界へ」嵐・櫻井翔、ジャニーズが小川アナとの交際をゴリ推しするワケ

 交際を否定しないことから、すでに“ファン公認”カップルとなりつつある嵐・櫻井翔とテレビ朝日・小川彩佳アナウンサー。小川アナがテレ朝幹部に「真剣交際を報告済み」という報道があったが、ジャニーズ幹部も同様に、黙認ではなく“公認”する発言をするようになったという。その背景には、ジャニーズの“打算的な一面”も見え隠れするようだが……。

 第一報をスクープした「週刊ポスト」(小学館)に対して、ジャニーズとテレ朝は「親しい友人の一人」と回答。ジャニーズサイドは、スポーツ紙の後追い報道を“許可した”といわれている。

「さらにその後、ジャニーズ幹部が、公にではありませんが、マスコミ関係者に『いいお付き合いをしていますよ』と、交際を認めるようになりました。ファンからのバッシングも少ないため、態度を軟化させたのでしょう。これまで、嵐・松本潤と井上真央、またV6・森田剛と宮沢りえの交際については、事務所も『容認』に近い状態でしたが、ここまでハッキリと『付き合っている』と認めたのは、初めてのことなのでは」(テレビ局関係者)

 最近の嵐メンバーの異性スキャンダルを振り返ると、どれもファンからのバッシングが吹き荒れる事態へと発展していた。二宮和也と大野智は、それぞれお相手の女性がSNSで交際を“匂わせる”投稿をしていたことが問題となり、ファンから批判が噴出。また、松本はAV女優・葵つかさと井上との二股交際が発覚し、甚大なファン離れを巻き起こしたとされる。

「その点、キャスターというお堅いイメージの職に就き、ノースキャンダルで交際を匂わそうともしなかった小川アナは、ジャニーズだけでなくファンからも“合格点”が得られました。結婚となると、しばらくは先の話でしょうが、交際が順調に続けば可能性は高いといえます」(同)

 こと櫻井に関しては、ジャニーズ内でも“早期結婚”が期待されているという背景も存在するようだ。

「ジャニーズサイドは、櫻井には単に人気アイドルというだけでなく、将来的には政財界にも携われるような、一線を画したタレントに育ってほしいという期待が見え隠れしています。芸能界とは違い、政財界では『いい家庭を築いている』ことも、実力同様に評価されるだけに、ファンにも認められるお相手の存在は、むしろプラスに作用するんです。父親の桜井俊氏に都知事選出馬の話が浮上した際も、ジャニーズサイドには、『ぜひ都知事となってもらい、櫻井にハクをつけたい』という思惑があったようですしね。唯一の誤算は、交際発覚が早すぎたことですが、公になった以上、本人たちも襟を正さざるを得ないでしょう」(芸能プロ関係者)

 “永すぎた春”を地で行ってしまった松本の前例もあるだけに、櫻井が身を固める覚悟を決めるのも、そう遠い未来の話ではないのかもしれない。

山下智久『コード・ブルー』フジ月9で復活!! 「新たなヒット作れない」と早くも批判の嵐

 3月10日、山下智久が主演を務めるドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』の新シーズンが、7月期のフジテレビ系月9枠で放送されることがわかった。このニュースに、同シリーズのファンからは、「月9が楽しみだなんて何年ぶりだろう」と期待の声が上がる一方、「結局は、過去のヒットドラマに頼ってるだけ」「もう7月ドラマの話かよ」といったツッコミの嵐が巻き起こっている。

 救命救急センターを舞台に、若きフライトドクター候補生や指導医など、ドクターヘリに関わる人々の奮闘を描いた同ドラマ。2008年にファーストシーズン、10年にセカンドシーズンが放送され、およそ7年ぶりに新シリーズが制作される。主演の山下を含め、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介といった豪華主要キャストも再び出演するという。

「木曜午後10時に放送されたファーストシーズンは全話平均視聴率15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、月9枠で放送されたセカンドシーズンは16.6%と、同シリーズはフジの人気コンテンツといえるでしょう。豪華キャストが再集結して復活するということで、期待している視聴者は多いようですが、一部からは『7年ぶりに復活なんて、なんでいまさら?』『新しいヒットドラマを作る力がないのか』『本当に落ち目の局なんだね』など、フジに対する批判的な声が噴出しています」(芸能ライター)

 また、1月期の月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』が放送中であるにもかかわらず、早々に7月期ドラマを公式発表したことを疑問視する人も少なくない。

「3月中に、7月期の連ドラを発表するのはさすがに早すぎます。昨年7月期の月9『好きな人がいること』の制作発表会が行われた際も、『発表が早すぎる』といわれたものですが、それでも5月頭でしたからね。この異例の早さに『7月放送なのに、もう発表しちゃうの?』といった驚きの声も多数飛び交っていましたが、恐らく現在月9が大爆死中なので、少しでも世間の目を逸そうという思惑があるのでしょう。ただ、4月スタートの月9『貴族探偵』の印象が霞んでしまう危険性は無きにしも非ずですが……」(同)

 月9がフジの看板ドラマ枠といわれていた時代も今は昔。『貴族探偵』と『コード・ブルー』で再び月9が輝きを取り戻せるか注目したい。

ダウンタウン松本人志の「タレント組合」発言は“罠”? 「実際、動いたらつるし上げを……」

ダウンタウン松本人志の「タレント組合」発言は罠? 「実際、動いたらつるし上げを……」の画像1
 ダウンタウンの松本人志が持ち出した「タレント組合」をめぐって、一部の芸人が「罠だった」と漏らしている。テレビ番組で松本が「日本タレント組合みたいなものを作ったほうがいい」と言ったことを真に受け、吉本興業の後輩芸人らタレント約40名が組合構想を広げようとしたが、その途端に所属事務所からつるし上げを食らったというのだ。 「二度の会合で意見交換をしたんですが、すぐにその動きを事務所にキャッチされてしまったんです。松本さんはフォローどころか、僕らを悪者みたいに言っていたと聞くので、こうなることをわかっていたんじゃないかと。つまり、組合作りを希望する面々をあぶり出す罠だったんです」(組合作りに賛同した芸人)  これ以上の詳しい話は「クビになるかもしれないんで、勘弁してください」と言って、芸人は口を閉ざしてしまったが、発端は松本が2月19日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「芸能界に労働組合のような組織が必要だ」と訴えたことだ。  番組は宗教団体「幸福の科学」に出家した女優・清水富美加の騒動がテーマで、清水が待遇面の不満を漏らしていたという話になった際、松本は自身が所属事務所に対して強気にギャラ交渉を行っていたことを告白。その上で、タレント組合の結成を持ち出した。  実際、海外では、こうした組合は多数存在する。制作会社や芸能プロが一方的な力を持つことへの対抗策となるものだが、日本では多くの芸能プロが暴力団傘下から派生した歴史があり、「事務所に逆らうと業界から追放される」という絶対服従の図式のまま、今日に至る。事実、松本の提案で集まったというタレントも即座に圧力を受け「一瞬にして空中分解した」と前出芸人は話していた。  ただ、番組では「松本さんが作るべき」と振られた松本が「いや、俺は組合と戦う側やから」と冗談を言って、けむに巻いていた。 「まったく売れてないときからケンカしてたもんね。『クビにせえや!』って」と事務所と対等に渡り合ったことを自慢してはいたが、本気で矢面に立つ気はサラサラないようでもあった。  芸人が察した“罠”という説に、長く業界で仕事をするベテランマネジャーも同意する。 「こういうのは、事務所サイドの大御所とか優等生タレントが、たまにやるんだよ。若手の味方をして独立とか組合をけしかけて、どれぐらい忠誠心があるか確かめる。『やるなら応援するよ』と言って、実際にはその人間を上に告発するんだ。80年代の漫才ブームのとき、島田紳助が吉本内に組合を作ろうとして潰されたって話があるけど、これも実は島田による“釣り”だったとされている。実際、島田は干されるどころか、大出世しているんだからね。2年前、小栗旬が『干される覚悟で労働組合を作る』なんて言ってたのも、それを言わせた大先輩の俳優がいたって話だ。実際に組合を作るなんて動きは、1ミリもなかっただろ? 松本さんの話も、そういうこと。こうやって、いずれ吉本興業の役員サイドに入るんだろうね。そういう人の言うことを真に受けると、大変だよ」  この見立てが正しければ、なんとも恐ろしい業界だ。前出の芸人は今回の件で「この世界に入って一番、怖い思いをした」とまで言っていた。松本発言に端を発した組合構想は、わずか10日足らずで消滅。宗教団体に逃げ出すタレントが出てくるのも、当然のことなのかもしれない。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

ダウンタウン松本人志の「タレント組合」発言は“罠”? 「実際、動いたらつるし上げを……」

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 ダウンタウンの松本人志が持ち出した「タレント組合」をめぐって、一部の芸人が「罠だった」と漏らしている。テレビ番組で松本が「日本タレント組合みたいなものを作ったほうがいい」と言ったことを真に受け、吉本興業の後輩芸人らタレント約40名が組合構想を広げようとしたが、その途端に所属事務所からつるし上げを食らったというのだ。 「二度の会合で意見交換をしたんですが、すぐにその動きを事務所にキャッチされてしまったんです。松本さんはフォローどころか、僕らを悪者みたいに言っていたと聞くので、こうなることをわかっていたんじゃないかと。つまり、組合作りを希望する面々をあぶり出す罠だったんです」(組合作りに賛同した芸人)  これ以上の詳しい話は「クビになるかもしれないんで、勘弁してください」と言って、芸人は口を閉ざしてしまったが、発端は松本が2月19日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、「芸能界に労働組合のような組織が必要だ」と訴えたことだ。  番組は宗教団体「幸福の科学」に出家した女優・清水富美加の騒動がテーマで、清水が待遇面の不満を漏らしていたという話になった際、松本は自身が所属事務所に対して強気にギャラ交渉を行っていたことを告白。その上で、タレント組合の結成を持ち出した。  実際、海外では、こうした組合は多数存在する。制作会社や芸能プロが一方的な力を持つことへの対抗策となるものだが、日本では多くの芸能プロが暴力団傘下から派生した歴史があり、「事務所に逆らうと業界から追放される」という絶対服従の図式のまま、今日に至る。事実、松本の提案で集まったというタレントも即座に圧力を受け「一瞬にして空中分解した」と前出芸人は話していた。  ただ、番組では「松本さんが作るべき」と振られた松本が「いや、俺は組合と戦う側やから」と冗談を言って、けむに巻いていた。 「まったく売れてないときからケンカしてたもんね。『クビにせえや!』って」と事務所と対等に渡り合ったことを自慢してはいたが、本気で矢面に立つ気はサラサラないようでもあった。  芸人が察した“罠”という説に、長く業界で仕事をするベテランマネジャーも同意する。 「こういうのは、事務所サイドの大御所とか優等生タレントが、たまにやるんだよ。若手の味方をして独立とか組合をけしかけて、どれぐらい忠誠心があるか確かめる。『やるなら応援するよ』と言って、実際にはその人間を上に告発するんだ。80年代の漫才ブームのとき、島田紳助が吉本内に組合を作ろうとして潰されたって話があるけど、これも実は島田による“釣り”だったとされている。実際、島田は干されるどころか、大出世しているんだからね。2年前、小栗旬が『干される覚悟で労働組合を作る』なんて言ってたのも、それを言わせた大先輩の俳優がいたって話だ。実際に組合を作るなんて動きは、1ミリもなかっただろ? 松本さんの話も、そういうこと。こうやって、いずれ吉本興業の役員サイドに入るんだろうね。そういう人の言うことを真に受けると、大変だよ」  この見立てが正しければ、なんとも恐ろしい業界だ。前出の芸人は今回の件で「この世界に入って一番、怖い思いをした」とまで言っていた。松本発言に端を発した組合構想は、わずか10日足らずで消滅。宗教団体に逃げ出すタレントが出てくるのも、当然のことなのかもしれない。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』刊行記念インタビュー! ベテラン声優・岩田光央が語る声優業界の現実

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岩田光央
 アイドル的な活躍をする声優たちの増加により、増え続ける声優志望者……。近年の声優ブームにより、取り巻く環境が大きく変わった声優業界。はたして、現在の同業界をベテラン声優はどう考えているのか? 近著『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』(中央公論新社。以下、『声優道』)で、仕事の実情や声で生きていくための秘訣を綴った岩田光央氏に、詳しい話をうかがった。 ■声優志望者は自分と向き合えていない ──『声優道』を読んで興味深かったのは、いわゆる「声優になる方法」ではなく、岩田さんの実体験に基づいた「声優として生き続ける覚悟・心構え」が綴られていたことです。 岩田光央(以下、岩田) 現在、僕は講師という立場で声優志望の若者たちと接する機会が増えています。しかし、彼らと関わるようになって危機感を抱くようになりました。 ──危機感ですか。 岩田 危機感というと強い言葉に聞こえちゃうけど、心配になったんですよ。なぜなら、多くの生徒が声優を“漠然とした夢”のように捉えているからです。『声優はひとつの職業である』との認識が薄く、雲をつかむようなイメージで捉えている。でも、そんな状態で養成所や専門学校に通っても先が見えないと思うんですよね。 ──養成所や専門学校が増えたことで、声優への入口は大きく変わりました。ただ、本書を読んでいて、かえって声優を目指す人の多くが受動的になっているような印象を受けました。 岩田 昔に比べて、声優を目指す人の動機が軽くなったのかもしれません。でも、それは声優という職業が一般的になり、裾野が広がった証拠だと思います。これは歓迎すべきことですが、『声優は職業』という認識が薄いままだと、結果的に養成所や専門学校が潤うだけ。声優専門学校は、言い方を変えれば“職業訓練校”です。職業を訓練する学校に通っているんだと考えれば、漠然とした憧れだけではいられないはずです。別に『声優って厳しいんだぞ!』と過剰に煽るつもりはありません。声優に限らず、どの仕事も厳しいのは当然のこと。単純に、もっと客観的に理解してほしいんです。
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──昨今の声優ブームによって、華やかな部分だけを見て声優を目指す人も多そうです。 岩田 多いですね。華やかで目立つ部分を基準にしてしまうので『私はアニメ声じゃないから、声優にはなれないんでしょうか』と相談してくる生徒もいます。 ──その生徒にとっては「声優=アニメ」なんですね。 岩田 そう思い込んじゃってるんですよね。でも、違うでしょと。声優は声が必要とされる全般に関わっている。テレビやCMのナレーションも声優の仕事だし、デパートなどの館内放送、電車の停車駅を知らせる車内アナウンス、美術館や動物園の音声ガイダンスなど、多岐にわたります。  はたして、声優を目指す人たちが、こうした声をどんな意識で聞いているのか。本当に“声”で生活していきたいのならば、そこまで知った上で自分の特質を理解するべきです。先の生徒が目指しているのは、いわゆる『アニメ声優』ですが、アニメ声じゃないといけないわけじゃない。自分が目指している仕事にもかかわらず、理解を深める努力を怠っているんですよ。情報過多の時代であるがゆえに調べていない。自分と向き合えていない気がします。 ──「自分と向き合えていない」は「自分の声を理解していない」に通じる気がします。憧れや理想の声が先行し、その声に寄せる声優志望者が増えているのでは? ある専門学校の講師も「いまの生徒は『アニメの主人公』っぽい声しか出さない」と嘆いていたと聞きました。 岩田 僕も授業で経験ありますよ(笑)。少年役ならば、高山みなみさんや大谷育江さんを真似たような声を出す生徒が非常に多い。でも、真似では本人にかなうはずがないんですけどね。なぜ真似してしまうかというと、みんなが自分の個性に向き合っていないから。個性が分からず、自信が持てない。よく『自分には個性がない』と言う人がいますが、個性は有無ではなく“濃いか薄いか”です。まず、誰にでも個性があるということを理解してほしいのに、安易に人の真似に逃げてしまう。 ──たしかに「特徴的な声じゃないとダメ」「声色が少ないとダメ」みたいなイメージがあります。 岩田 僕で言えば、いくらあがいたところでこの声しかないんです。ないものをねだったところでどうしようもないし、この業界で生きていくと決めたならば“自分の声をどう商品化するか”を考えることが重要です。自分の声で勝負してダメだった場合と、人の真似をしてダメだった場合、負けたときにどちらが納得できるのか。全員が勝てる世界ではありませんからね。 ──一方、声優に大切な要素として『声優道』では“天分”を挙げていたのも印象的でした。 岩田 生まれながらのセンスや才能、いわゆる素質ですね。運動の素質がない人がアスリートになるのは難しいように、生まれつき持ち合わせた声の性質は、声優にとって強い武器となります。多くの生徒が『声優を漠然とした夢のように捉えている』と言いましたが、その通りで素質のない人が声優を目指そうとしているケースも目立ちます。しかも、自分に向き合っていないから、素質の有無に気がついていない。理解していれば、その上で声優になる方法はあるのか、あるならば、どのような努力をすればいいのか……など、必要な課題、生き残るヒントが見つかるかもしれないのに。 ──素質や適正について『声優道』で正直に触れたのは、岩田さんの優しさだと感じました。 岩田 絶対に言及するべきだと思いました。多くの専門学校や養成所では、はっきり言わないかもしれません。ビジネスである以上、利益を求めるのは当然ですからね。だからといって、専門学校や養成所を責めるのはお門違いです。声優という専門性の高い仕事を目指すならば、入学する前にもっと自分を分析しておく必要があると思います。 ■アイドル声優は“旬”にどう動くかが大切
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──それだけ、いまは声優という職業が華やかに見えるのかもしれません。もちろん、我々を含め、メディア側の取り上げ方にも問題があると思いますが……。 岩田 経済活動なので、取り上げるメディアが増えることは悪いことではありません。いまは本当にモノが売れない時代です。かつてはアニメDVDが1万枚売れましたが、現在は3,000枚売れれば良いのかなという時代。そこで、DVDで回収できなかった売り上げをイベント開催などで補っています。回収方法として、声優が表に出る需要が増えているのは事実であり、メディアが人気先行で取り上げるのもわかります。 ──声優が表に出る需要が高まったことで、いわゆる「アイドル声優」と呼ばれる声優が急増しています。この現状についてはどのようにお考えでしょうか? 岩田 歓迎しています。受け皿が広く深い業界になってきたなと感じています。 ──とはいえ、一過性の人気になる可能性も否めません。『声優道』で声優の旬の期間を「男性7年・女性5年のスパン」と書かれていますが、これは主にアイドル声優のことでしょうか? 岩田 たしかに、アイドル声優のカテゴリに多いです。彼らは人気に火がつくと急激に売れて、ラジオ、歌、イベント、グッズなどさまざまな展開が用意されるし、人気アニメやゲームの出演も一気に増えます。ただ、この人気は、いつか必ず飽きられる。ファンだけでなく起用する側も飽きてしまい、キャスティングの段階で『なんか新鮮味がないよね』と。そろそろ新しい子を……となるスパンが、男性7年・女性5年くらいだと感じています。 ──言葉は悪いですが“使い捨て”に近い印象です。 岩田 アイドル声優はそうですね。だからこそ、その時代や旬と合致したときに、どう動くかが大切だと思います。旬の人気にあぐらをかくか、注目されている段階で10年後、20年後も生き残ることができるように実力を身につけるかで大きく変わるでしょう。 ──「旬の人気」を「実力の人気」だと勘違いしたら消えてしまう。 岩田 消える可能性は高いでしょう。でも、本当に勘違いしやすいんですよ。人気が出てチヤホヤされると、人ってクレイジーになるんです。ある日突然、現場にサングラスで現れるようになった人もいて、『お前、夜なのに室内でサングラスかよ!』みたいな(笑)。でも、簡単に人を変えてしまうほど、見返りが大きいし、ゆがみやすい。スケジュールがパンパンに埋まって、お金を遣う暇もないし、変なところで大金を遣うようになった人もいます。 ──岩田さんもライブなどで熱狂的な人気を経験していますが、いまも一線で活躍を続けています。 岩田 僕は欲張りなんですよ。チヤホヤされることが大好きで、一方で声優として表現する醍醐味も大好き。だから、どちらの努力も惜しみなく続けてきたと思います。
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──やはり「チヤホヤされたい」だけだと危険ですか? 岩田 そんなことないですよ。ある有名な俳優さんの話になりますが、彼のモチベーションは『とにかくチヤホヤされたい』でしたから(笑)。彼が無名だった頃、何度か一緒にお芝居していたんですが、彼は一貫して『俺、チヤホヤされたいんすよ』と言ってたんです。その後、個性派俳優として大ブレイクした彼に『すごい活躍だね。もうかなわないよ』と告げたら、不機嫌そうに『俺、知ってんすよ。岩田さん、“ネオロマ(※)”とかいう作品で、チヤホヤされまくってるらしいじゃないすか』って(笑)。 ※ネオロマ:ネオロマンスシリーズ。コーエーテクモゲームスが展開する乙女ゲームの総称。「女性向け恋愛ゲーム」という分野を開拓し、岩田光央をはじめとする出演声優たちが毎年ライブイベントを開催するほどの大ヒットコンテンツとなった。 ──その俳優さんはかなり活躍してらっしゃいますが、岩田さんに嫉妬してたんですか? 岩田 そう(笑)。本当にコイツはすごいなと。彼にとってのチヤホヤって、それだけの動機付けなんです。本気でチヤホヤされたくて、そのために本気で努力を続けている。だから、いまでも一線で活躍できる。アイドル声優を目指す人も、彼みたいに本気で打ち込んでほしいですね。シンプルでいいんですよ。『人を感動させるために~』とか言われると、内心でふざけんなとか思っちゃいますから(笑)。良い意味で、自分の欲を大切にしてほしい。その結果が、人に感動を与える演技やパフォーマンスにつながるんです。 ■声優も声優事務所も、過渡期を迎えている ──人気商売になったことで、今後は声優たちもプライベートに気をつける必要がありそうです。 岩田 大手の芸能事務所は、所属している芸能人たちに注意を呼びかけているし、報じられた際の対処法がマニュアルとして存在しています。でも、この手の報道に対して、声優事務所はまだ経験が浅い。声優個人というよりも、危機管理とマスコミ対策は今後の声優事務所の課題といえるかもしれませんね。 ──そう考えると、声優も声優事務所もいま大きな転換期を迎えているように感じます。 岩田 過渡期でしょうね。ただ、わからないですよ。近い将来、AIに僕らの仕事が奪われる可能性だってありますから。僕自身、いつ仕事がなくなるかという危機感を抱いています。 ──『声優道』でも触れられていますが、岩田さんのキャリアをもってしても「危うい」と感じていらっしゃるのが印象的でした。その意図は、謙虚さなのか、自戒なのか、はたまた本心なのか……。 岩田 すべてですね。いまでも自分が生き残っているのは奇跡だと思っています。 ──「奇跡」と言いますが、『声優道』には声優として生き続けるための極意が数多く綴られていますよね。 岩田 そうなんですよ! だから、気になる方はぜひ『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』をお買い求めください! いっぱい売って、いっぱい印税もらいたいので、ぜひよろしくお願いします!(笑) (撮影:荻窪番長、ヘアメイク:梁取亜湖)
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声優道 死ぬまで「声」で食う極意』(中央公論新社)
■岩田光央(いわた・みつお) 1967年、埼玉県生まれ。声優。劇団こまどり、ミュージックステーションクリップ、大沢事務所を経て、アクロスエンタテインメント所属。『AKIRA』(金田正太郎)、『頭文字D』(武内樹)、『トリコ』(サニー)、『ONE PIECE』(イワンコフ)『ドラゴンボール』(シャンパ)など出演作多数。声優養成機関R&A Voice Actors Academy、ラジオ大阪声優&アナウンススクールなどで講師も務める。

『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』刊行記念インタビュー! ベテラン声優・岩田光央が語る声優業界の現実

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岩田光央
 アイドル的な活躍をする声優たちの増加により、増え続ける声優志望者……。近年の声優ブームにより、取り巻く環境が大きく変わった声優業界。はたして、現在の同業界をベテラン声優はどう考えているのか? 近著『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』(中央公論新社。以下、『声優道』)で、仕事の実情や声で生きていくための秘訣を綴った岩田光央氏に、詳しい話をうかがった。 ■声優志望者は自分と向き合えていない ──『声優道』を読んで興味深かったのは、いわゆる「声優になる方法」ではなく、岩田さんの実体験に基づいた「声優として生き続ける覚悟・心構え」が綴られていたことです。 岩田光央(以下、岩田) 現在、僕は講師という立場で声優志望の若者たちと接する機会が増えています。しかし、彼らと関わるようになって危機感を抱くようになりました。 ──危機感ですか。 岩田 危機感というと強い言葉に聞こえちゃうけど、心配になったんですよ。なぜなら、多くの生徒が声優を“漠然とした夢”のように捉えているからです。『声優はひとつの職業である』との認識が薄く、雲をつかむようなイメージで捉えている。でも、そんな状態で養成所や専門学校に通っても先が見えないと思うんですよね。 ──養成所や専門学校が増えたことで、声優への入口は大きく変わりました。ただ、本書を読んでいて、かえって声優を目指す人の多くが受動的になっているような印象を受けました。 岩田 昔に比べて、声優を目指す人の動機が軽くなったのかもしれません。でも、それは声優という職業が一般的になり、裾野が広がった証拠だと思います。これは歓迎すべきことですが、『声優は職業』という認識が薄いままだと、結果的に養成所や専門学校が潤うだけ。声優専門学校は、言い方を変えれば“職業訓練校”です。職業を訓練する学校に通っているんだと考えれば、漠然とした憧れだけではいられないはずです。別に『声優って厳しいんだぞ!』と過剰に煽るつもりはありません。声優に限らず、どの仕事も厳しいのは当然のこと。単純に、もっと客観的に理解してほしいんです。
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──昨今の声優ブームによって、華やかな部分だけを見て声優を目指す人も多そうです。 岩田 多いですね。華やかで目立つ部分を基準にしてしまうので『私はアニメ声じゃないから、声優にはなれないんでしょうか』と相談してくる生徒もいます。 ──その生徒にとっては「声優=アニメ」なんですね。 岩田 そう思い込んじゃってるんですよね。でも、違うでしょと。声優は声が必要とされる全般に関わっている。テレビやCMのナレーションも声優の仕事だし、デパートなどの館内放送、電車の停車駅を知らせる車内アナウンス、美術館や動物園の音声ガイダンスなど、多岐にわたります。  はたして、声優を目指す人たちが、こうした声をどんな意識で聞いているのか。本当に“声”で生活していきたいのならば、そこまで知った上で自分の特質を理解するべきです。先の生徒が目指しているのは、いわゆる『アニメ声優』ですが、アニメ声じゃないといけないわけじゃない。自分が目指している仕事にもかかわらず、理解を深める努力を怠っているんですよ。情報過多の時代であるがゆえに調べていない。自分と向き合えていない気がします。 ──「自分と向き合えていない」は「自分の声を理解していない」に通じる気がします。憧れや理想の声が先行し、その声に寄せる声優志望者が増えているのでは? ある専門学校の講師も「いまの生徒は『アニメの主人公』っぽい声しか出さない」と嘆いていたと聞きました。 岩田 僕も授業で経験ありますよ(笑)。少年役ならば、高山みなみさんや大谷育江さんを真似たような声を出す生徒が非常に多い。でも、真似では本人にかなうはずがないんですけどね。なぜ真似してしまうかというと、みんなが自分の個性に向き合っていないから。個性が分からず、自信が持てない。よく『自分には個性がない』と言う人がいますが、個性は有無ではなく“濃いか薄いか”です。まず、誰にでも個性があるということを理解してほしいのに、安易に人の真似に逃げてしまう。 ──たしかに「特徴的な声じゃないとダメ」「声色が少ないとダメ」みたいなイメージがあります。 岩田 僕で言えば、いくらあがいたところでこの声しかないんです。ないものをねだったところでどうしようもないし、この業界で生きていくと決めたならば“自分の声をどう商品化するか”を考えることが重要です。自分の声で勝負してダメだった場合と、人の真似をしてダメだった場合、負けたときにどちらが納得できるのか。全員が勝てる世界ではありませんからね。 ──一方、声優に大切な要素として『声優道』では“天分”を挙げていたのも印象的でした。 岩田 生まれながらのセンスや才能、いわゆる素質ですね。運動の素質がない人がアスリートになるのは難しいように、生まれつき持ち合わせた声の性質は、声優にとって強い武器となります。多くの生徒が『声優を漠然とした夢のように捉えている』と言いましたが、その通りで素質のない人が声優を目指そうとしているケースも目立ちます。しかも、自分に向き合っていないから、素質の有無に気がついていない。理解していれば、その上で声優になる方法はあるのか、あるならば、どのような努力をすればいいのか……など、必要な課題、生き残るヒントが見つかるかもしれないのに。 ──素質や適正について『声優道』で正直に触れたのは、岩田さんの優しさだと感じました。 岩田 絶対に言及するべきだと思いました。多くの専門学校や養成所では、はっきり言わないかもしれません。ビジネスである以上、利益を求めるのは当然ですからね。だからといって、専門学校や養成所を責めるのはお門違いです。声優という専門性の高い仕事を目指すならば、入学する前にもっと自分を分析しておく必要があると思います。 ■アイドル声優は“旬”にどう動くかが大切
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──それだけ、いまは声優という職業が華やかに見えるのかもしれません。もちろん、我々を含め、メディア側の取り上げ方にも問題があると思いますが……。 岩田 経済活動なので、取り上げるメディアが増えることは悪いことではありません。いまは本当にモノが売れない時代です。かつてはアニメDVDが1万枚売れましたが、現在は3,000枚売れれば良いのかなという時代。そこで、DVDで回収できなかった売り上げをイベント開催などで補っています。回収方法として、声優が表に出る需要が増えているのは事実であり、メディアが人気先行で取り上げるのもわかります。 ──声優が表に出る需要が高まったことで、いわゆる「アイドル声優」と呼ばれる声優が急増しています。この現状についてはどのようにお考えでしょうか? 岩田 歓迎しています。受け皿が広く深い業界になってきたなと感じています。 ──とはいえ、一過性の人気になる可能性も否めません。『声優道』で声優の旬の期間を「男性7年・女性5年のスパン」と書かれていますが、これは主にアイドル声優のことでしょうか? 岩田 たしかに、アイドル声優のカテゴリに多いです。彼らは人気に火がつくと急激に売れて、ラジオ、歌、イベント、グッズなどさまざまな展開が用意されるし、人気アニメやゲームの出演も一気に増えます。ただ、この人気は、いつか必ず飽きられる。ファンだけでなく起用する側も飽きてしまい、キャスティングの段階で『なんか新鮮味がないよね』と。そろそろ新しい子を……となるスパンが、男性7年・女性5年くらいだと感じています。 ──言葉は悪いですが“使い捨て”に近い印象です。 岩田 アイドル声優はそうですね。だからこそ、その時代や旬と合致したときに、どう動くかが大切だと思います。旬の人気にあぐらをかくか、注目されている段階で10年後、20年後も生き残ることができるように実力を身につけるかで大きく変わるでしょう。 ──「旬の人気」を「実力の人気」だと勘違いしたら消えてしまう。 岩田 消える可能性は高いでしょう。でも、本当に勘違いしやすいんですよ。人気が出てチヤホヤされると、人ってクレイジーになるんです。ある日突然、現場にサングラスで現れるようになった人もいて、『お前、夜なのに室内でサングラスかよ!』みたいな(笑)。でも、簡単に人を変えてしまうほど、見返りが大きいし、ゆがみやすい。スケジュールがパンパンに埋まって、お金を遣う暇もないし、変なところで大金を遣うようになった人もいます。 ──岩田さんもライブなどで熱狂的な人気を経験していますが、いまも一線で活躍を続けています。 岩田 僕は欲張りなんですよ。チヤホヤされることが大好きで、一方で声優として表現する醍醐味も大好き。だから、どちらの努力も惜しみなく続けてきたと思います。
『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』刊行記念インタビュー! ベテラン声優・岩田光央が語る声優業界の現実の画像4
──やはり「チヤホヤされたい」だけだと危険ですか? 岩田 そんなことないですよ。ある有名な俳優さんの話になりますが、彼のモチベーションは『とにかくチヤホヤされたい』でしたから(笑)。彼が無名だった頃、何度か一緒にお芝居していたんですが、彼は一貫して『俺、チヤホヤされたいんすよ』と言ってたんです。その後、個性派俳優として大ブレイクした彼に『すごい活躍だね。もうかなわないよ』と告げたら、不機嫌そうに『俺、知ってんすよ。岩田さん、“ネオロマ(※)”とかいう作品で、チヤホヤされまくってるらしいじゃないすか』って(笑)。 ※ネオロマ:ネオロマンスシリーズ。コーエーテクモゲームスが展開する乙女ゲームの総称。「女性向け恋愛ゲーム」という分野を開拓し、岩田光央をはじめとする出演声優たちが毎年ライブイベントを開催するほどの大ヒットコンテンツとなった。 ──その俳優さんはかなり活躍してらっしゃいますが、岩田さんに嫉妬してたんですか? 岩田 そう(笑)。本当にコイツはすごいなと。彼にとってのチヤホヤって、それだけの動機付けなんです。本気でチヤホヤされたくて、そのために本気で努力を続けている。だから、いまでも一線で活躍できる。アイドル声優を目指す人も、彼みたいに本気で打ち込んでほしいですね。シンプルでいいんですよ。『人を感動させるために~』とか言われると、内心でふざけんなとか思っちゃいますから(笑)。良い意味で、自分の欲を大切にしてほしい。その結果が、人に感動を与える演技やパフォーマンスにつながるんです。 ■声優も声優事務所も、過渡期を迎えている ──人気商売になったことで、今後は声優たちもプライベートに気をつける必要がありそうです。 岩田 大手の芸能事務所は、所属している芸能人たちに注意を呼びかけているし、報じられた際の対処法がマニュアルとして存在しています。でも、この手の報道に対して、声優事務所はまだ経験が浅い。声優個人というよりも、危機管理とマスコミ対策は今後の声優事務所の課題といえるかもしれませんね。 ──そう考えると、声優も声優事務所もいま大きな転換期を迎えているように感じます。 岩田 過渡期でしょうね。ただ、わからないですよ。近い将来、AIに僕らの仕事が奪われる可能性だってありますから。僕自身、いつ仕事がなくなるかという危機感を抱いています。 ──『声優道』でも触れられていますが、岩田さんのキャリアをもってしても「危うい」と感じていらっしゃるのが印象的でした。その意図は、謙虚さなのか、自戒なのか、はたまた本心なのか……。 岩田 すべてですね。いまでも自分が生き残っているのは奇跡だと思っています。 ──「奇跡」と言いますが、『声優道』には声優として生き続けるための極意が数多く綴られていますよね。 岩田 そうなんですよ! だから、気になる方はぜひ『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』をお買い求めください! いっぱい売って、いっぱい印税もらいたいので、ぜひよろしくお願いします!(笑) (撮影:荻窪番長、ヘアメイク:梁取亜湖)
『声優道 死ぬまで「声」で食う極意』刊行記念インタビュー! ベテラン声優・岩田光央が語る声優業界の現実の画像5
声優道 死ぬまで「声」で食う極意』(中央公論新社)
■岩田光央(いわた・みつお) 1967年、埼玉県生まれ。声優。劇団こまどり、ミュージックステーションクリップ、大沢事務所を経て、アクロスエンタテインメント所属。『AKIRA』(金田正太郎)、『頭文字D』(武内樹)、『トリコ』(サニー)、『ONE PIECE』(イワンコフ)『ドラゴンボール』(シャンパ)など出演作多数。声優養成機関R&A Voice Actors Academy、ラジオ大阪声優&アナウンススクールなどで講師も務める。