国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
■永田町のホワイトデーで重要なこと
3月14日はホワイトデーでした。平日ということもあり、朝から大きな紙袋を持った男性秘書たちが、議員会館内をウロウロしていました。背が高くて爽やかな印象のイケメン秘書君とエレベーターで一緒になったので、どこのお店のスイーツを配っているのかな~と紙袋をのぞき込んだら、「神澤さんの分はないんですよ……」と顔を赤らめてました(笑)。10個以上はあったので、イケメン君はこういう時のお返しが大変ですね。そして、チョコレートをもらった男性国会議員の代わりにお返しを届けて回る女性秘書たちの姿も毎年の光景です。
どのようなお返しをどのようなタイミングで渡すかーーということも、秘書の能力が評価されるポイントです。重要なのは、「ボスが、みんなの前でお礼を言ってもらえそうなタイミング」です。例えば顔を合わせる予定の会議前に届けたら、始まる前の挨拶で、女性議員からお礼を言ってもらえますからね。手に入りにくい評判のスイーツだったりすると、お礼のテンションも高くなり、周囲の評価も高まることにつながるのです。
「国民の代表なのに、ナニをやってるんだ」と言われても仕方ないでしょう。でも、ギスギスした永田町には、こういう潤滑油も必要なんですよ。
ちなみに神澤はバレンタインの時に誰にも渡してないから、お返しもいただけないはずなのですが、実はいくつかいただきました。おいしそうなスイーツを、素直に喜んでおきました。本当は代議士のアポイント目当てや、何かの時の仕事上の根回しが目的なのでしょうけどね。
■「私は撤退しませーん」
それにしても、あっという間に卒業シーズンですね。2月の終わりの東京マラソンでは、小池百合子都知事がスターターを務めていましたが、豊洲市場移転問題もいまだ収拾がつかず、これからどうなっていくんだろうと心配しながら見ていました。女性の社会進出は喜ばしいものの、小池さんや蓮舫民進党代表を見ていると、女性リーダーの頼りなさにため息しか出てきません。
森友学園問題も、どうなるんでしょうか? 連日、ワイドショーでも取り上げられていますが、特に稲田朋美防衛相への追及は、まったく収まる様子がありません。ちょっと前までは「女性初の首相候補」とまでいわれていたのに、国民の評価は急降下ですね。ここまでテレビで騒がれてしまえば、通常なら辞任しないといけないのではないかという勢いですが、永田町でも防衛省内でも、あまり辞任すべきという方向になっていません。もちろん民進党だけは追及の手を緩めていませんが。
先日の喧々囂々(けんけんごうごう)の予算委員会審議終了後、エレベーターに神澤がたまたまひとりで乗っていたら、稲田大臣ご一行が乗ってきました。神澤は忍者のように気配を消していたところ、大臣はそこが身内しかいない空間であるかのように、秘書官やSPたちと和気あいあいとした雰囲気で談笑していました。「あれだけ叩かれても、お元気なんだなー」と、ほっとしたような、残念なような(笑)。
秘書仲間の話では、防衛省内で先日行われた懇親会の場でも、お元気そうなご様子です。列席の国会議員や幕僚長などの職員の前で「スーダンからの撤退が決まりましたが……(2秒後)私は撤退しませーん」(爆笑)というスピーチをしていたそうです。国会答弁では深刻そうな表情を見せていますが、その実は、かなり余裕があるようですね。
■虚勢を張らないキャラで人気がある
防衛省の職員によると、「稲田大臣は確かに頼りないけれど、虚勢を張らないキャラで、いつも素のままなので、けっこう人気がある」そうです。安倍晋三総理は、以前は自分の後継者として稲田さんを女性初の総理大臣に育てようとしていました。なので、自民党の政調会長、防衛大臣などの要職を経験させて、道筋をつけようとしていたんですね。さすがに今は総理もそこまでは持ち上げていないようだというウワサですが。
服装も、まさかの網タイツなど、TPOをわきまえていないともいわれていますね。“ゆるキャラ”だけど頑固な一面もあり、服装に対する意見だけは、まったく耳を貸さず、自分のスタイルを貫いているようです。
でも、森友学園関係のみならず、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報の問題でも、野党の追及が収まらない状況になっています。日報を「廃棄した」としながら陸自内で保存していたことについて、意図的な情報隠蔽・データ廃棄の疑惑が浮上していますね。
弁護士さんの資格もお持ちなのに、安易に「日報は廃棄した」「森友学園の裁判に一切関わったことはない」などと言い切ったのは大問題でした。自民党内では、安倍総理の元(?)秘蔵っ子ですし、混乱を避けるためもあって、まだ辞任論はありませんが、答弁のお粗末さを嘆く議員は多いです。






