米ロサンゼルスで韓国人女性が突然、見知らぬ男に暴行されるという事件が起こった。3月14日、コリアンタウンのアーケード街をうろついていた20代の不審な男が、携帯を見ていた女性(22歳)に接近。唐突に「あなたは韓国人女性ですか?」と尋ねた。女性が「そうですよ」と答えると、男はいったん、その場から立ち去るのだが、鈍器を手に再び女性の前に登場。いきなり彼女の頭に打ちつけたのだ。 地面に倒れた女性は悲鳴を上げるも、暴行は止まらない。警備員が駆けつけるまで、男は暴力を振るい続けたのだ。その後、女性は病院に運ばれ、命に別条はなかったが、通り魔から受けたショックは計り知れない。 韓国人女性が海外で無差別犯罪に巻き込まれることは、これまでもあった。例えばドイツでは2011年7月、韓国人女性がドイツ人女性に殴打され、首を絞められるという事件が発生。また今年2月3日にもLAで、20代の白人が「ホワイトパワー」と叫びながら70代の韓国人女性を殴打した事件が起きている(参照記事)。 しかし、この騒動で注目すべきは、凶行に走った男も、韓国人だったという点だろう。つまり男は、わざわざ海外で自国女性を探して暴力を振るったということだ。現地警察は現在、犯行の動機と精神病歴の有無を調査している。 この報道を受け、韓国ネット上では「親切に問いかけに答えたら襲われるなんて……」「アメリカに行ってまで、同胞を襲うとか信じられない」「外国に行ってまで我が国の恥をさらすな」などと、海外で起きた自国民の犯行を嘆く声が多数上がった。一方、中には「本当に韓国人かどうかはまだわからないだろ? 韓国に転がり込んで市民権を得た中国人や北朝鮮人かもしれない」と、韓国人による犯行という事実から目をそらす発言も目立った。 LAといえば、15年には、韓国アイドルグループが“売春婦”と勘違いされて空港で拘束される珍事もあったが、今回の事件は無差別な犯行だけに笑えない。果たして、男の動機とはなんだったのだろうか? (文=S-KOREA) ●参考記事 ・韓国否定派が65%!! なぜドイツは世界一の“嫌韓国家”なのか (http://s-korea.jp/archives/4255?zo) ・米ロサンゼルス空港で“売春婦”と誤解された韓国ガールズグループの悲劇 (http://s-korea.jp/archives/4046?zo)イメージ画像(Thinkstockより)
月別アーカイブ: 2017年3月
爆笑問題・太田光&光代に、バーニング憤怒! レコ大買収疑惑めぐる発言で『サンジャポ』危機 !?
「週刊文春」(文藝春秋)が、3月6日開催の「ピコ太郎 PPAPPT in 日本武道館」にゲスト出演した爆笑問題・太田光が、舞台上で“芸能界のタブー”を言い放ったと報道した。それが現在、業界内では、あらぬ方向へと飛び火し始めているという。
同誌によると、爆笑問題がピコ太郎の“長年の友人”として登場した際、太田はピコ太郎が昨年の『第58回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)に出演したことに触れ、「1億円払ったの?」と発言。これは、同10月発売の同誌が報じた“レコ大買収疑惑”のことを意味している。
「2015年、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEがレコード大賞を受賞したのですが、同誌はそれを、LDHが大手事務所・バーニングプロダクションに1億円を支払って“買った”のではないかと伝えました。このスキャンダルに引っかけて、太田はピコ太郎をイジり、さらに『周防さん、ごめんなさい! 消さないで!』と、バーニングの周防郁雄社長の名前を出して謝罪したそうなんです。周防社長は、“芸能界のドン”として、業界内で恐れられている人物だけに、会場にいた関係者は顔面蒼白になっていたといいます」(スポーツ紙記者)
当然、太田の問題発言シーンがメディアで報じられることはなかったが、「文春」記事で公になったことで、バーニング周辺がざわつき始めたという。
「バーニング傘下事務所の幹部連中は、太田本人ではなく所属事務所・タイタンの社長を務める太田光代に激怒しています。光代は、同誌の取材に応じた上、『周防社長には大変お世話になっていますし』と、周防社長の名前を出したんです。これでは、光代が暗に、“レコ大買収疑惑にバーニングが関わっている”と認めたように捉えられかねませんからね。記事を読む限り、光代は大人の対応をしているものの、あるバーニング系事務所幹部は、『責任を取らせなければ』と息巻いているようです」(芸能プロ関係者)
なんとも物騒な話だが、具体的にはどのように責任を取らせるというのだろうか。
「最も現実的なのは、タイタンが出演枠を握っている『サンデー・ジャポン』(TBS系)に、バーニング系のタレントを出演させるということ。恐らく、これが今回の一件の落としどころになるでしょう。しかし、周防社長自身は事態を静観しており、むしろ騒いでいるのは取り巻き連中だけ、というのが実情です」(同)
ここまでくるとタイタンにとっては災難以外の何物でもないが、この取り巻きたちだけが過敏な反応を示すあたりが、周防社長が“ドン”と呼ばれるゆえんなのかもしれない。
他局は敬遠も、出演続々……フジテレビだけが「ベッキーを寵愛」する背景とは
不倫騒動で長らく休業していたタレントのベッキーが、地上波のレギュラー番組『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)へ復帰した。ただし、番組は3月で終了するため、ラスト2回の限定出演となる。 年が明けてから、ベッキーは『ワイドナショー』『ノンストップ!』『ボクらの時代』など、フジテレビの番組に多く出演している。1月から始まった地方局のレギュラー番組『北海道からはじ○TV』(北海道文化放送)も、フジテレビ系列だ。 「2016年1月に不倫が発覚して以降、すべてのレギュラー番組を休演。4カ月後の5月に『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)へ出演しますが、『時期尚早』と批判が殺到しました。そのため、各局ともレギュラー復帰にはおよび腰になったといわれています」(業界関係者) 確かに、『天才!志村どうぶつ園』『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)など、かつてのレギュラー番組への復帰の見込みは立っていない。いずれもファミリー向けの番組のため、“不倫”のイメージはふさわしくないだろう。その中で、フジテレビへの露出が目立っている。これは何を意味するのか? 「周知の通り、フジテレビは低視聴率に苦しみ、新企画は“何を打っても響かない”状態です。そこでベッキーを、起爆剤として起用したい意図もあるのではないでしょうか。実際、1月に放送された『モシモノふたり』では、妹のジェシカと共演し話題となりました。ギャラも相当安く抑えられているでしょうから、知名度の割に使いやすい人材だといえるでしょう」(同) フジテレビのベッキー寵愛は果たして、吉と出るか凶と出るか──今後の展開を待ちたい。 (文=平田宏利)
他局は敬遠も、出演続々……フジテレビだけが「ベッキーを寵愛」する背景とは
不倫騒動で長らく休業していたタレントのベッキーが、地上波のレギュラー番組『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)へ復帰した。ただし、番組は3月で終了するため、ラスト2回の限定出演となる。 年が明けてから、ベッキーは『ワイドナショー』『ノンストップ!』『ボクらの時代』など、フジテレビの番組に多く出演している。1月から始まった地方局のレギュラー番組『北海道からはじ○TV』(北海道文化放送)も、フジテレビ系列だ。 「2016年1月に不倫が発覚して以降、すべてのレギュラー番組を休演。4カ月後の5月に『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)へ出演しますが、『時期尚早』と批判が殺到しました。そのため、各局ともレギュラー復帰にはおよび腰になったといわれています」(業界関係者) 確かに、『天才!志村どうぶつ園』『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)など、かつてのレギュラー番組への復帰の見込みは立っていない。いずれもファミリー向けの番組のため、“不倫”のイメージはふさわしくないだろう。その中で、フジテレビへの露出が目立っている。これは何を意味するのか? 「周知の通り、フジテレビは低視聴率に苦しみ、新企画は“何を打っても響かない”状態です。そこでベッキーを、起爆剤として起用したい意図もあるのではないでしょうか。実際、1月に放送された『モシモノふたり』では、妹のジェシカと共演し話題となりました。ギャラも相当安く抑えられているでしょうから、知名度の割に使いやすい人材だといえるでしょう」(同) フジテレビのベッキー寵愛は果たして、吉と出るか凶と出るか──今後の展開を待ちたい。 (文=平田宏利)
元SMAP・中居正広の“熱愛発覚”はジャニーズのリーク? お相手に「一目惚れ」したシンガーの存在も……
元SMAP、中居正広の同棲相手が報じられたことで「謎が解けた」と漏らす業界人がいる。
相手女性は、業界内で「人気女優にも引けを取らない美人」と評判だったが、なぜか誰も彼女にアプローチをせず「大物タレントの愛人説」までささやかれていたからだ。
「相手が中居クンというのを、どれだけの人が知っていたかはわかりませんが、あれだけの美人に誰も手を出そうとしなかったというのは、そういうことだったんだなと」(同)
こう話すのは、若いアイドルタレントに演技指導もしている舞台俳優。相手女性とも「少しだけ」面識があるという。
中居との仲を報じた「女性セブン」(小学館)によると、3月上旬に都内の中居宅にタクシーでやってきたのは、振付師としても活躍するダンサーの武田舞香さん(32歳)。安室奈美恵など人気歌手のバックダンサーを務めたほか、最近ではAKB48の振り付けでも知られていた。過去、SMAPを含むジャニーズアイドルを指導した経験もあり、相武紗季にも似た正統派美人で、業界内外に隠れファンがたくさんいるといわれるが、タレントとのウワサが聞こえてきたことはなかったという。
「女性に手が早いことで知られる、ナルシシストな人気男性ロックシンガーが以前、たまたま同じ場所に居合わせた彼女に一目惚れ。連絡先を聞き出そうとしたら、関係者に制止されたことがあるんです。彼がすぐに引き下がった理由はわかりませんでしたが、この業界では、わりと“大物タレントの愛人”っていうケースがあるので、彼女もそうなのではないかとささやかれていました」
そんな話もあったからか、アイドル顔負けの美人でも、アプローチする男性タレントが少なかったようだ。実際には愛人などではなく、見事な本命。常日頃、「結婚できないキャラ」を演じていた中居だが、交際6年以上だというから、今後は結婚もあり得る話だろう。
ただ「そもそもこの話、中居と折り合いの悪いジャニーズサイドが意図的にリークした可能性がなきにしもあらず」とは週刊誌の芸能記者。
「中居のマンションを張り込んで女性を見かけても、マスク姿の彼女が武田舞香だとわかる人は、まずいないはず。マンションの出入りだけでは訪問先が中居宅であるかどうかもわからないですし、先に情報ありきというのは間違いないのでは? 6年も極秘にしていた交際が、SMAPを解散した途端に漏れるなんて、ジャニーズ側を疑っちゃいますよ」(同)
5年ほど前、中居は正月に日本人女性を連れてオーストラリアの東海岸を旅行していたと伝えられたことがある。その女性が、まさしく武田さんだったのだろうか?
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
Sexy Zone佐藤勝利、大学受験に合格していたのに「蹴った」と衝撃告白!
3月16日、Sexy Zone中島健人が、在学していた明治学院大学の卒業式に出席し、その画像がTwitterにアップされるとたちまちファンの間で拡散された。
現在23歳の中島は、昨年度大学を卒業する予定だったが、仕事との両立が難しかったのか留年。近年、年末年始に東京・帝国劇場にて上演される舞台作品に出演していた中島だが、2016年12月3日~17年1月24日に行われた……
新垣結衣、『逃げ恥』大ヒットなのに……「ドラマのオファー来ない」異常事態の舞台ウラ
昨年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で再ブレークし、今まさに何度目かの“旬”の女優といえる新垣結衣。ところが、現在テレビ各局は、新垣の起用に二の足を踏んでいるという。
「確かに『逃げ恥』効果は絶大で、新垣が2008年に出演し、10年に第2期も放送されたドラマ『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐』(フジテレビ系)が、今年7月の“月9”枠で実に7年ぶりに最新作が放送されることになりました。当初はこの調子で、新垣出演のドラマが増えていくと思われましたが、各局プロデューサーは現在、秋以降のドラマに新垣をキャスティングすることに難色を示しているんです」(芸能プロ関係者)
その理由は、新垣の所属事務所・レプロエンタテインメントがトラブルを連発しているためだという。
「レプロはこれまで、“のん”こと能年玲奈の独立問題が報じられたほか、つい最近も清水富美加の出家騒動が勃発。特に清水は、主演映画の撮影途中で芸能界引退を強行したため、各方面に甚大な被害を及ぼしました」(同)
もし新垣がドラマに出演しているさなか、能年や清水のようなトラブルが表面化してしまうと、プロデューサーは編成側から「なぜレプロの女優を起用した」と、責められる事態になるという。
「新垣は、いまや20代女優の中ではトップクラスであるといって過言ではありません。普通ならば、各局からオファーが殺到する身分なのですが、プロデューサー的には、『万一のことを考えると安易にオファーを出せない』と苦々しい決断を強いられているようです」(同)
その一方で、レプロとしても、新垣にすがるしかない状況だという。
「新垣以降の若手女優として育てていたはずの能年、そして清水が事務所を去ってしまったので、結局今後も新垣に頼らざるを得ません。しかし、各局が起用に勇み足となっている状況だけに、いよいよレプロも本格的に追い詰められてしまったわけです」(テレビ局関係者)
“レプロ=ブラック企業”という図式は、業界内にとどまらず、世間にまで広く浸透している今、看板女優・新垣のオファーまでもが減ってしまったレプロは、一体どのようにこの窮地から脱するつもりなのだろうか。
SMAP解散で、田原俊彦とジャニーズに“雪解け”? 「ビッグ発言」で干された騒動の真相とは
田原俊彦が今年6月、11年ぶりにユニバーサルミュージックジャパンから新曲をリリースすることが明らかになり、歌手としての本格復帰となるかが注目されている。 田原は、ジャニーズ事務所の社長、ジャニー喜多川氏の秘蔵っ子といわれ、1979年に『3年B組金八先生』(TBS系)でブレーク。「たのきんトリオ」を結成し、翌80年にソロで歌手デビューした。その後、トップアイドルの座を不動のものにしたと思われたが、ジャニー氏の意に反して女性遍歴を重ね、93年に、当時モデルだった女性と結婚。翌年、長女誕生後の記者会見で「何事も隠密にやりたかったけど、僕くらいビッグになると……」と語った、いわゆる“ビッグ発言”が世間やマスコミのひんしゅくを買って、芸能界から干されたといわれてきた。 当の田原も、約5年前にバラエティ番組に出演した際、「ビッグ発言はテレビ局に勝手に編集されたもの。僕が干されたのはマスコミの陰謀」と、その責任をマスコミに転嫁した。 しかし、真相は違う。田原は、自分を寵愛してきたジャニー氏に、なんの相談もなく結婚。同時に個人事務所を設立。これに激怒したジャニーズ事務所は、その年に予定されていた全国コンサートツアーを中止にした。 結果、居場所がなくなった田原は、94年にジャニーズから独立。その後、大手レコード会社幹部が引き取ろうとしたが、“ジャニーズの女帝”と呼ばれているメリー喜多川副社長の逆鱗に触れることを恐れて、手を引いたという。 以来、メジャーレーベルからCDを発売したのは、2006年の「ジラシテ果実」(ガウスエンタテインメント)1枚のみ。あとはすべて、インディーズレーベルだった。テレビ出演も『爆報!THEフライデー』(TBS系)といったバラエティ番組だけで、歌番組やドラマへの出演オファーはなかった。 田原はマスコミの陰謀で干されたのではなく、間違いなくジャニーズから独立したことで干されたのだ。 にもかかわらず、田原がマスコミに責任転嫁したのは、当時、メリー氏から「(ジャニーズの)若い子たちがトシの歌を歌ってます。よかったら、今度、見に来てください」と直筆の手紙をもらった直後で、長年の悪化した関係性が雪解けするのではないかという期待があったからだろう。 しかし、メリー氏の「ジャニーズから独立したタレントは許さない」という姿勢は変わらなかった。ここ数年も、田原は再ブレーク間近といわれながらも、メジャーな舞台での活動が制限され、ブレークしきれなかったのだ。 そんな田原が、11年ぶりにメジャーレーベルから新曲をリリースする。その背景には“SMAP解散効果”があったのではないだろうか? SMAP解散騒動で、ジャニーズは売れっ子タレントに対しても、容赦なく“恐怖政治”で支配する事務所だという印象を与えた。そのダーティーなイメージを払拭するために、今回、ユニバーサルからのリリースを黙認したと思われる。 田原にとっては、リリースした曲が多少なりともヒットして、ジャニーズから独立したタレントを出演させないといわれている『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したときが、完全和解の証左となるだろう。今後の成り行きを見守りたい。 (文=本多圭)
今年も“劇場アニメ”の隆盛は続く!? 「今」を見据えた神山健治節が唸る『ひるね姫~知らないワタシの物語~』レビュー
『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』など、絶好調の域を超えるほどであった2016年国産アニメーション映画の勢いは、2017年も留まることなく、むしろ加速するばかりの様子ではある。また、ちょうど今年は国産アニメーション映画生誕100周年。それを記念するかのような意欲的な新作も続々登場し始めてきた。 神山健治監督の『ひるね姫~知らないワタシの物語~』も、まぎれもなくその1本であり、国産アニメ映画としてもこの春一番の話題作と言って過言ではないだろう。 2020年の東京オリンピックを間近に控えた夏の岡山県倉敷市。小さな自動車修理工場を営む元ヤンの父・モモタローと二人で暮らす高校生の森川ココネは、最近よく同じ夢を見る。それは機械づくりの国ハートランドを舞台にした、魔法を使える姫君エンシェンのファンタジックな冒険譚であった……。 そんなある日、突然モモタローが警察に連行され、同時に何やら怪しい男たちがココネを訪ねてくる。彼らは夢の中の世界で悪漢として登場してくる者たちであり、当然ながら現実世界でもワル。要は東京の大手自動車メーカー志島自動車取締役・渡辺一郎らが、モモタローのタブレットを奪おうと躍起になっているのだ。 やがてココネは渡辺らの追及をかわし、真実を探るべく幼なじみのモリオとともに、東京へ赴くが……。 今回は神山監督自身が創作したオリジナル・ストーリーの映画化だが、これまで彼が手掛けてきた『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』シリーズ(02年~)や『東のエデン』シリーズ(09年~)『009 RE:CYBORG』(12年)など近未来SFポリティカル作品群とは似て非なる味わいに満ち溢れている。 押井守が主宰した押井塾出身というキャリアも手伝ってか、その弟子筋といったイメージが強く、現代社会をリアルに見据えながらハードSFを構築していくクールな旗手といったイメージが強い神山監督ではあるが、その実『精霊の守り人』(07年)のようなヒューマニステックなファンタジーものにこそ、この人の本領が発揮されているのではないかという気もしていただけに、今回はまさにドンピシャリの内容であった。 (その伝では、同じく押井の弟子筋・沖浦啓之が00年に異世界ポリティカル・サスペンス『人狼JIN-ROH』で監督デビューを果たした後、12年にほのぼのオバケ・ファンタジー『ももへの手紙』を発表したこととも、どこか相通じているように思える)。 ……というか、実はこの作品、よくよく見据えるとファンタジーでも何でもない、ごくごく普通の少女が自動車メーカー絡みの陰謀に巻き込まれていく過程を追った青春ジュヴナイル・サスペンスなのだが、そこに彼女が見る夢の中の世界を巧みに交錯させていくことで、およそ映画でしか成し得ない壮大なるファンタジック・ワールドが繰り出されていくのであった。 これこそが本作最大のキモといってもいいだろう。 2020年というほんの少し先の未来を舞台にしているだけあって、その風景は現代の田舎とほとんど変わることはなく、むしろノスタルジックな情緒まで誘うが、一方で夢の中の世界はアニメならではのコテコテ・ファンタジーである。 主人公ココネのどこかのんべんだらりとした風情も実にイマドキで、高畑充希の声も良い意味でつかみどころがなく、真夏の暑さにうだっているかのような思春期特有の倦怠感と、そんな日常を打ち破られてのスリリングな冒険にワクワクしていく躍動感などがいきいきと描出されている。 ヴォイス・キャストということでは、今回は江口洋介(モモタロー)や満島新之介(モリオ)など著名俳優が多く出演しているが、中でも古田新太の悪役(渡辺一郎)ぶりは実に頼もしく、また意外と言っては失礼だが、自動車会社会長・志島一心を演じた名優・高橋英樹が、ベテランの年輪を自然に醸し出しながら、何とも味わい深くも素晴らしい好演! さらに釘宮理恵や高木渉、清水理沙など、アニメファンなら勝手知ったる声優陣もそれぞれ好演しており、こういった混合編成が今回は功を奏していることも特筆しておいていいだろう。 メカ方面でも、昨今話題のVRやAIなどをモチーフにした機器が現実世界に登場するあたり、さすがは近未来ハードSFに長けた神山作品といった貫録を提示しているが、同時に現実世界ではモモタローが改造したサイドカー、夢の世界では変形してロボットになる“ハーツ”が、どことなく『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の人気キャラ、タチコマを彷彿させるものがあり、そういった些細なところでの可愛らしさもまた神山作品ならではの味わいであったことに改めて気づかされる。 そう、かつて『東のエデン』のキャラクター原案に『3月のライオン』でおなじみ羽海野チカを起用するなど、やはり神山作品の本質は愛らしいキャラクターたちの等身大の世界を描出するところにあるのではないか。また、そう考えると彼のハードSFものが、設定などを少しでもリアルなものとして作品世界に溶け込ませようと腐心しているのも理解できる。 『君の名は。』の新海誠監督もそうだが、神山監督も東日本大震災を機に創作意識が大きく変わったようで、特にこれまでのように世界を救うヒロイズムを過信していいのか、そのことにも慎重にならざるを得なくなったようだ。 別に正義が悪を討つ勧善懲悪の世界は、それはそれで映画という虚構の中に存在して構わないとは個人的に思っているが、「世界を救うことに無頓着な少女」のちょっとした冒険譚もまたアニメーションは魅力的に描けることを、神山監督は「今」という時代を見据えながら見事に証明してくれた。 繰り返す。今年も国産アニメーション映画は大変なことになりそうな好景気色濃厚ではあるが、本作はその先陣を切る快作として、強くお勧めしたい。 (文・増當竜也)(C)2017 ひるね姫製作委員会



