バッグは紙袋で、握力計みたいなペンラも!? 『ジャニーズJr.祭り』のグッズが壊滅的にダサい

 Mr.KING、Prince、HiHi Jet、東京B少年など、人気ジャニーズJr.のユニットが多数出演するコンサート『ジャニーズJr.祭り』が、3月24日~26日に横浜アリーナで開催される。5月3日には大阪城ホールに会場を移して公演を行う予定で、これからしばらくJr.ファンを楽しませてくれそうだ。

 公演に先駆けて、23日にはコンサートグッズのプレ販売が横浜アリーナにて行われた。ペンライトやジャンボうちわなど、ジャニーズアイドルのコンサートでは定番のグッズが販売されているのだが、“祭り”を意識しすぎた斬新なデザインの数々に、ファンが騒然としている。

 まず目を引くのは「オリジナルペンライト」。なんと和太鼓の形をしており、「祭」と書かれた鼓面の部分が光る仕様になっている。台座に見立てた持ち手がついているのだが、実際に持った様子が“握力計”に似ているとファンの間で話題に。

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バッグは紙袋で、握力計みたいなペンラも!? 『ジャニーズJr.祭り』のグッズが壊滅的にダサい

 Mr.KING、Prince、HiHi Jet、東京B少年など、人気ジャニーズJr.のユニットが多数出演するコンサート『ジャニーズJr.祭り』が、3月24日~26日に横浜アリーナで開催される。5月3日には大阪城ホールに会場を移して公演を行う予定で、これからしばらくJr.ファンを楽しませてくれそうだ。

 公演に先駆けて、23日にはコンサートグッズのプレ販売が横浜アリーナにて行われた。ペンライトやジャンボうちわなど、ジャニーズアイドルのコンサートでは定番のグッズが販売されているのだが、“祭り”を意識しすぎた斬新なデザインの数々に、ファンが騒然としている。

 まず目を引くのは「オリジナルペンライト」。なんと和太鼓の形をしており、「祭」と書かれた鼓面の部分が光る仕様になっている。台座に見立てた持ち手がついているのだが、実際に持った様子が“握力計”に似ているとファンの間で話題に。

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Sexy Zone・中島&菊池、揃って大学卒業! ジャニーズたちの卒業・進学“最新”事情は?

 芸能活動と並行して大学に通っていたSexy Zone・中島健人&菊池風磨が、この春で無事に学校を卒業し、4月からは正式に“社会人”の仲間入りを果たすことになった。また、4月から大学へ進学する者や、今回高校や大学を卒業した者など、人気ジャニーズJr.の進路も明らかになってきている。

 中島は2012年4月に、父親の母校でもある明治学院大学社会学部に入学。14年版の学校案内パンフレットに登場したほか、同年7月に行われたオープンキャンパスのトークショーにサプライズ出演するなど、同校のPRにも積極的に関わっていた。

 ところが、中島は個人でもドラマや映画など多方面で活動していたこともあり、4年での卒業は厳しかったのだろう。昨年3月には公式携帯サイト・Johnny’s webの連載「薔薇色の日々」の中で、「あっおれねもう少し大学通うんです。秋しか取れない科目もあるので」と、ファンに報告。ギリギリまで卒業の可否がわからなかったことを明かし、「お騒がせしてすみません」と伝えた。

 1年留年したものの、中島は3月16日に行われた卒業式に出席。同日、本人がJohnny’s webの個人連載で「本当にありがとう。そしてSEXY社会人よろしく」とコメントしていた。

「21日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)によれば、中島の卒業式にはジャニーズJr.の阿部顕嵐&永瀬廉も駆けつけたそうで、式の開始前に3人で記念撮影をしている様子が掲載されていました。阿部は昨春に明治学院大学に入学しており、雑誌で4月から大学生になると発表していた永瀬も、これで同校への入学が確定。ファンの間では、受験当日に永瀬と行動を共にしていたJr.の菅田琳寧も同校に進学するものとみられています。若手では、関西ジャニーズJr.の向井康二も、22日に大阪松竹座で行われた『関西ジャニーズJr. 春の SHOW 合戦』の中で、大学卒業をファンに知らせたそうです」(ジャニーズに詳しい記者)

 そして、13年に慶応義塾大学総合政策学部に入学した菊池も、晴れて卒業となった。3月18日放送のラジオ番組『らじらー! サタデー』(NHKラジオ第1)で「卒業決まりました!」「これがたぶん、正式な発表になるかな」と明かし、この先に控えている卒業式について「来ないでください、大丈夫です」と、ファンにお願いした。

「23日に行われた卒業式にはスーツに銀髪という個性的なスタイルで出席し、ネット上に盗撮画像が出回っていたものの、ラジオで本人が『来ないでください』と忠告したこともあり、卒業式は大きな混乱もなく無事に終了したようです。また、菊池はOBである嵐・櫻井翔を尊敬しており、プライベートでも交流があります。菊池と同学年には、櫻井の弟・修さんが経済学部に在籍していましたが、会場では菊池と修さんが隣に座って、仲良さそうに会話していたという目撃情報も上がっていました」(同)

 グループの年長メンバーがそろって大学を卒業した一方、先日は佐藤勝利の口から驚きの発言が飛び出した。佐藤は15日に行われた主演映画『ハルチカ』の大ヒット御礼舞台あいさつで、大学を受験するも、「蹴った」と衝撃事実を告白。高校卒業後は仕事に専念していたが、その裏では進学するかどうか悩んだ時期があったようだ。

 今後、明治学院大学には阿部や永瀬、菅田が通うとみられるが、中島や菊池のように仕事はもちろん学業にも励んでほしいものだ。

上野樹里が日テレ出入り禁止に!? ドラマ『ボク、運命の人です。』ドタキャンで……

上野樹里が日テレ出入り禁止に!? ドラマ『ボク、運命の人です。』ドタキャンで……の画像1
 かつては大河ドラマの主演まで張った女優の上野樹里が、4月から放送予定の日本テレビ系ドラマ『ボク、運命の人です。』への出演をドタキャンしたことで、日テレを出入り禁止になったという情報が流れている。  ジャニーズ事務所はSMAP解散後、嵐に次ぐスターを育てようと、KAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュ。ジャニーズとの良好な関係を維持したい日テレは、土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』の主演に亀梨を抜擢。ジャニーズの手前、失敗は許されないということで、ヒロイン役をミュージカル『キャバレー』で話題になった長澤まさみにオファーしたが、米ブロードウェイ留学問題が所属事務所との間でクリアになっていないために断られたという。  そこで、長澤に代わって北川景子にオファーしたが、スケジュールの都合でこちらもNG。ヒロイン探しが難航する中、日テレのドラマ『東京タラレバ娘』で主役を演じていた吉高由里子の所属事務所アミューズから、上野の売り込みがあったという。  上野に関しては、ドラマ関係者の間では、わがままで協調性がなく、共演者から歓迎されていないという情報が定説になっているだけに、日テレは起用を躊躇したという。しかし、上野の演技力は同年代の女優の中では群を抜いているのも事実。亀梨の拙い演技をカバーするには適任と判断し、ヒロインに決まったという。ところが、3月初めのマスコミ発表に向けて準備を進めていたところ、2月の末になってドタキャンしてきたという。  理由については、安すぎるギャラに納得しなかったとか、「演技ができないジャニタレとは共演したくない」と上野自身が言ったとか、諸説飛んでいるが、上野自身のわがままでドタキャンしたことが事実だとすると、日テレが激怒して出禁にしてもおかしくない。これを受け、他局も上野へのドラマ出演オファーを控えることは目に見えている。  昨年5月にTRICERATOPSの和田唱と結婚した上野だが、協調性のなさを改めない限り、夫婦生活に支障を来すどころか、芸能界引退に追い込まれるかもしれない。その上野に代わって急遽、ヒロインを演じることに決まったのは、木村拓哉主演のドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)での演技が高い評価を受けた木村文乃。果たして、彼女が亀梨の演技をフォローできるか、ドラマの評価と視聴率に注目したい。 (文=本多圭)

上野樹里が日テレ出入り禁止に!? ドラマ『ボク、運命の人です。』ドタキャンで……

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 かつては大河ドラマの主演まで張った女優の上野樹里が、4月から放送予定の日本テレビ系ドラマ『ボク、運命の人です。』への出演をドタキャンしたことで、日テレを出入り禁止になったという情報が流れている。  ジャニーズ事務所はSMAP解散後、嵐に次ぐスターを育てようと、KAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュ。ジャニーズとの良好な関係を維持したい日テレは、土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』の主演に亀梨を抜擢。ジャニーズの手前、失敗は許されないということで、ヒロイン役をミュージカル『キャバレー』で話題になった長澤まさみにオファーしたが、米ブロードウェイ留学問題が所属事務所との間でクリアになっていないために断られたという。  そこで、長澤に代わって北川景子にオファーしたが、スケジュールの都合でこちらもNG。ヒロイン探しが難航する中、日テレのドラマ『東京タラレバ娘』で主役を演じていた吉高由里子の所属事務所アミューズから、上野の売り込みがあったという。  上野に関しては、ドラマ関係者の間では、わがままで協調性がなく、共演者から歓迎されていないという情報が定説になっているだけに、日テレは起用を躊躇したという。しかし、上野の演技力は同年代の女優の中では群を抜いているのも事実。亀梨の拙い演技をカバーするには適任と判断し、ヒロインに決まったという。ところが、3月初めのマスコミ発表に向けて準備を進めていたところ、2月の末になってドタキャンしてきたという。  理由については、安すぎるギャラに納得しなかったとか、「演技ができないジャニタレとは共演したくない」と上野自身が言ったとか、諸説飛んでいるが、上野自身のわがままでドタキャンしたことが事実だとすると、日テレが激怒して出禁にしてもおかしくない。これを受け、他局も上野へのドラマ出演オファーを控えることは目に見えている。  昨年5月にTRICERATOPSの和田唱と結婚した上野だが、協調性のなさを改めない限り、夫婦生活に支障を来すどころか、芸能界引退に追い込まれるかもしれない。その上野に代わって急遽、ヒロインを演じることに決まったのは、木村拓哉主演のドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)での演技が高い評価を受けた木村文乃。果たして、彼女が亀梨の演技をフォローできるか、ドラマの評価と視聴率に注目したい。 (文=本多圭)

祝・2期放送決定!『信長の忍び』の制作から販売&配信まで、丸ごと石山桂一PDインタビュー!!

 西暦1555年、戦国の世において「乱世を終わらせる!」という夢を抱いた青年・織田信長。彼のでっかい夢に魅せられた、とある少女は「私、信長様の忍びになります!!」と、彼とともに生きることを決意する――可愛くてコミカルなストーリーとテンポの良いギャグで人気マンガの『信長の忍び』(重野なおき/白泉社)。  昨年10月から放送開始となったTVアニメも好評を博し、2クールの放送が終了する前から第2期シリーズの制作が決定! さらに空白期間を置かず、4月7日から早くも第2期シリーズが放送開始となる。  このイケイケな姿勢について、放送前にもインタビュー記事に登場していただいた石山桂一プロデューサーを直撃!(記事参照) 第2期シリーズの見どころから宣伝、お金に関することまで、丸ごといろいろ聞いてみた。
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(C)重野なおき/白泉社・信長の忍び弐部製作委員会
■続編を制作するためのPDが用意した手法の数々は ―― TVアニメ第2期の制作が、2月24日に公式サイトやTwitterで発表されました。かなり早いタイミングでの発表だと思うのですが、あらかじめ決まっていたことなんですか? それとも1期放送中にかなり頑張られた結果なのでしょうか? 石山桂一プロデューサー(以下、「石山」) どちらかというと後者ですね。もちろん、当初の予定としてまるでないというわけではないのですが、初動=第0、1話を配信・放送してみた反応――内容的に続けてやっていけば、もっともっと広がっていく作品であるという反応をいただけて。また、これは以前、インタビューしてもらった際にも触れましたが、僕らの中では『信長の忍び』を“大河ドラマ”にしたいと思っていましたから。それにはやはり、時間を開けたくなかったんです。  ただ当初は26話で終わる予定でしたから。続けるためにはどうするかっていったら、やっぱり数字しかないんです。その数字をしっかり見せるためにどうしようと考えたときに、早めの段階で原作コミックに、DVD同梱版を作ろうと考えたんです。昨今、単発のDVD、BDBlu-ray(以下、「BD」)の数字は伸びないですし(※原作単行本11巻にて、TVアニメDVDつき初回限定版が発売されることに)。 ―― 苦戦されている作品が多いですよね。 石山 ですから、普通にBDやDVDをリリースした時の数字でプレゼンしても通らないだろう、通すための数字を出したい――ということで、白泉社さんにもご協力していただいて、1クール分をアニメ1巻にまとめて、同梱版とさせていただきたいというお話はさせていただいて。これがまた発売時期、予約の時期もちょうど良かったんです。 ―― 16年10月からTVアニメ放送開始、DVD同梱版の予約が12月中旬まで、発売が17年2月末でした。 石山 受注生産ですから、具体的な数字がすぐ出るんですよね。DVD同梱版の単行本の数字を見て、2期をどうするかジャッジするという体制をあらかじめ整えたんです。  昨年8月くらいの時点で、ある程度白泉社さんに話していたんです。昨今のこの業界では、よほどのビックタイトルか、イベントの優先抽選券などを用意しないと、なかなかDVDの数字が動かない。今後はイベントもやっていく予定ですが、昨年8月の段階ではこの作品に、どんなお客さんがついてくれるのか予測しきれない部分もあって。
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基本ボケだが、極稀に凛としたところも見せてくれる帰蝶
―― 歴史小説や重野なおき先生の作品が好きという人以外のファン層がどうかと。 石山 そうなんです、重野さんファン、歴史ファンは応援してくれるだろうとは思っていたんです。ただ、それ以外はどんな人が見てくれるのかが読めなくて。 ―― DVDをコミック同梱版という形で出す準備をされつつ、加えて実際にTVアニメ第1話、2話を放送してみて、その時の手応え次第で(2期放送への)ゴーサインを出す、となっていたんですね。 石山 そうです。深夜のTVアニメ放送は視聴率が出ないケースもありますが、ネット配信では動画が再生された数字が出ますよね。そういった数字も、プレゼンの対象になります。そういった社内で読み取れる全数字、先ほどの同梱版単行本の数字もあわせて、プレゼンして2期制作が決まって。1月上旬にあった最終話のアフレコ時に、キャストさんがたにもお伝えできました。 ―― 水瀬いのりさん、羽多野渉さん……これだけのメンツですから、キャストさんがたのスケジュールを抑えるのも大変そうです。 石山 皆さん、人気の方ばかりなのでかなりスケジュールは埋まっていて。ただ、この作品が続くのがうれしかったみたいで、すごいいい反応をしてくれたんですよ。昨今、1クールや2クール、キャラに馴染んできたかな、というところで終わってしまう作品が多い中で、2クールやってきて、さらに今後も作品が続く。継続していく作品というのは、キャラへの思いも強くなりますしキャストさんたちもスケジュール調整も前向きに取り組んでいただけています。  1期はかなり早めの段階でキャスティングを固めていたので、いわゆる抜き録り(アフレコ現場に出られなかったキャストの音声を個別に収録すること)がほとんどなかったんです。2期に関してはさすがに急だったのもあって、それでも今のところ、ほんの数回程度の抜き撮りでいけそうです。ただ、今後さらに3期以降も続けられるのなら、もっと早めに言っとかないと、と思いますが。  ただ、山口勝平さん(秀吉役)だけは這ってでも来てくれるだろうなと(笑)。みなさん、“忍び愛”がすごい方たちが多いんですけど、勝平さんはとりわけ大好きですから。実はキャスティングを固めていく際、勝平さんにアドバイスをいただいたんですよ。もちろんメインどころに関しては重野先生や大地丙太郎監督からのご指名を優先していきましたけど、勝平さんと雑談しながら決めさせていただいたところもありますね。 ―― その結果、若手、ベテラン、中堅が入り混ざったキャスティングとなりましたが、収録現場の雰囲気がいかがですか? 石山 これがすごくいいんです。大体の作品は主人公の方が座長を務める事になるのですが大御所ばかりの現場という事もあり勝平さん、たかはし智秋さん(帰蝶役)が演技の上でも、収録現場のムードメーカーとしても活躍してくださっています、あと収録後の飲みでも(笑)。  そういった現場のムード作りは大地監督もさすがに上手ですから。第1話からいい感じでチームになっていて、水瀬さんも先輩だらけですけど、スッと入っていけたと思います。 ■お膝元・岐阜城とのタイアップも今後はさらに強固に ―― 話をちょっと戻しますが、無事2期につながったということは、DVD同梱版のコミックの予約受注数の数字はかなり良かったということですか? 石山 そうですね、はい、おかげ様で。通常、大体1割ぐらいらしいんですよ、同梱版の予約本数というのは。たとえば1万部発行しているコミックであればDVD同梱版は1,000部ぐらいであると。ところが2~3割ぐらいの数字が出たんですよね。普段、『信長の忍び』のコミックは6、7万部ぐらい発行されていますから……。 ―― 1万枚以上も売れているじゃないですか!  石山 ありがとうございます。『信長の忍び』はサイズや価格が手ごろだったんだと思います。5分枠のアニメですから13話収録といっても、1時間以内で収められますし。うまく2期への足がかりを作ることができた取り組みだと思うんですが、ただ、僕の中で1期ではやり残してしまったなと考えているのが宣伝なんです。  今後2期ではそこに力を入れたいなと思っています、イベントや上映会、あとは地方とのタイアップですね。現在、岐阜城とタイアップを進めています、やはりご当地感を広めたいですし。あと商品化、グッズの制作も2期からは進めていければと思っています。 ―― そういえば可愛らしい絵柄なのに、あまり関連グッズを見かけなかったような……。 石山 そうなんですよ。事前に作って、在庫を抱えてしまうというのも、今はなかなかできませんから。ただ、2期ではECサイトなんかも作って、色々なグッズを皆さんにお届けできればいいなと思っています。 ―― 放送開始前はわからなかった、この辺にボールを投げればいいんだというところを大分掴んできたということですね。 石山 意外と放送前の予想からブレていませんでした。まずはやっぱり重野さんファン、歴史ファンが一番で、あと「京まふ」(「京都国際マンガ・アニメフェア」。16年9月17、18日開催)でも感じていましたが、水瀬さんというか、千鳥ファンも多いです。あとなんと言うか……信長たちには賞味期限がないじゃないですか。 ―― ないですね。肖像権もありませんし。 石山 戦国武将たちそのものが持つ魅力も強いわけです。千鳥や助蔵といった『信長の忍び』オリジナルキャラ、歴史的な記述が少ない帰蝶なんかはかなり自由に動かしていますが、重野さんが描かれる戦国武将は、歴史好きから見てもしっかり描かれているのに、キャラクターとしてとっつきやすい。だから岐阜城などとしっかりタイアップしつつ、TVアニメも3年5年と長く続けていって、キャラをしっかりと根付かせることができればと思っています。 ―― 歴史をしっかり抑えているのは、『信長の忍び』のすごいところですよね。 石山 そうですね、各キャラクターを面白おかしく描いていますが、実はほぼ歴史は曲げてないというところが評価されていますし。織田信長を取り扱った小説にだって、記述がないようなキャラクターもしっかり抑えていますからね。  そういう『信長の忍び』なら、オフィシャル的な動きにも参加できると考えています。たとえば今年2017年は岐阜で「岐阜市信長公450プロジェクト」が立ち上がって盛り上がっていますが、そういった動きにも参加できると思うんです。残念ながら「岐阜市信長公450プロジェクト」には、時期的に『信長の忍び』は準備が整えられなくて参加できなかったんですが(※「450プロジェクト」は1567年の織田信長の岐阜城・入城から450周年を迎えることを記念したプロジェクト)。  ただ、『信長の忍び』は2クールも放送してきて、さらに今後もさらに続きますから、そういった交渉もしやすくなりました。色んな形で『信長の忍び』を目にしていただく機会も増えると思います。
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常に3人セットで登場する美濃三人衆
―― 岐阜県は『君の名は。』の飛騨市、『聲の形』の大垣市もありますし、アニメに対しても理解がありそうですね。 石山 ありますね。それに紙上だけのものではなく、すでにキャラクターが動いて話すTVアニメがあるのも大きかったと思います。岐阜市の方とかにも説明しやすかったですね。それに『信長の忍び』のキャラクターデザインは可愛いは可愛いんですけど、萌え萌えな美少女美少年というデザインではないので、そういった意味でも相性がいいかなと思います。  いずれ、岐阜周辺ではイベントもぜひ開催しみたいですし、そこにはお膝元ですから落合福嗣さん(今川氏真、安藤守就役ほか)にも登場してもらえたらな、と思っているんですよ。愛知や岐阜県ではやっぱり知名度が高いですから(笑)。 ―― 知名度抜きにしても、ああいう太いタイプの声質の声優さんは、若手では意外と少ないタイプと思いますから貴重ですよね。 石山 そうなんですよ。それに実は芸達者で。今、「美濃三人衆」を演じていただいていますが、2期で登場する「三好三人衆」も、同じ3人に演じてもらうことになってまして(森嶋秀太、高橋伸也)。これがまたかなり楽しい感じで演じてくれましたし、この3人にはいろんなキャラを演じてもらっていますので、楽しみにしていただければと思います。 ■パッケージ売り上げだけに頼らない多様なスタイルを作りたい ―― DVD同梱版単行本やタイアップされた主題歌も好評で、2期制作も決定。今後グッズや宣伝も力を入れられるということで、うまく回り始めているように見えますが……。 石山 でも、実はまだ目標の数字には届いてないんです。DVDだけでは回収できていなくて、これからの作業になるんです。『信長の忍び』でちょっと新しいビジネススタイルを、何か作れればいいなとは思っています。このDVD同梱版単行本というのも、TVシリーズを同梱で収録するというのはなかなか珍しい形態だと思いますし。 ―― TV放送後、新しくOVAを製作して、それを原作コミックに同梱するというのは、ちょいちょいありますけど。ただ、原作コミックではないですけど、今クールで人気がえらいことになっている『けものフレンズ』も普通にDVDをリリースするのではなく、オフィシャルブックにBlu-rayを同梱するということをやられていて。個人的に興味を持っている放送中の2作品が同じようなことを新しくやられているのが面白いなと思いまして。 石山 全然示し合わせたわけでもないんですけど、そういう偶然が起きることってありますよね。ただ『信長の忍び』は5分アニメだからできることではあるんですけど。  5分アニメは、アニメそのもので収益を得るのではなく、原作のゲームであったりコミックの宣伝のために制作するというケースも多いと思いますが、5分アニメでもそこから脱したいというか、『信長の忍び』という作品ならそれができると思いますから。もっともっといろいろなことをやって、一つのモデルケースにすることができればと。 ―― 5分アニメでもしっかり、内容があるものを制作して、ちゃんと収益を得ることができるスタイルを確立したいと。 石山 それが一番いいですからね。というのも昨今は、30分・13本のアニメでも提供費、製作費を集めるのはすごく大変なんですよ。あとは全国で放送するというのはすごく強いことなのですが、それにはやはり相当なお金を使わないといけない。  そこまでやって、回収できるかっていったら、皆が皆できるわけでありませんから。ではどうするかという時、やっぱり短い尺で、ネットも駆使しつつ、キー局は抑えてという売り方でどこまでもっていけるか。これが現状では、一つ可能性があるスタイルなのかなと思うんです。30分のTVアニメ単体で直ぐに黒字になる作品なんて、1クールごとに始まる新作の中で、多分1割あるかどうかだと思うんですよ。 ―― オリコンのBD、DVDの売り上げなどを見ても5千、1万本を越えるような作品は1クールに数本ぐらいですよね。 石山 パッケージよりも、基本今はもう配信と海外番販(番組販売)なんです。もちろん、作品によって違いはあるんですけど、基本はそこになりつつあって、パッケージだけでは、もうなかなか戦えないんですよね。番販だとかなり高額で売れるケースもありますし、買い取りですから結果もすぐに出ます。最近はそっちに寄り始めているケースが増えているんですが、『信長の忍び』で苦労したところは、“5分枠”がなかったんですよ(笑)。 ―― なるほど、5分という配信・放送枠のやり取りがそもそも少なかったと。 石山 国内番販が特に少ないですね、テレビ局で5分枠を扱っているところがなかなか少ないのと、あと配信も意外となかったんですよ。 ―― あんなに多数の5分アニメを放送するのはTOKYO MXさんぐらいだったりとか? 石山 MXさんぐらいかもしれませんね。他地方になると5分枠になるとど深夜、愛知での放送は27時20分ですから。 ―― 深夜というか、もう明け方ですね……。 石山 明け方ですよね(笑)。でも視聴率は1%前後なんですよ、いつも。意外に見ていただけることはあるので、そこはかなりうれしいんですけど、やっぱり実際には5分枠の国内番販は、配信も含めてかなり厳しかったんです。でも当初は無料配信という形もあったんですけど、徐々に伸びてくれて。 ―― ネットでアニメを見るって時には、短い尺の方が相性は良さそうな感じもするんですけどね。 石山 ところが、配信もここ何年かで定着してきたばかりですから、5分アニメの枠が少なくて。僕らが『信長の忍び』を営業したのは、去年の5、6月でしたが、今はまだちょっと……という配信元さんが多かったんです。結果的にU-NEXTさんをはじめいろんなサイトさんで配信してもらっていますが、当初はままならなかったですね。 ■少数精鋭だからこそ作れる“小さな大河ドラマ”を、本能寺まで! ―― 制作スタッフさんたちも、すんなりと2期制作に取り掛かれたものですか? 石山 ずっと「2期は絶対やるから」と言っていましたから。ほぼ空白を挟まず、作業に入っていただいています。大地監督とはもう一つ別の作品もご一緒しておりまして、絵コンテインは2月からでしたが(笑)。きついことはきついでんですけど、無理ではないレベルというか。もうチームは出来上がっていたのが大きいです。5分アニメでスタッフ数は少ないけど、その分、腕達者な方に国内限定で集まっていただくと。  ここはこう作りたい、ああしたいという部分を、グロスでご依頼するスタジオさん含めて、作画さんから動画さんから仕上げさんまで、皆さんが理解してやっていただいていると感じてます。意思統一として、ちゃんと作ってもらえるっていうのが効果的だったと思います。指示の齟齬なんかも出づらいですからね。 ―― 少人数ならではの強みですね。 石山 そうですね。それにこの作品のためにっていう……もちろん同時進行で他作品も皆さんやっているんですけど、この作品をまかされたという意識がスタッフさんがたの中で生まれるというのもあると思います。そういう相乗効果がクオリティにつながっているんじゃないかなと。 ―― ネット上でファンの感想を見ていたら、ショートアニメで、現状グッズもあまり出してない、なのに声優は豪華、画も崩れない。この作品は予算があるのかないのか、よくわかんないというのがあったんですが(笑)。 石山 実際にはそれほどないんですよ(笑)。いや、通常の5分アニメよりは少し多めかもしれません。ただ、キャストさんといいスタッフといい、この人たちで作って放送するのには結構ギリギリなレベルなんです。音楽もかなりお金使っていますし……。  ただ、これは先ほども触れましたし、大地監督も他誌さんのインタビューで言っておられたんですけど、小さな大河ドラマを作りたいというのがあるんですよ、最高の5分アニメを作りたいなって思ったんです。5分アニメでもこのくらいのものができるってことを出したかったという挑戦ですね。
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TV第1期シリーズ後期のOPより。
―― そういった思いが、前期も後期でもやたらと格好いいOPに出ているわけですね。 石山 そうですね。OP動画はひとつのチームの方にやってもらってるんですよ。大島りえさんが絵コンテや原画を、遊佐かずしげさんがデジタルコンポジットというチームにお願いしています。『信長の忍び』の世界観をかなり深く理解してくださってますから。大地監督から大まかなイメージを伝えてもらって、あとはほぼもうお任せですが、いいものを仕上げていただいて、本当に感謝してます。  あとこれも以前のインタビューでお伝えしたかもしれないですけど、我々は主要キャラでも死を迎えるドラマから逃げないぞ、というところをOPから伝えなければいけないと思っていましたから。 ―― 特に1期のクライマックスからどんどんそのシリアスさ、ハードさが増していくわけですもんね。 石山 2期なんてほとんど合戦――織田家は四方八方が敵となり、合戦シーンが連続することになります。特に北畠家との戦いで千鳥の一対一でバトルもあって、かなり盛り上がると思いますし、金ヶ崎の戦いという、桶狭間にも並ぶような有名な合戦もあれば、戦国時代を代表するような有名武将がどんどん出てきますから、期待してほしいです。 ―― 織田家にピンチがどんどんやってきますし、結構ダークなところも出てきます。 石山 そういうところで女性陣、寧々や特に帰蝶なんかは重要な役回りを担います。信長がダークサイドに落ちそうなところを、帰蝶のああいうキャラクター性で救うみたいなところもありますから。
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この信長はどうやって、そしてどこまで描かれるのか。期待したい
―― そういったところ、信長を主人公に据えた物語で、みんながいろんな解釈でいろんな物語を描いているので、見比べるのも非常に楽しいですよね。 石山 そうですね、物語の数だけ信長像があると思いますが、重野さんが描く信長像はやはり魅力的だと思うんですよ。歴史ファンとしてこうだったらいいなっていうところを、あんまり甘すぎない程度に描かれているというか。重野さんが今後、伊賀攻めや伊勢・長島攻め、そして本能寺をどう描くんだろうというのは、すごく楽しみですし。 ―― ただ、思い入れも出きてきて、本能寺の信長と千鳥を見たいけど見たくないような気持ちにもなりつつあるんですが……。 石山 アニメ1期の最後のほうで、もちろん原作コミックでも千鳥が「信長様が、こういう方だったというのを伝えたい」といったセリフがあるんです。個人的な解釈ですが、あのセリフが最後に生かされるんじゃないかなと思っているんですけど……。  僕らの中では最後まで、本能寺の変までやりたいという野望があります。制作スタッフとしてはもう全員がやる気でいるんですが、それにはビジネス側の頑張りにかかっている部分も大きいですから。何とか実現できるように、両方をしっかりと頑張っていきたいです。 ■TVアニメ『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』 ・公式サイト:http://nobunaga-no-shinobi.com/ ・公式Twitter:‎@shinobinobunaga ・放送情報  第1期シリーズ最終話が3月28日(火)より放送・配信開始  TOKYO MX 3月28日(火)21時55分~  テレビ愛知 4月1日(土)深夜27時20分~   ・TVアニメ第2期シリーズ4月7日より放送・配信開始  TOKYO MX 4月7日(金)深夜25時35分~  テレビ愛知 4月8日(土)深夜27時20分~  KBS京都:4月5日より毎週水曜25:00~(※第1期より放送) ・配信情報  U-NEXT 4月7日(金)より 毎週金曜25時35分~   アニメ放題、楽天SHOWTIME、ひかりTV、ビデオマーケット、ニコニコチャンネル、GYAO!、TSUTAYA TVなど、  各配信サイトでも随時配信  月1での配信 ニコニコ生放、dアニメストア、J:COMなど (C)重野なおき/白泉社・信長の忍び弐部製作委員会

祝・2期放送決定!『信長の忍び』の制作から販売&配信まで、丸ごと石山桂一PDインタビュー!!

 西暦1555年、戦国の世において「乱世を終わらせる!」という夢を抱いた青年・織田信長。彼のでっかい夢に魅せられた、とある少女は「私、信長様の忍びになります!!」と、彼とともに生きることを決意する――可愛くてコミカルなストーリーとテンポの良いギャグで人気マンガの『信長の忍び』(重野なおき/白泉社)。  昨年10月から放送開始となったTVアニメも好評を博し、2クールの放送が終了する前から第2期シリーズの制作が決定! さらに空白期間を置かず、4月7日から早くも第2期シリーズが放送開始となる。  このイケイケな姿勢について、放送前にもインタビュー記事に登場していただいた石山桂一プロデューサーを直撃!(記事参照) 第2期シリーズの見どころから宣伝、お金に関することまで、丸ごといろいろ聞いてみた。
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(C)重野なおき/白泉社・信長の忍び弐部製作委員会
■続編を制作するためのPDが用意した手法の数々は ―― TVアニメ第2期の制作が、2月24日に公式サイトやTwitterで発表されました。かなり早いタイミングでの発表だと思うのですが、あらかじめ決まっていたことなんですか? それとも1期放送中にかなり頑張られた結果なのでしょうか? 石山桂一プロデューサー(以下、「石山」) どちらかというと後者ですね。もちろん、当初の予定としてまるでないというわけではないのですが、初動=第0、1話を配信・放送してみた反応――内容的に続けてやっていけば、もっともっと広がっていく作品であるという反応をいただけて。また、これは以前、インタビューしてもらった際にも触れましたが、僕らの中では『信長の忍び』を“大河ドラマ”にしたいと思っていましたから。それにはやはり、時間を開けたくなかったんです。  ただ当初は26話で終わる予定でしたから。続けるためにはどうするかっていったら、やっぱり数字しかないんです。その数字をしっかり見せるためにどうしようと考えたときに、早めの段階で原作コミックに、DVD同梱版を作ろうと考えたんです。昨今、単発のDVD、BDBlu-ray(以下、「BD」)の数字は伸びないですし(※原作単行本11巻にて、TVアニメDVDつき初回限定版が発売されることに)。 ―― 苦戦されている作品が多いですよね。 石山 ですから、普通にBDやDVDをリリースした時の数字でプレゼンしても通らないだろう、通すための数字を出したい――ということで、白泉社さんにもご協力していただいて、1クール分をアニメ1巻にまとめて、同梱版とさせていただきたいというお話はさせていただいて。これがまた発売時期、予約の時期もちょうど良かったんです。 ―― 16年10月からTVアニメ放送開始、DVD同梱版の予約が12月中旬まで、発売が17年2月末でした。 石山 受注生産ですから、具体的な数字がすぐ出るんですよね。DVD同梱版の単行本の数字を見て、2期をどうするかジャッジするという体制をあらかじめ整えたんです。  昨年8月くらいの時点で、ある程度白泉社さんに話していたんです。昨今のこの業界では、よほどのビックタイトルか、イベントの優先抽選券などを用意しないと、なかなかDVDの数字が動かない。今後はイベントもやっていく予定ですが、昨年8月の段階ではこの作品に、どんなお客さんがついてくれるのか予測しきれない部分もあって。
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基本ボケだが、極稀に凛としたところも見せてくれる帰蝶
―― 歴史小説や重野なおき先生の作品が好きという人以外のファン層がどうかと。 石山 そうなんです、重野さんファン、歴史ファンは応援してくれるだろうとは思っていたんです。ただ、それ以外はどんな人が見てくれるのかが読めなくて。 ―― DVDをコミック同梱版という形で出す準備をされつつ、加えて実際にTVアニメ第1話、2話を放送してみて、その時の手応え次第で(2期放送への)ゴーサインを出す、となっていたんですね。 石山 そうです。深夜のTVアニメ放送は視聴率が出ないケースもありますが、ネット配信では動画が再生された数字が出ますよね。そういった数字も、プレゼンの対象になります。そういった社内で読み取れる全数字、先ほどの同梱版単行本の数字もあわせて、プレゼンして2期制作が決まって。1月上旬にあった最終話のアフレコ時に、キャストさんがたにもお伝えできました。 ―― 水瀬いのりさん、羽多野渉さん……これだけのメンツですから、キャストさんがたのスケジュールを抑えるのも大変そうです。 石山 皆さん、人気の方ばかりなのでかなりスケジュールは埋まっていて。ただ、この作品が続くのがうれしかったみたいで、すごいいい反応をしてくれたんですよ。昨今、1クールや2クール、キャラに馴染んできたかな、というところで終わってしまう作品が多い中で、2クールやってきて、さらに今後も作品が続く。継続していく作品というのは、キャラへの思いも強くなりますしキャストさんたちもスケジュール調整も前向きに取り組んでいただけています。  1期はかなり早めの段階でキャスティングを固めていたので、いわゆる抜き録り(アフレコ現場に出られなかったキャストの音声を個別に収録すること)がほとんどなかったんです。2期に関してはさすがに急だったのもあって、それでも今のところ、ほんの数回程度の抜き撮りでいけそうです。ただ、今後さらに3期以降も続けられるのなら、もっと早めに言っとかないと、と思いますが。  ただ、山口勝平さん(秀吉役)だけは這ってでも来てくれるだろうなと(笑)。みなさん、“忍び愛”がすごい方たちが多いんですけど、勝平さんはとりわけ大好きですから。実はキャスティングを固めていく際、勝平さんにアドバイスをいただいたんですよ。もちろんメインどころに関しては重野先生や大地丙太郎監督からのご指名を優先していきましたけど、勝平さんと雑談しながら決めさせていただいたところもありますね。 ―― その結果、若手、ベテラン、中堅が入り混ざったキャスティングとなりましたが、収録現場の雰囲気がいかがですか? 石山 これがすごくいいんです。大体の作品は主人公の方が座長を務める事になるのですが大御所ばかりの現場という事もあり勝平さん、たかはし智秋さん(帰蝶役)が演技の上でも、収録現場のムードメーカーとしても活躍してくださっています、あと収録後の飲みでも(笑)。  そういった現場のムード作りは大地監督もさすがに上手ですから。第1話からいい感じでチームになっていて、水瀬さんも先輩だらけですけど、スッと入っていけたと思います。 ■お膝元・岐阜城とのタイアップも今後はさらに強固に ―― 話をちょっと戻しますが、無事2期につながったということは、DVD同梱版のコミックの予約受注数の数字はかなり良かったということですか? 石山 そうですね、はい、おかげ様で。通常、大体1割ぐらいらしいんですよ、同梱版の予約本数というのは。たとえば1万部発行しているコミックであればDVD同梱版は1,000部ぐらいであると。ところが2~3割ぐらいの数字が出たんですよね。普段、『信長の忍び』のコミックは6、7万部ぐらい発行されていますから……。 ―― 1万枚以上も売れているじゃないですか!  石山 ありがとうございます。『信長の忍び』はサイズや価格が手ごろだったんだと思います。5分枠のアニメですから13話収録といっても、1時間以内で収められますし。うまく2期への足がかりを作ることができた取り組みだと思うんですが、ただ、僕の中で1期ではやり残してしまったなと考えているのが宣伝なんです。  今後2期ではそこに力を入れたいなと思っています、イベントや上映会、あとは地方とのタイアップですね。現在、岐阜城とタイアップを進めています、やはりご当地感を広めたいですし。あと商品化、グッズの制作も2期からは進めていければと思っています。 ―― そういえば可愛らしい絵柄なのに、あまり関連グッズを見かけなかったような……。 石山 そうなんですよ。事前に作って、在庫を抱えてしまうというのも、今はなかなかできませんから。ただ、2期ではECサイトなんかも作って、色々なグッズを皆さんにお届けできればいいなと思っています。 ―― 放送開始前はわからなかった、この辺にボールを投げればいいんだというところを大分掴んできたということですね。 石山 意外と放送前の予想からブレていませんでした。まずはやっぱり重野さんファン、歴史ファンが一番で、あと「京まふ」(「京都国際マンガ・アニメフェア」。16年9月17、18日開催)でも感じていましたが、水瀬さんというか、千鳥ファンも多いです。あとなんと言うか……信長たちには賞味期限がないじゃないですか。 ―― ないですね。肖像権もありませんし。 石山 戦国武将たちそのものが持つ魅力も強いわけです。千鳥や助蔵といった『信長の忍び』オリジナルキャラ、歴史的な記述が少ない帰蝶なんかはかなり自由に動かしていますが、重野さんが描かれる戦国武将は、歴史好きから見てもしっかり描かれているのに、キャラクターとしてとっつきやすい。だから岐阜城などとしっかりタイアップしつつ、TVアニメも3年5年と長く続けていって、キャラをしっかりと根付かせることができればと思っています。 ―― 歴史をしっかり抑えているのは、『信長の忍び』のすごいところですよね。 石山 そうですね、各キャラクターを面白おかしく描いていますが、実はほぼ歴史は曲げてないというところが評価されていますし。織田信長を取り扱った小説にだって、記述がないようなキャラクターもしっかり抑えていますからね。  そういう『信長の忍び』なら、オフィシャル的な動きにも参加できると考えています。たとえば今年2017年は岐阜で「岐阜市信長公450プロジェクト」が立ち上がって盛り上がっていますが、そういった動きにも参加できると思うんです。残念ながら「岐阜市信長公450プロジェクト」には、時期的に『信長の忍び』は準備が整えられなくて参加できなかったんですが(※「450プロジェクト」は1567年の織田信長の岐阜城・入城から450周年を迎えることを記念したプロジェクト)。  ただ、『信長の忍び』は2クールも放送してきて、さらに今後もさらに続きますから、そういった交渉もしやすくなりました。色んな形で『信長の忍び』を目にしていただく機会も増えると思います。
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常に3人セットで登場する美濃三人衆
―― 岐阜県は『君の名は。』の飛騨市、『聲の形』の大垣市もありますし、アニメに対しても理解がありそうですね。 石山 ありますね。それに紙上だけのものではなく、すでにキャラクターが動いて話すTVアニメがあるのも大きかったと思います。岐阜市の方とかにも説明しやすかったですね。それに『信長の忍び』のキャラクターデザインは可愛いは可愛いんですけど、萌え萌えな美少女美少年というデザインではないので、そういった意味でも相性がいいかなと思います。  いずれ、岐阜周辺ではイベントもぜひ開催しみたいですし、そこにはお膝元ですから落合福嗣さん(今川氏真、安藤守就役ほか)にも登場してもらえたらな、と思っているんですよ。愛知や岐阜県ではやっぱり知名度が高いですから(笑)。 ―― 知名度抜きにしても、ああいう太いタイプの声質の声優さんは、若手では意外と少ないタイプと思いますから貴重ですよね。 石山 そうなんですよ。それに実は芸達者で。今、「美濃三人衆」を演じていただいていますが、2期で登場する「三好三人衆」も、同じ3人に演じてもらうことになってまして(森嶋秀太、高橋伸也)。これがまたかなり楽しい感じで演じてくれましたし、この3人にはいろんなキャラを演じてもらっていますので、楽しみにしていただければと思います。 ■パッケージ売り上げだけに頼らない多様なスタイルを作りたい ―― DVD同梱版単行本やタイアップされた主題歌も好評で、2期制作も決定。今後グッズや宣伝も力を入れられるということで、うまく回り始めているように見えますが……。 石山 でも、実はまだ目標の数字には届いてないんです。DVDだけでは回収できていなくて、これからの作業になるんです。『信長の忍び』でちょっと新しいビジネススタイルを、何か作れればいいなとは思っています。このDVD同梱版単行本というのも、TVシリーズを同梱で収録するというのはなかなか珍しい形態だと思いますし。 ―― TV放送後、新しくOVAを製作して、それを原作コミックに同梱するというのは、ちょいちょいありますけど。ただ、原作コミックではないですけど、今クールで人気がえらいことになっている『けものフレンズ』も普通にDVDをリリースするのではなく、オフィシャルブックにBlu-rayを同梱するということをやられていて。個人的に興味を持っている放送中の2作品が同じようなことを新しくやられているのが面白いなと思いまして。 石山 全然示し合わせたわけでもないんですけど、そういう偶然が起きることってありますよね。ただ『信長の忍び』は5分アニメだからできることではあるんですけど。  5分アニメは、アニメそのもので収益を得るのではなく、原作のゲームであったりコミックの宣伝のために制作するというケースも多いと思いますが、5分アニメでもそこから脱したいというか、『信長の忍び』という作品ならそれができると思いますから。もっともっといろいろなことをやって、一つのモデルケースにすることができればと。 ―― 5分アニメでもしっかり、内容があるものを制作して、ちゃんと収益を得ることができるスタイルを確立したいと。 石山 それが一番いいですからね。というのも昨今は、30分・13本のアニメでも提供費、製作費を集めるのはすごく大変なんですよ。あとは全国で放送するというのはすごく強いことなのですが、それにはやはり相当なお金を使わないといけない。  そこまでやって、回収できるかっていったら、皆が皆できるわけでありませんから。ではどうするかという時、やっぱり短い尺で、ネットも駆使しつつ、キー局は抑えてという売り方でどこまでもっていけるか。これが現状では、一つ可能性があるスタイルなのかなと思うんです。30分のTVアニメ単体で直ぐに黒字になる作品なんて、1クールごとに始まる新作の中で、多分1割あるかどうかだと思うんですよ。 ―― オリコンのBD、DVDの売り上げなどを見ても5千、1万本を越えるような作品は1クールに数本ぐらいですよね。 石山 パッケージよりも、基本今はもう配信と海外番販(番組販売)なんです。もちろん、作品によって違いはあるんですけど、基本はそこになりつつあって、パッケージだけでは、もうなかなか戦えないんですよね。番販だとかなり高額で売れるケースもありますし、買い取りですから結果もすぐに出ます。最近はそっちに寄り始めているケースが増えているんですが、『信長の忍び』で苦労したところは、“5分枠”がなかったんですよ(笑)。 ―― なるほど、5分という配信・放送枠のやり取りがそもそも少なかったと。 石山 国内番販が特に少ないですね、テレビ局で5分枠を扱っているところがなかなか少ないのと、あと配信も意外となかったんですよ。 ―― あんなに多数の5分アニメを放送するのはTOKYO MXさんぐらいだったりとか? 石山 MXさんぐらいかもしれませんね。他地方になると5分枠になるとど深夜、愛知での放送は27時20分ですから。 ―― 深夜というか、もう明け方ですね……。 石山 明け方ですよね(笑)。でも視聴率は1%前後なんですよ、いつも。意外に見ていただけることはあるので、そこはかなりうれしいんですけど、やっぱり実際には5分枠の国内番販は、配信も含めてかなり厳しかったんです。でも当初は無料配信という形もあったんですけど、徐々に伸びてくれて。 ―― ネットでアニメを見るって時には、短い尺の方が相性は良さそうな感じもするんですけどね。 石山 ところが、配信もここ何年かで定着してきたばかりですから、5分アニメの枠が少なくて。僕らが『信長の忍び』を営業したのは、去年の5、6月でしたが、今はまだちょっと……という配信元さんが多かったんです。結果的にU-NEXTさんをはじめいろんなサイトさんで配信してもらっていますが、当初はままならなかったですね。 ■少数精鋭だからこそ作れる“小さな大河ドラマ”を、本能寺まで! ―― 制作スタッフさんたちも、すんなりと2期制作に取り掛かれたものですか? 石山 ずっと「2期は絶対やるから」と言っていましたから。ほぼ空白を挟まず、作業に入っていただいています。大地監督とはもう一つ別の作品もご一緒しておりまして、絵コンテインは2月からでしたが(笑)。きついことはきついでんですけど、無理ではないレベルというか。もうチームは出来上がっていたのが大きいです。5分アニメでスタッフ数は少ないけど、その分、腕達者な方に国内限定で集まっていただくと。  ここはこう作りたい、ああしたいという部分を、グロスでご依頼するスタジオさん含めて、作画さんから動画さんから仕上げさんまで、皆さんが理解してやっていただいていると感じてます。意思統一として、ちゃんと作ってもらえるっていうのが効果的だったと思います。指示の齟齬なんかも出づらいですからね。 ―― 少人数ならではの強みですね。 石山 そうですね。それにこの作品のためにっていう……もちろん同時進行で他作品も皆さんやっているんですけど、この作品をまかされたという意識がスタッフさんがたの中で生まれるというのもあると思います。そういう相乗効果がクオリティにつながっているんじゃないかなと。 ―― ネット上でファンの感想を見ていたら、ショートアニメで、現状グッズもあまり出してない、なのに声優は豪華、画も崩れない。この作品は予算があるのかないのか、よくわかんないというのがあったんですが(笑)。 石山 実際にはそれほどないんですよ(笑)。いや、通常の5分アニメよりは少し多めかもしれません。ただ、キャストさんといいスタッフといい、この人たちで作って放送するのには結構ギリギリなレベルなんです。音楽もかなりお金使っていますし……。  ただ、これは先ほども触れましたし、大地監督も他誌さんのインタビューで言っておられたんですけど、小さな大河ドラマを作りたいというのがあるんですよ、最高の5分アニメを作りたいなって思ったんです。5分アニメでもこのくらいのものができるってことを出したかったという挑戦ですね。
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TV第1期シリーズ後期のOPより。
―― そういった思いが、前期も後期でもやたらと格好いいOPに出ているわけですね。 石山 そうですね。OP動画はひとつのチームの方にやってもらってるんですよ。大島りえさんが絵コンテや原画を、遊佐かずしげさんがデジタルコンポジットというチームにお願いしています。『信長の忍び』の世界観をかなり深く理解してくださってますから。大地監督から大まかなイメージを伝えてもらって、あとはほぼもうお任せですが、いいものを仕上げていただいて、本当に感謝してます。  あとこれも以前のインタビューでお伝えしたかもしれないですけど、我々は主要キャラでも死を迎えるドラマから逃げないぞ、というところをOPから伝えなければいけないと思っていましたから。 ―― 特に1期のクライマックスからどんどんそのシリアスさ、ハードさが増していくわけですもんね。 石山 2期なんてほとんど合戦――織田家は四方八方が敵となり、合戦シーンが連続することになります。特に北畠家との戦いで千鳥の一対一でバトルもあって、かなり盛り上がると思いますし、金ヶ崎の戦いという、桶狭間にも並ぶような有名な合戦もあれば、戦国時代を代表するような有名武将がどんどん出てきますから、期待してほしいです。 ―― 織田家にピンチがどんどんやってきますし、結構ダークなところも出てきます。 石山 そういうところで女性陣、寧々や特に帰蝶なんかは重要な役回りを担います。信長がダークサイドに落ちそうなところを、帰蝶のああいうキャラクター性で救うみたいなところもありますから。
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この信長はどうやって、そしてどこまで描かれるのか。期待したい
―― そういったところ、信長を主人公に据えた物語で、みんながいろんな解釈でいろんな物語を描いているので、見比べるのも非常に楽しいですよね。 石山 そうですね、物語の数だけ信長像があると思いますが、重野さんが描く信長像はやはり魅力的だと思うんですよ。歴史ファンとしてこうだったらいいなっていうところを、あんまり甘すぎない程度に描かれているというか。重野さんが今後、伊賀攻めや伊勢・長島攻め、そして本能寺をどう描くんだろうというのは、すごく楽しみですし。 ―― ただ、思い入れも出きてきて、本能寺の信長と千鳥を見たいけど見たくないような気持ちにもなりつつあるんですが……。 石山 アニメ1期の最後のほうで、もちろん原作コミックでも千鳥が「信長様が、こういう方だったというのを伝えたい」といったセリフがあるんです。個人的な解釈ですが、あのセリフが最後に生かされるんじゃないかなと思っているんですけど……。  僕らの中では最後まで、本能寺の変までやりたいという野望があります。制作スタッフとしてはもう全員がやる気でいるんですが、それにはビジネス側の頑張りにかかっている部分も大きいですから。何とか実現できるように、両方をしっかりと頑張っていきたいです。 ■TVアニメ『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』 ・公式サイト:http://nobunaga-no-shinobi.com/ ・公式Twitter:‎@shinobinobunaga ・放送情報  第1期シリーズ最終話が3月28日(火)より放送・配信開始  TOKYO MX 3月28日(火)21時55分~  テレビ愛知 4月1日(土)深夜27時20分~   ・TVアニメ第2期シリーズ4月7日より放送・配信開始  TOKYO MX 4月7日(金)深夜25時35分~  テレビ愛知 4月8日(土)深夜27時20分~  KBS京都:4月5日より毎週水曜25:00~(※第1期より放送) ・配信情報  U-NEXT 4月7日(金)より 毎週金曜25時35分~   アニメ放題、楽天SHOWTIME、ひかりTV、ビデオマーケット、ニコニコチャンネル、GYAO!、TSUTAYA TVなど、  各配信サイトでも随時配信  月1での配信 ニコニコ生放、dアニメストア、J:COMなど (C)重野なおき/白泉社・信長の忍び弐部製作委員会

いま一番かわいそうな女優・西内まりやの今後

 20日に最終回を迎えた月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)で主演を務めた女優・西内まりや(23)。全話の平均視聴率が一桁台どころか6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で月9ワースト記録を塗り替えた同作だが、放送前からこうなることは誰もがわかっていただろう。あまりのドタバタ現場で、役者や現場スタッフが努力したところで良作に仕上げるには無理があった。  そもそも1~3月クールの月9作品は竹野内豊が主演する予定で企画を進めていたという。しかしなかなか企画は煮詰まらず、12月になって竹野内サイドから「やりたい話が全然出てこない」と出演辞退されてしまったため、急遽、西内とflumpoolのボーカル・山村隆太をメインに据えた少女漫画原作の恋愛ドラマに決定。大手銀行に勤めるエリートOLの24歳女性が結婚して専業主婦になることを望み、「自分は絶対に結婚なんかしない」と公言する28歳の人気イケメンアナウンサー男性と恋に落ちるというストーリーは原作そのままだが、ただ実写で俳優たちに演技をさせただけで、ドラマ化にあたって練られた様子が見られなかった。練る時間もなかったのだろう。  月9枠は昨年の『ラヴソング』、『好きな人がいること』、『カインとアベル』のいずれも視聴率が低迷し一桁台をうろうろ。そんな中でドタキャンをくらい準備不足が否めない今年1~3月クールの『突然ですが~』主演を引き受けた西内まりやが、低視聴率女優の汚名を着せられてしまうことは気の毒でならない。彼女自身に視聴者を惹きつける女優パワーがあるかと問われれば残念ながらそれもなさそうだが、同世代の女優と比べて演技力が特別に低いわけではない。  現場での西内評価は高い。山村は21日、ドラマの打ち上げの模様についてTwitterに投稿したが、西内のことを「打ち上げでの色んなスタッフさんのお話から、今回の主演を引き受けることがどれだけのことか、改めてその重圧と困難を思い知りました」「打ち上げにいた全員がまりやちゃんに感謝し、その頑張りにみんなが涙しているシーンが全てを物語っていましたね。ほんとお疲れさまでした」と、労っている。  しかしいかんせん、数字に直結するタレント力は、今の西内にはまだない。主役を張らせるのは酷だということだ。もともと歌手を目指していた彼女はドラマ主題歌も担当しシングルCDをリリースしたが、歌唱力がないわけではないのにこちらも初週4000枚と売れ行きは振るわない。「ニコラ」(新潮社)、「セブンティーン」(集英社)のモデル時代は同世代~年下女子からの圧倒的な支持を誇っていた彼女だが、女優や歌手として活動するからには、もともとのファン層の支持だけでは厳しいのだ。  西内は同じ所属事務所の観月ありさへの憧れを公言している。確かに全盛期の観月は歌にドラマに大活躍で、参加作品がいずれもヒットした。しかしそれも一時的なことだったのではないだろうか。現在まで26年連続、通算30作で連続テレビドラマの主演を毎年務めている観月だが、たとえば2014年『夜のせんせい』(TBS系)、2015年『出入禁止の女~事件記者クロガネ~』(テレビ朝日系)などは視聴率を見れば『突然ですが~』と似たり寄ったり。主演女優の格こそあれ、記録は形骸化している。  所属事務所としては西内を観月クラスのタレントに育て上げたいのかもしれないが、西内と観月は違うし、時代もまた異なる。力量に見合わない仕事をさせて重圧を与えたからといって必ず伸びるとは限らず、それどころかタレント価値をつぶしてしまうことにもなりかねない。なんにでも強引にねじ込まず、最適な時に最適な仕事を与えることでブレイクへ導く。そのマネジメントテクニックが西内の今後には必要だろう。

いま一番かわいそうな女優・西内まりやの今後

 20日に最終回を迎えた月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)で主演を務めた女優・西内まりや(23)。全話の平均視聴率が一桁台どころか6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で月9ワースト記録を塗り替えた同作だが、放送前からこうなることは誰もがわかっていただろう。あまりのドタバタ現場で、役者や現場スタッフが努力したところで良作に仕上げるには無理があった。  そもそも1~3月クールの月9作品は竹野内豊が主演する予定で企画を進めていたという。しかしなかなか企画は煮詰まらず、12月になって竹野内サイドから「やりたい話が全然出てこない」と出演辞退されてしまったため、急遽、西内とflumpoolのボーカル・山村隆太をメインに据えた少女漫画原作の恋愛ドラマに決定。大手銀行に勤めるエリートOLの24歳女性が結婚して専業主婦になることを望み、「自分は絶対に結婚なんかしない」と公言する28歳の人気イケメンアナウンサー男性と恋に落ちるというストーリーは原作そのままだが、ただ実写で俳優たちに演技をさせただけで、ドラマ化にあたって練られた様子が見られなかった。練る時間もなかったのだろう。  月9枠は昨年の『ラヴソング』、『好きな人がいること』、『カインとアベル』のいずれも視聴率が低迷し一桁台をうろうろ。そんな中でドタキャンをくらい準備不足が否めない今年1~3月クールの『突然ですが~』主演を引き受けた西内まりやが、低視聴率女優の汚名を着せられてしまうことは気の毒でならない。彼女自身に視聴者を惹きつける女優パワーがあるかと問われれば残念ながらそれもなさそうだが、同世代の女優と比べて演技力が特別に低いわけではない。  現場での西内評価は高い。山村は21日、ドラマの打ち上げの模様についてTwitterに投稿したが、西内のことを「打ち上げでの色んなスタッフさんのお話から、今回の主演を引き受けることがどれだけのことか、改めてその重圧と困難を思い知りました」「打ち上げにいた全員がまりやちゃんに感謝し、その頑張りにみんなが涙しているシーンが全てを物語っていましたね。ほんとお疲れさまでした」と、労っている。  しかしいかんせん、数字に直結するタレント力は、今の西内にはまだない。主役を張らせるのは酷だということだ。もともと歌手を目指していた彼女はドラマ主題歌も担当しシングルCDをリリースしたが、歌唱力がないわけではないのにこちらも初週4000枚と売れ行きは振るわない。「ニコラ」(新潮社)、「セブンティーン」(集英社)のモデル時代は同世代~年下女子からの圧倒的な支持を誇っていた彼女だが、女優や歌手として活動するからには、もともとのファン層の支持だけでは厳しいのだ。  西内は同じ所属事務所の観月ありさへの憧れを公言している。確かに全盛期の観月は歌にドラマに大活躍で、参加作品がいずれもヒットした。しかしそれも一時的なことだったのではないだろうか。現在まで26年連続、通算30作で連続テレビドラマの主演を毎年務めている観月だが、たとえば2014年『夜のせんせい』(TBS系)、2015年『出入禁止の女~事件記者クロガネ~』(テレビ朝日系)などは視聴率を見れば『突然ですが~』と似たり寄ったり。主演女優の格こそあれ、記録は形骸化している。  所属事務所としては西内を観月クラスのタレントに育て上げたいのかもしれないが、西内と観月は違うし、時代もまた異なる。力量に見合わない仕事をさせて重圧を与えたからといって必ず伸びるとは限らず、それどころかタレント価値をつぶしてしまうことにもなりかねない。なんにでも強引にねじ込まず、最適な時に最適な仕事を与えることでブレイクへ導く。そのマネジメントテクニックが西内の今後には必要だろう。