ボスママが、20代のイクメンくんに急接近! こんなお下品なママサークルぶっ潰してやるわ!!

【作品名】「隣のイクメンくん」(後編) 【作者】宮崎明子『ご近所の悪いうわさ』

【作品紹介】セレブママサークルに加入した20代のイクメンくんに、リーダーママがあの手この手で接近! 刃向かう者は仲間外れだなんて、こんな悪どいサークルぶっ潰してやる!!

【サイゾーウーマンリコメンド】後編の見どころは、やっぱりセレブママたちのキャットファイト。普段、怒りをグッと抑え込んでいるという人は、「髪の毛を引っつかんで頭突きシーン」に、カタルシスさえ覚えるはず!

ジャニーズ好き目線で、ハロプロ番組『The Girls Live』や過去番組を見て気づいたこと

 「ジャニーズとハロプロを兼任しているオタクは結構いる」とか「ハロプロファンになぜかSexy Zoneが人気」といったことは、ときどき耳にする話。小学生くらいから事務所に入る子も多いため、成長を見守ることができる点、楽曲やステージにアメリカンテイストが取り入れられているなどの共通点が指摘されることもある。

 近年では、ジャニーズファンの間で、「『こぶしファクトリー』(※すでにハロプロに実在)というユニット名で9人のジャニーズJr.がデビューするらしい」というデマがTwitterで広まったこともあった。

 また、昨年、モーニング娘。’16の「泡沫サタデーナイト!」の曲に、Hey!Say!JUMPやジャニーズWESTをはじめとしたジャニーズ画像や映像があてはめられる、「コラボ祭り」がネット上で盛り上がったこともある。

 とはいえ、具体的に一体どこが似ているのか。ジャニオタ(Hey!Say!JUMPファン)目線で、℃-ute、モーニング娘。’17、アンジュルム、Juice=Juice、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリー、つばきファクトリーらが出演する番組『The Girls Live』(テレビ東京、木曜深夜1時~)や、過去の動画などをチェックしてみた。

◎トンチキなタイトルや歌詞が似てる!
 6月末で芸能界を引退する「ももち」こと嗣永桃子のカントリー・ガールズ卒業のシングルは「Good Boy Bad Girl/ピーナッツバタージェリーラブ」のダブルA面。

 後者の曲は甘く可愛く心地よいメロディだが、タイトルの意味がまるでわからない。「恋しているととろけちゃう→ピーナッツバターとイチゴジャムみたい」ということのようが、やっぱりわからない(ちなみに、作詞には三浦徳子が参加)。ジャニー社長が名付けたJr.ユニット名「天才Genius」とか「宇宙Six」のようなネーミングセンスに近いものを感じる。

 また、モーニング娘。’17の新曲は「BRAND NEW MORNING」。何度も繰り返される「新時代の幕開け」や「新たなる大統領(トップ)に困惑の過渡期だ」など、大仰な言葉が並ぶのは、かつてのHey!Say!JUMPの曲のよう。アンジュルムの「上手く言えない」にも唐突に「大統領」が出てくる。

 つばきファクトリーのデビュー曲のカップリング「Just Try!」では、「知らぬが仏」などと古めかしい言葉を使ったかと思えば、「他人(ひと)のことが気になる 他人(ひと)のことは楽しい」と日常のチマチマしたことを歌った挙げ句、「人間とは如何なる者か」と、急に大きな話を始める。これは久しぶりのつんく作詞のようだが、唐突に大きな視点で語るのは、ジャニーズにも共通している。Hey!Say!JUMPの「ありがとう~世界のどこにいても~」では、ひたすらいろんな国の言葉で「ありがとう」と言っている中で、急に「So僕らはニンゲン 人生」「地球をつつみだす」と飛躍する。

 JUMPの「OVER」で「疲れてんだよOver」などと、かったるそうに言いつつ、「家族、担任 おざなりOver」と、とてつもなく幼稚な言葉をキメ顔+キレキレダンスで歌い上げるのもちょっと似ている。

◎「和風」を唐突に入れるのも似てる!
 例えば、モーニング娘。’15の「青春小僧が泣いている」では「いろんな奴がいる」「いろんな道がある」などと普通のことを言った直後に、唐突に「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ」と歌う。しかも、和風の曲なのにギラギラ衣装。こぶしファクトリー の「ドスコイ!ケンキョにダイタン」に何度か出て来る「人生は諸行無常」 や、同じくこぶしの「急がば回れ」なども、和の世界が大好きなジャニーズと共通している。

◎フォーメーションダンスが似てる!
 ハロプロはパフォーマンス重視であるだけに、歌もダンスもスキルが高く、生歌率の高さはジャニーズの比ではない。

 しかし、ダンスは、AKB48系やEXILE系が基本的にその場で手足を動かすスタイルであるのに対し、「フォーメーションダンス」に力を入れている点が、ハロプロではモーニング娘。、ジャニーズではHey!Say!JUMPで共通している。

 “歌うま担当”の小田さくらが左右をかき分けながら、真ん中にズイッと出てきて歌うパートがあるが、JUMPならそこはさしずめ山田涼介か。強い目ヂカラとキレキレのダンスで「恨むな~か~れ~愛した~まえ~」(「BRAND NEW MORNING」)と歌いながら真ん中に進み出る山田の姿は容易に想像できるし、「しんじだいのまっくっあっけっ」(同)と9人が歌い、その周りをJr.のちびっ子たちが旗を振りながら踊る様子も浮かぶ。

◎不思議な演出が似てる!
 カントリー・ガールズの「Good Boy Bad Girl」で左右に分かれて向き合い、芝居のような掛け合いをするのは、ジャニーさんお気に入りのミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』のよう。途中、唐突に誰かがマイケル・ジャクソン風衣装+ムーンウォークで出てきても不思議ではない(※ジャニーズの1つの定番)。

 チェッカーズのカバー曲「涙のリクエスト」で若手・梁川奈々美が唐突にサックスを吹くのは、ちびっ子ジャニーズJr.が先輩のコンサートや舞台で、唐突に特技を披露するのにも似ている。

 さらに、番組『The Girls Live』内では、「アンジュルムが和太鼓とSPコラボ」として、画面を左右に二分割し、片方ではアンジュルムの曲に合わせて和太鼓を打つ最年少・笠原桃奈を、もう片方ではMVを流すという妙な演出を行っていた。普通なら実際にアンジュルムが歌い、踊る場所で和太鼓を打てば良いと思うのだが、MVに被せるという雑な感じは、ジャニーズのようだ。そもそも「和太鼓」はジャニーズ舞台にはほぼ必須である。

◎ファンの需要とズレてるところが似てる!
 『The Girls Live』では毎週、美術館に行ったり、オルゴールの歴史を聞きに行ったり、相田みつをの世界を学びに行ったりする。メンバーは非常に真剣だが、ファン的にはどこに需要があるのか。これは、JUMPがハイカロリーの物ばかりを食べたり、子どもの苦手の克服ばかりしている『リトルトーキョーライフ』(同)『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)などと似ている。

 また、つばきファクトリー・小野田紗栞が「フラッシュ暗算」(特技はそろばん)に挑戦したときも、楽屋(?)で一人静かに問題を解く姿を映すだけという、地味な扱い。気象予報士資格を持つ、Jr.ユニットのSnow Man・阿部亮平をきちんと生かすことができていないジャニーズと似ている。

 ジャニオタが見ると、見れば見るほど、知れば知るほど引き込まれるポイントの多いハロプロ。次はぜひ「現場」に乗り込みたい。
(田幸和歌子)

石川梨華の「キャベツの千切り」が好評のウラで……ボロクソに叩かれた“主婦タレントの手料理”

 3月13日に結婚を発表した元モーニング娘。の石川梨華が、同21日付のブログに手料理の写真をアップした。この石川の更新をきっかけに、ネットユーザーたちは、ほかの女性芸能人の手料理を引き合いに出し、さまざまな論評を繰り広げているようだ。

「石川は、以前からたびたび手料理を公開していましたが、埼玉西武ライオンズ・野上亮磨選手と結婚してからは、今回が初めてのアップとなりました。石川は『バタバタしていて載せれてなかったごはん』として、新婚生活の中で作ったと思しき料理の数々を紹介しています」(芸能ライター)

 そのうちの「大葉とチーズの巻き豚カツ」について、一部ネット上には「添えられたキャベツの千切りが太い」との指摘が寄せられた。

「確かに千切りにしては太めですが、決して批判的なコメントばかりではなく、『千切りがヘタなところ、なんだか親近感が湧く!』『完璧を気取ってない感じがいい』というように、むしろ好感を持たれているようです」(同)

 だが、こうして石川の手料理に好意的な声が出る一方で、引き合いに出されてしまう女性芸能人がいる。

「例えば、同3日に離婚を発表したタレント・小倉優子の名を出して、『小倉みたいなオシャレすぎる料理より、石川みたいに温かみのある料理がいい』『完璧すぎて鼻につくんだよね』と語る人が散見されます」(スポーツ紙記者)

 また、2014年にインスタグラムで手料理写真を公開した際、一般ユーザーから「皿に緑と赤が足りないね」と指摘されたモデル・木下優樹菜を引き合いに出し、「石川の料理には彩りがあるからおいしそう」と語る者、また石川と同じ元モー娘。の辻希美の名前を挙げ、「辻はウインナーばっかりで栄養のことなんて何も考えてなかったから、それに比べて石川はえらい」と過ぎ去った過去を蒸し返す者もいる。

「もはやネットユーザーは、手料理云々というより、石川を足がかりに“嫌いな芸能人を批判”している状態。こうした流れの中、近頃インスタグラムで手料理写真をアップしている工藤静香の名前を挙げ、『人柄が嫌いすぎて、素直に料理を見られない』など率直に工藤自身を批判する声も上がっています」(同)

 思わぬ批判を受けてしまった女性芸能人たちだが、石川に関しても「こんなに頑張れるの、新婚の間だけじゃない?」といった声が出ている。石川は、同じくプロ野球選手の妻となった元カントリー娘。の里田まい同様、「アスリートフードマイスター」の資格を持っているだけに、今後もその手料理には注目が集まるだろう。

パンクすぎ! 伝説のハガキ職人の挫折の日々と、妄信し続けた“才能”の終着点とは――

パンクすぎ! 伝説のハガキ職人の挫折の日々と、妄信し続けた才能の終着点とは――の画像1
著者のツチヤタカユキ氏。
「1日2000本のボケを考える」というノルマを自分に課すというクレイジーな生活を送り、『着信御礼!ケータイ大喜利』(NHK総合)でレジェンドの称号を獲得。  その後も、『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)など、数々のラジオ番組や雑誌の投稿コーナーで常連となっていたハガキ職人・ツチヤタカユキ。  やがて、常連だったラジオ番組の芸人に誘われ、構成作家見習いとして上京。しかし「人間関係不得意」ということで、その道もあきらめ、地元に帰ってしまったことなどが番組で語られていたが、最近ではめっきりそんな話も出なくなって、ツチヤの行方を気にしていたリスナーも多いのではないだろうか。  そんなツチヤタカユキが突然、自伝的私小説『笑いのカイブツ』(文藝春秋)を上梓した。  投稿していたネタからはうかがい知れなかった、私生活を破滅させてまで「笑い」に突き進む自らの姿を描いた衝撃的な一冊だ。  シド・ヴィシャスやカート・コバーンのように若くして死にたいと思い、笑い以外のすべてをかなぐり捨ててきたヤバイ人が、まともにインタビューなんて受けるわけないと、ビクビクしながら取材場所に向かったのだが……。

■シド・ヴィシャスみたいに、21歳で死のうと思っていた

――どんなキチガイが来るのかと思ってたんですが、意外とまともそうですね。 ツチヤ 27歳でお笑いをやめて、そこで一回死んだと思って生きてるんで……。それまでは本当にヤバかったですよ。トンガリまくってて、こういう取材が来ても、あの頃だったら何もしゃべらんと、にらみつけてたと思います。 ――(そんな取材相手イヤだ……。)宣伝のためのインタビューなんか、やってられるかと。 ツチヤ 今は価値観が変わって、この本が売れることで関わったみんなが幸せになるなら、インタビューでもなんでも受けたろう、という気持ちです。 ――(よかった……!)お笑いにハマる前は、どんな人だったんですか? ツチヤ 漫画オタクでしたね。それからネトゲ廃人になって、メシ食う時にもコントローラー握ったままで、そのまま寝たりとか。 ――ああ、なんにでものめり込んじゃうタイプなんですね。お笑いにハマッたきっかけは? ツチヤ 中学生の頃、関西で『吉本超合金』(テレビ大阪)とか、ヤバイ深夜番組がいっぱいあったんですよ。それ見てハマりましたね。『M-1』が始まった頃だったし、お笑いブームが来てるぞと。 ――だったら、普通は芸人になろうと思うじゃないですか。 ツチヤ とにかく「ネタを作りたい!」という衝動が先行していたんですね。芸人って食レポとか、情報番組のMCとかもやらされるじゃないですか。僕はネタだけを作りたかったんですよ。芸人なっても、ネタだけでメシ食えないんじゃ意味ないなと。 ――その衝動が『ケータイ大喜利』に向かったんですかね。レジェンドになった先は、どうなろうと思っていたんですか? ツチヤ ゴールは見えてなかったですね。漠然と、コント番組のネタを書いたりしたいなとは思ってましたけど、どうやったらそうなれるかもわからなかったし。とにかくネタを作り続けて、衝動が尽きたらそこでおしまい。シド・ヴィシャスみたいに、21歳で死のうと思ってました。格好いいじゃないですか、死んで「伝説」って言われたら。 ――シド・ヴィシャスは死ぬまでに、世界的に有名になっていたから伝説になれたんですよ! ツチヤ 21までに、売れている予定だったんですよね。このスピード感でネタを作ってたら、当然クドカンさんレベルにはなるだろうと。……アホだったんですよ、衝動で何も考えんと、ネタだけ作っていたんです。 ――面白いネタさえ作っていれば、誰かが見つけてくれるんじゃないかと? ツチヤ 「打席にさえ立たせてくれたら、絶対にホームラン打ったる!」と思ってましたね。
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『笑いのカイブツ』(文藝春秋)

■オレ以外全員死ね!

――それから吉本の劇場に入り込むわけですが、そこでは「打席」に立てなかった? ツチヤ 劇場で作家としてネタを書かせてもらうためには、上に気に入られなきゃならなかったんですよね。「なんでオレにネタを作らさへんねん!」とか「お前らが使こうてる作家より、オレのほうが面白いのに!」なんてことばっかり思ってました。業界の仕組みもなんにもわかってなかったんです。 ――そこで周りと同じように媚びようとは思わなかった? ツチヤ ダサいじゃないですか。そんなことやるより、ハガキ職人になったら全部打席だから。 ――ああ、そっちにシフトするんですね。でも、ハガキ職人って、仕事ではないですよね? ツチヤ 仕事とか関係ないんですよ。自分の笑いを世に出せたらいい。「おもんない先輩作家がエライさんの肩を揉んで仕事取ってる間に、こっちはハガキ職人やって全部の打席で打ちまくって抜いたらぁ!」と思ってました。 ――ラジオは好きだったんですか? ツチヤ ハガキ職人になるまで、ほぼ聴いたことなかったですね。ラジオって、フリートークがメインじゃないですか。当時は作り込んだものが好きだったんで、フリートーク聴いてる時間があったら、コントのDVDを見まくろう、映画を見て吸収しようって思ってましたね。ハガキ職人やってる頃も、ハガキコーナーしか聴いてなかったですもん。 ――それじゃ、楽しんでラジオを聴けないでしょう? ツチヤ 完全に、表現の場所としか考えてなかったです。「こういうネタが採用されんのや」とか、ずっと分析しながら聴いてました。 ――ほかのハガキ職人のネタも分析したり? ツチヤ いや、「オレ以外全員死ね」と。全員事故って死んで、オレだけのネタで番組を埋めたいと思ってましたから。

■頭おかしいんか、オレ以外全員!?

――常連だったラジオ番組の芸人さんに誘われて、東京で構成作家の見習いを始めるわけですが、普通に考えたら華々しいサクセスロードですよね。どうして続けていけなかったんですか? ツチヤ 作家の仕事をやるのにも人間関係っていうのが重要で、単純に仕事がまったくなかったんですよ。「これだけ毎日ネタを作って、100%努力しているのに認められないなんて、頭おかしいんか、オレ以外全員!?」と思ってました。 ――「もしかしたら、自分に才能がないのかも」というふうには思わなかったんですか? ツチヤ 現実問題として仕事が来ないということは、ビジネスとしてお笑いをやる才能がないんだなとは思いましたけどね。 ――でも、「面白さの才能」で負けていると思わない? ツチヤ 面白さで負けたと思ったことはないですね。当時は天才で、松本(人志)さんよりオレのほうがおもろいと思ってたんで! ――おお……。そう考えている人って、どんなスタンスでテレビのお笑い番組を見るんですか? ツチヤ 審査。 ――審査! ツチヤ 「なんや、このネタ。アドリブでやってるレベルやんけ」「金返せ、殺すぞ!」とか……そんなことをテレビに向かって言っていました。 ――そこまで自分に才能があると思いつつも構成作家をやめ、地元に帰ったわけですけど、バイト生活に戻るくらいなら、構成作家としてガマンして下積みしたほうがよくないですか? ツチヤ バイトのイヤさと、構成作家としての人間関係のイヤさは同じような感じでしたからね。どうせバイト中にもネタを書いてましたし、同じことですよ。 ――同じイヤだったら、構成作家をやっていたほうが、ネタも書きやすい環境じゃないですか。 ツチヤ バイト中にも普通にネタ書けてたんで、バイトの時間が無駄だっていう感覚もなかったですね。「クビにするならクビにしろ、オレは働かんと書いたらー!」と思ってました。 ――「バイト中にあえてそこんなことやってるオレ、格好いい」みたいな感覚もあった? ツチヤ 「特別だろオレは? お前ら凡人とは違う!」って、逆境にいることに酔ってましたね。岡本太郎さんが好きなんで、オレはあのイズムを継承しているなと。岡本太郎だって、虐げられてきた時代があったはずなんですよ。今のオレは、その時代の岡本太郎だと。
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■ダサくても、ジョン・ライドンのように生き残ったほうがいい

――やがて、それだけこだわってきた「ネタを書くこと」もやめてしまいます。 ツチヤ 地元に帰ってからもネタを書き続け、細々とお笑いの仕事を続けていたんですが、27歳で完全に心が折れたんですよ。そこで「お笑いにしがみつくのはやめて、もう死のう」と思ったんです。 ――どうして、その時に死ななかったんですか? ツチヤ ブログを始めて、これを書いてから死のうと思ったんです。遺書みたいなもんですよね。ここまでやってもダメだった。オレは負け犬だ。最後、負けをさらして死んでやる……という気持ちですね。  ブログにここまで書いたら、もうお笑いはできないでしょう。ここまで暗い生活を送ってきたヤツのネタなんて、笑えないですもん。そうやって、二度とお笑いができないようにしたかった。そうやって断ち切らないと、一生お笑いにしがみついてしまうんで。  そう考えた時に、いろんな価値観が全部ひっくり返ったんです。それまでずっとシド・ヴィシャスが好きで、バンドメンバーのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)はダサいと思ってたんですよ。あんな生き永らえてデブなって……。でも、一回死んだ気になってみたら「格好悪いほうが格好いい」「ダサくても、ジョン・ライドンのように生き残ったほうがいい」って。 ――結果的に、そういう覚悟で書いたブログが、今回の本につながったわけですよね。 ツチヤ 最初の1カ月は読者もひとりとかしかいなかったんですけど、2カ月くらいした頃、急に「書籍化しませんか?」みたいなメールが何通も来て。同時期にcakesからも「連載しませんか?」って……でも、そんなのイタズラだと思ったんですよ。ただ、cakesだけは「ウソつくにしても、こんな誰も知らない無名の社名を出すかな?」と思って。 Cakes担当編集 ひどい(笑)。その時期に、出版界隈でツチヤさんのブログが軽くバズッたんですよね。僕も、Facebookで誰かが「ヤバイ」って書いてるのを見かけてメールしたんです。 ――それでcakesでの連載も決まったと。 ツチヤ いきなり書籍化するよりも、連載だったら日銭が入るんで……。タイミングもよかったですね。これ(ブログ)が全然認められてなかったら、本当に死んでたと思います。その連載が1年続く間に、またいろいろと書籍化の話が来て、今回の出版となりました。 ――ここまで自意識が強い人が、帯で「伝説のハガキ職人」とか書かれちゃうのって、イヤじゃなかったですか? ツチヤ イヤでしたね! このタイトルもイヤでしたもん。「自分で『笑いのカイブツ』言うてんで、メチャ痛いやんけ」って。でも今は、一周回って、かっこ悪いのがかっこいいと思えるようになりました。その上で、世間の評価なんてどうでもいいし、どう思われてもいいと考えられるようになりました。

■そのへんの小説家が書くような文章はいらん

――本のターゲットはどんな人? ツチヤ 27歳の頃の僕ですね。 ――心の中に「カイブツ」を抱えている人ということですね。そういう人たちを、この本で安心させたい? ツチヤ 安心……そうですね。僕が27歳の時にこういう本が読みたかった、こういう本があったら救われただろうというものを書きました。 ――当時は「自分みたいなヤツは、ほかにいないんじゃないか」と思っていた? ツチヤ 一般人にはいないと思っていました。かつてはいっぱいいたのかもしれないけど……岡本太郎とかゴッホとか。 ――そこと同列……! お笑いネタは膨大な数を書いてきましたけど、小説を書くに当たって、苦労はなかったですか? ツチヤ それまでお笑いに向けていた熱量を、小説にぶつけるという意味では同じでしたね。ノートやチラシの裏にバーッと書いたのをスマホで清書して。最初4万字書いたら、そこから4,000字だけ選抜してほかは捨てる――。ハガキ職人の頃に投稿するネタを選抜していたように、文章も選抜していきましたね。 ――急に話が飛んだり、説明が足りないんじゃないかなという部分があるのは、つまらない部分を削ったからなんですね。 ツチヤ 僕なら、ダラダラした説明があった時点で捨てますから、そんな本。常に「面白い」を与え続けないといけない。全ページ面白くしたかったですね。そのへんの小説家が書くような文章はいらんと。そいつらより絶対にすごいもん書いたるっていう気持ちはありました。 ――小説でも、上から目線になるんだ……。 ツチヤ 小説家なんて全員おもんないなと思ったからこそ、これを書いたわけなんで。 ――今後は、小説家として活動していくんですか? ツチヤ なんのこだわりもなく、依頼が来たヤツ全部やろうと思ってます。一回、死んだと思って生きてるんで。それで失敗して、バカにするならしたらいい。「AV出ろ」って言われたらイヤですけど。 ――それ、オファーするほうがどうかしてますけどね。今はバイトもしてない? ツチヤ 印税前借りしてるんで。それがなくなって食えなくなったら、「いつ死んでもいいやって。それは常に思ってますね。 ――それはまだ思ってるんだ……。 *** 『笑いのカイブツ』が出版されて以降、執筆の仕事だけでなく、お笑いの仕事依頼も次々舞い込んでいるというツチヤ。  一度はお笑いをあきらめたツチヤが、ここからスゴイ笑いを生み出してくれるのか、それともやっぱり「人間関係不得意」だからドロップアウトしてしまうのか?  停滞しているテレビの「お笑い」をぶっ壊してくれそうな存在であるツチヤの活動を、楽しみに見守りたい。 (取材・文=北村ヂン)

現代の「トキワ荘」はユートピアか無間地獄か!? 創作の苦しみを描く守屋文雄初監督作『まんが島』

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漫画家たちの無人島でのサバイバル生活を描いた『まんが島』。トキワ荘のようなユートピアかと思いきや……。
 人気コミックを原作にした映画『バクマン。』(15)は“友情・努力・勝利”という売れる漫画三大要素をフル活用した内容で観客の感動を誘い、17.8億円のスマッシュヒットを記録した。連載誌の読者アンケート1位の座をめぐり、漫画家たちがしのぎを削る漫画業界の内情をドラマチックに描いた『バクマン。』だが、普段からガロ系の漫画などを読み親しんでいる人はこう思ったに違いない。「いや、少年ジャンプだけが漫画じゃないから」と。そんなあなたに薦めたいのが、守屋文雄監督の監督デビュー作『まんが島』だ。家賃、光熱費、電話代を気にせずにいられる絶海の孤島で暮らす売れない漫画家たちが、まだ誰も読んだことのないオリジナルな漫画を生み出そうと苦悶する姿が107分間にわたって描かれる。  漫画家役を演じているのは、4月からテレビ東京系で深夜ドラマ化される『SRサイタマノラッパー』(09)のTOM役で知られる水澤紳吾、白石晃士監督の傑作ホラーコメディ『オカルト』(08)などで怪優ぶりを見せている宇野祥平、劇団「動物電気」を主宰する政岡泰志ら主にインディーズシーンで頑張っている人たちだ。本作のメインキャストのひとりであり、プロデューサーも兼ねているのが守屋監督。日本大学芸術学部映画学科卒業生で、沖田修一監督の『キツツキと雨』(12)や熊切和嘉監督の『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』(16)などの脚本家であり、いまおかしんじ監督のピンク映画にもちょくちょく役者として出演している。大学で同期だった沖田監督は『南極料理人』(09)や『横道世之介』(13)が絶賛され、今やすっかり売れっ子監督。大学の2学年後輩となる入江悠監督も『SRサイタマノラッパー』で一躍ブレイク。自主映画時代の仲間たちが華々しくスポットライトを浴びる姿を見守ってきた守屋監督だったが、40歳となってようやく監督デビューを果たしたのが『まんが島』である。  本作に主演している水澤紳吾は、仙台出身の守屋監督とは小学校時代からの幼なじみ。当時は藤子不二雄、ゆでたまごといったコンビの漫画家が大活躍していたことから、「2人でプロの漫画家を目指そう」と誓い合い、合作漫画の執筆に励んだ。とはいえ子どもは熱が冷めるのも早い。2人で漫画家になる夢は1~2年で頓挫したが、その後も友情だけは続く。沖田監督や入江監督へのライバル心をむき出しにすることのない守屋監督に対し、「いつになったら自分の映画を撮るんだよ」と水澤は酒の席でせっつき続けた。インディーズ映画界、ちょっといい話。 『まんが島』の中で水澤と守屋は藤子不二雄を思わせる漫画家コンビを演じているのだが、本作が「トキワ荘」伝説のような貧しくも美しい友情の物語なのかと言えば、まるで違う。無人島で暮らす漫画家たちはそれぞれがオリジナルな漫画を目指すも、うまくペン入れが進まず発狂寸前。お互いに励まし合う余裕はもはやなく、ネタの盗用や食べ物をめぐってドロドロの争いが繰り広げられていく。漫画家たちは自分が描く漫画の世界のみに没頭しすぎ、現実と虚構のボーダーさえも島ではあやふやになっていく。島の浜辺には「マンガ家以外の立入を禁じる」と立て札が掲げられ、まさに一般人がうかつに足を踏み入れると非常にヤバい映画なのだ。
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この人が守屋文雄監督。「脚本段階からお客さんのことは考えず、島で暮らす漫画家たちのことしか考えなかった」と語る。
 構想10年の末に初監督作を完成させた守屋監督に、製作内情について1時間ほど話を聞いた。 守屋文雄「日大芸術学部では沖ちゃん(沖田監督)と同年卒業でしたが、彼は一留して、僕は二浪しているから、同期生とは微妙に異なるんです(笑)。『鍋と友達』(02)などの彼の自主映画に、僕は演者として気楽に参加してきましたが、彼は短編を着実に撮り続け、初めての商業映画『南極料理人』で脚光を浴びることになった。今から僕が懸命に走っても一生追いつけません。入江くんも大学の後輩ですが、彼にももう追いつけない(苦笑)。彼らの作品を観た直後には『よし、見てろよ!』とは思うんですが、自分はその気持ちを抱えたままでは、仕事である脚本が書けないんです。自分を空っぽにしないと書けない。『まんが島』のアイデアは30歳ぐらいからあったものです。一緒にふたり芝居をやっていたこともあり、水澤に出てもらうのは決まっていて、そういえば2人で漫画家を目指していたなと、子どもの頃の思い出をもとに脚本を書き始めました。完成まで、ずいぶん時間が掛かってしまいましたね。製作費は『キツツキと雨』で脚本料をもらい、そのお金を撮影代に回したんです。沖田監督には世話になってます」  守屋演じる漫画家は島へ移住する前、アパートの家賃を滞納し続けていたことを編集者(川瀬陽太)の口から明かされる。実はこのエピソード、守屋監督自身の実体験を投影したもの。守屋監督は家賃3万8,000円の風呂なしアパートに15年ほど暮らしていたが、家賃を催促する大家さんの足音に怯えながら『まんが島』のシナリオの改稿を重ねてきた。無人島でサバイバルライフを続ける漫画家たちの鬼気迫る暮らしぶりは、守屋監督の実生活と重なり合う。 守屋「毎日が必死でした。脚本料が振り込まれると、なぜかその日に限って大家さんが家賃の取り立てに現われるんです。なぜ振込み日が分かったのか……。大家さんも必死だったんだと思います。毎日が真剣勝負でした。そのアパートは先日取り壊されたんですが、長年住んだこちらとしても思い入れが深く、記念に鍵をもらっておこうと思ったんです。でも、その鍵も大家さんに取り上げられました。何も俺に渡したくなかったんだと思います。代わりにこっそり網戸をもらってきました。次の家に無かったんで」
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売れっ子漫画家を演じるのは注目の若手女優・柳英里紗。「冨永昌敬監督の『ローリング』(15)より先にオファーしました」(守屋監督)。
 映画の本題からずいぶん脱線してしまったが、本作の主人公たちが誰にもマネできない唯一無二の漫画の執筆に情熱を注いだように、守屋監督の『まんが島』もクリエイターの狂気に満ちた、誰も観たことのない超個性的な作品として誕生した。 守屋「自分の次を考えたとき、いわゆる名刺になるような作品をつくるべきだというのは分かるんです。でも周りから何周も遅れて、それでも重い腰を上げようとしたときに、『こんなにいっぱい映画があるのに、なんでわざわざ自分が映画をつくるんだろう』と人並みに考えて。そうしたら『名刺になるかも』なんて思ったものに、人を巻き込むことは出来なくて、見たことがないもの、自分が本当に見たいものを撮るしかなかった。あんなメチャクチャに見える台本に、キャスト・スタッフの誰からも質問がなかったのは、その気持ちに賛同してくれたのかなと今になって思います。こんなに好き勝手な映画をつくって、何言ってんだって言われるかも知れないけど、好き勝手やったんじゃないんです。脚本の初稿は連載を勝ち取るという結末だったのが、頭を空っぽにして『まんが島』という作品の要求を聞いていたら、いつの間にか今の結末に変わっていた。どんどんプリミティブに、ものづくりの起源みたいなものに迫っていく他ないんです、あの島に入ったら。やあ、とんでもない島ですよ、あそこは。それは当然、撮影・編集・音仕上げのプロセスにも反映されています。だから映画が始まったら、ただ画を見て、音を聞いて欲しい。そうやって映画の動きに身を委ねてくれたお客さんの中で起こる、見たこともない何かのためにつくった映画ですから」  人気アンケートや世間の流行を気にせず、自分にしか生み出せないオリジナルの世界を追求する覚悟がある者だけが辿り着くことができる幻の島・まんが島。あなたは現代社会に残された秘境・まんが島に足を踏み入れる勇気があるだろうか? (取材・文=長野辰次)
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『まんが島』 監督・脚本・編集・制作/守屋文雄 出演/水澤紳吾、守屋文雄、松浦祐也、宇野祥平、政岡泰志、川瀬陽太、柳英里紗、笠木泉、森下くるみ、河原健二、長平、邦城龍明  配給/インターフィルム 3月25日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開 (c)2017守屋文雄 http://manga-jima.com

現代の「トキワ荘」はユートピアか無間地獄か!? 創作の苦しみを描く守屋文雄初監督作『まんが島』

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漫画家たちの無人島でのサバイバル生活を描いた『まんが島』。トキワ荘のようなユートピアかと思いきや……。
 人気コミックを原作にした映画『バクマン。』(15)は“友情・努力・勝利”という売れる漫画三大要素をフル活用した内容で観客の感動を誘い、17.8億円のスマッシュヒットを記録した。連載誌の読者アンケート1位の座をめぐり、漫画家たちがしのぎを削る漫画業界の内情をドラマチックに描いた『バクマン。』だが、普段からガロ系の漫画などを読み親しんでいる人はこう思ったに違いない。「いや、少年ジャンプだけが漫画じゃないから」と。そんなあなたに薦めたいのが、守屋文雄監督の監督デビュー作『まんが島』だ。家賃、光熱費、電話代を気にせずにいられる絶海の孤島で暮らす売れない漫画家たちが、まだ誰も読んだことのないオリジナルな漫画を生み出そうと苦悶する姿が107分間にわたって描かれる。  漫画家役を演じているのは、4月からテレビ東京系で深夜ドラマ化される『SRサイタマノラッパー』(09)のTOM役で知られる水澤紳吾、白石晃士監督の傑作ホラーコメディ『オカルト』(08)などで怪優ぶりを見せている宇野祥平、劇団「動物電気」を主宰する政岡泰志ら主にインディーズシーンで頑張っている人たちだ。本作のメインキャストのひとりであり、プロデューサーも兼ねているのが守屋監督。日本大学芸術学部映画学科卒業生で、沖田修一監督の『キツツキと雨』(12)や熊切和嘉監督の『ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS』(16)などの脚本家であり、いまおかしんじ監督のピンク映画にもちょくちょく役者として出演している。大学で同期だった沖田監督は『南極料理人』(09)や『横道世之介』(13)が絶賛され、今やすっかり売れっ子監督。大学の2学年後輩となる入江悠監督も『SRサイタマノラッパー』で一躍ブレイク。自主映画時代の仲間たちが華々しくスポットライトを浴びる姿を見守ってきた守屋監督だったが、40歳となってようやく監督デビューを果たしたのが『まんが島』である。  本作に主演している水澤紳吾は、仙台出身の守屋監督とは小学校時代からの幼なじみ。当時は藤子不二雄、ゆでたまごといったコンビの漫画家が大活躍していたことから、「2人でプロの漫画家を目指そう」と誓い合い、合作漫画の執筆に励んだ。とはいえ子どもは熱が冷めるのも早い。2人で漫画家になる夢は1~2年で頓挫したが、その後も友情だけは続く。沖田監督や入江監督へのライバル心をむき出しにすることのない守屋監督に対し、「いつになったら自分の映画を撮るんだよ」と水澤は酒の席でせっつき続けた。インディーズ映画界、ちょっといい話。 『まんが島』の中で水澤と守屋は藤子不二雄を思わせる漫画家コンビを演じているのだが、本作が「トキワ荘」伝説のような貧しくも美しい友情の物語なのかと言えば、まるで違う。無人島で暮らす漫画家たちはそれぞれがオリジナルな漫画を目指すも、うまくペン入れが進まず発狂寸前。お互いに励まし合う余裕はもはやなく、ネタの盗用や食べ物をめぐってドロドロの争いが繰り広げられていく。漫画家たちは自分が描く漫画の世界のみに没頭しすぎ、現実と虚構のボーダーさえも島ではあやふやになっていく。島の浜辺には「マンガ家以外の立入を禁じる」と立て札が掲げられ、まさに一般人がうかつに足を踏み入れると非常にヤバい映画なのだ。
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この人が守屋文雄監督。「脚本段階からお客さんのことは考えず、島で暮らす漫画家たちのことしか考えなかった」と語る。
 構想10年の末に初監督作を完成させた守屋監督に、製作内情について1時間ほど話を聞いた。 守屋文雄「日大芸術学部では沖ちゃん(沖田監督)と同年卒業でしたが、彼は一留して、僕は二浪しているから、同期生とは微妙に異なるんです(笑)。『鍋と友達』(02)などの彼の自主映画に、僕は演者として気楽に参加してきましたが、彼は短編を着実に撮り続け、初めての商業映画『南極料理人』で脚光を浴びることになった。今から僕が懸命に走っても一生追いつけません。入江くんも大学の後輩ですが、彼にももう追いつけない(苦笑)。彼らの作品を観た直後には『よし、見てろよ!』とは思うんですが、自分はその気持ちを抱えたままでは、仕事である脚本が書けないんです。自分を空っぽにしないと書けない。『まんが島』のアイデアは30歳ぐらいからあったものです。一緒にふたり芝居をやっていたこともあり、水澤に出てもらうのは決まっていて、そういえば2人で漫画家を目指していたなと、子どもの頃の思い出をもとに脚本を書き始めました。完成まで、ずいぶん時間が掛かってしまいましたね。製作費は『キツツキと雨』で脚本料をもらい、そのお金を撮影代に回したんです。沖田監督には世話になってます」  守屋演じる漫画家は島へ移住する前、アパートの家賃を滞納し続けていたことを編集者(川瀬陽太)の口から明かされる。実はこのエピソード、守屋監督自身の実体験を投影したもの。守屋監督は家賃3万8,000円の風呂なしアパートに15年ほど暮らしていたが、家賃を催促する大家さんの足音に怯えながら『まんが島』のシナリオの改稿を重ねてきた。無人島でサバイバルライフを続ける漫画家たちの鬼気迫る暮らしぶりは、守屋監督の実生活と重なり合う。 守屋「毎日が必死でした。脚本料が振り込まれると、なぜかその日に限って大家さんが家賃の取り立てに現われるんです。なぜ振込み日が分かったのか……。大家さんも必死だったんだと思います。毎日が真剣勝負でした。そのアパートは先日取り壊されたんですが、長年住んだこちらとしても思い入れが深く、記念に鍵をもらっておこうと思ったんです。でも、その鍵も大家さんに取り上げられました。何も俺に渡したくなかったんだと思います。代わりにこっそり網戸をもらってきました。次の家に無かったんで」
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売れっ子漫画家を演じるのは注目の若手女優・柳英里紗。「冨永昌敬監督の『ローリング』(15)より先にオファーしました」(守屋監督)。
 映画の本題からずいぶん脱線してしまったが、本作の主人公たちが誰にもマネできない唯一無二の漫画の執筆に情熱を注いだように、守屋監督の『まんが島』もクリエイターの狂気に満ちた、誰も観たことのない超個性的な作品として誕生した。 守屋「自分の次を考えたとき、いわゆる名刺になるような作品をつくるべきだというのは分かるんです。でも周りから何周も遅れて、それでも重い腰を上げようとしたときに、『こんなにいっぱい映画があるのに、なんでわざわざ自分が映画をつくるんだろう』と人並みに考えて。そうしたら『名刺になるかも』なんて思ったものに、人を巻き込むことは出来なくて、見たことがないもの、自分が本当に見たいものを撮るしかなかった。あんなメチャクチャに見える台本に、キャスト・スタッフの誰からも質問がなかったのは、その気持ちに賛同してくれたのかなと今になって思います。こんなに好き勝手な映画をつくって、何言ってんだって言われるかも知れないけど、好き勝手やったんじゃないんです。脚本の初稿は連載を勝ち取るという結末だったのが、頭を空っぽにして『まんが島』という作品の要求を聞いていたら、いつの間にか今の結末に変わっていた。どんどんプリミティブに、ものづくりの起源みたいなものに迫っていく他ないんです、あの島に入ったら。やあ、とんでもない島ですよ、あそこは。それは当然、撮影・編集・音仕上げのプロセスにも反映されています。だから映画が始まったら、ただ画を見て、音を聞いて欲しい。そうやって映画の動きに身を委ねてくれたお客さんの中で起こる、見たこともない何かのためにつくった映画ですから」  人気アンケートや世間の流行を気にせず、自分にしか生み出せないオリジナルの世界を追求する覚悟がある者だけが辿り着くことができる幻の島・まんが島。あなたは現代社会に残された秘境・まんが島に足を踏み入れる勇気があるだろうか? (取材・文=長野辰次)
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『まんが島』 監督・脚本・編集・制作/守屋文雄 出演/水澤紳吾、守屋文雄、松浦祐也、宇野祥平、政岡泰志、川瀬陽太、柳英里紗、笠木泉、森下くるみ、河原健二、長平、邦城龍明  配給/インターフィルム 3月25日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開 (c)2017守屋文雄 http://manga-jima.com

元SMAP対決は「視聴率はキムタク、演技は草なぎ」だった、冬ドラマ視聴率ランキング!

元SMAP対決は「視聴率はキムタク、演技は草なぎ」だった、冬ドラマ視聴率ランキング!の画像1
 続々と最終回を迎えた冬ドラマ。期間平均視聴率をランキングで振り返ります(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎ除く)。 1位『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)14.5% 2位『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)11.4% 3位『嘘の戦争』(フジテレビ系)11.3% 4位『就活家族』(テレビ朝日系)9.9% 5位『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)9.5% 6位『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)9.2% 7位『カルテット』(TBS系)8.9% 8位『下剋上受験』(TBS系)8.2% 9位『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)6.6% 10位『嫌われる勇気』(フジテレビ系)6.5%

キムタク以上でも以下でもなかった『A LIFE』

 初回15%を超えるドラマがなく、軒並み低調で始まった今期ですが、終わってみると期間平均2ケタは3作品のみ。2~3年前から「15%超えが合格点」などと言われてきましたが、瞬く間に2ケタを取ることがスポーツ紙などに「好調」と報じられる基準となってしまいました。  そんな中、トップは、キムタクがシアトル帰りの天才外科医に扮した『A LIFE~愛しき人~』。リアルな手術シーンがウリだったため、キムタクは手術の練習用キットを自前で購入し、“糸結び”の練習を続けたそうです。が、リアリティーを押し出した作風の中にチラチラ現れるファンタジーな展開に、医療現場からは「難しい脳腫瘍の手術を、専門外の医師が行うなどあり得ない」「『絶対に救う』なんてセリフは、医療現場ではありえない」「視聴者に誤解や混乱を招く」といった声も上がりました。  また、毎度ながら、キムタクを「少年ジャンプ」のヒーローのような扱いで描いた同作ですが、物語が進むにつれ、浅野忠信演じる壮大の行く先や、浅野の怪演ばかりが話題に上るように。ネット上では、「本当の主役は浅野だった」という声まで見受けられます。で、キムタクの演技はというと、キムタク以上でもキムタク以下でもなく、いつものキムタクでした。 ※『A LIFE』全話レビューはこちら

見事な尻すぼみを見せた『東京タラレバ娘』

 2位は、吉高由里子主演『東京タラレバ娘』。原作コミックは「恋愛指南書よりよっぽど役に立つ」とバカ売れ。キャストのルックスの再現率も高く、期待していた視聴者が多かったようです。しかしフタを開けると、後半に進むにつれ「リアルな女の恋愛模様」という“根っこの部分”が原作からどんどん離れていき、最終回ではすっかり“月9”的な子ども向けの恋愛ドラマの仕上がりに。  脚本家は、『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)などのヒットドラマを手掛けた方ですから、この改悪ぶりは、裏でいろいろなしがらみを強いられたとしか思えません。  ただ、大方のキャストの演技はすごくよかった。特に、元AKB48・大島優子の成長ぶりが感じられるドラマでした。 ※『東京タラレバ娘』全話レビューはこちら  3位の草なぎ剛主演『嘘の戦争』は、放送中にとにかく草なぎの熱のこもった演技が絶賛されていた作品。放送前には、SMAP繋がりで『A LIFE』との視聴率争いが話題になっていましたが、「視聴率はキムタク、演技は草なぎ」という至極平和的な結果となりました。  同作は、『銭の戦争』からの「戦争」シリーズですが、この評判を見る限り、3作目もありそうですね。草なぎの独立問題がキモとなりそうですが……。 ※『銭の戦争』全話レビューはこちら

カルテットロス民続出も数字伸びず

 7位の松たか子主演『カルテット』は、熱烈ファンは多いものの、視聴率は撃沈。同枠前クールの『逃げるは恥だが役に立つ』が最終回で20%超えを達成しているだけに、第9話以外1ケタだった同作の不調ぶりが際立ちます。  ただ、会話劇という作風や、胸に残るセリフの数々、メーンキャストが歌うテーマソングなど、制作サイドの強い意欲が垣間見える作品だっただけに、ネット上でも「最高のドラマ」「余韻がいつまでも残るドラマ」といった声が目立ちます。ただまあ、若い子はあまり興味ないでしょうね……。  9位の月9『突然ですが、明日結婚します』は……、もう特に何も言うことはないので、気になる方は当サイトのレビューを読んでください。ライターのどらまっ子AKIちゃんが毎週、ウンザリした顔でドラマを観て、血を吐きながら書いていましたので……。 ※『突然ですが、明日結婚します』の全話レビューはこちら  10位は、予想通り大コケしてしまった香里奈主演の刑事ドラマ『嫌われる勇気』。先月上旬、「日本アドラー心理学会」から「アドラー心理学の一般的な理解とは、かなり異なっている」と抗議文が送りつけられた同作ですが、何事もなかったかのように完走しました。  ちなみにこのフジの「木曜劇場」枠ですが、『白い巨塔』『Dr.コトー診療所2006』『電車男』など数々の大ヒット作を生み出してきたものの、2011年のフジテレビデモを境に、すっかり“ドンズベリ枠”に。フジの凋落ぶりが明確に読み取れるドラマ枠という印象です。次クールの桐谷美玲主演『人は見た目が100パーセント』がとっても心配……。  というわけで、トップ3はTBS、日テレ、フジが1本ずつランクインした今クール。ただ結局のところ、NHKの朝ドラや、22日に最終回を迎えた『相棒season15』(テレビ朝日系)の数字には到底届かないというのが現状です。なお、日刊サイゾーでは今後も全話レビューに力を入れていく予定ですので、4月クールもぜひチェックしてくださいね。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『2017 FNS うたの春まつり』の露骨な“嵐推し”にジャニーズファンからもブーイング

 3月22日、『2017 FNS うたの春まつり』(フジテレビ系)が放送され、ジャニーズからは嵐が出演した。相葉雅紀主演で放送される月9ドラマ『貴族探偵』(同)の主題歌「I’ll be there」をテレビ初披露するなどの見どころはあったものの、番組内容には不満の声が噴出している。

 『うたの春まつり』の放送が発表された当初、公式ホームページに掲載された……

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大根足が一瞬で太もも-6cmに!? 履くだけで美脚に変身する最強アイテムとは?

 気がつけば春が来るのに、パンツばかり着て、脚のお肉を見て見ぬふりしてませんか? もはや素足になるのがコワイ! そんなあなたにぴったりの、一瞬ですっきり美脚になれるアイテムがありました。その名も「痩せタイっ!」という強圧タイツです。

 一般的なタイツの2.5倍の長さまで伸びるという伸縮性に優れた「痩せタイっ!」。写真を見るとその効果は一目瞭然で、「痩せタイっ!」を履いている方の脚は、履いてない脚に比べると細さが全然違います! なんと履いた瞬間に細くなり、平均で太もも-6cmが目指せるのだとか。

 見た目は普通のタイツと同じなのに、独自の強圧補正で、歪んでしまった骨盤の位置を正しい位置に直し、リンパの流れを促進させ、脂肪を燃焼させてくれるそうです。足首から上に行くほど着圧の段階が下がっていく3D設計で、脂肪を自動的に上に押し上げ、美脚に導きます。さらに履き続けているうちに、理想のレッグラインとヒップラインに近づくのも夢じゃないかも。

 また、長時間の着用に耐えられるよう、強度の高い繊維を使い、強い縫製で仕上げているので、踵やつま先の擦り切れ、電線など、よくあるタイツの悩みも起こりにくく、丈夫なのはうれしいですよね。さらに通気性の良い消臭繊維を使用しているため、激しい運動にも向いていて、これからの季節にも大活躍しそうです。

 口コミでも、「履くだけで太さが劇的に変わり、自分でもビックリ」「今まで履いた補正タイツの中で一番着圧があります」「引き締めるだけじゃなく、冷えに効くのも嬉しい」「普通のタイツのようにオシャレを楽しめるのが良い」などという声が上がっています。

 お値段は定価4,280円のところが、今だけ1,980円! これは、かなりお得です。春には流行のペンシルスカートも履きこなしたいし、自信を持って素足を見せたいですよね。「痩せタイっ!」、この機会に試してみてはいかがでしょうか?

痩せタイっ!

『VS嵐』、女子アナ軍団出演にファン激怒! 「伊藤綾子思い出す」「フジは不謹慎」と大炎上

 3月23日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に、同局の女性アナウンサー陣が登場した。この日は、嵐の対戦相手として男性アナチームが集結し、その“応援”のために女子アナ陣が駆け付けたことで、嵐ファンの間で波紋が広がっている。

嵐の対戦チームの面々は、同番組で「天の声」を務める中村光宏アナを始め、榎並大二郎アナなど6名の同局男性アナ。そして、男性陣だけでは「テレビ的に悲しい」という理由で、松村未央アナ、三田友梨佳アナ、堤礼実アナ、永島優美アナといった女性陣も出演した。

「一方、嵐チームには、“プラスワンゲスト”として、タッキー&翼の滝沢秀明が加わりました。滝沢と嵐メンバーは、“ジャニーズJr.黄金期”と呼ばれていた時代に切磋琢磨した仲で、合宿所で同じ時を過ごしたことでも知られているため、今回の共演を楽しみにしていたファンも多かったんです。しかし、オープニングで女子アナが出てきたことにより、空気が一変。というのも、二宮は昨年7月にフリーの伊藤綾子アナと、また、櫻井翔も今年2月にテレビ朝日の小川彩佳アナとの交際が報じられるなど、最近の嵐は、女子アナとの熱愛スキャンダルが続いるため、ファンが不快感を示したようなんです」(芸能ライター)

 嵐ファンからは、「は? なんで女子アナまでついてきてんの?」「嵐と女子アナ……伊藤綾子と小川彩佳を思い出して、拒否反応が出てしまう」「女子アナいらない! 編集かCGで消してほしい!」「嵐とタッキーの共演を楽しみにしてたのに。テンションが下がる」「女子アナは引っ込んでろ!」といった憤怒の声が多数上がる事態に。「女子アナ恐怖症」「女子アナアレルギー」になっているファンも多く見られた。

「特に二宮に関しては、過去に同番組で伊藤アナと共演したことから急接近したと伝えられているので、ファンは余計に敏感になっている様子でした。この日は、二宮の隣に女子アナが座るシーンも多かったため、ファンからは『ニノと女子アナが並んでるだけでめまいがする』『ニノを女子アナの隣に座らせるとか不謹慎すぎる!』といった悲鳴が上がっていましたね」(同)

 最終的に、ファンの怒りはフジテレビに向かい、「炎上商法のつもり? ふざけんな」「ファンの気持ちも考えてほしい」などと、ネット上にクレームを書き込む者も。今後、嵐と女子アナは“共演NG”にした方が得策なのかもしれない。