低迷中の明石家さんまに“引退説”再燃! SMAP解散時の「キムタク擁護」引き金に?

 ビートたけし、タモリと並んでお笑い界の頂点に君臨する明石家さんまに、“引退説”が再燃するのではないかとの声があるようだ。

 2年前に「60歳になったら、引退する」と公言して、「笑えない冗談?」とテレビ界を騒然とさせたが、本人は本気モードだった。ところが、さんまに収益の多くを依存していた吉本興業からの慰留に加えて、後輩である爆笑問題の太田光が「今、辞めたらカッコ良すぎる。落ちていくところを我々後輩に見せる義務がある」と叱咤されたことから、引退を思いとどまったという過去がある。

 ところが、60歳になって迎えた昨年1月に持ち上がったSMAPの独立・解散騒動で、さんまが「俺は木村派だ」と公言。ファンの多くから“裏切り者”のレッテルを貼られたキムタクを擁護したことで、中居正広からも敬遠され、同時に世間の好感度も落ちてしまった。

 その発言に一定の影響力があるさんまが、メンバー同士がトラブっていることをわかっていながら、一人に肩入れしたのは、バランス感覚を欠いていたとしか言いようがない。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演し、大団円を演出しようとしてみせたタモリとは対照的だ。その世間の空気の読めなさは、最近のさんまの評価にも直結しているのではなかろうか。

 現に昨年9月には、31年間続いた関西テレビ制作の『さんまのまんま』が打ち切りになった。さらに、この12月には、13年間続いたキムタクとの正月特番『さんタク』(フジテレビ系)が今年から放送されないことを、自らの番組で明らかにした。年々番組の視聴率が下がってきたための打ち切りという見方もあるが、さんまも“木村離れ”をしないとまずいと判断したようで、最近はさんまの口からキムタクの話は聞かれなくなった。

 さんまの低迷ぶりは、それだけではない。一昨年4月からフジでスタートした冠番組『さんまのお笑い向上委員会』の視聴率がスタート直後から低迷を続けている。1月14日に放送された同番組の視聴率は5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。この数字は、テレビ東京を除く民放キー局の同時間帯最低視聴率だった。この番組は、さんまが今一番、力を入れている番組だというが、内容は若手・中堅の芸人を集めて、内輪ウケで盛り上がるという目新しさのないもの。若手・中堅芸人たちも、さんまに気を使ってか本来の持ち味を発揮できているとはいえず、視聴者からも支持を得られていない。さんまのトークも企画力も、もはや限界ということかもしれない。
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 くしくも爆笑問題の太田が言った「落ちていくところを我々後輩に見せる義務がある」という言葉が現実味を帯びてきた。今、本人が再び引退宣言をしても、それを止める人間は以前ほど多くないのではないだろうか。ある吉本興業関係者も「さんまさんがいなくなっても、その枠を埋める中堅芸人が育ってきた。ギャラの高さもネックになって、テレビ局側も年々使いづらくなっていくでしょう。もし引退となったら売り上げ的には痛手ですが、上層部は以前ほど強い慰留はしないと思います」と冷静だ。

 さんまと親しいビートたけしは「おいらたちの仕事は飽きられたら自然に仕事が来なくなる。引退なんていう必要はない。仕事がある間は図々しく、やっていればいいんだよ」と言っていた。

 さんまもオファーがある以上、芸能界で生き続けてほしいが、果たして引退願望が強かったさんま自身は、どう考えているのだろうか。
(文=本多圭)

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「やはり渡米→退所は既定路線か」ジャニー喜多川氏が朝日新聞で香取慎吾の芸術家転身を認めた?

「やはり渡米→退社は既定路線か」ジャニー喜多川氏が朝日新聞で香取慎吾の芸術家転身を認めた?の画像1
香取慎吾
 やはり元SMAP・香取慎吾の、あのウワサは本当だったのか?  1月24日付の朝日新聞に、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長のインタビュー記事が掲載され、業界に波紋を広げている。  記事のタイトルには「ジャニー喜多川社長に聞く」とあり、アイドルたちへの思い、ジャニーズのこれからについて聞くという内容。紙面には「我が子のように育てる」「本人の意思を応援」「時代は創るもの」といった見出しが躍っている。  とりわけ、芸能関係者が驚きを隠せなかったのは、「SMAP解散に直面した」という文脈の後に続く一言だった。 「ジャニー氏は『本人の意思であるなら、応援する』と断言。さらに続けて、『アメリカへ行って勉強したいからと言われれば大賛成』と語っているのです。『たとえば』という前振りがあるものの、実際に『渡米したい』と言っている人がいるようにも受け取れます」(芸能関係者)  渡米、それも元SMAPメンバーとなれば思い出されるのが、昨年11月に取り沙汰された香取の「引退→芸術家転身」説だ。 「東京スポーツが、ジャニーズ事務所との契約が切れる今年9月をもってタレント業の一切を辞め、画家など芸術家転身を視野に入れていると報じました。また、昨年11月11日発売の『フライデー』(講談社)によると、香取は昔の人間関係を断ち切ろうとしており、広告代理店側に『アメリカに行きたい』と要望を伝えたといい、現地では趣味の絵を描いて過ごしたい意向だと伝えています。実際に渡米となれば、香取本人は“休業”と言い張るでしょうが、芸術活動に専念するのであれば、事実上の退所。今回のインタビューでジャニー氏は、それを認めていることをうっかり話してしまった可能性はありそうです」(業界関係者)  もっとも、香取の芸術の才能はホンモノ。1997年に放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の特別企画「香取慎吾ガンバります!~夢のキャンバス鉄道~」では、津軽鉄道の列車に地元の子どもたちと絵を描く企画に挑戦。誰も真似ることができない、独特の作風の絵を完成させている。 「草なぎ剛と共にメインパーソナリティを務めた05年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)では、チャリティTシャツをプロデュースしています。ほかにも、シルク・ドゥ・ソレイユのスーパーサーカス、クーザの特命大使に就任した11年には、クーザの日本語訳である『宝箱』をタイトルにしたアクリル画を披露し、世界中から絶賛されました」(芸能記者)  解散後もドラマやバラエティで活動するほかの4人に比べると、やや活動が目立たない香取だが、すでに心はアメリカに向かっているのだろうか?

堂本剛、今年の正月は「お年玉クレクレ妖怪」岡田准一の襲撃を回避!

 ジャニーズ内で正月の恒例行事となっているのが、先輩から後輩に渡す「お年玉」。年末年始の時期は、恒例の年越しイベント『ジャニーズカウントダウン』や大型歌番組への出演、ジャニーズ初詣など、先輩と後輩が顔を合わせる機会が多いため、後輩たちが先輩にせがんでくるという。

 2016年10月に放送したラジオ番組『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、堂本剛が「(年明けに)たまたま話しかけてきたから、珍しいなと思って。で、『お金』って言われた」と、V6岡田准一にしぶしぶお年玉を渡したことを明かしていた。岡田は、木村拓哉やV6メンバーにもお年玉をせがんでいたようで、その一部始終を見ていた三宅健からは「お年玉クレクレ妖怪」と……

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武井咲、嵐・相葉雅紀主演の月9ヒロイン内定! ジャニーズ御用達女優として「脱ゴリ押し」

 かつては“ゴリ押し女優”と批判の的となり、かつ視聴率が追いつかずに踏んだり蹴ったりだった武井咲だが、最近、意外な形で返り咲きをみせているようだ。所属事務所の先輩・米倉涼子や上戸彩でも、「現在の武井のポジションに、割って入ることはかなわない。ある意味最も安泰な女優の1人となりました」(テレビ局関係者)という。

 武井は、昨年9月から放送中のNHKドラマ『忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~』に主演中で、その共演には今井翼が名を連ねている。また、同年7月期の主演作『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)での相手役は、滝沢秀明。さらに、同1月期のTOKIO・長瀬智也主演『フラジャイル』(フジテレビ系)でも、ヒロイン役として出演していた。武井の昨年の連ドラ出演は、全てジャニーズタレントとの共演作となっているのだ。

「今年4月期も、フジテレビの月9ドラマに、嵐・相葉雅紀の相手役として出演することになったそうです。当初は日本テレビ系のKAT‐TUN・亀梨和也主演作のヒロイン役に内定していましたが、その話は白紙となったと聞いています。いまや武井は、ジャニーズ事務所の“御用達女優”になったわけです」(テレビ局関係者)

 なぜ、武井は、ジャニーズと蜜月関係を築くことができたのだろうか。

「ルックスや性格、演技など、全て“可もなく不可もなく”なところが評価されたようです。現在、ジャニーズタレントのドラマ出演を取り仕切っている藤島ジュリー景子副社長は、元SMAPチーフマネジャー・飯島三智氏と違って、そこまでキャスティングに口を挟まないそうなので、武井をご指名”しているわけではありません。ただ、テレビ局側がリストアップした共演タレント候補の一覧で、武井は毎回OKが出るんだとか。これまで、ジャニーズタレントと熱愛のウワサが出ていないのも、プラスになったのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

 すっかり深夜ドラマの女優となった剛力彩芽、テレビではほとんど姿を見なくなってしまった忽那汐里と、同僚の“ゴリ押し女優”たちが失速していく中、武井は最もおいしいポジションをゲットできたと言えるのかもしれない。この座を守り抜くため、ジャニーズタレントと恋仲になるようなことは、避けてもらいたいものだが……。

低迷中の明石家さんまに“引退説”再燃! SMAP解散時の「キムタク擁護」引き金に?

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明石家さんま
 ビートたけし、タモリと並んでお笑い界の頂点に君臨する明石家さんまに、“引退説”が再燃するのではないかとの声があるようだ。  2年前に「60歳になったら、引退する」と公言して、「笑えない冗談?」とテレビ界を騒然とさせたが、本人は本気モードだった。ところが、さんまに収益の多くを依存していた吉本興業からの慰留に加えて、後輩である爆笑問題の太田光が「今、辞めたらカッコ良すぎる。落ちていくところをわれわれ我々後輩に見せる義務がある」と叱咤されたことから、引退を思いとどまったという過去がある。  ところが、60歳になって迎えた昨年1月に持ち上がったSMAPの独立・解散騒動で、さんまは「俺は木村派だ」と公言。ファンの多くから“裏切り者”のレッテルを貼られたキムタクを擁護したことで、中居正広からも敬遠され、同時に世間の好感度も落ちてしまった。  その発言に一定の影響力があるさんまが、メンバー同士がトラブっていることをわかっていながら、一人に肩入れしたのは、バランス感覚を欠いていたとしか言いようがない。『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演し、大団円を演出しようとしてみせたタモリとは対照的だ。その世間の空気の読めなさは、最近のさんまの評価にも直結しているのではなかろうか?  現に昨年9月には、31年間続いた関西テレビ制作の『さんまのまんま』が打ち切りになった。さらに、13年間続いたキムタクとの正月特番『さんタク』(フジテレビ系)も今年は放送されなかった。年々番組の視聴率が下がってきたための打ち切りという見方もあるが、さんまも“木村離れ”をしないとまずいと判断したようで、最近はさんまの口からキムタクの話は聞かれなくなった。  さんまの低迷ぶりは、それだけではない。一昨年4月からフジでスタートした冠番組『さんまのお笑い向上委員会』の視聴率が、スタート直後から低迷を続けている。1月14日に放送された同番組の視聴率は5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。この数字は、テレビ東京を除く民放キー局の同時間帯最低視聴率だった。この番組は、さんまがいま一番、力を入れている番組だというが、内容は若手・中堅の芸人を集めて、内輪ウケで盛り上がるという目新しさのないもの。若手・中堅芸人たちも、さんまに気を使ってか、本来の持ち味を発揮できているとはいえず、視聴者からも支持を得られていない。さんまのトークも企画力も、もはや限界ということかもしれない。  くしくも爆笑問題の太田が言った「落ちていくところを、われわれ後輩に見せる義務がある」という言葉が現実味を帯びてきた。今、本人が再び引退宣言をしても、それを止める人間は以前ほど多くないのではないだろうか? ある吉本興業関係者も「さんまさんがいなくなっても、その枠を埋める中堅芸人が育ってきた。ギャラの高さもネックになって、テレビ局側も年々使いづらくなってきているでしょう。もし引退となったら、売り上げ的には痛手ですが、上層部は以前ほど強い慰留はしないと思います」と冷静だ。  さんまと親しいビートたけしは「おいらたちの仕事は、飽きられたら自然に仕事が来なくなる。引退なんて言う必要はない。仕事がある間は、図々しくやっていればいいんだよ」と言っていた。  さんまもオファーがある以上、芸能界で生き続けてほしいが、果たして引退願望が強かったさんま自身は、どう考えているのだろうか? (文=本多圭)

迫力カーチェイスに、“50人斬り”アクション……“血煙”が映える『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五エ門』小池健監督インタビュー!

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原作:モンキー・パンチ (C)TMS
 2012年、27年ぶりの新作TVアニメシリーズとして制作・放送された『LUPIN the Third~峰不二子という女~』(日本テレビ系)。モンキー・パンチの原作コミックに漂う、アダルトでハードボイルドな雰囲気を再現したことで、旧来の『ルパン』シリーズのファンからも若いアニメファンからも人気を獲得し、話題となった。  そのテイストを引き継ぎ、監督を『REDLINE』などで知られる小池健、脚本を新TVシリーズ『ルパン三世』(シリーズ構成・脚本)、TVドラマ『相棒』(脚本)の高橋悠也が務めて制作、劇場で公開された『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(14年、以下『次元大介の墓標』)。  次元大介がルパン三世の相棒になるまでのストーリーを、シリアスに格好良く描いた『次元大介の墓標』も好評を博したことで、続けて制作された『Lupin the Third』シリーズ第3弾作品『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五エ門』(以下、『血煙の石川五エ門』)がついに2月4日公開!  特報や予告動画では、前作をも上回る渋さ、格好良さが見てとれる『血煙の石川五エ門』。その格好良さはどう構築されているのか、そしてどんな見どころが待ち構えているのか。小池健監督を直撃! ■「我々がよく知っている五エ門に成長するまでの、過程の一つを」 ―― もともと石川五エ門というキャラクターには、どんな印象を持っていましたか? 小池健(以下、「小池」) これはファンの皆さんと同じかもしれませんが……命を尊んで、無駄な殺生はしない。冷静で運動能力が高く、剣術の腕がすごいというところでしょうか。 ―― TVアニメシリーズの初期や原作マンガでは結構お茶目だったり、女性に弱かったりする一面がありますよね。 小池 たしかに原作、それにTVアニメの1stシリーズの初登場回などでの、おごり高ぶっている生意気な感じがあって――自分の剣の腕前に過剰に自信を持っていたその姿が印象に残っていたので、そういう雰囲気を踏襲してみたいという気持ちがありました。そこで、若いころの粋がっている五エ門から、我々がよく知っている五エ門に成長するまでの、過程の一つを描いたエピソードとしてやれれば面白いのかなと。 ―― なるほど。ただ、若いころも成長後も、五エ門は口数が多くありません。主人公として描くのには難しいタイプだったのでは? 小池 そうですね。そういうキャラですから、もともと剣術の腕前は高くて、そこからさらに高みに行くためにはどうしたらいいかと考えたときに、やはりメンタル面を拾ってあげるのがいいのではないかな、と。そういった構想をもとに、脚本の高橋(悠也)くんと組み立てていきました。  彼のメンタル面を拾ったエピソードは過去にもあったと思いますが、今回のように1 時間ビッチリかけて、五エ門の修行シーンや、プライドをへし折られてから這い上がっていく姿を描いたエピソードはなかったと思うので、やりがいがありましたし、上手くお話を組み立てられたかなと思います。 ■「いつ敵になるか味方になるのかわからない、緊張感のある関係性に」 ―― 前作『次元大介の墓標』は、何だかんだで次元とルパンはパートナーであり相棒なんだなと感じましたが、今回の『血煙の石川五エ門』ではルパンが観察、傍観者のポジションを崩しませんでした。この距離感が面白かったです。
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修行中の五エ門を見守るルパンと不二子
小池 『ルパン』シリーズ全体の時間軸からすると、本作はTVアニメの1stシリーズでルパンと五エ門が初めて会った直後ぐらいをイメージしています。あの時は、五エ門はルパンの命を狙っていて、お互いが敵同士だったじゃないですか。今回のお話では仕事が絡んでいないので敵同士ではないけれど、仲間でもないという関係性なんです。  ルパンはオールマイティなキャラではあるんですけど、スキルが高い人間が好きで、スキルの高い人間を見つけて、仕事の相棒にしていきたいというキャラクターなんだと思うんですよ。ですから仕事によっては敵味方になることはあるんだけど、五エ門に対しても、いずれはできれば仕事を共にする一員にすることができれば、と考えている――そんな距離感を心がけました。 ―― 若い五エ門が、我々がよく知る五エ門になっていく過程でもあり、ルパン一味が一味になっていく過程も描かれているわけですね。 小池 そうですね。今回は、五エ門が高みに立つためのお膳だてを、ルパンが知らず知らずのうちにやっているという流れになるように、バランスに注意して物語を組み立てたつもりです。それは次元や不二子との関係性も一緒です。原作やTVアニメ1stシリーズの初期の、いつ敵になるか味方になるのかわからない、という緊張感のある関係性を、このシリーズでは保っていきたいなと考えています。 ―― そういったキャラクター同士の関係性でいうと、今作で銭形警部も本格的に登場しましたね。
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銭形警部。まだICPOではなく公安にいるらしい
小池 まだ彼はガッツリとルパンを追っているわけではないんですよ。色んな犯罪を追っているうちに、ルパンがいろいろなところで絡んでいることに気づき始めた、という段階です。ルパンを彼が生涯の敵として心定めていく、という過程もいつか描ければとは思いますが……。  あと、ルパンがあれだけのツールとオールマイティな力を持っているので、銭形のほうもそれと互角か、それ以上という見え方にしないといけない。ですから渋く知的なところも見えるように、と思いながら描きました。 ■“「100人斬り”は無理でしたが、50人は斬っています」 ―― 若き日のルパンたちを描くということで、『次元大介の墓標』では東西・分裂国家が舞台になっていましたし、今回のゲストキャラも、大きな戦争から帰還した元兵士という時代を感じさせる設定が面白いなと思ったのですが。 小池 そうですね、昭和の中期ぐらいというイメージが伝わるといいなと。またルパンたちがまだ若い、"昔である”という感覚を味わっていただきたいなと。テクノロジーの部分、ビジュアル的にも時代的にあまり突飛にならないように調整しています。 ―― 今回は五エ門が主人公で、こういったタイトルだったので、任侠映画みたいだなと思ったんです。この辺は意識された部分ですか? 小池 ……どっちかというと、時代観を掴んでほしいというのが先ですね。武器にしてもドスとか、昔からある銃に武器設定しています。またそういう武器設定にしておくと、鉄竜会にしても幅のあるアクションを見せられるだろうなと。それが結果的に任侠風な雰囲気につながったのかなと思います。任侠風に見せようというのではなく、時代観や相手たちのアクションや立ち位置を考えたら、たまたまそういう位置に落ち着いたという感じです。
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次元は、今作でももちろん登場
―― 結果『次元大介の墓標』のガンアクションとはまた全然ベクトルの違うアクションになりましたよね。また、我々は五エ門が人を斬るシーンを意外と観たことがなかったんだなと気づきました。 小池 モノはよく斬っているんですけどね、「つまらぬものを」(笑)。修行を積んで高みに立った彼の、人を斬っていくシーンをどう見せるのか、どう描けばリアリティを出せるのか。かなり慎重に考えまして、相手側=斬られる相手をスパンスパンと斬られていくというアクションに、とくに注力しましたし、苦労した部分でもあります。 ―― ラストのアクションは人数もすごいし、すごい迫力でした。アクションを担当される監督という方を立てられたんですか? 小池 いえ、割り振りをして、自分が分量を管理させてもらいました。脚本には“100人斬り”と書いてあって、それは無理だ! と(笑)、少し減らさせてもらいましたけど、それでも50人は斬っています。  斬られるモブキャラクターに“あ・い・う・え・お……”と番号を振っていって、一応“あ”から“ん”までいったので、鉄流会の面々とあわせて約50人。絵コンテの段階ですでに、どのキャラがどの位置でどれぐらいに斬られるのかを配置していき、その前後のアクションを原画マンさんたちに丁寧に埋めてもらうという形で、まとめました。 ―― 人数が多いだけじゃなく、かなりヌルヌルと動いていましたよね。 小池 そうですねぇ、枚数もかなりかかりました……前作と比べても5,000枚ぐらい多くなっています。2.5万から3万枚になっていますので、かなりボリュームを感じてもらえるのではないかと思いますね。 ―― ここまでしっかり剣戟アクションをガッツリ見せてくれるアニメは、最近は少なかったのかなと思います。PG12ということで、タイトルどおり血煙もあがっていて、迫力がありました。
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血煙をあげて斬り進む五エ門
小池 最初の企画の段階では、「今回はR18でいこう」と話していたぐらいなんですよ。血が吹き出たりすることを、あまり怖がらず見せていこうと。とはいっても、ただ残酷なところを見せたいわけではなく、五エ門の剣術が優れている、斬鉄剣の切れ味がすごいということを強調するための描写です。腕が飛んだりするようなシーンもありますけど、結果的にPG12で収められて良かったです。 ■「カーチェイスは前作にもあったし、今回もやりたかった」
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珍しく羽織着用の五エ門。手に持つ斬鉄剣も派手め
―― 今作の五エ門は、珍しく羽織を着用していたり、刀のこしらえが派手だったり、物語前半はデザインも普段とは違っていましたね。 小池 先ほどのお話ともつながっていますが、まだ若くて粋がっている五エ門を表現したかったんです。物語の導入部では自分の力を過信しているところがあるので、高価な紋付羽織や豪華な刀のこしらえも、「自分はもらって当然」と思っている――というのを現すためのデザインとなってます。 ―― 『次元大介の墓標』に登場したヤエル奥崎は、次元と同じくガンマンだったのに対して、『血煙の五エ門』のゲスト・ライバルキャラはホーク。ライバルキャラが剣豪だったり、剣術使いではないというのが、ちょっと意外でした。
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五エ門に襲い掛かるホーク。超タフネスな斧使い
小池 前作のヤエル奥崎が知的で、計画をキッチリと立てて行動するキャラクターだったので、対照的なキャラにしたいと考えて、ホークをパワー系のキャラクターにしました。五エ門が刀なので、飛び道具は使わせず、日常で彼が使っている斧を使わせようと考えました。刀と斧の対比も、よい感じで出たのかなと思います。 ―― そのホークがバイクで追ってくるシーンは恐怖感も迫力もありました。小池監督といえば『REDLINE』(10年公開の長編劇場アニメ)を連想するアニメファンも多いと思いますし、『ルパン』シリーズも歴代の各作品で印象的なカーチェイスシーンがありますから、期待しているファンも多いかと。今作でのカーチェイスの見どころは? 小池 そうですね。カーチェイスは前作でもありましたし、当初から今作でも踏襲したいと考えていました。そこで、これまでバイクというのはありそうでなかったので、バイク対車ということにしました。  ホークのアイテムにバイクを選んだのは、どんなことがあっても傷つかずに追ってくるというキャラクターって怖いよねというのがあったので、某有名映画を多少意識したというか……得体の知れないものが追ってくる怖さの部分、イメージ的なところを参考にさせていただきました。見た目は全然違いますが。 ―― 五エ門が主人公のせいか、全体的にシックな感じの影使いで、それが格好いいなと感じたりもしました。画面作りはどんなイメージで構築されたのでしょうか? 小池 それは背景の水イメージが強いんだと思いますね。舞台が日本という設定ですので、墨画っぽい美術も楽しんでいただければと思い、力を注いだ部分です。加えて五エ門自体が、モノクロというか、白と黒のカラーリングでできているキャラクターなので、よりそういった印象が強く残ることになったんでしょうね。  画面の色あいでいえば、雨が降っているというシーンが印象的になるように、かなり意識して作りました。この作品で、そのシーンが特に印象に残っているとなるとうれしいですね。“血煙”もまた、よく映えると思いますし。 ■「まだ描いていないキャラを描きたい、という野望はあります(笑)」 ―― 特別先行上映会の舞台挨拶では、小池監督もルパン役の栗田貫一さんも「強くて格好いいルパンを」というお話をされていましたが、監督的には手応えはいかがですか? 小池 そうですねぇ、前作の『次元大介の墓標』とはまた違う見え方になると思うのですが、五エ門のメンタル面、そして高みの境地に達するまでの過程を、ルパンたちがどう見守っているのか。実に渋く、格好いい関係値になっていると思いますので、そこを楽しんでいただけるとうれしいです。  ただ、これは触れておきたいんですが、「これまでの作品と全然違います」というわけではないんですよ。ルパンはルパン。連綿と続く『ルパン』シリーズの中で、今回は五エ門にスポットを当てたお話ですという姿勢で、スタッフ一同で制作にあたりました。『血煙の石川五エ門』もまたルパンらしい作品になったと思いますので、楽しんでいただきたいです。 ―― シリーズといえば、特別先行上映会の壇上で浄園(祐)PDが「この次も……」という野望をお話されていましたが、やはり監督にも「こいつのお話もやってみたいなぁ」という野望がおありだったりしますか? 小池 メインキャラクターで描いていないキャラクターもまだいますから、それを描きたい気持ちはありますし、前作の伏線の回収という構想もあったりなかったりしますから(笑)。もちろん野望はあります。ありますが、全ては今作の反響次第ですので、応援していただけたらうれしいです(笑)。 ■『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五エ門』 ・17年2月4日(土)新宿バルト9ほかにて<4週間限定>全国公開 ・公式サイト:http://goemon-ishikawa.com/ 原作:モンキー・パンチ (C)TMS

人肌をたくさん摂取して孤独の苦しさを知った。『一人交換日記』永田カビ×牧村朝子

漫画家・永田カビさんが、昨年12月に『一人交換日記』(小学館)を刊行された。本書は昨年話題になった『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)のその後を描くもので、前作でさびしさのあまりレズ風俗に足を運んだ永田さんが、もう一人の永田さんと「一人交換日記」を交わすという体裁で、家族や愛、孤独と向き合う作品となっている。 今作で、長い葛藤、紆余曲折を経て一人暮らしを始めた永田さんは、その後どんな生活を送られているのか。家族との関係、探しているという「自分のものさし」は見つけられたのか、そして今はもう「さびしくない」のか。文筆家の牧村朝子さんがインタビューを行った。 「そっちの人だったのね」というひと言 牧村 『一人交換日記』が出てから1カ月が経ちましたが、最近の生活はどうですか? 永田 『一人交換日記』で描きましたが、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』に「孤独とは物理的に一人で居ることじゃなく、周りの人に自分の能力や人格を認められないことだと思います」という感想をいただいたんですね。そのときは納得したんですけど、一人暮らしを始めてからは、ずっと一人で自分のためだけに家事をしていることにどんどんさびしくなってきちゃって。半年以上帰っていなかった実家にときどき帰るようになりました。しばらく離れてみたことによって実家との関係はいろんな意味で変わりました。メールしていても関係が良くなったのを実感しますし、帰れば温かく迎えてくれて。 牧村 ご家族はカビさんの作品を読まれているんですか? 永田 父親は漫画の読み方がわからないらしくて、読めなくて読んでないようです。最初の本が出たときは、読めないなりに「親の顔に泥を塗った」って怒っていたみたいで、恐ろしくて実家にしばらく帰れませんでした。最近、母親が友達に「娘が本を出した」と話が出来るくらい開き直ってくれるようになって、父親も「重版したらしいよ」と母親が話すと「そうか、すごいな」と言ってくれるようになったみたいです。この半年で多少は変化があったのかもしれません。 牧村 お母様は前作の「レズ」「風俗」という言葉に反応されたと描かれていましたけど、今作についてはなんておっしゃっていました? 永田 今作の最後に、好意を寄せてくれた女性に私が応えようとしたシーンがありますが、たぶんそれをみて母親が「そっちの人だったのね」と言ったんです。すごい傷ついちゃって。アラウンド60歳くらいの、「同性愛は川岸の向こう側のこと」って感覚は根強いんだなあと感じました。 「好き」に名前はいらない 牧村 お母様は「そっちの人」って表現をされたんですね。ご自身はそう思いますか? 永田 まだわからないし定義する必要はないと思ってます。好きになったら、ただ好きになればいい。「好き」がどういう種類のものを考えて名前をつけないといけないわけじゃないと思います。 『ユリ熊嵐』ってアニメを見ていたら、「恋人」「友達」とかじゃなくて、ただ「スキ」とだけ言っていたんですね。お母さんのことも、子どものことも、友達のことも、どんな相手でも「スキはスキ」って言っているんです。「LGBTがどうたら」「何々愛」みたいにわけてない。『ユーリ!!! on ICE』だと「愛」とだけ言ってました。コーチと教え子でも、選手同士でも、「愛は愛」って描かれている。それが心地よくて。世間がそうなっているならいいことだなあって私は思っています。 牧村 今作の感想を見ていたら「作者はレズビアンじゃないんだなと思いました」という方も、逆に「この作品を読んで作者はレズビアンだと確信しました」っていう方もいらっしゃいました。 永田 決めたいんですよね、みんなね。人間って、もやっとしたままにしておくのが苦手だから、何か決めたいんだと思うんですけど……前作が最後までもやっとしたままだったから、今作に答えを見つけようとするところはあったのかもしれないです。 牧村 なるほどね。でも今回の作品は、ご自身のセクシュアリティを探求される描写はなかったですよね。なさっていましたか? 永田 していないし、しなくていいと思ってます。むしろしないままでいたいかなあ。 『一人交換日記』は永田さんであって永田さんじゃない 牧村 『一人交換日記』は、カビさんがカビさんに向けて日記を描く、交換日記という体裁になっていますよね。中学時代から「一人交換日記」をされていたそうですが、セクシュアリティについて今の考えに至るのに、この方法って役に立ちましたか? 永田 中学生のときは遊びでやっていただけなので役に立ってなくて。そういう感動的な繋がりはないんですよね(笑)。 牧村 そうなんですね! 何か繋がりがあるなら聞きたいと思っていたんですけど(笑)。 永田 あの頃は本当に友達がいなさすぎて暇だったので、名前をつけた自分の別人格たちと「今日の部活は嫌だった」とか他愛のないことを会話していたんです。今回の作品は担当編集さんが「一人交換日記」というワードを拾って、やり方を提案してくださって出来たもので中学時代のものとは繋がってなくて。 牧村 無理矢理繋がりを見出そうとするならば、出てくるのは全部自分というところですかね。cakesのインタビューでは、「(今回の作品で)永田カビさんが嫌われないように」って担当編集さんがおっしゃってましたね。 永田 実は「言われた記憶ないなあ」って話を聞きながら思ってました(笑)。私が人の話をちゃんと聞いてないだけかもしれない……。「これは永田さんだけど、キャラクターだから」とは打ち合わせで繰り返しおっしゃっていたのはちゃんと覚えてます。 牧村 カビさんは、別人格としての永田カビを描いている認識ではない? 永田 人に伝わる形にする作業をしている時点で、自分とは一段階違うものになるだろうな、とは思います。 孤独なのは人を信用していないから? 牧村 そんな作品の中の自分に対して、読者の中には「早起きしろ」とか「お酒を減らせ」とか言ってくる人がいますよね? 「21時までに帰ってこい」とカビさんに言ったお父様と被って見えるんです。 永田 確かに当時の父親の「想定内にいて欲しい」「自分のコントロール下に置きたい」っていうのと通じる部分があるかもしれませんね。 牧村 うーん、でも「想定内にいて欲しい」って表現をすると、その人たちの気持ちもわからなくもないかなあ。カビさんは「誰かを愛したい」って思っていらっしゃるんですよね? そういう人が見つかったときに、同じようなことをするでしょうか? どうやって人を愛すると思いますか? 永田 えー難しい。どうなんでしょう。されてきたのと同じようにしてしまうだろうから、しないようにしようと思いつつも、気を抜いた瞬間にしてしまうのかも……。 牧村 「23時なんて遅いじゃない、21時には帰ってきてよ!」って言ってしまうかもしれない? 永田 気を抜いたらしてしまいそうだなあ。親からされてきたことをしてしまうんだろうから。 牧村 そっかあ。最近、恋愛関係はどうですか? 永田 特に何もなくて。でも『一人交換日記』が出てから新しく友達が二人できました。友達って表現をしてますけど、みんなのことをただ好きなんです。だから、もしかしたらそういう関係になるかもしれないし、ならないかもしれないくらいのつもりでいます。でも友達はみんな、結婚していたり結婚を考えたりしているから、私とはときどき会って話したりする相手って認識って感じで、ちょっとさびしくはありますね。 牧村 『一人交換日記』の中で、あまりにさびしくて、布団を被っても寒さがとれないシーンがありますよね。今もなりますか? 永田 あのときの寒さは、実家にいたときのさびしさだったんですけど、一人暮らしを始めてからもっとすごいさびしさがあることを知りました。寒いとかじゃない、胸がぎゅうっと締め付けられるような……孤独ってこんなに苦しかったんだって思い知りました。 牧村 何なんでしょうね、その源にあるのは。 永田 私が人を信用してないからかもしれません。人から愛されているって実感を覚えても、「いや、そんなことないんだ、どうせそんな愛していないんだろう」って思ってしまっていて、勝手にさびしくなっているんじゃないかなって。 牧村 そのことに気づいてから、何かされてますか? 永田 なんだろう……愛されていると信じようとか、自分を大事にしようとか、心がけているんですけど、出来てないですね。 牧村 時間がかかることなんでしょうね。 永田 そうですよね。いつかきっと出来るようになると思って、心がけ続けることが大事なんだと思います。 抱きしめられて知った「人肌に触れればすべてが救われる神話」 牧村 「人肌との接触によって救われる神話」がウソだったことに気づいた、でも脱せていないって今作で描かれていますよね。 永田 それは、最近脱せられたと思ってます。既に結構時間がかかってるじゃないですか。 牧村 作品2個分の時間がかかってますね(笑)。 永田 そうなんです(笑)。今は「人肌を摂取しにいかなくては!」って脅迫的には思わないし、メールの文面で温かい気持ちになれたらそれだけで嬉しいです。「人肌に触れればすべてが救われる神話」はないと認識しています、最近は。 牧村 「人肌に触れられれば救われるんだ神話」から脱することが出来るようになったきっかけって思い当たりますか? 永田 うーん……。「抱きしめられたい」ってめちゃくちゃ描いたからか、会う友達会う友達みんなが抱きしめてくれるんですよ。「外国人かよ!」ってノリで、自然に抱きしめてくれるんです。抱きしめられたい欲が満たされてきているのに、でもさびしいんですよね。たぶん人肌に触れられてもさびしさがあるということがわかったんだと思います。 牧村 人肌をたくさん摂取したのに満たされないというのは、今作の最後に描かれていたことに通じるんですかね? 交際を前提にお友達になってくださいと声をかけてきた方とデートするとき、相手の方がすごく嬉しそうな顔をされているのをみて「私は、この人のことを、あんなに嬉しそうな顔できるほど好きじゃない」って描かれていたり、「相手のことをもっと思っていないとホテルに行っても楽しめない」って描かれてましたよね。 永田 あの方については、失礼なことを描いてしまいがちなんですけど……最近、誰でもいいから抱きしめてもらいたかったわけじゃなかったんだって分かったんです。自分が心から信用しているし、大好きな相手が抱きしめてくれたら嬉しいけど、何回か会っただけの人に抱きしめられても居心地が悪いだけなんだって。 牧村 カビさんがツイッターで『ユニコ』の話を書いていらっしゃったでしょう? 「人と会えるようになってからの孤独」って。もしかしたら、美味しいものを食べちゃったから空腹がつらいって気持ちに近いのかなって思ったんですけど……。 永田 そうそう、そうなんです。前作で描いたように、3年くらい人と会わなかった期間があって、その間は、人と会わなくても、さびしくても平気だって思い込むことでやりすごしていたんです。でも人と会うようになってきて、こちらから声をかけられるようになってから、今までは心を鈍化させて平気だって思い込んでいたんだって気づいたんです。 牧村 だからいま一人暮らしが染みているんですかね。 永田 そうだと思います。さびしさが意識にがんがんのぼってきているんです。 いまは「ものさしのゼロ」を探している 牧村 カビさんはどうして漫画を描き続けていらっしゃるんですか? 永田 この前、pixivのインタビューでも答えたんですけど、背水の陣なんです。他のことはどれも続かなかったし、普通に会社勤めができなかった。でも漫画だけは、こういう風にちょっと売れたりお金が入ってきたりしてる。だから、もうこれしかないんだって思って。たぶん良くないんですけどね、そんな風に思いつめてやるのは。 牧村 やりたいから描くといよりは、これしかできないから描くに近い? 永田 やりたいのはやりたいです。会社勤めが出来てしまったとしても、たぶん空いた時間に漫画は描くと思うから。漫画はやりたいし、本当にこれしかないっていうのと、両方ですね。 牧村 描き続ける先に何をご覧になっていますか。 永田 「どこにたどり着けばいいんだろう?」って本当に思っていて……。一人暮らしもそうだし、漫画もそうだし。「家電がどんどん揃ってきたけど、一体どこが到達点なんだろう」って思っちゃうんですよね。「洗濯機を買った。で、なに?」って……。何のために頑張っているんだろう? って思っちゃうんです。いまは「どこまで走ればいいんだろう?」って息切れしながら走っている感じですね(笑)。 牧村 自分のものさしを持つことについて描いていらしたでしょう? あれからものさしを持つことは出来ましたか? 永田 最近ふと思った仮説なんですけど、昔の、本当にダメで、「これが自分だなんて認めたくない」っていう自分も自分の一部だって認められたところから、ものさしが出来るんじゃないかなって。 牧村 正確に理解できているかな。「ものさしの目のゼロを書く」みたいなことであっていますか? 永田 あー、そうかも。 牧村 そしたら3cm上がって2cm下がるのがわかりますもんね。ゼロはどこにあるんでしょうね。 永田 ゼロに向き合えていないのかもしれないですねえ。ゼロがわかればいいのかなあ。底辺の自分を自分と認めること……。 牧村 まずはゼロを探して、そのあとに、「あのときの自分よりは出来るようになった」「これだけ預金残高もあるし、本も売れた。ケータイの連絡先も増えてきた」って目盛りをちょっとずつ増やしていくのかもしれませんね。じゃあ今は、ものさしのゼロになるかもしれない自分のどん底も探しているし、行く先も探している状態なんですね。 永田 そうですねえ。その間でふわふわしている感じかな。 人を救うほうにはいきたくない 牧村 読者に伝えたいことはありますか? 永田 特に……(笑)。本当に好きに読んでくれたらいいなあって思います。よく「同じような境遇の人が励まされたと言っていたら嬉しいですか?」って聞かれるんですけど、もちろんありがたいんだけど、年齢層も性別も関係なくいろんな人が読んで「全然理解できない」でも「こんな奴許せない」でも、なんでもいいので好きに感想を持ってもらえたらいいなと思っています。 牧村 カビさんって去年12月に『果てしのない世界め』(平凡社)を出された少年アヤさんをお読みになりますよね。少年アヤさんについてある評論家の方が「この人は共闘してくれている。だからみんなアヤさんの幸せを願う」と書かれていたんです。もしかしたらカビさんもそれに近いのかもしれないって思いました。例えば美輪明宏さんは教祖じゃないですか。高いところにいて導いてくれる人。でもアヤさんとかカビさんは、一緒に迷ってくれて、悩んでくれて、一緒に道を歩いてくれる、そんな人なのかもしれません。 永田 そうなれていたらいいですけど。人が、自分のことをそんな風に思ってくれていることをまだ信じられないです。 牧村 だから「好きに読んでください」ってなるのかもしれないですね。 永田 ああ……期待しちゃうと辛いと思って、好きに読んでくださいって言ってるのかな。実際に「エンターテイメントとして消費してくれていてもいいんだけどな」って思っているところもあるんですけど。 牧村 「力になれたら嬉しいです」「寄り添えたら嬉しいです」って思ってはいるけど、でもそれを表に出すのは怖い? 永田 そこまで力になれるとも思ってないんです。最後まで責任を持てるかというと、もてないと思うし。だから人を救うほうにはいきたくないかなあ。 牧村 これからも作品は読ませていただきたいですし、どのくらい時間がかかるのかわからないけど、カビさんがものさしを見つけられたときのことをなにより読みたいです。 永田 ありがとうございます。ぜひ描き続けたいと思っています。 (聞き手/牧村朝子、構成/カネコアキラ)

ボートCMも急きょ交代……石田純一の娘・すみれ“謎の休養”も「仕事を続ける意思はある」

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『すみれオフィシャルブログ「Sumire:A day in the life」』より
「一部では“引退”という話も出ていますが、本人に仕事を続ける意思はあるようです。ただ、休業の理由を明言していないので、さまざまな臆測が飛び交っている状況です」(芸能事務所関係者)  石田純一の娘で、現在は休養中のすみれ。昨年10月14日、体調不良を理由に、同月末に行う予定だったチャリティーコンサートの中止を発表。その後、休養に入った。 「10月時点では、あくまで休養は一時的なものだという発表でした。実際、石田さんも『11月6、7日あたりに復帰できると思います』と話してましたからね。ただ、実はこのとき、すでに年内の仕事をすべてキャンセルしていたんです。そのため、“デキ婚”じゃないか? というウワサが飛び交いました。よっぽどのことじゃないと、クライアントは納得しないですからね」(広告代理店関係者)  というのも、すみれはボートレースCMのメーンキャラクターを務めていたが、通常年末にかけて行われる『賞金王決定戦』などの大レースには、プレゼンターとして出席する決まりがあるという。 「結局、元バトミントンの小椋久美子さんが代役を務めました。今年からCMも渡辺直美に替わり、すみれは降板させられたともっぱらです。もし復帰するとしても、悪印象を払拭するところから頑張らないといけませんね」(同)  果たして、復帰はいつになるだろうか?