かつて、日本テレビ系朝の情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』のキャスターを務めていたフリーアナの中田有紀(43)が、TBS系『ゴゴスマ~GO GO!Smile!~』(月~金曜午後1時55分~)で、出産後初めてレギュラー番組を持つことがわかり、ファンを狂喜させている。 同番組では、アシスタントの古川枝里子アナが13日の放送をもって産休に入るため、16日より、中田アナ、元日テレの馬場典子アナ、気象予報士でもある根本美緒アナの3人が交代でアシスタントを務める。中田アナの出演は、月曜プラスアルファになるという。 中田アナは日本大学藝術学部放送学科を卒業後、1997年に青森放送に入社。2001年に同局を退社し、セント・フォースと契約。02年4月より、『Oha!4』の前身番組『ニュース朝いち430』に起用された。番組がリニューアルされた後も出演を続け、13年9月末にはキャスターに昇格。日テレの“朝の顔”としておなじみだった。 15年夏、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のベース・山田貴洋と妊娠・結婚を発表。同年12月いっぱいで、『ニュース朝いち』時代から13年半にわたって出演してきた日テレの朝の番組を卒業し、産休に入った。昨年4月、第1子となる女児を出産後はたまに単発番組に出演する程度だったが、『ゴゴスマ』で約1年ぶりにレギュラーとして本格復帰する。 中田アナといえば、その美貌と美脚で、世のオジサマ方をメロメロにし、“女神”として高い支持を受けていた。ママとなってからは、初のレギュラー番組となるが、ファンにとって気がかりなのは、その象徴でもあった“ミニスカ”で出演するかどうかだ。 「『Oha!4』時代は40歳を過ぎてもミニスカを履いて出演し、その美脚で男性視聴者を喜ばせていました。ママになっても、それは貫いてほしいですね。ミニスカこそが、中田アナの存在意義なのですから」(女子アナ通) 男性視聴者の期待感では、馬場アナ、根本アナとは比較にならないほど大きい中田アナ。ファンの願い通り、ミニスカで登場してくれるのか? (文=田中七男)セント・フォース公式サイトより
月別アーカイブ: 2017年1月
中居正広MC『世代別クイズバトル ジェネレーションチャンプ』放送!1月16日(月)ジャニーズアイドル出演情報
――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!
※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
●TOKIO
5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂
●V6
8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦
【ゲスト】
23:15~23:45 『The Covers』(NHK-BSプレミアム) 坂本昌行、長野博、井ノ原快彦
先輩ママのネガティブな次回予告「産まれてからの方がもっと大変だよ」は何を意味しているのか
「あれ?この子、こんなに親しかったっけ?」
「この人とはこんなに頻繁に連絡取る仲だったっけか?」
昨年、私が妊娠した時に感じた、率直な疑問だ。
妊娠が判明し、つかず離れずの関係(たまに「元気?」と連絡を取る程度)の友人や知人にLINEでその報告をした時のこと。
独身の友人や、既婚でも子供のいない友人は、この時のやり取りが「おめでとう!身体大事にしてね!」であっさり終わったが、子持ちの友人たちは、その日からやたらとぐいぐいメッセージを送ってくるようになった。
「予定日いつ?」
「今何カ月なの?」
「つわりはひどい?」
妊娠・出産経験者として、新米妊婦の身を案じてくれているのかと思った。
しかし、どうやらそれだけではないのだ。
「これからどんどんむくみ酷くなるよ」
「体重管理するのまじで大変だよ」
「臨月になると、内診が死ぬほど痛いよ」
少しずつ私の中に違和感が芽生え始めた。
彼女たちは、聞いてもいない「次回予告」をなぜか口々に語り始めるのだ。
それも、ネガティブな内容ばかり。
こちらからもう連絡を取りたくはないと思ったけれど、妊娠期間、子持ちの友人からは「どう?」の連絡が頻繁にあった。
安定期を過ぎた頃、これは私の身を案じてくれている連絡ではない、と確信した。彼女たちは「とにかく自分のことを語りたい」のだ、と。
自分が経験したことを、自分が乗り越えた事実を言いたくて仕方ない。聞いてほしいのだろう。
私はつわりがなかなかキツい妊婦で、つわり以外にも様々な体調変化が訪れ、初めての感覚に戸惑いばかりで、この苦しみは一体いつまで続くのだろう……とどんよりとした毎日だった。
こんな時、欲しかった言葉は「私はコレで楽になったよ」とか、「○週目位で少しずつ落ち着いたよ」とか、そうしたポジティブな体験談だったように思う。
しかし、私が「つわりがひどくて」とLINEで送ると、彼女たちは「あ~~、懐かしい!! 私の時もさ~……」と自分語りを始めるのだった。
そうなると、こちらも気を使わなきゃいけないのかなという気になり、「××のときはどうだったの?」とか質問を投げかけたりする。あちら側からは、また聞いてもいないネガティブな「次回予告」がやってくる。この繰り返しが本当に疲弊した。
今思うと、あの時のやり取りの主人公は、常に「友人側」だったように思う。
我慢して付き合っていたけれど、妊娠後期、さすがに耐え切れなくなってきた。
産科医にも笑われるほど私のお腹は大きくなり、それだけに身体のあちこちにガタが来ていた。
個人的な事ではあるが、並行して引っ越し・結婚式の準備なども重なり、やることは多かった。その中で9カ月半まで仕事をしていたので、肉体的にも精神的にも限界が近いように感じていた。
臨月には恥骨の激痛により歩けなくなるし、身体はへとへとなのに夜中は1時間ごとに尿意で起きてしまうから寝不足……。
そんな時期に送られてきた子持ちの友人からの「どう?」に対して、すんなり今の心情を返してしまった。
「つらい」、と。
すると、彼女たちは口を揃えてこう言った。
「産まれたらもっと大変だよ」
要は、【子供が産まれたら、その世話でロクに睡眠もとれないし、ストレスは溜まるし、臨月のあなたのそんな辛さなんかよりずーっと大変な思いをする】、ということらしかった。
どうして“断言している”んだろう、と思った。
エピソードを語る意味で「私は出産後の方が大変だった」と言うのは(そのときの私は聞きたくなかったけれど)自由だ。
自分が一度や二度の妊娠生活を送ったことがあるとしても、一度めと二度めがそっくりそのまま同じに進まないのと同じで、他人の妊娠出産と自分の妊娠出産は当然、異なる。同じ体験をしているようでいて、ひとりひとりまったく別ものなのだ。
だからまず、「断言される」ことへの違和感が募った。
それに、どこに「辛さ」を感じるのかだって人それぞれだ。
「痛い」「痒い」「眠い」「重い」……妊娠にまつわるトラブルは本当に多岐にわたる。
私は、22キロも増えた身体が「重」く、そのせいで股関節が壊れそうに「痛い」と感じたけれど、それ以上に、皮膚が敏感になったことで「痒い」ことが一番辛かった。
だから、痒さが酷ければ酷いほど、「大変な思いをしている妊婦だ」と思ってしまう。
でも、私に取ってはそこまで辛いポイントにはならなかった「痛い」が酷い妊婦に対して「痒くなくて楽だ」とは決して思えない。
しかし彼女たちは、そういった事もモロモロ含め、絶対に「産まれてからの方が辛い」と言い切っていた。
いちいち「これからあなたの歩く道は、もっと大変だよ」とネガティブ次回予告を繰り返されることは、呪いをかけられているに等しい。
脅し文句に使うべきではない
これは私の周りの友人が特殊なわけではないのだと思う。
ネットの質問掲示板などを見ると、初めての妊娠に戸惑う初産婦が、身体の様々な不調を相談すると、「大丈夫です、産まれてからの方が大変です」とか、「産まれたら一人の時間なんてなくなるから、今のうちにエンジョイして☆」とか、訳のわからない断言で、全く答えになっていない回答がズラーッと並ぶ。
そんな未来のことはいいから、どんな対策をしたら良いか、どうすればラクになったかの体験談や、産婦人科以外の科やクリニックを受診したら良いなどの情報を教えてほしい。
おそらく相談者は「今」を乗り越える術が欲しくて質問しているのだ。
産まれてからがどうであれ、とにかく「今」辛い思いをしている人に対して、なぜ、もっと先にある辛さを覆いかぶせ、追い打ちをかけるのだろうか?
「そうか、まだまだこの辛さは序の口なのか! じゃあ頑張ろっと☆」なんて思えるとしたら、相当なマゾヒストだ。
私が見たネットの一番酷い回答は、「そんなのまだ序の口。その程度で音を上げてるならあなたは母親としてまだまだです」というものだった。
まるで地獄である。こんな言葉ばっかり浴びていたら、子育てに臨む覚悟をキメるどころじゃなく、不安でいっぱいになってしまう。
足し算ができなくて悩んでいる小1に向かって、小3が「割り算はもっと難しいよ。足し算ができないんじゃ全然ムリだよ」と言ったところで、小1は足し算ができるようになるだろうか? それどころか、むしろ算数そのものが嫌になってしまうのではないだろうか。
どんなに言葉を取り繕ったところで、彼女たちの言葉は、心身不調で困っている妊婦に追い打ちをかけ、心を折ろうしている行為でしかないように思う。
妊娠も出産も子育ても、今目の前にある一個一個を乗り越えるからこそ、結果的に越えていけるものだろう。
妊婦にとっての未来、つまり彼女たちの今(育児)が辛いというのは、当人が“今”乗り越える課題であって、脅し文句に使うべきではない。
でも、なぜ、先輩ママとやらは、自分が乗り越えた過去の地点にいる友人を、「まだまだ足りない」かのような扱いをするのだろう。
まだまだも何も、自分だってその時は「初めて」だったはず。今を乗り越えるのに必死だったはずだ。
もしかしたら、「乗り越えた自分の凄さを認めてほしい」という、自己顕示欲なのだろうか。
妊娠が判明してから出産に至るまで、約9カ月。
この9カ月という時間は、いつのまにか数年経ったかのような感覚に陥るほど、しんどいことの連続だったと語る経産婦も少なくない。
育児もそうだ。
2歳の子を持つ私の友人は、「周りは“あっという間に2歳か~!”って言うけど、私からすると“まだ2年か”という感じ」だと言っていた。
短いようで、長いのだ。
女性は人生のうち、わりと長い期間と、とんでもない労力を「妊娠」「出産」「育児」にあてるというのに、それに対しての称賛は、あまりなかったりもする。
昔から女性は、出産して当たり前、子育てして当たり前……という風習があるから、傍から見たら「女性として生きる過程をただ通ってるだけ」と思われがちだ。
でも実はその「当たり前」がとんでもなく荷が重く犠牲にするものも多く、並々ならぬ努力の繰り返しだから、「世間のイメージ」と「実際」の温度差が激しすぎて、「とにかく労われたい」「褒めてほしい」という願望が常に叶わず、不満のかたまりになってしまう母親もいるのではないだろうか。
夫にはわかってもらえない。実母にこの願望をぶつけても、ずっと昔に乗り越え済のことだから「やれるはず」と言われて終わり。子ナシの友人にはリアリティを持って受け止めてもらうことは難しい。
単に褒めてほしい、労ってほしいだけなら母も含め、苦難を知る先輩ママが労ってあげるサイクルを作ればうまくいくが、「手慣れた自分」を評価してほしい場合、対象は「同等・またはそれ以上にスキルがある人間」であってはいけない。
そこで「自分が乗り越えた事実」を純粋に称賛してくれそうな対象として、「大変さを共有できる、自分より経験値が少ない人間」……つまり、「妊婦の友人」「自分より後に出産した友人」が吐き出す相手に選ばれてしまうのかもしれない。
私も妊娠前は、出産した友人の存在はただ漠然と神々しく感じただけだったが(今思えば幻想に縛られていた)、自分が妊娠してからは出産済の友人のことをリアルに「すごい存在」で、尊敬の念を抱いた。
しかし、前述のような「尊敬して!何でも聞いて!見上げて私を!」のアピール攻勢に、ただでさえ妊娠中で気が滅入っていた私は、付き合いがただただ面倒になってしまった。一番キツくなった9カ月のときに「つらい」と返事してしまったこと以外はなるべく意識的に距離を置くようにしたが、どう付き合うのが正解だったのだろう。
妊娠期間が終わり、出産を経て今まさに育児真っ只中の私が思う事。
「産まれてからの方が辛い」と断言することは出来ない。
そりゃ育児は楽ではない。睡眠不足の中、精神的に追い詰められるのも事実だ。
ただ、身体が究極に辛かったあの頃と、子に大きな責任を持っている今とじゃ、ジャンルが違いすぎて比べることができない。
今私が断言できるとすれば、一つの事実として、
【妊娠中は、辛い】という事だけだ。
妊娠と出産を経て育児に奮闘する中、褒めてほしい、認めてほしい気持ちが蓄積するのは当たり前だと思う。けれど「産まれてからのほうがもっと大変」という呪いの言葉を、妊婦にぶつけるのはよそう。
「先輩ママ」ならば妊娠時のストレスや不安も解るのだから、妊婦を尊重してあげてほしい。
過去には生意気発言でフジテレビ局内から総スカンも…【斉藤舞子アナ】が挑む!アイドルアナから実力派への華麗なる転身
元旦に同僚局員と結婚したことを発表したフジテレビの斉藤舞子アナ。かつての人気アナも最近は昼のニュース番組『FNNスピーク』以外での露出は少なく、久しぶりの話題となった。そんな斉藤アナだが人気アナから転落していった裏には若手時代の不用意な発言があったという。 「入社1年目から『あっぱれ!!さんま大教授』のアシスタントに抜擢され、一躍人気アナになりました。さんまにかわいがられ、バラエティ番組に引っ張りだこに。しかし番組が終了し、30歳を迎えるあたりから仕事が激減。実は新人時代に『バラエティしかやりたくないので報道の仕事は入れないでください』と大ミエを切ったそうで、一部からは総すかんを食らっていました。中には『あいつには仕事は振らない』と公言するスタッフまで出る始末。オファーもなくなり、同期の高橋真麻にも追い抜かれていきました」(フジテレビ局員) そんな斉藤だが、30歳を過ぎたころから態度を改めたこともあり、次第に仕事も増えていったという。 「もともとアナウンス能力は高く評価されていたこともあり、ナレーションの仕事のオファーが増加。裏方作業なので嫌がるアナウンサーも少なくありませんが、地道にこなし続けて、12年にはナレーション部門でFNSアナウンス大賞も受賞しました。その後は『FNNスピーク』のキャスターに抜擢され、お昼の顔までになりました。フジテレビではニュースを読める女子アナが少ないだけに期待されています」(前出) アイドルアナから実力派へ。そのキャリアは後輩女子アナにとっても参考になるのでは!?フジテレビアナマガより。
過去には生意気発言でフジテレビ局内から総スカンも…【斉藤舞子アナ】が挑む!アイドルアナから実力派への華麗なる転身
元旦に同僚局員と結婚したことを発表したフジテレビの斉藤舞子アナ。かつての人気アナも最近は昼のニュース番組『FNNスピーク』以外での露出は少なく、久しぶりの話題となった。そんな斉藤アナだが人気アナから転落していった裏には若手時代の不用意な発言があったという。 「入社1年目から『あっぱれ!!さんま大教授』のアシスタントに抜擢され、一躍人気アナになりました。さんまにかわいがられ、バラエティ番組に引っ張りだこに。しかし番組が終了し、30歳を迎えるあたりから仕事が激減。実は新人時代に『バラエティしかやりたくないので報道の仕事は入れないでください』と大ミエを切ったそうで、一部からは総すかんを食らっていました。中には『あいつには仕事は振らない』と公言するスタッフまで出る始末。オファーもなくなり、同期の高橋真麻にも追い抜かれていきました」(フジテレビ局員) そんな斉藤だが、30歳を過ぎたころから態度を改めたこともあり、次第に仕事も増えていったという。 「もともとアナウンス能力は高く評価されていたこともあり、ナレーションの仕事のオファーが増加。裏方作業なので嫌がるアナウンサーも少なくありませんが、地道にこなし続けて、12年にはナレーション部門でFNSアナウンス大賞も受賞しました。その後は『FNNスピーク』のキャスターに抜擢され、お昼の顔までになりました。フジテレビではニュースを読める女子アナが少ないだけに期待されています」(前出) アイドルアナから実力派へ。そのキャリアは後輩女子アナにとっても参考になるのでは!?フジテレビアナマガより。
猫トラブルの原因は「近隣住民同士のいさかい」――地域猫活動が浮き彫りにする、意外な問題点

これまで、日本のペット事情について取材を行ってきた、短期連載「ペットと人のこれからを考える」。初回は、架空のペットブームにより犬猫の値段が高騰していること、そして第2回は、そんな状態に疑問を持ち、ペットショップでありながら生体販売をやめたChouChouの店長、澤木崇氏にお話をうかがった。
今、各所で「殺処分ゼロ」を目指す試みがある。しかし澤木氏の言うように「ペットショップより前の段階で、命を落とす子犬や子猫がたくさんいる」ことを考えると、動物愛護センターに持ち込まれるのは、流れの中の“末端”。もっと先端の“蛇口”にあたる部分を取り締まらなければ、到底「殺処分ゼロ」にはならないのだ。
その取り組みで最も有名なのが「TNR活動」だ。TNRとは、「Trap Neuter Return(トラップ・ニューター・リターン)」の略。飼い主のいない猫を捕獲して不妊手術を行い、元の場所に戻すことを指す。そうして手術を受けた猫は、人が目で見てわかるように、耳の先を軽くV字にカットされ、その形状が桜の花びらに似ていることから、「さくらねこプロジェクト」とも呼ばれている。
大阪に、飼い主のいない猫の不妊手術専門の病院「のらねこさんの手術室」がある。この病院では、避妊手術をメス8,000円、オス4,000円、入院費800円、送迎料金2,000~3,000円という安価な料金でサービスを行っているという。今回は、その代表・秋本真奈氏と副代表の安田和美氏に、病院でのTNR活動やこれからの課題をうかがった。
■「猫を増やしすぎない」TNR活動とは?
――まず、野良猫の不妊手術が必要な理由を教えてください。
安田和美氏(以下、安田) ねずみ算は有名ですが、実は“猫算表”というのがあるんです。猫は1回のお産につき平均6匹産みますが、昔は母猫の栄養状態が悪いため、そのうち2~3匹残ればいい方でした。今は栄養状態がいいので、みんな大きくなります。年に4回産む子もいますから、1匹の猫が子猫を産み、その子猫がまた子猫を産みとなると、1匹の猫から年間50~70匹くらいに増える計算なんです。昔より今の方がスピードは速いと思います。
――猫が増えると、なにか問題なのでしょうか。
安田 だいたい年間7万匹の猫が殺処分されていますが、そのうち約4万4,000匹が子猫です。産まれて1~2カ月たち、離乳の終わった子猫なら里親を探せますが、まだ乳離れできていない、へその緒がついた状態で持ち込まれた子は確実に殺処分となってしまいます。殺されるために産まれてくるような子があまりに多いんです。
秋本真奈氏(以下、秋本) 私たちはこの病院を始めるまで、動物愛護団体にいました。そこは、動物を保護して里親を見つけるところなのですが、次から次へと保護されてくるんです。里親に出せない性格や病気の子もたくさんいるので、頭数はどんどん増えていってしまいます。そこで「今、なにを急がないといけないか」と考えたら、殺されている子をこれ以上増やさないようにすべきだと、猫の不妊手術活動にたどり着きました。
――猫が病院に持ち込まれる経緯には、どんな例がありますか?
安田 地域猫の世話をしている方やボランティアの方から依頼が来たら、まずはどんな場所に何匹いるのかなど、聞き取り調査をします。それから捕獲器を頭数分持って、餌をあげている時間帯に合わせて、うかがいます。捕獲器の中にエサを入れて設置しておくと、8割方捕まりますね。そこで捕まらなかった子は、用心深いのか臆病なのか、その子の性格に合わせて、あの手この手で罠を作ります。
秋本 1回失敗すると次は同じ手は使えませんから、捕獲のタイミングって、すごい緊張感があるんです。
安田 確保したら落ち着かせるために捕獲器を布でくるんで、病院に連れて帰ります。捕獲器の外から麻酔をかけて眠らせて、体重を量って、ケガをしている子がいたら手当てをして、ご希望の場合はワクチンを打ちます。不妊手術自体はオスで5分くらい、メスでも麻酔をかけてから覚醒するまで30分くらいです。一晩病院で預かって様子を見て、翌日同じ場所へ返しに行きます。
――手術も麻酔の時間も、ずいぶん短いんですね。
安田 低容量麻酔とはいっても、あまり体にいいものではないので、少ない量でかつ短時間で済ませたいんです。飼い猫ではなく、地域猫や野良猫が来るため、健康状態がわかりません。中には肝臓の悪い子も来ますから、なるべく負担の少ないようにしたいと思っています。そういう猫が、だいたい1日に20~30匹来ています。
■多岐にわたる猫トラブル
――“地域猫”という言葉がありましたが、野良猫とは違い、誰かに管理されているということでしょうか?
秋本 特定の飼い主を持たずに、地域で管理されている猫のことです。私たちのやっているTNR活動も、“地域猫活動”といわれています。猫が増えすぎたり、トラブルが起きないように猫との共存を考えていく活動です。よくある相談が、「猫が家の庭で排泄し、苦情になっている」というもの。そういう問題に対して、一つひとつ対応の仕方をお話していきます。
――その場合、どういう指導をするのでしょうか。
秋本 「ここで排泄してほしい」という敷地内に、猫が好む砂を使ったトイレを設置します。それで解決するかどうかはわかりませんが、まずはやってみましょうと。苦情を言ってこられた方には、消臭剤をプレゼントするなど、誠意のある対応をします。実際それで猫が来なくなることはあまりないと思いますが、意外とそれで解決したりするんです。
安田 猫のトラブルって、「もともと仲のよくない近隣の人が、猫に餌をやっているから気に入らない」といったように、実際は住民の方同士が揉めているケースが多いんです。それに猫が巻き込まれている感があります。心に余裕がないと、ちょっとフンをされただけでも許せなくなるみたいですね。ただ、人って、誰かから感謝されると、他人に対して寛容になるもの。真摯にお詫びをされると責めにくいものです。つまり人間関係が良くなると心が広くなります。猫に対して苦情を言っていた人でも、揉めていた人との関係が良好になるだけで、猫問題へのいら立ちが収まる場合は多いんです。それで、半分以上の猫問題が片付くんじゃないかと思うほどです。
――ほかに、どんな猫トラブルの例があるのでしょうか。
安田 地域猫に餌をやっている方のマナーも問題になりがちです。地域によって決まりは違うのですが、基本は「置き餌はしない」。自分が餌をやりに行くときは、その子が食べられる量をあげて、食べ終わるまで待ち、片付けて帰る。マンションの駐車場や駐輪場といった私有地であげないなどのマナーがあります。それを守れない人が多いようで、「餌をそのままにして帰る」という苦情が一番多いんですよね。必要以上の餌を放置して、カラスがたかっているとか、あちこちの猫が集まってくるとか。マナーがなっていないと、結局は猫のためにならないことを、餌やりさんが理解しないといけないんです。
――餌をやっている人たちは、自分の家で飼えないのでしょうか?
秋本 飼えないですね。まず捕まえられないですし、捕まえて家に入れたところで、地域猫とはいえ、野生です。簡単には人に慣れません。
安田 野生の猫を家に入れるリスクって、すごくあるんですよ。「外で暮らす猫は不幸だ」という考えで、どんどん家に入れる方もいるんですが、多頭飼いになることで、発症のリスクが高くなる病気もありますから、野生の猫が家の中で幸せに暮らせるとは思えないんです。猫は結構、自分でちゃんと餌を取れる動物。ゴミを漁ったりもしますが、ネズミや虫を捕って食べたりしています。生きていくための能力があるから、あまり過保護にして守りすぎるのもよくないのではないでしょうか。とはいえ、地域猫の適性数ってあると思うんです。今は頭数が多すぎるから、餌も足りないしトラブルにもなる。人間が見守るだけになれば理想かな、と思います。不妊手術の活動をしていると、よく言われるんですよ、「猫を絶滅させたいのか」って。決して、そうではないんです。絶滅なんてしてほしくないし、いつか猫が自分たちで餌を取って生きていけるような環境を作っていくのが目標です。
■猫が「好きか嫌いか」は問題ではない
――猫が嫌いな人には、地域猫活動は迷惑なものなのでしょうか。
秋本 猫が嫌いだといって排除するだけでは、解決にならないんですよね。一方で、猫好きな方に餌をやるなと言っても、隠れてあげるようになるだけ。それなら「時間と場所を決める」「しっかり掃除をする」「不妊手術を受けさせる」というルールを作る方が、早く解決すると思います。
安田 実際に、地域猫の管理に成功している地域もあるんです。猫たちを手術して、写真を撮って個体管理をしっかり行っています。その地域の団地に住む方が “見守り隊”を結成して、猫の様子をみているんです。今では、2~3カ月に1匹手術をする程度になっていて、その地域では完全にTNRが完結しています。
――活動が一段落した地域は、ほかにもあるのでしょうか?
秋本 アメリカやイギリスにも、もうTNRが終わっている地域があると聞きます。何年か前に比べたら猫の数は激減しているそうです。
安田 瀬戸内海の男木島(おぎじま)は、住民の数より多いほどの猫が暮らしている“猫の島”として有名ですが、苦情もかなり寄せられていたそうです。実際にニュースでもこの問題は取り上げられていました。そこの役所の方が、TNR活動に力を入れようと提案したのですが、その方は、もともと猫が大嫌いだったんだとか。どんどん増えていくことで、さらに嫌悪感が増して、それを「どうにか排除したい」という気持ちでいろいろ調べたらしいんです。そうして地域のボランティアさんと打ち合わせをしているうちに、「排除するだけではダメだ」と理解が深まったと言っていました。無料で猫の不妊手術が受けられるシステムを作っている「どうぶつ基金」さんに依頼をして、2日間で200匹の猫を不妊手術するという活動を行ったのですが、そのときに「本当によかった、猫が幸せに暮らしていける」っておっしゃっていました。TNR活動に協力してくださる方は、猫の好き嫌いにかかわらず、問題を理解してくださっている方なので、ありがたいと思っています。
* * * * * * *
「のらねこさんの手術室」が目指すのは、猫と人間の共生だという。だが、そこに行き着くために必要なのは、過度な猫の保護でも、排除でもない。トラブルの根源を見つめ、それを解消する前向きな姿勢と、さまざまな立場の人がいることを理解することだ。
最近は、無料で不妊手術を行うなど、行政もこのTNR活動に着目しつつあり、今後「殺処分ゼロ」への取り組みに欠かせない活動となっていくのではないだろうか。
これまで、ペット問題を通して、“人とペットが共生する”術について探ってきたが、次回はペットの老後について考えてみようと思う。ペットも長寿になり、人間と同じように、認知症を発症したり、健康状態に問題を抱え、介護が必要になったペットがたくさんいる。そうしたペットたちを、人はどのように支えていくべきなのだろうか。次回は、今や全国にある“老犬ホーム”を取材する。
(取材・文=和久井香菜子)
安倍・プーチン会談“不平等条約”悲観するのは早い? 1対1の「95分間」に何が話されたか
昨年12月のロシア・プーチン大統領の訪日では「ロシアに3,000億円を献上しただけ」「4島のうち2島すら取り返せなかった」と政府への評価は散々で、共同通信も「日本人の52%が会談に不満」と伝えていたが、現実には会談は始まったばかりで、実際に進展の兆しは十分にありそうだ。 一説には、日米ロが北方4島に共同でカジノ建設を行うという見方もある。昨年、プーチン大統領は、トランプ次期大統領と電話会談、これが識者の間では、カジノ計画の再燃と見る者がいるわけだ。 実際、トランプ氏が10年前に来日した際会談した前参院議員の浜田和幸氏は、米ロでの北方4島カジノ計画があったことを明かしており、安倍首相が今回そこに全面協力の姿勢を見せ、それでカジノ法案の強行採決につながったという可能性はなくはない。実際に建設となれば、領土を占領するロシア、カジノのノウハウを持つアメリカ、北海道から資材搬入など協力に不可欠な日本の3国が手を組むことはあり得る。 ただ、そんな夢みたいな話を抜きにしても、前向きに解釈できる点はたくさんあった。プーチン来日の日程が発表された際、実はロシアの政府系メディア・スプートニク紙がネット版で組んでいた特集ページ「南クリル諸島:不和あるいは協力の島?」なるトピックへのリンクを一時削除し、代わりに「北方領土に関する交渉が始まる」と題する記事を掲載。まさにロシア側の慎重姿勢の表れである。 安倍=プーチンの間では68にもわたる合意事項があり、ここには「査証(ビザ)の簡略化」もある。会談の翌日、日本の外務省は早速、ロシア人の入国に対する査証期限を3年から5年に延長する措置を取ると発表し、ロシア外務省も日本人のロシア入国制限の緩和を発表して応えた。さらには4島への渡航に査証簡略化の案も出ている。 会談の結果を不平等条約だとする声は大きいが、実際には4島における日本の地位は向上しているのは間違いない。さらに言えば、公式発表とは別に、秘密合意があったという衝撃情報もある。 今回、両首脳は通訳のみを置いた一対一の会談を95分も持っており、ここで「秘密合意」が交わされた可能性があるのだ。 ある情報では、そこで「日本の国連常任理事国入りの支持」や「核シェアリング」をにおわすやりとりがされたという。これらがマユツバでも、現実的にあったと見るのが「安全保障の強化」だ。 公式発表では「両国の安全保障会議間の対話や防衛交流が行われていることを歓迎し、今後もこれらの対話や交流を継続することで一致した」とされたが、これは簡単に言えば軍事協力のこと。つまり、自衛隊がロシア製兵器を買ったり、日本企業がロシア軍に武器を売るかもしれないという。 実際、数日後にはロシアのラブロフ外相が「日本とロシアは軍事協力に関する会議を拡大すべきだ」と明言、同日に安倍首相もロシア側のインタビューに対し、「(北朝鮮への圧力を)日露がさらに協力していかなければならない」と答えている。「安全保障」という名目ですでに何らかの合意が成立しているはずなのである。 昨年、小笠原で中国漁船が違法操業をして問題化したが、ある事情通からは「中国漁船がオホーツク海のロシア海域でも違法操業を繰り返していることから、ロシア側が日本に日露合同の強硬対策を話し合うべく協力を求めた」という話も聞けた。 北方4島は、そもそも外務省が長年「日本に領土問題は存在しない」とするのが公式見解だったが、返還交渉を始めていることで、いまや問題の存在を素直に認めた形になっている。一方、ロシアは北方4島での経済特区措置を停止し、ロシア企業を誘致するための優遇をストップさせている。これはまさに日ロ共同での北方4島の問題解決に前進しているとしか見えないのだ。 ロシアはそれまで手前勝手に決めていた4島での経済政策を、日本の顔色を伺って止めているのだから、そこは安易に「失敗」などと言わずに慎重に見極めていく必要がある。 いま新しい協力体制は始まったばかりで、ポジティブな見方をすれば、北方4島一帯については日本は中国、韓国を出し抜いて開発権を手にしたともいえ、悲観するのはまだ早すぎる。 (文=青山智樹/NEWSIDER Tokyo)
安倍・プーチン会談“不平等条約”悲観するのは早い? 1対1の「95分間」に何が話されたか
昨年12月のロシア・プーチン大統領の訪日では「ロシアに3,000億円を献上しただけ」「4島のうち2島すら取り返せなかった」と政府への評価は散々で、共同通信も「日本人の52%が会談に不満」と伝えていたが、現実には会談は始まったばかりで、実際に進展の兆しは十分にありそうだ。 一説には、日米ロが北方4島に共同でカジノ建設を行うという見方もある。昨年、プーチン大統領は、トランプ次期大統領と電話会談、これが識者の間では、カジノ計画の再燃と見る者がいるわけだ。 実際、トランプ氏が10年前に来日した際会談した前参院議員の浜田和幸氏は、米ロでの北方4島カジノ計画があったことを明かしており、安倍首相が今回そこに全面協力の姿勢を見せ、それでカジノ法案の強行採決につながったという可能性はなくはない。実際に建設となれば、領土を占領するロシア、カジノのノウハウを持つアメリカ、北海道から資材搬入など協力に不可欠な日本の3国が手を組むことはあり得る。 ただ、そんな夢みたいな話を抜きにしても、前向きに解釈できる点はたくさんあった。プーチン来日の日程が発表された際、実はロシアの政府系メディア・スプートニク紙がネット版で組んでいた特集ページ「南クリル諸島:不和あるいは協力の島?」なるトピックへのリンクを一時削除し、代わりに「北方領土に関する交渉が始まる」と題する記事を掲載。まさにロシア側の慎重姿勢の表れである。 安倍=プーチンの間では68にもわたる合意事項があり、ここには「査証(ビザ)の簡略化」もある。会談の翌日、日本の外務省は早速、ロシア人の入国に対する査証期限を3年から5年に延長する措置を取ると発表し、ロシア外務省も日本人のロシア入国制限の緩和を発表して応えた。さらには4島への渡航に査証簡略化の案も出ている。 会談の結果を不平等条約だとする声は大きいが、実際には4島における日本の地位は向上しているのは間違いない。さらに言えば、公式発表とは別に、秘密合意があったという衝撃情報もある。 今回、両首脳は通訳のみを置いた一対一の会談を95分も持っており、ここで「秘密合意」が交わされた可能性があるのだ。 ある情報では、そこで「日本の国連常任理事国入りの支持」や「核シェアリング」をにおわすやりとりがされたという。これらがマユツバでも、現実的にあったと見るのが「安全保障の強化」だ。 公式発表では「両国の安全保障会議間の対話や防衛交流が行われていることを歓迎し、今後もこれらの対話や交流を継続することで一致した」とされたが、これは簡単に言えば軍事協力のこと。つまり、自衛隊がロシア製兵器を買ったり、日本企業がロシア軍に武器を売るかもしれないという。 実際、数日後にはロシアのラブロフ外相が「日本とロシアは軍事協力に関する会議を拡大すべきだ」と明言、同日に安倍首相もロシア側のインタビューに対し、「(北朝鮮への圧力を)日露がさらに協力していかなければならない」と答えている。「安全保障」という名目ですでに何らかの合意が成立しているはずなのである。 昨年、小笠原で中国漁船が違法操業をして問題化したが、ある事情通からは「中国漁船がオホーツク海のロシア海域でも違法操業を繰り返していることから、ロシア側が日本に日露合同の強硬対策を話し合うべく協力を求めた」という話も聞けた。 北方4島は、そもそも外務省が長年「日本に領土問題は存在しない」とするのが公式見解だったが、返還交渉を始めていることで、いまや問題の存在を素直に認めた形になっている。一方、ロシアは北方4島での経済特区措置を停止し、ロシア企業を誘致するための優遇をストップさせている。これはまさに日ロ共同での北方4島の問題解決に前進しているとしか見えないのだ。 ロシアはそれまで手前勝手に決めていた4島での経済政策を、日本の顔色を伺って止めているのだから、そこは安易に「失敗」などと言わずに慎重に見極めていく必要がある。 いま新しい協力体制は始まったばかりで、ポジティブな見方をすれば、北方4島一帯については日本は中国、韓国を出し抜いて開発権を手にしたともいえ、悲観するのはまだ早すぎる。 (文=青山智樹/NEWSIDER Tokyo)
最強の“自分語り”降臨! 「婦人公論」小保方晴子氏の新連載に見る、完璧な自己プロデュース
2017年最初の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「今年こそ幸福体質になる!」です。年始になると、うわごとのように「幸運体質」「福を招く体質」と言っている「婦人公論」ですが、なかなかその望みは達成されないよう。特集冒頭を飾るのは、登場するたびに負の爪痕を残していくことでおなじみの作家・曽野綾子センセイ。新年だからか、それとも年齢が綾子パワーを減退させているのか、今回はややおとなしめ。ただ、テレビで見たという「家でやることがないから毎日ゲーム喫茶で遊んでいる」親子を、「どんなに狭いおうちでも、毎日することがないなんてことはないでしょう。私だったら、どこかをぴかぴかに磨きます。(中略)その方は目的を持たずにいられるという才能を持った方なんですね」と、皮肉る元気はまだおありのようで安心しました。しかし曽野センセイ、それ本当にゲーム喫茶だった? ネットカフェでもゲーセンでもなく、ゲーム喫茶!?
<トピックス>
◎特集 今年こそ幸福体質になる!
◎新連載 小保方晴子日記
◎2017年「傾斜宮占い」運勢篇
■「神様」便利に使われすぎ
そんな曽野センセイ「幸運は与えられるものだから、当てにはしないこと」と前置きつつ、ご自身は、過去に初めて行ったマダガスカルのカジノで二度の大当たりをしたことを激白しています。そのとてつもない大金を元手に、海外で働くシスターたちを支援するNGO団体を立ち上げたというのですから、やはり幸運はデカイ肝に吸い寄せられるのだなぁと痛感。「普通、神様は教会にいらっしゃるけど、私の場合はカジノにもいらっしゃった」とは、名文ですわ。
しかし誰しもが曽野センセイのような鬼のバイタリティを持っているわけではなく、大抵の方は、ささやかなハッピーでもいいから引き寄せたいと考えているのではないでしょうか。「浸かってパワーチャージ 吉方位の温泉で“ツキ”を得る!」「『ポジティブ変換言葉』で、いつも気分上々に」etc……すぐマネできそうな体質改善プログラムが今号に並んでいます。
その中でひときわ目を引いた企画がこちら、「みるみるうちに人生が好転する『神様ごはん』のつくり方」です。登場するのは「『食を変えると人生が変わる』ことを会得し、『声なき声を聞き、香りなき香りを聞く』ゆにわ流を確立」したという「開運料理人」。この方が「運を巡らせるための食のルール5カ条」について語っているのですが、開運というよりほぼ宗教。「縁あって私のもとに届いた食材に感謝を捧げ、丁寧に扱うのが流儀。そして、食べる人が心から喜んでくれる姿をイメージしながら料理をするのです。私はこれを『神様ごはん』と呼んでいます」「ざわざわした気持ちで料理をすると、食べた人にもそれが伝染します。(中略)私たちはそれを『毒』と呼んでいるのです」。多くの主婦たちが、この開運料理人が作る料理を食べ「私は間違っていました!!」と、イヤイヤおさんどんしていた自分を反省し、“神様ごはん”信者になっていくようです。
「水で研ぐ前のお米に手を合わせる」「ごはんを炊く際も、必ず『このごはんが食べる人の力になりますように』と祈りを」「炊飯器で炊く場合も『気』を込めてスイッチを入れる」など、誌面は「気」と「感謝」のオンパレード。365日3食ごはんを作っていたら、そりゃ絶望的な気持ちになることもございましょうや。こういう料理への過大な“意味づけ”が、かえって主婦を追い詰めていくとしたら、やっぱ神様っていけずですね。
■平成の和泉式部誕生か
さて、今号のビッグニュースといえばこちらかもしれません。昨年「婦人公論」で瀬戸内寂聴と対談し、世間の話題をかっさらった小保方晴子さん。その対談中「第二の瀬戸内寂聴に」なんて話も飛び出していた小保方さんですが、なんと、満を持して「婦人公論」で連載を持つことになったようです。その名も「小保方晴子日記」。サブタイトルは「『あの日』からの記録」。「彼女は理研を退職した2014年12月から、身の回りに起きた出来事と心情を日記に書き留めていました」とのことで、今回ここに日記の連載が実現!
初回特別版は「近況報告を兼ね、連載を始めるまでの経緯が綴られた2週間の記録」が公開されています。淡々とつづられる日常の中に、潜んでいますよ、小保方節。おもわしくない体調や不安定な精神状態、自分を支えてくれる人々への思い、アメリカ時代の思い出……それらを季節が移り変わる様子や、作った料理(かなり凝っている)の話から喚起させるという、かなり高度なテクを駆使しております。例えば11月24日の日記は、こんな一文で始まるのです。
「いつもより日の出が遅いような気がして窓の外を見ると雪が降っていた」。雪を見ながら朝風呂に入り、「玄米の栗ごはんとフルーツを入れた豆乳ヨーグルト」を食べ、なかなか送ることのできなかった「『婦人公論』に最初の原稿を送った」。「降り続く雪がすごく綺麗に見えた。こんなに劇的に、しかも綺麗に景色を変えてしまうなんて雪は凄い。魔法のようである。雪の降る中、外に出て雪だるまを作った。久しぶりに触った雪は記憶にあるより柔らかくて温かかった」。
徐々に変わっていく心境を「雪」になぞらえる小保方さん。入試の国語で使われそうな良作です。「作者は『雪』にどんな思いを込めていますか?」とか、ありそう。編集の手もいくらか入っているのでしょうが、「日記」という内なるものを語るメディアでも、自分の見せ方を完璧に心得た、過剰ともいえるセルフプロデュースをさく裂させていました。
何度もレビューでは書いている気がしますが、「婦人公論」で大事なのは「善悪」ではないのです。自分をいかに語れるか。たとえ世間的に「悪」の烙印を押されたとしても、「世間で悪の烙印を押されてしまった自分」をストーリーとして語ることができれば、「婦人公論」では勝ちなんです。小保方さんの自分語りは、“私はゼッタイに悪くない”が真骨頂の「婦人公論」読者のヒロイニズムをどう刺激してくるのか。今後の展開が楽しみでなりません。
(西澤千央)
世界的大ヒットの『君の名は。』パロディが大盛り上がり! 「金正恩と朴槿恵が入れ替わったらハッピーエンド!?」
世界的ヒットとなった映画『君の名は。』だが、中国に続いて1月4日からは韓国でも上映が始まり、わずか8日で観客動員数121万4,000人超を記録。100万人超えの動員スピードは、韓国で公開された歴代アニメ映画史上5位に入り、1,000万人超えまでも期待されている。 そんな絶好調な『君の名は。』だが、韓国では、さまざまなトラブルも起きている。そのひとつが、観覧マナーの悪さだ。これまでも、上映中に携帯の着信音が鳴ったり、隣の人とおしゃべりするといった迷惑行為は多かったが、『君の名は。』では、興奮のあまりに主題歌を熱唱したり、登場キャラのセリフを大声で復唱したりする人が相次ぐ事態となっている。 さらに問題なのが、日本版を何度も見たオタクが、翻訳の間違いを上映中に大声で指摘したり、あらゆるネットコミュニティで「日本版こそ至高であり、吹き替え版は邪道だ」などと声高に叫んだりする行為だ。その結果、こうしたお騒がせ客たちを指して、原作至上主義者という意味で「ホンモノ」という日本語まで使われるようになったとか。一般客からしたら、実に迷惑な話だ。 一方、韓国での『君の名は。』ブームは、映画館を離れた場所でも過熱している。それが、「2人の中身が入れ替わる」という点に注目したパロディーだ。 事の発端は、あるオンラインコミュニティーに掲載されたコメントだった。 「金正恩と朴槿恵の体が入れ替わったら面白いよな。朝目覚めると、民主主義国家!? もう一方は北傀の首領!? 出会う方法は首脳会談しかない!」 このツイートは、即座に8,000を超えるリツイートを記録。ネット上では、これに影響されたパロディポスターが氾濫している。 その中で特に異彩を放っているのが、『君の権力は。』だ。この作品は、ポスターだけではなく、タイトルに沿ったオリジナル漫画まで公開。内容は、朴大統領と金委員長が、お互いの入れ替わりに気づき、「この姿で死ねば、支持者が増えるはずだ」と自殺。「こうして、ひと時の平和が訪れた」という言葉で締めくくられる。ネット民の間では、「最高のハッピーエンド(笑)」「映画化決定!」などと大きく盛り上がっている。 また、ミサイルや戦闘機をバックにトランプ次期大統領と金委員長が映る『君の独裁は。』、朴大統領と崔順実被告が登場する『君の実勢(陰の実力者)は。』など、最初の設定すら無視する、空回りした政治批判作品まで増えている。 「ホンモノ」たちによる迷惑行為や、政治色を前面に出したパロディポスターの流行など、作品とは別の部分で注目される韓国での『君の名は。』。これもヒットの副産物だろうか……。くだんのポスター



