PTAには絶対見つかってほしくない!? 「コロコロコミック」の次期看板候補マンガ『イタズラくん』

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『やりすぎ!!! イタズラくん』(作:吉野あすみ)
『おぼっちゃまくん』(作:小林よしのり)などに始まり、平成世代にとっては『学級王ヤマザキ』『コロッケ!』(ともに作:樫本学ヴ)、『ポケットモンスター』(作:穴久保幸作)、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』(作:こしたてつひろ)、『うちゅう人 田中太郎』(作:ながとしやすなり)、『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』(作:曽山一寿)など、キッズ向けながら結構過激だったり、シュールだったりで、強いインパクトを残してきた歴代の「コロコロコミック」ギャグマンガたち。そして今、また新たな看板候補の作品が頭角を現しつつある。  そのマンガが『別冊コロコロコミック』にて連載中の『やりすぎ!!! イタズラくん』(作:吉野あすみ)だ。2016年12月28日に単行本第1巻が発売されたばかりという新作。小学館の公式サイトでは「別冊コロコロに登場してすぐさま人気爆発!  次世代のコロコロを代表するギャグまんがです!」と記載されるなど、「コロコロコミック」の看板候補にしたい! という出版社の期待がうかがえる。  さて、『やりすぎ!!! イタズラくん』がどんなマンガかというと、小学生男子の「イタズラくん」がさまざまなアイデアで先生などにイタズラをしかけていくというもの。イタズラの内容はボーリングの球に見せかけたビーチボールを投げて驚かせたり、血を吐いたと思ったらトマトジュースだったり、という初歩的なものから、スマホの音声や豆電球などを組み合わせて“かめはめ波”っぽいものを再現したり、地面に跳び箱の踏み台を入れて相手を飛ばしたりといった手の込んだものがある。  イタズラに使った道具や方法が全て作中に記載されており、また身近な道具を使っているため、子どもならばきっと真似したくなるだろう。ギャグマンガとして読んでも楽しめるがイタズラのハウツー本としても十分に楽しめる。毎話違ったイタズラが数個仕掛けられるのは大人でも素直に関心してしまうかも。アイデアを出し続けるのがなかなか大変そうだ。  設定からして既に面白いので、確かに将来コロコロの看板を背負ってもおかしくなさそう。ただ心配なのが、基本は先生など身の回りの人に“やりすぎ”なイタズラをして怒らせるといった内容だということ。人気がどんどん出た時にPTAに見つかり苦情を言われるような予感も。そして小学館はよくこんな時代にこのマンガを「コロコロ」に載せる英断をしたなと感心すらしてしまう。
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YouTube「コロコロチャンネル」より
 またYouTubeの「コロコロチャンネル」には【イタズラくん爆笑ドッキリ】シリーズの動画も配信されており、お笑い芸人のあばれる君や、アイクぬわら、『おはスタ』(テレビ東京系)のおはガールにイタズラくんのようなドッキリをしかけている。シュークリームの中身がからし、ベイブレードを渡すとみせかけムカデのおもちゃを渡すといったドッキリは問題ないのだが、アイクぬわらに仕掛けたサランラップのいたずらが少し気になった。  これはマンガ本編でもよく登場するいたずらで、イタズラの標的が勢いよく走ってきた先に実はサランラップが貼られていて、顔がラップにひっかかり潰れて面白い顔になるというもの。これを現実でぬわらに仕掛けたところ、ラップの中央が破けて、端っこだけが残り、若干首を絞めるような形になっていたのだ。これを危険だと感じる人は多かったのか、【イタズラくん爆笑ドッキリ】シリーズの動画でこの回だけが高評価と低評価の数が拮抗している。(他の動画は高評価が断然多い)  まあ何はともあれ、いちいち真似されると危険だからなんて考えていたら、せっかくの面白いマンガが台無しになる。とりあえず問題になるまでは突っ走っていき、 (雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は小学館。文中、敬称略) (文・白子しろこ)

女性器整形でイキまくるボディを手に入れたグラドル、ノーハンドオナニー成功体験を語る!

 昨今、整形をカミングアウトする芸能人が増えているという。昨年4月には水沢アリーが『有吉反省会』(日本テレビ系)にて、「(顔も変わったというツッコミに対し)でももういじってない!」と白状、12月には『旅ずきんちゃん』(TBS系)にて、「(整形箇所は)あちこちっていうかちょっとずつ。どーんとやったときも1回あったんだけど、ちょっとずつもたまにしてた」と、繰り返していたことも告白。が、箇所の詳細は語らずじまい。  ほかにも、ここ数年で森下悠里がヒアルロン酸注入をテレビ番組で告白している。ちなみに、以前の芸名のときよりもだいぶ成長した胸については、「男の人に触ってもらって大きくなった」と、しらこいことを言っているのだが。と、このように、“整形をカミングアウト”とは言うものの、奥歯にものが挟まった感が否めない。 そこに現れたひとりの女性。名は雨宮瑠菜さん、現役グラビアアイドルでビッチアイドルグループ、乙女♡BITCHリーダーだ。 「私、最近、マンコの開発を頑張っているんですよ。マンコに注射を打ったりしているんです」  なんと雨宮さん、整形をカムアウトしてくれたのだ。しかも、マンコの! アイドルなのに!! マンコ整形、150万円  雨宮さんがマンコの整形をしたきかっけは、「マンコの限界に挑戦したかったから」だという。 「周りのAV女優やグラドルの友達が、乳首を触るだけで潮吹きできるとか、見られるだけで濡れるとか、超人エピソードを披露するんですよ。あるとき、AV女優の友達が、『クリトリスにピアスを開けて、死ぬほど痛かったんだけど、イキやすくなった』と言うんです」  なんでもその友人は、クリトリスに直接刺激を与えなくても、イケるようになったというのだ。 「ピアスに意識を集中して、マンコのことを考えたら、それだけでイケるって言っていました。またまた〜、そんなことあるわけないじゃん、と言うとマジ顔で『チンコとマンコのことを想ってクリトリスに集中するだけで、全然イケる。瞑想するだけで』と念押ししてきたんです。なんなら、電車に乗っているときもイケるって」  まるで超能力者のような特殊能力だが、雨宮さんはこれに触発された。気づくとスマホで、 <マンコ 開発>  とグーグル検索していた。 「検索結果の一番上に出てきた、“女性器整形”をやっているクリニックにすぐに駆け込みました」  クリニックの院長は手慣れた様子で、女性器整形の説明をしてくれたという。 「施術は何種類かあり、マンコの入り口を狭くする“タコツボ”。膣を狭くする“巾着”。膣の上に肉ひだを作る“数の子“。下につくる“ミミズ”、などなど。これらの施術は“M(名器)ショット”と呼ぶそうで、『どのコースにする?』と。プラス、Gスポットにヒアルロン酸を打って感度を上げる“Gショット”というのもある、と説明を受けました。ヒアルロン酸は1本3万円。すべての施術を網羅すると、1000万円近くかかることもあるそうです」  そこで雨宮さんは「なけなしのお金、約150万円で」、Gスポットと巾着&ミミズのコースをチョイス。マンコに麻酔クリームを塗られながら、「彼氏いるの?」「今はいないですけど、これやってできたらいいですよね」などと談笑しつつ、無事施術を終えた。雨宮さんはマンコを整形し、晴れて名器となったのだ。 ノーハンドオナニー絶頂達成  あっさりと話す雨宮さんだが、施術中、痛みなどはなかったのだろうか。 「麻酔をしましたし、痛みはそんなにありませんでしたね。強いて言うなら、“違和感”レベル。歯の治療と同じくらいだと思ってもらえれば。でも、施術中より施術後の違和感がすごかったんです。ヒアルロン酸を入れたばかりということもあり、マンコがパンッパンすぎて歩けないほど。まるで麻薬を密輸しているような歩き方になっていました。入浴時、洗おうと思って入り口を指で触れると、指が全然入らないしケツより固いんです!」  そんな違和感も3日でなくなり、整形が馴染んだマンコには、驚くべきことが起こり始めた。 「お腹を押すだけでイケるようになりました。あるときは、電車に乗っていて暇だな~と思っていたときに、手持ち無沙汰でお腹をグリグリ押してみたんです。すると……あ、キタ……キタ……キターーー!! となって……」  雨宮さんは、電車でイッた。憧れだった、友人と同じ能力を手に入れた瞬間だった。 「となると、チンコでも試したくなるじゃないですか。元々、巾着などは、男性相手へのサービス精神というか、おもてなし精神ゆえの整形だったので。モテたかったんですよね。離したくない女になれるかな、って。でも……」  効果は薄い、と雨宮さんは自嘲気味に笑った。 「チンコって神経が少ないから、わからないんですかね? 『もしかしてキミ、巾着やってるでしょ!? やったー! 俺、巾着マンコが大好きなんだよね!』なんて言われたことないですし。好かれると思ってやったんですけどね。ヒアルロン酸なので、そのうち皮膚に馴染んでなくなってしまうので、効果が切れる前にもっと試したいですね」  ともかく、雨宮さんはマンコに触れずにオナニーをする能力を手に入れた。 「私ってボディビルダータイプなんですよね。ビックリ人間的な。だからこういう話をしても、ファンは『頑張れ!』と応援してくれるんです」  彼女のファンはその膣に触れることがなくとも、声援を送る。アイドルとファンの尊い関係がそこにある。  女性は自らの高みを目指すため、マンコも整形をする。名器=愛される・モテる、という方程式は成り立たないが、自分の快感が高まったならそれで良い。雨宮さんには、ヒアルロン酸による一時的な特殊能力を存分に堪能してほしい。 (有屋町はる)

今年は歌手活動も……『君の名は。』で大ブレークの上白石萌音は“ポスト長澤まさみ”になれるか

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『chouchou』(ポニーキャニオン)
「今年は、本格的に歌手活動も行うようですよ。事務所としては、女優業だけにこだわらず、オファーがあったら、とにかくなんでもやらせてみる方針のようです」(芸能事務所関係者)  昨年ブレークした女優のひとりが、東宝芸能所属の上白石萌音。名前を知らなくても、あの大ヒットアニメ映画『君の名は。』でヒロインの声を担当していたといえば、いまや知らない人はいないだろう。 「昨年は映画『ちはやふる』や『溺れるナイフ』でも好演し、女優としての評価も高まりました。事務所は、長澤まさみさんの後継者として考えているようです。以前所属していた朝倉あきさんを後釜に考えていたようですが、マネジャーと一緒に独立してしまいましたからね。ただ、長澤さんのように華のある顔ではないので、演技派のポジションを狙っているようです」(映画関係者)  実際、周防正行監督に大抜擢され、初主演を務めた『舞妓はレディ』でも、現場での評価は高かったという。 「とにかく勘がいいことを褒められてましたね。スタッフもみんな『5年後には彼女は大スターになっている』とベタボメでした。年齢的には、広瀬すずさんや土屋太鳳さん、杉咲花さんらがライバルとなりますが、彼女たちにはない魅力が上白石さんにはあります。事務所は、今のうちにいろいろな作品に出演させて、次の屋台骨にしたいと考えているようです」(テレビ局関係者)  まずは、1月にスタートした初主演ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』(TBS系)に注目だ。

注目株、多数出演! AKB48『豆腐プロレス』今、推すべき“あのメンバー”

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テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
 AKB48グループのメンバーがプロレスに挑戦するということで話題の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)。第1話では、まだプロレスシーンもあまりなかったが、好評だったようだ。先週は、「週刊プレイボーイ」(集英社)にて本ドラマと連動し、出演メンバーのグラビアが掲載され話題を呼んだ。さて、今回放送された第2話ではどうだったのだろう。  主人公の宮脇咲良(役名同じ)は、死んだ父のウロボロス洋平(菅原大吉)が残した「錦糸町道場」を残すべく、プロレスを始めることを決意する。しかし、道場をWIP(ワールドアイドルプロレス)に登録するためには、6人の選手と、トレーナーが必要だと発覚。宮脇と、その友人の向井地美音は人集めに奔走することになる。そういえば、「大声ダイヤモンド」のMVも、渡辺麻友や松井珠理奈が文化祭でダンスを踊る人を集める、というところから物語が始まるものだった。この頃の松井珠理奈、本ドラマのハリウッドJURINAと同一人物とはまったく思えない……時の流れってすごい……。  今回の第2話も大きな動きはない。なんだかんだ言って、アイドルのドラマであり、何よりAKB48のドラマである。『マジすか学園』がそうであったように、AKB48のドラマの面白さのひとつに、演じるメンバーのアイドルとしての“キャラ”が反映されているというところがある。ファンにとっては「自分の推しの魅力が活かされたドラマだ!」と思えるところが、やはり楽しい。今回は宮脇咲良、松井珠理奈といった主要メンバー以外の出演者が明らかになってきたので紹介していこう。  ドラマ冒頭のWIPのプロレスシーン。道頓堀白間(白間美瑠)と、須田亜香里演じるオクトパス須田の対決から始まる。白間美瑠は大阪を拠点にする姉妹グループ・NMB48のメンバーだからか、第1話から「なんでやねん!」とやたら叫ぶ。「さあ、出ました! 白間の『なんでやねん!』」という実況が入るのだが、これからに期待がかかる。  一方の「オクトパス須田」。演じる須田亜香里といえばファンサービスがかなり過剰で「釣り師」と呼ばれるイメージが強い名古屋拠点のSKE48のメンバーだが、このドラマでは、クラシックバレエをやっていたため、とても体が柔軟な須田本人のキャラクターが活かされている。なんでも全力な彼女は、役名の「オクトパス」からとったものなのか、技をキメるときには全力でタコのように口をすぼめる変顔を披露している。  そのあとで登場する「コマネチ湯本」は、AKB48グループでバク転ができる数少ないメンバー、湯本亜美。リング上でも、さっそくそのバク転を活かした技を披露している。2014年以来まだ総選挙でもランクインしたことのない湯本。メンバーがあまりに多く、知名度は指原莉乃、渡辺麻友といった“大物”メンバー以外はなかなか名前を覚えてもらえないAKBグループの中でも、とりわけ知名度が低いメンバーのひとりだ。今回の出演がきっかけとなってブレイクすることを期待。  主人公の宮脇と、その親友、向井地がプロレスを一緒にやるメンバーを募集するシーンでは、古畑奈和、加藤玲奈、横山由依といった、今後「錦糸町道場」に所属するメンバーが少しずつ登場。一瞬登場した古畑奈和は、サックスが吹けるメンバーということでバラエティ番組などでもたびたびその腕を披露していたが、今回も吹奏楽部の所属ということで、学校でサックスを練習するシーンが登場する。  また、前回注目のメンバーにあげた加藤玲奈は、雑誌のモデルもこなす、スクールカースト上位の女子高生として登場。手下を従え廊下を闊歩するキャラクターは、アイドルとしての加藤玲奈のキャラクターそのもの。あまりにそのものすぎて少しドラマのなかでは埋もれているような気もするが……うーん、やっぱりかわいい。  すでに「錦糸町道場」に所属していた唯一のメンバー横山由依は、現在24歳の本人と同じ年齢設定。WIPは女子高生限定のプロレスということで、参加できないのでは……? と思われたが、なんと作中では通信制高校に再入学している。アイドルをキャストとして女子高生のドラマをやると、もう女子高生とはし難い年齢のメンバーは、先生役になったり姉役になったり、留年させてみたり……と、秋元康も設定を取り入れるのに苦労をしているのかもしれないが、今度は通信制高校ときた。もはやなんでもアリである。  演技の面では、他のメンバーに比べ出演経験が多いおかげもあってか、なかなかの貫禄。また、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、すでに卒業した川栄李奈、そして今回の『豆腐プロレス』に出演している島田晴香とともにプロレスに挑戦した経験もある。リング上ではどのようなパフォーマンスをしてくれるのか楽しみだ。  メンバー以外では、俳優として躍進著しい今野浩喜が出演。柏木由紀主演の『ミエリーノ柏木』、欅坂46メンバーが出演した『徳山大五郎を誰が殺したか?』(共にテレビ東京系)などでは、コント芸人らしいコミカルさを取り入れた演技でアイドルドラマに独特の味を出す好演を見せていた。  ただ、まだ第2話とはいえ、ごく普通の連続ドラマとして楽しめるものではないな……というのが正直な感想。どうやら、20分程度のドラマで一回一回に大きな動きをつくるのは難しいらしいが、プロレスシーンも、まだダイジェストが連続する程度で、ドラマとしての面白さはまだないなというところ。第1話で父親・ウロボロス洋平が急逝し、宮脇が今まで大嫌いだったプロレスにのめり込んでいくという「お約束」も、あまりに急な心境の変化すぎて正直ついていけない。  当時ブレークしはじめの乃木坂46メンバーが出演し期待されていた『初森ベマーズ』(テレビ東京)は、ドラマの内容がファンの間でさえも評判が悪くほとんど黒歴史状態になってしまったが、そんな風にならないように、これからさらに面白くなることを期待したい。 (文=MC内郷丸)

『山田孝之のカンヌ映画祭』第4話 理不尽な要求が「大手映画会社・東宝」の“本音”をあぶり出す!?

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テレビ東京『山田孝之のカンヌ映画祭』番組サイトより
 どこまでが本気なのか、俳優・山田孝之が突如プロデューサーとなりカンヌ映画祭受賞をめざすと言いだした。  モデルとなる実在の猟奇殺人鬼役に、いきなり芦田愛菜を連れてきて度肝を抜き、監督を任せたはずの山下敦弘を振り回す。  前回、映画製作資金を確保するためにパイロットフィルムを撮影したものの、なんでも一人で決定し突き進む山田と、監督としての仕事をほとんど山田に奪われ、立つ瀬のない山下。  完成したそのフィルムを、とある映画イベントで披露すると、映画評論家の有村昆から、カンヌに「寄せている」ことに対し「あざとさ」が見えてしまうとの指摘を受ける。  何かに「寄せている」ことは誰でもしていると反論するものの、山田の心中がはっきりとせぬまま前回は終わった。  そんな、なんかおかしくなっちゃった山田周辺に密着したドキュメンタリー風な番組。  山田らの思惑はともかく、フィルムを観た観客や有村の素と思える反応など、山田と対峙した一部の人々らの対応は、まぎれもない「ドキュメンタリー」なのだろう。今回も巻き込まれたさまざまな人々の様子が記録されている。  そんな語るも野暮なこの番組の、「第4話 山田孝之 お金を集める」を振り返りたい。  どうやら山下はまだ、完成したそのパイロットフィルムを観せてもらっていないらしい。  その旨を山田に伝えると、「(これから)もう観れますから」と言われてしまい、あっさり引き下がる。改めて言わせてもらうが、山下はその映画の監督である。  そのパイロットフィルムを携え、今回、山田カンヌ一行が向かったのは東宝。黒澤明の時代から名を馳せる、誰もが知る大手老舗映画会社である。  昨年、『シン・ゴジラ』『君の名は。』と立て続けにヒットを飛ばしたのも記憶に新しい。ここでプレゼンをして、映画の資金を引っ張ってこようとの目論見らしい。 「あの映画の東宝だよね?」  今回も、こんなことを逐一確認せねばならない、監督であるはずの男・山下。「蚊帳の外」への置かれっぷりが板に付いている。 「山田一人が何かを決め、その目的地に向かう道中、呼び出された山下と芦田が直前で知らされる」という流れが、お決まりになりつつある。  そして、主演とはいえ一役者なのに、毎回芦田が同行するのも決まりのようだ。彼女がいることで、どこへ行くにも若干の社会科見学感が醸しだされるのが、親切といえば親切だ。  車内で、芦田愛菜にプレゼンの経験の有無を問う山下。芦田をなんだと思っているのかはわからないが、彼の中で芦田は、山田よりは自分のガワにいる「唯一の味方」という認識に見える。  学校の「調べ学習」とかで発表をしたことはあると言う芦田に対し、「じゃあ大丈夫か」とあっさり安堵する山下。大丈夫なのか。  日比谷の東宝本社ビルで山田らを出迎える山内章弘プロデューサー。『電車男』(2005)や『何者』(16)など山田出演作品もそうだが、昨年は『シン・ゴジラ』のエグゼクティブプロデューサーとして取材など多数受けていたので、目にした方も多いはずだ。  きっちりとした髪型にメガネにスーツ。  ハットにリュックにTシャツというバックパッカーのような山田山下コンビとは、同じ業種とはいえ一線を画す出で立ちだ。  穏やかな会社員という大人の表情を見せつつも、一行の得体の知れぬ訪問に警戒の色をにじませているように見える山内。おおまかに「映画の企画がある」という話しか聞いていないらしい。  すぐさま、「カンヌを目指す映画を作りたい」との旨を伝える山田。  第2話の日本映画学校教授で映画プロデューサーの安岡卓治にしても、第3話の有村昆にしてもそうだが、ここでもまず、山田が出演するのかどうか? ということを気にされる。これは山田が今回、裏方のようなアプローチをしてきている以上、誰しもがひっかかる部分なのだろう。そして、山田が出演しないと聞くと、質問した人は一様に手がかりを失ったような表情を見せる。  芦田が主演であると聞いた瞬間に、もはや処理できないからなのか、笑みを浮かべる東宝・山内。いきなり困惑した顔を見せないためには、そうするしかないのだろう。 「山田は既成の映画作りに縛られたくないため、現時点でプロット(大まかな話の設計図のようなもの)や脚本を作るつもりは」ない(テロップ)らしく、今現在、唯一提示できるものであるパイロットフィルムを見せる。  当然これが初見である東宝・山内の後ろで、見守るようでいながら、同じように初見でフィルムを観る監督・山下。  内容は、前回イベントで上映したのと同じ、殺されかけて目覚めたらしき芦田が森の中で絶叫し、その後ろに父親らしき男性が首を吊っているという、ごくごく短い映像だ。『穢の森』というフランス語のタイトルと、若干のスタッフ名以外、なんの説明もない。 「これ……笑」  主演が芦田だと聞いた時と同じ種類の笑みを見せる山内。  やはり脚本がないのが気になるらしく、「脚本はこれから?」「ジャンルは?」と、とにかく手がかりが欲しい東宝・山内に対し、「ある程度のことは固まってはいるんですけど」「ジャンルはあまり考えないからな……」と答えにならない回答を返す山田。  山田ではらちが明かないと思ったのか、山下に、今までの作風と違うことに触れつつ、「(山下が)これもデレクション(演出)されてるんですよね?」と問う山内。 「はい、山下さんが監督です」と、すかさず返答する山田。  そして正直に「これを見て、こういうことをやりたいんだと初めて知った」と言ってしまう山下。まるで噛み合っていない。  この矛盾に対する山内の反応はわからなかったが、まさか、その映画の監督が、外部である自分(山内)と一緒に初めてパイロットフィルムを観ていたとは、夢にも思うまい。  山下監督がここで初めて映像を見たということは、つまり編集にもまったく関わっていないということである。  役者はカメラ前で演じたら、その作業としては終わりだが、監督はその撮影した素材をどう切り張りし、つなぎあわせるかが、撮影時以上に意味のある作業だ。そこがすべてだという人もいるくらい。  前回、山田が演出をし、今回も山田が編集し、完成したものを、外部の人間と一緒に観せられている。  もはや山下は、山田の前でオロオロするという役割のためだけに画面内に存在しているかのようだ。  そんな中、山田が1億円の資金を求めていることを告げる。  それを聞き、とりあえず今できることに注力しようと決めたのか、「雨降っててね? 大変な撮影だったけど頑張ったもんね?」と芦田を巻き込む山下。まるで仮装大賞の萩本欽一のような援護射撃。  何かを察したのか「1億円、よろしくお願いします!」と頭を下げる、勘のいい芦田。たちの悪いチームワーク。  途中、山内は、できたてだという『穢の森』のポスター(芦田の顔がアップになった幻想的なもの)を見せられるのだが、正直、今どうでもいいことだろう。  あげく、できればプロットなり脚本が欲しいという、まっとうな要求を述べる山内に対し、山田は自分が今まで関わった東宝作品の興行収入累計が500億に達すると、自作のリスト(エクセル)を見ながら告げる。  つまり、こんなに貢献してるんだから1億くらいいいじゃないかということだが、あからさまな論理に、素直に爆笑するしかない東宝・山内。山田に対して笑ってくれる山内に、ついホッとしてしまうほど、山田の言うことはイカれている。 「それは、また別じゃない?」「数字を出すのは……」  すぐさま保身を優先する山下の姿も、ある意味いつもの光景だ。  しかし山田の「単純に即決はできないということですか?」という発言に、山内がはっきりと顔を曇らせる。 「それは、私だけで出資なり企画なりのゴーサインを、今この瞬間にって、君、それは難しいですよ」  聞き取りにくかったが、途中「キミ」という言葉が出た。大人の対応を続けてきた山内の心理が、少し見えた瞬間だ。  もう無理だと思ったのか、それとも撮れ高を確信したのか、東宝を後にする一行。  めげることなく次のアポを取り付け、すぐさまソニー・インタラクティブエンタテインメントへ向かう。山田がCMを務めるPS4の会社だ。  社風なのか、東宝・山内に比べると、浅黒く、薄っすらとあごヒゲを蓄えた、ライフセーバーのような、テニスサークルのような社員(マーケティング部チーフ・的場敬紀)が出迎える。  映画の資金の趣旨を伝えるやいなや、ゲームに展開できそうな映画かと問われ、脊髄反射のごとく「できそうだよね?」と山田を促す山下。山田も「できると思います」と返す。この移動中に、すっかりチームワークが補強されている。  ここでもパイロットフィルムを見せられた「資金源」は、困惑しているように見える。 「最悪ゲーム版の方だけ(自分が)出ることは不可能ではない」(山田) 「ゲームになったら面白いよね?」(山下) 「面白そうですね!」(芦田) 「ねー、そうだよね!」(山下) 「そこは(山田が)さすがだなーと思って」(山下) 「お父さんがプレステ持ってます」(芦田)  目の前で、金目当ての糞茶番を見せつけられる的場の顔は、自慰を終えた直後のように暗い。 「もうちょっと全体の概要が見えるといいんですけど」と、またしてももっともな意見を言われるが、それには答えず、このプレゼンしている3人の映像を、後日会社の会議で公開してもらい、熱意を届けて欲しいと図々しくものたまう山下。  途中、勝手に言っていた「具体的にゲーム化まで進んだということを含めて」というフレーズはもう、嘘だ。  最後に「1億円よろしくお願いします」という芦田のキメフレーズまで流れるようにコンボを炸裂させ、検討してくれる運びに無理やり持ち込むも、後日あっさりと丁重なお断りの連絡をくらわされる一行。後半、ソニー的場のその顔は死んでいた。  行き詰まったかのように思えたが、後日、出資してくれそうな者を見つけたという山田と共に、六本木に集まる一行。  その人物のことを「なんか俺のファンで、Twitterで見つけたんですけど、割と羽振りのよさそうな」と語る山田の説明は、もはや詐欺師のカモに対するソレだ。彼のTwitterには山田の出演する映画『クローズ』を月に一回見ると書いてある。どうやら、山田は自力でこの鍵の掛かったアカウントを「見つけちゃったので」アポを取り付けたらしい。急展開だ。  実物の山田を見るなり力なく「ほんもんだ……」とつぶやくその姿は、まさにカモ! いや、ファンだ。  髪をジェダイのように後ろで縛り、側頭部にミステリーサークルのラインのような刈り込みを走らせ、ピアスを装着した彼は、主に池袋でガールズバーなどを経営し、他にも不動産や投資仲介を手がける若き経営者・稲垣歩駿さん(24)。  東宝→ソニー→ファンと、宝箱を求めダンジョンの奥地に進むたび、敵のヒゲがのび、チャラさが増す。  そこで現れた中身はカモ、外見はヒモの稲垣さんは、最近観た映画が『SAW』、泣いた映画が『ワイルドスピード』という、ただの金ヅルだ。  山下が山田に、こんな人から金をせしめていいのかと、こっそり揉めている最中に、稲垣にガールズバーのシステムを説明をされるという、四次元のような時間を体験する芦田。  これだけで100万円くらいもらってもいいような仕事の気もするが、1ファンから1億出させようとする山田の倫理観がどうなっているのか戸惑う間もなく、稲垣さんの方から「お願い」を聞いて欲しいとの申し出が。  1億の代償としてのお願い……そこそこのことは覚悟しないといけないだろう。  そこで提示されたのは、「サインと、写真と、あとクローズのワンシーンをやりたいんですけど」という、まさかの願い。  最後がなんなのか説明をしてる途中で、金がちらつき面倒くさくなったのか、「とりあえずサインします」と即行動に移す山田。既成事実を作ることで、カモを逃すまいとする心情だろう。  写真を撮る直前に、「これは一緒にやってくれることになったんですよね?」と絶妙なタイミングで確認する、悪党・山下。しかもワンシーンのくだりはうやむやだ。  しかしはっきりと「出します」との確約を取り付ける(現実的には2,000万円はすぐに出せるし、他にも起業している友人を誘ってくれるらしい)。  ただ視聴しているだけなのに、なぜか気まずい気持ちになるほど、とち狂った資金調達。クラウドファンディングもある意味、こういうことなのかもしれないが、金額も生々しさも、ずいぶん違う。  次回、「山田孝之、カンヌを下見する」  どうやら、せしめた金でカンヌを下見しに行ったらしき映像が。第1回の冒頭で観た映像は、まさかファンの金で行ったものなのか。そもそも、カンヌに下見する必要があるものなのか。疑問は尽きない。  そして、今回気になったのは、東宝でのあるやりとりだ。  山田は「東宝作品もなんかあんまカンヌのイメージがない」ので自身を含め「みんなにとって挑戦になる」のでは? と語った。いくら東宝で多く主演を張っている山田とはいえ、お節介というか心配になる発言だ。  これに対し、「幅広い世代に向けてのエンターテイメントという作品が多い」からだと東宝・山内は返す。  しかし、結果的に大ヒットとなった『シン・ゴジラ』のインタビューにおいて、総監督である庵野秀明は「人間ドラマを入れて欲しい」など、プロデューサーからの要求がストレスであったと正直に述べている。また、山内は当初、時間の都合で映画のメインともいえる「ヤシオリ作戦」の部分を、すべてやめる提案をしていたという。  結果、今回あのような「成功」になったものの、山内側の要求により「失敗」として世に出された可能性もあったし、事実そうなってしまった作品もあっただろう。山内は、酷評された実写版『進撃の巨人』の(15)プロデューサーも務めている。  今回の山田の発言は、ほとんどが理不尽なものかもしれないが、これに対峙することで山内側、東宝側、「大手映画会社」側の本音があぶり出されてこないか、期待してしまったのも事実だ。 「幅広い世代」とは誰なのか。「エンターテイメント」とは何なのか。果たしてそれは本当に届いているのものなのか?  むちゃくちゃなやりとりに笑わされながらも考えさせられてしまうのは、この番組の手口なのだろう。次回も期待したい。 (文=柿田太郎)

『Endless SHOCK』開幕前に、ジャニーズの定番舞台を復習!

DREAM BOYS、Endless SHOCK、ジャニーズ・ワールドはじめとする大人気ジャニーズ舞台9タイトルが1冊に!

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ジャニーズWESTのイケメン度は? 美容整形Dr.高須幹弥が、メンバーの顔面を徹底分析!

【第31回】「高須幹弥センセイ、ジャニーズWESTはイケメンですか?」
 ジャニーズ事務所で、最もフレッシュなデビュー組であるジャニーズWEST。関西出身である彼らは、もともとバラエティ力が高いといわれていたが、最近では、ドラマや映画にも精力的に出演。グループとしては、昨年12月に初の単独ドームコンサートを成功させるなど、その活動の幅を広げている。そんな今イケイケドンドンなジャニーズWESTの顔面偏差値はいかほどか!? 高須クリニック名古屋院・院長の高須幹弥先生、メンバーの顔面分析をお願いしまーす!

■重岡大毅は年上の女性から好まれる
 グループの中心的存在である重岡大毅さんは、パーツの配置が整っているので、イケメンの部類に入ると思います。若干目が小さいですが、それがかえって優しそうな印象を与え、ゴツゴツしていない骨格と相まって、おっとりした癒やし系の雰囲気が出ていますね。甘え上手な弟のような愛らしさを感じるので、年上の女性から好まれる顔だと思います。

 逆に、桐山照史さんはエラの張った四角い輪郭をしていて、アゴ先の骨も発達しているので、男らしい印象を人に与えます。目力もあり、より男らしさを感じるのですが、奥二重なのでギラギラした印象はなく、親しみの持てる顔立ちだと思います。整形してなさそうなナチュラル感のある顔ですね(笑)。ジャニーズファンの女性に「リア恋枠」(リアルに恋をしたいと思うアイドル)といわれているそうですが、男らしさの中に優しさがあり、親近感を与えるあたりが由縁ではないでしょうか。

 中間淳太さんも、エラや頬骨の張った横に広い輪郭をしていますね。彼はお父さんが台湾人のハーフだそうですが、浅黒い肌、大きい口、そして、まぶたの皮膚は厚いのに幅が広い二重など、東南アジアの系統が色濃い顔立ち。中間さんのような目は、整形マニアの間で“食込みの強い二重”といわれていて、日本人が無理して幅広の二重を作るとなりやすいカタチです。でも、東南アジアの方では、天然でよくいる形の二重なので、整形ではないでしょう。台湾などでは、かなりのイケメンだと思いますが、日本だとそこそこかな(笑)?

 藤井流星さんも白人とのハーフのような顔立ちをしていますよね。色白で彫が深く、眉との距離が近い幅広平行型二重やワシ鼻、エラや頬が張っておらずアゴ先の長い面長な輪郭など、典型的なハーフ顔。でも、ハーフではないんですよね? もしかしたら、江戸時代とか遠い祖先で白人の血が入っているのかも(笑)。強いて言うなら中顔面が少し長いですが、かなりのイケメンだと思いますよ。ただ、整いすぎているがゆえ、完璧主義のナルシストのような印象を与えて、近寄り難く感じる女性もいるかもしれません。あと、ホストの男性があこがれる顔ではありますね。

 神山智洋さんは、頬骨が横に張って、顔の横幅が広い、俗にいうヒラメ顔です。頬骨の上に脂肪がついていて、笑うと頬が膨らみます。ジャニーズアイドルですが、顔だけで見ると、女の子に好まれにくいタイプではないでしょうか。目が小さくて、釣り目という印象もありますね。

 濱田崇裕さんも、奥二重で細く、横幅の狭い小さな目をしていますね。その割に鼻は大きく、特に小鼻が横に広がっていて鼻の穴が目立ちます。しかも、中顔面とアゴ先の長い面長な輪郭をしているんです。ただ、気取った感がなく付き合いやすい印象を与えるので、親しみやすい顔だと思います。同じ親しみやすさでも、桐山さんのように「リア恋枠」になるにはちょっとイケメン度が足りないので、三枚目担当かな。麒麟・田村裕さんに似ていますしね(笑)。

 小瀧望さんは、藤井さんと並ぶグループ内での二大イケメンと呼ばれているそうですね。パーツは整っているし、二重もキレイなのですが、目と眉の距離が近いのにまぶたが厚く、眉も濃いのでちょっとクドいかな。アゴもないので頬がぽっちゃりして見えるし、ファンの間でいわれているほどのイケメンではないという印象です。ナルシストだけど、頼りなく子どもっぽい印象を与える顔立ちだと思います。整形でまぶたの脂肪をとって、アゴを出せばかなりイケメンになりますよ。

■ジャニーズWESTが仲良しに見えるワケ
 グループ全体としては、イケメン度の高いメンバーが多めですね。でも、三枚目など親近感を持てる顔のメンバーもいて、バランスが取れていると思います。また、それぞれが我の強そうな印象を与えない顔立ちをしているのも、仲のよさそうなイメージにつながっているのではないでしょうか。グループ内でイケメンが占める割合も高めだし、前回診断したA.B.C‐Zより顔面偏差値は上かな(笑)。ジャニーズ全体で見ても、かなり上位だと思いますよ。

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高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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“各界の北朝鮮”が生んだ遅咲きの新横綱・稀勢の里「風俗店には兄弟子たちと……」

motoki0130
「週刊現代」(2/11号、講談社) 
今週の注目記事・順不同1 「こいつ、本物のバカかもしれない トランプ日本口撃が怖すぎる」(「週刊現代」2/11号) 「反トランプの正体、親トランプの素顔」(「週刊新潮」2/2号) 「トランプに会談を蹴られた安倍首相の“逃げ恥”」(「週刊ポスト」2/10号) 同・2 「前川喜平事務次官に退職金5610万円」(「週刊現代」2/11号) 同・3 「これから始まる一流企業『大合併』実名ですべて書く」(「週刊現代」2/11号) 同・4 「ついに国内で特許承認! 高血圧ワクチン」(「週刊ポスト」2/10号) 同・5 「糸魚川火災『火災保険をもらえた人』『もらえなかった人』」(「週刊現代」2/11号) 同・6 「綱より難しい『稀勢の里』嫁取り物語」(「週刊新潮」2/2号) 同・7 「75歳オーバータクシー運転手、何人いるんですか?」(「週刊ポスト」2/10号) 同・8 「江角マキコ“自爆不倫報道”の哀しみ」(「週刊文春」2/2号) 同・9 「小池知事ブレーンが分裂 豊洲移転派VS.築地残留派」(「週刊朝日」2/3号) 同・10 「韓国『絶望半島』ルポ」(「週刊文春」2/2号) 「それでも韓国と仲良くしないとダメなのか?」(「週刊新潮」2/2号) 同・11 「視聴率が急降下した『報道ステーション』の無害な優等生」(「週刊新潮」2/2号) 同・12 「『8・6秒バズーカー』はまやねん『デキ婚&ラブホ不倫』」(「フライデー」2/10号) 同・13 「あなたの英語はここが惜しい!」(「AERA」2/6号) 同・14 「さらば松方弘樹さん! 懐かしい『酒と女とカネ』の話バラしちゃうよ」(「週刊ポスト」2/10号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週はトランプ大統領の繰り出すとんでもない大統領令に世界中が仰天しているせいか、週刊誌は挙って低調である。  そこで今週は順位なし。最初は1月21日に亡くなった俳優・松方弘樹について。最期を看取ったのは元祇園のホステスで30歳年下の山本万里子だった。彼女は入籍せずに松方に付き添って生きてきた。新潮によれば、愛の巣だったマンションも引き払われ、金銭的余裕もなかったのではないかという。  ポストでビートたけしが松方の思い出を語っている。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)に、レギュラーで10年間出ていた。月曜日に収録が終わると、その足で川崎堀之内のソープランドへみんなで行った。そこの支払いも、その後のクラブも、全部松方が払ったという。京都の超一流のステーキ屋へ5人で食いに行って、ロマネコンティなど10本近く空け、その勘定2,000万円をカードではなく「現金」で払ったそうだ。  たけしならずとも、そんなカネどうやって持っていたのかね?  たけしは、松方は女遊びするから「パイプカットしていた」と証言している。勝新太郎や萬屋錦之介も、晩年はカネに苦労したと聞く。松方も亡くなるときは、マンションも手放さなければならないほどだったようだ。おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな、である。  次はAERAの記事。最近Google翻訳がよくなったという声をよく聞く。私もときどき使っているが、たしかに「ニューヨーク・タイムズ」などの記事を翻訳しても、それなりに内容がわかるぐらいの翻訳力はある。  AERAは、日本語を英語に翻訳するときのコツを紹介している。それには日本語を英語っぽくしてから翻訳することだという。  たとえば「急峻な谷が多く、林道が整備されていないわが国の森林は、木材の運搬が大きな問題になる」というのを、「わが国の森林は、多くの急峻な谷を持つ。林道は整備されていない。それらの事実が伐採とその運搬に困難を与えている」とすればいい。「彼は明日の会合に出席しないと言っていた」を「彼は明日の会合には出席しないだろうと彼は言っていた」とすればいい。  つまり英語の基本文型SVOCにすると、より英語っぽくしてくれるというのである。中学英語で習った簡単なことだが、確かにこうすれば日本語の英文翻訳もかなりこなしてくれる。そのうち英語を含めた外国語を学ぶ必要はなくなるかもしれない。そんな期待を持たせてくれるディープラーニングの進歩である。  お次はフライデー。読者は「8.6秒バズーカ」はまやねん(26)というお笑いコンビの片割れを知っているだろうか。  彼が女の子たちとラブホへしけ込む姿を撮っているが、本筋はそこではなく、はまやねんが子どももいる既婚者だという点にある。鳥取県出身で出来ちゃった婚。子どもと彼女は鳥取にいるそうだ。これだけバッチリ撮られると、弁明に苦労するだろうな。自業自得ではあるが。  おまけのフライデー。覚せい剤疑惑がつきまとうASKAだが、1月23日、その姿が麻布十番の高級ふぐ屋にあったという。そこへ、木梨憲武、騎手の武豊、競泳の萩野公介、後からイチロー、水谷豊も合流したという。ASKAは競輪選手の中野浩一夫妻との会食だったので、別々らしいが、なかなか豪華な顔ぶれではある。そういえばこのところ安いふぐしか食べてない。たまには麻布十番の「ふぐ武」へでも行きたいな。あそこはふぐ屋なのにキムチがあったと思うが、今はどうなのかな。  さて、テレ朝の『報道ステーション』は、古舘から局アナの富川悠太アナに変わったが、視聴率は順調だと思っていた。だが、新潮によると数字が急降下し、1月は4日が過去最低クラスの6.7%、第2週の平均も9.38%と1ケタ台に落ち込んでいるという。  優等生的で真面目な富川は、私は好感を持って見ている。古舘のようにわざとらしさがなく、盛り上げ方に難はあるが、もともとニュースは正確に伝わればいいのだ。  問題があるとするならば、横にいるコメンテーターの元共同通信の後藤健次ではないか。彼は政治畑が長い分、安倍首相などにパイプがあるのだろうが、そのため安倍政権に対して歯切れが悪い。  これは他の局の番組に出ている時事通信の田崎史郎にもいえることである。この人選を変えたら、ずいぶん違うと思う。  ところで慰安婦像をめぐって日韓のいがみ合いは日増しに激しさを増している。新潮のいうように、元慰安婦へ支援金10億円を支払うことで日韓は合意した。それに対して韓国側は日本大使館前の慰安婦像撤去に努力するとしていたが、朴槿恵大統領がスキャンダルで事実上失脚すると、この合意がなかったかのように韓国国内で慰安婦像設置運動があちこちで起きている。釜山の総領事館前に慰安婦像を設置したことに怒った安倍首相は、日本大使を一時帰国させた。だが新潮によると、今年12月に竹島に慰安婦像を設置する動きまで出てきているというのである。  ここまでする国と日本は「仲良くしないといけないのか」と新潮は疑問を呈している。文春がルポしているように、朴大統領と親しかった崔順実の傍若無人な金満ぶりは、財閥・サムソン電子副会長の逮捕状が請求されるまでに広がり、燃え上がった国民の怒りのはけ口が日本へ向かったことは確かであろう。日本では、ネット住民が「韓国と断交せよ」と大声を上げている。だが、今春といわれる大統領選で反日派が勝てば、中国との連携をさらに強め、北朝鮮は日本への挑発をこれまで以上にやってくるかもしれない。  トランプ政権はオバマ以上に日本の後ろ盾になるとは考えにくい。そうなればいうまでもなかろう。安倍がやらなければいけないことは、日中、日韓の関係を良好にして、それを背景にトランプ政権と本音で語り合うことであるはずだ。  韓国は私から見ても「こまったちゃん」ではあるが、ここは大人として韓国を導いてやるぐらいの気構えでいてほしいと、私は思う。  閑話休題。日本映画界が久しぶりに活況である。特にアニメ映画『君の名は。』が興収200億円を超えた。私は未見だが、やはりアニメでキネマ旬報で第1位になった『この世界の片隅に』を遅ればせながら見た。  広島の呉が舞台なので、戦争と原爆の泣かせ映画かと思っていたが、そうではなかった。戦前、戦中を生き抜いたひとりの女性の生活を淡々と描いたものだった。  アニメということもあるのだろう。焼夷弾で町が燃え上がるシーンも、死体が埋め尽くす光景も、何かおとぎの国の話のように思えたが、見終わると、何か心の中に戦争という悲劇がもたらした重いものがオリのように沈んでいた。  封切り日にスコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』を見た。遠藤周作の原作に感動した彼が、長年温めてきた企画だという。ポルトガル人の宣教師2人が、師と仰ぎ日本に渡って布教活動をしていた宣教師が「棄教」したという知らせを受け、長崎へ向かう。隠れキリシタンの村人が彼らを匿うが、次々に役人に捕まり、激しい拷問を受け、棄教を迫られる。  全編暗い色調。自分たちを守るために苦しむ信者たちを見て、宣教師のひとりは、「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか」と問う。  私のような信仰心の薄い人間には「神の沈黙」という主題がピンとはこないが、これだけの重いテーマを描ききったスコセッシはさすがだと思う。  映画といえば、オリバー・ストーン監督が来日し『スノーデン』について語った。新潮は、オリバー監督は9度にわたってスノーデンにインタビューしたという。 「とりわけ日本にとって衝撃的なのは、横田基地での勤務を回想するシーン」(新潮)。アメリカによって送電網やダム、病院などのインフラに不正プログラムが仕込まれていて、もし日本が同盟国でなくなったときは、不正プログラムが起動し、日本全体のインフラは壊滅すると証言していることだ。  スノーデンは日本やドイツなどの同盟国の首脳らの通信がNSAの監視対象だったことを明るみに出した。いまだにアメリカはそうした情報収集活動を止めていない。集められたマル秘情報がトランプ大統領に上げられると考えると、背筋がゾッとする。  さて、小池都知事が来る都議選で豊洲移転問題を掲げ、都民に築地残留か否かを問うことを考えていると週刊朝日が報じている。地下水のモリタリング調査で大量のベンゼンが検出されたことで、なぜこのような土地に移転しようとしたのか、石原慎太郎元都知事を証人喚問すると小池都知事がいい始めた。  それは当然やるべきだが、豊洲移転問題でグズグズしているのは朝日によると、小池のブレーンの中でも意見が割れているからだという。上山信一特別顧問ら多くは「できてしまったから当然豊洲移転でしょう」と考えているそうだが、都の市場問題プロジェクトチームの座長・小島敏郎顧問は築地残留派。  また小池本人は、08年に出した共著『東京WOMEN大作戦』(小学館)の中で、「築地市場の建物だけを建て直すのが一番妥当」だといっているそうで、残留派ではないかと朝日は見ている。だが、そうとう前の本だから、そうとはいい切れないと思う。  困った小池は、都民に丸投げしようというのだが、都民のひとりとして「ふざけるな」といいたい。  石原元都知事や内田茂都議連中の豊洲移転に絡んだ利権構造は明らかにすべきだが、移転問題は速やかに知事が決断するのが筋だろう。都議選の投票日は7月2日である。そんな優柔不断な都知事では、これまでの連中と変わるところがない。  女優の江角マキコ(50)が突然「引退する」と表明した。どうやら夫とは別居状態で、A氏という投資詐欺集団の一味で、昨年8月に逮捕されたことのある人間と「不倫」しているといわれている。この詐欺には江角も被害に遭っているのだ。江角はA氏とは被害を受けた交渉のために会っていると弁明しているが、フライデーは2人が深夜に並んで歩いているところを激写している。  江角の夫も、女性自身の取材に対して「ずっと前から嘘をついて外泊したり、妻の行動はおかしかった」と語っている。江角が主演したドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)の決めゼリフ、「自分でしたことの始末は自分でつけろ」といえるかな?  ポストの素朴な疑問特集。今週は75歳を超えるドライバーの死亡事故率は2倍になるという警察庁の発表を受けて、ではタクシードライバーにはどれぐらいの75歳オーバー運転手がいるのかと調べてみた。  大手のタクシー会社に聞いたが、どこもハッキリした答えはなかったようだ。そこでポストが独自に調べると、東京地区では75歳~79歳の運転手は2,522人。80歳以上も442人いる。大阪地区は75歳以上が1,416人で、個人タクシー運転手の1割以上が75歳オーバーだそうだ。  08年からの道交法改正で「もみじマーク」の掲示は努力義務になったから、タクシーに貼ってあるのを見ないが、もし貼っていれば相当な数のタクシーが「もみじマーク」になる。1月30日から東京のタクシーの初乗りが「約1km380円~410円」になった。高齢者が気軽に乗れるタクシーという考えはいいが、運転するのも乗客も高齢者ばかりということになりかねない。  それはそれでいいが、私も含めて高齢者は短気である。目も耳も不自由になっているのに、ちょっとしたことでカーッとして、無茶な運転をしないように心がけてもらいたいものだ。  さて、実に19年ぶりの日本人横綱の誕生は、相撲協会にとっても悲願であった。「きせのん」こと稀勢の里(30)が大きな話題である。  2002年に中学卒業とともに鳴戸部屋(現田子ノ浦部屋)へ入門。入る決め手は「角界一多い稽古量」だったという。文春で相撲関係者がこう語っている。 「一日に百番取るのが当たり前。馴れ合いを生まないよう出稽古も禁止で、“各界の北朝鮮”とも言われていた」  好きな言葉は「我慢と辛抱」。初土俵から頭角を現し、史上2番目の早さで新入幕を果たし、19歳11カ月で三役に昇進する。新潮で相撲ジャーナリストが、21歳2カ月で横綱になった北の湖が「自分と同じか、それより上のレベルだ」といっていたというぐらい、将来を嘱望されていた。  だが、大関になり5回の綱取りに挑むが、肝心なところで「勝負弱さ」を露呈し、ことごとく失敗してしまう。そんな苦闘の末、新入幕から73場所、昭和以降最も遅い横綱昇進となった。白鵬に明らかに衰えが見えた今、稀勢の里に集まる期待は大きい。茨城県牛久市出身。好きな音楽は「浪曲」。風俗店には兄弟子たちと出かけていたようだが、独身である。  この日本は、鴨長明の『方丈記』を持ち出すまでもなく、天変地異の多い国である。  長明はしたがって、家などにカネをかけ飾り立てるのはムダだといっているが、現代では火災保険や地震保険があるから安心だと、思い違いしている人も多いに違いない。  現代は糸魚川で起きた大火災で被災した人たちの声を聞きながら、火災保険について考えようという特集を組んでいる。全焼か半焼かでも大きく違うが、古い火災保険では、年数が経てば出る保険金も安くなってしまう。  だが、火災保険の「再調達価額契約」というのがあり、古い家でも「今、その建物と同じものを建てたらいくらかかるか」という考え方で保険金の支払い上限が決まる。  この保険が現在の主流だそうで、各社が競って商品を出している。 「これらの場合、例えば東京都内に立つ築20年、新築時の建物価格が3000万円の一軒家であれば、家財補償も付けて年額4万~5万円(5年契約)が標準的な保険料となる」(現代)  これに地震保険をつけておけば、万全とはいかないまでも、もしものときは、かなり助かるはずだ。今すぐ入っておくにこしたことはないだろうが、先立つものがな……。  先週、ポストは、これから老化はワクチンで防ぐ時代になるという特集をやった。ワクチンだから、治すというより「予防する」というところに重点をおくという。  今週のポストでも、画期的なワクチンが開発されていると報じている。なぜ日本でワクチンが普及しないかというと、予防ではおカネが取れないから、医療ムラはワクチン普及に積極的ではないのだとポストは批判した上で、高血圧ワクチンが国内で特許の承認を取ったと報じている。  何しろ一回の投与で数年間効果が持続するというのだからすごい。  特許が承認されたのはバイオベンチャー・アンジェスMG。そこと共同研究している大阪大学の森下竜一教授はこう語る。 「高血圧ワクチンを投与すると『アンジオテンシンII』(血圧を上げる物質=筆者注)の作用を抑える抗体が体内で生成される。DNAそのものを投与することで、長く抗体が維持され血圧の上昇も長期間避けられるのです」  夢のようなワクチンだが、実用化にはあと4~5年はかかるそうだ。  認知症も日本人に多いアルツハイマー型は、アミロイドβの蓄積を防げば「予防」できるという考え方で、新薬が開発されつつあるという。自分勝手で申し訳ないが、早く実用化されてほしいと思う。私の認知症がこれ以上悪くならないうちに。  さて、現代が実名で「メガ合併」が起きる企業はどこかという特集を組んでいる。  きっかけは、みずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスが、傘下の資産管理銀行を統合すると報じられたことによる。  日本の三大銀行でさえ、独立して生き残ることは難しいと考え始めているというのだ。  だが、こうしたことや東芝の凋落、ソニーやパナソニックの現状を見ると、これからは生き残ろうとすれば合併していくしかないことは、火を見るより明らかである。コカ・コーラグループとキリンビバレッジ。三越伊勢丹と高島屋。フジ・メディアHDがWOWOWに触手を伸ばしている。  電通と博報堂。JALとANA。パナソニックと日立。三井物産と住友商事。ゆくゆくは斜陽産業になっていく自動車も、ソフトバンク、ホンダ、トヨタ連合ができる可能性あり。  どんな合併が起こっても不思議はない。私は講談社と小学館の合併もありだと思っている。もはや、日本の企業の大半が斜陽に入ったといってもいい。合併か外国企業への身売りか、生き残るにはそれしかないはずだ。  ところで、本来なら天下りをチェックする役所である文部科学省で、09年頃から人事課OBを通じた組織ぐるみの再就職斡旋が行われてきたことが発覚した。  中でも悪質なのは、早稲田大学へ天下った吉田大輔前高等教育局長のケースである。文科省の人事課が早稲田に対して吉田の天下りを働きかけたにもかかわらず、内閣府の再就職等監視委員会の調査に備え、吉田や早稲田に対して虚偽の仮想問答集まで準備していた。  そこには吉田が自発的に面接を受け、採用されたとあった。嘘っぱちである。吉田は文科省を退職したときに5,260万円の退職金を受け取り、早稲田でも年収1,400万円もらっていたという。  私もやっていた非常勤講師などは、1回でもらう講師料は雀の涙ほどもない。第一、吉田が何を教えられるというのか。最低の教育とはどういうことかを、身をもって学生たちに教えていたのだろうか。だいたい、官僚上がりの教授は、私の経験では態度が横柄なのが多い。高級官僚出身というだけで、訳も分からず敬ってしまう学生が多いからだ。  しかも現代によれば、こうしたことをやってきた元締めの事務次官、前川喜平が引責辞任したにもかかわらず、退職金の5,610万円を受け取るつもりだというのだ。  麻生太郎財務相は、蓮舫民進党代表に対して、「天下りという言葉は安易に使われない方が良いと思います。いかにも上から目線に感じます」と答弁したとasahi.comが報じている。  天上がりでもいいが、官僚の中にも優秀なのはいくらかはいるだろうから、そうした人間を民間で活用する仕組みをこそ、本気で考えるべきである。  ところでMXテレビが1月2日に放送した『ニュース女子』が、軍事ジャーナリストを名乗る人間などを登場させ、沖縄の高江ヘリパッド建設問題に反対する人たちを「カメラを向けると襲撃に来る」「テロリストみたい」などといったことが大きな問題になっている。  さらに「反対派の中には韓国人はいるわ、中国人はいるわ」などという人種差別につながる発言もあった。あきれた番組だと、メディアの批判が相次いでいるが、おかしなことに、ほとんどのメディアが、この番組のMCをつとめている東京新聞・論説副主幹の長谷川幸洋氏の名前を出さない。  東京新聞といえば、朝日新聞と並んで安倍首相批判を含めて、政権批判を真っ向からしている新聞だが、自社の幹部の問題を名前を出して批判しないというのは、おかしいというより、あってはならないことだ。  たしかにMXは東京新聞の親会社・中日新聞が2番目の株主であるが、そうしたことが関係しているのだろうか。  長谷川氏は、安倍首相に近いことでよく知られる。東京新聞の中では異色の人物ではある。だが、公共の電波を使いながら、こうした偏向番組を流したことを批判しないというのでは、メディアとしての存在自体が問われるはずだ。  東京新聞、お前もか。そう思われないよう、きっちりケジメをつけないと、読者が離れていく。  トランプ大統領の暴走が止まらない。メキシコ国境にトランプの長城を築き、何兆円もの費用をメキシコ側に払わせるといって、メキシコ国民を激怒させた。  トランプ政権のスティーブン・バノン大統領上級顧問兼首席戦略官が26日のニューヨーク・タイムズ紙の電話インタビューで、「メディアは恥ずかしい思いをし、屈辱を与えられるべきだ。黙ってしばらく聞いていろ」と威嚇したと朝日新聞が報じている。  まさに「バカは隣の火事より怖い」である。こんな連中と話し合いをしなければいけない安倍首相が可哀相に見えるぐらいだ。急いで首脳会談などやらないほうがいい。  文春は、元国連大使でトランプ政権の高官候補といわれるジョン・ボルト氏が米ウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿して「在沖縄米軍の少なくとも一部を(台湾に)再配備してもいいかもしれない」といい、物議を醸しているという。  そんなことをすれば中国が黙っていないことはもちろんのこと、対中関係を悪化させたくない台湾にとっても迷惑だし、日本も中国の脅威にこれまで以上に怯えなくてはいけなくなる。  トランプ外交は、世界からそっぽを向かれ始めている。証拠に「シリア内戦をめぐるアサド政権と反体制派の和平協議で、昨年末に発効した停戦合意を完全に履行させるため、仲介役のロシア、トルコ、イランによる停戦監視の仕組みを設けるとした共同声明を発表した」(朝日新聞1月25日付)。アメリカ抜きで動き始めているのである。  現代は「こいつ、本物のバカかもしれない」として、80年代にトランプのゴーストライターを18カ月やっていたトニー・シュウォーツ氏を登場させ、こういわせている。 「どのような話題をふってみても、インタビューが5分と続くことはありませんでした。彼は一つのテーマに集中することができない性格で、過去のことを聞いても『終わったことを話してもしょうがない』と怒り出す始末。まるで教室でじっとしていられない幼稚園児のようでした。トランプ氏のような人物が、核ミサイルのボタンを押す決定権を握っているということは、恐怖以外のなにものでもありません」  彼はまた、知的水準の低さは驚くべきもので、情報源はテレビ、彼が本を読んでいるところも、自宅やオフィスに本を見たこともないという。  また、トランプ大統領は周りにウォールストリート関係者を多数置いているから、政権下でインサイダー取引や相場操縦が行われる可能性を危惧する声まである。  日本を含めた世界中のトランプ大統領への見通しが甘かったことは、わずか1週間ほどしか経っていないのに証明された。  中でも安倍首相は、大甘の最たるものだろう。  まあ、この人に相手の人柄や能力を見分ける力が備わっていると考えるほうが無理があろうが。ポストは、安倍首相はトランプが就任してすぐに首脳会談をやり、首脳同士でも蜜月なところを世界に知らしめたいとトランプ大統領側に申し込んでいたが、逃げられてしまって恥をかいたと報じている。  電話会談でも各国首脳の後塵を拝した。  だが、なんとしてもトランプにお目もじしたいと懇願して、会えることにはなったが、向こう側がこういう条件を出したというのだ。  麻生副総理の同席だ。なぜなら、トランプは大の王室好きで、英国のメイ首相が最初の会談相手になったのも、英国側が今夏、トランプを国賓として招待し、エリザベス女王との会見をセットすると打診したからだと、自民党の外交族議員が明かしている。  したがって、日本の皇族と縁戚である麻生氏に同行してもらうという条件で、首脳会談を持ちかけたら、乗ってきたというのである。  どこまで信じられる話かわからないが、このような相手と急いで会うことはなかろうと思うのだが。首相がそんな具合だから、日本の企業も早々とトランプに跪くところが次々に出てくる。 「トランプ米大統領が、中東・アフリカの7カ国の国民や難民の入国を一時禁止したことを受け、日本航空は30日、対象の国のパスポートを持つ旅行者が米国行きの便に搭乗を希望した場合、米担当当局に入国できるかどうか事前に照会することを決めた。入国できないと回答された場合、搭乗前に旅行者に知らせる」(asahi.com1月30日14時52分)  搭乗者が自己判断すればいいことで、飛行機会社がそんなことをする必要はない。  この国はもともと、強いものには巻かれろというのが生き方の基本にある。戦前の軍、終戦後の占領軍、そして今は数だけはある自民党政権に唯々諾々と従うのが、日本人の日本人らしい生き方なのである。  このままいけば早晩トランプ政権は国内外から批判を受け、立ち往生すること間違いない。自らすすんでひれ伏すことはない。しばらくは高みの見物といくのも、日本人的な生き方だと思うのだが。 【巻末付録】  まずはポストから。巻頭は「あの時君は若かった!! はじめての水着スペシャル」。井上和香、雛形あきこ、井上晴美など。  後半は「ピンクの殿堂 新東宝映画の女神たち」。新東宝という名前は、われわれ世代には懐かしい。  新東宝はヴェネチア映画祭で国際賞を受賞した『西鶴一代女』などを作ったが、その後エログロ路線に転換して、50年間で1,000本以上のピンク映画を世に送り出してきた。  こうした粗製濫造の中からいい監督も生みだし、その後、日活ロマンポルノへとつながっていく。  袋とじはフィリピン女優の「ルビー・モレノ」。日本でいうと「こつまなんきん」とでもいうのか、東洋系の美人の典型として、一時は人気があった。  あとは「美人すぎる雀士」という、なんだかよくわからないグラビア。最後は「杉浦幸 解放」という女優の完全ヘアヌードのアンコール。  現代は『動物戦隊ジュウオウジャー』のヒロイン「柳美希」。このところ出ている女優の肩書きが長くて読みづらい。  失礼だがあまり名のない女優を起用すると、いろいろ説明しなくてはならないから致し方ないのだろうが。  後半は「週刊現代でしか見られない! 元NHK山形キャスター 古瀬絵理」のスイカップ。  次は「写真家D・ハミルトンが撮った 美しき女優ヌード」。ハミルトンは昨年11月に亡くなったという。  袋とじは「大コーフン! たかしょーのノーパン喫茶」。早くも賞味期限切れのような彼女を見ていると、何かしら哀れを誘うものがあるように思うのは、年をとったせいか。  というわけで今週はどちらもイマイチ、興奮度が足りない。よって引き分けとする。 (文=元木昌彦)

“各界の北朝鮮”が生んだ遅咲きの新横綱・稀勢の里「風俗店には兄弟子たちと……」

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「週刊現代」(2/11号、講談社) 
今週の注目記事・順不同1 「こいつ、本物のバカかもしれない トランプ日本口撃が怖すぎる」(「週刊現代」2/11号) 「反トランプの正体、親トランプの素顔」(「週刊新潮」2/2号) 「トランプに会談を蹴られた安倍首相の“逃げ恥”」(「週刊ポスト」2/10号) 同・2 「前川喜平事務次官に退職金5610万円」(「週刊現代」2/11号) 同・3 「これから始まる一流企業『大合併』実名ですべて書く」(「週刊現代」2/11号) 同・4 「ついに国内で特許承認! 高血圧ワクチン」(「週刊ポスト」2/10号) 同・5 「糸魚川火災『火災保険をもらえた人』『もらえなかった人』」(「週刊現代」2/11号) 同・6 「綱より難しい『稀勢の里』嫁取り物語」(「週刊新潮」2/2号) 同・7 「75歳オーバータクシー運転手、何人いるんですか?」(「週刊ポスト」2/10号) 同・8 「江角マキコ“自爆不倫報道”の哀しみ」(「週刊文春」2/2号) 同・9 「小池知事ブレーンが分裂 豊洲移転派VS.築地残留派」(「週刊朝日」2/3号) 同・10 「韓国『絶望半島』ルポ」(「週刊文春」2/2号) 「それでも韓国と仲良くしないとダメなのか?」(「週刊新潮」2/2号) 同・11 「視聴率が急降下した『報道ステーション』の無害な優等生」(「週刊新潮」2/2号) 同・12 「『8・6秒バズーカー』はまやねん『デキ婚&ラブホ不倫』」(「フライデー」2/10号) 同・13 「あなたの英語はここが惜しい!」(「AERA」2/6号) 同・14 「さらば松方弘樹さん! 懐かしい『酒と女とカネ』の話バラしちゃうよ」(「週刊ポスト」2/10号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週はトランプ大統領の繰り出すとんでもない大統領令に世界中が仰天しているせいか、週刊誌は挙って低調である。  そこで今週は順位なし。最初は1月21日に亡くなった俳優・松方弘樹について。最期を看取ったのは元祇園のホステスで30歳年下の山本万里子だった。彼女は入籍せずに松方に付き添って生きてきた。新潮によれば、愛の巣だったマンションも引き払われ、金銭的余裕もなかったのではないかという。  ポストでビートたけしが松方の思い出を語っている。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)に、レギュラーで10年間出ていた。月曜日に収録が終わると、その足で川崎堀之内のソープランドへみんなで行った。そこの支払いも、その後のクラブも、全部松方が払ったという。京都の超一流のステーキ屋へ5人で食いに行って、ロマネコンティなど10本近く空け、その勘定2,000万円をカードではなく「現金」で払ったそうだ。  たけしならずとも、そんなカネどうやって持っていたのかね?  たけしは、松方は女遊びするから「パイプカットしていた」と証言している。勝新太郎や萬屋錦之介も、晩年はカネに苦労したと聞く。松方も亡くなるときは、マンションも手放さなければならないほどだったようだ。おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな、である。  次はAERAの記事。最近Google翻訳がよくなったという声をよく聞く。私もときどき使っているが、たしかに「ニューヨーク・タイムズ」などの記事を翻訳しても、それなりに内容がわかるぐらいの翻訳力はある。  AERAは、日本語を英語に翻訳するときのコツを紹介している。それには日本語を英語っぽくしてから翻訳することだという。  たとえば「急峻な谷が多く、林道が整備されていないわが国の森林は、木材の運搬が大きな問題になる」というのを、「わが国の森林は、多くの急峻な谷を持つ。林道は整備されていない。それらの事実が伐採とその運搬に困難を与えている」とすればいい。「彼は明日の会合に出席しないと言っていた」を「彼は明日の会合には出席しないだろうと彼は言っていた」とすればいい。  つまり英語の基本文型SVOCにすると、より英語っぽくしてくれるというのである。中学英語で習った簡単なことだが、確かにこうすれば日本語の英文翻訳もかなりこなしてくれる。そのうち英語を含めた外国語を学ぶ必要はなくなるかもしれない。そんな期待を持たせてくれるディープラーニングの進歩である。  お次はフライデー。読者は「8.6秒バズーカ」はまやねん(26)というお笑いコンビの片割れを知っているだろうか。  彼が女の子たちとラブホへしけ込む姿を撮っているが、本筋はそこではなく、はまやねんが子どももいる既婚者だという点にある。鳥取県出身で出来ちゃった婚。子どもと彼女は鳥取にいるそうだ。これだけバッチリ撮られると、弁明に苦労するだろうな。自業自得ではあるが。  おまけのフライデー。覚せい剤疑惑がつきまとうASKAだが、1月23日、その姿が麻布十番の高級ふぐ屋にあったという。そこへ、木梨憲武、騎手の武豊、競泳の萩野公介、後からイチロー、水谷豊も合流したという。ASKAは競輪選手の中野浩一夫妻との会食だったので、別々らしいが、なかなか豪華な顔ぶれではある。そういえばこのところ安いふぐしか食べてない。たまには麻布十番の「ふぐ武」へでも行きたいな。あそこはふぐ屋なのにキムチがあったと思うが、今はどうなのかな。  さて、テレ朝の『報道ステーション』は、古舘から局アナの富川悠太アナに変わったが、視聴率は順調だと思っていた。だが、新潮によると数字が急降下し、1月は4日が過去最低クラスの6.7%、第2週の平均も9.38%と1ケタ台に落ち込んでいるという。  優等生的で真面目な富川は、私は好感を持って見ている。古舘のようにわざとらしさがなく、盛り上げ方に難はあるが、もともとニュースは正確に伝わればいいのだ。  問題があるとするならば、横にいるコメンテーターの元共同通信の後藤健次ではないか。彼は政治畑が長い分、安倍首相などにパイプがあるのだろうが、そのため安倍政権に対して歯切れが悪い。  これは他の局の番組に出ている時事通信の田崎史郎にもいえることである。この人選を変えたら、ずいぶん違うと思う。  ところで慰安婦像をめぐって日韓のいがみ合いは日増しに激しさを増している。新潮のいうように、元慰安婦へ支援金10億円を支払うことで日韓は合意した。それに対して韓国側は日本大使館前の慰安婦像撤去に努力するとしていたが、朴槿恵大統領がスキャンダルで事実上失脚すると、この合意がなかったかのように韓国国内で慰安婦像設置運動があちこちで起きている。釜山の総領事館前に慰安婦像を設置したことに怒った安倍首相は、日本大使を一時帰国させた。だが新潮によると、今年12月に竹島に慰安婦像を設置する動きまで出てきているというのである。  ここまでする国と日本は「仲良くしないといけないのか」と新潮は疑問を呈している。文春がルポしているように、朴大統領と親しかった崔順実の傍若無人な金満ぶりは、財閥・サムソン電子副会長の逮捕状が請求されるまでに広がり、燃え上がった国民の怒りのはけ口が日本へ向かったことは確かであろう。日本では、ネット住民が「韓国と断交せよ」と大声を上げている。だが、今春といわれる大統領選で反日派が勝てば、中国との連携をさらに強め、北朝鮮は日本への挑発をこれまで以上にやってくるかもしれない。  トランプ政権はオバマ以上に日本の後ろ盾になるとは考えにくい。そうなればいうまでもなかろう。安倍がやらなければいけないことは、日中、日韓の関係を良好にして、それを背景にトランプ政権と本音で語り合うことであるはずだ。  韓国は私から見ても「こまったちゃん」ではあるが、ここは大人として韓国を導いてやるぐらいの気構えでいてほしいと、私は思う。  閑話休題。日本映画界が久しぶりに活況である。特にアニメ映画『君の名は。』が興収200億円を超えた。私は未見だが、やはりアニメでキネマ旬報で第1位になった『この世界の片隅に』を遅ればせながら見た。  広島の呉が舞台なので、戦争と原爆の泣かせ映画かと思っていたが、そうではなかった。戦前、戦中を生き抜いたひとりの女性の生活を淡々と描いたものだった。  アニメということもあるのだろう。焼夷弾で町が燃え上がるシーンも、死体が埋め尽くす光景も、何かおとぎの国の話のように思えたが、見終わると、何か心の中に戦争という悲劇がもたらした重いものがオリのように沈んでいた。  封切り日にスコセッシ監督の『沈黙-サイレンス-』を見た。遠藤周作の原作に感動した彼が、長年温めてきた企画だという。ポルトガル人の宣教師2人が、師と仰ぎ日本に渡って布教活動をしていた宣教師が「棄教」したという知らせを受け、長崎へ向かう。隠れキリシタンの村人が彼らを匿うが、次々に役人に捕まり、激しい拷問を受け、棄教を迫られる。  全編暗い色調。自分たちを守るために苦しむ信者たちを見て、宣教師のひとりは、「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか」と問う。  私のような信仰心の薄い人間には「神の沈黙」という主題がピンとはこないが、これだけの重いテーマを描ききったスコセッシはさすがだと思う。  映画といえば、オリバー・ストーン監督が来日し『スノーデン』について語った。新潮は、オリバー監督は9度にわたってスノーデンにインタビューしたという。 「とりわけ日本にとって衝撃的なのは、横田基地での勤務を回想するシーン」(新潮)。アメリカによって送電網やダム、病院などのインフラに不正プログラムが仕込まれていて、もし日本が同盟国でなくなったときは、不正プログラムが起動し、日本全体のインフラは壊滅すると証言していることだ。  スノーデンは日本やドイツなどの同盟国の首脳らの通信がNSAの監視対象だったことを明るみに出した。いまだにアメリカはそうした情報収集活動を止めていない。集められたマル秘情報がトランプ大統領に上げられると考えると、背筋がゾッとする。  さて、小池都知事が来る都議選で豊洲移転問題を掲げ、都民に築地残留か否かを問うことを考えていると週刊朝日が報じている。地下水のモリタリング調査で大量のベンゼンが検出されたことで、なぜこのような土地に移転しようとしたのか、石原慎太郎元都知事を証人喚問すると小池都知事がいい始めた。  それは当然やるべきだが、豊洲移転問題でグズグズしているのは朝日によると、小池のブレーンの中でも意見が割れているからだという。上山信一特別顧問ら多くは「できてしまったから当然豊洲移転でしょう」と考えているそうだが、都の市場問題プロジェクトチームの座長・小島敏郎顧問は築地残留派。  また小池本人は、08年に出した共著『東京WOMEN大作戦』(小学館)の中で、「築地市場の建物だけを建て直すのが一番妥当」だといっているそうで、残留派ではないかと朝日は見ている。だが、そうとう前の本だから、そうとはいい切れないと思う。  困った小池は、都民に丸投げしようというのだが、都民のひとりとして「ふざけるな」といいたい。  石原元都知事や内田茂都議連中の豊洲移転に絡んだ利権構造は明らかにすべきだが、移転問題は速やかに知事が決断するのが筋だろう。都議選の投票日は7月2日である。そんな優柔不断な都知事では、これまでの連中と変わるところがない。  女優の江角マキコ(50)が突然「引退する」と表明した。どうやら夫とは別居状態で、A氏という投資詐欺集団の一味で、昨年8月に逮捕されたことのある人間と「不倫」しているといわれている。この詐欺には江角も被害に遭っているのだ。江角はA氏とは被害を受けた交渉のために会っていると弁明しているが、フライデーは2人が深夜に並んで歩いているところを激写している。  江角の夫も、女性自身の取材に対して「ずっと前から嘘をついて外泊したり、妻の行動はおかしかった」と語っている。江角が主演したドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)の決めゼリフ、「自分でしたことの始末は自分でつけろ」といえるかな?  ポストの素朴な疑問特集。今週は75歳を超えるドライバーの死亡事故率は2倍になるという警察庁の発表を受けて、ではタクシードライバーにはどれぐらいの75歳オーバー運転手がいるのかと調べてみた。  大手のタクシー会社に聞いたが、どこもハッキリした答えはなかったようだ。そこでポストが独自に調べると、東京地区では75歳~79歳の運転手は2,522人。80歳以上も442人いる。大阪地区は75歳以上が1,416人で、個人タクシー運転手の1割以上が75歳オーバーだそうだ。  08年からの道交法改正で「もみじマーク」の掲示は努力義務になったから、タクシーに貼ってあるのを見ないが、もし貼っていれば相当な数のタクシーが「もみじマーク」になる。1月30日から東京のタクシーの初乗りが「約1km380円~410円」になった。高齢者が気軽に乗れるタクシーという考えはいいが、運転するのも乗客も高齢者ばかりということになりかねない。  それはそれでいいが、私も含めて高齢者は短気である。目も耳も不自由になっているのに、ちょっとしたことでカーッとして、無茶な運転をしないように心がけてもらいたいものだ。  さて、実に19年ぶりの日本人横綱の誕生は、相撲協会にとっても悲願であった。「きせのん」こと稀勢の里(30)が大きな話題である。  2002年に中学卒業とともに鳴戸部屋(現田子ノ浦部屋)へ入門。入る決め手は「角界一多い稽古量」だったという。文春で相撲関係者がこう語っている。 「一日に百番取るのが当たり前。馴れ合いを生まないよう出稽古も禁止で、“各界の北朝鮮”とも言われていた」  好きな言葉は「我慢と辛抱」。初土俵から頭角を現し、史上2番目の早さで新入幕を果たし、19歳11カ月で三役に昇進する。新潮で相撲ジャーナリストが、21歳2カ月で横綱になった北の湖が「自分と同じか、それより上のレベルだ」といっていたというぐらい、将来を嘱望されていた。  だが、大関になり5回の綱取りに挑むが、肝心なところで「勝負弱さ」を露呈し、ことごとく失敗してしまう。そんな苦闘の末、新入幕から73場所、昭和以降最も遅い横綱昇進となった。白鵬に明らかに衰えが見えた今、稀勢の里に集まる期待は大きい。茨城県牛久市出身。好きな音楽は「浪曲」。風俗店には兄弟子たちと出かけていたようだが、独身である。  この日本は、鴨長明の『方丈記』を持ち出すまでもなく、天変地異の多い国である。  長明はしたがって、家などにカネをかけ飾り立てるのはムダだといっているが、現代では火災保険や地震保険があるから安心だと、思い違いしている人も多いに違いない。  現代は糸魚川で起きた大火災で被災した人たちの声を聞きながら、火災保険について考えようという特集を組んでいる。全焼か半焼かでも大きく違うが、古い火災保険では、年数が経てば出る保険金も安くなってしまう。  だが、火災保険の「再調達価額契約」というのがあり、古い家でも「今、その建物と同じものを建てたらいくらかかるか」という考え方で保険金の支払い上限が決まる。  この保険が現在の主流だそうで、各社が競って商品を出している。 「これらの場合、例えば東京都内に立つ築20年、新築時の建物価格が3000万円の一軒家であれば、家財補償も付けて年額4万~5万円(5年契約)が標準的な保険料となる」(現代)  これに地震保険をつけておけば、万全とはいかないまでも、もしものときは、かなり助かるはずだ。今すぐ入っておくにこしたことはないだろうが、先立つものがな……。  先週、ポストは、これから老化はワクチンで防ぐ時代になるという特集をやった。ワクチンだから、治すというより「予防する」というところに重点をおくという。  今週のポストでも、画期的なワクチンが開発されていると報じている。なぜ日本でワクチンが普及しないかというと、予防ではおカネが取れないから、医療ムラはワクチン普及に積極的ではないのだとポストは批判した上で、高血圧ワクチンが国内で特許の承認を取ったと報じている。  何しろ一回の投与で数年間効果が持続するというのだからすごい。  特許が承認されたのはバイオベンチャー・アンジェスMG。そこと共同研究している大阪大学の森下竜一教授はこう語る。 「高血圧ワクチンを投与すると『アンジオテンシンII』(血圧を上げる物質=筆者注)の作用を抑える抗体が体内で生成される。DNAそのものを投与することで、長く抗体が維持され血圧の上昇も長期間避けられるのです」  夢のようなワクチンだが、実用化にはあと4~5年はかかるそうだ。  認知症も日本人に多いアルツハイマー型は、アミロイドβの蓄積を防げば「予防」できるという考え方で、新薬が開発されつつあるという。自分勝手で申し訳ないが、早く実用化されてほしいと思う。私の認知症がこれ以上悪くならないうちに。  さて、現代が実名で「メガ合併」が起きる企業はどこかという特集を組んでいる。  きっかけは、みずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスが、傘下の資産管理銀行を統合すると報じられたことによる。  日本の三大銀行でさえ、独立して生き残ることは難しいと考え始めているというのだ。  だが、こうしたことや東芝の凋落、ソニーやパナソニックの現状を見ると、これからは生き残ろうとすれば合併していくしかないことは、火を見るより明らかである。コカ・コーラグループとキリンビバレッジ。三越伊勢丹と高島屋。フジ・メディアHDがWOWOWに触手を伸ばしている。  電通と博報堂。JALとANA。パナソニックと日立。三井物産と住友商事。ゆくゆくは斜陽産業になっていく自動車も、ソフトバンク、ホンダ、トヨタ連合ができる可能性あり。  どんな合併が起こっても不思議はない。私は講談社と小学館の合併もありだと思っている。もはや、日本の企業の大半が斜陽に入ったといってもいい。合併か外国企業への身売りか、生き残るにはそれしかないはずだ。  ところで、本来なら天下りをチェックする役所である文部科学省で、09年頃から人事課OBを通じた組織ぐるみの再就職斡旋が行われてきたことが発覚した。  中でも悪質なのは、早稲田大学へ天下った吉田大輔前高等教育局長のケースである。文科省の人事課が早稲田に対して吉田の天下りを働きかけたにもかかわらず、内閣府の再就職等監視委員会の調査に備え、吉田や早稲田に対して虚偽の仮想問答集まで準備していた。  そこには吉田が自発的に面接を受け、採用されたとあった。嘘っぱちである。吉田は文科省を退職したときに5,260万円の退職金を受け取り、早稲田でも年収1,400万円もらっていたという。  私もやっていた非常勤講師などは、1回でもらう講師料は雀の涙ほどもない。第一、吉田が何を教えられるというのか。最低の教育とはどういうことかを、身をもって学生たちに教えていたのだろうか。だいたい、官僚上がりの教授は、私の経験では態度が横柄なのが多い。高級官僚出身というだけで、訳も分からず敬ってしまう学生が多いからだ。  しかも現代によれば、こうしたことをやってきた元締めの事務次官、前川喜平が引責辞任したにもかかわらず、退職金の5,610万円を受け取るつもりだというのだ。  麻生太郎財務相は、蓮舫民進党代表に対して、「天下りという言葉は安易に使われない方が良いと思います。いかにも上から目線に感じます」と答弁したとasahi.comが報じている。  天上がりでもいいが、官僚の中にも優秀なのはいくらかはいるだろうから、そうした人間を民間で活用する仕組みをこそ、本気で考えるべきである。  ところでMXテレビが1月2日に放送した『ニュース女子』が、軍事ジャーナリストを名乗る人間などを登場させ、沖縄の高江ヘリパッド建設問題に反対する人たちを「カメラを向けると襲撃に来る」「テロリストみたい」などといったことが大きな問題になっている。  さらに「反対派の中には韓国人はいるわ、中国人はいるわ」などという人種差別につながる発言もあった。あきれた番組だと、メディアの批判が相次いでいるが、おかしなことに、ほとんどのメディアが、この番組のMCをつとめている東京新聞・論説副主幹の長谷川幸洋氏の名前を出さない。  東京新聞といえば、朝日新聞と並んで安倍首相批判を含めて、政権批判を真っ向からしている新聞だが、自社の幹部の問題を名前を出して批判しないというのは、おかしいというより、あってはならないことだ。  たしかにMXは東京新聞の親会社・中日新聞が2番目の株主であるが、そうしたことが関係しているのだろうか。  長谷川氏は、安倍首相に近いことでよく知られる。東京新聞の中では異色の人物ではある。だが、公共の電波を使いながら、こうした偏向番組を流したことを批判しないというのでは、メディアとしての存在自体が問われるはずだ。  東京新聞、お前もか。そう思われないよう、きっちりケジメをつけないと、読者が離れていく。  トランプ大統領の暴走が止まらない。メキシコ国境にトランプの長城を築き、何兆円もの費用をメキシコ側に払わせるといって、メキシコ国民を激怒させた。  トランプ政権のスティーブン・バノン大統領上級顧問兼首席戦略官が26日のニューヨーク・タイムズ紙の電話インタビューで、「メディアは恥ずかしい思いをし、屈辱を与えられるべきだ。黙ってしばらく聞いていろ」と威嚇したと朝日新聞が報じている。  まさに「バカは隣の火事より怖い」である。こんな連中と話し合いをしなければいけない安倍首相が可哀相に見えるぐらいだ。急いで首脳会談などやらないほうがいい。  文春は、元国連大使でトランプ政権の高官候補といわれるジョン・ボルト氏が米ウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿して「在沖縄米軍の少なくとも一部を(台湾に)再配備してもいいかもしれない」といい、物議を醸しているという。  そんなことをすれば中国が黙っていないことはもちろんのこと、対中関係を悪化させたくない台湾にとっても迷惑だし、日本も中国の脅威にこれまで以上に怯えなくてはいけなくなる。  トランプ外交は、世界からそっぽを向かれ始めている。証拠に「シリア内戦をめぐるアサド政権と反体制派の和平協議で、昨年末に発効した停戦合意を完全に履行させるため、仲介役のロシア、トルコ、イランによる停戦監視の仕組みを設けるとした共同声明を発表した」(朝日新聞1月25日付)。アメリカ抜きで動き始めているのである。  現代は「こいつ、本物のバカかもしれない」として、80年代にトランプのゴーストライターを18カ月やっていたトニー・シュウォーツ氏を登場させ、こういわせている。 「どのような話題をふってみても、インタビューが5分と続くことはありませんでした。彼は一つのテーマに集中することができない性格で、過去のことを聞いても『終わったことを話してもしょうがない』と怒り出す始末。まるで教室でじっとしていられない幼稚園児のようでした。トランプ氏のような人物が、核ミサイルのボタンを押す決定権を握っているということは、恐怖以外のなにものでもありません」  彼はまた、知的水準の低さは驚くべきもので、情報源はテレビ、彼が本を読んでいるところも、自宅やオフィスに本を見たこともないという。  また、トランプ大統領は周りにウォールストリート関係者を多数置いているから、政権下でインサイダー取引や相場操縦が行われる可能性を危惧する声まである。  日本を含めた世界中のトランプ大統領への見通しが甘かったことは、わずか1週間ほどしか経っていないのに証明された。  中でも安倍首相は、大甘の最たるものだろう。  まあ、この人に相手の人柄や能力を見分ける力が備わっていると考えるほうが無理があろうが。ポストは、安倍首相はトランプが就任してすぐに首脳会談をやり、首脳同士でも蜜月なところを世界に知らしめたいとトランプ大統領側に申し込んでいたが、逃げられてしまって恥をかいたと報じている。  電話会談でも各国首脳の後塵を拝した。  だが、なんとしてもトランプにお目もじしたいと懇願して、会えることにはなったが、向こう側がこういう条件を出したというのだ。  麻生副総理の同席だ。なぜなら、トランプは大の王室好きで、英国のメイ首相が最初の会談相手になったのも、英国側が今夏、トランプを国賓として招待し、エリザベス女王との会見をセットすると打診したからだと、自民党の外交族議員が明かしている。  したがって、日本の皇族と縁戚である麻生氏に同行してもらうという条件で、首脳会談を持ちかけたら、乗ってきたというのである。  どこまで信じられる話かわからないが、このような相手と急いで会うことはなかろうと思うのだが。首相がそんな具合だから、日本の企業も早々とトランプに跪くところが次々に出てくる。 「トランプ米大統領が、中東・アフリカの7カ国の国民や難民の入国を一時禁止したことを受け、日本航空は30日、対象の国のパスポートを持つ旅行者が米国行きの便に搭乗を希望した場合、米担当当局に入国できるかどうか事前に照会することを決めた。入国できないと回答された場合、搭乗前に旅行者に知らせる」(asahi.com1月30日14時52分)  搭乗者が自己判断すればいいことで、飛行機会社がそんなことをする必要はない。  この国はもともと、強いものには巻かれろというのが生き方の基本にある。戦前の軍、終戦後の占領軍、そして今は数だけはある自民党政権に唯々諾々と従うのが、日本人の日本人らしい生き方なのである。  このままいけば早晩トランプ政権は国内外から批判を受け、立ち往生すること間違いない。自らすすんでひれ伏すことはない。しばらくは高みの見物といくのも、日本人的な生き方だと思うのだが。 【巻末付録】  まずはポストから。巻頭は「あの時君は若かった!! はじめての水着スペシャル」。井上和香、雛形あきこ、井上晴美など。  後半は「ピンクの殿堂 新東宝映画の女神たち」。新東宝という名前は、われわれ世代には懐かしい。  新東宝はヴェネチア映画祭で国際賞を受賞した『西鶴一代女』などを作ったが、その後エログロ路線に転換して、50年間で1,000本以上のピンク映画を世に送り出してきた。  こうした粗製濫造の中からいい監督も生みだし、その後、日活ロマンポルノへとつながっていく。  袋とじはフィリピン女優の「ルビー・モレノ」。日本でいうと「こつまなんきん」とでもいうのか、東洋系の美人の典型として、一時は人気があった。  あとは「美人すぎる雀士」という、なんだかよくわからないグラビア。最後は「杉浦幸 解放」という女優の完全ヘアヌードのアンコール。  現代は『動物戦隊ジュウオウジャー』のヒロイン「柳美希」。このところ出ている女優の肩書きが長くて読みづらい。  失礼だがあまり名のない女優を起用すると、いろいろ説明しなくてはならないから致し方ないのだろうが。  後半は「週刊現代でしか見られない! 元NHK山形キャスター 古瀬絵理」のスイカップ。  次は「写真家D・ハミルトンが撮った 美しき女優ヌード」。ハミルトンは昨年11月に亡くなったという。  袋とじは「大コーフン! たかしょーのノーパン喫茶」。早くも賞味期限切れのような彼女を見ていると、何かしら哀れを誘うものがあるように思うのは、年をとったせいか。  というわけで今週はどちらもイマイチ、興奮度が足りない。よって引き分けとする。 (文=元木昌彦)