――日本のドラマも好きだけど、ハチャメチャ展開な韓ドラが大好き♪ 韓流ドラマの沼に落ちた女2人が、好き放題にドラマ&俳優を語る!
☆T子……冬ソナブームに乗り、韓流沼に足を踏み入れた独身アラフォー。暇を見つけては足しげくソウルに通い、韓国現地にも情報源を持つ。整形女を見抜くのが得意。
★A美……K-POPから韓流にはまり、ドラマもつまみぐいするアラサー女子。K-POPアイドルのリリースイベントでアイドルと恋人つなぎをしながら密着写メを撮るのが今年の目標。
A美 先輩、おかえりなさ~い。今年1発目のソウル旅行はどうでした?
T子 ホテルにこもりっぱなしの5日間(笑)。
A美 もしかしてテレビ見まくりの旅ってやつですか?
T子 さすがA美ちゃん、どうしてわかったの?(笑)
A美 ちょうど友達からそんな話を聞いたばっかりなんですよ~。だから、先輩もそうかなって。私の友達は年末ソウルに滞在して、ホテルでひたすら年末恒例の音楽祭と演技大賞の授賞式を見てたらしいです。
T子 あ~そっち系ね(笑)。私も10年ぐらい前はおんなじことやってたな~。神話や東方神起のパフォーマンスが見たくて、授賞式シーズンのソウルに行ってテレビにかじりついてたから、そのお友達の気持ちはよくわかるわ(笑)。
A美 わざわざ韓国まで行ってテレビ見るだけですよね? 授賞式をやってる会場に行くならわかりますけどー、ただテレビで見るだけって……。
T子 韓国にいて、韓国のテレビで見るのがポイントなのよ!
A美 でも韓国の授賞式って日本でも放送してません?
T子 だからー! 韓国にいて、韓国のテレビで見るってのがポイントなんだってば!! 韓流仲間とチメク(チキンとビール)で乾杯して、テレビ見ながらあーだこーだ言うのが最高なの! 途中で流れるCMもすべて韓国語、目の前には韓国のビールと韓国のチキン。韓国だらけのなかで韓国のテレビを見るなんて、あ~至福のとき。
A美 ふ~ん。そういうもんなんすねー。韓流第一世代のファンはやっぱ違いますねぇ。
T子 今ちょっと馬鹿にしたでしょ?
A美 めっそうもございません! 超尊敬してますよ~。やっぱり思い入れがハンパないっすね! 早く、韓国でのことを教えてくださいよ~。
T子 私の今回の目的は、授賞式じゃなくてドラマを見ること。韓国で放送中のドラマを見るためにソウルに行ったのよ。
A美 そのドラマ、当ててみましょうか? もしかして『トッケビ』?
T子 大正解! やっぱりA美ちゃんも『トッケビ』気になってた?
A美 韓国の友達みんながSNSで絶賛しまくってるんで、今、韓国ドラマといえば『トッケビ』なのかなって。
T子 去年が『太陽の末裔』ブームで街中がソン・ジュンギだらけだったなら、今はあっち行ってもこっち行っても『トッケビ』の話題ばっかり。主演のコン・ユが大フィーバー中よ。ちなみに、『トッケビ』は日本語で「鬼」とか「お化け」。原題を『トッケビ~寂しく燦爛たる神~鬼』と訳してる日本のサイトもあるわね。
A美 鬼? まさかコン・ユが鬼の役ですか? 全身真っ赤に塗ったコン・ユが、鬼柄のパンツを履いてるとか?(笑)
T子 そんなオファーをコン・ユが受けるわけないでしょ! 安心してください、コン・ユに角はついてません(笑)。日本の鬼とはだいぶイメージが違うのよね。
A美 菅田将暉くんの鬼ちゃん的な扮装もしてないんですね。
T子 ごめん、いったん鬼は忘れて(笑)。ドラマは現代劇で、コン・ユがいつものイケメンのまま、素敵に登場するのでご安心を。
A美 このドラマ、たしかイ・ドンウクも出てますよね?
T子 イ・ドンウクは死神の役。ただの死神じゃないよ、記憶喪失の死神。
A美 また、ややこしくなってきましたね(笑)。
T子 不滅の人生を終えるために、人間の花嫁が必要なトッケビと、記憶喪失にかかった死神。彼らの奇妙な同居生活と、彼らの前に現れ、自ら「トッケビの花嫁」だと主張する女子高生の物語。
A美 ひょっとして怖い話ですか?
T子 ううん、ファンタジーラブロマンス。コミカルなシーンも多いよ。コン・ユ演じるキム・シンは、もともと高麗時代に大将軍として王のために戦い、武神と崇められるも、あろうことか、その王によって逆賊に仕立てられ、命を落としてしまうの。彼の遺体は剣が刺さったまま野ざらしにされ、やがて呪いをかけられ、不老不死の“トッケビ”となって900年近く生きることになる。
A美 コン・ユが900歳!?
T子 普通の人の目には見えないんだけど、“トッケビ”の体は今も剣に貫かれたままの状態で、この剣を抜かなければ人生を終わらせることができないの。その剣を抜くことができるのは、トッケビの花嫁だけ。
A美 そこでさっきの「トッケビの花嫁だと主張する女子高生」が関係してくると。
T子 そうそう。この女子高生ってのも、普通の女子高生じゃなくてね。彼女の母親は、彼女がまだおなかにいるときにひき逃げに遭い、本来ならここで母親と彼女の人生は終わるはずだったの。でも、母親の「助けて~」の叫び声を耳にしたトッケビが母親を助けて、おかげでおなかにいた彼女も死なずに生きることになりましたとさ。
A美 死神のドンウクは?
T子 彼もこの事件に関係してて、母親がひき逃げされたとき、死神は事故現場に母親とおなかの赤ちゃんを迎えにきたけど、その場所に着いたら、すでに母親の姿はなかった。
A美 あ! 亡くなるはずだった母子の命をトッケビが助けたから、死神が連れていくはずだった死体はそこになかった?
T子 そのとーり! A美ちゃん、かなり前のめりになってきていい感じよ(笑)。
A美 トッケビ VS 死神? いや、でも先輩さっき「トッケビと死神が同居」って言ってましたよね。ってことは、2人は仲良しなんですか?
T子 ふふっ。今、話したのは第1話の一部分。序章も序章。まだまだキャラ紹介の段階よ。面白くなってくのはここから! このドラマって、描写する年代もシーンもあっちにこっちに飛びまくるから、始めはついていけなかったから、第1話だけで3回も見ちゃった(笑)。
A美 そんなに難しいんですか! 私、ちゃんと理解できるかな?
T子 韓国は新作ドラマを何度も繰り返し放送してくれるから、こういうときに便利。これがわざわざ韓国まで放送中のドラマを見に行った理由のひとつ。3回も見たのは私の韓国語能力の問題もあるけど、韓国の友達も第3話ぐらいまでは繰り返し見たって言ってたなぁ。それくらい伏線がたくさんあるんだけど、すべてちゃんとストーリーにつながってくる。それこそまさにキム・ウンスクパワーよ!
A美 ……キム・ウンスク? 誰ですかそれ?
T子 こらこらこら! キム・ウンスク先生を知らずして、韓国ドラマを語るべからず! 数々の大ヒット作品を生み続ける韓国ドラマ界の至宝、スーパー脚本家よ。『太陽の末裔』『シークレットガーデン』『相続者たち』『パリの恋人』、これぜーんぶキム・ウンスク先生の作品なんだから!
A美 おぉぉー、それはすごい!
T子 キム・ウンスク作品といえば、いたるところにヒントが隠されていることで有名。韓国人の友達が繰り返し見るのも納得できるわ。伏線が張られすぎてるけど、でもむだなシーンはいっさいない。これが特徴。あとはセリフの妙ね。キム・ウンスクは言葉選びが独特で、ちょっとくすぐったくなるときもあるけど、心をわしづかみにされちゃうの。今はコン・ユがテレビの前の女子をキュンキュンさせてるわ!
A美 気になるーーーーー!!
T子 第4話で、トッケビが例の女子高生に対する感情の変化に気づくシーンがあるんだけど、彼にとっては初めての恋。それで彼女にある詩集の一編を読んで聞かせるの。そこがまず第一の“コン・ユ落ち”ポイント(笑)。
A美 第4話ですね、メモしておきます(笑)。コン・ユのことしばらく見てなくて忘れかけてたけど、やっぱりかっこいいですよね。お相手のラッキーな女子高生役は誰ですか?
T子 キム・ゴウンちゃん。
A美 あー……『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』に出てた、あの超一重まぶたの?
私、はっきり言ってキライです。
T子 あらま。今、韓国で大人気よ。もしかしてシン・ハギュン様と交際宣言したから?
A美 ず、図星っす(笑)。
T子 たしかにねぇ、アラフォーの星、43歳のシン・ハギュン様を、26歳のキム・ゴウンちゃんに持っていかれるなんてねぇ。あの交際宣言、韓流好き女子の間に衝撃が走ったのは間違いないっ(笑)。
A美 素直に応援したくないですけど、彼女の演技のうまさは認めます(笑)。
T子 派手さがなくてテレビ映えしないから、最初はちょっと役不足かなとも思ったけど、その後、じわじわきて目が離せなくなる。彼女って底知れない魅力を持った女優よね。将来が楽しみ! でも、このドラマにはもっとすごくいい女優がいるのよ~。ユ・インナ!
A美 チ・ヒョヌの元カノ。彼女も出てるんですね。
T子 キム・ウンスク作品は「2番手の女性キャラクターに注目せよ」が合言葉。例えば『シークレットガーデン』では、ユン・サンヒョンの昔の恋人を演じたキム・サラン。『太陽の末裔』ではチン・グとのロマンスで視聴者をときめかせたキム・ジウォン。
A美 はいはい、たしかに彼女たちはストーリーが展開すればするほど、ヒロインに負けないほど人気者になりましたよね。
T子 このドラマではそれがユ・インナ! 彼女が演じるのは、まったく客の来ないチキン屋の女主人。初登場シーンでいきなり目が釘付けになること間違いなしのキャラよ! ガムを噛み噛みツンデレ姉ちゃんを演じてるんだけど、めちゃくちゃいいの!
A美 彼女って美人は美人だけど、なんかパンチに欠けますよね。
T子 そこそこ! 顔にも体にもパンチのない、ユ・インナのあのちょっと安っぽさ。あれが今回の役にどハマリしてる! さすがキム・ウンスク先生、女優の生かし方をわかってらっしゃるわ! ちなみに、彼女は死神ドンウクをメロメロにさせちゃうのよ。
A美 死神とチキン屋の恋模様? スーパー脚本家もいろいろ考えますね(笑)。
T子 900年生き、体に剣が刺さったままのトッケビと、死ぬはずだった女子高生、記憶喪
失の死神に、ツンデレのチキン屋。この4人の人物だけでもすでに濃いけど、このドラマにはクセのあるキャラクターがざくざく出てくるんだから! でも、単なる“キャラ祭り”で終わらせず、しっかりとした物語でキュンキュン切なくさせてくれる、キム・ウンスク先生の筆力にぜひ期待してちょーだい!
A美 韓国で社会現象になってるドラマですもんね。きっとすごいものがあるんですね!
T子 A美ちゃんもノックアウトされて、「ドラマざんまいの韓国旅」をしたいって言い出すかもよ〜(笑)。