元SMAP・草なぎ剛主演の連続ドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系、関西テレビ制作)が10日にスタート。初回平均視聴率は関東地区で11.8%、関西地区で15.5%(ビデオリサーチ調べ)を記録。まずまずの結果となりました。 SMAPの元マネジャー・飯島女史が取り付けた「最後の置き土産」とも言われる同作。草なぎは今後、ジャニーズ事務所から“飼い殺し”状態にされる可能性も高く、もしかしたら最後の連ドラ主演作になるかも……? まあ、そんなゴタゴタはさておき、同作はおととし1月期に放送された草なぎ主演ドラマ『銭の戦争』の“復讐シリーズ第2弾”だそうで、脚本、監督をはじめ、スタッフが再集結。ただ、『銭の戦争』が韓国ドラマのリメイクだったのに対し、『嘘の戦争』は完全オリジナル脚本だそうです。 『銭の戦争』といえば、草なぎ演じる主人公が、後輩が道端に吐いたゲロを両手ですくい上げて飲もうとしたり、主人公の父親(志賀廣太郎)が石で研いだキャッシュカードで首を切って自殺したりと、初回からショッキングなシーンのオンパレード。さらに、ヒロイン役の元AKB48・大島優子の「あ~ははははは~ん、あ~ははははは~ん……」という独特すぎる泣き方も、同じくらい視聴者に衝撃を与えました。 そんな『銭の戦争』の流れを汲んだ『嘘の戦争』とは、一体どんな作品なのでしょう? 2時間スペシャルで放送された初回を振り返ります。
日別アーカイブ: 2017年1月11日
元SMAP・草なぎ剛主演『嘘の戦争』初回11.8%、薄幸演技が好評も「これが最後の連ドラ主演」!?
元SMAP・草なぎ剛主演の連続ドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系、関西テレビ制作)が10日にスタート。初回平均視聴率は関東地区で11.8%、関西地区で15.5%(ビデオリサーチ調べ)を記録。まずまずの結果となりました。 SMAPの元マネジャー・飯島女史が取り付けた「最後の置き土産」とも言われる同作。草なぎは今後、ジャニーズ事務所から“飼い殺し”状態にされる可能性も高く、もしかしたら最後の連ドラ主演作になるかも……? まあ、そんなゴタゴタはさておき、同作はおととし1月期に放送された草なぎ主演ドラマ『銭の戦争』の“復讐シリーズ第2弾”だそうで、脚本、監督をはじめ、スタッフが再集結。ただ、『銭の戦争』が韓国ドラマのリメイクだったのに対し、『嘘の戦争』は完全オリジナル脚本だそうです。 『銭の戦争』といえば、草なぎ演じる主人公が、後輩が道端に吐いたゲロを両手ですくい上げて飲もうとしたり、主人公の父親(志賀廣太郎)が石で研いだキャッシュカードで首を切って自殺したりと、初回からショッキングなシーンのオンパレード。さらに、ヒロイン役の元AKB48・大島優子の「あ~ははははは~ん、あ~ははははは~ん……」という独特すぎる泣き方も、同じくらい視聴者に衝撃を与えました。 そんな『銭の戦争』の流れを汲んだ『嘘の戦争』とは、一体どんな作品なのでしょう? 2時間スペシャルで放送された初回を振り返ります。
草なぎが一流のホラッチョに
草なぎが演じるのは、9歳の頃に自宅に何者かが押し入り、家族を惨殺された悲しい過去を持つ主人公・浩一。自身も腹部を刺された浩一は、「犯人は父ではない、犯人の顔を見た」と繰り返すも信じてもらえず、警察は“父親の無理心中”と断定。親戚にも「嘘つき」呼ばわりされてしまいます。 そんな浩一は、「嘘だらけの世の中なら、騙すほうになってやる!」と決意し、天才詐欺師へと成長。事件から30年後、タイで相棒の女詐欺師・ハルカ(水原希子)と詐欺を繰り返していた浩一ですが、ホテルのラウンジで偶然、家族殺しの犯人の一人・五十嵐(甲本雅裕)と出くわし、復讐心が湧き上がります。 大学病院で准教授を務める五十嵐を追って日本に戻ってきた浩一は、ハルカやカズキ(Sexy Zone・菊池風磨)と共に復讐を開始。五十嵐のパソコンをハッキングし、タイで未成年と買春を繰り返してきた証拠写真や、隠し口座から不正経理の履歴を見つけ、追い詰めることに成功。しかし、浩一の本丸は、黒幕であるニシナコーポレーション会長の二科興三(市村正親)。浩一は、自らをハーバード大卒のコンサルティング会社CEOだと偽り、興三にじりじりと近づいていきます。 あらすじはざっくり、こんな感じです。なんだか、3年前に同局で放送された上野樹里主演『アリスの棘』を思い出させますね。あちらは、殺された父の仇をとるため、大人になった主人公が大学病院に入り込み、ターゲットを各話で1人ずつ懲らしめながら、死の真相を明らかにするストーリーでした。やっぱりSMAP随一の演技派!?
“SMAPの演技派”と評されて久しい草なぎですが、『嘘の戦争』放送後、ネット上では「演技うますぎ!」といった賛辞であふれています。中でもオープニングタイトル前に、「あいつらにも地獄見せてやる!」と言い放つカット。あんなわざとらしい決めゼリフを、漫画のようなカメラアングルで放っておきなら、ギリギリふざけた雰囲気にならなかったことに、「草なぎくんって、すごいかも」と思わされました。 また、横に雨宿りできる屋根があるにもかかわらず、浩一がズブ濡れになりながら楓(山本美月)を待つシーンや、眠った浩一が楓の前で「嘘つきって言われた。本当の話をするたびに、どうすればよかった。嘘をつく以外、俺はどうすれば」と、“超ロング寝言”を言い放つシーンは、同作の作風である「ときにはシリアスに、ときにはユーモラスに」(公式サイトより)通り。他にも、わざとらしいセリフ回しが多い同作ですが、これも楽しみのひとつといえそうです。キムタクから笑顔が消えた……?
“息をするように嘘をつく”浩一ですが、視聴者まで浩一の行動にいちいち「これも嘘じゃ?」と疑り深くなってしまうのも、同作の特徴。筆者は、浩一が「この中に、ゾウの尻尾の毛が入ってるんです」と言って、タイ製の“願い事が叶う指輪”を楓にプレゼントするシーンにも、「毛なんて入ってないんじゃ!?」と疑念を抱いてしまいました(ネットで普通に売ってました)。 また、ネット上では「草なぎと共演した女優は、かわいく見える」という法則が話題に。理由は定かではありませんが、もしかしたら草なぎの“薄幸フェイス”は、女優の美しさを引きたてる視覚効果があるのかもしれません。実際、ネット上では「好きじゃなかった水原希子が、なぜかかわいく見える」という類の書き込みが、結構見受けられます。この「草なぎマジック」で、水原が“炎上タレント”のカテゴリーから抜け出せればいいですね。 早くも高い評価を得ている『嘘の戦争』。同時に、15日から始まる『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)主演のキムタクにとって、さらなるプレッシャーが圧し掛かってしまったということ。キムタクは、9日放送の『東京フレンドパーク』(同)でも元気がないように見えましたし、最近は「(自分は)できることを全力でやるしか、能がない」などと卑屈な発言を連発していますから、メンタルが心配です。「演技は草なぎ、数字はキムタク」という結果が平和的な気もしますが、今後、どうなるのでしょうか……? (文=どらまっ子TAMOちゃん)“ゲスノート”再び? 活動自粛の夢みるアドレセンス・山田朱莉が謝罪も「こんな文書けるわけがない」
7日、アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバー・山田朱莉の活動自粛が公式サイトで発表された。翌日には、山田の公式ブログに、山田本人からの謝罪とともに「個人のTwitterアカウントでの不適切な画像の投稿や、みなさんを裏切るような行為をしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と、今回の自粛につながった騒動について触れた。 先月29日、Twitter上に、山田と人気YouTuberとの交際を告発するツイートが出現。アイドルが密かに男女交際をしていた、といえば珍しくない話だが、当該のツイートでは山田がプライベートのTwitterアカウントでファンをバカにしたり、一般人を盗撮し「きもすぎ。www」とツイートしているスクリーンショットも公開。ファンからは「こんな形で裏垢流出した山田朱莉の罪は重すぎるな……」「夢アドは自ら茨の道に進んでいってるな」と反発が続出。 「夢みるアドレセンスは、“かわいいだけじゃダメですか?”をコンセプトに掲げ、アイドル界屈指のルックスを誇るグループ。2012年のデビュー当時からじわじわとファンを増やし、昨年1月発売のシングルは、オリコン週間最高4位を記録するなど快進撃を続けていました。最近は、ゲスの極み乙女。の川谷絵音が楽曲提供したことで、ファンから大ひんしゅくを買いましたが、それでも存在感を示し続けています」(アイドルライター) 「関わった人を次々と活動自粛に追いこむ」といわれる“ゲスノート”こと川谷が楽曲提供した「大人やらせてよ」(SMAR)は、初回生産限定盤、通常盤とは別に500円の廉価盤も販売されたが、過去最低の売り上げに。川谷と新恋人・ほのかりんとの交際、ほのかの未成年飲酒による引退報道とリリース時期が近かったために、散々な結果になってしまった。中にはメンバーが、川谷の毒牙にかかるのではないかと戦々恐々としていたファンもいた模様。 「山田の活動自粛を受けて、残された3名のメンバーはそれぞれ胸中をブログに綴っています。昨年、メンバーの小林れいが喉の治療のために無期限活動休止をしてから、気持ちを新たに4人で活動を展開していく手前でこれですからね。一方の山田本人が書いたとされている謝罪文ですが、あまりにも普段の山田と違う雰囲気で『夢アドメンバーがこんな文章書けるわけがない』というシラけた反応もみられます」(同) はたして今回の騒動は、“ゲスノート”の呪いか。いずれにせよ人気低迷の一因とならなければいいのだが。「大人やらせてよ」(SMAR)
“ゲスノート”再び? 活動自粛の夢みるアドレセンス・山田朱莉が謝罪も「こんな文書けるわけがない」
7日、アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバー・山田朱莉の活動自粛が公式サイトで発表された。翌日には、山田の公式ブログに、山田本人からの謝罪とともに「個人のTwitterアカウントでの不適切な画像の投稿や、みなさんを裏切るような行為をしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と、今回の自粛につながった騒動について触れた。 先月29日、Twitter上に、山田と人気YouTuberとの交際を告発するツイートが出現。アイドルが密かに男女交際をしていた、といえば珍しくない話だが、当該のツイートでは山田がプライベートのTwitterアカウントでファンをバカにしたり、一般人を盗撮し「きもすぎ。www」とツイートしているスクリーンショットも公開。ファンからは「こんな形で裏垢流出した山田朱莉の罪は重すぎるな……」「夢アドは自ら茨の道に進んでいってるな」と反発が続出。 「夢みるアドレセンスは、“かわいいだけじゃダメですか?”をコンセプトに掲げ、アイドル界屈指のルックスを誇るグループ。2012年のデビュー当時からじわじわとファンを増やし、昨年1月発売のシングルは、オリコン週間最高4位を記録するなど快進撃を続けていました。最近は、ゲスの極み乙女。の川谷絵音が楽曲提供したことで、ファンから大ひんしゅくを買いましたが、それでも存在感を示し続けています」(アイドルライター) 「関わった人を次々と活動自粛に追いこむ」といわれる“ゲスノート”こと川谷が楽曲提供した「大人やらせてよ」(SMAR)は、初回生産限定盤、通常盤とは別に500円の廉価盤も販売されたが、過去最低の売り上げに。川谷と新恋人・ほのかりんとの交際、ほのかの未成年飲酒による引退報道とリリース時期が近かったために、散々な結果になってしまった。中にはメンバーが、川谷の毒牙にかかるのではないかと戦々恐々としていたファンもいた模様。 「山田の活動自粛を受けて、残された3名のメンバーはそれぞれ胸中をブログに綴っています。昨年、メンバーの小林れいが喉の治療のために無期限活動休止をしてから、気持ちを新たに4人で活動を展開していく手前でこれですからね。一方の山田本人が書いたとされている謝罪文ですが、あまりにも普段の山田と違う雰囲気で『夢アドメンバーがこんな文章書けるわけがない』というシラけた反応もみられます」(同) はたして今回の騒動は、“ゲスノート”の呪いか。いずれにせよ人気低迷の一因とならなければいいのだが。「大人やらせてよ」(SMAR)
Kis-My-Ft2の『I SCREAM』ツアーを10倍楽しむ方法!
デビュー5周年の節目を迎えたKis-My-Ft2の「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」を徹底レポート!
メンバーセルフプロデュースのソロコーナーやなかよしショット、二階堂へのバースデーサプライズが行われた2016年8月6日東京ドーム公演の模様も完全収録!
CONCERT TOUR 2016 I SCREAM フォトレポート・・・・04P~
セットリスト 2016.08.07 東京ドーム・・・・21P~
MC いいとこどり!・・・・22P~
北山宏光・・・・26P~
藤ヶ谷太輔・・・・36P~
玉森裕太・・・・46P~
千賀健永・・・・56P~
宮田俊哉・・・・66P~
横尾渉・・・・76P~
二階堂高嗣・・・・86P~
四十女には必要ない「クリスマスパーティー」でも、1歳の姪のためメルカリで資金調達
こんにちは、ちかこです。一軒家で、妹から引き取った姪(1歳)と同世代の女性の3人暮らしをしています。
◎去年のクリスマスは納豆ご飯を食べてました
姪を引き取って初めてのキリスト生誕祭。クリスマスが近づいても、そわそわすることなくどっしり構えるようになったのは何歳からだったか? 思い出せないくらいです。少なくとも30代後半には、クリスマスイブに半額弁当を1つ買って、一膳の箸をくださいと心拍数70で言えるようになりました。「一杯のかけそば」に劣らない、良い話だと思います。かように年々どうでもよくなってきたせいで、ここ数年のクリスマスに何をやっていたか思い出せません。
念のため、自分のブログで行動を確認してみますと、去年は納豆ご飯を食べたようです。一昨年は胃潰瘍になって、それどころではなかったようです。ある意味、クリスマスに勝っているのではないでしょうか。それとも、最初から試合は組まれていなかった? それはわかりませんが、四十女にはすでに必要ないクリスマスパーティー。でも姪にとっては大事なことではないだろうか? と考えました。
彼女が大人になったとき、この日の出来事が記憶として残らなくても、楽しかった感情が人格形成にいい影響を与えるかもしれない。そういう考えに至り、今年は体裁を整えました。クリスマスを祝おう! 同居人がケーキを買ってきて、私がチキンを作り、猫たちには、またたびとゴージャスツナ缶を用意しました。プレゼントは私の笑顔でいいかと思っていたのですが、同居人に「あなたの笑顔だけなんて、可哀想すぎるでしょう」と、心底嫌そうな顔で指摘されたので、それもそうかと考え直し、クリスマスの少し前にぬいぐるみを買いに行きました。突然の出費に対応するために、私のとっておきのコレクションをメルカリで売って資金を調達しました。全部で5,000円程度になり、これで予算確保です。
◎同居人の用意したケーキがエレガントすぎて……
目星をつけたのは大きいパンダです。彼女は動物番組が大好きで、特に大きい動物が好きです。パンダがテレビに映ると興奮しだして部屋中を歩き回って喜びを表現するので、これなら外さないと思い買ってきました。当日、私が「ハッピークリスマス!!」と言うと、「おぉーー!!」と姪は奇声を上げました。テンションの違いに気付いたのでしょう。すでに出来上がっている猫たちは、床に体をこすりつけて気持ちよさそうにしているのを飛び越えて、完全に酔っぱらっています。チキンを切り分け、みんなで食べた後に、ケーキを切りました。初めて見た瞬間「ワーオ!」と思わず心でうなりました。なんというか……そう! 一言でいうと、とても高級そうだったのです。
私と違い、同居人はリッチウーマンだということを思い出しました。思わず彼女の顔を見たのですが、「どうしたの?」という感じです。私なら安いショートケーキを買ってきたかもしれません。とてもありがたかったのですが、姪の口には合わないらしく一口食べただけで手を付けませんでした。私は「ごめーん」と言いながら食べたのですが、これがまたおいしい……なんということでしょう! という、あの有名なナレーションが頭に流れるくらいのエレガントな味です。
パーティーの締めには、みんなでバイキンマンのモノマネをして、つつがなく終了。全体的には大人も子どもも猫も盛り上がることができ、首尾は上々でした。この先どうなるかわかりませんが、来年も3人と猫で楽しむために頑張っていきたいです。
ちかこ
東京都練馬区生まれのアラフォー。趣味は猫と節約とミステリー小説を読むこと。現在は妹に代わり姪(1歳)を子育て中。
ブログ「四十路パート暮らし時給820円」
テトリスのように積まれた日本人の墓石にドキッ!「峨嵋洞碑石文化村」
韓国珍スポの旅を続けて悩むのが、これは果たして珍スポなのかどうかということだ。 廃墟もミステリースポットも軍事施設も大好きだが、それは珍スポではない。訪れる人を珍妙な気分にさせる、ほほえましくもストレンジな何かがあってこそ「珍スポット」と言えるわけで。 釜山(プサン)は「峨嵋洞(アミドン)碑石文化村」を訪れた。日本統治時代に日本人の共同墓地があった山の斜面に、1950年の朝鮮戦争で家を失った人々が居を構えた集落であり、なんと日本の墓石が建材としてあちこちに使われているという。 それだけ聞くとダークツーリズムスポットのようだが、果たしてどうだろう? 釜山駅前から市内バスに乗り20分で下車、下町風情の坂道をぐいぐい登ってたどり着いたそこには、ほほえましくもストレンジな光景が広がっていた。右の家、どう見てもfeaturing 墓
予想以上の軽やかさ……こりゃ、珍スポだ。 地図をデジカメに収め、墓石を探しながら集落を歩く。斜面の敷地に自由自在に建てられた小さな家々の間、カラフルな壁画があちこちに描かれた、人ひとり通るのもやっとの狭い通路を進んでいくと……あった!! これは間違いなく、日本の墓石だ。石垣の一部として、上下左右関係なく、テトリスのように積まれている。墓石がある位置を示した町内マップ墓石のキャラクター「ソギ」(日本語に訳せば「石クン」というところか)
集落は30分ほどで一周できそうな大きさであり、地図を頼りに行ったり来たりする。階段や家の基礎、ガスボンベの下の土台など、あらゆる場所に墓石を発見。 これ、何も情報がないところにいきなり出てきたら本気で怖いと思うが、町内に設置された地図や説明、そして壁画のおかげでネガティブな印象はあまりない。行政も歴史の保存に積極的だという。「丸に横木瓜」って、うちの家紋と同じだ……まさか、リアルご先祖様がここに?
そうこうしているうちに坂を登りきり、集落を見下ろす丘の上に到着。そこは展望台となっており、ポップなキャラクターが私を出迎えてくれた。昔の暮らしをイメージしたキャラクターなのだろうが、「カンナムスタイル」っぽいポーズを取っているあたり、はっきりいってめんどくさい。 石クンだけにしておけばいいのに……。この蛇足感に、珍スポとしての本領を見た気がした。浮かれた壁画で容赦なく飾られた、迷路のような通路を行く墓石である。日本人としては何ともコメントしづらいビジュアルだが、近くのお寺では毎年、ここに眠っていた日本人のための慰霊祭を行っているとかガスボンベの下に墓石の一部カタカナのお名前が書いてある! 歩いているうちに目が肥えてきて、地図には紹介されていない場所にも墓石を見つけられるように家々の間の謎の敷地に、町民のための運動器具が設置されていた。生と死のコントラストに頭がクラクラする
なお、峨嵋洞碑石文化村は今のところ、観光地のような雰囲気はまったくなく、歩いていても地域住民しか見かけない。しかし、ここから徒歩5分ほどのところに位置する、町全体が壁画でカラフルに装飾された、墓石がないだけで似たようなコンセプトの「甘川(カンジョン)文化村」は、原宿のようにごったがえしており、何かのきっかけで世界の観光客が峨嵋洞碑石文化村に押し寄せる可能性もなくはない。墓石と共存する人々の素朴な生活に触れたいのなら、早めに訪れたほうがよいだろう。 (文・写真=清水2000) ●峨嵋洞碑石文化村 住所 釜山西区峨嵋路49とはいえ、ここから一望できる釜山市内の景色は素晴らしい。墓地がここにあった理由もうなずける
テトリスのように積まれた日本人の墓石にドキッ!「峨嵋洞碑石文化村」
韓国珍スポの旅を続けて悩むのが、これは果たして珍スポなのかどうかということだ。 廃墟もミステリースポットも軍事施設も大好きだが、それは珍スポではない。訪れる人を珍妙な気分にさせる、ほほえましくもストレンジな何かがあってこそ「珍スポット」と言えるわけで。 釜山(プサン)は「峨嵋洞(アミドン)碑石文化村」を訪れた。日本統治時代に日本人の共同墓地があった山の斜面に、1950年の朝鮮戦争で家を失った人々が居を構えた集落であり、なんと日本の墓石が建材としてあちこちに使われているという。 それだけ聞くとダークツーリズムスポットのようだが、果たしてどうだろう? 釜山駅前から市内バスに乗り20分で下車、下町風情の坂道をぐいぐい登ってたどり着いたそこには、ほほえましくもストレンジな光景が広がっていた。右の家、どう見てもfeaturing 墓
予想以上の軽やかさ……こりゃ、珍スポだ。 地図をデジカメに収め、墓石を探しながら集落を歩く。斜面の敷地に自由自在に建てられた小さな家々の間、カラフルな壁画があちこちに描かれた、人ひとり通るのもやっとの狭い通路を進んでいくと……あった!! これは間違いなく、日本の墓石だ。石垣の一部として、上下左右関係なく、テトリスのように積まれている。墓石がある位置を示した町内マップ墓石のキャラクター「ソギ」(日本語に訳せば「石クン」というところか)
集落は30分ほどで一周できそうな大きさであり、地図を頼りに行ったり来たりする。階段や家の基礎、ガスボンベの下の土台など、あらゆる場所に墓石を発見。 これ、何も情報がないところにいきなり出てきたら本気で怖いと思うが、町内に設置された地図や説明、そして壁画のおかげでネガティブな印象はあまりない。行政も歴史の保存に積極的だという。「丸に横木瓜」って、うちの家紋と同じだ……まさか、リアルご先祖様がここに?
そうこうしているうちに坂を登りきり、集落を見下ろす丘の上に到着。そこは展望台となっており、ポップなキャラクターが私を出迎えてくれた。昔の暮らしをイメージしたキャラクターなのだろうが、「カンナムスタイル」っぽいポーズを取っているあたり、はっきりいってめんどくさい。 石クンだけにしておけばいいのに……。この蛇足感に、珍スポとしての本領を見た気がした。浮かれた壁画で容赦なく飾られた、迷路のような通路を行く墓石である。日本人としては何ともコメントしづらいビジュアルだが、近くのお寺では毎年、ここに眠っていた日本人のための慰霊祭を行っているとかガスボンベの下に墓石の一部カタカナのお名前が書いてある! 歩いているうちに目が肥えてきて、地図には紹介されていない場所にも墓石を見つけられるように家々の間の謎の敷地に、町民のための運動器具が設置されていた。生と死のコントラストに頭がクラクラする
なお、峨嵋洞碑石文化村は今のところ、観光地のような雰囲気はまったくなく、歩いていても地域住民しか見かけない。しかし、ここから徒歩5分ほどのところに位置する、町全体が壁画でカラフルに装飾された、墓石がないだけで似たようなコンセプトの「甘川(カンジョン)文化村」は、原宿のようにごったがえしており、何かのきっかけで世界の観光客が峨嵋洞碑石文化村に押し寄せる可能性もなくはない。墓石と共存する人々の素朴な生活に触れたいのなら、早めに訪れたほうがよいだろう。 (文・写真=清水2000) ●峨嵋洞碑石文化村 住所 釜山西区峨嵋路49とはいえ、ここから一望できる釜山市内の景色は素晴らしい。墓地がここにあった理由もうなずける
若いだけが女優じゃない!おばあちゃんが大活躍する海外映画・ドラマの世界
最近出たばかりのナイトウミノワ『いとしのおじいちゃん映画-12人の萌える老俳優たち』(立東舎、2016)を既に読んだ方はいらっしゃるでしょうか。イアン・マッケランやクリストファー・ウォーケンなど、還暦後も活躍するおじいちゃん俳優の魅力を軽妙に描写したエッセイ集です。これを読んで、おじいちゃんが出てくる映画をもっと見たいと思った方もいらっしゃるかと思います。
おじいちゃんがいるなら世の中にはもちろんおばあちゃんがいます。性別を問わず、良い役者は年齢を重ねると演技に味わいが出るもので、おばあちゃんの名優もたくさんいます。今回の記事はお正月ということもあり、長寿と繁栄を祈っておばあちゃんが登場する海外の映画やドラマを紹介したいと思います。
おばあちゃんの受難
悲しいことに、おばあちゃん俳優はおじいちゃん俳優に比べると厳しい立場に立たされています。とくにハリウッドにおける女性差別と年齢差別は深刻です。大女優メリル・ストリープは、取材に対して40歳を過ぎると魔女役ばかりオファーされるようになり、もう良い役が来ないのではないかという不安に苛まれたことを述べています。中年以降の男性スターの相手役としては35歳以下くらいの若い女優が起用され、マギー・ジレンホールは「55歳の俳優の相手役として37歳の女優は年を取り過ぎている」と言われたそうです。この調子では、中年、ましてやおばあちゃんといえるような年の女優が良い役を得られるチャンスは減ってしまいます。
このように、若くない女性が映画界で軽視されているのは良いこととは言えません。女性は若さや美しさだけで価値をはかられるモノではなく、子どもからおばあちゃんまで移り変わる人生を積み重ねる人間です。映画やテレビドラマはどんなことでも表現できる素晴らしい可能性を秘めた芸術で、男性だけではなく女性の老境も描けるはずですが、映画界、とくにハリウッドは中年以降の女性を描くにあたり怠慢だったと言っていいでしょう。年配の女性を描いたよい台本がなければ、名女優が老いていく様子を見ることもできません。映画界のおばちゃん・おばあちゃん不足は大きな問題です。
映画のおばあちゃん
おばあちゃん俳優の起用という点では日本やヨーロッパはハリウッドよりまだマシで、年配の女性をヒロインにした映画もよく見受けられます。日本では70過ぎても活躍している女優がけっこういて、例えば樹木希林は今でもいろいろな映画で重要な役を演じ、昨年のお正月の広告では『ハムレット』のオフィーリアに扮して話題になりました。ヨーロッパでは、カトリーヌ・ドヌーヴがインタビューで発言しているように、年配の女性に関する映画がアメリカより盛んに作られています。
フランスはおばあちゃん俳優の宝庫で、73歳のドヌーヴはもちろん、80代半ばで『クロワッサンで朝食を』(2012)に主演したジャンヌ・モローや、『92歳のパリジェンヌ』(2015)に主演し、尊厳死を求める92歳のヒロイン、マドレーヌを演じたマルト・ヴィラロンガなどがいます。イギリスには007シリーズのM役や『あなたを抱きしめる日まで』(2013)などでおなじみのジュディ・デンチ、70歳過ぎても引っ張りだこのヘレン・ミレン、現在『ミス・シェパードをお手本に』が日本で公開中のマギー・スミスがいます。
ドイツでは『バグダッド・カフェ』(1987)で有名なマリアンネ・ゼーゲブレヒトが『バチカンで逢いましょう』(2012)で主演をつとめており、ドイツからカナダに移住した移民で、同郷人のローマ教皇に会おうとイタリアに旅するおばあちゃんをエネルギッシュに演じました。ちょっと変わったところでは、スイス映画『マルタのやさしい刺繍』(2006)があります。保守的な田舎に住む80歳のおばあちゃんマルタ(シュテファニー・グラーザー)が、友人たちの助けを受けて、若い頃の夢だったがあきらめていた可愛い刺繍ランジェリーの店をオープンさせようとする……という物語です。
おばあちゃんに冷たいハリウッドですが、少しは光明も見えます。2015年にスーザン・サランドン主演で『マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり』という映画が作られました。この作品はサランドン演じる初老の寡婦マーニーが娘の住むロサンゼルスに引っ越し、そこで新しい体験をするという物語です。いつもはコワモテの役が多いJ・K・シモンズが心優しい退職警官を演じ、マーニーと熟年の恋に落ちる展開もあります。日本では公開されませんでしたが、本当ならこのような映画を日本でも見られるようにしてほしいものです。
テレビドラマのおばあちゃん
英語圏のコンテンツで忘れてはならないのがテレビドラマです。英米のドラマは何シーズンもかけて様々な人々をじっくり描くので、ご老人もたくさん登場します。今回はとくにイチオシのおばあちゃんドラマ2本を紹介します。
ひとつめはイギリスのITV制作のドラマ『ダウントン・アビー』です。1910年代から20年代にかけて、ヨークシャの屋敷を舞台にグランサム伯爵一家とその使用人たちの人生を描いた時代ものです。イギリスでは既に放送終了していますが、日本では現在、第5シリーズが放送中なので、ネタバレしないよう気をつけて説明したいと思います。
この作品に出てくるおばあちゃんといえば先代グランサム伯爵夫人ヴァイオレット(マギー・スミス)です。ヴァイオレットはこれぞ貴族という女性で、頑固で保守的ですが頭の回転が速く、家族思いです。孫娘メアリーの夫の母で、中流階級出身で現代的なもう1人のおばあちゃん、イザベル(ペネロープ・ウィルトン)とはライバル関係です。
この作品の良いところは、おばあちゃん2人の「祖母」としての面以外についても丁寧な描写があるところです。ありきたりな作品では、おばあちゃんというのは子どもや孫のことだけを心配している「祖母」で他の側面を持っていないか、あるいは偏屈でグロテスクな老婆として描かれるか、どちらかになりがちですが、この2人はそうではありません。ヴァイオレットもイザベルも子や孫を気遣いますが、一方で若者に負けず恋愛や社交をします。2人とも慈善事業にいろいろ関わっていますし、ヴァイオレットはロシアから亡命してきた昔の恋人と劇的に再会し、イザベルは何度か求婚されます。最初ケンカばかりしていた2人はいつしか親友になり、イザベルが求婚されているのを見たヴァイオレットが、親友がいなくなる不安にかられて寂しさを露わにするという、おばあちゃん百合とも言えるような細やかな愛情表現の場面まであります。この後のお話は日本未放送だと思うのでヒミツにしておきますが、今、このドラマを見ている方々はどうぞおばあちゃん2人の友情の熱い展開に注目してください。この2人が座ってお茶を飲んでいるだけで場面に味が出ます。
次に紹介したいのは、アメリカのHBOがジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』シリーズをもとに作ったドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』です。messyでも一度特集されているヒット作なのでご覧になった方も多いかと思います。架空の地域ウェスタロスやエッソスを舞台に、七王国を統べる王座をめぐって争う人々の権力闘争を壮大なスケールで描いています。
このドラマに出てくる私のお気に入りキャラのひとりが、ダイアナ・リグ演じるおばあちゃん、オレナ・タイレルです。オレナは若い頃は大変な美人だったようで、ハイガーデンの領主ルーサー・タイレルの寡婦です。有力ですが頼りない男性ばかりのタイレル一門で事実上の当主をつとめ、孫であるロラスとマージェリーの栄達のためには手段を選びません。機知に富んでいて皮肉ばかり言っていますが、宮廷政治のプロで、作中随一の策謀家である王の外祖父タイウィン・ラニスターと対等に渡り合えるほぼ唯一の政治家です。第6シーズンでは愛する家族を失ってひどい痛手を被ったオレナが、第7シーズンでどんな策謀をめぐらせてくれるのか楽しみです。
ヴァイオレットやオレナはどちらも機転の利くおばあちゃんということでしばしばファンの間で比較されますが、一方でこのようによく描けた老女キャラがそもそもあまりテレビに出てこないため注目されているという指摘もあります。ヴァイオレットが人気を博した後にオレナが出てきたこと、また原作に比べてテレビドラマではオレナが少し複雑で大きな扱いになっていることを考えると、視聴者はもっとこうした奥行きのある年配の女性キャラを求めており、クリエイターのほうもある程度視聴者の動向を汲んでいるのかもしれません。
おばあちゃん映画・ドラマの重要性
駆け足でいろいろなおばあちゃんが登場する映画やドラマを紹介してきましたが、共通しているのはどの作品も、おばあちゃんをステレオタイプな存在として描いていないことです。今回紹介した映画やドラマのおばあちゃんたちはいろいろな人々と付き合い、自分の趣味や仕事を楽しむ深みのある人間として描かれています。欠点(たいていは凄く頑固)も良い点もたくさん持ち合わせており、完璧ではありませんが人間味に富んでいます。女性が若さや外見の美しさだけで価値をはかられがちな現代社会において、そうしたものを持ち合わせない、あるいはそうしたものから解放されつつ、老年に伴う知恵や経験を身につけた女性の生活を生き生きと描くことは、ステレオタイプを打ち破り、女性の映画ファンやテレビドラマファンに希望を与えることにつながると思います。早死にしないかぎり、老年はやってくるものです。生き生きしたおばあちゃんが登場する作品を見て老年の準備をするのも悪くないだろうと思います。
若いだけが女優じゃない!おばあちゃんが大活躍する海外映画・ドラマの世界
最近出たばかりのナイトウミノワ『いとしのおじいちゃん映画-12人の萌える老俳優たち』(立東舎、2016)を既に読んだ方はいらっしゃるでしょうか。イアン・マッケランやクリストファー・ウォーケンなど、還暦後も活躍するおじいちゃん俳優の魅力を軽妙に描写したエッセイ集です。これを読んで、おじいちゃんが出てくる映画をもっと見たいと思った方もいらっしゃるかと思います。
おじいちゃんがいるなら世の中にはもちろんおばあちゃんがいます。性別を問わず、良い役者は年齢を重ねると演技に味わいが出るもので、おばあちゃんの名優もたくさんいます。今回の記事はお正月ということもあり、長寿と繁栄を祈っておばあちゃんが登場する海外の映画やドラマを紹介したいと思います。
おばあちゃんの受難
悲しいことに、おばあちゃん俳優はおじいちゃん俳優に比べると厳しい立場に立たされています。とくにハリウッドにおける女性差別と年齢差別は深刻です。大女優メリル・ストリープは、取材に対して40歳を過ぎると魔女役ばかりオファーされるようになり、もう良い役が来ないのではないかという不安に苛まれたことを述べています。中年以降の男性スターの相手役としては35歳以下くらいの若い女優が起用され、マギー・ジレンホールは「55歳の俳優の相手役として37歳の女優は年を取り過ぎている」と言われたそうです。この調子では、中年、ましてやおばあちゃんといえるような年の女優が良い役を得られるチャンスは減ってしまいます。
このように、若くない女性が映画界で軽視されているのは良いこととは言えません。女性は若さや美しさだけで価値をはかられるモノではなく、子どもからおばあちゃんまで移り変わる人生を積み重ねる人間です。映画やテレビドラマはどんなことでも表現できる素晴らしい可能性を秘めた芸術で、男性だけではなく女性の老境も描けるはずですが、映画界、とくにハリウッドは中年以降の女性を描くにあたり怠慢だったと言っていいでしょう。年配の女性を描いたよい台本がなければ、名女優が老いていく様子を見ることもできません。映画界のおばちゃん・おばあちゃん不足は大きな問題です。
映画のおばあちゃん
おばあちゃん俳優の起用という点では日本やヨーロッパはハリウッドよりまだマシで、年配の女性をヒロインにした映画もよく見受けられます。日本では70過ぎても活躍している女優がけっこういて、例えば樹木希林は今でもいろいろな映画で重要な役を演じ、昨年のお正月の広告では『ハムレット』のオフィーリアに扮して話題になりました。ヨーロッパでは、カトリーヌ・ドヌーヴがインタビューで発言しているように、年配の女性に関する映画がアメリカより盛んに作られています。
フランスはおばあちゃん俳優の宝庫で、73歳のドヌーヴはもちろん、80代半ばで『クロワッサンで朝食を』(2012)に主演したジャンヌ・モローや、『92歳のパリジェンヌ』(2015)に主演し、尊厳死を求める92歳のヒロイン、マドレーヌを演じたマルト・ヴィラロンガなどがいます。イギリスには007シリーズのM役や『あなたを抱きしめる日まで』(2013)などでおなじみのジュディ・デンチ、70歳過ぎても引っ張りだこのヘレン・ミレン、現在『ミス・シェパードをお手本に』が日本で公開中のマギー・スミスがいます。
ドイツでは『バグダッド・カフェ』(1987)で有名なマリアンネ・ゼーゲブレヒトが『バチカンで逢いましょう』(2012)で主演をつとめており、ドイツからカナダに移住した移民で、同郷人のローマ教皇に会おうとイタリアに旅するおばあちゃんをエネルギッシュに演じました。ちょっと変わったところでは、スイス映画『マルタのやさしい刺繍』(2006)があります。保守的な田舎に住む80歳のおばあちゃんマルタ(シュテファニー・グラーザー)が、友人たちの助けを受けて、若い頃の夢だったがあきらめていた可愛い刺繍ランジェリーの店をオープンさせようとする……という物語です。
おばあちゃんに冷たいハリウッドですが、少しは光明も見えます。2015年にスーザン・サランドン主演で『マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり』という映画が作られました。この作品はサランドン演じる初老の寡婦マーニーが娘の住むロサンゼルスに引っ越し、そこで新しい体験をするという物語です。いつもはコワモテの役が多いJ・K・シモンズが心優しい退職警官を演じ、マーニーと熟年の恋に落ちる展開もあります。日本では公開されませんでしたが、本当ならこのような映画を日本でも見られるようにしてほしいものです。
テレビドラマのおばあちゃん
英語圏のコンテンツで忘れてはならないのがテレビドラマです。英米のドラマは何シーズンもかけて様々な人々をじっくり描くので、ご老人もたくさん登場します。今回はとくにイチオシのおばあちゃんドラマ2本を紹介します。
ひとつめはイギリスのITV制作のドラマ『ダウントン・アビー』です。1910年代から20年代にかけて、ヨークシャの屋敷を舞台にグランサム伯爵一家とその使用人たちの人生を描いた時代ものです。イギリスでは既に放送終了していますが、日本では現在、第5シリーズが放送中なので、ネタバレしないよう気をつけて説明したいと思います。
この作品に出てくるおばあちゃんといえば先代グランサム伯爵夫人ヴァイオレット(マギー・スミス)です。ヴァイオレットはこれぞ貴族という女性で、頑固で保守的ですが頭の回転が速く、家族思いです。孫娘メアリーの夫の母で、中流階級出身で現代的なもう1人のおばあちゃん、イザベル(ペネロープ・ウィルトン)とはライバル関係です。
この作品の良いところは、おばあちゃん2人の「祖母」としての面以外についても丁寧な描写があるところです。ありきたりな作品では、おばあちゃんというのは子どもや孫のことだけを心配している「祖母」で他の側面を持っていないか、あるいは偏屈でグロテスクな老婆として描かれるか、どちらかになりがちですが、この2人はそうではありません。ヴァイオレットもイザベルも子や孫を気遣いますが、一方で若者に負けず恋愛や社交をします。2人とも慈善事業にいろいろ関わっていますし、ヴァイオレットはロシアから亡命してきた昔の恋人と劇的に再会し、イザベルは何度か求婚されます。最初ケンカばかりしていた2人はいつしか親友になり、イザベルが求婚されているのを見たヴァイオレットが、親友がいなくなる不安にかられて寂しさを露わにするという、おばあちゃん百合とも言えるような細やかな愛情表現の場面まであります。この後のお話は日本未放送だと思うのでヒミツにしておきますが、今、このドラマを見ている方々はどうぞおばあちゃん2人の友情の熱い展開に注目してください。この2人が座ってお茶を飲んでいるだけで場面に味が出ます。
次に紹介したいのは、アメリカのHBOがジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』シリーズをもとに作ったドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』です。messyでも一度特集されているヒット作なのでご覧になった方も多いかと思います。架空の地域ウェスタロスやエッソスを舞台に、七王国を統べる王座をめぐって争う人々の権力闘争を壮大なスケールで描いています。
このドラマに出てくる私のお気に入りキャラのひとりが、ダイアナ・リグ演じるおばあちゃん、オレナ・タイレルです。オレナは若い頃は大変な美人だったようで、ハイガーデンの領主ルーサー・タイレルの寡婦です。有力ですが頼りない男性ばかりのタイレル一門で事実上の当主をつとめ、孫であるロラスとマージェリーの栄達のためには手段を選びません。機知に富んでいて皮肉ばかり言っていますが、宮廷政治のプロで、作中随一の策謀家である王の外祖父タイウィン・ラニスターと対等に渡り合えるほぼ唯一の政治家です。第6シーズンでは愛する家族を失ってひどい痛手を被ったオレナが、第7シーズンでどんな策謀をめぐらせてくれるのか楽しみです。
ヴァイオレットやオレナはどちらも機転の利くおばあちゃんということでしばしばファンの間で比較されますが、一方でこのようによく描けた老女キャラがそもそもあまりテレビに出てこないため注目されているという指摘もあります。ヴァイオレットが人気を博した後にオレナが出てきたこと、また原作に比べてテレビドラマではオレナが少し複雑で大きな扱いになっていることを考えると、視聴者はもっとこうした奥行きのある年配の女性キャラを求めており、クリエイターのほうもある程度視聴者の動向を汲んでいるのかもしれません。
おばあちゃん映画・ドラマの重要性
駆け足でいろいろなおばあちゃんが登場する映画やドラマを紹介してきましたが、共通しているのはどの作品も、おばあちゃんをステレオタイプな存在として描いていないことです。今回紹介した映画やドラマのおばあちゃんたちはいろいろな人々と付き合い、自分の趣味や仕事を楽しむ深みのある人間として描かれています。欠点(たいていは凄く頑固)も良い点もたくさん持ち合わせており、完璧ではありませんが人間味に富んでいます。女性が若さや外見の美しさだけで価値をはかられがちな現代社会において、そうしたものを持ち合わせない、あるいはそうしたものから解放されつつ、老年に伴う知恵や経験を身につけた女性の生活を生き生きと描くことは、ステレオタイプを打ち破り、女性の映画ファンやテレビドラマファンに希望を与えることにつながると思います。早死にしないかぎり、老年はやってくるものです。生き生きしたおばあちゃんが登場する作品を見て老年の準備をするのも悪くないだろうと思います。











