1億円問題に揺れた『レコ大』新人賞はiKON……? K-POPが日本再進出をもくろむ裏事情とは

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『iKON JAPAN TOUR 2016』(YGEX)
「週刊文春」(文藝春秋)がすっぱ抜いた、一昨年のレコード大賞に絡むLDHの1億円の裏金問題を受け、昨年のレコード大賞の行方に注目が集まっていたが、結局、棚ボタの形で西野カナの受賞となった。  一方で、最優秀新人賞を受賞した韓流ボーイズグループiKON(アイコン)に対して、疑惑の目が向けられている。 「ネット上では『誰それ?』との声が相次いでいましたが、日本でも人気のBIGBANGの弟分として、昨年1月に日本デビューした韓流グループです。とはいえ、韓流ブームが終焉した現在、確かに一般的な知名度はないのかもしれません。NHK『紅白歌合戦』でも、ここ5年はK-POPアーティストが出場していないことを考えても、iKONの最優秀新人賞受賞は唐突な感は否めませんけどね」(韓流エンタメ誌編集者)  かといって、iKONの受賞がイカサマかというと、必ずしもそうとは言い切れない部分もある。 「昨年2月には、海外アーティストとしては日本デビューから最速となる日本武道館でのコンサートを行っています。なので、人気がないわけではありません。韓流ブームを牽引してきたKARAが解散状態に追い込まれたり、少女時代が活動の場を日本から中国に移したりと、K-POPにかつての勢いはありませんが、実はこのiKONやBIGBANGはコンサートを開けば相変わらずの観客動員を誇っており、根強い人気があります」(同)  2010年前後に興隆を極めた第2次韓流ブームでは、次から次へとK-POPアーティストが日本デビューを果たしていたが、日韓関係の悪化に伴いブームの終焉を迎える。K-POPアーティストの多くが、活動の軸足をバブルに沸く中国へと移した。だが、ここにきて、K-POPアーティストに日本回帰の動きがあるのだという。 「中国でも空前の韓流ブームだったのですが、昨年8月に韓国が米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決めたことを機に、報復措置として中国政府が各放送局を通じて韓国芸能人のドラマやバラエティ出演を禁止させるよう指示したと報じられています。中国でのコンサートやファンミーティング、ドラマやCMへの出演が次々とキャンセルされており、韓国芸能界に深刻なダメージを与えています。そこで、日本へ再進出の機運が高まっているのです」(同)  ブーム時にはファンからさんざんボッタクッて、後足で砂をかけるようにして日本を去っておきながら、中国でダメだとなると再び日本へやって来ようとするのは虫のよすぎる話だが、iKONの最優秀新人賞受賞がそのキッカケとならないよう祈りたいものだ。

1億円問題に揺れた『レコ大』新人賞はiKON……? K-POPが日本再進出をもくろむ裏事情とは

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『iKON JAPAN TOUR 2016』(YGEX)
「週刊文春」(文藝春秋)がすっぱ抜いた、一昨年のレコード大賞に絡むLDHの1億円の裏金問題を受け、昨年のレコード大賞の行方に注目が集まっていたが、結局、棚ボタの形で西野カナの受賞となった。  一方で、最優秀新人賞を受賞した韓流ボーイズグループiKON(アイコン)に対して、疑惑の目が向けられている。 「ネット上では『誰それ?』との声が相次いでいましたが、日本でも人気のBIGBANGの弟分として、昨年1月に日本デビューした韓流グループです。とはいえ、韓流ブームが終焉した現在、確かに一般的な知名度はないのかもしれません。NHK『紅白歌合戦』でも、ここ5年はK-POPアーティストが出場していないことを考えても、iKONの最優秀新人賞受賞は唐突な感は否めませんけどね」(韓流エンタメ誌編集者)  かといって、iKONの受賞がイカサマかというと、必ずしもそうとは言い切れない部分もある。 「昨年2月には、海外アーティストとしては日本デビューから最速となる日本武道館でのコンサートを行っています。なので、人気がないわけではありません。韓流ブームを牽引してきたKARAが解散状態に追い込まれたり、少女時代が活動の場を日本から中国に移したりと、K-POPにかつての勢いはありませんが、実はこのiKONやBIGBANGはコンサートを開けば相変わらずの観客動員を誇っており、根強い人気があります」(同)  2010年前後に興隆を極めた第2次韓流ブームでは、次から次へとK-POPアーティストが日本デビューを果たしていたが、日韓関係の悪化に伴いブームの終焉を迎える。K-POPアーティストの多くが、活動の軸足をバブルに沸く中国へと移した。だが、ここにきて、K-POPアーティストに日本回帰の動きがあるのだという。 「中国でも空前の韓流ブームだったのですが、昨年8月に韓国が米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決めたことを機に、報復措置として中国政府が各放送局を通じて韓国芸能人のドラマやバラエティ出演を禁止させるよう指示したと報じられています。中国でのコンサートやファンミーティング、ドラマやCMへの出演が次々とキャンセルされており、韓国芸能界に深刻なダメージを与えています。そこで、日本へ再進出の機運が高まっているのです」(同)  ブーム時にはファンからさんざんボッタクッて、後足で砂をかけるようにして日本を去っておきながら、中国でダメだとなると再び日本へやって来ようとするのは虫のよすぎる話だが、iKONの最優秀新人賞受賞がそのキッカケとならないよう祈りたいものだ。

「本当にあの時やばかった」「ヤマには刺激を受けるばかり」、JUMP中島裕翔がこの10年を振り返る

 2017年から毎月第1金曜日に、ジャニーズアイドルのインタビュー記事を掲載する連載企画「J(ジェイ)」が「スポーツ報知」にてスタートした。連載1回目となる1月6日付紙面には、Hey!Say!JUMP中島裕翔が登場。今年デビュー10周年を迎えるグループへの思いや、7日から主演映画『僕らのごはんは明日で待ってる』が封切られることを受けて演技に対する姿勢を語っている。

 デビュー10周年という大きな節目を迎えるが、「言ってしまえば、ゴールじゃない。通過点」と向上心を見せた中島。「メンバーもそうですし、周りの人にも、前よりかは思いやりを持って仕事ができているんじゃないかな」と、10年間の成長を振り返っていた。また、「歌って踊るのが当たり前みたいな感覚になっていた」「すごくかわいがってもらった。チヤホヤされまくった。どこ行っても『かわいい』って(言われてた)」と、若いグループゆえの世界があったことを明かし、「感覚狂っちゃいますよね」と一言。大人になりさまざまな経験を経て、「当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないと感じられるようにはなってきたかな」と考え方が変わっていったとか。

 

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「本当にあの時やばかった」「ヤマには刺激を受けるばかり」、JUMP中島裕翔がこの10年を振り返る

 2017年から毎月第1金曜日に、ジャニーズアイドルのインタビュー記事を掲載する連載企画「J(ジェイ)」が「スポーツ報知」にてスタートした。連載1回目となる1月6日付紙面には、Hey!Say!JUMP中島裕翔が登場。今年デビュー10周年を迎えるグループへの思いや、7日から主演映画『僕らのごはんは明日で待ってる』が封切られることを受けて演技に対する姿勢を語っている。

 デビュー10周年という大きな節目を迎えるが、「言ってしまえば、ゴールじゃない。通過点」と向上心を見せた中島。「メンバーもそうですし、周りの人にも、前よりかは思いやりを持って仕事ができているんじゃないかな」と、10年間の成長を振り返っていた。また、「歌って踊るのが当たり前みたいな感覚になっていた」「すごくかわいがってもらった。チヤホヤされまくった。どこ行っても『かわいい』って(言われてた)」と、若いグループゆえの世界があったことを明かし、「感覚狂っちゃいますよね」と一言。大人になりさまざまな経験を経て、「当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないと感じられるようにはなってきたかな」と考え方が変わっていったとか。

 

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田中萌アナ、師弟関係の既婚アナXとも不倫していた!? テレ朝が恐れる“もう1つの爆弾”

 昨年12月、「週刊文春」(文藝春秋)に、同僚との不倫疑惑をスクープされたテレビ朝日・田中萌アナウンサー。揃ってレギュラー出演していた『グッド!モーニング』の出演が見合わせられ、年明けには、別の新キャスターも登場したことから、番組降板は決定的といわれているが、その裏には、関係者が戦々恐々とする“もう1つの爆弾”が存在するという。

 既婚者である加藤泰平アナを、何度も自宅に招いていたという田中アナ。報道後、「実は田中アナは肉食系」といった情報も伝えられ、局内のみならず他局にも同じく男女の関係になっていた人間が、少なからずいたことも発覚してしまった。

「報道後、田中・加藤両アナは、そろって“自宅謹慎処分”が科せられましたが、年明けとともに解除されました。加藤アナは責任を取る形で、スポーツ部へと“左遷”されたようです。しかし田中アナは、アナウンス室に復帰し、いずれは番組出演も再開するでしょう。業界内では、『不倫に寛容な局』などと揶揄されていますよ」(スポーツ紙記者)

 実は田中アナ、加藤アナ以外の局内先輩アナとも関係を結んでいたようだと、テレ朝内でウワサが立っているという。

「既婚男性アナ・Xと田中アナは、不適切な関係になっていたようです。実力派のイケメンで知られるXアナは、田中アナとはいわば師弟関係で、入社直後からいろいろと気にかけ、相談にも乗っていた。そしていつの間にか、プライベートで深い関係を持つようになってしまったとか」(テレ朝関係者)

 このXアナと田中アナの関係は、少なくともアナウンスルームでは、有名な話だったようだ。

「おそらく『文春』も、Xアナの存在に気付いていたはずですよ。ただ、何らかの取引があったのか、報道されたのは加藤アナのみでした。しかし局上層部は、『文春』の続報を恐れていたようで、Xアナが出演していた年始の特番をお蔵入りにしています。当然、Xアナ本人も戦々恐々としていて、続報が出ないでほしいと、祈るような気持ちで日々を過ごしているそうです」(同)

 こうした爆弾を抱えながらも、以前と何ら変わることない様子で、アナウンス室に復帰したという田中アナ。その精神力には恐れ入るばかりだが、果たして“続報”は飛び出してしまうのだろうか。

ルーフステージは1年で廃止へ……『紅白』緊縮路線、NHK会長の交代で

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第67回NHK紅白歌合戦 夢を歌おう - NHKオンライン
 大みそかの『NHK紅白歌合戦』が、今年から緊縮路線に入るという。  昨年の紅白では、話題の大ヒット映画『シン・ゴジラ』とコラボレーションしたほか、国民的タレントのタモリ、マツコ・デラックスらをはじめとする豪華なゲストをそろえた。さらには、会場の東京・NHKホールの2階客席には、新たに鉄骨で組まれた「ルーフステージ」を設置。そのステージ上の床にはLEDパネルを配置するなど、とにかく金をつぎ込んで派手な演出を施した。  ところが、今後は豪華なゲストは減らされ、ルーフステージも廃止の方向だという。  NHK関係者は「1月24日に、現在の籾井勝人会長が任期満了を迎え、後任にNHK経営委員で元三菱商事副社長の上田良一氏が就任します。上田氏はとにかく倹約家で、派手なことを嫌うゴリゴリの堅実派。制作スタッフの間では『これからは紅白の予算は削られるし、派手なこともできなくなる。知恵を絞っていかないといけないな』と落胆ムードになっていますよ」と明かす。  上田氏は三菱商事時代に企業買収を手がけ、最高財務責任者(CFO)を務めるなど、財務・経理の分野に精通。金銭面では非常にシビアな上に、非常に心配性で、危ない橋は渡らないタイプの人物だという。 「大金を使った初の試みだったルーフステージは、1階の観客席から全然見えないことや、報道カメラマンの邪魔になることもあって大不評だった。さらにはV6が、リハーサル中に、ルーフステージ上で地震に遭遇するアクシデントに見舞われた。実際、かなり揺れて、安全面にも疑問が残った。上田さんの性格からすると、そういうことも許し難いでしょう。『金』と『安全面』から、ルーフステージ廃止の方向は確定的です」(同)  今後の紅白は、制作スタッフの新たな工夫や努力が、あらためて問われることになりそうだ。

新年は危険なゲームで運試しに挑戦! 神経質な現代社会をバーチャル化してしまう『NERVE/ナーヴ』の世界

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スマホを使って現実世界をゲーム化してしまう『NERVE』。退屈だった日常生活が刺激に満ちて、キラキラと輝き始める。
 VR元年と呼ばれた2016年。仮想現実と映画は相性がよく、これまでにも『マトリックス』(99年)や『サマーウォーズ』(09年)など仮想現実を題材にした様々なヒット作が生まれている。電脳化が進んだ未来社会を描いたハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』も日本での公開が4月7日(金)に決まり、2017年はますます注目度が高まりそう。そんな中、スマホユーザーにとって見逃せない映画が『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』。“ポケモンGO”を楽しむ感覚で、現実世界を別次元へと変えてしまうサスペンスドラマだ。上映時間96分間、観客を退屈させない内容となっている。  バーチャル空間を楽しむ仮想現実とは異なり、『NERVE』では自分のいる現実世界が自前のスマホによってゲーム化されていく。仮想現実ならぬ、現実の仮想化だ。それまで心を閉ざし気味だった主人公が、ゲームをきっかけに現実世界で大きく変身を遂げていく姿が見どころとなっている。  高校生のヴィー(エマ・ロバーツ)は、自分に自信が持てずにいる奥手な女の子。派手好きな親友・シドニー(エミリー・ミード)からオンラインゲーム「NERVE」がすごく面白いと勧められる。「NERVE」は課金制の多人数参加型ゲームで、挑戦者としてエントリーした者は視聴者が考えたミッションをクリアすることで賞金を得て、ステージを上がっていくというもの。自分が挑戦者になるなんて考えもしなかったヴィーだったが、高校卒業後の進路を決められず、また想いを寄せているアメフト部の人気者にきちんとコクることもできない自分の気弱さにほとほと嫌気が差し、度胸試しのつもりで「NERVE」にエントリーしてしまう。
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視聴者からの指示で、裸になるヴィー(エマ・ロバーツ)とイワン(デイヴ・フランコ)。ゲームだと割り切れば、大胆になれちゃう。
「NERVE」の挑戦者となったヴィーに与えられた最初のミッションは、【ダイナーで知らない男とキスすること】。意を決したヴィーはダイナーに一人で佇んでいた青年・イアン(デイヴ・フランコ)へのキスに成功。この様子はヴィーのスマホを通じてネット中継されており、ファーストミッションをクリアしたヴィーは賞金と視聴者からの声援を浴び、今まで感じたことのない高揚感を覚える。実はイアンも「NERVE」の挑戦者で、2人はタッグを組んで次々と難易度が上がっていくミッションに挑む。それまで地味で冴えない存在だったヴィーが、危険なミッションを体当たりでクリアしていくことで、イケてる女の子としてキラキラと輝き始める。「誰でも15分間はスターになれる」とはアンディ・ウォーホルが残した名言。そんな言葉が相応しい、ネットセレブとなったヴィーにとって最高に刺激的な一夜が過ぎていく。  知らない相手から電話でミッションを与えられ、クリアすると高額の報酬がもらえるというプロットは、タイ映画『レベル・サーティーン』(06年)とほぼ同じ。『レベル・サーティーン』ではツールがまだ携帯電話だったが、『NERVE』ではスマホへとバージョンアップ。また、冴えない男性サラリーマンが主人公だった『レベル・サーティーン』では【ウ●コを完食せよ】といった強烈グロ系ミッションが用意されていたが、『NERVE』では【目隠しをしてバイクで疾走】といった尾崎豊系“危険な青春”ミッションへとシフトチェンジ。まぁ、ここらへんはハリウッド映画らしいアレンジですな。
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目隠しをしてバイクで疾走せよ。ミルグラム実験のように、どんどん危険度が高まっていくが、もう後戻りできない。
 下流人生を歩んでいた主人公たちが危険なゲームに身を投じる作品は、藤原竜也と香川照之が顔面バトルを繰り広げた『カイジ 人生逆転ゲーム』(09年)、ゲテモノ喰いがお好きな方にお勧めな『ザ・スリル』(13年)、緊迫のロシアンルーレットを題材にした『13/ザメッティ』(07年)など、世界各国で今世紀以降いろいろと作られている。それらの作品では金欠状態の主人公がお金欲しさで違法なゲームに参加することになるが、『NERVE』の主人公は自己承認と刺激を求めてゲームに参加するという動機が異なっているところがポイント。ヴィー役のエマ・ロバーツはジュリア・ロバーツの姪っ子、デイヴ・フランコはジェームズ・フランコの実弟と身内の七光りで芸能界入りした主演の2人だが、本作ではなかなかの熱演ぶりを見せている。七光りだけで生き残れるほど、ハリウッドの世界もあまくはないようだ。  ゲーム中、ヴィーとイワンはブランドショップでの万引きまがいの行動やストリップ、さらにはバイクでの危険走行など、違法行為の数々をやらかしてネット上で人気者になっていく。バカッターや過激ユーチューバーを思わせる展開だが、執拗にモラルやマナーを求めたがる息苦しい現代社会への反発心、同調圧力からの脱出願望がそこには感じられる。ただし、視聴者の考えるミッションはどんどん過激になり、挑戦者たちを追い詰めていく。ゲームを勝ち進んでいったヴィーたちは、やがて「NERVE」というゲームを考案した主宰者と対峙することに。暴走化したゲーム「NERVE」を、ヴィーは止めることができるだろうか。  学校や職場でも、セルフプロデュースによってキャラクター化された自分を演じることが日常となっているスマホネイティヴ世代。彼らにとって『NERVE』は共感度が高い作品だろう。 (文=長野辰次)
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『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』 原作/ジーン・ライアン 監督/ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン 脚本/ジェシカ・シャーザー 音楽/ロブ・シモンセン 出演/エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコ、ジュリエット・ルイス 配給/プレシディオ 1月6日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー (c)2016 LIONSGATE ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED. http://www.start-nerve.jp

新年は危険なゲームで運試しに挑戦! 神経質な現代社会をバーチャル化してしまう『NERVE/ナーヴ』の世界

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スマホを使って現実世界をゲーム化してしまう『NERVE』。退屈だった日常生活が刺激に満ちて、キラキラと輝き始める。
 VR元年と呼ばれた2016年。仮想現実と映画は相性がよく、これまでにも『マトリックス』(99年)や『サマーウォーズ』(09年)など仮想現実を題材にした様々なヒット作が生まれている。電脳化が進んだ未来社会を描いたハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』も日本での公開が4月7日(金)に決まり、2017年はますます注目度が高まりそう。そんな中、スマホユーザーにとって見逃せない映画が『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』。“ポケモンGO”を楽しむ感覚で、現実世界を別次元へと変えてしまうサスペンスドラマだ。上映時間96分間、観客を退屈させない内容となっている。  バーチャル空間を楽しむ仮想現実とは異なり、『NERVE』では自分のいる現実世界が自前のスマホによってゲーム化されていく。仮想現実ならぬ、現実の仮想化だ。それまで心を閉ざし気味だった主人公が、ゲームをきっかけに現実世界で大きく変身を遂げていく姿が見どころとなっている。  高校生のヴィー(エマ・ロバーツ)は、自分に自信が持てずにいる奥手な女の子。派手好きな親友・シドニー(エミリー・ミード)からオンラインゲーム「NERVE」がすごく面白いと勧められる。「NERVE」は課金制の多人数参加型ゲームで、挑戦者としてエントリーした者は視聴者が考えたミッションをクリアすることで賞金を得て、ステージを上がっていくというもの。自分が挑戦者になるなんて考えもしなかったヴィーだったが、高校卒業後の進路を決められず、また想いを寄せているアメフト部の人気者にきちんとコクることもできない自分の気弱さにほとほと嫌気が差し、度胸試しのつもりで「NERVE」にエントリーしてしまう。
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視聴者からの指示で、裸になるヴィー(エマ・ロバーツ)とイワン(デイヴ・フランコ)。ゲームだと割り切れば、大胆になれちゃう。
「NERVE」の挑戦者となったヴィーに与えられた最初のミッションは、【ダイナーで知らない男とキスすること】。意を決したヴィーはダイナーに一人で佇んでいた青年・イアン(デイヴ・フランコ)へのキスに成功。この様子はヴィーのスマホを通じてネット中継されており、ファーストミッションをクリアしたヴィーは賞金と視聴者からの声援を浴び、今まで感じたことのない高揚感を覚える。実はイアンも「NERVE」の挑戦者で、2人はタッグを組んで次々と難易度が上がっていくミッションに挑む。それまで地味で冴えない存在だったヴィーが、危険なミッションを体当たりでクリアしていくことで、イケてる女の子としてキラキラと輝き始める。「誰でも15分間はスターになれる」とはアンディ・ウォーホルが残した名言。そんな言葉が相応しい、ネットセレブとなったヴィーにとって最高に刺激的な一夜が過ぎていく。  知らない相手から電話でミッションを与えられ、クリアすると高額の報酬がもらえるというプロットは、タイ映画『レベル・サーティーン』(06年)とほぼ同じ。『レベル・サーティーン』ではツールがまだ携帯電話だったが、『NERVE』ではスマホへとバージョンアップ。また、冴えない男性サラリーマンが主人公だった『レベル・サーティーン』では【ウ●コを完食せよ】といった強烈グロ系ミッションが用意されていたが、『NERVE』では【目隠しをしてバイクで疾走】といった尾崎豊系“危険な青春”ミッションへとシフトチェンジ。まぁ、ここらへんはハリウッド映画らしいアレンジですな。
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目隠しをしてバイクで疾走せよ。ミルグラム実験のように、どんどん危険度が高まっていくが、もう後戻りできない。
 下流人生を歩んでいた主人公たちが危険なゲームに身を投じる作品は、藤原竜也と香川照之が顔面バトルを繰り広げた『カイジ 人生逆転ゲーム』(09年)、ゲテモノ喰いがお好きな方にお勧めな『ザ・スリル』(13年)、緊迫のロシアンルーレットを題材にした『13/ザメッティ』(07年)など、世界各国で今世紀以降いろいろと作られている。それらの作品では金欠状態の主人公がお金欲しさで違法なゲームに参加することになるが、『NERVE』の主人公は自己承認と刺激を求めてゲームに参加するという動機が異なっているところがポイント。ヴィー役のエマ・ロバーツはジュリア・ロバーツの姪っ子、デイヴ・フランコはジェームズ・フランコの実弟と身内の七光りで芸能界入りした主演の2人だが、本作ではなかなかの熱演ぶりを見せている。七光りだけで生き残れるほど、ハリウッドの世界もあまくはないようだ。  ゲーム中、ヴィーとイワンはブランドショップでの万引きまがいの行動やストリップ、さらにはバイクでの危険走行など、違法行為の数々をやらかしてネット上で人気者になっていく。バカッターや過激ユーチューバーを思わせる展開だが、執拗にモラルやマナーを求めたがる息苦しい現代社会への反発心、同調圧力からの脱出願望がそこには感じられる。ただし、視聴者の考えるミッションはどんどん過激になり、挑戦者たちを追い詰めていく。ゲームを勝ち進んでいったヴィーたちは、やがて「NERVE」というゲームを考案した主宰者と対峙することに。暴走化したゲーム「NERVE」を、ヴィーは止めることができるだろうか。  学校や職場でも、セルフプロデュースによってキャラクター化された自分を演じることが日常となっているスマホネイティヴ世代。彼らにとって『NERVE』は共感度が高い作品だろう。 (文=長野辰次)
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『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』 原作/ジーン・ライアン 監督/ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン 脚本/ジェシカ・シャーザー 音楽/ロブ・シモンセン 出演/エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコ、ジュリエット・ルイス 配給/プレシディオ 1月6日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー (c)2016 LIONSGATE ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED. http://www.start-nerve.jp

男の生殖―男が女をセックスに誘って、女が妊娠出産を決断してくれないと、生殖が叶わない。/ジュンペイさんvol.3

家族観インタビューCASE2・ジュンペイさんの第3話です。初回は、「男と女が惹かれあい、告白して付き合って愛し合う」現象がさも自明のこととされ、規範として強制されている社会への違和感について。第2話では、そのヘテロ社会(強制異性愛社会)を破壊し、男性の存在を脅かす装置になり得る無性生殖を、ジュンペイさんが「良いことだ」と前向きに捉えている理由を話してきました。最終話となる本稿では、「産まない」性である男性が、生殖をどう捉えているのか考えます。 「Family? CASE2 セックスをしなくても生殖はできる。レズビアンカップルに精子提供を試みるジュンペイさん」~最終章~(取材日:2013年10月) ▼前編/「“異性”を好きになって当然だ、お前はどの“異性”が好きなのだ」と当然のように問う社会のおかしさ ▼中編/「性愛の結果」ではない生殖は、強制異性愛社会からの解放だ 性の三角形(セックス・ジェンダー・セクシュアリティ)からの解放のその先 ――セックスと生殖が切り離されるのを目の当たりにすることで、ジュンペイさんの中でヘテロのセックスが今までの社会的な意味を失う、という話をここまでしてきました。社会的な意味を失い、友愛としてのそれが可能になるかもしれない。言い換えると、それこそが“解放”であり、そうなることで、性愛やセックスに対してさらに別の意味合いが出てくるかもしれないというのがジュンペイさんの見立てでしょうか。 J うん。そうだね。今はあまり元気がなくて、なんか受動的で、性的なことに欲望を燃やせないっていうか、楽しめてないなって思う。それが精子提供という行為によって「生殖」に自分が関われるかもしれないとなった今、少し前向きな感覚になってきたような気がする。だけど、これで解決するような気がするっていうのも確信ではなくて、なんとなくの感覚というか、なんとなく突き動かされてやってるだけだから、そんなに上手く説明とかもできなくて、あとあとになって辻褄が合うとか説明ができればいいなって思ってやってる。でもさぁ、ヒラマツさんは元々あまり恋愛体質じゃないみたいだけど、「生殖」じゃなくて「恋愛」(好きな人を愛すること/愛されること)を生きるモチベーションにする人だっているわけじゃん。恋愛に欲望を燃やしたり生きる意味を見出したりしてる人を、ヒラマツさんはどう見てるの? ――どう見てるって……なんか上からな感じですね(笑)。別に対象が違うだけだな、って思ってます。「愛されたい」とかはよく分からないけれど、「守りたい他者」みたいな存在が生に覇気を与えるというのは非常に意味が分かる。ただ、私は恋人やパートナーがその「大切な、守りたい、寄り添う他者」に当てはまるような経験は今のところなくて、その対象となるのは子供って存在しかイメージできなかったというか。それもさっき話したみたいに、“大きな意味での次世代”の中に、特に自分に責任感や活力をもたらす存在としての“子供”がいたらいいなぁっていう考え。私にとって恋人やパートナーみたいな存在は、生きる原動力としては説得力に欠けるんですよね、今のところ。そもそも、そういう特定の相手を作ろうって気もあまりないわけですし。友人たちがカップルになっていくのを、いつもただ見てるだけって感じ。自分はそっち側に行くことってないんだろうなぁって。自分が「誰かとつがいになりたい」と思えないことに、寂しさみたいな感情はあるんだけど、羨ましいとは思わないんです。 まあ、今現在の私の恋愛観が、自分にとっての完成形ってこともないんだろうと思っているので、むしろ、ようやく自分が欲しかった生活(子供)を手に入れたから、これから私の恋愛観というのは作られるのかもしれない。そういう意味で、ジュンペイさんの言っていたことにはすごく共感します。生殖を叶えたから、やっと落ち着いて性愛に向き合えるっていうか。私の場合、まだ性愛についてはそんなに積極的に考えるつもりはないけど、そういう可能性は感じていなくもないです。 “生殖”に対峙する男性の立場の弱さ。産物として立ちはだかる“責任” J 僕は初めてヒラマツさんと話したとき、「同じようなこと考えてる人いた! しかも、もうすでに実現しかけてるし!」って思ったんだよね(笑)。でも、「パートナーは欲しくない、子供だけ産みたい」という欲望を叶えることのハードルは、女性のほうが低くて実現しやすい。僕が男として生きてきて感じるのは、やっぱり男が女をセックスに誘って、女が妊娠出産を決断してくれないと、生殖が叶わないのがヘテロ社会の文化であり仕組みだということ。それだと、僕が触発されるような女の人が妊娠出産をする気になってくれない限り、僕にとって生殖が遠い存在のままなんだよね。それに、鬱になってから、誘うのがしんどいと思うようになった。誘うってすごいエネルギーが要る。 ――そうですよね。私も妊娠してから、生殖に向き合う立場としての男の人ってすごく可哀想だなと思ってしまう場面がありました。というのも、私の場合、タイミングは不意だったにしても、結果として念願の子供ができたわけで、でもこの子の生物学上の父親にとってはすべてが不意でしかない。だから彼はすごい罪悪感に打ちひしがれていて、「全部僕の責任だ」って言ってたの。でも、絶対そんなわけないじゃないですか? 全部なわけない。普通に考えて私にも絶対に責任がある。ただ、私はこの子を産んで育てることで責任を果たすという風に考えることもできるけど、彼は結婚もできなくて、お金が出せなかったら責任をどうすることもできないって感じているんだと思う。それで、「責任の話をするなら、二人ともに責任があるのだから、全部だなんて言わないで」ってことと、「そもそも責任うんぬんはさて置いて、現実的にあなたにできることやあなたがしたいことをすればいい。それは何なのかを考えてほしい」という2つのことを私は彼に話しているつもりなんだけど、なかなか伝わっていない感覚があるんです。今は「全部自分が悪いんだ」フィルターがかかってしまっているのかな。だから、とにかくなるべく責めないように、「あなたは悪くないよ」オーラを出して話してるつもりなんですけど、まぁそこまでするのもよく考えたらおかしいですね(笑)。けど、そうしないことには話が進まないから。で、どんなに「あなたは悪くないよ」オーラで接しても、それでも彼の「僕のせいだ」フィルターは無くならない。それくらい、男の人にとっては、生殖というシーンでの女の人に対する引け目が大きいのかなぁって思った。その一方で、はなから責任を一切負おうとしない男性もいるんだろうけど。 J 今の異性愛社会で男性が抱いている主流な幻想や責任感では、男性にとっての生殖への献身の内実というのは、夫として妻や子供を経済的に支えることや、一家の大黒柱として仕事に差し障りのない範囲で育児を手伝う、ということになっているんだよね。妊娠に至るセックスだけで生殖への関わりが終わり、とはならなくて、むしろセックスが生殖への献身の始まりとしてイメージされてる。だからヒラマツさんの子供の父親の人は、経済的にも家族制度的にもその負債を返済できそうになくて、罪責感にさいなまれているのかもね。 生殖・出産・育児に対する社会保障が、やはり手薄なのでは? J 今回の僕が精子提供したカップルの場合は、僕は基本的には精子提供だけ、という関わりになっている。そのカップルは経済力があるから。でも、先ほどの「夫が大黒柱」という観念に基づいて社会が設計されていて、産後の女性が労働力として軽んじられたり、女性が経済的に自立しにくいという土台があるから、シングルマザーの貧困なんかの問題が絶えないよね。離婚や未婚や精子提供によるシングルマザーは、社会全体でしっかり支えるべきだと思う。ましてや、子供を増やしたいなら、そこに税金ももっと投入していいと思う。シングルファザーの事例については詳しくないけれど、そもそも見聞きする機会が少ないのは、やはり労働に関するこのジェンダー差が大きく関わっていると思う。もしかしたら、それが更には、祖母(シングルファザーの母親)の助けを手厚く借りやすいというところまで、関係しているかもしれないね。男女の平均賃金格差とかも、同じく問題なんだけどね……。 ――うーん。精子提供の場合は、何かしら経済的な目途が立っていないと踏み切れないような気はするけど。でもほんとにその通りで、基本的には、孕んだ人がその意思で「産める」「産みたい」と決断可能な保障があってしかるべきだと私も思います。私は幸い、産前産後は実家に少しの間世話になることができるけど、それがなかったら仕事とか選べないし、「なんとか生きるだけ」みたいなギリギリの生活で精一杯というのが現実だっただろうと。それすら、「できる」と言い切れない感じだよね、やる前の私には。 でも、よく考えたら、「産んでもなんとかなる!」「子供と一緒に、最低限人間らしい生活を送れることは保証されてる」と思えたら、産むことに専念できるっていうか、かなりあらゆるプレッシャーやストレスから解放されるし、そういう社会こそが「産みやすい」社会だよね。しかし、現実は、私のような「子供は産みたい。でも子供の父親と結婚や同居をしたいとは思わない」みたいなヤツには、国や社会は厳しい。既に言われたこともあるけど、この先も間違いなく「そういうことは稼いでから言え」ってなる。けど、私自身も、今の世の中ではそれが当然というか、限界というか……(苦笑)だと思うし、世話になっている両親へもショックを与えたことや、自慢の娘になりきれなかった後ろめたさみたいな、申し訳ない思いがあるから、恥ずかしいこととは思わないけどシングルであることは大手を振っては言えない。私がシングルになりたくてなったのは私の“わがまま”ということにする以外の選択肢がない。 ただ、それでも私に稼ぎがちゃんとある状況でこういう事態になっていたら、理解はされなくても文句を言われることはないですよね。本当はそれが理想だったなぁ。でも、順序が逆転しても何でも、子供を授かった人が「産んでも育てられる」と思える制度や保障が無いのは、よく考えたら絶対おかしい。あと、少し状況は違うけど、夫婦じゃないと里親になれないのとかも変だよね。新たな子供の誕生を阻むどころか、既に生まれている子供の成長や生活さえ阻んでいる印象を持ってしまう。なんでそこに「まずは結婚」「家族の形成は夫婦が前提」みたいなオカシなハードルを設けるのか……。人身売買防止とか、色んな問題が絡んでいるのは察するけど、でも逆に夫婦だったらそういう非人道的なことしにくいと思われてるってのも、理解不能だわぁ。あー、怖い。何が少子化対策だよ……。「まずは結婚」「結婚してから、子供」「結婚せずに(or離婚して)子供育てて、お金に困るのは自業自得」って。少なくともこの国には、子供を増やす気なんて1ミリもないね(笑)。 J 「そういうことは稼いでから言え」と言う人がいるって話だけど、妊娠・出産・子育ては社会のために働いているのに等しいという議論もあるよね。妊娠・出産・子育ては、人類社会の根本を支える営みなので、それに相応しい敬意と対価を社会は支払うべきだと思うね。