昨年6月に、ニューヨーク・マンハッタンの5番街にあるトランプタワーで出馬表明した時、大半の米国民から“大統領選のかませ犬”と見られていたドナルド・トランプ。選挙戦では暴言・失言のオンパレードで物議を醸し、メディアからは叩かれてきたが、彼は予想を裏切って支持率をぐいぐい上げ、第45代米大統領選挙に当選した。今回の大統領選についてネット上では、「メディアやセレブのヒラリー・クリントン推しにうんざりした」「ヒラリーに投票しろと意見を押しつけられているようで嫌だった」という声が聞こえてくるが、実に数多くのセレブたちがヒラリーを支持してきた。しかし、結果はヒラリーの敗北。セレブは各々のやり方で、その悲しみを表現している。
■Twitterのプロフィールを真っ黒にしたケイティ・ペリー
民主党全国大会で歌ったりスピーチをしたり、ハロウィーンではヒラリーに変装したり。投票を呼びかけるコメディ映像では全裸にまでなった歌手ケイティ・ペリーは、ドナルドが勝利すると知り、Twitterに「座ったままじゃダメだよ! 泣いてちゃダメ! 行動するの! 嫌われ者が率いる国になんかしちゃダメだよ!」と、興奮気味な文言を投稿。その後、「革命はこれからなんだから」とツイートし、プロフィール写真を真っ黒に変えるほど、ひどく動揺していた。ケイティは投票直後、敬虔なクリスチャンである両親が共和党に投票したことを明かし、「でも家族の絆は変わらない」とアピール。しかし、これはヒラリーが当選すると信じていたからで、このままでは両親と絶縁するのではないかと心配する声が上がっている。
■レディー・ガガは、すぐさまトランプタワーへ
歌手のレディー・ガガは、投票当日「みんな投票して!」「ゴー! ヒラリー!」などテンション高めのツイートを大量に投稿していたが、ヒラリーの負けが決まると「アメリカよ、祈りを捧げましょう」とテンションが急降下。その後、インスタグラムに「Love trumps Hate(愛は憎しみに勝つ)」と書かれたプラカードをトランプタワーの前で掲げる写真を投稿。勝つという単語のトランプと、トランプ嫌いという言葉をかけたものだと話題になった。
■トランプに曲を使われることを嫌がるミック・ジャガー
ドナルドは大統領選の勝利宣言の退場曲にザ・ローリング・ストーンズの「無情の世界」を使用したが、ボーカルのミック・ジャガーは「ちょうどニュースを見たとこだ……就任式で『無情の世界』を歌ってくれってオファーがくるかもな。けっ!」とツイート。ちなみにストーンズは今年5月、ドナルドがインディアナ州共和党候補予備選で勝利演説を行う際に、自分たちの曲「スタート・ミー・アップ」が流されたことを知り、「やめてほしい」と要請。その前にも選挙戦で「無情の世界」「ブラウン・シュガー」を無断で流していたとして嫌悪感を示していた。
■若年層に希望を持つアリアナ・グランデ
投開票をじっと見守り続けていた人気歌手のアリアナ・グランデは、ヒラリー優勢だと予想されていたフロリダ州をドナルドが押さえた瞬間、「フロリダもか」とツイート。「心底ぞっとする」「涙があふれちゃう」と、こらえきれなくなった悲しみをつぶやいた。しかしアリアナは18~25歳の若い層のほとんどが民主党代表のヒラリーに投票したという図をインスタグラムに投稿し、「ずっと泣いてたけど、これが私たちの世代の投票結果だって。大丈夫、良い時代はやってくるんだよ。だから今は、みんな寄り添って乗り越えよう」「同じ気持ちの人たちへ、遠くからだけど、あなたの手は私がしっかり握ってるからね。アイ・ラブ・ユー」というメッセージを掲載し、励ましていた。
■マイリーは泣きながら「ドナルドを受け入れる」
もともとはヒラリーと民主党候補の座を争っていたバーニー・サンダースを支持していた、歌手のマイリー・サイラス。党候補がヒラリーに決まったことに不満を感じていたものの、バーニーがヒラリーを支持すると表明してからはヒラリーを応援してきた。そんな彼女は、ヒラリーの敗北に泣きはらした顔で動画を撮影。「アタシは自分の思っていることを口にするタイプ。バーニーへの支持、ヒラリーへの支持もしてきた。今でもね、ヒラリーは女性初の米大統領になるべきだって思ってる」と言い、「なんて悲しいことなの」と感極まりながら、「彼女は戦い続けてきたんだよ。この国のために頑張ってきたの。命を捧げてきたの。大統領にさせてあげたかった」と訴えた。
そして「今後、みんなこの状況に適応することを祈るわ。そして、誰に対しても、ありのままのその人を受け入れるアタシたちなんだから……ドナルド・トランプ、アタシはあなたを受け入れます」「こう言うのは本当に苦しいけれど、あなたをアメリカ大統領として受け入れます。大丈夫。いいのよ。だってアタシは希望あふれるヒッピーなんだから。オバマさん、本当に本当にありがとう」と嗚咽し、「あなたが国民に愛を込めて、思いやりを込めて接してくれれば、アタシもあなたにそう接するから」とドナルドへメッセージを送った。
■スヌープはカナダ移住!?
ハードコアなギャングスタ・ラッパーとして一時代を築いたスヌープ・ドッグは、テレビで放送されている民主党副大統領候補ティム・ケインの姿を写し「このへなちょこマザーフ○ッカーが、ヒラリー敗北の要因の1つだろうが。バーニー(サンダース)にすりゃ勝ててたのに。ったく、誰だよこのマザーフ○ッカー」と悪態をつく動画を投稿。その後「まっ、(黒人大統領の)オバマに慣れるのにも時間がかかったように、慣れるまでには時間がかかるだろうよ」「トランプさんよ、仕事だぜ。お手並み拝見といこうじゃないか」と語りかける動画を投稿。しかし、その後、ドナルドが大統領になって最悪だという画像や動画を次々と投稿し、挙げ句の果てにはカナダのトロントにあるCNタワーの写真を投稿。「オレの新しい家。不動産探さなきゃな」と言い出し、ファンが作成した「カナダ人歌手のドレイクがスヌープのカナダ移住を手伝う動画」を貼るなど、移住への含みを持たせている。
■パリスは「自殺を考える男性」の写真をツイート
「トランプ大統領誕生」に感情を炸裂させているセレブたちだが、特にファンに心配されているセレブがいる。それが、故マイケル・ジャクソンの長女パリスだ。「全ての女性、性的少数者、移民の人たちのことを思うと純粋に恐怖しかない」とツイート。「この国にはトランプを倒せるほどの愛がないのね。(「オズの魔法使い」に登場する)西の悪い魔女を倒したような愛が」と嘆き、“首つり用の縄を見て、どうしようかと考える男性の写真”まで投稿したのだ。繊細で純粋な心を持つ彼女のこと。ドナルドが大統領になったことを悲観し、死まで考えているのではないかと心配する声が上がっているのである。
悪魔のように叩かれ、セレブからもとことん嫌われているドナルドだが、副大統領になるインディアナ州知事のマイク・ペンスは知名度は低いものの、まともでしっかりした人物だとされており、最高のブレーンが国を守ってくれると望みをかける人も。ドナルドの大統領就任式は、来年1月20日。アメリカ史上初の公職経験のない大統領誕生となり、なにもかもが異例尽くし。今後の展開が読めないと、世界中にパニックを与えている。