「おばちゃん、ルゥ忘れてるよ!」って言いそうな黒いお盆と黒い皿に載った見えない『ブラックカレーライス』

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関越自動車道上り線嵐山パーキングエリア。建物の「黒い壁」が何かを物語っている。
 日本で“ブラック”というと「ブラック起業」や「ブラックリスト」など、ネガティブなイメージが多い。が、中には「ブラックカード」なんてプレミアムな意味で使われるモノもあり、新しく「ブラック~」という単語を聞くと、果たしてどっちの意味だろうって考えてしまうことがある。でも、これは完全にポジティブなほうの“ブラック”だった。
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妙に白いごはんのつぶつぶと、赤い福神漬けが目立つ。まるでカメレオンみたいなカレーライス。
 どうよ、この写真。パッと見、白メシの福神漬けトッピングに見えるだろうけど、ちゃんと具も乗っかっているんです! お皿もお盆も真っ黒なので、ちょっと暗めに撮るとナニが何やら……。福神漬けがあるのでかろうじて、「カレーライスかな……?」と予想できる程度でしょ?  その予想、大当たり! 関越道嵐山パーキングエリアの食堂の名物は、竹炭を使ったルゥが真っ黒な「ブラックカレーライス」なのだ。お味の方は、意外にスパイシーでコクもあり、高速のパーキングの食堂とは思えないレベル。この他に「ブラックカツカレーライス」もあり、オススメ商品となっていた。
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カレーの具は、タマネギに細切り牛肉……。あとは真っ黒で何やら不明だけど、けっこうスパイシーでした。
 嵐山パーキングエリアでは、カレーライス以外にも、どくろマークの「黒どら焼き」や「どくろサブレ」、「まっくろ黒ごまもち」「ブラックソフト」に、外も内側も真っ黒な「三笠ホテルカレーパン」などあり、ブラックグルメ祭りとなっている。
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驚いたのはブラックソフトの味。まるっきりエスプレッソ! 苦味が眠気も覚ます?
 しかし、なんで埼玉県の嵐山がブラック祭りなのか? 竹炭の産地だったり、町長の名前が「黒田」さんだったりするのだろうか? その辺をソフトクリーム売り場にいた超美人のお姉さんに聞くと、 「ハイっ、嵐山パーキングエリアの名物なんです♪」  と教えてくれた。  筆者は、「なぜに黒が名物なのか?」という意味で聞いたのだが、まるで禅問答の様な……。筆者はカレーライスの他に、カレーパンとブラックソフトを食べたが、どれもおいしかったから、まあいいか……。  後日、調べたところによると、竹炭の産地や町長の名前とは全く関係なく、パーキングエリアの集客策として黒い商品を作ったということだった。  ブラック祭り、うもうございました。
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最後に黒いカレーパンを食べて満腹。
嵐山パーキングエリア『ブラックカレーライス』700円 インパクト ☆☆ 味     ☆☆☆ 店     ☆ (写真・文=よしよし)

I LADY. 「新・女子力テスト」とニセ医学 ジョイセフ×電通「粉かけ罰ゲーム動画」の背景

健康に関する質問を女性出演者にぶつけ、正解できないと粉をぶっかける「新・女子力テスト」宣伝動画について、ネット上で議論が展開されています。この動画は、電通ギャルラボとジョイセフにより、女性の心身の健康に関する啓発キャンペーン「I LADY.」の一部としてつくられたもので、 2016年3月3日にジョイセフのYoutubeチャンネルにアップロードされたとのことですが、11月9日になって、Twitter での批判をきっかけに抗議の声があがったようです。

11月21日の早朝に削除されたこの動画は、「新・女子力テスト」という表題のあとに、「日本の女子たちは本当に女子力が高いのか?」と問いかける字幕からはじまり、軽快な音楽にのって「ピンク色が好きだ」「チワワが好きだ」「メイクは女子の命」「必殺のモテ技がある」などの質問と女性出演者の答えがつづきます。後半は「早寝早起きだ」「定期的に体温を測っている」「子宮はリンゴくらいの大きさだ」のような質問になり、このあたりから、回答をまちがえると白い粉が上から大量に降ってくる演出が加わります。終盤になると質問は「自分でコンドームを買ったことがある」「正しい避妊法を3つ答えられる」「自分が妊娠しやすい日がいつか把握している」といった内容になり、かけられる粉の量が増えていきます。最後に「日本女性のリプロダクティブ・ヘルスの知識、先進国の中で最下位レベル」「真の女子力で、幸せをつかめ」という字幕が画面に大きく出て、動画は終わります。

批判が集中したのは、答えをまちがえた女性が粉をかけられる「罰ゲーム」的な演出に対してでしたが、私がこの記事でとりあげたいのは、動画の演出ではなく、この動画が宣伝している「新・女子力テスト」が依拠している知識のことです。

「模範解答」の出典のあやしさ

「新・女子力テスト」の正解は、I LADY. サイト内の「読めば女子力がUPする模範解答」というページにのっています。根拠となる資料の一覧があるのですが、それが実にいいかげんな印象を与えます。資料のほとんどは寝具や健康機器や生理用品の会社の運営するサイトなどで、まともな医学書や医学論文はひとつもありません。インターネット検索でみつけた情報源を適当にならべた感じです。

しかも、この一覧にのっている資料のほとんどには、出典(データの出所である論文などの情報)の記述がありません。つまり、何を根拠としているのかがわからないわけです。「~という研究があります」とだけ書いてあっても、出典がわからなければ、その研究がどれくらい信用できるものか調べようがありません。

例を挙げてみましょう。「新・女子力テスト」の模範解答ページの資料のひとつに、カイロプラクティック治療院のサイトがあります。カイロプラクティックは標準的な医学に基づいているものではなく、代替医療と呼ばれるもののひとつです。この資料では「普通に健康な人に炭水化物過敏症が非常に多く、半分くらいの人が炭水化物をうまく消化できないでいる」「多くの場合、遺伝的(例えば家族に糖尿病の人がいる)な要素があり、さらに炭水化物の摂り過ぎというライフスタイルが症状を悪化させています」と書いていますが、根拠となる出典は何も示されていません。オーソモレキュラー療法のサイトでは、「インスリンの働きが機能しなくなる前段階の、インスリンの働きが乱れる段階で、血糖の乱高下など血糖調整異常が現れる疾患があります」として3枚のグラフをならべていますが、出典がなく、信頼できるデータなのかわかりません。Googleで画像検索してみると、同様の医療情報サイト複数にこのグラフがのっていることがわかります。その種のサイトで使いまわされている画像のようです。

そのほか、美容情報サイト「肌らぶ」(「掲載している記事は、医学的に基づいた推奨・効果を保証するものではない」と「サイト運営ポリシー」に明記してあります) の「妊娠確率をあげるための5つの方法」や、オムロンヘルスケアの サイトの「出産の適齢期は25~26歳」説など、なぜこんな信用のおけない情報を「模範解答」のページにならべようと思ったのか、理解に苦しむラインナップになっています。

「新・女子力テスト」のウエブページには、「監修:国際協力NGOジョイセフ」とあります。 「ジョイセフ」は日本の家族計画や母子保健のノウハウを発展途上国に輸出する目的で1968年から活動している公益法人です。最近では読売新聞社から「読売国際協力賞」をおくられていたりすることもあり、この団体を信用していた人も多いでしょう。その団体が監修したテストの模範解答が上記のような状態だというのは衝撃です。要するに、信用できると思っていた団体が、信用できない情報を根拠に啓発活動をしているということなのですから。啓発教育はジョイセフの中心的な活動のひとつのようですが、発展途上国でもおなじ調子で啓発活動を展開しているのでしょうか? だとしたら、とんでもないことです。

「先進国の中で最下位レベル」の根拠のあやしさ

「新・女子力テスト」の動画の最後のあたりで「日本女性のリプロダクティブ・ヘルスの知識、先進国の中で最下位レベル」という字幕が出ます。このプロジェクトの趣旨を説明したコラム (Web電通報 掲載)によれば、これはイギリスのカーディフ大学の研究グループがおこなった「スターティング・ファミリーズ」国際調査に基づくものだそうです。この調査は2009-2010年におこなわれたもので、日本では、研究グループの代表者が国会議員やマスメディア相手に講演したり (2011年2月)、NHKスペシャル「産みたいのに産めない:卵子老化の衝撃」(2012年6月) に出演するなど、大きくとりあげられてきました。

しかし、この「スターティング・ファミリーズ」は、実はトンデモ調査です。国際比較が可能な調査設計になっていない上に、翻訳の質があまりにも低く、社会調査としての体をなしていません。実際に調査に使われたという調査票をみると、「あなたご自身はどのくらい受胎能力があると思いますか?」と男性に質問する項目があったりと、日本語表現が全体的におかしく、何を質問されているのかが読みとれなかったりします。社会調査の訓練を受けていない人でも、一読すれば、これでは知識以前の問題で点数が低くなってしまうのもあたりまえだとわかるような代物です。

ところが、2011年に日本に持ち込まれてから4年以上の間、この調査は誰からの批判も受けず、信頼のできる調査としてあつかわれてきました。特に日本産婦人科医会はこの調査結果がお気に入りらしく、定例の「記者懇談会」で再三この調査をもちだして、日本人は妊娠に関する知識レベルが低いと主張してきました。2015年9月以降、この調査の問題点が指摘されるようになりましたが、そのあとの第100回記者懇談会 (2016年7月27日)でも、木下勝之会長みずから「日本は男性が16位、女性が17位と、妊娠・不妊に関する 知識レベルが低い」として「少子化克服国民運動」をぶちあげています。調査の質の低さをわかったうえで意図的にやっているのか、論文を読まずに聞いた話を受け売りしているだけなのかは知りませんが、どちらにしても、専門家としてひどすぎる態度です。

ジョイセフは、設立の経緯からして産科・助産団体との関係が深いので、そういう筋からこの調査の情報を聞いていて、「I LADY.」プロジェクトをはじめることにしたのかもしれません。あるいは、このプロジェクトに協力する活動家 (アクティビスト)があとから持ち込んだのかもしれません。しかしどんな経路で入ってきたにせよ、その情報が信用できるものかどうか、チェックしようとは思わなかったのでしょうか。

質の低い社会調査がしばしば濫用され、世論や政策に悪影響をおよぼしていることは、以前から問題になってきました。情報技術が発展し、国際化が進んだ今日では、調査会社と翻訳会社に作業を丸投げすれば、大規模な国際調査でも労力をかけずに実施できてしまいます。その結果から都合のよい部分を抜き出して政府や学会やマスメディアやNGO団体に売り込み、世論を焚きつけて政策を誘導する人たちがいるわけです。そのような政治宣伝に簡単に引っかかってしまう日本社会は、本格的に「ヤバイ」状況にあると思います。

繰り返される問題

一見まともそうにみえる団体が妙な知識にお墨付きをあたえて世論を誘導するという構図は、昨年の高校の副教材に「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」に関する改ざんグラフが掲載された事件と共通するものです。この「妊娠のしやすさ」データの大元は、1950-60年代のアメリカの、特殊な宗教背景のコミュニティを対象とした研究によるもので、新婚の夫婦の間では30歳中ごろまでは妊娠の確率はほとんど変わらないと読みとれるものでした。それが半世紀たって日本の高校副教材に掲載されたときには、22歳をピークとして急激に「妊娠のしやすさ」が低下するグラフに書き換えられていたのです。

このグラフをつくったのは、産婦人科界の重鎮、慶應義塾大学名誉教授の吉村泰典医師でした。吉村医師は内閣官房参与として安倍政権の「少子化社会対策」を支えるブレーンとなっていますが、日本生殖医学会の理事長をつとめていた2013年以降、自身の運営する一般社団法人のサイトや、厚生労働省作成の動画などでこのグラフを使い、「22歳時の妊孕力を1.0とすると、30歳では0.6を切り、40歳では0.3前後」「卵子の数の減少と、一個一個の卵子のクオリティの低下が非常に大きな原因」などという持論の根拠としてきました。そして産婦人科の専門家や団体は、このようなグラフ利用をまったく批判してこなかったどころか、2015年3月に日本産科婦人科学会など9つの学術団体が合同で「学校における健康教育の改善に関する要望書」を内閣府に提出した際に、参考資料として使用していたといいます。

このように、あやしいデータをもとに、日本女性は健康に関する知識が足りないとして、いいかげんな情報をひろめるキャンペーンが次々と展開されているのは、笑えない状況です。キャンペーンの動機はさまざまでしょう。しかし、ポイントは、ここに政府が乗っかって、「少子化社会対策」のための国策として推進していることです。

この状況で、正しい知識を手に入れるのは大変です。最低限の防御策として、「出典表示がいいかげんなものは相手にしない」という原則は有効ではあります。特に、何のデータかわからないようなグラフをのせているウエブページや教材の類は、即座にトンデモ認定してかまいません。もっと根本的な対策としては、学校で習う各教科の基礎知識をきちんと身につけるとか、いろんな分野の本を読んで教養をひろげるとか、図書館などに親しんで資料収集の技術をみがいておくとかいうことも大切です。でも、そうしたことをいくらがんばってみたところで、専門家と政府・メディアが結託して巧妙に偽造した情報を本気で流しはじめたら、それを見破って抵抗することは、素人にはまず不可能です。

それより、まずは知識を啓蒙しようとする団体自身が責任を持って情報を検証し、信頼できる情報に基づいて正しい知識を発信しないといけません。これは、その気があればすぐにできることであり、啓蒙にあたっての責任です。しかし、ジョイセフも産婦人科関連の専門家団体も、その責任を遂行せず、トンデモ情報に基づく啓蒙活動をしています。これでは悪意を持って一般の個人の知識を操作しているといわれても仕方ないでしょう。

「I LADY.」プロジェクトは、この問題の動画以外にも、すでに各地でセミナーなどを開催しており、今後さらに展開して高校教育などにも進出することをもくろんでいるようです。協力している「アクティビスト」のなかに、あやしげな商売に利用している人たちがいるのではないかという疑惑もあります。ジョイセフに対しては、このようなかたちで政治的勢力を拡大する前に、まず足元を見つめて、正しい知識の根本となる科学的なリテラシーを身につけてほしいところです。

田中重人
東北大学大学院文学研究科准教授。社会学・社会調査法を専門とし、「社会階層と社会移動」(SSM) 調査や「全国家族調査」(NFRJ) などの大規模社会調査プロジェクトに参画してきた。研究関心の中心は家族制度とジェンダーの問題であるが、2015年の高校保健副教材問題以降、医学における非科学的データ利用とその世論・政策への影響について調査している。

I LADY. 「新・女子力テスト」とニセ医学 ジョイセフ×電通「粉かけ罰ゲーム動画」の背景

健康に関する質問を女性出演者にぶつけ、正解できないと粉をぶっかける「新・女子力テスト」宣伝動画について、ネット上で議論が展開されています。この動画は、電通ギャルラボとジョイセフにより、女性の心身の健康に関する啓発キャンペーン「I LADY.」の一部としてつくられたもので、 2016年3月3日にジョイセフのYoutubeチャンネルにアップロードされたとのことですが、11月9日になって、Twitter での批判をきっかけに抗議の声があがったようです。

11月21日の早朝に削除されたこの動画は、「新・女子力テスト」という表題のあとに、「日本の女子たちは本当に女子力が高いのか?」と問いかける字幕からはじまり、軽快な音楽にのって「ピンク色が好きだ」「チワワが好きだ」「メイクは女子の命」「必殺のモテ技がある」などの質問と女性出演者の答えがつづきます。後半は「早寝早起きだ」「定期的に体温を測っている」「子宮はリンゴくらいの大きさだ」のような質問になり、このあたりから、回答をまちがえると白い粉が上から大量に降ってくる演出が加わります。終盤になると質問は「自分でコンドームを買ったことがある」「正しい避妊法を3つ答えられる」「自分が妊娠しやすい日がいつか把握している」といった内容になり、かけられる粉の量が増えていきます。最後に「日本女性のリプロダクティブ・ヘルスの知識、先進国の中で最下位レベル」「真の女子力で、幸せをつかめ」という字幕が画面に大きく出て、動画は終わります。

批判が集中したのは、答えをまちがえた女性が粉をかけられる「罰ゲーム」的な演出に対してでしたが、私がこの記事でとりあげたいのは、動画の演出ではなく、この動画が宣伝している「新・女子力テスト」が依拠している知識のことです。

「模範解答」の出典のあやしさ

「新・女子力テスト」の正解は、I LADY. サイト内の「読めば女子力がUPする模範解答」というページにのっています。根拠となる資料の一覧があるのですが、それが実にいいかげんな印象を与えます。資料のほとんどは寝具や健康機器や生理用品の会社の運営するサイトなどで、まともな医学書や医学論文はひとつもありません。インターネット検索でみつけた情報源を適当にならべた感じです。

しかも、この一覧にのっている資料のほとんどには、出典(データの出所である論文などの情報)の記述がありません。つまり、何を根拠としているのかがわからないわけです。「~という研究があります」とだけ書いてあっても、出典がわからなければ、その研究がどれくらい信用できるものか調べようがありません。

例を挙げてみましょう。「新・女子力テスト」の模範解答ページの資料のひとつに、カイロプラクティック治療院のサイトがあります。カイロプラクティックは標準的な医学に基づいているものではなく、代替医療と呼ばれるもののひとつです。この資料では「普通に健康な人に炭水化物過敏症が非常に多く、半分くらいの人が炭水化物をうまく消化できないでいる」「多くの場合、遺伝的(例えば家族に糖尿病の人がいる)な要素があり、さらに炭水化物の摂り過ぎというライフスタイルが症状を悪化させています」と書いていますが、根拠となる出典は何も示されていません。オーソモレキュラー療法のサイトでは、「インスリンの働きが機能しなくなる前段階の、インスリンの働きが乱れる段階で、血糖の乱高下など血糖調整異常が現れる疾患があります」として3枚のグラフをならべていますが、出典がなく、信頼できるデータなのかわかりません。Googleで画像検索してみると、同様の医療情報サイト複数にこのグラフがのっていることがわかります。その種のサイトで使いまわされている画像のようです。

そのほか、美容情報サイト「肌らぶ」(「掲載している記事は、医学的に基づいた推奨・効果を保証するものではない」と「サイト運営ポリシー」に明記してあります) の「妊娠確率をあげるための5つの方法」や、オムロンヘルスケアの サイトの「出産の適齢期は25~26歳」説など、なぜこんな信用のおけない情報を「模範解答」のページにならべようと思ったのか、理解に苦しむラインナップになっています。

「新・女子力テスト」のウエブページには、「監修:国際協力NGOジョイセフ」とあります。 「ジョイセフ」は日本の家族計画や母子保健のノウハウを発展途上国に輸出する目的で1968年から活動している公益法人です。最近では読売新聞社から「読売国際協力賞」をおくられていたりすることもあり、この団体を信用していた人も多いでしょう。その団体が監修したテストの模範解答が上記のような状態だというのは衝撃です。要するに、信用できると思っていた団体が、信用できない情報を根拠に啓発活動をしているということなのですから。啓発教育はジョイセフの中心的な活動のひとつのようですが、発展途上国でもおなじ調子で啓発活動を展開しているのでしょうか? だとしたら、とんでもないことです。

「先進国の中で最下位レベル」の根拠のあやしさ

「新・女子力テスト」の動画の最後のあたりで「日本女性のリプロダクティブ・ヘルスの知識、先進国の中で最下位レベル」という字幕が出ます。このプロジェクトの趣旨を説明したコラム (Web電通報 掲載)によれば、これはイギリスのカーディフ大学の研究グループがおこなった「スターティング・ファミリーズ」国際調査に基づくものだそうです。この調査は2009-2010年におこなわれたもので、日本では、研究グループの代表者が国会議員やマスメディア相手に講演したり (2011年2月)、NHKスペシャル「産みたいのに産めない:卵子老化の衝撃」(2012年6月) に出演するなど、大きくとりあげられてきました。

しかし、この「スターティング・ファミリーズ」は、実はトンデモ調査です。国際比較が可能な調査設計になっていない上に、翻訳の質があまりにも低く、社会調査としての体をなしていません。実際に調査に使われたという調査票をみると、「あなたご自身はどのくらい受胎能力があると思いますか?」と男性に質問する項目があったりと、日本語表現が全体的におかしく、何を質問されているのかが読みとれなかったりします。社会調査の訓練を受けていない人でも、一読すれば、これでは知識以前の問題で点数が低くなってしまうのもあたりまえだとわかるような代物です。

ところが、2011年に日本に持ち込まれてから4年以上の間、この調査は誰からの批判も受けず、信頼のできる調査としてあつかわれてきました。特に日本産婦人科医会はこの調査結果がお気に入りらしく、定例の「記者懇談会」で再三この調査をもちだして、日本人は妊娠に関する知識レベルが低いと主張してきました。2015年9月以降、この調査の問題点が指摘されるようになりましたが、そのあとの第100回記者懇談会 (2016年7月27日)でも、木下勝之会長みずから「日本は男性が16位、女性が17位と、妊娠・不妊に関する 知識レベルが低い」として「少子化克服国民運動」をぶちあげています。調査の質の低さをわかったうえで意図的にやっているのか、論文を読まずに聞いた話を受け売りしているだけなのかは知りませんが、どちらにしても、専門家としてひどすぎる態度です。

ジョイセフは、設立の経緯からして産科・助産団体との関係が深いので、そういう筋からこの調査の情報を聞いていて、「I LADY.」プロジェクトをはじめることにしたのかもしれません。あるいは、このプロジェクトに協力する活動家 (アクティビスト)があとから持ち込んだのかもしれません。しかしどんな経路で入ってきたにせよ、その情報が信用できるものかどうか、チェックしようとは思わなかったのでしょうか。

質の低い社会調査がしばしば濫用され、世論や政策に悪影響をおよぼしていることは、以前から問題になってきました。情報技術が発展し、国際化が進んだ今日では、調査会社と翻訳会社に作業を丸投げすれば、大規模な国際調査でも労力をかけずに実施できてしまいます。その結果から都合のよい部分を抜き出して政府や学会やマスメディアやNGO団体に売り込み、世論を焚きつけて政策を誘導する人たちがいるわけです。そのような政治宣伝に簡単に引っかかってしまう日本社会は、本格的に「ヤバイ」状況にあると思います。

繰り返される問題

一見まともそうにみえる団体が妙な知識にお墨付きをあたえて世論を誘導するという構図は、昨年の高校の副教材に「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」に関する改ざんグラフが掲載された事件と共通するものです。この「妊娠のしやすさ」データの大元は、1950-60年代のアメリカの、特殊な宗教背景のコミュニティを対象とした研究によるもので、新婚の夫婦の間では30歳中ごろまでは妊娠の確率はほとんど変わらないと読みとれるものでした。それが半世紀たって日本の高校副教材に掲載されたときには、22歳をピークとして急激に「妊娠のしやすさ」が低下するグラフに書き換えられていたのです。

このグラフをつくったのは、産婦人科界の重鎮、慶應義塾大学名誉教授の吉村泰典医師でした。吉村医師は内閣官房参与として安倍政権の「少子化社会対策」を支えるブレーンとなっていますが、日本生殖医学会の理事長をつとめていた2013年以降、自身の運営する一般社団法人のサイトや、厚生労働省作成の動画などでこのグラフを使い、「22歳時の妊孕力を1.0とすると、30歳では0.6を切り、40歳では0.3前後」「卵子の数の減少と、一個一個の卵子のクオリティの低下が非常に大きな原因」などという持論の根拠としてきました。そして産婦人科の専門家や団体は、このようなグラフ利用をまったく批判してこなかったどころか、2015年3月に日本産科婦人科学会など9つの学術団体が合同で「学校における健康教育の改善に関する要望書」を内閣府に提出した際に、参考資料として使用していたといいます。

このように、あやしいデータをもとに、日本女性は健康に関する知識が足りないとして、いいかげんな情報をひろめるキャンペーンが次々と展開されているのは、笑えない状況です。キャンペーンの動機はさまざまでしょう。しかし、ポイントは、ここに政府が乗っかって、「少子化社会対策」のための国策として推進していることです。

この状況で、正しい知識を手に入れるのは大変です。最低限の防御策として、「出典表示がいいかげんなものは相手にしない」という原則は有効ではあります。特に、何のデータかわからないようなグラフをのせているウエブページや教材の類は、即座にトンデモ認定してかまいません。もっと根本的な対策としては、学校で習う各教科の基礎知識をきちんと身につけるとか、いろんな分野の本を読んで教養をひろげるとか、図書館などに親しんで資料収集の技術をみがいておくとかいうことも大切です。でも、そうしたことをいくらがんばってみたところで、専門家と政府・メディアが結託して巧妙に偽造した情報を本気で流しはじめたら、それを見破って抵抗することは、素人にはまず不可能です。

それより、まずは知識を啓蒙しようとする団体自身が責任を持って情報を検証し、信頼できる情報に基づいて正しい知識を発信しないといけません。これは、その気があればすぐにできることであり、啓蒙にあたっての責任です。しかし、ジョイセフも産婦人科関連の専門家団体も、その責任を遂行せず、トンデモ情報に基づく啓蒙活動をしています。これでは悪意を持って一般の個人の知識を操作しているといわれても仕方ないでしょう。

「I LADY.」プロジェクトは、この問題の動画以外にも、すでに各地でセミナーなどを開催しており、今後さらに展開して高校教育などにも進出することをもくろんでいるようです。協力している「アクティビスト」のなかに、あやしげな商売に利用している人たちがいるのではないかという疑惑もあります。ジョイセフに対しては、このようなかたちで政治的勢力を拡大する前に、まず足元を見つめて、正しい知識の根本となる科学的なリテラシーを身につけてほしいところです。

田中重人
東北大学大学院文学研究科准教授。社会学・社会調査法を専門とし、「社会階層と社会移動」(SSM) 調査や「全国家族調査」(NFRJ) などの大規模社会調査プロジェクトに参画してきた。研究関心の中心は家族制度とジェンダーの問題であるが、2015年の高校保健副教材問題以降、医学における非科学的データ利用とその世論・政策への影響について調査している。

関ジャニ∞村上が『開運!なんでも鑑定団』に登場! 11月22日(火)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●SMAP

23:15~24:15 『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系) 中居正広

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
21:00~22:54 『幸せ!ボンビーガール SP』(日本テレビ系)山口達也

 

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織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきたTBS『IQ246』は、どう楽しむべきなのか

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日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』TBSテレビより
 回を追うごとに、織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきて残念な日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)。第6話の視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、あいかわらず安定しています。  さて、このドラマはどうやら「おもしろそうでおもしろくない少しおもしろい」作品のようです。タイトルとか雰囲気とか、すごくおもしろそうな推理劇に見えて、その推理や事件の謎そのものが全然おもしろくない。でも、織田裕二の芝居や、すべての事件の黒幕である「M」こと「マリアT」の配置とか、少しおもしろい。結果、そこそこクセになる感じです。  今回は6億円の宝くじをめぐるお話でした。事件は、またしてもガバガバです。  まず、宝くじを当てた鈴木さん(今野浩喜)という善良な市民が、証券会社の社員・亮次くん(和田聰宏)に待ち伏せされて、橋の下で殴り殺されます。亮次くんは鈴木さんのポケットから宝くじを奪い、死体は放置。警察は、聞き込みの結果、鈴木さんが「善良な市民」であり「殺される理由がない」ことから、通り魔事件として捜査を進めているそうです。 「殺される理由がないのに殺された」ことに興味を持った沙羅駆(織田裕二)が鈴木さんの家を訪れると、亮次くんから受け取ったとみられる株式投資についての資料や、1つ50万円もするフィギュアがゴロゴロ。全部で300万円くらいの買い物をしたようです。なのに、貯金通帳には3万円くらいしか残ってない。宝くじは換金前なのに、なぜ鈴木さんにそんな買い物ができたのかは謎ですが、そこを追及すると話が進まないのでスルーしておきます。とにかく、警察はこの部屋の“金満ぶり”には気付かなかったようです。  6億円の当たりくじを手に入れた亮次さんは、借金に追われています。妻の葵(MEGUMI)とは別居中で、離婚協議についてもお金でモメていて、今日も大ゲンカ。そのケンカ中に、葵はチラッと亮次さんのテーブルの上に宝くじがあることを見つけました。  実は葵は、亮次さんの兄で貧乏画家の壮一(平岳大)と不倫していました。葵から「亮次が宝くじ持ってるよ」と知らされたっぽい壮一は、家賃も払えず困窮中。部屋でひとしきり荒れていると、例によって「マリアT」から「完全犯罪の方法、教えます。」メールが届きました。なぜ葵がチラッと見ただけでその宝くじを高額当選くじだと見抜いたかは謎ですが、そこも追及すると話が進まないのでスルーしておきます。  後日、壮一は、高級ワインと高級キャビアで昼下がりを謳歌している亮次さんを訪ねると、「金を貸してくれ」と土下座。むげに断られると激昂し、あらかじめ用意していた何かの薬品をハンカチに染み込ませて亮次さんに吸わせ、気を失った亮次さんを階段から突き落として殺害します。  計画的に殺しにきたのに、なぜわざわざ屈辱的な土下座をしたのか。亮次さんが階下にいたらどんな殺し方をするつもりだったのか。もろもろ謎ですが、もう追及しようという気にもなりません。沙羅駆を捜査に介入させるためには警察の誤解が必要で、そのためには事故死を装わなければならないという、そういうドラマの都合です。大きな心で許しましょう。  沙羅駆は案の定、ささっと謎を解きました。壮一も葵も次々に解決のヒントを出してきますし、同じ脚本家の栗本志津香さんが担当した第4話と同様に後出しの設定もどんどん出てきますので、真面目に推理を追いかけていると頭が痛くなってくるばかりです。  今回のクライマックスは、なんといっても初めて沙羅駆にピンチが訪れるシーンでした。 「マリアT」にそそのかされて沙羅駆を殺すことにした壮一と葵。誰もいない工事中のデパートのような場所に沙羅駆を呼び出すと、壮一がバールのようなもので沙羅駆の後頭部を一撃! ばったりと倒れ込んで動かなくなる沙羅駆! 壮一は「マリアT」から受け取った時限装置みたいなものをセットして逃走! しかし、待ち伏せしていた賢正(ディーン・フジオカ)の華麗なジークンドーによって取り押さえられた! 沙羅駆は、ハットの中に鉄板を仕込んでいたから無事! 時限装置を処理しようとする沙羅駆! 「マリアT」が遠隔操作で装置から何かを噴射! 「目が~! 目が~!」と苦しみながら賢正たちを逃がし、建物を封鎖するように命じる沙羅駆! そこに現れたのは、ガスマスクをした「マリアT」! その正体は、沙羅駆に心酔する観察医・森本(中谷美紀)が厚化粧で……。 「美しいわ、やはり死こそ孤高の美……」  死体マニアの森本が、すべての事件を起こしていたようです。そして、建物を封鎖するほどのガス的な何かをモロに浴びてしまった沙羅駆は……と、なんか盛り上がった風に書きましたが、壮一がバールのようなもので頭を殴るのではなく首などの急所を狙ってきたら沙羅駆は死んでいたのか。沙羅駆は、あの時限装置をどう処理するつもりだったのか。そして、なぜここまで沙羅駆の命の危機を演出しておいて、その直後に沙羅駆がピンピンしている次回予告を流してしまうのか!  言いたいことは山ほどありますが、スキだらけの謎解き脚本は、逆にいえば多少の辻褄を無視してでも出力の高いシーンを並べたいという意図でもあるわけで、その分、この作品は目に楽しい場面がたくさん出てきます。今回も、絵の才能に自信を持てなかった画家が弟を殺害する前日にベネチアのコンテストに入選していたことが明らかになって泣き崩れるシーンから始まるクライマックスまでのシークエンスは見応えありましたし、単純に、『下町ロケット』であれだけ仲良しだった迫田(今野)が江原(和田)に殺されるっていうキャスティングだけでも、楽しいですよ。それでいいじゃん、もう! という気持ちで、次回以降も楽しみにしたいと思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきたTBS『IQ246』は、どう楽しむべきなのか

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日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』TBSテレビより
 回を追うごとに、織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきて残念な日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)。第6話の視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、あいかわらず安定しています。  さて、このドラマはどうやら「おもしろそうでおもしろくない少しおもしろい」作品のようです。タイトルとか雰囲気とか、すごくおもしろそうな推理劇に見えて、その推理や事件の謎そのものが全然おもしろくない。でも、織田裕二の芝居や、すべての事件の黒幕である「M」こと「マリアT」の配置とか、少しおもしろい。結果、そこそこクセになる感じです。  今回は6億円の宝くじをめぐるお話でした。事件は、またしてもガバガバです。  まず、宝くじを当てた鈴木さん(今野浩喜)という善良な市民が、証券会社の社員・亮次くん(和田聰宏)に待ち伏せされて、橋の下で殴り殺されます。亮次くんは鈴木さんのポケットから宝くじを奪い、死体は放置。警察は、聞き込みの結果、鈴木さんが「善良な市民」であり「殺される理由がない」ことから、通り魔事件として捜査を進めているそうです。 「殺される理由がないのに殺された」ことに興味を持った沙羅駆(織田裕二)が鈴木さんの家を訪れると、亮次くんから受け取ったとみられる株式投資についての資料や、1つ50万円もするフィギュアがゴロゴロ。全部で300万円くらいの買い物をしたようです。なのに、貯金通帳には3万円くらいしか残ってない。宝くじは換金前なのに、なぜ鈴木さんにそんな買い物ができたのかは謎ですが、そこを追及すると話が進まないのでスルーしておきます。とにかく、警察はこの部屋の“金満ぶり”には気付かなかったようです。  6億円の当たりくじを手に入れた亮次さんは、借金に追われています。妻の葵(MEGUMI)とは別居中で、離婚協議についてもお金でモメていて、今日も大ゲンカ。そのケンカ中に、葵はチラッと亮次さんのテーブルの上に宝くじがあることを見つけました。  実は葵は、亮次さんの兄で貧乏画家の壮一(平岳大)と不倫していました。葵から「亮次が宝くじ持ってるよ」と知らされたっぽい壮一は、家賃も払えず困窮中。部屋でひとしきり荒れていると、例によって「マリアT」から「完全犯罪の方法、教えます。」メールが届きました。なぜ葵がチラッと見ただけでその宝くじを高額当選くじだと見抜いたかは謎ですが、そこも追及すると話が進まないのでスルーしておきます。  後日、壮一は、高級ワインと高級キャビアで昼下がりを謳歌している亮次さんを訪ねると、「金を貸してくれ」と土下座。むげに断られると激昂し、あらかじめ用意していた何かの薬品をハンカチに染み込ませて亮次さんに吸わせ、気を失った亮次さんを階段から突き落として殺害します。  計画的に殺しにきたのに、なぜわざわざ屈辱的な土下座をしたのか。亮次さんが階下にいたらどんな殺し方をするつもりだったのか。もろもろ謎ですが、もう追及しようという気にもなりません。沙羅駆を捜査に介入させるためには警察の誤解が必要で、そのためには事故死を装わなければならないという、そういうドラマの都合です。大きな心で許しましょう。  沙羅駆は案の定、ささっと謎を解きました。壮一も葵も次々に解決のヒントを出してきますし、同じ脚本家の栗本志津香さんが担当した第4話と同様に後出しの設定もどんどん出てきますので、真面目に推理を追いかけていると頭が痛くなってくるばかりです。  今回のクライマックスは、なんといっても初めて沙羅駆にピンチが訪れるシーンでした。 「マリアT」にそそのかされて沙羅駆を殺すことにした壮一と葵。誰もいない工事中のデパートのような場所に沙羅駆を呼び出すと、壮一がバールのようなもので沙羅駆の後頭部を一撃! ばったりと倒れ込んで動かなくなる沙羅駆! 壮一は「マリアT」から受け取った時限装置みたいなものをセットして逃走! しかし、待ち伏せしていた賢正(ディーン・フジオカ)の華麗なジークンドーによって取り押さえられた! 沙羅駆は、ハットの中に鉄板を仕込んでいたから無事! 時限装置を処理しようとする沙羅駆! 「マリアT」が遠隔操作で装置から何かを噴射! 「目が~! 目が~!」と苦しみながら賢正たちを逃がし、建物を封鎖するように命じる沙羅駆! そこに現れたのは、ガスマスクをした「マリアT」! その正体は、沙羅駆に心酔する観察医・森本(中谷美紀)が厚化粧で……。 「美しいわ、やはり死こそ孤高の美……」  死体マニアの森本が、すべての事件を起こしていたようです。そして、建物を封鎖するほどのガス的な何かをモロに浴びてしまった沙羅駆は……と、なんか盛り上がった風に書きましたが、壮一がバールのようなもので頭を殴るのではなく首などの急所を狙ってきたら沙羅駆は死んでいたのか。沙羅駆は、あの時限装置をどう処理するつもりだったのか。そして、なぜここまで沙羅駆の命の危機を演出しておいて、その直後に沙羅駆がピンピンしている次回予告を流してしまうのか!  言いたいことは山ほどありますが、スキだらけの謎解き脚本は、逆にいえば多少の辻褄を無視してでも出力の高いシーンを並べたいという意図でもあるわけで、その分、この作品は目に楽しい場面がたくさん出てきます。今回も、絵の才能に自信を持てなかった画家が弟を殺害する前日にベネチアのコンテストに入選していたことが明らかになって泣き崩れるシーンから始まるクライマックスまでのシークエンスは見応えありましたし、単純に、『下町ロケット』であれだけ仲良しだった迫田(今野)が江原(和田)に殺されるっていうキャスティングだけでも、楽しいですよ。それでいいじゃん、もう! という気持ちで、次回以降も楽しみにしたいと思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

ファンにズボンを下げられたジャスティン・ビーバー、お尻のワレメまであらわに!

 

 現在、ワールドツアー『PURPOSE WORLD TOUR 2016』真っ最中のジャスティン・ビーバー。8月13日・14日に千葉でコンサートを行った後は、ヨーロッパを回っており、今月は、オーストリア、クロアチア、ポーランド、チェコ、ドイツなどを目まぐるしく移動。月末までにスペイン、ポルトガル、イギリスでのコンサートを行い、来年2月からラテンアメリカに移動する予定となっている。

 まさしく多忙を極めているジャスティンだが、日本公演終了前後から情緒不安定さが目立つようになった。8月14日に、一緒に来日した当時の恋人ソフィア・リッチーの悪口をファンによって書き込まれたことに激怒し、「インスタグラムを非公開にする」と突如宣言。元恋人のセレーナ・ゴメスに「ファンは大事にしないと。悪口を言われたくないなら、彼女との写真を投稿しなきゃいいのに」と諭されたことにブチギレた挙句、インスタグラムのアカウント自体を削除してしまった。

 9月にはノルウェーの街中で声をかけてきたファンに対して「オマエら、最低」と言い放ったり、フィランドでのコンサート中にくしゃみをして観客に鼻水をぶちまけたり。10月には、サイズが合わないボサボサのウィッグに、明らかに付けヒゲだとわかるレベルの低い変装をしてオランダ・アムステルダムの街を徘徊。マンチェスターのコンサートでは、自分のトークを聞かずにキャーキャー叫ぶ観客にブチギレて、ステージを去ってしまった。

 ジャスティンは、かねてより自分の歌やトークを聞かないファンに不満をあらわにしていた。アーティスト意識が高い彼は、心に響く歌詞や音楽を制作していると自負。また、敬虔なクリスチャンであるため、人生には意味があり、自分は大事なことを伝えにきたという伝道師のような気持ちを持っているのだろう。それなのに、若いファンたちは黄色い歓声を上げるだけ。そのため、相当なフラストレーションが溜まっているよう。

 そんなジャスティンが、先日、不幸なハプニングに見舞われてしまったと報じられている。熱狂的なファンにパンツを下げられてお尻が露出し、その現場を激撮した動画が流出してしまったのだ。

 

 米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、問題の動画はチェコの首都プラハで撮影されたもの。店から出てきたジャスティンは出待ちしていた相当な数のファンの横を足早に歩き、車に乗り込もうとする。ジャスティンは黒い上着のフードを深々とかぶっており、顔を見ることはできない。彼はファンをチラッとも見ず、ファンサービスする気はサラサラない様子だ。

 ジャスティンの前後にはこわもての黒人ボディガードがおり、がっちりとガードされているのだが、ファンの1人が興奮のあまりジャスティンのズボンを掴むことを阻止できなかった。そのズボンを掴んだ少女はなにを思ったのか、次の瞬間、パンツごと思いっきり引き下げたのだ。

 その結果、ジャスティンのお尻がワレメまでくっきり見えてしまうという緊急事態が発生。体中タトゥーだらけのジャスティンだが、臀部にはまだ彫っていないため、陶器のように白く、つるりとしたゆで卵みたいな美尻が丸出しになってしまったのである。

 尻に冷気を感じたのか、ジャスティンは思わず足を止めるのだが、背後にいたボディガードがすぐズボンを上げたため、美尻は短時間しか見ることができず。しかし少女はズボンにしがみついたまましゃがみ込んでおり、おそらくズボンを全部下ろし、最終的にはイチモツを拝もうと企んでいたのだろう。

 少女はボディガードに追い払われてしまい、ジャスティンは無事車に乗ることができた。車が去った後にはトランス状態に陥った大量のファンが残され、ギャーギャー叫んだり、抱き合って泣いたりする姿が映されている。

 実はジャスティン、これまでに2回インスタグラムに全裸の後ろ姿を投稿。ぷりっとした尻をお披露目しており、その美しさはアンチからも絶賛されている。なお、チンコ丸出しの恥ずかしいパパラッチ写真も2回流出しているが、残念ながらイチモツは尻ほど評価されていないようである。

 今回、極寒のプラハで美尻をさらけ出してしまったジャスティンだが、「美尻が健在でなにより」とファンとマニアを安心させたようである。今月は現在休養中のセレーナと電撃婚する予定! というゴシップも流れたが、その美尻を独り占めできる女性は一体誰なのだろうか?

極楽とんぼ・山本圭壱の吉本興業復帰に「軍団山本」号泣! 世間との温度差に漂う“内輪の気持ち悪さ”

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 2006年7月に淫行騒動を起こしたお笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱が、10年前に契約解除された吉本興業に再び所属することが20日、発表された。  明かされたのは、15年ぶりに行われた極楽とんぼのツアー『極楽とんぼ 単独ライブ 全国ツアー2016』の最終公演。極楽とんぼ・加藤浩次が「発表させてもらいます。僕と山本と吉本興業の大崎社長と10日ぐらい前にお話しさせていただいて、“戻ってくるか”というお話を頂きました。これからは汗をかいて、できる限り2人で頑張らせていただきたい」と報告すると、山本も「小さいことでも何でも頑張っていきたいと思いますので、山本圭壱、加藤浩次、極楽とんぼをよろしくお願いします」と頭を下げた。  復帰が発表されると、ステージ上に「軍団山本」と呼ばれるロンドンブーツ1号2号・田村淳、ココリコ・遠藤章造、品川庄司・庄司智春、ペナルティ・ワッキーが上がり、涙を浮かべて祝福。会場が感動に包まれる中、同ツアーは幕を閉じた。  さらに、21日の『スッキリ!!』(日本テレビ系)に出演した加藤は、改めて「吉本興業にまた、山本さんが復帰することになって、吉本で活動させてもらうことになりました」と報告。9月のツアー開始時には、「(吉本所属は)決まってなかった、全然」といい、今後は「またイチから、ライブとかから頑張っていきたい。ライブをやりながら、テレビのオファーもあれば、そっちのほうにも出ていきたい」と語った。  しかし、ネット上では「犯罪者として認識されてしまった以上、何がどうしてこうなったのか、きちんと説明するべき」「で、結局、誰が悪いの?」「僕の会社では、一度クビになった人が復帰するなんて、聞いたことがないです」「一般社会とかけ離れた考え方。芸能界は甘い」といった声のほか、「軍団山本って人たちは、なんでいつも泣いてるの?」「山本の周辺と世間の温度差……」「内輪すぎて、不快」と、“引き気味”の反応も目立つ。  山本は、06年7月に当時所属していた萩本欽一の社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズの遠征帯同中に未成年への淫行騒動を起こした後、被害者の少女との示談が成立し、不起訴処分に。長い活動停止期間を経て、昨年1月に活動を再開し、今年7月放送の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の特番で、全国地上波復帰した。 「失うものがない山本と違って、加藤は商品価値がダダ下がり。事件当時は、加藤の涙に同情の声が集まったものの、現在は山本の復帰を促したとして、好感度は下がる一方。これまで、多くのCMに起用されてきた加藤ですが、今後は広告業界も手を出さなくなるでしょう。また、スポンサーの手前、テレビ局も極楽とんぼの起用は難しい。今後のメディア露出は、せいぜいネット番組や、深夜番組くらいのものでは?」(芸能記者)  自らの商品価値を落としてまで、極楽とんぼを復活させた加藤と、それをバックアップした吉本興業。「芸能界は甘い」との批判が相次ぐ中、山本はお茶の間を笑わせることができるだろうか?

「顔を背けたくなるほどの口臭」母とその友人が“クサすぎる”問題、その気のきいた解決法

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今回のお悩み】
「老化による強い異臭に驚きました」
 プウ美ねえさん、こんにちは。母とその友人たちとでよく遊びに出掛けるのですが、近頃彼女たちの口臭や体臭が気になってきました。ときに顔を背けたくなるほどの口臭で、服も生乾きとペットのにおいが混ざったようなあんばいで……。私なりに原因をネット調べてみたところ、それらはどうやら「老化」現象だとわかりました。老化はこんなにも強い異臭を放つのかと驚きました。

 「におい」さえ解決すれば楽しい時間を共有できるので、どうにか傷つけずに指摘したいのです。香水やファブリーズなどをそれとなく勧めてみたことがありますが、「香水とかにおいに興味がない」と言われてしまい無効でした。どうにか、彼女たちを傷つけずに問題を解決する方法を教えてください。(いつか行く道、35歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 おねえさんは男の体臭が大好きで、好きな男であればどんな部位でも、何時間でも嗅いでいられます。ただ、清潔さや年齢とは関係なく、匂いの相性がよくない人もいます。足から機械油のような鉱物臭がする人や、赤ちゃんのような甘い匂いを放つ壮年男性に会ったことがあり、どちらも性的感興をそがれました。受けいれがたい匂いは、関係を緊張させます。ご高齢のかたは感覚が衰えており、自分の匂いや、周囲の目線に鈍感になるのがふつうです。彼女達が、よい匂いで異性を惹き付ける時間は終わったのです。若い世代に道をあけてくれたことに感謝して、目をつぶり鼻孔をとじましょう。

 指摘は困難です。「口臭や体臭に気づかせ改めさせる」ことにくらべたら、支持政党や宗教的信条を変えさせるほうがよほど簡単でしょう。ひとは自分の精神のよりどころである肉体の衰えを、認めたがらないからです。まんがいち気づかせることができても、改善を億劫がられることもあります。なにも期待しないように。具体的な方策としては、すきあらばお茶やミントタブレットをすすめ口中の渇きを防止させる。ハンサムな歯科医を紹介し、定期的なメンテナンスに誘導する。「花粉症」「風邪なの」といい、あなたがつねにマスクを装着する。こっそり鼻の内側にメンタムを塗る、などが有効です。

 服については、遊びに行く前にレンタルブティックなどに立ち寄り、あなたが3人ぶん借りましょう。また、劇場や映画館など閉じられた場所を避け、雪祭り(低温で匂いが揮発しにくくなる)や裸祭り(汗をかいた男達にまぎれさせる)に行くべきです。ほかには、あらかじめ香水をふった大判のショールやストールを出会いがしらにプレゼントして、すっぽり覆うのもよい手です。匂いの元を封じ込め、小さな孝行もできて、ぐっと気がきいています。

【今月のエプロンメモ】
体臭のない人間などいません。冒頭にあげた男性達は、お風呂上がりでも固有の匂いがしました。おねえさんは一度ハメた男性に二度目の逢瀬を断られたとき「顔や性格を嫌われたんじゃない、匂いの相性が合わなかったのだ」と思うようにしています。すこし、気が楽になります。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)など。最新刊は『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

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「顔を背けたくなるほどの口臭」母とその友人が“クサすぎる”問題、その気のきいた解決法

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今回のお悩み】
「老化による強い異臭に驚きました」
 プウ美ねえさん、こんにちは。母とその友人たちとでよく遊びに出掛けるのですが、近頃彼女たちの口臭や体臭が気になってきました。ときに顔を背けたくなるほどの口臭で、服も生乾きとペットのにおいが混ざったようなあんばいで……。私なりに原因をネット調べてみたところ、それらはどうやら「老化」現象だとわかりました。老化はこんなにも強い異臭を放つのかと驚きました。

 「におい」さえ解決すれば楽しい時間を共有できるので、どうにか傷つけずに指摘したいのです。香水やファブリーズなどをそれとなく勧めてみたことがありますが、「香水とかにおいに興味がない」と言われてしまい無効でした。どうにか、彼女たちを傷つけずに問題を解決する方法を教えてください。(いつか行く道、35歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 おねえさんは男の体臭が大好きで、好きな男であればどんな部位でも、何時間でも嗅いでいられます。ただ、清潔さや年齢とは関係なく、匂いの相性がよくない人もいます。足から機械油のような鉱物臭がする人や、赤ちゃんのような甘い匂いを放つ壮年男性に会ったことがあり、どちらも性的感興をそがれました。受けいれがたい匂いは、関係を緊張させます。ご高齢のかたは感覚が衰えており、自分の匂いや、周囲の目線に鈍感になるのがふつうです。彼女達が、よい匂いで異性を惹き付ける時間は終わったのです。若い世代に道をあけてくれたことに感謝して、目をつぶり鼻孔をとじましょう。

 指摘は困難です。「口臭や体臭に気づかせ改めさせる」ことにくらべたら、支持政党や宗教的信条を変えさせるほうがよほど簡単でしょう。ひとは自分の精神のよりどころである肉体の衰えを、認めたがらないからです。まんがいち気づかせることができても、改善を億劫がられることもあります。なにも期待しないように。具体的な方策としては、すきあらばお茶やミントタブレットをすすめ口中の渇きを防止させる。ハンサムな歯科医を紹介し、定期的なメンテナンスに誘導する。「花粉症」「風邪なの」といい、あなたがつねにマスクを装着する。こっそり鼻の内側にメンタムを塗る、などが有効です。

 服については、遊びに行く前にレンタルブティックなどに立ち寄り、あなたが3人ぶん借りましょう。また、劇場や映画館など閉じられた場所を避け、雪祭り(低温で匂いが揮発しにくくなる)や裸祭り(汗をかいた男達にまぎれさせる)に行くべきです。ほかには、あらかじめ香水をふった大判のショールやストールを出会いがしらにプレゼントして、すっぽり覆うのもよい手です。匂いの元を封じ込め、小さな孝行もできて、ぐっと気がきいています。

【今月のエプロンメモ】
体臭のない人間などいません。冒頭にあげた男性達は、お風呂上がりでも固有の匂いがしました。おねえさんは一度ハメた男性に二度目の逢瀬を断られたとき「顔や性格を嫌われたんじゃない、匂いの相性が合わなかったのだ」と思うようにしています。すこし、気が楽になります。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)など。最新刊は『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)。

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