『世界一難しい恋』嵐・大野智のおじいちゃんキャラ本領発揮! 主人公が童貞か否か、ついに判明!?

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日本テレビ『世界一難しい恋』公式サイトより
 “キュン死”必至の嵐・大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)も、折り返しの第6話。2ケタをキープしている同作ですが、今回は第5話より微増の平均視聴率11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。  さて、前回のラストでは、美咲(波瑠)と鮫島社長(大野)がついに付き合うことに! どんなカップルぶりを見せてくれるのでしょうか?

水族館デートにキュンキュン!

 今回は、美咲がなぜ、鮫島社長に心惹かれたのか、美咲目線で描かれる珍しい展開から始まります。確かに、なんでこんなにコミュ障で、ヤバイ言動の目立つ鮫島社長の告白をOKしたのか、気になりますね。普通だったら、金目当てでもない限り断りますよ……。  で、その理由は、「おじいちゃんに似ているから」でした。ホテルマンの祖父に男手一つで育てられた美咲。仕事へのストイックさと、小学生のような茶目っ気を持つ祖父が、鮫島社長と似ているんだとか。ちなみに美咲は、随分前から鮫島社長に想いを寄せられていると気付いていたようです。まあ、これまでの鮫島社長の言動、正気の沙汰じゃないですもんね……。  視聴者が初めて美咲の心情がうかがい知れたところで、2人は水族館で初デートをすることに。これは見る限り、横浜・八景島シーパラダイスっぽいですね。中学生のデートみたいで、キュンキュンします。  キノコや魚に詳しい鮫島社長ですが、美咲に「これは、キイロハギだ。エサでレタスを食べる草食系の魚だ」「これは、キンギョハナダイだ。すべてメスとして産まれてくるが、群れにオスがいないと性転換するんだ」……と飼育員のごとく説明して回り、博識ぶりを披露。お互いを「社長」「君」と呼び合っていた2人ですが、イワシの水槽の前で、お互いを「れいさん」「みささん」と呼び合うことが決まります。あー、あー、甘酸っぱいわぁー。なんか、こういうの見てると、今の自分の置かれてる状況がすべて嫌になってきますね……。  さらに、デートの最後には、美咲に「ケータイ、1台だけ?」と所持数を気にする鮫島社長。どうやら、「連絡先教えて」の一言が言えないみたいです。あー、あー、あー。  美咲のアシストにより、無事連絡先を交換した2人。メールのやり取りが始まり、幸せすぎて悶絶する鮫島社長。視聴者がそんな鮫島社長に萌えていると、どこからともなく「お尻の穴がかゆい!」と叫ぶ女性の声が。小林製薬の肛門用軟膏「オシリア」のCMでした。ドラマの世界に入り込んでいる最中に衝撃的なCMが登場すると、一気に現実に引き戻されますよね。なんだか肛門がかゆい気までしてきました。

不思議系カップルが誕生

 2度目のデートは、美咲の趣味である落語鑑賞へ。おじいちゃんの素質がある鮫島社長は、「もっと聴きたいと思ったなあ」と一発で落語がお気に入りに。  落語が好きで、大衆食堂とか行っちゃって、語学にも長けてて、性格は男っぽいんだけど、見た目は清楚系美人で……って、美咲って完全にサブカル野郎が憧れるタイプですね。今なら市川紗椰、一昔前なら本上まなみラインってところでしょうか。こういう女性って、なぜか一部の女性たちから猛烈に攻撃されるんですよね……。  さて、元を辿れば「ホテル協会のパーティーまでに恋人を作る」と宣言したところから始まったこのお話ですが、いよいよ美咲をパーティーに誘う鮫島社長。しかし、「歯医者と美容院の予約を入れてしまった」と、普通に断られます。慌てた鮫島社長は、思わず「これは仕事だ!」「最初から、俺の言う通りにすればいいんだよ」と命令口調に。2人にとって、初めてのケンカです。ああ、こうして初めてが積み重なって、愛が育っていくんですね。あー、あー。  後日、美咲に「おやすみなさい」を言いたくなっちゃった鮫島社長は、美咲に初めて電話。しかし、照れくささからか、「おやすみなさいを逆から読んだことあるか? いさなみすなお。小説家の名前みたいだな」と、不思議なことを言いだします。どうした!?  普通なら電話を切られるところですが、さすが市川紗椰系女子の美咲、「いさなみすなお先生って、コミカルな短編小説が得意そうですね」と乗っかり、架空の小説家の話題を広げていく不思議系カップル。さらに、いさなみすなおと、その妻のいさなみしほのイラストを色鉛筆で描き、写メで送りつける鮫島社長。それを見て、「いさなみ先生には、長生きしてほしい」と言いだす美咲。なんだか、すごい展開になってまいりました。

“下品な女”中村アンのはまりっぷり

 しかし、ホテル協会のパーティーで悲劇が。鮫島社長の“恋愛の師匠”である和田社長(北村一輝)が、美咲に「(鮫島社長は)このパーティーに女を連れてくるために、君と付き合ったんだよ~」と失礼なことを言っちゃいます。和田社長の隣では、リリコ(中村アン)がニヤニヤ……。中村アンって、こういう“下品で高飛車な女”の役が似合いますね~。このドラマって、脚本が俳優にぴったりなんですよね。原作モノにはない、オリジナル脚本の底力を感じます。  この和田の余計な一言により、「最低です!」と怒って帰ってしまった美咲。その夜、鮫島社長は電話で「いさなみすなお先生がね、謝罪会見を開いたらしい」「本当に好きな人とパーティーに出たかっただけだと、涙ながらに釈明してたよ」と、遠まわしな謝罪をかまします。もはや多重人格者のような鮫島社長ですが、仲直りできました。  相変わらずキュートすぎる鮫島社長ですが、やはり片思いの時とは質の異なるかわいさに変化したような。美咲の気を引こうとする鮫島社長がもう見られないと思うと、一抹の寂しさもありますが、次回はどうやら、初キッスを試みるみたいです。人物設定上、「ほとんど恋愛経験がない」とされてきた鮫島社長ですが、次回でいよいよ童貞か否かが判明しそうです。見るしかないですね! (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『早子先生』打ち切り危機の松下奈緒を救え!? 日テレが実写版『天才バカボン』を来夏、連ドラに!

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フジテレビ系『早子先生、結婚するって本当ですか?』
「視聴率という点では、福山雅治主演の『ラヴソング』(フジテレビ系)や、芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスW主演の『OUR HOUSE』(同)の低迷が話題になってるから隠れてますけど、実際、ここまでで平均5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)ですからね。ゴールデン帯では『OUR HOUSE』の次に低い数字なんですよね」(芸能事務所関係者)  松下奈緒が主演するドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(同)。元・光GENJIの佐藤アツヒロが19年ぶりに連ドラ出演するなど話題を振りまいたが、今のところ視聴率には反映されず、早くも打ち切り説が飛び交い始めている。 「どの作品も“フジテレビだから”低迷しているっていう声もありますね。ただ、そもそも松下さんが数字を持っていないんじゃないかという声のほうが多いですね」(テレビ局関係者)  松下といえば、6年前に放送されたNHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』でヒロインを演じて高視聴率を獲得したことで一躍注目を集めた。 「あれから6年です。彼女が主演したドラマはいくつかありますが、平均で2ケタを取ったドラマはそんなに多くありません。抜群に演技がうまいわけでもないので、今後は厳しいかもしれませんね」(ドラマスタッフ)  そんな窮地に陥った松下を救うドラマの話が、日テレで浮上しているという。 「それが、先日放送された『天才バカボン』(日本テレビ系)です。初めて実写化したスペシャルドラマは平均視聴率12.2%を獲得するなど、話題性だけでなく結果も残しました。松下さんはバカボンのママ役だったのですが、かなり好評でした。日テレとしては、来年の夏のクールでのドラマ化を内定したそうです。松下さんサイドとしても、今後は主演にこだわらず数字の取れそうなドラマに出ていく方針にしたようです」(同)  主演を捨てた松下の判断は、吉と出るか凶と出るか――。

『SHOCK』『ドリボ』『ジャニワ』『PLAYZONE』まで、ジャニーズ舞台の魅力を徹底分析!

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『ジャニーズオンステージ』(鹿砦社)

 SMAP、TOKIO、嵐……今や国民的スターとなったジャニーズアイドルたちの原点を探ると、“舞台”にたどり着く。そしてそれは、ジャニー喜多川社長自身の原点でもある。

 1961年、ミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』を観て感動したジャニー社長は、当時コーチをしていた少年野球チームから4人を選抜し、翌年“初代ジャニーズ”を結成する。その後、「日本にオリジナルミュージカルを広めたい」という熱い想いを抱き、数々の舞台作品を手がけていった。その想いは現在も変わらず受け継がれ、ジャニーズの舞台はより派手に、カッコよく進化を続けている。

なぜいま? ゴージャス&トホホな「江南スタイル像」

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このポーズは、ひょっとしなくても?
 2012年に世界的なヒットとなった「江南(カンナム)スタイル」。PSYの珍妙な乗馬ダンスは、キムチやヨン様と並ぶ、「これぞ韓国」的な説明不要の存在といえよう。  こちら韓国でも、当時はどこに行ってもズッコズッコと「江南スタイル」が流れ、異常な盛り上がりを実感したものだが、2016年の今となってはさすがにトホホなコンテンツとなり、土産物店など外国人観光客を意識した場所以外では耳にする機会も少なくなった。まあ、大ヒット曲というものは、どこの国も同じようなものだ。  そんな今年4月、ソウル市江南区が今さら「江南スタイル」のブロンズ像を完成させ、ネット民の間で物議を醸している。ソウル新聞4月11日付の記事(http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20160411500289)によると、ブロンズ像の制作予算は4億1,800万ウォン(約4,000万円)。「税金の無駄」という声も上がっているとか。  とはいえ、懐の痛くない外国人としては、珍スポめいたスポットが生まれるのは大歓迎だ。4月15日には開幕式が行われ、アイドルなども登場したそうだが、普段着の江南スタイル像を拝みたかった私は、その4日後に足を運んでみた。  地下鉄2号線に乗り、何も考えず江南の中心地である江南駅で降りたところ、ブロンズ像があるのはここではないことが発覚。さらに3駅先の三成(サムソン)駅に向かう。ややこしい……。  三成駅に連結する巨大なコンベンションセンター、COEXを歩いていると、遠くに何やらバブリーな雰囲気を放つ、ライトアップされた金ピカの物体が登場! これぞ、うささの江南スタイル像だ。
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誰もいない
 高さ5メートル、幅8メートル。クロスするリアルな2つの手首は、乗馬ダンスのそれだろう。手の下には地球をモチーフにした円形が描かれ、そこから発する光で七色に輝いている。  とはいえ、像の下で乗馬ポーズを取り写真撮影する、浮かれた人など皆無。2016年に江南スタイル像ができるとは夢にも思わなかった市民は、「手首の疲れを表現したアート」「暴走する左手を抑える右手像」などと勘違いしているのかもしれない。しかし、左手に刻まれた「GANG NAM STYLE」の文字を見れば、どんなうっかりさんでも一目瞭然というもの。さらには像のどこからか、かつて飽きるほど聞かされた「江南スタイル」がノンストップで流れており、腰が抜けるほどわかりやすい仕様となっている。
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江南スタイル像と書いたが、正式名称は「江南スタイル・ストーリーテリング・ランドマーク造形物」というらしい(長い)
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センサーで人を感知して音楽が流れるのかと思いきや、人がいなくても延々とズッコズッコズッコズッコズッコしていたのが印象的だった
 それからしばらく、人々がどのような反応を見せるのか遠くから眺めていたのだが、帰宅時間だからか皆、速足で像を横切っていく。駅から若干離れているため、待ち合わせスポットとしても微妙そうだ。夜のオフィス街にうっすらと流れるあの曲の無限ループは、わびさびすら感じさせるものがあった。  江南区は毎年7月、「江南スタイル」の入ったアルバム発売の日を記念し、この江南スタイル像を中心に「サマーフェスティバル」を行うことを発表している(コリアヘラルド4月27日付記事(http://khnews.kheraldm.com/view.php?ud=20160427000415&md=20160430005014_BL&kr=1)。この場所で何万人もの人が乗馬ダンスをする日がやってきた暁には、江南区をまるごと珍スポと認定したい所存である。応援しています。  ちなみに、世田谷区に建てられたサザエさん一家の銅像も4,000万円だそう。 (取材・文=清水2000)

女子アナ・加藤綾子に欠けているモノ――「有働アナに嫉妬しました」発言の迂闊さ

<p> 自己満足ではない、行き届いた優しさには“悪意”が必要と前回書いたが、“悪意”の含有量が一番重要なのは、女子アナという職業ではないだろうが。芸能人と一緒にテレビに出て、親しくなることもあるだろうが、芸能人ではないので表向きは馴れ馴れしくしてはいけない。派手な職業に見えるけれど、自分は一会社員であるので、視聴者と同じ側の人間であると思わせなければならない。このように、視聴者の“悪意”を先読みして行動するためには、自分自身も“悪意”を持つ必要がある。そういう“悪意”が足りなすぎるように見えるのが、元フジテレビアナウンサー・カトパンこと加藤綾子である。<br /> </p>

『Mステ』に嵐とA.B.C-Zが出演!5月20日(金)のジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください

●SMAP

23:15~24:15 『不機嫌な果実』(テレビ朝日系) 稲垣吾郎
24:50~25:20 『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系) 草なぎ剛

※『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系、中居正広)はお休み


●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
22:00~22:54 『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)国分太一

【ゲスト】
13:05~14:54 『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合) 城島茂

『Mステ』に嵐とA.B.C-Zが出演!5月20日(金)のジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください

●SMAP

23:15~24:15 『不機嫌な果実』(テレビ朝日系) 稲垣吾郎
24:50~25:20 『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系) 草なぎ剛

※『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系、中居正広)はお休み


●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
22:00~22:54 『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)国分太一

【ゲスト】
13:05~14:54 『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合) 城島茂

『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』で開ける、パンドラの匣

 当連載は「独り寝のお作法」というタイトルではじめたものの、早々に何でもアリ状態になり、セックスについてセックスカルチャーについてアレコレ書いてきました(何度かお休みしましたが)。勢いでわーっと書き、掲載されてから「あわわわ、炎上したらどうしよう」と焦ったケースもちょいちょいあります。はい、小心者なんです。私はバイブレーターについては人より多少の知識はあるにしても、セックスを語る資格はないように思えてくるのです。でも、セックスについて語る資格がある人って、そもそもどういう人なんでしょう?

 身体の面から語るだけでは不十分だし、経験人数が多いからといってそれはあくまでも個人の体験でしかなく、AVの世界は一般の人のセックスと相関性がないとはいいませんが、必ずしもそれを映す鏡ではありません。人の性行動は社会と深く関わっているうえに、一刻もとどまることなく変わりつづけていますから、長きにわたって俯瞰して総合的に語れるとなると、ごくごく限られた人しかいません。

 こう書くと、どんどん自分の首が締められていきますね。その域に達した人以外はセックスを語るなと言いたいわけではないのです。個人的な見解に社会が凝縮されていることも多々ありますし。というエクスキューズを自分で用意して、私は今後も惑いつつ考えつつ、トライ&エラー上等!という気持ちで書きつづけるつもりですが、ときおり人生の先輩が俯瞰してくれたセックス論を読み、足元を踏み固めていく必要があります。発売直後から話題沸騰の『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(湯山玲子、二村ヒトシ著、幻冬舎)は私にとってそんな1冊になりそうです。

 読んでいると、自分が書いた記事が思い起こされ、「あのとき私はこういうことをいいたかったのか」「あの問題にはこういうアプローチがあったのか」と気づかされることが多く、目からウロコがバシバシ落ちました。それは、セックスで悩みがある人、恋愛でつまづきがちな人にとっても同様でしょう。自分の“うまくいかなさ”の原因に気づき、QOS(クオリティ・オブ・セックス)を上げるヒントに満ちています。

◎女性のオナニータブーはどうなった?

 今回は、本書の内容で私が膝を打った部分、印象に残った部分を、過去の拙記事を掘り返しながらお伝えいたします。私個人の備忘録のような内容になってしまったら、ごめんなさい。

●男たちからのONN勘違い質問に、この場を借りてハッキリお答えします!
●バイブフォビアを公言する男って、自分の無知と偏見が恥ずかしくないの?

 本書では「セックスは愛する男の人の手によって欲望を教えてもらうもの、から、女にも性欲があって当たり前という認識に変わっているので、自分で処理して何が悪い? というマスターベイション・タブーがなくなって、これまたBLなどの二次元に、リビドーを多く取られてしまっている」と書かれる一方、で「女性のマスターベイション・タブーは男性の思惑が大きい」とも論じられています。

 女性自身のマスターベイション・タブーはなくなったかのように見えて、フローリングの隙間に入り込んだ埃のようにまだまだ根強く残っていて、完全に払拭されるのはむずかしいように見えます。隙間に埃を押し込んでいるのは、おっしゃるとおり「男性の思惑」です。「オナニーする女性はさみしいから」「バイブを使う女性は、ほんとは男根がほしいのにそれが叶えられない気の毒な女」というストーリーの押し付けには、もううんざり。最近の掃除機は高性能なブラシと吸引力とで隙間からも埃を掻きだしてくれるそうですが、そうやってパワフルにタブーを払拭する何かがあるとすれば、それは女性の意識の変化にほかなりません。オナニーする女性を貶めながら、女性のオナニーをおかずにする男性はダサいよね、という意思表示は間違っていないと再認識しました。

 ほんとうにタブーがなくなる日がきたら、女性たちはどうなるんでしょうね。女性同士でもっとオナニーについての情報交換が盛んに行われようになるのかな。大っぴらに&あけすけにオナニーについて話す、いう意味ではありません。オナニーはとても個人的かつ、性嗜好を反映するために、とてもデリケートな体験です。それをべらべらしゃべるというのはタブーというよりデリカシーの問題。SNSとか、顔が見えない相手との情報交換のほうがイメージしやすいですね。

●セックスのため女はここまでしなきゃいけないの!? もうひとつのセックス特集

 本書では「an・an」のセックス特集が例にあげられていましたが、女性が女性に「男性への奉仕的セックス」を指南するコンテンツって至るところにありますよね。ネット記事にもゴロゴロあります。「彼にセックスの自信をつけさせる神テク4選」とか、「男性をセックス中にゾクゾクさせる女性のアソコになる方法」とか。男性を立てて自信を持てるよう導き(しかも、それとわからぬよう、さりげなく)、デリケートゾーンの透明感アップ&色素を薄くして「ほかの誰にも染められていないアソコ」アピールをする……って、何それ。

◎イニシアチブはどっちにある?

「女性が今、性的に解放されたなんていうのは嘘で、受け身の快感を知ってしまった男に対して、女の自分は気持ちよくなくても奉仕する役目になってしまっている」「受け身のオラオラであって、あいかわらずイニシアチブは男」ーー本書によるとズバリ、これが現在の日本のセックスです。それってもう奉仕ですらないですよね? ただの搾取としか思えませんし、男性のマスターベーションに女性が利用されているだけです。これはもはや、セックスと呼べないものですよね。こうした行為を指南する雑誌や記事は、最初からセックス特集ではなく滅私奉公特集だと思って読めば、腹が立たないのかもしれません。

●セックスにスピリチュアルな意味はいらない。まして母性はもっといらない

 男性を気持よくさせるエネルギーが図抜けている女優さんを指し、「母性」という言葉が使われている会話がありました。二村さんは「娘を抑圧したり息子を甘やかして癒着する母性の闇サイドとは違う、相手の依存を条件無しで肯定していく母性」といい、湯山さんもそれを「揺るぎのない大きさね」と受けているのですが、それって母性なんですか? 女性特有のものなんですか? このやりとりは、「男も母性を持ったほうがいい」と続きますが、母性=女性にそなわっているもの、相手を包み込むスケールの大きな心理状態でいるのが母たる存在、というのが前提とされているように見え、強い違和感を覚えました。別の話題で、二村さんが風俗嬢の女性の職業的親切心、探究心をまたも「母性」といって、湯山さんにたしなめられるシーンがあります。母性……何かもっとほかに適切な言葉があるような気がするのは、私だけでしょうか。

*   *   *

 ……と、挙げていくと実はキリがないのです。おそらく私は人よりセックスやマスターベーションについて考える時間が長めだと思うのですが、それでも「私にとってセックスってなんだっけ」「マスターベーションは?」「私はそれを今後もしつづけたいのだろうか?」「しつづけるとしたら、そのために必要なことって一体なに?」と、自問させられます。日本人のセックスを説かれていますが、問われているのはひとりひとりにとっての「私のセックス」。人によってはパンドラの匣を開けることになる確率高しです。覚悟のうえでどうぞ。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』で開ける、パンドラの匣

 当連載は「独り寝のお作法」というタイトルではじめたものの、早々に何でもアリ状態になり、セックスについてセックスカルチャーについてアレコレ書いてきました(何度かお休みしましたが)。勢いでわーっと書き、掲載されてから「あわわわ、炎上したらどうしよう」と焦ったケースもちょいちょいあります。はい、小心者なんです。私はバイブレーターについては人より多少の知識はあるにしても、セックスを語る資格はないように思えてくるのです。でも、セックスについて語る資格がある人って、そもそもどういう人なんでしょう?

 身体の面から語るだけでは不十分だし、経験人数が多いからといってそれはあくまでも個人の体験でしかなく、AVの世界は一般の人のセックスと相関性がないとはいいませんが、必ずしもそれを映す鏡ではありません。人の性行動は社会と深く関わっているうえに、一刻もとどまることなく変わりつづけていますから、長きにわたって俯瞰して総合的に語れるとなると、ごくごく限られた人しかいません。

 こう書くと、どんどん自分の首が締められていきますね。その域に達した人以外はセックスを語るなと言いたいわけではないのです。個人的な見解に社会が凝縮されていることも多々ありますし。というエクスキューズを自分で用意して、私は今後も惑いつつ考えつつ、トライ&エラー上等!という気持ちで書きつづけるつもりですが、ときおり人生の先輩が俯瞰してくれたセックス論を読み、足元を踏み固めていく必要があります。発売直後から話題沸騰の『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(湯山玲子、二村ヒトシ著、幻冬舎)は私にとってそんな1冊になりそうです。

 読んでいると、自分が書いた記事が思い起こされ、「あのとき私はこういうことをいいたかったのか」「あの問題にはこういうアプローチがあったのか」と気づかされることが多く、目からウロコがバシバシ落ちました。それは、セックスで悩みがある人、恋愛でつまづきがちな人にとっても同様でしょう。自分の“うまくいかなさ”の原因に気づき、QOS(クオリティ・オブ・セックス)を上げるヒントに満ちています。

◎女性のオナニータブーはどうなった?

 今回は、本書の内容で私が膝を打った部分、印象に残った部分を、過去の拙記事を掘り返しながらお伝えいたします。私個人の備忘録のような内容になってしまったら、ごめんなさい。

●男たちからのONN勘違い質問に、この場を借りてハッキリお答えします!
●バイブフォビアを公言する男って、自分の無知と偏見が恥ずかしくないの?

 本書では「セックスは愛する男の人の手によって欲望を教えてもらうもの、から、女にも性欲があって当たり前という認識に変わっているので、自分で処理して何が悪い? というマスターベイション・タブーがなくなって、これまたBLなどの二次元に、リビドーを多く取られてしまっている」と書かれる一方、で「女性のマスターベイション・タブーは男性の思惑が大きい」とも論じられています。

 女性自身のマスターベイション・タブーはなくなったかのように見えて、フローリングの隙間に入り込んだ埃のようにまだまだ根強く残っていて、完全に払拭されるのはむずかしいように見えます。隙間に埃を押し込んでいるのは、おっしゃるとおり「男性の思惑」です。「オナニーする女性はさみしいから」「バイブを使う女性は、ほんとは男根がほしいのにそれが叶えられない気の毒な女」というストーリーの押し付けには、もううんざり。最近の掃除機は高性能なブラシと吸引力とで隙間からも埃を掻きだしてくれるそうですが、そうやってパワフルにタブーを払拭する何かがあるとすれば、それは女性の意識の変化にほかなりません。オナニーする女性を貶めながら、女性のオナニーをおかずにする男性はダサいよね、という意思表示は間違っていないと再認識しました。

 ほんとうにタブーがなくなる日がきたら、女性たちはどうなるんでしょうね。女性同士でもっとオナニーについての情報交換が盛んに行われようになるのかな。大っぴらに&あけすけにオナニーについて話す、いう意味ではありません。オナニーはとても個人的かつ、性嗜好を反映するために、とてもデリケートな体験です。それをべらべらしゃべるというのはタブーというよりデリカシーの問題。SNSとか、顔が見えない相手との情報交換のほうがイメージしやすいですね。

●セックスのため女はここまでしなきゃいけないの!? もうひとつのセックス特集

 本書では「an・an」のセックス特集が例にあげられていましたが、女性が女性に「男性への奉仕的セックス」を指南するコンテンツって至るところにありますよね。ネット記事にもゴロゴロあります。「彼にセックスの自信をつけさせる神テク4選」とか、「男性をセックス中にゾクゾクさせる女性のアソコになる方法」とか。男性を立てて自信を持てるよう導き(しかも、それとわからぬよう、さりげなく)、デリケートゾーンの透明感アップ&色素を薄くして「ほかの誰にも染められていないアソコ」アピールをする……って、何それ。

◎イニシアチブはどっちにある?

「女性が今、性的に解放されたなんていうのは嘘で、受け身の快感を知ってしまった男に対して、女の自分は気持ちよくなくても奉仕する役目になってしまっている」「受け身のオラオラであって、あいかわらずイニシアチブは男」ーー本書によるとズバリ、これが現在の日本のセックスです。それってもう奉仕ですらないですよね? ただの搾取としか思えませんし、男性のマスターベーションに女性が利用されているだけです。これはもはや、セックスと呼べないものですよね。こうした行為を指南する雑誌や記事は、最初からセックス特集ではなく滅私奉公特集だと思って読めば、腹が立たないのかもしれません。

●セックスにスピリチュアルな意味はいらない。まして母性はもっといらない

 男性を気持よくさせるエネルギーが図抜けている女優さんを指し、「母性」という言葉が使われている会話がありました。二村さんは「娘を抑圧したり息子を甘やかして癒着する母性の闇サイドとは違う、相手の依存を条件無しで肯定していく母性」といい、湯山さんもそれを「揺るぎのない大きさね」と受けているのですが、それって母性なんですか? 女性特有のものなんですか? このやりとりは、「男も母性を持ったほうがいい」と続きますが、母性=女性にそなわっているもの、相手を包み込むスケールの大きな心理状態でいるのが母たる存在、というのが前提とされているように見え、強い違和感を覚えました。別の話題で、二村さんが風俗嬢の女性の職業的親切心、探究心をまたも「母性」といって、湯山さんにたしなめられるシーンがあります。母性……何かもっとほかに適切な言葉があるような気がするのは、私だけでしょうか。

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 ……と、挙げていくと実はキリがないのです。おそらく私は人よりセックスやマスターベーションについて考える時間が長めだと思うのですが、それでも「私にとってセックスってなんだっけ」「マスターベーションは?」「私はそれを今後もしつづけたいのだろうか?」「しつづけるとしたら、そのために必要なことって一体なに?」と、自問させられます。日本人のセックスを説かれていますが、問われているのはひとりひとりにとっての「私のセックス」。人によってはパンドラの匣を開けることになる確率高しです。覚悟のうえでどうぞ。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

マスコミから袋叩きにされた渦中の男を密着取材!佐村河内氏主演の純愛ドキュメンタリー『FAKE』

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ゴーストライター問題で渦中の人となった佐村河内守氏が、沈黙を破って胸中を吐露する。
 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ネットが伝える情報はどこまで正しいのか。事実を歪めている箇所はないか、どの程度の歪みなら許容できるのか。それらを見極める能力はメディアリテラシーと呼ばれ、情報が溢れる現代社会においてはとても重要なものとされている。また、判断を下すのは個人に委ねられているので、与えられた情報をどう受け止めるかは千差万別となる。“ゴーストライター”騒ぎで話題となった佐村河内守氏に長期密着取材したドキュメンタリー映画『FAKE』は、観客ひとり一人のメディアリテラシー能力を激しく問う作品だ。テレビのワイドショーや週刊誌の記事でしか触れることができなかった佐村河内氏が、カメラに向かって心情を告白する。彼の言葉はどこまで信憑性があるのかを確かめるため、観客はスクリーンに映し出された彼の表情や周囲の反応を凝視することになる。 “現代のベートーベン”ともてはやされながらも、2014年2月に掲載された週刊文春のスクープ記事をきっかけに全マスコミから袋叩きにされる状況に陥った佐村河内氏。聴覚に障害があることだけでなく、被曝二世であることさえも疑われるようになってしまった。世間の信頼をすっかり失ってしまった彼にカメラを向けたのは、ドキュメンタリー映画界の鬼才・森達也監督。劇場公開された『A』(98)と『A2』(01)ではオウム真理教の教団施設を訪ね、信者たちを長期取材した森監督が、久々に渦中の人物をクローズアップしたことでも話題を呼んでいる。  週刊文春によるスクープ後、謝罪会見を開いたものの、火に油を注いだ形となってしまった佐村河内氏。予定されていた仕事はすべてキャンセルとなり、自宅マンションで息を潜めるように暮らしている。外出することもままならない。あの日からすっかり人生が変わり、作曲する意欲も失ってしまった。そんな佐村河内氏にいつも通りに接しているのは、一匹の飼い猫と妻の香さんだけ。森監督は佐村河内氏と事前にメールでのやりとりを交わし、自宅に上がり込んでの密着取材を始める。「僕が撮りたいのは、あなたの怒りではなく哀しみなんです」という森監督の言葉に佐村河内氏はうなずいてみせる。森監督からの質問は、同席した香さんが手話通訳して伝えている。佐村河内氏にしてみれば、ようやく自分の味方になってくれるジャーナリストが現われたと思えたに違いない。  だが、森監督は「ドキュメンタリー作家はいじわるでないと務まらない」という信条の持ち主である。インタビューを始めてほどなく、「タバコが吸いたくなったな。ちょっと一服しません?」と佐村河内氏をベランダに誘い出す。香さんは喫煙しないので、ベランダは男2人だけだ。手話通訳なしで、どうコミュニケーションするのか。だが、佐村河内氏はこういった状況に慣れているらしく、「ゆっくりと話してくれれば口の形で分かります」と答える。ベランダに佇む男2人が、夕暮れの景色を眺めながらタバコをくゆらせている。中年男2人の何気ないシーンだが、取材する側とされる側との顔には出さない熾烈な綱引きがすでに始まっている。
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森達也監督にとっては、賛否両論となった共同監督作『311』以来となる5年ぶりのドキュメンタリー作品だ。
 佐村河内氏と森監督とが距離をいっきに縮めたのは、テレビという“マスメディア界の王様”の存在だった。佐村河内氏への取材を申し込んできたフジテレビの情報番組のスタッフ、さらに年末の特番に出演してほしいというやはりフジテレビのバラエティー番組のスタッフが立て続けにマンションを訪ねてくる。沢尻エリカが主演したフジテレビのドラマで、自分を揶揄した内容の回があったことを佐村河内氏は録画再生しながら苦情を漏らす。取材を申し込んだフジテレビの社員は低姿勢で「表現の自由ということで理解してほしい」と弁解する。テレビ局も様々な部署に分かれているので致し方ないと佐村河内氏は情報番組の取材はOKする。バラエティー番組のスタッフも「決して笑いのネタにするものではない」と番組の企画意図を懸命に説明する。スタッフの熱い眼差しに即答することは避けた佐村河内氏だったが、結局バラエティー番組への出演は見送った。  出演を断った佐村河内氏の代わりに、年末特番に出演したのは新垣隆氏だった。あの日以来、2人はすっかり明暗を分けてしまった。佐村河内氏のゴーストライターを務めていたことを告白した新垣氏は、今ではすっかりマスコミの寵児として人気者となっている。その年の暮れ、テレビの特番では新垣氏がお笑い芸人たちからツッコミを受け、スタジオ中の爆笑を集めていた。女性芸人を相手に壁ドンを決めるなど、新垣氏もノリノリでピエロ役を演じてみせている。仮に佐村河内氏が出演していたら、この番組はもっとマジメな内容になっていたのだろうか。佐村河内氏の釈明にきちんと時間を割いただろうか。一緒にテレビを観ていた森監督は言う。「テレビをつくっている彼らには信念や想いとかはない。出ている人をどう使って、面白くするかしかないんです」と。森監督はかつてフジテレビでドキュメンタリー番組を作っていたが、オウム真理教の扱い方をめぐってテレビ界を離れ、『A』『A2』を劇場公開したという経緯がある。手のひらを簡単に翻すマスコミによって痛い目に遭った佐村河内氏と、テレビの本質をズバリと突いた森監督との間には信頼関係が成立していた。  これまでマスコミではあまり触れられることのなかった妻の香さんだが、今回の密着ドキュメンタリーでは佐村河内氏の手話通訳を兼ねていることもあり、一緒にリビングにいることが多い。香さんは訪問者が現われる度にコーヒーを淹れ、ショートケーキをお皿に盛り、テーブルへと運ぶ。佐村河内氏はゴーストライター問題で大騒ぎになった時点で離婚することを申し出たが、香さんは「終わったことは仕方ないよ」と受け流したという。香さん本人ははっきり覚えていないのか照れくさいのか、「えっ?」ととぼけてみせ、「一緒にいたかったら、一緒にいただけ」とさりげない。すべてのプライドを失った男には、身内のさりげなさこそがいちばんの救いである。思わず涙ぐむ佐村河内氏。このドキュメンタリーは、どうやら逆境に置かれながらも支え合う夫婦の純愛ドラマでもあるようだ。
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佐村河内氏は聴覚障害があっても曲づくりには問題がないことをカメラの前で証明してみせる。
 そしてクライマックスシーンへ。沈黙を続けていた佐村河内氏の逆襲がついに始まる。久しぶりに佐村河内氏のマンションを訪ねた森監督は、そこで思いがけない状況に遭遇する。このシーン、実にドラマチックであり、佐村河内氏主演ドキュメンタリーのラストを飾るのに相応しい感動のエンディングとなっている。だが、エンドロールが流れ終わった最後の最後に、このドキュメンタリー全体をひっくり返してしまう強烈な仕掛けを森監督は用意している。  森監督は「テレビをつくっている人は、出ている人をどう面白くするしかない」と語ったが、映画屋はそうではないとは口にしていない。森監督も佐村河内氏という美味しい素材を使って、どれだけ面白いドキュメンタリー映画をつくるかを考えていたはずだ。ただ、表層的なテレビ番組とは違って、観た人によって様々な解釈が可能な重層的な映像作品を森監督は撮り上げている。ひとつの事象は見方次第によって玉虫のように違った輝きを放つ。『FAKE』は二度三度と見直すことで、その度に違った回答が得られるドキュメンタリーとなっている。 (文=長野辰次)
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『FAKE』 監督・撮影/森達也 プロデューサー/橋本佳子 撮影/山崎裕 編集/鈴尾啓太 配給/東風 6月4日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 (c)2016「FAKE」製作委員会 http://www.fakemovie.jp

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