「中国の河川は“霊安室”になった」1週間で70体以上引き揚げる、中国・揚子江の“遺体漁師”とは?

yangtze-1
船をこぐ陳松さん。川面に遺体が流れるのを見つけると、すぐさま船を出す
 4月14日、フランスの日刊紙・フィガロが、「揚子江の遺体漁師」と題したルポを掲載した。揚子江(中国名・長江)沿岸の大都市・重慶で、川に流れてきた遺体の引き揚げをなりわいとする男性を取り上げたものだ。記事によると、その男性は多いときには1年で200体以上の遺体を回収したこともあるという。
yangtze-2
浮船の上で川面を双眼鏡で見る陳松さん。陳松さんの後継者はまだまだ見つかっていない
 陳松という名前のこの男性、これまでも中国のメディアでは、数度にわたり取り上げられている。この仕事をしていた父親の後を継ぎ、すでに20年近くになるという。  世界保健機関(WHO)が2014年に発表した世界の自殺者の統計によると、中国では年間約12万人が自殺しているという。自殺の形態を見ると、高いビルが少なく飛び降り自殺が難しい農村部では、農薬を使った自殺と並び、入水自殺の割合が高い。中国のメディアは「中国の河川は“霊安室”になった」と評している。  そんな中、陳松さんの出番は少なくない。また、夏場には揚子江では川遊びを楽むことができる一方、水難事故による遺体が流れてくることもしばしばだという。  彼によると、これまでで一番の“大漁”は、1週間で70数体を引き揚げたこと。このときは、200キロ以上も上流で洪水が起きたのが原因だとされている。
yangtze-3
中国の河川で引き上げられた溺死体の数々
yangtze-4
引き上げ費用を払えず、川面に浮かぶ息子の遺体を見守るしかない両親
 1体引き揚げるごとに陳松さんには行政部門から必要経費として500元(約8,500円)が支払われ、遺族が現場に遺体を引き取りに来た場合には、遺族から慰労金という形で謝礼を受け取る。この金額はさまざまで、貧しい人からは500~600元(8,500~1万円)ほど、富裕層からは3,000元(約5万円)程度を受け取るという。  農村部の物価と比較しても、これは良心的な価格といえるだろう。遺体引き揚げをなりわいにしている者には悪質な人間もいるようで、別の川で自殺した男性の遺体を引き揚げた漁師が、遺体を両親に引き渡す際に1万8,000元(約30万円)を要求。しかし両親には支払う余裕がなかったため、遺体が何日も水に浸かったままそれを見ているしかなく、なんとか5,400元(約9万2,000円)を工面して引き揚げてもらったという話もある。  中国の闇は、まだまだ深い。 (文=佐久間賢三)

松下奈緒、新ドラマで“進撃の巨人”状態に? ショートヘアー&“裸で乱舞”姿にも「切り損」「色気なし!」と酷評

hayako042818
フジテレビ系『早子先生、結婚するって本当ですか?』番組サイトより
 21日、松下奈緒主演のドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)が放送開始されたのだが、平均視聴率は6.8%の大惨敗。ネット上では「松下が進撃の巨人状態」「今クールも、フジのドラマは全滅かな」などと、酷評されてしまっているようだ。 「松下は今回、小学校の教師役を演じているのですが、松下といえば、174cmの高身長を誇り、女優の中でも群を抜いて背が高いため、生徒役の子どもたちと一緒に画面に映ると、『ひと際でかく見える』と、ネット上がざわついてしまったようです。さらに、マイペースでサバサバした、体育会系の3枚目キャラということで、子どもたちにせがまれ、“イナバウアー”や“コマネチ”を披露するシーンがあったのですが、『奈緒ちゃんのこんな姿見たくなかった』『ピアノを弾くエレガントなイメージが崩壊した』などと、ファンを落胆させてしまったようです。撮影前には役作りのために髪の毛を30cm以上も切り、気合いの入った様子を見せていた松下ですが、『完全に空回り』『ミスキャスト』と、ネット上では酷評され、自身15年ぶり、女優デビュー以後は初だというショートヘアーも“切り損”といわざるを得ない状況となってしまっているようです」(芸能関係者)  さらに、ネット上では、髪の毛に対してだけでなく、松下が全裸で踊ったシーンに対しても、「やり損」との指摘が殺到してしまっているようだ。 「ドラマの原作である4コマ漫画は、34歳独身で実家暮らしをしている女性の赤裸々な姿を描き、同世代の女性から共感を得ているのですが、ドラマ内で、両親が家を空け、1人きりで夜を明かすことになった松下が、解放感から風呂上がりに裸で乱舞してはしゃぐ姿を披露した際には、『映像で見るとドン引きする』『こりゃ、結婚できないわ』などと、原作ファンですら引いてしまい、ネット上でも『全然色気がない』『松下、完全に脱ぎ損だね』などと、失笑を買ってしまっていたようです。制作発表の会見時には、共演者の八嶋智人が『回を重ねていくとポロリもあるはず』と発言したことで、松下ファンは楽しみにしていたようですが、今では『ポロリするなら、もっと色気のある役の時にして欲しい』という意見が出てしまっているようです。その一方で、松下の妹役を演じる川栄李奈のファンからは『代わりに、りっちゃんが裸踊りしてくれないかな』という要望が殺到しているようです」(同)  ドラマの役と同じように、30歳を過ぎて独身の松下だが、「結婚できないんじゃなくて、しないだけって感じ」「美人なんだし、どうせリア充なんでしょ」など、1番のターゲット層であるアラサー独身女性の共感を勝ち得るには至っていないようだ。

松下奈緒、新ドラマで“進撃の巨人”状態に? ショートヘアー&“裸で乱舞”姿にも「切り損」「色気なし!」と酷評

hayako042818
フジテレビ系『早子先生、結婚するって本当ですか?』番組サイトより
 21日、松下奈緒主演のドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)が放送開始されたのだが、平均視聴率は6.8%の大惨敗。ネット上では「松下が進撃の巨人状態」「今クールも、フジのドラマは全滅かな」などと、酷評されてしまっているようだ。 「松下は今回、小学校の教師役を演じているのですが、松下といえば、174cmの高身長を誇り、女優の中でも群を抜いて背が高いため、生徒役の子どもたちと一緒に画面に映ると、『ひと際でかく見える』と、ネット上がざわついてしまったようです。さらに、マイペースでサバサバした、体育会系の3枚目キャラということで、子どもたちにせがまれ、“イナバウアー”や“コマネチ”を披露するシーンがあったのですが、『奈緒ちゃんのこんな姿見たくなかった』『ピアノを弾くエレガントなイメージが崩壊した』などと、ファンを落胆させてしまったようです。撮影前には役作りのために髪の毛を30cm以上も切り、気合いの入った様子を見せていた松下ですが、『完全に空回り』『ミスキャスト』と、ネット上では酷評され、自身15年ぶり、女優デビュー以後は初だというショートヘアーも“切り損”といわざるを得ない状況となってしまっているようです」(芸能関係者)  さらに、ネット上では、髪の毛に対してだけでなく、松下が全裸で踊ったシーンに対しても、「やり損」との指摘が殺到してしまっているようだ。 「ドラマの原作である4コマ漫画は、34歳独身で実家暮らしをしている女性の赤裸々な姿を描き、同世代の女性から共感を得ているのですが、ドラマ内で、両親が家を空け、1人きりで夜を明かすことになった松下が、解放感から風呂上がりに裸で乱舞してはしゃぐ姿を披露した際には、『映像で見るとドン引きする』『こりゃ、結婚できないわ』などと、原作ファンですら引いてしまい、ネット上でも『全然色気がない』『松下、完全に脱ぎ損だね』などと、失笑を買ってしまっていたようです。制作発表の会見時には、共演者の八嶋智人が『回を重ねていくとポロリもあるはず』と発言したことで、松下ファンは楽しみにしていたようですが、今では『ポロリするなら、もっと色気のある役の時にして欲しい』という意見が出てしまっているようです。その一方で、松下の妹役を演じる川栄李奈のファンからは『代わりに、りっちゃんが裸踊りしてくれないかな』という要望が殺到しているようです」(同)  ドラマの役と同じように、30歳を過ぎて独身の松下だが、「結婚できないんじゃなくて、しないだけって感じ」「美人なんだし、どうせリア充なんでしょ」など、1番のターゲット層であるアラサー独身女性の共感を勝ち得るには至っていないようだ。

“文春砲”にもタブーあり? 又吉直樹『火花』の裏に「吉本スキャンダルNG」のウワサ

 ベッキーの禁断愛やショーンKの学歴詐称など、今年に入り“文春砲”が止まらない。スクープされたタレントは活動休止にさえ追い込まれるほどの威力だけに、芸能界や政界から恐れられている。しかし、そんな「週刊文春」(文藝春秋)にも“タブー”が存在するという。 「文藝春秋は文芸誌を発行しているため、作家タブーがあるのはよく知られています。そして、その作家タブーの影響で、吉本芸人のスキャンダルもタブー化しているというのです」(芸能プロダクション関係者)  しかし、「週刊文春」といえば、先日も吉本所属のとにかく明るい安村の不倫疑惑を報じたばかり。タブー化しているとは、いえないのでは……。 「吉本は一発屋芸人のことを、対外的にも“使い捨て”と言っているので、安村のような芸人をスキャンダルから守る気はないんでしょう。一方、別の某芸人のスキャンダルに関して、『文春』が吉本に当てたところ『その話は書くな!』と激怒されたとか。記者も抵抗したようですが、文藝誌経由でクレームが来て、泣く泣くボツにしたと聞いています」(週刊誌記者)  それで調子に乗っているのが吉本だという。 「芸人たちにも“撮られるなら『文春』にしろ。『文春』なら記事を潰せる”と言っているみたいですよ。また、『文春』で味を占めていろんな週刊誌に圧力をかけているという話も聞こえてきます」(スポーツ紙記者)  ベストセラーになった又吉直樹の『火花』(文藝春秋)は、動画配信サービス「Netflix」でドラマ化。また、2作目執筆についても匂わせているだけに、又吉大先生を抱える吉本興業への“文春砲”は、しばらく放たれることがなさそうだ。

今日が命日…忌野清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との闘い、そして憲法9条への美しすぎるメッセージ

imawanokiyoshiro_01_160502.jpg
DVD『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM #1〜入門編〜』 (ユニバーサル ミュージック)
 2009年の5月2日に忌野清志郎が亡くなってから今日で7年。しかし、今でも未公開ライブ映像や音源などが定期的に発売されるなど、彼の人気は衰えない。今月14日公開の阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら出演の『殿、利息でござる!』の主題歌にもRCサクセション「上を向いて歩こう」が使われるなど、映画やドラマ、舞台などでも今でも絶えることなく彼の歌は人々に求められ続けている。  毎年行われている追悼ライブイベント「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー」も、今年はサニーデイ・サービスなどをゲストに迎え、今月7日に日比谷野外音楽堂で行われる予定だ。  そんな中、リテラは忌野清志郎の楽曲をめぐって起きた発売中止、放送中止の圧力事件、その圧力に抗し続けた清志郎の言動にフォーカスをあてて、彼の歴史を振り返ってみたいと思う。  周知の通り、日本は今、政権からの圧力は日増しに強くなり、メディアが為政者を批判することがどんどん難しくなっている。国境なき記者団が先日発表した報道の自由度ランキングでついに日本は72位にまで転落した。  そんな状況だからこそ、忌野清志郎の表現の自由への姿勢に改めて触れてみたい、そう考えたからだ。  忌野清志郎の最初の「圧力」と闘いは、1988年、反核・反原発のメッセージソング「ラヴ・ミー・テンダー/サマータイム・ブルース」が発売中止になったことがきっかけだった。同曲は痛烈な社会風刺の歌詞が満載の過激な作品ではあったが、レコード倫理審査会の審査も通過し、シングルは6月25日、同曲を収録したアルバム『COVERS』は広島原爆投下の日8月6日発売で決定していた。  しかし、シングル発売の2週間前、清志郎は当時所属していた東芝EMIの重役から呼び出されシングルおよびアルバム発売中止の通告を受ける。そして、朝日、毎日、読売の朝刊に「素晴らしすぎて発売出来ません」というキャッチコピーとともに発売中止が発表されることになる。その理由について詳細は明かされなかったが、以下のような収録曲の歌詞に対し、親会社である東芝からEMI上層部に圧力がかかっていたというのが通説だ。言うまでもなく、東芝は原発プラント企業である。 〈何言ってんだー/ふざけんじゃねー/核などいらねー〉(「ラヴ・ミー・テンダー」) 〈熱い炎が先っちょまで出てる/東海地震もそこまで来てる/だけどもまだまだ増えていく/原子力発電所が建っていく/さっぱりわかんねぇ 誰のため?/狭い日本のサマータイム・ブルース〉(「サマータイム・ブルース」)  かなり直接的な歌詞だが、RCサクセションというバンドは、それまで政治的なメッセージを掲げているバンドではなかった。それがなぜ原発や核に関する歌を歌うことになったのか。その理由について、彼は後にこのように語っている。 「70年代の途中から、反戦歌とかメッセージソングっていうのが一挙になくなったじゃないですか。で、フォークなんかもどんどん軟弱になってって、そのまんま延々きちゃったでしょ。ふと、それはおかしいと気づいたんですよね」 「外国ではスティングがレーガン大統領のことを名指しで歌ったり、とかいうことがたくさんあるのに、日本の音楽界はおかしいぞって思ったんですよね」(「Views」95年2月号/講談社)  この発売中止騒動の後、アルバム『COVERS』は、発売を強く求めるファンの声に応え、キティレコードから発売されることになるが、この一件が、表現の自由を規制しようとする体制側に対する清志郎の反骨精神に火をつける。それがかたちとなったのが、この直後に結成された覆面バンド・タイマーズだ。タイマーズというバンド名は、「大麻」と「タイマー」をかけたダブルミーニングなのだが、その名前が生まれたのは『COVERS』騒動のあと行われたレコード会社側とのある会議がきっかけだった。 〈「じゃあ、今後、なにとなにを歌っちゃいけないのか、きちんと教えておいてほしい」と清志郎は単刀直入に聞いた。 「原発のこと、そして天皇を侮辱するようなこと」  と、東芝の人間は答えた。 「あ、そうですか。じゃあ、マリファナのことは歌ってもいいんですね」と清志郎が言うと「いいですよ」という答えが返ってきたという〉(「週刊プレイボーイ」99年10月19日号/集英社)  その結果、〈Hey Hey We’re THE TIMERS/Timerが大好き/かわいい君とトリップしたいな〉(「タイマーズのテーマ」)というテーマ曲を携えたバンドが誕生。彼らは89年にアルバム『TIMERS』をリリースするのだが、その作品は、表現の自由を奪ったレコード会社に対する皮肉に満ちた作品となっていた。 〈もしも僕が偉くなったなら/偉くない人の邪魔をしたりしないさ(中略)もしも僕が偉くなったなら/君が歌う歌を止めたりしないさ〉(「偉人のうた」) 〈冗談のひとつもいえねぇ/好きな歌さえうたえねぇ/替え歌のひとつにもいちいちめくじらを立てる/いやな世の中になっちまったもんでござんすねぇ〉(「ロックン仁義」)  そして、怒りがおさまらない清志郎は、そのアルバム発売直前の10月13日深夜に出演した『夜のヒットスタジオ ROCK&MUSIC』(フジテレビ)で事件を起こす。生放送の番組のゲストライブコーナーに出演した彼らは、リハーサルで歌った楽曲を突如変更。いきなりこんな歌を歌い始めたのである。 〈FM東京腐ったラジオ/FM東京最低のラジオ/何でもかんでも放送禁止さ/FM東京バカのラジオ/FM東京こそこそすんじゃねぇ/おまんこ野郎FM東京〉  FM東京への執拗な悪罵とともに〈おまんこ野郎〉という放送禁止用語が叫ばれスタジオは騒然。生放送のため演奏を途中で止めることもできず、ライブ後、司会の古館伊知郎が「放送上不適切な表現があったことをおわびいたします」と謝罪することになった。  ここで清志郎がFM東京を罵ったのは、先の発売中止騒動に原因がある。シングル「ラヴ・ミー・テンダー/サマータイム・ブルース」が発売中止となったのはあまりにも直前だったため、各放送局にはもうすでに見本盤シングルは配られていた。だが、EMI側はそのサンプルを回収せず、エアプレイに関しても通常通り放送してもらって構わないとしていた。実際、日本有線、ニッポン放送、文化放送などではリクエストに応じてオンエアーしていたのだが、そんななかFM東京は「教育番組を流している会社であり、ふさわしくないと判断した」として放送を自粛した。局側は「圧力があったわけではない」としているが、実際は、FM東京が番組を売っている地方FM局のなかには原発誘致に積極的な地方の局もあり、そのことが放送自粛に影響していたのだろう。  この大騒動ののち、91年にはRCサクセションが活動を休止し、その後の清志郎は数々のユニットを渡り歩くなど流動的なキャリアを歩む時期となるが、それでも彼の反骨精神は消えることはなかった。  そして起きた騒動が、99年、忌野清志郎 Little Screaming Revue名義のアルバム『冬の十字架』が、「君が代」のパンクアレンジバージョンを収録していることにより、「政治的、社会的に見解が別れている重要事項に関して、一方の立場によって立つかのような印象を与える恐れがあり、発売を差し控えた」として、当時所属していたポリドールがアルバムの発売を中止した一件だ。これは大々的にニュースにも取り上げられ、当時官房長官だった野中広務まで「君が代の演奏のあり方については、われわれがとやかく申し上げるべきことではないと考えている」と記者会見で発言するほどの騒動にまで発展する。  結果として、このアルバムはポリドールからの発売は諦め、インディーズのSWIMレコードから発売されることになるのだが、清志郎がこの時期にあえて「君が代」をパンク風にアレンジして歌ったのは、国旗・国家法が十分とは言えない議論の果てにどんどん採決へと動いているにもかかわらず、世間、特に若い世代が無関心だったことに危機感を覚えたからだと言う。 「若者とかサラリーマンとか世の中の人達がさ、『政治家が勝手にやってんだから口も出せないし、関係ないや!』って諦めてる感じがしちゃったの。とりわけ若者が、昔の若者みたいにもうちょっとだけでも政治に興味を持った方が健全なんじゃないかと思ったわけ」(「ロッキング・オン・ジャパン」99年11月号/ロッキング・オン)  しかし、忌野清志郎という歌手が優れているのは、たんに社会的メッセージを発するだけでなく、そこにロックファンを刺激、熱狂させる仕掛けを仕込み、エンタテインメントとして成立させていたところだ。たとえば、当時「君が代」はライブハウスのなかでこのように歌われていたようだ。 〈「きみがあ、よおわー」  キヨシローが、マイクに噛み付きそうな凄い形相で、割れ鐘のような声を張り上げた、パンクロック風『君が代』だ。 (中略) 「苔のむうすう………」というところまでくると、キヨシローは、突然ムースを取り出した。そして、「ムース、ムース」と叫びながら、逆立てた自分の頭髪に目いっぱい塗りたくった。櫛を出して整髪し、スプレーをかけまくる、もう止まらない。 「スプレー、スプレー、スプレー」  古色蒼然とした『君が代』の歌詞は、完全に脱線。使い終わったムースと櫛をキヨシローが客席に向かって投げた〉(「AERA」01年7月16日号/朝日新聞出版)  こうした仕掛けはもちろん意識的なものだった。著書のなかで清志郎はこのように綴っている。 「かつて反戦歌があったけど、やっぱりユーモアが欠けていたところがあったと思うし、ユーモアが大切だと思いますよ」(『生卵』河出書房新社)  その「ユーモア」精神が最も突き抜けていたのが、タイマーズの「原発賛成音頭」であろう。この曲は、原発反対のメッセージを出してトラブルに巻き込まれたことを逆手に取り、あえて原発賛成と歌ったものだった。 〈さあさ皆さん聴いとくれゲンパツ賛成音頭だよ/これなら問題ないだろーみんな大好き原子力/ゲンパツ賛成! ゲンパツ賛成!/うれしいゲンパツ楽しいな日本のゲンパツ世界一/なんにも危険はございませんみんな仲間だ原子力〉  ライブではこのような歌詞を完全にバカにしきった歌い方で歌われ、〈一家に一台、原子力〉という一節まで登場する。そして観客は音頭調に合わせ笑いながら〈ゲンパツ賛成! ゲンパツ賛成!〉と歌う。〈自衛隊に入ろう入ろう入ろう/自衛隊に入ればこの世は天国/男の中の男はみんな/自衛隊に入って花と散る〉と歌った高田渡「自衛隊に入ろう」にも通ずる諧謔的な表現手法である。  彼の死後に起きた東日本大震災では福島第一原発が放射能事故を起こし、また、そんな大事故が起きたのにも関わらず、その反省を活かそうともせずこの国は原発再稼働へと急速に歩みを進めている。  また、昨年は、十分な議論もなされないまま安保法案が強行可決され、憲法9条の存在すら危ういものとなり始めている。天国の清志郎が見たら、さぞや嘆き悲しむであろう状況に我々はいる。  そして、おそらく、私たちが彼ほどの過激な行動をとり続けることは無理だろう。どんな圧力を受けても、決して自分のメッセージを曲げなかった清志郎のような強さを持ち続けることも常人には難しい。  しかし、それでも、忌野清志郎のことを思い出し、彼の言葉にふれたら、少しだけ勇気がわいてくる。明日は憲法記念日、清志郎はこんなメッセージも残している。 〈この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言っているんだぜ。俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ〉(『瀕死の双六問屋』/小学館) (新田 樹)

低迷する福山雅治の月9『ラヴソング』にフジ女子アナ出演でさらなる批判

【アガるニュースをお届け!デイリーニュースオンラインより】
0502fukuyama.jpeg
「HUMAN」より
 自らの手で視聴率低下を狙っているのだろうか。4月29日、福山雅治が主演する月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)に、同局の永島優美アナウンサー(24)が出演することが明らかになった。役者をキャスティングしないフジの自爆演出にウンザリした声が出ている。
続きは【デイリーニュースオンライン】で読む
      
   
					

古舘伊知郎時代を上回る視聴率! 富川悠太の新『報ステ』絶好調の秘密とは

housute0502
テレビ朝日系『報道ステーション』番組サイトより
 テレビ朝日の看板報道番組『報道ステーション』(月~金曜午後9時54分~)の新MCとなった富川悠太アナウンサーの評判が、すこぶるいい。同番組は3月いっぱいで、12年に及ぶ古舘伊知郎による支配に終止符を打ち、4月11日より、新体制に変わった。MCに選ばれたのは、これまで同番組のフィールドキャスター、『報道ステーションSUNDAY』の司会を務めてきた富川アナ。  当初は、“大物”古舘の後任とあって、格の違いをとやかくいう向きも少なくなかったが、始まってみると、富川アナの大健闘ぶりが目立っている。  視聴率で見ると、古舘時代の最後の4週の平均が11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。これに対し、富川体制になってからの2週間の平均視聴率は12.6%を記録。12日と20日には、14.1%の高い視聴率をマークした。古舘アナの降板で、数字が下がることが懸念されたが、逆にアップしたのだから、テレ朝上層部は上機嫌だという。  14日に熊本地震が発生し、視聴者の報道番組への関心が高まったことも多少は要因としてあろうが、2週間好視聴率をキープできているのは、やはり富川アナの人気によるところが大きい。それでは、好評の秘密は何なのか? 「言うまでもないのですが、古舘時代は彼が番組を仕切り、その意見を押しつける部分がありました。それに閉口していた視聴者も多かったのです。その点、富川アナは爽やかなイメージで、客観的な報道。長年、番組を見ていた人は、富川アナが全国の災害、事件現場を飛び回り、真摯な姿勢でリポートしてきたことを知っていますから、知名度はなくても、固定視聴者からの“好感度”は抜群なのです」(テレビ制作関係者)  富川アナは熊本地震が起きた翌15日、早々に熊本に入り、現地の様子を伝えた。この行動は、まさに富川アナの真骨頂。まして、14日深夜2時頃まで報道特番のMCを務めた上で、熊本入りした姿には賛辞の声も聞かれた。古舘であれば、そんなことはしなかっただろうからだ。なかには、「そんな仕事はMCじゃなく、フィールドキャスターがすること」との批判もあったようだが、MCになっても、“現場主義”との富川アナの明確な意思を知らしめた形になった。 「テレ朝は古舘及び、番組を仕切っていた古舘プロジェクトに対し、年間数十億円ともいわれる莫大なギャラを支払ってきました。局アナの富川アナに切り替えたことで、その経費が浮いたわけです。それでいて、視聴率が上向いたとなれば、上層部の富川アナへの評価は大きく上がります。局内外には、富川アナのショートリリーフ説が流れ、半年後、あるいは1年後に、MCをフリーの大物に替える案があります。しかし、このまま好視聴率が続けば、その必要もなくなり、ショートリリーフ案は、どこかに消えてしまうのでは?」(同)  新『報ステ』の視聴率がいいのは今だけなのか、はたまた今後も続くのか? その視聴率推移に注目が集まる。 (文=森田英雄)

“文春砲”にもタブーあり? 又吉直樹『火花』の裏に「吉本スキャンダルNG」のウワサ

matayosinaoki_akutagawa.jpg
又吉センセの恩恵を一番受けてるのは誰やろな~

 ベッキーの禁断愛やショーンKの学歴詐称など、今年に入り“文春砲”が止まらない。スクープされたタレントは活動休止にさえ追い込まれるほどの威力だけに、芸能界や政界から恐れられている。しかし、そんな「週刊文春」(文藝春秋)にも“タブー”が存在するという。

「文藝春秋は文芸誌を発行しているため、作家タブーがあるのはよく知られています。そして、その作家タブーの影響で、吉本芸人のスキャンダルもタブー化しているというのです」(芸能プロダクション関係者)

大野智、演技力を求められるラブコメディ『世界一難しい恋』こそ役者としての分岐点になる?

 嵐・大野智が主演を務める、ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)第3話の平均視聴率が13.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。同作品は、大野にとって初となるラブコメディで、かつて大野が『怪物くん』(日本テレビ系、2010年)や『死神くん』(テレビ朝日系、14年)で演じてきたマンガ原作のファンタジックなキャラクターとは異なり、比較的リアリティのある役柄となっている。

大野智、演技力を求められるラブコメディ『世界一難しい恋』こそ役者としての分岐点になる?

 嵐・大野智が主演を務める、ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)第3話の平均視聴率が13.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。同作品は、大野にとって初となるラブコメディで、かつて大野が『怪物くん』(日本テレビ系、2010年)や『死神くん』(テレビ朝日系、14年)で演じてきたマンガ原作のファンタジックなキャラクターとは異なり、比較的リアリティのある役柄となっている。