FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ新会長が“歴史的決断”と称し、ミスジャッジをなくすため、ビデオ判定を試験的に導入すると、イギリスの「ガーディアン紙」が伝えた。他のスポーツでは、以前からテニスやラグビーなどがビデオ判定を取り入れている。 遅くとも、2017-18シーズンまでには実際に試合での試験採用を目指しているという。主に、得点(オフサイドも含む)、PKの判定、レッドカードによる退場、カード提示時の選手確認の4つの状況に対し、ビデオ判定が行われることになる。もちろん、毎回毎回、ビデオ判定を行うわけにもいかない。テニスのようにビデオ判定の要請回数を制限する“チャレンジ制度”の導入など、さまざまな意見も出ているが、ひとまずは、審判団の判断でビデオ判定を行うようだ。 以前からビデオ判定の導入は、ファン、選手、クラブなどから要望の声は大きかったが、UEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長が強く反対していたことで見送られていた。しかし、昨年のプラティニ会長の汚職事件による失脚が、インファンティーノFIFA会長に決断をさせた要因のひとつだろう。 プラティニ会長が反対していた理由は、ビデオ確認の時間によるゲームのスピード感の欠如が主な要因だったようだが、実際はどうなるのだろうか? 「抗議している時間や、ケガをしているフリでの時間稼ぎの方が、スピード感を損なわせていると思います。ビデオ判定の導入がスムーズに行われれば、どちらもなくなるので、よりゲームはエキサイティングなものになると見られていますよ。ビデオ判定の映像をスタジアムで流すことができれば、観客も盛り上がるはずです」(スポーツライター) 一見、ポジティブな要素しかないように思われるビデオ判定だが、ネガティブな面はあるのだろうか? 「ただひとつ気になる点は、ルールブックに則って正確な判断を下せるかどうかですね。というのも、ルール上やってはいけないプレー、例えばユニフォームを引っ張ったり、体を手で押さえつける行為も、現在はある程度黙認されている状態です。それらをビデオ判定により全て暴き出してしまうと、どこかしらでファウルが行われている状態になってしまいます。しかし、ルールブックを『少しだけ、ユニフォームは引っ張ってもいい』とするのは、また新たな問題が発生してしまいますので、難しいところですよね」(同) ほとんどの関係者が賛成をしているビデオ判定の導入だが、まだまだ意外な落とし穴は存在するかもしれない。インファンティーノ新会長には、完璧な制度の確立を期待したい。 (文=沢野奈津夫)イメージ画像(Photo By Nazionale Calcio from Flickr.)
月別アーカイブ: 2016年3月
減少傾向にあるラブホ。セックス目的「だけ」では生き残れない?
前回は「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」をもとにアダルトグッズはほんとうに売れているのか、女性の需要はほんとうにあるのか、について考えましたが、この調査結果、いろいろ興味深いのです。
巷ではアダルト系の産業はいま、たいへん厳しい状況にあるといわれています。エロ本、ピンク映画、ストリップなど〈オールドメディア〉的なものは軒並み風前の灯で、AVもいまやネットに落ちている無料動画を見て済ませている人が多いでしょうし、性風俗業界もデフレ化が著しいといわれて久しく、それの大きな原因として若者のセックス離れが挙げられています。
同調査では、「風俗施設・サービス市場(ラブホテル、ソープランド、ファッションヘルス、デリヘル)」という項目があります。なぜ主にカップルで利用するラブホと、主に男性が性サービスを求めて利用する性風俗とが一緒くたにされているのか……。調査項目を作った方からするとこれらはすべて同じカテゴリーなんでしょうか? そんな疑問を胸に残しつつ、市場規模の推移を見てみましょう。
2010年度 2兆8861億円
2011年度 3兆3099億円
2012年度 3兆4235億円
2013年度 3兆5037億円
2014年度 3兆5775億円
さすがに、アダルトグッズ業界とはぜんぜん規模が違いますね。しかし、「結局、このうち性風俗はどのくらいで、ラブホはどのくらいなのよ?」とモヤッとした感じが強く残ります。
一方、動向と今後の展望を見ると、〈市場のカギを握るのは女性で、将来的には外国人を取り込まなければ〉とあり、その点はアダルトグッズ業界と一致していることがわかります。
・昨今では、ラブホテルは「ファッションホテル」「ブティックホテル」と称するようになり、あくまで女性に向けての雰囲気、アメニティ、さらには食事のクオリティなどで差別化し、セックスを意識せずに楽しめる空間という打ち出し方が増えている。また、「女子会」の需要を、シティホテルから奪っている事例もある。
・2020年のオリンピックイヤーまで、訪日外国人客は爆発的に増えるが、シティーホテル、旅館のキャパシティーが圧倒的に足りない状態が続くため、新たな訪日外国人客の宿泊先として、ラブホテルが受け皿になる可能性がある。また、ブティックホテル、ファッションホテルとして、「女子会」需要も取り込み、当面成長してゆく見込みである。
◎ラブホ利用客の移り変わり
以前、テレビで「中国人観光客のあいだでラブホに泊まるのが人気! ファミリーで泊まる例も」といった内容の特集があり、その需要に特化したホテルも増えていると報じられていました。小学校低学年ぐらいの中国人の男の子がカラオケや、ジャグジー、浴室のテレビに大興奮している光景はなんだか不思議でした。
でも私、実際にラブホ街で女性だけのグループも、スーツケースを転がして入っていく外国人も見たことないんですよね。もちろん、自分で利用するほかは、アダルトショップがあるためラブホ街にはちょいちょい足を運ぶ程度で、定点観測しているわけではありません。自分で見たことのない現象を「ないもの」とするのは浅はかなので、ここは専門家に話を聞いてみることにしました。スマホでできるラブホ予約サービス「BuonaNotte(ボナノッテ)」を運営する、永山正樹さんです。
ーーこの調査結果からはラブホ業界単独の動きがわからないのですが、実際はどうなのでしょう?
永山さん「ラブホはこれまで風営法の『店舗型性風俗特殊営業の4号』の届出をして営業するところが中心でしたが、そうした店舗は年々減っています。一方、旅館業法で届出をしているホテルも多いので、『ラブホの統計』は正確にはわからないものなんですよね。でも、オーナーさんの高齢化、店舗の老朽化で廃業するホテルも多いので、近年の傾向としては減少している実感があります」
ーーじゃあ、そんな厳しいなかで生き残りを図って女子会ニーズに答えたり、外国人を積極的に呼びこんだりするホテルは増えているってことですか?
永山さん「男女のカップルが利用することを〈カップルユース〉といいますが、全体的に見ると郊外型、都心型の差は多少あるにしても、まだまだお客さまの9割はカップルユースですよ。でも、オーナーさん自身は現状に不安を感じているケースが多いように見えます。若者はラブホ離れしているし、利用してくださるお客さまは高齢化しているし。そこで、若手オーナーや大手グループ店舗などでは、ビジネスユース(出張などでの利用)やレジャーユース(家族や友人と旅行などでの利用)を取り込みはじめています。もちろんインバウンドを狙って、外国人旅行客も積極的に受け入れています。これは決してネガティブな動きではないと思いますよ」
永山さんが「僕もよく利用します」といって見せてくれたホテルグループのサイトには、「ビジネスホテルより断然お得!」というキャンペーンの告知があり、ビジネスユース客、レジャーユース客を盛んに呼び込んでいるのがわかります。しかもチェックインが17時や19時に設定されています。
◎ラブホのエロスは失われるのか
最近はどこのビジネスホテル、シティホテルも満室なうえお値段も上がっていて、なかなか部屋が取れないといいます。おまけにビジネスホテルは部屋も浴槽も狭いので、だったらラブホに宿泊って選択肢、悪くないですよね。同グループでは、女子会プランももちろん用意されています。6名で宿泊(平日19:00~翌11:00まで最大16時間)の料金がひとりあたり1200円~って、すっごくお得じゃないですか!?
ーーでも、個人的には「ラブホってエロいことする空間であってほしい」という願望もあります。調査には「セックスを意識せずに楽しめる空間」とありましたが、それってなんだかなぁ。男女がそのためだけに部屋を借りて時間を過ごすって、それだけで官能的なのに。カップルユースを増やす努力ってあまりされていないんでしょうか?
永山さん「若い女性に喜ばれるような、アメニティ、スキンケアグッズなどを取りそろえるところもあれば、スマホ用にHPを作ったり予約システムを取り入れているところもあります。スマホをよく利用する若い世代に来て欲しい意図ですが、若者のセックス離れを打破するような決定打はいまのところ出ていないように見えます」
生き残っていくためには、何か別のアプローチが必要ということですね。近い将来、ラブホはエロい目的だけの場所ではなくなってしまうかもしれないけど、ラブホそのものが衰退するのはもっと悲しい。日本独自のセックスカルチャーを象徴するもののひとつでもあるので、これ以上さびれてほしくはありません。そうしないためには、まず自分から率先して利用しなければ!
■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。
減少傾向にあるラブホ。セックス目的「だけ」では生き残れない?
前回は「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」をもとにアダルトグッズはほんとうに売れているのか、女性の需要はほんとうにあるのか、について考えましたが、この調査結果、いろいろ興味深いのです。
巷ではアダルト系の産業はいま、たいへん厳しい状況にあるといわれています。エロ本、ピンク映画、ストリップなど〈オールドメディア〉的なものは軒並み風前の灯で、AVもいまやネットに落ちている無料動画を見て済ませている人が多いでしょうし、性風俗業界もデフレ化が著しいといわれて久しく、それの大きな原因として若者のセックス離れが挙げられています。
同調査では、「風俗施設・サービス市場(ラブホテル、ソープランド、ファッションヘルス、デリヘル)」という項目があります。なぜ主にカップルで利用するラブホと、主に男性が性サービスを求めて利用する性風俗とが一緒くたにされているのか……。調査項目を作った方からするとこれらはすべて同じカテゴリーなんでしょうか? そんな疑問を胸に残しつつ、市場規模の推移を見てみましょう。
2010年度 2兆8861億円
2011年度 3兆3099億円
2012年度 3兆4235億円
2013年度 3兆5037億円
2014年度 3兆5775億円
さすがに、アダルトグッズ業界とはぜんぜん規模が違いますね。しかし、「結局、このうち性風俗はどのくらいで、ラブホはどのくらいなのよ?」とモヤッとした感じが強く残ります。
一方、動向と今後の展望を見ると、〈市場のカギを握るのは女性で、将来的には外国人を取り込まなければ〉とあり、その点はアダルトグッズ業界と一致していることがわかります。
・昨今では、ラブホテルは「ファッションホテル」「ブティックホテル」と称するようになり、あくまで女性に向けての雰囲気、アメニティ、さらには食事のクオリティなどで差別化し、セックスを意識せずに楽しめる空間という打ち出し方が増えている。また、「女子会」の需要を、シティホテルから奪っている事例もある。
・2020年のオリンピックイヤーまで、訪日外国人客は爆発的に増えるが、シティーホテル、旅館のキャパシティーが圧倒的に足りない状態が続くため、新たな訪日外国人客の宿泊先として、ラブホテルが受け皿になる可能性がある。また、ブティックホテル、ファッションホテルとして、「女子会」需要も取り込み、当面成長してゆく見込みである。
◎ラブホ利用客の移り変わり
以前、テレビで「中国人観光客のあいだでラブホに泊まるのが人気! ファミリーで泊まる例も」といった内容の特集があり、その需要に特化したホテルも増えていると報じられていました。小学校低学年ぐらいの中国人の男の子がカラオケや、ジャグジー、浴室のテレビに大興奮している光景はなんだか不思議でした。
でも私、実際にラブホ街で女性だけのグループも、スーツケースを転がして入っていく外国人も見たことないんですよね。もちろん、自分で利用するほかは、アダルトショップがあるためラブホ街にはちょいちょい足を運ぶ程度で、定点観測しているわけではありません。自分で見たことのない現象を「ないもの」とするのは浅はかなので、ここは専門家に話を聞いてみることにしました。スマホでできるラブホ予約サービス「BuonaNotte(ボナノッテ)」を運営する、永山正樹さんです。
ーーこの調査結果からはラブホ業界単独の動きがわからないのですが、実際はどうなのでしょう?
永山さん「ラブホはこれまで風営法の『店舗型性風俗特殊営業の4号』の届出をして営業するところが中心でしたが、そうした店舗は年々減っています。一方、旅館業法で届出をしているホテルも多いので、『ラブホの統計』は正確にはわからないものなんですよね。でも、オーナーさんの高齢化、店舗の老朽化で廃業するホテルも多いので、近年の傾向としては減少している実感があります」
ーーじゃあ、そんな厳しいなかで生き残りを図って女子会ニーズに答えたり、外国人を積極的に呼びこんだりするホテルは増えているってことですか?
永山さん「男女のカップルが利用することを〈カップルユース〉といいますが、全体的に見ると郊外型、都心型の差は多少あるにしても、まだまだお客さまの9割はカップルユースですよ。でも、オーナーさん自身は現状に不安を感じているケースが多いように見えます。若者はラブホ離れしているし、利用してくださるお客さまは高齢化しているし。そこで、若手オーナーや大手グループ店舗などでは、ビジネスユース(出張などでの利用)やレジャーユース(家族や友人と旅行などでの利用)を取り込みはじめています。もちろんインバウンドを狙って、外国人旅行客も積極的に受け入れています。これは決してネガティブな動きではないと思いますよ」
永山さんが「僕もよく利用します」といって見せてくれたホテルグループのサイトには、「ビジネスホテルより断然お得!」というキャンペーンの告知があり、ビジネスユース客、レジャーユース客を盛んに呼び込んでいるのがわかります。しかもチェックインが17時や19時に設定されています。
◎ラブホのエロスは失われるのか
最近はどこのビジネスホテル、シティホテルも満室なうえお値段も上がっていて、なかなか部屋が取れないといいます。おまけにビジネスホテルは部屋も浴槽も狭いので、だったらラブホに宿泊って選択肢、悪くないですよね。同グループでは、女子会プランももちろん用意されています。6名で宿泊(平日19:00~翌11:00まで最大16時間)の料金がひとりあたり1200円~って、すっごくお得じゃないですか!?
ーーでも、個人的には「ラブホってエロいことする空間であってほしい」という願望もあります。調査には「セックスを意識せずに楽しめる空間」とありましたが、それってなんだかなぁ。男女がそのためだけに部屋を借りて時間を過ごすって、それだけで官能的なのに。カップルユースを増やす努力ってあまりされていないんでしょうか?
永山さん「若い女性に喜ばれるような、アメニティ、スキンケアグッズなどを取りそろえるところもあれば、スマホ用にHPを作ったり予約システムを取り入れているところもあります。スマホをよく利用する若い世代に来て欲しい意図ですが、若者のセックス離れを打破するような決定打はいまのところ出ていないように見えます」
生き残っていくためには、何か別のアプローチが必要ということですね。近い将来、ラブホはエロい目的だけの場所ではなくなってしまうかもしれないけど、ラブホそのものが衰退するのはもっと悲しい。日本独自のセックスカルチャーを象徴するもののひとつでもあるので、これ以上さびれてほしくはありません。そうしないためには、まず自分から率先して利用しなければ!
■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。
あの加藤紗里が「開店休業状態」!? 有名になりすぎた“弊害”と今後の活動に暗雲
モデルの加藤紗里が「開店休業状態」であることを、自身のブログで告白した。 加藤は9日に更新した自身のブログを更新。「今日は久しぶりにお仕事のお話したよん笑」と発言。芸人の狩野英孝の「5股熱愛騒動」で一躍有名人となり、テレビに出まくっている彼女が「久しぶりに仕事の話」とはどういうことなのか。 どうやら、加藤の“本業”であるモデルの仕事がほとんどない、ということらしい。これまではモデルの仕事もそれなりにあったらしいが、騒動のせいで事前に決まっていた仕事の多くがキャンセルとなってしまったようだ。確かに「イメージキャラクター」という観点でいえば、今の加藤を使いたいクライアントは少ないかも……。 加藤は「少しでも仕事の話できたことが嬉しい~」とも語っており、久しぶりの“本業”にテンションも上がっていた模様。それにしても、5股騒動の“ネタ”とはいえ、テレビ出演を仕事と思っていないとは驚きではある。 「最近でも『サンデー・ジャポン』(TBS系)などに頻繁に出演する加藤ですが、トークが得意そうでもないですし、6日の『サンジャポ』出演後のブログでは、自身のトーク力のなさに落ち込んでいるような文面もありました。向いていないことを認識しているという点ではなかなか冷静ではないでしょうか(笑)。テレビに出るよりも、モデルとして活動したいという言葉にはウソはないと思いますよ」(芸能記者) もともと向いてはいないが、話題性と知名度アップの意味でテレビ出演をしているということか。あまり本人は乗り気ではないのかもしれない。 それにしても、有名になったおかげで本当にしたい仕事ができなくなるとは実に皮肉なことではある。狩野との騒動もそのうち下火になるのが目に見えている現状、テレビ出演も減少するだろう。 一時は地元である広島在住の父親が「広島に連れて帰る」とも語っていたと報じられた加藤。今後の芸能活動はなかなかに厳しいのではないか。加藤紗里オフィシャルブログより
【スカパー!アダルト放送大賞2016】さきっぽこと初美沙希が4冠! サイゾー賞は引退の桜井あゆが受賞!
スカパー!の成人向けチャンネルで放送された全ての番組の中から、優秀なAV女優や番組(作品)を一般視聴者の投票で選出し表彰する『スカパー!アダルト放送大賞2016』の授賞式が3日、都内で行われ、初美沙希が「女優賞」「作品賞」「スカパー!オンデマンドアダルト賞」「夕刊フジ賞」の4部門を受賞した。「新人女優賞」は松岡ちなが、「熟女女優賞」は成宮いろはがそれぞれ受賞。注目のサイゾー賞は今月引退したばかりの桜井あゆに贈られた。
サイゾー賞受賞の桜井あゆ
スカパー!で放送された1万本以上のタイトルの中から「好評につきシリーズ第二弾!新人・初美沙希デビュー~ちゃんとした“デビュー作品”がなかった私にとって、これが本当のRe「デビュー作」~」で見事「作品賞」を受賞した初美沙希。その勢いで「女優賞」「スカパー!オンデマンドアダルト賞」「夕刊フジ賞」も受賞し、前人未到の4冠を達成。壇上ではプレゼンターの紗倉まなと抱き合って喜び、紗倉から「イベントでご一緒することも多いのですが、わたしは可愛くて優しくてあったかいさきっぽ(初美の愛称)のことが本当に大好きです。おめでとうございます!」と祝福された。史上初の4冠を達成した初美沙希とプレゼンターの紗倉まな
女優賞にノミネートされた豪華女優陣
初美は「3年連続でノミネートされて、ファンの方に毎回呼びかけて投票をお願いして……ファンのみなさん、本当にありがとうございます。まさか受賞するとは思っていなかったので嬉しいです」とコメントし、その後は大号泣。「デビューして7年。最初の頃は本当にダメなAV女優でした。言われたことしか出来ないような存在。ピンの作品にも出させてもらえなかったんですけど、事務所の方やファンの方、メーカーの方々が支えてくださってこうして成長することが出来ました」と述べ、「今は作品以外でもいろいろな活動が出来るようになって、本当に楽しいです」と笑顔。「これからもみなさんに認めてもらえるようなAV女優になりたいです。わたしの作品を今後もたくさん見てください!」と会場に呼びかけた。この日司会を務めていた俳優の中尾彬とグラビアアイドルの小林恵美はそんな初美に優しくエール。中尾は「本当にいっぱい賞をもらいましたね。さきっぽの時代が来ましたね。今日はいっぱい泣いてください!」とその健闘を労った。初美沙希の号泣に客席も思わずもらい泣きでした
「熟女女優賞」の成宮いろはも号泣 泣く熟女は色っぽい!
「熟女女優賞」は成宮いろはに贈られた。発表後に「まさかいただけるとは思っていなかったので……」とこちらも感激の涙を見せたが、中尾は「笑い顔より泣き顔のほうが色っぽいね。その泣き顔でこれからも頑張ってください」とにっこり。成宮は「これからも今日の経験を胸に、みなさんに喜んでいただけるような作品にたくさん出演していきたいです。みなさん応援よろしくお願いします」とスピーチ。また、メディア賞の「FLASH賞」と合わせ「新人女優賞」までもぎ取って2冠を達成した松岡ちなは会場で終始キュートな魅力を振りまいた。「新人女優賞」が決まると「どんな結果になっても笑っていようと思ったのに……」と壇上で涙も見せ、会場の大声援を受けながら「この(投票期間の)2ヶ月間、皆さんからたくさんの愛をもらって本当に幸せでした」とコメントした。「新人女優賞」の松岡ちなは天真爛漫!会場でもフレッシュな魅力を振りまいた
選考の瞬間はみんな緊張!
メディア賞は前述の通り、「夕刊フジ賞」を初美沙希が、「FLASH賞」を松岡ちなが、そして「サイゾー賞」を桜井あゆが受賞。「週刊大衆賞」には加山なつこが、「東京スポーツ賞」にはこの日病気で授賞式を欠席していた小島みなみが受賞した。また、今年新設された「アダルト流行語大賞」は“エロメン”が選ばれた。発表の際には、ノミネートの言葉を司会の小林が読み上げるたびに会場が大歓声。テレビでは絶対聞けない芸能人の間接的“隠語攻め”を体験したかのように客席の男たちは色めきだったが、途中、中尾が小林に「“くぱあ”ってなんだい?」とさりげなく尋ねると、その盛り上がりも最高潮。小林は困り顔を見せながらも「女性器などを指でひろげるときによくつかわれる擬態語みたいですね。勉強になりますね」とひるまず回答。腹をくくったそのプロ根性に拍手が起こった。司会の中尾彬と小林恵美 小林がAVタイトルを読み上げるたびに会場がどよめいた
「サイゾー賞」に輝いた桜井あゆは、デビューから3年を経て、今月AV女優を引退。受賞式の前日は所属していたセクシー女優によるアイドルグループ「ミリオンガールズZ」の卒業ワンマンがあり、この日は気持ち的に幾分開放されていたのか、終始晴れやかな表情だったが、AV女優としての最後の舞台とあり、授賞式終了間際には壇上で人知れず大粒の涙も零した。「サイゾー賞」受賞の際には月刊サイゾー編集部から「弊社の男性社員8割が『桜井あゆ辞めるな!』と叫んでおります。これからもこの3年間の失敗と成功を忘れず頑張ってください」とメッセージを送られ、照れくさそうな表情。授賞式のクライマックスではファンに改めて引退を報告。イベント終了後はサイゾーの単独インタビューにも応じてくれた。 ──サイゾー賞おめでとうございます。 桜井 ありがとうございます。何もとれなかったらどうしようとも思っていたので、最後に本当に素敵な賞を頂けたという気持ちです。嬉しかったです。 ──最後はステージの隅で人知れず泣いていた姿が印象的でした。 桜井 この光景をこうして見るのも最後なんだなって。客席を見ていたらファンとの思い出が走馬灯のようによみがえってきて…… ──今日でAV女優としての活動は終わり。明日朝起きたらどんなことを考えているんでしょう 桜井 とりあえずファンの方から頂いた手紙がたまっているので、それを読み返します。 ──引退後はどうするんですか? 桜井 実はヘアメイクの仕事をしようと思っています。 ──え? ヘアメイクの仕事? 桜井 もともと美容の仕事をしていたので。ヘアメイクとしてフリーで現場を問わず、AV現場のメイクももちろんやって行こうと思っています。これから表舞台に出る女の子をサポートする立場に行きたいんです。もちろんあゆらしくどんな現場でも本気モードでやりますよ! ──なぜまた美容の仕事に戻ろうと? 桜井 本当に好きなことは何かと考えたらやっぱり美容関係のお仕事だなって思ったんです。 ──素晴らしい選択ですね。 桜井 ありがとうございます。また、どこかでお会いできるかもしれませんね。 ──楽しみにしています。最後にファンに一言お願いします。 桜井 たぶんついて行きづらい女優だったと思うんです。イベント中にファンに説教したり、土下座させたりしちゃって。それでもついてきてくれた「桜井一家(桜井のファン集団)」はじめファンのみなさんには本当に感謝しています。街で見かけたら気軽に声をかけてください。今まで応援してくださって本当にありがとうございました! なお、授賞式の模様はスカパー!オンデマンド アダルトで3月31日(木)まで無料配信中(スカパー!オンデマンドへの会員登録とクレジットカード登録が必要、未成年の視聴は禁止します)のほか、BS241ch「BSスカパー!」でも舞台裏の模様などを収録した特別版が3月19日(土)の午前4:00~6:00にOAされる。さらに、女優賞、熟女女優賞、新人女優賞の授賞者の出演作をスカパー!オンデマンド アダルトで有料配信中だ。詳しくは放送大賞の公式サイト(http://adult-awards.com/)へ。 (取材・文=名鹿祥史)サイゾー賞受賞の桜井あゆは壇上でご機嫌!
「またゴリ押し」SKE48・松井珠理奈、中谷美紀の“女子高生時代”役抜てきに批判
もはや10代の貫禄ではない(撮影=岡崎隆生)
4月からスタートする連続ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)に、SKE48の松井珠理奈が出演することが発表された。役どころは、中谷美紀演じる主人公の高校生時代役だというが、かねてよりAKB48運営からのゴリ押しがささやかれている松井だけに、ネット上では「ゴリ押しもたいがいにしろ!」と否定的な声が上がっている。
「今回のドラマで中谷は、男に敬遠されがちなプライドの高い39歳独身の医師・橘みやびを演じ、松井は、才色兼備で校内のマドンナ的存在だったみやびの女子高生時代を演じます。松井は現在19歳で、少し前まで女子高生だったわけですが、『アラサーに見られる』と本人も公言するように、『老け顔』として有名。ネット上では『老け顔なのに』『女子高生に見えない』『こんなに違和感がある制服姿はなかなかない』などとミスキャストを指摘する声が噴出しています。さらに、男女双方より人気の高い中谷の若い頃を演じるとあって、中谷ファンからは『はぁ!?』『中谷さん、かわいそう』などの怒りの声が見受けられます」(芸能ライター)
関ジャニ∞丸山隆平の猟奇的な自作おみくじに、番組スタッフも思わずドン引き……
「カッコいいだけじゃなく面白い」と、バラエティやトーク番組に引っ張りだこの関ジャニ∞。中でもメンバーの丸山隆平は一発ギャグをして笑いを取るなど“愉快なお兄さん”というイメージが強いが、時折、猟奇的な面が見え隠れする。3月3日に放送されたラジオ番組『関ジャニ∞ 村上信五・丸山隆平のレコメン!』(文化放送)でも、丸山のそんな一面が垣間見えた。
嵐・二宮和也、アカデミースピーチが好評!? 『母と暮せば』韓国公開を望む声も
演技派の戦士の名に恥じない仕事に期待!
吉永小百合と共演した映画『母と暮せば』での演技が評価され、「第39回日本アカデミー賞」で最優秀主演男優賞を受賞した嵐・二宮和也。その授賞式でのスピーチが波紋を呼んでいるが、韓国のジャニーズファンたちの間では、かなり好評を博しているようだ。
二宮のスピーチは、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏、藤島ジュリー景子氏の名前を真っ先に挙げ、山田洋次監督をはじめ作品関係者への言葉がなかったことが疑問視され、さらには“出来レース”疑惑もささやかれている。だが、翻訳されたスピーチの全文を読んだ韓国ファンからは、感激したという声が上がっているのだ。
処女は200万円! 男余りの中国農村に嫁いだベトナム人妻たちが、集団失踪
昨年、中国では女性より男性が約3,000万人も多いという過剰な「男余り社会」となったことが明らかになった。中国ではいまや、結婚適齢期を迎えた男性のうち10%前後は、生涯結婚できないとまでいわれている。特に中国農村部での嫁不足は深刻で、ここ数年は東南アジアなどの国々から、外国人女性を嫁として迎え入れることで嫁不足を補おうとしている。 その一方で、大量失踪事件も後を絶たない。「中国青年網」(3月4日付)によると、福建省南安市内にある天山村では2月26日、この村に住む男性たちの元へ嫁いだベトナム人妻17名が突然失踪する事件が起こったという。 この村で、失踪妻と半年近く結婚生活を送っていたという男性(28)によると、外国人妻をあっせんしてくれるという業者に6万元(約100万円)を支払い、半年前にベトナム人女性と結婚したのだという。結婚後、ベトナム人妻は家事だけでなく傘の生産工場でパートとして働き、家計を助けていたという。 男性も男性の家族も、このベトナム人妻の働きぶりにすっかり感心していた。ところが先月、このベトナム人妻が「飲み物を買いに行く」と告げ外出すると、二度と男性の元に帰ってくることはなかったのだ。この村では、ほかのベトナム人妻も同じ日に家に置いてあった金銭とともに失踪しており、最初から金銭を盗むための結婚だったのではないかとみられている。中には、結婚してわずか3日という短期間で失踪した者もいた。この村の男性たちにベトナム人妻をあっせんした業者とは、現在も電話が通じないという。ベトナム人妻の仲介業者のHPに掲載された写真。こんな美女が嫁いでくれるのか
中国版Twitter「微博」では、多発する外国人妻の失踪について「閉鎖的で男尊女卑の場所に女が嫁ぐわけがない。人を金で買うようなことをしたから自業自得」「農村では、男の子を産まないと女の責任にされて離婚させられるからな。中国の歪んだ男女人口比率は農村部が原因だ」などなど、中国の社会構造に原因があるという意見が多かった。 実際、ベトナム人妻の失踪事件は、中国の農村部を中心に多発している。2015年も福建省竜岩市内の農村に住む男性が、8万元(約135万円)で仲介業者からベトナム人妻を手配してもらったが、わずか10日でこの妻は姿を消している。中国の社会情勢に詳しい北京市在住の日本人大学講師は、次のように分析する。 「中国人はベトナム人女性に対して『優しく賢明で純粋』というイメージを持っているため、外国人妻として人気となっています。ところが、ベトナム人女性のほうは中国の農村部の極端な男尊女卑社会に嫌気が差し、結婚生活が続かない。そんなベトナム人女性と仲介業者が結託し、中国各地で結婚詐欺を行っているのです。仲介業者はベトナム人女性の年齢や学歴、容姿などでランク分けをして、紹介手数料を決めています。価格帯は8,000~10万元(約14~170万円)と大きく差があります。中でも、若い処女は人気のようです」 今回失踪したベトナム人女性のうち、約半数が妊娠をしていたこともわかっている。一体その子どもたちは、今後どのような運命をたどるのだろうか (文・写真=青山大樹)ネットで公開されている、ベトナム人妻の紹介手数料。中卒で容姿端麗の場合、最高で63万円とある
願い事が呪いに変わる、もうひとつの“まどマギ”。オタク文化への偏愛と批評性『マジカル・ガール』
まるでメビウスの輪のような物語だ。ひとりの少女の願いが伝言ゲームのようにバトンリレーされていき、やがて呪いへと変わってしまう。日本のサブカルチャーに多大な影響を受けたというスペインのカルロス・ベルムト監督による『マジカル・ガール』は、日本特有のアニメジャンル“魔法少女”をモチーフにしたクライムストーリーとなっている。人間の愛が悲しい犯罪を引き起こしてしまう残酷な世界を日本の観客は目撃することになる。 この物語は魔法少女に憧れるスペインの少女の願いから始まる。アイドル時代の長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」が流れる中、12歳の少女アリシア(ルシア・ポジャン)は曲に合わせて、軽快に踊っている。アリシアは日本のアニメが大好きで、特に『魔法少女ユキコ』にハマっていた。「春はSA-RA SA-RA」は『ユキコ』の主題歌なのだ。仲のよい女友達のことをマコト、サクラと日本人名で呼ぶ。ちなみに色白なアリシアはユキコと呼ばれている。週末は女友達で集まって日本のアニメを見て、ラーメンを食べるのが彼女たちにとって最高の楽しみだった。でも、彼女のそんな楽しい時間はもう残り少ない。アリシアは白血病を発症しており、入退院を繰り返していた。医者からは余命わずかだと、アリシアの父ルイス(ルイス・ベルメホ)は告げられていた。男手ひとつでアリシアを育ててきたルイスは、魔法少女に夢中になっている娘を複雑な想いで見守っていた。 ルイスはアリシアが書いた願い事ノートをこっそり開いて読んでしまう。そこには3つの願いが書いてあった。誰にでも変身できる、魔法少女ユキコのコスチューム、そして13歳になること。ルイスに叶えてあげられることは、魔法少女のコスチュームを日本から取り寄せることしかない。でも、ルイスがインターネットで値段を調べてみると日本円で90万円もする。有名デザイナーによる一点もので、とてもプレミア度が高い衣装だった。早くに妻を失い、アリシアの看病に追われて失業中のルイスにはそんなお金は用意できない。朝食を摂りながらラジオを聴いていたアリシアは父親に向かって、「もう少し一緒にいて」と頼むが、娘のためにお金を工面することしか頭にないルイスは慌ただしく出掛けてしまう。大事な蔵書を古本屋にすべて引き渡しても、酒代にしかならなかった。思い詰めたルイスは宝石店を襲撃しようとする。そんなとき、謎めいた魅力を持つ女性バルバラ(バルバラ・レニー)に出会う。 バルバラは少女時代から不思議な能力が備わっていた。だが、それゆえに社会にうまく溶け込むことができず、周囲の人たちを次々と不幸にしてきた。大人になった今は精神科医である夫の管理下に置かれ、精神安定剤や睡眠薬を与えられ、本当の自分を押し殺すように暮らしていた。その晩、薬を飲み過ぎて気分が悪くなったバルバラは、マンションの窓から身を乗り出して滝のようなゲロを吐いた。マンションの1階が宝石店で、たまたま店の前で思案していたルイスは全身ゲロまみれとなる。バルバラは謝罪の言葉と共にルイスを部屋に招き、シャワーを浴びるよう勧めた。夫が深夜勤務で不在だったバルバラはどうしようもないコドク感から、その夜ルイスとベッドを共にする。一夜限りとはいえ愛し合い、体を許し合ったルイスとバルバラだったが、ここから悲劇がうなりを上げて加速していく。日本特有のアニメジャンル“魔法少女”の逆輸入ドラマといえる『マジカル・ガール』。魔法少女への憧れが想定外な展開を呼び寄せる。
もうすぐ娘を失うルイスの悲しみは、不思議な力を持つバルバラによって大きく増幅されていく。ルイスの悲しみはバルバラを通して、バルバラがかつて関わっていた裏社会の女アダ(エリザベト・ヘラベルト)、さらに少女時代のバルバラの不思議な力を目の当たりにした元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)へと繋がっていく。そして取り返しのつかない事態へと発展していく。ひとりの少女の祈りが、少女の知らない間にあまりにも掛け離れた、そして因果な結果を呼び寄せることになる。 劇中歌として長山洋子の「春はSA-RA SA-RA」、エンディングに美輪明宏が作詞作曲した「黒蜥蜴の唄」が流れるなど、カルロス監督の日本文化に対する偏愛ぶりが溢れている。架空のアニメ『魔法少女ユキコ』は『美少女戦士セーラームーン』をイメージしたものだ。だが、日本のネイティブなオタクとは、異なる視点をカルロス監督は持っている。日本で活躍するアイドル少女たちを見ていると、今敏監督のアニメ映画『パーフェクトブルー』(97)のヒロインがそうだったように、笑顔の裏にたくさんの悲しみを隠しているようにカルロス監督は感じるそうだ。『魔法少女まどか☆マギカ』はもちろん観ている。『マジカル・ガール』は『まどか☆マギカ』のダークな世界観の影響を受けたものなのだ。『まどか☆マギカ』の少女たちが願い事と引き換えに大きな代償を支払うように、日本のアニメに憧れるアリシアもまたひとつの願い事を叶える代わりに大きな大きな犠牲を払うはめになる。 ジャパニーズアニメーションの影響を多大に受けたスペイン映画『マジカル・ガール』は誰かの願いが他の誰かの呪いとなってしまうという、恐ろしく悲しい循環の物語だ。誰かひとりが物欲を満たせば、他の多くの人たちが肉体をすり減らすことになる。資本主義経済の縮図のようでもあるが、カルロス監督は劇中に幾つかの選択肢を用意し、必ずしもこの物語は悲劇で終わるとは限らないことを示唆している。不思議な力を持つ女・バルバラは危険を承知で“黒蜥蜴の館”へと向かう。バルバラの肉体には無数の傷跡が刻印されていた。
アリシアがラジオを聴きながら朝食を摂っているシーンが序盤にある。お金を工面するために慌ただしく出掛けようとする父ルイスに「もう少し、一緒にいて」と頼む。このときルイスが娘のささやかな願いを聞き入れ、のんびりと一緒に朝食を楽しんでいれば、この物語に登場する人々の人生はそれぞれまるで違うものになった。アリシアの前に置かれたラジオは、ひとりの少女からの手紙を読み上げる。 手紙の少女は病院で過ごすことが多いが、病院での生活が大好きだという。病院食はおいしいし、病院の廊下の匂いも嫌いじゃないと。そして何よりもベッドで目覚めると、いつも父親がいてくれることがうれしいと。この手紙を書いた少女はアリシアだった。父親に感謝の気持ちを直接伝えるのが恥ずかしくて、ラジオ局に手紙を送ったのだ。 『マジカル・ガール』はメビウスの輪のような物語だ。いつか呪いは解け、目の前にあるささやかな幸せに気づくハッピーエンドの物語に変わるかもしれない。そのときバルバラは、人々に幸せを振りまく魔法使いとして明るい笑顔を見せているはずだ。 (文=長野辰次)自宅で食事を摂るアリシアと父ルイス。アリシアはラジオ番組を父と一緒に聴きたがった。それが、アリシアのいちばんの願いだった。
『マジカル・ガール』 監督・脚本/カルロス・ベルムト 出演/ホセ・サクリスタン、バルバラ・レニー、ルイス・ベルメホ、ルシア・ポジャン 配給/ビターズ・エンド PG12 3月12日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショ Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana. Todos los derechos reservados(c) http://bitters.co.jp/magicalgirl
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