『あさが来た』“ナル様”で注目、瀬戸康史が母性本能をくすぐる理由

【リアルサウンドより】  NHK連続テレビ小説『あさが来た』で女子大学校設立に奔走する元女学校教員、成澤泉を演じる瀬戸康史は、この作品で“ナル様”と呼ばれ、ディーン・フジオカ演じる五代友厚が他界した後のいわゆる“五代ロス”を埋める役柄を担ったとして話題となっている。  瀬戸の『あさが来た』の初回登場は1月30日、女子のための教場を作りたいというヒロインのあさが、レストランで義理の弟・榮三郎と銀行支配人の平十郎に相談しているときに、同じレストランで妻と食事をしていたのが成澤で、後にあさと出会う運命を感じさせる場面になっていた。  実際に成澤があさに出会うシーンは、2月12日に放送された。瀬戸は、頻繁に銀行に来ては女子行員だけを見ているため、行員たちからは「ふやけたワカメの男」と呼ばれ、汚い恰好なのに眼だけギラギラしているため不審がられているという役。しかし、あさは情熱にほだされて、邪見にはできない。人間的なアツさと可愛げ、人を引き付ける魅力がないと成立しない役でもある。  しかも成澤は、あさに「あんた何者だす?」と聞かれた瞬間に、滋養不足でふらついてあさにもたれかかったり、あさの家で風呂に入りながらの議論が白熱し、裸のままで飛び出したりと、何が出るか予測不能な人物である。女性の教育や活躍のために奔走する人物という意味では、五代様と重なるが、成澤はエネルギッシュすぎるほどのキャラクターですみ分けもできている。また、情熱が先走り、身なりには構えなかった成澤が、あさから洋服をプレゼントされ、一変して紳士になるシーンなどを見ると、女性を応援しているようでいて、女性に救われる役でもある。こうした部分が、瀬戸本人もインタビューで「理想の男性像というよりも母性本能に訴えかける方向で行かせてもらおうかと思っています」(週刊女性2016年3月15日号)と語っているように、視聴者の「母性本能」に訴えかけ、話題になったのだろう。  瀬戸には、『ミュージカル テニスの王子様』で注目を浴び、『仮面ライダーキバ』の主人公・紅渡役を演じ、NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』に森蘭丸役で出演したという経緯がある。テニミュに代表される2.5次元ミュージカル、仮面ライダーに代表されるヒーローものに出演するのは、いまや若手イケメン俳優の王道ともいえる。そんな王道を経て、大河ドラマに出演し、現在は朝ドラで注目を集めているというのは、「若手イケメン俳優」という枠組みからひとつ抜けて、幅広いファン層を獲得してよりメジャーな存在に変わる段階にあるといえよう。  また2015年には、柳楽優弥とともに主演を務めた映画『合葬』が、第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品され、瀬戸自身も舞台挨拶に和装で登場している。この映画も、『あさが来た』が描かれた時代と重なる幕末を描いた物語ではあるが、ここで瀬戸は成澤の天真爛漫さとはまた違い、抑えた演技も見せていて、さらなる活躍を期待させた。  4月からはTBSの金曜ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』にも出演が決まっている。このドラマでは、オーガニックカフェのデリバリースタッフで、掴みどころがない性格ながら、可愛いルックスから“フェアリー男子”と呼ばれる役を演じるとのこと。ただ、この役はあまりにも瀬戸のルックスとイメージを固定化して捉えている印象で、型にハメこんでいる感も否めない。それは、『あさが来た』の後に、『ダメな私に恋してください』で、ツンデレでドSな上司役を演じたディーン・フジオカの姿にも重なる。  瀬戸に限らず、俳優には本人のイメージをうまく生かしながらも、新たな魅力を引き出す役に出会って、進化していってほしいと思う。次回ドラマでは良い意味で予想を裏切ってくれることを期待したい。 (文=韮澤優) ■ドラマ情報 『あさが来た』 NHK総合テレビ 月〜土 午前8:00〜8:15(総合テレビ) 月~土 午後0:45~1:00(総合テレビ)※再放送 BSプレミアム 月~土 午前7:30~7:45(BSプレミアム) 月~土 午後11:00~11:15(BSプレミアム)※再放送 出演:波瑠、玉木宏、ディーン・フジオカ、山内圭哉、友近、桐山照史、楠見薫、竹下健人、杉森大祐、郷原慧、畦田ひとみ、梶原善、風吹ジュン 語り:杉浦圭子 原作・脚本:大森美香 公式サイト:http://www.nhk.or.jp/asagakita/

嵐・櫻井翔、妹が結婚間近!? 日テレ関係者が明かす、「コネ入社疑惑」と「元カレ事情」

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余興は「愛を叫べ」にする? 「One Love」にする?

 嵐・櫻井舞の実の妹で、日本テレビ社員である櫻井舞が、成城大学時代の同級生と近々結婚すると一部で報じられた。現在、舞は結婚を控えて休職中とのことで、日テレ局内では「もしや妊娠中では?」とウワサが広まっているという。

 2009年同局に入社した舞。テレビでレポートを行う様子が放送された際には、「目元が翔くんそっくり!」などと、ファンの間で話題になっていたが、局内での評判も上々だったという。

TBS小林悠アナ“ドタキャン退社”は、同期入社の「元カレ」が原因だった!?

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TBSラジオ『たまむすび』過去ログより
 TBSの小林悠アナウンサーが3月4日、「体調不良」で依願退職。看板番組『NEWS23』のキャスターを28日から務めることが決まっていただけに、動揺が広がっている。  一部では小林アナが体調を崩した理由が、2月に「週刊ポスト」(小学館)にキャッチされた実業家との六本木デートだと伝えられているが、小林アナに近いメディア関係者はこれを否定している。 「確かに本人はラジオで、プライベートを報じられることに不愉快な反応は見せていましたが、その程度で倒れるような人ではないです」(同)  実際、小林アナは1年前にも別のゴシップに見舞われているが、このときは動揺していなかった。  ある雑誌で、小林アナがひとりストリップ劇場を訪れたり、局内で男性用の仮眠室に忍び込んで同僚の男性アナの股間を触ってにおいを嗅いだりしていたと伝えられたのだが、これは本人がラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)で「事実無根」と否定。ただ、「ここまでの発想の柔軟性に度肝を抜かれまして、脱帽。番組の紹介にもつながりますから、ありがたい」と笑って済ませていた。 「女子アナなんて、新人時代からパンチラとか盗撮写真を撮られたり、実話誌では、誰もかれも“肉食系”とか“淫乱”にされて、妄想の激しいエピソードを載せられますから、そんなことでいちいち落ち込んでいたら女子アナになんてなれないですよ。彼女は日頃から若い後輩アナにも『ゴシップなんて気にするな』と言っていたほどですから」(前出関係者)  別の報道では、今年2月のデート報道で、上司から叱責を受けたというものもあったが、これも関係者は「独身女性の恋愛、それも30歳ですよ。いくら看板ニュース番組のキャスター就任前といっても、勝手にマスコミに私生活を暴かれただけの報道で怒られたりはしません」と一蹴した。  しかし、レギュラーを務めるラジオ番組では「当日まで出演予定だった」(番組関係者)というから、ドタキャン退社には、よほどのことがあったと推察される。小林アナと付き合いのあるフリーの赤江珠緒アナウンサーは7日の『たまむすび』で、退社を知ったのは2月中旬で、本人から「誰のせいでもなく、自分で自分を追い詰めてしまった」と伝えられたことを明かしている。  前出のメディア関係者は「最終的には、彼女自身がまともに仕事ができない精神状態になってしまったと聞いていますが、昨年からかなり疲れた表情をしていたのは確かで、それは実業家と付き合う前の元カレとの破局もあったのでは」と話す。  小林アナは実業家との交際以前、同期入社の男性と長く交際していたことが、筆者の取材でわかっている。ただ、その男性が今回の退社に関わっているのかどうかはハッキリしていない。小林アナとは「気心が知れていた」という同じ大学の後輩である女性タレントは、「結婚願望が強い人だったので、恋愛関係が原因だというなら納得できるところもある」と話していた。  いずれにせよ、マイクの前に立てなくなってしまった小林アナ、フリーでの再起があるといいのだが。 (文=片岡亮)

「清原は指導者として最高」高校野球界が褒め称える謎の理由とは?

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※イメージ画像:『男道』(幻冬舎)
 プロ野球界の元スーパースター・清原和博容疑者の逮捕から1カ月以上が経過した。プロ野球界に与えた衝撃は大きかったが、それ以上に見過ごせないのが未来ある高校球児たちへの影響だ。  甲子園のヒーローとして、今もその名が語り継がれる清原容疑者だけに、現役時代を知らない高校生世代でも憧れを抱く人間は多い。 「昨年までは、高校生に打者としてお手本にしたい選手を聞くと、日本ハムの中田翔選手か、清原容疑者の名前を挙げる子が多かった。右打ちのホームラン打者と言うとやはり憧れるんでしょうね。それだけに衝撃は大きいですよ」(高校野球担当記者)  清原容疑者の逮捕は指導者にも改めて、「野球以外の教育」の重要性を認識させたようだ。

ヤバすぎる家政婦と胡散臭さMAXのダンカン……『ヒガンバナ』のキャストがあからさますぎる!

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日本テレビ系『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜 』
 堀北真希主演『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜 』(日本テレビ系)は第9話。いよいよ終盤でございますが、今回は怪しげな家政婦さんのお話です。  超がつくほどの資産家・長井のお屋敷に強盗が入り、部屋の奥にあった金庫を奪われます。家政婦の晴子(斉藤由貴)は抵抗しますが暴力を振るわれケガをし、寝たきりだった長井はベッドから転がり落ち、呼吸の異常で亡くなってしまいます。  来宮(堀北)や雪乃(檀れい)などの捜査七課「ヒガンバナ」は捜査の中で、資産家だった長井の相続権を持つ愛人の娘を名乗る女と、その弁護士に会います。実の父(らしい)が死んだばかりだというのに、土地を含めとんでもない遺産が転がり込んでくることを喜ぶ2人を見て、この2人が長井を殺したのではと疑いを立てます。女は長井とのDNA鑑定を求め、早く立証されて遺産を手に入れたい模様。  しかし、遺産相続を得る権利者の中に、6年間長井を介護した家政婦の晴子も「特別縁故人」として入る可能性があるのでは、という疑いが出ます。来宮と雪乃は家政婦が登録していた人材派遣会社の社長で、元警視庁OBの海原(ダンカン)と面会します。ダンカンか、もう怪しすぎるぜ。  海原は、晴子が長井と愛人関係になどあったはずがないと発言。そして、「来宮さんってもしかして……」と突然の発言。どうやら海原は、かつて殺された刑事である来宮の父親と同僚だった模様。「本当に惜しい人を亡くした」と頭を下げる海原でしたが、来宮は「あざ笑っているようだった」と印象を抱いたようで……。  実はそのころ、雪乃など捜査一課出身が世話になった中年警察官が事故で亡くなっていました。その警察官は多額の借金をしていたようで、実際は「自殺」だったそう。そして死の直前に警察官はケガをしており、「家政婦」に手伝ってもらっていたとか……。  調べた結果、その警察官があの晴子を雇っていたことが発覚! 怪しげな海原と晴子が、長井の事件に大きく関わっていると悟るのです。しかし……。  どうやら警察上層と海原は、来宮の父の死の裏にある“事情”を知っており、裏でつながっていたようです。ヒガンバナの捜査が及ばないよう、彼女たちがきた時に追い払うよう手を回していたのです。雪乃と来宮は海原の事務所に行くも、何もできずに仲間のはずの警察に追い払われてしまいます。せせら笑う海原……なんて悪い奴なんだダンカン!(主観)。  晴子の質素なアパートの金庫には、不釣合いな金品が……やはり彼女と海原はグルで、中年男性から金を巻き上げていたのです。  そして、その背後にある来宮の父の事件には、ヒガンバナの課長であるすみれ(大地真央)も関わっているようで……。  これまでは1話完結が主でしたが、今回は「to be continued」な感じでありました。果たして真実はどこにあるのでしょうか。  いよいよ核心に迫ってきた同ドラマ。最後まで楽しんでいきましょう。 (文=どらまっ子KYOちゃん)

武豊、ライバルとの「独特な関係」?

 【ギャンブルの本質に切り込む ギャンブルジャーナルより】 競馬雑誌『優駿』が、いつになくファンの間で話題になっている。 『優駿』はJRA(日本中央競馬会)の広報雑誌として、中央競馬ピーアール・センターが発行している「機関誌」。そういった意味では、一般的な競馬雑誌とは一線を画した存在だ。イメージ的には、まさに“コアな競馬ファン向けの内容”だが、JRA機関広報誌として80年近い歴史がある。  競馬に関する情報もネットで溢れている時代、わざわざ競馬雑誌を買うファンは減少の一途を辿っており『優駿』もまたご多分に漏れず、決して好調とは言えない売れ行きらしい。  しかし、この『優駿』3月号の[巻頭特別対談]は、なんと武豊×蛯名正義。 「西の帝王・武」と「東の帝王・蛯名」という競馬界を代表するビッグ2が競馬雑誌で“初”のスペシャル対談ともなれば、競馬ファンからすれば垂涎もの。筆者も迷わず購入した。  JRA通算3800勝に、G1だけでも100勝越え。競馬を知らない人でも名前くらいは知っている競馬界の代名詞・武豊。  同じくJRA通算2400勝に、牝馬三冠を始め制した重賞数知れず。武と比較すれば数字的には劣るが、2400勝は競馬史の中でも「歴代4位」と紛れもないレジェンド・蛯名正義。  実はこの二人、1987年にそろってデビューした「同期生」なのだ。つまり今年でデビューから30年、デビュー前や競馬学校時代の付き合いまで含めると、それ以上となる間柄。  家族以外で“30年以上、毎週のように顔を合わせている人”がいるだろうか。私にはいない。ただ印象的だったのは、雑誌の巻頭グラビアとして武と蛯名が並んだ写真が掲載されているが、二人の間にまったく緊張感が見受けられなかったことだ。 「そりゃ、30年来の付き合いなら仲も良くなるよ」と思われるかもしれないが、この二人は決して“ただの仲良し”ではない。いや、あえて言葉を選ばなければ、単なる友人でもないかもしれない。  実際に先述したように、雑誌での対談は今回が初めて。ましてや、前回二人で食事をしたのが5年以上も昔である。  それも日本国内ではなく、遠いフランスでのこと。2010年の凱旋門賞(仏G1)で武はヴィクトワールピサに、蛯名はナカヤマフェスタに騎乗するために、たまたま両者が渡仏し、前日に決起集会のような食事会があったらしいのだ。逆にいえば、そんな“偶然”がなければ、一緒にメシを食う機会すら何年もなかったということだ。  もちろん、関西の武と関東の蛯名で、普段の主戦場が異なる事情もある。ただ知っての通り、これだけのトップジョッキーになると自然とG1などのビッグレースでの騎乗機会が増え、どちらかといえば同じ場所でしのぎを削っていることの方が多いだろう。  競馬界の顔役として、いつも話題性あふれるリップサービスに優れ、どちらかといえばお調子者の感さえある武と、どちらかといえば寡黙で真面目一徹という雰囲気のある蛯名。性格は正反対に近いものがある。  普通に考えれば、あまり仲が良くなくても不思議ではない。  しかし、この二人の場合、ただの友人や同僚である前に、お互いが目の前の賞金だけでなく、意地やプライド、時には人生に近いものを懸けて戦うライバル。そこには当然、ただの慣れ合いだけでなく、ライバル騎手としての“適度な距離感”がある。  そして、何よりも互いが共通分野に深く精通するからこそ生まれる“リスペクト”が存在している。  お互いが西と東で競馬界を代表する騎手として、そして同じスタートを切った同期生として、時には苦楽を共にする同僚であり、時には自身のモチベーションのために欠かせない友人であり、でもやはりライバルであり……そんな付き合いが30年以上も重なった二人。  それが、武豊と蛯名正義という“オンリーワンの関係”、さらには独特の距離感なのだろう。  ここで対談の詳細を語ることは控えさせていただくが、個人的に思わずニヤリとしてしまったのは、二人の話が蛯名騎乗のマンハッタンカフェが勝った有馬記念(G1)に及んだ時だ。  このレース、武は冗談半分で「僕のトゥザヴィクトリーがいいペースで逃げたからこそ、マンハッタンカフェが勝てた。僕のおかげ」と“アシスト宣言”すれば、蛯名が返す刀で「いやいや、よく言うよ。スローペースで危うく逃げ切られるところだったじゃないか」と切り返す――。  こんな軽快なやり取りが、この二人の独特な関係の縮図のように思えた。  これからも二人はずっと競っていくのだろうが、同時にずっと支え合ってもいくのだろう。そして、今の競馬界にとって、この東西のトップジョッキーがいかに重要な存在なのか。そんな当たり前のことを改めて認識した特別対談だった。

中年アイドルオタは本当に迫害されているのか?『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』

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『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)
 日本人は、何かと卒業したがりだ。  学校の卒業はともかくとして、暴走族、番組、アイドルグループ、この支配からの……などなど、いろんなものから卒業していく。  何かに関するオタクを辞めることを「オタ卒」なんて言ったりもする。卒業とはいうものの、「もう○○歳だし、オタクやってる年でもないよな」的な意味合いのほうが強い言葉だといえるだろう。  まあ、何をやる上でも「年齢」っちゅうのは判断基準のひとつとなるもんで、「だいたい○○歳くらいまでには、こういうことをやるのは辞めましょうね」的な暗黙の了解というのは世の中にたくさん存在する。  ただ、インターネットが一般に普及して以降、さまざまなジャンルにおいて「もう○○歳だし」というハードルが、かなり低くなっているのではないだろうか。  だって、ネットの世界を見渡せば「いい年こいて」なことを、キーポン○○な精神でずーっとやり続けているスゴイ先達がいっぱいいるのがわかっちゃうんだもん。  そんな感じで、かつては「いい年こいて」と言われていたようなジャンルにも、いい年こいた人たちがわんさか残っていて、エイジレス状態となっているのだ。 ■中年アイドルオタクって、迫害されてる?  で、この本『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)だ(コレのレビュー記事を頼まれていたんだった!)。  プロレスファンならば「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)の、アイドル好きならば、ももクロの公式記者としておなじみのライター・小島和宏さんの新刊。  ボクも、ももクロ好きとして小島さんの記事はしょっちゅう読んでいたので、小島さんの語る中年アイドルオタク論とはどんなものかと期待していたのだが……。すみません、正直あんまピンとこなかったっす。  本書の中では、 ・中年アイドルオタクは冷たい目線にさらされている ・世間の理解がまったく進んでいない ・「恥じらい」や「うしろめたさ」を抱いていたほうがアイドルを楽しめる というのが前提としてあり、そのアンチテーゼとして『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』となっていくのだが、本当に中年アイドルオタクって、そんなに冷たい目線にさらされているだろうか?  もちろん、中年アイドルオタクに対して「キモイ!」「大人げない!」「ロリコン!」という偏見全開で接してくる人も少なくない……というか、結構多いとは思う。  でもそれが、ハロウィンにドンキで買ったコスプレを着て渋谷を闊歩するヤングたちに向けられる「ウザイ!」「邪魔!」「頭悪そう!」「どーせこれからセックスするんだろ!? ハロウィンでもクリスマスでも、なんでもいーんじゃねーか!」という偏見と、どっちが多いかといえば、まあ同じようなもんなんじゃないだろうか?  取り立てて中年アイドルオタクが迫害されているわけでもなく、価値観が多様化しまくって小さなジャンルの村社会が大量に作られた結果、なにかっちゅうと村人同士が石を投げ合っているのが現代なのだ。  アイドル界隈だけでいっても、中年アイドルオタクはピンチケ(AKB48劇場で販売される中高生向けのチケットのこと。転じて、マナーを守らない若者を揶揄する言葉として使われる)をバカにしがちだし、モノノフ(ももクロのファン)はCDを大量買いするAKBオタクをバカにしがち。かと思えば、他のアイドルグループのファンは、やたらとももクロだけを神聖視するモノノフをウザがったり……。  もちろん、アイドルとかにまったく興味のないリア充は、そんなオタクたちをひとまとめにして「キモイ!」と思っているし、オタクのほうはオタクのほうで、Facebookでステキな飲み会写真ばっかりアップしているリア充をバカにしまくっていることだろう。  以前、アニメオタクの友人と話している時に、 「アイドルオタクはバカだ。いくらCD買ったってアイドル自身には金なんか入らないで、秋元康みたいなおっさんが儲かるだけだろ?」 「だったらオメーの買ってる美少女フィギュアも、作ってるおっさんに金入るだけだろーが!」  みたいな不毛極まりない議論となり、つかみ合いになりそうになったが、もうね……オタクもリア充もヤンキーも意識高い系も、人間は理解し合えないと考えたほうがいい。  こんな時代なんだから、村の外の人たちの目線を気にしても仕方がないのだ(「清潔感」とか、最低限のラインは守りたいところだが)。  学校や会社で、周囲から冷たい目で見られたとしても、気持ちの通じ合える仲間はネットや現場でいくらでも探せるし、もちろん「いい年こいて……」という世間の目を気にしてオタ卒する必要もない。 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』……と、最終的なところで小島さんと意見が一致するんだけど。 ■アイドル記者奮戦記として読もう 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』の帯には「アイドルを追いかけることは大人の立派な“たしなみ”である!」とのキャッチフレーズが書かれているが、同時期に発売された、大森望さんの『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)の帯にも「アイドルは大人のたしなみだ!」との文字があるのも興味深い。  まあ「中年がアイドルを追いかけるなんてキモイ!」という声に対しての理論武装として「大人のたしなみだ!」なんだろう。  小島さんも大森さんも、ボクのひとまわりぐらい上の世代の方たちなのだが、「上の人たちって、周りの目をいろいろ気にして大変そうだなぁ~……」と思ってしまう。 「大人のたしなみだ!」なんて強がらなくても、周りが何と言おうと「ボクは好きだから好きなんだもーん!」でよくない? ……ほら、理解し合えないでしょ?  ちなみに本書は、中年アイドルオタク論うんぬんは置いといて、ももクロをはじめとしたアイドルに密着取材してきた、アイドル記者である小島さんの奮闘記として読めばすごく面白いよ。 (文=北村ヂン)

中年アイドルオタは本当に迫害されているのか?『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』

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『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)
 日本人は、何かと卒業したがりだ。  学校の卒業はともかくとして、暴走族、番組、アイドルグループ、この支配からの……などなど、いろんなものから卒業していく。  何かに関するオタクを辞めることを「オタ卒」なんて言ったりもする。卒業とはいうものの、「もう○○歳だし、オタクやってる年でもないよな」的な意味合いのほうが強い言葉だといえるだろう。  まあ、何をやる上でも「年齢」っちゅうのは判断基準のひとつとなるもんで、「だいたい○○歳くらいまでには、こういうことをやるのは辞めましょうね」的な暗黙の了解というのは世の中にたくさん存在する。  ただ、インターネットが一般に普及して以降、さまざまなジャンルにおいて「もう○○歳だし」というハードルが、かなり低くなっているのではないだろうか。  だって、ネットの世界を見渡せば「いい年こいて」なことを、キーポン○○な精神でずーっとやり続けているスゴイ先達がいっぱいいるのがわかっちゃうんだもん。  そんな感じで、かつては「いい年こいて」と言われていたようなジャンルにも、いい年こいた人たちがわんさか残っていて、エイジレス状態となっているのだ。 ■中年アイドルオタクって、迫害されてる?  で、この本『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)だ(コレのレビュー記事を頼まれていたんだった!)。  プロレスファンならば「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)の、アイドル好きならば、ももクロの公式記者としておなじみのライター・小島和宏さんの新刊。  ボクも、ももクロ好きとして小島さんの記事はしょっちゅう読んでいたので、小島さんの語る中年アイドルオタク論とはどんなものかと期待していたのだが……。すみません、正直あんまピンとこなかったっす。  本書の中では、 ・中年アイドルオタクは冷たい目線にさらされている ・世間の理解がまったく進んでいない ・「恥じらい」や「うしろめたさ」を抱いていたほうがアイドルを楽しめる というのが前提としてあり、そのアンチテーゼとして『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』となっていくのだが、本当に中年アイドルオタクって、そんなに冷たい目線にさらされているだろうか?  もちろん、中年アイドルオタクに対して「キモイ!」「大人げない!」「ロリコン!」という偏見全開で接してくる人も少なくない……というか、結構多いとは思う。  でもそれが、ハロウィンにドンキで買ったコスプレを着て渋谷を闊歩するヤングたちに向けられる「ウザイ!」「邪魔!」「頭悪そう!」「どーせこれからセックスするんだろ!? ハロウィンでもクリスマスでも、なんでもいーんじゃねーか!」という偏見と、どっちが多いかといえば、まあ同じようなもんなんじゃないだろうか?  取り立てて中年アイドルオタクが迫害されているわけでもなく、価値観が多様化しまくって小さなジャンルの村社会が大量に作られた結果、なにかっちゅうと村人同士が石を投げ合っているのが現代なのだ。  アイドル界隈だけでいっても、中年アイドルオタクはピンチケ(AKB48劇場で販売される中高生向けのチケットのこと。転じて、マナーを守らない若者を揶揄する言葉として使われる)をバカにしがちだし、モノノフ(ももクロのファン)はCDを大量買いするAKBオタクをバカにしがち。かと思えば、他のアイドルグループのファンは、やたらとももクロだけを神聖視するモノノフをウザがったり……。  もちろん、アイドルとかにまったく興味のないリア充は、そんなオタクたちをひとまとめにして「キモイ!」と思っているし、オタクのほうはオタクのほうで、Facebookでステキな飲み会写真ばっかりアップしているリア充をバカにしまくっていることだろう。  以前、アニメオタクの友人と話している時に、 「アイドルオタクはバカだ。いくらCD買ったってアイドル自身には金なんか入らないで、秋元康みたいなおっさんが儲かるだけだろ?」 「だったらオメーの買ってる美少女フィギュアも、作ってるおっさんに金入るだけだろーが!」  みたいな不毛極まりない議論となり、つかみ合いになりそうになったが、もうね……オタクもリア充もヤンキーも意識高い系も、人間は理解し合えないと考えたほうがいい。  こんな時代なんだから、村の外の人たちの目線を気にしても仕方がないのだ(「清潔感」とか、最低限のラインは守りたいところだが)。  学校や会社で、周囲から冷たい目で見られたとしても、気持ちの通じ合える仲間はネットや現場でいくらでも探せるし、もちろん「いい年こいて……」という世間の目を気にしてオタ卒する必要もない。 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』……と、最終的なところで小島さんと意見が一致するんだけど。 ■アイドル記者奮戦記として読もう 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』の帯には「アイドルを追いかけることは大人の立派な“たしなみ”である!」とのキャッチフレーズが書かれているが、同時期に発売された、大森望さんの『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)の帯にも「アイドルは大人のたしなみだ!」との文字があるのも興味深い。  まあ「中年がアイドルを追いかけるなんてキモイ!」という声に対しての理論武装として「大人のたしなみだ!」なんだろう。  小島さんも大森さんも、ボクのひとまわりぐらい上の世代の方たちなのだが、「上の人たちって、周りの目をいろいろ気にして大変そうだなぁ~……」と思ってしまう。 「大人のたしなみだ!」なんて強がらなくても、周りが何と言おうと「ボクは好きだから好きなんだもーん!」でよくない? ……ほら、理解し合えないでしょ?  ちなみに本書は、中年アイドルオタク論うんぬんは置いといて、ももクロをはじめとしたアイドルに密着取材してきた、アイドル記者である小島さんの奮闘記として読めばすごく面白いよ。 (文=北村ヂン)

釈由美子、愛犬の死を通して「強くなる」宣言も……彼女を「弱い人間」と思わないワケ

<p> ドラマや映画などの出演作品や、結婚というプライベートのニュースより、最近、釈由美子が話題になるのは“落ち込みブログ”である。<br /> </p>

釈由美子、愛犬の死を通して「強くなる」宣言も……彼女を「弱い人間」と思わないワケ

<p> ドラマや映画などの出演作品や、結婚というプライベートのニュースより、最近、釈由美子が話題になるのは“落ち込みブログ”である。<br /> </p>