まずマリオを出せ!? 任天堂・スマホ事業の動きにガッカリ多数も、「マリオカート」と「ポケモン」が……

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任天堂公式サイト
 日本ゲーム業界の「ガリバー」である任天堂が、インターネット企業であるDeNAと業務・資本提携を発表してから、はや半年以上が過ぎている。10月末には任天堂が年内リリースを予定していた初のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo(ミートモ)』の発表を来年に延期したと発表し、株価が一時急落していたが……。  そもそもこの『Miitomo』は、社長の君島達己氏がいうには「ネタふりコミュニケーション」だそう。友だちの知らなかった意外な一面や、思いがけない共通点を発見できるアプリということだが、ネット上や期待していたファンの間では「マリオじゃないのか」「ゲームなのかこれは」「アメーバピグの真似事」など散々な意見ばかりが目立つ。リリース延期と合わせ、多くの人が失望を感じたということだろう。  『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』などのような、任天堂が誇るゲーム界の「最強コンテンツ」に多くの人が期待するのは当然のこと。任天堂の動きを“温存”と見る向きもあるが、不満が出るのも仕方なしか。 「『マリオ』がどうというより、ゲーム会社として『Miitomo』のようなコミュニケーションツールよりではなく、純粋なゲームを出すべきだったとは思いますね。『マリオカート』などヒット間違いなしのコンテンツがあるのに出さないのは、自社製品である『NX』『Wii U』などハード機の売上への影響を懸念して、出せないのか……何にせよ、釈然としませんね」(ゲーム記者)  そもそも、任天堂はゲーム機とそれに付随するゲームソフトで確固たる地位を築いた企業だが、端的にいえばそれは開発してリリースしたらそれで“終了”ということ。一方、DeNAの主戦場であるスマホゲームは、課金率や売上に応じてスピーディに改良を重ねる必要があるという点で大きく異なる。任天堂としても今はスマホゲーム市場の“常識”をインプットしているころなのかもしれないが、一朝一夕で体制を整えることは難しいに違いない。 「DeNAとしては任天堂の、それこそマリオやゼルダなど圧倒的な知的財産を利用するという点で大きなメリットがあります。最低でも数本、任天堂がこれまで出したゲームのスマホ版をリリースさせることは間違いないでしょうね。ある程度のヒットは問題なく見込めますから」 スマホゲームの帝王である『パズドラ』のガンホーや『モンスターストライク』でV字回復を果たしたmixiも、任天堂という究極のネームバリューは当然無視できないはずだ。  ただ、どうもスマホゲームに挑戦する任天堂の姿からは、不安が消えない。  来年、株式会社ポケモンよりリリースされる、現実の街を舞台に歩き回って「ポケモン」をプレーできる、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」にも任天堂が開発に参加しているが、腕時計サイズの端末を開発して「歩きスマホ」防止をアピールしているものの、それだけでトラブルを軽減できるのかと疑問の声も多い。さらに、『ニンテンドーDS』や『Wii』を生み出した天才・岩田聡社長が今年3月に没し、その後継となった三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)出身であり、ゲーム業界としては“門外漢”の現・君島社長の手腕にも、心配な声が多いのが現状だ。  過去のヒット作を流用するだけでも、一定の結果を出せるのが想像に容易い任天堂のスマホゲーム。どうせなら、「これぞ任天堂」というゲームを開発して、DeNAとともに業界をひっくり返すところが見たい。

KAT-TUN田口淳之介の脱退発表で、ファンが疑う小嶺麗奈との結婚説

 KAT-TUNの田口淳之介が、11月24日放送の『ベストアーティスト2015』(日本テレビ系)で、来年春をもってKAT-TUNを脱退、またジャニーズ事務所を退所することを発表した。

 田口は番組内で、「僕、田口淳之介は来年の春をもちましてKAT-TUNを離れ、ジャニーズ事務所を退社することとなりました」と切り出し、亀梨和也も「本当にたくさんのご迷惑とご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

KAT-TUN田口淳之介の脱退発表で、ファンが疑う小嶺麗奈との結婚説

 KAT-TUNの田口淳之介が、11月24日放送の『ベストアーティスト2015』(日本テレビ系)で、来年春をもってKAT-TUNを脱退、またジャニーズ事務所を退所することを発表した。

 田口は番組内で、「僕、田口淳之介は来年の春をもちましてKAT-TUNを離れ、ジャニーズ事務所を退社することとなりました」と切り出し、亀梨和也も「本当にたくさんのご迷惑とご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

「電通と乱痴気騒ぎ」AKB48・峯岸みなみ ドヤ顔で“女優発言”も、社会の“怖さ”を知る日は近い!?

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節操なし
 勘違いの極致なのか、ネットを意識した炎上狙いなのか。どちらにしても、ネット上には不快感を表すコメントばかりが散見されている。  23日深夜放送のバラエティ『有吉AKB共和国』(TBS系)で、AKB48の峯岸みなみが自身の“卒業”について語ったのが、次々と出てくる彼女のコメントは、もはやギャグにもなっていない。  新曲「唇にBe My Baby」(You, Be Cool!/KING RECORDS)にて、1年10カ月ぶりに選抜メンバー復帰を果たす峯岸。このことについて彼女は「これは実力かな」と、熱愛スキャンダルなどで一度は研究生に降格しながらも、トップの地位に戻ったことを自画自賛していた。このくらいはまだかわいいものだ。  だがその後、「すごくかわいくなったねって最近いわれます」と自身の容姿が向上していることをアピールした上、「私のピークは今なんです。衰え知らず」と付け加え、最近の握手会での自身の人気ぶりをあげて「(来年の選挙は)いけますよね、たぶん」と自信満々に語ったあたりから、多くの視聴者は不快感をもよおした様子だ。そして、極めつきは……。 「峯岸は、来年春に公開される映画『女子高』で主演を張るのですが、有吉が『いつまで(AKB48)やるの?』という質問に対し『正直たくらんでいて。映画がガツンと当たれば女優として……。卒業の時期もそれ次第です』と答えたんです。誰もがあ然としたでしょうね。ネット上では『あるわけねーだろ』『また坊主にしろ』『AVでも無理』『まず演技力ないだろ』と辛らつ極まる発言が波のように押し寄せました。そもそもAKBグループ屈指の“男好き”という悪イメージがついた峯岸が、卒業後に需要があるとは到底思えません。トップを走っていた大島優子や前田敦子でも、苦しいのですから……」(芸能記者)  これまで、熱愛報道だけにとどまらず、広告代理店の電通社員やAKB運営の幹部との「飲酒乱痴気パーティー写真」の流出など、アイドルとしてはすでに「積み」状態のはずの峯岸。ネットや視聴者から嘲笑されるのも仕方がないが、なぜここまで強気な発言ができるのだろうか。理解に苦しむ人も多いだろう。 「まあ、これまでの峯岸のスキャンダルを考えれば、男に媚びるのがうまそうなのはわかりますし、それこそ電通など芸能界に力のある人間といろんな意味で“太い関係”を築いているのでは? と想像させますよね。卒業しても自分はやっていける人脈があるという自信からくるものではないでしょうか。ただ、峯岸はまだ23歳。いかに社会が冷徹なものかをまだ知りませんからね。主演映画も全く話題になっていませんし、根本的な人気がないのであれば、カンタンに切られますよ」(同)  同じく「飲酒乱痴気パーティ写真」に写っていた高橋みなみも、今年度いっぱいで卒業とのこと。2人そろって将来が心配である。

市川海老蔵、「隠し子」との親子関係“円満”報道! 元交際相手と妻・真央に思うこと

<p> 号泣会見で物議を醸した野々村竜太郎元県議が、初公判を控えてブログでマスコミを牽制している。長〜い文章を要約するとこうだ。「自分のことは一切取材するな、触れるな。そうでなかったら警察沙汰にするぞ!」。一度は県議を務めた人物なのに、元とはいえ政治家=公人として報道に対する理解がまったくない、というかあまりの無知と非常識ぶりに唖然とした。こんなのでも県議になれる日本って……。</p>

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ふなっしーが羽生の「世界キャラさみっと」に登場!ちっちゃいおっさんやイーサキングと仲良し『プルプル』トーク!

<p> 国内外の人気ご当地キャラクターが一同に会する毎年恒例のキャライベント「第6回世界キャラクターさみっとin羽生」が21日、羽生市内の羽生水郷公園で行われ、千葉県船橋市在住の非公認キャラクター、ふなっしーが登場。元気いっぱいのパフォーマンスを披露した。</p>

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新聞・テレビが絶対に報じない「東住吉放火冤罪事件」の“その後”を追った、新潮の週刊誌魂

motoki1124
「週刊朝日」(12/4号、朝日新聞出版)
今週の注目記事 1位「IS戦線 自衛隊員が“戦死”する日」「田原総一朗ギロン堂」(「週刊朝日」12/4号)   「東京がテロの標的になる日」(「週刊文春」11/26号)   「パリを硝煙の都に変えた『イスラム国』に次がある!」(「週刊新潮」11/26号) 2位「『道になりたい』のぞき男(28)母が涙の告白」(「週刊文春」11/26号) 3位「平然と嘘を吐く『大阪維新』に何回騙されるのか?」(「週刊新潮」11/26号) 4位「報道機関が身内のセクハラを隠して威丈高な『日テレ』バカ広報」(「週刊新潮」11/26号) 5位「五郎丸のチケットは30分で完売 ディナーショー裏事情」(「週刊朝日」12/4号) 6位「福生『元女性土田芳さん(38)』“デスマスク”損壊変死」(「週刊文春」11/26号) 7位「新聞は一切書かない東住吉放火冤罪『釈放男』が女児に許されざる暴行」(「週刊新潮」11/26号) 8位「朝日が手放しで喜んだ『アウンサン・スー・チー』独裁政権の悪評」(「週刊新潮」11/26号) 9位「まかな、あねら、おはな……ハワイ語で命名ブームの謎」(「週刊朝日」12/4号)  今週は現代とポストが合併号でお休み。そのため、両誌のSEX記事比べもお休み。  フランス・パリで起きた大テロ事件のためか、各誌とも低調である。よって、今週も順位なしで並べてみた。  まずは、朝日の軽い記事から。私はこの手の記事が好きだ。週刊誌はその時代を映す鏡である。こうした“風俗記事”が後々、その時代を振り返るとき役に立つ。  ハワイ語での命名が流行しているらしい。タレントの木下優樹菜が女の子に「茉叶菜(まかな)」と名付けたそうだ。ハワイ語で大切な贈り物という意味。  浜崎あゆみの元カレとしても知られる内山麿我は、10月に生まれた女の子に、天使を意味する「愛音來(あねら)」と命名。タレントのはしのえみも10月に出産した女児に、ハワイ語で家族や心の絆という意味を持つ「おはな」と名付けたそうだ。  なぜ今ハワイ語で命名か? リクルートマーケティングパートナーズによると、2010年以降、ハワイで挙式するブームが顕著になったという。現在、海外挙式の場所としてハワイを選ぶカップルは67%に上り、圧倒的人気だという。 『キラキラネームの大研究』(新潮新書)の著者、伊藤ひとみさんはこう分析する。 「ハワイ語には日本語の響きに共通する面があり、あからさまに外国語を使った感じがしないから、抵抗なく採り入れやすいのでは」  私もほぼ毎年ハワイに行っている。特に年を取ると、寒い国より暖かいところのほうが、体が緊張しないでリラックスできる。  ハワイの欠点は食べ物があまりおいしくないことだが、それさえ我慢すれば、海岸でマイタイを飲んで昼寝なんぞは天国である。自分の子どもに、ハワイ語の名前をつけたくなる気持ちはチョッピリわかる。  軍事独裁政権下で迫害を受けながら雄々しく生き、11月8日に行われた総選挙で圧倒的勝利を勝ち得たミャンマーのアウンサン・スー・チー氏だが、彼女の発言が波紋を呼んでいる。  先週のニューズウィーク日本版も、氏の「次期大統領にはなんの権限もない」という言葉を取り上げ、「自身は憲法の規定で大統領になれないが、決定はすべて自分が下すと述べた」と書いている。これは、スー・チー氏が外国籍の子どもを持つためだが、彼女のこれまでの労苦や多くのミャンマー市民の支持を得ていることを考えれば、当然の発言だと思うが、新潮も批判的である。  彼女はこれまで法の支配の重要性を説いてきたのに、大統領を軽んじる発言をするというのでは、また新たな独裁政権になるのではないかと、知識層を中心に危機感が高まっているというのである。  しかし、ニューズウィークによれば、今回の選挙でも議席の25%は選挙で選ばれない「軍人枠」が確保されているという。よって警察や軍がスー・チー氏が率いるNLD(国民民主連盟)の「言いなりにならないことも容易に想像できる」(ニューズウィーク)のだから、彼女が危機感と強いリーダーシップを持とうという考えは当然ではないだろうか。 同じ新潮では、長女の入浴中に放火して殺した保険金詐欺だとして青木恵子氏(51)と朴龍晧氏が逮捕され(2人は内縁関係)、無期懲役が確定したが、再審請求をして認められ晴れて20年ぶりに釈放された2人のその後を報じている。  高検が最高裁への特別抗告を断念したことで、再審公判で2人に無罪が言い渡される見通しとなった。さぞ2人は喜んでいるだろうと思うと、新潮によると、2人は釈放後、一度も会っていないというのだ。  そこには、ここでは詳しくは書かないが、朴氏と長女との問題があり、新潮の取材に対しても青木氏は「お会いしません」とキッパリ言い切っている。  冤罪が晴れたと、新聞、テレビははしゃぐが、こうした重い真実を書くことはない。こうしたことを報じることに、賛否は当然あるだろう。難しい問題だが、私は、あえて報じた新潮の週刊誌魂をかいたい。 次は文春の事件報道だが、複雑で内容を正確に紹介できるか心許ない。惨劇が起きたのは、11月12日の夕方のようだ。場所は米軍横田基地にほど近い福生市のマンションで、殺されたのは土田芳さん(38)。遺体は布団に包まれていたが、顔の皮膚が剥ぎ取られていたという。  通報したのは、同居人のA氏(28)だった。2人の関係がなかなか複雑で、土田さんはもともと女性で、手術を受けて男性に転換していた。A氏は女性ホルモンを投与しているニューハーフで、女性器を形成したわけではないので戸籍上は男性のため、2人は養子縁組をして、A氏は戸籍上、土田氏の「息子」になっていたという。  土田氏が女性として結婚していた頃の写真と、最近のヒゲを生やした精悍な顔が掲載されているが、とても同一人物とは思えない。  この2人の出会いは、「性的マイノリティが集うSNSのコミュニティだった」(文春)らしい。土田さんは155センチ、A氏は175センチだというから、「男が2人歩いているように見えた」(同)という。  私などは、2人の「生活」がどんなものだったのか想像することもできないが、土田さんはA氏の影響で水商売をするようになったという。A氏の整形費用なども、土田氏が出していたそうだ。  だが、ケンカが絶えなかったという。原因はA氏の浮気で、土田さんが暴行罪で現行犯逮捕されたこともあった。  最近、土田氏はA氏との養子縁組を解消しようとしていたが、A氏が応じてくれないと嘆いていたという。一方のA氏のほうも「暴力を振るわれているのよ。殺してやりたい」と、「夫」への憎悪をぶちまけていたそうだ。  そして事件が起こる。殺すだけではなく、顔まで剥いでいるところを見ると、物取りではなく、犯人は相当、土田氏に憎悪を抱いていた者であろう。犯人はすぐわかりそうだと思うが、そうではないようである。  A氏は文春の取材にショートメールで、「お話し出来る事が有ればしたいですがなにもしてないのと知らないのです。(中略)私が無実な事です」と送ってきたそうだ。  推理小説なら、犯人逮捕まで二転、三転することもあるが、この事件の結末は果たしてどうなるのであろう? 重い話題の次は、朝日の軽い話題。いまや日本の顔になった感のあるラグビーの五郎丸歩だが、彼のディナーショーのチケットが30分で完売したそうである。  12月20日、ホテル椿山荘東京で、一夜限りの五郎丸選手の「スクラムトークの夕べ」が開かれる。チケット代は大人1万6,000円。そのチケットが11月17日に発売されて即完売し、キャンセル待ちも出たというのである。  約7割が女性客で、「五郎丸さんにタックルしてもいいですか?」という問い合わせもあったそうだ。椿山荘側はラグビーボールの形を模した料理を検討中だというから、なんとなく温かな会になりそうな気はする。  今年も12月に数々のディナーショーが開かれるが、いまやディナーショーの女王といわれるのは松田聖子。彼女は22年連続で、今年は11月20日以降、11カ所で計24回開催するという。  4万9,500円のチケットが、ほぼ即日完売だそうだ。胸算用は、1会場約500人なので、延べ動員数はざっと1万2,000人。総売上は5億円を超える計算になるという。ネットのオークションで、ペア券を13万円で入札する人もいるそうである。  ところで、凋落一途のフジテレビと違って視聴率でひとり勝ちの日本テレビだが、新潮は社内でセクハラがひどいと報じている。  11月5日に傷害容疑で逮捕されたのは、日テレ編成局宣伝部主任の戸田聖一郞氏(44)。千葉県市川市内のマンションで、婚約者の女性を「床に投げ倒し、馬乗りになって頭を床に数回打ちつけた」(社会部記者)容疑だ。  彼女が戸田氏と付き合うきっかけになったのが、編成局宣伝部で契約スタッフとして働き始めた昨年11~12月に、同じ部署の男性からセクハラを受けたため、それを相談したことからだったという。 「〇〇と一度でいいからお風呂入りたい」などのセクハラメールを送りつけた宣伝部のプロデューサー(40)は、戸田氏が上司に報告したためセクハラをやめたが、今年8月に人事部長と副部長に彼女が呼び出されて、加害者が送った画像を消して合意書にサインするよう求められたというのである。  彼女は心労に耐えられず、8月31日に加害者から100万円の「口止め料」を受け取り、 LINEのやりとりを消去し、セクハラを口外しないことを約束させられたという。  現在、件のプロデューサーは出勤停止処分になっているようだが、合意書を娘のカバンの中から見つけた父親が、新潮に話したのであろう。  社員の不祥事を上司が出ていって口封じするなど、絶対ジャ-ナリズムがやってはいけないこと、言うまでもない。  だが、広報部はすでに解決済みと、新潮の取材にまともに答えない。そこで、新潮がバッサリ「居丈高な『日テレ』バカ広報」。こうしたセクハラ行為は、女子アナなどにもあるのだろうが、なかなか表に出てこないだけなのだろう。 さて、11月22日の大阪府知事・市長のダブル選挙の結果が出た。大阪維新の会の公認候補2人の完勝だったので今となっては後の祭りだが、新潮で藤井聡京都大学教授と哲学者の適菜収(てきな おさむ)氏が対談して、大阪人は「大阪維新に何回騙されるのか?」と辛辣な橋下徹大阪市長批判を繰り広げていた。  抜き書きしてみると、市長選に出ている維新の候補が「大阪が伸び率ナンバーワンの経済成長をしている」といったのはまったくのウソで、大阪市がまとめた最新の大阪府の実質成長率はマイナス0.8%、大阪市に至ってはマイナス1.4%で、全国平均のマイナス0.2%よりはるかに落ち込みが激しい。  橋下市長が都構想の住民投票で敗れ、引退表明したのに、また前言を翻したのは「プロレスの詐欺営業と同じ」ではないか? 橋下は府政を8年前に戻すのかと言っているが、大阪府の一人当たりの所得は、橋下就任時には全国5位だったのが最新データでは全国10位にまで落ち込み、府の年間債務増加額は454億円だったのが、橋下が知事就任以降は1,072億円と倍以上に増えているじゃないか。  こうした「事実」を踏まえた上で、今度の選挙で選択すべきは「『イマイチ美味しくない』タコ焼きと,『腐ってる』タコ焼き。どっちも不味いからって『腐ってる』タコ焼きを食うアホはおらんでしょ。要するに、今回の話はそういうコトです」(藤井氏)  大阪維新が腐ってるかどうかは別にしても、投票率は知事選が45.47%、市長選が50. 51%と、いずれも4年前を下回っている。棄権した人たちはこの結果をどう思っているのであろう。  大阪都構想も賛成派が反対派を抜いたと報じられているが、これでまた橋下徹市長が“政界復帰”することは間違いないようである。  ところで、私は子どもの頃、鬼ごっこで隠れるのがうまかった。こんなところに入れないだろうと鬼が探さない狭いところに潜り込み、日暮れて仲間の子どもたちが家に帰ってもそこを離れなかったから、決まって探しに来た父親に叱られたものだった。  家の中でも部屋の隅にコタツやちゃぶ台で囲って小さな自分の城を築き、日がなそこで本を読んだりしていた。  だから、側溝に身を潜めて女性のスカートの中をのぞいていたとして、兵庫県迷惑防止条例違反で逮捕された28歳の男の気持ちは、理解できなくはない。逮捕された彼は「私は道になりたい」と名言を吐いたそうだ。 『私は貝になりたい』(1958年)という、フランキー堺主演のテレビドラマを思い出した。この男、ガキの頃から手癖が悪くではなく、側溝が大好きだったらしい。小学生の頃からよく側溝に入っていたと、文春で同級生が証言している。  落ち着きがなく「学習障害」と診断されていたようだが、なぜか側溝の中ではジッとできたという。  母親が文春の取材に対して、これまでも何度か警察から注意されたことがあったと話している。休みの日のお昼頃出ていって、側溝で過ごすことがよくあったという。  母親が息子に「なぜやめられないのか?」と聞いても、「わからへん」と答えるだけだった。心療内科にも通っているそうだ。 「本人も悩んでいるし、家族も悩んでいます。なるべく明るくしようとしていますが……難しいですね」(母親)  現場は、「関西一顔面偏差値が高い」(文春)と評される甲南女子大学の最寄り駅の近くで、その側溝は郵便局の入り口前にあり、昼時には行列ができるという。  今回、30代の女性が側溝から髪の毛が出ているのを見つけて御用となった。  スカートの中を盗撮することと同じ犯罪行為なのだろうが、なぜか憎めない。自分が寝ている上を、スカートをはいた女性たちが何人もまたいでいくという「夢」を見た男は多いのではないか。私もそのひとりである。ただ、汚い側溝に入る気はしないが。  ここで、私事で恐縮だが、一昨日(11月22日)あったショッキングなことを書かせていただきたい。  昼前に家を出て、代々木公園にほど近い駅で降りた。某劇団の舞台稽古を見るためである。その劇団の演出家は私の敬愛する大先輩で、今年82歳のはずだ。ある政治家の紹介で知り合ったのは、30年以上前になる。学生時代から演劇を始め、当時すでに大演出家として名高かった。  なぜか私をかわいがってくれ、ゴルフの手ほどきから劇団員とのお見合いまでセッティングしてくれたことがある。私の結婚式にも参列してくれた。30代半ばで会社を辞めようと思ったとき、真っ先に相談した人でもある。  イギリスでヒットしたミュージカルを新宿のテント張りの小屋でやり大評判になった。全国にその劇団専用の劇場を作り、日本を代表する劇団になっていった。  毎回、その劇団でやる劇やミュージカルに招待され、2人だけで飲むことも度々あった。  だが、ここ数年は疎遠になっていた。一度ゆっくり会いたいものだと思っていたら、しばらく前にその人が認知症になったということが週刊誌で報じられた。  頭脳明晰、弁舌さわやかなあの人がと驚いたが、症状はさほど進んではいないようで安堵していた。だがその後、劇団とこじれ、袂を分かつことになったと聞いた。  今年の夏頃、その演出家の部下の方から連絡があり、久しぶりに舞台をやるので見に来てくれといわれた。当日、入り口に演出家がいたので、「お久しぶりです」と挨拶し、先方もニコニコ笑って会釈してくれた。その時の印象では、さほど気になるところはなかった。  一昨日は、早稲田大学の学生たちと一緒に舞台稽古を見て、一段落してから、学生からの質疑応答に演出家や何人かの俳優たちが答えるというもの。中国からのテレビカメラも入っていたが、それ以外は私だけだった。  稽古が始まると、演出家は時々眠っているのが気になったが、劇団員を指導する言葉には違和感はなかった。いったん稽古が終わって、その演出家が1階へ降りていったので、私もその後を追った。  階段の下でバッタリ彼と会った。「元木です。ここは劇団発祥の地といってもいいところですね。懐かしいな」と声をかけた。  当然、「そういえば、君もよくここへ来たな」と言ってくれるものだと思った。しかし、気づかなかったのだ。演出家は、私のことがわからなかったのである。  ジッと私を見て「取材の方ですか?」、そう言って階段を上っていってしまった。ショックだった。確かに最近は御無沙汰しているが、忘れられるような間柄ではないとうぬぼれていた。  学生たちからの質問には、答え慣れているのであろう、さほど見当違いのことは言っていなかったように思う。  記憶がまだらなのかもしれない。だが、もう一度彼に名乗ってみようという気にはならなかった。帰り道、無性に寂しかった。よく、認知症になった自分の親が、子どもの自分に向かって「どちら様でしたか?」と言われ、愕然とするという話を聞く。それによく似た感情であろう。2日たっても、そのショックから立ち直れないでいる。  さて、フランス・パリで13日夜に起きた過激派組織「イスラム国」(IS)による同時多発テロで百数十人が亡くなり、けが人は300人以上、うち100人ほどが重傷だとされる。  この憎んでもあまりあるテロ事件に、新潮、文春が緊急特集を組んでいるが、残念ながら取材時間が限られていたため、目新しい情報はない。  新潮によれば、テロリストたちが立てこもったコンサート会場に突撃したのは、フランス国家警察に所属する「BRI(捜査介入部隊)」とその指揮下にあった「RAID(特別介入部隊)」の80人からなる混成チームで、「軍隊並みの装備を誇る彼らの使命はあくまで敵の制圧で、生け捕りなどは考慮に入れない警察組織」(新潮)だったという。  ISの支配地域では14歳で徴兵され、捕虜や逃亡兵の内臓売買を行ったりと残虐極まりない行為を行っているとし、その流れから、朝日新聞や毎日新聞は、日本は難民の受け入れに冷たいという論陣を張っているが、難民を受け入れれば、その中に偽装したISの兵士たちが紛れ込むという危険性を指摘しないのは無責任だと批判する。  文春も、日本もテロとは無縁ではなく、このままいけば来年5月に開かれる予定の伊勢志摩サミットや、2020年の東京五輪が狙われると警鐘を鳴らす。  また作家の佐藤優氏に、今回のテロはISが全世界に向けた戦争宣言で、中東諸国へ難民支援などの経済協力をしている日本も狙われると語らせ、どのようにテロをやれば大量の死者が出るのかという手口まで教授させているのは、行きすぎではないか。 「特に日本で狙われやすいのは『新幹線』です。(中略)入念な計画を立てて、車両の間でガソリンをまいて気化させ、トンネルに入るタイミングで火をつければ確実に車両爆破します。トンネル内の火災は消火が難しいため、数百人の死者が出るでしょう」(佐藤氏)  そうさせないために、新幹線に乗る乗客のガソリンチェックをしろ、劇場や野球場もやるべきだと氏は主張する。オウム真理教にもあれだけ同調する人間がいたのだから、ISに同調する日本人が100人ぐらいいてもおかしくない。したがって、日本人が起こすテロにも備えるべきだというのである。  こうした意見が散見される中、早速、自民党の谷垣幹事長や高村正彦副総裁が、重大な犯罪の謀議に加わっただけで処罰対象となる共謀罪の創設を言い出し始めた。日本中がISのテロを許すなと大合唱しているときなら、これまで3度廃案になっている悪法を通せるともくろんでいるのである。  ISのテロ行為は、断じて許すわけにはいかない。だからといって、アラブ系の人たち全員を「危険人物」としてリストアップしたり、危険思想の日本人だと決めつけて盗聴や尾行するなど許されることではない。  アメリカの9・11テロ後のように、全メディアが政権の言うがままに沈黙し、大義も証拠もないままイラク戦争へ突入したことがきっかけとなって、ISが勢力を伸ばし、結果、難民が大量に出てきたことを忘れてはなるまい。  評論家の故・加藤周一氏は、メディアについてこう語っていた。 「報道が事実か事実に反するかということじゃなくて、マス・メディアが何に沈黙するかが決定的に重要なことがあります。マス・メディアが伝えないことに注意する必要がある」 (『加藤周一戦後を語る』かもがわ出版より)   今回のテロ事件を憎むあまり、ISと戦争状態に入れりと息巻くアメリカやロシア、日本政府のやり方を無批判に受け入れてはいけない。  朝日で田原総一朗氏は、「私は率直に言うと、アメリカがなぜアサドを潰そうとしているのか、よくわからない」と書いている。 「ありもしない理由をつけてフセイン大統領を潰した。そのためにイラクは大混乱し、混乱の中で、ISが生まれたのである。いわば、ISをつくったのはアメリカなのだ。アサド大統領が潰れれば、シリアはさらに混乱することになり、ISが事実上の権力を握る可能性だってある」(田原氏)  さらに、こう続ける。 「アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど戦勝国は、実は第一次世界大戦前のアフリカ、アジア、中米での数々の侵略行為の責任をまったく取っていないのだ。例えば英仏ロの3大国は1916年に『サイクス・ピコ協定』という密約を結び、中東地域の国境の『線引き』を勝手に定めてしまった。ISはそれに怒って、イスラムの独立の旗印を掲げているのである」  ISを潰せば何事もすべて収まるというのは、大国の「幻想」でしかないのだ。  朝日は、米国がISの標的になれば日本も一蓮托生になると書いているが、その懸念は現実となる可能性が高いと、私も思う。  元内閣官房副長官補の柳澤協二氏はこう指摘する。 「空爆だけではシリアの内戦が収まるとは思えない。今後、地上軍を派遣すべきとの議論も出てくるだろう。国際社会がシリアの内戦にどう対処するか。地上軍の派遣ということになれば、(日本に=筆者注)何らかの支援を求められることは間違いないだろう」  軍事評論家の前田哲男氏も、「アメリカがテロの標的となったとき、安倍政権が安保法制を発動する可能性がある。戦闘地域への捜索・救援活動などの任務があって、この場合、戦闘現場であっても活動を継続することができるようになります」  そうなれば「自衛隊は自爆テロの対象となる危険性もある」と、アジアプレスの坂本卓氏 が指摘する。  しかも「来年3月にも予定されている安保法制施行に向け、内閣法制局や防衛省などが新たな交戦規定を極秘協議。テキスト作りを始めていると、朝日は言うのだ。 「武器使用基準を拡大し、自分たちの身を守りやすくしただけでは戦場で身は守れない。駆けつけ警護や検問、補給などの際、敵と対峙してしまったら、まず最初は足元を狙い、次は急所の胸を撃つとか、そういうシミュレーションも決めていかないといけない。相手を殺すことを前提に考えなければ、命を落とすのは自衛隊員だ」(防衛省関係者)  しかし、テロのやり方はますます巧妙になっていると、青森中央学院大学大学院の大泉光一教授が言う。 「最近は自爆テロが一般化し、背中にRDXベースの特殊なプラスチック爆弾をつけるケースが増えている。これは従来の自爆テロで使われたTNT火薬の爆弾と異なり、X線にも引っかからない」(大泉氏)  国内に多くの米軍基地を抱えているのだから、日本本土がいつテロの標的にされてもおかしくはないはずだ。しかも、いまや米軍と自衛隊は一体化していると防衛省関係者は解説する。 「自衛隊と米軍の一体化は00年代前半から始まり、財政が苦しい米軍はコスト削減のため、基地を将来的に自衛隊へ返し、米軍が自衛隊の基地を間借りするという方向に転換。外務省、防衛省、財務省などの担当官僚と在日米軍司令部幹部が出席する日米合同委員会の席で、あうんの呼吸でこの流れは決まった。沖縄にある米軍基地、キャンプ・シュワブ、ハンセン、北部訓練場もいずれ、自衛隊に返されることは暗黙の了解となっている。辺野古も同様です」(関係者)  今年4月に改定した新ガイドラインでも「日米両政府は自衛隊及び米軍の相互運用性を拡大し(中略)施設・区域の共同使用を強化」がうたわれ、その布石は近年、着々と打たれてきたと朝日は書いている。  憲法に違反していることなど、お構いなしなのである。  日本は約40年間毎年、米軍のために「思いやり予算」を支払ってきた。その上、安倍政権になると、「米軍から輸送機、オスプレイを17機、無人偵察機グローバルホーク、ミサイル迎撃に対処できるイージス艦など計2兆円以上を次々と“爆買い”」(朝日)している。 「空中給油機など高価な買い物をローンでどんどんしている。有志連合に加盟する他国やゲリラも同様に米、仏から兵器を購入。軍事利権が裏で蠢く限り、テロは終息しない」(軍事ジャーナリスト)  アメリカなどの国の軍需産業にとって、テロが終わらないほうが、都合がいいのだ。彼らが密かに武器をISなどのテロ組織に流し、その両方で儲けていると考えるのは、悪い冗談だろうが、あり得ないことではないはずだ。 (文=元木昌彦)

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が新宿を歩けない……「パニック障害」と闘った日々

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 “元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(35)が今秋、人知れず「パニック障害」に苦しんでいた。外出しようとすると動悸が高まり、体も硬直してしまうパニック障害。ある日突然、なんの前触れもなく、この症状に襲われるようになったそうだ。以来、何週間も自宅に引きこもり、「このまま一生治らないんじゃないか」と悲嘆に暮れる日々を送ってきたが、最近になってようやく回復の兆しが見えてきたという。リハビリを兼ねて街へ出た瓜田に、話を聞いた。 * * *  この秋、文庫版『遺書』(竹書房文庫)と、新著『國殺』(竹書房)を相次いで出版した瓜田。さぞかし絶好調な毎日を送っているのかと思いきや、不調のドン底でもがき苦しんでいた。  「歩いてここまで遠出したのは、冗談抜きで3週間ぶりです」。自宅から300メートルほどしか離れていない新宿二丁目の街角に立ち、感慨深げにそう語る瓜田。「最寄りのコンビニに行くのも怖かった僕が、これだけの人混みの中にいても大丈夫ってことは、だいぶ回復した証拠。数週間前の僕は、一生外には出られないんじゃないかという絶望の真っ只中にいましたから」。  パニック障害を克服しつつある瓜田が、“暗黒の日々”を振り返る。 ――体調の異変を最初に感じたのは、いつでしょう? 瓜田 10月初旬ごろです。嫁と二人で家の近所を歩いているときに突然、新宿通りまで出るのが怖くなり、引き返したのが最初。その後も外出しようとする度に、動悸が高まるとともに冷や汗が溢れ出て、空間認識能力が狂うというか、空間に圧迫されるような感覚に陥り、体が硬直してしまう。足掻こうとしても、脳がストップをかけているのか、体が動かないんですよ。 ――それがパニック障害であるということは、医師の診断でわかったんですか? 瓜田 パニック障害の経験者である嫁から、たぶんそうだと教わりました。自分でもインターネットなどで調べたところ、症状がことごとく一致したので、あぁそうなのかと。なんの前触れもなく、いきなり来たから最初は戸惑いましたし、ものすごく不安になりました。 ――原因にお心当たりは? 瓜田 いま冷静に分析すると、おそらくそもそものスタートは、秋の花粉症がツラくて眠れない日々が4日ほど続いたことだと思います。鍼(はり)の先生から聞いたんですけど、睡眠不足が何日も続くと、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れて、パニック障害になりやすいそうです。眠れないとストレスになりますし、肩や首が凝って、脳への血の巡りも悪くなりますから。 ――心療内科には通ったんですか? 瓜田 いや、心療内科は治療が長引く予感がしたので避けました。これまでの数多くの通院経験から、「今回はきっと自律神経に関係のある症状。神経を刺激するものといえば鍼」と判断し、鍼に通い始めた成果もあって、こうして短期間で表に出て、酒を飲み、人と話せるまでに回復しました。「眠れないストレスがそうさせた」という答えが見えてきたら、予期不安に襲われても、この闇はいつか抜けるものだと思えて、乗り切れることができるようになった。原因がわからないうちは本当にツラかったです。外に出るなんて、裸で戦場に行くような恐怖でした。
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――パニック障害は、家にいる間も苦しいんですか? 瓜田 家では多少は安らぐんですけど、それでも症状が重い時期は、嫁に対する言動が荒くなってしまう。わかってほしい焦りから、ついつい当たってしまうんです。あと、ずっと家にいるから思考がだんだんネガティブになり、食も細くなり、日ごとにやつれていく時期もありました。最大の理解者である嫁がいつも寄り添ってくれて、食事を世話してくれて、いろんな知恵を授けてくれたおかげで脱出の手がかりをつかめましたが、もし一人暮らしだったらと思うとゾッとしますね。 ――快方に向かっていった過程を教えてください。 瓜田 先ほど言ったとおり鍼治療は効果的でしたが、それは気休め程度のもの。僕の場合、パニック障害を論理的に把握することがかなり有効でした。まず、「パニック障害で死ぬことはない」ということを知り、気持ちがだいぶラクになった。次に、原因はなんなのか? その原因を最短で解消するにはどうすればいいのか? という仕組みがわかるにつれ、出口が見えてきた。そして何より僕を勇気づけてくれたのは、治し方うんぬんよりも、「実際に治った人が何人もいる」という具体的な情報でした。何人もの著名な方々がパニック障害に苦しんだ過去を持ちながらも、いま現在、表舞台で活躍されている事実を知り、自分もいつか治るはずだという自信が少しずつ湧いてきましたね。 ――花粉症による不眠のストレスがパニック障害のきっかけになったとの自己分析ですが、出版に向けてのプレッシャーもまた、症状を悪化させる一因となったのでは? 瓜田 それも大いにあります。文章を書いたはいいけど、ちゃんとカタチになるのか? ちゃんと宣伝はしてもらえるのか? そうした思いを出版社にぶつけたほうがいいのか? いや、言うと信頼関係が壊れるんじゃないか?……などの不安や葛藤がストレスになり、心身の調子がさらに悪くなっていった部分もあります。10月下旬に竹書房から「『國殺』の見本が刷り上がった」との連絡が来たんですが、そのときもコンディションは最悪で、外へ出るのも人と会うのも怖かったから、取りに行くべきかどうか迷いました。 ――結局どうしたのでしょう? 瓜田 人が大勢いる電車に乗るのは考えられなかったので、嫁に同伴してもらい、タクシーを拾って竹書房に向かったんですが、車のドアが閉まった瞬間、圧迫感で発作が起きて、手もガクガク震えだした。信号で車が止まる度に息が苦しくなるんですけど、途中下車したらもっと苦しくなるのは明らかなので、嫁に励まされながら、なんとか飯田橋までたどり着きました。タクシーを降りてからもツラくてツラくて、「もうダメだ! 帰ろう!」と駄々をこねましたが、嫁に説得されながらどうにか竹書房のビルに入って、本を受け取りました。 ――そのときの心境は? 瓜田 本を受け取った瞬間に、ウソみたく元気になりました。渡された本を見てホッと安心するとともに、俺はまだ終わっていない! っていう自信がふつふつと湧いてきた。同伴してくれた嫁が僕の作品を手に取り、「純士、よう頑張ったな。これ、ホンマにすごいことやで」と涙を流しながら言ってくれたときはホント、こいつと一緒になってよかった、この人を幸せにしないといけないな、と思いました。嫁は僕が絶不調のときに「純士が仮に一生病気でも、一生付き合う」と言ってくれた。ありがとうの言葉しかないです。 ――その日の帰り道は? 瓜田 帰りのタクシーではパニくることなく、平常心を維持できた。てことは結局、出版への重圧もパニック障害の一因だったということですが、それがわかったことでさらに気がラクになりました。以来、物事をプラスに考えられるようになって、発作が減ったり、外出頻度が上がったり、徐々に快方に向かいつつあります。10を全快とするなら、いまは7ぐらいでしょうか。 ――大変なご苦労があったんですね。 瓜田 今回の闘病で気づいたのは、人間は日々、無意識下でいろいろなストレスを感じながら生きているということです。例えば、テンションが低いときに誰かから電話がかかってきて、本当は出たくないのに元気なふりをして出たりすることって、誰にでもあると思うんですが、それも小さなストレスなんです。あるいは、人混みの中を歩いているときに、誰かとぶつかりそうになって避ける。それも小さなストレス。そうした微量なストレスが積み重なり、何かのきっかけではじけてしまうと、僕みたいにパニック障害になってしまう。 ――瓜田さんが人混みを歩くと、周囲がストレスを感じて避けるとの噂も……。 瓜田 確かに僕が胸を張って人混みの中を歩くと、みんなが勝手に避けてくれます(笑)。でもその歩き方って、実はものすごくパワーを使っていたんだなって思います。気張っているから肩や首が凝るんですよ。
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――「新宿の瓜田」というプライドゆえの気張りですか? 瓜田 少年時代に不良の世界で、弱いのに新宿のアタマになってしまった。以来、「街は虚勢を張るところ」「街はライブの自分を見せるステージ」っていう感覚で生きてきましたから、弱った自分を家族以外には見せたくなくて、このところずっと引きこもっていたという部分もあります。 ――アウトローの世界で名を売った男ならではの悩みですね。 瓜田 「アウトローのカリスマ」なんて呼ばれたこともありますけど、それは分不相応ですよ。いまの僕は、嫁にとってのカリスマでありたいだけ。他の誰にどう思われても関係ない。嫁に「この人を信じてついてきてよかった」って思われたいだけなんです。裏を返せば、そういう絆の強まりを確認できただけでも、今回パニック障害になってよかった。無駄ではなかった。プラスになった。あれだけツラい日々を送ったんだから、そうでも思わないと、貧乏性の僕としては割に合わないですよ(笑)。
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――パニック障害になったことで得た教訓は? 瓜田 例えば格闘技をやっている後輩たちにも、やがて年齢的な限界がくるでしょう。体が動かなくなったとき、その先の人生は果たしてどうなるのか? ってことを考えると、彼らは10年後がめちゃくちゃ怖いと思うんです。でもね、10年後を怖がって今日萎縮するより、明日を怖がって今日動くような生活をしないとダメ。いきなりのことが起きたときはマジで、10年後のことなんて考えられもしないですよ。僕はパニック障害になって一時期、何もかもがどうでもよくなっちゃいましたもん。「明日をビビって今日動けないぐらいだったら、明日が来ないと思って今日動いたほうがいい」。それが今回得た教訓です。 ――いい言葉ですね。 瓜田 だから僕はいま、自分の本がとにかく売れてほしいんです。名前を売りたいからでも、派手に遊びたいからでもない。シンプルにカネがほしいんです。何かあったときのためにいまからカネをためておかないと危ない、っていう考えです。僕や嫁が医者の世話になるかもしれない老後のことも考えて、いまから貯金をしておきたいんですよ。 ――瓜田さんの発言とは思えませんね。 瓜田 ぶっちゃけこのトシになると、もうムチャはできないですよ。保険をかけちゃう。若いときは考えもしなかったけど、健康あっての幸せです。認めますよ。「瓜田純士は丸くなった」と。尖ったふりはしたくないですもん。痛いものを痛いと言えない世界、怖いものを怖いと言えない世界にいたから、丸くなったと素直に言えるいまはとてもラクです。
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――さきほど「弱いのに新宿のアタマになってしまった」とおっしゃいましたが、弱さを自覚したのはいつですか? 瓜田 この際だからはっきり言いますが、僕はガキのころからタイマンが苦手だったんです。なんでかというとガキのケンカなんてジャンケンと一緒で、どれだけコンディションが良くても気持ちで勝っていても、負けるときは負けるんですよ。僕は背が高かったけど、タックルを食らって倒されたりして、「あれ? なんでこんなチビに?」っていう相手にも、けっこう負けたり苦戦したりした。タイマンは不良の見せ場で、ギャラリーが見たいのはきれいに勝つシーン。でも、なかなかきれいにはいかず、たいていゴチャゴチャになるんです。で、ゼェゼェ息切れしている間に先輩の止めが入り、「純士が押されていたな」と言われたり、仲間からも「瓜田はたいしたことない」と思われたりしちゃう。「あれ? おかしいな? もういっぺんやらせてくれ」と言っても、ガキのケンカに2ラウンドはないんです。ある時期そんな感じで負けが続いてしまって、もうタイマンを張るのはイヤだと思い、絶対的に自分が一番ってことを見せつけるケンカのやり方を覚えちゃったんですよ。 ――そのやり方とは? 瓜田 要は「場面」ですよ。手下を使ってめちゃくちゃ怖い思いをさせてから、泣きながらブルブル震えているヤツのもとに、リーダーの僕があとから現れて、威圧感をたっぷり漂わせながら「てめえこの野郎」と言葉でさんざんいたぶるわけです。相手は萎縮して謝るしかない。腕力ではなく、空気感で相手を屈服させるんです。いちいちタイマンを張っていたら負けるリスクがあるから、そういう手をよく使いました。ズルしてでも勝ちにこだわったんです。 ――本職顔負けのやり方ですね。 瓜田 実際、ナメられたくないという思いから本職になった時期もありました。でも、タイマンが苦手というコンプレックスを抱えたまま大人になったら未来がない。そう思って出たのが、第一回のジ・アウトサイダー(編注/リングス・前田日明主催の不良更生を目的とする格闘技大会)だったんです。あれは、大勢の観客の前で行う正真正銘のタイマンでしたから、だいぶ自分に打ち勝つことができた。やっぱ人間、どこかで一度は戦わないとダメですね。 ――そんな出場動機だったとは知りませんでした。 瓜田 調子に乗って出た第二回大会では北海道の青年にボコボコにやられちゃいましたが(笑)、勝ち戦しか知らないヤツはどっかで死んだりしますから、あれもいいクスリです。自分の力を過信しちゃダメ。運だっていつかは尽きます。僕は痛い思いや苦しい思いをいっぱいしてきたから、運がないのかなって思うこともあるけど、その分、嫁との幸せを手に入れることができたからオールOKですね。 * * *
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 苦難を乗り越え、虚飾を脱ぎ捨て、真実の愛にたどり着いた瓜田。街はハロウィンに沸いていたが、午後10時になると「嫁に心配をかけたくないので」と言い残し、家路についた。 (取材・文=岡林敬太)