※2頁目より先、一部の読者にとっては非常にショッキングな画像を掲載しています。閲覧は自己責任でお願いします。
今年2月10日、テキサス州で1998年に発生した残虐事件の犯人に対する裁判の判決が下った。被告は29歳の
ドン・コリンズ。

ロビー・ミドルトン。画像は、YouTubeより
犯行当時はまだ13歳だったが、近所からは「悪魔のような子」と恐れられていた。彼に愛猫を殺されたという女性は「何度も、何度も、くりかえし、足で猫を踏みつぶして殺した」「意地悪なだけでなく態度が大きくわがままで、みな関わりを持ちたくないと避けていた」と証言。そのドンが13歳の時に全米を震撼させた事件は児童強姦傷害事件。2011年に被害者が亡くなったため、殺人罪も加えられ裁判は行われた。
13歳のドンが犯したのは5歳年下の8歳の少年、ロビー・ミドルトンだった。
ロビーは8歳の誕生日の2週間前にドンにアナルレイプされ、恐怖と痛みに泣け叫んだ。だが悪夢は終わらない。なんと誕生日当日、口封じを目的に、ドンはロビーを縄で木に縛りつけ、用意していたガソリンをふりかけ火をつけたたのだった――。
■ロビーが亡くなる17日前の告白

やけどを負わされたロビー/YouTubeより
ロビーは生き延びたが
身体の99%に大やけどを負い心身ともに苦しんだ。そして2011年、火傷が原因とされる
皮膚がんを発症し21歳で亡くなった。
裁判では、ロビーが亡くなる17日前に撮影されたビデオが「被害者の証言」として流された。顔面、首、手足など身体のほとんどの皮膚が酷いケロイドでおおわれ、見るにも痛々しい外見のロビーは、唇もケロイドでひきつり腫れ上がっているいるため、やっとのことで言葉を発しているという状態。また、末期がんであることもありとてもか細い声をしていたが、しっかりと「
自分をこのような目にあわせた犯人はドン・コリンズ」だと断言した。

ドン・コリンズ。画像は、YouTubeより
ビデオは事件後から亡くなるまで、ロビーがほとんどの時間を過したガルベストンのシュリナーズ小児病院で撮影され、聞き取り辛い言葉は母親が「こう言っている」と訳した。
ロビーは、
「ドンはボクを捕まえ、犯し、木に縛り、ガソリンを振りかけた」
「ガソリンが目に入りなにも見えなくなったけど、変な感じがして。自分が燃えていることに気づいた」
「驚いて、もの凄く怖くなって、ただただ家に帰りたくて」
「身体を動かし、家に向かって走り出した。何も見えなかったけど、できるだけ早く走った」
「全身に激痛が走っていて、もの凄く痛くて。叫びながら走った」
と証言した。
ビデオは30分あまり撮影されており、後半は検事が母親に退席するよう促した上で、火をつける前にドンが何をしたかを質問。「まず、叩いたり、殴ったりと暴行された」「そして、林の中に連れ込まれて、ボクのズボンとパンツをずり下げて、強姦したんだ」と淡々と語った。

ロビーの父と母「YouTube」より
その後、証言台に立った母親は、家のそばの道で見るも無惨な状態で倒れているロビーを見て心臓が止まるかと思ったと語り、
「
息子はすぐに病院に搬送されましたが、あまりの痛さに何週間も錯乱状態が続きました。誰にやられたの? と聞いても、関係ない近所の子たちや、おばあちゃん、犬の名前まで言って…… 事件後の6ヶ月間は『みんなのせいだ!』って泣き叫んでいたんです。自分の身になにが起こったのか理解できず、支離滅裂なことをつぶやいていました。それほど凄まじいダメージを、心身ともに受けていたのです」
「その後、精神状態が落ち着いてから、捜査員に対してドンにやられたんだ、ドンが犯人だと伝えるようになりました。でも、なぜドンにそんなことをされたのかは理解できず、”どうしてボクをこんな目に合わせたんだろう?”と何度も聞かれました」
と証言した。ロビーの痛みと混乱は続き、事件のことに触れると精神状態が不安定になることから、警察は「精神が安定するまで」と捜査を保留する決断を下したこともあった。
しかし、そうこうしているうちに、ドンはまた少年を強姦するという犯罪を起こし逮捕された。

29歳のドン・コリンズ「DailyMail」より
そしてドンは事件から3年後、
8歳の少年に拳銃を突きつけ強姦した罪で逮捕された。当時16歳だったドンは少年鑑別所に4年入れられるという判決が下ったが、鑑別所に収容されていた他の少年たちに向かって、「オレをなめんなよ。お前らにも生きたまま火をつけるぞ」と凄みまくった。
裁判にはドンと同時期に鑑別所にいたロバート・サンチェスが出廷し、「ドンが無表情で、オレはロビーを焼いたんだぜと言っていた」と証言。一方、ドンのいとこは「ロビーに火をつけたことは認めていたが、自分ひとりでやったわけじゃないと話していた」と共犯者の存在を示唆した。
その後、ドンがロビーの服を自宅に持ち帰って保管していたことも判明。さらに、ロビーの死後、警察は有力な証言を得ることができた。事件当時、ドンと同じ家で暮らしていたヘザー・マリーン・ホワイトという女性が、「
事件があった日の夜、ドンに自分がやったと打ち明けられた」と証言したのだ。
事件当時、ヘザーの母親はドンのいとこと婚姻関係にあり、金がないことから一族は同じ家で暮らしていた。子どもだったヘザーはドンと部屋をシェアしていた。ちなみに、ドンは男児だけに性的欲求を抱くため女児のヘザーには手を出さなかった。
「事件のこと、よく覚えています。
ドンから“早く来いよ!ロビーの髪の毛が燃えてるぜ!”と呼ばれたんです。びっくりして外に出たら、髪の毛どころか全身火だるまになったロビーが走っていて……ロビーは、寒い、寒いと叫び、ドンにやられたとも叫んでいました。あぁ、思い出したくない……」
と真っ青な顔をして証言台で語った。
「そして、その後、ドンから”近所の子と一緒にロビーにいたずらしてやった。ロビーにガソリンをかけて火をつけたのはオレなんだぜ”と自慢げに告白されました。誰か、大人に言わなくちゃと思ったのですが、まともに聞いてくれなくて。挙げ句の果てには、ロビーへのカンパを集めるから大丈夫と言われ、このことは他言しない方がいいのだと悟ったんです。あまりにもおぞましい事件だから忘れたかったし」
と言い、
「でも今はドンの親族とは縁を切りました。ドンはきちんと刑を受けるべきです」と強い口調で述べた。

懸命に生きたロビー/YouTubeより
ドンの弁護士は、「彼が犯人だという確実な証拠はない」と無罪を主張。事件直後にロビーが、「犯人」として大勢の人たちの名前をあげたことを指摘し、ドンだとしても単独でやったわけではないとも主張した。
ドン自身も無罪を主張し、亡くなる直前に撮影されたケロイドだらけの顔のロビーの証言ビデオが流れている時は、モニターを1回も見ることなく涼しい顔で新聞を読んでいた。
2月10日、ドンは有罪となり禁錮40年を命じられた。ドンは、弁護士に対して「40年なら余裕で生きて出て来れる。知識もつけてシャバに出てこられるんだから、悪くないね」とニヤリと笑い、反省する様子は最後まで見せなかったと伝えられている。