「そういえばよく見るな」程度の認識の人が大半。彼女を絶賛するような声は、あまり聞こえてこない。にもかかわらず、テレビには出まくっている。 今年上半期のタレントCM起用社数ランキング(ニホンモニター調べ)では、上戸彩に次いで、杏、桐谷美玲と並び2位にランクインした、モデルで女優の山本美月。最近では波瑠、香椎由宇と“三姉妹”を演じ「プレイバックPart2」を歌うファッションブランド「GU」のCMなどが話題を呼んでおり、前クールの“月9”『恋仲』(フジテレビ系)にも出演の売れっ子だが……。 「正直、上戸彩、杏、桐谷美玲などと比較すると、一般人の認知度ははるかに低い。女性タレントの好感度ランキング(ビデオリサーチ調べ)では『好き・嫌い』ともに2年連続圏外。あんなに出演しても、ほとんど認識されていないのが現状です。明治大学卒、実はオタクで、悪い噂もなくCMなどでは使いやすいのかもしれませんが、広告塔としてはあまりに地味。『GU』のCMでも、波瑠と香椎由宇にしか目がいかない視聴者も多いのでは?(笑)」(芸能関係者) 「日清焼きそばUFO」のCMで山本は保健室の先生を演じ、高圧的な役柄を披露してはいるが「うざい」という意見がチラホラ出ただけで大した話題にはならなかった。CMで覚えてもらえないならドラマ! といきたいところだったが、『恋仲』でもやはり最後まで目立つことがないまま終了。これほどの露出で覚えてもらえないタレントなどいまだかつていないのではないか。 「事務所は別ですが、オスカーの剛力彩芽や武井咲も実際の人気以上にドラマやCMに出まくっていました。視聴者からは“ゴリ押し”と非難されたものの、多くの人が彼女たちを認知したんです。しかし、山本はそれすらもない。このキャラの薄さはタレントとしては致命的ですよ。もともと、“エビちゃん”ことモデル・蛯原友里が卒業して売上が急降下した『CanCam』(小学館)で『第2のエビちゃん』としてかつぎ上げられた山本ですが、当時から『カリスマ性はない』『野暮ったい』という意見が多かった。その“野暮ったさ”がテレビ画面ではより出てるのかも……。『来年は消えてそう』という声も少なくありません」(同) 「モデル→女優」というのはいまや芸能界の成功パターンではあるが、すでに名が売れてしまったタレントも多く、次々と新人も登場する。ネット上で叫ばれている「華のなさ」は、“ゴリ押し”でも埋められないものなのか……。山本美月オフィシャルブログ
日別アーカイブ: 2015年10月19日
芸能界に空前の結婚ブーム到来! 福山雅治フィーバーの裏で離婚危機がささやかれるアノ夫婦
9月下旬から続く、芸能界の結婚ラッシュ。福山雅治と吹石一恵から始まり、それに続けとばかりに多くの芸能人・著名人が結婚を発表。涙を流したファンも多いのでは? さて、今クールはそんな結婚にまつわる裏ネタに加え、謎の巨大新プロジェクト「HIGH&LOW」を立ち上げたEXILEの話題も事欠きません。 それでは、ランキングの発表です。 第1位 「EXILE完全終了」の恐れも……始動した巨大プロジェクトと“総帥”HIROをめぐる警察当局の動きとは 始まる前から大丈夫? 第2位 川島なお美さんの亡がらを前にマスコミ同士の怒鳴り合いが勃発、太田プロと遺族の確執も発覚で…… 合掌。 第3位 坂上忍が“離婚するよ”と断言した金山一彦・大渕愛子夫妻、本人の「冷めてるので」発言も… 坂上忍の結婚はあるの? 第4位 「予想だにしない光景に、思考が完全停止?」中国・レイプ現場を傍観する人々に非難の声 中国怖すぎ 第5位 「まさかあの男が……」吹石一恵との結婚で注目される“ポイ捨て常習”福山雅治の悪癖とは ちゃんと分別しましょうね 次点 『キングオブコント2015』評 審査システムの変化と「物語型コント」の行く末を見る 祝! キングオブコント優勝! 次々点 「クラスでのポジションは……空気」注目の中学生女優・蒼波純は、やっぱり不思議ちゃんだった!? 荒地に天使が降臨!
Hey!Say!JUMP伊野尾慧がなりたい職業に挙げた、やっぱり不思議な回答
<ジャニタレ掲載誌チェック!!>
メンバー全員で出演するコーセーコスメポート「ソフティモ」のCMが話題を呼んでいるHey!Say!JUMPが、にぎやかなそのCMソング「キミアトラクション」を10月21日にリリース! 「オリスタ」10月26日号(オリコン・エンタテインメント)では、この新曲の話をたっぷり語っている。
「キミアトラクション」で印象的なのが、9人全員による「君がNo.1」というセリフが入っていること。通常こういった曲中のセリフはメンバーの誰かが指名されるか、全員分を録音してみてよかったものが使われるケースが多いのだが、今回は全員のセリフが採用されたのだとか。中島裕翔が「オーディション方式だと思っていたから、自分のセリフも入るとわかって、驚いてる人もいたみたいだけど……(笑)」と振ると、岡本圭人が「僕です(笑)。『え、使われるの!?』って」と苦笑いで告白。
地井武男、高倉健、菅原文太が逝き……“名脇役”田中邦衛に「老人ホーム入居」報道
今週の注目記事・第1位 「『下着ドロボー』が『大臣閣下』にご出世で『高木毅』<復興相>の資質」(「週刊新潮」10/22号) 「『暴力団』事務所に出入りの過去がある株成金の『森山裕』<農水相>」(「週刊新潮」10/22号) 第2位 「春画は『わいせつ物』か世界に誇るべき『日本文化』か」(「週刊ポスト」10/30号) 第3位 「役人から詐欺グループまでマイナンバーで悪事を企む奴ら」(「週刊ポスト」10/30号) 第4位 「五郎丸歩 <独占インタビュー> 『「恐怖心」という見えない敵と戦った日々』」(「週刊現代」10/31号) 第5位 「アフリカ大陸を救った『大村智』特別栄誉教授の250億円人生」(「週刊新潮」10/22号) 「宇宙創成の秘密に手を掛けた 京大不合格『梶田隆章』教授のニュートリノ」(「週刊新潮」10/22号) 第6位 「ああ『一億総活躍』という名の的外れ」(「週刊文春」10/22号) 第7位 「田中邦衛『老人ホーム入居』で妻・娘と歩む『復帰への道』」(「週刊ポスト」10/30号) 第8位 「巨人軍『野球賭博』の核心 『勧誘男性キーマン』が初告白120分『僕は巨人・福田に嵌められた』」(「週刊文春」10/22号) 番外 今週の現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! まずは、セクシーグラビアから。現代は「発掘スクープ! 女優たちの午後」で紺野美沙子、原日出子の懐かしいセクシー。毎度おなじみの「美少女 百合沙がいる街」。袋とじが、これもおなじみになった「平凡パンチに載せられなかった禁断の無修整ヘアヌード」だが、だいぶ小粒になった。春日けい、立花りえ、波乃ひろみ、ひろみ麻耶。 ポストは「つちやかおり『妻、卒業しました』80年代アイドルが離婚後初のセミヌード公開」と「1000年に1人の美人妻 恥じらいヌードデビュー 36歳、子持ちファッションモデルのエッチな肢体」。私の好みだと「1000年に1人の美人妻」だな。 記事にいこう。ポストは、「今週も刺激的にやっちゃってます」と煽りを入れる「死ぬまでSEX」シリーズ。今週は「こんな女性器、見たことない」である。 女性の名器といわれるのが「カズノコ天井」と「ミミズ千匹」だが、数千人に1人しかいないといわれる。だが、東京イセアクリニック銀座院・上原恵理院長によると、名器は手術で作り出すことが可能だという。 「膣内にヒルアロン酸を打ち込んで、イボイボをたくさん作ると“カズノコ天井”や“ミミズ千匹”といわれる名器も人工的に作り出すことが可能です」 女性は男と違って、女性器ケアが大変なようだ。生理の日以外でもおりものが出るので「パンティーライナー」(おりものシート)を常に持ち歩いている。 陰毛が多くて、しかもタワシみたいにゴワゴワなので、ハサミでカットすると毛先がツンツンして痛くてかゆいそうだ。こういう女性がやるのが「ヒートカッター」だという。陰毛の先を熱で焼いてカットするもので、先端が丸くなってチクチク感がなくなり、軟膏も必要なくなるそうである。 また、セックスカウンセラーの愛花さんが開いているセックス講習会には、200人を超える女性が訪れたこともあるという。 「おしりの穴を締める感覚はわかるけど、女性器を締めるやり方がわからないという女性が意外に多いんです。そこで、最初はおしっこを止めることで感覚をつかんでもらう。それができたら、頭のてっぺんに向かって女性器を引き締めて、という伝え方をしています」 膣トレは男のためばかりではなく、女性がイキやすくなるためのものでもあるという。いやはや、ご苦労さん。 現代のほうは、「新シリーズ 60歳からの『愛のあるSEX』」。今回は、「命がけで人を愛するということ」だ。 人生の円熟味を増した60歳を超えたからこそ経験できるのが、「愛のあるSEX」なんだそうである。 遠藤孝明さん(62歳・仮名)は、高校1年で同級生になった彼女と、彼女の家庭環境の相談を受けることで親しくなり、そのままセックスへと進んでしまったという。 だが、2人は別々の大学に進学して、生活のリズムや交友関係が変わったことで、彼女とは次第に疎遠になってしまった。 2人は共に結婚して、数十年が立った。定年後の雇用延長の件を打診されたばかりの遠藤さんの元に、同窓会の連絡が入った。そこで彼女と久しぶりの再会をしたが、彼には妻も子どももいる。相手にも夫があり、家庭がある。 だが、焼けぼっくいに火がついた。2人は後でどこそこで会おうと約束して、こっそり待ち合わせてホテルに行ってしまったという。 遠藤さんは、妻を今も愛している。でも、彼女への想いとは種類の違う愛だと言っている。 「私は60を過ぎて、初めて本当の愛を知りました」 なんだかな~。よくある、同窓会で久しぶりに会った男女の不倫話のようだね。 どちらも「超マンネリ」感が横溢しているが、36歳の美人妻の分だけポストの優勢勝ちにしておこう。 さて、今週の第8位から。巨人軍の野球賭博“事件”を文春が大きく扱っているが、どうも話がわかりにくい。簡単にまとめると、巨人軍に所属している福田聡志投手(32)と笠原将生投手(24)が、野球賭博をやっていたことが発覚したと巨人側が発表し、NPB(日本野球機構)に告発したのである。 文春は、この疑惑の渦中にいるA氏にインタビューしているが、A氏は40代で、税理士を目指して愛知県内の大学院に行っている人物だという。彼は知人の紹介で笠原に会い、ギャンブル好きということで意気投合した。ゴルフや麻雀をやるようになり、今年になって笠原が福田を連れてきた。もちろん福田もギャンブル好きで、借金も相当あるそうだ。 巨人側の説明では、福田はAから野球賭博に誘われ、全国高校野球選手権大会の複数の試合に賭けたが、大損した。Aから「遊びだから、プロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、また賭けたが負けて、百数十万円の損となったそうだ。 Aは、そのカネを取るために福田のいる、ジャイアンツ球場へ行ったら法務部の人間が出てきて、こちらで確認して電話すると言われたという。だが、Aには連絡なしで5日後に突然、球団発表となったのだそうだ。 これを読む限り、笠原は野球賭博常習者と思われる人間と付き合っていたし、福田が野球賭博に手を染めていたのは間違いない。だが福田は、今季一度も一軍での登板はないから、69年に西鉄ライオンズの永易将之投手が八百長試合に関与していた「黒い霧事件」のような大事件にはならないのではないか。 では、なぜ巨人軍は、クライマックスシリーズを控えたこの時期に公表したのか? 「福田に連なる人脈のなかに、球団と暴力団との接点とみられているパ・リーグに所属した四十代の元外野手がいる。彼は野球賭博や裏カジノで有名な山口組弘道会系の有力組織『稲葉地一家』の最高幹部と個人的に親しい間柄だという」(文春) まだまだ広がっていくのか。この事件の進展は、予想がつきかねるようである。 ところで東芝やVW、三井不動産と旭化成など、大企業の不正が次々に明るみに出ているが、現代は巻頭で「大企業のトップ13人が実名で明かす『東芝&VW事件』私はこう見る」という特集を組んでいる。 その中で、私には納得できない発言があるので紹介しておきたい。 ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人社長などを務めた新将命氏は、「そもそも経営者にふさわしい人材像を多くの人は誤解している」と言っている。そして経営者にふさわしいのは、次のような人間だというのである。 「『能力はあるけど理念や倫理観がない人』と、『能力はないけど理念や倫理観がある人』のどちらが経営者として優れているかといえば、実は後者です。能力は経営者としての経験を積めばおのずとついてくる。片や、理念や人間性は、その人の生きてきた証だから、一朝一夕には獲得できない」 言わんとしていることはわかるが、能力が経営者の経験を積めば、おのずとついてくるというのはどうだろうか? 私はちっぽけな週刊誌編集部を率いたことがあるだけだが、能力は生まれ持ったものか、その人間が相当な努力をして磨いてきたものである。編集長になってから統率力や、編集部がどうあるべきかという理念や倫理観みたいなものは取得できるが、能力はダメだと思う。 今回の不祥事を起こした企業に共通しているのは、責任の所在をハッキリさせなかったことや、それを上に言うことができなかった組織に問題があったのだし、そんなことはどの会社にでもある。 ということは、これからも同様の不祥事が次々に起こるということである。大きな組織は、頭からも尻尾からも腐るのである。 私は、田中邦衛(82)という役者が大好きだ。『北の国から』(フジテレビ系)の黒板五郎役は絶品だったが、若大将シリーズの青大将や高倉健との網走番外地シリーズなど、名脇役という言葉がこれほど当てはまる人はいない。 もう40年近くになるだろうか、雑誌のグラビア撮影のために京都のイノダコーヒーで待ち合わせ、京の町をブラブラしながら一日話を聞いたことがある。ボソボソとした話し方、時々熱くなるとツバを飛ばしそうになるところは、スクリーンそのまま。高倉健さんのことを語る時は、優しい目がうれしそうに大きく垂れ下がった。 多くの人間をインタビューしてきたが、この時ほど温かいものに包まれるような雰囲気の中で話を聞いた経験は、その後もない。 田中は麗澤短期大学卒業後、中学の代用教員を経て、俳優座養成所の試験に3度目で受かった。俳優としてスタートを切ってからは順風満帆そのものだった。 彼の姿を久々に見たのは2012年8月、『北の国から』で共演した地井武男のお別れの会だった。 今年6月に『北の国から』のプロデューサーだった恩人の葬儀に参列しなかったことから、田中の健康不安説が再燃していた。 ポストによれば、「現在、田中は介護付き有料老人ホームに入居している。月額利用料は家賃に食事、管理費等を含めて20万円超と、その地域の相場を考えても一般的なもので、有名俳優が入居する施設としては決して豪華なものではない」。 田中を知る関係者が、こう話している。 「ホーム内では車椅子での移動が基本。部屋で過ごすことが大半ですが、食堂やホールに顔を出す時は介護士が付き添います。(中略)やはりテレビで見かけた頃より痩せた印象は否めません。毛染めもやめているので白髪も目立ちます。ただ身体的に問題があるわけではありません。気懸かりなのは、最近ふさぎ込みがちなことだそうです」 田中の知人によれば、「地井さんが亡くなった時は本当に落ち込んで、余りの憔悴ぶりに(高倉)健さんが自宅に電話をかけて気遣ったほどでした。でも、その健さんも昨年11月に亡くなり、続けて親交のあった菅原文太さんまで逝ってしまった。最近の邦衛さんが、精神的にも肉体的にも相当参っているだろうことは容易に想像できました」 年齢的なものより、精神的なもののほうが大きいのであろう。田中の奥さんは、本人はしっかり足を治してから帰ってくると言っていると話し、気弱になっているところは微塵もないというが、心配である。地井の葬儀の時、田中が呼びかけたように、こう言いたい。 「クニ兄、もう一度スクリーンで会いたいよ」 第6位。アベノミクスは第2ステージに移る。「一億総活躍社会」を目指すと安倍晋三首相は9月24日夕方、自民党総裁会見でこう語った。 文春は、この時代錯誤も甚だしいスローガンは、いったいどこから出てきたのだろうかと報じている。 参院での、安保法案審議の最中のことだという。 「お祖父さんの岸信介さんだけではなく、次は池田勇人さんになってください」と、谷垣禎一幹事長が安倍首相に進言したのだそうである。 高度経済成長を実現した、池田首相時代の「一億総中流」からヒントを得たようだ。秘密裏に話は進められ、一億総活躍担当相に指名された加藤勝信氏がこのスローガンを知ったのは、9月24日午前のことだそうだ。 一億総活躍社会を実現するために掲げたのは、 【1】GDP(国内総生産)を600兆円にする 【2】希望出生率を1.8% 【3】介護離職ゼロを目標にする という新しい3本の矢だった。 しかし、GDP600兆円という数字に、経済同友会の小林喜光代表幹事ら財界の重鎮から早速、ありえない数字だと痛烈な批判が飛び出した。そして、アベノミクスを根底から吹っ飛ばしかねない数字が、中国から発表されたのである。 「中国の国家統計局が19日発表した2015年7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価の変動の影響をのぞいた実質成長率が、前年の同じ時期より6.9%増えた。6%台となるのは、リーマン・ショックの直撃を受けた09年1~3月期以来、6年半ぶり。前期(4~6月期)から、0.1ポイント減速した。市場の成長率の事前予想は、6.8%程度だった。1~9月の累計の成長率も6.9%となり、中国政府の15年の成長率目標の7.0%を下回った」(10月19日のasahi.comより) 中国経済が、世界の予想通り急速に減速してきた。安倍首相の口からでまかせの数字を吹っ飛ばす中国バブルの崩壊が、現実のものになってきているのである。早く安倍首相は辞めたがいい。 第5位。新潮がノーベル賞を受賞した日本人2人の人生と、その意義を特集している。 「アフリカ大陸を救った男」としてノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)は、その功績はもちろんだが、テレビなどで伝えられる大村氏所有の豪邸、美術館、温泉、そば店が話題になっている。 なぜそのような資産が形成できたのか? 大村氏の実家は山梨県韮山市で養蚕などを生業とする農家だった。山梨大学の学芸学部自然科学科を卒業した大村氏は、東京の夜間高校の理科教諭となり、後に研究者の道を歩み始める。 27歳の時にお見合いで、母親と同じ名前の文子さんと結婚。これが大きな転機となったという。 氏と親交のある守家勤さんが、こう説明する。 「彼は奥さんに頭が上がらなかった。というのも、彼女の実家は新潟県でデパートを経営していた資産家で、結婚してまだ間もない頃、奥さんの実家が、みすぼらしいところに住んではダメだと、家を買う資金としてポンと1500万円、援助したそうですから」 実家から援助してもらいながら研究者の道を歩み始め、71年に米国の大学に客員教授として赴任。帰国後の74年、北里研究所抗生物質室長時代に、米国の製薬会社「メルク社」とのイベルメクチン(寄生虫病の薬)の共同開発につながる細菌を、静岡県伊東市のゴルフ場近くの土壌から発見するのだ。 この薬が広まった背景には、メルク社が大村さんの同意を得て、80年代後半からWTO(世界保健機構)を通じ、無償提供されたことが大きく関係しているという。 しかも、この薬を含む薬品の開発によって、大村さんはこれまで250億円もの特許料などを手にしている。 新潮は、大村さんを“類を見ない科学者”たらしめているのは、その豪快さだという。250億円のうち220億円を北里研究所に寄付。残った30億円から税金を引いて手元に残った15億円の中から2億円を出して小中高生が高名な研究者から講義を受けられる、「山梨科学アカデミー」を設立した。しかし、2000年に夫人を亡くしている。 「大村先生は奥さまを非常に大切にされていました。他界されたのがよほどショックだったのでしょう。彼女が亡くなられた後、先生は剃髪し、頭を丸められたんです。奥さまの存在がどれほど大きかったのか、改めて気づかされました」(近隣住民) 私もカミさんの実家から援助があれば、もっとましな編集者になっていたかもしれないが……。 先輩研究者から受け継がれてきたニュートリノ研究によって、ノーベル物理学賞を受賞したのは東大宇宙線研究所所長の梶田隆章教授(56)である。梶田氏は、埼玉県東松山市の農家の生まれ。 今回の受賞は、02年に同賞を受けた小柴昌俊東大名誉教授(当時)に続くもの。 「物質をどんどん細く切り刻んで行って最後に残る最小単位は何か。それを突き詰めていく学問です」(中畑雅行東大宇宙線研究所教授) これほどの才能の人でも京都大学に不合格になり、二期校受験で埼玉大に行っている。だが、この説明ではなんのことやらさっぱりわからない。 湯川秀樹博士の弟子である坂東昌子・愛知大名誉教授が、こう解説してくれる。 「核施設を内緒でつくった国があるとしましょう。そこから当然ニュートリノが出るのですが、これを捉えて分析すれば、“あそこにあるぞ”と出所がわかるといった利用法も考えられる」 地球物理学者の島村英紀氏が、こう続ける。 「数年ほどの間に、火山の噴火予知に応用できるかもしれません。噴火というのは、火山の下にある『マグマ溜り』がどんどんせりあがってきて最終的に地上へ噴き出すもの。ニュートリノ観察によって、こういった特定の火山の下で起こっている動きを覗けるようになるのです」 ニュートリノで世界を透視できるというのだ。よくわからないが、人類の平和に役立つ発明や発見のようである。 ラグビーW杯日本代表たちは、帰国してからもメディアに追いかけられて大変なようだ。現代が、五郎丸歩の独占インタビューをしている。いわく「恐怖心という見えない敵と戦った日々」。 「寝ぼけまなこで迎えた翌朝、携帯電話がこわれるんじゃないか、と感じるほどたくさんのメールをいただき、SNSでは何度もハイライトシーンが映し出された。それを見て初めて『南アに勝ったんだ。歴史を変えられたんだ』と実感がわき、ベッドの上で熱い滴が止まりませんでした。(中略)僕が大事にする、ゴールキック前の『ルーティン』はお馴染みになりましたが、実はこの大会期間中、自らに課した、新たな『ルーティン』がありました。それは、日記をつけることです。大会前、W杯経験者と、そうでない人がまじってミーティングをしたとき、W杯経験者に過去の体験を聞いても、『覚えてない』と答える人が残念ながら多かった。すごく、もったいないことです。結局、モノを書かないと、感覚でしか記憶に残らない。人生でめったに味わうことができない機会に、感じたことを書き残そう、と決意しました。僕は普段、筆まめではありませんが、帰国前日の12日まで約1ヵ月間、その日あったこと、それについてどう思ったかなど、自由に書くことを続けました。精神的に余裕があるときは、感じたことを事細かく書けますが、ちょうど、南アフリカ戦直前の精神的に苦しい時は、そうはいかなかった。今、読み返してみると、『緊張しすぎて、自分を見失いそうだ』その一言で終わっている日もある。ただ、書き残すことで頭の中が整理され、緊張状態を和らげてくれました。次世代の代表選手などに自らの経験を伝えるとき、何かしらの役に立てるのではないか、と思っています」(五郎丸) あの緊張状態の中で日記を書き続けたというのは、すごいと思う。五郎丸の強さの秘密の一端が、ここにあるのだろう。 今週もマイナンバーについて各誌が報じているが、その多くは批判的である。 ポストは、マイナンバーは犯罪の温床になると警鐘を鳴らしている。ITジャーナリストの三上洋氏は「役所などの公的機関を騙って電話をかけ、“マイナンバーが流出したので登録抹消のために現金が必要”といった現実には起こり得ない状況を説明し、高齢者からカネを騙し取ろうとする事例が全国で報告されています」 捜査関係者もこう言う。 「公的機関の人間を装った人物が訪ねてきて、『マイナンバー導入で自動的に銀行口座も登録されるが、あなたのデーターベースに不備があったので確認に来た』といった話をし、質問票に家族情報などを記入させる手口が出てきた」 別の捜査関係者も、水商売で働いていることを会社に知られたくない女性を狙って、「架空名義のマイナンバーを買わないか」と持ちかける詐欺が出てくる、と言っている。だまされた女性も警察に相談しにくいから、泣き寝入りしてしまう。 総務省、厚労省などのマイナンバー関連予算は、この2年間だけで総額約2,200億円に上るという。 折も折、10月13日に、厚生労働省でマイナンバー制度に関連したシステムの整備・発注を担当する中安一幸容疑者(情報政策担当参事官室室長補佐、45)が、IT関連業者に便宜を図り、数百万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された。 中途半端なままマイナンバー制度を進めれば、喜ぶのはオレオレ詐欺の連中ばかりであろう。 ところで先週、文春の編集長が「春画」を掲載したために3カ月の休養を取らされたことを書いた。今週、新谷学氏から木俣正剛氏に編集長が替わった。木俣氏は知っているが、剛毅な人である。この問題について一言あるかと誌面を舐めるように見たが、まったく触れていなかった。残念である。 ポストがこの件について、識者たちの意見を聞いている。鹿島茂氏(フランス文学者)「『週刊文春』の春画グラビアを問題にする必要は全然ないと思います」、小林節氏(憲法学者)「春画はあちこちで見ることができる。出版物も多数ある。ということは、社会通念上、春画は違法扱いされていない。よって、春画はすでにわいせつではない。そのように考えて問題はありません」 呉智英氏(評論家)は「ポストならいいが、文春なら問題だ」とし、性表現には「(学校の近くにラブホテルは建てられないというような)ゾーニング」が必要で、性表現は自由だが、見られる場所は制限があってしかるべきだという。 ロバート・キャンベル氏(日本文学者)も、「雑誌はいつ誰が見るかわかりません。春画を掲載することで、不愉快に思う人もいると思います。その扱い方には、配慮が必要です」 批判派の意見は、私がヘア・ヌードブームを作り出した頃と変わっていない。「見られる場所を制限しろ」というのは性表現の自由を蔑ろにするもので、ポストはいいが、文春はいけないという「理屈」もさっぱりわからない。 文春が、ジャ-ナリズム雑誌だというのならば(本当はそう思っていないのかもしれないが)、性表現の自由にも堂々と挑戦してお上と一戦交えてほしいものである。 気になるのは、ポストがこう書いていることだ。 「警視庁は春画を『わいせつ図画』だとみなし、本誌を含め春画を掲載した週刊誌数誌を呼び出し、“指導”を行っている。本誌編集長もこの1年間の間に2回、呼び出しを受けた」 その際、以前から春画を掲載してきているのに呼び出しを受けなかったが、警視庁が方針を変更したのかと問うたが、明確な返答はなかったという。 なんら明確な基準を示さず、思いつきのように呼びつけ恫喝するやり方は、戦前から何も変わっていない。権力は、一番手を突っ込みやすいところから入ってくる。 昔、講談社には告訴された時の担当部署がなく、年配の人がひとりでその処理をやっていた時期があった。私が担当した記事が、某女優から名誉毀損で訴えられた。その人は「こんなものは謝って、早くケリを付けちゃいましょう」と言った。私は「こちらの取材に落ち度がないのだから、謝る必要はない」と突っぱねたが、その御仁、「芸能なんかはどうでもいい、政治権力とやり合う時は全力で闘いましょう」と、私を無理やり連れて女優に頭を下げさせ、いくばくかのカネを払った。 それからしばらく後、政治家のスキャンダルをやって3億円の名誉毀損裁判を起こされた。その時はくだんの人は闘うどころではなく、真っ青になってなんの役にも立たなかった。何が言いたいかというと、性表現の自由と闘えないものが言論・表現の自由と闘えるわけがないということである。 ところで、アメリカの雑誌「プレイボーイ」がヌードグラビアをやめるという。ネットなどで過激なヌードが出回っているからという理由だそうだが、われわれの青春時代、輸入された「プレイボーイ」のヌードに塗られた黒いインクを一生懸命消したものだった。 黒いインクも印刷されたもので、いくらこすっても消えはしなかった。チョッピリ残念な気がする。 新潮で、第3次安倍改造内閣で入閣した2人にとんでもない「ウワサ」があると報じている。このスクープに、今週の第1位を捧げたい。 ひとりは、復興・原発事故再生担当大臣に就任した高木毅(59)代議士。彼には「過去に女性の下着を盗んだことがある」というウワサがあるそうだ。 高木氏は当選6回で、安倍首相の出身派閥の細田派に所属し、地盤が原発銀座といわれる福井県敦賀市ということで白羽の矢が立ったという。 だが、初出馬当時から下着泥棒だという怪文書が出回っていたそうだ。 このウワサを初めて記事にしたのは、地元で発行されている「財界北陸」。記者がこう語る。 「高木の“パンツ泥棒疑惑”について記事にしたのは、確か、96年の選挙の時だった。(中略)元々知り合いだった福井県警の警部補に、その噂が事実なのかどうか確認してみたんです。すると、警部補は“敦賀署は高木毅を、下着の窃盗と住居侵入の疑いで取り調べたのは事実。犯行現場は敦賀市内。その後、事情はわからないが検挙には至らなかった”とほとんどの事実関係を認めた」 文春は、当該の被害に遭った家を見つけた。敦賀市内の住宅街の一画にある。 近所に住む被害者の妹は、「こちらが拍子抜けするほどあっさり事実関係を認めた」(文春)そうである。 「被害者は私の姉です。近所のおばさんが、“家の斜め前に車を停めて中に入っていく人を見たけど、知り合いか?”って。通報したのは私だったかな。警察の人が来て、指紋とか取って。でも、教えてくれた近所のおばさんが車のナンバーを控えとってくれたんで、すぐにやったのは高木さんやと分かった。家に上がりこみ、姉の部屋で箪笥の中とかを物色し、帰って行ったようです」 今から30年ほど前。当時、下着を盗まれた女性は20代、高木氏は30歳前後だった。 だが、この「事件」がうやむやになったのは、高木氏の父親の威光があったようである。高木氏の父、故・高木孝一氏は敦賀市議、県議、県会議長を務め、敦賀市長にまでなった地元政界のドンだった。 被害者の妹によれば、当時、姉は福井銀行敦賀支店に勤めていて窓口業務をしていた。そこに高木が客として来て、姉を一方的に気に入ったという。 「だから、やったのが高木さんと分かると、姉は“いややわー。家まで来とったんやー”と言っていました」(妹) 合鍵まで勝手に作っていたという。 「高木氏の行為が犯罪であることは言うまでもないが、少なくともこの件は『立件』されていない」(文春) 「姉が“騒がんといてくれ。通勤め先にも迷惑かけたくない”って。父は“(高木氏の父親の)市長も頭下げてきた”“敦賀でお世話になっとるし”と言ってて、それで、示談っていうか……。それにしてもあんな人が大臣にまでなって、不思議やなーと思います」(妹) もうひとりは、安倍首相の「鬼門」である農水相になった森山裕代議士(70)。暴力団との関係が取り沙汰されているという。新潮の取材には、こう答えている。 「知らんかったとはいえ、暴力団の事務所に行ったことは軽率でした。ただ、個人的な付き合いは一切ありませんので……」 新潮によれば、88年7月。 「事件現場は鹿児島最大の歓楽街・天文館から程近い場所にある、指定暴力団の下部組織の事務所でした。暴力団幹部2人が、当時30代の男性を竹刀などでめった打ちにしたことが分かり、翌年2月に逮捕された。(中略)暴行事件が発生した当夜、森山さんが組事務所1階の応接間に居合わせたことが明らかとなったからです」(地元記者) このとき森山氏は、鹿児島市議会議長の要職に就いていた。この件について森山氏は、当日は友達の社長に呼び出され、くだんの建物に連れて行かれただけだと釈明しているが、トラブルの話をつけたことは認めている。 「森山氏は生粋の農水族議員で、TPP反対派のドンと目されていた。しかし、党のTPP対策委員長に任命されると、一転して反対派の説得に奔走。今回の入閣は大筋合意を受けての“論功行賞”に他なりません。とはいえ、そんな人事で安倍政権の“鬼門”とされてきた農水相が務まるのか、甚だ疑問です」(政治部記者) 下着泥棒に暴力団との付き合い。ウワサ・疑惑だとしても下品極まるではないか。第3次安倍内閣は、出鼻をこっぴどく挫かれたようである。 (文=元木昌彦)『週刊新潮(10/22号)』(新潮社)中吊り広告より
「婦人公論」ひとり暮らし特集に響く、「モラハラ夫の呪縛」と「解放後」に苦しむ女たちの悲鳴
岡田将生、『掟上今日子の備忘録』の世界にマッチする“薄っぺらい男”という魅力
<p> 日本テレビ系で土曜夜9時から放送されている『掟上今日子の備忘録』は、眠ると記憶が全てリセットされてしまうため1日以内で解決できる事件を専門に扱う名探偵・掟上今日子(新垣結衣)が主人公のミステリードラマだ。</p>
「1週間3万8,000円で心の平穏を……」“意識高い系”上海OLの間でプチ出家ブーム到来!?
「宗教は民衆のアヘンである」と説いたのは社会主義思想を確立したマルクスだが、その流れをくむ社会主義国家・中国では、実際のところ、仏教が比較的盛んに信仰されている。中国でお寺などに行くと、日本人よりもずっと熱心にお祈りしている中国人の姿をよく見かける。とはいえ、たいていの人は「商売繁盛」を願っているらしいが……。 そんな中、中国で最もビジネスが繁栄した上海にある玉佛禅寺で、10月15日から21日にかけて、一般市民向けに7日間の短期出家、いわゆる“プチ出家”のコースが開催されたと、上海紙「ホウハイ新聞」が伝えた。108人のプチ出家者が集まり、仏堂で僧侶の話を聞く
このコースは期間中に僧侶の生活を体験し、修行の機会を得ようというもので、募集人員は108人。10月3日からネットで募集したところ、ホリデーシーズンでないにもかかわらず応募者が殺到、たった1週間で定員に。応募者は女性が多く、しかも企業で働くOLが目立ったという。 なぜ上海OLの間で、プチ出家が注目を集めているのだろうか? 「理由のひとつとして、中国は激しい競争社会であることが挙げられます。特に上海のような全国から優秀な人間が集まっている都市では、会社内で息を抜くヒマがない。若くて優秀な女性ほど、仕事に真面目に取り組むあまり、精神的に疲れ切ってしまうのです。そこで、仕事を離れて短期間出家することにより、精神的な安定を得ようとしているのだと考えられます」(上海事情に詳しい、ライターの佐賀沼譲二氏) 今回プチ出家コースを開催した玉佛禅寺は上海の中心部にあり、約100年の歴史を持っている。これまでも夜間に寺を開放して一般市民向けに読経や座禅などを行って好評を博したため、今回、プチ出家コースを開催することにしたのだという。若い女性の出家者もいる。みなスッピンで、メガネ姿の出家者も多い。日々のハードワークに疲れた?
全7日間のうちの5日間は朝5時半に活動が始まり、夜8時半に終了。寺院にいる150人の僧侶たちの指導の下、朝晩の読経、労働、写経、座禅、托鉢などが行われる。寺院内の宿舎に寝泊まりし、出家中は特別な事情で許可を得ない限り、寺の外に出ることは許されず、ひとりでの活動も禁止。寺が支給する修行服を着用し、無言を貫かなければならない。 このプチ出家に参加する費用は、7日間で2,000元(約3万8,000円)。これは、修行する気もない人たちに寺を無料の宿泊・食事施設として悪用されないための措置で、集まったお金は慈善事業に寄付されるという。予想以上の人気ぶりで、応募締め切りに間に合わなかった人が多かったため、玉佛禅寺では定期的にこのプチ出家コースを開催することにしたという。 経済の成長スピードが減速し、先行きが見えにくくなっている現在の中国。精神的な安定を宗教に求める人が、これからもっと増えてくるかもしれない。 (取材・文=佐久間賢三)「止語」の札。出家中は読経以外、口を利くことはできない
バンコク爆破テロ後、それでも夜の世界で生きる女性達の姿。
今年8月、タイの首都バンコクで、相次いで爆破テロが発生しました。現場となったエラワン廟は、繁華街の中心に位置し、現地の方や観光客が訪れる賑やかな場所でした。そのため多数の犠牲者が発生、事件は世界中で大きく報道されました。既に容疑者は何名か逮捕され、現地はだいぶ落ち着きをとりもどしているとされています。
バンコクは、物価は日本の約3分の1、東京から飛行機で7時間程度とアクセスもいいため、海外旅行先として日本人に馴染み深い都市です。実際に年124万人ほどの日本人が訪れているそうです。
そんなバンコクは、世界の中でも性産業が盛んな都市の一つでもあります。各産業形態は、様々な言語や文化に対応可能で合理化されたシステムと共に機能しています。関わっている人数もかなりのもので、一説によると40万人以上の性産業で働く女性がいるとされています。
これだけの規模となると、性産業だけでも相当量の外貨獲得を担っていることは事実で、タイを考える上で、無視することは不可能な産業に事実上なっています。
何らかの社会的不安定というものは、まずアンダーグラウンドと呼ばれる世界に影響を与えるものです。今回の爆破テロもまた、バンコクの夜の世界に大きな影響を与えているかもしれません。そこで8月29日に現地に入り、バンコクの夜の世界に生きる人達が今回の爆破テロ事件をどう認識しているのか取材を行ってきました。
◎政治とは無関係に生きる夜の世界の女性たち
現地では何名かの女性からの声を聞くことが出来ました。まずは女性たちの声を簡単に紹介します。
女の子A
「今回のテロのことは流石に耳に入ってきたけれど、実際に自分たちにどのような影響が起こるのかはよくわからない…。怖くないわけじゃないけど、目の前にある仕事以外に考えられない」
女の子B
「ちかくで爆弾が爆発したことは聞いたけれども、だれがなんでやったのかなんてわからない。バンコクでは、そういうクーデター(?)みたいなこととかに関わっている一部の人はわりとみるのでもう慣れちゃった。現場を見に行くなんてしないです。家とここ(仕事場)を往復するだけの毎日ですよ」
女の子C
「私達の生きてる世界は同じバンコクだけど別の世界なんです。世の中の動きに関心はないかな。。仕事をこなすだけ」
しかし、数名の女性の声を業界の代表として紹介できるほどバンコクの夜の世界に関わる女性の数は少なくはありません。そこで女性たちだけでなく、より踏み込んで、現地で業界全体の空気感を把握している存在にも取材を行いました。
あまり知られてはいませんが、バンコクには日本人観光客に対応するため、日本人の客引き&案内係が働いています。この記事では、客引き&案内係を務めているH氏からの情報と、私の知人であり世界のアンダーグラウンドな現場を取材しているジャーナリスト東海林裕士氏から聞きだした話を中心に記事を書きたいと思います。
Q:テロ後、繁華街や、闊歩していた外国人観光客に何らかの影響はありましたか?
A:(H氏)
テロ後数日は、軍隊の介入し、手荷物検査などが行われるなど繁華街も物々しい雰囲気となっていました。しかし2~3日後には、外国人の姿もすぐ戻ってきた印象があります。
A:(裕士氏)
何度もバンコクを訪れる外国人観光客にとっては、バンコクで何らかの政情不安が起きていることはもはや日常の一部として認識しているようです。数年前から、繁華街の中心にある警察署前で座り込みなども日常的に起きていますから、そうした認識が生じているのは、不安定を日常化させている影響かもしれません。
Q:バンコクの性産業に従事している女性はどのような背景をお持ちの方が多いのですか?
A:(H氏)
現地の方ですと、地方から仕事を求め出てきた子がほとんどではないでしょうか。カンボジアやマレーシアから出稼ぎできている女性も全体の3分の1程度います。国外からやってくる女性は、より稼げる環境を求めバンコクを選んでいます。業界内には海外の出稼ぎ労働者でも働けるようしくみが存在しており関わることのハードルは年々低くなっていると感じます。
A:(裕士氏)
残念ながら途上国では人身売買による売春斡旋が横行している現実があります。ところがバンコクにおいては少し事情が異なっています。
バンコクの性産業においては、強制されて仕方がなく働いているというより、とにかく仕事をし、収入を得て現状を変えていこうとしている、そういったモチベーションの女性は少なくありません。売春の是非など考えなければいけないことは山積していますが、実際手段として合理的に利用している方が多数派となっていることは確かな事実です。
クーデター等の不安要素は有りますし、政治への不満もあるかもしれません。しかしそれでも、今日を、明日を生きていくために彼女たちは毎日必死で働いている。そのように感じます。
Q:ここ数年でバンコクの性産業における動向になにか大きな変化はありましたか?
A:(H氏)
バンコクの経済的な発展とともに、夜の仕事を行う理由が、食うための理由から、おしゃれや、物欲的なものにシフトしていることを感じます。勿論、動機が貧困と無縁になったわけでは決してありませんが、物質的な欲求や、海外からもたらされる文化などが価値観に影響を与えていることは事実です。
A:(裕士氏)
今、バンコクの性産業に従事している女性の殆どがスマホを使用しています。そして、驚くほどLINEの普及率が高い状態にあります。日常的な友人たちとのやりとりだけでなく、仕事の連絡やツールとしてLINEが活用されています。バンコクはWifi等のネット環境がかなり安定していて性産業においてもモバイルの活用は一般的です。情報化社会がアンダーグラウンドのあり方を変化させているのは日本もバンコクもおなじです。
Q:慢性的に繰り返されているクーデターやテロは夜の世界で働く女性に不安を与えていますか?
A:(裕士氏)
たしかに近年のバンコクは都市開発が進み、ネット環境も圧倒的に整備されスマホやLINE文化などは普及してきました。情報の非対称性は薄まりつつ有りますが、殆どの夜の世界に生きる女性は現在タイが政情的不安定にあることや、その理由について把握していないというのが現実です。
しかし、今回のテロは繁華街近くで発生したために、事件をきっかけに、国内の政情不安等を認識した女性もちらほらでてきています。そういった意味では2014年のクーデターに比べ影響があった気がします。しかしテロを理由に仕事を休みたいと考える女性は少数派です。テロがあろうと、彼女たちは今日の稼ぎを得るための手段を止めるわけにはいかないようです。他の選択肢が乏しいという重たい事実がのしかかっています。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バンコクの現状については、時間をかけより踏み込んだ取材を行いたかったと思いますが、短い時間でも取材を通し改めて確信したことがあります。
本当の「アンダーグラウンド」と呼ばれる世界に生きている人は、国や社会、政治の大きな流れへの不満を露わにしたり、国のリーダーにモノ申すことは行わないということです。今日の収入をどう確保するか? 今日をどう生き抜くか? それこそが最も重要なことだと考え日々を生きているからです。
そして、このスタンスは日本においても全く同じと感じます。
最近数カ月、国内では安保法案関係のデモが盛んでした。しかしながら日本の夜の世界に関わっている方々がデモに参加したり、安倍政権への不満を口にすることがほぼ皆無だったことは僕の立場だからこそ認識できている事実です。彼女たちもバンコクの夜の働く方々同様、現状に大なり小なり、なんらかの生きにくさは感じています。しかし、愚痴っても現状は変わらないということを一方で認識しているのです。
現状を受け入れて、今、具体的にやれることを淡々とこなすしかない。社会的困難を抱えている人たちの生き方は日本でもバンコクでも同じでした。改めて(政権やデモなど)政治的な領域が決して万能ではないのだと思い知らされます。
どのような局面であれ、困難を抱えている方を支えるためには、社会全体の大きな流れに働きかけるだけでは足りません。対処療法になったとしても、
立場を受け入れたうえでの相談機会づくりや、
個別の困難に対し制度の利用を薦めるなどの支援、
孤独を防ぐ場作り等、
こうした、“一隅を照らす活動”を行うことは避けることは出来ないのです。
角間惇一郎(かくま・じゅんいちろう)
1983年新潟県生まれ。一般社団法人GrowAsPeople代表理事。夜の世界に関わる女性のセカンドキャリアに関わる課題をデザイン的に解決する試みを行っている。URL: http://growaspeople.org Twitter: @kakumaro
どこが国民的番組!? 『紅白歌合戦』司会を断ったタモリが奥底に抱く“不信感”とは……
今年の『NHK紅白歌合戦』で総合司会のオファーを受けていたタモリが、NHKに辞退の返答をしていたことが18日、分かった。現在『ブラタモリ』『タモリと鶴瓶』『NHKスペシャル 巨大災害』など同局の多くの番組に出演し、司会の安定感や話題性からNHKも紅白出演を熱望していたようだが、思いは届かなかった格好だ。 タモリは32年前、紅白の総合司会を務めたこともあり、近年の積極的なNHK出演を考えれば、司会オファーの時点で「今年の紅白はタモさん」と確信していた人も多かったのではないだろうか。実際、NHKもかなりの手ごたえを感じていたらしい。なぜ断られてしまったのか。 「『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了して以降、タモリは奥様とのゆったりした生活を満喫しているそうです。もともと料理上手で、時折訪れる旧知の芸能人に手料理をふるまうことも多いんだとか。最近の出演番組も『ブラタモリ』を筆頭に『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)など、自身の趣味に沿う番組を選んで、自分の時間もしっかり確保しているように思えますね。大みそかは、家でゆっくり過ごしたいのでは?」(芸能記者) ネット上では「タモリなら視聴率取れただろうに」「タモさんじゃないなら今年も見ない」「楽しみだったけど、タモリらしい」など寂しさを感じるコメントが散見されている。ただ、タモリが紅白司会を辞退した理由の奥底には、『NHK紅白歌合戦』に対する“不信”があるのではと記者は続ける。 「『笑っていいとも!』に関しても、終了前の数年はスタッフがやる気をなくして“タモさん頼み”になってしまったことを悔いているらしく、その後の番組選びは慎重になっている様子。昨年から約1年放送されて好評を博した『ヨルタモリ』(フジテレビ系)に関しても、慰留するスタッフの提案をかたくなに固辞しました。それもまた、フジテレビの“内輪”な盛り上がりに嫌気がさしたのが理由とされています。『紅白』に関しても、今や全盛期の“国民的番組”としての地位はほぼなくなりつつあり、一般人の目からもNHK“だけ”が勝手に盛り上がっているように映る。タモリ自身、昨年のような審査員ならまだしも、司会としての出演がプラスにはならないと判断したのかもしれません。紅白に出たことで、翌年からやりたくもない仕事が殺到するのも本意ではないでしょうしね」(同) これまで、テレビ界に多大な貢献をしてきたタモリの今回の辞退を責める人は少ないだろう。だが、NHKとしてはこれからが大変だ。 新たな司会者をイチから探さねばならない上、「タモリ辞退」で多くの視聴者の期待感は大きく下落してしまった。ここから挽回して、日本を代表する年末番組としての価値を示すのは難しいのではないか。今年は特にヒット曲に乏しい年ともいわれており、例年にも増して味気ない構成になってしまう気がしてならない。タモリ読本 (洋泉社MOOK)






