木下優樹菜「これからも言いたいことを言う」何度炎上しても失陥しないタレント価値

 14日に都内で行われたシューズブランド・Kicker's新店舗オープン記念イベント「父の日 家族でEnjoy&Choice!!」に、モデルでタレントの木下優樹菜(27)が出席。夫でお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史(44)と愛娘・莉々菜ちゃん(2)と共に登場した。親子3人でのイベント出演は初。  木下は“理想の夫婦”と賛辞を受けることについて「狙ってない」「言いたいことも言っているし叩かれることもあるけど、叩かれるのも聞こえないくらい支持してくれる人が多いので、これからも言いたいことを言っていく」とコメントしていた。  言動が度々炎上している木下だが、藤本によると「最近はママになって強くなった。5年前くらいはすぐカチンときていたのに、誹謗中傷が“意に介さず”になった」らしい。当の木下は「インスタ(Instagram)とかを、わざわざ見て叩いてくる人のためにやっているわけじゃない。明らかに大好きって言ってくれる数のほうが多いからそっちを大切にしたい」と、アンチ上等の姿勢を示した。  木下が「カチンときた」ことに端を発するネット炎上は多い。最近では、テレビ出演時に「夫に馴れ馴れしくタメ口を使ってきた一般人に『つか、お前こそ誰だよ!』『お前の名前一生忘れねぇから!』と言い返した」というエピソードを明かし、「これが母親が使う言葉?」「子供に悪影響」と批判が殺到していた。また以前、娘の育児に関して「悪さをしたら泣かせないと気が済まない」と明かした際にも「虐待もどき」「我が子相手でも優位に立ちたいの?」と否定的な意見が続出。インスタ上ではUPした手料理写真を巡って、読者と喧嘩もしていた。  以前から「言いたいことを言わなきゃ気が済まない性格」を公言しており、今回のイベント出演でもそのスタンスを強調していた木下。女子高生・女子大生の動向調査・研究機関「GIRLS'TREND研究所」の意識調査で、「理想の母親」ナンバーワンに選ばれるなど、特に若い世代からの支持が強いのは、出る杭は打たれる傾向が強い同調社会で「我が道を行く」彼女の言動が痛快だからだろう。木下に限らず、人気者にアンチはつきもので、彼女の行動が気になって逐一SNSをチェックしてしまうアンチはすなわち彼女の熱心なファンとも言える。自身の言動に賛否両論盛り上がることは、結果的にタレント価値の高さにつながる。 意図的に炎上騒動を巻き起こしているわけではないだろうが、タレントとしての需要がなくなるということは、アンチが増えることではなく世間からの関心がなくなることだと彼女は理解しているのかもしれない。 (シュガー乙子)

前科7犯、借金50億、7,000人の女の脚の付け根を見たAV界の帝王! 村西とおるがエロスを語り尽くす!!

 4日、AV監督・村西とおる主催のトークライブ「村西とおるのナイスな夜 ~エロスとは何でしょう~」が新宿ロフトプラスワンで行われた。  前科7犯、借金50億、7000人の女の脚の付け根を見た、AV界の帝王と言われる村西監督が“エロス”について語るとあって、会場は150人を超える村西ファンの熱気であふれた。  また、ゲストには荒井美恵子、玉袋筋太郎、中村うさぎ、宮台真司、という豪華な顔ぶれが出そろい、TVや雑誌では見聞きすることのできない、このイベントならではの貴重な話が飛び出した。  今回は、そのイベントの模様と、村西監督ご本人の貴重なコメントをお届けする。 ■野外セックスにおけるエロスについて  まずは舞台上にトレードマークのブリーフ姿で村西監督が登場し、元ギリギリガールズの荒井美恵子とお笑い芸人・玉袋筋太郎を招く。  そして、村西監督はこう切り出す。 「お二方、変わった所でおセックスをしたことはありますか?」  この質問に荒井は「車の中で……話すのは、結構、恥ずかしいですね」と告白。  次いで、玉袋はカーセックスのエピソードを披露した。 「車の中といえば、僕、窓に濃紺のスモークのついた中古のセンチュリーに乗っていたんです。その車に女性を連れ込んで、新宿のタイムパーキングでイタしていたんですよ。すると、そこは街宣車を止める駐車場だったらしくふと外を見ると、周りをすべてイカつい車に囲まれていました。ドキドキしながらコトを済ませて、外に出ると街宣車の兄ちゃんが『お前、いい車乗ってるな』と話し掛けてくるんです。心臓はバクバクですよね。ロフトプラスワンからすぐそこの所です。貴重な体験でした」  さらに自らの体験談として、村西監督は、駅弁体位(立った姿勢の性交体位)の有効活用を説く。 「ホテルの部屋で駅弁をただイタしているだけでは、それほど興奮しないですね。女性を抱き抱えたまま、ラブホテルのロビー、廊下を疾走する。皆さんも1回やってみてください。女性はすごく燃えますよ」  過去に村西監督は、撮影のため、横浜ベイブリッジを駅弁体位で横断したことがあるという。だが、神奈川県警の本部長直々に呼び出され、そのAV作品はあえなく途中で販売中止となってしまったそうだ。 ■興奮するシチュエーションと、性交後に女性に掛ける言葉は!?  ゲストトーク後半では、作家・中村うさぎ、社会学者・宮台真司が登場。うさぎは、イギリスの小説『チャタレイ夫人の恋人』を思わせる下賎な男との性的妄想を繰り広げる。 「私の考えるエロスは、差別というシチュエーション。私がお城のお姫さまで、相手はイケメンだけど、庭でバラの苗を植えているような下人。その男がエロい目で私のことを見てきて、最後はバラ園の中でヤラれちゃうみたいな(笑)」  一方、宮台は最近、流行しているNTR(恋人や妻を寝取る男、もしくはそういった「寝取られ展開」の略語)を数十年前から実践していたと語り、その時に使用していたという最高の口説き文句を披露した。その言葉は「君とベッドにいるなんて夢みたい。夢の中で不倫をして、罪になる?」だそうだ。  村西監督は、宮台のその言葉を絶賛し、自身が女性に対し、日常的に使う魔法の言葉を伝授する。 「コトをイタした後にじっと女性の目を見て、『ありがとう。スゴく良かったよ。ありがとう、ありがとう』と言います。すると相手の女性が私とセックスしたことを『失敗したなー、この男の男根は浅いし、届かないし』と思っていても、『ありがとう』の言葉ですべてがうまくいくんです。私は今でも女房に言います。『ありがとう』が言える男にならないといけません」  最後は、中国人のセクシー歌手・夕飯ちゃんによるテレサ・テンの名曲『つぐない』の生歌披露や、会場のお客さんへのプレゼントもあり、イベントは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。 ■村西監督の生コメント&佐川一政のオカルト話も!?  イベント終演後、村西監督に直接お話を伺った。 ――今回のイベント開催のきっかけ、意図について教えてください。 村西:以前、「withnews」というニュースサイトで、エロスに関するインタビューを受けたんですね。すると100万件ほどのアクセスがあったんです。その時に、エロスというのは、それほど皆さんに興味を持ってもらえる分野なんだと再認識しました。そこで、AVという面ではなく、言葉でエロスを探っていく場を作りたいと考え、今回のイベント開催に至りました。 ――3時間の長丁場でしたが、途中で帰られるお客さんはいませんでしたね。 村西:そうですね。お客さまはまるで宝くじの発表会に参加しているような目で見てくださって、ステージに上がっている立場としては非常に光栄でしたね。 ――最後にトカナ恒例の質問となっている、監督の身の回りで起きた超常現象について教えてください。 村西:「パリ人肉事件」の佐川くん(佐川一政)の撮影をしているときでした。佐川君が女性にインサートしようとしたその瞬間。彼のペニスの根っこの部分がピンポン球みたいに腫れあがって、インサートできなくなっちゃった。私は、食べられちゃったオランダ人女性の霊が降臨してきたのかとびっくりしました。撮影を中止して、すぐさま撤収。慌ててその宿から逃げ帰ってきました。私にとって忘れることのできない思い出です。  さすが監督、オカルト話もナイスですね!  AV界の重鎮・村西監督が多彩なゲストと共にエロスについて語る、同イベントの第2回が8月上旬に開催予定。生涯現役を貫く村西監督の無尽蔵な精力に触れたい方は、ぜひご参戦を! (取材・写真=松本祐貴) ■村西とおる(むらにし とおる) 1948年福島県いわき市生まれ。高校卒業後上京し、英会話セット・百科事典のセールスマンなどを経て、裏本販売業で全国のネットワークを築き「裏本の帝王」と呼ばれる。しかし、摘発によってわいせつ物頒布容疑で逮捕。その後AV監督に転身し、ヒット作を連発するも、衛星放送事業への過大投資で、50億の借金を背負い倒産。現在も借金を返しつつ、生涯AV監督を貫く。 ■松本祐貴(まつもと ゆうき) 1977年大阪府生まれ。フリー編集者&ライター。雑誌記者、出版社勤務を経て、雑誌、ムックなどに寄稿する。テーマは旅、サブカル、趣味系が多い。 ブログ〜世界一周〜旅の柄:http://tabinogara.blogspot.jp/

渡辺淳之介×松隈ケンタが語る、音楽プロデュース論「僕らはアーティストより超人じゃなきゃいけない」

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左・松隈ケンタ氏、右・渡辺淳之介氏

【リアルサウンドより】  アイドルグループのBiSが2014年7月に解散した後、仕掛人としてマネージャーを務めた渡辺淳之介氏と、サウンドプロデューサーを務めた松隈ケンタ氏はそれぞれ、ミュージシャンのA&Rやマネジメントを行う事務所WACKと音楽制作プロダクションのSCRAMBLESを設立、タッグを組んで新たな道を歩んできた。そして2015年3月、BiSの系譜を受け継ぐ新たなアイドルグループ・BiSHを始動させ、5月27日にはデビュー作であり1stフルアルバム『Brand-new idol SHiT』を発表。アイドルファンを中心に話題を呼んでいる。8ヶ月前にふたりを取材したインタビュー【BiSの仕掛人、渡辺淳之介×松隈ケンタ対談 2人が別々に起業した理由とは?】では、会社設立の理由や今後のビジョンなどについて語ってもらったが、その後、ふたりの環境はどのように変わったのか。そして、新たなプロジェクト・BiSHやPOPではどのようなプロデュースを行っているのか。6月に移転したばかりのスタジオにて、じっくりと話を聞いた。聞き手は、前回に引き続き編集者の上野拓朗氏。(編集部)

渡辺「ネットに全曲公開したからこそ売れたんじゃないかなって」

――前回のインタビューから8カ月経ちましたが、2人ともオフィスとスタジオを移転して、制作の環境もそうですけど、担当されている案件にも変化がありました。 渡辺:順調……ってことなんじゃないですかね。 松隈:バンドもグループも激変してますけど(笑)。前回は僕がまだLUI◇FRONTiC◇松隈JAPAN(現LUI FRONTiC 赤羽JAPAN)にいた頃で、BiSHをやる話もなかったから。 渡辺:松隈さん! あの壁にかかってるデカいモニター、何ですか? 松隈:ああ、55型やろ。 渡辺:さっき初めて見てビックリしたんですけど、松隈さん、ああいうところにこだわりますよね。 松隈:スタジオって雰囲気が大事だと思うんですよ。例えば、このリハーサルルームの端っこに間仕切りのカーテンがあるじゃないですか。あれは散らかった荷物が隠せるように付けたんです。リハスタって、ギターのケースとか個人の荷物とかすぐに散らかるので、そういうのが目につくとプレイヤーもイラついてくるんです(笑)。だったら隠してスッキリしようと。気持ち良くリハーサルしてもらう。大きいモニターを付けたのもそういうことで、エンジニアやプロデューサーから歌ってる人の様子がよく見えるようにすることで、“今のテイクを気に入ってるんだな”とか“今日は機嫌がいいな”とか、そういう表情がよくわかる。プロデュースしやすいという意味で大きいモニターにしているわけで、見栄じゃないからね(笑)。 渡辺:(笑)でも、あのモニターが松隈さんを表してるなぁと思いました。 松隈:まあ、ちょっとデカいくらいなら、すごくデカい方がいいなとは思うけど(笑)。僕は高価なビンテージギターとかいらないんです。高価な機材を買うんだったら、プレイヤーが演奏していて気持ちいい環境にお金を使いたい。スタジオって普通は巨大なミキサーの卓を買ったりするんですけど、ウチは敢えて買わないという斬新なスタンスなんです。今の若い人たちは大きいミキサーは使わずに、家のパソコンでレコーディングまでしちゃう。そういうところと同じ感覚でありたいというか、“今の機材”でつくることを大事にしているので。 ――それにしても、制作のスピードがめちゃくちゃ速いですよね。BiSHのオーディション告知~音源制作~ライブの流れ、また松隈さんのフェイスブックとか見てるとレコーディングの一連の作業もかなり集中して臨んでいたんじゃないかなと。 渡辺:本当にあっという間でした。今回、アルバムがオリコンのウィークリーで20位になったんです。アルバムってシングルに比べると高くて何枚も買えないから、アイドルは苦戦することが多くて。なので、いきなり20位になったことには驚いたし、しかも全曲ネットで聴けちゃうんですよ。アルバム発売前に「BiSH-星が瞬く夜に」という曲を除いてSoundCloudに全曲アップしていて、今も聴ける。「BiSH-星が瞬く夜に」もYouTubeにアップしてるので、結果的にアルバム収録曲すべてフル尺で聴けるんです。それなのにアルバムが売れたのはすごいなと。もちろん、それで買わなかった人もいると思うんですけど、僕の実感としてはネットに公開したからこそ売れたんじゃないかなって。 松隈:渡辺くんは前からネットで全曲公開したいって言ってて。僕も自分のバンドで以前は無料で試聴とかやってたんです。でも、ファンは買ってくれるんですよね。CDを買わない人は無料でも聴かないだろうし、そういう意味では公開してもあまり変わらないのかもしれないねって話はずっとしていて。 渡辺:メジャーだとできないことも多いんですけど、BiSHはインディーズで初めて出すタイミングだし、失敗してもいいから(ネットでの無料試聴を)をやらせてほしいと松隈さんに話して。松隈さんも最後まで悩んだんですけど、「いいか、淳之介。こんなことして許されるの、俺くらいだぞ」って(笑)。 松隈:怒ってたわけじゃないよ。面白いなと思って。 渡辺:僕がBiSHのスタートアップでうれしかったのは、全曲試聴のおかげで、アルバム発売前の初ライブでお客さんが一緒に歌ってくれたことなんです。“何だこの状況は?”って思ったんですけど、よくよく考えると、何回も試聴して覚えてきてくれたんだなって。 ――今回、そうやって一つ結果を残すことができたわけじゃないですか。ある種、衝動的にやったことが認められたと考えると、その次にどうしようか悩むことはないですか? 「う~ん、う~ん」と頭をひねって絞り出したアイデアよりも、「うぉりゃ!」と勢いでやった方が上手くいったりする……みたいなケースもあるじゃないですか。 渡辺:普段の仕事のスタイルもそうなんですけど、時間をかけてコンセプトを練りに練るというよりは、締め切りギリギリになんとか間に合わすタイプで。言い換えるなら、誤魔化すみたいな(笑)。例えば、何かハプニングが起こったとき、それをどうやって見せようかなってことは得意ですね。BiSHもデビュー前にメンバーが脱退しちゃいましたけど、いろんな人から「脱退も織り込み済みで進めてたんでしょ?」って言われるんですけど、逆にそんなことはできないので(笑)。 松隈:ほんとの事故だからね(笑)。 渡辺:まさかのハプニングだったので。そういう不測の事態があったとき、もしコンセプトを事前にしっかり考えていたとしたら、対応できないと思うんですよね。僕的には「そのコンセプトはズラしたくない!」というのはないので、突発的に起こったことに対して、どう振り切っていくのかが楽しい。問題があった方が楽しいんです。松隈さんもそういうタイプですよね? 松隈:うん。でも、大きい目標はブレないからね。 渡辺:僕が感じるのは、何か一つダメだったときに「もうダメだ!」って諦めちゃう人が多くて、そういうのって残念だなと。「いや、ダメじゃないでしょ!」って僕は思うし、もっとどうするか考えようよと。でも、こう見えて普段から心配しかしてないタイプなので、何があっても動じないっていうのは強いかもしれないですね。

松隈「僕のフィルターを通させてもらってるところが、BiSHらしさになってるかも」

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BiSH

――BiSHに関して、音楽的な方向性は決まっていたんですか? 松隈:今回、渡辺くんから最初に言われていたのは「音のオモチャ箱にしたい」ってことで。BiSの一枚目のアルバム(『Brand-new idol Society』)が、そうだったんですよ。14曲14ジャンル詰めこんで、とにかくハチャメチャにしようと。で、それをもう一回やろうと。ただ、曲をバラバラなものにするというよりは、方向性を一つに決めないでつくっていたところはあります。あと渡辺くんが言ってたのは、シンセを減らしたいと。バンドの生音を活かしたサウンドにしたい。だから、必要最小限の要素しか入ってない。いい意味で音がスカスカというか。その点は結構こだわりました。 ――渡辺さんは松隈さんに「こういうサウンドがいいです」みたいに、いろいろ聴かせるわけですか? 渡辺:楽曲コンペをやるんです。僕が「こういう曲がいいです」って資料用の曲をリストアップして松隈さんに渡して、そこから松隈さんがSCRAMBLES(松隈をリーダーとするクリエイター&プレイヤーのチーム)とか周りの人に声をかけて……みたいな。 松隈:だから、僕の曲が不採用になることも当然あります(笑)。ただ、渡辺くんはみんなの得意なところを活かすタイプだから、例えばジョンスペ(ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン)みたいな曲を渡辺くんが欲しいと言って、そういう曲が集まらなかったとしても、それぞれのクリエイターの良さを伸ばしてくれる。これが他の人だったら、「こいつら違うな」って別のクリエイターに頼んじゃうんですけど、渡辺くんは意見を出しながら一緒につくりこんでいく感じ。 ――BiSのときもコンペはあった? 松隈:ありましたね。SCRAMBLESのメンツも当時とは少し変わってるんですけど、僕の周りの連中だけじゃなくて、バンド仲間とかにも声をかけたりしてました。今回も集まった曲を僕の中で精査して、それを渡辺くんに渡すという感じです。 ――SCRAMBLESのクリエイターたちを見て、以前に比べて成長してるなと感じることも多かったのでは? 松隈:そうですね。田仲圭太はエビ中さん(私立恵比寿中学)や夢アドさん(夢見るアドレセンス)にも曲を書いてるし、井口イチロウは“つばさFLY”っていうアイドルさんからメインソングライター的に起用していただいたり。少しずつ実績が出てきてます。でも、BiSHでは彼らの曲は使われなかったんだけど(笑)、編曲ではそれぞれ参加してるので。 渡辺:あと、今回は制作期間がほとんどなかったので、曲を書き直したりする余裕がなかったですね。 松隈:トラックダウンの日にギター弾いた曲が何曲かありましたからね(笑)。 渡辺:いい意味で時間がなかったことが幸いしたというか、僕はこのアルバムのギザギザした感じが好きです。ソリッドというか。 松隈:いろんな人の曲が入ってるんですけど、すべて僕のフィルターを通させてもらってるところが、BiSHらしさになってるかもしれないです。ボーカル録りは僕が全部やりましたし、最初から最後まで何らかの形で携わってるので。

渡辺「僕は必要悪でいい、ヒールでいいんです」

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スタジオには新しいドラムセットがあった

――ところで、渡辺さんはツイッターとかでのディスりとかは気にならないタイプですか? 渡辺:めっちゃ気にしますよ。僕はずっと褒められていたいタイプなので(笑)。BiSのときは全裸PVだったり、BiSHのときはネットで全曲無料試聴とか、これまでヘンなことばっかりしてきたじゃないですか。BiSのときからよく言われるのは、「楽曲はいいのに、プロモーションはどうなの?」って。そりゃ僕もきれいにプロモーションやりたいですよ。でも、BiSの前にやってたプー・ルイのソロのときに「楽曲いいね!」って言ってきてくれた人はいなかったですからね(笑)。鶏が先か、卵が先かって話にも通じると思うんですけど、これくらいインパクトのあることしなかったら聴いてすらくれなかったでしょって。まあでも、ぜんぜん褒めてくれないです。お客さんも僕のことは褒めてくれないですね(笑)。僕は必要悪でいい、ヒールでいいんです。 松隈:でも、表立って「すごい!」って渡辺くんが持ち上げられるよりは、今の方がいいと思う。渡辺くんがすごいのはみんなわかってることで、わかってる人は表に出してハッキリ言わないんだよ。渡辺くんは「私は偉いんです」みたいな空気を一切出さないところがすごいんですよ。だから、初対面の人に「もっと凶悪な人だと思ってました」と言われたりするし(笑)。「意外と人格者なんですね」って(笑)。 渡辺:あの……ほんとにみんな失礼ですよね(笑)。 ――アハハ。BiSHのメンバーは渡辺さんに対して、どんな感じなんですか? 渡辺:BiSHに関しては、もともとBiSを見てきた子たちなので、僕へのちょっとした尊敬があったりするんです。そこが逆に難しいところでもあるんですけど。BiSのときは完全に言われ放題だったので(笑)。 松隈:でも、レコーディングのときの渡辺くんは、その場の空気を悪くしないようにする天才ですよ。BiSのときもBiSHのときも。レコーディングのとき、どうしてもイライラしてきてしまって厳しいことを言ってしまうときが時々あるんですけど、そんなときは渡辺くんがアホなことを言って空気をつくってくれるので、すごくやりやすい。ただ、渡辺くんが唯一ピリっとするのは、彼のアシスタントが何かミスしたとき。そのときはレコーディング中だろうが何だろうが怒鳴り散らすので(笑)、僕もメンバーも怒りが収まるのを黙って待つしかない(笑)。 ――温厚そうな渡辺さんしか知らない自分にとっては意外な一面です。 渡辺:アシスタントには厳しいです。アーティストがあってこその自分たちなわけだから、僕たちはアーティストよりも超人じゃなきゃいけない。極端な話、「この人、アーティストよりも寝てないんだな」って思われるくらい頑張るのが当たり前だし、アーティスト本人にも「この人、私たちのために死ぬほど頑張ってくれてる」と思ってもらわなきゃいけない。だから、自分本位で何か言ったりしたときは怒ります。疲れて眠たかったので寝てしまって遅刻したとか、相手から連絡が来ないので保留にしてあるとか。これはBiSHのメンバーにも言ってあることなんですけど、口に出す前に自分で一度考えろよと。これでいいんだろうか?って。当然、仕方のないときもあると思うんですよ。でも、それをリカバリーしようとするヤツがなかなかいないので。まあ、わかってもらえないことが多いんですけど(笑)。例えば、電車が遅延して現場に遅れることがあるとしたら、それに対してどれだけリカバリーできるかだと思うんです。ちょっとしたウソでもいいんですよ。「今、電車が止まって閉じ込められちゃってるんですけど、扉をこじ開けて外に出ようと思って!」くらいの話をしなくちゃいけないのに、冷静に「電車遅れてるんで、すみません」みたいなのって違うなと。 松隈:今の話、クリエイターにも通じるところがあるね。例えば「手持ちの機材が少ないんですよ」とか「すべて打ち込みだから、これが限界なんです」って言ってくるのは、やっぱりそういう音なんです。機材足りないんだったら、それを逆に活かしたサウンドにすればいいのにって。カゼひいて声があんまり出ないとか、でも、そういう声でカッコよく録れる方法を探せばいいと思うんです。 ――BiSHのプロジェクトの次はPOPが控えています。こちらもプラニメから引き続き松隈さんが携わっていく感じですか? 松隈:そうですね。基本的にはプラニメの方向性を踏襲しようと思っていて、アルバムで世界観をがっつりつくれたらなと。 ――BiSH、POPの動向もそうですけど、元BiSのメンバーの順調そうな活動ぶりも含めて、改めてBiSを解散して良かったと言える状況と言えるんじゃないですか? 松隈:もし続いてたら渡辺くん、今頃は死んでたよね。忙しすぎて。 渡辺:たぶん、あのまま続けてたら普通のダサいオジさんになってたと思うんですよ。 ――僕はここ3年くらいしか見てませんが、渡辺さん、いい意味でぜんぜん変わらないじゃないですか。年齢を重ねてキャリアを積んでくると、「風格出てきたね」「なんか大物っぽいね」みたいに言われることもあるかもしれないけど、自分の好きなようにやってるからなのか、見た目や雰囲気がまったく変わってない。簡単に言うと“若い”ですよね。それって今の道を選んだからなんだろうなと思います。 松隈:うん、それはあるかもな。 渡辺:僕の中でBISは伝説なんです。でも、BiSHのリリースがあったことで、BiSの旧譜が売れてるらしいんですよ。 松隈:BiSHやPOPのファンになった人は、そのルーツに戻ることができるという。 渡辺:今、BiSが過大評価されてるので、ほめられるのが好きな自分にとっては最高にいい時期であるとも言えます(笑)。 (取材・文=上野拓朗/POKER FACE/写真=編集部)

「柏木由紀と二股だった!?」NEWS手越祐也が“妊娠・堕胎”させた別のAKB48メンバーとは……

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 「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたAKB48・柏木由紀とNEWS・手越祐也のツーショット写真に、双方のファンは大きなショックを受けた。2人の関係はアイドルグループ担当のスポーツ紙記者の間では以前からささやかれており「すでに別れている、過去の話だ」ともいわれるが、実は両者の交際をキャッチした際、手越には並行して付き合っていた別のAKB48メンバーの存在があった。  そのメンバーAと手越については、一部夕刊紙が記事にしたこともあったが、手越はもともとスポーツ紙記者からも「所属事務所から注意を受けても気にせず、複数のアイドルをナンパしていた」といわれるほどのプレイボーイ。複数の女性の影がある中で、マスコミも“本命”を突き止められないでいた。 「あるアイドルに聞いたら、手越は初対面のときに目をじっと見つめてくるんだって。私に気があるのかなって思わせるところから始めるそうだ」と記者。当時はAも軽く遊ばれている可能性が高いとみられていたのだが、事態を深刻にしたのはAの“妊娠・堕胎”説だった。  Aは病気療養のため一時、活動を休止。この際、Aに非常に近い関係者の女性から「病気というのはウソで、実は妊娠したためだった」という衝撃情報が流れた。この女性は本来、タレントのプライベートに関して他言することはない人物だったが、このときだけは「Aちゃんを妊娠させた手越の身勝手さが許せない」と言っていたのだ。 「Aちゃんをはらませたことが発覚した手越は、事務所から呼び出されて大目玉を食らい、Aちゃんの所属事務所からは、今後一切ウチのタレントには手を出さない、と約束させられたそうです」(同)  結局、この件で手越とAの関係は疎遠になり、Aも何食わぬ顔で仕事に復帰。Aが妊娠したかどうかも確証が取れないままだったが、手越とAに関係があったことは間違いなかった。  そして現在、柏木の方が公になったわけだが、文春に掲載されたのは苗場と箱根の旅館で撮影されたという旅行写真。これは合コンの末の一夜というような一瞬の情事ではないことを物語っており、手越が過去に泥酔してのディープキス現場を撮られた元SKE48の鬼頭桃菜や、別に交際相手がいるきゃりーぱみゅぱみゅなどとは明らかに異質だ。  そうなると、手越の本命はAではなく柏木だったことになるのだが、あらためて取材したところでは、やはり両者の関係はすでに終わっている模様。そして、あるテレビディレクターからはこんな話が聞けた。 「北海道のローカル番組で2013年の秋、手越の交際相手として柏木のシルエットとイニシャルを報じたことがあったんですが、それに柏木サイドが激怒し、番組側が謝罪するハメになった。その後、某芸能リポーターは2人の関係がダメになったのを確認してから、情報番組で『交際は絶対にない、ガセネタだ』と言ってフォローしていましたよ。おかげで、このネタを提供した情報源は立場をかなり悪くしたんです」  文春のスクープは本来、総選挙の前に出してもおかしくなかったが、さすがに一大イベントを妨害しないよう、なんらかの裏取引があった可能性がある。それでも、予定していた握手会を中止にするほど波紋を広げた。  手越はほかにも大島優子、峯岸みなみ、北原里英、高城亜樹などのAKB48メンバーとウワサがあったが、こうして見ると、そのプレイボーイぶりは業界中を振り回す、すさまじい破壊力がある。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)

Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、“本命”彼女が発覚!? 瀧本美織と熱愛報道後の「神妙な雰囲気」

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ファンに深読みさせるような日記はダメ!

 6月上旬、一部報道で女優・瀧本美織との熱愛が伝えられたKis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔。本人からは交際報道についてのコメントはいまだ見られないが、今度は新たに“本命”の存在が報じられるなど、再び周辺が騒がしくなっている。

“自称・ドエロ歌手”Soweluの「乳首出してもへっちゃら」発言に「さっさと脱げばいいのに……」と冷めた声

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綾菜との謎の友情もプチ話題に。/Sowelu (@sowelu_) Instagramより
 1月、およそ3年ぶりに活動を再開させた歌手のSowelu(32)が、13日放送の『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演。彼女の“ドスケベ”アピールに対し、冷めた反応が目立っている。  Soweluといえば、2002年に大手芸能事務所・研音からデビュー。06年には、同事務所の天海祐希が主演を務めるフジテレビ“月9”ドラマ『トップキャスター』の主題歌に抜てきされるなどプッシュされていたものの、ブレークには至らず。その後、09年にエイベックスに移籍したが、12年に退社。現在はフリーで活動中だという。  久しぶりにテレビに登場したSoweluは、胸元が大きく開いた衣装で登場。自身を「ドエロ」と称し、「自分の本能を抑えられず、どんどん過激になってる」「手錠で縛られるのが好き」「乳首とか出しても、全然へっちゃら」「後ろからワーオみたいな、ハプニングが好き」と、エロさのアピールに終始。さらに、「ノーブラのまま電車に乗ったら、めっちゃみんなガン見してきた」「高校時代に、わざと透けるように色物のブラをつけて学校に通ったら、痴漢に遭った」という露出狂とも取れるエピソードを披露した。  これに対し、ネット上では「痛々しい」「曲が売れないからって、必死」「そんなに見せたいなら、四の五の言ってないでさっさと脱げばいいのに」と冷ややかな声が相次いでいる。また、「いまいち性癖が見えてこない」「薄っぺらいエロ話ばっかで、ウソっぽい」「特徴のないセクシーアピール」との指摘も。 「Soweluは、『ドM』を自称しながらも『ドMの男の人をひっぱたいてみたい』と言ってみたり、『ドエロ』を自称しながらも、共演者の大久保佳代子や、丸岡いずみが明かしたエロエピソードのほうが生々しかったりと、上っ面の印象。  彼女といえば、11年に俳優の平岡祐太との熱愛が報じられたものの、翌年5月にブログで破局を報告。さらに、今年1月にも婚約者との別れを報告するなど、恋愛をオープンにすることで、注目を浴びてきた。今後、ぶっちゃけキャラとしてタレント活動をしていこうと目論んでいるのかもしれませんが、今や過激発言をウリにするタレントはひしめき合っており、今回のようなフワッとしたビッチ・アピールでは視聴者に見透かされてしまう。これまで、下着グラビアを披露したり、MVで濡れ場を演じたこともある彼女ですが、乳首がOKなのであれば、出し惜しみせずに“自称・ドエロ”としての本気度を見せてほしいですね」(芸能記者)  日本で「乳首OK」の女性歌手は希少なだけに、それを武器に、音楽界のセックスシンボルにまで上りつめてほしいところだが……?

ハメ撮り動画流出!? 中国福建省で、美人茶芸師が地方官僚に「スパイ映画顔負け」ハニートラップ!

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ハニートラップに引っかかり、懲役13年に処された上、ハメ撮り動画流出で恥部を晒した慶市北碚区党委書記。
 茶芸(中国式茶道)の故郷であり、高級茶葉の産地としても知られる福建省で、当地ならではの事件が発生した。  香港紙「東方日報」によると、地元党幹部、合わせて20人あまりが、茶芸師の女にハニートラップを仕掛けられ、まんまとハメられたのだ。ちなみに茶芸師とはお茶のソムリエであり、茶道でいえば亭主の役割を担う存在だ。  福建省にある茶芸館に在籍していた女茶芸師は、雇い主である商人の命のもと、茶芸の接待で知り合った地方官僚らを誘惑。ホテルで性交渉に及ぶ傍ら、その一部始終を自ら盗撮していたという。その映像を元に官僚らを恐喝。一人当たり20~500元(約400~1,000万円)を要求していたという。  中国版Twitter「微博」ではこの事件に対し、「まるでスパイ映画」「盗撮動画の流出はまだか!?」などといった反響が出ている。  恐喝された金額については、一回の情交の代償としては高すぎるように思えるが、習近平による反腐敗キャンペーンが不貞行為もターゲットとする中、規律検査委員会に処分されることを恐れた党員官僚は泣き寝入りするしかなかったという。ただ一人、独身の官僚だけが恐喝に応じず、警察へ通報したため、事件が公になった。その後の調査が進むうち、官僚の中には所長以上の幹部や、各省全人代直属である副庁クラスの幹部も含まれていることが発覚した。  同省福州市の規律検査委員会は、その中で最も高い地位にあった、同省連江県中国人民政治協商会議主席、同市市場監督管理局規律検査組組長、同省長楽市副市長の3人を、「重大な規律違反」で除籍処分とした。  反腐敗キャンペーンが開始されて以降、同様の手口で官僚が脅迫されるケースが頻発している。例えば2013年には、重慶市北碚区党委書記が、ある投資顧問会社が派遣した18歳の女性によるハニートラップにまんまとひっかかり、女性によって盗撮された、挿入から13秒で果てる自らの姿を世界にさらすこととなった。この顧問会社は、ほかにも計6人を罠にはめ、映像を撮影していたという。  まさに、股間も縮こまる時代といえよう。 (文=牧野源)

熊切あさ美はどうすべきだったのか? 片岡愛之助との破局に読む、男女の“別れ”の作法

<p> 片岡愛之助との破局騒動が日を追うごとに泥沼化する中、熊切あさ美は6月9日に35歳の誕生日を迎えた。この日、愛之助が報道陣に語ったのは「ハッピーバースデー」ではなく「死ぬ前に僕は全部本にしますから」だった。</p>

FC東京・武藤嘉紀を逃したチェルシー、どうしても日本人が欲しい理由とは?

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『2014-2015サッカー日本代表スペシャルエディション【No.177武藤嘉紀】レギュラーカード/日本代表NEWCOMERカード』
 先月末にFC東京のFW武藤嘉紀が、イングランドのメガクラブであるチェルシーのオファーを断り、ドイツのマインツへの移籍を発表した。マインツを選んだ理由は、世界のスーパースターが集うチェルシーでは、出場機会が限られてしまうからとみられる。チェルシーの監督であるモウリーニョが“武藤を知らない”という発言をしたことも、戦力として見ていなかった証拠になっている。ではなぜチェルシーは、試合に出すつもりのない武藤を欲しがったのか? 「欧州のクラブが日本人を欲しがる理由としては、ユニフォームの売り上げと日本に放映権を売ることにあります。加えてチェルシーの場合、来年から日本の企業である横浜ゴムとスポンサー契約を結んだので、形だけでも日本人選手を所属させておきたかったからと見られています。欧州屈指のメガクラブであるチェルシーですが、日本ではあまり人気のあるクラブではありません。これをきっかけに、日本人にも馴染みのあるクラブにしたかったというのも理由のひとつかもしれないですね」(スポーツライター)  爽やかでイケメンの武藤には、うってつけの役回りだったのかもしれない。では、このまま日本人選手を獲得せずにチェルシーは引き下がってしまうのだろうか? 「間違いなく諦めていないです。日本との架け橋がなかったら、横浜ゴムとしても旨みは半減しますし、チェルシー側としてもスポンサーの機嫌をうかがいたいはずです。今すぐに誰かにオファーする可能性はわかりませんが、夏の移籍マーケットでは鹿島の柴崎、ガンバの宇佐美、シャルケの内田辺りを狙うかもしれませんね。どうせ獲得したとしても、半年もせずに他クラブへレンタル移籍させて、飼い殺しにされてしまうでしょうから、あまり誰にも行ってほしくはないですけどね……。なにしろ、チェルシー所属でレンタル移籍している選手は、30人近くもいますから」(同)  プロサッカーはスポーツである前にビジネスである。こういったジャパンマネーを狙った移籍話が出るのは仕方がないことだ。むしろ、ジャパンマネーをまったく意識せずに日本人を獲得する欧州のチームの方が少ない。それでも海外で活躍してきた日本人たちは、金額以上のプレーで周りを納得させてきた。武藤も、マインツを足がかりに、実力だけでチェルシーにオファーされるような選手に育ってくれると信じたい。 (文=沢野奈津夫)

暴力的な戯言で正しさを確かめ合うオヤジたちの、「雑誌」というサロン

 昨今、国の中枢からしきりに叫ばれるようになった「輝く女性」。あたかも男性は既に押し並べて輝いていて、女性もちょっとはそれに追いついてくださいよ、と鼻で笑っているように思えてしまうのは、このフレーズを使い始めた昨年5月の会合名が「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」だったからだ。「2020年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にする」という安倍政権の成長戦略だが、世の潮流を感知してひとまず提示してみました、という印象をまだまだ拭えない。

 男と女のあり方について議論されるとき、有象無象の意見が飛び交うネットの世界は確かに乱雑で暴力的だが、そのかわり、識者(と呼ばれる人)が放ったあまりにも無責任で狼藉たる戯言についてはしっかりと抽出される傾向にある。その一方で雑誌は、限られた性別・世代の「サロン」の役割を強めるようになった。曽野綾子の「出産したら(女性は会社を)お辞めなさい」は「週刊現代」(講談社)だからこそ放言できたのだろうし、東京都議・塩村文夏議員に「産めないのか」とヤジを放った鈴木章浩議員は騒動が収まったころに「正論」(産経新聞社)の鼎談で仲間内に「たいしたことない」と励まされ、「支持者の方には、『よくよく考えれば、たいしたことないじゃないか』と言われることが多いです。ありがたいことに」と、すっかり居直ったのだった。

 たくさんの雑誌を読みふけってきた人間にとっては、雑誌というメディアが、古びた旅館のロビーで泥酔したオヤジが女の趣味を語らうような場に成り下がるのは許しがたい。それに、「輝く女性」が働きやすい社会を建設的に目指すのならば、真っ先に意識を改めなければならないのは「男性リーダー」であることは明らか。彼らが、限られた性別・世代が読む雑誌にサロンのように集い、「そうはいっても男はかくあるべし」「女ってのはこういうもんだろ」と、持論を慰め合う働きかけに使うのを正していただかなければならない。いや、正すことなど容易ではないが、たとえ現場レベルで働きやすい環境への意識が整っていても、上長が黴びた風土を維持しようとすれば、その組織は変わらない。言論のフィールドも同様だ。というわけで、普段、本サイトを読まれる方がおそらく読むことのないオヤジ雑誌群から、ちっとも理解しがたいうわ言を定期的に抽出、考察していくことにした。

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「コラム書き終えて原稿を論説室の女の子に渡す時に、必ず『ああー、射精した気分だ』と言っていたのが忘れられない(笑)」

久保紘之(ジャーナリスト)/「WiLL」(2015年7月号)

 「WiLL」(ワック出版)の長寿連載、堤堯と久保紘之の対談に特別ゲストとして参加したのが、産経新聞の人気コラム『産経抄』を30年以上も書き続けた石井英夫。自身も産経新聞に在籍していた久保は、思い出話に花を咲かせてすぐ、上記の発言を放つ。石井は「そんなこと言ったことないよ! 気持ちはそうだけど(笑)。口にしたことはないと思うなぁ」と否定するものの、久保は「言ってましたよ(笑)。それを聞いて、『ははぁ、物書きとはこういうものか』と感激したものです」と続ける。

 物書きの端くれとして言わせてもらうと「物書きとはこういうもの」ではない。と、わざわざ添えるこちらが恥ずかしくなるが、「射精した気分」のオッサンからコラムをあずかり続ける部下の女性はさぞかし気分を害されたことだろう。久保は続けて石井に「でも三十五年間も毎日“射精”していたら、最後には腎虚(じんきょ)になっちまうところですぜ(笑)」と投げた。この手のカウパーが混ざった武勇伝は勇退したマスコミ爺さんの得意とするところだが、この対話を収録する雑誌が嬉しそうに、「コラム執筆は“射精”?」と見出しに打ち出しているのだから笑えない。彼らは、男でも女でも家族でもメディアでも日本でも、「○○ってのはさぁ」と頭の中にあるメソッドを何十年も更新しないで行使してくる。射精し終えた清々しさをそのままに今の世相にスライドさせたいようなのだが、射精し終えた気持ち良さを一方的に押し付けられたこちらは、清々しさから最も遠い心地へ連れて行かれる。

「昔は子供が出来たら当たり前に親になったんどすわぁ。やけどきょうびはもう当たり前やのうなってしもたんどすなぁ。ほんま真剣に親になるための学校ゆうのんを作らなあかんのんかもしれしまへんえ」

京の主婦 まいこ/「正論」(2015年7月号)

 曽野綾子の「出産したら(女性は会社を)お辞めなさい」発言や、「週刊文春」(文藝春秋)で「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」アンケートが平然と実施されてしまったのは、「最近の母親はろくに子育てもできない」という苦言が緩慢に流れ続けている土壌で行なわれたから。「正論」のミニコラム「主婦の眼 ママの声」という、作家やジャーナリストの寄稿ではなく、“投書コラム”という体裁のページに「親になれない時代」と題して掲載されたコラムは、まさにその土壌に噴射される栄養剤となるような内容。冒頭で痛ましい虐待事件について触れ、いつのまにか今の親全体にスライドして苦言を呈していく典型的な説教コラムだ。「女性が働く」を「あるべき子育ての崩壊」と結びつける人は、「昔は子供が出来たら当たり前に親になった」という、一考してみるとそこには何の意味も探しようのない定型句を自慢げに振りかざす。このスタンスは先述の「○○ってのはさぁ」を反復する男たちのスタンスと共振し、子育てしながら働く女性を否定しにかかる。「未熟な精神しか持ち合わせてへんもんはほんま手ぇに負えしまへん」(同コラム)と牽制しながら、「今の若いものはろくな親になれない」といたずらに軋ませてくる。

 先日、厚生労働省が発表した昨年の出生率(1人の女性が子供を産む数)は1.42となり、前年の数値を下回ってしまった。出生率が前年を下回るのは2005年以来のこと。NHK NEWSでは「少子化対策に詳しい中京大学の松田茂樹教授は、(中略)出生率が低迷している大きな原因は、雇用の不安定化などによる晩婚化、晩産化が進んだことだと指摘したうえで『若い世代が安心して子育てができるよう、安定した雇用を確保することが何より重要だ』」と伝えた。女性を輝かせようと張り切っている中枢は繰り返し会議に励んでいるはずだが、その間に数値が落ちてしまった。中枢が「我々はこの国をより良くしようと試行錯誤しているのに、奏功しない」事実を直視しないためにも、「昔は子供が出来たら当たり前に親になったんどすわぁ」が投じられるのだろう。

「今度の安倍総理の演説は、教科書に載せるべき内容です」

金美齢/「WiLL」(2015年7月号)

 金美齢は安倍政権を手放しで褒め讃える稀少な女性論客の一人。先日、アメリカ議会上下両院合同会議で演説した首相のスピーチを「これほど未来志向で前向きな演説は近年、なかったのではないでしょうか」と絶賛した。このスピーチでは、現在盛んに議論されている安全保障法制を転換する関連法案の議論について、国会で議論されていない段階にもかかわらず「この夏までに必ず実現させる」と明言し、「国会軽視」だとの批判を浴びた。対米従属の姿勢を露骨に明らかにする今回の法整備に対して、「あるべき日本」を日頃から希求し続けてきた人たちが素直に頷いているのは理解に苦しむ。

 日本の軍事・外交が変わろうとするタイミングでの演説を「希望の同盟」とし、「一緒でなら、きっとできます」と締めくくってしまった宰相に疑問を呈するメディアや国民を、金美齢は「国民のために働く総理の足を引っ張ることしかできない人たちは、もう日本のパスポートを返上して、どこの国へでも行っていただいて結構です」と断じる。批判的な言質を振り払うように「国から出ていけ」で済まそうとする態度はこの手の論客の慣習だが、その豪快な言葉から滲むのは強靭な態度でなく、単なる軟弱な腰つきである。こういう毎度の後ろ盾が、理論武装すらせず雄々しくひた走る政治の空気を勇気づけていくことになるのだ。

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 こうして3つ並べただけでも、この手の雑誌が持論を垂れ流すサロンになっているかが分かっていただけるだろう。今回は「正論」「WiLL」という右派系の総合誌に限ったが、この「垂れ流し」は一部の雑誌に限るものではなく様々な雑誌に点在する。あらゆる雑誌で、ほこりをかぶったままの持論を垂れ流し、“自分たちの正しさ”を確かめ合う人たちがいる。彼らの「射精した気分」はどこまでも居丈高である。実害をこうむる人がいる可能性への想像力や配慮は皆無だ。本コラムでは毎月、その戯言を収集・考査していくこととしたい。

■武田砂鉄(たけだ・さてつ)/1982年生まれ。ライター、編集。2014年秋、出版社勤務を経てフリーへ。「CINRA.NET」「cakes」「マイナビ」「Yahoo!ニュース個人」「SPA!」「beatleg」「TRASH-UP!!」で連載を持ち、「週刊金曜日」「AERA」「STRANGE DAYS」などの雑誌でも執筆中。近著に『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)がある。