ついに始まった“日本アニメ狩り” 中国当局の本当の狙いは「2兆円市場の独占」か

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中国動画配信サイト「楽視網。“ブラックリスト入り”を逃れた日本アニメは依然人気だ。
 『進撃の巨人』『デスノート』『寄生獣』など、複数の日本アニメが中国のネットから消えることとなった。6月8日、芸術事業などを管理する中国文化部は、「暴力、ポルノ、テロ活動など、未成年に悪影響を与える描写が見られる」として、日本アニメ38作品のネット配信を禁止することを決めた。  これに反したサイト運営会社には、営業停止処分から営業許可剥奪までの厳しい処分が下されるとみられている。また『進撃の巨人』は、6月13日開幕の上海国際映画祭で上映予定だったが、直前に上映中止が通達されている。  反日感情がくすぶり続ける中国にあっても、根強い人気を得てきた日本アニメの規制に踏み切った当局には、ある思惑が見え隠れする。中国事情に詳しいフリータイターの吉井透氏はこう指摘する。 「表向きは青少年保護ですが、本当の狙いは国内産業保護。ここ数年、中国のアニメ市場は急成長する中、人気の高い日本アニメを排し、国内コンテンツを育成したいというのが本音でしょう」  市場調査会社「フロスト&サリバン」によれば、2013年時点の中国アニメ産業全体(キャラクター衣料や玩具など派生コンテンツを含む)の売上高は、871億人民元(約1兆7,000億円)に達しており、すでに日本のアニメ産業を2,000億円ほど上回っている。これだけの市場から生まれる富を、日本に奪われたくないというのが日本アニメ叩きの理由というわけか。  さらに16年には、中国の売上高は1,453億人民元(約2兆8,000億円)に上る見込みで、1兆7,267億円にとどまるとされる日本の売上高を大きく引き離すとみられている。  そんな中、中国の日本アニメ規制は日本国内のアニメ作品にも、影響をおよぼす可能性があるという。 「中国市場は大きいだけではなく、打ち出の小槌といわれているキャラクタービジネスの割合が、業界売上高の3割以上を占めていると推定される。日本国内でのキャラクタービジネスがすでに頭打ちとなる中、中国市場への期待度はかなり大きかった。そこへ来ての規制の動き。今後は、中国での展開を見越して、暴力行為やエロ、体制打倒などの要素を含まない作品づくりというのもひとつの戦略となってくるでしょう」(アニメ業界関係者)  紅いマントを翻した習近平そっくりのキャラクターが、汚職役人を次々と失脚させるような日本アニメが誕生する日も近いかもしれない!? (文=牧野源)

男性特権は、どこから崩されるか

 先週、はてなブログの「『レイプするなとさえ言われない』:トランス男性の目から見た男性特権25例」という記事を興味深く読みました。元ネタはアメリカのフェミニズムwebマガジンに掲載された、FtM(女性から性転換をおこなった男性)の著者がトランス男性の視点から「男性になって変わった周囲の扱」について25のポイントをまとめたもの。社会的に女性として成長してきてから男性に性転換した彼の意見だからこそ、これを男性が読んだときに「こんなの、女性のひがみだろ」とあしらうことはなかなかできないと思います。

 私は個人的に、

「(女性よりも)真面目に話を聞いてもらえる」
「給料が増えた」
「山ほどたくさんのことを見逃してもらえる」
「成功すると、純粋に本人のガッツのおかげだとみなされる」

 という仕事がらみの特権ポイントが、特に身に沁みました。これらはすべて「女性は男性より仕事ができない」という偏見に基づくものだからです。

◎女性にはマネジメントは無理? 根強い偏見

 「女性が輝く社会を~」などと歯に浮くようなことが世間で言われていても、仕事をしているとナチュラルに女性蔑視発言をする人に出会うことがしばしばあります。

 私は会社員9年目ですが、ある先輩男性社員が「男性と女性を比べると、女性のほうが良くできるように見える。個人プレーは得意な人が多いんだよ。でも、女性はマネジメントとか交渉ができない。女性に交渉をやらせると、絶対に自分が全部勝ちにならないと気が済まない、みたいになって上手くいかないことが多い。交渉って0か1かの勝負じゃないじゃない。こっちが7割勝って、3割は相手に持たせる、ぐらいじゃないと交渉にならないんだよ。女性にはそのへんの感覚がわからない」と言っていたのに出くわしたことがあります。

 なんだかもっともらしく仕事論を語っているように見えますが、かなり女性の能力に関する偏見に満ちた意見です。前述の先輩は、誰か特定の女性社員に対して「この女は交渉の感覚がわかってないな~」と不満に思ったのかもしれませんが、その“1人の女性”を、すべての女性に当てはめたうえで、「だから女は……」と断罪することに、疑問を感じます。「2020年には女性管理職比率を30%に増やす」という目標が内閣府の旗振りのもとで立てられていますけれど、さも当たり前のように「女性にはマネジメントや交渉ができない」と断じる意見に出くわすとその目標達成は、難しいんじゃないか、と感じざるをえません。

◎男女比のバランスの悪さが女性への偏見を生む?

 とはいえ、男性特権の記事が身に沁みたのは、私自身にも女性蔑視的な偏見があるなあ、と思い当たる節があったからです。私の現在の職場は、総合職の男女比が8:2ぐらい。男性、というかおっさんが多く、逆におばさんの総合職が極端に少ないアンバランスな状態にあります。ちなみにおばさんでない女性は非常~~~に少ない。このアンバランスな人員配置は、偏見を生みやすい環境の一因かもしれません。

 たとえば、ただでさえ少ない女性のなかで、悪い意味でインパクトのある女性(なにか指摘すると超ヒステリックに反論してくるだとか、絶対自分の非を認めないとか、仕事を依頼してもやってくれないが依頼は頻繁にしてくるとか!)がいると、その人個人への悪い印象が、他の女性へのイメージに波及してしまって……。ヒステリックな反応が多いのは彼女個人の、単独の問題なのに、つい「女性はヒステリックな反応をする」と大きな主語に還元してしまう、というか。それが回り回っていくと「女性はすぐヒステリーを起こすから議論ができない」という偏見に結びついてしまいます。

 前述の先輩が持っていた「女性にはマネジメントや交渉ができない」という偏見も、そもそも少ないサンプルから抽出した印象論でしかないものでした。一方で、おっさんの場合はサンプルが多いので、ヒドいおっさんがいたとしても、その悪印象が「男性」というマスに投影されることは少ないのでは……? またたとえ話で恐縮ですが、1人の不潔で臭くて仕事のミスが多い40代の男性社員がいたとして、女性社員から「男って本当に臭くて汚くて仕事もできない、最悪の生き物よね」と一括りに罵られることはあるでしょうか。たとえあったとしても、「いやいや、そんなこと言ってる女のほうがおかしい」となりそうですよね。また、先ほどの先輩は「おいおい待ってくれ、俺はそんなことないぞ」といの一番に言い出しそうです。

◎女性への偏見を解消するために経営者がしていること

 ふと、以前に従業員500人ほどのIT企業の社長にインタヴューした経験を思い出しました。その際「政府が掲げている『女性管理職比率30%』の目標に対して、なにか会社として取り組んでいることはありますか?」という質問をしたところ「女性にはハイヒールを履かせたら良いと思っているんです」という答えが返ってきたんですね。

 一瞬「女性は女性らしくハイヒールを履かせる」みたいな女性性の押し付けなのかと思って驚いたんですが、その社長さんの言わんとしていることは、「女性を評価するときには下駄を履かせて点数をつける」ということでした。その社長さんの会社では、同じぐらいの実力がある男女がいたら、ハイヒールを履かせて女性のほうを高く評価する方針が敷かれているようでした。

 「そんなことをして男性から反発はないんですか?」と私は尋ねました。返ってきたのは「当然あるでしょう。しかし、そうでもしないと、いつまで経っても女性管理職は増えないですし、男性中心の価値観は続くと思いますよ。いつまでも男性中心でいる会社は、将来的には滅びると考えています」という答えです。トップダウン式にこうした改革が広まっていけば、少しずつ男性特権による男女の格差も埋まっていくのかもしれません。

■カエターノ・武野・コインブラ/80年代生まれ。福島県出身のライター。

日本年金機構の個人情報125万件“ダダ漏れ”で芸能界激震!? テレビ局に届いた「一覧表」の存在

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『日本年金機構』より
 5月28日に判明した日本年金機構の個人情報「ダダ漏れ」問題が、芸能界にも飛び火している。6月16日の夜、ある報道番組のもとに、芸能人数十名の本名と住所、生年月日、基礎年金番号を記した一覧表が、匿名で送りつけられたのだ。 「一覧が印刷されたもので、文章などは付いていなかった。わかる範囲で見たところでは、芸能人の住所はおおむね一致。ただ、細かい内容まで確かなものかもわからないし、これだけで犯罪性があるとまで言い切れないところで、現時点では怪文書の類として警察に届けたりする動きにはない」と、文書を見たテレビプロデューサー。  それでも気になるこの文書、一覧にはところどころにペンで赤丸が付けられており、生年月日の部分に丸が記されているところは「タレントの発表年齢と違う部分」だという。 「基礎年金番号に丸が記されているところもあるけど、これは意味不明」とプロデューサー。  現時点ではこの一覧が先に流出した年金情報の一部なのかは不明だ。ただ、日本年金機構は6月1日、サイバー攻撃により主に沖縄、和歌山、東京の約125万件の年金情報が流出したと発表したばかりで、タイミング的には、ここからの抜粋が疑われる。  流出事件は職員の端末に届いた外部からのウイルスメールによる不正アクセスで、名前や住所、生年月日、基礎年金番号といった個人情報が流出。まさに送られてきた一覧と合致する項目だ。  これについて、ネットに流れる情報を集めるリサーチ業者の社員からは「流出した年金情報が、すでに名簿のようになって裏取引され始めている」という話が聞かれる。 「我々は日ごろ、ネットに流出した個人情報などを回収して、あらゆる情報問題の収拾に努めているんですが、同時に名簿屋などデータ転売に出回っているものも追跡しています。今回の流出では、一部がバラ売りされている可能性が高いことが確認できたんです」  この業者は「その芸能人情報の文書については見てもいないので、なんとも言えない」としながらも、「数十万、数百万という個人情報の流出の場合、過去の例だと芸能人だけを抜粋したり、会社役員など資産のありそうな人物だけを抜粋したり、種類別にしたものが転売される」という。 「流出した年金情報は一時、中国のサイト上にファイルとして置かれていて、現在は消されてしまってますが、そのひとつは人気女優S・Kの本名と生年月日を組み合わせたファイル名だったことがわかっています」と業者。  流出による被害は本人になりすました上、勝手に住所変更などをされ、詐欺事件につながる危険性があるが、芸能人の場合、住所がバレただけでもリスクが大きく、もし年金の未納でもあればバッシングの対象になりかねない。125万件もあれば、例えば大所帯アイドルグループのメンバーが含まれていてもおかしくはない数のため、ネット上でもそのファイルを手に入れようとする“ITハンター”がいたりもする。  現在、この問題は「日本年金機構不正アクセス事案検証委員会」が立ち上がり、再発防止に動いているが、リサーチ業者は「今の日本のデータ管理はいかにもお役所仕事的で、天下り先や癒着業者に丸投げしてるのがほとんど。それを今から一括で強化するのは、そのあたりの仕組みにもメスを入れることになるので、難しいのでは」と話す。 「芸能人情報に関しては過去、情報が流出しても、被害を公にするとネット中でデータ探しが始まるので、余計な拡大を防ぐために被害を黙っているケースも少なくない」(同)  番組に届いた謎の流出データの正体はわからないが、いずれにせよ情報流出のダメージは一般人より有名人の方がはるかに大きそうだ。 (文=ハイセーヤスダ)

剛力彩芽、競馬イベントで「全然わからない」! 「イメージキャラクターなのに」と関係者苦笑

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空気を読まないのが剛力スタンダード

 剛力彩芽が24日、大井競馬場でトークショーを開いた。ポジティブな性格で知られる剛力だが、空気を読まないトークを展開してしまい、その場にいた報道陣から観客、関係者までもシラけさせてしまったという。

 剛力は斎藤工とともに、東京シティ競馬(TCK)の平成27年度のイメージキャラクターを務める。4月には2人そろっての来場イベントが開かれ、また5月27日からは剛力が人混みに押され、斎藤に “胸ドン”するシーンが話題のテレビCMも放送されている。

キムタク神話健在、上戸彩の腹隠し、関ジャニ&EXILEの大根合戦、稲森いずみはノーダメージ……冬ドラマ総まとめ

 続々と最終回を迎えている春ドラマ。ほぼ出そろった視聴率を、ランキング形式で振り返ります。

トップは、やっぱりキムタク!

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 まず、平均視聴率のトップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区/放送中の『天皇の料理番』と『警視庁捜査一課9係 season10』は、第9話までで算出)。 1位『アイムホーム』(テレビ朝日系)14.8% 2位『天皇の料理番』(TBS系/放送中)14.2% 3位『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)12.7% 4位『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)12.5% 5位『警視庁捜査一課9係 season10』(テレビ朝日系/放送中)11.0% 6位『ドS刑事』(日本テレビ系)9.3% 7位『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS系)8.8% 8位『ワイルド・ヒーローズ』(日本テレビ系)8.7% 9位『三匹のおっさん2』(テレビ東京系)8.6% 10位『アルジャーノンに花束を』(TBS系)8.5%  トップは、SMAP・木村拓哉の“脱皮作”と呼び声も高い『アイムホーム』。本人も相当に勝負を賭けていたのか、自ら番宣に駆けずり回るかなり珍しい姿が見受けられた。  番宣では、『SmaSTATION!!』『パネルクイズ アタック25』『林修の今でしょ!講座』『世界フィギュアスケート国別対抗戦2015』『ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV』などなど、数々の同局の番組に出演したキムタク。さらに、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の「しんちゃん一家が突然、“キムタクっぽく”なってしまう」という斬新な設定のミニストーリーでは、キムタクが野原家全員分のアフレコまで務めた。  そんなやる気満々のキムタクを尻目に、当サイトでは妻役を演じた妊娠中の上戸彩の変化に注目。胸がさらなる巨大化を遂げた4月(関連記事)、急にお腹が出た5月前半(関連記事)、そのお腹を子役やお盆、バッグなどで隠しまくっていた5月後半(関連記事)、カメラワークを駆使し、ついに胸から下が映らなくなった6月(関連記事)……と、一流女優の幸せな変化を楽しめるドラマなだけあり、高視聴率も納得だ。ちなみに、最終回は19.0%を記録。やっぱりキムタクは強かった。  2位は、TBSの“最後の砦”といわれる佐藤健主演『天皇の料理番』。ドラマの苦戦が続いているTBSが、「TBSテレビ60周年特別企画」を冠に、異例ともいえる6カ月の長期撮影を行った意欲作。最新回で自己最高となる16.7%を叩き出しており、今後の数字次第では『アイムホーム』を抜く可能性もありそうだ。  また、昨年10月に“乱痴気3P写真”が流出した伊藤英明も出演(関連記事)。伊藤にとって、民放ドラマに出演するのは騒動以来であったため、ネット上では「伊藤が映るたび、仁王立ちでフェラチオさせてる姿が脳裏をよぎる」といった声が見受けられた。  3位は、放送前の下馬評で“本命”といわれた堺雅人主演『Dr.倫太郎』。解離性同一性障害の芸者役を演じた蒼井優をはじめ、毎回、精神に疾患を抱えた登場人物が次々と登場。評判はいいものの、通常の医療ドラマとは一線を画するクセのある題材に対し、脱落した視聴者は少なくなかったようだ。  また、裏番組の阿部サダヲ主演『心がポキッとね』(フジテレビ系)も、“病んでる4人の大人のラブコメディー”をうたう“病んでる系ドラマ”だったが、こちらは全話平均6.7%と惨敗。放送中には、阿部が番宣のため出演したバラエティ番組で「最初から『ちょっと無理だろうな……』って思ってたんですけど」と、同ドラマの低視聴率についてぶっちゃけ発言。確かに本音だろうが、好きで見ている視聴者もいるだけに、ネット上では「終わってから言ってよ」などと、嫌悪感を示す声も見受けられた。

男性アイドル俳優陣による“大根”合戦!

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 6位の『ドS刑事』は、主演の多部未華子の名演技が光った作品。一方で、バディ相手を演じた関ジャニ∞・大倉忠義の“大根ぶり”が際立つ結果に。昨年、連ドラ『Dr.DMAT』(TBS系)で主演を務めた大倉だが、ファンからも「成長がみられない……」と溜め息が漏れた。  大根といえば、8位の『ワイルド・ヒーローズ』も負けていない。同作は、主演のEXILE・TAKAHIROのほか、岩田剛典、佐藤大樹、黒木啓司をはじめEXILE一族がズラリ。あまりの棒読み演技に、さぞ批判が殺到しているかと思いきや、「味わい深い」「じわじわくる」「クセになる」「今回も、安定の棒!」とポジティブな声が相次いだ。
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「Hulu」より
 また、同作はストーリーのハチャメチャぶりも話題に。初回では、高校時代の7人組悪ガキグループ「風愛友(フー・アー・ユー)」が、10年ぶりに再集結。当初は、彼らによる陳腐な友情ストーリーかとみられていたが、次第に展開はあさっての方向に。最終回では、宗教団体「かがやきの方舟」の「レインマン」なる黒幕から、後継者とされる少女を守るため、通過儀礼の最中に「風愛友」が乗り込むというトンデモ展開で幕を閉じた。  EXILE一族といえば、所属事務所のLDHと日本テレビの共同企画として、EXILE一族総出演ドラマ『HiGH & LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』の情報を小出しに公開中。TAKAHIRO主演の不良抗争モノとみられており、ネット上では「棒が帰ってくる!」と歓喜の声が上がっている。

AKB48系女優たちが大コケ!

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 全話平均4.8%と派手に大コケしてしまったのが、AKB48・渡辺麻友&稲森いずみ主演の『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)。第3話で早くも“打ち切り圏内”といわれる4%台にまで落ち込み、第9話で早期打ち切りとなった。  予定よりも脚本が削られたせいか、最終回はご都合展開が続いたほか、唐突に結婚式シーンが差し込まれるなど、かなりのバタバタ感。これには、まゆゆファンで知られる漫画家の小林よしのり氏も、「ストーリーが稚拙すぎて、あれでは誰が主役になっても視聴率は取れない」と酷評。まゆゆのプライム帯初主演作は、見事に“黒歴史”となってしまった。ちなみに、稲森は7月スタートの内館牧子原作の連ドラ『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)に2番手で出演。世間の批判もまゆゆばかりに集中したため、ノーダメージといえそうだ。  プライム帯で、『戦う!書店ガール』の次に振るわなかったのが、元AKB48の大島優子が主演を務めた『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)。全話平均は6.5%。前クールで大島が出演した『銭の戦争』(フジテレビ系)では、最終回で見せた個性的な泣きの演技(関連記事)が話題となったが、今回はクールな役を無難にこなしていたため、目立った話題はなかった。  キムタク人気をあらためて見せつけられた今クール。TBSとフジテレビを中心に、連ドラ枠が減少傾向にあるテレビ業界だが、次クールもEXILE・AKIRA主演の消防団ドラマ『HEAT』(フジテレビ系)や、『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)の新シリーズなど、興味深い作品が目白押し。大いに楽しみたい。

アイドルオタクのブスだけど毎日ハッピー! でも自分の娘がブスになるのは耐えられない

【作品名】「美人教育」(前編) 【作者】桐野さおり『ご近所の悪いうわさ』

【作品紹介】ブスでアイドルオタクだけど、明るく生きている私に「ブスはブスなりにおとなしくしてた方が身のため」と説教してくる友達・雪乃。就職後、同じ課の好感度No.1の先輩に告白され、順調に結婚・出産したけど、娘がどんどん私のブス顔に似てきてしまった!

【サイゾーウーマンリコメンド】「ブスはブスなりにおとなしくしてた方が身のため」と友達に面と向かって言う時点で、まったくおとなしくできていない女・雪乃。アイドルにハマると本当に自意識から解放されて、得体の知れない活力だけが湧いてくるのでオススメですよ~。

鬼畜! 昏睡状態が続くホイットニーの愛娘の口座から、恋人が遺産を引き出していた

<p> 今年1月末に自宅の浴槽で意識不明の状態で発見されて以来、昏睡状態が続いている故ホイットニー・ヒューストンの愛娘ボビー・クリスティナ・ブラウン。回復を信じて祈り続けていた父親のボビー・ブラウンもようやく娘は脳死なのだという現実を受け止めたようで、先日、クリスティナはホスピスに入所した。ホスピスは治療ではなく終末ケアを行うところで、「近日中に生命維持装置を外して、自然に息を引き取らせることにした」とクリスティナの叔母パット・ヒューストンが発表。つらい決断を下したボビーら親族に同情が寄せられている。</p>

児童虐待、学級崩壊、独居老人にどう対処する? 『きみはいい子』の教師が考えた風変わりな宿題

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小学校の教師・岡野(高良健吾)は児童らが直面する家庭の問題に有効な手だてを思いつけない。孤立した子を見守ることが唯一できることだった。
 「先生は怒るのに、もう疲れました。そこで難しい宿題を出すことにします」。小学校の教師である岡野は、授業中に好き勝手にしゃべり、動き回る子どもたちを前にそう宣言する。自分が担当するクラスが学級崩壊してしまい、マジメな生徒まで不登校になってしまった。教師としての自信を失った岡野にとって、この宿題はクラスを再生させるための最後の切り札だった。岡野の出した宿題の内容を知り、子どもたちは口ぐちに「ヘンタ~イ! ヘンタ~イ!」と騒ぎ立てる。学級崩壊、幼児虐待、独居老人……シビアな社会問題を扱った中脇初枝の連作小説集『きみはいい子』が映画化された。池脇千鶴の熱演を引き出した『そこのみにて光輝く』(14)の呉美保監督と脚本家の高田亮が再びタッグを組み、原作が取り上げた難問の数々に向き合っている。  2010年に大阪のマンションで起きた2人の幼い姉弟の餓死事件がきっかけで、小説『きみはいい子』は書き下ろされた。同じひとつの町で起きた出来事が、5つの短編小説として描かれている。映画版では原作の5つのエピソードから「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」の3つを選び出し、ひとつの物語にまとめ上げた。それぞれのエピソードが少しずつ重なり合い、登場人物たちが意外なところで繋がり合うことで、ひとつの町が成り立っていることを浮かび上がらせている。  肉親による幼児虐待を描いた「べっぴんさん」のエピソードは、尾野真千子が一児の母・雅美を演じる。雅美は3歳になる娘・あやねとマンションで暮らし、夫は単身赴任中でめったに帰ってこない。雅美は日々の不安や苛立ちを、娘にぶつけてしまう。ある日、同じマンションに住むママ友・陽子(池脇千鶴)のベビーカーをあやねが倒しそうになった。部屋に帰って、母子2人きりになると、雅美は娘の襟首をつかみ、床に放り投げ、ビンタの嵐を見舞う。尾野の演技が迫真なだけに、異様に恐ろしい。『愛を乞う人』(98)の原田美枝子とタメを張る怖さだ。アザができるほど娘のあやねを折檻した雅美は、その直後に自己嫌悪に陥り、トイレに篭って泣く。雅美も子どもの頃に母親から折檻されて育った。母親のことを憎んでいたのに、自分が母親になったら同じことを繰り返してしまう。雅美の泣き声を聞いたあやねが、トイレのドア越しに「ママ、ママ」と呼び掛けてくる。小さな彼女は母親が自分を置いてどこかに消えてしまうのではないかと不安で堪らないのだ。いい母親になろうと思えば思うほど、雅美はより追い詰められていく。
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雅美(尾野真千子)は母親から折檻されて育った。自分の娘が泣き出すと、「うるさい!」と怒鳴り、つい手が出てしまう。
 学級崩壊とネグレクト問題を扱った「サンタさんの来ない家」の主人公・岡野(高良健吾)は、小学校に勤める新人教師だ。平凡だが、温かい家庭で育った岡野は、安定した職業として教職を選んだ。高良健吾の代表作『横道世之介』(13)のお調子者・世之介みたいに気のいい男だが、どこか社会に対してまだ甘えがある。4年生のクラスを任され、それなりにやる気のあった岡野だが、学校の決まり事や親からのクレームにがんじがらめにされ、ヘトヘトになる。男女差別に繋がるから、生徒は男子も女子も“さん”づけで呼ばなくてはならない。“くん”づけで呼ぶと、学年主任から注意される。子どもに話し掛けるときは、怖がらせないようにしゃがみこんで、子どもと同じ目線で話すよう指導される。生徒に声を掛けるだけで、ひどく神経をすり減らしてしまう。授業中におしっこを漏らした生徒がいたので、大急ぎで床を拭いた。親から感謝されるかと思ったら、「先生を怖がって、おしっこを我慢したせいだ」と逆に責められた。岡野がルールやクレームに縛られていることを子どもたちはすぐに見抜き、授業中は私語が絶えず、「トイレに行く」と言って教室を抜け出す子どもたちが増える。イジメも目立つようになってきた。もう岡野の手には負えない、学級崩壊だった。  だが岡野は、学級崩壊よりも恐ろしい事実に気がつく。クラスでいつもポツンとひとりでいる男子生徒の神田さんは、なぜか土日も学校に来ている。よほど学校が好きなのかと思っていたが、そうではなかった。神田さんは給食をよくお代わりして食べていたが、それは親から食事を与えられていなかったからだった。給食費も滞納しており、親を呼び出そうとしても仕事が忙しいことを理由に姿を見せようとしない。フツーの家庭で育った岡野にとって、親から食事を与えられない子どもが目の前にいるという事実はショックだった。心配した岡野が神田さんを連れて自宅アパートを訪ねると、パチンコ屋に通う義父(松嶋亮太)から「家庭の問題に口を出すな」と追い返されてしまう。岡野は自分の無力さがホトホト嫌になる。  岡野が教壇に立っても、子どもたちはいつものように落ち着きがなく、騒いだままだった。そこで岡野は風変わりな宿題を出すことにした。それは「今日、家に帰ったら、家族の誰かにぎゅっとしてもらうこと」というものだった。子どもたちはざわつき、「ヘンタ~イ! ヘンタ~イ!」と囃し立てる。だが、刮目すべきは翌日の教室のシーンだ。このシーンは、手持ちカメラによるドキュメンタリータッチでの撮影となっている。高良の出演パートは順撮りで行なわれ、教師役を演じた高良とロケ地となった北海道小樽市に暮らす児童たちとのやりとりを自然な形でカメラに収めている。前日、高良から宿題を言い渡された子どもたちの表情を、カメラは一人ひとり映し出していく。「ぎゅっとされて、どんな気持ちになった?」と高良に尋ねられ、子どもたちは「不思議な気持ちがした」「温かかった」「赤ちゃんのときみたいだった」「安心した」とそれぞれ脚本にはない自分の言葉で答える。子どもたちは照れながらも、うれしそうな素の表情を浮かべる。それまでにはなかった活気と明るさで教室は覆われていた。
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学級崩壊してしまった岡野のクラス。一人ひとりは“いい子”のはずなのに、集団化するとグレムリンのように手に負えなくなってしまう。
 岡野のクラスの子どもたちのほとんどは幸せだ。家に帰れば、ぎゅっと抱きしめてくれる家族がいる。でも中には給食だけを楽しみにしている神田くんのように、ぎゅっとしてくれる家族がいない人もいる。家に帰ってもぎゅっとしてくれる家族がいない場合は、大人も含めてどうすればいいのか。すっかり流行らなくなったがベルマークを集めるように、家族ではない誰かから優しくされたり、親切にされた思い出を少しずつ貯めていくしかない。ひとつひとつは些細なことでも、小さな善意や親切心が胸いっぱいに貯まるころには、サイアクな状況を脱することができるはずだ。「こんにちは、さようなら」のエピソードでは、認知症が始まった独居老人・あきこ(喜多道枝)と発達障害を抱えた少年・弘也(加部亜門)との交流が描かれる。あきこと弘也は血縁関係で結ばれているわけではなく、登下校時に弘也が家の前を掃除するあきこに「こんにちは、さようなら」とあいさつをするだけの関係だ。クモの糸のようにとても細い繋がりだが、ひとり暮らしの長いあきこにとっては大きな支えとなる。家族でなくてもいい、恋人でなくてもいい。誰かに優しく接してもらった温かい記憶があれば、人間はそこそこ生きていけるのではないだろうか。 (文=長野辰次)
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『きみはいい子』 原作/中脇初枝 脚本/高田亮 監督/呉美保 出演/高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、高橋和也、喜多道枝、黒川芽以、内田慈、松嶋亮太、加部亜門、富田靖子 配給/アークエンタテイメント 6月27日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、立川シネマシティほか全国ロードショー  (c)2015「きみはいい子」製作委員会 http://iiko-movie.com