
『絶歌』(太田出版)

『絶歌』(太田出版)
NEWS・手越祐也との抱擁写真が騒動となっているAKB48の柏木由紀が22日、東京・秋葉原「AKB48劇場」のチームB公演に出演し、曲中に突然、泣くようなしぐさを見せた。 初めてステージに立つアイドルの心情を歌ったAKB48の楽曲「初日」のサビに差し掛かると、柏木は突如としてマイクを口元から離し、泣くような顔を浮かべて下を向いたり、人差し指で目の下を拭うようなしぐさを見せたほか、手で顔を覆ったり、上を向いて手で目をパタパタと仰ぐ動きなどを連続して見せた。 同ライブの映像は、ネット上でも生配信されたため、ファンの間で「ゆきりんが泣いた!」と話題になったが、その書き込みの多くが「目、カラッカラ」「おいっ! 誰か目薬貸してやれよ!」「ドラマで主演してたとは思えない、わざとらしさ!」「“私、泣いてます”アピールがすごすぎる」といった“ウソ泣き”を疑う声だ。 「ライブ中の柏木の表情を見る限り、これではウソ泣きと言われても仕方ないでしょう。この時、ステージ上には16人ものメンバーが立っていましたから、泣くくらいなら、そっと舞台そでに隠れることもできたでしょう。また、柏木が泣くようなしぐさを見せたのは、自分がセンターポジションに来た瞬間。アイドルの健気さを歌った『初日』のサビだったあたりにも、あざとさを感じてしまいます」(芸能記者) 「週刊文春」(文藝春秋)が柏木と手越の旅行の様子を報じてから10日以上が経過しているが、柏木は報道についてスルーし続けており、この日の劇場公演でも一切触れられることはなかった。 「柏木のスキャンダルを機に、ネット上ではアイドルに課される“恋愛禁止”の是非などの話題が盛り上がりを見せているが、柏木に限っては、そもそもそこの論点ではないような気がします。なぜなら、秋元康氏が『恋愛禁止なんて言ってない』などと発言した後も、柏木はインタビューで『アイドルに恋愛禁止は必要』と主張し、それを自身のイメージとして売りものにしていた。しかし、その裏では合コンを繰り返し、ジャニーズと高級温泉旅館にお泊まりするような私生活を送っていた。柏木ファンは“ガチ恋”系のヲタが多いといわれていますが、今回の“泣きマネ”が通用したとすれば、彼女はかなり盲目的なファンを獲得しているといえそう」(同) 「泣くくらいなら、何かコメントしろ!」と、もっともな批判が相次いでいる柏木。ウソ泣きか否かは本人のみぞ知るところだが、もし、本人が「泣いて済まそう」と考えているとしたら、ファンをバカにした行為と取られても致し方ないだろう。
安藤美姫インスタグラムより
近年、“炎上タレント”と化している安藤美姫が、恋人のハビエル・フェルナンデス選手とともに、22日放送の『しゃべくり×深イイカワイイ合体SP』(日本テレビ系)に出演した。一部週刊誌に、「ハビエルにとって安藤との交際はお遊び」と伝えられたこともあったが、2人は今回の放送で終始“ラブラブアピール”をしたようだ。
安藤はこの日、ゲスト出演したハビエルの“通訳”を担当。バラエティ初出演というハビエルを「お手伝いしにきました」と言いながら、交際報道について「はい」とキッパリ認め、その後もスタジオ出演者からの「どちらから交際を申し込んだのか?」「告白の言葉は?」といった質問を自らハビエルに振り、その回答を通訳する展開に。「最後にキスをしたのはいつ?」との質問には、安藤自身「皆さん知りたくないと思う……」と前置きしながらも、結局はハビエルに「50分前」と答えさせるなど、2人の“公開イチャイチャ”が続くこととなった。
シンガポールの中国語新聞「聯合早報」は6月8日、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の記事を引用し、技能実習生として来日し、地方で働く中国人女性たちの多くが虐げられた生活を送っていると報道。実習受け入れ先で奴隷のように虐げられ、レイプされた女性実習生までいるという内容は、中国のネット上でも反響を呼んだ。 この報道では、受け入れ側である日本の体制が一方的に非難されているが、中国人実習生に頭を悩ませている受け入れ企業側も少なくない。 「中国人実習生の途中帰国が相次ぎ、受け入れ先の痛手となるケースが増えている」 そう指摘するのは、外国人技能実習制度を管轄する国際研修協力機構(JITCO)の関係者で、中国人実習生の世話役を務めてきた男性だ。 その背景にあるのは、ここ数年で急激に進んだ円安だという。 「実習生に対する最低賃金の全国平均は、昨年9月の段階では時給780円で、生活費などを引くと実習生の手元に残るのは、年間平均して100~150万円ほどです。実習期間は最大で3年ですが、それを満了した場合、中国側の仲介者である送り出し機関に支払う支度金、100~160万円を差し引いても、300万円ほどを持ち帰れる計算となります。しかし、円安人民元高が進んだことで、人民元換算の価値は3年前に比べて4割近く目減りしている。また、中国の平均給与も上昇していることから、『こんなことなら、中国で働いておけばよかった』と後悔している実習生も多い。数カ月間を実習生の教育に費やし、やっと戦力になると思ったら途中帰国されてしまっては、受け入れ先にとって損失。さらに、帰国しないとしてもやる気を喪失してしまう実習生も多く、深刻な問題となっています」(同) 受け入れ先に対し、「外国人実習生を安価な労働力と見なしている」という批判が向けられることもしばしば。しかしこの男性によれば、「実習生が受け取る賃金が時給700~800円であっても、実習生受け入れまでに必要な諸費用を含めると、受け入れ先の負担としては実質時給1,000円くらいになる。それに加え、実習生をつなぎ留めるため、国の家族と連絡が取りやすいようにネット環境を無料で提供したり、毎月一度郊外から市内へ焼き肉の食べ放題に連れて行ったり、実習生が誕生日の時にはケーキを用意したりする受け入れ先まである」(同)という。 中国人実習生にも日本の受け入れ先にも難点の多い同制度だが、「約200ある中国側の送り出し機関の利益は、実習生1人当たり40~60万円とホクホク。賄賂を受け取って実習生を採用しているところもあると聞く」と男性。本来、なんのための制度なのか、再考が迫られている。中国で技能実習生として採用され、日本へと向かう一行
6月12日、総務省から「第三者によるIP電話等の不正利用に関する注意喚起」が公表された。IP電話サービスに不正アクセスされて、勝手に国際電話をかけられ、高額な通話料を請求されるという問題だ。 IP電話はネット回線を利用して通話する仕組みで、通話料が無料~激安になるので人気を集めている。SkypeやLINE電話050 plusなどが有名で、アメリカとは1分当たり2~5円で通話できるのだ。しかし、アカウントを不正アクセスされても、通話が目的であればたいした金額にはならない。通話先の情報から身元がバレて捕まってしまうリスクのほうが大きいだろう。もちろん、IP電話を不正に乗っ取るのは、大金を稼ぐのが目的だ。 乗っ取られたIP電話は、シエラレオネやギニアなどのアフリカや、ラトビアといったヨーロッパにかけられることが多い。もちろん、IP電話なのでリーズナブルではあるのだが、これらの地域だと1分当たり100~200円ほどかかる。そして、プログラムを使って、一晩に数千回というオーダーで発信するのだ。当然、通話料は数十万円から数百万円になる。この通話料はIP電話会社や相手国の電話会社に支払われるが、当然これらの企業が不正を働いているわけではない。しかし、開発途上国の電話会社の中には、国際電話料をキックバックするところがある。つまり、海外からたくさん着信を受ける人や企業が、通話料の一部を受け取れるというわけだ。このキックバックを狙って、不正アクセスをしようとする輩がはびこっている。 実は、この手口は昔からある。一昔前は、電話回線を通してインターネットに接続していたが、そこで、PCにウィルスやマルウェアを感染させ、モデムを介してダイヤルQ2や国際電話に電話させていたのだ。そして、その業者や相手国の電話会社からキックバックをもらっていた。今回は、そのルートがIP電話になっただけ。 さて、不正アクセスされたユーザーは、犯罪の被害に遭っているわけだが、電話は実際にかかっている。IP電話会社から通話料の一部が相手の国の電話会社に支払われているのだ。たいていの場合、被害を訴えても、相手の国は交渉などにまったく応じない。莫大な通話料を請求されたユーザーには同情するが、救済方法がほとんどないのだ。財布を落として現金を抜かれたり、空き巣に入られてタンス預金を盗まれたというのに似ている。ほとんどのケースは、請求額を支払うことになるだろう。 防御策はいくつかある。まず、IPサービスを使わないこと。もしくは海外に発信できないようにすること。しかし、これは本末転倒だ。通話料を安く抑えているユーザーには我慢できないことだろう。次に、パスワードをしっかりと運用すること。本連載で繰り返し述べているが、きちんとアカウントを管理していれば、そうそう不正アクセスの被害に遭うことはない。定期的にパスワードを複雑な文字列に変更するクセさえつけておけば、情報が漏洩しても被害は限定される。 とはいえ、今回の件はIP電話の仕組みにも大いに欠陥がある。まず、外貨獲得を狙い、悪徳業者が跋扈する仕組みを作っている国への発信は止めてしまえばいいのだ。それが無理だとしても、個別に発信を禁止する設定を行えるようにすべき。海外発信でひとくくりにされると、アメリカや台湾など安全で安い通話ができる国にも発信できなくなり、大迷惑。恐ろしいことに、IP電話サービスの中には、海外発信さえ禁止する設定がないところもある。 すべてのIP電話業者は、すぐに怪しい国への発信を制御する仕組みを導入すべきだ。そうしないと「万一が怖いし、解約しておくか」という流れになりかねない。そうすれば、自分で自分の首を絞めることになる。業界の未来を守るなら、いま被害に遭っている人たちへの請求を一部でもいいので補填してあげてはどうだろうか。自分で血を流せば、早急に対応する必要性も感じられることだろう。 (文=柳谷智宣)
宮田さんの“ビジネスBL”をファンは温かく見守っています!
<ジャニタレ・掲載誌チェック!!>
表紙に登場しているHey!Say!JUMPのニューアルバム『JUMPing CAR』(6月24日発売)といったニューリリース情報や、ジャニーズJr.内の新ユニット「Mr.King vs Mr.Prince」の会見レポートなど、気になるジャニーズ情報が満載の「オリスタ」6月29日号(オリコン・エンタテインメント)。
Kis-My-Ft2は、「Thank youじゃん!」「Kiss魂」といったシングル曲はもちろん、各メンバーの個性が光るユニット曲もたっぷり収録したアルバム『KIS-MY-WORLD』を7月1日にリリースします。今号では北山宏光×藤ヶ谷太輔×横尾渉、玉森裕太×宮田俊哉×千賀健永×二階堂高嗣の2チームに分かれてレコーディング秘話を明かしています。
「正直、痛しかゆしではあるんですよ……」 苦い第一声だった。AV界における最大規模の祭典「AV OPEN」。本年度メインサポーターに任命されたのが、エロをこよなく愛する芸人、ケンドーコバヤシだ。名誉ある就任かと思いきや、なぜ? 「オフィシャルな仕事に携わることで、個人的に肩入れできない立場になりますからね。しばらくはジャンルも女優もばらけさせてDVDを買わないといけない。最近、咽喉カラカラにして汗だく系の企画見るのが好きなんです。その楽しみも封印と思うと……」 悩めるケンコバは、昨年の「DMMアダルトアワード2014」にもプレゼンターとして参加。面白おかしく場をかき回す気持ちで挑んだところ、ファンも受賞者も涙を流す真剣さに衝撃を受け、襟を正したという。 「そう言いながらも、なんとか女優さんと出会えないかとケータリングの場所をうろついたり、1%の望みをかけてガラケーの赤外線を送りながら廊下歩いたんです。でも出番終わった出演者をスタッフがタクシーまで案内するぐらい導線がしっかりしていて、チャンスは皆無でしたね。そこでまた悟りましたよ、運営は本気だって。 今年の展開? AVって女優さんの見た目、キャラ、ファイト内容、レーベルの色、監督の味、かなり細分化されているじゃないですか。だから正直、まったく読めません……僕がひそかに好きな“心機一転とまではいかない程度のプロ感が漂う、レーベル移籍したての女優の1本目”系作品が健闘するとうれしいですけど」 かつて、エロネタに特化する芸人は「汚れ」と呼ばれ、メディアの中心からはじかれた。しかしケンコバは下ネタや猥談を朗々と語り、ただただスケベなローカル番組に出演しているにもかかわらず、全国区のゴールデンでも引っ張りだこ。好感度が下がらないばかりか、CMに起用されることも少なくない。エロに対する自主規制がきびしくなり、無頼の存在が駆逐されやすい中で、特異なタレントといえよう。 「スタンスは変わりませんね。若手の頃から、普通にコンパして生まれるエピソードよりも破壊力があるんで、風俗行った話も平気でしてました。でも風俗行くことや煙草吸う姿が世の中でタブー視されても、別に悪いことはしてませんから。法律の中で暴れさせたら、俺は一番ですよ!」 かように順法闘争を主張するケンコバ。「実家はノーパンうどん屋」「本名は小林卍丸」など滔々とウソをつく印象も強いが、エロという一点においてまなざしは清らかだ。それは「いかがわしい場所をちゃんと取材してるのは、成田アキラさんと俺だけ」と豪語するように、労力と愛情を注いできた誇りがあるのだろう。 「こないだ海外ロケ行った時、『アダルトなエリアには行くな』と注意されても、『自己責任じゃい!』とスタッフ振り切って、ひとりでぶらついてきました。もちろん誰も見てませんよ。ただ、ここで引き下がったら、数少ない僕の支持者が『なんじゃい!』と落胆するかなと。ちっぽけなプライドですけどね」 視線があろうと、己の“法”を貫き続ける。この侠気が人々を魅了し、エロを超えた奇跡の好感度を実現しているのだ。しかしその代償は小さくないよう。 「どうしても私生活は終わりますよね。たまに彼女ができると、最初は仕事だと納得してくれるんです。でも僕がテレビでスケベな話したり、周囲から『ケンコバの彼女=変態』という目で見られるうち、『やっぱりムリ』と去っていく。まさにエロ版『男はつらいよ』。くだらない世間ですよ……誰ですかこんな国にしたのは!」 ひとしきり叫んだ後、「すいません。俺は結局ヌキたいだけなんです」。そう言い残すと煙草をもみ消し、AV女優と対談する現場へ颯爽と向かっていった。 (文/鈴木 工) ケンドーコバヤシ 1972年、大阪府生まれ。ピンで活動するお笑い芸人。明らかにネタとわかる話を真剣に話したり、普通の話から強引に下ネタオチに持っていくといったトークで人気を博す。数々のテレビ番組に出演し、DVD作品も多数。 『AV OPEN』 日本に数あるAVメーカーが出品して、ナンバー1作品を決める最大規模のAVの祭典。昨年は、総勢75メーカー78作品がエントリーした。今年は、6月8日にすでに開催が宣言され、7月1日から全エントリー作品が公開、9月1日から全作品が発売となり、ウェブ投票が開始される。結果発表は11月中旬というロングスパンでの開催となる。まずは、公式サイトで動向をチェックだ!〈http://www.av-open.jp/〉(写真/若原瑞昌・D-CORD)
2009年に18歳でアイドルとしてのキャリアをスタートさせた“まいにゃ”こと小桃音まいは、グループアイドル全盛の時代にソロアイドルながら年間300 本という膨大な量のライブ活動を行って存在感を示し、2013年8 月14 日にメジャーデビューを果たした。最近はソロアイドルの数も増えて市民権を得つつあるが、彼女は紛れもないパイオニアであり、現在も第一線で活躍する現役のソロアイドルだ。 今回は、デビュー6周年を迎えて、小桃音まいツアー2015「MAI RING」と題した日本&台湾ツアー開催中の彼女に“なぜアイドルを目指したのか”、その原点を振り返ってもらった。 ■小学生からハロコンに参戦 ――アイドルに興味を持ったのは何歳の時ですか? 小桃音まい(以下、小桃音) 最初に興味を持ったのが小3の時です。お兄ちゃんが「学校でモーニング娘。がはやっているんだよ」って教えてくれて、曲がカッコ良かったのもあって一緒にテレビを観たり、曲を聴いたりするようになりました。ちょうど辻(希美)ちゃん、加護(亜依)ちゃんの4期生が入った2000年頃です。ちょっと前までランドセルを背負っていた年齢の子が華やかなステージに立って、スターになっているのが衝撃的で、憧れの存在でした。 【「おたぽる」で続きを読む】(写真/山本宏樹)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 ピース又吉直樹の『火花』(文藝春秋)が芥川賞候補となり、大きな話題となっているが、もう1冊ある芸能人の小説が密かに話題になっているのをご存知だろうか。 自身4冊目の単行本となる短編集『傘をもたない蟻たちは』(KADOKAWA/角川書店)を6月1日発売したNEWSの加藤シゲアキ。現役ジャニーズアイドルと小説家の2足のわらじを履きながら、年に1冊というペースで新刊を出しており、嵐・櫻井翔と対談した『NEWS ZERO』(日本テレビ系)では、ゴーストライターの存在を疑われると自虐的に話していた。番組では「ゴーストライターがいる、というのは褒め言葉」と笑っていた加藤だが、『傘をもたない蟻たちは』はジャニーズらしかぬ過激な性描写がファンの間でも話題になっている。 加藤自身、「オリ☆スタ」(オリコン・エンタテインメント)2015年6月8日号では、今作の性描写に触れ、「編集の方に確認したら、『事務所に確認します』と言われました(笑)。事務所的には『今さら何!?』っていう反応だったので、作家として認めてくれたのかな」と制作秘話を明かしていた。 事務所確認を要するほどの過激描写とはどれほどのものなのか――。早速『傘をもたない蟻たちは』を読んでみた。 例えば、「染色」という作品。主人公の市村は課題をそつなくこなす能力もあり、恋人もいる、「リア充」な美大生。そこそこの未来が見える安定した生活を送るなかで、自分の体をスプレー缶で染めるという変わった癖を持つ、美優という女性に出会い、瞬く間に恋に落ちる。しかし激しくも短い恋は、彼女がロンドンに留学することであっけなく終わってしまう。そして、ひとり日本に残された彼は、主のいなくなった美優の部屋に忍び込み、彼女の体温や肌を愛おしむように思い出していくのだ。 「スーツのパンツを下ろし、下着を脱ぐ。がらんどうの室内に美優との生活を頭の中でトレースしながら自分を握りしめていると、身体の奥の腐り切った膿みがわき上がる」 「瞼を閉じて欲情のままに腕を振り続けた。いつまでも擦り続けた。なのに極みには至らなかった。快感を覚えているつもりなのに決して絶頂には届かない」 いわば元カノの部屋でオナニーするもイケなかった……という情けない男の描写だ。人生経験豊富な読者諸氏には、いまいち物足りない性描写かもしれないが、本来は女性にとっての「王子様」である現役ジャニーズアイドルが、男のオナニーを描いたという事実は大きい。 また加藤はこの短編集で、さらに衝撃的な性描写にもチャレンジしている。それは、海辺の街に住む男子中学生・純を主人公にした「にべもなく、よるべもなく」という物語での記述だ。純の幼なじみであるケイスケが同性愛者であることをカミングアウトする、というストーリー展開も意欲的だが、問題の箇所は、ケイスケが同性愛者だということを受け入れられない純が、自分自身のふがいなさを彼女である赤津にぶつけるかのように、突然彼女の処女を奪うシーンだ。 「薄いピンクの乳頭に口をつけると、赤津から声にならない声が漏れる」 「彼女のいやらしい毛先が僕の手のひらを撫でる。指をぐいっと押し込むと、粘った液体が僕の人差し指にまとわりつく」 と愛撫シーンは情感たっぷりにつづり、 「赤津のあそこはきつくて、僕のものがちぎれてしまいそうだった」 「交わる唾液と下半身から鳴るくちゃくちゃとした音が、どんどん僕を僕ではないものにさせた」 と快感がのぼりつめていくさまもリアル。 「すぐに絶頂がやってきて、僕は彼女の腹部に勢いよく射精した」 と幼さと激しさを併せ持つ純の性を描き切った。 純は逃げ出すかのように赤津の部屋を後にするが、右手が赤津の血で染まっていることに気づく。そしてここからの描写にこそ、アイドルの立場を捨てた、作家・加藤シゲアキの“勝負”が見て取れる。 「赤津の血はまだ僕の手にこびりついていた。ぱくりと指を咥えてみる。鉄の味が広がり、ざらざらとした感触が喉を通っていった」 処女の血を舐めるエグイ描写だが、頭でっかちにしか「性」を考えられずにケイスケとの関係を失った純が、肉体を通して「性」を受け入れたことを表す渾身の一文となっている。加藤のファンは10代・20代の女性が多い。ただでさえ異性の性的な言動に嫌悪感を持つことの多い年代だが、加藤がそこを気にもせず、半ば強引に女性を襲って「性」を体得する男の物語を紡ぐことは、かなり攻めた姿勢だと言えるだろう。 アイドル雑誌「Myojo」(集英社)15年7月号のインタビューでは、編集者ら周囲の人の指示ばかりを聞いていると、丸くなって普通のものしか作れなくなってしまう、と作家としてのスタンスを危惧していた加藤。前述の『NEWS ZERO』での対談では、「芸能人だから書き下ろしで本を出せているだけで、普通は新人賞を獲って小説家になるんですよね。その段取りを踏んでないので、賞が欲しいという意味ではなく、賞が取れるくらいの作家にならないと自分はまだ半人前」と、立場を理解した上で慎重に言葉を選びながら賞への野心をのぞかせていた。今作のアイドルらしからぬ過激描写も、作家としての野心の証かもしれない。 (江崎理生)『傘をもたない蟻たちは』(KADOKAWA/角川書店)

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