YouTube再生回数は楽曲ランキングにどう反映? ビルボード総合チャートの新指標導入を読む

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AKB48『僕たちは戦わない Type A【初回限定盤】』(キングレコード)

【リアルサウンドより】  国内唯一の複合音楽チャートとして知られる「Billboard Japan Hot 100」が、新たにYouTubeの国内再生回数および歌詞表示サービス「プチリリ」による歌詞表示回数から推定するストリーミング数を指標に加え、6月3日より公開している。あわせて、複数のデータの関連性を示すため、チャート解析サービス「CHART insight」をフリーミアムで開始した。  これまで同チャートは、サウンドスキャンジャパンによるリアルストア・Eコマース約3900店舗における パッケージ実売データをもとにした全国推定売上枚数、ニールセンが提供するダウンロード回数、プランテックの提供する全国主要エリアAM/FM32局のラジオ放送回数、PCでCDを読み込んだ際にグレースノート・メディアデータベースにアクセスするLook Up回数、NTT データの提供する楽曲とアーティスト名のツイート数の5つを指標としていたが、マーケット動向を見守るうえで、リスナーがYouTubeを通じて音楽と接触する機会も重視したいとの考えから、今回のリニューアルが実施されたという。  6月3日に公開されたランキングのベスト10は以下となる。(参考:Billboard Japan Hot 100/2015年6月8日付け) 1位:「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN 2位:「僕たちは戦わない」AKB48 3位:「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」UVERworld 4位:「SUN」星野源 5位:「SISTER」back number 6位:「Beautiful」Superfly 7位:「Rally Go Round」LiSA 8位:「私以外私じゃないの」ゲスの極み乙女。 9位:「Anniversary!!」E-Girls 10位:「HER」Block B  「Billboard Japan Hot 100」のこうした取り組みは、音楽シーンにどのような影響を与えるのか。音楽チャートに詳しいライター・物語評論家のさやわか氏は同チャートを次のように分析する。 「このチャートは売上げだけに偏らない結果が出ているのと、各指標それぞれの順位も出ているので、いろんな観点からチャート動向を分析できるのが良いですね。これまでのチャートは基本的に盤の売上げを重視しているものがほとんどでしたが、このチャートではラジオのオンエアの回数とかPCへの読み込みの数まで集計し、音楽との“接触”という新しい観点を提供しています。アメリカのビルボードはジュークボックスの再生回数の集計から始まっているチャートで、販売数を重視してきた日本のチャートに対し一日の長があるので、学べるところは多いでしょう」  実際、このチャートからは様々なことが読み取れるという。 「たとえば2位のAKB48「僕たちは戦わない」は、ちょうど総選挙の時期だったので、そのためにみんながCDを買っていると思われがちですが、実はPCへの取り込みもちゃんとされている、つまりは音楽としてちゃんと聴かれているということが推測できます。総選挙などで販売数を伸ばすのは“AKB商法”などと揶揄されたりもしますが、この複合チャートを見ると多くのリスナーは必ずしも選挙のためだけにCDを買っているというわけではないことがわかり、そうした偏見が少しは是正される可能性もあるでしょう。一方、8位のゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」は、売上げは発売時からだんだん下がっていっていますが、取り込み数やYouTubeの再生回数は高いままで、これは曲自体がちゃんと支持されているということの現れだと考えられます。これまではロングヒット=ロングセールスだったのですが、YouTubeなどの再生回数やTwitterへのつぶやきを集計することで、新たなロングヒットの指標ができたといえるのではないでしょうか。また、UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」が1位になっているのも興味深いところ。この楽曲は平均的にいろいろな指標で上位になり、結果として1位になっているのかと推測していますが、新しい音楽シーンの動向を世に示すという、チャート本来の役割が機能していることを伺わせる結果といえるでしょう」  また、同チャートが世に浸透すると、音楽シーンやアーティストの作品にも影響を与える可能性があると、同氏は続ける。 「現在、人々による音楽の消費行動はかつてと異なり、多くの人がCDを買わなくなったものの、かといって日本ではまだダウンロードやストリーミングの時代へ本格的に意向しているわけでもなく、その結果としてYouTubeやライブなどで音楽と接触する機会が増えている状況です。にも関わらず、日本ではいまだに盤の販売数が指標としてもっとも支持されているという捩じれた構造になっていて、それを巧く利用してプロモーションに使ったのがAKB48やEXILEでした。CDの販売数が重視されるからこそ、彼らはCDの販売数を増やす施策を取り、音楽シーンで存在感を示すことができました。しかし、このチャートが浸透して音楽との接触が重視されるようになれば、特典などで販売数を重ねる必要はなくなるのかもしれません。これはアーティストや所属事務所、プロモーターにとっては喜ばしいことでしょう。しかし、レコード会社やレコード屋などのCDベンダーにとっては、ソフトウェア産業として成り立たなくなってしまうので、大きな方向転換を迫られるかもしれません。おそらくはアニメ産業などと一緒で、ネット配信で十分な利益をあげることができなければライセンスビジネス、グッズビジネス、イベントビジネスに転換していくしかないのではないかと思います」  リスナーの消費行動が変化している今、CDの売上げを重視してきた日本の音楽シーンにとって、新たな指標となる可能性を持った「Billboard Japan Hot 100」。同チャートが浸透し、社会的に信頼性の高いランキングとして人々に重視される日も近いのかもしれない。 (文=松田広宣)

「一般票なんてゴミ」!? “中華砲”でどっちらけのAKB48総選挙、1人1票なら誰が勝つのか

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「中国票の存在というと言い方が悪いですけど。アジアにも応援してくださってる方がたくさんいると思いますし、私だけじゃなくほかのメンバーも、中国票の恩恵を感じていると思う」  6月6日、福岡・ヤフオク!ドームで行われた「第7回AKB選抜総選挙」は、HKT48の指原莉乃が1位を奪還した。ところが、終了後、囲み取材に応じた指原は冒頭のように語り、ファンの2割が「中国人の方」という認識を示した。 「この“中華砲”については、以前からウワサされており、今回の総選挙前にも指原に大量投票するべく1,000万円単位の投票権付きCD、段ボール数十箱分を買い占めた中国人が、その様子をネットにアップして話題を呼びました。ファンの間では、指原にそうしたとんでもないレベルの“太客”がいることが知られており、彼女が『絶対1位を取る』と自信をのぞかせていたのも、その強大なバックボーンゆえでしょう」(アイドル誌ライター)  AKB総選挙は1人1票ではなく、特に近年はどれだけ“太客”を持っているかで順位が大きく左右されることがはっきりしてきたために、ファンの間ではシラケムードも漂っている。 「日本のアイドルのイベントなのに、結局のところ一部の富豪中国人によって順位が決められるのだから、なけなしの小遣いを投じている一般票なんてゴミみたいなもの。昨年あたりから、正直バカバカしくなってきていますよ」(40代の古参ファン)  今のシステムでは、総選挙の順位がそのまま人気順とはいえないのも事実だろう。では、1人1票ならいったい誰が勝つのか? 前出のアイドル誌ライターは、こう予想する。 「その話題になると渡辺麻友を挙げる人が多いのですが、彼女も昨年1位になった時には、3万5,000票以上が中国票だったことを中国メディアが報じ、やはり“太客”に支えられている感がある。知名度もあり、握手会での神対応が評判の柏木由紀は比較的中国票が少ないとされる中での2位ですから、最有力。ダークホースはNMB48の山本彩です。昨今、雑誌の表紙は48グループが独占していますが、その中でダントツに売れるのがさや姉です。それに続くのは柏木と島崎遥香。安価で買える雑誌の売り上げは、実際の人気を示すバロメーターとしては、ある程度信頼できると思います」  結局、日本のファンそっちのけで中国人のパトロンを探した者勝ち。大金を投じたファンは、来年もこのイベントに熱くなれるのだろうか?

嵐『ワクワク学校』、Hey!Say!JUMPが語る「意外だった」嵐メンバーの共演舞台裏

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かわいこちゃんが14人もいるなんて目が足りないじゃない!!

 恒例イベント『嵐のワクワク学校2015』が、6月6日・7日に京セラドーム大阪で開催された。2011年に東日本大震災チャリティーイベントとしてスタートした『ワクワク学校』は、嵐のメンバーが“先生”、観客が“生徒”となって授業するイベント。今年は「日本がもっと楽しくなる四季の授業」がテーマで、新たな試みとして後輩であるHey!Say!JUMPのメンバー9人が生徒役で初参加。終始、和やかな雰囲気の中でイベントが行われたという。

 今年の『ワクワク学校』はステージ周りにはテーマに沿って四季のセットが組まれており、田んぼのセットでは出演者が「田植え」をする場面も。夏の授業は全員が浴衣姿を披露したほか、「福男選び」の200メートル走を繰り広げ、客席も大盛り上がりとなっていたようだ。