元モーニング娘。の吉澤ひとみ(29)の顔の変化が、ネット上で騒ぎになっている。 2005年に脱退した矢口真里から、モー娘。のリーダーを引き継いだ吉澤。07年の卒業後は、女優活動のほか、持ち前の運動神経を生かし、サイクルロードレースやマラソン大会に出場。現在は、モー娘OGとして、保田圭や石川梨華らとライブ活動を行っている。 そんな吉澤の顔の異変が注目されたのは、先月17日。表舞台に復帰したばかりの矢口が、ブログに吉澤とのツーショットを投稿。すると、久しぶりに見た吉澤の顔に、違和感を覚える人が続出。ネット上では、「誰これ?」「よっすぃー(吉澤の愛称)って、こんな顔だっけ?」「なんか目が怖い」「この目見てると、不安な気持ちになってくる」という声が続出した。 案の定、整形疑惑に発展し、昔と現在の比較画像が出回る騒ぎに。特に“目頭切開”が疑われており、「全然違う」「これは明らかにやってますね」「いじらなくても十分、かわいかったのに」といった声が上がっている。 「目頭切開とは、目頭にかぶった皮膚を切開する施術。ダウンタイム(傷跡が目立たなくなるまでの期間)が通常1~2週間程度と長くないため、簡単に目の横幅を広げられる施術として人気です。ただ、白目の面積が増えるため、人によっては怖い印象になってしまうことも。その場合、黒目を大きく見せるカラーコンタクトを装着し、バランスを取る人が多いですね」(美容ライター) 元モー娘。では、後藤真希や辻希美も、以前からこの目頭切開が疑われている。 誕生時、目が大きかったため“ひとみ”と名付けられたという吉澤。好感度が高い彼女だけに、ネット上ではがっかり感が漂っているが、果たして真相は?吉澤ひとみ公式ブログより
日別アーカイブ: 2014年12月18日
サイゾーテレビ【ニコニコキングオブコメディ】第116回、配信しました!
小明、キングオブコメディ・高橋健一の書籍『卑屈の国の格言録』発売中!
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キングオブコメディのガチゆるハートウォーミングバラエティ『ニコニコキングオブコメディ』第116回放送です。
今年最後の配信となる今回、1年を振り返ってみて、今野くんがまず思い浮かべるのは……?
そして後半は今野くんの誕生日のために、高橋くんがすてきなうでしを用意してきました。
●「ニコニコキングオブコメディ」アーカイブ集
http://www.cyzo.com/2010/08/post_5162.html
●サイゾーテレビ
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120
●サイゾーテレビ on Twitter
http://twitter.com/cyzoTV
番組DVDについては以下より!
2011年10月4日に発売されたDVD『ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある!』の予告ムービーを先行ドロップ! サイゾーテレビでのぐだぐだ放送から、まさかのDVD化にいたった本作はなんと、(ほとんど)オール撮り下ろしです!

さらに、編集部では番組プロデューサーディレクターの佐藤ムー太郎さんに緊急インタビューを敢行! その様子を以下に大公開です。
――いよいよ番組DVDの発売が明日に迫りました。いまのご気分は。
ム 生きてるといろんなことがあるなぁ、と思っています。どきどきします。
――番組開始当初、DVD化は想定していなかった?
ム してないですね。全部無料で見られるというコンセプトで始めた番組でしたし、現にアーカイブはすべて無料で公開していますので、発売元のハピネットさんからDVD化のお話をいただいたときは、正直「どうなのかね?」と思いました。
――DVDの発売でアーカイブはどうなるのでしょうか。
ム そのまま残します。今回のDVDはほとんど全部撮り下ろしで、番組のトーク内容をキングの2人が検証してゆくという企画なので、アーカイブを見てからDVDを見た方が楽しめますし、DVDを見て気になった部分のトークをアーカイブで振り返ったりもできる。そういう楽しみ方ができるソフトになっています。DVDには『ニコキン』各回のダイジェスト的な説明を一覧にしたチラシを封入していますので、DVDとサイゾーテレビを行ったり来たりしてほしいですね。
――メディアミックスですね。
ム そうですね、結果的にメディアミックスっぽい形になりましたね。メディアミックスってこういうことでいいんでしょうか。
――いいと思います。では、DVDの中でオススメの検証VTRをひとつ挙げるとしたら?
ム やはり「高橋バカ部屋」です。あのVTRを見てたら、なぜかくしゃみが止まらなくなりました。
――ありがとうございました。
ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある! 発売中です
高所、灼熱と極寒、異世界、廃墟……世界中の絶景を集めた『行ってはいけない! 危険な絶景』
世界には、立ち入り禁止、アクセス困難、極限の環境……とわかっていても、どうしてもこの目で見てみたいと思わせる、とんでもない絶景が存在している。海外へ行くと、安全第一の日本では絶対に考えられない配慮のなさで、自分の身は自分で守りやがれ! 死んじゃっても知らないよ、とばかりに野放しに開放され、その分、絶景が満喫できて感動も大きいことが結構ある。 たとえば、ペルーの世界遺産「マチュピチュ遺跡」のような超有名観光どころ。実際に行ってみて驚いたのは、自由にあちこち歩き回れるということ。入り口から順路通りに進み、出口へというようなお決まりのルールがなく、高所の崖っぷちに造られた遺跡ながら、柵がない。うっかり足を滑らせたら即死間違いなしの場所がいくつもあるが、自由な移動を許されているからこそ、南米のダイナミックな自然とともに遺跡を大満喫でき、ずっとここにいたいという気持ちにさせられた。 『行ってはいけない! 危険な絶景』(竹書房)は、ページをめくるたび「ほぇ~、世界にはこんな場所があるのか!」と驚かされる、世界中の絶景を集めた一冊である。「思わず膝が震える!高所の絶景」「極限の地だけで見られる神秘 灼熱と極寒の絶景」「ここは本当に地球?異世界の絶景」「戦慄と悲哀を覚える世界 廃墟の絶景」の4つのテーマを軸に、大きな写真と詳しい紹介文で、世界約50カ所を紹介している。 年間100人が命を落とすといわれる、断崖絶壁を伝い歩く中国の命がけの登山道、パキスタンにあるワイヤーと木片だけで作られた今にも壊れそうな世界最恐の橋、世界で最もマグマに近づけるバヌアツ共和国の山など、まさに近づくことも危険な絶景ほか、最近話題を集めている空が湖に反射するボリビアの塩湖や、セネガルの美しいピンク色に染まる湖など、日本から簡単にはたどり着けないものの、ちゃんとした手順を踏めば誰でも立ち寄れる絶景スポットまで幅広い。 また、本書の中でも異彩を放っている「廃墟の絶景」の章では、絶景かどうかは不明だが、超ホラースポットが紹介されている。たとえば、ドイツ・ブランデンブルク州の州都・ポツダムのほど近くにある廃病院「ベーリッツ・サナトリウム」は、かつてアドルフ・ヒトラーが下級兵だった頃、治療のために入院していたこともあるという病院で、激しく荒らされた手術室跡ほか、建物内は独特の退廃的な空気を漂わせ、興味本位で訪れた人は、みな一様に押し黙ってしまうという……。ほかにも、人骨で装飾されたチェコにある骸骨寺院、無数の人形で埋め尽くされたメキシコの人形島など、恐ろしくも気になるスポットばかり。 この本を参考に旅をすれば、刺激たっぷりなこと間違いなし。ただし、行くにはそれなりの覚悟と、もちろん自己責任でヨロシク。 (文=上浦未来)『行ってはいけない! 危険な絶景』(竹書房)
「デコメはエロ、LINEスタンプはネタ」イラストレーターが明かす、好まれるモノの違い
<p> 今年5月に発売開始となった、「LINE Creators Market」。マンガやアニメのキャラクター、芸能人を模した「LINE公式スタンプ」とは異なり、「LINE Creators Market」に登録した人であればだれもが自由にスタンプを作成・販売できる手軽さが特長だ。1セット100円で販売されるスタンプ売り上げは制作者とLINEでほぼ折半となり、一部報道によると、サービス開始後半年での上位10位の平均販売額は3,680万円とも言われている。それがゆえ、一攫千金を狙う人々が次々と参入し、スタンプの審査は2カ月~3カ月待ちという状況が続いている。</p>
<p> 今回は、デコレーションメールやLINEスタンプの制作体験も持ち、11月中旬にクリエイターズスタンプ『アイドル好き女子の日常』を発売した現役のイラストレーター・あらいぴろよさんに、LINEスタンプとデコレーションメールの違いや「LINE Creators Market」での販売の実情を聞いた。</p>
優等生的な「正しさ」を求める無意識の危険性について
元日テレ・脊山麻理子がアンジャッシュ・渡部建にマジギレ、Twitter大炎上中「日本から出て行け」
元日本テレビアナウンサーで、現在フリーの脊山麻理子(34)が、16日深夜放送のバラエティ番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で共演者にマジギレし、炎上している。 この日は、アンジャッシュ・渡部建が“救世主”となり、ゲストのプライベートにダメ出ししていく恒例の人気企画「悩める女たちVS渡部プロ」を放送。脊山は、来年の仕事量に不安を抱える“悩める女”として登場した。 冒頭、MCのフットボールアワー・後藤輝基が、脊山を含む3人のゲストに「(これから渡部から)どえらいこと言われます。あくまでも皆さんのことを思って言ってますから」と断りを入れると、脊山が突然、挙手をしながら「(退社後に)汐留(日テレ)に入るの、初めてなんです」と報告。早速、渡部から「MCのトークに対し、返しがトンチンカン」とダメ出しを受けると、脊山は「いや、でもぉ、『あれ言わないの?』っていうディレクターの気持ちをくんじゃう」と反論した。 その後のVTRでは、脊山が自宅や、両親所有の別荘を紹介。黒とピンクを基調とした部屋を見たチュートリアル・徳井義実が、元日テレアナウンサーの宮崎宣子も黒とピンクを多用していたことを挙げ、「日テレを辞めて、行き場を失ってる人は、黒とピンク」と持論を展開。すると脊山は、「ジャンル分けしちゃう時点で、ナンセンス」「そういうふうに話を展開する人は、センスない」と、徳井を否定した。 また、VTRで「(自分は)晴れ女で、『プレイボーイ』(集英社)の表紙をした時も晴れた」と話した脊山に対し、渡部が「『プレイボーイ』の話はいらない。過去の栄光を言いたいだけ」とダメ出し。これに脊山は、渡部の話を遮り「でも、晴れ女の情報だけを流して、意味あります?」「私にとっては必要なんです」などと息巻いた。 さらに番組終盤、脊山は「普通に(プライベートを)見せてくれって言うから見せただけで、文句言われる筋合いまったくない」とマジギレ。渡部に「悩みを相談に来てる立場ですよね。態度おかしくないですか?」と返されるも、脊山はなおも不満げ。共演者のおのののかから「スタッフさんから説明受けてなかったんですか?」と質問されると、脊山は「受けてます。受けて全部やりました。受けてるに決まってるじゃないですか。バカだと思ってんですか?」とまくし立て、スタジオは不穏な空気に包まれた。 この脊山の態度に、不快感を訴える視聴者が続出。脊山のTwitterアカウント宛てには、「不愉快です。もうテレビに出ないでください」「こりゃ、仕事減るわ」「図々しくツイートしてんじゃねーよ、クソばばあ」「日本から出て行け、バカ女」など、批判や誹謗中傷が殺到している。 脊山といえば、8月に生出演した『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でも、ぶっちゃけキャラを何一つ生かせず、トンチンカンな返しを連発。MCのロンドンブーツ1号2号・田村淳から「もうロンハー呼ばれないよ」と三行半を突き付けられたほか、有吉弘行に「こんなクソ! ダメだよ」と言い放たれた。 「今年、仕事の激減ぶりや離婚ネタをアピールし、ホリプロのゴリ押しも手伝って再浮上に成功した脊山ですが、最近は私生活の切り売りもネタ切れ。共演者との連携を求められるバラエティ番組では、1人浮いてしまうことも増えてきた。さらに、今回の爆発的な炎上により、好感度は急落。今後、彼女だけでなく、起用した番組側にも苦情が寄せられそうです」(芸能ライター) 現在、レギュラー番組を複数抱える脊山。そのKYぶりは、再び彼女を崖っぷち女子アナに逆戻りさせてしまうのだろうか?
「VERY」が目指す“女に好かれる女”の指標に感じた、結局男モテ目線の罠
<p> 女性アイドル好きの女の子が増え(しかも可愛い子が多い)、昨今の女子大生は身近な友達のスタイルにあこがれを持つのか、背格好も顔も似た感じの女の子で固まっている写真をよくSNSなどで見かけます。そんな傾向を見るに、今「女が女を好き」というトレンドがきているなと思っていたのですが、目端の利く「VERY」(光文社)は、今月号で「主婦こそ“女が好きな女”でいたい」という大特集をしているではありませんか!<br />
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「目頭切りすぎ!」疑惑の吉澤ひとみ、病気のせい?と疑惧も
女性向けWebサイト【messy】とって出し!
全部読む
モーニング娘。在籍時から“美形キャラ”として知られる吉澤ひとみ(29)。宝塚歌劇団の男役を思わせる凛々しい顔立ちで、モー娘。時代は男性のみならず女性からも人気が高かった。このところメディア露出は少ないものの、辻希美(27)や加護亜依(26)などたびたび整形疑惑が取り沙汰されるモー娘。OGの中で、「天然美人」と絶賛されてきた吉澤だが……そんな彼女に、目元の「整形疑惑」が持ち上がっている。 というのも、最近彼女のブログに掲載されたいくつもの自撮り写真に対して、ネット上では「目頭切りすぎ」という指摘が殺到しているのだ。 つづきを読む(吉澤ひとみオフィシャルブログより)
“伝説の俳優”松田優作の魂を受け継ぐ『百円の恋』デブニートが放つ、下流人生から起死回生の一撃!
熱い映画だ。体中のアドレナリンがざわめく、見る強壮剤と言っていい。見終わった瞬間に、劇場から走り出したくなる。11月から公開されているロードムービー『0.5ミリ』で“映画菩薩”と化した安藤サクラが、最新主演作『百円の恋』では“女阿修羅”へと変貌を遂げる。本作で安藤サクラ演じるヒロイン・一子が戦いを挑む相手は“人生に対する諦め”だ。たぷたぷしたお腹の贅肉にきっぱり別れを告げ、自分の前に立ち塞がる“どうにもならない人生”とボコボコの死闘を繰り広げる。生半可な覚悟では勝てないこの強敵を相手に、ずっと下流人生を歩んできた一子はリング上で堂々と打ち合う。一子のこの大勝負は観客を魅了し、興奮のるつぼへと引き込む。他人事とは思えず、拳を突き出している自分がいることに気づく。 一子(安藤サクラ)は32歳、独身。小さな弁当屋を営んでいる実家で、ニート生活を送っている。離婚して子連れで帰ってきた妹・二三子(早織)の息子と1日中ずっとTVゲームをしている。弁当屋を手伝う気はまるでなく、腰回りにはだらしなく肉がまとわりついている。一子のあまりの自堕落さに、二三子がブチ切れた。ジャージ姿のまま実家を飛び出した一子は、仕方なく100円ショップの深夜勤務に就き、近所の安アパートでひとり暮らしを始める。深夜の職場はダメ人間が集う下流社会の縮図だったが、それでも初めての労働は一子に心地よい刺激を与えた。そんな中で一子はバナナマンと呼ばれる客と出会う。いつもバナナしか買わない狩野(新井浩文)は引退を間近に控えたプロボクサーだった。最後の試合でボロ雑巾のように叩きのめされる狩野を観て、一子は自分の体の奥で火が点くのを感じた。狩野が辞めた後のボクシングジムに通い、無謀にもプロデビューを目指してトレーニングを開始する―。 30年以上生きてきて、熱くなれるものに一度も出会うことのなかったヒロインが、生まれて初めて命懸けになれるものに出会うという極めてシンプルなストーリーだ。2012年に新設された脚本賞「松田優作賞」の第一回受賞シナリオの映画化。下流人生からの一発逆転を狙う一子と同様に、脚本家の足立紳、武正晴監督にとってもこの作品は起死回生を狙った勝負作である。“伝説の女優”のレベルに達しつつある安藤サクラ。松田優作賞を受賞したシナリオ『百円の恋』を自分の肉体を使って具象化してみせた。
テアトル新宿での一般公開を待つ武監督に製作内情を聞いた。『MASK DE 41』(01)や『童貞放浪記』(09)などの脚本を手掛けた足立紳と『ボーイ・ミーツ・プサン』(07)で長編デビューした武監督が脚本づくりに取り組み始めたのは2010年ごろ。「映画の仕事で20年間食べてきたが、仕事がないヤバい状況になった。映画会社が次々と潰れ、見ている景色が違ってきた」と武監督は当時を振り返る。2人とも40歳を過ぎ、思うような映画づくりができず行き詰まっていた。それならば自分たちが観たい映画をつくろうと、2人でプロットを練り始める。いくつかのプロットはできたものの、2011年に大震災が起き、映画づくりはますます厳しくなった。「もう、本当に自分が書きたいと思うものを書きなよ」という武監督の言葉に押されて、足立紳が2週間後に書き上げたシナリオが『百円の恋』だった。 武監督「シナリオライターが本気で書いた脚本はすごいと、手渡された脚本を読み終えて実感しました。でも、そこから2年近くは地獄でしたね。いい脚本があるのに、映画の企画がまるで進まなかった。僕が『モンゴル野球青春記』(13)のロケハンでモンゴルに行っている間に、足立くんは松田優作賞に応募したんです。彼にとっては最後の賭けだったと思います。プロの歌手が『のど自慢』にエントリーするようなもの。もし、これで落ちたら、プロの脚本家としては終わりなわけです。偽名で応募すれば、と助言する人もいたようですが、彼は本名で勝負したんです」 脚本家の丸山昇一、セントラル・アーツの黒澤満プロデューサー、松田優作の妻・松田美由紀という脚本の目利きのできる松田優作ゆかりの審査員たちによって、応募数151通の中から「第一回松田優作賞」に選ばれたのが2012年11月。そして2014年2月、700名を越えるオーディション希望者からヒロイン・一子役に選ばれたのが安藤サクラだった。もともと中学時代にボクシングを習っていた安藤サクラだが、撮影前の3カ月間は高田馬場のボクシングジムに通い、トレーニングを重ねた。武監督の要求は「プロテスト合格レベルに見えること」。当初の脚本では30歳過ぎた女性がボクシングを始めるという緩いレベルを想定していたが、安藤サクラの身体能力が高いため、ハードルを高くした。集中トレーニングの甲斐があって、ジムの会長から「プロテストを受ければ」と勧められるほどに達した。だが、女優・安藤サクラの真髄は、ただ単にハードなトレーニングを乗り切っただけではない。2014年7月、限られた撮影期間の中、安藤サクラはわずか10日間でお腹をたるませたニート女からプロボクサー然としたシェイプアップされたボディへと自分の肉体を表現してみせた。人間の体は自分の意志次第でここまで変わるのかという驚きがある。『レイジング・ブル』(80)で名優ロバート・デニーロが見せたデニーロアプローチならぬ、サクラアプローチである。撮影期間の短かさを考えると、安藤サクラの凄みがより際立つ。プロボクサー役を演じた新井浩文も3カ月間ボクシングジムに通った。リング上で、元日本チャンピオンの連打を浴びている。
安藤サクラ演じる一子の熱気に、共演者たちも激しく感化されている。一子がボクシングを始めるきっかけとなる狩野役の新井浩文も3カ月間トレーニングを続け、プロボクサーの体型になってみせた。一子とド派手なケンカを演じる妹・二三子役に選ばれたのは早織。『帰ってきた時効警察』(テレビ朝日系)でコメディエンヌ的な魅力を見せていた彼女も、一子役を求めてオーディションを受けていた。一子役は逃したが、彼女が演じる二三子も子連れのバツイチという人生の崖っぷちを生きる女であることをヒリヒリと感じさせる。深夜の100円ショップに集う根岸季衣、宇野祥平、坂田聡らの“残念な人たち”ぶりも効果的なボディブローになっている。ドブ川のような下流社会がきっちり描かれることで、一子のボクサー姿がいっそうスクリーンに映える。 そしてクライマックスは、一子のプロデビュー戦だ。試合のシーンは8月1日に新宿FACEを借りて1日がかりで撮り切った。安藤サクラの変身ぶりに目を見張るが、対戦相手を務めた若手女優・白岩佐季江も大熱演で応える。彼女も同じジムに通い、安藤サクラと1カ月間試合シーンに向けて合同トレーニングに打ち込んだ。ボクシングを少しでも齧った人ならご存知だろうが、グローブを付けたまま1ラウンドずっとパンチを放ち続けることは常人にはまずできない。1分も持たずに腕が上がらなくなる。それを彼女たちは1日中続けた。早朝から深夜までリング上で何度も何度も繰り返し闘い続ける2人を観て、立ち会ったボクシング関係者は「女優はここまでやらなくちゃいけないのか」と唖然としたそうだ。試合の最後に一子が見せる壮絶な表情は、もはや役づくりとか演出とかを完全に越えた“逝っちゃった”ものになっている。 リスクを伴う冒険に挑んだ人間にだけ、新しい道が開ける。全力を出し切って辿り着いた先に、少しだけ新しい世界が顔を覗かせる。でも、新しい世界への扉が開いているのは、ほんの一瞬だ。死にもの狂いで闘った直後に、その扉の向こう側に飛び込まなくてはならない。そして、扉の向こう側で待っているのは、心安らぐ楽園ではない。さらに過酷なハイレベルな闘いが待ち受けている。一子にとって、本作に関わったスタッフやキャストたちにとって、本当の闘いがそこから始まる。上映を見届けた観客も、劇場の扉を開けた瞬間から新しい何かが始まるはずだ。 (文=長野辰次)ボクシングシーンだけでなく、濃厚な濡れ場もあり。安藤も新井も、俳優として持っているものすべてを出し尽くすことを求められた。
『百円の恋』 脚本/足立紳 監督/武正晴 主題歌/クリープハイプ「百八円の恋」 出演/安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織、宇野祥平、坂田聡、沖田裕樹、吉村界人、松浦慎一郎、伊藤洋三郎、重松収、根岸季衣 配給/SPOTTED PRODUCTIONS R15 12月20日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー (c)2014東映ビデオ http://100yen-koi.jp
冤罪による死刑が相次ぐ中国 判決が覆るのは「被害者が生き返った場合」のみ!?
中国内モンゴルで1996年4月9日に強姦と殺人の容疑で逮捕された、当時18歳の少年フグジレトさんは、無罪を訴えながらも逮捕からわずか61日後に死刑が執行された。その後、2005年に別の強姦殺人事件で逮捕された男が同事件について自供をしてから「フグジレトさんは無罪だったのではないか」と、社会が注目していた。 今年11月20日、内モンゴル最高裁判所がフグジレトさんの嫌疑について再審する内容の通知を発表。12月15日に無罪判決を言い渡された。判決後、裁判所は国家賠償を決め、当時の担当者たちの責任問題として追及していくことを発表した。 もはやフグジレトさんの命は返ってこないが、中国では最終審の判決が覆されることは異例とあって、中国版Twitterの「微博」では、「正義はやってきた、しかし遅すぎた…」「当時の担当者の責任をどのように追及するのか見届けるまで、事件は終わらない」「中国には、過去にも冤罪で死刑になってしまった人が、もっといるのではないか」などと大きな話題となっている。
三権不分立の中国では、冤罪死刑事件は枚挙にいとまがないが、判決が覆ったのは「趙作海事件」くらいである。この事件は、97年に湖南省の小さな村で男性が突然、行方不明になったことから始まった。この男性の親戚でもある趙作海さんが、直前に男性と殴り合いのケンカをしていたため、警察から殺人罪の重要参考人として連行、逮捕。02年に、殺人罪で死刑判決が下された。 しかし、10年に、すでに殺害されていたと思われていた男性が突然、村に帰ってきたのだ。男性の供述によると、ケンカの報復を恐れて村を離れていたという。被害者が存在しないことが明らかになったため、趙さんには無罪判決が下り、釈放された。8年間も死の淵をさまよった趙さんに賠償金として支払われたのは、わずか1,300万円ほどであった。 世界全体の6割以上を占める、1,000件以上の死刑が毎年執行される中国。近年では、日本人をはじめとする多くの外国人が死刑囚となり、実際に刑の執行も行われている。中国のずさんな捜査や刑事裁判は、我々にとっても対岸の火事ではない。 (文=牧野源)










