
画像提供/NHK Eテレ
ジャニーズJr.やAKB48、乃木坂46メンバーをはじめ、10代のアイドルやモデルなどの男女が多数出演している、NHK Eテレの教育バラエティ番組『Rの法則』。
10代のリアルな声を届ける番組だが、気になるのは、そんななか唐突に「コント回」があることだ。その名も「あ~るあ~る1グランプリ」。3月20日放送分で第6弾となる上、3月24日には生放送で年間王者を決める「決勝大会」を行うという。
コントでヘンなキャラになりきっている出演者たちはかなりノリノリで、「こんな顔して大丈夫か」と、不安になるほどの気合の入りぶり。なぜこんなにコントに本気なのか? NHK 青少年・教育番組部ディレクターの細川啓介さんに聞いた。
「きっかけは、『Rの法則』発で人気者を作りたいということでした。“R’s”といわれる出演者たちは数十人いますが、どうやって彼らのキャラクターを引き立てることができるか考えたとき、手っ取り早いのは、本人の良さを生かしつつ、キャラクターを付与してあげることでした。それには、コントという演出スタイルがキャッチーでいいだろうと思ったんです」
コントには、常に女子の視線が気になってチラチラ見る「チラ見くん」や、言わなくてもいいひと言を言ってしまう空気の読めない女子「なっちゃん言っちゃだめ!」など、多くの人が「あるある!」と共感できるものから、「そんなヤツいねえだろ!」とツッコみたくなるようなヘンなキャラまで登場する。

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「空いた時間にロビーや控室でR’sメンバーを取材する中で、『そういえば、こういうヤツいるな』『いまだにいるんや』といった“あるある”があったんですね。それをどう取り込むか考えて、トークにももちろん使えるけど、“ビジュアル化”にはリアルな学校に入ってドキュメントで撮るのが難しい中、“コント”という世界を作ってしまうのがいいだろうと。いまどきの10代が考えていること、はやっていること、意識していることをコントの世界で描いてしまおうと思ったんです」
『Rの法則』は2011年に週1回の番組としてスタート。翌12年から週4回になったが、毎回特集形式だったため、「定番企画を作る」という意味合いもあったそうだ。
基本的には、核となるキャラ設定、プロットを考え、そこにHPなどに寄せられたアンケートの「あるある」から使えそうなものを積み上げていくという作り方だそう。
「配役については、最初はキャラに合いそうなメンバーを2~3人呼んでオーディションしましたが、今は合いそうな子を指名しています。演じたいという潜在的欲求があるのか、みんな最初からコントに抵抗感がなく、徐々に出ていないメンバーも『私もやりたい』『僕も』といった感じに手を挙げ始めて。サービス精神旺盛なのか、勝手に自分でヘンなメイクをやり始めるなど、こちらが求めているよりもみんな『盛って』くるんですよ(笑)」
また、「コント」によって思いがけない才能(?)が開花するケースもあるそうだ。

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「スタジオトークだと、ぶっちゃけトークができない子、自分から前に出ていけない子もいるんです。たとえば、いまやコント企画には欠かせない存在となったソウタロウは、普段あまりしゃべらない子なんですが、コントをやりたいと自分から名乗りを上げて、本当に演技がうまい。コントに賭ける意気込みを感じます。また、すぐに『違反だ!』とか言いつつ、実は女子に近づきたいだけのキャラ『校則マモル』を演じている諸星翔希なども、最初はそこまでできるとは思っていなくて、やらせてみたら開花した例ですね。コントによって、彼自身、ロケなど他の部分でも一皮むけた感じがして、普段のトークもぶっちゃけることができたり、他の演出家からもキャラを求められるようになったりしています」
細川さんいわく、『Rの法則』のコントは、「手の込んだ学芸会」だそう。
「作品を見ている感覚ではなく、視聴者にとって『参加できる場所』を感じてもらえるようにしたい。実際にコントに参加するわけじゃないけど、『参加できそう』という気分になれる“手作り感”を大切にしています」
24日の決勝大会では、生放送ならではの双方向演出にも挑戦。スマートフォンとデータ放送を使った視聴者人気投票を実施し、年間王者を決定するそうだ。
今後、本気すぎる学校コントから、キャラクターが独り歩きを始めて、街角や学校にやってくる日もあるかもしれない!?
Rの法則・コント「あ~るあ~る1グランプリ」決勝大会
Eテレ3月24日(月)18:55~19:55/24:00~25:00(再放送)
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http://www.nhk.or.jp/rhousoku/>