
心が温かくなる甘さのフレンチトーストです。
「男のダジャレレシピ」で世間を沸かせた男の新たな挑戦――300円を握り締め、誰も食べたことのないオリジナル料理を作る!
100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第7回。
なんとなく甘いものが食べたい気分だったので、今回はフレンチトーストを作ってみようと思う。フレンチトーストの材料といえば、パン、卵、牛乳だが、普通に作っても面白くないので、卵と牛乳の代わりとして、プリンとバニラアイスをセレクトしてみた。
どちらも卵と牛乳からできているので、きっとこれでもフレンチトーストができるはず。これなら砂糖を入れなくても、きっと甘さはバッチリだ。
パンは普通に食パンでもよかったのだが、オシャレさを優先してバゲットとやらにしてみた。

100円ローソンなら卵も牛乳も売っているのだが、あえてプリンとバニラアイス。
まずは、プリンのフレンチトーストから。プリンを皿に出して、切ったバケットにたっぷりと塗りつける。
この行為、なんだかとても悪いことをしている気分になってくるのはなんでだろう。
子どもの頃にやっていたら、母親に怒られるタイプの行動だからか。

罪悪感のある行為だ。
そして、バターをたっぷりと引いたフライパンで焼く。
フライパンで焼くプリンパンである。
この甘ったるい匂いだけで、3キロぐらいは太れそうだ。
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ちょっとプリンが多かったかな。
プリン1つに対してバケット2切れだと、ちょっとプリンの量が多すぎたようで、溶けたプリンをバケットが吸いきれずに余ってしまった。
そこでもう一切れのバケットを追加投入して、余っているプリン液を吸わせたら、一気に汁っぽさがなくなった。
これこれ、これこそが私のイメージしているフレンチトーストだ。

プリン1つに対して、バケット3切れがちょうどいいようだ。
続いては、バニラアイスのフレンチトースト。これも、作り方はプリン版とまったく同じ。塗りたくって焼くだけだ。
バニラアイスを焼いてしまうなんて、子どもの頃はまったく考えもしなかった贅沢行為である。

バターっぽいけれどバニラアイスです。
溶けたバニラアイスをジュージューといわせながら、バケットに染み込ませるようにして、じっくりと焼き色を付ける。

こちらもまたいい匂いだこと!
プリンとバニラアイスで作った2種類のフレンチトーストを、熱いうちにお皿へと並べたら、簡単フレンチトーストの完成だ。
コーヒーとセットで580円くらいなら、喜んで払いたくなる出来栄えだ。

ある意味とっても贅沢!
まずはプリンのフレンチトーストからいただいてみると、さすがはプリンだけあってしっかりとしたコクのある甘さで、そこにカラメルソースの香ばしさが加わって、見事といえる仕上がりとなった。これならメイプルシロップやハチミツをかける必要はまったくない。バケットのフニャフニャした白い部分と、かみ応えのある茶色い部分のコントラストも楽しい。
続いては、バニラアイスのフレンチトースト。こちらはプリンに比べると少しあっさりした味わいだが、バニラの香りとミルク感が新時代のフレンチトーストを予感させてくれる。より贅沢をするなら、さらに上からバニラアイスをトッピングしてもいいだろう。なんだかバチが当たりそうだけど。

ファミレスの新メニューみたいな味!
プリンとバニラアイス、これはどちらに軍配を上げるべきか迷うところだ。想像していたよりもずっとおいしく、甲乙つけがたい出来である。もうこれは両者勝利といっていいだろう。
「フレンチトーストに敗者などいらない。食べすぎると歯医者が必要になるけれど」
普通にフレンチトーストを作るよりも、よっぽど手間が掛からないし、なんだか「子どもにとっての贅沢」っぽい甘さがたまらない。
心や体が疲れた時にでも、また作って食べようと思う。
(文=玉置豊)