サイゾーテレビ【ニコニコキングオブコメディ】第83回、配信しました!

公式メルマガ始めました! キングオブコメディのガチゆるハートウォーミングバラエティ『ニコニコキングオブコメディ』第83回放送です。 だいぶ夏バテ気味の今回ですが、話題は2010年に2人がチャンピオンになった「キングオブコント」のお話。準決勝進出が決まったザンゼンジ武田くんの喜びっぷりをお送りします。 うでしのコーナーはカメラマン北村ヂンさんのおみやげを紹介。さらに、パーケンさんの夏の日産の思い出話もありますよ。 ●「ニコニコキングオブコメディ」アーカイブ集 http://www.cyzo.com/2010/08/post_5162.html ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV 番組DVDについては以下より!
2011年10月4日に発売されたDVD『ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある!』の予告ムービーを先行ドロップ! サイゾーテレビでのぐだぐだ放送から、まさかのDVD化にいたった本作はなんと、(ほとんど)オール撮り下ろしです!
ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある! 発売中です amazon_associate_logo.jpg
さらに、編集部では番組プロデューサーディレクターの佐藤ムー太郎さんに緊急インタビューを敢行! その様子を以下に大公開です。 ――いよいよ番組DVDの発売が明日に迫りました。いまのご気分は。  生きてるといろんなことがあるなぁ、と思っています。どきどきします。 ――番組開始当初、DVD化は想定していなかった?  してないですね。全部無料で見られるというコンセプトで始めた番組でしたし、現にアーカイブはすべて無料で公開していますので、発売元のハピネットさんからDVD化のお話をいただいたときは、正直「どうなのかね?」と思いました。 ――DVDの発売でアーカイブはどうなるのでしょうか。  そのまま残します。今回のDVDはほとんど全部撮り下ろしで、番組のトーク内容をキングの2人が検証してゆくという企画なので、アーカイブを見てからDVDを見た方が楽しめますし、DVDを見て気になった部分のトークをアーカイブで振り返ったりもできる。そういう楽しみ方ができるソフトになっています。DVDには『ニコキン』各回のダイジェスト的な説明を一覧にしたチラシを封入していますので、DVDとサイゾーテレビを行ったり来たりしてほしいですね。 ――メディアミックスですね。  そうですね、結果的にメディアミックスっぽい形になりましたね。メディアミックスってこういうことでいいんでしょうか。 ――いいと思います。では、DVDの中でオススメの検証VTRをひとつ挙げるとしたら?  やはり「高橋バカ部屋」です。あのVTRを見てたら、なぜかくしゃみが止まらなくなりました。 ――ありがとうございました。

軍歌・北朝鮮、そして新左翼まで……アブないマニアが全国動員!「軍歌対決!北朝鮮 vs 世界」へ結集せよ

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 今年の夏の最後は、軍歌と北朝鮮歌謡でシメてみないか? 来たる8月31日、早稲田大学戦史研究会主催によるイベント「軍歌対決!北朝鮮 vs 世界」が、早稲田奉仕園・リバティホールにて開催される。このイベントは世界でもまれな、古今東西の軍歌を収録した奇書『世界軍歌全集』(社会評論社)の著者である軍歌研究家の辻田真佐憲氏と、北朝鮮マニアなら誰でも知っているサイト「朝鮮労働党万歳!」管理人のマカオ氏のトークを中心にしたイベントだ。トーク後には、交流会とバザーの時間を設け、主催者らが所有する秘蔵資料の販売も行う予定だという。  かつては、ごくごく限られた趣味だった軍歌や北朝鮮マニアの世界だが、YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトの普及もあって、信じられないほどコアなマニアの数が増殖している。しかも、意外に女性も増えている(特に軍歌)。軍歌と北朝鮮マニアは、結構な確率でかぶっているのだが、いずれにしても資料を収集するには資金が必要だし、歴史知識や教養がなければ楽しむ域には達することができない。カップリングが違うとか、自分の政治思想と異なる相手とも争うことなく、むしろ共に楽しむ心の広さも欠かせない。つまり、真面目に「これはネタだ!」と楽しめるという点で、ある程度インテリじゃないとできない趣味なワケ。文化系男子が好きな女性が集まるのも当然だ。  そんな軍歌趣味の盛り上がりの中心人物ともいえる辻田氏は、今回のイベントの意義を次のように語る。 「主催者の早大戦史研は、軍事関連であれば国内外はもちろんのこと、共産主義からオウム真理教の研究まで、なんでもアリの将来有望な学生の揃う組織です。私が今回のイベントで期待しているのは、北朝鮮の軍歌が体系的に紹介されることです。近年、メディアで報じられる映像の中で登場する機会の増えた北朝鮮の軍歌ですが、体系的に語られる機会はほとんどありませんでした。参加費は学生500円、社会人1000円と安いので、これまで以上に誰もが参加しやすいと思いますよ」  さて、読者の諸君もお分かりかもしれないが、このイベントは会場自体がネタを含んでいる。会場の早稲田奉仕園は、音楽系のイベントや結婚式も行われるが、左翼系団体の集会会場としても定番スポットなのだ。 「いや、単に大学に近いので備品を運びやすいからだと思うのですが……」(辻田氏)  しかも、主催の早大戦史研究会の会誌のタイトルは「烽火」だという。これは、かつて存在した左翼党派・共産主義者同盟全国委員会、通称・烽火派の機関紙名のパクリとしか思えない……。やっぱりコイツら、真面目をネタにできるものすごい奴らなのかも。 (取材・文=昼間たかし) ●早大戦史研主催イベント「軍歌対決!北朝鮮 vs 世界」 【日時】8月31日(土) 16:30~ 【会場】早稲田奉仕園・リバティホール(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目3-1) 【入場料】学生500円、社会人1000円 (来場者には入場券の代わりとして「烽火」(早大戦史研機関誌)をご購入いただき、その売り上げを会場のレンタル料等に充てさせていただきます)

見た目よし&快感たっぷり! セクシー女子に使ってほしいブランド系おもちゃ

【messyより】

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『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社

 ハイ、バイブコレクターの桃子です。いつもは「独り寝のお作法」として、充実した夜の過ごし方を提案しています。そこでもラブグッズ、特に私がコレクションしているバイブについてちょくちょく触れていますが、なんとこのたびバイブについてたっぷり語っていいという機会を編集部からいただきました。ありがたいことです! 実はちょうど、女子のみなさんに紹介したくてたまらないバイブがあったのです。

キムタクが机の引き出しから現れる『安堂ロイド』に、AKB48・大島優子が出演決定!?

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『優子のありえない日常』(ワニブックス)
 『半沢直樹』(TBS系)が放送中の「日曜劇場」で10月からスタートする『安堂ロイド~A.I. know LOVE?~』に、AKB48・大島優子の出演が決定しているという声が、業界のあちこちから聞こえてくる。  同ドラマは、愛する人を命賭けで守るために100年後の未来からやってきたロボットの安堂ロイド(木村拓哉)と、現代の女性・麻陽(柴咲コウ)の時空を超えたSFラブストーリー。ロイドの登場シーンではなんと、ドラえもんのごとく“机の引き出しの中”から現れるという。  “コンセプト/設定協力”にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の監督・庵野秀明が参加していることでも話題の同作だが、すでに「タイトルからしてやばそう」「寒いドラマになりそう」「内容がマニアックすぎる」といった声が上がっている。  それを受けてか、番組公式Twitterでは、「どこに行っても、半沢の後は大変ですね、と励まされる」とぼやきながらも、「皆さんが感じているような『寒い』ものにしない」と公言。連日のように、この作品にかける熱い思いが投稿されている。  また、今月23日のラジオ『木村拓哉のWHAT'S UP SMAP!』(TOKYO FM)で、木村は第3話までの準備稿(初期段階の台本)を前に「正直なところ大丈夫かなというのもあるし、本の内容を読んでいくと、映像になってみないと分かんねーよっていう部分がめっさあるんですよ! あの時間帯にTBSでテレビドラマで、この内容をやるということは、ある意味すごい挑戦」「どういうふうに撮るのかなあ。非常に壮大な世界観になっているので、楽しみっちゃあ楽しみ」と、不安と期待が入り混じる心情を語り、「よっしゃ、やったるぞ!」と意気込んだ。  現在公表されているキャストは、木村と柴咲の2人のみ。大ヒットした『GOOD LUCK!!』(TBS系)で共演済みのため「新鮮味のない組み合わせ」という声や、「40歳のロボットと、32歳のおばさんの恋愛ドラマって……」といった声も多かっただけに、大島の出演で一気にフレッシュ感が増しそうだ。 「あくまでもヒロインの柴咲さんを立たせるため、大島さんの出番はそこまで多くはないようです。しかし、キーパーソン的な役柄だと聞きます。大島さんの演技力について、一部では『過剰』『ねちっこい』といった声もあるようですが、『神様のベレー帽』ではすっかり女優ぶりが板についてきたともっぱらです」(芸能記者)  これは、大島がヒロインを務める『関西テレビ放送開局55周年記念ドラマ 神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~』(9月24日放送)のこと。同作では偶然にも、大島が現代から昭和にタイムスリップする役に挑戦している。  放送前から話題の尽きない『安堂ロイド』。果たして多くの視聴者の予想を裏切り、大成功を収めることができるのだろうか?

「いつかは奥さんと別れて、私と…」甘い夢を実現させた略奪婚女優たち

女性向けWebサイト【messy】オープン記念とって出し! 全部読む
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たるんだお腹がエロいわ!!(安達祐実写真集「私生活」集英社)
 9月2日にセミヌード写真集『私生活』(集英社)を発売予定の安達祐実(31)が、同作品を撮影したカメラマンの桑島智輝氏(35)と交際中と報じられた。写真集には、安達の自宅や八丈島などで2年半にわたって撮りためた写真がおさめられているが、撮影にはマネジャーも同行せず、プライベートな空間で安達とカメラマン二人きりで行うことも多かった。結果的に、二人の間に恋愛感情が芽生えた……と、発売中の「女性セブン」(小学館)が伝えている。  安達は2005年にスピードワゴンの井戸田潤(40)と結婚したが、09年に離婚。現在小学生になった長女の親権は安達が持っている。ところが元夫婦は結婚後も関係が完全に切れたわけではなく、子供の父親・母親として11年5月から再び同居。事実婚状態にあることを、昨年報じられていた。井戸田は再婚を望んでいたが、安達は「父親としてはいいけど、パートナーとしては無理」と、元夫への信頼を取り戻していない様子だった。そしてこの同居も昨年5月にわずか一年で再び解消されていたという。 つづきを読む

無頼派作家・西村賢太、文藝春秋にぶち切れ!? 異例の連載移籍となった訳

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ワタナベエンターテインメント公式サイトより

 2010年、『苦役列車』(新潮社)が芥川賞を受賞し、森山未來、前田敦子出演で映画化もされるなど、人気作家としての地位を築いた西村賢太。芥川賞受賞会見で「(受賞の知らせを受けた際に)風俗に行こうかなと考えていた」と発言したことも話題となり、そのユニークなキャラクター性もあいまって、文芸誌だけでなく、一般誌やバラエティ番組などにも引っ張りだことなっている。

 歯に衣着せぬ言いようは作品だけでなく、テレビなどでも健在。過去には共演者とケンカをし、レギュラー番組『ニッポン・ダンディ』(TOKYO MX)を降板したことも。さらには本業である執筆活動にも、知られざる“降板劇”が存在していたという。

他人の“無意識な悪意”を呼び起こす!? ダイエットを巡るトラブルの数々

<p> 『24時間テレビ 愛は地球を救う36』(日本テレビ系)が8月24~25日に放映されました。今年の24時間マラソンランナーは、森三中・大島美幸で、走行距離は88キロ。オファーを受けたときは、身長165センチの彼女の体重は走行距離と同じ88キロでしたが、トレーニング&ダイエット効果で16.7キロも体重を落としました。</p> <p> 番組放送時間内ではゴールはできませんでしたが、なんとか完走。番組の瞬間最高視聴率も、大島がゴールをするかどうかが気になった人が多いのか、午後8時51~52分に39.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。番組の平均視聴率も歴代4位を誇る18.1%。ネット民からは悪評の高い『24時間テレビ』ですが、お金も集まる・視聴率も集まると、日本テレビにとっては魅力的なコンテンツであることは間違いありません。</p>

無縁社会、年金問題……沈みゆくこの国の現実! 国際派監督が描いた密室ドラマ『日本の悲劇』

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国際映画祭で活躍する小林政広監督。「年金不正受給は海外でも起きている。日本だけの問題じゃないんです」と語る。
 2010年7月、東京都足立区で起きたある事件が日本全国に衝撃を与えた。111歳だったはずの男性がミイラ状態のまま自宅で30年間にわたって放置されていたことが発覚し、その男性の家族が年金不正受給を罪に問われ逮捕されたのだ。この事件が明るみになるや、全国で100歳を越える行方不明老人が膨大な数に上ることが判明した。“長寿大国”という日本の看板を揺るがしたこの事件に強い関心を示したのが小林政広監督。これまでにイラク人質事件を題材にした『バッシング』(05)がカンヌ映画祭コンペ部門に選出、佐世保少女刺殺事件にインスパイアされた『愛の予感』(07)がロカルノ映画祭で4冠受賞するなど、日本社会が抱える厄介な問題に独自のアプローチ方法で向き合ってきた国際派監督だ。そんな小林監督のシナリオに魅せられたのは仲代達矢、北村一輝、大森暁美、寺島しのぶという4人の実力派俳優たち。崩壊していく日本の家庭を息詰まる緊張感の中で描いた密室ドラマ『日本の悲劇』に込めた想いを小林監督に訊いた。 ──年金を頼りにギリギリの生活を送る父子(仲代、北村)の抜き差しならぬ物語。足立区で起きた事件をまざまざと思い起こしました。即身仏化した父親と家族が暮らしていた足立区の事件を、小林監督は当時どのように感じたんでしょうか? 小林政広監督(以下、小林) びっくりしましたよ。そんなことがあるのかとね。最初は別に映画にしようと考えたわけじゃないんです。ただ、「嫌な事件だな」と。でも『バッシング』のときもそうだったんですが、自分で「嫌だな」と感じたときほど気になるわけです。その嫌な感じの正体はなんだろうとね。そこでシナリオを書くことで、事件についていろいろと考えるんです。一体、どんな家族だったんだろう? どういう人が即身仏になろうと考えるのだろうとね。即身仏になろうとする人だから、きっと大正とか明治生まれの人でしょう。うちのオヤジと同じくらいの年齢だったのかな。映画の世界でいえば黒澤明みたいに意志が強く、決断力のある人だろうなどと考えるわけです。そう考えるうちに興味が湧いてくる。今回は『春との旅』(10)に主演してくれた仲代達矢さんのことが念頭にありました。仲代さんがかつて演じた『切腹』(62)のイメージが思い浮かびましたね。 ──小林正樹監督の『切腹』も、食い詰めた下級武士の悲壮な物語でしたね。 小林 そう、婿夫婦を失った浪人が復讐を果たす物語。覚悟を決めた男の物語でしょう。覚悟の決め方が魅力的だった。「あっ、自分が描こうとしている男も覚悟を決めた人間なんだ」と気づいたわけです。逆にいえば、現代人って覚悟が決められないんだなって思えてきた。そうこう考えていくうちに、キャラクターが作られていったんです。 ──『バッシング』や『愛の予感』は、実際に起きた事件を詳細にリサーチすることはしていないと語っていましたが、今回も年金不正受給の実状を具体的に取材したわけではない? 小林 えぇ、していません。どうして、そのような事件が起きてしまったのかという問題の構造性や社会的なことにはさほど興味がないんです。それよりも、どうしてそんな行動に走ってしまったんだろうという人間の内面的な部分に興味があるんです。足立区の事件があって、しばらくして一度シナリオを書き上げたんですが、自分で読んでみてあまり面白くなかった。それでそのシナリオは放っておいたんですが、そうしているうちに2011年3月になって東日本大震災があり、そこから震災も含めた現代の家族のドラマとして考え直したんです。震災の前から景気が悪くなり、社会が息苦しくなったなぁと自分は感じていたんですが、それはみんなが感じていたことだろうと。みんなの表情が暗くなった頃からの、小さな家族の歴史みたいなものを描いてみたいと思い、今回の作品になったんです。
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思うように再就職できない息子(北村一輝)と闘病中の父親(仲代達矢)。父親が受け取るわずかな年金が親子の生命線だった。
──タイトルを聞くと、巨匠・木下惠介監督の『日本の悲劇』(53)を思い浮かべる人もいると思います。木下監督の『日本の悲劇』は、戦後の厳しい経済状況の中で慎ましい母子家庭が崩壊していく様子を描いていましたが……。 小林 木下監督の作品は別に意識していないですね。どんな内容だったか、あまり覚えてないくらい(苦笑)。実は木下監督とは別に、もうひとつ『日本の悲劇』(46)というタイトルの映画があるんです。これは亀井文夫という監督が撮ったドキュメンタリーですが、とんでもない内容です。軍と軍需産業が結託して戦争を起こしたことを糾弾した内容で、資本主義、金儲けのために戦争が始まり、その後には死体の山が累々……という。このドキュメンタリーは戦争が終わった翌年の1946年に公開され、GHQにフィルムを没収されて公開1週間で打ち切られたんです。これは公開するのも命懸けだったでしょう。すっごい映画ですよ。あの映画に比べると、ボクが撮ったのは本当に小っちゃな家族の物語ですよ。 ■板の上で死にたいという役者の願望 ──小林監督の『日本の悲劇』は無縁社会、年金問題を扱った社会派ドラマということになるんでしょうが、とある家庭内で起きるドメスティックバイオレンスならぬドメスティックサスペンス、もしくは密室パニック映画として観ることもできそうですね。 小林 そうですね。まぁ、でも今回はエンタテインメント性とかは何も考えないで作ったんです。だって、ひとりの男が餓死してミイラになる話ですよ。普通の神経じゃ、こんな映画は作りませんよ(苦笑)。自分でも一度はダメだと思った内容だったけど、3.11後にもう一度書き直して、それで整合性がついたというわけではないんですけどね。やっぱり仲代さんが「やる」と言ってくれたことが大きかった。共犯者がひとりでもいてくれると映画って動き出すものなんです。商業性うんぬんでもないですね。こんな映画は今までなかったから、逆に役者はやってみたいと思うんじゃないですか。普段はコマーシャルな仕事でみんな食べているわけだけど、原点に戻ってじっくり役に取り組んでみたいと潜在的に思っている役者はけっこーいると思いますよ。 ──仲代達矢演じる父親・不二男の背中をカメラはずっと撮り続ける。亡くなった親の思い出というと、どうしても顔より背中のほうが鮮明に浮かんできます。
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「今回は娯楽性、商業性は考えなかった」と話す小林監督だが、独自のインディペンデントスタイルを突き詰めたものに『日本の悲劇』は仕上がった。
小林 そうなんです。仲代さんの背中をずっと撮っていたんだけど、役者ってどうしてもカメラのほうに振り向いて演技したがるから、そのときは「ずっとそのままで」と言おうと思っていたんです。背中から撮ることの意味も仲代さんには説明しました。「これは不二男の回想ですから、不二男は影になってほしい」って。仲代さんは納得してくれました。終始、背中を向けたまま、動かなかった。すごいですよ(笑)。覚悟を決めた男と、死に行く父親を見届けることに心が揺れ動く息子の物語。年金の不正受給の話じゃなくなっていますよ(苦笑)。実際にね、ボクの母親が亡くなったとき、1年くらい病院に通っていました。世話をしながら、正直なところ「早く死なないかな」と思ったりしたこともありました。治らない病気の場合、延命治療にどれだけの意味があるんだろう。本人は「痛い、痛い」と苦しんでいるわけです。でも、薬を注射されて気分がいいときもあって、そういうときは「あぁ、オフクロが生きていてよかった!」とも思うわけです。死んでゆく親を看取る子どもの気持ちは、絶えず揺れています。悪魔的になったりもするし、健気な子どもになったりもするんです。 ──仲代さん、東海テレビが今年劇場公開した『約束 名張毒ぶどう酒事件死刑囚の生涯』では冤罪死刑囚を演じていましたが、本作でも「撮影中に役者人生をまっとうできれば本望だ」と言わんばかりの迫真の演技です。 小林 『春との旅』の宣伝でご一緒したときには「もうボクは無名塾もやめて、バイクで世界を旅して、どこかで野垂れ死にできればいい」と言ってましたよ。「バイクの免許は持っているんですか?」と尋ねると、「持ってない」と答えてましたけど(笑)。まぁ、演じることは根っから好きなんだと思いますよ。本人に確かめたわけじゃないですけど、「板(舞台、セット)の上で死ねれば最高だ」と思ってるんじゃないですかね。今回の撮影は2週間でした。仲代さんが疲れないよう、明るい時間に撮影が終わるように余裕のあるスケジュールを組んだんですが、1ショットが長くて凄い緊張感の中での撮影だったんです。1ショットごと息を止めながら撮影しているような感覚。撮っている側が気絶しそうになってしまった(苦笑)。 ──再就職がなかなかできない息子・義男には、『女理髪師の恋』(03)以来の小林監督作品への帰還となった北村一輝。最近は『妖怪人間ベム』『テルマエ・ロマエ』などすっかりメジャーシーンで活躍する人気俳優に。 小林 でも、全力を出し切る仕事というのはしてなかったと思うんですよ。今回の現場はそうじゃなかった。持っているものを全部出さないと成立しない。だから、苦しいという感覚もあったかもしれないけど、楽しいという感覚のほうが勝っていたと思いますよ。『日本の悲劇』のクランクイン直前まで『ATARU』の撮影を北村くんはやっていたんですが、それで深夜に『ATARU』の撮影が終わってから別のスタジオを自分で借りて朝まで役づくりをやっていたそうです。大森暁美さんも寺島しのぶさんもそうですが、誰も撮影現場に台本を持ってくる役者はいませんでした。毎回そうなんですが、みんなしっかり役づくりしてから現場に入ってくれるんです。 ■答えが出ない問題にこそ、大事なものが隠されている ──家族がみんなそろうシーンは涙腺直撃です。まさか小林監督が“泣かせ”に走るとは思いませんでした。ライアン・ゴズリング主演の『ブルーバレンタン』(10)やギャスパー・ノエ監督の『アレックス』(02)を思わせる反則技の演出じゃないですか? 小林 『ブルーバレンタイン』って、こういう映画なの? 観てないので分からない(笑)。『アレックス』はずいぶん前に一度観たかな。偶然ですよ。あまりシリアスなシーンばかりはどうかなと思って、後から考えたシーンなんです。シナリオを書いてて自分でグッと来ちゃった(笑)。自分で書きながらあらためて思いましたよ。人が幸せだなって感じる瞬間はほんの一瞬なんだなって。しかも、感じている瞬間はそれが「幸せだ」とは気づかないものなんですよ。
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母(大森暁美)と嫁(寺島しのぶ)がそろった家族の食卓。いつまでも続く平凡な日常風景になるはずだったが……。
──幸せが通り過ぎた後で、人はそれが「幸せだった」ことにようやく気づくんですね……。あらためてお聞きしますが、小林監督は年金不正受給問題をどのように考えていますか? 小林 正規雇用の仕事が少ない、鬱病が増えている、自殺者が減らない……。やっぱりお金の問題ですよね。お金を稼ぐことができず、食べることもままならない。アベノミクスで景気が良くなったとニュースで報じられるけれど、誰も実感できずにいる。反原発を訴えた山本太郎に、宮根誠司が「江戸時代に戻るんですか?」と言ったことが話題になったけれど、どこかで意識改革は必要でしょう。原発だけじゃなくて、資本主義の在り方をね。発展途上国だけどインドのほうが、今の日本より精神的に豊かなように映りますよね。日本以上に米国はもっと悲惨なことになってるでしょ。社会そのものを見つめ直さないとね。でも、ボクは政治家でも政治学者でもないんで、具体的にどうすればいいのかは分からないんですが。 ──分からない問題、答えが出ない問題にカメラを通して向き合うのが映画監督のようですね。 小林 そうね。答えがすぐに出せるなら、映画を撮る必要はないわけです。答えが待っているものじゃ、作っていても面白くない。解決できないものを考えていきたいですね。解決できないものの中にこそ、もっと大切なことがあるように思うんですよ。映画づくりというのは、ひとつのテーマをとことん考える作業だと思うんです。大切なのは答えを出すことじゃなくて、考えて考えて考え尽くすことだとボクは思う。 ──問題だらけの日本の年金制度ですが、映画監督に年金制度ってあるんでしょうか? 小林 フランスでは映画を1、2本撮った監督は監督協会に入会できて、映画が撮れずにいる間は協会から毎月20~30万円くらいの手当が支給されるんですよ。だからフランスの映画監督は4~5年に1本くらいしか映画が撮れなくても、けっこー優雅に暮らしているんです。フランスではそれだけ映画が文化として高く評価されているわけです。日本の映画監督協会? ボクは入ってないから詳しいことは知らないけど、年に1度集まっての飲み会などの親睦が目的じゃないかな。あっ、そうだ。日本脚本家連盟には一応入っているんだけど、いよいよ来年から年金が支給されるんです。年に1万2,000円なんだけどね(笑)。フリーランスで働く人間にとって、今がいちばん厳しい時代じゃないですか。 (取材・文=長野辰次/撮影=名鹿祥史) 『日本の悲劇』 脚本・監督/小林政広 出演/仲代達矢、北村一輝、大森暁美、寺島しのぶ  配給/太秦 8月31日(土)より渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 (c)2012MONKEY TOWN PRODUCTIONS  <http://www.u-picc.com/nippon-no-higeki> ●こばやし・まさひろ 1954年東京都生まれ。高田渡に弟子入りし、林ヒロシの名でフォーク歌手として活動。その後、郵便局員などを経て、シナリオライターデビュー。約500本ものドラマを手掛けた。監督デビュー作『CLOSING TIME』(96)は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で日本人初のグランプリ受賞。『海賊版=BOOTLEG FILM』(99)、『KOROSHI 殺し』(00)、『歩く、人』(01)で3年連続カンヌ映画祭に招待。『バッシング』(05)はカンヌ映画祭コンペ部門に選出された。『女理髪師の恋』(03)はロカルノ映画祭特別大賞、『愛の予感』(07)はロカルノ映画祭初となる4冠を受賞。仲代達矢を主演に迎えた『春との旅』(10)は毎日映画コンクール日本映画優秀賞ほか数多くの賞を受賞。その他にもEXILEの眞木大輔と吉瀬美智子が主演した『白夜』(09)、震災直後の宮城でロケ撮影した『ギリギリの女たち』(11)などコンスタントに作品を発表している。

締め切り迫る!「月刊サイゾー」編集アシスタント募集中!!

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株式会社サイゾーでは現在、「月刊サイゾー」編集部の編集アシスタントを募集しております。「月刊サイゾー」の編集作業において発生するさまざまな事務、サポート作業などが主な業務となります。 【応募資格】 意欲のある方なら、男女問わずどなたでも大歓迎です。 【業務内容】 「月刊サイゾー」編集部の編集アシスタント業務 【勤務時間】 基本的には平日10~19時。 ただし場合によってはそれ以外の曜日・時間帯の業務もあり得ます。 【雇用形態】 業務委託 【応募方法】 150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-22-7道玄坂ピア6階 株式会社サイゾー「月刊サイゾー」編集アシスタント採用係 まで履歴書を郵送にてご送付ください。 ※なお、履歴書は返却できませんのであらかじめご了解くださいませ。 【応募締切】 2013年9月6日(金)到着分まで 【選考について】 厳正に選考させていただいた上、面接にお越しいただく方にのみ編集部採用担当より連絡させていただきます。 その他ご質問などある方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。 recruit@cyzo.com 締め切り迫る! ふるってのご応募、お待ちしております!!