
普段、メンズファッション誌なんて読みそうもない(というか読まない)ボクが無理矢理メンズファッション誌を読まされて気になった企画を紹介するというこの連載。最初は右も左も分からないまま読んでましたが、さすがに何回かやってると気付くことがあります。それはメンズファッション誌には月刊のものと隔月刊のものがあるということ。
隔月刊のものはシレッと2カ月間本棚に並べられ続けてるので、いつもダブッて買いそうになっちゃうんですよ。で、今月は隔月刊の雑誌が出ない月なので、月刊で出ている定番メンズファッション誌ばかりがランクインしています。
【2月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位「神マンアーカイブス」(「men's egg」4月号)
2位「成人式Japan2013」(「SOUL Japan」4月号)
3位「女子ウケNo.1の“ジャニ系ヘア”最強説!」(「MEN'S KNUCKLE」4月号)
■ボクもジャニーズ系になれるんでしょうか?
まずは、恒例の「MEN'S KNUCKLE」のイカしたキャッチコピーから。
「優しさと前衛の合間にあるモーテーフィールド」(たぶんA.T.フィールドのパロディ)
「漢の黒肌は七難隠すって昔から言うだろ?」(コレ、顔はブサイクっていわれてるんじゃないの?)
「俗世のルールなどに縛られない美の王子」(この人、プロフィール見ると「職業不明」とのこと。王子だったらいいなぁー!)
うん、メンナクは今月も平常運転!
企画ページも「もしも彼女がオナラをしたら、どうするぅ!!」「ガールズトーク・うちらはこんな男が好き」など、ファッションに興味がない人間でも読みどころが満載。中でも、うだつの上がらない中学時代を過ごしてしまった人がこの春、高校デビューするための特集「目指せ一軍!春デビューしようぜ!!新生活応援白書」で紹介されていた「入学前にmixi(こういう層がいまだにmixi使ってるんだねぇ)で『○○高校25年度新入学組』というコミュニティを作る」なるテクニックには思わず「ほほーう」と唸ってしまいました。新入学生が注目するコミュニティをいち早く作ってコミュ主となることで、入学前から主導権を握れるらしいのだ。うーん、ボクも学生時代にこのテクニックを知りたかった! ……mixiどころかインターネットすらなかったけどね。

そんな今月号の「MEN'S KNUCKLE」で、本誌&別冊付録にわたって総力特集されているのが「ジャニ男」。ここで言う「ジャニ男」とは、ジャニーズ系サワヤカ男子のこと。いくらサワヤカであってもジャニーズ事務所に所属していないヤツは、ただの野良サワヤカ男子だという気もするのですが……。まあ細かいことは置いといて、「2013年すべての女子が求めている」という「ジャニ男」になるためのさまざまなテクニックを見ていこう。コレさえ読めば、オシャレビギナーでも簡単にモテ男デビューできるらしいぞ!
まずは「女子ウケNo.1の“ジャニ系ヘア”最強説!」。メンナク調べによると、ほとんどの女子が初対面時の髪型で「彼氏にすることがアリかナシか」を決めているという……(ホント!?)。髪を切るのは4カ月に1回1000円カットで、と決めているボク的には衝撃的すぎる情報ですが、そんな女子たち100人にアンケートした結果、最もウケがいいと判明した「ジャニ系ヘア」(100人にアンケートしたというわりに、内訳も、2位以下の髪型もまったく紹介されていないが)。
誌面では、「櫻井翔風」「松潤風」「山田涼介風」さらには「赤西仁×山ピーMIX」など、さまざまなジャニ系ヘアが詳細な写真入りで紹介されており、美容院に持ってってページを見せるだけで即座にジャニ男ヘアになれてしまうという実用性ありまくりな特集です。うーん、コレを真に受けてボクが1000円カットで「赤西×山ピーMIX!」とか注文した日にゃあ、美容師に抱腹絶倒されること必至だと思うけど……。
さらに、ただのジャニ男から一歩進んで(もう進んじゃうの!? フツーのジャニ男にもなれてないのに……)サワヤカな中にメンナク流の黒系ファッションを取り入れた「ジャニーズ系黒男子の組み立て方」。この特集、読めども読めども、どこまでがフツーのジャニ男で、どこからがジャニーズ系黒男子なのか、そしてジャニーズ系でない黒男子とはなんなのか、まったく理解できませんでした。
結局、イケメンが「オレがジャニーズ系だ!」と言い切れば、どんな服着てようがどんな髪型してようがジャニーズ系だってことなんでしょ? ボクらデニーズに男だけで集まっておかわり自由ドリンクのみで6時間粘ってる系童貞男子は、どんなに背伸びしてもジャニーズ系にゃあなれませんよ。
■バカすぎてヤバすぎる新成人大集合
さて、久々にランクインしたのは悪羅悪羅(オラオラ)系メンズファッション誌「SOUL Japan」。
他のチャラチャラしたファッション誌たちとは一線を画した、街を歩いていたらヤクザかオレオレ詐欺師にしか見えない強面すぎるオニーサンたちが続々登場し、「首をアイスピックで刺された」「『喧嘩が強い』のにも、腕っ節が強いタイプとキ○ガイタイプの2通りいる」「中学の時の髪型は角刈りかアイパー」「20才までほとんど塀の中で過ごした」さらには喉元に「悪」「鬼」と刺青を入れた兄弟が「やっぱり『魔』って刺して合わせて『悪魔』と読めるようにすればよかったね」とか語り合ったりと、チョイ悪……どころではない、極悪なカミングアウトを繰り広げております。
そんな、読んでると金玉袋が縮み上がってくるような企画目白押しな「SOUL Japan」ですが、今月号ではちょっと微笑ましい特集も。それが「成人式Japan2013」!
まあタイトルそのまんま、今年の成人式レポートなんですが、もちろん「SOUL Japan」なので、ももクロとAKBを熱唱した阿蘇市のクレイジー市長とかが紹介されているワケではありません。要は、ワイドショーなどで毎年問題として取り上げられている、成人式に調子に乗ってアホな格好をしちゃってるバカ新成人の大特集。……こういうメディアが持ち上げるから、いつまでたってもバカ新成人って減らないのね。
ボクも毎年、バカ新成人の珍奇っぷりを見るのを楽しみにしているんですが、最近は各テレビ局自粛しちゃってるのか、映像にぼかし入れすぎてて今ひとつエンジョイできないんですよ。その点、「SOUL Japan」の特集では、ぼかしなんて一切ナシ! クリアーな画像でバカ新成人たちの珍妙ファッションを堪能することができます。

それにしても、平成も25年目になるというのに、バカ新成人たちはどいつもこいつも昭和のヤンキーファッションのまんま。羽織袴に色とりどりのリーゼント、角刈りスーツにグラサン、刺繍入れまくりな特攻服、さらには20歳だっつーのにいまだに変型学ラン着てるヤツまでいる始末。今年新成人ってことは、こういうファッションがはやった当時、まだ精子にもなってなかったハズなのに! 基本的に、「SOUL Japan」のモデルたちってガラは悪いものの、B系やギャング系のオシャレな格好をしてるもんですが、こちらのバカ新成人たちにはスタイリッシュさはゼロです。
興味深いのは、よーく見ていくと、同じバカ新成人でも地域ごとに特徴があるということ。たとえば横浜ではチームごとに集まって集合写真を撮っているところ、埼玉は暴走族ごとに集まり、北九州ではなぜか出身中学ごとに集合してるのだ。
「リーゼントの盛りっぷりは当代一!八児中軍団」「リーゼントでキメた吉田中&沼中連合」「拡声器片手に騒ぎまくりだった若松中&向洋中連合」「紅白に染め上げた袴で目出度さ満点!湯川中軍団」等々……いっくら怖い顔でキメていても「○○中軍団」って言われちゃったら、どーしても微笑ましい気持ちになってしまいます。中でもグッときたのは「グリーン袴の緑丘中軍団」全員緑の羽織袴で揃えているんですが「緑丘はやっぱ緑!」じゃないだろ。
さらに福井県には全員ウド鈴木、もしくはダンス甲子園の頃のLLブラザーズ的な(伝わるかなぁー?)、頭頂部のみ残した髪を日章旗に染め上げたスゴイ軍団もおりました。この手のヤンキー文化圏の人たちって、どーしてやたらと愛校心や愛国心が強いんですかね? 学校なんてロクに通ってなかったでしょうに。
■5年で3000人と……最強ヤリマン登場
毎度毎度、読モたちがオナニーやAVの話で盛り上がる企画を掲載して、結局イケメン読モもモテない童貞男子も頭の中は同じエロバカでいっぱいなんだな……と思わせてくれる「men’s egg」ですが、今月号ではさらにサブカル童貞寄りの特集が。それが、各界の注目女子を紹介する「2013このコがすごい!大賞」。なんといっても、アイドル部門でのっけから東京女子流が登場してますからね。メイン読者層がチャラ男&ギャル男というメンエグで、女子流ちゃんを目にする日がやって来るなんて……。
で、東京女子流や台湾からやって来た話題のウェザーガールズくらいなら一般誌でも紹介されそうですが、これらと同列にBiSやアリス十番、放課後プリンセスなど、結構マニアックなアイドルを紹介しているのがメンエグのスゴイところ。ちょっとしたサブカル誌でも、なかなかあり得ない組み合わせですよ。しかも扱い方も、武道館ライブを即完した女子流ちゃんも、キャパ100くらいのライブハウスで活動している放課後プリンセスも同じ1ページ枠。アイドルに対して平等に愛をふりそそいでいるのか、よく分かってないだけなのか……?
そんな今注目のアイドルちゃんたちが載ってるかと思えば、メンエグ本領発揮のエロバカ特集も全開です。特にヤバイ内容だったのが、神のマンコを持つ女子を紹介する(最低のコンセプトだなぁー)「神マンアーカイブス」のリニューアル第1回。
今回は「トンデモネーくらいのヤリマン」が登場している。ボクも時々、ヤリマンたちが語り合うトークイベントを主催しているんですが、そんなに有名な人(ヤリマン)が出演しなくても、なぜか毎回満員になるんですよね。それくらい男子たちに夢を抱かせてくれるヤリマンですが、メンエグの連れてきたヤリマンはハンパなかった。なんと20歳にして経験人数3000人超え!
初体験年齢こそ15歳という常識の範囲内であるものの(それでも早いけどね)いきなり4Pデビューということで、初めての男が誰だかわからないという始末。そんで16歳でデリヘルデビュー、17歳で童貞喰いにハマり、19歳で「○○(地名)のファーストフード」という通り名をつけられ、20歳にして3000人斬り達成。……つーか、15~20歳で3000人て、年間600人、1日約1.6人ペースじゃないか! どんなヤリマンだ。「私、酔っぱらっちゃうと誰とでもヤッちゃうんだよねー」くらいの、ちょっとしたヤリマンだと夢も股間も膨らむけど、ここまで過剰なヤリマンは恐怖心しか感じませんな。なにやら、かなりの相手とハメ撮りをし、男の名前ごとにフォルダ分けして画像を保存しているとのこと。
彼女の他、中学3年生にしてすでにガンガンのヤリマンという4人組「中3セックスマシーンカルテット」も登場。「体を売って小遣い稼ぎ」「いかなるブサイク相手でも股を開いてしまう鬼のヤリマン」「13歳の時、先輩にデリヘルに売られた」「段ボールハウス生活をしながら80人と」というすさまじすぎるエピソードを持つ4人組。……というか、中学生のこんなヤバイ話、載せていいんでしょうか。
イヤー、マニアックなアイドル特集で思わず仲間意識を持っちゃったけど、やっぱりこういう文化圏で暮らしてる人たちとは、お友達になれそうにありません。お願いだからアイドル現場に来ないでッ!(……というか、東京女子流もよく取材オッケーしたな)

ところで、メンエグといえば気になるのが「マンカスを食うのがだーい好き」という最強変態読モ・たあはむなんですが、今月号ではギャルに金玉を蹴り飛ばされている写真がチョロッと載っている程度でほとんど登場していません。「読モ情報」によると、ポーズや表情の引き出しが切れてしまい、最近では撮影のたびにカメラマンに説教されているとのこと。えーっ、このまま消えてしまうのか!? 頑張れ、たあはむ! 日刊サイゾーでは、今後もたあはむの動向に注目していきますぞっ。
(文・イラスト=北村ヂン)