押収されたPCには未成年とのハメ撮り動画も!? GACKT、タレント生命の危機 

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「週刊新潮」9月27日号 中吊り広告より
グランプリ 「新婚『松田聖子』と元愛人が『深夜のコンビニ』で買ったもの」(「週刊新潮」9月27日号) 佳作1 「橋下徹は日本の救世主か?」(「週刊新潮」9月27日号) 佳作2 「釈由美子は10年間GACKTの“通い妻”でした」(「週刊文春」9月27日号) 佳作3 「貫目が足りない『石原伸晃』おバカの伝説」(「週刊新潮」9月27日号)  PHP研究所へ、電子書籍の現状とこれからについて取材に行ってきた。角川書店や講談社と並んで電子書籍に熱心な出版社である。その中で、アマゾンとは契約内容の詰めを行っていて難しいところも残っているようだが、アマゾンの書籍専用端末「キンドル」がようやく10月上旬に日本でも発売されると示唆してくれた(同様のニュースは日経でも報じられている)。  だが、楽天の「kobo」がそうであるように、コンテンツの品揃えは充実したものとはいえないようだ。電子書籍に前向きな出版社がまだ少ないこと、著作隣接権などが認められないと出版社にハッキリしたメリットがないこと、プラットフォームをアマゾンに牛耳られることへの警戒感など、先行きは不透明である。ましてや出版社にとって電子書籍がビジネスになる日が来るのは、取材した感触では、まだまだ先のことのようだ。  今週は尖閣諸島をめぐる日中間の緊張が高まる中、中国の現地報告を含めて各誌大きく取り扱っている。「日本人よ、戦いますか 中国が攻めてくる」(現代)、「日中一触即発!」(文春)、「日中冷戦 経済戦争勃発」(週刊朝日)、「袋叩きにされる『日本人』現地報告」(新潮)、「中国政府が扇動する反日デモの『白髪三千丈』」(週刊ポスト)。どれも似たり寄ったりの情報で、代わり映えがしないが、朝日と現代は、下手をすると日本経済が破滅に向かう可能性があると書いている。  現代でビジネス・ブレークスルー大学の田代秀敏教授が、こう語っている。 「日本の不買運動だけでも、日本企業は恐ろしいほどの損害を被っています。たとえば中国側の発表によると、この8月の北京、上海、広州の3地点での日系企業のカラーテレビの売り上げは、前月比で東芝が40・3%減、三洋が44・3%減、パナソニックが23・4%減と著しく減少しました」  中国の日本法人が現地で部品を調達する割合は59・7%もあり、レアアースはほとんどを依存している。日中貿易の総額は約27兆円、全貿易量の約20%を占めている。このままの状態が続けばダメージは日本のほうが遙かに大きい。そう考えれば、日本が取るべき方法は自ずと決まってくるはずだと思うが。    同じ特集の中で、2週間にわたって姿を消していた習近平が、胡錦涛に「軟禁」されていたという情報を載せている。9月1日、「中央党校」という大学で行った習の挨拶が胡錦涛を怒らせたというのだ。 「中国共産党は、図らずも党の根本理論にそぐわない『失われた10年』を過ごしてしまったが、この秋からは正しい指針を持った新時代を迎えるであろう」  こう話したというのだ。つまり、胡錦涛政権時代を否定したのだから、逆鱗に触れてもおかしくはない。そのため、中南海で軟禁生活を余儀なくされていたというのである。中国内部の権力争いは、日本など及ぶところではない。これが事実だとすれば、これからも胡と習の暗闘は、江沢民と胡がそうであったように、長く陰湿に続いていくのであろう。 今週はグランプリが1本で、後はどんぐりの背比べなので、佳作3本を選んでみた。  自民党総裁選が大詰めを迎えているが、文春、新潮は石原伸晃が総裁に一番近いと考えたのか、同じようなタイトルでやっている。ちなみに、文春は「石原伸晃よ『軽くてパー』にもホドがある」。どちらも総理の器ではないという点で一致している。内容はほぼ同じだが、新潮のタイトルが優勢と見た。  パーだおバカだといわれる理由は、親と叔父・石原裕次郎の七光りのもと「他力本願」で生きてきたから哲学がない、決断ができないからだろう。  新潮によれば、1981年に慶応大学を卒業して日本テレビ報道局で記者をしていたが、当時の同僚に「仕事に対する熱意やガッツがまったくなかった」と酷評されている。運輸省(当時)を担当していた時代に驚くべきことがあったと、別の同僚が語る。 「85年8月に日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した際のこと。伸晃君は休暇中の連絡先を知らせずにイタリア旅行中で、僕らは八方手を尽くして、やっと連絡をつけたのですが、彼は“あとはよろしくお願いします”と電話で答え、旅行を続けたんです。これは今もなお、日本テレビ報道局史上に残る致命的失態といわれています」  こんな人間がトップになって原発事故でも起きたら、小沢一郎のように自分だけさっさと逃げかねない。人材不足ここに極まれり。いやはや困ったものである。  佳作2は、文春が火をつけたミュージシャン&俳優GACKTの連続追及第3弾である。  もともとGACKTのファンだった釈由美子は、紹介者を入れて食事をし、早速意気投合して懇ろになったようだ。定期的に釈がGACKTの家を訪ねる“通い婚”。だが時には、運転手つきの愛車の中で、後部座席は暗幕で仕切られていたとはいえ、釈がGACKTの膝の上で○○○(本文にはハッキリ書いてある)っていた」と事務所関係者が証言している。  地下2階にはプレイルームがあり、そこで頻繁に釈を目撃したという。 「びっくりするほどいやらしいカラダをしていた」(事務所関係者)  プレイルームのテーブルにはアダルトグッズ一式が並んでいたという。その上、 「実は国税に押収されたパソコンの中には、十八歳未満の少女とハメ撮りをした動画があり、本人はそれを一番心配しています」(GACKTの知人)  ここまで醜聞がダダ漏れするのは、身近にいた人間が離れ、取材に答えているからであろう。GACKTのタレント生命は絶体絶命のようだ。  連載といえば、新潮の「秋元康研究」第2弾は、秋元の想像を絶するギャンブル好きに焦点を当てている。ルーレットに、一度に300万円賭けるそうだ。秋元の仕事仲間は「ラスベガスでトータル15億円も負けた」と、10年ほど前に秋元が漏らしていたと話している。そうした「疑惑」に対して秋元は、15億円なんてないと否定している。だが、一ケタの億単位で負けたことはあるのではないかと聞かれ、こう答えている。 「それは……累積だったらあるかも知れない。ただ、それも、金額とかは言いたくないんですよ。書き方や読み手によっては、すごい湯水の如くお金を使う人にも見えてしまうでしょうし……」  どう言い訳しても、そう見えてしまうのは当然であろう。少女たちから吸い上げた大金がギャンブル場に吸い込まれていくというのは、何か一幕ものの喜劇を見ているようで、もの悲しい。  橋下徹大阪市長の「日本維新の会」はまだそれなりの人気を保っているようだが、現代を除いては、多くの週刊誌が反橋下のようだ。今週は文春でもやっているが、これも新潮のほうが性根が据わっている。  新潮では、橋下が司法修習生を終え「イソ弁」として所属していた事務所の樺島正弁護士が、橋下のことをこう語っている。 「橋下は本質的には弁護士という職業を嫌っていたと思います。彼は弱い者の側に立つのが嫌いです。(中略)彼は、弱い人間を見ると腹が立つのだと思います。自分はそういう苦境から這い上がってきた。だから、負けたままの人間には虫唾が走るのでしょう」  また、「日本維新の会」が経済だけでなく、教育などあらゆる分野で競争を加速させると言っていることに、榊原英資元大蔵省財務官はこう批判する。 「話が逆。いま、日本に限らず、世界の政治家がやらなければならないことは、先ほども触れた格差是正なんです。非正規雇用者をどう減らすかといった課題が政治に託された大きな責務なのに、競争を煽り、格差を拡大させてどうするんですか。総じて『維新八策』は、各論なき総論でスローガンの羅列。いくら総論を訴え続けても、各論がなければ実現まで辿り着けません」  作家の佐藤優は、韓国大統領の竹島上陸にからんで、慰安婦問題にも言及したことを、こう難じている。 「慰安婦問題で、韓国に向けて『論戦したらいい』と言い放ちましたが、そんなことを始めたら収拾がつかなくなります。また、『強制連行があったかどうかの確たる証拠はなかったというのが日本の考え方だ』とも述べていますが、日本政府の考え方、すなわち河野談話では、強制を認めている。聞きかじりの耳学問で、外交ブレーンがいないのでしょう」  さらに、3ページにわたって橋下全語録をやっている。尊敬しているのが、ゴキブリなんだそうだ。 「僕が虫の中で一番尊敬しているのはゴキブリ。新聞紙を丸めたら後ろにパッと逃げる。危機感がすごい」  だが、不思議なことに現代でも取り上げていたテレビタレント時代の発言、「徴兵制賛成」「核兵器を持て」という重大なものが抜けているが、どうしたのだろうか? もしかして、新潮はそれについては賛成なのだろうか。  今週の栄えあるグランプリに輝いたのは、あの松田聖子を徹底して追いかけた新潮の記事。書き出しはこうである。 「9月9日、日曜日。東京・有楽町の『東京国際フォーラム』では、熱いステージが繰り広げられていた。米ジャズ界の大御所として知られるボブ・ジェームスがメインを務めた『東京JAZZ』。その終盤、スペシャルゲストとして松田聖子(50)が登場したのだ。そして1時間あまり、純白のマーメイドドレスでジャズナンバーを熱唱。左手薬指には、大きなシルバーリングが光っていた。   終演後、都心のホテルで関係者と会合をし、日付が変わった午前1時前。後部座席に聖子、助手席に男性マネジャーを乗せた迎えのワンボックスカーは、自宅のある世田谷区成城方面に走り出す。(中略)  が、車は何故か自宅近くのコンビニ駐車場に吸い込まれていく。(中略)大きなマスクで口を覆ってはいるが、紛れもない聖子本人だ。そして助手席のマネジャーを従えて、店内に入っていく。(中略)2人はカップの冷やし中華などが並ぶ棚の前で立ち止まり、しばし思案……。  すると今度は、お隣のおにぎり棚に移動し、再び思案。(中略)傍から見ている限り、まるで恋人同士かおしどり夫婦にしか見えない。(中略)結局、カゴには冷やし中華とおにぎりが2個ずつ」  天下の聖子が新しい夫のために買ったのがこれか? だが、事実は小説より奇なり。その後、2人は聖子の自宅である豪邸へ帰り、聖子はその中へ入り、マネジャーは隣の2階建ての民家に入る。な~んだ、それだけか。  ところが新潮によれば、この2つの建物は奥で行き来できるようになっていて、「その夜、両方の電気はそのまま消えた」というのである。意味深な書き方である。  聖子が慶応大学病院歯科・口腔外科の河奈裕正准教授と3度目の結婚をしたのは6月。 仲睦まじく冷やし中華とおにぎりを食べたのかと思いきや、自宅には夫の影が見えないというのだ。しかも、コンビニへついていったマネジャーは8年越しの聖子の愛人で、結婚するのは彼とだろうと周囲で思われていた人物なのだ。 「結婚してみたものの、マネジャーと聖子の関係にも頭を痛め、早くも別居しているのではという見方すらある」(芸能デスク)  河奈准教授はもともとプライベートなことは明かさないタイプだったそうであるが、それにしても新妻を放っておいて、どこへ隠れているのだろう。  さらに河奈の父親は取材に対し、聖子が夫の実家に挨拶にも来ていないことを認めている。奇妙な夫婦生活だが、松田聖子らしいともいえる。グラビアに写っているコンビニでの2人の仲睦まじい姿を見ていると、恋多き女の面目躍如である。  彼女のような「自立した女」を女房にするには、よほど寛容で剛胆な男でないと務まらないだろうが、これまで彼女が相手にしてきたのはそれとは正反対の男たちである。オスを食ってさらなる高みを目指すからこそ、中年のオンナたちにはたまらない格好いい存在なのだろう。聖子、健在である。  (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか   

「婚期を逃したハイミス」の時代に生きた、伊藤素子の「犯罪の影に男あり」

Photo by euke_1974 from Flickr

(前編はこちら)

■「30歳を過ぎ、貯金も尽きた女には後がない」

 犯行当日の3月25日。出社した伊藤はオンラインを操作し、事前に開設しておいた4つの架空口座に計1億8,000万円を入金した。時間にして30分もかからなかった。銀行を出て大阪、東京と移動し、5,000万円の現金を引き出した。そして羽田空港から香港を経由して、マニラへと逃亡。1カ月後に必ずマニラに行く、という南との約束を胸に。

 この間、南は直接自らの手を汚してはいない。事前に架空口座を作る際も、伊藤に手続きをさせ、自分は通帳に指紋を残さないようにした。犯行当日も、最初の約束の時間に現れなかった南。その理由は自分のアリバイ工作のためだった。伊藤が1人で銀行を回っていた頃、知り合いに頼んだり、代議士に面会したりしてアリバイ作りをしていたのだ。その後伊藤と合流し5,000万円を手にした南は、そのうちの一割にあたる500万円だけを伊藤に渡した。また羽田空港への同行まで拒否している。「一緒に行ったら目立つから」という理由だった。自分だけ逃げられればいい。その証拠に約束の1カ月を過ぎても南はフィリピンに行くことはなかった。

ココは歌もダンスも絵もうまい! そして「甘え」を使うように……

(C)倉田真由美

 妻くらたまとココが福岡に2週間も帰省し、ようやく帰ってきました。2週間は長い! 今までで最長ですよ。オレは今、ココ中心の生活なので、突然ココがいなくなるとやることがないんです。一人で家にいるのは寂しいので、友人に連絡して、妻の了解のもと何度か合コンに参加してみました。が、ハッキリ言って20代の女子たちと飲んでも会話自体がつまらんのですよ。会社の上司がどうのこうのと、どうでもいい話をしてるだけでマジで苦痛。女の子の見た目はいいのかも知れないが、オレはテンション上がらない。以前だったら「ヤレる!」と思えば話を合わせてたけど……。「妻がいないから余裕で浮気してんだろ!」と思われるかもしれないですが、全くしてない! 浮気をしたいと思わなくなったんですよ。なので、飲み会に行って話がつまらないとすぐ帰りたくなって、1時間でメアドも聞かずに終了! あとはマンガ喫茶に行ったり、本を読んだり、映画をみたりで2週間を過ごしたね。

 ちなみに福岡にいる息子のまー。オレは電話で話したんですが、声変わりしててめちゃめちゃドスのきいた低い声になってました。妻に最近のまーのことを聞くと「顔は子どものままで、身長が伸びて声が低い」とのこと。相変わらず毛も生えてないみたいだし、女性にも何の興味もないらしいです。うーむ。普通だったら小学6年生になると、毎日オナニーなんだけどなあ。大丈夫かよ! とマジで心配です。

シエラレオネの国境なき医師団が見た『世界で一番いのちの短い国』

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『世界で一番いのちの短い国』(小学館)
 世界で1、2を争う長寿国、日本。平均寿命およそ80歳と、驚くべき長生きぶりだ。その半面、医療費の増加が社会的な問題となっており、贅沢な悩みではあるが、手放しでは喜べない状況でもある。  では、その間逆、世界一寿命の短い国はどこか? それは、この『世界で一番いのちの短い国』(小学館)の舞台となる、シエラレオネ共和国。西アフリカにある、北海道と同じ面積ほどの小さな国で、人口は約600万人。この国の平均寿命はわずか47歳で、世界最短。乳児死亡率も世界ダントツの1位だ。そのため、国連やWHO(世界保健機関)から、常に注目されている。  なぜ、そんな事態に陥ってしまったかといえば、この国にダイヤモンド鉱山があったばかりに利権争いが起こってしまったからだ。お隣の国、リベリアの大統領が悪知恵の働く人で、まともに攻めたのでは国際社会の非難を浴びる。だから、シエラレオネ国内に内戦が起きているように見せるため、「この国は腐っている! 賄賂ばかりだ。新しい政府をつくろう!」と呼びかけ、ダイヤモンド鉱山を支配下にした。  慌てたシエラレオネの政府は、国連に援助を依頼し、現在は西側が政府軍、東側がリベリア軍の支配下で、一応、停戦状態となっている。  本書は、著者の山本敏晴氏が、そんな予断を許さない状況の国に、国境なき医師団のひとりとして飛び、半年間に渡り医師を務めた記録だ。  少し話はそれるが、そもそも国境なき医師団というと、どんなイメージがあるだろうか? わたしは、「途上国の人々のため、国際協力のため、プライベートを捨て懸命に働くとっても偉い人」というイメージが“以前は”あった。けれど昨年、イランへひとり旅に出た時に、本物の元・国境なき医師団の医師に出会って度肝を抜かれた。  出会った場所は安宿で、その人物はとにかくお金がなかった。着るものは、現地の人に“かわいそうがられて”もらったジャケットに、冬なのに東南アジアのような巻きスカート。以前、同僚とケンカして相手を殴って、何千万もの賠償金を要求されている上、無一文なのに、今度は「イラクに行きたいから、お金を貸してほしい」と、日本人旅行者に拝み倒す。人の話をまったく聞かず、誰かと話していても、平気で自分の話を続けるこの男に出会い、とんでもない人が医師をしているものだと、心底驚いた。  もっとも、そんな人でも、やはり医師としてはちゃんと働いているようで、写真を見る限り、現地の人になじみ、頑張っている様子がうかがえた。旅行者から借りたお金も、彼の「愛人」の援助で返済していたようだし。  本書でも触れられているが、ひと口に医師といっても、みんながみんな神様のような心優しさを持っているわけではなく、ただの旅行好き、もう帰る場所がないなど、さまざまな理由で働いているのだ。  ただ山本氏は、「本当に意味のある国際協力とは、どんな形なのだろうか?」と考える、超のつくマジメなお方だ。診療に際して現地の人が安心するようにと、文字が存在しない現地語のティムニ語という言葉を耳で覚えた。 「チョーピア・オワンタ?」(子どもの調子はどう?) 「ムロ・タリン・タムン?」(何歳なの?) 「ンゲ・スガワ?」(子どもの名前はなんていうの?)  カタカナにするとかわいくて面白い言葉に見えるが、実際に覚えるとなったら、文字がない=辞書がないので、もう大パニック以外の何ものでもないだろう。  また、国境なき医師団の仕事は医療行為だけではない。まったく医療が機能していない国に医療システムを確立させ、機能させるところから始まる。  たとえば、シエラレオネは13州あるから、真ん中に大きな病院をつくって、その周辺に5つの診療所をつくろう……など、建設予定地を決めるところから始まり、建設するとなれば、「病院を運営させてください」と、地域のドンにお願いに行く。地域の人たちに受け入れてもらえなければ、追い出されてしまう。  さらにシエラレオネでは、10年以上にわたる内戦で医師や看護師がみんな国外へ逃げ出してしまっていたので、現地スタッフの多くは普通の一般市民。そのため日々、基本的な教育をしていくことも必須で、看護の授業も行い、その仕事量といったら普通の医師とは比べ物にならないだろう。  本書は、リベリア軍側の残虐行為で指や四股を切断された人などの話も出てくるが、感情が落ち込むような重たい本ではない。それは、山本氏の“悲惨さを誇張して見せれば見下す人が現れてしまう”という信条にある。彼らの国にも素晴らしい歴史があり、先進国と対等の尊厳がある、と。だから、どれほど悲惨な状況でも、さらりと書かれている印象だ。また、マジメな話の間には身の回りで起こった笑い話がちりばめられているので、肩肘張らずに読むことができる。  なぜ、シエラレオネでは長生きができないのか? そして、なぜこの日本で、わたしは当たり前のように、“死なずに”今まで生きているのか。それをこの本を通して、自然と考えさせられる。 (文=上浦未来) ●やまもと・としはる 1965年宮城県仙台市生まれ。医師・医学博士・写真家・国際協力師。南アフリカにて人種差別問題に衝撃を受け、中学生の頃から数十カ国を撮影。「本当に意味のある国際協力」について考え続ける。2000年より数々の国際協力団体に所属、アフリカや中東で医療援助活動を行う。2003年より2年間、国境なき医師団・日本理事。2004年、東京都からNPO法人の認証を受け「宇宙船地球号」を創設。「持続可能な世界」の実現を目指し、世界に目を向ける人々の育成を行う。

読者にも好評! 都条例の不安の中で生まれた前代未聞の「18禁BL」がもたらす可能性

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リブレ出版公式サイトより
 男性同士の恋愛やセックスを描くボーイズラブ(BL)マンガ。従来、男性向けと違い、18禁表示を行ってこなかったこのジャンルに堂々18禁を看板に掲げた書籍が登場し、注目を集めている。  この書籍を発行したのはBLジャンルの大手として知られるリブレ出版だ。話題のアンソロジー形式の単行本『PINK GOLD』は、「BL。なのに18禁。それって…超デンジャラス!!」をキャッチコピーに数量限定発売。BLを数多く取り扱う全国書店のほか、ネットでも販売されている。  まず気になるのは、BLジャンルでは18禁コーナーを設置していない書店の店頭で、どのように区分陳列し、販売しているかというところ。BLジャンルを多く取り扱う都内の某書店を訪れてみたところ、ほかの書籍と同じく平積みにされているが「18歳未満には販売できません」「レジで年齢をお聞きする場合がございます」という文面が記された紙と一緒にシュリンクされた状態。店頭で18歳未満が中身を読むこともできないし、対面販売のため、客が誤って購入する可能性を防ぐ十分な措置を取っていた。  この単行本が企画された契機は、一大騒動の末に改定された東京都青少年健全育成条例が施行された昨年7月のことだ。この条例は改定により「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現する」雑誌や書籍を規制(東京都青少年健全育成審議会による不健全図書指定)できるよう求めたものだが、「規制される内容が曖昧」「表現を萎縮させる」として大きな反対運動が繰り広げられる中で成立したもの。改定された条例が施行されてから一年を過ぎて、新たな条文に抵触する「不健全図書」が出ていないのは本サイトでも報じている通りだが、やはり現場での不安の声は大きかった。今回、『PINK GOLD』の編集を担当した、岩本朗子氏は語る。 「条例が施行されてから不安は拭えませんでした。作家さんの中からも『不健全指定されたらどうしよう』とか『指定されて書店に置いてもらえなかったらどうしよう』といった不安の声をお聞きしました。編集部のスタッフからも『作家さんには自由に表現してほしい。でも、作家さんに、どんな助言をすればいいのか?』という意見が挙がり、編集部内で何度も話し合いました」  岩本氏の発言からは、条例改定反対の立場の主張の一つである「表現が萎縮する可能性」が、現実のものとなっていることがうかがえる。そうした中で、流れを変えるきっかけになったのは、書店から寄せられた声だ。 「売り場担当の方から作家さん宛にいただいたお手紙の中に、『仮に不健全指定されても、返品しないで区分陳列する道を模索したい(筆者注=不健全図書指定を受けた雑誌・単行本を、即返品する書店は多い。Amazonでも、東京都で不健全図書指定を受けたものは、すぐに消える)。それが、作家さんのために自分たちにできることだから』というメッセージがありました。そんなこともあり、じゃあ18禁本を出せないかなと考えたんです」(岩本氏)  ただ、前例のない(これまで18禁扱いになっていたのは、BLかゲイマンガか判然としないものだけ)、BLに「成年コミック」の黄色い楕円マークをつけて販売することは、簡単ではなかった。まず、書店のBLコーナーに18禁の棚は設けられていない。そのため、書店で売ってもらえない可能性、あるいは店頭に並んでも女性は恥ずかしくて手に取らないのではないかという懸念があったのだ。 「まさに未知の領域ですから、まったく売れないかもしれないけど、それでも出版してみようと決まったんです」(同)  こうして始まった編集作業。18禁だからと躊躇する作家はおらず、「久々に自由に描くことができた」と喜ぶ声が多かったという。 「とにかく作家さんには自由に描いてほしいし、読者さんが望むものを作っていきたいと思っていました。もちろん、全年齢向けでも表現の部分はあまり縛りを設けず、自由なテーマで描いてください、とお願いしていますが、今回はあらためてその部分を強調しました」(同)  問題なのは性器の消しの部分だが、これもやはり未知の領域。そこで、男性向けを参考に30冊あまりを読み込んで「参考」にしたのだとか。これらのエピソードから、誰もやったことがない領域を切り開いていく作家と編集の情熱を伝わってくる。  その情熱は読者に届いているようで、ネット上や編集部に寄せられている反応は「おおむね好評」なのだとか。 「官能的な描写が読めるだけではなく、近親相姦や18歳以下のキャラクターのエッチといった全年齢向けでは描きづらくなっている作品が収録されているので、読み応えがあったという意見もいただいています」(同)  店頭での売り方についても、冒頭で述べたように年齢確認はきちんと行われているようだ。また、どこの書店でもシュリンクはかけて販売するように配慮してくれたり、店頭には並べずに引換券を置き、レジに持ってきたら渡す形で販売という書店もあるという。  また表紙デザインも、女性がレジに持っていく時に恥ずかしくないように配慮したり、男性向けにはない気遣いがなされている。ただ、男性向けと同様の「成年コミック」の黄色い楕円マークは、ちょっと違和感がある。 「女性向けの成年コミックマークを作りたいなと、デザイナーさんとも相談したんですが目立つと目をつけられるのではないかなと不安もあって……。だから、最初は男性向けと同じマークにしてみました」(同) 現在、出版社が利用している「成年コミックマーク」は遡れば、90年代前半に全国的にエロを扱う漫画が「有害」だとバッシングを受けた「有害コミック騒動」を機に、1991年に出版倫理協議会(日本雑誌協会・日本書籍出版協会・日本出版取次協会・日本書店商業組合連合会の4団体による自主規制団体)が導入したもの。賛否はあるだろうが、「18禁BL」が、今後量産されていくならば女性向けの新たなマークを導入するのは、是であると筆者は考える。8月の東京都青少年健全育成審議会ではBLから『愛玩奴隷 クライマーズハイ!』(ジュネット)が不健全図書指定を受けているし(正直、男性向けならマークをつけるレベルである)、BLもマークを導入することで、多彩な表現の場を確保できることになるのではあるまいか。来年以降、書店のBLコーナーにも18禁の棚が出現するかもしれない。 (取材・文=昼間たかし)

読者にも好評! 都条例の不安の中で生まれた前代未聞の「18禁BL」がもたらす可能性

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リブレ出版公式サイトより
 男性同士の恋愛やセックスを描くボーイズラブ(BL)マンガ。従来、男性向けと違い、18禁表示を行ってこなかったこのジャンルに堂々18禁を看板に掲げた書籍が登場し、注目を集めている。  この書籍を発行したのはBLジャンルの大手として知られるリブレ出版だ。話題のアンソロジー形式の単行本『PINK GOLD』は、「BL。なのに18禁。それって…超デンジャラス!!」をキャッチコピーに数量限定発売。BLを数多く取り扱う全国書店のほか、ネットでも販売されている。  まず気になるのは、BLジャンルでは18禁コーナーを設置していない書店の店頭で、どのように区分陳列し、販売しているかというところ。BLジャンルを多く取り扱う都内の某書店を訪れてみたところ、ほかの書籍と同じく平積みにされているが「18歳未満には販売できません」「レジで年齢をお聞きする場合がございます」という文面が記された紙と一緒にシュリンクされた状態。店頭で18歳未満が中身を読むこともできないし、対面販売のため、客が誤って購入する可能性を防ぐ十分な措置を取っていた。  この単行本が企画された契機は、一大騒動の末に改定された東京都青少年健全育成条例が施行された昨年7月のことだ。この条例は改定により「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現する」雑誌や書籍を規制(東京都青少年健全育成審議会による不健全図書指定)できるよう求めたものだが、「規制される内容が曖昧」「表現を萎縮させる」として大きな反対運動が繰り広げられる中で成立したもの。改定された条例が施行されてから一年を過ぎて、新たな条文に抵触する「不健全図書」が出ていないのは本サイトでも報じている通りだが、やはり現場での不安の声は大きかった。今回、『PINK GOLD』の編集を担当した、岩本朗子氏は語る。 「条例が施行されてから不安は拭えませんでした。作家さんの中からも『不健全指定されたらどうしよう』とか『指定されて書店に置いてもらえなかったらどうしよう』といった不安の声をお聞きしました。編集部のスタッフからも『作家さんには自由に表現してほしい。でも、作家さんに、どんな助言をすればいいのか?』という意見が挙がり、編集部内で何度も話し合いました」  岩本氏の発言からは、条例改定反対の立場の主張の一つである「表現が萎縮する可能性」が、現実のものとなっていることがうかがえる。そうした中で、流れを変えるきっかけになったのは、書店から寄せられた声だ。 「売り場担当の方から作家さん宛にいただいたお手紙の中に、『仮に不健全指定されても、返品しないで区分陳列する道を模索したい(筆者注=不健全図書指定を受けた雑誌・単行本を、即返品する書店は多い。Amazonでも、東京都で不健全図書指定を受けたものは、すぐに消える)。それが、作家さんのために自分たちにできることだから』というメッセージがありました。そんなこともあり、じゃあ18禁本を出せないかなと考えたんです」(岩本氏)  ただ、前例のない(これまで18禁扱いになっていたのは、BLかゲイマンガか判然としないものだけ)、BLに「成年コミック」の黄色い楕円マークをつけて販売することは、簡単ではなかった。まず、書店のBLコーナーに18禁の棚は設けられていない。そのため、書店で売ってもらえない可能性、あるいは店頭に並んでも女性は恥ずかしくて手に取らないのではないかという懸念があったのだ。 「まさに未知の領域ですから、まったく売れないかもしれないけど、それでも出版してみようと決まったんです」(同)  こうして始まった編集作業。18禁だからと躊躇する作家はおらず、「久々に自由に描くことができた」と喜ぶ声が多かったという。 「とにかく作家さんには自由に描いてほしいし、読者さんが望むものを作っていきたいと思っていました。もちろん、全年齢向けでも表現の部分はあまり縛りを設けず、自由なテーマで描いてください、とお願いしていますが、今回はあらためてその部分を強調しました」(同)  問題なのは性器の消しの部分だが、これもやはり未知の領域。そこで、男性向けを参考に30冊あまりを読み込んで「参考」にしたのだとか。これらのエピソードから、誰もやったことがない領域を切り開いていく作家と編集の情熱を伝わってくる。  その情熱は読者に届いているようで、ネット上や編集部に寄せられている反応は「おおむね好評」なのだとか。 「官能的な描写が読めるだけではなく、近親相姦や18歳以下のキャラクターのエッチといった全年齢向けでは描きづらくなっている作品が収録されているので、読み応えがあったという意見もいただいています」(同)  店頭での売り方についても、冒頭で述べたように年齢確認はきちんと行われているようだ。また、どこの書店でもシュリンクはかけて販売するように配慮してくれたり、店頭には並べずに引換券を置き、レジに持ってきたら渡す形で販売という書店もあるという。  また表紙デザインも、女性がレジに持っていく時に恥ずかしくないように配慮したり、男性向けにはない気遣いがなされている。ただ、男性向けと同様の「成年コミック」の黄色い楕円マークは、ちょっと違和感がある。 「女性向けの成年コミックマークを作りたいなと、デザイナーさんとも相談したんですが目立つと目をつけられるのではないかなと不安もあって……。だから、最初は男性向けと同じマークにしてみました」(同) 現在、出版社が利用している「成年コミックマーク」は遡れば、90年代前半に全国的にエロを扱う漫画が「有害」だとバッシングを受けた「有害コミック騒動」を機に、1991年に出版倫理協議会(日本雑誌協会・日本書籍出版協会・日本出版取次協会・日本書店商業組合連合会の4団体による自主規制団体)が導入したもの。賛否はあるだろうが、「18禁BL」が、今後量産されていくならば女性向けの新たなマークを導入するのは、是であると筆者は考える。8月の東京都青少年健全育成審議会ではBLから『愛玩奴隷 クライマーズハイ!』(ジュネット)が不健全図書指定を受けているし(正直、男性向けならマークをつけるレベルである)、BLもマークを導入することで、多彩な表現の場を確保できることになるのではあるまいか。来年以降、書店のBLコーナーにも18禁の棚が出現するかもしれない。 (取材・文=昼間たかし)

マネジャーも激怒!? ブリトニーの奇行を描いた『glee』が大不評

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ブリちゃん、意外ともうOKみたいよ?

 高校のグリー部(合唱部)を舞台に、熱血コーチと強烈な個性を放つ生徒たちが歌って踊りながら青春を謳歌する人気ミュージカル・ドラマ『glee/グリー』。熱狂的人気を誇るこの番組でカバーされる曲は放送後に売り上げが大幅にアップすることで知られ、音楽業界からも絶大なる支持を集めている。特定のアーティストの曲だけを使ったトリビュート・エピソードを制作することもあり、手厳しいことで知られるマドンナさえも満足させたクオリティーの高さが視聴者にも受けている。しかし、20日に放送されたブリトニー・スピアーズのトリビュー・エピソード第2弾には「やりすぎ」「ブリトニーをバカにしている」との声が多く上がっており、ブリトニーのマネジャーも激怒していると伝えられている。

 番組でカバーした楽曲が毎週のように「The Billboard Hot 100」にチャートインする『glee/グリー』。若い世代のファンが多いことから、一昔前にヒットした楽曲のオリジナル・アーティストは新しい層のファンを獲得できることになり、その上、売り上げもイメージもアップするなど“いいことずくめ”だとされている。番組のクリエーター、ライアン・マーフィーは時事ネタをストーリーに組み入れることが多い。ゲイを公言している彼は、差別やいじめ問題にも敏感で、番組でゲイの男子生徒たちによるラブストーリーを描いたり、車椅子の男子や肥満体の女子の良さを引き出しカッコよく描いたり、マイノリティの強い味方だと言われてきた。

【都市伝説】バンコクの街を徘徊する仮面ライダー

探偵ファイルでもたびたび登場する東南アジアの魔都・バンコク。
先日「最近、街中を謎の仮面ライダーがうろついている」
…という、わけのわからない怪情報が寄せられたので
一体、何のこっちゃ?と思いつつも
ひとまず目撃情報を頼りに、出没したとされる場所に向かってみると…

【都市伝説】バンコクの街を徘徊する仮面ライダー

探偵ファイルでもたびたび登場する東南アジアの魔都・バンコク。
先日「最近、街中を謎の仮面ライダーがうろついている」
…という、わけのわからない怪情報が寄せられたので
一体、何のこっちゃ?と思いつつも
ひとまず目撃情報を頼りに、出没したとされる場所に向かってみると…

素行調査から浮かび上がった「アリバイ屋」の実態

何の変哲もない素行調査の依頼が、そのビジネスとの出会いだった。

調査対象者は20代前半の女性。婚約者である男性の母親からの依頼内容は「結婚相手に相応しい相手かどうか、確かめて欲しい」。男性方はいわゆる名家であり、問題がある人物は御免被りたい、ということだ。
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