『おもかげ復元師』震災で300人以上の遺体を修復した「復元納棺師」が見た風景とは?

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“復元”のようす
 容貌が変化してしまった遺体の硬直を解き、マッサージで顔色を変え生前の安らかな表情に復元して納棺を行う「復元納棺師」として、岩手県を拠点に活動している笹原留似子さん。東日本大震災の折には、ボランティアとして300人以上の方の遺体を復元した。その際の様子を含めた死の現場を描いたエッセイ『おもかげ復元師』と、震災で復元した方のお顔を描いた『おもかげ復元師の震災絵日記』(共にポプラ社)を8月に上梓。『震災絵日記』は、ボランティア活動を終えたあと、実際に遺体を復元したひとりひとりを思い出しながら描いたという。 ――震災の時は、10キロも痩せたそうですね? 笹原留似子(以下、笹) そう、もともとはすごく細かったんですけど(笑)。被災地はどこもお店は開いていないし、また、たとえ食べ物を持参していても、復元作業に入って集中すると、途中で休憩はしません。3時間の復元が3件続くと、朝から晩まで食事する時間はないですね。体力も必要ですが、あの時は神経も使いました。遺体安置所では、遺体の復元を必要とするご遺族がいつでも話しかけられるような雰囲気も作っておかないとならないから。  * * *  震災では津波によって傷ついた遺体も多く、また発見されたのが数日後というのは早いほう、中には数週間後、数カ月後というケースも珍しくなかった。当然ながら時間がたつほど傷みは激しくなる。愛する人を亡くすということだけでも耐え難いのに、その変わり果てた姿にさらにショックを受け、死を受け入れることができない遺族も多い。愛娘を直視できない両親、「こんなのお父さんじゃない!」と泣き叫ぶ子ども……。エッセイを読むと、どのような姿でどうお別れするかは、遺族がその後どう生きていくかに大きく影響することがわかる。  一般的な納棺師は、遺体から出る臭いを抑える処置や死化粧はするが、激しい損傷の復元はしない。海外ではエンバーマーが復元を請け負う場合もあるが、それは亡くなって間もない場合だけ。たとえ腐敗しウジがわいていても復元を請け負う笹原さんのような存在は、世界を探しても非常にまれだ。  * * *  例えば顔に穴が開いている時は、そこから体液や血液が出ないよう止める作業をしながら、同時に陥没部を埋めていきます。亀裂で顔が広がってしまっている場合は元に戻し、それを火葬まで安定した状態でもたせるようにします。震災では、一部が白骨化したような方の復元も行いました。それまで経験したことがなかった作業なので難しかったけれど、ご遺族の前で「できない」とは言えませんでした。物資が不足する中、生前の写真を見ながら、脱脂綿など、あるものをなんとか組み合わせて復元しました。ワックスを使うこともありますが、それだけでは形が崩れるので、さらに加工して、ご遺族が触れられるような状態に仕上げていきます。お別れの際、「実際に触れる」ということは、とても大事なことですから。
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笹原さんのメイク道具
――技術はすべて独学だそうですね。  そうです。だから復元を始めた頃は、「このご遺体にはどう向き合ったらいいんだろう」と、よく困りもしました。けれどそういう時には、どこからか泣き声が聞こえてくるんですよ。「お父さんに会いたい」「お母さんに会いたい」「子どもに会いたい」って。そうすると、なんとかしてこの方をご家族に受け入れてもらいたい、という気持ちになるんです。がんばって生きてきたのに、最期に受け入れてもらえないなんて寂しいじゃないですか。残されたご家族が大好きだった顔に戻れば、その方の人生がさわやかに締めくくられるんです。責任は大きいですよ。特に震災では、幼い子どもを残して亡くなった方も多くいらっしゃいました。あまりに損傷が激しいと、子どもとの対面を避けるご遺族もいる。子どもが親と対面してちゃんとお別れするのは、死を受け入れるために大切なことのひとつです。  * * *  笹原さんは、ただ姿形を復元するだけではなく、遺族の心のケアも行うという。そのため、復元後は残された家族に参加してもらい、一緒に死化粧をしたり仏衣を整えたりして納棺する「参加型納棺」を提唱している。そこで遺族は初めて涙を流すことができ、思い出を語り、生前の家族の関係が戻ってくることも少なくないのだ。  * * *  納棺の時、私は、例えば「目は閉じますか? 開けますか?」とご家族に相談します。「みなさんのことを確認されたいかもしれないから、開けたままでもいい。でも、開いていると眼球の水分が抜けて、高さがちょっと変わったりする可能性もありますよ」と。そうした会話によってご家族は、亡くなった方のためを思って、どうすればいいかを一生懸命考える。参加型納棺は、そうした時間の積み重ねです。そうしてご家族は、ご遺体と対面しながら、いろんな感情を吐き出すことができる。私もご家族とコミュニケーションを取りながら、悲しみの中に何があるのかを把握し、お話をさせていただいています。私が話した内容を、亡くなった方の言葉として受け止める方も多いですね。「まるでお母さんが言ってるみたい」って。でも本当はそれは、ご家族自身の潜在意識の中にある声を、私が引き出してあげただけなんです。 ――過酷な復元処置をし、遺族の話をひたすら聞いて、笹原さんご自身には相当なストレスがたまるのではないでしょうか? 笹 この参加型納棺は、私にとってのケアにもなっていると考えているんです。ご家族同士、深いところで心が通じている、本当にいい時間なんですよ。そこに私も入れてもらって……大好きなんです、この仕事。ただ「つらい」ばかりだったら、続けていないと思います。もちろんご家族によっていろんなケースがありますから、たまに悪口で終わることもあります。ご遺族の嘘泣きも、すぐにわかりますよ(笑)。「嫌いだったけど、実際にいなくなると寂しいね」なんて言う人も。家族、いろいろあって当たり前、それもありだと思うんです。ふだん社会の中では仮面をつけているけれど、死の場面では、人の“素”の部分が出るんですよね。  * * *  死を受け入れて生きるとは、どういうことなのか? 笹原さんの著書は、それを教えてくれているのではないだろうか。 (文=安楽由紀子) ●笹原留似子(ささはら・るいこ) 1972年、北海道生まれ。岩手県北上市在住の「復元納棺師」。復元・納棺を専門とする株式会社「桜」の代表を務める。東日本大震災で300人以上の遺体を生前の姿に戻す「復元ボランティア」を行ったことが高く評価され、2012年、社会に喜びや感動を与えた市民に贈られる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。同年8月には、納棺現場での忘れられないエピソードなどを綴ったエッセイ『おもかげ復元師』と、震災後に復元して見送った方々の顔を描いたイラストエッセイ『おもかげ復元師の震災絵日記』(共にポプラ社)を出版した。

「のびのび子育てで東大に」、“必死”を“余裕”で隠す「edu」母

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「edu」2012年11月号(小学館)

 女性誌速攻レビューに「edu」(小学館)が初登場です。「子育ての視界不良がいままでになく深刻な時代です。そんな時代に『edu』は『子育てに日々奮闘する小学生のお母さん』のための雑誌として生まれました。子育てという濃霧の中の航海を安全に目的地に着くためのいろいろな情報をお届けする、小学生ママのための子育てナビゲーションマガジンなのです」(HPの媒体説明より)。「個」が確立されつつある小学生の子どもを持つ親は、「面倒をみる」から「育てる」へ一つの転換を迫られます。しかしなかなかその層に寄り添うママ雑誌は少なく、そういう意味で「edu」はかなり貴重な媒体。それまでママ雑誌が「赤ちゃんカワイイ! 子育てハッピー!」と煽ってきたのに、突然「子育てという濃霧の中の航海……」ですよ。己がタイタニック号のように沈没しないためにも「edu」、しっかりチェックさせていただきます。

<トピックス>
◎花まる学習会 高濱正伸先生の「5分間」集中法
◎ママたちに聞きました ウチの子が言われなくても勉強するようになったワケ
◎連載 手とり足とり 陰山メソッド「テストは細部までこだわって」

「今でも貰ったものは使ってます」山路徹氏、女からの頂き物は現役中

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麻木久仁子公式サイトより

 2010年の年末に芸能界を騒がせた、大桃美代子、麻木久仁子、戦場ジャーナリスト・山路徹氏による熟年三角関係。発端となったのは、山路氏の元妻である大桃によるTwitterでの暴露発言だ。「ショックだったのは、元夫が麻木久仁子さんと不倫をしていた事がわかったこと。先輩として尊敬していたのに、ショック」とツイートし、山路氏と麻木が愛人関係にあったことが露呈した。

 その後、麻木は会見を開き「私が聞いている範囲では、すでに結婚生活は実態としては終了している。私自身も別居していた時だったかもしれません」と語ったが、当時の山路氏と麻木の関係はW不倫だったことから、お茶の間からの好感度は急落。麻木がテレビに出ると視聴率が下がる、という報道も流れた。大桃にとっても、麻木にとっても汚点であるだろうこの騒動だが、当の山路氏は一向に気にしていない様子だという。

「今でも貰ったものは使ってます」山路徹氏、女からの頂き物は現役中

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麻木久仁子公式サイトより

 2010年の年末に芸能界を騒がせた、大桃美代子、麻木久仁子、戦場ジャーナリスト・山路徹氏による熟年三角関係。発端となったのは、山路氏の元妻である大桃によるTwitterでの暴露発言だ。「ショックだったのは、元夫が麻木久仁子さんと不倫をしていた事がわかったこと。先輩として尊敬していたのに、ショック」とツイートし、山路氏と麻木が愛人関係にあったことが露呈した。

 その後、麻木は会見を開き「私が聞いている範囲では、すでに結婚生活は実態としては終了している。私自身も別居していた時だったかもしれません」と語ったが、当時の山路氏と麻木の関係はW不倫だったことから、お茶の間からの好感度は急落。麻木がテレビに出ると視聴率が下がる、という報道も流れた。大桃にとっても、麻木にとっても汚点であるだろうこの騒動だが、当の山路氏は一向に気にしていない様子だという。

「とっとと英語話せるようになって海外に出たいんです」注目の若手女優、二階堂ふみが見据える世界とは

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撮影=佐藤裕之
 二階堂ふみ。もうすぐ18歳を迎えるこの女優について、すでに説明は不要かもしれない。今年1月に公開された園子温監督の『ヒミズ』に、同世代の新進俳優・染谷将太と共にW主演。全身全霊での演技は海を超えて称賛を受け、第68回ヴェネチア国際映画祭で日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を染谷と共に受賞。その名を日本中、いや世界中に一気に知らしめた。  しかしそこに甘んじることなく、その後もさまざまなタイプの映画やドラマに果敢に取り組んでいる彼女。9月22日(土)から公開される映画『王様とボク』は、事故によって12年間眠り続けていた青年モリオの突然の目覚めが、周囲を変えていく青春ストーリー。二階堂は、モリオの目覚めに生き方を変えていく幼なじみミキヒコの恋人、キエを演じる。そんな彼女に映画のこと、私生活のこと、そして女優としてのこれからについて、思うままに話してもらった。18歳とは思えない、素直でしっかりとした語り口にも注目してほしい。 二階堂ふみ(以下、二階堂) 私サイゾー大好きなんですよ。イラついてる感じがいいですよね。 ――最高の褒め言葉、ありがとうございます(笑)。いつから読んでくれてるんですか? 二階堂 中学生からです。事務所の人が読んでて、読んでみたら「何これ、超面白い」って。だから今回、日刊サイゾーに載れるのもすごくうれしいです。 ――こちらこそ出ていただいてありがたいです。『王様とボク』、ファンタジーなテイストなのかなと思ったら、ちょっと違いましたね。意外なストーリーの映画でした。 二階堂 そうなんです。生っぽさのある映画ですよね。前田哲監督とは以前ご一緒してたこともあって、またお仕事したいなって。それに、やまだないとさんの原作だったので。 ――二階堂さんが演じたキエという女の子、どう思いましたか? 二階堂 別に不思議な子ではないんですよ。監督が、普通の女の子としての感覚を持っている前提で演じさせてくれたんです。ミキヒコとの関係を一番大事にしながらお芝居をしました。
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――この映画は「大人になりたいか、なりたくないか」がテーマのひとつでした。キエも二階堂さんも、子どもと大人の間にいる年齢ですが。 二階堂 あまり役と自分を照らし合わせたりはしないので、共感することはなかったですけど。私は大人になりたくないとも、大人になりたいとも思わないので。子どもには子どもの良さが、大人には大人の良さがあるので、今のうちに楽しんでおこうって感じですね。 ――二階堂さんは、大人に対するイメージってありますか? 二階堂 ちゃんと常識を持っている人が大人なんじゃないかな、って思います。人に迷惑をかけないというか。 ――となると、世の中には大人ではない人が多い? 二階堂 そうそう。そういう人はね、カスですよ。別に人に迷惑をかけることはあってもいいと思うんです。でもそれを反省しないで何度もやっちゃったり、無差別に人を殺したりする人いるじゃないですか。酔っぱらって人に迷惑かけてばかりの人とか、ああいうだらしない大人には絶対になりたくないなと思いますね。 ――『ヒミズ』以降、世界的に注目されるようになりましたが、それを実感することはありますか? 二階堂 そうですね。でもあの後からどんどん、世界が広がっているような気がします。やりたい監督ともできるようになったり、いろんなところで自分を発信できる場が増えたことは、身をもって感じてます。賞自体もとてもうれしいことでしたし。でも、通過点にしかすぎないですね。確かにあそこで何かが変わったと思うけど、それにすがりつくことなく、どんどん進んでいければなと思います。 ――でも、あれからお仕事は忙しくなったんじゃないですか? 二階堂 いや、あの後は全然ヒマでしたよ。冬休みもグータラしてて、ヒマ人の極みでしたね。ずっと寝てて、あとは映画を見たり本を読んだりしてました。 ――趣味についても聞かせてください。映画がお好きだそうですね。 L1000606.jpg 二階堂 時間があれば映画館に行きますね。映画館派なんです。最近は『ゴッド・ブレス・アメリカ』を見たんですけど、超面白かったです。映画館には、だいたいひとりで行きますね。見終わってから人と討論し合うのとか、好きじゃないんですよ。自分の思想を人に押しつけるのも好きじゃないし。だから、ディベートとかも好きじゃないんです。学校でやるんですけど、「意味わかんない」とか思ってて(笑)。十人十色、いろんな考えを持った人が集まったら、それはそれで面白いだろうなとは思うんですけどね。 ――本やマンガも大好きだとか。 二階堂 マンガよりは本、活字のほうが好きなんです。だから古本屋さんにもよく行きます。今は、室生犀星の『性に目覚める頃』を読んでますね。前に一度読んでるんですけど、こないだ金沢の室生犀星記念館に行ったんですよ。作者の背景を知った後だと感じ方が違ってくるかなって思って、読み直してます。 ――昔の日本文学を読むことが多いんですか? 二階堂 いろんなのを読むけど、比較的そういうのが多いですね。言葉がきれいな文学が好きなので。室生犀星も言葉がきれいだし。現代の小説も読むけど、言葉があまり美しくないものは好きじゃないです。一日に2冊ぐらい読めちゃうときもあれば、じっくり読むときもあるし、マイペースで読んでいますね。橋本治の『二十世紀』とかいまだに全部読めてなくて。 ――部屋には本がたくさんあるんですか? 二階堂 そうなんですよ。こないだ引っ越ししてちょっと捨てたんですけど、読み返したくなる本が多すぎて捨てきれなくて。グータラしてた冬休みなんて、枕の周りが本であふれてました。友達が家に来た時、「相変わらず娯楽の少ない家だね」って言うから、「ゲームがないだけで娯楽がないとか言うんじゃないよ」って。 ――話しているうちに、二階堂さんが18歳ということを忘れそうになりました(笑)。年齢差を超えてお話しできるのがすごい。 二階堂 でも、人とあんまりぶつからないようにしないと、とは思ってますよ。じゃないと、いろいろめんどくさいじゃないですか。私、そこらへんにいる子より、ずっと言うこと聞きますよ(笑)。「これやって」って言われたら、「はい、わかりました」ってちゃんとやるし。 L1000627.jpg ――そうなんですか。じゃあ、意外とストレスがたまってたりして……。 二階堂 大丈夫です。それでもうまいこと発信していくのが、プロだと思ってるので。妥協するところは妥協して、妥協したくないところは絶対に妥協しないっていうポリシーを持っておけば、ブレないんじゃないかな。 ――無理に自分を曲げたり、カッコつけてる感じにも見えないですしね。 二階堂 うん、まっすぐ生きてるつもりですよ。ふふふ。 ――理想の女性像はありますか? 二階堂 高峰秀子さんですね。あとジーナ・ローランズ。その2人を兼ね備えてる女性がいたら最強だなって思います。 ――2人ともスクリーンに映える、真の女優ですね。 二階堂 うん、女優としての理想です。あと、この『王様とボク』で共演した松田美由紀さんも理想の人ですね。精神が強くて、本当に素敵な人でした。美由紀さんのことが好きすぎて、美由紀さんがクランクアップするとき寂しくて泣いちゃったほどです。 ――女優としての、近い未来の目標を教えてください。 二階堂 とっとと英語話せるようになって、海外の監督と仕事しようと思ってます。そのために、まずは英語。それがあれば、壁をぶち抜けると思うので。そういうところからちゃんとやらないと話にならない。ただ「世界に行きたい」なんて誰でも言える。どれだけ実力をつけてそこに近づけるかっていうのは、努力次第だなと思うから。 ――受験勉強の真っ最中だそうですが、大学では何を勉強したいですか? 二階堂 文章を書くのが好きなので、文学部に入って、あと倫理学も学びたいです。ロシアが好きなので、第二外国語でロシア語もとれたら素敵だなって思いますけど……これ、入れたらの話なんですよねぇ(笑)。まずは勉強を頑張ります……。 ――最後にサイゾー読者に向けて、「二階堂ふみ」のPRをお願いします。 二階堂 そろそろ思春期から抜けてきた頃なので、しっとり系の女子を目指したいと思います。またサイゾーに出たいので、応援よろしくお願いします。 (取材・文/大曲智子) ●にかいどう・ふみ 1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。ティーン誌のモデルとして活動した後、2009年『ガマの油』(監督:役所広司)で劇場映画デビュー。2011年『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(監督:入江悠)、『指輪をはめたい』(監督:岩田ユキ)などに出演。2012年1月公開の『ヒミズ』(監督:園子温)に染谷将太とW主演。第68回ヴェネチア国際映画祭で、染谷と共に日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した。現在放映中のNHK大河ドラマ『平清盛』に出演中。待機作は、『悪の教典』(監督:三池崇史、11月10日公開予定)。 ●『王様とボク』 監督:前田 哲/原作:「王様とボク」やまだないと(イースト・プレス刊)/出演:菅田将暉 松坂桃李 相葉裕樹 二階堂ふみ 中河内雅貴 松田美由紀/配給:ユナイテッド エンタテインメント 9/22(土)ユナイテッド・シネマ、シネマートほか全国順次ロードショー 公式サイト <http://www.o-boku.com>

これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』

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三部作での公開が決定した映画版『ハンガー・ゲーム』。
24人の少年少女たちが最後のひとりになるまで殺し合う様子がテレビ中継される
 戦争のない近未来。命の大切さ、暴力の愚かさを全国民が噛み締めるために、年に一度の盛大なる祭りが開かれる。その聖なる祭りに直接参加できるのは、全国各地から選ばれた24名の10代の少年少女たち。栄えある代表として選ばれた24人はひとつの会場に集められ、最後の1人になるまで殺し合う。これが今年5月に全米で公開され、爆発的大ヒットとなった映画『ハンガー・ゲーム』のゲーム概要だ。青少年への影響をめぐって国会を巻き込む騒ぎとなり、佐世保少女刺殺事件の際にも取りざたされた『バトル・ロワイアル』(00)と内容が類似していることからも波紋を呼んでいる本作がいよいよ日本で公開される。  最後に戦争が起きたのは74年前。北米中で内戦が広まり、国力はひどく低下した。内戦平定後は独裁国家パネムとなり、現在は大統領スノー(ドナルド・サザーランド)が12に分かれた隷属地区を支配している。血を流す愚かな戦争はやめ、代わりに各地区を代表する12歳から18歳までの若者たちを男女ひとりずつ生け贄として選び出し、厳粛なセレモニーが開かれる。第12地区から選ばれたのは、狩猟生活を営んでいた16歳の少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)と同級生でパン屋の息子ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)。12歳の妹に代わって志願してきたカットニスは弓矢が得意だが、お坊ちゃん育ちのピータは取り立てて特技はない。名誉ある第12地区の代表者としてカットニスとピータは、ハンガー・ゲームの開催地である首都キャピトルへと送り出される。過去のゲーム優勝者であるヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)の指導のもと、2週間にわたるサバイバル訓練を受けた2人は、いよいよゲームに出場。うやうやしくもド派手に、全国民に視聴が義務づけられた殺人リアリティーショーの幕が開く。
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16歳の少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、
12歳になったばかりの妹に代わってゲームに出場することに。
 同級生同士が殺し合いを命じられた『バトル・ロワイアル』と違って、『ハンガー・ゲーム』は全国各地から集められた、見も知らぬ少年少女たちが命を奪い合うというもの。テレビ中継されていることから、視聴者受けのいいプレイヤーはスポンサーから優遇され、薬品などの追加アイテムをゲットすることができる。ぎくしゃくした関係にあったカットニスとピータだが、ゲーム前のテレビ番組でサプライズが発生。みのもんた似のインタビュアーに対し、ピータは「ボクには想いを寄せている女の子がいます。ゲームが終わった告白するつもりでした。その子はカットニスです!」とカミングアウト。一方的な発言に激怒するカットニスだが、ピータは「悲劇の恋人同士であることをアピールしておけば、ゲームが優位に動くはず」と説く。例え最終的に殺し合うことになっても、少しでも長生きしたいという、弱者ならではのアイデアだ。ハンガー・ゲームの参加者はただ殺傷能力が高いだけではなく、マスメディアにどう巧く対処できるかも重要な生き残りポイントとなっている。今どきの小中学生たちが自分自身をキャラクター化して、クラス内での居場所を確保するのにも似ている。  2008年にハードカバーの初版本が出版された『ハンガー・ゲーム』の原作者スーザン・コリンズによると、「書き上げるまで、『バトル・ロワイアル』の存在は知らなかった」とのこと。テレビをザッピングしていたら、人気リアリティー番組とイラク戦争のニュースが交互に映し出されたことから思い付いたそうだ。また、スーザンが6歳のときに父親がベトナム戦争に兵役で赴いたことも大きく影響している。10代の少年少女が武器を手に殺し合うことから残酷な印象を受けるが、日本もおじいちゃんおばあちゃんたちが若かった頃は世界を相手に戦争をやっていた。若者たちは片道分の燃料だけ積んだ潜水艇や戦闘機に乗って、敵軍に突撃するよう命じられた。米国は石油利権を確保するため、中東に度々派兵している。米兵の多くは就職先が見つからなかった下流層の若者たちだ。先進国に輸出するレアメタルなどの地下資源をめぐって、アフリカでは戦火が絶えない。紛争地における少年兵・少女兵の数は25万人に及ぶと推測されている。『ハンガー・ゲーム』で描かれていることは特別なことではない。人間は自分たちの生活を維持するためなら、戦争が起きることはやむを得ないと考える生き物なのだ。いや、むしろハンガー・ゲームは視聴している国民たちにとって日常の不満を解消する“ガス抜き効果”がある。国民の苛立ちを海外に向けさせて不用意に戦争を始めるよりも、最小限の犠牲者数で済む。極めて理知的な血のセレモニーである。
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同じ第12地区からはカットニスの同級生ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)
も選ばれた。敵か味方かよく分からん。
 信州の諏訪地方で開かれる“御柱祭”は6年に一度開かれる勇壮な祭りだ。山の急斜面を氏子たちが大木に股がって滑り落ちていく“木落し”は毎回のように死傷者や重傷者を伴うが、それでも御柱祭は絶大な人気を誇り、古代から連綿と続いている。危険であることを承知で、地元の男たちはこの祭りの放つ膨大なエネルギーに引き寄せられていく。また、木落しの瞬間をひと目見ようと集まる見物客やマスコミの数もハンパない。地元警察署の統計によると、御柱祭の開かれる年は少年犯罪が激減するとのこと。生死を賭けた壮大な宗教セレモニーは、人々の心を浄化する作用があるようだ。独裁国家パネムが開催するハンガー・ゲームにも、それに通じるものがあるのだろう。  『ウィンターズ・ボーン』(10)で幼い弟たちの世話を焼く健気な少女を演じた若手女優ジェニファー・ローレンスを主人公に映画化したのは、ゲイリー・ロス監督。トム・ハンクスの出世作『ビッグ』(88)の脚本家として売り出し、ちょっとエッチなファンタジーコメディ『カラー・オブ・ハート』(98)や競馬というゲームに身を投じた男たちを描いた『シービスケット』(03)などのヒューマニズム溢れる作品を手掛けてきた人物だ。ゲイリー監督は『ハンガー・ゲーム』を残酷ショーとして取り上げず、10代の少年少女たちにとって痛みを伴う“通過儀礼”の場として描いている。絶体絶命の状況の中で、どうすれば新しい局面を切り開くことができるのか。カットニスは最後の最後まで絶望することなく、冷静に現実を見つめて、突破口に向かって走っていく。純真な少女からタフな女へと成長していく。『バトル・ロワイアル』しかり、『ハンガー・ゲーム』しかり、新しい“通過儀礼”の場を欲している若者たちは少なくない。 (文=長野辰次)
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『ハンガー・ゲーム』 原作・脚本/スーザン・コリンズ 監督・脚本/ゲイリー・ロス 出演/ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド PG12 配給/角川映画 9月28日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー <http://www.hungergames.jp> (C)2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED. ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』 [第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』 [第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』 [第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』 [第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』 [第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』 [第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』 [第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』 [第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還  ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』 [第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』 [第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界 [第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』 [第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』 [第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』 [第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』 [第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』 [第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開! [第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』 [第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!! [第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』 [第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』 [第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』 [第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』 [第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史 [第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』 [第163回] 災害に備えた地下シェルターは必要? 心理ホラー『テイク・シェルター』 [第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン! [第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』 [第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』 [第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』 [第158回] ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』 [第157回] 韓国映画の名匠が明かす"創作の極意"イ・チャンドン監督『ポエトリー』 [第156回] ローカル局で"伝説となった男"の生涯『木村栄文レトロスペクティブ』 [第155回] 米国に半世紀も君臨した"影の大統領" FBI初代長官『J・エドガー』 [第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』 [第153回]"地獄"からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』 [第152回]早くも2012年ベスト1映画が登場!"代理殺人"を巡る恐怖『哀しき獣』 [第151回]父殺し、自分殺し、そして再生の物語 園子温流ラブストーリー『ヒミズ』 [第150回]米国お笑い横断旅行『宇宙人ポール』人間のちっぽけな悩みはETが解決! [第149回]70年前と変わらない日本人の精神構造『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [第148回]追悼......"永遠の反逆児"原田芳雄さん幻の主演作『原子力戦争』がDVD化 [第147回]"ファスト風土"を舞台にした犯罪喜劇 J・アイゼンバーグ主演『ピザボーイ』 [第146回]"正義のゾンビ"が犯罪者を貪り喰う! イラク戦争奇談『ゾンビ処刑人』 [第145回] "時代の寵児"の未ソフト化作品上映!「松江哲明グレイテスト・ヒッツ」 [第144回]原発事故を描いた『カリーナの林檎』と今関あきよし監督の背負った贖罪 [第143回]"窮屈なモラル"を脱ぎ捨てた裸の女たち 園子温監督の犯罪エロス『恋の罪』 [第142回]ノーベル賞作家・川端康成が夢想した新風俗『スリーピングビューティー』 [第141回]横暴な上司は有志社員が制裁します!『モンスター上司』のブラックな笑い [第140回]"クソみたいな社会を変えたい!"高校生テロリストの凄春『アジアの純真』 [第139回] うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』 [第138回]"神話"が生まれる瞬間を目撃せよ! 人類への黙示録『猿の惑星:創世記』 [第137回]刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き! [第136回]"理想の恋人"という偶像を破壊せよ 深夜番長の劇場デビュー作『モテキ』 [第135回]"城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』 [第134回]"人間失格"の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』 [第133回]ホラ吹きのホラを見破る特異な職能 ポランスキー監督『ゴーストライター』 [第132回]芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』 [第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』 [第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』 [第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』 [第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』 [第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸 [第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』 [第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』 [第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』 [第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』 [第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』 [第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』 [第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』 [第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』 [第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』 [第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』 [第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』 [第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』 [第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』 [第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦 [第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』 [第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』 [第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』 [第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』 [第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像" [第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代 [第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』 [第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』 [第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』 [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! 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来日セレブは嵐の番組へ! ミラ・ジョヴォヴィッチ、来日の舞台裏

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海外セレブ担当は松潤ってことでよろしくて?

――海外セレブの来日プロモーション。本国ではパパラッチに追われる彼らも、日本では束の間の自由を謳歌! しかしそれゆえ、日本滞在をお世話するスタッフたちの苦労は多いんだとか。セレブの素の姿を知る関係者から話を聞き出し、コッソリお伝えする「スター☆マル秘報告書」!

 『バイオハザードV リトリビューション』(公開中)のキャンペーンで来日したミラ・ジョヴォヴィッチ。今回は、本作の監督であり夫でもあるポール・W・S・アンダーソンと娘(4歳)と共に来日。彼らの来日メンバーは少人数で、家族3人と娘のナニー、ミラのヘアメイク、スタイリスト、パブリストなどごく限られたメンツです。「あなたは誰ですか?」と聞きたくなるような、子どもの友達やその家族まで連れてくるハリウッドセレブもいますが、彼女の場合は違います。ミラと監督が宣伝活動をしていたのは2日間ですが、実はファミリーは1週間くらい滞在。日本を満喫していたそうです。

電撃再々婚から3カ月も──松田聖子と個人マネジャーK氏の“ただならぬ関係”は続いている!?

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老けたな~。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  松田聖子と、その愛人といわれていたマネジャーK氏とのプライベートな関係がいまだに続いているという情報が、聖子周辺の複数の関係者から寄せられた。  聖子は6月13日に慶応義塾大学の准教授で口腔外科の河奈裕正氏と“電撃再々婚”を発表。同時に世田谷成城にある聖子の豪邸で新婚生活をスタートさせた。しかし聖子の自宅には、入籍直前までK氏が同居していたことは以前、当コラムで報じた。  聖子とK氏の出会いについてあらためて説明すると、聖子は約8年前に知人に紹介された整体治療院で、整体師として勤めていたK氏と知り合い、深い関係になったのちに、個人事務所のマネジャーとして迎え入れた。  しばらくたってから、K氏は聖子の母親と長女の神田沙也加が住む聖子の自宅に同居するようになった。K氏を嫌った沙也加はいち早く家を飛び出し、母親もK氏と折り合いが悪く、近くのマンションで一人住まいを始めた。2007年に聖子が成城の豪邸を新築。沙也加も母親もそこに戻ると思われたが戻らず、豪邸では聖子とK氏の二人暮らしが始まった。彼は聖子が“再々婚”するまで住み続けていたが、新しい伴侶ができたことで家を出た。その段階で、聖子はK氏とは公私にわたる“パートナー”関係を解消するものだとばかり思われていた。ところが、K氏はいまだにマネジャーとして個人事務所に残っている。  しかも、今でも仕事の現場では、周囲からは「誰が見ても男女の関係」と疑いの目を向けられている。それだけではない。聖子の自宅近くのコンビニでツーショットが目撃されているという。一方、夫の河奈氏の姿は、最近になって目撃されていないという。一体、どうなっているのか?  そういえば、3年ほど前にK氏と同居している時に、聖子は前夫で歯科医のH氏と沖縄旅行。名護に近いゴルフ場でプレーをしていたという情報をつかんだのは筆者だった。  前夫との沖縄旅行発覚で、K氏とは破局を迎えると思われたが、関係はそのまま続いていた。今回も河奈氏と再々婚しながら、K氏と関係を断ち切っていない。果たして“超スピード離婚”の危機なのか? いずれにしても、聖子の男性関係は我々凡人には到底、理解不能なものなのかもしれない。 (文=本多圭)

「日本は原発を放棄するな」“米国の対日要求”驚愕の内容

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 国内ユーザー数でFacebookに抜かれたmixiの行く末と逆転策 第2のリクルート事件? “疑惑まみれ”JAL再上場の舞台裏 醜い男の嫉妬と内部崩壊が招いたシャープの経営危機 ■特にオススメ記事はこちら! 「日本は原発を放棄するな」“米国の対日要求”驚愕の内容 - Business Journal(9月19日)
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リチャード・リー・アーミテージ氏。
「wikipedia」より。
「日本は原子力発電を放棄してはいけない。原発の慎重な再稼働こそが、日本にとって責任ある正しい選択である。日本がロシア、韓国、フランス、そして中国に立ち遅れる事態はさけるべきであり、日米両国は連携を強化し、福島原発事故の教訓に基づき国内外における原子炉の安全設計および規制の実施面でリーダーシップを発揮すべき」  8月15日、日本の終戦記念日に発表された米国戦略国際問題研究所(CSIS)のリチャード・アーミテージ元国務副長官、ジョセフ・ナイ・ハーバード大学教授を共同座長とした「アーミテージ・ナイ報告書」(以下、アーミテージ報告書)は、日本に原子力発電の維持を強力に迫っている。  元軍人で国務副長官だったアーミテージと「ソフトパワー」の生みの親であるジョセフ・ナイ教授がまとめた「アーミテージ報告書」は、事実上の米国による対日要求だ。過去、2000年10月、07年2月と2回出されており、ときどきの日本の政権・政策に大きな影響力を発揮してきた。それだけに、今回の同報告書の内容も、いずれ日本の政策に大きな影響を与える可能性があり、その内容を十分に注視しておく必要がある。  今回のアーミテージ報告書は、これまで以上に強烈だ。そのキーワードは「Tier-one Nation」(一流国)。報告書の冒頭から、「(日本は)一流国であり続けたいと思うのか、それとも二流国に甘んじるつもりなのか。後者であれば、この報告書を読むだけ無駄だ」と、日本に対して一流国であることを厳しく要求している。その背景には、米国と同盟関係にある国は、“一流国”であることを求める米国の厳しい姿勢がある。  日本の現状について、少子高齢化が進む中で、GDP比200%を超える政府債務を抱え、政治情勢は6年間に6人の首相が就くという不安定なものと指摘。日米関係の現状を「漂流の時代」と表現している。  最近の日本に関する議論では、「危機」「困難」「先送り」といった言葉が使われ、衰退の過程にある兆候が表れている。しかし、世界3位の経済大国であり、消費者市場では中国の2倍の規模を誇る日本には、一流国であり続ける能力があるとし、日本がその影響力を遺憾なく発揮していくことが重要だと述べている。  そして、具体的な対日要求とも言うべき提言事項としては、冒頭の原子力発電を放棄することなく、原子力発電分野でリーダーシップを発揮すべき、というもののほか、エネルギー関係では、石油については、「日本にとって中東情勢の安定は重要であり、イランの核開発問題を始めとする脅威に立ち向かう国際社会の努力により積極的に参加するべきである」としている。  さらに、貿易関係については、「環太平洋連携協定(TPP)への参加に加え、北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国との間で、包括的エネルギー安全保障協定を締結し、日米間の提携を強化することを提言している。  同報告書では、韓国との領土問題、中国との領土問題についても言及。韓国については「日米韓の(関係)強化は不可欠」とした上で、「歴史問題を巡る日韓の緊張緩和に向け、トラック2(民間レベル)の対話を拡大し、解決に向けた合意形成に努める必要がある」とし、中国については、「中国が“核心的利益”を尖閣諸島や南シナ海にまで拡大する可能性に備え、日米両国は対策を講じなければならない」としている。  さらに軍事面では、「米陸軍・海兵隊と日本の自衛隊は、共同での機敏な作戦展開に向け、戦術、装備、通信などに関する共通性および両用性の向上を行うべき」とし、軍事面での日米間の協力強化を打ち出している。また、地域の安全保障における日本の役割について、「イランがホルムズ海峡封鎖を意図した場合には、日本は単独でも掃海艇を派遣すべき」といった注文も付けている。  日本では民主党、自民党の両党内部が党首選などでガタついており、さらに、総選挙の可能性もあることから、国内ではこのアーミテージ報告書への反響は意外に小さい。しかし、日米同盟の行方、米国の対日要求ということで中国、韓国などが非常に興味を示している。  1年後、2年後の将来、この報告書の提言が日本の姿を変えている可能性は十分にある。賢明な読者は、ぜひ、アーミテージ報告書の内容に注目していてほしい。 (文=鷲尾香一/ジャーナリスト) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 国内ユーザー数でFacebookに抜かれたmixiの行く末と逆転策 第2のリクルート事件? “疑惑まみれ”JAL再上場の舞台裏 醜い男の嫉妬と内部崩壊が招いたシャープの経営危機 イケメン講師もやって来る!? 女性の「自宅で習い事」需要増 パンケーキ戦争が勃発! 「bills」ほか仕掛け人はこの面々 失策続きだった郵便事業会社 日本郵便発足は大丈夫か? 面接で「採用したい」と思わせる学生の9割が女性?

元AKB48センター前田敦子 スキャンダル後初のソロコンサートをマスコミが報じないワケ

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『前田敦子AKB48卒業記念フォトブック
あっちゃん』(講談社)
 先月末にAKB48を卒業した前田敦子が「週刊文春」(文藝春秋)で醜態をさらしてしまった。9月上旬の深夜、前田は東京・麻布にある芸能人御用達の高級カラオケに、AKBメンバーの大島優子と仲川遥香を伴って来店。そこで合流したのがイケメン俳優の佐藤健ら3人の男性だった。  3×3の合コンと思われても仕方がないシチュエーションで、一行は飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ。ベロベロに酔っ払った前田は佐藤や大島の前で突如ワンワン大泣きしたり、佐藤に“お姫さま抱っこ”されて介抱された。不運なことにその一部始終は同誌に激写され、あろうことかパンツ丸見えのハレンチ写真まで撮られてしまった。  これに大慌てだったのがAKBサイド。卒業したとはいえ、前田はAKBの“象徴”にほかならず、AKB運営幹部は翌日のワイドショーやスポーツ紙でこの話題に一切触れないよう入念な根回しを行った。スポーツ紙記者は「中には『撮られてしまったものはしょうがないだろ』と反発する社もあったそうですが、AKBサイドは強硬で『報じたら今後の取材はNG、広告もすべて引き揚げる』と譲らなかったそうです。正直、法に抵触しているわけでもないのに、なぜここまで神経質になっているのかわかりませんでしたね」と話す。  AKBは前田のスキャンダルを“なかったこと”にしようと必死で、今月15日に中野サンプラザで行われた前田のソロコンサートも当初の予定を変更し「取材NG」にした。 「取材の呼び込みもかかっていたのに、あの報道を受けて取材中止となりました。会場にいたファンの声を拾うこともダメ。ファンが野次を飛ばしたり、本人がステージで何らかのコメントをした際、それを報じられることを嫌がったのが真相です」(ワイドショー関係者)  実際、ライブでは冒頭で前田が「いろいろお騒がせしました(笑)」と騒動に触れたが、翌日この話題について触れたメディアは1つもなかった。なぜここまで徹底するのか?  内部事情を知る人物は「どうやら一部のCMクライアントが、今回の前田のスキャンダルにカンカンというんです。下手すれば違約金が発生してもおかしくないとか。AKB側としてはとにかく騒動をこれ以上を広げないことが、クライアントへの罪滅ぼしと考えているようです」と明かす。  要するにAKB側の“ご都合主義”だが、それに簡単に従ってしまうマスコミも問題。AKBの天下は当分続きそうだ。