「お前なんかN.Y.(握ってやる)」ジャニーズ映画界のメイ作DVDプレゼント

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『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』/ワーナー・ホーム・ビデオ

 ジャニーズタレントが主演している映画は数あれど、これほどまでに物議を醸した映画はないのかもしれない……。そう、あのジャニーズ映画史上一のメイ(迷?)作と言っても過言ではない、『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』のDVDを、今回プレゼントに用意しました。

 2007年、テレビ朝日系でドラマとして放送された『スシ王子』。かつて、「スシ王子」として名を馳せた男・米寿司(まいずつかさ)。しかし、父と祖父の死がきっかけとなり、魚の目を見ると暴れ出す「ウオノメ症候群」になってしまい、寿司の世界を去った。時は流れ、自然流琉球唐手を学んでいた司だが、自然流の奥義を習得するため、再び寿司を握ることに。司は、修行の旅の途中で出会う刺客たちと、さまざま寿司勝負を繰り広げる。そして、日本全国津々浦々を駆けめぐり、ついに海の向こう、ニューヨークへ向かうことに……。

岩館真理子『えんじぇる』の“察してちゃん主婦”に見る、結婚への絶望と希望

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『岩館真理子自選集 (3) えんじぇ
る』/集英社

とおーいとおーい昔に、大好きだった少女マンガのことを覚えていますか。知らず知らずのうちに、あの頃の少女マンガが、大人になった私たちの価値観や行動に、影響を与えていることもあるのです。あの頃の少女たちと今の私たちはどうつながっているのか? 少女マンガを研究する慶應義塾大学の大串尚代先生と読み解いてみましょう!

<今回取り上げる作品>
岩館真理子『えんじぇる』/『週刊マーガレット』(集英社)掲載、1982年

トピタイトル「幸せだけど幸せじゃない」
「トピを開いてくださってありがとうございます。もうすぐ2歳になる娘がいる20代女性です。高校を卒業してすぐに見合いで夫と結婚し、4年になります。夫は商社に勤めている、いわゆるエリートサラリーマンです。夫は優しい人で、わがままも聞いてくれますし、私が不得意な家事についても文句ひとつ言いません。周りの人は、みんな幸せな結婚だと言ってくれます。でも……どこか満たされないんです。なんでこの人と一緒にいるんだろうって思って。先日思いあまって、娘を連れて家を出ました。これから離婚に向けて、話し合いをすることになると思いますが、どうすればこの心の穴が満たされるでしょうか」

「トピ主です。みなさん、ご意見ありがとうございました。厳しいご意見もすべて読んでいます。もう少し説明させてください(後出しですみません)。夫は20代後半です。私が高校を卒業して、すぐに結婚したのは、高校時代につきあっていた先輩に、ほかに恋人がいることがわかって、失恋してしまったからなんです。それで親に勧められるままお見合いをして、良さそうな人だなって思って、結婚したんです。結婚ってそういうものじゃないんですか? それから私は専業主婦じゃありません。高校時代から描いていたイラストでお仕事をもらえているので、なんとか生活はできます」

保育園出身者は不利!? 現代の小学校お受験事情の実態は……

受験も大事だけど、父の教育方針は
「メシ食って、糞が出て、ちゃんと寝
ているか」でした。健康がすべてです。
同感。

 オープンしてちょうど1年、保育園は軌道に乗っていますが、仕事を完璧にこなしながら娘の小学校受験対策をするという日々がとうとう始まってしまいました。小学校受験は専業主婦でも大変なことです。雇われて働いているワーキングマザーならもっと大変、究極のサービス業ともいえる保育事業を自分で経営しながらでは、さらに大変なのです(泣)。現在は第1希望である名門校に合わせたグループレッスンを週1で受けさせていてます。新年長(今年の11月)になったら、絵画のマンツーマンレッスンを週1で受ける予定です。

 志望校を決めるにあたり、誓ったことがありました。それは「父が理事をやっていた有名校は受験しないこと」です。娘が受かって入学した時、しっかりお教室に通って家でも保育園でもがんばったのに、実力で合格したと思われず、「角川さん、コネなんじゃない?」と言われて、娘が傷つく日が来てしまうんじゃないかという恐怖からです。なので、そこ以外で娘に合う学校を夫婦で決めました。ちなみに父が理事をしていた学校とは、現在「有名校でいじめ」が問題になっているアノ学校です。主犯格とされる大女優の娘は3日間の停学だけで、ほかの生徒は退学になったと週刊誌やスポーツ紙で騒がれた超人気校です……。

まるで電波少年!? 『ココロコネクト』ドッキリ事件が業界を巻き込み大炎上中!

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『ココロコネクト』公式サイトより
 「ドッキリ」というと、古くから存在するバラエティ番組の演出の一つである。仕掛け人やスタッフが事情を知らないターゲットのタレントに対して、ウソの番組企画やいたずらを仕掛けて、そのリアクションを視聴者が楽しむという「ドッキリ」は、タレントの素の表情やリアクションが飛び出し、予測不能の笑いを生むことから、バラエティ番組の定番企画となっている。  しかし、ドッキリを仕掛けられることでタレントのイメージが崩れることや、ドッキリ企画を受けた事務所やテレビ局とタレントの関係が悪化することも少なくないことから、近年はイジられてナンボのお笑いタレントが、そのターゲットとなることが多い。つまり「ドッキリ」はリスキーな企画でもあるのだ。  そんな「ドッキリ」に安易に手を出してしまい、ファンのみならずアニメ業界を巻き込む大炎上を引き起こしてしまったのが、アニメ『ココロコネクト』(TOKYO MXほか)である。  7月からスタートした『ココロコネクト』は、人間関係に重大な影響を及ぼす超常現象に巻き込まれた高校生の男女5人の姿を描く、日常系SF。人気ライトノベルのアニメ化作品ということで放送前から注目を集めていた話題作であった。しかし、6月24日に開催された第1話先行上映会で番組スタッフが一丸となって用意したドッキリ企画が、今になって大きな問題を呼んでいる。  このイベントは出演声優のほかに、シークレットゲストとして声優・市来光弘が出演。「アニメのオリジナル企画がある」と聞かされていた彼は、てっきり「アニメのオリジナルキャラ」を演じることが発表されると思っていたのだが、事態は思わぬ方向に。突然「宣伝部長」に任命され、『ココロコネクト』公式Twitterアカウントのフォロワーを2万人以上にすること、そして、キャンペーンカーに乗って全国各地に赴き、プロモーション活動することを命じられたのだ(当然、アニメ本編への出演はない)。  実はこの企画、オーディション段階からの仕込みだったらしく、現場ではオーディション会場で必死に演技をする市来の姿も上映された。オーディションを受けた上でイベントに呼ばれた市来は本気で「アニメに出演できるもの」と信じていた模様で、ショックのあまりその場で崩れ落ちてしまうも、その姿に他の出演者やスタッフは爆笑。その意味では「ドッキリ大成功」だったといえるだろう。  しかし、その後、市来は周囲のスタッフや同業者に、ダマされた怒りと屈辱を何度も吐露。先輩声優・杉田智和や今井麻美のラジオ番組に出演した際には、彼らから同情とともに慰めの言葉をかけられ、特に杉田に関しては「俺がやられたら、その場の人間の顔全員覚えて帰る」と、『ココロコネクト』スタッフに対して怒りをあらわにする始末。そのほか、事態を知った業界関係者がこの「事件」について、Twitterで続々と発言。その大半が市来を擁護するものであったが、中には放送作家・稲葉央明氏のように「イジメやタチの悪いイジリやハラスメント以外の何ものでもないと思う」とスタッフを断罪するコメントも。現在この件に関して、関係者および発売元のキングレコードは一切の沈黙を貫いてはいるが、日増しに周囲の批判の声は大きくなるばかり。  今回の企画に関わった関係者は、この事態をどう沈静化させるつもりなのだろうか。なお、この炎上を受けて制作会社シルバーリンク代表取締役・金子逸人氏は「市来さんは14話から出演が決定しております」「これは企画当時より決定しておりました」とTwitter上で発言するも、直後に削除。現場の混乱具合がうかがえる。  ちなみにこの炎上事件の発端となったのが、主題歌を歌うユニットeufoniusのコンポーザー・菊地創氏がTwitter上で、歌手の桃井はるこに暴言を吐いたという事件だ。この一件をきっかけに、菊地氏の過去の問題発言がアニメファンによって発掘され、そこから今回のドッキリ企画についての発言も発見。そこから芋づる式に、関係者の発言や先述の市来のツイートも発掘されたというわけである。  くしくもアニメ本編のように、現実世界でも人間関係に大きな問題を発生させてしまった『ココロコネクト』。願わくば、物語のようにハッピーエンドになってほしいものである。 (文=龍崎珠樹) ■バックナンバー 【第20回】新ジャンル? 「不憫萌え」の女王・高垣彩陽の演技が光る話題作『ソードアート・オンライン』 【第19回】「売りスレ」では計測不能!? アニメDVDの売り上げを陰で支えるレンタル市場 【第18回】「求められるのは声優ソングばかり……」表舞台を追われたアニソン歌手の現在 【第17回】美少女たちが追いつめられる姿にゾクゾク!? リアル系ロボットアニメ『トータル・イクリプス』 【第16回】夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線 【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い! 【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり 【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声 【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ 【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』 【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号 【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは? 【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情 【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー 【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!? 【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』 【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』 【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』 【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』 【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!

「トイレのドアが“バーン!!”」TOKIO松岡昌宏の激しいカラオケとは?

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【ジャニーズ研究会より】

 8月29日放送の『1番ソングSHOW!』(日本テレビ系)に、NEWSの増田貴久とTOKIOが出演しました。この日の番組は2部構成。増田は冒頭部分に出演し、増田の大ファンを公言しているレスリングの吉田沙保里選手も登場しました。なぜ2人が共演することになったかというと、実はオリンピック開催前、7月25日放送の同番組内で増田は「金メダルを獲ったら何でも願いを叶える」と吉田に約束をしていたんです。吉田のリクエストはなんと「ハグしてほしい!」。3大会連続金メダルという偉業を成し遂げた吉田だけに与えられた特権ですが、ファンならば耳を塞ぎたくなる話ですよね。

 吉田がオリンピックで勝利した翌日8月11日には、各紙がこのハグの約束について報道し、増田のことを知らない人々にも認知されることになりました。それほどまでに話題性の高かったこの一件が実現するとあって、さぞかし扱い方も大々的なのだろうと思いきや、実際は番組冒頭であっけなく放送。増田は吉田の試合について「ビックリしましたね! ホント強くて」と感想を述べ、司会のナインティナイン・矢部浩之からハグは大丈夫かと聞かれると、「喜んで。僕でよければ……」と快諾。増田がサプライズで吉田の控え室に呼びに行くと、吉田は「エーっ!! なんでなんでなんで??」とビックリしながらもうれしそう。

「おばけ食堂」で“ばぁば”が攻める! 『きょうの料理』の暴走企画

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『きょうの料理』(NHK)公式サイトより

 今回ツッコませていただくのは、8月29日放送分のNHK『きょうの料理~「おばけ食堂へようこそ!」』(8月15日放送分のリピート放送)。

 「夏休み」と言えば、きもだめしに怪談……というわけで、講談師・神田山陽による「こわい話」と、料理研究家の「ばぁば」こと鈴木登紀子の昔懐かしい料理のコラボ企画である。『きょうの料理』は本来、非常にきっちりした番組だと思うのだが、陳建一と平野レミの「シェフ×シュフ(主婦)対決」などの暴走コラボ企画をはじめ、どこの料理番組よりも、“攻め”の企画をやってのけるところがスゴイと思う。

「何か吹っ切れた?」“天使の声”米良美一がバラエティ番組でブレイク中

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『名曲集 Vol.1』(Village Again / Lamela)
 最近、とんねるずの番組などを中心に、バラエティで大活躍の米良美一。  8月2日に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「お台場横断ツッコミウルトラクイズ」では、なんとピンクの浴衣に、金髪のカツラ+大きな花をつけて登場していた。  しかも、途中、ベビーカーに乗せられて移動し、「おむつ替え」までされたり……あまりの過激な「笑い」で、多数の芸人が出演していたにもかかわらず、話題をほぼ独占してしまっていた。  思えば、6月14日に同番組の「食わず嫌い」コーナーに出演した際も、とんねるずにイジられまくり、いつもながらのテキトートーク炸裂のローラが対戦相手だったにもかかわらず、ネット上では「ハリセンボン春菜みたい」「毒キノコみたい」などの声が続出。米良さんのほうに注目が一方的に集まっていた。  米良さんといえば、言わずと知れた映画『もののけ姫』のテーマ曲でも知られる“世界的に有名なカウンターテナー”。説明不要のスゴイ人なのに、「こんな扱いでいいの?」「よく事務所がOKしたな」とは、先の「ツッコミウルトラクイズ」に出演している芸人たちもつぶやいていたことだ。  米良さん、一体どうなっちゃったの? 米良さんの個人事務所「ラ・メーラ」を直撃したところ、残念ながら今回は取材NGとのこと。  だが、テレビウォッチャーのある編集者は次のように話す。 「とんねるずの番組に限らず、米良さんは最近、関ジャニ∞の『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)とか、Sexy Zoneの『リアルスコープZ』(フジテレビ系)とか、ジャニーズ関連の番組にも出てますよ。やっぱり茶髪(金髪?)のカツラに大きな花をつけて、毒々しいキノコみたいな衣装を着ていて、楽しそうでした。何か吹っ切れたんでしょうか」  近年の米良さんの「ファッション」の奇抜さは、ネット上でも話題になっており、「攻めてる」「センスが良すぎる」という評価もある。  また、週刊誌記者は言う。 「2007年に『天使の声~生きながら生まれ変わる』(大和出版)を出版して以降、病気や生い立ちなどについても赤裸々に語るようになり、講演も多数行っています。もともと頭のいい人ですし、コンサートのMCなどでも、ときどきゾッとするようなブラックジョークを言ったりするので、あまり違和感はないですね」  米良さんの生まれ持った「個性的なルックス」+「奇抜なファッション」+「ブラックなジョーク&笑いのセンス」は、実はバラエティにピッタリのようで、最近は子どもにも人気者となってきているらしい。  前出の週刊誌記者は言う。 「小学生などがテレビで米良さんを見ると、『あ、メーラだ!』と言うんです。とんねるずがそう呼んでいることがきっかけでしょうけど、まるで何かのアイコンのようなインパクトがあるルックスに加えて、トークも面白いし、“実は『もののけ姫』などを歌っている、スゴイ人らしい”ということなどもあって、芸人以上に気になる存在になっているのだと思います」  一部では近頃の変貌ぶりを不安視する声もあるものの、バラエティでの潜在能力は未知数。今後の活躍に期待したいところだ。

カニバリズム、不幸の連鎖、身体障害者……キケンすぎる絵本の正しい愉しみ方

【プレミアサイゾーより】
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怪談えほんシリーズ『悪い本』
──子どもが想像力の羽を広げる絵本。教育のツールにもなるそれは、健全な物語が描かれていなければならないし、我が子に役立つ教訓が説かれていなければならないと多くの親は思うだろう。だが、そんな世間一般のイメージを打ち破るヤバい絵本が、この世には存在するのだ。 子どもの想像力をかき立てるべく親が読み聞かせる絵本は、健全な内容でなければいけない──。そんな暗黙のモラルがあるならば、あまりの恐ろしさに子どもがトラウマになるようにも思える絵本は、禁忌に抵触しているのか? 絵本作家養成の「あとさき塾」を共同主宰する編集者・小野明氏はこう話す。 「残酷さを一種のタブーと考えるなら、約150年ほどの近代絵本の歴史において、1847年に原書がドイツで刊行された『もじゃもじゃペーター』は古典的な名作として知られますが、かなり怖い。マッチで火遊びをする女の子が焼け死んだり、おしゃぶりの癖が治らない男の子が仕立て屋の巨大なハサミで指を切り落とされたり、子ども主体の残酷な10の小話が収録されています。また日本の恐い絵本の定番といえば、おばあさんを殺したタヌキを、ウサギがおじいさんに頼まれて仇討ちするという民話をベースにした『かちかちやま』。タヌキがおばあさんを殺して作った”ばば汁”を『このタヌキ汁、なんだかばぁさま臭くないか』とおじいさんが食べるくだりはゾッとする。この”ばば汁”の場面をはじめ数カ所が子どもには残酷だという理由で、現在は改作されたバージョンも多く流通しています。ただ、本作にはタヌキのような悪さをしたら懲らしめられるという教訓があるように、古くより絵本の中では子どもの”しつけ”のために怖い物語が描かれてきたのだと思います」  また違った怖さを追求した傑作として、米国の絵本作家エドワード・ゴーリーが61年に発表した『不幸な子供』を小野氏は挙げる。 「主人公は裕福な家に生まれた女の子ですが、火事や交通事故などあらゆる不幸が続き最終的に死ぬ、まったく救いようのない話。ゴーリーは残酷で不条理に満ちた作風で知られますが、ここまで徹底してダークな作品はほかにないと思う。しかしホラー映画/小説が存在するように、残酷さや不幸さを見たくなるのも人間の性にはあり、そうしたものをあくまで”虚構”として愉しむ方法を子どもに教え得る一冊のように思います」  そして恐怖絵本は、現在も生まれている。最近では、人気作家と画家/イラストレーターがコラボレーションした『怪談えほん』シリーズが2011年より刊行され、話題となった。児童文学の研究者・宮川健郎氏はこう述べる。 「学校の怪談などは子どもたちの語りと子どものための読み物として流布していましたが、怪談を絵本に落とし込んだ最初の例がこのシリーズといえます。特に怖がらせ方が異様なのが、作家の加門七海と画家の軽部武宏による『ちょうつがい きいきい』。主人公の男の子は、自室の扉のちょうつがいに挟まり”きいきい”と泣き叫ぶおばけを見つける。同様のちょうつがいが街のあちこちにあり、主人公と読み手はその音に精神的に追い込まれていきます。また宮部みゆきとイラストレーター・吉田尚令の『悪い本』は、心をもった”世界でいちばん悪い本”が読み手に”あなたは悪さをしたくなる”などと呪文のように語りかける。陰鬱な作品ですが、これを読んだ子どもは、自分を含めた誰の心にも”悪意”が潜んでいることに気づくかもしれません」 ■身体障害者に対する小学生の違和感と友情  ここまで恐怖絵本について述べてきたが、2000年代に日本でブームとなったチェコ絵本は、それ全体がある種のタブーを破ってきたのかもしれない。 「共産政権の締めつけが厳しかった戦後のチェコでは、芸術にとって最も自由な場のひとつが絵本。その絵は内容を補う”挿絵”と考えられていたため、絵画などの美術とは異なり、差し止めになることはまれでした。また当時は計画経済であり、国営企業である版元に予算が割り振られれば、内容は比較的自由に設定できた。こうして優れた美術家やイラストレーター、グラフィック・デザイナーらが絵本の領域で腕を振るい、そのレベルは高まっていったのです」  こう話すのは、チェコ雑貨と絵本の専門店「チェドックザッカストア」を運営する谷岡剛史氏。要は、共産政権下のチェコにおいて表現の自由は禁忌だったわけだが、絵本はそれを突破するアートフォームだったのだ。そんなチェコ絵本の中でも、より先鋭的なものとして次の作品を谷岡氏は挙げる。 「『イラストわらべうた』に描かれた動物や人間は、その毒々しい色使いと歪んだ肢体が独特。どこか不気味な印象を与えるので、子どもらしいキャラクターとはいえません。それから、新聞の風刺画を手がけていたボフミル・シュチェパーンの『狂ったお話』は、人面馬や長い手足をもつレモンといったコラージュが特徴的。モンティ・パイソンにも通じる、奇妙でシニカルな感触があります」  驚くことに、これらの主な読者対象は乳幼児。そして対象年齢がもう少し高いものとしては、『秘密の航海日誌』が異様だ。 「航海の日誌を綴るという体裁をとった絵本ですが、手書きの文章や無造作な挿絵などが100ページにわたり無秩序に配され、ストーリーは支離滅裂。アウトサイダー・アート(知的障害者や身体障害者による美術)にも近い。そんな精神倒錯的とすらいえる本書は、66年の初版時に2万5000部も刷られたそうです」(谷岡氏)  また人間の身体的な欠陥に触れた作品も、禁忌を犯した絵本だろうか。そうした領域に踏み込んだのが『はせがわくんきらいや』であると前出の宮川氏は述べる。 「作者の長谷川集平が小学生時代の自身の体験をベースに創作した作品で、子どものイタズラ書きのような文と絵で、”はせがわくん”の友達を語り手として物語は展開します。実は作者は乳児の頃に森永のヒ素ミルクを飲み、その後遺症で小学生の頃は周りの友人に比べて体が弱かった。そんな人間に違和感を覚えてしまう子どもの本心が、”はせがわくんきらいや!”という言葉を通して炙り出される。しかし物語が進むにつれて、”はせがわくん”と語り手の間に、それを超越した友情も芽生えます」  こう語る宮川氏は先に絵本界の外部の人間が参加した『怪談えほん』シリーズを取り上げたが、小野氏は同じく部外者である現代美術家・大竹伸朗による『ジャリおじさん』の特異点について話す。 「海を見て暮らしていた”ジャリおじさん”が、あるとき黄色い道に沿って歩いていくと、自分自身に出くわしたり、青い神様が現れたりといった出来事が起きる話ですが、”ジャリおじさん”は神様に気づかず通り過ぎてしまう。まあ”神様問題”は民族や文化の相違によってタブーとなり得るものでしょう。実際、この神様は欧米ではなかなか受け入れられなかったようです。本書を大人が読んだら、日本の作者が神を視覚化する動機や、その存在を主人公が認識できない理由、また自分自身と対面する意味などをあれこれ考えたくなるのかもしれません。しかし子どもはこうしたことを疑問に感じるよりまず、物語と画面全体をまるごと受け止めるようですね」 ■女の子がおののくかわいくない動物たち  ところで絵本にはしばしば動物が登場するが、おしなべて愛らしいキャラクターとして描かれる。絵本のそんな”定式”を崩すのが、『もりのおくのおちゃかいへ』だと宮川氏は指摘する。 「主人公の女の子がおばあちゃんの家にケーキを届けるという、よくありそうな物語で、道中の森で通りがかった家ではさまざまな動物が集まってお茶会を開いていて、女の子はそれに参加する。しかし、そこで出会った動物はミッフィーちゃんみたいなキャラクターではなく、獣臭さが漂ってきそうなほど生々しい。動物が住む世界はやはり人間界とは異質であり、動物界と対峙した人間は畏怖の念を抱かずにはいられないことが描かれているのではないでしょうか」  また、ストーリーが紡がれることも絵本の定式ではないだろうか。だが、物語がまったく展開しない絵本も世の中にはあるのだ。 「『ちへいせんのみえるところ』の各見開きには地平線まで見渡せる広野が描かれ、ページをめくるたびに『でました。』という一言と共にゾウや船、人の顔……といったものが脈絡なく現れます。78年に刊行された当初、そのあまりのナンセンス度合いに、ほどなく絶版となりました。でも、作者の長新太を熱烈に支持するファンは増え、98年に復刊。実際に子どもに見せればわかることですが、彼らは結構、長さんの絵本のファンですよ。ストーリーやメッセージがないからといって、大人のように『変だ』と受け取ることはあまりありませんね」(前出・小野氏)  ページを繰れば物語が進行し、結末で何かしらの教訓が唱えられる──。それから逸脱することも、絵本表現におけるある種の禁則なのだろう。ただ、その禁則は大人が設定したものであり、子どもには有効ではないのかもしれない。 「恐怖絵本にしろナンセンス絵本にしろ、子どもはどんな絵本でもそれをひとまず享受するのではないでしょうか。我が子に与えるのがはばかられる絵本があったとしても、子どもがそれを通じて想像力を育むことはあり得ます」(同)  その言葉が正しいかどうか、これらさまざまな”タブー”を破った絵本を子どもに読み聞かせ、自分の目で確かめてみてほしい。 (取材・文/池尾 優 ユーフォリアファクトリー) 【「サイゾーpremium」では他にもタブー本が満載!】『かちかちやま』『不幸な子供』『狂ったお話』一覧で見る古今東西のヤバい絵本たち『チーム・バチスタ』の海堂尊先生もご推薦!! 医師のみが知る禁断の医学書ワールド直木賞作家でも初版5000部!? 有名でも売れない大御所作家
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「サイゾーpremium」とは? 雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円読み放題! (バックナンバー含む)

『ひみつのアッコちゃん』綾瀬はるかはライバル争いで変身!? 星座に隠れた変身願望

【ハピズムより】

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画像は映画「ひみつのアッコちゃん」
公式サイトより

 映画『ひみつのアッコちゃん』が9月1日に公開されました。赤塚不二夫氏の名作マンガの実写化で、小学生のアッコちゃんが、なりたいものになれる魔法の鏡で22歳の女性に変身、化粧品会社でのアルバイトを通してい、仕事や恋などさまざまなことを経験していくラブファンタジー物語です。

 女性は誰しも、主人公アッコちゃんのように「なりたい自分」に変身したいという願望を持っています。そこで今回は、変身願望が強い星座ベスト3をご紹介。アッコちゃんように魔法の鏡はもっていないけれど、それでも変身したい時、どうやってその願望をかなえるのでしょうか? 星座ランキングから探っていきましょう。

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『ひみつのアッコちゃん』綾瀬はるかはライバル争いで変身!? 星座に隠れた変身願望

【ハピズムより】

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画像は映画「ひみつのアッコちゃん」
公式サイトより

 映画『ひみつのアッコちゃん』が9月1日に公開されました。赤塚不二夫氏の名作マンガの実写化で、小学生のアッコちゃんが、なりたいものになれる魔法の鏡で22歳の女性に変身、化粧品会社でのアルバイトを通してい、仕事や恋などさまざまなことを経験していくラブファンタジー物語です。

 女性は誰しも、主人公アッコちゃんのように「なりたい自分」に変身したいという願望を持っています。そこで今回は、変身願望が強い星座ベスト3をご紹介。アッコちゃんように魔法の鏡はもっていないけれど、それでも変身したい時、どうやってその願望をかなえるのでしょうか? 星座ランキングから探っていきましょう。

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