寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? ■特にオススメ記事はこちら! 寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け? - Business Journal(6月22日)
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悪徳弁護士を描いた高視聴率TVドラマ
『リーガル・ハイ』。(「フジテレビHP」より)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、あの一流法律事務所と有名寺の"闇"を暴く!  もう昨年末のお話になるが、小さく報道されたこの事件をご存じの方はいらっしゃるだろうか。  元警察官の組幹部に名義貸し=詐欺容疑で住職ら逮捕―警視庁 - Newsweb(2011年12月8日)  概要としては、江戸川区にある「広済寺」という寺の住職が、暴力団幹部に名義を貸し、車のローン契約を結んで逮捕されたのだ。実際には暴力団組員が使う車なのに、この寺の名義で購入するよう偽ったことが問題となった。  仏教界と暴力団。一見縁遠い関係のように見えるが、実際には一部で密接な関係を築いて、利益を分け合っている構図がある。大手メディアでは決して触れられることがない、「日本の暗部」とでもいえる話である。公になれば、かなりの問題になるはずなのだ。まず、こういった事件があったことを念頭においていただきたい。  そして今回の主役である「森・濱田松本法律事務所」(以下:森濱田)に話は移る。同事務所は前回の記事で紹介のとおり、法曹の道を目指す人にとっては憧れの一流ブランドだ。  前回記事では、大企業が「産業医」という切り札を使って、自社に都合が悪い社員をクビにする生々しい実態を報道したが、今回はもっとタチが悪い。何しろ、法を守るべき存在である「法律事務所」が、自らの利益のために、率先して「限りなくブラックに近い、きわめてグレーな仕事」をしているからだ。  本題に入る前に、ひとつだけ用語の解説をしておきたい。「破産管財人」という存在についてである。会社を破産させる手続きの中で、破産会社の財産を管理したり、処分したりする権利を持つ者のことだ。一般的には、弁護士が担当することが多い。皆さんも企業倒産関連のニュースなどで、この言葉をお聞きになったことがあろうかと思う。今回は、この管財人にまつわる話だ。 大手法律事務所が不動産転売ビジネスにも進出?  さっそく本題に入ろう。企業の破産に際して森濱田に所属する「とある弁護士」がA社の破産管財人になると、その権限をフルに活用し、A社の不動産などを激安価格で「とある組織」にまわす。その組織は闇社会とつながっており、「市価では到底ありえない安値」で物件を入手する。そしてその「とある組織」の人間は、不当に安く入手した物件を一般的な市場価格で転売して、莫大な金を得る。そして最後に、森濱田の管財人弁護士が「とある組織」から収益のバックマージンを得るという、「破産ムラ」とでもいうべき利権が形づくられているというのだ。  ちなみに、あるファンドの関係者からは、「この利権のために、つぶす必要がない健全な会社まで、つぶしているケースも多い」という声もあがっている。  ここで、話は冒頭のニュースにつながる。お察しのとおり、闇組織とは全国規模の反社会的勢力であり、そのフロント企業として物件の売買を仕切っているのが、「とある宗教法人」=「寺」なのである。  こんな怪しい動きをしている森濱田であるが、不思議と裁判所で問題になることはない。なぜなら、裁判所にとって森濱田は一種の「利権」だからだ。 法律事務所は裁判官の天下り先  その利権とは何か?  すなわち、裁判官にとっての「天下り先」である。  この実態は、実は百科事典サイト「ウィキペディア」などでも簡単に調べることができる。同サイトによると、森濱田には、最高裁裁判官から検事総長まで天下っているということが実名で書いてある。自分自身の将来の人生が気になる裁判官なら、あえて天下り先に不利になるようなことはしないはずである。  法律事務所と裁判所、そして闇社会の利権が絡み合った、ドス黒い金の流れ。この魔の手に、健全な大手企業がいつ狙われるかもわからないという状況になっているのだ。  本来、悪を裁くべき存在であるはずの司法が、こんな状態でいいのだろうか?  もちろん、今回お伝えしたのは、破産管財人を務める一部の弁護士の行動である。全部が悪質というわけでは毛頭ない。むしろ大部分は、倫理観を持ってきちんと仕事をしてくれていることを補記しておく。 (文=新田龍) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? 1年でたった3店"苦戦"フォーPHO24、浮上のカギは男? 日産・ゴーン社長は報酬10億円! 外国人経営者天国ニッポン ブラック転職先とグル..."悪徳"人材紹介会社に用心! 大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? ■特にオススメ記事はこちら! 寺・法律事務所・ヤクザがグル!?倒産物件転売で大儲け? - Business Journal(6月22日)
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悪徳弁護士を描いた高視聴率TVドラマ
『リーガル・ハイ』。(「フジテレビHP」より)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、あの一流法律事務所と有名寺の"闇"を暴く!  もう昨年末のお話になるが、小さく報道されたこの事件をご存じの方はいらっしゃるだろうか。  元警察官の組幹部に名義貸し=詐欺容疑で住職ら逮捕―警視庁 - Newsweb(2011年12月8日)  概要としては、江戸川区にある「広済寺」という寺の住職が、暴力団幹部に名義を貸し、車のローン契約を結んで逮捕されたのだ。実際には暴力団組員が使う車なのに、この寺の名義で購入するよう偽ったことが問題となった。  仏教界と暴力団。一見縁遠い関係のように見えるが、実際には一部で密接な関係を築いて、利益を分け合っている構図がある。大手メディアでは決して触れられることがない、「日本の暗部」とでもいえる話である。公になれば、かなりの問題になるはずなのだ。まず、こういった事件があったことを念頭においていただきたい。  そして今回の主役である「森・濱田松本法律事務所」(以下:森濱田)に話は移る。同事務所は前回の記事で紹介のとおり、法曹の道を目指す人にとっては憧れの一流ブランドだ。  前回記事では、大企業が「産業医」という切り札を使って、自社に都合が悪い社員をクビにする生々しい実態を報道したが、今回はもっとタチが悪い。何しろ、法を守るべき存在である「法律事務所」が、自らの利益のために、率先して「限りなくブラックに近い、きわめてグレーな仕事」をしているからだ。  本題に入る前に、ひとつだけ用語の解説をしておきたい。「破産管財人」という存在についてである。会社を破産させる手続きの中で、破産会社の財産を管理したり、処分したりする権利を持つ者のことだ。一般的には、弁護士が担当することが多い。皆さんも企業倒産関連のニュースなどで、この言葉をお聞きになったことがあろうかと思う。今回は、この管財人にまつわる話だ。 大手法律事務所が不動産転売ビジネスにも進出?  さっそく本題に入ろう。企業の破産に際して森濱田に所属する「とある弁護士」がA社の破産管財人になると、その権限をフルに活用し、A社の不動産などを激安価格で「とある組織」にまわす。その組織は闇社会とつながっており、「市価では到底ありえない安値」で物件を入手する。そしてその「とある組織」の人間は、不当に安く入手した物件を一般的な市場価格で転売して、莫大な金を得る。そして最後に、森濱田の管財人弁護士が「とある組織」から収益のバックマージンを得るという、「破産ムラ」とでもいうべき利権が形づくられているというのだ。  ちなみに、あるファンドの関係者からは、「この利権のために、つぶす必要がない健全な会社まで、つぶしているケースも多い」という声もあがっている。  ここで、話は冒頭のニュースにつながる。お察しのとおり、闇組織とは全国規模の反社会的勢力であり、そのフロント企業として物件の売買を仕切っているのが、「とある宗教法人」=「寺」なのである。  こんな怪しい動きをしている森濱田であるが、不思議と裁判所で問題になることはない。なぜなら、裁判所にとって森濱田は一種の「利権」だからだ。 法律事務所は裁判官の天下り先  その利権とは何か?  すなわち、裁判官にとっての「天下り先」である。  この実態は、実は百科事典サイト「ウィキペディア」などでも簡単に調べることができる。同サイトによると、森濱田には、最高裁裁判官から検事総長まで天下っているということが実名で書いてある。自分自身の将来の人生が気になる裁判官なら、あえて天下り先に不利になるようなことはしないはずである。  法律事務所と裁判所、そして闇社会の利権が絡み合った、ドス黒い金の流れ。この魔の手に、健全な大手企業がいつ狙われるかもわからないという状況になっているのだ。  本来、悪を裁くべき存在であるはずの司法が、こんな状態でいいのだろうか?  もちろん、今回お伝えしたのは、破産管財人を務める一部の弁護士の行動である。全部が悪質というわけでは毛頭ない。むしろ大部分は、倫理観を持ってきちんと仕事をしてくれていることを補記しておく。 (文=新田龍) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 石田東尾ダウン症告白に見る、高齢出産賛美の裏で中絶激増 がんの恐れに、精子減少......携帯電話は使ってはいけない!? ロンドン五輪に向けた各メーカーの思惑とは? 1年でたった3店"苦戦"フォーPHO24、浮上のカギは男? 日産・ゴーン社長は報酬10億円! 外国人経営者天国ニッポン ブラック転職先とグル..."悪徳"人材紹介会社に用心! 大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

☆NEW☆【この夏あなたが落ちる、危険な恋占い】

 ハピズムオリジナル占い第6弾は、この夏の恋の行方を占う【危険な恋占い】

 6月ももうすぐ終わり、夏は目の前! 開放的な雰囲気に気分も盛り上がり、楽しい出会いもたくさんありそうなサマーシーズンに突入です。ついつい羽目を外したくなってしまう季節でもありますが、あなたはこの夏、どんな恋に落ちるのでしょうか? そして、それはどれくらい危険な恋なのか……。

 さっそく【この夏落ちる、危険な恋占い】で、あなたがこの夏注意したい恋愛をチェックしましょう!

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【ハピズムオリジナル占いアーカイブ】
あくどい性格もろバレ!! 童話の悪キャラ占い
休みはどこ行く? おでかけスポット占い
恋の束縛度がわかっちゃう! 猛獣使い占い
あなたの理想の結婚生活は? プリンセス占い
あなたの職場での存在価値は? 家電占い

「歌はレコードでも下手だった」再ブレーク前夜の田原俊彦“口パク拒否”は本当か

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「Mr. BIG」(フォーミュラレコーディング)
 6月20日、氣志團・綾小路翔の作詞で久しぶりの新曲「Mr. BIG」(フォーミュラレコーディング)を発表した田原俊彦。田原といえば、デビュー当時からその拙い歌唱力が何かとヤリ玉に挙げられたものだが、「音程がはずれていたのは、口パクを拒否して激しいダンスをしながら歌っていたため」との記事が、ネット掲示板などで話題を集めている。  これに対し、異議を唱える書き込みも相次いでおり「口パクができなかっただけ、曲と口の同期ができない特殊能力の持ち主」「何これ、直立不動で歌ってもブレるくせに」「こいつの場合は例外的に口パクにしたほうがいいほどの音痴w」などと、散々な言われよう。一方で「あの音痴かげんがいいから売れたのに。そこが魅力なんだよ」と、フォローなのか批判なのか訳のわからない書き込みも。 「現在ほどではないにしても、80年代当時も歌番組で口パクはあったし、そんな中で田原がナマ歌にこだわっていたのは事実。でも、ダンスをしながら歌っていたから音程がブレていたというのは、どうなんですかねえ。だって、レコードでも下手でしたから(笑)。ただ、ダンスに関しては今も昔もすごいし、歌唱力だって決してうまいというわけではないけど、今では当時とは比べ物にならないぐらい上達している。往年の大ヒット曲『抱きしめてTONIGHT』のライブ映像が動画サイトにアップされて、その見事なダンスパフォーマンスが田原の全盛期を知らない若い世代から再評価されてもいます」(レコード会社関係者)  新曲発売の時期に合わせて、田原の歌唱力をフォローする記事が出てくるのには意図的なものを感じさせないわけではないが、最近では『爆報!THEフライデー』(TBS系)などバラエティ番組へのレギュラー出演で、一般への露出の機会も増えている。かつて“ビッグ発言”で、一瞬にして人気の絶頂から奈落の底へ突き落とされた田原だが、「Mr. BIG」というシャレのようなこの新曲で再浮上のキッカケを見事つかむことができるか。

女性問題に揺れる巨人・原監督、一億払って世間からの失笑をお買い上げ?

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『原点―勝ち続ける組織作り』
(中央公論新社)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎おとぼけキャラを貫けばよかったのに
 「私が一億円払った相手は、断じて反社会的団体ではありません!」って、一億は払ったんかい、と全国民からツッコミが入った巨人・原辰徳監督。数百万ならともかく、「1人の素人女性」に払う額として「いちおくえん」ってのは、あんまり現実味がないと思うけど。もし本当にそうなら、贈与税はどうした。

 この話を聞いて、昔、巨人軍の宿舎だったホテル竹園芦屋で、巨人選手と彼ら目当てのバイトとが、毎回もうそりゃ大騒ぎだったって話を思い出した。レイプ騒ぎもあったとかなかったとか。「あのバイトも、清武(英利)が用意したハニートラップだった」とか言い出しかねないけど。なんでもかんでも清武のせい。今期優勝できなくても「清武さんのことが気になって、注意力をそがれたから」とか言って訴訟しかねん。

 しかし、裁判で「一億円を支払った相手は、反社会的団体ではありません」という判決が出ても、原のイメージはまったく回復しないと思うが。「昔のことだから忘れちゃった。ボクわかんな~い」って対応が正解だったと思う。ああ、原ならそうだな、と皆納得したのに。

女性問題に揺れる巨人・原監督、一億払って世間からの失笑をお買い上げ?

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『原点―勝ち続ける組織作り』
(中央公論新社)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎おとぼけキャラを貫けばよかったのに
 「私が一億円払った相手は、断じて反社会的団体ではありません!」って、一億は払ったんかい、と全国民からツッコミが入った巨人・原辰徳監督。数百万ならともかく、「1人の素人女性」に払う額として「いちおくえん」ってのは、あんまり現実味がないと思うけど。もし本当にそうなら、贈与税はどうした。

 この話を聞いて、昔、巨人軍の宿舎だったホテル竹園芦屋で、巨人選手と彼ら目当てのバイトとが、毎回もうそりゃ大騒ぎだったって話を思い出した。レイプ騒ぎもあったとかなかったとか。「あのバイトも、清武(英利)が用意したハニートラップだった」とか言い出しかねないけど。なんでもかんでも清武のせい。今期優勝できなくても「清武さんのことが気になって、注意力をそがれたから」とか言って訴訟しかねん。

 しかし、裁判で「一億円を支払った相手は、反社会的団体ではありません」という判決が出ても、原のイメージはまったく回復しないと思うが。「昔のことだから忘れちゃった。ボクわかんな~い」って対応が正解だったと思う。ああ、原ならそうだな、と皆納得したのに。

生まれ変わり!? キスされた瞬間に遠い記憶が蘇ったの

【作品名】『千年愛―滴る夜露の君― 第1帖』 【作者】蒼田カヤ

【作品紹介】 平安時代の夢をよく見るワタシ・紫藤子、専門学生。バーやキャバクラ経営をする青年社長の従兄・東野中将お兄ちゃんのことが好き。今日からお兄ちゃんのホストクラブでバイトすることに。でも入るなり、即ディープキスしてきたホストが……!? え、夢に出てくる人と同じ顔してる!? 「昔とちがって気が強い」って変なことを言うし。天性のタラシ男で酒豪、こんな男は嫌いなはずなのに、キスされた時にある記憶が蘇って…!?

【サイゾーウーマンリコメンド】 生まれ変わりを隠さない、キャラクターの名前が素敵です。そして店名は「TENJO」。殿上人の「TENJO」かと思いますが、一般的に「天井」を思い浮かべますよね、トホホ……。

「自殺者が3万人いる理由? 僕と会ってないから!」“新政府総理”坂口恭平が本気でやろうとしていること

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“建てない建築家”、作家、画家、ミュージシャンなど、
さまざまな顔を持つ坂口恭平氏。最近では車輪が付いた
「モバイルハウス」という家を建設し、話題に。
そして現在は、新政府の初代内閣総理大臣でもある。
 坂口恭平は暴論を言っているようで正論を言っているのだろうと思う。彼の新著『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)を読むと、何度となく目から鱗が落ちる感覚を覚えるのはそのためだろう。新政府樹立。「自殺者ゼロ」という目標。ものすごく荒唐無稽な話のように思えるが、あながち「ドン・キホーテ」という感じでもないのである。彼が繰り返し言う「レイヤー」や「空間の拡張」という言葉には、今のどん詰まった日本を生き抜くための重要なヒントが詰まっている。 ──坂口さんが故郷である熊本に移住し、新政府を設立するきっかけとなったのが3.11とその後の原発事故ですけど、今でも当時の恐怖感は残っていますか? IMG_2911.jpg 坂口恭平氏(以下、坂口) うーん、娘や嫁がいなかったら、怖くないんだってことがわかりました。嫁と娘がどうなるかは怖いけど、僕は別にどうでもいいかな、って。でも、3月11日、12日、13日ぐらいの時は僕、足が震えたんですよ。で、震えながら知り合いに電話したら、みんな「仕事だよ」って言うんです。「震えてないの?」「いや、震えてるよ」「逃げらんないの?」「逃げらんない。仕事あるし上司もいるし」って。「じゃあその上司、お前が困って所持金0円になったら50万円くれる奴?」って聞くと、「いや、絶対くれない」って。それヤバくない? って思うんですよ。その人たちは恐怖心によって動けないわけですよ。不安感を動機にして働いているわけ。「なんでその会社辞めないの?」って聞くと、「食ってかなきゃヤバイっしょ」みたいなこと言う。「辞めてもやっていけるなら、ほかの仕事やってるよ。僕Excel苦手だし」って。「なんでExcel苦手な奴がExcelやってんだよ!」って、わけわかんないことになってる。なんのためにそんな競争社会的なものに入ったの? って。そういうの、不思議じゃないすか? ──うん、不思議ですね。 坂口 ヤバイでしょ? そのことに怖さを感じない人だったら、全然いいんですけど。 ──「怖さを感じてるのに抜け出せない」というのが本当のところなんでしょうけど。 坂口 身体の消費量を考えると「自分の体ならどうなってもいい」って感覚は、DNA的には絶対に罪なんですよ。やっぱり、果ててしまう前にちゃんと次にバトンタッチしないと。駅伝の途中で勝手に座ったり、首つり自殺したりすることってないでしょ?  ──もちろん。で、その新政府ですが、大きなテーマとして掲げているのが「自殺者を限りなくゼロに近づけること」なんですよね。 坂口 それが唯一のテーマですから。 ──今、毎年3万人を超える自殺者がいるわけですけど、なんでこんなに自殺者が出てくるんだと思います? 坂口 僕と会ってないから、っていう結論(きっぱり)。 ──すごい答えですね。 坂口 僕もそうだし、僕の周りには、会ったら死ぬことをやめたくなるような、面白い人間がたくさんいるわけですよ。そういう奴らが8人くらい集まって、自殺を考えている9人目が入るでしょ。そしたら、そいつはずーっと泣いてるんですよ。つまり、もう心の内をさらけ出せるような関係になっているんです。今までこんな関係を誰かと築いたことがなくて、「なんで何もしゃべらなくても、所属しているような感じがあって、しかも音楽の話とか一発で合うんですか?」って驚くんですよ。僕は5分話しただけでその人の特徴と、いい使い方と完璧な状態がだいたいわかるので、5分で対処法を考える。だから、僕に10分くれって思います。 ──僕も坂口さんが提唱する生き方とか考えにはすごく共感を覚えるんですけど、その一方で、「もしかしたら、そうそう実践できるようなものではないのかもしれない」とも思ったりもします。
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坂口 でも、僕にしかできない特殊なことだったら、Twitterもみんな読まないし、あんなにリアクションはないと思うんですよね。これはつまりシンパシーを感じてくれているってことじゃないかって。 ──そういう坂口さんの生き方を実践するための具体的なメソッド(方法)について書いたのが、今回の著書『独立国家のつくりかた』だと。 坂口 “独立国家をつくる”って聞くと、今の政府に対するカウンターとして、いわゆる70年の安保的な発想で受け取る人もいるかもしれないですけど、“自分の中に独立国家をつくる」という考えは、小さい頃はみんな持っていたと思うんですけどね。自分の家にこもってファミコンやっているときとか、秘密基地作ってるときとか、僕の中では完全に独立国家の感覚だったんですよ。だって、政府は僕に手を出せないですから。 ――この本のキーワードになっているのは「レイヤー思考」(*)だと思いますが、こういう「レイヤー」で考える感覚って、大人になって身につけたものですか? それとも子どもの頃から? (*物事を「複数の層が折り重なったもの」と捉えて、一つ一つの層に分けてつぶさに見ていくこと) 坂口 ずっとだと思いますね。人間って、どこかの段階で質問することを止めちゃうんですけど、僕は質問を止めなかった。 ──子どもの頃から問いかけを常に続けてきた、と。 坂口 小1の記憶ですけど、小学校行く途中に酒屋があって、裏に日本酒の空き箱がいっぱい置いてあるんですよ。で、空き箱をいろいろいじっていると、配置が全然変わってきて。「あれ、これレゴブロックっぽいね?」って感じで、たかちゃん(友人)とやってたら、母ちゃんがそれを知って「ここは酒屋さんのバックヤードだから入っちゃだめだ」と。だから僕は「違う、これは僕の家なんだけど?」「ここは僕とたかちゃんの重要な居住区で、ここがないとやってけないんだけど?」って。でも母ちゃんは「あなた意味わかるでしょ? ここは酒屋さんだから」って。で、僕は「母ちゃんが言うのは一応納得するよ。でも、僕にとってはここは居住区だから」って返した。そのことは強く記憶に残ってる。 ──小1で大人の論理に屈しないあたり、すでに坂口さんって感じですね。 坂口 そこは僕らにとってはルーム、完全子宮ですから! ──完全子宮…? 坂口 (無視して。話の勢い止まらず)ルームっていうのは、エンドルフィンという脳内物質が分泌している状態(モルヒネの主成分に似てる脳内物質)。僕の場合、基本的にそっちに重点を置いてるんですよ。 ――空間を「物理的に捉える」のではなくて、「自分の感覚をベースに捉える」みたいなことですかね。 坂口 (無視して。話の勢い止まらず)「大人っていうのは、なんてもったいない空間の使い方をしてるんだ、かわいそうだな」と思って、哀れみの目で見てたんですよ。大人になって公園行くと「公園が小さくなった」って言う人いるでしょ? それ、かわいそうですよね。「小さい頃は、その公園の奥に【上野の動物園】があって、裏には【『エルマーのぼうけん』のジャングル】があって、もっと行くと【『オズの魔法使い』のエメラルドの宮殿】があったのに、お前はそれを失くしちゃったんだね」って。
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──うんうん。 坂口 みんなそれを笑うわけですよ。でも、鈴木さん(*)のところに行くと、3畳間より広いんですよ。なぜならば、それを知ってるからなんです! (*坂口恭平が大きな影響を受けたホームレス。映画『MY HOUSE』のモデル) ──自分の感覚を変えれば空間の認識も変わる、と。 坂口 鈴木さんの中には【『オズの魔法使い』のエメラルド宮殿】がある。彼は、東京の中で何もかも失ったとき、「何もない、絶望しかない」と思っていたら、全部が宝に見えた体験をした。つまりそういうふうにして、もう1個違うものが空間に付随されるようになっている。そういうものが鈴木さんの家には全部詰め込まれているから、3畳間なのに25畳ぐらいの体験をするわけですよ。 ──その家はあくまで「寝室」みたいなもので、そこに接している土地や風景まで含めて自分の空間だと認識してしまえば世界が変わる、と。 坂口 それをやってたのが千利休ですから。つまり歴史的にも、常にそういうテーマでみんなやってたはずなんです。それこそ、鴨長明からずっと。そういう空間認識について僕が説明すると、みんな「わかる」って言うんですよ。なのに、なぜか不動産に行くと「何平米がいいです」ってなってしまう。 ──気づいたら単一レイヤー的な思考になっている、と。 坂口 中学くらいで断ち切られてしまうんです。空間と同じく時間もそういう感覚で捉えることができるし、本当は世の中には多層なレイヤーがあるのに、単一のレイヤーで生きるように仕向けられているんです。 ──でも、そういう「何かが拡張していく感覚」って、もともとは誰しも経験してるものではあるんでしょうね。 坂口 僕、昔1回だけバク転できたことがあるんです。その時の「レイヤーのめくり際を見た瞬間」を覚えてるわけですよ。あと、縄跳びで二重跳びできた時の感覚とか。できないものができるようになった瞬間の「できない自分とのサヨナラ」みたいな。自転車乗ってる奴に「自転車乗れなくて泣いてたことを覚えてる?」って聞いたら、「覚えてない」って言う。乗れなかった自分を忘れてるのは、つまり「匿名化したレイヤー」になっちゃってるってことなんですよ。 ──大人になった今でも「二重跳びできた瞬間の感覚」みたいな、新しいレイヤーを獲得する感覚って経験してますか? 坂口 僕の最大の敵が、時間と空間なんですよ。これをどうやって延ばせるか。「縄跳びの二重跳びができた時の感覚は、お前の人生の何かの分岐点の動き方のメッセージだから、そこを忘れずに残しておけ」って、ずーっと言い聞かせているんです。そうすると、いろんな穴がブワーッとできるんすよ。その穴にありえないぐらい入り始めるんで。 ──穴? 何が入るんですか? 坂口 玉入れ合戦のありえない一瞬ってあるでしょ? ズボズボズボズボーッて入っていく瞬間。パチンコでいう確変(確率変動)みたいなもんです。「パチンコにだって確変があるのに、なんでお前、人生で確変がないと思ってんだよ」みたいな。「これがあるとしたら、こっちもあるじゃないか」つっても、なかなかわかってもらえない。でも、僕の経験によると、「空間を広げていく」ってことを意識するだけで全然違ってくるんですよ。 ──坂口さんの話は全部「いまを生きる」ということに直結している気がします。生きることに悩む人に対して、スローガンみたいなことを唱える人はたくさんいるけれど、坂口さんは「レイヤー思考」や「空間や時間を拡張していく」みたいに具体的なツールを提示しているところが説得力あると思いました。 坂口 よくわからない理由で、なんとなくぼんやりとした不安を感じている状態になったら、それはほっとけって。むしろそれはクリエイティビティの契機なんだから。そういう時こそ精神の解像度を上げて、必死に考える。生きるとはなんだ。恥ずかしがるんじゃねえよ、みたいな。僕、ずっと「生きるとはなんだ」しか考えてないですからね。 (取材・文=前田隆弘/撮影=尾藤能暢) ●さかぐち・きょうへい 1978年、熊本生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家・作家・絵描き・踊り手・歌い手。2012年5月、新政府を樹立し、初代内閣総理大臣に就任。写真集『0円ハウス』(リトルモア)、著書に『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)、『隅田川のエジソン』(幻冬舎文庫)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)がある。 ブログ「0円ハウス」 <http://www.0yenhouse.com/>

いよいよコンサバ文化が動く? 「HERS」にも押し寄せてきた辛口の波

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「HERS」2012年7月号(光文社)

 女性誌において、モノを通して自分を語る時代は終わったと感じることが多いのですが、「HERS」はまだまだ「良いものは自分の価値を高めてくれる!」という価値観が誌面からにじみ出てきます。以前も断捨離特集かと思ったら、新しいマンションを売って古いアパートを買い直してリノベーションするという、「結局モノ捨てて新しく買い直してるだけやないかーい!」状態でしたし、今月の萬田久子さんの連載コラム「萬50+4ダッ」のページにも、ある宝石店のパーティでジュエリーを身に着けた気分を「この“ぽっ”と心が躍る気分は、ちょっと恋ににているから。恋もジュエリーも女子を美しくさせるための媚薬だもの、どっちも欲しいわよ、ね!(笑) さあ、大人の女性の皆さん、輝きを手に入れるために、頑張りましょ!」とつづられていました。ま、人の価値観なんてそう変えられるもんではありませんし、まだまだ消費にも恋愛にも積極的な「HERS」の姿勢は、毎度のことながら頼もしいかぎりです。