麻木久仁子が出ると視聴率が4%下がる! 二股不倫騒動の余波

asagiprof.jpg
麻木久仁子公式サイトより

 一昨年末、大桃美代子の元夫・山路徹氏との不倫騒動で話題となった麻木久仁子。スキャンダル発覚までは知的タレントの代表格で、ワイドショーにクイズまで多くの番組出演していた彼女だが、6月7日発売の「週刊新潮」(新潮社)によると、現在麻木はテレビ業界で「潜在視聴率マイナス2%」との不名誉な呼び名がついてしまっているという。

 大桃がTwitterで「元夫が麻木久仁子さんと不倫をしていた事がわかった」とつぶいやいたことで、大騒動に発展した二股不倫騒動。事態が発覚して一番はじめに会見を行ったのは「不倫相手」と名指しされた麻木だった。

「おいしい店が繁盛するとは限らない!」お手軽さだけじゃない、駅そばの奥深き世界

otoineppu.jpg
JR宗谷本線・音威子府駅(北海道)「常盤軒」・かけそば
 早くて安い、日本の元祖ファーストフード・駅そば。そんな駅そばを愛し、通算1万杯以上を食している人物が、駅そば研究家の鈴木弘毅氏だ。『ご当地「駅そば」劇場』(交通新聞社新書)の著者としても知られる鈴木氏だが、彼がハマる駅そばの魅力とは一体なんなのか。本人に話を聞いた。 ――テレビや雑誌などで、“駅そば研究家”として活躍中の鈴木さんですが、そもそもどんなきっかけで駅そばに目覚めたんですか? 鈴木弘毅氏(以下、鈴木) 大学3年生の時に阪神大震災があり、ボランティア目的で関西を訪れた時に姫路駅の「えきそば」と出会い、そこから駅そばは地域によって見た目も味もまったく違うということを知ったんです。早さ・安さに加え、地域やお店ごとの特色がすごく表れるというところに魅力を感じまして。それと、一杯のそばの裏側にあるお店の人の努力と、その背景ですね。 ――「駅そば」の定義って何かあるんですか? 鈴木 あくまで僕の中での定義ですが、立地は駅構内のほか、駅の外でも駅の利用者がついでに寄れる範囲。一応、徒歩5分と決めているんですが、可能な限り、拡大解釈しています。そのほうがサンプルが多く採れて研究に役立ちますから。価格はたぬきそば400円が目安、メニューはそばを主力としているお店ですね。 ――これまでに全国約1,700軒に足を運ばれたそうですが、お店に入ったらどういうところをチェックするんですか?
IMG_8507.JPG
ノートは全部で21冊!
鈴木 味・ボリューム・値段・衛生面・サービス・その他の6項目を、それぞれ5段階で評価しています。「その他」は付加価値で、基本的にはゼロ点なんですが、5点以上付けることもあります。地方ではその土地の名物をチョイスすることが多いですが、都内で初めて入るお店は、ほぼ100%たぬきそばを頼みます。僕の中では、一番その店の実力がわかるメニューなんです。天ぷらそばだと油が乗りすぎて汁本来の味がわからなくなってしまいますし、かけそばだと物足りない。きつねそばは、きつねの甘い煮汁で味が劇的に変わってしまうんです。 ――ノートを拝見する限り、評価は厳しめのようですね。これまでの研究の結果導き出された、おいしい駅そばの条件って何かあるんですか? 鈴木 うーん、これは非常に難しいんですが、あえて言うならバランスでしょうか。人によると思いますが、駅そばって、麺だけおいしくてもダメなんですよ。麺がおいしいのに汁が化学調味料丸出しだと、バランスが悪くて逆にマイナスになってしまうんです。どちらかというと、麺も汁もそこそこだけどすごく合っている、というほうがおいしいんです。一番の理想は平均点がある程度高くて、何かひとつが秀でているということ。価格が価格なだけに、すべてを満点にするのは難しいんですよ。 ――トッピングに向いているもの、向いていないものってあるんですか? 鈴木 揚げ物や練り物は間違いないですね。あとは、肉や魚。鍋料理に入るようなものって、だいたいなんでも合うんですよ。向いていないものはあんまり出会ったことはないんですが、以前、宇都宮駅で販売していた焼き餃子がのった駅そばはひどかったですね。ちょうど、ご当地モノが全国的に広がっていった時期で、軽い気持ちで乗っけてみたんでしょうけど……。逆に一見ゲテモノで、これは合わないだとろうと思って食べたらおいしかったのは、大阪で食べたたこ焼きそばですね。紅ショウガの風味がよく合っておいしかったですよ。
abiko.jpg
JR常磐線・我孫子駅(千葉県)「弥生軒」・唐揚げそば(2個入り)
himeji.jpg
JR山陽本線・姫路駅(兵庫県)「えきそば」・えきそばてんぷら
sendai.jpg
JR東北本線・仙台駅(宮城県)「萩」・萩のそば
――意外! 鈴木さんは著書の中でも「駅そばは日本の縮図だ」という名言を残されていますが、日本全国、驚くほどいろいろな駅そばがあるんですね。 鈴木 駅そばには、ご当地的な個性と、アイデア的な個性の2つがあるんです。地域性が出てきたのは、ここ最近だと思います。この業界は協会みたいなものがないので、横のつながりってあんまりないんですよ。たぶん平成に入ってから、どこかがご当地的なものを出したら当たって、じゃあうちもやってみるか、という感じで広がっていったんじゃないでしょうか。先日、東急の「しぶそば」の方たちとお会いする機会があったんですが、近隣の電鉄系の駅そばの動向をすごく意識されてましたね。ここ数年は各社、夏場の冷たい麺に力を入れていて、アイデア合戦が繰り広げられていますよ。 ――駅そば業界といえば、JR東日本グループの、日本レストランエンタプライズ(NRE)の参入の影響がすごく大きかったとか。 鈴木 NREが参入する20年くらい前までは、首都圏のJR駅には地域ごとや路線ごとに異なる駅そば業者が店舗を構えていて、チェーン店の中にも地域性を感じることができたんです。しかしNREを中心とした駅そばの統廃合が進み、平成10年頃にはNREが運営する「あじさい茶屋」が首都圏の駅そばの代名詞であるかのような事態になってしまった。それがおいしければまだよかったんですが、魂が入っていない、うわべだけの味だったんです。ほかの飲食店のチェーンでは他店と味が違うとクレームがきますが、駅そばはその逆で、「味が同じだ!」って客からクレームがくるんですよ(笑)。そのクレームの影響かどうかは定かではありませんが、平成15年頃からNREも画一的な店舗営業から方向転換し、エリアごとや駅ごとに店名を変え、オリジナルメニューの開発に着手していったんです。 ――それは一大事件でしたね。ちなみに、繁盛しているお店に共通点ってあるんですか? 鈴木 駅そばは、おいしい店が繁盛するとは限らないんですよ。これは日暮里にある「一由そば」のご主人からいただいたお言葉なんですが。このお店は24時間営業で麺はゆで麺、汁はどす黒い、いわゆるジャンクフード的なもの。立地も悪いんですが、なぜか夜中に行っても繁盛しているんですよ。おそらく、ご主人の人柄が人気の秘訣ではないかと。とくに常連さんには、すごく親しげに接客しているんです。繁盛していないお店のオーナーさんが相談にきたりするらしいですよ。 ――駅そばは、お店の人の人柄だと。
bingoyano.jpg
JR福塩線・備後矢野駅(広島県)「矢野駅売店」・福縁阡そば
shintosu.jpg
JR長崎本線・新鳥栖駅(佐賀県)「中央軒」・親子そば
鈴木 そうですね。そういう意味では、都内より地方のほうが心が入っている気がします。都内では汁を注ぐにも冷水機みたいなものを使っているお店もありますし、麺の湯切りを機械でやっているお店も増えている。どんどん無機質になってきているんですね。僕は駅そばにノスタルジーを求める部分もあるので、竹製の湯切りを使っていたりすると「おー、ここは!」と思ってしまいますね。 ――そんな鈴木さんが、駅そばをプロデュースするとしたら? 鈴木鈴木のは山形の「だし」なんですが、あれは絶対、冷たいそばには合うと思うんですよ。あとはコンビーフの天ぷら。固まりのままでもいいし、生地に混ぜちゃってもいいかなと。それから甘辛味噌は間違いない。実際に家でもよくやるんですが、ゆずこしょうみたいに、かけそばの上にちょろっとのっけるとおいしいんですよ。 ――ぜひ食べてみたいですね。では最後に、駅そば研究家としての今後の活動について教えてください。 鈴木 全国各地だいたい行っているんですが、究極は全店全メニュー制覇ですね。一度行ったお店でもメニューは20種類くらいありますし、閉店~開店のサイクルが早くなって、新しいお店もどんどんできている。昨年、九州新幹線が開通しましたが、あのへんはまだ行けてないですし、北陸新幹線も開通するから、そちらにも行かないと……。終わりなき旅ですね(笑)。 IMG_8505.JPG ●すずき・ひろき 昭和48年、埼玉県生まれ。中央大学文学部卒業。学生時代に旅に目覚め、独自の旅のスタイルを模索しつつ、雑誌などに情報を寄稿する。現在は駅そば・道の駅・スーパー・温泉など、旅から派生するさまざまなジャンルを追究する“旅のスピンオフ・ライター”として活動。著書に『ご当地「駅そば」劇場』(交通新聞社新書)がある。 全国駅そば選手権<http://ashraf.web.fc2.com/

魔術師が執り行う午前3時の降霊会に、あの博士の霊が降りてきた!?

(前編はこちら)

misa07.jpg
魔方陣の中で倒れる、霊媒・稗田氏。セーラー服姿なのは
『エコエコアザラク』の主人公・黒井ミサのコスプレ

■降霊会スタート! 果たして誰が降りてくるのか……

 午前3時をまわり、いよいよ降霊会! このタイミングでの開始は、ルシファーに敬意を表してのこと。ルシファーはラテン語で「金星」の名を持つ天使。明けの明星の出現を待つ子羊たちの表情には、不安と期待が見てとれます。

 先ほどの黒ミサと違うのは、取り仕切るのが魔術師KATORであること。稗田・尚叡の両名は、いわば霊媒です。魔術師KATORがゲストを集め、「魔法陣の周りを囲むように立ち、手をつないでください」と指示します。筆者も雰囲気にのまれて参加。位置は、なんと魔術師KATORの隣です。イ、イケメン魔術師に手ぇ握られちゃったよ。どどどーしよ。いかんいかん、邪念は……。

 霊を降ろす前に、魔術師から「降霊」についての説明がありました。

続きを読む

魔術師が執り行う午前3時の降霊会に、あの博士の霊が降りてきた!?

(前編はこちら)

misa07.jpg
魔方陣の中で倒れる、霊媒・稗田氏。セーラー服姿なのは
『エコエコアザラク』の主人公・黒井ミサのコスプレ

■降霊会スタート! 果たして誰が降りてくるのか……

 午前3時をまわり、いよいよ降霊会! このタイミングでの開始は、ルシファーに敬意を表してのこと。ルシファーはラテン語で「金星」の名を持つ天使。明けの明星の出現を待つ子羊たちの表情には、不安と期待が見てとれます。

 先ほどの黒ミサと違うのは、取り仕切るのが魔術師KATORであること。稗田・尚叡の両名は、いわば霊媒です。魔術師KATORがゲストを集め、「魔法陣の周りを囲むように立ち、手をつないでください」と指示します。筆者も雰囲気にのまれて参加。位置は、なんと魔術師KATORの隣です。イ、イケメン魔術師に手ぇ握られちゃったよ。どどどーしよ。いかんいかん、邪念は……。

 霊を降ろす前に、魔術師から「降霊」についての説明がありました。

続きを読む

怖さと面白さが同居した新たな笑い?『テベ・コンヒーロ』の悪意

tebekon.jpg
TBS『テベ・コンヒーロ』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  今、テレビは火曜深夜が騒がしい。  ボビー・オロゴンが、米俵を抱えて東京タワーを往復するというニセ企画でヘロヘロにさせられ、その後、下で待ち構えていたアンガールズ山根に相撲を仕掛けられる。続いてボビーは、ランニングマシンに乗せられ、ヘトヘトになったところでまた山根と相撲。さらに今度は、手錠をかけられたまま山根と相撲。これで終わりと思いきや、うさん臭い催眠術師の催眠術に乗っかり、いや効いてヘロヘロに。自力で立つことができないほど腰砕け状態のまま、また相撲……。    それは名実ともに「新しいクソ番組」が誕生した瞬間だった。  これは「ガリガリがムキムキに相撲で勝つにはどれくらいヘトヘトにさせればいい?」という“疑問”を検証した『テベ・コンヒーロ』での一コマである。  TBSで今年4月から火曜深夜に放送されているこの番組は、3月まで同局で放送され打ち切りの憂き目にあった『クイズ☆タレント名鑑』と同じく、ロンドンブーツ1号2号の淳を司会に、ほぼ同じスタッフが集結して立ち上げられた。  番組名の由来は、プロレスの「トペ・コンヒーロ」という技の名前から。トップロープを飛び超え、リングから場外の相手に向かって前方回転をしながら体当たりする無謀な技だ。ちなみに「テベ」は「テレビ」を意味しており、この番組の意気込みが感じられるタイトルだ。「世の中にあるさまざまな疑問を検証して解決する」という名目で、放送ギリギリの盛大な悪ふざけをしている。  その真骨頂が、5月29日に放送された「コウメ太夫で笑う芸人など存在するのか?」という疑問を検証した「コウメ太夫で笑ったら即芸人引退スペシャル」(タイトルはもちろん、プロレスで橋本真也が行った「小川直也に負けたら即引退スペシャル」のパロディ)だ。放送前にこの企画を報じた「お笑いナタリー」の記事のリツイートが、軽く1000件を超えるという異常事態。深夜番組の一企画が放送前にも関わらずこれだけ話題を集めたのは異例のことだ。そして、放送はその期待を上回る強烈な印象を残すものだった。  コウメ太夫といえば、賛否が渦巻いていた『エンタの神様』(日本テレビ系)をある意味で象徴する芸人である。太夫の格好であるあるネタをリズムに乗せ披露し、最後に「チクショー!」と締めるのがフォーマットだ。「キャラ」「あるある」「リズム」「決めゼリフ」と、これでもか、という安易なパッケージ。当然ながら、お笑い好きであればあるほど、酷評していた。  ゲストの有吉弘行やおぎやはぎも口々に「コウメ太夫で笑ったことなんてない」「そもそも『エンタ』で笑ったことはない」と言い合い、「笑ったら(芸能界を)引退するくらいだ」と企画に乗っかり舞台を整える。  そして実際に現れたコウメ太夫は目を、耳を疑うくらい、想像を超えてヒドかった。奇しくも有吉は途中で「予想を裏切るのが笑い」と言ったが、そうであるならばこれも間違いなく「笑い」だった。  リズムネタなのに最初から字余り、字足らずは当たり前でリズムに乗れていない。あるあるネタのはずなのに、「偏差値の低い学校に入学したら先生がチンパンジーでした」などと「ウソにもほどがある」ネタ。途中、ギターを手にしたりイタコになったりと雑過ぎるネタが続き、極めつけはフリップネタ。民謡「一週間」の節に合わせて「月曜日は離婚通知書がきて~♪」と歌い出すのだが、そのフリップに描かれた絵が落書きレベルでヒドい。いや、もはや怖い。木曜日には「窓から落ちて~♪」とウソが始まり「土曜日ははた~ん~♪」である。まだ終わらない。歌は2番に突入。スリにあって、オレオレ詐欺にあって、ドブに落ちて、雷に打たれ、竜巻にのまれる。「ドブ」である。そして「土曜日ははた~ん~♪」だ(しかも2回目には「はた~ん」も間違えてちゃんと歌えない)。しかし爆笑するしかなかった。  と同時に、芸人としてどこか壊れてしまっているであろうコウメ太夫の、深いようで薄っぺらい闇と虚無感に戦慄が走った。  笑いの世界には、つまらなすぎて失笑する「裏笑い」という種類の笑いがある。企画を聞いた段階で、そういった種類のものを楽しむのだろうな、という予感はあった。しかしそんな生半可なレベルではなかったのだ。「裏笑い」には、ある種の「愛」が確かにある。対象の相手の「かわいげ」を含めて笑うのだ。  しかし、この日の放送には「悪意」しかなかった。  壊れゆく芸人の末路をさらに叩き潰すような、残酷な見世物小屋のような世界。ツッコミという愛では足りない、ゾクゾクするような悪意に満ち溢れていた。罪の意識すら感じてしまう笑い。  そしてその「悪意」は、ただただ「面白い」のためだけに注がれている。結果、「裏笑い」とは質の違う、「怖さ」と「面白さ」が同居した新たな次元の笑いが誕生したのだ。  『テベ・コン』の悪意は伝説を呼ぶ。伝説を見逃したくなければ、火曜深夜にチャンネルを合わせればいい。ただし幾ばくかの覚悟を持って。爆笑しながら自分自身の悪意とも向き合うことになるのだから。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)

怖さと面白さが同居した新たな笑い?『テベ・コンヒーロ』の悪意

tebekon.jpg
TBS『テベ・コンヒーロ』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  今、テレビは火曜深夜が騒がしい。  ボビー・オロゴンが、米俵を抱えて東京タワーを往復するというニセ企画でヘロヘロにさせられ、その後、下で待ち構えていたアンガールズ山根に相撲を仕掛けられる。続いてボビーは、ランニングマシンに乗せられ、ヘトヘトになったところでまた山根と相撲。さらに今度は、手錠をかけられたまま山根と相撲。これで終わりと思いきや、うさん臭い催眠術師の催眠術に乗っかり、いや効いてヘロヘロに。自力で立つことができないほど腰砕け状態のまま、また相撲……。    それは名実ともに「新しいクソ番組」が誕生した瞬間だった。  これは「ガリガリがムキムキに相撲で勝つにはどれくらいヘトヘトにさせればいい?」という“疑問”を検証した『テベ・コンヒーロ』での一コマである。  TBSで今年4月から火曜深夜に放送されているこの番組は、3月まで同局で放送され打ち切りの憂き目にあった『クイズ☆タレント名鑑』と同じく、ロンドンブーツ1号2号の淳を司会に、ほぼ同じスタッフが集結して立ち上げられた。  番組名の由来は、プロレスの「トペ・コンヒーロ」という技の名前から。トップロープを飛び超え、リングから場外の相手に向かって前方回転をしながら体当たりする無謀な技だ。ちなみに「テベ」は「テレビ」を意味しており、この番組の意気込みが感じられるタイトルだ。「世の中にあるさまざまな疑問を検証して解決する」という名目で、放送ギリギリの盛大な悪ふざけをしている。  その真骨頂が、5月29日に放送された「コウメ太夫で笑う芸人など存在するのか?」という疑問を検証した「コウメ太夫で笑ったら即芸人引退スペシャル」(タイトルはもちろん、プロレスで橋本真也が行った「小川直也に負けたら即引退スペシャル」のパロディ)だ。放送前にこの企画を報じた「お笑いナタリー」の記事のリツイートが、軽く1000件を超えるという異常事態。深夜番組の一企画が放送前にも関わらずこれだけ話題を集めたのは異例のことだ。そして、放送はその期待を上回る強烈な印象を残すものだった。  コウメ太夫といえば、賛否が渦巻いていた『エンタの神様』(日本テレビ系)をある意味で象徴する芸人である。太夫の格好であるあるネタをリズムに乗せ披露し、最後に「チクショー!」と締めるのがフォーマットだ。「キャラ」「あるある」「リズム」「決めゼリフ」と、これでもか、という安易なパッケージ。当然ながら、お笑い好きであればあるほど、酷評していた。  ゲストの有吉弘行やおぎやはぎも口々に「コウメ太夫で笑ったことなんてない」「そもそも『エンタ』で笑ったことはない」と言い合い、「笑ったら(芸能界を)引退するくらいだ」と企画に乗っかり舞台を整える。  そして実際に現れたコウメ太夫は目を、耳を疑うくらい、想像を超えてヒドかった。奇しくも有吉は途中で「予想を裏切るのが笑い」と言ったが、そうであるならばこれも間違いなく「笑い」だった。  リズムネタなのに最初から字余り、字足らずは当たり前でリズムに乗れていない。あるあるネタのはずなのに、「偏差値の低い学校に入学したら先生がチンパンジーでした」などと「ウソにもほどがある」ネタ。途中、ギターを手にしたりイタコになったりと雑過ぎるネタが続き、極めつけはフリップネタ。民謡「一週間」の節に合わせて「月曜日は離婚通知書がきて~♪」と歌い出すのだが、そのフリップに描かれた絵が落書きレベルでヒドい。いや、もはや怖い。木曜日には「窓から落ちて~♪」とウソが始まり「土曜日ははた~ん~♪」である。まだ終わらない。歌は2番に突入。スリにあって、オレオレ詐欺にあって、ドブに落ちて、雷に打たれ、竜巻にのまれる。「ドブ」である。そして「土曜日ははた~ん~♪」だ(しかも2回目には「はた~ん」も間違えてちゃんと歌えない)。しかし爆笑するしかなかった。  と同時に、芸人としてどこか壊れてしまっているであろうコウメ太夫の、深いようで薄っぺらい闇と虚無感に戦慄が走った。  笑いの世界には、つまらなすぎて失笑する「裏笑い」という種類の笑いがある。企画を聞いた段階で、そういった種類のものを楽しむのだろうな、という予感はあった。しかしそんな生半可なレベルではなかったのだ。「裏笑い」には、ある種の「愛」が確かにある。対象の相手の「かわいげ」を含めて笑うのだ。  しかし、この日の放送には「悪意」しかなかった。  壊れゆく芸人の末路をさらに叩き潰すような、残酷な見世物小屋のような世界。ツッコミという愛では足りない、ゾクゾクするような悪意に満ち溢れていた。罪の意識すら感じてしまう笑い。  そしてその「悪意」は、ただただ「面白い」のためだけに注がれている。結果、「裏笑い」とは質の違う、「怖さ」と「面白さ」が同居した新たな次元の笑いが誕生したのだ。  『テベ・コン』の悪意は伝説を呼ぶ。伝説を見逃したくなければ、火曜深夜にチャンネルを合わせればいい。ただし幾ばくかの覚悟を持って。爆笑しながら自分自身の悪意とも向き合うことになるのだから。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)

総選挙盛況でも……AKB48にささやかれる不安材料

akb-all-02.jpg
いまだから言うけどさ、あっちゃんのこと結構好きだったよ

 6月6日、大島優子のトップ返り咲きという形で幕を下ろした第4回AKB48選抜総選挙。過去最大の投票総数を記録する中、各メディアも大々的に当日の模様を報じたが、現場の取材記者からはこんな声も聞こえてきた。

「実は昨年よりも集まった報道陣の数が少なく、取材スペースに余裕があったんです。関係者の招待席にも空席は目立ちました。前田敦子と大島のトップ争いに注目が集まった昨年よりも、メディア的な見所が少なかったからなのか、それとも総選挙の盛り上がりは昨年がピークだったのか。テレビ報道の盛り上がりとは裏腹に、取材現場で異変が起きていたのは事実です」(芸能担当記者)