「社会的なことはまともに考えてない」チェルフィッチュ・岡田利規の"楽しい"日本の見方

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 2004年に発表した、イラク戦争の最中に渋谷のラブホテルでセックスをする若者を描いた『三月の5日間』で演劇界の芥川賞と言われる岸田戯曲賞を受賞して以来、現代の日本の姿を切り取る作家として注目を集めている劇団カンパニー『チェルフィッチュ』。そんな彼らの最新作『ゾウガメのソニックライフ』が神奈川芸術劇場のオープニングラインナップとして上演される。  この上演を記念して、日刊サイゾーではチェルフィッチュの主宰者であり、演出家・岡田利規にインタビュー。はたして、彼の目に映っている日本とは、いったいどのような姿をしているのだろうか!? ■『分からないこと』をやっている ――新作は『ゾウガメのソニックライフ』というタイトルですが、前回公演『私たちは無傷な別人である』と比較して、ゆるいタイトルですね。 「『無傷〜』は、非常にしっかりと作れた作品だと思います。タイトルも含めて作品自体、全くと言っていいほど"遊び"がないんです。体脂肪率3%くらいの無駄がない作品ですね。前回、そういった作品を上演したので、もうちょっと遊びや余裕がある方向で作品を作りたいと思いました。『腹出てるけどそれでよくない?』みたいなのをやりたかったんです」 ――これまでの作品では、ラブホテルやファミレス、ニュータウン、マンガ喫茶などさまざまな舞台設定で描かれ、それが物語の中で重要な意味を持っていましたが、今作の設定はどのようなものでしょうか? 「カップルがいてちょっとした諍いをしているんですが......、それくらいしか設定がありません」 ――特定の場所というわけではないんでしょうか? 「一応、ふたりのアパートということなんですが、それだけですね」 ――では、作品のテーマはどういったものでしょうか? okadatoshiki02.jpg 「僕の場合、テーマはいつも同じで『我々の人生そのもの』です。現実そのものを見るようにしているんですね。だから今回もテーマは変わりません。ただ、『どうやって生きていけばいいのか』と考えると、僕の場合はそれに対する回答は明確に一つに決まっているわけじゃない。ひとつの作品で回答を出しても『本当にそうなんだろうか』という疑問が起こってくるんです。ただ、今回どんなことをテーマとしているのかは、自分でも『分からない』んですよね」 ――「分からない」とは? 「『分からないこと』をやっているので、ちゃんと言語化できるものではないんですが......。そもそもテーマから入ると物語を書くことができなくなってしまうんです。お話を書く必要がなくなってしまうんですね。ですから、物語があるのかもテーマがあるのかもよく分かりません」 ――「分からないもの」に向かって作りながら、「自分が作りたかったものはこれだ」という瞬間はいつ得られるのでしょうか? 「稽古の段階で分かる部分もあるし、何十ステージも重ねた後に分かることもあり、まちまちですね。あるいは批評によって、客席の雰囲気によって分かる部分もあります。けれども、『こうやれば、こうなるだろう』というように、自分の分かっている範囲では作品は作っていません」 ■機能不全が"楽しい" ――岡田さんはメディアの中では「社会派」として語られることもしばしばですが、メディアの考える「岡田利規」像と、自身の「岡田利規」像では乖離を感じることはありますか? 「僕は全然、社会的なことはまともに考えてないんですよ。もちろん、僕なりの僕と社会の関係の取り方があり、それは完全に没交渉というわけではない。『社会のことは関係ないです』っていう言い切ってしまうのはある意味さわやかでクリアですけど、僕自身はそこまですっきりしていない、もっとグレーな感じの関係の取り方してるって思うんですね。僕が社会的に見えるのは単に相対的なことでしかないですよ」 ――その「ぬるっとした関係」は岡田さん自身が求めていることなんでしょうか? 「特に求めているということではありません。ただ、僕が現にそうだから、それを反映させているということですね。僕は、自分が置かれている状況に即してものを作るのが一番いいと思っているんです。いつ産まれたとか、どこでどういう環境で生活しているとか、そういったことです。それを使うのが僕にとって一番いい結果を出せる武器だと思います」 ――日本社会に対して面白さを感じることもあるんですか? 「あっちこっちで機能不全を起こしまくってるていると思うんですね。『おなかに赤ちゃんがいます』と書かれたマタニティマークとか、ちっとも機能してない。あれとか傑作だと思います(笑)」 ――最高......ですか? okadatoshiki03.jpg 「あれが機能しているとすれば、日本の社会が妊婦に対していかに不寛容かを証明するという機能ですよね」 ――確かに皮肉ですね。 「日本人って個人という概念が全然ないじゃないですか。夏目漱石の時代から変わっていないことですけど、大きな問題だと思います。僕らが電車で席を譲ることをできないのは優しくないからではなく、個人じゃないからだと僕は思います。個人じゃない、自分を車内に存在していないものとしているわけだから、席が譲れるわけないですよね。けれども、この社会は人々が個人であることを前提としてデザインされてるでしょ。でもその前提が揃っていない。だから、機能不全起こすんじゃないですかね」 ――そういった「機能不全」を岡田さんは楽しんでいるのですか? 「楽しんでますよ。例えばこの前コンビニ行って、『あっためはなさいますか?』って言葉聞いて、すっごくいい日本語だなと思って(笑)」 ――そう言われると、たしかに今の社会って機能不全だらけですね。そんな日本でも希望が持てますか? 「芸術って、すごく悲惨な状況を描写してもそれがちゃんと作れたら楽しいっていう、奇妙なものですよね。『どうなの、この世の中』っていうテーマの作品を書いても、それがうまく作れたら楽しくなっちゃうんです。だからズルい。これは本当は反則なんですよね。でも僕個人は、そういったわけですごく楽しいですよ!」 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]/撮影=後藤匡人) ●おかだ・としき 1973年 横浜生まれ。演劇作家、小説家、演劇カンパニー『チェルフィッチュ』主宰。05年9月、横浜文化賞・文化芸術奨励賞を受賞。同年、『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2008年4月、『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞受賞。国内だけでなく、海外でも公演を行っている。 ・『ゾウガメのソニックライフ』 作・演出/岡田利規 出演/山縣太一、松村翔子、武田力、足立智充、佐々木幸子 舞台美術/トラフ建築設計事務所 特設サイト<http://zougame.chelfitsch.net/> KAAT神奈川芸術劇場 2/2(水)〜2/15(火) [チケットかながわ]<http://www.kaat.jp/pf/zougame.html> 水戸芸術館ACM劇場 2/26(土)〜2/27(日) [チケットぴあ]<http://www.arttowermito.or.jp/play/modules/tinyd0/index.php?id=46> 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ 3/4日(金)〜3/5(土) [チケットぴあ]<http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1051975> 山口情報芸術センター [YCAM] 3/13(日) [山口文化振興財団]<http://www.ycfcp.or.jp/>
三月の5日間 名著。 amazon_associate_logo.jpg
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「真のコンサバはある種のクラスの人」、「25ans」に宿る選民意識

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「25ans」(アシェット婦人画報社)
2011年3月号

 今月の「25ans」の表紙に異変! 1年間表紙専属を務めた黒木メイサの契約がひとまず終了した模様。そして今月のカバーガールは、韓国女優のキム・テヒです。何やら、彼女もチャリティー活動に熱心なセレブなのだとか。欧米だけでなく、韓国芸能界にもチャリティーが根付いてるのですね。日本でももっと熱心な芸能人が増えれば、藤原紀香のドヤ顔を見なくて済むのに......。というわけで、中身を見ていきましょう。

決勝進出の8名が決定!ラリー遠田が見た「R-1ぐらんぷり2011」準決勝・東京大会レポ

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熱戦が繰り広げられた準決勝・東京。左上からスリムクラブ真栄田、ねづっち、ユリオカ超特Q、エハラマサヒロ、くじら、中山功太、レイザーラモンRG、楽しんご、中川家・礼二
 1月31日、ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2011」の決勝進出者8名が発表された。見事に決勝行きを決めたのは、AMEMIYA、佐久間一行、スリムクラブ真栄田、バッファロー吾郎・木村、COWCOW山田與志、キャプテン渡辺、ナオユキ、ヒューマン中村の8名。決勝戦の模様は、2月11日(金)の午後7時から、関西テレビ・フジテレビ系全国ネットで放送される。  今年の準決勝は、大阪・なんばグランド花月と東京・品川よしもとプリンスシアターで行われた。計80名の芸人が、決勝行きの切符をつかむために激闘を繰り広げていた。1月30日に行われた東京の準決勝から決勝に進んだAMEMIYA、スリムクラブ真栄田、バッファロー吾郎・木村、COWCOW山田與志、キャプテン渡辺の5名の戦いぶりを中心に、準決勝・東京大会の模様をレポートしていきたい。  説明の便宜上、出番の早い順からAグループ、Bグループ......とグループ分けをして説明していくことにする。なお、主催者の意向により、個々の芸人がどういうネタを演じたかを記事の中で公表することは禁じられている。ネタの内容には踏み込めないため、現場の雰囲気を中心にしたレポートになっていることをお断りしておきたい。  Aグループでは、一番手の大輪教授をはじめとして、ネゴシックス、サイクロンZ、Gたかしと、過去のR-1ファイナリスト達が立て続けに登場。彼らの安定感のあるネタで会場は早い段階から盛り上がった。特に、マジックの要素をうまくネタに取り入れたサイクロンZ、得意のものまねを生かしたGたかしの活躍が光っていた。  次のBグループでは、元・地方局女子アナという異色の経歴を持つピン芸人・小林アナが登場。捨て身のネタを見事にやりきって、良くも悪くも観客に衝撃を与えた。次に出てきたくじらは、「追加合格のくじらです」という自虐ネタできっちり笑いを取った。  Cグループでは、1人目の決勝進出者・AMEMIYAが自作の歌を熱唱するだけの、シンプルな構成のネタで爆笑を巻き起こす。圧倒的な歌唱力を生かしたわかりやすい歌ネタで、一気に自分の世界に引き込める力がある。決勝でも健闘するのは間違いない。  そして、何と言っても圧巻だったのは、同じグループで2人目の決勝進出者となったキャプテン渡辺。どこか切なさの漂う漫談ネタで、この日一番の大爆笑を獲得した。振り返れば、彼は昨年のR-1準決勝でも、トップクラスの笑いを取っていながら、テレビ向きではないネタを披露してしまったため、惜しくも決勝行きを逃していた。満を持して臨む今年の決勝では、派手に暴れ回ってくれるに違いない。  Eグループでは、今をときめく「2つの意味で"ゲイ"人」の楽しんごから、お笑い界の奇才・レイザーラモンRGまで、多彩な顔ぶれが並んだ。Fグループでは、アナログタロウ、長浜之人と、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で活躍する芸人たちの健闘が目立った。  そして、Gグループでは、3人目の決勝進出者・ノイズ真栄田(スリムクラブ真栄田)が、M-1で準優勝した勢いそのままに、異様な設定のコントで観客を圧倒した。また、それに負けじと意地を見せたのが、同グループで4人目の決勝進出者となったキムラ・ケブラーダ(バッファロー吾郎・木村)。『キングオブコント2008』の優勝者が、独創的なネタでピン芸でも新境地を見せた。  最後のHグループからは、COWCOW山田與志が5人目の決勝進出者に選ばれた。毎年、フリップ芸の新たな可能性を追求し続ける山田。今年もまた、めくりにめくりまくる笑いの波状攻撃を決めていた。  決勝進出者以外の芸人のレベルも高く、誰が勝ってもおかしくないハイレベルな準決勝だった。予選を勝ち抜いた8名の奮闘に期待したい。 (文=ラリー遠田) 【準決勝東京大会・出場者(出番順)】 ・Aグループ 大輪教授 杉岡みどり バイきんぐ小峠 ネゴシックス サイクロンZ Gたかし d ・Bグループ 小林アナ くじら さな 中山功太 くまだまさし 夙川アトム ・Cグループ AMEMIYA TAIGA マナティ マキタスポーツ キャプテン渡辺 鈴木つかさ ・Dグループ メルヘン須長 藤井ペイジ かたつむり林 竹若元博(バッファロー吾郎) 井上マー 田上よしえ ・Eグループ 横澤夏子 楽しんご レイザーラモンRG KICK☆ 井戸田潤(スピードワゴン) 長江もみ ・Fグループ ケンキ ホリ 鬼頭真也(夜ふかしの会) ねづっち アナログタロウ 長浜之人 ユリオカ超特Q ・Gグループ マリッジブルーこうもと ノイズ真栄田 オサダショルダー 島田秀平 吉富Aボタン キムラ・ケブラーダ やまもとまさみ ・Hグループ 星野卓也 中川家 礼二 スギタヒロシ COWCOW山田與志 エハラマサヒロ 南野やじ もう中学生
R-1ぐらんぷり2010 DVDオリジナルセレクション 門外不出の爆笑ネタ集! 振り返る。 amazon_associate_logo.jpg
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増え続けるインチキクーポンサイトに注意!

正月の「おせち偽装問題」が、現在も尾を引いている。参考:おせち騒動バードカフェ、ついに産地偽装が確定!クーポンサイト「グルーポン」をきっかけとしたこの事件で「問題の本質はクーポンサイトにある」との意見を述べる者も多い。過剰なピンハネなど、問題点が数多く指摘されている。グルーポン側は、アメリカの責任者の謝罪ビデオを公開するなど、信頼回復に必死だ。一般ユーザーとしては、うまくクーポンサイトを使ってトクをしたいもの……そんな心理につけ込んだ、悪質なサイトも存在する。一見かなりお得なクーポンサイトだが……例えばこのページ、iTunesの金券カードをかなりお得に手に入れられそうな構成だが、■利用開始日:2013年01月10日 ■利用期限日:2013年01月10日 ……と、かなり不可思議な期限となっている。

女子大生の有名人来店暴露騒動、奇妙な報道規制?

先頃、勤務先への有名人の来店を女子大生がTwitterで暴露していたことが判明し世間を騒がせた。この問題についてのマスコミ報道は、奇妙だ。女子大生は、ウェスティンホテル東京の「鉄板焼 恵比寿」に勤務していた。彼女が暴露した情報によると… ・稲本潤一と田中美保がカップルで来店 ・Stevie Wonderが宿泊中 ・日銀の総裁と日産のCEOが来店して密談 ・明日タイガーウッズが来る 来店した有名人は店員を通じて、その情報を逐一ネット上に流されてしまう。このことに人々の非難が殺到。ホテルは調査の結果、「厳正な処分」を下したという。この件は、各種メディアで報じられた。だが、それらの報道では曖昧な部分がある。新聞記者に聞いてみたところ、背景にある大きな事情があった。

ジャニーズ VS AKB!?露骨な争いと寂しい現実?

音楽業界の不況が続く中、2010年のオリコン年間ランキングのシングルトップ10を嵐とAKB48が独占するという異例の出来事が起こったのは記憶に新しい。裏を返せば、現在のCD業界はジャニーズとAKB関連のグループが要と言っても過言ではない。両者のファンはほとんどかぶらないだろうが、現在この2大勢力の間で熾烈な争いが起こっているのだ!1月19日に山下智久の『はだかんぼー』とフレンチ・キスの『If』が同日発売されると、初日の売り上げはフレンチ・キスの勝利!すると、週間ランキングを意識してか山下の緊急握手会が開かれ、何とか1位に輝いた……とはいえ、ネット上の反応は、、、「山P=525円で会いにいけるアイドル」「ジャニーズに勢いがないんだなと実感した」など、記録には残ったものの、記憶にはマイナスに残りそうな意見ばかり……。

嫁は○○の愛人!? ~彼女が愛した男性とは

「嫁と知り合ったのは今から5年前のことです。 彼女は当時、僕が勤めていた会社の受付として働いていました。飲み会で意気投合した僕達はその夜、深い関係になって……」交際から2ヵ月でスピード婚した依頼者。父子家庭で育った彼の家に、父親と奥様、そして義理の母親が同居することになったそうです。初めはごく普通に暮らしていたのですが、次第に皆で自分を追い出しに掛かっている気がする……、そんな不安を抱えつつ当社にいらっしゃいました。家族関係などを依頼者に確認しつつ、調査してみると……。依頼者が仕事に出る → 義理の母親が仕事に出る → 奥様は家を出る振りをして、また家に戻る。そして、奥様と父親は……ベッドイン!!そう、この二人は男女の関係があったのです……。
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体とチケットを交換

既に気が早い中国人によって爆竹が鳴らされている まだ春節までに何日かあるのに、外は戦場のようだ そんな春節直前の今日、或る書き込みが中国でちょっと話題になった 以身换票 簡単に訳すと、体とチケットを交換 ある女性が、春節に故郷に帰るチケットが手に入らず、体を差し出すのでチケットを手に入れて欲しいと書き込んだのである 彼女のQQの資料を見てみると武漢出身で、中央音楽学院卒業の20歳、日本語も話すことができるみたいだ 確かに、この時期のチケットは入手が困難だ しかし、田舎から出てきた中国人にとって、春節は一年で唯一家族皆が顔を合わせることのできる機会なのだ だから、困難だからと言って諦められない この機会を逃すとまた一年待たなければならなくなる

裁判、ドラッグ……伝説の子役、マコーレー・カルキンの数奇な俳優人生

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カルキン坊やなんて言われていたのにね!

――夢中になった映画やドラマに出演していた、あの人。パタっと見なくなったけど、やっぱり気になる~!! そんなアナタのために、サイゾーウーマンの海外特派員・JULIEが、噂のあの人の仕事からプライベートまで、現地で情報をかき集めてきました!

■今回のターゲット
マコーレー・カルキン  (『ホーム・アローン』のケビン・マカリスター役など)

高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』

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マスコミのカメラに対して、常に不敵な笑みを浮かべる「戸塚ヨットスクール」の戸塚宏校長。"教育や社会の荒廃は、マスコミが原因"だと語る。(c)2010東海テレビ放送
 訓練中に生徒2人が死亡、さらに訓練から逃れるためにフェリー船から海に飛び込んだ生徒2人が行方不明となった。1980年代に日本中を騒がせた「戸塚ヨットスクール事件」だ。83年に逮捕された戸塚宏ヨットスクール校長は「体罰は教育」と無罪を主張したが、裁判では傷害過失致死罪で懲役6年の実刑が下された。この事件をきっかけに教育界では"体罰"はタブーとなる。06年に戸塚校長は刑務所から出所し、ただちにヨットスクールに復帰。マスコミの大バッシングを受けたヨットスクールだが、手に負えなくなった子どもを預ける親は今も絶えることがない。戸塚校長復帰後のヨットスクールの内情を10カ月間にわたって密着取材したのが、東海テレビ放送制作のドキュメンタリー『平成ジレンマ』。10年5月に愛知・岐阜・三重の3県でローカル放映されたものに、取材期間中に飛び降り自殺した女子高生の火葬シーンなどテレビではオンエアできなかった映像を加えた完全版として劇場公開される。 「体罰を止めたために、教育に何が起きたのか。とんでもないことになったんじゃないのか。だから"体罰"は善だったんじゃないのか?」  番組の序盤で、戸塚校長は自身の講演会に集まった人たちに向かって問い掛ける。愛知県美浜町にある「戸塚ヨットスクール」には現在10名前後の訓練生が共同生活を送っている。かつては非行児が中心だったが、最近は20歳を過ぎたニートや引きこもりが多い。入学金315万円の他に毎月の生活費11万円を払わなくてはならないが、息子や娘の家庭内暴力に苦しむ親たちは藁にもすがる思いでヨットスクールに我が子を託する。未成年なら学校や児童相談所が対応してくれるが、成人したニートや引きこもりに対応してくれる施設は他にはないのだ。マスコミからバッシングという名の社会的制裁を受けたことでヨットスクールから体罰は消え、訓練内容は30年前に比べずいぶんと緩やかなものになった。その分、訓練期間は3カ月から1年と延びている。成人している訓練生たちは就労に備え自動車学校に通ったり、調理の実習に励むが、毎朝6時起床・夜10時就寝という規則正しい共同生活に耐えれず、途中で逃げ出してしまうことが多い。  09年10月、3階建てのヨットスクールの屋上から飛び降り自殺した17歳の女子高生の姿をカメラは記録している。入校前の彼女はイジメがきっかけで自宅に引きこもり、リストカットを繰り返していた。途方に暮れていた母親を見かねた戸塚校長が「自傷行為のある生徒は受け入れない」というヨットスクールの原則を曲げて入校させたのだ。同じ境遇の女子生徒と仲良くなり、明るい笑顔を見せていた。協調性を養うためのオカリナの練習にも、向精神薬で震える指で取り組んでいた。しかし、入校からわずか3日目で彼女は屋上から飛び降りてしまう。「また体罰があったのか?」とマスコミがヨットスクールに押し寄せる。唯一入室を許された番組のカメラがヨットスクール内で行なわれた葬儀の様子を映し出す。生徒たちが惜別のオカリナ合奏する中、いつも不敵な笑みを浮かべている戸塚校長が憔悴した表情で正座したまま固まっている。事務所ではヨットスクールを非難する電話が鳴り響く。
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戸塚校長は現在70歳。戸塚ヨットスクールが
無くなれば、ニートや引きこもりを受け入れる
"最後の受け皿"は日本社会から消滅すること
になる。
 09年7月から10年5月にかけてヨットスクールを密着取材した東海テレビ放送の齊藤潤一ディレクターが取材の発端について語った。 「ボクが中学生の頃に『戸塚ヨットスクール事件』が起き、悪いことすると『戸塚ヨットスクールに入れるぞ』とよく言われていました。そのヨットスクールが事件後も存続していることを知ってボク自身が驚いたのが、企画の始まりです。あれだけの騒ぎになったのに、なぜ今もあるのか? その理由を確かめるために戸塚校長にまず会って、ヨットスクールの取材を申し込みました。変なことを言ったら、ぶん殴られるんじゃないかと緊張しましたね(苦笑)。戸塚校長は『今の教育がダメになったのは、すべてマスコミのせいだ』とマスコミ批判を1時間ほどしゃべった後、最後に『撮りたければ、撮ればいい』と素っ気なくOKしてくれました。この人は懐が深いのか、それとも何も考えていないのか、どっちなんだろう? 戸塚校長の人間性の不思議さにも興味を持ちました。怖いもの見たさで、ヨットスクールの取材を始めた部分も正直あるかもしれません」  戸塚校長はカメラの前で、常にアルカイックスマイル然とした笑顔を見せている。齊藤ディレクターは"戸塚スマイル"をこう解説する。 「あの表情はマスコミ向けのものです。あの強気の態度のせいで、誤解されている部分が大きいでしょうね。本当は恥ずかしがり屋なんですが、マスコミの前では"舐められてたまるか"という気持ちをいつも持っているんです。毎週3~4日通い続けることで、ヨットスクール内はフリーパス状態でカメラを回せるようになり、女子高生の葬儀の様子もマスコミで唯一撮影することが許されました。戸塚校長からはことあるごとにマスコミ批判について聞かされましたが、こちらが教育問題について投げ掛けると、熱く語ってくれる人でもあるんです。でも、10カ月間取材した我々に対しても、最後まであの表情は変えませんでしたね」
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東海テレビの齊藤潤一ディレクター。「子ど
もの頃の躾が大事なことを実感しました。自分
にも小学生の娘がいます。でも、ヨットス
クールに預けるのは、ちょっと考えますね」と
実直に話す。
 "平成ジレンマ"と名付けた番組タイトルについて、齊藤ディレクターは語る。 「戸塚ヨットスクールは開校当初は将来のオリンピック選手を育てるための"ジュニアヨットスクール"という名称で、『その頃がいちばん楽しかった』と戸塚校長は話していました。たまたま参加した不登校児が小学校に通うようになったことをマスコミが報道したことから、全国から情緒障害児ばかりが預けられるようになり、生徒数が100人と膨れ上がったんです。事件が起きるとマスコミは一転して、バッシングしました。戸塚校長とヨットスクールを社会的に抹殺したわけです。でもマスコミは戸塚校長を非難するだけで、ヨットスクールの代わりに情緒障害児たちの受け皿になるものを作ろうと提案し、積極的に動いたようには思えません。『平成ジレンマ』というタイトルには、自分も今、所属するマスコミに対しての自省の意味も込めています。答えが簡単に出るものではありませんが、考えるきっかけになれればと思うんです」  といっても番組は、戸塚校長とヨットスクールを擁護するためのものではない。「擁護するつもりなら、最後は更生に成功した卒業生たちを並べて、爽やかな終わり方にしていたと思います」と齊藤ディレクターは言う。実際の番組のエンディングは更生したように見えた卒業生が紹介された職場から姿を消し、戸塚校長が「小さいときに教育しないと効果がない」と唱えているにも関わらず、40歳の引きこもりが新たに入校してくるシーンで終わりを告げる。戸塚校長は『平成ジレンマ』を観て、怒ることもなく、逆に齊藤ディレクターにねぎらいの言葉を掛けることもなかったそうだ。  劇場版ではエンドロール部分にワイプ画面として、訓練生が先輩から小突かれる様子、ヘッドロックを掛けられる様子なども映し出される。現在の戸塚ヨットスクールには体罰は存在せず、これはあくまでも生徒同士のスキンシップということらしい。このエンドロール部分の映像も、テレビ放映時には流されなかったものだ。訓練生、卒業生たちへの配慮から、劇場公開後のDVD化の予定はない。東海エリア以外の人たちにとっては、劇場での上映が唯一の機会となる。改めて問われる体罰の是非、年々高齢化するニート・引きこもり問題、マスメディアの在り方......、様々な問題が知恵の輪のごとく絡み合った"平成ジレンマ"はどうすれば解決の道に向かうことができるのだろうか。試写室が明るくなった後、途方もない絶望感が襲いかかってきた。 (文=長野辰次) heiseij04.jpg 『平成ジレンマ』 ナレーション/中村獅童 プロデューサー/阿武野勝彦 撮影/村田敦祟 音声/戸田達也 編集/山本哲二 監督/齊藤潤一  製作・著作・配給/東海テレビ放送 配給協力/東風 1月29日(土)より名古屋シネマテーク、2月5日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開  <http://www.heiseidilemma.jp> ●『平成ジレンマ』公開前夜祭 2月4日(金)『裁判長のお弁当』上映&トーク「テレビと映画、ドキュメンタリーの境界線」 18:30開場/19:00開演 会場/ポレポレ坐(ポレポレ東中野1Fのカフェ)  ゲスト/田中早苗(弁護士)、石井彰(放送作家)、阿武野勝彦(プロデューサー)、齊藤潤一(ディレクター) ●東海テレビドキュメンタリー〈傑作選〉 2月19日(土)『光と影 光市母子殺害事件・弁護団の300日』 2月20日(日)『罪と罰 娘を奪われた母 弟を失くした兄 息子を殺された父』 2月21日(月)『村と戦争』 2月22日(火)『約束 日本一のダムが奪うもの』 2月23日(水)『毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀』 2月24日(木)『検事のふろしき』 2月25日(金)『裁判長のお弁当』 数々の受賞歴を持つ齊藤潤一ディレクターと阿武野勝彦プロデューサーのコンビ作を中心とした東海テレビ制作の力作ドキュメンタリーを特集上映 各日14:20~ 会場/ポレポレ東中野
戸塚ヨットスクールは、いま?現代若者漂流 著書/東海テレビ 岩波書店より2月4日(金)発売 amazon_associate_logo.jpg
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び [第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い [第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』 [第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』 [第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を [第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』 [第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』 [第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある? [第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』 [第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 [第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走 [第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』 [第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 [第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』 [第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』 [第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』 [第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』 [第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』 [第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』 [第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』 [第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』 [第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』 [第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』 [第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』 [第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』 [第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』 [第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』 [第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ [第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』 [第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』 [第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』 [第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 [第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』 [第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』 [第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』 [第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』 [第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼! [第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』 [第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ [第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』 [第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』 [第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか? [第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ! [第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』 [第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』 [第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』 [第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』 [第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』 [第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』 [第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は? [第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』 [第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』 [第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 [第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』 [第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』 [第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』 [第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化 [第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』 [第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』 [第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』 [第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは? [第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』 [第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』 [第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』 [第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』 [第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』 [第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』 [第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』 [第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』 [第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』 [第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』 [第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』 [第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』 [第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇 [第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』 [第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』 [第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』 [第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン  ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊! [第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』 [第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』 [第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』 [第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』 [第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』 [第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』 [第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』 [第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』 [第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』 [第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』 [第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』 [第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』 [第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』 [第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』 [第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』 [第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』 [第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』 [第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』 [第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』 [第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』 [第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ [第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々 [第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... [第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった [第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学