バラエティーの"楽"な作りを象徴している、『Oh! どや顔サミット』

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浜ちゃんも安い仕事引き受けたね!

 今回ツッコませていただくのは、『Oh! どや顔サミット』(テレビ朝日系)。昨年4月から放送されている同番組、実は番組開始前の予告段階で、すでに「どうやって間を持たせるのだろう」と疑問だった。近年、バラエティー番組などで頻繁に使われる「どや顔(したり顔)」というフレーズ。おそらく企画段階で、タイトルに「いまどき」感を見込んでいたのだろうけれど......。

 数十秒間の予告の「○○です!→ボタンを押して、カメラ目線でドヤ顔」×数名分という時点ですでに、なんだかおなかいっぱい。グダグダな内容も、とりあえず「ジャンガジャンガ」でつないでなんとかしてた、かつてのアンガールズのショートコントの拡大版なんてことはまさかないよね?
 
 ここから楽しいことが始まりそうな気はさらさらしないなあと思っていたのだが、番組が始まってみたら、本当にその「まさか」が繰り返されていた。

「メリー・ジェーン」は別人だった? 知られざる"つのだ☆ひろ"の世界

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『ゴールデン☆ベスト つのだ☆ひろ BEST』
(ユニバーサル インターナショナル)

 いったい我々は、「つのだ☆ひろ」について、どのぐらいのことを知っているのだろうか。

 名前に「☆」が入っていること。名曲「メリー・ジェーン」を歌っていること。お兄さんが『恐怖新聞』でおなじみのマンガ家・つのだじろうであること。あと見た目にかなりインパクトがあること。そのぐらいでしょうか。

 1月10日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、つのだ☆ひろが登場した。冒頭では、「ドラマー、そしてシンガーソングライター、時には俳優としてもご活躍の方」という紹介のされ方をしていたが、「メリー・ジェーン」は今年で40周年なんだそう。

 オープニングのあと、徹子がさらっと言った。

「ご存じのように8人きょうだいでいらっしゃる」

 !! 8人!? 兄・じろうだけじゃなく、こんなにもきょうだいがいたのか、☆ひろさん(こうやって区切って表記するとき、「☆」は名字に含まれるのか、名前に含まれるのか、どっちなんだろう)。ちっとも「ご存じ」じゃなかった。

努力が"神"を呼んだ? とんねるずの笑いに対する真摯な姿勢

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『とんねるずのみなさんのおかげ
でした 博士と助手 細かすぎて伝わ
らないモノマネ選手権 Season2
Vol.1 「デオデオデオデオ」』/
avex trax

 今回ツッコませていただくのは、たびたび「笑いの神」が降りる、とんねるずの番組の不思議。現在はレギュラー番組が1本になっているとんねるず。でも、彼らのいるところに、「笑いの神」が降りる瞬間は、いまだに多いように思う。

 それを痛感したのは、1月5日放送の『とんねるずのみなさんのおかげでした 北の国から2012~男気ジャンケン~』(フジテレビ系)。

 勝負運と男気が試される「男気ジャンケン」。「男気のある勝者が支払いを行える」というもので、勝った人は悔しい顔をしてはならず、悔しそうにするなど「男気がない」言動をした場合には、ケツバットの罰が加えられるルールになっている。

デーモン閣下の素晴らしい悪魔性が感じられた、『スタパ』でのトーク

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「GIRLS' ROCK ~Tiara~」(エイベ
ックス・エンタテインメント)

 「デーモン閣下」。いつの間にかコレが正式な名前になっているみたいです。人間界でいうところの「小暮」も、いつのまにか無くなっちゃっていたのか。とにかく「閣下」までが名前なわけだから、その名前を言うだけですべての人はデーモン閣下を敬称で呼ぶことになる。「さかなクン」みたいではあるが。

 そんなデーモン閣下が、1月6日のNHK『スタジオパークからこんにちは』にやってきた。生放送での生悪魔。のっけから、「グハハハハ、デーモンである」と、いつものように登場した閣下。新年ということで、「あけましておめでとうございます」というアナの挨拶を受け、

石田純一の"面白おかしさ"を引き出した、徹子の「で、そのとき不倫してたの?」

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純ちゃんに嫉妬したことなんてなかっ
たよ!

 今回ツッコませていただくのは、1月7日放送『徹子&羽鳥が初タッグ あの真相全て聞きます ザ・プレミアムトーク』(テレビ朝日系)。

 テレビ朝日としては、『モーニングバード』をおそらくもう少しなんとかしたいのだろうが、徹子とバードを同格で扱うことはムリがあるだろう。それはともかく。花田兄弟とか、いろんな「過去の話題の人」が出るなか、最もヘンテコな印象を与えていたのは、石田純一だった。

 「マスコミに執拗に追い回された」「マスコミに捻じ曲げられた」という紹介がされ、「有名な"不倫は文化"発言は実際には言っていなかった、マスコミがひどく脚色したものだ」という論調で、本当のコメントが放送された。

震災、紳助引退、お笑いブームの下火……今年のバラエティーを振り返る

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戻ってくるの?

――今年もあまり明るいニュースがなかったテレビ業界。相も変わらず全体的には低視聴率を嘆く声が多かったものの、その中でも評価・視聴率の高い番組がありました。2011年のテレビ業界を、サイゾーウーマンが誇るテレビウォッチャー・太田サトル&田幸和歌子が振り返ります。

【バラエティー編】

太田サトル(以下、太) 2011年のテレビ界に起こったことで大きいのは、まず島田紳助突然の引退なのかな。

田幸和歌子(以下、田) 『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)をはじめ、紳助番組がバタバタ終わっていったわけだけど、その一方で、日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』と『人生が変わる1分間の深イイ話』は、司会を替えてまだ続いていたりもしてるのが、なかなかしぶといというか、簡単に終わらせたくない人気番組ではあったんだという感じ。

話題作は豊富だったもの、TBSの看板番組は終了! 来年のドラマはどうなる?

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『渡る世間は鬼ばかり パート1 DV
D-BOX 1』(ビクターエンタテイン
メント)

――今年もあまり明るいニュースがなかったテレビ業界。相も変わらず全体的には低視聴率を嘆く声が多かったものの、その中でも評価・視聴率の高い番組がありました。2011年のテレビ業界を、サイゾーウーマンが誇るテレビウォッチャー・太田サトル&田幸和歌子が振り返ります。

【ドラマ編】

田幸和歌子(以下、田) 2011年は、10月スタートのドラマが『家政婦のミタ』『妖怪人間ベム』(ともに日本テレビ系)、『謎解きはディナーのあとで』『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)など、高視聴率のものが多くて、数字的には久しぶりのドラマ当たり年だったよね。なかでも、一番話題だったのは『家政婦のミタ』。いちばん面白かったのはタイトルだと思うけどね。

太田サトル(以下、太) 予告がすべてで、本編は案外肩すかしも多かったし。でも、最終回の平均視聴率40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)などはスゴイ。結局みんな"昼ドラ"が好きなんだなあと痛感したね。

自己抑制できる人は苦手? 『さんま御殿』で明らかになった、さんまの弱点

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「オレかて苦手なもんあるわ!」

 今回ツッコませていただくのは、12月20日放送分『踊る踊る踊る!さんま御殿!! ワケあり(秘)夫婦&崖っぷち女のクリスマスSP』。

 「ワケあり夫婦&噂のカップル大集合!」「今年いろいろあった話題の芸能人SP」「女性だらけのクリスマス!ラブラブvs崖っぷち」で、各回メンバーを総入れ替えしての3部構成だったのだが、なかでも最も猛者たちが集っている印象だったのが、SHELLY、友近、ハリセンボン、森三中・黒沢かずこ&村上知子らの登場する第3部だ。

 ところが、不思議なことに、意外に面白くなかったのがこの第3部。「ラブラブ」組代表で、入籍したばかりのスザンヌ&婚約中の安めぐみなどに対し、モテない女芸人などが噛みつく......というのは、安定感あるパターン。それなのに、一人一人のエピソードトークが単独で完結していて、絡みや応酬・深まりがない。

あまり知りたくない、磯野貴理子カップルのクリスマス事情が思わぬ方向に!

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『「おそ朝&おそ昼」番組10周年・そ
してこれから』(フジテレビ)

 おそらく多くの人にとって、行く末のどうでもよさランキング上位にきていそうなカップルのひとつが、磯野貴理子と24歳年下という若い彼氏の組み合わせかと思う。誰も望んでいないのに(たぶん)、いろいろな番組に出ては顔をほころばせながら、いつものろけ話をしてくれる貴理子さん。たしか『しゃべくり007』(日本テレビ系)で、「最近したのはいつ?」と問われ、しれっと「今朝」という生々しい答えで周囲を引かせていたことは、消えてほしいのになかなか消えてくれない記憶だ。

 磯野貴理子が新しい彼氏と過ごす、初めてのクリスマス。「貴理子」→「貴理」→ふたたび「貴理子」と変わっていった芸名もそうだが、知らんがな、という気はする。そこに興味がある人がどのぐらいいるのかは分からないが、本人にとってはとても大事な問題ではあるのだろう。

 『はやく起きた朝は......』(フジテレビ系)は磯野貴理子と松居直美、森尾由美の3人が、毎週視聴者から寄せられたはがきを中心に、さまざまな話題についてトークする番組。『おそく起きた朝は......』など前身番組を経て今なお続く、けっこうな長寿番組でもある。

今年も売れていた有吉弘行と日村勇紀、毛色の違う魅力は

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『DIAMOND SNAP』(ホリプロ)

 今回ツッコませていただくのは、「今年いちばんテレビに出演した」(日本モニターの調査結果)有吉弘行。『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』(テレビ朝日系)など、「有吉さえ出しておけば面白くなる」という番組は多く、『ロンドンハーツ』に至っては、とうとう有吉がレギュラーにまでなってしまったが、実は「いつでも」「どこでも」出しておけばなんとかなるという人ではない気がする。むしろ空気も読めるし、デキる人であるだけに、実は自分からどこにでもどんどん出ていくわけじゃない。

 たとえば、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)。ここでは別に毒を吐くでもないし、有吉がいることで面白くなっている感もなく、完全に有吉の無駄使いになっている。有吉の場合、求められる番組・場面では能力を出してくるが、「ヌルイこと」が良しとされるところであえて毒を吐いたりはしないのだ。

 そんな有吉と真逆なのが、バナナマン・日村だと思う。自分から力を出さなくとも、そこにいるだけでみんなが気になってしまう存在・日村勇紀。