SMAPファンクラブ、返金始まるも「3円切り捨て」「1カ月330円」に不満続出のワケ

 昨年末で解散し、メンバー5人がソロ活動をスタートさせたSMAP。8月の解散発表時、ジャニーズファミリークラブ(ファンクラブ運営組織)は入金済みの年会費について「準備が整い次第、返金させていただきます」とファンに告知しており、1月6日にその詳細が明らかになったものの、ファンはその返金額などに不満を抱いているようだ。

 SMAPのファンクラブは、申込時に入会金1,000円プラス年会費4,000円の計5,000円を支払うシステム。コンサートチケットの優先申し込みや会員証&会報の発行といった特典が受けられるもので、メールアドレスを登録すれば、出演情報や番組協力に関するお知らせが届くメール伝言板サービスの配信も行っていた。

「解散発表後、ファミリークラブ側はデビュー25周年記念の『書籍「SMAP」』や、クリスマス時期にはメンバーからのメッセージカードをファンに送付していました。ただ、会費の返金について一向に詳細が発表されなかったため、ファンは『対応が遅い』と、フラストレーションが溜まった状態だったんです。昨年10月頃に一部ファンの元へSMAPの会費分とみられる払出証書が届いたと話題になっていましたが、これは解散発表の前後に入会した新規入会者などが対象だったようで、多くのファンは年末まで返金の案内を受け取っていませんでした」(ジャニーズに詳しい記者)

 年明けの1月3日にはファンクラブ会員が閲覧可能な「Message From SMAP」という特設サイトがオープン。メンバーの直筆コメントやこれまでジャニーズ公式サイトなどで公開されていたメッセージ動画を視聴できる特別な内容となっていた。しかし、一部ファンの間では「会費返金のお知らせまだ?」「ファンクラブの仕事してますってアピールで、返金しない理由作り?」「SMAPの特設サイト、お茶を濁してなんとか返金しないで済むようにしてるのかな」と、ファンクラブの体制を疑う声も出ていた。

 そんな中、ファミリークラブはメール伝言板の同6日号にて「長い間SMAPに温かいご声援を賜り誠にありがとうございました。また、ご案内が遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます」と、お礼と謝罪を記した上で、返金方法についてアナウンス。対象者は「2016年8月時点の有効会員」で、1月13日に振替払出証書が配達日指定郵便で届くという。

「ファンクラブ会員がログインできるページにアクセスすると、『※返金額は1年(12ヶ月)=4000円を月割りにして、1ヶ月=330円を返金いたします』との注意書きが記載されており、会員の有効期限によって返金額が異なるとか。そのため、2016年7月末が有効期限の会員は330円で、16年8月末の場合は2カ月分の660円、17年6月末の会員が年会費全額の4,000円返金となるそうです」(同)

 この「1ヶ月=330円を返金」という点に、ファンからは「会費を正確に割ると333円。たとえ3円でも、100万人分ならかなりの金額」「3円は切り捨てか」「たかだか3円でしょうが、会費を払うために一生懸命働いて給料から捻出してるんです」と苦情が噴出し、「入会金は計算外なのに、そのことはどこにも記載されてない。本当に不親切」と指摘する人も。ファミリークラブ側としては、当初の約束を守るべく返金を実行する予定だが、8月中旬から待っていたファンにとっては、結果的に不満が残る対応だったようだ。しかし、ファンはあくまで説明が不十分な部分に怒りを覚えているのであり、金銭に執着しているわけではないのだろう。

 今後に関し、ファミリークラブは「皆さまにこれからも中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の活動を応援していただけるサービスをご提供すべく、現在準備を進めております」と、ファンにお知らせしている。個々のファンクラブが設立されるのかどうか、引き続き動向を見守りたい。

「SMAP解散」「のん独立」「ベッキー不倫」「フジ凋落」芸能ニュースを弁護士が斬る!

 ベッキーとゲスの極み乙女。川谷絵音が食らった“文春砲”から始まり、SMAP解散騒動、清原和博の薬物逮捕など、いろいろな芸能ニュースが飛び込んできた2016年。中でも芸能ニュースを通して、“雇用”や“経営”に関わる問題が注目されることも多かった。今回は、数々の会社を見てきた、企業の労務管理に詳しい弁護士の近衞大氏に、16年の芸能ニュースを法律の観点から解説してもらった。一般社会とはだいぶ常識が異なる芸能界は、弁護士の目にどのように映るのだろう。

◆「SMAP解散騒動」――飯島氏がメリー氏を訴えたら「勝てる」けれど……
 SMAP解散騒動のきっかけは、15年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたメリー喜多川副社長の独占インタビュー。メリー氏が、SMAPの元マネジャー・飯島三智氏に対して、「(娘の藤島ジュリー景子氏と)対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と、飯島氏に退社を促したのだ。その後、飯島氏はSMAPを連れて独立しようとしたものの、計画は破綻、退社に追いやられ、SMAPも16年12月31日をもって解散した。世論は完全に「メリー氏の行為は明らかにパワハラ」「ジャニーズ事務所はブラック企業」というムードになっているが、果たして経営者としてのメリー喜多川氏の言動は、違法性を有するパワハラに該当するのだろうか。

【近衞氏の見解】
 まず、パワハラの場合は、民法上の「不法行為」(民法709条、715条)に該当するかどうかが問題になってきます。飯島氏はジャニーズ事務所の従業員であり、メリー氏が誌面上で飯島氏を恫喝したのは「辞任の強要」に思えますね。ビジネスにはどうしても上下関係がありますから、多少職場でパワハラめいた言動があったとしても、業務指示の範囲内であれば、一定程度は許容される傾向にあります。しかしこの件では、もし飯島氏がジャニーズ事務所またはメリー喜多川氏を訴えたら、勝てるかもしれません。裁判所から見ても、雑誌の発言そのもので、証拠上もはっきりしていますから。また、パワハラの内容を一般誌に書かれると、世論が被用者寄りになるので、雇用主にとっては不利なんですよ。

 ただ飯島氏にとって、そこで得られる金額と回復できる名誉が、訴訟の労力に見合っているかというと、「見合っていない」と思います。飯島氏はイメージ的に、今のところ被害者なので、次の仕事を考えたら、裁判をするのはもったいないという考え方もできます。人生トータルで考えて、1つの裁判で勝てばいいってもんじゃないです。

 一方で、メリー氏の対応が全て間違いだったかといえば、彼女は「人気グループの独立を防いだ」わけで、経営幹部の立場からすれば当然の対応。彼女は誌上という世間の目が触れるところで、ジャニーズの姿勢を明確にしたわけです。そうなると飯島氏は、ケンカをするなら正面から訴訟にするしかない。しかし、先ほど述べたように、飯島氏にとって訴訟を起こすのは、勝ち負け以外のリスクが大きすぎる。そう考えるとメリー氏の対応は、軽率のように見えますが、実は計算高いのかもしれません。

 また、もしメリー氏の発言によってジャニーズ事務所が傾いたとしたら、役員としての「誠実義務」(誠実に任務を処理する義務)に反していることになります。それを「任務倦怠」と言うのですが、これを理由に役員を辞めさせるには、株主総会の決議の必要があります。しかし、喜多川一族はジャニーズ事務所の大株主でしょうから、身内であるメリー氏を辞任させるのは実質、不可能なはず。一連の流れを見ていると、メリー氏は経営者としてとても賢いという見方もできます。

◆「のん(能年玲奈)独立問題」――「待遇悪い」と批判するのは正しいやり方ではない

 のん(能年玲奈)が事務所との確執から、勝手に個人事務所を設立したとの報道が流れ、大騒動に発展。のん側は事務所に不信感を抱き、独立を決めたと「文春」で報じられたが、事務所側は一切独立を認めておらず、今もなお公式サイトには「能年玲奈」のプロフィールが掲載されている。世間では、「事務所がテレビ局に圧力をかけ、のんの番組出演にNGを出している」などとウワサされ、のんへの同情論が強いものの、契約の観点から見ると、のんと事務所、どちらに非があると判断されるのだろうか?

【近衛氏の見解】
 最近のアイドルは、よく「最初のお給料はたったの○万円でした」というような発言をしています。恐らく「労働者」の自覚があるのでしょうが、実のところ芸能人は、少なくとも契約上、「労働者」ではない場合が多いのではないでしょうか。

 芸能人の多くは、芸能プロダクションと「業務委託契約」を結んでいるでしょう。それは、働いた“時間”に対して対価をもらう労働者の「雇用契約」とは違い、“成果物”に対して報酬をもらう契約です。タレントの業務委託契約書の内容はわかりませんが、お金になる仕事、ならない仕事とりまぜて行うので、一つひとつの仕事の成果ごとに加算はあるかもしれませんが、1カ月あたり定額だと思います。だから労働者という感覚なのでしょう。

 これに対して、彼らを管理するマネジャーは事務所の「労働者」で、時間に対して給料が支払われます。業務が長くなれば残業代がかさむことになり、マネジャーの取り分は多くなりますが、タレントの報酬は同じ。タレントとマネジャーは、チームとして働いているのに、こうした違いが出てしまうのは、バランスが難しそうですね。まして、芸能事務所は売れている芸能人の何倍何十倍もの売れていない芸能人とその人に付いているマネジャーを抱えているわけで、全体の食い扶持を一部の売れている人たちが支えざるを得ない構造もあるのです。

 のんさんが、事務所を独立するに当たって、事前に交渉しないまま独立することは考えられません。しかしこうした「話の行き違い」があることを考えると、事務所とのんさんの間で円滑なコミュニケーションが取られていなかったのでしょうね。お互いに信頼関係が成り立っていたら、このような話にはなっていなかったと思います。

 また、のんさんを一躍人気者にした『あまちゃん』(NHK)は、企画としてそもそもヒットが約束されたような作品でした。震災がテーマで、脚本が人気作家。オーディションに合格したのはのんさんご自身の実力だったにせよ、人気女優を擁する事務所という後ろ盾があってこその面もあったかと思います。それを無視して、「待遇が悪かった」「やりたいことをさせてくれなかった」と契約者を一方的に批判するのは、正しいやり方とは思えません。「干されているのかどうか」という以前の問題として、大手事務所を敵に回した人間はその後、制作側としては使いにくいのは仕方ない。実際、所属の契約で揉めているというのならば、制作側は誰とどういう契約を結べばいいかわからないですし。「誰と契約して良いかわかりません」という口実もできてしまう。

 この件は、芸能人の条件闘争という、一般に見せるべきではない裏側を見せてしまったことで、のんさん側にも事務所側にも問題があると思います。法律的な意味ではないですが。日本人は「ごめんなさい」している人を、それ以上無碍にできない風潮がある。双方、そういう風潮をうまく利用するという方策もあったんじゃないかと感じます。仮に、のんさんが一言「お世話になった事務所に対して、こんな形になってごめんなさい」と言っていたら、事務所側が一言「彼女の才能は素晴らしく、会社への貢献には感謝している。引き続き双方にとって良い関係を模索したい」と言っていたら、少なくとも表面上の泥仕合は避けられたのではないでしょうか。本音はファンがいないところで応酬すべきですよね。

◆「ベッキー不倫騒動」――「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベター
 「元気でまっすぐないい子」というイメージで売っていたにもかかわらず、突然、「文春」にゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫関係をすっぱ抜かれたベッキー。その影響で、出演CM10社全てが消滅し、活動休止を余儀なくされた。億単位の違約金が発生したと報じられ、ネット上では「なぜ事務所はベッキーを解雇しないのか?」といった声も上がったが、実際に事務所は、こうした芸能人を「解雇」できるのだろうか? 

【近衞氏の見解】
 「解雇」というのは、社員として、会社と雇用契約を結んでいた場合に使われる言葉です。社員が一発解雇になるのは、横領などの数少ないケース。契約上のミス、業務上のミスで会社に損害を与えたとしても、解雇にはそうそうなりません。そもそも、労働事件で会社が原告になる――つまり労働者個人を訴えると、裁判官はイヤな顔をしますね。組織と個人、という関係の中で、法律では、被用者は圧倒的に守られるべき立場にあるからです。

 一方、ベッキーさんのような芸能人の多くは、「業務委託契約」でしょうから、解雇ではなく「契約の解除」となります。このケースでは、違約金の問題次第ですが、十分に契約解除理由にはなるでしょう。しかし、不倫騒動で仕事がなくなり、契約の違約金を払ったことで事務所の運営が困窮し、社員を雇えなくなったとしたら、解除するより、事態が収束してから仕事に復帰してもらい、稼いでもらった方が事務所としては採算が取れるのでしょう。

 解雇の場合は、解雇理由があっても「その解雇が濫用か否か」という判例上の要件が加わりますので、業務委託の解除の方が要件は厳しくありません。とはいえ、タレントの場合、労働者的な側面もあるので、業務委託の解除の場合もその点が考慮されるでしょう。

 例えば、アイドルで「恋愛禁止令」ってありますよね。たとえ契約上恋愛禁止と書いてあっても、私的な恋愛で解雇とか解除とかはできないと思います。あれはどう見ても行間があって、「ファンに対して擬似恋愛の関係を形成するのもアイドルの業務で、ファンとの信頼関係を壊すような私的行為は許されない」という趣旨で理解すべきものです。要はバレなければよい。報道される見込みが強い、あるいは報道された、あたりがポイントになるでしょう。夢を売る商売なのだから、身を律せよ、ということです。

 ただ、現実問題としては、解除するより、タレント側の方から契約の解消を申し出てもらう方が、会社としてはトラブルが少ないので、「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベターです。一度解除のルールを決めると先例になりますしね。

◆「フジテレビ凋落問題」――亀山社長を選んだ株主にも問題はある
 バラエティにドラマにと、高視聴率を連発し、テレビ界を席巻していたフジテレビが、ここ数年絶不調に。特に16年は、看板の月9ドラマが2期連続で史上ワースト視聴率を更新するという大惨事となった。13年に亀山千広氏が社長に就任してから、視聴率が低迷しているともいわれ、さらに現在、亀山社長の肝いり企画がことごとく大コケしている状況には、社員からもブーイングが巻き起こっているという。もし社員が、社長の企画に拒否の姿勢を示した場合、それでも「続行せよ」と強要するのは、問題にならないのだろうか。

【近衞氏の見解】
 社長が代わった途端に経営が悪化する例はよくありますね。ただ、フジテレビの場合、さまざまな要因があるとは思いますが。株式会社は、株主総会で社長を決めるので、落ちた名声を立て直すのは社長の仕事ですが、それができない人に任せ続けた株主にも問題はある。たいていの場合、亀山社長のように、一社員から出世した人は、自分の調子のよかった時代を物差しにすることが多いので、現状に見合った対策が打ち出せないことはよくあることですね。

 また、社長が自身の企画を現場にごり押ししているという点ですが、「強要」がどういう内容かにもよるものの、普通はパワハラにはならないでしょう。「ごり押し」だろうが、「勝てば官軍」。そもそもヒットするかどうかなんて事前にはわからないのですから、「こんな企画ヒットするわけがない」といって従業員が拒否したら、そっちの方が問題です。むしろ業務指示違反として、従業員が懲戒される可能性すらあります。結果的にヒットしなければ、企画をごり押した社長が責任を取る……それがリーダーシップというものです。まあ従業員としては、自分がトカゲのしっぽにならないように自己防衛する必要もあるかもしれませんが。
(取材・文/和久井香菜子)

近衛大(このえ・だい)
森田・高橋法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会均等法部会・労使関係部会副部会長。早稲田大学法学部卒。労働事件(使用者側)を専門とする。共著に『なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか (働く・仕事を考えるシリーズ)』(労働調査会/倉重公太朗、内田靖人)がある。

「SMAP解散」「のん独立」「ベッキー不倫」「フジ凋落」芸能ニュースを弁護士が斬る!

 ベッキーとゲスの極み乙女。川谷絵音が食らった“文春砲”から始まり、SMAP解散騒動、清原和博の薬物逮捕など、いろいろな芸能ニュースが飛び込んできた2016年。中でも芸能ニュースを通して、“雇用”や“経営”に関わる問題が注目されることも多かった。今回は、数々の会社を見てきた、企業の労務管理に詳しい弁護士の近衞大氏に、16年の芸能ニュースを法律の観点から解説してもらった。一般社会とはだいぶ常識が異なる芸能界は、弁護士の目にどのように映るのだろう。

◆「SMAP解散騒動」――飯島氏がメリー氏を訴えたら「勝てる」けれど……
 SMAP解散騒動のきっかけは、15年1月の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたメリー喜多川副社長の独占インタビュー。メリー氏が、SMAPの元マネジャー・飯島三智氏に対して、「(娘の藤島ジュリー景子氏と)対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と、飯島氏に退社を促したのだ。その後、飯島氏はSMAPを連れて独立しようとしたものの、計画は破綻、退社に追いやられ、SMAPも16年12月31日をもって解散した。世論は完全に「メリー氏の行為は明らかにパワハラ」「ジャニーズ事務所はブラック企業」というムードになっているが、果たして経営者としてのメリー喜多川氏の言動は、違法性を有するパワハラに該当するのだろうか。

【近衞氏の見解】
 まず、パワハラの場合は、民法上の「不法行為」(民法709条、715条)に該当するかどうかが問題になってきます。飯島氏はジャニーズ事務所の従業員であり、メリー氏が誌面上で飯島氏を恫喝したのは「辞任の強要」に思えますね。ビジネスにはどうしても上下関係がありますから、多少職場でパワハラめいた言動があったとしても、業務指示の範囲内であれば、一定程度は許容される傾向にあります。しかしこの件では、もし飯島氏がジャニーズ事務所またはメリー喜多川氏を訴えたら、勝てるかもしれません。裁判所から見ても、雑誌の発言そのもので、証拠上もはっきりしていますから。また、パワハラの内容を一般誌に書かれると、世論が被用者寄りになるので、雇用主にとっては不利なんですよ。

 ただ飯島氏にとって、そこで得られる金額と回復できる名誉が、訴訟の労力に見合っているかというと、「見合っていない」と思います。飯島氏はイメージ的に、今のところ被害者なので、次の仕事を考えたら、裁判をするのはもったいないという考え方もできます。人生トータルで考えて、1つの裁判で勝てばいいってもんじゃないです。

 一方で、メリー氏の対応が全て間違いだったかといえば、彼女は「人気グループの独立を防いだ」わけで、経営幹部の立場からすれば当然の対応。彼女は誌上という世間の目が触れるところで、ジャニーズの姿勢を明確にしたわけです。そうなると飯島氏は、ケンカをするなら正面から訴訟にするしかない。しかし、先ほど述べたように、飯島氏にとって訴訟を起こすのは、勝ち負け以外のリスクが大きすぎる。そう考えるとメリー氏の対応は、軽率のように見えますが、実は計算高いのかもしれません。

 また、もしメリー氏の発言によってジャニーズ事務所が傾いたとしたら、役員としての「誠実義務」(誠実に任務を処理する義務)に反していることになります。それを「任務倦怠」と言うのですが、これを理由に役員を辞めさせるには、株主総会の決議の必要があります。しかし、喜多川一族はジャニーズ事務所の大株主でしょうから、身内であるメリー氏を辞任させるのは実質、不可能なはず。一連の流れを見ていると、メリー氏は経営者としてとても賢いという見方もできます。

◆「のん(能年玲奈)独立問題」――「待遇悪い」と批判するのは正しいやり方ではない

 のん(能年玲奈)が事務所との確執から、勝手に個人事務所を設立したとの報道が流れ、大騒動に発展。のん側は事務所に不信感を抱き、独立を決めたと「文春」で報じられたが、事務所側は一切独立を認めておらず、今もなお公式サイトには「能年玲奈」のプロフィールが掲載されている。世間では、「事務所がテレビ局に圧力をかけ、のんの番組出演にNGを出している」などとウワサされ、のんへの同情論が強いものの、契約の観点から見ると、のんと事務所、どちらに非があると判断されるのだろうか?

【近衛氏の見解】
 最近のアイドルは、よく「最初のお給料はたったの○万円でした」というような発言をしています。恐らく「労働者」の自覚があるのでしょうが、実のところ芸能人は、少なくとも契約上、「労働者」ではない場合が多いのではないでしょうか。

 芸能人の多くは、芸能プロダクションと「業務委託契約」を結んでいるでしょう。それは、働いた“時間”に対して対価をもらう労働者の「雇用契約」とは違い、“成果物”に対して報酬をもらう契約です。タレントの業務委託契約書の内容はわかりませんが、お金になる仕事、ならない仕事とりまぜて行うので、一つひとつの仕事の成果ごとに加算はあるかもしれませんが、1カ月あたり定額だと思います。だから労働者という感覚なのでしょう。

 これに対して、彼らを管理するマネジャーは事務所の「労働者」で、時間に対して給料が支払われます。業務が長くなれば残業代がかさむことになり、マネジャーの取り分は多くなりますが、タレントの報酬は同じ。タレントとマネジャーは、チームとして働いているのに、こうした違いが出てしまうのは、バランスが難しそうですね。まして、芸能事務所は売れている芸能人の何倍何十倍もの売れていない芸能人とその人に付いているマネジャーを抱えているわけで、全体の食い扶持を一部の売れている人たちが支えざるを得ない構造もあるのです。

 のんさんが、事務所を独立するに当たって、事前に交渉しないまま独立することは考えられません。しかしこうした「話の行き違い」があることを考えると、事務所とのんさんの間で円滑なコミュニケーションが取られていなかったのでしょうね。お互いに信頼関係が成り立っていたら、このような話にはなっていなかったと思います。

 また、のんさんを一躍人気者にした『あまちゃん』(NHK)は、企画としてそもそもヒットが約束されたような作品でした。震災がテーマで、脚本が人気作家。オーディションに合格したのはのんさんご自身の実力だったにせよ、人気女優を擁する事務所という後ろ盾があってこその面もあったかと思います。それを無視して、「待遇が悪かった」「やりたいことをさせてくれなかった」と契約者を一方的に批判するのは、正しいやり方とは思えません。「干されているのかどうか」という以前の問題として、大手事務所を敵に回した人間はその後、制作側としては使いにくいのは仕方ない。実際、所属の契約で揉めているというのならば、制作側は誰とどういう契約を結べばいいかわからないですし。「誰と契約して良いかわかりません」という口実もできてしまう。

 この件は、芸能人の条件闘争という、一般に見せるべきではない裏側を見せてしまったことで、のんさん側にも事務所側にも問題があると思います。法律的な意味ではないですが。日本人は「ごめんなさい」している人を、それ以上無碍にできない風潮がある。双方、そういう風潮をうまく利用するという方策もあったんじゃないかと感じます。仮に、のんさんが一言「お世話になった事務所に対して、こんな形になってごめんなさい」と言っていたら、事務所側が一言「彼女の才能は素晴らしく、会社への貢献には感謝している。引き続き双方にとって良い関係を模索したい」と言っていたら、少なくとも表面上の泥仕合は避けられたのではないでしょうか。本音はファンがいないところで応酬すべきですよね。

◆「ベッキー不倫騒動」――「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベター
 「元気でまっすぐないい子」というイメージで売っていたにもかかわらず、突然、「文春」にゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫関係をすっぱ抜かれたベッキー。その影響で、出演CM10社全てが消滅し、活動休止を余儀なくされた。億単位の違約金が発生したと報じられ、ネット上では「なぜ事務所はベッキーを解雇しないのか?」といった声も上がったが、実際に事務所は、こうした芸能人を「解雇」できるのだろうか? 

【近衞氏の見解】
 「解雇」というのは、社員として、会社と雇用契約を結んでいた場合に使われる言葉です。社員が一発解雇になるのは、横領などの数少ないケース。契約上のミス、業務上のミスで会社に損害を与えたとしても、解雇にはそうそうなりません。そもそも、労働事件で会社が原告になる――つまり労働者個人を訴えると、裁判官はイヤな顔をしますね。組織と個人、という関係の中で、法律では、被用者は圧倒的に守られるべき立場にあるからです。

 一方、ベッキーさんのような芸能人の多くは、「業務委託契約」でしょうから、解雇ではなく「契約の解除」となります。このケースでは、違約金の問題次第ですが、十分に契約解除理由にはなるでしょう。しかし、不倫騒動で仕事がなくなり、契約の違約金を払ったことで事務所の運営が困窮し、社員を雇えなくなったとしたら、解除するより、事態が収束してから仕事に復帰してもらい、稼いでもらった方が事務所としては採算が取れるのでしょう。

 解雇の場合は、解雇理由があっても「その解雇が濫用か否か」という判例上の要件が加わりますので、業務委託の解除の方が要件は厳しくありません。とはいえ、タレントの場合、労働者的な側面もあるので、業務委託の解除の場合もその点が考慮されるでしょう。

 例えば、アイドルで「恋愛禁止令」ってありますよね。たとえ契約上恋愛禁止と書いてあっても、私的な恋愛で解雇とか解除とかはできないと思います。あれはどう見ても行間があって、「ファンに対して擬似恋愛の関係を形成するのもアイドルの業務で、ファンとの信頼関係を壊すような私的行為は許されない」という趣旨で理解すべきものです。要はバレなければよい。報道される見込みが強い、あるいは報道された、あたりがポイントになるでしょう。夢を売る商売なのだから、身を律せよ、ということです。

 ただ、現実問題としては、解除するより、タレント側の方から契約の解消を申し出てもらう方が、会社としてはトラブルが少ないので、「クビを切る」より「切腹してもらう」方がベターです。一度解除のルールを決めると先例になりますしね。

◆「フジテレビ凋落問題」――亀山社長を選んだ株主にも問題はある
 バラエティにドラマにと、高視聴率を連発し、テレビ界を席巻していたフジテレビが、ここ数年絶不調に。特に16年は、看板の月9ドラマが2期連続で史上ワースト視聴率を更新するという大惨事となった。13年に亀山千広氏が社長に就任してから、視聴率が低迷しているともいわれ、さらに現在、亀山社長の肝いり企画がことごとく大コケしている状況には、社員からもブーイングが巻き起こっているという。もし社員が、社長の企画に拒否の姿勢を示した場合、それでも「続行せよ」と強要するのは、問題にならないのだろうか。

【近衞氏の見解】
 社長が代わった途端に経営が悪化する例はよくありますね。ただ、フジテレビの場合、さまざまな要因があるとは思いますが。株式会社は、株主総会で社長を決めるので、落ちた名声を立て直すのは社長の仕事ですが、それができない人に任せ続けた株主にも問題はある。たいていの場合、亀山社長のように、一社員から出世した人は、自分の調子のよかった時代を物差しにすることが多いので、現状に見合った対策が打ち出せないことはよくあることですね。

 また、社長が自身の企画を現場にごり押ししているという点ですが、「強要」がどういう内容かにもよるものの、普通はパワハラにはならないでしょう。「ごり押し」だろうが、「勝てば官軍」。そもそもヒットするかどうかなんて事前にはわからないのですから、「こんな企画ヒットするわけがない」といって従業員が拒否したら、そっちの方が問題です。むしろ業務指示違反として、従業員が懲戒される可能性すらあります。結果的にヒットしなければ、企画をごり押した社長が責任を取る……それがリーダーシップというものです。まあ従業員としては、自分がトカゲのしっぽにならないように自己防衛する必要もあるかもしれませんが。
(取材・文/和久井香菜子)

近衛大(このえ・だい)
森田・高橋法律事務所所属。第一東京弁護士会労働法制委員会均等法部会・労使関係部会副部会長。早稲田大学法学部卒。労働事件(使用者側)を専門とする。共著に『なぜ景気が回復しても給料は上がらないのか (働く・仕事を考えるシリーズ)』(労働調査会/倉重公太朗、内田靖人)がある。

木村拓哉、“賑やかな正月”報道……妻・工藤静香はメルマガで「元日メッセージ」の動き

 SMAP解散後、1月15日に初回放送を迎える主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)で再スタートを切る木村拓哉。大みそかの『NHK紅白歌合戦』に出場しなかったこともあり、SMAPメンバーの年末年始の動向に注目が集まる中、木村の“プライベート事情”も一部で報じられている。そんな中、今後もジャニーズ事務所に残留するとみられている木村は、“SMAP”の看板を1人で背負っていくことになるようだ。

 惜しまれつつも12月31日でグループ活動に終止符を打ったSMAP。解散日の31日は中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾に加え、元メンバーで現役オートレーサーの森且行が都内の焼肉店で打ち上げを楽しんだことを一部メディアが伝え、世間の関心が集まっている。1月3日付のスポーツニッポンによれば、食事会をするにあたって木村にも声をかけたそうだが、「木村は都内の自宅で家族とともに過ごしていたとみられ、参加することはなかった」という。

 また、食事会の様子を詳報した「女性セブン」(小学館、1月19日号)では、年明けの“木村家”の動向についても触れている。同誌によると、元日は妻の工藤静香、娘と義母と一緒に某アパレルメーカー社長の自宅へ年始のあいさつに出掛けたようだ。その場には社長と交流のある元シブがき隊・本木雅弘一家の姿もあったといい、木村の知人は「賑やかな正月だったそうです」とコメントしている。

「一方、妻の工藤は、有料制のオフィシャルモバイルファンクラブサイト『はい。工藤静香です。』のメールマガジンを通じ、自身のファンに近況報告をしています。夫について言及していませんが、昨年のクリスマスには安売りのいちごを4パック購入し、娘と一緒にケーキを手作りしたそうです。『なかなか綺麗!!』というメッセージとともに、いちごがたくさんのったショートケーキの写真を添付していました。また、年が明けた数時間後にも『今年も身体に気を付けて一生懸命進んで行きましょう』と、律儀に新年のあいさつをつづっていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 家族でクリスマスと正月を過ごしたとみられる木村は、メンバーの中で唯一、解散後もラジオ番組名に“SMAP”の名を残したことでも物議を醸した。

「木村と同じく1月期の連ドラ『嘘の戦争』(フジテレビ系)で主演を務める草なぎ剛は、SMAP解散前の昨年末の時点で“SMAP”の肩書が外れたと、一部ファンの間で話題になっていました。読売新聞読者に無料配布される生活情報誌『読売ファミリー』(12月21・28日号)のインタビューで『俳優』と紹介されていた上に、プロフィール欄に『1987年にジャニーズ事務所に入る』と記載されたものの、SMAPについてはスルー。ところが、木村はラジオにグループ名が残っただけでなく、1月1日付の読売新聞のインタビューで『SMAPのメンバーとしてCDデビュー』とありましたし、『女性セブン』(1月19日号)でもプロフィール欄は『1991年、SMAPのメンバーとしてCDのデビュー』と、書かれていました。木村のみ、番組や経歴の中で“SMAP”の文字が押し出されている状態ですが、もしこれが続くようなら、4人のファンから反感を買ってしまいそうです」(同)

 そんな木村はドラマの放送に先立ち、11日に都内で行われる『A LIFE』の「プレミアム試写会&舞台挨拶」に出演予定。SMAPのファンクラブ会員向けに番組協力を受け付けており、ここがファンの前に登場する初の公の場となるようだ。

 SMAPファンを前に何を話すのか、注目が集まる。

木村拓哉、“賑やかな正月”報道……妻・工藤静香はメルマガで「元日メッセージ」の動き

 SMAP解散後、1月15日に初回放送を迎える主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)で再スタートを切る木村拓哉。大みそかの『NHK紅白歌合戦』に出場しなかったこともあり、SMAPメンバーの年末年始の動向に注目が集まる中、木村の“プライベート事情”も一部で報じられている。そんな中、今後もジャニーズ事務所に残留するとみられている木村は、“SMAP”の看板を1人で背負っていくことになるようだ。

 惜しまれつつも12月31日でグループ活動に終止符を打ったSMAP。解散日の31日は中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾に加え、元メンバーで現役オートレーサーの森且行が都内の焼肉店で打ち上げを楽しんだことを一部メディアが伝え、世間の関心が集まっている。1月3日付のスポーツニッポンによれば、食事会をするにあたって木村にも声をかけたそうだが、「木村は都内の自宅で家族とともに過ごしていたとみられ、参加することはなかった」という。

 また、食事会の様子を詳報した「女性セブン」(小学館、1月19日号)では、年明けの“木村家”の動向についても触れている。同誌によると、元日は妻の工藤静香、娘と義母と一緒に某アパレルメーカー社長の自宅へ年始のあいさつに出掛けたようだ。その場には社長と交流のある元シブがき隊・本木雅弘一家の姿もあったといい、木村の知人は「賑やかな正月だったそうです」とコメントしている。

「一方、妻の工藤は、有料制のオフィシャルモバイルファンクラブサイト『はい。工藤静香です。』のメールマガジンを通じ、自身のファンに近況報告をしています。夫について言及していませんが、昨年のクリスマスには安売りのいちごを4パック購入し、娘と一緒にケーキを手作りしたそうです。『なかなか綺麗!!』というメッセージとともに、いちごがたくさんのったショートケーキの写真を添付していました。また、年が明けた数時間後にも『今年も身体に気を付けて一生懸命進んで行きましょう』と、律儀に新年のあいさつをつづっていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 家族でクリスマスと正月を過ごしたとみられる木村は、メンバーの中で唯一、解散後もラジオ番組名に“SMAP”の名を残したことでも物議を醸した。

「木村と同じく1月期の連ドラ『嘘の戦争』(フジテレビ系)で主演を務める草なぎ剛は、SMAP解散前の昨年末の時点で“SMAP”の肩書が外れたと、一部ファンの間で話題になっていました。読売新聞読者に無料配布される生活情報誌『読売ファミリー』(12月21・28日号)のインタビューで『俳優』と紹介されていた上に、プロフィール欄に『1987年にジャニーズ事務所に入る』と記載されたものの、SMAPについてはスルー。ところが、木村はラジオにグループ名が残っただけでなく、1月1日付の読売新聞のインタビューで『SMAPのメンバーとしてCDデビュー』とありましたし、『女性セブン』(1月19日号)でもプロフィール欄は『1991年、SMAPのメンバーとしてCDのデビュー』と、書かれていました。木村のみ、番組や経歴の中で“SMAP”の文字が押し出されている状態ですが、もしこれが続くようなら、4人のファンから反感を買ってしまいそうです」(同)

 そんな木村はドラマの放送に先立ち、11日に都内で行われる『A LIFE』の「プレミアム試写会&舞台挨拶」に出演予定。SMAPのファンクラブ会員向けに番組協力を受け付けており、ここがファンの前に登場する初の公の場となるようだ。

 SMAPファンを前に何を話すのか、注目が集まる。

タモリからSMAPへの直筆メッセージ公開のウラ事情――田辺エージェンシーの魂胆とは?

 

 2016年12月31日、SMAPが解散したことを受け、翌1月1日付の「スポーツニッポン」一面では、タモリがSMAPに宛てた“メッセージ”が公開された。SMAPと長年交流を続けてきたタモリならではの温かなコメントに、SMAPファンから喜びの声が飛び交ったものの、一方で「なぜタモリは『スポニチ』にあのメッセージを寄稿したのか、疑問視するマスコミ関係者は少なくなかった」(テレビ局関係者)という。

 タモリが書いた手紙は、「スマップは立派だよ。小さい時からずっとずっとメンバーみんなで力を合わせて、これだけ長い間、一生懸命走ってきたんだ」というねぎらいから始まり、「人生に勝敗なんてないし、どっちがいいとか悪いとか、そんな判定みたいなことなんてどうでもいいんだ。大切なこと、それは引きずらないことだ」「先はまだまだ長い。どこでどうなるかは、わからない」と、終始SMAPの面々に優しく語りかけるような内容になっていた。

 では、なぜ「スポニチ」が、この直筆メッセージの寄稿先となったのか。その背景には、タモリが所属する大手芸能事務所・田辺エージェンシーと「スポニチ」の“蜜月関係”があるという。

「田辺側は、情報を一社だけに流す際、必ず『スポニチ』を指定するんです。また田辺は昨年、同社所属のフリーアナウンサー・夏目三久の“妊娠騒動”で、『スポニチ』に借りを作っていました。昨年8月24日付の『日刊スポーツ』が、夏目と有吉弘行の結婚、そして夏目の妊娠を報じた際、『スポニチ』はその翌日、双方の所属事務所が『事実無根』と表明したことを報道。さらに、9月1日付の同紙では、夏目の独白インタビューを掲載し、本人に報道を完全否定する場を与えました。こうした同紙の働きが功を奏し、今回田辺側は恩返しといわんばかりに、タモリの直筆メッセージを独占公開させたというわけです」(同)

 結局のところ、芸能事務所とスポーツ紙のお付き合いによって企画された直筆メッセージだったようだが、その内容は、タモリの心からの励ましであったに違いない。

タモリからSMAPへの直筆メッセージ公開のウラ事情――田辺エージェンシーの魂胆とは?

 

 2016年12月31日、SMAPが解散したことを受け、翌1月1日付の「スポーツニッポン」一面では、タモリがSMAPに宛てた“メッセージ”が公開された。SMAPと長年交流を続けてきたタモリならではの温かなコメントに、SMAPファンから喜びの声が飛び交ったものの、一方で「なぜタモリは『スポニチ』にあのメッセージを寄稿したのか、疑問視するマスコミ関係者は少なくなかった」(テレビ局関係者)という。

 タモリが書いた手紙は、「スマップは立派だよ。小さい時からずっとずっとメンバーみんなで力を合わせて、これだけ長い間、一生懸命走ってきたんだ」というねぎらいから始まり、「人生に勝敗なんてないし、どっちがいいとか悪いとか、そんな判定みたいなことなんてどうでもいいんだ。大切なこと、それは引きずらないことだ」「先はまだまだ長い。どこでどうなるかは、わからない」と、終始SMAPの面々に優しく語りかけるような内容になっていた。

 では、なぜ「スポニチ」が、この直筆メッセージの寄稿先となったのか。その背景には、タモリが所属する大手芸能事務所・田辺エージェンシーと「スポニチ」の“蜜月関係”があるという。

「田辺側は、情報を一社だけに流す際、必ず『スポニチ』を指定するんです。また田辺は昨年、同社所属のフリーアナウンサー・夏目三久の“妊娠騒動”で、『スポニチ』に借りを作っていました。昨年8月24日付の『日刊スポーツ』が、夏目と有吉弘行の結婚、そして夏目の妊娠を報じた際、『スポニチ』はその翌日、双方の所属事務所が『事実無根』と表明したことを報道。さらに、9月1日付の同紙では、夏目の独白インタビューを掲載し、本人に報道を完全否定する場を与えました。こうした同紙の働きが功を奏し、今回田辺側は恩返しといわんばかりに、タモリの直筆メッセージを独占公開させたというわけです」(同)

 結局のところ、芸能事務所とスポーツ紙のお付き合いによって企画された直筆メッセージだったようだが、その内容は、タモリの心からの励ましであったに違いない。

ジャニーズ『カウコン』、「メリーのモノマネ」「センキューSMAP」発言で賛否両論

 2016年12月31日、毎年恒例の『ジャニーズカウントダウンコンサート 2016→2017』(以下、カウコン)が東京ドームで開催された。会場では、出演者がこの日解散したSMAPに言及する場面もあり、ジャニーズファンの間で賛否両論の意見が入り乱れている。

 少年隊・東山紀之や元男闘呼組・岡本健一、元光GENJI・佐藤アツヒロといったベテラン勢から、ジャニーズJr.まで総勢◎名が登場した今回の『カウコン』。例年同様にフジテレビ系で生中継が行われ、『カウコン』ならではの貴重なコラボレーションで会場のファンと視聴者を楽しませた。

 年が明けて17年に突入した後に行われた「ジャニーズシャッフルメドレー」では、グループの垣根を越えたシャッフルユニットによりジャニーズの人気曲が披露され、SMAPのシングル「オリジナルスマイル」も歌唱された。Sexy Zone・佐藤勝利が曲紹介すると、会場からは一際大きな歓声が沸き起こった。

「テレビ放送が終了した後には、岡本が『放送してないんだよね?』と確認した上で、『センキューSMAP!』とコメント。このシーンは情報番組『PON!』(日本テレビ系、1月4日放送)などでオンエアーされ、岡本の後、V6・井ノ原快彦も『センキューSMAP!』と続き、タッキー&翼・今井翼は『ありがとうSMAP!』と感謝を述べました。最後に、TOKIO・長瀬智也が『最後にSMAPに拍手を送ろう!』と呼びかけると、会場の5万5,000人から拍手が起こったんです」(ジャニーズに詳しい記者)

 一方、これら発言を知ったSMAPファンは「みんなニコニコしながら『サンキューSMAP!』って……おふざけにしかみえない」「中継が終了したことを確認してから『サンキューSMAP!』って、悪意しか感じない」などと批判的な思いを抱いているようだ。

 また、放送されていないところでTOKIO・松岡昌宏が、メリー喜多川副社長の声をマネする“内輪ネタ”もあったといい、この件に関してもSMAPファンの怒りを買っているという。

 メリー副社長といえば「週刊文春」(文藝春秋)でSMAPと元チーフマネジャー・飯島三智氏に毒を吐き、解散騒動の火種を作った人物とも言われている。そのため、一部のSMAPファンがTwitter上で不快感を示すと、TOKIOファンが「松岡さんがすみません。メリーさんのモノマネは昔からの持ちネタで、ライブでよくやってます。でも、このタイミングでやるのは考えなしでしたね……」などと、フォローする事態に。松岡が元SMAPメンバーで現在はオートレーサーの森且行と連絡を取り合っている点や、かつてコンサートで飯島氏のエピソードを話していたことを引き合いに出すなど、あくまで松岡に“悪気はなかった”と主張している。

 さらに、『カウコン』に関しては、SMAPと密接な関係にあったKis‐My‐Ft2の“扱いの悪さ”も問題視されているという。例年、『カウコン』の放送が始まる前に一部出演者が登場して会場でパフォーマンスを披露しているが、今回はKis‐My‐Ft2の出番がなく、7人の姿を見れたのは本番のみだったとか。オンエアーでは、持ち歌を含めた3曲を披露したものの、ファンにとっては物足りなかったようだ。

「本番前にはジャニーズWEST、A.B.C‐Zがそれぞれ3曲歌い、中山優馬が2曲、Sexy Zoneは4曲を披露。そのほか、屋良朝幸を中心にかつて活動していたJr.内ユニット・舞闘冠の曲を歌ったそうですが、ここにユニットメンバーのKis-My-Ft2・千賀健永が登場しなかったことで、ファンが落胆。A.B.C-Z・塚田僚一が乱入したにもかかわらず、正統なメンバーの千賀がいないのは意図的ではないかといわれています。キスマイファンからは、『WEST、A.B.C-Z、セクゾが3曲ずつくらい歌ったから期待したのに』『嫌がらせとすら思えるくらいひどかった』『今年はキスマイの扱いが悪くて、しんどいなと思った』という嘆きの声が上がっています。飯島氏がマネジメントを手がけていたため、今後の活動が不安になったのでしょう」(同)

 とはいえSMAPメンバーは解散後もジャニーズ事務所に残留しており、今後の共演事情にも注目が集まっている。ジャニーズファンをはじめタレント陣も5人を温かい目で見守ってほしいものだ。

ジャニーズ『カウコン』、「メリーのモノマネ」「センキューSMAP」発言で賛否両論

 2016年12月31日、毎年恒例の『ジャニーズカウントダウンコンサート 2016→2017』(以下、カウコン)が東京ドームで開催された。会場では、出演者がこの日解散したSMAPに言及する場面もあり、ジャニーズファンの間で賛否両論の意見が入り乱れている。

 少年隊・東山紀之や元男闘呼組・岡本健一、元光GENJI・佐藤アツヒロといったベテラン勢から、ジャニーズJr.まで総勢◎名が登場した今回の『カウコン』。例年同様にフジテレビ系で生中継が行われ、『カウコン』ならではの貴重なコラボレーションで会場のファンと視聴者を楽しませた。

 年が明けて17年に突入した後に行われた「ジャニーズシャッフルメドレー」では、グループの垣根を越えたシャッフルユニットによりジャニーズの人気曲が披露され、SMAPのシングル「オリジナルスマイル」も歌唱された。Sexy Zone・佐藤勝利が曲紹介すると、会場からは一際大きな歓声が沸き起こった。

「テレビ放送が終了した後には、岡本が『放送してないんだよね?』と確認した上で、『センキューSMAP!』とコメント。このシーンは情報番組『PON!』(日本テレビ系、1月4日放送)などでオンエアーされ、岡本の後、V6・井ノ原快彦も『センキューSMAP!』と続き、タッキー&翼・今井翼は『ありがとうSMAP!』と感謝を述べました。最後に、TOKIO・長瀬智也が『最後にSMAPに拍手を送ろう!』と呼びかけると、会場の5万5,000人から拍手が起こったんです」(ジャニーズに詳しい記者)

 一方、これら発言を知ったSMAPファンは「みんなニコニコしながら『サンキューSMAP!』って……おふざけにしかみえない」「中継が終了したことを確認してから『サンキューSMAP!』って、悪意しか感じない」などと批判的な思いを抱いているようだ。

 また、放送されていないところでTOKIO・松岡昌宏が、メリー喜多川副社長の声をマネする“内輪ネタ”もあったといい、この件に関してもSMAPファンの怒りを買っているという。

 メリー副社長といえば「週刊文春」(文藝春秋)でSMAPと元チーフマネジャー・飯島三智氏に毒を吐き、解散騒動の火種を作った人物とも言われている。そのため、一部のSMAPファンがTwitter上で不快感を示すと、TOKIOファンが「松岡さんがすみません。メリーさんのモノマネは昔からの持ちネタで、ライブでよくやってます。でも、このタイミングでやるのは考えなしでしたね……」などと、フォローする事態に。松岡が元SMAPメンバーで現在はオートレーサーの森且行と連絡を取り合っている点や、かつてコンサートで飯島氏のエピソードを話していたことを引き合いに出すなど、あくまで松岡に“悪気はなかった”と主張している。

 さらに、『カウコン』に関しては、SMAPと密接な関係にあったKis‐My‐Ft2の“扱いの悪さ”も問題視されているという。例年、『カウコン』の放送が始まる前に一部出演者が登場して会場でパフォーマンスを披露しているが、今回はKis‐My‐Ft2の出番がなく、7人の姿を見れたのは本番のみだったとか。オンエアーでは、持ち歌を含めた3曲を披露したものの、ファンにとっては物足りなかったようだ。

「本番前にはジャニーズWEST、A.B.C‐Zがそれぞれ3曲歌い、中山優馬が2曲、Sexy Zoneは4曲を披露。そのほか、屋良朝幸を中心にかつて活動していたJr.内ユニット・舞闘冠の曲を歌ったそうですが、ここにユニットメンバーのKis-My-Ft2・千賀健永が登場しなかったことで、ファンが落胆。A.B.C-Z・塚田僚一が乱入したにもかかわらず、正統なメンバーの千賀がいないのは意図的ではないかといわれています。キスマイファンからは、『WEST、A.B.C-Z、セクゾが3曲ずつくらい歌ったから期待したのに』『嫌がらせとすら思えるくらいひどかった』『今年はキスマイの扱いが悪くて、しんどいなと思った』という嘆きの声が上がっています。飯島氏がマネジメントを手がけていたため、今後の活動が不安になったのでしょう」(同)

 とはいえSMAPメンバーは解散後もジャニーズ事務所に残留しており、今後の共演事情にも注目が集まっている。ジャニーズファンをはじめタレント陣も5人を温かい目で見守ってほしいものだ。

「タモリに不義理を働いた」元SMAP・中居ら、『紅白』裏での“打ち上げ”に業界内から苦言

 昨年12月31日、グループ活動に終止符を打ったSMAP。『NHK紅白歌合戦』出場の辞退を表明し、当日も姿を現さなかったが、その点について、一部業界関係者の間で「タモリが気の毒だ」といった苦言が出ているという。

「SMAPが2016年をもって解散することが発表されて以降、日本中の注目は、ラストステージとして『紅白』に出場するか否かという点に集まっていました。当然、NHKはラブコールを送り続け、SMAPを引っ張り出すために、彼らと親交の深いタモリにも出演をオファー。当初、タモリは拒否していましたが、最終的にはゲストという形で出演を引き受けました」(テレビ局関係者)

 タモリは12月19日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に、最後の「ビストロSMAP」ゲストとして出演したほど、メンバーとの関係は深いという。

「タモリは、自分がSMAPを担ぎ出すための“コマ”だとわかっていながら、あえてNHKのオファーを受けたんです。しかし結局、SMAPは『紅白』を蹴った。そればかりか、今年1月5日発売の『週刊新潮』(新潮社)により、『紅白』当日、木村拓哉を除く元SMAPの4人と、森且行が、六本木の焼肉店で打ち上げを開催していたことが判明しました」(スポーツ紙記者)

 この中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の行動に、眉をしかめる業界関係者は少なくないようだ。

「タモリが『紅白』に出演する裏で、元SMAPメンバーは打ち上げとは……木村以外の4人は、SMAP出場の架け橋を担おうとしたタモリに対して、不義理を働いたも同然なのではないでしょうか。1月1日付の『スポーツニッポン』に、SMAP宛ての直筆メッセージまで寄せていたのに、タモリが気の毒ですよ。業界内で、中居らの心象が悪くなった感は否めません」(前出・関係者)

 しかしタモリは、直筆メッセージの中で「大切なこと、それは引きずらないことだ」「先はまだまだ長い。どこでどうなるかは、わからない」などと前向きな思いを伝えているだけに、元SMAPメンバーの気持ちを誰よりも理解しているのかもしれない。今後も、タモリと元SMAPの面々は、どのような関係を築いていくのだろうか。