ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――SKE48が「全額返金保証公演」を行うと聞いたのですが。
城下 5月28日に初日を迎えたSKE48のチームSオリジナル新公演『愛を君に、愛を僕に』ですね。「自信と覚悟、本気度を示す」として、6月11日公演分は「…
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――SKE48が「全額返金保証公演」を行うと聞いたのですが。
城下 5月28日に初日を迎えたSKE48のチームSオリジナル新公演『愛を君に、愛を僕に』ですね。「自信と覚悟、本気度を示す」として、6月11日公演分は「…
SKE48の現役メンバーとしてアイドル活動をしながら、東京女子プロレス所属の女性プロレスラーとしても脚光を浴びている荒井優希。
2021年5月にプロレスデビューを果たすと、7月には参戦5試合目にして初勝を飾り、同年度の各種新人賞を獲得するなど、女子プロレスラーのニューカマーとして大きな期待を集めている。アイドルとプロレスの両…
大麻取締法違反の罪で逮捕・起訴された元KAT-TUNのメンバー田口淳之介被告が保釈され、勾留されていた東京湾岸署の前で謝罪の言葉を述べた後、地面に頭を付け、20秒近く土下座したことが話題になっている。
保釈後の10日には、個人事務所の代表取締役として、公式サイトに謝罪文を掲載し、ライブツアーの中止を発表。改めて事件について謝罪し、「しばらくの間、私自身の芸能活動を休止させて頂きます」とした。
「ツアーは7月5日の埼玉公演を皮切りに、単独ライブツアーとして全国15都道府県19公演を予定。動員約1万人を見込んでいただけに、それなりの賠償金を支払うことになりそう。今回の事件を受け、ともに逮捕された交際相手で元女優の小嶺麗奈被告とも絶縁するとみられている」(週刊誌記者)
ジャニーズ時代から音楽活動以外に俳優業もこなしていた田口被告だが、予定されていた主演映画がお蔵入り危機に陥っていることを、「週刊女性」(主婦と生活社/6月25日号)が報じている。 同誌によると、田口被告の相手役となるヒロインはSKE48の須田亜香里。本来であれば、5月下旬に顔合わせをして、6月には撮影に入る予定が、顔合わせの数日前に田口被告が逮捕されてしまったという。
田口被告の逮捕によって現場は大混乱。予算集めも済み、制作に入ろうとしていた矢先の出来事とあって、今は、代役を誰にするのかを含めて、構想から練り直しているというのだ。
「須田といえば、昨年AKBの総選挙で2位に入ったが、1位のSKE・松井珠理奈が体調不良で3カ月ほど休養。その間、松井の分まで稼働が増え、自分が思ったようには仕事ができなかった。昨年に続いてまたまたとばっちりを受けてしまった」(芸能記者)
この件について、須田がどうコメントするかが注目される。
大麻取締法違反の罪で逮捕・起訴された元KAT-TUNのメンバー田口淳之介被告が保釈され、勾留されていた東京湾岸署の前で謝罪の言葉を述べた後、地面に頭を付け、20秒近く土下座したことが話題になっている。
保釈後の10日には、個人事務所の代表取締役として、公式サイトに謝罪文を掲載し、ライブツアーの中止を発表。改めて事件について謝罪し、「しばらくの間、私自身の芸能活動を休止させて頂きます」とした。
「ツアーは7月5日の埼玉公演を皮切りに、単独ライブツアーとして全国15都道府県19公演を予定。動員約1万人を見込んでいただけに、それなりの賠償金を支払うことになりそう。今回の事件を受け、ともに逮捕された交際相手で元女優の小嶺麗奈被告とも絶縁するとみられている」(週刊誌記者)
ジャニーズ時代から音楽活動以外に俳優業もこなしていた田口被告だが、予定されていた主演映画がお蔵入り危機に陥っていることを、「週刊女性」(主婦と生活社/6月25日号)が報じている。 同誌によると、田口被告の相手役となるヒロインはSKE48の須田亜香里。本来であれば、5月下旬に顔合わせをして、6月には撮影に入る予定が、顔合わせの数日前に田口被告が逮捕されてしまったという。
田口被告の逮捕によって現場は大混乱。予算集めも済み、制作に入ろうとしていた矢先の出来事とあって、今は、代役を誰にするのかを含めて、構想から練り直しているというのだ。
「須田といえば、昨年AKBの総選挙で2位に入ったが、1位のSKE・松井珠理奈が体調不良で3カ月ほど休養。その間、松井の分まで稼働が増え、自分が思ったようには仕事ができなかった。昨年に続いてまたまたとばっちりを受けてしまった」(芸能記者)
この件について、須田がどうコメントするかが注目される。
「遠藤憲一が俳優を引退して温泉の仲居になるという」
そんなナレーションで始まる、若干ドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。第7話となる今回は、変わらぬ魅力あふれる酒井若菜扮する女将と健さんがいい仲に。振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
今回の舞台は南熱海とも呼ばれる静岡・網代温泉。
派遣先となる竹林庵みずのの女将・澤井和佳奈(酒井若菜)に自己紹介するなり「面白い人ですね。私、面白い人好きです」と言われ、毎度のごとく健さんの恋心がメラメラと燃え上がる。
仕事の後、さっそく温泉に浸かりながら女将の入浴シーンを実写でリアルに妄想してしまう一昔前の少年漫画の主人公のような健さん。「また、悪い癖が出た」と言ってるくらいだから、相当自覚があるようだ。
ゲストのマドンナ相手に恋多き健さんだが、今回は第1話のともさかりえ以来のガチ恋具合。
そもそも健さんが特に面白いことを言ったわけではないのだが、このドラマの番頭なり支配人は健さんが自己紹介の際に「極上のおもてなしを提供します!」と意気込みを語ると、必ずと言っていいほど笑い出す。極上という言葉が大袈裟なのか、言葉のチョイスが馬鹿に見えるのか、ほぼ100パーセント変な笑われ方をする。
それは、ほぼ愛想笑いだったり変な空気を誤魔化すための作り笑いなのだが、しかしながら今回は「健さんと呼んでください」という、やはり恒例の自己紹介の言葉も相まってか、完全に女将のツボにハマった様子。
浮かれて思わず三波春夫の「熱海音頭」を口ずさみながら掃き掃除を始める、わかりやすい健さん。挙げ句の果てに掻き集めた落ち葉で巨大なハートマークを作ってしまうほどの器用なのぼせっぷり。
酒井若菜は体調の問題もあり、近年はブレイク時ほどは露出がないものの、変わらぬ柔らかい存在感を発揮。もっと活躍しててもいいはずの実力派だ。
そんな春満開の健さんの働く竹林庵みずのに、テレビの取材が来るという。うまく行けば宣伝になると盛り上がる一堂だが、やってきた有名料理評論家・倉本淳之介(嶋田久作)は、どうにも態度が悪い。
ロケ前日の夕食時に、酒を注いだ女将に返杯として酒を勧めるも、断られるとあからさまに不機嫌になり、代わりに飲もうと身代わりを買って出た健さんを拒絶する。
倉本は辛口コメントでお馴染みの評論家らしいのだが、最近ロケしたらしき動画を見ると
「熱狂のサンバカーニバル! 星3つです!」
と彦摩呂と堺正章を足したなような太鼓持ちぶりで、辛口とはだいぶ様子が違う。
しかし、その太鼓持ちぶりが「あること」の見返りによるものだとすぐにわかる。
夕食後、明日のロケの打ち合わせがあると、倉本の泊まっている部屋に呼び出される女将。
部屋に入るなり扉を閉め、隣に座らされる。
わかりやすい「美女と野獣」。「ボインとアゴ」。「木更津キャッツアイと帝都大戦」。
「僕のことは知ってるよね?」
「僕の評価次第で繁盛店も閑古鳥が鳴くようになる」
「この宿を潰したくないでしょ?」
「みんなそうしてるよ?」
「近頃物入りでね」
すっごくエロそうな空気で、遠回しのような、直球のような言い回しをぶつけてくるから、女将の身体狙いかと思ったら、金の要求だった。
浴衣で椅子にもたれかかり、物欲しげな目でねっとりと迫ってくるから、てっきり性交渉狙いだと思ったのだが、自然に「金かい!」と叫んでしまった。
とにかく賄賂を要求され、健さんに心配される女将。
しかし先代に先立たれ、誰より「この宿に恋してる」女将は、封筒に札束を入れ倉本の元に向かう。
数十万は入ってそうな厚さ。
見兼ねた健さんは女将を守るため、今回も何でも出てくるあの四次元トランクを開ける。
今回、健さんが扮したのは料理人。割烹着の中にワイシャツを着てネクタイを締める、あの神田川俊郎スタイル。
「私が厨房に立ちます」
包丁を斜め上に掲げたままの見栄えがいいポーズで、倉本に啖呵を切る健さん。
こういう時の包丁は出刃包丁とか柳葉包丁とか、先が尖ったものがしっくりくるイメージだが、今回健さんが掲げていたのは、四角い菜切り包丁。その意外さに笑ってしまったが、その理由は後に明らかになる。
収録が始まり、満面の笑顔で進行するも、カメラが止まると同時に笑顔も止めて「正直に批評するからな?」と敵意をむき出しにする倉本。
そういう態度を隠さないということはスタッフも全てわかっているのかもしれない。
「味がはっきりしませんね」
「こんなもんですかね」
「味付けが単調」
どんな料理が出てきても、これ見よがしにきついコメントをする倉本。
しかし、ラストの「特製伊勢海老の具足煮」に入っていた桂剥きされた大根を食べるなり、思わず「……うまい!」と漏らしてしまう。
前日、倉本が刺身のツマの大根を残しているのを見て、あえてその苦手な大根を美味しく食わせるという勝負に出た健さんと、その攻めの姿勢に驚いた倉本。
「嫌いな食べ物も食材の組み合わせや調理次第で美味しく食べられるということです」
「……参りました!」
もはや完全に料理対決漫画のようになった今回。割烹着を着ただけでなく、しっかりと桂剥きも出来る健さんがさすが、というか、ますます得体が知れない。
しかし、カメラが止まっている時、「正直に批評するからな?」と、脅してるような言い方で、実は公正な審査を宣言していた倉本も、実はいい奴なのかもしれない。素直に負けを認めたし。
物語のラスト、「このままずっとうちに居てくれませんか?」と白昼堂々、真正面から健さんを抱きしめる女将。
夢でも妄想でもなく、現実のシーンでだ。
ともさかりえの時みたいに、別れた夫が戻ってくる的なオチかと思ったが、まさかの両想い。
誰より健さんがこの展開に一番驚いた顔をしていた。
「この宿には健さんが必要です。それに私にも……」
完全なる恋の告白。
待ってましたとばかりに強く抱きしめ返しつつ、健さんが言う。
「こんな出会い待ってました!」
誰に言ってるのかわからないほど客観性に富んだ、独り言のような想いの吐露。
このまま野外でおっぱじめるのか? というほどの勢いだったが、そこに仲居(栗林里莉)が健さん宛てのファクスを持って駆け込んでくる。
「早く次の温泉に行け エンズタワー社長」
エンズタワーとは遠藤憲一の個人事務所で、社長は彼の奥さんが務めていると第2話でディレクターが話していた。
「社長に言われたらどうしようもない。すんません。」
憑き物が取れたように、あっさりその場を後にする健さん、というか遠藤。
あれだけ男女として盛り上がったのに、いきなり放ったらかしにされる奇妙な唐突さを「えー……」という一言で表現しきった酒井はさすが。もっとコメディエンヌ的な芝居も見たかった。
それぞれに配役の生きた良い回だったが、気になるのは、テレビクルーが誰一人として「遠藤憲一」に気づかなかったこと。
それどころか、今回は料理人として番組に出演すらしてるので、放送されたらさすがに「あれ? なんで遠藤憲一が板前に?」と話題になってしまうのでは? と心配になるが、そうはならない。それだけ遠藤のバイプレイヤーとしての演技力が凄まじいということなのだろう。
最後になるが、板前を演じた夙川アトムも、実に自然な脇役ぶりで、素晴らしいバイプレイヤーズのネクストジェネレーションぶりを見せてくれた。
次回は伊香保温泉。
ここでも健さんは懲りずに一目惚れをする模様。社長(奥さん)に見つからなければいいという考えなのか。バレないようにがんばれ、健さん!
(文=柿田太郎)
遠藤憲一が役者を引退する決意で派遣の仲居になり、各地で出会った人々のために一肌脱ぐ。そんなパラレルワールドを見せてくれるドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。
第6話となる今回は、あの懐かしの昼ドラ『温泉へ行こう』(TBS系)の加藤貴子が登場。振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
今回、遠藤憲一こと「健さん」が訪れたのは箱根。彼は派遣仲居の際は「中井田健一」と名乗っている。
「強羅温泉 天翠茶寮」に派遣され、働き出すのだが、今までの「しなびた温泉宿」とは違い、まだできて間もないここは観光に特化したホテルといった感じの宿で、そのためか健さんの働く姿はいつもの半纏姿ではなくスーツ。新鮮だ。
そんな小洒落た宿で出会った今回のマドンナは、かなりモンスタークレーマーなお客様・加納多香子(加藤貴子)。
お風呂のお湯が42度と適温なのに「私には熱いの」と、すごい剣幕で従業員を罵倒し、水で薄めずに温度を下げろと困らせる。
支配人や従業員が困り果てたところに颯爽と現れ、見事「湯もみ」を披露し温度を予告通り2度下げる健さん。
第1話の草津でも見せていた湯もみだが、ここは露天の内湯がある客室で、しかもクレームで呼ばれて来てるのに、草津の誰もいない浴場のように響き渡る大声で「箱根の山は~」と歌いあげる健さん。迷惑だ。
しかし、この健さんの対応が気に入ったのか、「あなた、名前は?」「覚えておくわ」と、まんざらでもない笑顔を見せ、その場でバスローブを脱ぎ捨て入浴し始めるさらに豪胆な加納。
只者ではない雰囲気の加納だが、実は女優の朝比奈葉子で、他の人間は誰も気づいてない、というかそもそも知らないようだ。
しかし、彼女のドラマの大ファンだったという健さんだけは気づいて大喜び。持参したDVDのチラシ(?)のような印刷物にサインを求める。
普段、クレームばかり言ってるらしき加納もうれしそう。
加藤貴子といえば、なんと言っても代表作は20年前主演した昼ドラ『温泉へ行こう』。温泉宿で奮闘する若女将を演じ、シリーズもパート5まで作られたり、番外編もドラマ化されたりと人気を博した。
今回「温泉ドラマの大先輩」としてキャスティングされてるのは明らかで、スタッフの遊び心が見える。
そういえば最初、風呂が熱いとケチをつけた時も、水で埋めようとする従業員に対し、「そんなことしたら、せっかくの温泉が台無しになるじゃない?」と、「温泉愛」的なものをチラつかせていた。
もしかしたら純粋なクレームだったのかもしれないが、『温泉へ行こう』の下地があるから、それっぽく聞こえた。
かつてドラマに出ていたという設定もリアルな加藤貴子を思い起こさせるし、朝比奈葉子という名前も『温泉へ行こう』の時の役名・椎名薫に似ていなくもない。無理矢理勘ぐっている部分は間違いなくあるが、どうしてもそう関連づけたくなる。
その加納の出ていたドラマが『俺たちのタスキ』という駅伝ものなのは、間違いなく今回が箱根だからで、これを温泉ものにしてしまうと、物語的にややこしくなるので、箱根を使った遊びとして駅伝ものにしたのではないだろうか。
結婚、出産を経て、少し仕事をセーブしている印象の加藤だが、あの鼻にかかるようなハツラツとした声は健在で、懐かしさを覚えた視聴者も多いだろう。
実は、妻子持ちの男と別れるため、最後の夜を思い出の部屋で過ごそうと来ていた加納だが、どうやらすっぽかされたようで、いまいち元気がない。
さらに女優を辞めかけているらしき加納を励ますため、健さんはマラソンランナーのユニフォームに身を包む。
もし自分が芦ノ湖まで走れたら、これからも女優を続けてほしいと無理矢理約束をとりつける健さん。
もちろん、ユニフォームはなんでも出てくる例の四次元トランクから引っ張り出したもの。
今までで一番「普通の」衣装かもしれないが、それでもユニフォームを前もって持参してるのはやはりおかしい。
フラフラになりながら何とかゴールし、思いのこもった「タスキ」を加納に渡す健さん。
健さんを抱きしめながら「泣いてないわよ、女優の涙は信じちゃダメなのよ」と笑う加納は、吹っ切れたようにいい顔をしていた。
見事な走りを見せてくれた健さんだが、走っている最中、前日にたまたま見てしまった仲居の絵里香(七海なな)の尻を思い出しながら走っていた。
なぜあそこで思い出す必要があったのかはわからないが、わざわざ回想シーンを入れてまで、思い出していた。
加納が知ったら、きっと不快な顔をするし、なんならその勢いでそのまま女優を引退していただろうが、とりあえず危機一髪だ。
これは、掃除をしに来た健さんが間違って絵里香が入浴中の風呂に入ってしまったことから起きた「事故」ではあるのだが、悲鳴をあげる絵里香に対し、「見てません、何もー!」と釈明しつつ、その直後に「いいケツしてんなあ」とハッキリつぶやいていたので、決して反省はしていないものと思われる。
あまりに「いいケツ」の台詞を自然に言うもんだから(アドリブ?)、カメラだかスタッフだかの笑う息が漏れていたような気もするのだが、それくらい「見てんじゃねーか!」と自然にツッコミたくなる、いいシーンだった。
ちなみに絵里香を演じた七海はAV出身で『ふたりエッチ』のヒロインなども演じている女優。
以前、ピントをボカしつつの尻出し入浴シーンの際に「久しぶりに地上波で生尻を見た」と書いたが(第3話)、今回はフォーカスがぴたりとあった中での生尻。
しかも、尻を拝みやすいようにわざわざ意味なく風呂桶から立たせて「ヤッホー」とか叫ばせるセクハラ演出。
そのかいあって、シリーズ最大の衝撃シーンとなった。ありがとうございました。
次回は、南熱海にて、酒井若菜と嶋田久作がゲスト。どんな化学反応を見せるのか楽しみだ。
(文=柿田太郎)
遠藤憲一が役者を引退する決意で温泉宿の仲居になり、そこで出会った人々のために一肌脱ぐ。そんなパラレルワールドを見せてくれるドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。まさに、この記事の執筆中に、第5話のマドンナである佐々木すみ江さんの訃報が届いた。
亡くなったから言うわけではなく、凛とした芯の通った演技でドラマ全体を引っ張っていただけにとても驚いた。佐々木すみ江の活躍を中心に、第5話を振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
今回も遠藤のリアルな人となりを同級生や事務所スタッフから聞き出すインタビューから番組はスタート。
今回は遠藤は一人では銀行からお金を下ろせないことが暴露される。
そうなってくると、バスの予約なども一人ではできなそうな気がするので、どうやって毎回各地の温泉に移動しているのか考えてしまう。
そんな遠藤がやってきたのは、群馬と新潟の県境にある法師温泉。温泉界ではレジェンドと言ってもいいほどの温泉だ。
ちなみに番組内でも軽く触れていたが、かの田中角栄は法師温泉のすぐ横の三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばし、その土砂で日本海を埋め立て佐渡島まで歩いて行けるようにすると新人時代の選挙演説で語っていた。実現していたら法師温泉のお湯も途絶えていたかもしれないので、実行されなくて何より。
この温泉で出会った宿泊客が佐々木すみ江演じる笠木澄恵。
戦争に行ったまま戻らない、かつての許嫁との想い出を振り返りに、一人で来ているという。
健さん(遠藤は派遣仲居のときは中井田健一と名乗っている)がその許嫁に似ているらしく、健さんに出会った瞬間の驚き→喜び→恥じらいと変わる佐々木演じる笠木の表情の変化が素晴らしい。しばらく無言なのに、画がじつに持つ。ここから一気に笠木の存在感に引き込まれる。
その許嫁と、かつて笠木が泊まった宿が今回の舞台である法師温泉・長寿館で、その滞在の直後、召集令状が届き、そのまま彼は戻ってこなかったという。
今は結婚し、孫までいて幸せだと語る笠木だが、祝言すら挙げられぬまま引きちぎられるような形で想い出もろとも戦争に奪われてしまった、かつての許嫁の存在は今でも大きいようだ。
笠木が死を目前に控えたステージ4の末期の膵臓がんであることを知った健さんは、悩みながらも笠木の願い通り、もう一泊、笠木のケアをすることに。
そして今回も、あのなんでも出てくる四次元トランクを開く時が。
出てきたのは想い出の写真に写る許嫁と同じ軍服。
それを着て枕元に立つ健さんが笠木に語りかける。驚きながらも、それを許嫁の「加瀬清次(清さん)」として受け入れる笠木。
「久しぶり」
「お久しぶりです」
「よくまたここにきてくれたね」
「ずいぶん時間が経っちゃいましたけど……」
夢だと思っていたのかもしれないが、逢えぬはずの人に逢える喜びは、ひとしおだろう。
彼が照れ屋のため名物の混浴風呂に一緒に入れなかったのが心残りだという笠木を、風呂に誘う、健さん演じる清さん。
風呂に向かう途中で、笠木の姿はあの頃の若い姿(堀田真由)に変わっていた。
健さんの錯覚なのか、笠木本人のイメージなのか、はたまた科学を超えたファンタジーなのかわからないが、笠木の心が軽くなって行くのがわかる。
堀田は『わろてんか』(NHK総合)で葵わかなの妹役や、最近では『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で、フェイク動画を作った犯人だと疑われる水泳部員役など活躍する若手。実在はしているものの、姿は観念であるという難しい入浴シーンを、雰囲気たっぷりに演じた。
作中でも触れていたが、ここのお湯は風呂の底が砂利引きになっており、底から50年前の雨水が温泉となり滲み出ている。
当時の許嫁との「再会」には、ぴったりの場所だ。
作家の田中眞一のTwitterによると、佐々木はこの脚本をとても褒めてくれていたという。
実際に享年90歳で亡くなってしまった佐々木も、17歳で終戦を迎えていたはずで、許嫁でなくとも大切な人を亡くしたり、亡くした人の悲しみに触れたりしてきたはずだ。
佐々木が亡くなったのがどんな原因かは執筆してる今現在まだわからないし、なんなら知る必要も特にないが、何にせよ年齢的に人生の終幕を大なり小なり意識していたであろう中で今回の仕事に挑んでいたのは間違いないだろう。
1コマずつまで丁寧に演じて、役柄から彼女(笠木)の持つであろう「想い出」を振り絞っているのがわかる。
贅沢を言えば、ほんの一瞬でいいから、若き日を演じた堀田真由との混浴シーンのどこかで、今の佐々木と遠藤が笑顔で温泉に浸かってる画も差し込んでほしかった。
佐々木が亡くなった今だから余計にそう感じるのかもしれないが、「今の笠木」を笑顔で「清さん」とお風呂に入れてあげたかった。
こんなときに不謹慎なのかもしれないが、『スターウォーズ』のファーストシリーズのラストシーン(ジェダイの帰還)で改心したアナキン(ダースベーダー)が幽霊のように出てくるシーンがあるが、ずっと年老いたアナキンの姿だったのに、ジョージルーカスが途中で改訂してしまい、現行版では若き日のアナキンになってしまったことを思い出した。
若き日のアナキンもよいのだが、いろいろあった上でそれはそれとして、いろいろなことを経た年老いたアナキンの笑顔の方を求めるファンも多かったので、後藤監督がディレクターズ・カットを作るとしたら、是非一瞬でも今の笠木の、佐々木の笑顔での混浴もお願いしたかった。
こんなふざけた願いも、もはや絶対に叶わないのが、ただただ悲しい。
今回は佐々木が圧巻の存在感を見せてくれたため、その影に回ってしまった感があるが、飛鳥凛のサバサバした仲居(久美)もいい味わいで、死別や戦争をテーマとした中で息抜きのような演技を挟みこみ、全体を中和してくれた。
時間があれば、もっと健さんとの絡みも見たかった。
病院へと戻る笠木を見送る健さんに、「泣いてるの……?」と久美が尋ねるラストは、訪ねておきながらいなくなる久美の気遣いが感じられて、いいシーンだった。
今はエイベックスにいる飛鳥だが、元はスターダスト所属で、ももクロのデビューイベントの舞台も一緒に踏んでいる苦労人(メンバーではない)。きっぷの良さそうな役などハマりそうなのでもっと芝居を見てみたい。
佐々木が亡くなったことで、かつての代表作(TBS『ふぞろいの林檎たち』『花より男子』、NHK『ゲゲゲの女房』『篤姫』など)がいろいろ流れる中で、この『さすらい温泉』も佐々木のギリギリまで灯された役者人生の最後を飾るのに見劣りしないものだったと思う。
それはベテランながら深夜ドラマだろうと手を抜かない佐々木の姿勢も大きいし、ドラマを丁寧に作っている『さすらい温泉』制作側の姿勢も大きいだろう。
paraviでも見られるが、ぜひもう一度、地上波で再放送して、佐々木の最期の仕事を、まだ見ていない人にも見せてあげてほしい。
ご冥福をお祈りします。
(文=柿田太郎)
遠藤憲一が役者を引退する決意で温泉宿の仲居になり、そこで出会った人々のために一肌脱ぐ。そんなパラレルワールドを見せてくれるドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。まさに、この記事の執筆中に、第5話のマドンナである佐々木すみ江さんの訃報が届いた。
亡くなったから言うわけではなく、凛とした芯の通った演技でドラマ全体を引っ張っていただけにとても驚いた。佐々木すみ江の活躍を中心に、第5話を振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
今回も遠藤のリアルな人となりを同級生や事務所スタッフから聞き出すインタビューから番組はスタート。
今回は遠藤は一人では銀行からお金を下ろせないことが暴露される。
そうなってくると、バスの予約なども一人ではできなそうな気がするので、どうやって毎回各地の温泉に移動しているのか考えてしまう。
そんな遠藤がやってきたのは、群馬と新潟の県境にある法師温泉。温泉界ではレジェンドと言ってもいいほどの温泉だ。
ちなみに番組内でも軽く触れていたが、かの田中角栄は法師温泉のすぐ横の三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばし、その土砂で日本海を埋め立て佐渡島まで歩いて行けるようにすると新人時代の選挙演説で語っていた。実現していたら法師温泉のお湯も途絶えていたかもしれないので、実行されなくて何より。
この温泉で出会った宿泊客が佐々木すみ江演じる笠木澄恵。
戦争に行ったまま戻らない、かつての許嫁との想い出を振り返りに、一人で来ているという。
健さん(遠藤は派遣仲居のときは中井田健一と名乗っている)がその許嫁に似ているらしく、健さんに出会った瞬間の驚き→喜び→恥じらいと変わる佐々木演じる笠木の表情の変化が素晴らしい。しばらく無言なのに、画がじつに持つ。ここから一気に笠木の存在感に引き込まれる。
その許嫁と、かつて笠木が泊まった宿が今回の舞台である法師温泉・長寿館で、その滞在の直後、召集令状が届き、そのまま彼は戻ってこなかったという。
今は結婚し、孫までいて幸せだと語る笠木だが、祝言すら挙げられぬまま引きちぎられるような形で想い出もろとも戦争に奪われてしまった、かつての許嫁の存在は今でも大きいようだ。
笠木が死を目前に控えたステージ4の末期の膵臓がんであることを知った健さんは、悩みながらも笠木の願い通り、もう一泊、笠木のケアをすることに。
そして今回も、あのなんでも出てくる四次元トランクを開く時が。
出てきたのは想い出の写真に写る許嫁と同じ軍服。
それを着て枕元に立つ健さんが笠木に語りかける。驚きながらも、それを許嫁の「加瀬清次(清さん)」として受け入れる笠木。
「久しぶり」
「お久しぶりです」
「よくまたここにきてくれたね」
「ずいぶん時間が経っちゃいましたけど……」
夢だと思っていたのかもしれないが、逢えぬはずの人に逢える喜びは、ひとしおだろう。
彼が照れ屋のため名物の混浴風呂に一緒に入れなかったのが心残りだという笠木を、風呂に誘う、健さん演じる清さん。
風呂に向かう途中で、笠木の姿はあの頃の若い姿(堀田真由)に変わっていた。
健さんの錯覚なのか、笠木本人のイメージなのか、はたまた科学を超えたファンタジーなのかわからないが、笠木の心が軽くなって行くのがわかる。
堀田は『わろてんか』(NHK総合)で葵わかなの妹役や、最近では『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で、フェイク動画を作った犯人だと疑われる水泳部員役など活躍する若手。実在はしているものの、姿は観念であるという難しい入浴シーンを、雰囲気たっぷりに演じた。
作中でも触れていたが、ここのお湯は風呂の底が砂利引きになっており、底から50年前の雨水が温泉となり滲み出ている。
当時の許嫁との「再会」には、ぴったりの場所だ。
作家の田中眞一のTwitterによると、佐々木はこの脚本をとても褒めてくれていたという。
実際に享年90歳で亡くなってしまった佐々木も、17歳で終戦を迎えていたはずで、許嫁でなくとも大切な人を亡くしたり、亡くした人の悲しみに触れたりしてきたはずだ。
佐々木が亡くなったのがどんな原因かは執筆してる今現在まだわからないし、なんなら知る必要も特にないが、何にせよ年齢的に人生の終幕を大なり小なり意識していたであろう中で今回の仕事に挑んでいたのは間違いないだろう。
1コマずつまで丁寧に演じて、役柄から彼女(笠木)の持つであろう「想い出」を振り絞っているのがわかる。
贅沢を言えば、ほんの一瞬でいいから、若き日を演じた堀田真由との混浴シーンのどこかで、今の佐々木と遠藤が笑顔で温泉に浸かってる画も差し込んでほしかった。
佐々木が亡くなった今だから余計にそう感じるのかもしれないが、「今の笠木」を笑顔で「清さん」とお風呂に入れてあげたかった。
こんなときに不謹慎なのかもしれないが、『スターウォーズ』のファーストシリーズのラストシーン(ジェダイの帰還)で改心したアナキン(ダースベーダー)が幽霊のように出てくるシーンがあるが、ずっと年老いたアナキンの姿だったのに、ジョージルーカスが途中で改訂してしまい、現行版では若き日のアナキンになってしまったことを思い出した。
若き日のアナキンもよいのだが、いろいろあった上でそれはそれとして、いろいろなことを経た年老いたアナキンの笑顔の方を求めるファンも多かったので、後藤監督がディレクターズ・カットを作るとしたら、是非一瞬でも今の笠木の、佐々木の笑顔での混浴もお願いしたかった。
こんなふざけた願いも、もはや絶対に叶わないのが、ただただ悲しい。
今回は佐々木が圧巻の存在感を見せてくれたため、その影に回ってしまった感があるが、飛鳥凛のサバサバした仲居(久美)もいい味わいで、死別や戦争をテーマとした中で息抜きのような演技を挟みこみ、全体を中和してくれた。
時間があれば、もっと健さんとの絡みも見たかった。
病院へと戻る笠木を見送る健さんに、「泣いてるの……?」と久美が尋ねるラストは、訪ねておきながらいなくなる久美の気遣いが感じられて、いいシーンだった。
今はエイベックスにいる飛鳥だが、元はスターダスト所属で、ももクロのデビューイベントの舞台も一緒に踏んでいる苦労人(メンバーではない)。きっぷの良さそうな役などハマりそうなのでもっと芝居を見てみたい。
佐々木が亡くなったことで、かつての代表作(TBS『ふぞろいの林檎たち』『花より男子』、NHK『ゲゲゲの女房』『篤姫』など)がいろいろ流れる中で、この『さすらい温泉』も佐々木のギリギリまで灯された役者人生の最後を飾るのに見劣りしないものだったと思う。
それはベテランながら深夜ドラマだろうと手を抜かない佐々木の姿勢も大きいし、ドラマを丁寧に作っている『さすらい温泉』制作側の姿勢も大きいだろう。
paraviでも見られるが、ぜひもう一度、地上波で再放送して、佐々木の最期の仕事を、まだ見ていない人にも見せてあげてほしい。
ご冥福をお祈りします。
(文=柿田太郎)
遠藤憲一が役者を引退する決意で温泉宿の仲居になり、そこで出会った人々のために一肌脱ぐ。そんなパラレルワールドを見せてくれるドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。まさに、この記事の執筆中に、第5話のマドンナである佐々木すみ江さんの訃報が届いた。
亡くなったから言うわけではなく、凛とした芯の通った演技でドラマ全体を引っ張っていただけにとても驚いた。佐々木すみ江の活躍を中心に、第5話を振り返ります。
(前回までのレビューはこちらから)
今回も遠藤のリアルな人となりを同級生や事務所スタッフから聞き出すインタビューから番組はスタート。
今回は遠藤は一人では銀行からお金を下ろせないことが暴露される。
そうなってくると、バスの予約なども一人ではできなそうな気がするので、どうやって毎回各地の温泉に移動しているのか考えてしまう。
そんな遠藤がやってきたのは、群馬と新潟の県境にある法師温泉。温泉界ではレジェンドと言ってもいいほどの温泉だ。
ちなみに番組内でも軽く触れていたが、かの田中角栄は法師温泉のすぐ横の三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばし、その土砂で日本海を埋め立て佐渡島まで歩いて行けるようにすると新人時代の選挙演説で語っていた。実現していたら法師温泉のお湯も途絶えていたかもしれないので、実行されなくて何より。
この温泉で出会った宿泊客が佐々木すみ江演じる笠木澄恵。
戦争に行ったまま戻らない、かつての許嫁との想い出を振り返りに、一人で来ているという。
健さん(遠藤は派遣仲居のときは中井田健一と名乗っている)がその許嫁に似ているらしく、健さんに出会った瞬間の驚き→喜び→恥じらいと変わる佐々木演じる笠木の表情の変化が素晴らしい。しばらく無言なのに、画がじつに持つ。ここから一気に笠木の存在感に引き込まれる。
その許嫁と、かつて笠木が泊まった宿が今回の舞台である法師温泉・長寿館で、その滞在の直後、召集令状が届き、そのまま彼は戻ってこなかったという。
今は結婚し、孫までいて幸せだと語る笠木だが、祝言すら挙げられぬまま引きちぎられるような形で想い出もろとも戦争に奪われてしまった、かつての許嫁の存在は今でも大きいようだ。
笠木が死を目前に控えたステージ4の末期の膵臓がんであることを知った健さんは、悩みながらも笠木の願い通り、もう一泊、笠木のケアをすることに。
そして今回も、あのなんでも出てくる四次元トランクを開く時が。
出てきたのは想い出の写真に写る許嫁と同じ軍服。
それを着て枕元に立つ健さんが笠木に語りかける。驚きながらも、それを許嫁の「加瀬清次(清さん)」として受け入れる笠木。
「久しぶり」
「お久しぶりです」
「よくまたここにきてくれたね」
「ずいぶん時間が経っちゃいましたけど……」
夢だと思っていたのかもしれないが、逢えぬはずの人に逢える喜びは、ひとしおだろう。
彼が照れ屋のため名物の混浴風呂に一緒に入れなかったのが心残りだという笠木を、風呂に誘う、健さん演じる清さん。
風呂に向かう途中で、笠木の姿はあの頃の若い姿(堀田真由)に変わっていた。
健さんの錯覚なのか、笠木本人のイメージなのか、はたまた科学を超えたファンタジーなのかわからないが、笠木の心が軽くなって行くのがわかる。
堀田は『わろてんか』(NHK総合)で葵わかなの妹役や、最近では『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で、フェイク動画を作った犯人だと疑われる水泳部員役など活躍する若手。実在はしているものの、姿は観念であるという難しい入浴シーンを、雰囲気たっぷりに演じた。
作中でも触れていたが、ここのお湯は風呂の底が砂利引きになっており、底から50年前の雨水が温泉となり滲み出ている。
当時の許嫁との「再会」には、ぴったりの場所だ。
作家の田中眞一のTwitterによると、佐々木はこの脚本をとても褒めてくれていたという。
実際に享年90歳で亡くなってしまった佐々木も、17歳で終戦を迎えていたはずで、許嫁でなくとも大切な人を亡くしたり、亡くした人の悲しみに触れたりしてきたはずだ。
佐々木が亡くなったのがどんな原因かは執筆してる今現在まだわからないし、なんなら知る必要も特にないが、何にせよ年齢的に人生の終幕を大なり小なり意識していたであろう中で今回の仕事に挑んでいたのは間違いないだろう。
1コマずつまで丁寧に演じて、役柄から彼女(笠木)の持つであろう「想い出」を振り絞っているのがわかる。
贅沢を言えば、ほんの一瞬でいいから、若き日を演じた堀田真由との混浴シーンのどこかで、今の佐々木と遠藤が笑顔で温泉に浸かってる画も差し込んでほしかった。
佐々木が亡くなった今だから余計にそう感じるのかもしれないが、「今の笠木」を笑顔で「清さん」とお風呂に入れてあげたかった。
こんなときに不謹慎なのかもしれないが、『スターウォーズ』のファーストシリーズのラストシーン(ジェダイの帰還)で改心したアナキン(ダースベーダー)が幽霊のように出てくるシーンがあるが、ずっと年老いたアナキンの姿だったのに、ジョージルーカスが途中で改訂してしまい、現行版では若き日のアナキンになってしまったことを思い出した。
若き日のアナキンもよいのだが、いろいろあった上でそれはそれとして、いろいろなことを経た年老いたアナキンの笑顔の方を求めるファンも多かったので、後藤監督がディレクターズ・カットを作るとしたら、是非一瞬でも今の笠木の、佐々木の笑顔での混浴もお願いしたかった。
こんなふざけた願いも、もはや絶対に叶わないのが、ただただ悲しい。
今回は佐々木が圧巻の存在感を見せてくれたため、その影に回ってしまった感があるが、飛鳥凛のサバサバした仲居(久美)もいい味わいで、死別や戦争をテーマとした中で息抜きのような演技を挟みこみ、全体を中和してくれた。
時間があれば、もっと健さんとの絡みも見たかった。
病院へと戻る笠木を見送る健さんに、「泣いてるの……?」と久美が尋ねるラストは、訪ねておきながらいなくなる久美の気遣いが感じられて、いいシーンだった。
今はエイベックスにいる飛鳥だが、元はスターダスト所属で、ももクロのデビューイベントの舞台も一緒に踏んでいる苦労人(メンバーではない)。きっぷの良さそうな役などハマりそうなのでもっと芝居を見てみたい。
佐々木が亡くなったことで、かつての代表作(TBS『ふぞろいの林檎たち』『花より男子』、NHK『ゲゲゲの女房』『篤姫』など)がいろいろ流れる中で、この『さすらい温泉』も佐々木のギリギリまで灯された役者人生の最後を飾るのに見劣りしないものだったと思う。
それはベテランながら深夜ドラマだろうと手を抜かない佐々木の姿勢も大きいし、ドラマを丁寧に作っている『さすらい温泉』制作側の姿勢も大きいだろう。
paraviでも見られるが、ぜひもう一度、地上波で再放送して、佐々木の最期の仕事を、まだ見ていない人にも見せてあげてほしい。
ご冥福をお祈りします。
(文=柿田太郎)
元アイドルでAV女優の三上悠亜がウェブメディア「新R25」のインタビューで、アイドルを辞めた理由を明かした。
三上によると、アイドルグループに在籍していたときに自身の男性スキャンダルが週刊誌で報じられたため、アイドルとしての前途に希望を見いだせず、AV女優に転じたという。だが、何よりも驚きなのは、三上がインタビューの中で、自身が在籍していたグループ名を「SKE48」と明言していることだ。
「三上が元SKEの鬼頭桃菜であることは、周知の事実。しかし、誰もがわかってはいるけども、これまで三上は絶対に口にしてこなかったし、メディア側も“国民的アイドルグループ出身”といったようなボカした言い回しで、具体的なグループ名を公にするのを避けていました。48グループからAVに転じたメンバーは三上のほかにもいますが、いずれも雑誌のヌードグラビアやAV作品のタイトル、キャッチコピーなどに出身グループ名を出さないのが通例。48グループのイメージダウンを避けるために、運営会社のAKSが各メディアに要請していたし、メディア側も人気グループを数多く抱える同社に忖度してきた経緯があります。いってみれば、“業界のタブー”ですね」(芸能記者)
だが、三上はこのインタビュー以前にも、元SKEの鬼頭であることをSNSで匂わせていた。去る1月14日、三上はTwitterに自身の成人式当時の画像を投稿。しかし、そこには本名の“鬼頭桃菜”の文字が写り込んでいたのだ。さらに続いて「あ、やばい本名…」とツイートしており、現在まで画像が削除されていないことからも、確信犯であるのは間違いない。
「タブーを犯しているにもかかわらず、三上がここまで余裕しゃくしゃくなのは、昨年末にSKEの運営事業がAKSからJトラスト社に譲渡されたことが、背景にあるのだと思います。SKEの運営会社が代わったことにより、三上としてはAKSのくびきから逃れ、ここぞとばかりに“タブー解禁”となったのでしょう。昨年、三上はAV女優ばかりの3人組ガールズグループ、HONEY POPCORN(ハニーポップコーン)の一員として、韓国デビューを飾っています。今になって“元SKE”を公言するのは、自身が韓国でも知名度が高い48グループの元メンバーであることが広く認知されれば、グループにとってメリットがあると考えたのでは。HKT48の宮脇咲良らも参加している日韓混成グループ、IZ*ONEが韓国で大人気を博していることもありますしね」(同)
SKE時代にスキャンダルでつまずいた三上としては、リベンジを果たしたいところなのだろうが……。
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