「Seventeen」(集英社、以下ST)8月号の表紙を飾るのはKing&Princeです! STでの男性グループ単独表紙は嵐以来の14年ぶりといい、9ページにわたり妄想デート企画やクロストークが掲載されています。また表紙には「最新最可愛夏私服NEWS」「HOT SUMMERな水着トレンド」「あまナツコーデが気分」といった文字が並び、夏を意識しまくった企画が目白押しですが、表紙の色も文字も、さらにはキンプリの衣装も夏のさわやかさに欠けるドぎつい“ピンク色”……。なんとも暑苦しい色味の表紙で目がチカチカしてきたので、早速、中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎King&Princeとラブラブ夏でーと
◎友達脱出モテク
◎新種発見! モテZOO
嵐を意識しまくるKing&Prince
初めにチェックするのは「今いちばん会いたいキミと最高にエモい夏を。King&Princeとラブラブ夏でーと。」です。各メンバーが花火大会や制服デート、ドライブデートなど、さまざまなシチュエーションでのあま~い妄想を繰り広げます。
まず、平野紫耀との「助手席ドライブでーと。」を見ていくと、平野は「おしゃべりをたくさんしたい」らしく「目的地を通りすぎるぐらい質問攻めにしたい」と語っていましたが、筆者としては運転に集中し、とにかく安全運転を心がけてほしいと、妄想デート企画にもかかわらず、現実的なことを考えてしまいました。しかし、女子高生のST読者からすれば、免許を持っているだけで“大人の男”を感じ、クラクラ~と甘い妄想を抱くのかもしれません。
また、永瀬廉との「カフェで宿題でーと。」では、STからの「どんな場所を選ぶ?」という質問に、「家。理由は……休憩しやすいから(笑)ゴロンと床に寝転んでまったりできるから」と回答する永瀬。カフェデートの設定をなぜぶち壊すのか、ツッコミを入れたくなりましたが、それよりも家で休憩って“エロすぎ”はしないか!? とよからぬ想像をしてしまい、「平野とドライブでーと」よりも下世話で夢のない妄想を掻き立てられました。
そして、妄想デート企画が終わると、キーワードに沿って5人がしゃべる「夏のクロストーク」が続きます。まず、雑誌にちなんで「Seventeen」について、メンバーたちは「今JKにハヤってるモノとかわかんな〜い」「タピオカがハヤってることしかわかんない」など、すっかり大人目線の発言を連発。しかし、そんなキンプリは20代前半のグループでして、「君たちも十分若いだろ!」と思わずにはいられませんが、JKとはジェネレーションギャップを感じている様子。
また、嵐以来、14年ぶりの単独男性表紙について、神宮寺勇太から「オレらも嵐を起こしちゃう?」との発言が飛び出しましたが、ST読者からすれば、20歳以上年上の嵐よりもキンプリとの“甘酸っぱい”妄想を膨らませる方が健全なのは確かです。
次に見ていく「恋愛対象に昇格するワザ教えます! 友達脱出モテク」では、「バイト友」「塾友」「あいさつ友」など、友達関係を7種に分類し、関係性に応じた“効くモテク”を指南。例えば、「あいさつ友」を脱出する方法として、「登校時間を合わせる」や「文化祭の準備は同じ作業をする」が挙げられていますが、平成いや昭和から続いているであろう王道のアドバイスに、これを「モテク」にするのはいかがなものかと思ってしまいます。
もちろん、現代っぽい「LINEのBGMを彼の好きなバンドの曲にする」や「彼が好きなバンドのMVの感想をインスタグラムのストーリーに投稿する」というSNSを駆使する“今っぽい”テクも載っていたものの、「好きな人の趣味に寄せていく」という意味では、こちらもド定番かもしれません。新鮮さに欠ける企画でしたが、時代が変わっても「モテク」は変わらないことがうかがい知れます。
令和になっても「〇〇系」にとらわれる女子
最後に見ていくのは「令和男子は動物系女子にムチューらしい(ハート)新種発見! モテZOO」。女子を10種類の動物に分けて分析し、自分に近いタイプの動物の行動を真似て「モテ」を狙おうという企画ですが、どうやら動物の生態からヒント得るわけでも、1999年頃に大流行した「動物占い」に似た類でもなさそう。「ドクターフィッシュ女子」「クラゲ女子」「インコ女子」「ハリネズミ系女子」「黒ウサギ女子」など10種の動物が羅列され、“イメージだけ”で動物系女子を分析していました。
例えば、「モグラ女子」は「モデル体型かつおしゃれでかっこいい。でも内面はオタク」で、「男子のような趣味」を持ち、「ツッコミがするどい」女子のことを指すそう。しかし、実際のモグラは警戒心が強く攻撃的、また1日の食事量は体重の半分程度とかなりの大食漢とされているのでまったく違います。また、「ドクターフィッシュ女子」は「ひとなつっこさと癒し力は、もはや女神(ハート)」で、「まわりの変化を見逃さない」気配りに優れ、「バンソウコウやティッシュ」を常備している女子のことを示すようです。「ドクター」という単語に引っ張られすぎな上に、実際のドクターフィッシュは、まともなエサがない時に、空腹をしのぐために人間の角質を食べるそうなので「ドクターフィッシュ女子」とはだいぶかけ離れています。そもそも、女子を“たかが”10種に分類することなんて不可能ですし、好きな人へのアプローチ方法だって人それぞれ。「〇〇系」にとらわれることなく、自分流の「モテ」を見つけていく方がいいのでは?
アイドルと妄想デートしたり、モテ行動を分析するなど、恋愛に興味津々なST読者でしたが、「登校時間を合わせる」や「バンソウコウを持ち歩く」を“モテク”とする純粋っぷり。先月号の企画「男子の脳内☆解体新書」では、男子高校生が“エロい”妄想ばかりしていたので、身近なヤリチンに遊ばれるより、目の保養になるKing&Princeを追いかける“夏”もアリだと思いました。
(藤本なつき)


