EXILE・黒木啓司がすっぱり引退”一般人”に戻ってもしがみつく人との違い

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――EXILEのパフォーマー、黒木啓司が芸能界を引退するそうですね。6月10日に所属事務所が発表しました。

城下 7~9月に開催されるEXILEのドームツアーが終わった後、10月いっぱいで退社するそうですね。「年齢…

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EXILEはギャンブルCMに登場!「NGなし」で守備範囲を広げる“エンタメ総合商社”LDHの戦略

 EXILEのNAOTO、白濱亜嵐、関口メンディー、佐藤大樹が出演する競輪アプリ『TIPSTAR』のテレビCMが9月27日からオンエアされている。

『TIPSTAR』は株式会社ミクシィが提供する競輪アプリ。アプリ上でネット投票が可能で、レース動画を観ることもできる。

「競馬やボートレースなどの公営ギャンブルのCMに出演する有名人はめずらしくないものの、投票できる競…

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『クローズZERO』をどう更新するか? ヤンキーマンガ論から観る映画『HiGH&LOW THE WORST』(後半)

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤よしき氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

>>前編はコチラ

編集部 私は『THE WORST』を観て、久しぶりに『クローズZERO』を見返したくなりました。あらためてあの映画は強烈なエポックだったな、と。

加藤 僕、地元が北九州なんですよ。『クローズZERO』がDVDで出た直後、レンタルショップからそのDVDが全部消えました。何回通っても店頭になくて、ある日行ったら「予約制になりました」「当日あるいは最大1泊です」って張り紙がされていたんです。あれは前代未聞でした。それくらいのヘビロテ作品でしたね。

藤谷 本当に2000年代を代表する映画ですからね。『THE WORST』のキャスト陣にインタビューしても、みんな「男たるもの『クローズZERO』に出たかったに決まっている」という感じでした。まあ、私も出たかったですけどね? っていうか今でも出たいです。

編集部 志尊淳さんは、『クローズ』シリーズのオーディションを受けたけど「線が細い」という理由で書類で落ちた、とパンフレットで語っていますね。

藤谷 志尊くんが今回鳳仙の頭になれたのは、ハイローを経ての『クローズ』『WORST』だからだと思うんですよね。窪田正孝くんや林遣都くんのような美少年のイメージがある人たちが出ていることで、ハイローは世の中の不良コンテンツのルックスを書き換えたと思う。『クローズZERO2』にも三浦春馬くんや綾野剛くんも出ていますが、鳳仙の頭は金子ノブアキなわけで。それが『THE WORST』までの10年でいろいろな変化があった結果、志尊くんは晴れて鳳仙の頭になった(拍手)。

加藤 まったくその通りだと思います。たぶん『クローズEXPLODE』の時代でも、この鳳仙のメンバーは成立しないんですよ。

藤谷 劇中歌の「Don’t」を歌っているSALUくんも、「RGTO」のMVがめちゃくちゃ『クローズZERO』でしたよね。あの「SALUくんにはがんばってほしい」のパンチラインで有名な。

加藤 まさにSALUくんは頑張った結果、今に至ったわけですからね。全部つながっている。

藤谷 ハイロー本編も含めて、『クローズZERO』の二次創作をやってきた人たちが集っているわけですよ。

加藤 アクション関係でいっても、海外の映画関係者が『クローズZERO』を観て影響を受けてアクションが発展した部分があって、そこで修行して日本に帰ってきた人たちが『THE WORST』に参加してたりするわけですから。国内外の『クローズ』的なものが全部集まって元の作品と合体する、本当に不思議な構図の映画です。

藤谷 SALUくんの話が出たので音楽の話をしておくと、やっぱりLDHらしく今回もかっこいいですよね。映画のオープニングでEXILE THE SECONDの「TOP DOWN」がかかった瞬間、楽曲面でも『クローズZERO』に負けるつもりはないという意志を感じました。

加藤 あの曲、最初にギターがジャーンと鳴るじゃないですか。そのあとにダンダカダンダカ……って始まっていく。あの「ジャーン」がすごくTHE STREET BEATS(『クローズZERO』シリーズ主題歌担当)っぽいんですよね。

藤谷 そうそう、目配せを感じました。

加藤 ロックの文脈をリスペクトしつつ、ちゃんとセカンドの曲として出してくるのがすごくいいですよね。

編集部 芸能史オタクとしては、今の日本の芸能界の男の子の勢力図の中で強大な力を持っているのは、「ジャニーズ帝国」「LDH国」「小栗旬国」だと思うんです。ハイローの何がすごかったかって、役3年ほど前までは弱小だったLDH国が、その2国を打ち負かすようなものをつくった! っていう高揚感があった。でも今作は、小栗国の耕した畑があってのものという感じが少しあって、そこをどう判断していいのか、まだ迷っている部分があります。今作を小栗国王がどう思ってるのか。

藤谷 『今日から俺は!』で、滝谷源治の髪型をした床屋役でカメオ出演するというギャグをやっていたので……何も気にしてないのでは……。

加藤 ハリウッドで『ゴジラVSキングコング』に出るから、それどころじゃないですよ。学校で頂点極めてる場合じゃない、地球の生態系がかかってますから。

編集部 たしかに、小栗国王は今やハリウッドに向かっているからもう『クローズ』はやらないし、そういう意味では今はLDHにしかできないことではありますね。

藤谷 今回この対談の前に『クローズZERO』シリーズを見返したんですけど、ちょっと説教臭いんですよね。もちろん、ハイローも説教臭さはあるんですけど、それとは違う。これは山本又一朗(『クローズZERO』シリーズプロデュース/トライストーン・エンタテイメント代表取締役)とHIROさんの説教臭さの違いなんだろうな、と。特に豊田利晃監督の『EXPLODE』は、三池監督の持つコミカルさ、ポップさがなくなってストレートに説教が出てきてる。

加藤 むしろ『EXPLODE』は、三池崇史さんが描いたヤンキーのファンタジー性を解体しようってアプローチの映画ですからね。

藤谷 『クローズZERO』以降邦画で流行ったヤンキーファンタジーに対するカウンターとして『EXPLODE』を打ち出したかったんでしょうけど、単に説教臭くなっちゃってる。

加藤 思うに、『EXPLODE』と『THE WORST』は、扱っているテーマはたぶん一緒なんですよ。青春は永久に続くものじゃないとか、本当に貧困に陥ってしまった人が半グレ的な存在になってしまうし、そういう連中の暴力は学生のケンカとは異なるとか。ハイロー自体も、言ってみれば説教臭い話ではあるんですよ。でもHIROさんはやっぱり根底にラブドリームハピネスがあるエンターテイナーだから「よし、コンテナ街に1000人集めて殴り合わせよう」「よし、団地攻めよう」って方向にいく。

藤谷 たしかに今作も、要所要所で生々しいところはありますよね。「貧困と半グレ」みたいなテーマだったり。

加藤 そうなんですよね。ものすごいアクションに覆われているから気づかないだけで、結構生々しい話をしている。

藤谷 NHKスペシャルで半グレ特集があったじゃないですか(2019年7月27日放送『半グレ 反社会勢力の実像』)。番組内で半グレのリーダーが「俺達はグレてるわけじゃない」「まっすぐ育った結果こうなった」みたいなことを言ってて、ほぼほぼ『クローズ』じゃん、って思ったんですよ。ある種そういう、ダメな意味での男らしさを補強するものになってしまっている側面も『クローズ』にはあった。

加藤 「真似すると危ない」という、ヤンキーものやヤクザ映画にずっとつきまとっているテーマですよね。「フィクションなんだから真似するやつなんかいない」って言う人もいますけど、肯定的な面でいえば、『スラムダンク』を観てバスケを始める人はいっぱいいる。それと同じように、ヤンキーマンガを読んでヤンキーっぽくなる人もいますよ。僕の周りの何人の少年たちが『クローズ』を読んでからウォレットチェーンをつけ始めたことか。そういう側面に対して、ハイローはかなり配慮しているんだろうなとは思います。

藤谷 それでいうと今作ですごいと思ったのが、この20年くらいくすぶっていた「ヤンキーが大人になる」問題をちゃんと描いたことです。ヤンキーものにおいて大人になるというとヤクザになるか堅実に生きるかで、後者の生き方も作品内で提示してはいるものの、説得力が薄かったんですよ。その後、『闇金ウシジマくん』あたりが大ヒットした影響からリアルアウトロー路線が主軸になっていって、2000年代後半からは『ギャングース』など半グレを扱うものが増えていった。景気が悪くなっているせいもあって、そういう路線がリアリティを持っていたと思うんですね。そんな中にあって、ちゃんと働いてお金を貯める姿を見せて「子どもは夢を見るだけで終わるけど、大人は夢を叶えることができるんだ」って語るのは、綺麗事ではあるけれど、この作品の中では説得力を持って響いたと思う。

加藤 その言葉を言うのが小沢仁志というのも非常に説得力がありますよね。小沢仁志に言われちゃかなわない。フィリピンに行って映画を撮ったり、銃を撃ちまくったりしている大人ですからね、小沢仁志さんは。

編集部 「大人になる」と言えば、唯一の原作キャラとして大人になったパルコ(塚本高史)が登場しましたね。あれは原作ファンとしてはどうなんですか?

藤谷 主人公と絡んでもいないし、単に登場人物とすれ違ったこの街の人として存在している距離感で、よかったと思います。

加藤 僕も肯定的ですね。原作のパルコのポーズもやってくれて、「パルコは元気でやってるんだな」とわかるところも含めてよかったです。

藤谷 『その後のクローズ』的なことですよね。

編集部 ちなみに、おふたりのお気に入りのキャラクターは?

藤谷 サバカンはすごい。高橋ヒロシのキャラクターとして100点満点。「君、原作にいたでしょ?」っていう見た目じゃないですか? 前髪パッツンとか、眉毛の形とか。

加藤 鼻とおでこがつながってる感じもそうですね。

藤谷 完全に“原作通り”のキャラクターですよ。原作にいませんけど。

加藤 僕は泰志ですね。出番は少ないけど、その全部でキャラが立ってる。「ケンカ買いに来たぜ~」の言い方とか、轟のことを楓士雄が「ドロッキー」って言ったときに後ろでプッて笑ってるところとか。ああいうのがイイですよね。楓士雄のキャラ立てにも貢献していたと思います。あんなふうに笑わされちゃったら、なかなか殴り合いはできないじゃないですか。そういう紙一重のニュアンスを表現ができているのがすごいです。

藤谷 反射神経がいいんでしょうね。佐藤流司さんは2.5次元で活躍していて『ミュージカル刀剣乱舞』では加州清光だったり、中性的でかわいい役も多いんですけど、その彼に戦闘狂みたいな役をやらせるという采配もいいですよね。私が好きなのはまどかちゃんです。不良マンガの文脈において、なかなかいないキャラクターだな、って。ブスブス言われていじられるキャラでも、おかんキャラでもない。まどかちゃんは6人の中で紅一点でも対等なんですよね。それは不良マンガ・映画では相当珍しいし、すごく新しいと感じます。高橋先生もインスタで「冨田さんはすごい」と書いていたり、LINEスタンプでもまどかちゃんはイラストも2個ありますし、先生も気に入ってる気がします。

加藤 演じている富田さんの力によるところも、かなりありますよね。僕もやっぱり、変な容姿いじりは嫌なんですよ。『THE WORST』にも若干それはあるけど、陰険な感じに見せないようにリアクションしてみせているのが効いている。

藤谷 幼馴染キャスト全員で、そういうふうにはならないようにしてますよね。

加藤 そこはかなり意識してつくっている感じがしましたね。

藤谷 そして圧倒的な小田島有剣ブームですよ。『クローズZERO』の漆原凌(綾野剛)もそうでしたけど、鳳仙を実写化するととんでもない化け物が一体生まれるんだな、と。「殺しの軍団」というだけあって、オタクの女を殺す化け物が……。

加藤 原作でも鳳仙はどちらかというと美形のイメージですよね。キングジョーもいますが、美藤兄弟とか、いわゆるボウズでゴツいという感じではなくて、線が細くてかっこよくて強い。

藤谷 ボウズの中に君臨する美男子というギャップ萌えを高橋先生も意識してますよね。

加藤 そしてグレーの学ランという非日常感。

編集部 演じている塩野瑛久さんの絶妙なナルシスト感がうまくハマっていましたね。あの振る舞いが自分に似合うと思ってやりきれることがすごい。

加藤 僕じゃ狂っても真似できないです。

藤谷 『クローズZERO』に出ていた人たちって、そのあと妙に男らしくなっていったじゃないですか。小栗旬もそうだし、桐谷健太も山田孝之も、男らしさを出す役が増えた。世代的に、今の30代半ば以上の人たちって「イケメン」と呼ばれることに抵抗があるけど、その下の世代はそこに屈託がないんですよね。イケメンという概念が当たり前にある世代だから。

加藤 自分のことを客観的に見ることができるのは俳優の大事な能力ですから、「この役は俺に似合う」「これくらいやっても俺はかっこいい」とわかっているのは優れた俳優である証ですよね。僕がなんの立場で言ってるのかわかりませんが……。

編集部 それがわかっている、セルフプロデュース力がある人たちが集まるのがハイローですしね。

藤谷 爪痕を残すことに長けてる人が勝つ場所です。

加藤 出てる人たちみんなが、なんらかの形で爪痕を残そうという意識が感じられましたね。定時の3人+轟という先人たちが同じようにがんばった結果、この映画があるわけですし。

編集部 そう考えると、良い卒業式でしたね。寂しい気持ちはありますが、こうして入れ替わっていくのもハイローらしいのかな、と。

藤谷 「変わっていくことと仲間を失うことは全然違う」って龍也さんも言ってましたから。

編集部 世代交代させながら、同時にひとつの作品としてまとめ上げていて、ザムの頃と比べて洗練を感じます。

藤谷 過去の作品を観てなくても『THE WORST』から観られるので、人に勧めやすいですね。

加藤 ドラマ版を観てなくてもいけるというか、むしろドラマを観ていたほうが混乱する部分があるかもしれません。

藤谷 司くん問題ですね。最初に映画版を観たとき、「司くんをないがしろにしないで!」と、司のモンペになるか思いました。でもその後5回くらい映画を観て、「これはもう仕方ないな」と。ドラマ版で司と楓士雄の2人の物語は完結してるので、映画では楓士雄のスタンドになるのは致し方ない。団地戦でジャム男を助けてるから偉い。

加藤 でも、ドラマの最終話のタイマンはすごくよかったです。司くんの格が上がりましたもん。

編集部 あれで眠れる獅子が目覚めたのに、映画ではまた眠ってしまった感じが……。

加藤 2人は今後に期待ですよね。単純に、2人とも長編映画への出演がまだ2本目ですし、ハイローじゃなくてもいいのでこれからの活躍を応援したいです。続編があるとしたら、鳳仙側にLDHの人がいるのもアリだと思うんですよ。ハイローを通して毎回LDHさんは学んでいっている感じがあるので、次に期待できるのは大きいです。

藤谷 まどかちゃんの表現も、ヤマトがナオミにブスブス言ってたドラマ版から成長が見られるし、PDCAを着実に回している感じはしますね。だからぜひ今後は女の子をエンパワメントするような作品も作ってほしいです。海外進出をするなら、そこは避けて通れない道ですよ。チャリ盗んだりパンツ盗んだりするのはそろそろやめないといけない。

編集部 撮り方の部分での話だと思いますが、今作を撮るにあたって久保監督が『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を参考にしたと話していたので(「日本映画navi」vol.82)、期待はできますよね。

加藤 インタビューで言っていましたね。あれはまさにジェンダーを取り扱った映画なので、そういうものを観ていくうちに感覚でわかっていくと思うんですよ。ハイローは特に現場の意見でバンバン変わっていく作品なので、もし上から「なんじゃこりゃ?」っていうネタが降りてきても、現場で「これはないわ」と変えるようなことが起きうるのではないか。そうやって改善されていくんじゃないかと思います。これも何目線だって話ですけど……。

編集部 久保監督がハイロー以外の作品を撮るのも観てみたいです。それこそ女の子をメインにしたアクションものとか。

藤谷 強くてかっこいい女の子を活躍させたいという気持ちはLDHにもあるでしょうからね。

加藤 僕が勝手に思ってるのは、それをできる場所があるとしたら、ハイローでいうとルードボーイズだけだな、と。女の子にアクションをさせるとしたらルードしかない。久保監督はルードのスピンオフを撮りたいと言ってましたよね【URLリンク:https://realsound.jp/movie/2019/10/post-424662.html】。ぜひ日本全国の動ける女性陣を集めて撮ってほしい。なかなか活躍する場所がなくて、動ける女性がくすぶってる現象はあるんですよ。

編集部 そうなったら、トップは水野美紀ですね。

加藤 水野美紀がラスボスで、そこにLDHや武田梨奈とか、女性たちが全員で立ち向かっていく。香港映画のラストバトルみたいに1対多数で水野美紀が鬼のような動きで全員さばいていくのを観たい。みんなで一生懸命倒して「やったー!」ってなったあと、エンドロールでサノスみたいに志穂美悦子が出てくる。これができるのは今LDHしかいないですよ! ぜひ久保監督に撮ってほしい。

藤谷 こんなに想像力を越えたことをやってくれるんだ、更新してくれるんだっていうのは本当にハイローの魅力ですからね。

編集部 そのためには、ハイローがもっとヒットしてほしいですね。現時点で『THE WORST』の興行収入は7億円だそうです。

加藤 もっと伸びていいはずの作品ですよ。僕としては、一刻も早く国外に売り出してほしいです。絶対売れると思う。『クローズZERO』がヒットした土壌があるから、最悪海外タイトルは『クローズZERO 3』にしてもいい。日本でもスティーブン・セガールの主演作は全部タイトルに「沈黙」をつけてますし、そういうやり方は別にあることですからね。あとは全国の高校生に割引券を配るとか。

藤谷 『クローズZERO』は中国語圏では『熱血高校』というタイトルで愛されています。たしか『RED RAIN』は『熱血街』でしたよね。そうやってしれっとタイトルをかぶせていって……。

加藤 海外の人が観たら疑問に思う部分はところどころあるでしょうけど、アクションがとにかくすごいので、絶対人気が出ると思うんですよね。あとはオープニングにTHE STREET BEATSのライブシーンを追加撮影で入れて『クローズZERO』感を出せば……。『ザ・レイド』だって、リンキン・パークのマイク・シノダさんが音楽を差し替えてアメリカでヒットしたので。そういうローカライズを行うのはひとつの手ですよ。

藤谷 もしくは中華圏で爆発的人気の片寄くんをポスターに入れる。

加藤 それは詐欺だからダメです! 

藤谷 せめてNetflixに入ってほしいですね。huluへの恩義もあるかもしれませんが、Netflixより影響力が弱いのでは。世界中のアクションファン、学ランの男の子たちが戦う作品ファンに観てほしい。

加藤 誰か大いなる力を持った人が、アメリカで布教を……。

藤谷 それこそ小栗旬では?

加藤 そうか。『ゴジラVSキングコング』の現場で「俺が出た映画の続編なんだ」と観せて回れば解決ですね。

編集部 冗談抜きで、海外とのコラボはやってほしいですね。いま韓国のSMエンタテインメントがマーベルと正式にコラボしてるんですよ。SUPER Mというユニットをデビューさせるにあたって「K-POP界のアベンジャーズ」という触れ込みだったんですけど、それが本当に手を組んだ。

加藤 じゃあLDHはDCと組みましょう。『アクアマン』は音楽の使い方とかがLDHぽかったし、ジェームズ・ワンを呼んでくれば解決です。『ワイルド・スピード SKY MISSION』を撮った人でもあるので、ノリは合うはず。

編集部 そうなると、国内で壁を作ってる場合じゃない。ジャニーズも体制が変わりましたし、今後は期待してもいいんじゃないかと勝手に思ってます。滝沢(秀明)さんはLDHの手法に影響を受けているという報道もありましたよ!【参照記事】

藤谷 いよいよ休戦協定を……そもそも戦っていたのか?

加藤 我々の悲願である岡田准一さんのハイロー出演の日が……。

藤谷 俺たち……待ってますから……(『ファブル』を思い出しながら)。

編集部 以前から我々は「岡田さんにハイローに出てほしい」と言い続けてますからね。それが実現したら、我々のこの企画も最終回ですね。

加藤 俺たちは毎回最終回という気持ちで臨んでるんですが、ハイローが新しいものを出してくるので……。でも、映画秘宝のムック(『映画を進化させる職人たち 日本アクション新時代』(洋泉社))によれば、すでに現場レベルで岡田さんとハイローの接触はあったと聞きますし。可能性はありますよ!

編集部 『ザム』の頃、アクション監督の大内貴仁さんがRUDE BOYSと空き瓶のあの場面の動画コンテを撮っていたら、撮影所でばったり岡田さんと会って、とりあえず瓶を一発投げてもらったという珠玉のエピソードがあるんですよね。大内さんと岡田さんは『SP』シリーズからの旧知の仲だし、本当になくはないのかも……。

藤谷 この対談、もう3年くらいやってますからね。全日だったら卒業してますよ。いつか爆破セレモニーをして終わりましょう。

加藤 サイゾー爆破セレモニーを!?

『HiGH&LOW THE WORST』

監督:久保茂昭/脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、ほか/出演;川村壱馬、吉野北人、山田裕貴 ほかの

2015年のテレビドラマから始まった『HiGH&LOW』シリーズ、その劇場版第6弾。全国から札付きの悪が集まるという鬼邪高校内で起こる派閥争い、さらには鳳仙学園との熾烈なケンカを描いた青春群像アクション。人気マンガ『クローズ』シリーズとのコラボとして、脚本にはマンガ家・高橋ヒロシも参加している。

加藤よしき

ライター。1986年生まれ。「Real sound」などで執筆。『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)に寄稿。

ブログ:http://blog.livedoor.jp/heretostay/

twitterID:@daitotetsugen

 

藤谷千明

ヴィジュアル系とヤンキーマンガとギャル雑誌が好きなフリーライター。1981年生まれ。執筆媒体「サイゾー」「Real sound」「ウレぴあ」ほか。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)がある。

twitterID:@fjtn_c

EXILE×高橋ヒロシのキメラ映画が爆誕!『HiGH&LOW THE WORST』に見るヤンキーマンガの到達点(前編)

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤ヨシキ氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

編集部 前作『FINAL MISSION』公開時の座談会の際、「これが最後の祭だ!」なんて宣しましたが、新作公開ということで再びお集まりいただきました。

藤谷 あれからもう2年……。

加藤 お久しぶりですね。

編集部 ハイローが終わらない限り、この座談会も終わりません。ということで、もうかなりレビューや批評が世に出ているので、ここではネタバレ全開の無礼講でいきたいと思います。特に、原作の『クローズ』をはじめヤンキーものの系譜に詳しいおふたりなので、その点から今作を語っていければ。

藤谷 ハイローと高橋ヒロシ作品とのコラボって、よく考えたらすごいことですよ。初めて鬼邪高校を見たとき、「なんだこのクローズの二次創作は」って思いませんでした? 私は思った。

加藤 そりゃ思いましたよ。

藤谷 LDHと高橋ヒロシ先生はかなり前から交流があったし、高橋先生のマンガを愛好しているメンバーも多いんですよ。昔、「月刊EXILE」でマンガ特集があって、メンバーの好きなマンガをあげるページで、HIROさんを筆頭にみんな『クローズ』や『WORST』を紹介していました。だからEXILE的な男らしさと高橋ヒロシ作品の男らしさってわりと共通点は多いというか、むしろHIROさんの思う“男らしさ”のルーツの中に高橋ヒロシ先生の作品がある。

加藤 『エグザムライ戦国』も高橋ヒロシ先生がキャラクター原案でしたよね。

藤谷 でもそれにしても鬼邪高は、当初「あんな無邪気な二次創作をやっていいのか」という驚きがありました。それが本当に本家とコラボするとは。こんなこと、前例がないのでは。

加藤 そうですね。まさかこのコラボを本当にやるとは思わなかったですよ。ハリウッドでいうと、『トワイライト』の同人小説を、キャラを少し変えて映画にまでしてしまった『フィフティ・シェイズ』というアクロバティックなシリーズがあります。そんなことって日本ではあんまり起きないですよね。怒られることはあっても実現はしない。そこの驚きがまずありました。

藤谷 さすがラブ、ドリーム、ハピネス。しかもそれがめちゃめちゃおもしろい映画になっているという奇跡ですよ。

加藤 そう、僕がすごくびっくりしたのは「成功している」ってところです。『THE WORST』には、『ハイロー』にしかないものもあるし『クローズ』にしかないものもあって、それぞれがうまいこと混ざって補い合っている。たとえば、轟や小田島みたいなキャラクターは高橋先生のマンガには絶対出てこない。これはハイロー側の持ち味です。対して、物語中で描かれる絆であったり主人公の楓士雄のキャラだったりは高橋ヒロシ先生の要素。特に、最後のタイマンで楓士雄が佐智雄に負けちゃうところはすごく高橋ヒロシ感があるな、と思います。「主人公が負ける」って、ハイローからはあんまり出てこない発想だと思うんですよ。ハイローの世界で高橋ヒロシ先生的な主人公が高橋ヒロシ先生的に負けて、そこにハイロー的なキャラである轟が手を差し伸べて2人で立ち上がる。コラボとして象徴的で完璧なシーンだと思いました。

編集部 『ザム』のときに行なった最初のこの対談でも、「決着がつかない」問題は話しましたね。

藤谷 「LDH同士だと決着がつかないバトルが多い」という話ですね(キリンジは負けていますが……)。今回も相手は志尊淳君ですが、LDHの次世代を担うTHE RAMPAGEのボーカルが負けるところを描くっていう意味でも面白さがある。

加藤 あそこで負けて、楓士雄のキャラが立ったと思いました。

藤谷 あれがないと、単に「ひとたらしでケンカが強い人」に留まりますからね。楓士雄のキャラクターは、『クローズ』の主人公の坊屋春道、『WORST』の主人公・月島花がベースにあるんだろうなと思います。特に月島花の影響は大きそう。楓士雄は轟を「ドロッキー」って呼んだり、上田佐智雄を「サッチー」と呼んだりと、変なあだ名をつけたりするじゃないですか。そういうところも月島花を思い起こさせます。それと、みんながピリピリしている場所でも口をムニッとさせて「ん?」みたいな表情でほわーんとしているところは、月島花っぽい。川村壱馬くんが完全に月島花をインストールしている。

加藤 立ち姿やビジュアルは映画『クローズZERO』の滝谷源治で、中身が月島花なんですよね。

藤谷 高橋ヒロシ作品のキメラだからこそ、人間味がなさすぎるというのはあるかなと思いました。「誰からも好かれる」というキャラクターとして描かれるものの、好かれる理由はドラマでも映画でもそこまで書き込まれていない。単に「めちゃめちゃいいやつ」ということしか触れられていない。村山ちゃんが轟に「あいつはお前にないものを持ってるかもしれないぜ」って言っていたけど、その“持っているもの”の背景はそんなに見えてこないんですよ。

加藤 そこは僕も問題に感じました。鬼邪高校の面々が楓士雄を祭り上げてリーダーに据えて納得している理由は「昔からの知り合いだから」に集約されてしまう。つまり「顔が広いから」になっちゃうんですよ。「顔が広いからリーダーです、轟はそれに及びません」っていう扱いをされると、顔が広けりゃ最高の男なのか? って話になるじゃないですか。じゃあカラテカ入江が最高の男なのか? って話になっちゃうじゃないですか。でも、さっきも言った通り、最後の最後で負けることで、彼の魅力が出たと思います。あそこで負けたことで「この子はこうやって負けたことを素直に受け止められる子なんだ。だからこれから先、鬼邪高校の人と殴り合って本当の意味での頭になっていくのかな……続編に期待!」みたいになる。ただ、この1本だけだと、まだ鬼邪高校の頭と言っていいのかどうなのかとは思いますね。

藤谷 それって原作の『WORST』の問題でもあるんですよね。月島花の主人公補正はすごいですから。周囲の人たちが「あいつは鈴蘭を背負う男だ」って言うから、すごい人なんだな、って読者が思う。それは当時の高橋先生のモチベーションの問題でもあると思うんですけど……。『クローズ』である程度、男の子の青春を描ききったわけじゃないですか。そのあとに『QP』で「青春が終わった後はどうする?」というのを描いた。ちゃんと手に職をつけて大人になろうとする石田小鳥と、ずっと子どもでいたいからヤクザの世界に入っていく我妻涼、という対比があった。『WORST』も一応、鈴蘭にいてもロクな未来がないから鈴蘭という場所を変えなきゃいけない、変えてくれるのが花かもしれない……みたいなテーマがあったんですけど、そこをちゃんと描ききらないまま33巻までいってしまった。とにかくキャラクターが多くて、良くも悪くもそれを見て楽しむものになっちゃったんですよね。

加藤 どんどんいろんな組織が出てきて登場人物が増えて、「なんかすげぇな」って人は出てくるけど、じゃあ話が進んでるかというと実はそうでもない……という問題はありました。

藤谷 連載中に映画『クローズZERO』がヒットして、さらに人気が出たからシリーズは続けないといけなくて、そして異様にスピンオフが増える……という。

加藤 本当に異様に増えましたね。ちょっと話が逸れるんですが、今「週刊少年チャンピオン」で連載中の『WORST外伝 グリコ』は若干ハイローの影響を受けてるんじゃないかっていうくらい話がぶっとんでいて面白いです。福岡を舞台に花木九里虎の中学時代を描いてるんですけど、本当にすごくて、要塞みたいな学校が出てくるんですよ。

藤谷 完全にハイローだ。

加藤 口が裂けてるヤツなんかも出てきます。しかもヤンデレで、自分の憧れの先輩が九里虎に夢中だから「あの九里虎っていうヤツを消してやろう」って考える。それまで普通に博多弁でしゃべってたのが、そこだけ「九里虎くん、君を消さないとね」みたいになる。そういう過剰さは、ハイローと接近したことによる良い作用なのかなと思いました。

藤谷 『WORST』の中でも『クローズZERO』の芹沢多摩雄や滝谷源治の存在に言及したりしてますからね。コラボやスピンオフに対する高橋先生のそういう寛大さが『THE WORST』を生んだのかもしれません。

加藤 普通このコラボは許さないですよね。だって手塚治虫のところにディズニーが『ライオンキング』持ってきて「すみません、これと『ジャングル大帝』をコラボさせてください!」って言ったらキレるじゃないですか、多分。手塚先生も帽子を叩きつけますよ。ベレー帽パーン! ってすると思う。

編集部 劇場特典の冊子「WORST 816」の高橋先生へのインタビューによると、「鬼邪高校の設定に違和感があり、そんな世界に鳳仙を出すわけにはいかないと思っていた。でもHIROさんが『鬼邪高を叩きのめしてください』と言ったので燃えた」ということらしいです。

藤谷 でもそれは『クローズZERO』のときもそんな感じだったから……「実写化は絶対にしないと考えていたが、旧知のやべきょうすけさんの真摯な説得により実現」みたいなこと言ってたから……。今回はハイロー脚本陣が高橋先生の作業場に出向いて、一緒に泊まり込みで脚本をつくったそうですし、体育会的なコミュニケーションが行われたに違いない(断言)。

編集部 プロジェクトが発表される前から高橋さんのインスタにTHE RAMPAGEの子たちがよく登場してました。

加藤 おそらく何度も飲みを重ねて、腹を割って話せるようになったところでいい感じにまとまったんでしょうね。

藤谷 LDH側はみなさん『クローズ』大好きでインストールされてるでしょうし。『THE WORST』に関してオロチ兄弟の2人(小森隼・中務裕太)にインタビューしたんですけど、「GENERATIONSのメンバー同士で『WORST』を共有で買って読んでいた」というめっちゃいい話がありました。「俺の『WORST』、今どこにあるんだっけ?」「龍友の家じゃない?」みたいな感じで。中学生感! 小森くんは特に好きらしくて、好きなキャラクターを聞いたら「ゼットンとブルで悩みますね……」と真剣に考えてました。(アプリ「ぴあ」10月7日掲載「『HiGH&LOW THE WORST』小森隼・中務裕太「大人が存在しない“青春”の世界を楽しんでほしい」)

編集部 俳優枠じゃない小森さんと中務さんの2人がすごく良かったのは、LDHオタク的には収穫でした。ほかの人より体格が良いところも、『クローズ』世界の住人という感じがしてよかったです。

藤谷 「もっとEXILEになったほうがいい」じゃないですけど【https://www.premiumcyzo.com/modules/member/2017/09/post_7810/】、「もっと『クローズ』になったほうがいい」ということで日サロに通ったり体重を増やしたりしたみたいですね。それと、久保(茂明)監督ももちろん高橋ヒロシ作品が大好きじゃないですか。高橋先生の絵は集団の佇まいが美しいから、すごく参考にしているという話をインタビューでされていて。実際、映画の随所に制作陣のこだわりがあふれてますよね。鈴蘭高校の壁の落書きや、『クローズZERO』に出てくるGPSのステッカーだとか。

加藤 原作の雰囲気の再現度はめちゃくちゃ高い。下手したら『クローズZERO』よりも高いかもしれません。あれも再現度は高かったですが、同時に三池崇史さんという偉大な監督の作品という文脈があるので。『THE WORST』は、たとえば『クローズ』のトリビュートに『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次先生が寄稿した作品の中で、『浦安』のキャラクターたちが「今からみんなでクローズ歩きしようぜ!」って言って見開きで『クローズ』っぽい歩き方をするコマがあるんですよ。

藤谷 (爆笑)

加藤 そういう「クローズ歩き」「クローズ立ち」も、『THE WORST』は完璧に再現してます。

編集部 久保監督はEXILEのMVで一列に並んでゆっくり歩いてくる「EXILE歩き」をつくった人ですが、「クローズ歩き」はその大元なのかもしれませんね。

藤谷 原作がらみで私がすごくいいと思ったのが、誠司の「きゅうり演説」ですね。あそこで「彼らはグレてるわけでもひねくれているわけでもない」的なことを言うじゃないですか。あれは『クローズ』1巻の坊屋春道のオマージュなんですよ。そして高橋ヒロシ作品におけるポリシーでもある。それを優等生に言わせる書き換えがおもしろい。しかも「真っ直ぐなきゅうりになってみせる」って啖呵を切る。それも間違ってないんだ、っていうのがいいですよね。ヤンキーものにありがちな「優等生のほうが実は悪いヤツ」理論から距離を置いてる。

加藤 そこから脱したのは多様性があっていいですよね。セリフの使い方もいいですし。うまいことサンプリングしたな、と。

藤谷 日テレが『ごくせん』から脱却したな! って思いました。まだ原作を読んでいない人も多いと思うんですけど、『クローズ』『WORST』を読んでから観ると、めっちゃ奥行きが出るはずです。

加藤 そう、奥行きが出るんです! そういえば、僕は『THE WORST』を見終わったときに、これはコラボであると同時にサンプリングだと感じたんです。それで、これに似た形って過去に何かあったかな? と考えたときに、1995年のビルボードアワードを思い出しました。クーリオというラッパーが出した「ギャングスタズ・パラダイス」が受賞したんですが、この曲はスティービー・ワンダーの「パスタイム・パラダイス」をサンプリングしていて、授賞式ではスティービー・ワンダーが登場してバースを歌ったんですよ。この一連の流れと似ているな、と。元ネタの「パスタイム・パラダイス」は哲学的な歌詞なんですが、「ギャングスタズ・パラダイス」は曲名通り、荒れた生活をストレートに歌ってるんです。もとは社会意識の高い歌を、あの過ちは消えない、生まれた場所も誇れない人たちの歌に書き換えるという、サンプリングのおもしろさがある。さらにそこに本人が来て歌うことでより文脈が複雑になる。

藤谷 サンプリングというのはたしかにありますね。

加藤 やっぱりLDHという会社はヒップホップ・マインド、ミュージシャン・マインドみたいなものが強いんだな、と。『THE WORST』にはヒップホップ感がある。ある意味、常識に縛られていたらこんなコラボ企画は動かさないですからね。

藤谷 秋田書店から始まって、各方面に話をつけないといけないですしね。大人の力の見せどころですよ。(後編に続く)

まだまだ続くハイロー放言!後編は明日公開です!

『HiGH&LOW THE WORST』
監督:久保茂昭/脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、ほか/出演;川村壱馬、吉野北人、山田裕貴 ほか

2015年のテレビドラマから始まった『HiGH&LOW』シリーズ、その劇場版第6弾。全国から札付きの悪が集まるという鬼邪高校内で起こる派閥争い、さらには鳳仙学園との熾烈なケンカを描いた青春群像アクション。人気マンガ『クローズ』シリーズとのコラボとして、脚本にはマンガ家・高橋ヒロシも参加している。

加藤よしき
ライター。1986年生まれ。「Real sound」などで執筆。『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)に寄稿。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/heretostay/
twitterID:@daitotetsugen

藤谷千明
ヴィジュアル系とヤンキーマンガとギャル雑誌が好きなフリーライター。1981年生まれ。執筆媒体「サイゾー」「Real sound」「ウレぴあ」ほか。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)がある。
twitterID:@fjtn_c

EXILE×高橋ヒロシのキメラ映画が爆誕!『HiGH&LOW THE WORST』に見るヤンキーマンガの到達点(前編)

 現在公開中の『HiGH&LOW THE WORST』について、ヤンキーマンガや映画を長年見続けてきたライター・藤谷千明氏と、アクション映画やバイオレス映画に造詣の深いライター・加藤ヨシキ氏が4度目の集結を果たし、放談を繰り広げる。(以下、映画『HiGH&LOW THE WORST』のネタバレを含みます)

編集部 前作『FINAL MISSION』公開時の座談会の際、「これが最後の祭だ!」なんて宣しましたが、新作公開ということで再びお集まりいただきました。

藤谷 あれからもう2年……。

加藤 お久しぶりですね。

編集部 ハイローが終わらない限り、この座談会も終わりません。ということで、もうかなりレビューや批評が世に出ているので、ここではネタバレ全開の無礼講でいきたいと思います。特に、原作の『クローズ』をはじめヤンキーものの系譜に詳しいおふたりなので、その点から今作を語っていければ。

藤谷 ハイローと高橋ヒロシ作品とのコラボって、よく考えたらすごいことですよ。初めて鬼邪高校を見たとき、「なんだこのクローズの二次創作は」って思いませんでした? 私は思った。

加藤 そりゃ思いましたよ。

藤谷 LDHと高橋ヒロシ先生はかなり前から交流があったし、高橋先生のマンガを愛好しているメンバーも多いんですよ。昔、「月刊EXILE」でマンガ特集があって、メンバーの好きなマンガをあげるページで、HIROさんを筆頭にみんな『クローズ』や『WORST』を紹介していました。だからEXILE的な男らしさと高橋ヒロシ作品の男らしさってわりと共通点は多いというか、むしろHIROさんの思う“男らしさ”のルーツの中に高橋ヒロシ先生の作品がある。

加藤 『エグザムライ戦国』も高橋ヒロシ先生がキャラクター原案でしたよね。

藤谷 でもそれにしても鬼邪高は、当初「あんな無邪気な二次創作をやっていいのか」という驚きがありました。それが本当に本家とコラボするとは。こんなこと、前例がないのでは。

加藤 そうですね。まさかこのコラボを本当にやるとは思わなかったですよ。ハリウッドでいうと、『トワイライト』の同人小説を、キャラを少し変えて映画にまでしてしまった『フィフティ・シェイズ』というアクロバティックなシリーズがあります。そんなことって日本ではあんまり起きないですよね。怒られることはあっても実現はしない。そこの驚きがまずありました。

藤谷 さすがラブ、ドリーム、ハピネス。しかもそれがめちゃめちゃおもしろい映画になっているという奇跡ですよ。

加藤 そう、僕がすごくびっくりしたのは「成功している」ってところです。『THE WORST』には、『ハイロー』にしかないものもあるし『クローズ』にしかないものもあって、それぞれがうまいこと混ざって補い合っている。たとえば、轟や小田島みたいなキャラクターは高橋先生のマンガには絶対出てこない。これはハイロー側の持ち味です。対して、物語中で描かれる絆であったり主人公の楓士雄のキャラだったりは高橋ヒロシ先生の要素。特に、最後のタイマンで楓士雄が佐智雄に負けちゃうところはすごく高橋ヒロシ感があるな、と思います。「主人公が負ける」って、ハイローからはあんまり出てこない発想だと思うんですよ。ハイローの世界で高橋ヒロシ先生的な主人公が高橋ヒロシ先生的に負けて、そこにハイロー的なキャラである轟が手を差し伸べて2人で立ち上がる。コラボとして象徴的で完璧なシーンだと思いました。

編集部 『ザム』のときに行なった最初のこの対談でも、「決着がつかない」問題は話しましたね。

藤谷 「LDH同士だと決着がつかないバトルが多い」という話ですね(キリンジは負けていますが……)。今回も相手は志尊淳君ですが、LDHの次世代を担うTHE RAMPAGEのボーカルが負けるところを描くっていう意味でも面白さがある。

加藤 あそこで負けて、楓士雄のキャラが立ったと思いました。

藤谷 あれがないと、単に「ひとたらしでケンカが強い人」に留まりますからね。楓士雄のキャラクターは、『クローズ』の主人公の坊屋春道、『WORST』の主人公・月島花がベースにあるんだろうなと思います。特に月島花の影響は大きそう。楓士雄は轟を「ドロッキー」って呼んだり、上田佐智雄を「サッチー」と呼んだりと、変なあだ名をつけたりするじゃないですか。そういうところも月島花を思い起こさせます。それと、みんながピリピリしている場所でも口をムニッとさせて「ん?」みたいな表情でほわーんとしているところは、月島花っぽい。川村壱馬くんが完全に月島花をインストールしている。

加藤 立ち姿やビジュアルは映画『クローズZERO』の滝谷源治で、中身が月島花なんですよね。

藤谷 高橋ヒロシ作品のキメラだからこそ、人間味がなさすぎるというのはあるかなと思いました。「誰からも好かれる」というキャラクターとして描かれるものの、好かれる理由はドラマでも映画でもそこまで書き込まれていない。単に「めちゃめちゃいいやつ」ということしか触れられていない。村山ちゃんが轟に「あいつはお前にないものを持ってるかもしれないぜ」って言っていたけど、その“持っているもの”の背景はそんなに見えてこないんですよ。

加藤 そこは僕も問題に感じました。鬼邪高校の面々が楓士雄を祭り上げてリーダーに据えて納得している理由は「昔からの知り合いだから」に集約されてしまう。つまり「顔が広いから」になっちゃうんですよ。「顔が広いからリーダーです、轟はそれに及びません」っていう扱いをされると、顔が広けりゃ最高の男なのか? って話になるじゃないですか。じゃあカラテカ入江が最高の男なのか? って話になっちゃうじゃないですか。でも、さっきも言った通り、最後の最後で負けることで、彼の魅力が出たと思います。あそこで負けたことで「この子はこうやって負けたことを素直に受け止められる子なんだ。だからこれから先、鬼邪高校の人と殴り合って本当の意味での頭になっていくのかな……続編に期待!」みたいになる。ただ、この1本だけだと、まだ鬼邪高校の頭と言っていいのかどうなのかとは思いますね。

藤谷 それって原作の『WORST』の問題でもあるんですよね。月島花の主人公補正はすごいですから。周囲の人たちが「あいつは鈴蘭を背負う男だ」って言うから、すごい人なんだな、って読者が思う。それは当時の高橋先生のモチベーションの問題でもあると思うんですけど……。『クローズ』である程度、男の子の青春を描ききったわけじゃないですか。そのあとに『QP』で「青春が終わった後はどうする?」というのを描いた。ちゃんと手に職をつけて大人になろうとする石田小鳥と、ずっと子どもでいたいからヤクザの世界に入っていく我妻涼、という対比があった。『WORST』も一応、鈴蘭にいてもロクな未来がないから鈴蘭という場所を変えなきゃいけない、変えてくれるのが花かもしれない……みたいなテーマがあったんですけど、そこをちゃんと描ききらないまま33巻までいってしまった。とにかくキャラクターが多くて、良くも悪くもそれを見て楽しむものになっちゃったんですよね。

加藤 どんどんいろんな組織が出てきて登場人物が増えて、「なんかすげぇな」って人は出てくるけど、じゃあ話が進んでるかというと実はそうでもない……という問題はありました。

藤谷 連載中に映画『クローズZERO』がヒットして、さらに人気が出たからシリーズは続けないといけなくて、そして異様にスピンオフが増える……という。

加藤 本当に異様に増えましたね。ちょっと話が逸れるんですが、今「週刊少年チャンピオン」で連載中の『WORST外伝 グリコ』は若干ハイローの影響を受けてるんじゃないかっていうくらい話がぶっとんでいて面白いです。福岡を舞台に花木九里虎の中学時代を描いてるんですけど、本当にすごくて、要塞みたいな学校が出てくるんですよ。

藤谷 完全にハイローだ。

加藤 口が裂けてるヤツなんかも出てきます。しかもヤンデレで、自分の憧れの先輩が九里虎に夢中だから「あの九里虎っていうヤツを消してやろう」って考える。それまで普通に博多弁でしゃべってたのが、そこだけ「九里虎くん、君を消さないとね」みたいになる。そういう過剰さは、ハイローと接近したことによる良い作用なのかなと思いました。

藤谷 『WORST』の中でも『クローズZERO』の芹沢多摩雄や滝谷源治の存在に言及したりしてますからね。コラボやスピンオフに対する高橋先生のそういう寛大さが『THE WORST』を生んだのかもしれません。

加藤 普通このコラボは許さないですよね。だって手塚治虫のところにディズニーが『ライオンキング』持ってきて「すみません、これと『ジャングル大帝』をコラボさせてください!」って言ったらキレるじゃないですか、多分。手塚先生も帽子を叩きつけますよ。ベレー帽パーン! ってすると思う。

編集部 劇場特典の冊子「WORST 816」の高橋先生へのインタビューによると、「鬼邪高校の設定に違和感があり、そんな世界に鳳仙を出すわけにはいかないと思っていた。でもHIROさんが『鬼邪高を叩きのめしてください』と言ったので燃えた」ということらしいです。

藤谷 でもそれは『クローズZERO』のときもそんな感じだったから……「実写化は絶対にしないと考えていたが、旧知のやべきょうすけさんの真摯な説得により実現」みたいなこと言ってたから……。今回はハイロー脚本陣が高橋先生の作業場に出向いて、一緒に泊まり込みで脚本をつくったそうですし、体育会的なコミュニケーションが行われたに違いない(断言)。

編集部 プロジェクトが発表される前から高橋さんのインスタにTHE RAMPAGEの子たちがよく登場してました。

加藤 おそらく何度も飲みを重ねて、腹を割って話せるようになったところでいい感じにまとまったんでしょうね。

藤谷 LDH側はみなさん『クローズ』大好きでインストールされてるでしょうし。『THE WORST』に関してオロチ兄弟の2人(小森隼・中務裕太)にインタビューしたんですけど、「GENERATIONSのメンバー同士で『WORST』を共有で買って読んでいた」というめっちゃいい話がありました。「俺の『WORST』、今どこにあるんだっけ?」「龍友の家じゃない?」みたいな感じで。中学生感! 小森くんは特に好きらしくて、好きなキャラクターを聞いたら「ゼットンとブルで悩みますね……」と真剣に考えてました。(アプリ「ぴあ」10月7日掲載「『HiGH&LOW THE WORST』小森隼・中務裕太「大人が存在しない“青春”の世界を楽しんでほしい」)

編集部 俳優枠じゃない小森さんと中務さんの2人がすごく良かったのは、LDHオタク的には収穫でした。ほかの人より体格が良いところも、『クローズ』世界の住人という感じがしてよかったです。

藤谷 「もっとEXILEになったほうがいい」じゃないですけど【https://www.premiumcyzo.com/modules/member/2017/09/post_7810/】、「もっと『クローズ』になったほうがいい」ということで日サロに通ったり体重を増やしたりしたみたいですね。それと、久保(茂明)監督ももちろん高橋ヒロシ作品が大好きじゃないですか。高橋先生の絵は集団の佇まいが美しいから、すごく参考にしているという話をインタビューでされていて。実際、映画の随所に制作陣のこだわりがあふれてますよね。鈴蘭高校の壁の落書きや、『クローズZERO』に出てくるGPSのステッカーだとか。

加藤 原作の雰囲気の再現度はめちゃくちゃ高い。下手したら『クローズZERO』よりも高いかもしれません。あれも再現度は高かったですが、同時に三池崇史さんという偉大な監督の作品という文脈があるので。『THE WORST』は、たとえば『クローズ』のトリビュートに『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次先生が寄稿した作品の中で、『浦安』のキャラクターたちが「今からみんなでクローズ歩きしようぜ!」って言って見開きで『クローズ』っぽい歩き方をするコマがあるんですよ。

藤谷 (爆笑)

加藤 そういう「クローズ歩き」「クローズ立ち」も、『THE WORST』は完璧に再現してます。

編集部 久保監督はEXILEのMVで一列に並んでゆっくり歩いてくる「EXILE歩き」をつくった人ですが、「クローズ歩き」はその大元なのかもしれませんね。

藤谷 原作がらみで私がすごくいいと思ったのが、誠司の「きゅうり演説」ですね。あそこで「彼らはグレてるわけでもひねくれているわけでもない」的なことを言うじゃないですか。あれは『クローズ』1巻の坊屋春道のオマージュなんですよ。そして高橋ヒロシ作品におけるポリシーでもある。それを優等生に言わせる書き換えがおもしろい。しかも「真っ直ぐなきゅうりになってみせる」って啖呵を切る。それも間違ってないんだ、っていうのがいいですよね。ヤンキーものにありがちな「優等生のほうが実は悪いヤツ」理論から距離を置いてる。

加藤 そこから脱したのは多様性があっていいですよね。セリフの使い方もいいですし。うまいことサンプリングしたな、と。

藤谷 日テレが『ごくせん』から脱却したな! って思いました。まだ原作を読んでいない人も多いと思うんですけど、『クローズ』『WORST』を読んでから観ると、めっちゃ奥行きが出るはずです。

加藤 そう、奥行きが出るんです! そういえば、僕は『THE WORST』を見終わったときに、これはコラボであると同時にサンプリングだと感じたんです。それで、これに似た形って過去に何かあったかな? と考えたときに、1995年のビルボードアワードを思い出しました。クーリオというラッパーが出した「ギャングスタズ・パラダイス」が受賞したんですが、この曲はスティービー・ワンダーの「パスタイム・パラダイス」をサンプリングしていて、授賞式ではスティービー・ワンダーが登場してバースを歌ったんですよ。この一連の流れと似ているな、と。元ネタの「パスタイム・パラダイス」は哲学的な歌詞なんですが、「ギャングスタズ・パラダイス」は曲名通り、荒れた生活をストレートに歌ってるんです。もとは社会意識の高い歌を、あの過ちは消えない、生まれた場所も誇れない人たちの歌に書き換えるという、サンプリングのおもしろさがある。さらにそこに本人が来て歌うことでより文脈が複雑になる。

藤谷 サンプリングというのはたしかにありますね。

加藤 やっぱりLDHという会社はヒップホップ・マインド、ミュージシャン・マインドみたいなものが強いんだな、と。『THE WORST』にはヒップホップ感がある。ある意味、常識に縛られていたらこんなコラボ企画は動かさないですからね。

藤谷 秋田書店から始まって、各方面に話をつけないといけないですしね。大人の力の見せどころですよ。(後編に続く)

まだまだ続くハイロー放言!後編は明日公開です!

『HiGH&LOW THE WORST』
監督:久保茂昭/脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、ほか/出演;川村壱馬、吉野北人、山田裕貴 ほか

2015年のテレビドラマから始まった『HiGH&LOW』シリーズ、その劇場版第6弾。全国から札付きの悪が集まるという鬼邪高校内で起こる派閥争い、さらには鳳仙学園との熾烈なケンカを描いた青春群像アクション。人気マンガ『クローズ』シリーズとのコラボとして、脚本にはマンガ家・高橋ヒロシも参加している。

加藤よしき
ライター。1986年生まれ。「Real sound」などで執筆。『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)に寄稿。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/heretostay/
twitterID:@daitotetsugen

藤谷千明
ヴィジュアル系とヤンキーマンガとギャル雑誌が好きなフリーライター。1981年生まれ。執筆媒体「サイゾー」「Real sound」「ウレぴあ」ほか。共著に『すべての道はV系へ通ず。』(シンコーミュージック)がある。
twitterID:@fjtn_c

加藤綾子アナ、NAOTOとの交際公表は”妙な噂”を次々と流されてしまうからだった!?

 フリーアナウンサーの加藤綾子と三代目J SOUL BROTHERSのNAOTOとの交際が明らかになった。しかし、このNAOTOに、加藤の同期アナとの過去の交際疑惑が浮上している。

「NAOTOは以前、加藤アナのフジテレビの同期である椿原慶子アナと食事をしていたと報じられたことがある。それを理由に、NAOTOと椿原アナが過去に付き合っていたのではないかとも囁かれています。ただ、その後、NAOTOと椿原アナが親密だったという情報もないし、本当に付き合っていたのかどうかは怪しいところ。加藤アナとしてもNAOTOのことを“同期の元カレ”と言われるのは迷惑な話だと思います」(スポーツ紙記者)

 妙な噂に困惑しているであろう加藤アナだが、かつては“先輩の夫”と交際していたのではないかとの疑惑があった。

 その“先輩”とはフジテレビの生野陽子アナで、“先輩の夫”とは同じくフジテレビの中村光宏アナだ。以前、生野アナと中村アナが交際を始める前に、加藤アナと中村アナが付き合っていたという噂があったのだ。

「中村アナを巡って、生野アナと加藤アナの関係が悪化していたとも報じられていました。ただし、後に加藤アナは中村アナとの交際を番組で否定しています。完全に誤報だったようです」(同)

 何か信ぴょう性の低い噂が流されしまう加藤アナ。しかし、それも人気アナウンサーであるがゆえの結果だろうか。

「人気があって実力もあって、完璧に見える加藤アナなので、共演者からの信頼も厚く、どうしても“みんなにモテている”というふうに見える。その結果として、共演するアナウンサーや男性タレントといろんな噂が出てきてしまうのも仕方のないことでしょう。さらにやっかみも多いから、変な噂を流されがちで、芸能マスコミ的にも粗探しをして、面白おかしく報じてしまいがち。“同期の元カレと交際”とか“先輩の夫と交際していた”なんていう噂が浮上するのは、加藤アナが人気者だからこそでしょう」(同)

 いくら人気と実力を兼ね備えたアナウンサーだからといって、ありえない噂が流れるのは迷惑極まりない話。加藤アナとしても、NAOTOとの交際をきちんとアピールすることで、妙な外野の声をシャットアウトしたいという思いがあるのかもしれない。

加藤綾子とNAOTOの熱愛宣言は妥協の産物? ”天下のカトパン”が大物狙いに見切りを付けたワケ

 元フジテレビで、現在はフリーアナウンサーの“カトパン”こと加藤綾子と、EXILEのメンバーで三代目J SOUL BROTHERSのリーダーを務めるNAOTOの熱愛が発覚。カトパンの予想外のチョイスに、関係者から驚きの声が漏れている。

 フジテレビ時代はバラエティから情報番組まで引っ張りだこで、フジのエースとして君臨し、フリー転身後も活躍するカトパン。美貌と実力を兼ね備えた彼女は、恋のウワサが多い女性としても有名だ。

「かつて好きな女子アナランキングで1位に輝いたことがあるカトパンは、業界内での評価も極めて高く、中でもメロメロなのが中高年です。色気がある上に下ネタの扱いも巧く、明石家さんまや志村けんら大物芸人に言い寄られています。彼女自身はアスリート好きで、しかも超大物狙い。ダルビッシュ有とは2014年にデートしていますし、大谷翔平、山田哲人、筒香嘉智ら、錚々たる面々に熱い視線を送っていました。さらに、羽生結弦や小泉進次郎にもアプローチしたようですが、こちらも実りませんでした」(女性芸能誌記者)

 ここまでわかりやすく大物狙いだと、あきれるのを通り越してすがすがしいが、結果的に付き合ったのはEXILEのメンバー。過去に名前が上がった面々と比べれば“小物感”は否めず、ネットにも、「随分妥協したなカトパンも」「NAOTO?そもそも誰やねん??」「いやいやカトパンの彼氏ショボすぎwwww」など、辛辣な声が寄せられている。女子アナ通のTVライターが今回の交際報道をこう読み解く。

「CMやドラマにも出演するなど、フリーになっても順調だったカトパンですが、今年4月にスタートした夕方のニュース番組『Live News it!』(フジテレビ系)が非常に厳しい状況です。この時間帯は、日本テレビの『news every.』が圧倒的に強く、以下テレビ朝日、TBSと続き、フジはテレビ東京を除いて民放最下位です。さらに彼女は『週刊文春』(文藝春秋)の『嫌いな女子アナランキング』でもずっと1位で、票数もダントツです。このランキングに入るのは知名度の高さの証明ですが、視聴率の悪さは致命的。『Live News it!』は鳴り物入りで始まっただけに、さすがに半年では打ち切られませんでしたが、このままなら来年3月で終わりでしょう。ここまで挫折らしい挫折もなくやってきて、女子アナの天下を取ったカトパンですが、気付けば32歳。自分が置かれている環境は大きく変化している。加藤は『35歳までに結婚したい』と公言していましたから、大物狙いに見切りを付けたということでしょう」

 これには、さんまも「ホンマでっか?」と言うしかなかった?

GENERATIONS、LDHカウコン欠席発表は「紅白初出場が内定」の早すぎる匂わせか!?

 令和最初の秋を迎え、そろそろ大晦日の『NHK紅白歌合戦』に関する様々な情報が浮上してくる季節。すでに、あるアーティストの初出場が決定していると囁かれている。

「EXILEの弟分であるGENERATIONS from EXILE TRIBEです。というのも、EXILE TRIBEは今年の大晦日に福岡ヤフオク!ドームでカウントダウンコンサートを開催するんですが、その出演者にGENERATIONSの名前がないんです。ほかのEXILE TRIBEはみんなカウコンに出るのに、GENERATIONSだけが出ないということは、東京で紅白歌合戦に出場するのが決定的なのではないかと言われる所以です」(音楽業界関係者)

 ちなみにGENERATIONSの白濱亜嵐、関口メンディーはEXILEも兼任しているが、カウントダウンの公式サイトには〈※本公演において白濱亜嵐、関口メンディーは、GENERATIONSの活動に専念させていただき、出演しないこととなりました。尚、GENERATIONSはスケジュールの都合により、現在出演の予定はございません。〉という但し書きもある。

 紅白ではない可能性もあるが、いずれにしろ大晦日のGENERATIONSに”重大な仕事”があることは間違いなさそうだ。

 GENERATIONSは2012年に結成。先輩グループのEXILEや三代目 J SOUL BROTHERSが何度も紅白に出場するなか、単独での出場は果たせていない。ここ数年は、毎年のように紅白出場を目標に掲げていた。

「昨年紅白に出ていたEXILEと三代目はカウコン出場が決まっているので、紅白不出場となる可能性が高い。そうなるとLDHが抱えていた出場枠が2つ空くので、そこにGENERATIONSが入るという流れになる。もちろんEXILE TRIBEが福岡から中継で紅白に出場することも考えられますが、“先輩グループ2組不出場のGENERATIONS出場”が現実的なラインでしょう」(スポーツ紙記者)

 とはいえ、この段階で紅白出場を匂わせるのは、NHKに対する心象を悪くするとの意見もある。

「紅白出場者に関する事前情報はいろいろ出てくるとはいえ、まだ9月の段階なので、ちょっと早すぎるという印象。ジャニーズのようにカウコンも紅白も両方出るというパターンがあればいいんですが、福岡開催となると厳しい。しかし、だからといってLDHもカウコンの出演者を発表しないわけにもいかない。ビジネス的には仕方ない部分もあって、LDHとしては、苦渋の決断の末の発表だったと思います」(同)

 これでGENERATIONSが紅白初出場を逃すようなことがあれば、NHKとLDHの関係性にヒビが入ってしまう可能性もありそう。どうか、すんなり初出場を決めてもらいたいところだ。

倖田來未、インスタでEXILE・SHOKICHIとの2ショット披露も「おばさんタレント感すごい」の声

 倖田來未がEXILEのSHOKICHIとのツーショット写真を披露した。

 以前から親交があることでしられているふたりだが、倖田は5日にインスタグラムを更新し、「昨日、しょーきっつあんの初ソロツアー『EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019 UNDERDOGG』に遊びにいってきました!!!」とSHOKICHIのソロライブを訪れたことを報告し、ツーショット写真を公開した。

 写真に写る倖田は口に両手を当てて驚いたようなポーズをしており、その隣のSHOKICHIは照れたようにピースサインをしていた。

 倖田は「ソロに至るまで、10年という時間をかけて、ここまできたんだなぁと、初めて知って、驚きと感動を覚えました」とし、「本当にお客さんを大切にしているんだなぁとゆう真意みたいなところが、出ていたライブでした!」(原文ママ)と感想を吐露。

 SHOKICHIについて「才能ももちろんですが、とてつもない努力家だと確信しました」と絶賛し、「音楽が好きで、人を幸せにするのが好きなしょーきっつあんには、これからも素敵な歌声を届けて欲しいです!」とエールを送っていた。

 この投稿に倖田のインスタグラムには、「久々の2ショット嬉しい!ぜひライブでコラボしてほしいです!」「いつかコラボ期待します!」という声が集まっていたが、一方ネットからは、「ポーズが2007年くらいで止まってる雰囲気」「口元隠し方もなんか古いな…」「しょーきっつあんって呼び名が古すぎて笑った」「おばさんタレント感すごい」といったツッコミの声が集まってしまっていた。

 時代は令和、倖田も”おばさん”扱いされるようになったようだ。