「Domani」(小学館)のコンセプトは、「35歳からの働くいい女」。誌面でも「35歳」はさまざまな企画で使われています。着回しページでは、蛯原友里さん演じる女が「総合商社の経営企画部署勤務の35歳」で、「35歳、この春グルーンとイエローで生き生きする」というページもありますよ。
先月号から始まった連載「美容刑事」に出てくる明日美(どまみ)も35歳。そして、終わってしまった連載「『美療の森』の歩き方」のしらゆきちゃんも35歳。しらゆきちゃんは、ふくらはぎを細くするために20万円使ってボトックスを30本打ったり、背中ニキビを治すために太めの針で穴をあけて圧をかけて中身を出したり、お財布も体も「美」のために体当たりしていたのですが、明日美ときたら……! 先月号は「サラダ」調査、今月号は「爪に優しい系のネイル」調査ですって。お茶を濁しすぎよー!
そんな明日美、マニキュア、ジェル、リムーバーの恐ろしさを、「アセトンは自動車の塗装を剥がすときにも使うもの」や「マニキュアに“シックハウス症候群”で有名なホルムアルデヒド!?」と、さんざん煽っておきながら、「爪に優しいネイルは(中略)限られたブランドしかないので、自分で探さなければならない」と、読者へ丸投げ。2種の安全性が高いアイテムが紹介されていますが、100%オーガニックマニキュアには、「現在5色しかないこと、乾燥に時間がかかることは承知しておきたい」とのこと。……明日美、いい加減バカ言うのはやめなっ!
<トピックス>
◎働く35歳は「優しい顔」メークしかしてはいけない!
◎平日は“考えない晩ごはん”
◎「共働き夫婦のお金」どうしてる?
■読者の平均年収に誤りあり?
既婚の「Domani」読者300名に行ったアンケート企画、「『共働き夫婦のお金』どうしてる?」を見てみましょう。「夫婦の収入や支出、貯金額から具体的エピソードまでを幅広く調査した」とだけあり、なかなか詳細な結果が導かれていましたよ~。
なんでも、読者の4分の1の夫婦は家計を完全に別にしていて、使い道や貯金額もそれぞれ把握していないケースが多数。しかし、夫は小遣い制で家計は「妻が管理する世帯」も全体の3割強あるとのことで、「夫婦のあり方の変化と共に、お財布の考え方もまた、過渡期であることがわかった」と締めています。確かに、夫婦のあり方だけじゃなく、シングルの生き方だっていろいろ変化してきてるので、財布事情もさまざまですな。とはいえ、子どもがいる共働き夫婦は「家計を一緒に運営」する意識が強く、お金のルールも各夫婦で定められているそうです。
と、真面目なところはここまでにして、下世話目線で、顔出し・名前出しで登場している8組の夫婦の金回りを見ていきますよ! まずビックリしたのは年収7,000万円の男性がいたこと。しかも、「夫の支出:180万円」。この金額のほとんどが家賃で、「会社まで徒歩圏内、2LDKの部屋というこだわりを叶えるため」だそう。そういえば、「Domani」には、「VERY」(光文社)のお家拝見連載「日曜日の風景」みたいなライフスタイルページがないですね。こちらのお宅を覗いてみてはどうでしょう!?
で、肝心の「お財布事情」といえば……ん? 「妻」「母」の年収が低いような……。8人の女性の年収を平均すると、大体400万円弱? たしか2月号の「リアル白書」では「平均年収548万円」でしたよね。この企画の対象外である未婚の「女」が平均値を押しあげているのか、無作為の8組がたまたま低かっただけ? おそらく前者でしょう。ついでに、男性の年収も見ていきましょう! 7,000万円という数字を除くと、ほかの方は、580万円、620万円、680万円、620万円、1,700万円、1,000万円、500万円という感じ。1,000万円オーバーは3名で、残り5名は500~600万円台。まさに、「Domani」女子の年収とぴったり!
しかし、ここで疑問浮上です。夫婦の年収1,000万円前後で、「Domani」的生活ができるのか……? だって、「アクセ買うなら『チョーカー』と『バングル』」ページの見開きにあるチョーカーなんて、22万5,000円! 「女」の年収548万円には買うことができても、「妻」や「母」の年収400万円には難しくないですかね? 巻頭の「女 妻 母 働くいい女の『木曜13時』」に出てくるような「働くいい女」ばかりじゃないのか、読者は?
このアンケートで気になった点がもう1つ。年収が高い男性の配偶者は、同じく稼ぎが良いことが多いようです。年収7,000万円の方の配偶者は700万円、1,000万円の配偶者は850万円……! 今回のアンケートの、女性年収1位&2位です。とはいえ、1,700万円の方の配偶者は100万円だったので、比例するとは言い切れないですけどね。ひょっとして、お金も人も、同じようなところに集まるもの? ならば、「Domani」年収の平均値を上げてる「女」たちのために、稼げる男の生息分布図をいっちょお願いしたいところです!
相変わらず毒にも薬にもならないことのみを書いている、高島彩さんの隔月連載「しごと日和、こそだて日和」。1ページが素敵なお写真、そして横の1ページがまるまる原稿ですが、中身を要約すると、家族が多忙になる春に、新しい仕事を始めていいのか迷ったけどやることにしました、以上! 合間にちょいちょい、ネットの掲示板に書かれてそうな“子育てあるある”(子どもに声をかけられると仕事を中断されたようでイラっとする)を挟みこみ、「(仕事をやりたい気持ちが)春を待つ虫たちのように蠢きだしていた」とか「全身の毛穴でライブ感とドキドキ感を味わいながら(番組を作りたい)」など、癖のある表現で己を出すのが、高島さんの持ち味ですね。
高島さんは、「忙しさを理由に料理に手を抜かない」「ご飯はちゃんとつくる」と決めたと宣言していますが、そんな崇高な精神と真逆をいく企画がありましよ。「毎日忙しく仕事するワーキングウーマンたち」に向けた「平日は“考えない晩ごはん”」! モデルからDomaniサポーター、インスタグラマー、Domani編集長など26人が、自身の「手抜きレシピ」を紹介しています。食材1~3品くらいで作れたり、コンビニのおにぎりやサラダチキンを利用したものなど、正直申しますと見た目に華はないですが、実用的で簡単手間いらず。
高島さん的には、これら晩ごはんはきっとNGラインなのでは? 一体、どんな顔してこのページを見ているのか、そもそも「Domani」を読んだことがあるのか、そこから気になります。そうですね、次の連載では高島家の手を抜かない晩ごはんを披露してもらいたいです!
(白熊春)