「Domani」の「アラフォー婚活」ルポ、後悔と失敗まみれ! 寂聴は「離婚推奨」のカオス

 「Domani」(小学館)1月号、新カバーモデルは小泉里子さんに決定したようです。蛯原友里さんがカバーを務めてたときの、甘~い印象とはまったく異なり、クールな表紙に仕上がっています。小泉さんが10月までカバーモデルを務めていた「CLASSY.」(光文社)と似てるような……当たり前ですね。ちなみに「CLASSY.」は最近甘い雰囲気の表紙で、なんだか「Domani」っぽくなってきてます。

 先月号までは、「ハンサム系」「フェミニン系」「こなれ系」とファッションを3種に分けていましたが、今月号からはどうやら「カジュアル系」の一本推し。「カジュアル」イメージの強い小泉さんをカバーモデルに迎え、そこに「Domani」の「大人の女」らしさをふりかけ、「大人のカジュアル通勤服」を仕掛けてくるようです。この戦略方針、吉と出るか凶と出るか! 

 それにしても、「大人のカジュアル通勤服」って難しいですよね。「体型お悩み別、おしゃれ術25」にもありますが、「洋服でカバーしたいところは?」は「お腹、ヒップ、太もも」がトップ3。「『最近変わってみたな…』と思う体型の変化は?」は、「やせにくくなった」「太った、太りやすくなった」「お腹の肉が出ている」で過半数を占めています。要は、年々、ぽっちゃり、もしくは、ゴツくなってきているんですね。ぽっちゃり×カジュアル×加齢。それは危険な香りしかしないっ!

<トピックス>
◎小泉里子、Domaniの“顔”になります。
◎できる女の仕事服はきちんと感よりカジュアル感!
◎アラフォーの婚活がうまくいかない理由

■年末年始の酒の肴にどうぞ!
 「アラフォーの婚活がうまくいかない理由」ですって。う~ん、「働くいい女」ならば、仕事同様、「うまくいかない理由」は、とっくのとうに分析済みだと思うのですけど……。それを踏まえてのビンタ企画!?

 Part1では、「アラフォー婚活 悲喜こもごもリアルレポート」と題しまして、「2 週間でやれるだけやってみました アラフォーに勝算のある4つの婚活を厳選!“結婚こじらせ女子”のガチ婚活ダイアリー」があります。パチパチパチパチ~! 37歳メーカー専門職の方が、「40代女性でも怖じ気づかない」「自分のフィールド」である、「(40代の成婚率が高い)結婚相談所」「個室プチお見合い」「寺コン」「婚活居酒屋」に殴り込み! よし、アラフォーのホームで勝利をもぎとってこい!

 さて「結婚相談所」では、仕事がデキるアドバイザーに「仕事を極めてきたように、結婚も極めるつもりで頑張りましょう」「結婚も仕事と同じ!努力すればちゃんと幸せになれます」と、仕事=結婚と言われ、契約ダン! 初期費用の18万円をご献上。

 が、実際の紹介は2週間後からとのことで、今回の特集では結果出ず。残念! しかし、ライザップ、いやいや「結婚相談所(サンマリエ)」では「疑似お見合い体験」なるものをやっていただけるようです。早速、体験したこの女性「自分の話と仕事の話ばかり。アラフォー女性にありがちなクセです。男性と張り合おうとせず、謙虚に相手の話を聞きましょう」と叱られる……の巻。

 次に向かった「個室で8分間×9人の男性と話す」という「個室プチお見合い」では、「話が弾んだ男性にマッチングを希望するも玉砕。いい感じだっただけに衝撃…」と肩を落とします。マッチングがうまくいかなかった点を反省するのかと思いきや、「『本気で結婚したいですか?』など核心をつく質問をすればよかったと後悔」との答えを導き出す始末。えーっと、この8分間は、核心をぶち込む、じゃなくて、「もっとこの人と話してみたいな」と、マッチングにつながるようにお話することが正解ですよね? 誰かこの方にアドバイスを……! アドバイザー来てーーー!

 その後の「寺コン」でも突っ込みどころ満載なことが起きていますが、割愛。ぜひ誌面でご確認を! 最後は、「2週間ではデートまでこぎつけられなかったけど、自分のこじらせ具合が見えただけでも大進歩!」と、スーパーポジティブに幕は閉じています。このヤル気のままクローズまで持ち込んでもらいたい! 応援したくなる!

 また、Part2「婚活アプリ編 アプリ婚活リアル“後悔”誌上再録」や座談会「リアルな成功者に聞きました!『結婚してから、相手を好きになればいい!」も、控えめに言って読み応え抜群。女友達と年末年始に集うときこれが1冊あれば、盛り上がること請け合いですよ! ただ、気になるのは、「女性側」からの一方的な記事になってるので、3カ月くらいの男女密着プロジェクト(ダイエット特集みたいな)や、「覆面男子座談会」をやってみてもらいたいなと。でもそれって、ガラスのハートが砕け散る可能性大。婚活市場と読者を忖度ですね~。

 「働く女性の先駆者・瀬戸内寂聴さんに聞く 大人の女にとっての“自立”」。「現役の作家であり僧侶でもある瀬戸内寂聴さん。戦後の激動を乗り越え、仕事に恋に生きた30代、40代。時代を超えて、働く女性の共感を集め続ける寂聴さんから、ドマーニ世代へのエールをいただきました。」ですって。不倫の報道が多かったこの1年。どのようなお話が聞けるのでしょうか?

 誌面側と寂聴さんとの対談形式で話は進みます。「未婚の読者からは、結婚したくても失敗がするのが怖くて恋愛に踏み込めなくなってきた…という声もあります」に対し、「今は、離婚なんてもう女の勲章!」と軽く檄を飛ばしてきます。よし、とりあえず結婚してみよう! サンマリエ行こう! このお説法、婚活特集の布石だったのか!

 恋愛に続くは仕事の話。「働くアラフォーにとっては、後輩世代とのコミュニケーションも悩みのタネ。ここ数年、20代スタッフ2名との体制で仕事を楽しんでいる寂聴さんに、気を付けていることを尋ねてみると、『ない!』と即答」とのこと。インタビュアーさんの遠い目が見える……! 「みなさんがそんな気を使っても、相手はそれを知らないでしょう(笑)? だから気を使うだけ損ですよ。そんなところで疲弊するよりも、自分の能力を存分に発揮することが、会社なり組織のためになるというものです」。間違いないっ! だけど……その心境にはまだなれない……あと50年生きたら見える境地なのか?  いや、その頃にはもう働いてないことを祈りたい!

 肝心の「自立」については、最後に壮大すぎる愛の説法が。「これからの人生、もつべきものは、やっぱり愛する力。それは恋愛にかぎりません。人を愛し、愛されるということが、いちばん生きている実感があると思います。ただし、相手に利息をつけて愛を返してほしいと求める愛は、本物ではない。ほかのだれかを自分よりも愛すること。相手が幸せになることを望むゆとり。それがあれば、どんな時代でも自立した心をもっていられます」。

 幸せホルモンを分泌させるために、動物やアイドルなど愛する対象を持つというのは、聞きますが、寂聴さんが言うには「人」限定。そんなところに95歳を感じますね~。わかっちゃいるけど難しいのよ、それは! これも、あと50年生きりゃわかることなのか? その前に仏門も叩かねばならないのか?
(白熊春)

 

神崎恵「夕飯は3パターン&つくり置きNG」、「Domani」料理企画のさじ加減が絶妙すぎ!

 「Domani」(小学館)12月号、なんと今月号をもって「蛯原友里、Domani卒業。」とのことです。なんともびっくり! 先月号では、専属モデル・小濵なつきさんの“私生活切り売り”ページが突然に始まったので、「これから毎月1人ずつ自己紹介して、モデルを育てて(認知させて)いく作戦か……? 確かに、エビちゃん以外はピンとくるモデルがいないしな~」と思っていましたが、違いましたよ! 育てる間もなく、いきなり卒業!  

 蛯原さんは1979年生まれだし、「母」になったことでも「Domani」にドンピシャだと思うのだけど、いかんせん、あの甘めのルックスが“働く”推しの「Domani」といまいちマッチしなかったのかもしれません。「卒業」記事を見ると、手書きの連載を持っていたエビちゃんなのに「手書き」のメッセージも載ってないしね。そして、“卒業記事あるある”のモデル仲間やスタッフさんからのお別れメッセージもなし。「AneCan」(小学館)卒業のときの華々しさと比べると、なんだか不穏な空気です。陰ながら円満な別れであったことを祈るばかり!

 多くの雑誌が廃刊や休刊となっていることを思えば、売れっ子モデルから「女優」へと転身をはかった米倉涼子さんや藤原紀香さんは、今のモデルにとって“うまくやった”先輩でしょう。「モデル」をやりつつ「実業家」でも稼いでいる梨花さんも楽しそう。で、蛯原さんはこれからどうするの? 赤ちゃんビジネス? そして、「Domani」で蛯原さんのポジションにおさまるのは一体誰? 出産して少し落ち着いたような高垣麗子さん? それとも「CLASSY.」(光文社)のカバーモデルを同じく12月号で卒業した小泉里子さん? いや、ここは1つ、妊娠発表のあった押切もえさんを希望します! よろしく、編集長!!

<トピックス>
◎蛯原友里、Domani卒業。
◎高島彩さん、働く⇔ママの私服スタイル
◎神崎恵さんのワーママ“楽ちん”ごはん

■高島彩に警戒注意報発令
 今月号の1カ月着回しコーディネートに登場するのは、モデルではなく、「彼女のベーシックで芯の通った着こなしは、大反響」だというPLSTのPR・根本久仁子さんが登場です。「年を重ねるほどに輝きを増す、Domani世代の憧れの存在」なんだそうですよ。

 で、その着回しアイテムにはこんな言葉が添えられています。「今回根本さんが着回したPLSTのアイテム、editstoreで買えます!」「プライスの入っていないアイテムはすべて根本さんの私物です。現在取り扱いのないものがほとんどですので、ブランドへの問い合わせはご遠慮ください」。なんと、掲載服の問い合わせはPLSTの物しかできない! 「Domani」とPLSTそろって商売上手がすぎるわ~。根本さん、モデル顔負けのポージングを決めて、私物とPLST商品を着こなしていますが、PRってこんなことまでやるんですね。それとも根本さんも編集部から、お金もらっているのか? それとも、これはタイアップなのか?

 「ファッションページ初登場!高島彩さん、働く⇔ママの私服スタイル」なんて企画も見てみましょう。ただ、「私服スタイル」と言いながらも「私物」は、ちらりと写る「リング」数点と「バック」数点だけ。私物アイテムがいっぱいだった根本さんのページとのギャップがすごい! また、6コーディネート中、仕事が絡むのは2コーディネートで、ほか4つは子どもとの公園、家族での食事、行楽、ひとり時間といったもの。う〜んと、一体何を伝えたいんだい? 連載コラムに続いての「子ども」「子ども」の連呼でおなかいっぱいです。テーマが「働く⇔ママ」だからしょうがないのでしょうけど、この企画で高島さんを起用する理由が見えません。私物アイテムもないし。もしかして、蛯原さん無き後のカバーモデル候補か!? それとも、高島さんが今回の撮影の合間に始めたというインスタグラムのアカウントのPRか? (ちなみにアカウントは@takasima2017ですって~!)

■神崎恵に完敗
 「働く美しい母」である神崎恵さんが、本業の「美容」ではなく「料理」で誌面に登場です。「神崎恵さんのワーママ“楽ちん”ごはん」。なんかもう遠い目になりますよ、すごすぎて。きれいで仕事もバリバリしていて、3人のお子さんに素敵な旦那さん。そのうえ、料理もちゃんとどころか、雑誌に載せられるレベルだなんて。筆者、1つも持ってない。一応、仕事をしているくらい。自分がかわいそうすぎて泣ける……。そんな劣等感がとめどなく沸いてくる、神崎さん流「“楽ちん”ごはん」早速見ていきましょう。

 まず、「多忙な中で、糖質控えめの夫婦、食べ盛りの長男・次男、幼い三男用の3パターンを用意するも、つくり置きはほぼしない」。マジですか! 自分自身の1パターンでさえ手こずっている人、いますよね? ねぇ? つくり置きすることもありますよね? 神崎さんは、「忙し過ぎてつくり置けない」んですよ! そのレベル! 今まで「Domani」で散々取り上げてきた「時短」や「時産」は一体なんだったんだ! というか、雑誌を読む時間もないのでしょう。

「忙しいある日のタイムスケジュール」によりますと、5時に起床でお仕事して、夕飯はもちろん作って皆で食べて、夫婦で晩酌までも。そして、お風呂で1時間程お手入れをして、夜中2時に就寝。……3時間睡眠? 次の日は遅いのかな? 高須克弥先生は、「よく寝る」ことが美容には重要って言ってた気がするけど、違うのかい? 本当に世の中って不公平だ!

 そんな、神崎さんの「ご本人撮影!神崎さんの日々ごはん」は、安心してください。出来過ぎておりません。神崎さん、さじ加減パーフェクトです。ご本人が仰る通り、「食材はカラフルに!」「いろいろ(薬味やナッツなど)“散らす”!」が実践されており、ボーリュームがありながら楽しい色合い。だけど、キメすぎていないという絶妙さ。

 その次ページに載っている、プロが作ったと思われる「神崎さんの簡単・時短でつくれるお気に入り7レシピ」は、とってもキレイな仕上がり。だ・け・ど、「つくり方」に番号が振られておらず、本当に「簡単」そう、とわかるものばかり。しかも、栗原心平ちゃんや、速水もこみち先生のような男性料理研究家がよく使用する「この料理のために必要」、だけど「絶対中途半端に余る」というような食材や調味料もな~い! 神崎さん、さじ加減パーフェクト(二度目)!

 締めの言葉は、「私にとって料理は、仕事モードから妻・母モードに切り替わり、頭も気持ちも整理される大事なスイッチです!」。仕事や料理の、ヤル気スイッチ探している場合じゃないね。「忙しくする」。これがきっと極意。モヤモヤしている暇をなくす。つまり、「Domani」を読んで劣等感を覚える時間こそムダってことかも!?
(白熊春)

 

膣ケアの重要性を説く「Domani」、必殺フレーズ「介護の快適さも違う」と仰天の提案

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 徐々に秋めいてきましたね。Domani(小学館)11月号も、すっかり秋色、冬色です。「恋愛はご無沙汰気味…」というIT関連会社のディレクターが着回しする「秋色美人な10月の1か月コーディネート」では、「友人がメンズを紹介」してくれるものの、それについてはまったくのスルー展開でして、足早に11月になっております。うん、これがリアルよね。

 そして、珍しくモデルが私生活の切り売り……いやいや、等身大で登場している企画「小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です」。小濱さんは、「モデルを始めたのは25歳のとき」とあるように、それまで赤文字系、青文字系のどこにも属してなかったので、記憶にあまりない方というのが正直なところ。それに、「Domani」での印象も実はほとんどない。本当に毎月出てる?

 パッとしない存在なのに特集されたのは、「編集部スタッフやプレスの皆さんから『センス抜群』『いい人すぎ』という声しかあがらない」からだそう。って、そんな内輪の話されても読者の印象は「誰……?」ですけどね! 記事の内容も、実に微妙。私服アイテムを使って撮影した姿は、スタジオでバーンとかっこよく撮影されてるから親近感には程遠く、逆に、今年の結婚式のドレス姿写真というものは、小さなカットでやけに荒くて不鮮明。「運動をしていたせいか足が筋肉質」「地元でOLをしていた」と、エピソードも親近感がわくようなわかないような……。切り売り感が少ないから、いまいち記憶に残らない! 押切もえちゃんを見習って(妊娠おめでとう!)!

<トピックス>
◎小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です
◎HAPPYエイジングは「デリケートゾーン」から
◎バブル上司と平成部下にはさまれて。“プチ管理職”を救え!

 膣に目覚めた「Domani」

 「HAPPYエイジングは『デリケートゾーン』から」。とうとう「Domani」にも、セックスの話ですかー! と期待したら違いましたよ。「植物療法士」という、耳慣れない肩書の先生監修のもと、「膣」にまつわるお小言が始まり始まり~。

 コンパクトに抜粋が難しいので、要点を引用しつつまとめてみますと、「プレ更年期と言われる35歳~40歳」は、女性ホルモンの量がガクッと落ちるタイミング。そして、仕事や子育てなどストレスもいっぱい。加齢にくわえ、ストレスに対応するために体内のビタミンを大量に消費することにより「体の潤い、ひいては膣周りの潤い力が下がる。膣周りの乾燥が、結果、膣とつながっている子宮にも影響を及ぼし、女性ホルモンのバランスを崩す遠因となり、一気に老化のスピードが加速します」とのこと。ここで大切なことは、この負のループに足を突っ込まないように、「膣周りを潤す」=「粘液力を高める」ことらしい。なんと、粘液力が高まれば、「イライラも減り、周囲の人に優しくなれる効果」が期待できるのですって~。じゃあ、このイライラはPMSかと思ってたけど、膣周りがカッサカサで起きてるのかしら……!

 そんな、カッサカサ話の次には、「あそこもたるみます!オイルマッサージを!」を始めととした、9つのアドバイスで構成された「『潤う女』でいるために今できること」が。そのなかには「VIO脱毛は医療レーザーで!」というものもあり、またもやエロの話しを想像しましたが、書かれていたのは、「特にIゾーン、Oゾーンの処理は高齢化社会では必須に。アンダーゾーンがあるのとないのでは、介護にあたっての快適さも違ってきますからね。」。え……「介護」見据えてる? ここでの「快適さ」とは、本人はもちろんのこと、前ページにあるように「他人に不快な思いをさせないという意味でのエチケット」のようです。ごめんなさい、自分、数十年後の未来よりも今のことを考えたい!

 『SEX and the CITY』の映画で、サマンサが自身のアンダーヘアについて「刑務所にいたってツルツルだわ!」と言ってましたが、「Domani」映画ヴァージョンが撮影されたら「老人ホームにいたってツルツルだわ!」って台詞が蛯原友里さんあたりから飛び出すんでしょうか? 締めくくりは「レーザーは黒い色素に反応するので、施術するならアンダーヘアに白髪が混ざる前に!」とのこと。そんなセールストークあり!?

 1980年生まれの、「Domani」世代・高橋一生さんのスペシャルインタビューが。「菩薩みたいな年上の女性が好き。酸いも甘いも噛み分けて、純粋さに立ち戻ろうとしている人って素敵です」。と、ますます「Domani」女が喜ぶような台詞もサラッと言ってしまいます。ま、35歳オーバーの雑誌に「若いピチピチギャルが好き」なーんて、たとえ冗談でも炎上しかねないですね。そして、菩薩が好きとは。「介護」のためにVIO脱毛を考えるという、他者への思いやりにあふれる「Domani」女こそ菩薩ですよ! 

 「“プチ管理職”を救え!」では、「上から下からストレスをかけられるDomani世代。職場でのあるある事件簿からリアルな対処法まで取材しました。プチ管はつらいよ!」と、これまたストレスの話。う~ん、膣周り、急いで潤して! しかし、この手の話はいつの世も繰り返されます。上司、そして部下ともうまくいかないとかなんとか……。20年後は会社の老害、50年後は老人ホームの偏屈BBAにならないように気をつけないと!

 そういえば、大人のストレス発散について、「都会の大人たちはストレス発散というと、疲れをめいいっぱいため込んで、海外や高級ホテル、自然のある遠い地方に行って…というように気合いが必要な方法をとりがちです。お金や時間をかけなくても、彼ら(注:後輩世代です)のように楽にかつ小出しにストレスアウトできる(以下略)」って、マーケティングアナリストの原田曜平さんの今月の連載「後輩世代のトリセツ」に書いてありましたよ。で、今月号の別冊付録には「京都おいしいもん120」! ま、どうでもいいけど膣を潤わせてみますか!
(白熊春)

 

膣ケアの重要性を説く「Domani」、必殺フレーズ「介護の快適さも違う」と仰天の提案

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 徐々に秋めいてきましたね。Domani(小学館)11月号も、すっかり秋色、冬色です。「恋愛はご無沙汰気味…」というIT関連会社のディレクターが着回しする「秋色美人な10月の1か月コーディネート」では、「友人がメンズを紹介」してくれるものの、それについてはまったくのスルー展開でして、足早に11月になっております。うん、これがリアルよね。

 そして、珍しくモデルが私生活の切り売り……いやいや、等身大で登場している企画「小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です」。小濱さんは、「モデルを始めたのは25歳のとき」とあるように、それまで赤文字系、青文字系のどこにも属してなかったので、記憶にあまりない方というのが正直なところ。それに、「Domani」での印象も実はほとんどない。本当に毎月出てる?

 パッとしない存在なのに特集されたのは、「編集部スタッフやプレスの皆さんから『センス抜群』『いい人すぎ』という声しかあがらない」からだそう。って、そんな内輪の話されても読者の印象は「誰……?」ですけどね! 記事の内容も、実に微妙。私服アイテムを使って撮影した姿は、スタジオでバーンとかっこよく撮影されてるから親近感には程遠く、逆に、今年の結婚式のドレス姿写真というものは、小さなカットでやけに荒くて不鮮明。「運動をしていたせいか足が筋肉質」「地元でOLをしていた」と、エピソードも親近感がわくようなわかないような……。切り売り感が少ないから、いまいち記憶に残らない! 押切もえちゃんを見習って(妊娠おめでとう!)!

<トピックス>
◎小濵なつきの“おしゃれと人柄”が評判です
◎HAPPYエイジングは「デリケートゾーン」から
◎バブル上司と平成部下にはさまれて。“プチ管理職”を救え!

 膣に目覚めた「Domani」

 「HAPPYエイジングは『デリケートゾーン』から」。とうとう「Domani」にも、セックスの話ですかー! と期待したら違いましたよ。「植物療法士」という、耳慣れない肩書の先生監修のもと、「膣」にまつわるお小言が始まり始まり~。

 コンパクトに抜粋が難しいので、要点を引用しつつまとめてみますと、「プレ更年期と言われる35歳~40歳」は、女性ホルモンの量がガクッと落ちるタイミング。そして、仕事や子育てなどストレスもいっぱい。加齢にくわえ、ストレスに対応するために体内のビタミンを大量に消費することにより「体の潤い、ひいては膣周りの潤い力が下がる。膣周りの乾燥が、結果、膣とつながっている子宮にも影響を及ぼし、女性ホルモンのバランスを崩す遠因となり、一気に老化のスピードが加速します」とのこと。ここで大切なことは、この負のループに足を突っ込まないように、「膣周りを潤す」=「粘液力を高める」ことらしい。なんと、粘液力が高まれば、「イライラも減り、周囲の人に優しくなれる効果」が期待できるのですって~。じゃあ、このイライラはPMSかと思ってたけど、膣周りがカッサカサで起きてるのかしら……!

 そんな、カッサカサ話の次には、「あそこもたるみます!オイルマッサージを!」を始めととした、9つのアドバイスで構成された「『潤う女』でいるために今できること」が。そのなかには「VIO脱毛は医療レーザーで!」というものもあり、またもやエロの話しを想像しましたが、書かれていたのは、「特にIゾーン、Oゾーンの処理は高齢化社会では必須に。アンダーゾーンがあるのとないのでは、介護にあたっての快適さも違ってきますからね。」。え……「介護」見据えてる? ここでの「快適さ」とは、本人はもちろんのこと、前ページにあるように「他人に不快な思いをさせないという意味でのエチケット」のようです。ごめんなさい、自分、数十年後の未来よりも今のことを考えたい!

 『SEX and the CITY』の映画で、サマンサが自身のアンダーヘアについて「刑務所にいたってツルツルだわ!」と言ってましたが、「Domani」映画ヴァージョンが撮影されたら「老人ホームにいたってツルツルだわ!」って台詞が蛯原友里さんあたりから飛び出すんでしょうか? 締めくくりは「レーザーは黒い色素に反応するので、施術するならアンダーヘアに白髪が混ざる前に!」とのこと。そんなセールストークあり!?

 1980年生まれの、「Domani」世代・高橋一生さんのスペシャルインタビューが。「菩薩みたいな年上の女性が好き。酸いも甘いも噛み分けて、純粋さに立ち戻ろうとしている人って素敵です」。と、ますます「Domani」女が喜ぶような台詞もサラッと言ってしまいます。ま、35歳オーバーの雑誌に「若いピチピチギャルが好き」なーんて、たとえ冗談でも炎上しかねないですね。そして、菩薩が好きとは。「介護」のためにVIO脱毛を考えるという、他者への思いやりにあふれる「Domani」女こそ菩薩ですよ! 

 「“プチ管理職”を救え!」では、「上から下からストレスをかけられるDomani世代。職場でのあるある事件簿からリアルな対処法まで取材しました。プチ管はつらいよ!」と、これまたストレスの話。う~ん、膣周り、急いで潤して! しかし、この手の話はいつの世も繰り返されます。上司、そして部下ともうまくいかないとかなんとか……。20年後は会社の老害、50年後は老人ホームの偏屈BBAにならないように気をつけないと!

 そういえば、大人のストレス発散について、「都会の大人たちはストレス発散というと、疲れをめいいっぱいため込んで、海外や高級ホテル、自然のある遠い地方に行って…というように気合いが必要な方法をとりがちです。お金や時間をかけなくても、彼ら(注:後輩世代です)のように楽にかつ小出しにストレスアウトできる(以下略)」って、マーケティングアナリストの原田曜平さんの今月の連載「後輩世代のトリセツ」に書いてありましたよ。で、今月号の別冊付録には「京都おいしいもん120」! ま、どうでもいいけど膣を潤わせてみますか!
(白熊春)

 

「Domani」スキンケアアイテム企画で見えた、「プロ」と読者の金&意識の哀しき“格差”

 「Domani」(小学館)10月号は、ばっちり秋模様です。ファッション記事に混ざって気になったのは「Domaniのウェブサイトが生まれ変わりました!」の宣伝ページ。ウェブで展開される新連載の紹介を見ると、「デニムで婚活できちゃう!?婚活デニムガイド」「自分の運命数から読み解く、女の週間数字占い」など○○○な「Domani」っぽいものや、「元・銀座No.1ホステスが語る、銀座ではちょいブスがモテる!?の法則」「バツイチわらしべ長者」なんて、雑誌よりも面白そうなものまで! 早速ウェブサイトをチェックしにいったところ、「生まれ変わりました!」とあるように、まだまだコンテンツ不足なのが否めませんでしたが、評判よかったら雑誌は休刊にして、ウェブサイトだけでいこうと目論んでいたりするのでしょうか……? 雑誌もおもしろい連載出せるように、頑張って!

 ところで、雑誌の連載陣の1人、KinKi Kids・堂本剛さん。先月号では「突発性難聴」について触れてなかったのですが、今月号ではその話が。「はっきりとした原因がわからない病気だそうで、ストレスや疲労が原因とも言われていますが、そうなのであればとっくになっているでしょ…って思ったりも(笑)」などと語っていますが、なによりも「退院後は中国鍼治療を受けたり漢方を飲んだり」の言葉がインパクト大。だって、衣装といい、ヘアスタイルといい、まんま! まんま、中国! ソロ活動で中国テイストが入ってくる日も遠くなさそうです。

<トピックス>
◎肌美人の「毎日スキンケア」全品を順番に見せて!
◎堂本剛『なら(ず)もん』
◎ワーキングマザーに学ぶ”時産”のコツ28

■アクアレーベル使って! by梨花
 美容家・神崎恵さんがトップバッターで登場する、「肌美人の『毎日スキンケア』全品を順番に見せて!」企画。「美のプロ」5人と、「読者」4人が、その名の通り、スキンケアアイテムをお披露目するページです。これを見て、化粧品は「プチプラミックスでOK!」「ライン使いは絶対!」という考えは幻想と知りました……。

 まず、「美のプロ」の使用アイテムは、ボトルを見ただけで高級とわかるものだらけ。そして、ライン使いをしている人ゼロ。みーんな、お高いものを堂々と、そしていろんなブランドから、誰に遠慮することなくバンバン紹介しています。意外なことに、おしゃれっぽくて高感度にも見える、オーガニック系を推してるのは1人のみという結果に。アラフォー肌には、「無添加」とか「ナチュラル」とか「天然由来」より、「最先端」や「ケミカル」が必要なのだと、ジワジワ伝わってきます。そこに加えて、「あえてのクリームの重ねづけ」、アイクリームは「パンダのように目周りにたっぷりのせ」るなど、高額アイテムを惜しげもなく消費する、贅沢の極み……。

 そんな「美のプロ」がお姫様ラインナップとすると、「読者」のスキンケアは市井の人々感にあふれています。キュレルとかアルビオンとか無印良品とか極潤など、ドラッグストアやアットコスメなどでよく見るアイテムが多々並んでいて、なんだか無性に安心。もちろん「読者」の中にも、「ポーラのB.Aを長年ライン使いしてる」とお金をかけまくっている方はいましたよ。でも、きっとこれはレアパターン(であってほしい!)。

 それにしても、このお高い化粧品のオンパレードこそ、「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」的な視点が必要じゃないですか? 「美しい妻」「美しい母」でいるためには、当たり前の出費ですか、コレ……?

■ダダ漏れる「既婚子持ち」至上主義
 女優で作家の中江有里さんと壇蜜さんが、交代でテーマに沿って本を紹介する「今月の処方箋BOOK」。今回のテーマは「男性を見る目を養いたい」ということで、中江さんが3冊の本を紹介しています。たしかに、アラフォー女に「ゲス不倫男やヒモ男など、ダメな男性」につかまっている時間はない!

 紹介されているのは、『左目に映る星』(集英社、著・奥田亜希子)、世界的ベストセラー『愛するということ』(紀伊國屋書店、著・エーリッヒ・フロム)、「負け犬」でお馴染みの酒井順子さんの『男尊女子』(集英社)。

 中江さん的、「ダメな男性」につかまらないための指南は、こんな文から始まります。 「見える筋肉なら鍛えられるけど、人を見る目を養うのは難しい。でも、自分の人を見るめに自信がなくても大丈夫。相手の目が鏡になってくれます。相手がなぜあなたを選んだのか、そこにパートナー選びのヒントがあるのではないでしょうか」。……おやおや、つまり「ダメな男性」に選ばれた女性は「ダメな女性」ってこと!? 強気なお言葉は、さすが、1973年生まれ、団塊ジュニア世代だからでしょうか。

 この言葉で察せられるように、紹介された3冊は、ズバリ「男性を見る目を養う」には関係のなさそうなものばかり。『愛するということ』については、「愛とは技術、とあります。気持ちをコントロールできなくなると愛は暴走する。恋愛はひとりでするものではありません。相手と呼吸を合わせて安全走行でいきましょう」と語っていて、いや、だから、安全走行できる車を見分けられるようになりたいんだけど……趣旨、伝わってない!? と不安にすらなりますよ!

 続いて、『男尊女子』については、「男性に愛され守られるより、愛し合い助け合う関係のほうがこれからの主流になると思います」とのこと。兎にも角にも、この3冊を読んだだけじゃ「男性を見る目を養う」ことはできないな、とハッキリ感じました! 薄々わかってはいましたが、「Domani」はアラフォー独身女性へ寄り添ってるフリをしつつも、ある意味「ネタ」として見てるんだな~と、あらためて思ったトンチンカンページでした。
(白熊春)

「たまには男の意見も聞いてみる?」胸がザワつく「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番!

 「Domani」(小学館)の厚さが増してきているような気がしてならない今日この頃。昨年の9月号と比べると約50ページも増えてますよ! その増量したページは、「働く女性」の財布をこじ開けるためのタイアップ記事になってるような。例えば「小泉里子36歳。等身大の美容流儀」。一応、企画記事っぽく「服、気分、シーンで使い分けるのが小泉流。目に見えなくても、香りはファッションの一部」と書かれているけど、紹介されているのはDiorの商品だけ! タイアップ記事? このまま広告が増え、読者の本音や実態がますます見えないつくりになってしまうのかしら。今だって全然本音がわからないっていうのに! 

<トピックス>
◎35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!
◎ドマーニ読者がHappyエイジングに挑戦
◎たまには僕たち男の意見も聞いてみる?

■エビちゃんより涼子でしょ!
 季節の変わり目ということもあり、「35過ぎたら、何より『美容』」という大特集に始まり、ファッションより美容を語ることが多かった今月号。しかし、美容だけでなく、とにかく饒舌に語りかけてくるのが気になりました。

 「35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!」という企画は、ファッショングラビアに一言決意みたいのが添えられ、例えば「いつだって自分自身の足で歩いている」。片手に大量の資料、もう片手にはスマホを持って明後日の方向を見る蛯原友里の写真にこのフレーズ……。なんで資料をその立派な鞄に入れないのか? というか仕事用にしては鞄が小さすぎるだろ、などと気になってはいけません。このフレーズに共感、共鳴して自己啓発されなければ、以降のページはひたすらに苦行!

 次にくるのは、「社会とつながっている、仕事をしている私が好き」。その後も生き方表明が続き、最後は、「心も体にも無理しないのがいちばんと、最近わかってきた」。なんだろう、字面を追ってると、篠原涼子が主演してそうな「働く女」ドラマのケータイ小説版みたいですね。「20代から、仕事もプライベートも頑張って頑張って頑張ってきた日々。そろそろそんな呪縛から解き放たれて、楽な心持ちで生活する方法を見つけたい」とか、篠原が髪の毛かき上げながら、バーで溜め息ついてそうな言葉! 薄ら寒い!

 でもこれ、女性ファッション誌として正しいアプローチですよね。ファッション誌はある意味フィクション。子どもの頃に没頭した“物語の世界”と同じ。現実世界は、面倒なことや納得できないことであふれてて、自分を主人公にして生きていけない場面があるじゃないですか。せめて雑誌の世界だけは、「Domani」の世界だけは、自分を篠原涼子モードにして存分にうっとりしちゃってよ、ってことだと勝手に解釈しましたよ! いっそ、「Domani」監修、篠原涼子ラジオドラマなんてのはどうでしょう?

■35歳読者、32歳男性に「部下」扱いされる
 タイトルを見た瞬間にポカーンでした。今月号の終盤に差し込まれた、男たちの座談会企画「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」。「聞いてみる?」の後に「結構です」と答える選択肢がないのがしんどい限り。じゃあ、聞いてみますよ……。

 内容は、男性陣3名が「『一緒に働きたい』と思う服装 同僚・上司編」「大人ならではの男性ウケ服」について、手元に広がっている(多分)「Domani」をチェックしながら語るというもの。「一緒に働きたいと思う服装」については、

「スカートだと動きづらそうなので、『荷物持ったほうがいいかな』とか、ちょっと気を使いますよね」
「華やかなレースのワンピースだと『今日はデートかな?』と。勝手な邪推かもしれませんが、早く帰らせてあげないといけない気になって、仕事も頼みづらかったり(笑)」

 32~34歳の男たちが寄ってたかって「早く帰らせてあげる」って……。「Domani」読者を30歳手前か新卒と勘違いしているんですかねぇ。ターゲット層は35歳だぞ! むしろ「同僚・上司」の立場なんですけどね! これは、「部下」編を作っていなかった編集部が悪い。「働く女」雑誌を標榜してるに、年下男の部下を想定してるとは。

 こうして男たちがあーだこーだ、ありきたりの見解を述べてる間、実は、女たちがそれを隣の部屋から聞いているという、という二段構えの展開になっていまして。女たちは、「は~? 服くらい好きなもん着させろや」とキレるわけもなく、「明日着ていく服、見直さなくちゃ!」と前向きなリアクション。そして“一応知っておくべきこと”として女性たちが導き出したのは、「結局、必要なのは、“こなれ感”」ですって。あ! それってもしかして、「Domani」がずっと提唱してきたこと!? ……って、とんだ茶番の今号でした。フィクションですもの!
(白熊春)

「たまには男の意見も聞いてみる?」胸がザワつく「Domani」の好戦的座談会、とんだ茶番!

 「Domani」(小学館)の厚さが増してきているような気がしてならない今日この頃。昨年の9月号と比べると約50ページも増えてますよ! その増量したページは、「働く女性」の財布をこじ開けるためのタイアップ記事になってるような。例えば「小泉里子36歳。等身大の美容流儀」。一応、企画記事っぽく「服、気分、シーンで使い分けるのが小泉流。目に見えなくても、香りはファッションの一部」と書かれているけど、紹介されているのはDiorの商品だけ! タイアップ記事? このまま広告が増え、読者の本音や実態がますます見えないつくりになってしまうのかしら。今だって全然本音がわからないっていうのに! 

<トピックス>
◎35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!
◎ドマーニ読者がHappyエイジングに挑戦
◎たまには僕たち男の意見も聞いてみる?

■エビちゃんより涼子でしょ!
 季節の変わり目ということもあり、「35過ぎたら、何より『美容』」という大特集に始まり、ファッションより美容を語ることが多かった今月号。しかし、美容だけでなく、とにかく饒舌に語りかけてくるのが気になりました。

 「35→40歳、おしゃれも美容も人生も…HAPPYエイジングでいこう!」という企画は、ファッショングラビアに一言決意みたいのが添えられ、例えば「いつだって自分自身の足で歩いている」。片手に大量の資料、もう片手にはスマホを持って明後日の方向を見る蛯原友里の写真にこのフレーズ……。なんで資料をその立派な鞄に入れないのか? というか仕事用にしては鞄が小さすぎるだろ、などと気になってはいけません。このフレーズに共感、共鳴して自己啓発されなければ、以降のページはひたすらに苦行!

 次にくるのは、「社会とつながっている、仕事をしている私が好き」。その後も生き方表明が続き、最後は、「心も体にも無理しないのがいちばんと、最近わかってきた」。なんだろう、字面を追ってると、篠原涼子が主演してそうな「働く女」ドラマのケータイ小説版みたいですね。「20代から、仕事もプライベートも頑張って頑張って頑張ってきた日々。そろそろそんな呪縛から解き放たれて、楽な心持ちで生活する方法を見つけたい」とか、篠原が髪の毛かき上げながら、バーで溜め息ついてそうな言葉! 薄ら寒い!

 でもこれ、女性ファッション誌として正しいアプローチですよね。ファッション誌はある意味フィクション。子どもの頃に没頭した“物語の世界”と同じ。現実世界は、面倒なことや納得できないことであふれてて、自分を主人公にして生きていけない場面があるじゃないですか。せめて雑誌の世界だけは、「Domani」の世界だけは、自分を篠原涼子モードにして存分にうっとりしちゃってよ、ってことだと勝手に解釈しましたよ! いっそ、「Domani」監修、篠原涼子ラジオドラマなんてのはどうでしょう?

■35歳読者、32歳男性に「部下」扱いされる
 タイトルを見た瞬間にポカーンでした。今月号の終盤に差し込まれた、男たちの座談会企画「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」。「聞いてみる?」の後に「結構です」と答える選択肢がないのがしんどい限り。じゃあ、聞いてみますよ……。

 内容は、男性陣3名が「『一緒に働きたい』と思う服装 同僚・上司編」「大人ならではの男性ウケ服」について、手元に広がっている(多分)「Domani」をチェックしながら語るというもの。「一緒に働きたいと思う服装」については、

「スカートだと動きづらそうなので、『荷物持ったほうがいいかな』とか、ちょっと気を使いますよね」
「華やかなレースのワンピースだと『今日はデートかな?』と。勝手な邪推かもしれませんが、早く帰らせてあげないといけない気になって、仕事も頼みづらかったり(笑)」

 32~34歳の男たちが寄ってたかって「早く帰らせてあげる」って……。「Domani」読者を30歳手前か新卒と勘違いしているんですかねぇ。ターゲット層は35歳だぞ! むしろ「同僚・上司」の立場なんですけどね! これは、「部下」編を作っていなかった編集部が悪い。「働く女」雑誌を標榜してるに、年下男の部下を想定してるとは。

 こうして男たちがあーだこーだ、ありきたりの見解を述べてる間、実は、女たちがそれを隣の部屋から聞いているという、という二段構えの展開になっていまして。女たちは、「は~? 服くらい好きなもん着させろや」とキレるわけもなく、「明日着ていく服、見直さなくちゃ!」と前向きなリアクション。そして“一応知っておくべきこと”として女性たちが導き出したのは、「結局、必要なのは、“こなれ感”」ですって。あ! それってもしかして、「Domani」がずっと提唱してきたこと!? ……って、とんだ茶番の今号でした。フィクションですもの!
(白熊春)

「Domani」、香水カウンセリングの「なりたい自分に合う香り」が“占い”と重なるワケ

 Domani(小学館)8月号、現実世界7月。1か月のずれはありますが、どちらも暑いことには変わりなし! もちろん誌面も、ファッション面では「セール術」に始まり、「夏色通勤スタイル」、ビューティー面では「匂いや汗」に言及したり、ライフスタイル面では「島旅」などなど、この季節、この時期特有のものばかり。

 が! ここで、「今日本でいちばんスーツが似合う男『Suit Men of the Domani 2017」」という、なんだか暑苦しい企画発見。世の中、クールビズじゃないのか? おいおい、スリーピース着ちゃってる人もいるよ……。全員ジャケット着用だし。見ているこちらも息切れするくらい、スーツ、スーツ、スーツの男祭り! いきなりなんでスーツ特集なの? 秋口まで待てない? とりあえず暑いっす。ただ、一点だけうれしいことに、「オフィスで働くスーツメンSNAP」企画は、「独身・既婚」の記載付き。だけど、これ見てどうしろっていうんだ! 「独身」の人の、連絡先や行きつけのご飯屋さんも書いておいてくれないと、どうにもならんだろ!

<トピックス>
◎蛯原友里、女・妻・母なリアルライフ
◎「Suits Men of the ★Domani 2017」
黒柳徹子~比べない生き方~

■インスタグラマーとしての徹子
 突然きました。「テレビや舞台などで60年以上活躍し続け、800万部という超ミリオンセラーの作者。そして今ではインスタグラムの女王でもある“トットちゃん”」のインタビュー! 80を過ぎた今でも現役で働き続け、そしてWikipediaによれば、ドマーニ世代の38歳で休業をし、NYに1年住んでいたという黒柳徹子さん。確かに「Domani」が目指す女性像のような気もしますね。女が働き続けるための心構え、キャリアを築く中での困難の乗り越え方、そのあたりのお話を中心に聞くのかしら? と思っていたら、「おしゃれのことからお聞きします」「毎日元気でいられるコツ」、最後に「ハッピーでいられるコツ」の3部構成! 仕事の話、さっぱり。そこについては、「念願のNY生活を5月から始めました…!」と浮かれている、「小泉里子 35歳のポートレート」を読めってこと!?

 気を取り直して、徹子さんの「元気のコツ」ですが、夜間(午後10時~深夜2時)に出る成長ホルモンを意識した生活をしているそうですよ。大体、午後11時に帰宅したら、服だけ脱いで、顔も洗わずに、とりあえず就寝。で、3時間後、深夜に目覚めてからメークを落とし、風呂に入って、それからまた寝る……「2回に分けて合計7、8時間寝るというふうにしたら体も気分もね、すごくいい」って、難易度高くて、真似する気になりませんけど……。っていうか、あの厚化粧を落とさず寝てるって肌は? 問題ないの?

 『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の弾丸トークさながら、余談、余談、余談で話がどんどん進みます。ポイントだけさらうと、「ハッピーでいられるコツ」は、「『今』に一生懸命になること」「仕事も人生も人と自分を比べないこと」「どうでもいいことは聞き流す」「いちいち物事を深く考えすぎないこと」「自分が選んだことなんだって自覚すること」ですってよ。

 インタビュアーに質問されたんですかね、一応、話の途中で、仕事をしている「Domani」読者に向かって、思い出したかのように語りかけるんですが、「部下もいたり、上司ともうまくやらなきゃいけないし、悩める世代よね。だけど、どんな人にも誠意を尽くして接していたら、うまくいくんじゃないかしら」、以上。とにかく自分のことばかりしゃべりまくり、「どうでもいいことは聞き流す」というのは、まさにその通りのようです。
 読者のどれほどの人が、徹子のライフスタイルやアドバイスを参考にするかといえば、まあ限りなくゼロでしょう! 徹子のファションセンスも人付き合い方法も、「Domani」読者のセンスとハマる要素が見当たらないですもん。でも唯一の接点、インスタグラムなら両者をつなぐ架け橋になり得たのに、インタビューではノータッチ! なら、冒頭で「インスタの女王」と花を持たせないで~。

■匂いの前に臭いでしょうが!
 美容連載「キレイの事件は現場で起きている!」。先月号の連載では、GINZA SIXにあるカフェの高額さに金を出すのを渋ったのに、今月号では「17,500円」「38,000円」「10,500円」と万単位のプライスが誌面を支配。一体、なにが財布の紐を緩めたの?

 連載キャラの明日美、「大人たるもの『これぞ自分を表現する香り!』といえるフレグランスを1本はもっていたい」と思い立ち、「パーソナルフレグランス診断」を行脚することに。それにより、「好きな香り」「なりたい自分に合う香り」「今の自分に合う香り」と、3つの香水が決まっていきましたけど、なんだかこれって、占いみたいだな~と心がざわつきます。だって、「コレをつけると恋愛や婚活がうまくいくよ!」という香水をパーソナルカウンセリングでおすすめしてくれるうえに、カウンセリング料も、120分1万800円や30分1万円と、名うての占い師並! 「腕のにおいをクンクンする」ことで合う香りを診断するという、レベル高めのカウンセリングに至っては、なにを言われても信じるしかないですもんね。結果、わかったことは、女の財布は、占い・鑑定・カウンセリングが絡むと開きがち、ってことですね!

 ただ、 今月号では「香水」とは別に、「困る!真夏のビミョーな美容問題」と題しまして、「飲み会の食べすぎ」に始まり、「ワキ汗」や「足のニオイ」「頭皮のニオイ」「おならが臭い」「口臭」などの「ニオイ」問題にも言及しています。「こ、これは…脱いだら暴動が起きるレベル…」と、お座敷前でしゃがみこんでいる絵も描かれており、危険度マックスな感じ。

 次回あたりに「スメハラ」特集をやりそうなムードがありますね。そしてそして、「頭皮のニオイ」では、「最近は、湯シャンなどもありますが、頭皮のニオイや髪のベタつきが気になる人は、泡でしっかりシャンプーするのがおすすめ。フライパンの油汚れが洗剤なしには落とせないように(以下略)」って、たとえがヒドすぎですよ!

結婚&男へのファンタジーを失った「Domani」、“ごほうび買い”という名の金の亡者に

domani-17-07

 前号の巻末、編集長が「Domani読者の皆さんへ」コーナーで、「たまに『掲載商品が高すぎる』と苦情を言われる(すみません)こともあるドマーニ編集部、次号は本気で『安さと大人のおしゃれ』に取り組みます!安けりゃいいってもんでもない。でも安くていいものはたくさんある。機能性を確認するため、洗えるとうたっている服を実際に洗ってみる、という『暮しの手○』的なことにもトライします」と宣言していたので、攻めた記事が読めるのだろうと楽しみにしていた今号。

 が、ふたを開けてみると、プリプラは、おなじみのUNIQLOや無印良品やPLSTなどなど。知ってるからそれ! 期待の「『安くていい服』が見つかる発掘ブランド、発表!」では、「パンツ¥8,900」や「カラースカート¥9,900」など、“Domani財布”的には安い服が。でもそれ、安いって言わないから!! 読者アンケートに太文字で「掲載商品が高すぎる」と書いて投函しようかしら……いい加減、目を覚まして!

 「“洗える服”を洗ってみました!」を見ると、洗ってみたのは1回限りでブランドプレスからの“売り込み”コメント付き。「暮しの手○」的にやるのなら、メーカー協力なんて言語道断、500回くらい洗濯してほしいものです! 1回だけの洗濯だって、「花王」家事研究スペシャリストがきちんと指南していて、そこまで洗濯を気にかけて、1回でヨレヨレになったら、そのブランド炎上しますから~。手洗い表示でも「時短」のために洗濯機洗いしてみた結果、どうだった? ってところが知りたいんですよ~。

<トピックス>
◎大人の夏は「安くていいもの」しか欲しくない!
◎“洗える服”を洗ってみました!
◎「ごほうび買い」オールスターズ★

■買い物は、確実に自分を幸せにするしね!
 「夏ボーナスで手に入れたい!」と息巻く「『ごほうび買い』オールスターズ★」に加え、今月号は、「シミ、シワ、たるみ…35歳からの『肌落ち』にこれ一本!」という、大金ちらつかせ企画がお目見え。「Domani」、日本の経済を回すために今日も必死です。

 「『ごほうび買い』オールスターズ★」は予算は30万円コースからスタートです。トップを飾るのは、セリーヌのバッグ「トリフォルド」35万5,000円也。商品紹介を読むと、「手にするだけで自信が湧いて、おしゃれも仕事も楽しくなる、働く女性のインフルエンサーバッグ」とのことで、「手にするだけで自信が湧いて」くるとは、まるで宗教のお誘い文句! 「お題目を唱えるだけで幸せになれる」的なこと? インフルエンサーバッグの意味は不明ながら、自信が勝手に湧きあがるうえ仕事が楽しくなるというのなら、35万円、買いなのか!?

 しかし、ちょっと待って。「2017年夏Domani読者のボーナス最新事情」によると、ボーナスの使い道は1位旅行、2位貯金・投資、3位洋服、4位スキルアップ、5位バック・靴とあるのに、バックに靴、アクセサリーをこれでもかと推してくるとは。確かに、暑い時にストーブを売ってこそ、できる営業マンの証拠。だけど、読者に今これを買わせる必要ってあるのか!? 

 「先輩おしゃれプロに聞く!ごほうびに“何買う?”“いつ買う?”を徹底トーク!」でも、30代になると“ボーナス買い”意識は薄くなる、なんて書かれてますし。ますます「ごほうび買い」企画の立つ瀬なし。先にあった、「読者のボーナス最新事情」の2位貯金・投資を意識してか、「時計・ダイヤ・パールは今すぐ買っておくべき」という先輩の意見にも、若干こじつけを感じます。この3つは、「今から未来に向かって、価格が上がっていく場合が多い。今がいちばん安いってことだから、投資するなら早いほうがいいですよ」とのことで、強引にアクセと投資をつなげてきましたよ!

 昨年の7月号では「年下彼氏ファンタジーを盛り上げて… 男子目線をくらませる デートの日だって『やせ見え』コーデ術」なんていう、夢とピチピチ男子にあふれた企画があったのに、今月号は、「安くていいもの」に始まり「ごほうび買い」まで、金と買い物の話ばかり。どうした、ファンタジーは! 夢見る心は金に負けてしまったのか!? 

■婚活、もうやめたの?
 この年になると確かに気になります。「35歳からの『パーティー服』、新ルール」。でも、よく考えるとパーティーなんて行ったこともなけりゃ、行く予定もない……「結婚式の二次会」でもいいのかしら!? いやいや、近頃、婚活指南に目覚めた「Domani」なら、パーティーといえば「婚活パーティー」か?

 と思ったら、「結婚式の二次会」と「ビジネスレセプション」という2シーンをパーティに設定していました。ワンピースとセットアップの2コーディネート別で、とても普通にオシャレにまとまっていました。なんだ……てっきり、婚活パーティーで出会っちゃって、友達の結婚パーティーに彼と出席して、「次は、わたしたちの結婚パーティー」な~んてストーリーが展開されるのかと思ってましたが、ファンタジー皆無! せいぜい、「余裕のある女らしさを狙って!」というキャッチを「いい男を狙って!」と脳内で読み替える程度です。

 そうです。きっと婚活パーティーでパートナーは見つけないんです。「Domani」なキラキラ女は。先月号みたく、「親友から男友達を紹介される」なんていう“頑張りすぎない”出会いがきっと待っているんですよね。うん、君たちかっこつけすぎでしょう!

 最後は、巻末にある編集長の言葉で締めましょう。「突然ですが、おしゃれな男の人が苦手です。正確にいうと『おしゃれすぎる男性』『自分がおしゃれだという自覚がある男性』といるとどうも落ち着かない」です。おっと、これって自分たちのことよね? 「自分がおしゃれしてると自覚している」からこそ、「頑張りすぎない」コーディネートをして隠しているのよね、「自覚」を。でも、かっこつけてるのバレてますよ!
(白熊春)

 

「Domani」35歳の婚活はデニムでOK!? 1シーズンで出会いから結婚のトンデモ企画

 「Domani」(小学館)6月号、待ちに待った2017年のDomani専属読者モデル「Domaniメイツ2017」が発表されました! 「今年は約300名の応募から激戦を勝ち抜いた6名が合格。仕事やライフスタイルなどに幅広い魅力を感じる面子に編集部は注目しています」とのこと。選ばれし顔ぶれチェックすると、30歳と31歳が各2名、33歳は1名、読者ターゲットである35歳はたった1人。しかも35歳の人には「しっかり者のお姉さん的存在」とか言っちゃって、姉御キャラを設定するという……。これまであんなに「35歳」を企画の中心にしてきた「Domani」なのに、急にお局扱いか! ひどい~!

 こうした読者モデルとはまた別に、“読者代表”というポジションも「Domani」にはあります。読モになれなかった人たち……とも言えるかと思いますが。そうした方々が登場した企画「体型お悩み別に読者代表の皆さんにはき比べてもらいました」では、4名が登場しています。読者の皆さんは、32~37歳の方々で「Domaniメイツ」の垢抜けたキラッキラぶりを見た後だと、“同僚”感を覚える佇まい。「最近お腹回りのお肉がヤバい…!?」「お尻が重力に負けてきた気がする…」「太ももがゆるんでむっちりしてきたかも…」「背が低くてデニムがかっこよくはけない…」、そんなお悩み別に体張ってモデル業を務めてますよ。でも、現実はというと、その悩み、コンボだから!! 

<トピックス>
◎35歳こそ「婚活デニム」のススメ
◎きれいな人ほど「やめている」27のこと
◎「おしゃれな人の暮らす部屋」に共通するもの

■35歳の婚活はデニムでOK
 どうやら、「婚活」指導が重要なミッションだと思い始めたかのような「Domani」。今月号は、「35歳こそ『婚活デニム』のススメ」。「頑張りすぎてない感じ、さりげない親近感。気負わずナチュラルな女らしさを演出するなら、大人の女性こそ、デニムでデートするべし!出会いからステディまでのストーリーでお届け」ですって~。「出会って、つきあい始めて、結婚間近に…という婚活シーンでは、ついつい服装にも気合いが入りすぎてしまう傾向がありますが、実はキメすぎないデニムがちょうどいいんです」。って、おい、「Domani」調べをマジで信じていいのかい?

 「『なつきに紹介したい!』と親友からの強い推し(笑)。どんな人かな?少し緊張~」という、うれし恥ずかし親友からの紹介による出会いからスタート。服装は、「シャツは肩やデコルテがちらりとのぞく背抜きタイプ、デニムは緩やかなテーパードシルエット。さりげなく利かせたデザイン性の高さでベーシックでありつつも無難すぎない印象を狙って」とのことですが、こだわりというか、プライドの高さというか35歳の面倒臭さがさりげなくあふれ出ちゃっていますヨ。

 しかし、そんなこだわり演出が功をなしたのか、次ページでは「つきあって2週間。初めて一日中一緒に過ごす休日だから楽しみ!」と、ステディに昇格。次ページも順調にお家デートを楽しみ、「結婚したら、きっとこういう感じなの?と、ふと想像するこのごろ」、とライトブルーのデニムを穿いた2人は床やソファでいちゃこき、次ページで「急な呼び出しだな~と思いつつ、彼の友達に紹介されるのって実はうれしい(笑)!」と、「彼とその友達が飲んでいるバー」へ繰り出しています。ちなみに、ここで着用するデニムは、「ステディの余裕を漂わせたい」がために、“張り切りすぎないライトグレーのデニム”ですからね! ブルーデニムはダメみたいですよ!

 で、最後のページは、「共通の友人が開催しているホムパへ向かう」2人。「みんなにも結婚の報告をしようと言う彼。照れるけど、最高の気分!」ですって!! ちょちょちょ! 確かに「大人の婚活」は、付き合い始めたらゴールが早いっていうけど、あっという間すぎますよ! 春にスタート、春にクロージング……季節は巡らず。どんなサクセスストーリーですか! それとも、授かったの? どうせストーリー仕立てにするのであれば、苦難あり、悩みあり失敗ありとリアルなものにしてほしかったところですね。35歳の婚活が、こんな1シーズンで片がつくわけないって「Domani」だって十分知ってるだろうに! で、もう1回聞きますけど、「デニムで婚活」ってホントにあり!? いつも口を出してくる“婚活アドバイザー”の類いの先生方の姿が皆無だったのよね……。

■賃貸の読者はどうしたら?
 突然きました待望の住まい特集、「『おしゃれな人の暮らす部屋』に共通するもの」。「Domani」によりますと、リノベーション物件、黒のインテリア、余分な椅子の3点が、おしゃれ部屋の共通事項なんだとか。紹介されてる5軒中4軒がリノベーション住宅(つまり持ち家)という点が、はなっから読者を置いてきぼりにしてる感がありつつ、兎にも角にも、お住いの方々のコメントが天上人のように素敵で、なにも耳に入ってこないんですよ。「休日は海岸まで散歩」や「好きなものに囲まれた家はいちばん休まる場所」など、「素敵な人は素敵な暮らしをしている」という空気が誌面にむせかえっています。

 ここ最近、「Domani」では、「毎日忙しく仕事するワーキングウーマンたち」のために、「時短の女王ファンデーションはこれだ!(4月号)」「平日は“考えない晩ごはん”(5月号)」など、毎号毎号「時短」についてのアドバイス企画がありますが、「おしゃれな人の暮らす部屋」には、平日でさえ、穏やかな時間が流れていそうです。「キッチンに立つと、テラス越しに逗子海岸や山が見え、台所仕事も心地よくこなせるそう」とか、「お風呂好きで朝晩入浴する滝沢さん」って書いてあるし! 晩ですら時間がなくて入らない読者にケンカ売ってるのかって話ですよ!

 なんだか「Domani」のいう「素敵な部屋」って、住んでいる人はもちろん確かにいるのだけれども、なんだか遠いトコロの誰かのお話のようです。それよりも、新「Domaniメイツ」の部屋の方がよほどグッとくると思うんですよ。素敵になりたいとあがいてる読者のためを思うのであれば、こんな突拍子もなく素敵レベルの高い人を出すのはいただけないです。

 巻末にある「Domani読者の皆さんへ」の編集長からのメッセージにも、「たまに『掲載商品が高すぎる』と苦情を言われる(すいません)」なーんて書いてあったけど、きっとこういう少しズレたところがダメなのかもしれませんね。読者の生活の「先」にあるものじゃなくて、先に“ないもの”を見せようとしてくるのはなぜ!? 「読者モニター会」で、この意見もぶつけてみてほしいものです!
(白熊春)