「Domani」不定期刊行へ! 「“ママに見えない”が最高のほめ言葉」で物議、同誌が目指したのは「デヴィ夫人とアパ社長」?

 ファッション誌「Domani」(小学館)の2・3月号が発売になりました。2年前、ワーママ向けに大胆リニューアルされ、「ママと呼ばないで」「“ママに見えない”が最高のほめ言葉」というコピーが物議を醸した同誌。ありあまる個性を発揮しながら隔月で発行されていましたが、今号では残念なお知らせが。なんと「Domani」、隔月刊は今号で終了し、今後は「不定期刊行」になると発表されているのです。

 突然すぎて悲しみが大きいですが、ともかく今号の中身を見ていきましょう……。

<トピックス>
◎news! 2021年、Domaniはハイブリットマガジンに生まれ変わります!
◎30→40代「私たちはどう生きるか!?」
◎2020→2021 みんなの「沼」図鑑

オンラインサロンではまだ稼ぐ「Domani」

 隔月刊から不定期へ――。これは愛読者にとっては大きな発表事だと思うのですが、実はこのお知らせ、最後の1ページでサラリと触れられているだけ。不自然、かつ突然すぎて、受け入れがたいです。

 これって実のところ“やんわりとした廃刊”なのでは!? と疑ってしまいますが、いつでもキラキラ輝いていることが信条の「Domani」は、今回の件もやけに前向きに装っています。不定期刊になる事実を「news! 2021年、Domaniはハイブリットマガジンに生まれ変わります!」と表現し、「令和の新しい媒体、それがハイブリットマガジンです!」と何となくいい感じに言い換えているのです。

 ポジティブ変換力は、見習いたいところですが、しかし、具体的な方針は定まっていないよう。次の発刊は「ファッションや生活が変わるタイミングで」と書かれており、なんとも曖昧です。

 ちなみに月額3,000円の「Domaniオンラインサロン」の会員は今も絶賛募集中とのこと。こちらも昨年7月2日時点で会員数61人、現在は83人(1月28日時点)と、盛況とはいえない数字。不定期刊となっても月額3,000円は変わらないようで、一体サロン内では何が行われているのだろうと謎は深まります。

 さて、ほかの誌面はといえば、不定期刊となることなどまったくお構いなし。企画「30→40代『私たちはどう生きるか!?』」では、デヴィ夫人とアパホテル・元谷芙美子社長のインタビューが掲載されています。確かにこの2人、ワーママとして大成功しているので、「Domani」読者の目指すべき人物なのかもしれません。

 昨年10・11月号に続いての登場となる元谷社長のパワフルさはもちろんのこと、デヴィ夫人の言葉もいろいろな意味で刺さります。「人の3倍努力して、人の3分の1の睡眠でやってきました」「あなた方は毎日、生活をしているんでしょう? 私は毎日を生きているんです」「人生の濃度、一分一秒の濃さは、だれにも負けない自負があります」等々、名言が数行ごとに飛び出す勢いです。

 コロナ禍でも大人数でのパーティー、ランチ会と話題に事欠かず、お忙しそうなデヴィ夫人。どうぞ感染だけには気をつけて、いつまでも元気でいてほしいです。

「赤江珠緒が昆虫にハマっている」というダレトク情報

 最後に見ていくのは、「2020→2021 みんなの『沼』図鑑」という企画。余ったページを埋めるためなのか? と思うほど、たっぷりスペースを取りながら、18ページにわたって、モデルや読者モデル「Domanist」らのマイブームを紹介した企画です。

 フリーアナウンサーの赤江珠緒は「ドライな昆虫」にハマっていると報告。「道にひっくり返っているセミを見ると“生きているんじゃないかな?”と思い、少し触ってから飛べるように戻してあげる」とのこと。自分の売りが“いつまでたっても少年少女のような天真爛漫さ”であるという自覚はあるようです。

 ほかにも個性が感じられる回答ばかりで、「サメ」「Podcast『MOOK STUDY 日本の歴史』」「愛犬(ハート)あんず」「ネイビーのパンツ」「干し芋 ゆみか」「映画のDVD」などが並びます。

 このユルい18ページに、不定期刊となる現実を見せつけられた気がしました。いつの日になるのかわかりませんが、いち愛読者として次号を待ち続けたいと思います。

「Domani」森三中・大島美幸が2号連続登場! 「ママと呼ばないで」のイケ★ママ路線から脱却?

 働くお母さん向けファッション誌「Domani」(小学館)の12・1月号が発売になりました。昨年のリニューアル当時は「ママと呼ばないで」と掲げ、とがったイケてるワーママ(「Domani」ではイケ★ママと命名)路線を開拓しようとしていた同誌ですが、今ではその面影はほとんどなく、すっかりおとなしくなってしまいました。一体どこを目指しているのか。毎号毎号、謎が深まっていく中身を早速見ていきましょう。

<トピックス>
◎2020年→2021年 “じぶんのじかん”、“かぞくのじかん”。
◎これが私たちの『新生活様式』白書
◎帰ってきた“黒スキニー”のトリセツ

大島美幸は「Domani」のミューズ

 今月号のメイン特集は、「2020年→2021年 “じぶんのじかん”、“かぞくのじかん”。」。“新型コロナの影響で家族の時間が増えた今こそ自分の時間も大事”とし、各界で活躍するママたちに「自分」と「家族」のあり方について語ってもらうインタビューを実施しています。女優・寺島しのぶ、森三中・大島美幸、東京五輪出場予定の陸上・寺田明日香選手、ミュージシャン・坂本美雨、作詞作曲家でボーカルプロデューサー・岡嶋かな多氏、弁護士・矢上浄子氏の5人による、ありがたきお言葉が掲載されているんです。

 また、彼女らに夫、子どもたちを加えた家族写真も掲載されているのですが、撮影は、YMOの写真集などを手がけたレジェンド的カメラマンの三浦憲治氏。妙に豪華な仕上がりとなっています。中でもトップを飾った寺島しのぶは、フェンディのツヤッツヤなピンク色セットアップ(40万2,000円)にハリー・ウィンストンのアクセサリー(3点合計268万円)を合わせた、わかりやすく豪華な装い。フランス人の夫と歌舞伎界の将来を背負った長男を伴い、全身で“別格”を表現していたのが印象的でした。

 そして大島美幸は、前号の特集「各界で活躍する、10人のワー/ママから、未来の自分への手紙――『拝啓、10年後の私へ。』」に続き、なぜか2号連続での登場です。

 前号では「10年後といえば、息子は15歳」「10年たったら、私は50歳で夫は58歳」等、当たり前といえば当たり前のことを中心に話していましたが、今号でも「2021年も地道にマイペースに、好きな家事と仕事を続けながらも、世界の状況が少しでもよくなってほしいと思います」と、これまた真っ当な希望を語っています。この“まっすぐな頑張るママ”感こそが、「Domani」の求める理想像なのでしょうか。もしくは編集部に熱心な大島ファンがいる可能性も考えられます。 

 昨年のリニューアル号から、表紙は「私、こう見えてママで編集者で表紙モデルです」がキャッチフレーズの望月芹名が飾り続けていますが、イケ★ママ路線を抜けつつある今、大島さんが表紙の「Domani」をぜひ見たいです。

 新型コロナの感染拡大防止に伴い、「新しい生活様式」という言葉が浸透してきましたが、今月号ではワーママ767人の回答に基づいた「これが私たちの『新生活様式』白書」なる読み物が展開されていました。

 しかし同誌ではコロナのことは念頭に置いていないアンケートを行ったようで、質問事項には「義実家に帰省する頻度は(コロナ禍ではなく、通常時)」といったものも。「お風呂のお湯を入れ替える頻度は?」「バスタオルを洗う頻度は?」「家族でキャンプに行きますか? 行ってみたい?」「NISAしてますか?」といった細々とした質問もあります。

 通常の読者のライフスタイルアンケートといった趣で、結果をグラフにまとめただけの内容。結果にも特に「Domani」らしさがあるわけでもないように見え、これは”コロナ禍での経費削減を強いられた雑誌作りの新様式”なのだろうかと考えさせられました。

登場人物が「誰?」ばかり

 最後に触れるのはファッションの企画「帰ってきた“黒スキニー”のトリセツ」です。まず「No.1黒スキニスト小林有里さんに聞きました!」とあり、「“週3ではいてます!”と言う黒スキニスト小林有里さんの伝説の黒スキニーStyleプレイバック」と題されたページが。

 Domaniモデルではないらしい「小林有里さん」とは何者なのかと思いながら読み進めても、No.1黒スキニストであり「『黒スキニーといえばこばゆり!』と編集部内でも定評」という以外の説明はありません。読者全員が「小林有里さん」を認知している前提で進められていき、戸惑います。検索してみると、人気ジュエリーデザイナーでフォロワー11万人超えのインスタグラマーとのこと。こばゆりさんを知らない=「Domani」を読む資格がないということなのかもしれないと、わずかに落ち込みます。

 こばゆりさんおススメ黒スキニーの紹介のあとは、「神スキニー4本をドマーニストがはき比べました!」のページが続きます。4人の読者モデルが同じスキニーをはき比べるというものですが、その4人がみんなスリムな体形、華やかな顔、セミロングの髪形と似ています。そしてスキニーだけではなくトップスも同じものを着用しているため、ページを間近で凝視しても4人の見分けがなかなか付かず、サイゼリヤの間違い探し状態です。はき比べる意味も正直わからないくらいに似ています。スリム体形じゃないとスキニーは着こなせないということを暗に訴えかけてくる誌面にも見え、やはり落ち込む企画でした。

「Domani」ベッキーが、“良き母・妻”として登場も……醤油と味噌の手作りをアピールする「ていねいな暮らし」キャラに拭えぬうさん臭さ

 働くお母さん向けファッション誌「Domani」(小学館)の10・11月号が発売になりました。今月号の特集は「“スタイルよく見える”は今ドキ、おしゃれじゃない!?」でしたが、それ以外の企画のほうが読み応えがありました。インタビューページが充実しており、その登場人物はベッキー、金子恵美、安藤美姫、赤江珠緒、神崎恵、アパホテルの元谷芙美子社長など、名前を並べただけで胸やけする濃さです。「Domani」読者が目指す女性像への謎は深まるばかりですが、中身をさっそく見て行きましょう!

<トピックス>
◎「女の時間割。」ベッキー
◎『拝啓、10年後の私へ。』
◎“私の夫は、田中圭。”

ベッキーが「ていねいな」ママ路線へ

 ベッキーが良き母、妻としてワーママ向け雑誌からインタビューを受けている――。“例の騒動”のあった2016年には想像できなかった出来事です。あれから約4年。ベッキーは19年1月に巨人の二軍コーチ・片岡治大氏と結婚し、今年3月に第1子出産を公表。7月から仕事復帰をしたそうで、月日の流れの速さを感じます。

 いい子キャラで売っていたからこそ、例の騒動で大打撃を受けたベッキー。今回のインタビューからは、今でもそのキャラから脱却していない様子が伝わります。

 出産に関しては「命のありがたみを痛感しました」「子どもの笑顔を見るだけで自然と笑顔になれる」と、ほぼ定型文な感想。生活面では「ていねいな暮らし」がモットーだそうで、味噌と醤油を手作りしていると語っています。ベッキーと「ていねいな暮らし」の掛け合わせにはナゼかうさん臭さを感じ、さらにベッキーが幸せアピールをするたび、どうしても例の騒動がチラ付いてしまいます。

 不倫の過去とは、子を産み育て、味噌や醤油を手作りした程度で他人の記憶から消えないのだと、ベッキーはその身をもって教えてくれています。

 我が子には「情報をうのみにしないリテラシーや、ネットの世界で自分も人も傷つけない知識を学んでほしい」とのこと。自身の過去が散らばったネットの世界を気にするのは、もっともなことですが、ネットの世界うんぬんの前に、リアルの世界で人を傷つけない知識について、今のベッキーはどう思っているのか気になりました。

 続いては、10人の女性著名人が、10年後の自分へ向けた手紙を公開するという企画「各界で活躍する、10人のワー/ママから、未来の自分への手紙――『拝啓、10年後の私へ。』」です。仲間由紀恵、金子恵美、安藤美姫、森三中・大島美幸など統一感のない面々の中で、最も異彩を放っていたのが、アパホテルの元谷芙美子社長でした。

 書き出しから「7月7日で37歳になりました。私は、七夕が誕生日。それまでピチピチの27歳だったから、一気に30代後半に突入して戸惑っています」と、意味がわかりません。

 読み進めると、元谷社長は年齢の1桁目と2桁目を入れ替えた「気持ち年齢」を取り入れており、実際には現在73歳だということがわかってきます。

 「私の10年後といったら、47歳でしょう? さらに脂がのって働き盛り、スピードをゆるめることなく、ホテル業界のジャンヌ・ダルクとして革命を起こし、突き進んでいたいですね」と書かれていますが、そういった細かい点にはこだわらないのも若々しさの秘訣なのでしょうか。

 とにかく、ほかの9人より頭ひとつ、ふたつ以上飛び出た勢いに圧倒される元谷社長の手紙は、一読の価値ありです。

 最後に見ていくのも読み物ページ「『もしも私の夫が○○だったら!?』 ワー/ママたちの妄想100連発(ハート) “私の夫は、田中圭。”」です。なんでも、「仕事に育児にオーバーフロー気味。さらに隣の夫にはイラッ…」ときている読者にとって、大好きな男性有名人を夫に置き換える妄想は、毎日を生き生きと過ごすためのライフハックだといいます。

 同誌読者の「夫として妄想したい相手」第1位は田中圭だそうで、インタビューに応じています。最近も泥酔報道があり、個人的には夫にしたくない部類です。田中自身も「光栄ですけど、僕が夫だと迷惑ばかりかけてしまいますよ」と自覚はある様子でした。

 また同企画内では「ワー/ママ妄想劇場」と題し、読者アンケートを元にした、ありとあらゆる男性著名人を自分の夫と仮定した、何でもアリの妄想ストーリーを展開。それが8ページも続き、読み応えがあります。

 取り上げられているのは佐藤健、中村倫也、大谷翔平、「かまいたち」濱家隆一、横山だいすけ、ブルーノ・マーズ、吉村洋文大阪府知事、ルパン三世、織田信長、狼(動物)、土井善晴、J.Y.Parkなど。国境も種も次元も超えています。

 例えば、「小栗会」で飲み歩いているイメージの強い小栗旬を夫にした女性は、「俳優仲間を呼んでよく家で飲み会を開く彼。仲間に『かわいい嫁でしょ?』とのろけてくれたら最高!」との妄想ストーリーを展開。つまみの用意、酔っ払いの介護、ご近所への騒音の心配、うるさくて眠れない我が子、元妻・山田優との比較……といった現実のアレコレを排除した妄想なら、小栗が夫でも楽しいかもしれません。

 以上、ほぼファッションのページの記憶が残らない今号でした。

ワーママ雑誌「Domani」、大仰な「人生で本当に必要な7つのもの」特集の“内訳”にズッコけたワケ

 働くママ向けファッション誌「Domani」(小学館)の8・9月号が発売になりました。表紙には「人生で本当に必要な7つのもの」という一見、壮大なテーマが掲げられています。

 いつも誌面を華やかに盛り上げている読者モデル「Domanist」が、どのように工夫しながらコロナ禍の自粛生活を乗り切ったのか……なども垣間見られるのではと期待してしまうのですが、果たしてその中身とは。早速、見て行きましょう!

<トピックス>
◎今、人生に本当に必要な7つのもの
◎Domaniオンラインサロン、大盛況につき、追加メンバー募集します(ハート)
◎神崎恵・人生訓

人生に本当に必要なのは「リモート映え」

 「今、人生に本当に必要な7つのもの」という大仰な巻頭特集から見ていきましょう。冒頭には編集部からの「この原稿を書いている今日、全国で緊急事態宣言が解除されました。少しずつ、日常が戻ってきたと感じている人も多い様子。この号が発売されるころ、社会はどうなっているのでしょう」等の神妙なメッセージが。その流れで同誌が提案するのが「今、人生に本当に必要な7つのもの」とは一体。新型コロナウイルスの影響で、さまざまなものごとの優先順位や意識が変わったであろう「Domani」読者層の「人生で本当に大切なもの」を知りたい! と興味をそそられた時点で、もう負けでした。

 その内訳を見てみると、びっくり仰天。「1.軽やか黒ジャケット」「2.きちんと白Tシャツ」「3.きれいめブルーデニム」「4.ニュアンシー・セットアップ」「5.ドラマティック・カラースカート」「6.黒ゆるタックパンツ」「7.映え黒レースブラウス」の7つです。

 もちろん、おしゃれすることで気持ちを上げるのはとても大事だと思うのですが、しかし、この内容は「今夏ワーママが持っていたい7着!」くらいのタイトルで充分では。

 「軽やか黒ジャケット」に寄せられたワーママからのコメントは「何より上質感が大事。知性も感じられるものを」など、テンプレをなぞったかのような文言。一方「映え黒レースブラウス」へのコメントでは、「リモート会議も増えてきたので、ここにきて急にトップスのデザインが重要視されてきました」とわずかに時事を取り入れていましたが、“リモート会議映え”が「今、人生に本当に必要な7つ」に堂々ランクインするとは。コロナ禍以前は確かに考えられなかったことではありますが、タイトルが大げさすぎて中身との落差にずっこけた特集でした。

 続いては、今号で最も気になった記事「Domaniオンラインサロン、大盛況につき、追加メンバー募集します(ハート)」のページです。今まで気づいていなかったことが悔やまれますが、「Domani」はファッション誌初の「オンラインサロン」を今年4月からオープンしていたそう。会費は月額3,000円。べらぼうに高いわけではなく、しかし決して安くもない絶妙な設定です。(ちなみにオリエンタルラジオ・中田敦彦のサロンは月額980円、キングコング・西野亮廣は1,000円、堀江貴文は1万1,000円)。

 紹介されている活動内容は、「スキルシェアできる」「新しいことにチャレンジできる」「コミュニケーションが盛ん」など、何ともぼんやりしています。最も具体的な企画は「Domani編集長の文章講座」でした。こちらはぜひ受けてみたいです。

 しかし、「会員自身に『Web Domani』にご登場いただくことも、あるかもしれません!」「『Web Domani』にメンバー執筆の記事が公開されました」等と煽り、Domanistに憧れる純粋な読者の「私も『Domani』に出られるかも!」という気持ちをうまく利用しているようにも見え、うさん臭さを感じないでもない、この商売。

 検索してみると、現在のサロン会員は61人(7月2日時点)だそうです。今後どのように発展していくのか気になるところです。

またしても神崎恵の長男が無表情

 期待していたDomanistの自粛生活レポートなどはなく、肩透かしにあった今号。癒やしとなったのは、連載「神崎恵・人生訓」でした。

 前号に引き続き、神崎恵さんのTHE・無表情な長男(19歳)が登場しています。今回掲載されている母子ツーショット写真は2枚ですが、前回同様、彼の表情は「無」です。神崎さんに頭をポンポンされながら、仏頂面とも言えない無の表情でカメラを見つめる彼。そして神崎さんと背中を合わせて立ち、これまた無のまま、下方向を見つめる彼。

 その表情には照れもあるのか、家での彼は優しい様子。意見が食い違ったときは冷静に自分の意見をつづったLINEが送られてきたり、力仕事は引き受けてくれたり、どのバラエティーに神崎さんが出るべきか出ないべきか、ジャッジしてくれたりするそうです。

 一家に一人、神崎さんの息子がいてくれればいいのに。と思うほど、彼の虜になってきました。ぜひまた登場して「Domani」の清涼剤となってほしいものです。

ワーママ雑誌「Domani」、大仰な「人生で本当に必要な7つのもの」特集の“内訳”にズッコけたワケ

 働くママ向けファッション誌「Domani」(小学館)の8・9月号が発売になりました。表紙には「人生で本当に必要な7つのもの」という一見、壮大なテーマが掲げられています。

 いつも誌面を華やかに盛り上げている読者モデル「Domanist」が、どのように工夫しながらコロナ禍の自粛生活を乗り切ったのか……なども垣間見られるのではと期待してしまうのですが、果たしてその中身とは。早速、見て行きましょう!

<トピックス>
◎今、人生に本当に必要な7つのもの
◎Domaniオンラインサロン、大盛況につき、追加メンバー募集します(ハート)
◎神崎恵・人生訓

人生に本当に必要なのは「リモート映え」

 「今、人生に本当に必要な7つのもの」という大仰な巻頭特集から見ていきましょう。冒頭には編集部からの「この原稿を書いている今日、全国で緊急事態宣言が解除されました。少しずつ、日常が戻ってきたと感じている人も多い様子。この号が発売されるころ、社会はどうなっているのでしょう」等の神妙なメッセージが。その流れで同誌が提案するのが「今、人生に本当に必要な7つのもの」とは一体。新型コロナウイルスの影響で、さまざまなものごとの優先順位や意識が変わったであろう「Domani」読者層の「人生で本当に大切なもの」を知りたい! と興味をそそられた時点で、もう負けでした。

 その内訳を見てみると、びっくり仰天。「1.軽やか黒ジャケット」「2.きちんと白Tシャツ」「3.きれいめブルーデニム」「4.ニュアンシー・セットアップ」「5.ドラマティック・カラースカート」「6.黒ゆるタックパンツ」「7.映え黒レースブラウス」の7つです。

 もちろん、おしゃれすることで気持ちを上げるのはとても大事だと思うのですが、しかし、この内容は「今夏ワーママが持っていたい7着!」くらいのタイトルで充分では。

 「軽やか黒ジャケット」に寄せられたワーママからのコメントは「何より上質感が大事。知性も感じられるものを」など、テンプレをなぞったかのような文言。一方「映え黒レースブラウス」へのコメントでは、「リモート会議も増えてきたので、ここにきて急にトップスのデザインが重要視されてきました」とわずかに時事を取り入れていましたが、“リモート会議映え”が「今、人生に本当に必要な7つ」に堂々ランクインするとは。コロナ禍以前は確かに考えられなかったことではありますが、タイトルが大げさすぎて中身との落差にずっこけた特集でした。

 続いては、今号で最も気になった記事「Domaniオンラインサロン、大盛況につき、追加メンバー募集します(ハート)」のページです。今まで気づいていなかったことが悔やまれますが、「Domani」はファッション誌初の「オンラインサロン」を今年4月からオープンしていたそう。会費は月額3,000円。べらぼうに高いわけではなく、しかし決して安くもない絶妙な設定です。(ちなみにオリエンタルラジオ・中田敦彦のサロンは月額980円、キングコング・西野亮廣は1,000円、堀江貴文は1万1,000円)。

 紹介されている活動内容は、「スキルシェアできる」「新しいことにチャレンジできる」「コミュニケーションが盛ん」など、何ともぼんやりしています。最も具体的な企画は「Domani編集長の文章講座」でした。こちらはぜひ受けてみたいです。

 しかし、「会員自身に『Web Domani』にご登場いただくことも、あるかもしれません!」「『Web Domani』にメンバー執筆の記事が公開されました」等と煽り、Domanistに憧れる純粋な読者の「私も『Domani』に出られるかも!」という気持ちをうまく利用しているようにも見え、うさん臭さを感じないでもない、この商売。

 検索してみると、現在のサロン会員は61人(7月2日時点)だそうです。今後どのように発展していくのか気になるところです。

またしても神崎恵の長男が無表情

 期待していたDomanistの自粛生活レポートなどはなく、肩透かしにあった今号。癒やしとなったのは、連載「神崎恵・人生訓」でした。

 前号に引き続き、神崎恵さんのTHE・無表情な長男(19歳)が登場しています。今回掲載されている母子ツーショット写真は2枚ですが、前回同様、彼の表情は「無」です。神崎さんに頭をポンポンされながら、仏頂面とも言えない無の表情でカメラを見つめる彼。そして神崎さんと背中を合わせて立ち、これまた無のまま、下方向を見つめる彼。

 その表情には照れもあるのか、家での彼は優しい様子。意見が食い違ったときは冷静に自分の意見をつづったLINEが送られてきたり、力仕事は引き受けてくれたり、どのバラエティーに神崎さんが出るべきか出ないべきか、ジャッジしてくれたりするそうです。

 一家に一人、神崎さんの息子がいてくれればいいのに。と思うほど、彼の虜になってきました。ぜひまた登場して「Domani」の清涼剤となってほしいものです。

「Domani」神崎恵の長男初登場も……「乗り気じゃない感」ダダ漏れの微笑ましい誌面に

 ワーママ向けファッション誌「Domani」(小学館)の6・7月号が発売されました。コロナウイルスの影響による休園・休校・在宅勤務などで、現実のワーママは過酷な日々を過ごしているはずの今日この頃ですが、「Domani」誌面は通常運行。モデル兼エディターの望月芹名が、ついに実の娘(1歳)を抱いて表紙に登場しているほか、読者モデル「Domanist」のアクティブで意識の高い生態がたっぷりと見られます。

 この号の制作時はまだ、ビフォーコロナの平和な時期だったのだなぁ……と、なんだかしんみりしてしまうほどにいつも通りの中身を、早速見ていきましょう。

<トピックス>
◎これが2020年の“おしゃれ夫婦(ハート)のリアル”
◎男気、ときどき、女気。 神崎恵・人生訓
◎噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!

メタボ夫など存在しない世界

 最初に見ていくのは、「これが2020年の“おしゃれ夫婦(ハート)のリアル”」です。「DFP」こと「Domani Family Partners」が続々と登場し、「MeHimスタイル」を披露しています。「DFPがMeHimスタイル!」と言われても、何のことやら、まったく意味がわかりませんが、DPFとは公募で選ばれた「Domaniを代表するファミリー」だそう。また、MeHimスタイルは「Domaniの造語」で、「私(Me)と彼(Him)でシェアするスタイル」のことだそう。つまり簡単に言えば、‟服や物を共有する幸せそうなオシャレ夫婦が、多数登場する”という企画なのです。ちなみに、「MeHimスタイル」は、これまでも「Domaniの造語」という点をしきりにアピールしながら何度も特集されていますが、一向にはやる気配はありません。

 トップを飾るおしゃれ夫婦は、馴れ初め(バイト)、結婚式の場所(サムイ島)、冷蔵庫の中身(鶏肉とブロッコリーを常備)などのダレトク情報をインタビューで公開。Tシャツ、ニューヨークで購入した大きな傘、海外での記念撮影に使うドローンなどをMeHimしているとのことでした。また昨年に娘が誕生してからは、夫がより率先して家事をしてくれるようになったとの情報も書かれていて、何とも幸せそうです。このようなDFPがページをめくるたび現れ、シャツやジャケット、パーカーにパンツ、カバンなど、あらゆるMeHimアイテムを紹介しながら、幸せエピソードを披露しています。

 もちろん、メタボ体型な夫など出てきません。夫がメタボ化し、服のMeHimなどできなくなる夢を今夜、見てほしい――。そんな、ささやかな嫉妬だけが生まれる企画でした。

 人気美容家・神崎恵さんの連載「男気、ときどき、女気。 神崎恵・人生訓」。3人の息子がいる神崎さんですが、今回は19歳の長男が初登場し、ツーショットを飾っています。

 先日、彼女が密着された番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)にも登場し、神崎さんに見守られながら、無表情でブロッコリーを切っていた姿が印象的だった長男。今回の誌面でも「乗り気じゃない感じ」がダダ漏れていて、微笑ましいほどです。

 親子ツーショットといっても、ありがちな「私たち仲良し親子です!」感は一切なし。写真は計9枚ですが、どれも絶妙に2人の間に距離があります。神崎さんがバリバリのカメラ目線、もしくは笑顔で写っているのとは対照的に、長男はギリギリカメラ目線なのが3枚で、ほか6枚は伏し目か半目。かろうじて笑顔にも見える写真(口が開いている)は2枚。神崎さんのヘアメイクがキマっている一方、色白・薄顔の彼は「ちょっとコンビニへ」感が漂う、素っぽい黒髪に黒スウェット&ベージュの短パンというコーディネート。「一応来てみたけど、決してノリノリでやってるわけじゃない」をクールに全身で表現しています。

 神崎さん、息子にはあれこれ口出ししない主義なのが伝わってきて、かえって好感を持ってしまいました。この連載を読むたび、神崎さんの魅力に引き込まれています。

運動会ファッションも‟子どものため”アピール

 意識の高い読モの生態を紹介する連載「噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!」。今回の最初の企画は「教えて! おしゃれワー/ママは運動会で何着てる?」でした。制作がコロナ前だったであろうことは承知の上ですが、あまりの空気の読まなさにずっこけたくなります。

 「Domanist」は運動会でも当然おしゃれなのですが、「あくまでも主役は子ども。悪目立ちしないように」「子どもが主役なので控えめに」など“いつもより地味なのは子どものため”アピールをする人と、派手な色のバッグを持つのは「子どもが見つけやすい」からという“派手なのは子どものため”アピールをする人の2種類がいて、“子どものため”とは使い勝手のいい魔法の言葉だなぁと、あらためて感じさせられました。

 続く「隔月ドマーニスト通信」は、数いる読モの一人をフィーチャーして取り上げるページ。今回の方も元々意識が高く、現在11歳の長男が0歳の頃から小学校受験のことを考えたり、習い事を詰め込んだりしていたのだとか。そんな彼女が「冷静になった」のは、2011年の東日本大震災がきっかけ。神経質に過ごしていたとき「たまたまスイス留学の記事を目にして」、当時保育園児だった長男を単身でスイスに1年半留学させたと語っています。

 「冷静になった」結果が、息子の単身スイス留学というのは、発想が飛躍しすぎな感がありますが、とにかくその留学で家族間の理解が深まり、長男も『ハリー・ポッター』原書の全巻読破に挑戦する英語力を身に着けたそう。

 一般ピープルにはハードルの高い方法ではありますが、このDomanistの現状打破力にはシビれました。このようなDomanistを知れることを楽しみに、また、アクティブなDomanistたちは自粛期間をどう過ごしているのか妄想しつつ、次号を待ちたいと思います。

「Domani」港区タワマン住民の「子育て」は時代逆行!? 「洗濯板を使わせる」意識の高さに衝撃

 働くママ向けファッション誌「Domani」(小学館)4・5月号の特集は、「やってきました! ワー/ママもピッカピカ だけどドッタバタの新学期!」です。進学やクラス替えなど、子どもの環境が変わるこの季節、「Domani」が読者として想定するハイクラスなキラキラワーママにも、懸案事項が山盛りでドッタバタだそうです。早速、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎ワー/ママ川柳2020
◎“はじめまして!”の『ママの日』メーク、『ワーの日』メーク
◎ごめんなさい(ハート)“世界でいちばん、おうち好き”なもので…。

直球すぎるワーママ川柳

 最初に見ていくのは、「ワー/ママ川柳2020」です。「ピッカピカママによる全然ピッカピカじゃない働く母の心の叫び、集めてみました!」とのこと。「川柳はWEB Domaniおよび公式SNS、メールマガジン等で募集したものです」と注釈があるものの、投稿者の名前やペンネーム、年代などの情報は一切掲載されていないのが少し気になります。

 取り上げられている川柳は「終わらない 仕事も家事も 子育ても」「終わりません 時短勤務に この仕事」「呼び出しは 仕事が大事な ときばかり」など、仕事と子育てを両立する大変さを単刀直入に訴えるものが多い一方、「義理母に 子守りを頼み アフリカへ」といった個人的作品、「すみません 1000回言って 早退す」といった、「せいぜい100回では」と無粋なツッコミを入れたくなる作品なども。

 よく知られた川柳コンテスト「サラリーマン川柳」「シルバー川柳」の入賞作品のようなユーモア、ひねりがないことが一層、ストレートにワーママの余裕のなさを表現しているように感じ、読んでいて心配になりました。

 続いては「‟はじめまして!”の『ママの日』メーク、『ワーの日』メーク」。今号で最も「Domani」の闇を感じた企画です。

 子どもの新学期はママにとってもコミュ力が試される時だとして、「『コミュ力が高そう』と思わせるメーク」を紹介しているのですが、読者モデル「Domanist」6人による座談会の内容が、とにかく恐ろしい。

 まず、産前はバッチリメークだったという読者モデルの、こちらの発言。

「それまでと同じメークで児童館に行ったらナチュラルメークのママから話しかけられなくて。その代わり、メークもファッションも気合いの入ったママに声をかけられました(笑)。濃いメークにしたつもりはなかったけれど、ママらしさはなかったかも」

 児童館デビューで誰かからあからさまに無視されたり、仲間外れにされたわけでもない上、「メークもファッションも気合いの入ったママ」に声をかけてもらえたなら万々歳では? と思える話ですが、なぜかこの方は「(笑)」をつけ、これを“失敗談”として語っています。自分のメークに「ママらしさはなかった」ことが“失敗”の原因だと分析していますが、その「ママらしさ」は、この読者モデルの個人的観念に過ぎません。「児童館でメークもファッションも気合いの入ったママ」を、この読者モデルは「ママらしくない」と感じ、無意識に「一緒にされたくない」と思ったのでしょうか。

 また別の読者モデルは、薄いメークのときにママ友と会ったときには、「今日の顔は違うんです。これでラベリングしないで」と思うとか。一方で、仕事の都合でフルメークだった日に保護者会に遅刻した時のことは「初対面の人には『子どものことを差し置いてメークを優先するなんて、自分のことが大好きな人かしら。お子さんもそういう性格?』って思われたかも」と振り返っています。メークが薄くても濃くても悩みは尽きない様子。

 読者モデルの方々には、思い込んでいる「ママらしさ」や「ラベリング基準」に縛られず、もっと気楽に生きてほしい! と思うと同時に、そもそも「ママらしさ」「ラベリング基準」の刷り込みを行っているのは、「Domani」のこういう企画なのだと気づきます。

 「Domani」は、“たった一瞬のメークやファッションの印象で他人をラベリングすること”を普通のことだと捉えているのだろうか? 子どもにもそう教えるようなママが想定読者なのだろうか? と考えると、ますます恐ろしくなってきます。

 実際の読者のほとんどは、この座談会に出てくるような凝り固まった思考を持っていないだろうし、ワーママ川柳のような忙しさの中で、他人のメークをそこまで気にしていないのでは。「Domani」は、ワーママを応援しているようで逆になめている……と思われても仕方ないかもしれません。

 最後は、おうち自慢企画「ごめんなさい(ハート)“世界でいちばん、おうち好き”なもので…。」。モデル・黒木ナツミの23区内一軒家、滋賀県在住Domanistの一軒家などが紹介されています。

 中でも目を引いたのは、港区のタワマン上層階に住むDomanist。自動車販売会社を経営する夫が元々住んでいたタワマンの別階住居110平米を新たに購入したそうで、リビングの壁一面が窓という造りで、ビル群が見渡せます。

 その暮らしぶりにも、意識の高い感じが漂います。生活感のないスッキリとした部屋で、「家具以外にあるものは…息子の学習本くらい!?」とのこと。その一人息子はまだ3歳ですが「テレビは見せませんが図鑑のDVDならOK」と決め、『図鑑 NEO』シリーズ(小学館)を見せているそうです(これは「Domani」の版元が小学館だから……という流れでしょうか)。さらに「夜景の美しさは、また格別!」という大きな窓付きバスルームでは、息子に「水遊び感覚で自分の洗濯物を洗濯板で洗ってもらう」そう。

 時代に逆行し、図鑑DVDだけ見て、洗濯板を使う男子。なかなかの人物になりそうです。リアル意識高い系タワマン住人の子育てを垣間見ることができて、こちらは素直に楽しめました。

「Domani」読モの年末年始に衝撃! 「リムジン女子会」「ビジネス書読破」キラキラワーママ見本市に

 今回の2・3月号で、「Domani」(小学館)はワーママ向けにリニューアルされて1周年。“記念号”として、表紙に木村拓哉を起用し、「10P独占スペシャルインタビュー」も掲載しています。木村の紹介文「平成という時代を彩り、長きにわたって孤高の存在であり続け、歴史を塗り替えてきたトップスター」の仰々しさに、気合が現れています。個人的には、注目していた連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が前号で終了してしまったことでテンションがガタ落ちではありますが、「Domani」最新号の中身、早速見ていきましょう!

<トピックス>
◎奇跡の44歳! 神崎恵さんの“かわいい女(ハート)”のつくり方
◎2019→2020 Domani的ワー/ママの年末年始、全部見せます(ハート)
◎噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!

神崎恵は「銀色夏生好き」というプチ情報

 今号の特集は「2020年はママだって“かわいい女”(ハート)」。わざわざ“ママだって”と主張するあたり、ママとは普通はかわいくないものである、という論を押し付けられるようでモヤッとしますが、そこはひとまず置いておくとして、「Domani」が提唱するその「ママだけどかわいい」の代表格が44歳の美容家・神崎恵のようです。

 彼女はエッセイ「神崎恵・人生訓」を連載しているほかにも、毎号どこかしらのページに登場する人気ぶり。今号では「奇跡の44歳! 神崎恵さんの“かわいい女(ハート)”のつくり方」なる企画が組まれ、彼女の美の秘訣などがたっぷりと語られています。

 女優さんなどの場合は、ポジティブ精神論か「ちゃんと洗顔をしていっぱい寝よう!」といったフワフワした話が多くなりがちですが、神崎は違います。小顔に見せるコツは「顔の四隅を(髪の)カーテンで隠す」、顔が老けて見える日は「チークを大きめに入れる」、髪形で悩んだら「ヘッドスパして毛先を3cm切る」など、具体的なアドバイスが多い。離婚したいという相談には、経験者としての意見を添えて「仮面夫婦を通すのもひとつ」と助言します。決められない人間にとって、ズバリ答えを提示してくれる存在は、タイミングによっては神のように見えます。読んでいると彼女に心酔する読者の気持ちもわかりかけてくる魔力! 恐ろしや、神崎恵……。

 今回の企画では、そんな神崎に関する豆知識もたくさん。中でも「銀色夏生を読む小学生だった」という部分に心つかまれました。「今も自分の本の原稿は自分で書いています。今、多くの人に言葉を届ける仕事ができて本当に幸せです」とのこと。『読むだけで思わず二度見される美人になれる』(KADOKAWA)や『「あのコの可愛さは普通じゃない」と噂される女になる』(宝島社)などのパンチの効いた著書名も、銀色夏生の影響を受けているのでしょうか。

 続いては、読者モデルDomanistの年末年始を探る「2019→2020 Domani的ワー/ママの年末年始、全部見せます(ハート)」。華やか~な子連れ年末年始の過ごし方が、10人分紹介されています。

 ある人は友人とリムジン女子会をしたあとポーランドとタイへ行き、ある人は「子どもが小さいため、実際にはなかなか着物で初詣に行けませんが」と言いつつナゼか着物姿の写真を披露し、ある人は『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか――すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』(英治出版)と『ホモサピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 上・下巻』(河出書房新社)を読み、ある人は元日に「テッサ」(註:ふぐ刺し)を食べてからハワイへ。子どもがいてのそのバイタリティーには圧倒され、華やかに書かれているけど実際はドタバタなのだろうと想像しただけで、ぐったりしてきます。

 しかし「Domani」に「テッサ」が登場しがち(昨年の10・11月号には、子どもの好物がテッサだと言うママが登場)なのは気になるところです。

ただのキラキラ読モ見本市に

 毎号楽しみにしていた連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が打ち切りとなってしまいましたが、その代わりに今号からは新連載もたくさん。中で最も興味をそそられたのは、読者モデルを根掘り葉掘りする企画「噂のDomanistをネ・ホ・ハ・ホ!」でした。ついさっき読んだ企画と似通った「年末年始、私はこうやって自分を甘やかしてます(ハート)」では、サンバの衣装に身を包んで踊る人、週5で英語教室に通いセブ島に語学留学した人、女友達と弾丸韓国旅行をした人などが登場し、ここでもそのせわしなさにぐったり。

 やはり、匿名・顔出しナシの「東京23区・働く母の生態ファイル」が終わってしまったことで、嫉妬や自慢、マウンティングの入り混じった本音っぽい言葉が読めるページはなくなり、ただのキラキラDomanist見本市のようになってしまった感があります。キラキラした人間を見て、「自分も頑張るぞ」と思えるタイプのワーママには(かなりターゲットが絞られますが)最高の雑誌かもしれません。

「Domani」文京区ママの並々ならぬ “東大熱”! 「真のエリートとは……」熱弁に引いてしまうワケ

 「Domani」(小学館)12・1月号の特集は、「最近、おしゃれな人が“やめた”こと(ハート)」。ワーママ向けにリニューアルされてから6号目となりますが、ここでついに特集タイトルからも「ママ」が消えました。

 これまでの表紙では、「ママと呼ばないで」「かっこいいオカンになろう」「ワー/ママになって初めて私たち、スティーブ・ジョブズの気持ちがわかりました!」など、大々的にママ向けアピールがされていたのですが、今回は鳴りを潜めています。イケてるワーママの略語として多用されていた「イケ★ママ」も、見当たらなくなりました。さらに、毎号最も楽しみにしていたトンデモ連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」が、今回で終了という残念すぎるお知らせも……!

 早くもワーママ向け雑誌として息切れしかけているかのように見える「Domani」の中身、早速チェックしていきましょう。

<トピックス>
◎最近、おしゃれな人が“やめた”こと(ハート)
◎2019年“ワー/ママ(ハート)ベストヒット”大賞
◎実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル「文京区の女」

参考にならない読者モデル

 まずはメイン特集「最近、おしゃれな人が“やめた”こと」から。数カ月前、「2019年、イケ★ママは”黒”しか着ない!?」という黒推し企画を掲載していた同誌ですが、今号のこの特集内では「この秋、おしゃれな人から、なんとなくの“黒”やめてます! 広末涼子さん、黒からグレーに移行中(ハート)」「冬は、黒ばっかり着ちゃうのやめました(ハート)」と、黒からの脱却を促しています。ファッションの流行の移り変わりは、しょうがない。せめて語尾に付けたハートマークでのテヘペロ感演出はやめて、開き直った方がよいのではと思いました。

 さらに気になったのは、この特集内の企画の1つ「年末年始のお忙しシーズン、ここぞ! というときも、何着てくか、考えるのやめました(ハート) 冬の“つくおきコーデ”法則」です。「アウター×ワンピ&セットアップ×ブーツ」というコーデ3点セットを“作り置き”する方法を紹介し、モデルがその着こなしを披露。その後で、読者モデル「ドマーニスト」4人が、同じコーデを着て誌面に登場します。まるまる同じコーデを計5人分見せられる、この“誌面の無駄使い”ですが、編集部側には「そもそもモデルだから似合うのではという声を払拭」したいという思いがあるのだそう。

 へぇ~、そういうことなら……と読み進めましたが、ドマーニスト4人の紹介文を見てびっくり。身長がそれぞれ168cm、163cm、164cm、167㎝でした。そして皆さん細身で、髪形も似ている。一般人にも似合うとアピールしたいのであれば、もうちょっとドマーニストのバリエーションを増やしてほしいものです。

 続いては、「“今年”、みんながこぞって買った、最優秀アイテムはこれでした! 2019年“ワー/ママ(ハート)ベストヒット”大賞」。ワーママには、どんなアイテムが人気だったのかなと見てみると、バッグ部門の大賞は「ア ヴァケーションのビッグトート」で、お値段6万1,000円。走れるおしゃれ靴部門では、「ピッピシックのビジュー付きフラットシューズ」3万4,000円。

 何か、思ってたのと違う。本当に、これを買ったママが大勢いたのか……? 不思議に思い、「選考方法」の欄を読んでみると、「リアルワーキングマザーの代表であるDomaniの専属読者モデルDomanistにアンケート」を取った結果だそうです。ドマーニストって身長も平均から離れていれば、お金の使い方もいわゆる世間のママとは違うのだなぁ~と溜息が出ます。

 また「キッズフレンドリーなホテル部門」では、浦安市のハイアットプレイス東京ベイが大賞を受賞していました。今年7月にオープンしたばかりのホテルです。もしかしてこの企画、「ベストヒット大賞」とは名ばかりで、ただのPRページなのでは? と勘ぐってしまいます。

 最後は、連載「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」。リニューアル後から始まった、区ごとのママの生態をインタビューやアンケートで明らかにしていく読み物ですが、今回が最終回とのこと。

 これまで取り上げられたのは千代田区、港区、江東区、渋谷区、世田谷区、そして今回が文京区。ずっとセレブなママエピソード中心だったので、これからやっと、荒川区や墨田区といったそうではないイメージの区が読めると期待していたのに、最終回とは! 最初から“オシャレ区”だけを取り上げる算段だったのかと、残念です。

 気を取り直して文京区。有名国立小や区立小(3S1K)がある「教育の街」だそうで、教育ママエピソードが多く語られています。特に区内の本郷にある東京大学には並々ならぬ思い入れがある様子。「東大は私の庭」的感覚もあるようで、「子どもの自転車練習場はなんと東大」「家族の散歩コース」だそうです。

「“東大かハーバードか”なんていうのはかなり大げさだと思いますが(笑)、やるからには最高峰を目指してほしい」との子どもへの重すぎる期待が語られているほか、「いい教育は子どもの人生の選択肢を広げてくれる」「先行き不安な世の中、子どもに親がしてあげられることはやっぱり教育」「どこでもいいからとりあえず大学に…では、これからの時代を生き抜くのは難しい」「歴史ある大学は、自ら学ぶ意思や姿勢、目的を持った学生が集まる」「真のエリートというのは、自分の頭で考えて行動できる人だと思うし、何よりいい大学はそういう学生がしっかり学べる環境が整っている」等々、とにかく意見が熱すぎる。今までのどの区よりガチで、ちょっと引きます。

 「ママが高学歴」も“あるある”だそうで、「ママ友同士、出身校を言い合ったりはしない」ものの、「東大をはじめ一橋大やお茶の水大、地方の有名国公立大、あるいは早慶」がごろごろいると書かれています。さりげなく出身大学を探り合うママ友付き合い、想像しただけで疲れるような……。これで最終回とは、本当に残念です。次回からの新連載を楽しみに待ちたいと思います。
(島本有紀子)

「Domani」子どもの学校が「私立か区立か」でマウントを取り合う、渋谷区在住ママの恐ろしさ

 ワーキングマザー向けにリニューアルされた「Domani」(小学館)の10・11月号が発売されました。独特の味がある文章を毎回楽しみにしていた高島彩さんの連載エッセイ「高島彩の『ママ時間』『ノーママ時間』」が、この号をもって終了という残念なお知らせはありましたが、ほかは通常運行です。

 特集は「服は“たった5枚”あればいい(ハート)」。表紙には、実の娘を抱く“モデル兼エディター”という肩書の望月芹名が立て膝で鎮座し、「ワー/ママになって初めて私たち、スティーブ・ジョブズの気持ちがわかりました…!」とのキャッチフレーズがドーン! ジョブズが“効率を考えて常に同じコーディネート”だったという部分への共感なのですが、「ジョブズの気持ちがわかる」は少々大げさである気が。何ごとも盛って語りがちな「Domani」の癖が出ております。自分の名前が日本の女性ファッション誌の表紙を飾るとは、天国のジョブズも思っていなかったことでしょう。ジョブズもビックリな中身、早速、見ていきましょう!

<トピックス>
◎私たちが“新・ドマーニスト”33人です! 「ニッポンのワーキングマザーはかっこいい!」
◎服は“たった5枚”あればいい(ハート)
◎実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル「渋谷区の女」

読者モデル33人が多すぎる!

 今号では、公募していた読者モデル「ドマーニスト」が発表になりました。「Domaniを象徴する存在」として誌面に登場していくという彼女たちは、総勢33人。その全員が巻頭の企画「私たちが“新・ドマーニスト”33人です! 『ニッポンのワーキングマザーはかっこいい!』」で紹介されています。

 撮影は、写真家のレスリー・キー。みんな白いトップスにジーンズというファッションで、キメキメのヘアメイクを施され、風に吹かれながらポーズをとっていることもあって、よく似た雰囲気の女性ばかり33人も集めたなぁというのが第一印象です。

 ワーママ向けの雑誌なので、当然みなさん子育てと仕事をする女性。プロフィール欄には自身の職業、年齢のほかに、子どもの性別と年齢、どのように仕事と育児に取り組んでいるかをアピールする紹介文も。なんでしょうか、この「素晴らしいですね」としか言わせないような圧……。素晴らしい、確かに素晴らしいのだけれど、読んでいると息苦しくなるのはなぜでしょう。「Domani」側の「普段は忙しくてボロボロのワーママたちをキレイに撮ってあげました!」感、「みなの者、これが目指すべきママ像だ! 彼女らに憧れろ!」感が漏れ出ているのも原因でしょうか。

 それにしても33人は多すぎる。その後の誌面にも「ドマーニスト」がやたら出てきます。ですが皆さん似ているので見分けもつかず、「やけにたくさん人間が写ってるなあ」という感想しか浮かびません。いやしかし、育児と仕事とドマーニストの三足のわらじ、本当に素晴らしいです。

 「ワー/ママになって初めて私たち、スティーブ・ジョブズの気持ちがわかりました!」と話すドマーニストたちの座談会から始まるのが、メイン特集「服は“たった5枚”あればいい(ハート)」。

 忙しい朝の時短のため、“5枚の服での着回し”を勧めるこの特集。表紙モデルの望月が、ベーシックな5着で6通りの着こなしを披露しています。注目は、どのコーデも毎回違ったカバンやスカーフ、サングラス、アクセサリー等のさまざまな小物類を合わせ、ベーシックコーデにが華やかにアレンジされているところ。小物合わせって、最もセンスが必要で時間がかかってしまうところだと思うのですが……。「ジョブズの気持ちはわかっても、おしゃれにはやっぱり手を抜きたくない」という乙女心が感じられます。

 またその後のページでは、望月が着こなした6コーデと同じコーデを、6人のドマーニストが披露しています。しかも、1コーデにつき1ページを丸々使う贅沢すぎるレイアウト。

 なぜまったく同じコーデを、読者モデルのアップで「ドヤ!」と見せられているのか、しばし考えました。このページをドマーニストのお子さんたちが見たら喜ぶだろうと想像すると、「まあ、いいか」とも思えますが、どちらにせよ、ドマーニストによるドマーニストのための雑誌なのだなぁという疎外感は感じました。

 最後は、毎号注目している連載読み物「実録!? 東京23区・働く母の生態ファイル」。今回は渋谷区ママ編で、千駄ヶ谷、代々木上原、代官山などの高級住宅地にお住まいのワーママにインタビューしています。

 「高島屋はご近所スーパー」「代々木公園や明治神宮は庭」「伊勢丹は目をつむってでもどこに何があるかわかる」など、この連載で前にも読んだようなセリフが渋谷区ママからも飛び出します。

 さらに「(子どもたちは)みんなが並ぶタピオカやプリクラは空いてる時間にさっと行ってるし、芸能人のパパやママを普段から見てるからいちいち反応しない。ありがたみがないんですよ。好きな食べ物は? と聞かれて“テッサ”(註:ふぐ刺し)と答えたときには、なんかいろいろ考えちゃいました」と、自虐風自慢という技も披露。

 中でも最もヒートアップしていたのが、子どもの教育の話題でした。Eさんが「半分くらいは私立小学校のお受験をするんじゃないかな。いちばん人気は青学」と言えば、息子が区立に通っているFさんは「お受験、一応するけど、いい区立があるから落ちてもいいやっていう力みすぎてないママが多いかも(笑)」とアピール。“(笑)”が余計、怖いです。Fさんがさらに、区立小が力を入れているIT教育について15行にわたって熱弁すると、Gさんも「うちの娘は区立の松濤中学校に通っているんですが、英語教育の重点校になって……(以下長いので略)」と校名を挙げてまで助太刀します。

 そこにDさんが「各家庭で教育方針をしっかり考えている印象。中学受験をする家庭は、3年生くらいから有名塾に通わせています」と統括しようとすると、Cさんが「子どもは家から近いのが一番じゃない? 私も娘も区立に通ったし」と“子ども目線”を持ち出してきました。今までのどの区のママより、区立派の「私立には負けない!」アピールの熱量が高く、かえって私立コンプレックスを感じます。

 渋谷というコンクリートジャングルで生き抜くには、自分の身を守る自虐風自慢、マウンティングをし返す話術といった、サバイバルスキルが必要なのかもしれないと思いました。
(島本有紀子)