「お笑いを10年やって……」【高村めぐみ】声優3役同時デビューの大抜擢!

takamuramegumi01.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の24回目! 今回は、『おジャ魔女どれみ』のララ役でおなじみ、高村めぐみさんが来てくれました! ――よろしくお願いします! 唐突ですが、高村さんの名前をネットで検索すると、同名のAVの女優が出てきますよね。もしや……? 高村 別人です(笑)! それ、うちの父も勘違いしてたんですよ。「芝居をやってたから、若気の至りで出たのかと思った」って、失礼にもほどがある(笑)! たまに、ウェブでどなたかが私のことを書いてくださるとき、出演作に『夢のクレヨン王国』、『おジャ魔女どれみ』、『さやかの診察室』……ちょっと、それは出てない!! みたいなこともありますね(笑)。 ――さりげなくタイトルが紛れ込んでると信じちゃいますね! あと、婚活の本を出しているライターさんにも同名の方がいたんですよ。これは……? 高村 違いますね! 婚活の本は書いてないです~。 ――そうでしたか~。では、“風流三昧”という女芸人も別の方? 高村 それは……やってました(笑)! 今まで本当に色々やってきたので、なんでも「この人ならやっててもおかしくない」って思われてしまうんですよ。でも、婚活とAVはやってないので! ――あはは、了解しました! 芸人さんとしての活動は、どんな流れで始めたんですか? 高村 もともとお芝居をしていて、たまたま舞台で知り合った方と、「劇団みたいなのを作って、芝居っぽいことやらない?」って話になって、その流れで3人集まり、なぜかお笑いに……。 ――トリオを組まれていた女優さんが、当時を振り返って「地獄の日々」とおっしゃってました。そうとうハードだったようですね。 高村 地獄でした……! ネタも自分たちで考えるんですけど、だんだん「笑いを取るって、何!?」って、わけがわからなくなるんですよ……。 takamuramegumi04.jpg ――トリオは全員若くて美人だったのに、「だっちゅーの!」みたいなユルい感じではなかったんですね。 高村 シティーボーイズさんが好きだったので、「芝居×コントをやりたいよね」ってやっていたんですけど、いかんせんノウハウを知らず、誰かに教えてもらうわけでもないから、結局ピヨピヨピヨピヨやってるだけで……。 ――でも、歌も出されてましたよね。「高飛車音頭」と「ざけんなよ! 高砂や」を聴きました、面白かったですよ! 高村 それはたまたま知り合いが作ってくれただけで、歌手活動ってほどでは……聴いたの? そんなのどこに残ってるんですか!? ――インターネットの渦の中に……。結婚する元彼にずっと文句を言い続ける歌詞で、面白かったです~。 高村 それ、私が作詞しました……。お恥ずかしい。ネットって怖いですね~。なんで残ってるんだろ~。 ――風流三昧はどれくらいの期間活動されていたんですか? 高村 えっと……10年? ――そんなに長く!? 高村 いろいろあって1人抜けて、残った2人でパーティカラーっていうコンビもやってたので、その時期を合わせると、やっぱり10年弱ですね。『おジャ魔女どれみ』と『夢のクレヨン王国』をやってる期間と綺麗にかぶっているので。 ――お笑いをやりながら、どうやって声優さんのお仕事を始められたんですか? 高村 偶然です。当時所属していた事務所の先輩に、ピンクの電話さんがいたんですけど、お2人が声優のお仕事をされていたこともあって、マネージャーが声優のオーディションを取ってきてくれて、たまたま私が受かった。それが『夢のクレヨン王国』という東映のアニメで、私はキャーベッタと水色大臣、シルバー号の3役をやらせてもらうことになったんですね。 ――デビューで3役も!? 高村 ラッキーでしょ(笑)。だから、声優さんを目指している方には申し訳ないぐらい、運がよかったの……。 ――運だけで3役は無理ですよ! そして今は、声優業や女優業だけじゃなく、マジックもやられているとか。手広いですね~。 高村 そうですね。でも、Dr.レオンというマジシャンのアシスタントをやっているだけで、私はマジックはできないですよ(笑)。できるようになった方がいいかな、と思って勉強はしてるんですけど、何もかも中途半端で……。 takamuramegumi02.jpg ――プリンセス・テンコーさんも何度も大怪我されてますし、けっこう危ないジャンルですよね。運動神経は良い方ですか? 高村 ぜんぜん(笑)。よく転ぶし、ぶつかるし、スカートを履くと膝小僧が傷だらけ(笑)。アシスタントをやっていても怖いですよ! でも、変な話、舞台に上がると、自分じゃなくて“マジックのアシスタントのお姉さん”になるんです。そうやって常に自己催眠をかけています(笑)。 ――他のお仕事と比べて、マジックの大変なところは? 高村 お芝居も、歌も、踊りも、本当にいろいろやったけれど、誤解を生むかもしれませんが、他の芸能は失敗してもなんとかなることがあるではないですか。例えば、終わりよければ、みたいなかんじで。でもマジックは、失敗したらトリックがあからさまになってしまって、芸能として成立しなくなってしまう。そういう意味で一番怖い芸能です。 ――箱に入ってる人に剣を刺すマジックとかだと、本当に最期になってしまいますしね……。そういう危機感からでしょうか? 高村さんのブログを読んでいたら、突然『遺言』が出てきて……。「延命処置はせずに、臓器は全部提供して、残りは献体に……」って、ビビリますよ! 高村 それは、酔った勢いで、つい(笑)! でも、死んだあとの体には執着がないんですよ。それで助かる人がいるなら、焼いちゃうのはもったいなくないですか? ――あと、他のブログ記事にも、急に「私はパートタイムラバーに望まれやすい」って書いてあって爆笑しました。それも酔った勢いで? 高村 やだ(笑)! 酔った勢いでしょうね(笑)! でも、望まれやすいだけで、なってはいないですからね! そこは大事ですよ!! でも、なんでなんだろう……? 軽そうで、後腐れなさそうに見られるのかなぁ。後腐れあるのになぁ。すごいネチネチしてるんですよ、私……。 takamuramegumi03.jpg ――外見が華やかな人は「若い時は口説けなかったけど今の俺ならイケるかも」みたいな希望を持った年配の人が寄ってくる気がします。 高村 っていうか、ブログとかウェブのものって、酔っ払った勢いで、ろくでもないことを書いてるので、こうして掘り返されると、すごく恥ずかしい。 ――あはは。お酒はよく飲まれるんですか? 高村 飲みます。かなり控えようとはしています。記憶がなくなるまで飲むのは、今はやめてますので(笑)! ――記憶をなくすまで飲むのをやめると、だいぶ自分を信用できるようになると思います! ちなみに、この業界以外の仕事に就こうと思ったことは? 高村 ちょっと思ったことはあるんです。でも、必ずそういうタイミングで「芝居に出ない?」とか「マジックのアシスタントやらない?」ってお話をいただくんです。だから、「これは続けろってことだな!」と思って(笑)。 ――そうですね! では最後に、今後の野望を教えてください! 高村 いつか、芝居も、踊りも、マジックも、コントも、すべて融合したようなものをやっていきたいです。もう、いまさら後には引けないし、やっぱり好きなので(笑)。 ――どうもありがとうございました! (撮影=宍戸留美/構成=小明) takamuramegumi05.jpg ●たかむら・めぐみ 1969年11月2日生まれ、東京都出身。声優、舞台女優、マジックアシスタント等、幅広いジャンルで活動中。 劇団『うわの空』「水の中のホームベース」に出演予定。 10月5日(土) 名古屋・七ツ寺共同スタジオ 10月12日(土)~14日(月・祝)新宿・タイニイアリス 11月9日(土) 大阪・ウイングフィールド 11月16日(土) 札幌・シアターZO ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 〈ライブ情報〉 ★9/7(土)OTODAMA'13~音泉魂~秘湯!SET YOU FREEテントにルンルンベイビー(宍戸留美×ワタナベイビー)で出演決定!! ★9/8(日)SET YOU FREE TOUR2013~ルンルンベイビーOTODAMA'13後夜祭! at 谷町9丁目cafe&bar Legato ★上田健司、宍戸留美、近藤智洋 ”秋の三人ツアー” 【9/25(水)】START 19:30 at 阿佐ヶ谷 harness (ハーネス)  【9/27(金)】START 19:00 at 静岡 UHU(ウーフー) 【9/28(土)】START 19:00 at 大阪・梅田 ムジカジャポニカ  【9/29(日)】START 19:00 at 名古屋 夜空に星のあるように ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「母さんへ、って書いてあって(笑)」【福井裕佳梨】10年前からのセルフレター

fukuiyukari_04.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の23回目! 今回は、『天元突破グレンラガン』のニア役や『トップをねらえ2!』のノノでおなじみ、福井裕佳梨さんが来てくれました! ――ギャー!! 本当に福井裕佳梨さんが来てしまいました、グラビア時代から観てました! 今日はよろしくお願いいたします!! さっそくですが、ゆかりんは中学生の時に同級生と一緒にオーディションを受けて芸能界に入ったんですよね。どちらが言い出しっぺだったんですか? 福井 なぜ、そんなことを!? お友達が「受けようよ」って誘ってくれて、お芝居が好きで、役者さんになりたいと思っていたので、受けてみたいなと思って。うふふ。 ――これは、友だちに誘われた方が合格する黄金パターン!? 福井 事務所に入るためのオーディションだったので、お友達も受かったんですよ~。でも、お友達は途中で辞めて、気がついたら私だけ残ってるんですけど……。 ――福井さんは14歳の時に「すっぴん」(英知出版)の表紙でグラビアデビューして、後に日テレジェニックにも選ばれましたね。グラビアに抵抗はなかったですか? 福井 みなさんに顔を知ってもらった方が、もっと幅広くお芝居の仕事ができるかもしれない、ということで、グラビアもやらせていただいて。でも、やっぱり恥ずかしくて。布地が小さくてお腹が出てるじゃないですか……! 私、すごく筋肉質だったので、腹式呼吸の為に腹筋してたら腹筋が割れてきちゃって(笑)。カメラマンさんがいつも腹筋を写さないように撮影したりして、ご迷惑をおかけしました。なので、抵抗というより「私なんかが見せられる体型じゃないな」という感じで……(照)。 ――日テレジェニックで同期の真鍋かをりさんは、プライベートで大御所ミュージシャンと熱愛したり破局したりといろいろな報道がありましたが、福井さんのプライベートはどうですか? 福井 えっ! そうきますか、そうですね(笑)、年齢的にも結婚適齢期みたいな年なので、そろそろ浮いた話があればいいな、と思っております。 fukuiyukari_03.jpg ――ネットで「福井裕佳梨 結婚」と検索すると、トップにご自身のブログのなんちゃって結婚報告(撮影でウエディングドレスを着た時にアイドルが良くやるドッキリ)が来て、そのブログの最後に「結婚したいなぁ」って書いてあるんですけど、それ、2009年のブログなんですよ。……4年前! 福井 あはは! この業界にはなぜか手相を見てくれる方がけっこういて、私も何度か見ていただいたんですけど、私の結婚線によると、なんだか、20歳の前半に婚期があったらしいんです。 ――ちょっと過ぎた!? 福井 それで、次は去年か、今年らしいんですよ。「今年と言われましても~」みたいな。 ――まだ、あと6カ月残ってますから! 福井 6カ月だけ残っていても……(遠い目)。 ――……えーと、福井さんは15歳の時に『彼氏彼女の事情』で声優デビューですよね! 声優業を始めてみてどうでしたか? 福井 声優になるなんて、自分でも思っていなくて、滑舌も本当にお恥ずかしい、赤ちゃん言葉みたいな状態でしたし……。あと、しゃべるのがすごく遅くて、「絵に合わせるなんて!」って感じで。もともと声が高くてみんなからマネされたりとか、お芝居をしている時も「それ、本当の声ですか? 作ってるの?」「アニメキャラみたい」って言われることが多くて、ちょっとコンプレックスだったんですけど、声優のお仕事ではその声がプラスになることもあって、良かったなぁと。 ――2003~04年の間、8カ月ほど休まれてましたね。あの時はいったい何があったんでしょうか? 福井 あの時は皆さんにご心配とご迷惑をかけてしまって……詳しく言っていいのかわからないんですが、急性大腸炎で1カ月ちょっと入院して、そのあとも体調が良くなくて、動けない状況が続いてしまって……。ファンのみなさんや、キャストさん、スタッフのみなさんにもお会いしていなかったし、それまで自分にあったものが、ワーッて遠のいてしまったような気がして、そのせいで余計にフラフラしてしまったんじゃないかって。 fukuiyukari_05.jpg ――そうだったんですか……! 体力が低下すると、気力も低下してしまいますよね。 福井 そうなんです。心身ともにそういう感じだったので、「すごいムキムキにしてから、ちゃんと復活しないといけない」と思って、休ませていただいている間、リハビリのために、お外に繰り出してみようと思ったんです。そうしないと自分が動けるかどうかもわからないし。それでお散歩をしていたんですけど、熱射病で、田んぼでフラッとなってしまって……。偶然荷台がついたトラックのお爺さんが通りかかって、「どうしたんじゃ!?」と止まってくださって。「動けなくなってしまって……」って言ったら、水筒に入っていたお茶を「飲むか?」って。それで生き帰りました。「心配だから、家まで送ってあげる」って、家の近くまで荷台に乗せていただいて……。 ――荷台!? 『トトロ』の冒頭のさつきとメイみたいな!? 福井 それで、車ってすごいなぁと思って免許も取れたんですよ。もう少し元気になってからは、今までアルバイトというものをしたことがなかったので、どうしてもウエイトレスさんになってみたくて! 店長さんにいろいろと根回しをしていただいて、「福井」という名字を変えたり、メガネをかけたりして、念願のウエイトレスをさせていただいたんです。すごく勉強になりました。 ――アルバイトは、つつがなくこなせましたか? 福井 自分ではなんとかやれていると思ってるんですが……。まず、先輩に「新人さんは挨拶とお手洗い掃除から始めましょう」と教えていただいたんですけど、私、恥ずかしくて、なかなか思い切った「いらっしゃいませ!」が言えなくて。お手洗い掃除をしながら「いらっしゃいませ……いらっしゃいませ……」ってブツブツ練習していたら、ちょうどお客さんが入ってきて、つい振り返り際に「いらっしゃいませ!」ってすごい笑顔で言っちゃって……お手洗いで……。 ――予期せぬ歓迎にお客さんもビクッとしますね。尿意が限界じゃなかったことを祈ります。 福井 あと、ご案内もさせていただけるようになって、「空いているお席にお座りください」みたいなことを言っていたんですけど、ちょうど「あ、空いてるお皿もお下げしなくちゃ」っていう時で、あたふたしてしまって、お客さんに「あちらの空いているお皿にお座りください!」って言っちゃって、店長に二度見されて……。その生活ですごく元気になれましたよ! fukuiyukari_01.jpg ――そのお店に行ってみたかったです。その後、『トップをねらえ2!』の主役のノノ役で復活されましたね。 福井 休養している間に、『トップをねらえ2!』のスタッフの方からお話をいただいたんです。ガイナックスさんの20周年記念作品と言う事もあって、プレッシャーもありながらも本当に光栄で、やらせていただきたいという気持ちがありつつ、体調面の心配もあって、「今、できるのか? でも、させていただきたい!」と思って、「よろしくお願いいたします」と。そして、私が演じるノノちゃんも最初はウエイトレスさんで登場していて、ちょっとシンクロ! ――無事に復帰されて何よりです! なかなか激動の休養期間だったんですねー!  福井 はい! あと、『トップをねらえ2!』をやる前に、精神統一と修行をしようと思って、お寺に座禅と滝をお願いしに行きました。 ――滝って滝行……!? 尋常じゃない気合いですね。 福井 そしたら、「冬だから、今、滝やってないんだよ」って言われて、滝には打たれられなかったけど、何日か通って座禅はしました。 ――しかも冬かよ! 半端ない! お寺に行くのは好きなんですか? 福井 好きですね。前に、宮村優子さんが大阪でお芝居をされていると知り、「ぜひ観に行かせていただこう! そして、せっかくだから一人で京都の神社仏閣巡りもしてみよう!」と思って、京都に泊まって、色んな所を回る予定だったんですけど、絶対に“写仏”をしてみたいって気持ちがあって。一番最初に行った小野小町のゆかりのお寺、随心院さんで写仏をさせていただいたら、朝から夕方まで、5時間かかりまして……。鳥の声と虫の声が気持ちよくて、すごくありがたい気持ちになりました。結局、そこしか行けなかった(笑)。 ――すごい集中力ですね。1カ所しか行けなくても、それだけ楽しめば元は取ってますよ! お寺効果でスピリチュアルな面も無意識に鍛えられていそうですが、霊感はある方ですか? 福井 あはは(笑)! でも、ぬいぐるみに「これは、入っているかも」っていうのは何となく感じた事はあります。 fukuiyukari_02.jpg ――えっ怖い! 職業柄、ぬいぐるみをいただく機会も多いから、ファンの方からいただくぬいぐるみには色んなものが入っているんじゃ? 福井 そこには入っていなかった。(笑) ――そこに入っていなかったら、いったい何処に!? 福井 えーと、私、チーキーちゃんっていうぬいぐるみが好きで、高校生の時にずっと原宿のショーウィンドウで見てたんです。ガラス越しに「ゆかりーん♪あそぼ♪」って言われてる気がして(笑)。3万円くらいするから、買うのにも勇気がいるし、お金を貯めながらずっと通ってやっと買えて、とても大事にしていたんです。それで、その話を調べて、お仕事でお世話になっている素敵なお方が、節目のお誕生日に、ほんとにでっかいチーキーちゃんをくださって。 ――素敵な人脈持ってますね! 福井 いただいたのはフランスのアンティークのチーキーちゃんだったんですけど、いただいた時に、「可愛いなー! ……あれ?」って。それからしばらくして私はひとり暮らしをすることにして、なぜか「この子だけ連れて行こう」って気持ちになったんです。それでひとり暮らしの部屋に飾っていたら、いつも、すごい視線を感じるようになって……。気になって仕方がないから、「とりあえず、クローゼットの中にいてくださいね~」ってクローゼットにしまったら、お兄ちゃんが遊びに来たとき、突然「あそこに何がいるんだ?」ってクローゼットの方を見るんです。「クマのぬいぐるみを入れてるんだけど……」と答えたら「ちょっと見せてみろ」って言われて、出したら、笑い話をした後、フーッとため息をついて「……こいつ、クマじゃねぇ」って。お兄ちゃんは霊感が強いんです。 ――えー!! じゃあ、何!? 福井 「たぶん男の子で、寂しがっているから、どっかにやっちゃうよりも手をつないでやったり抱きしめてやったりしておけ」みたいなことを言われて、その日はお兄ちゃんが手を握りながら寝たんですけど(笑)、お兄ちゃんすっごいよだれを垂らして寝てて(笑)! 「お兄ちゃん、優しいけど(笑)、よだれ、よだれ!」みたいな(笑)! ――笑ってますけど、けっこう怖い話ですよ! そして良いお兄さんですね、独身ですか? 良かったらくださ…… 福井 その後は、本当にさみしくて、ちっちゃい虫とかが飛んでいても「私と一緒に住んでくれてる」と思うようになっちゃって、ひとり暮らしは終わりましたね……。やっぱり家に帰って家族がいた方がホッとしますよね。 ――わかります、私も虫と同棲してました、というか今もしています。お友だちとは普段、どんな遊びをするんですか? 福井 山菜採りに行ったり。つくしとか。 ――平和! お酒を飲まれたりはしないんですか? 福井 飲み会というのが周りに全然ないんです。けど、以前、親戚の集まりで、親に「ウイスキーだ! 飲め飲め!」と飲まされて、気付いたら親戚の子どもと一緒に三輪車に乗っていたことがありました。あはは。 ――いい感じの酔い方! ちなみに、今年で芸歴が16年めになりましたが、16年前はこんなに長く続けると思っていましたか? 福井 驚きですね。でも、マイペースに、一歩一歩成長して、愛される女優さんになっていこうと思ってのんびりやってきたので、あんまり考えたことなかったです(笑)。ただ、何年前だったかな? 16歳か17歳のときのDVDで、「10年後の私へ」っていうお手紙を書いてたんですけど、そのとき、一行目から「10年後のゆかりん母さんへ」って書いてて……! のんびりしてたら、10年は過ぎてゆきました(遠い目)。 ――あはは! これからも応援してます! 今日はどうもありがとうございました! (撮影=宍戸留美/構成=小明) fukuiyukari_06.jpg ●ふくい・ゆかり 1982年生まれ。1997年にピザ・カリフォルニアのCMでデビュー。翌年には『彼氏彼女の事情』で声優デビューを果たし、2000年にはグラビアアイドルの登竜門「日テレジェニック」に選出される。同年ではミュージカル『魔法使いサリー』、その翌年に『赤毛のアン』でそれぞれ主演を務める。現在グラビアは突業しているが、声優、タレント、女優など、幅広く活動中! 福井裕佳梨公式blog『Yukalyric』http://ameblo.jp/yukari-hukui/ ・アニメ『たまゆら~もあぐれっしぶ~』ももねこ役 2013年7月スタート ・『トヨタエコ女子ドライ部』出演中 ・『天元突破グレンラガン』ニア役 DVD、COMPLETE Blu-ray BOXが好評発売中! ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 < LIVE INFORMATION > 前売りご予約はメールで受付中!! sundaliru@rumi-shishido.com ■2013年7月19日(金) 「梅雨が明けてしまう前に」 会場:下北沢440 出演:ロクセンチ/宍戸留美/北清水雄太(ex.サスケ)/中嶋康孝 OPEN18:30/START19:00  前売¥3,000/当日¥3,500(1order別) 【問】下北沢440 〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F ■SET YOU FREE TOUR 2013 日時:7月24日(水) OPEN 19:00 / START 19:30 会場:柏ALIVE チケット:前売り 2,500円 / 当日 3,000円 出演:KiNGONS / THE 抱きしめるズ / ルンルンベイビー(宍戸留美×ワタナベイビー) 問:柏ALIVE 04-7143-2088 ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

児童ポルノ禁止法改正案をも吹き飛ばす?! 美少女ゲーム新人声優イベント開催!

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) フジ加藤綾子アナ、フリー転身について「きっかけがあれば、というのは考えます」 マック、値上げで業績回復 メガポテト原価率62円と判明!パワハラで社員が提訴… いずれ来る日のために……老親の住居を整理する時に心がけること ■特にオススメ記事はこちら! 児童ポルノ禁止法改正案をも吹き飛ばす?! 美少女ゲーム新人声優イベント開催! - Business Journal(6月17日)
ステージで熱唱する田中理々(前列、赤い服)
(撮影/黒清)

 5月29日、アニメやマンガ、ゲームなどを取り扱う業界に激震が走った。自民、公明、日本維新の3党が児童ポルノ禁止法改正案を衆院に共同提出したのだ。改正案には「単純所持」の禁止、「自己の性的好奇心を満たす目的」での所持に1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科す規定が、新たに設けられている。この件について、日本漫画家協会やコミックマーケット準備会、出版労連などが疑問や反対の声をあげている。

 そもそも児童ポルノ禁止法とはなんなのか? 一言で表すと「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」である。法律の本来の目的である、実在の児童を性的被害から守る、という主旨については異論の余地はないものの、児童ポルノ禁止法がフィクションの世界にまで言及されるとなると、その是非の判断には慎重を期さねばなるまい。なぜかというと、児童の人権を守るために存在する法案が、日本が誇るコンテンツ産業を全面否定する存在にもなってしまうからだ。日本漫画家協会は今回の一件を、焚書のような事態、と表現した。

 このような渦中、くしくも5月29日の同日にパセラリゾーツ銀座店では美少女ゲーム人気声優であるまきいづみ氏(minoriがリリースした『ef』シリーズの新藤千尋役、Keyがリリースした『リトルバスターズ!エクスタシー』の神北小毬役など)が主催する、美少女ゲームを中心に活動する声優たちを集めたイベント「お姉さま達といっしょ♪」が開催された。

 このイベントは、トークを中心としたライヴイベントだ。新人の声優たちを「妹」、先輩声優を「姉」と称し、妹が姉に支えられながらパフォーマンスするという新人の応援、お披露目イベントであった。会場はファンで超満員にふくれ上がり、入場までに長蛇の列ができた。また、今回のイベントはまきいづみ氏の個人企画にもかかわらず、数多くのメーカー関係者も駆けつけ、美少女ゲーム業界がまさに一丸となって盛り上げていた。

 出演した声優たちは観客や関係者を巻き込んだトークを繰り広げ、会場は常に笑いで包まれた。特に観客からの要望に応えて即興でキャラとセリフを作り上げて披露するコーナーでは、姉、妹関係なく、プロの声優としての技量、対応力を存分に発揮し、会場を大いに沸かせていた。約2時間のイベントの最後は、児童ポルノ禁止法改正案がこれからもたらすかもしれない一抹の不安を吹き飛ばすような、ファンと業界関係者からの温かい拍手で無事に幕を閉じることができた。

 イベント終了後、まきいづみ氏に今回のイベントについてと、表に立つことが比較的少ない美少女ゲーム声優について、話を聞かせてもらった。

イベントは主に先輩である姉たちの司会で進んだが、
あくまでもメインは新人声優たちのパフォーマンスだった。

---美少女ゲームの新人声優をメインに据えたイベントを開こうと思ったきっかけは、なんですか?

まき 数年前まで、美少女ゲームの声優というのはもっと遠い存在だったんです。顔出しを控えたり、美少女ゲームに出演していることを隠したりする人が多かったんです。それがだんだんと、ユーザーの皆様がゲームを気に入ってくれて、キャラクターを愛してくれるようになり、声にも興味を持ってくれて、その声優自身までも応援してくれる人たちが増えるにつれて、自分が美少女ゲーム声優であることをオープンにする声優が増えてきました。それに伴い、ニコ生、ライヴイベント、ゲームやキャラではなく声優自身の歌や企画CDの仕事なんかも増えました。ユーザーの皆様の応援と願いが集まり、美少女ゲームの声優が身近な存在になれたんです。

 ですが、あまり声優同士が交流する場がなくて(※編注:美少女ゲームの声の収録はアニメと違い、個別で行われるのが一般的)、実際に会う機会は少なかったんです。そこで私が諸先輩から学んだことを、かわいい後輩たちに伝えるために考えた結果、美少女声優たちのイベントを開催することにしたんです。そうすれば、実際に会って私の培った経験を伝えられますし、美少女ゲームユーザーやお仕事関係者へのアピールの場としても活用できますから。

---確かに新人のお披露目をすることで、新作での起用を検討してもらえるなど、業界の活性化につながるかもしれませんね。イベントを終えて、率直な感想はいかがですか?

まき 開催日は週のど真ん中である水曜日、しかも昼と夜の2部制で、かつ通常イベントよりやや早いスタートでした。また新人の応援が中心のイベントということもあり、不安もあったのですが、昼夜合わせて400人以上の方にお越しいただけて満員御礼となりました。イベント進行が拙いことも、妹たち(※編注:出演した新人声優)が右往左往することも多々あったかと思います。それにもかかわらず、大声で声援や拍手をいただいたり、進行の助け舟となる言葉を何度もいただくことで無事イベントを成功に導くことができました。ユーザーの皆様が、キャラクターを超えて私たち声優にまで会いに来てくださったことに深く強く温かい愛を感じ、本当に感謝しています。

早瀬ゃょぃ
早瀬ゃょぃは新人の中でも一歩前に出て存在をアピールし、イベントを盛り上げていた。彼女は元グラビアアイドルという異色の経歴を持つ。

---新人声優の皆さんにも話を聞かせてもらったのですが、性描写を演じることについて全員が「何も抵抗がない」とおっしゃっていました。声優養成所によっては、希望者には性描写の演技がカリキュラムとしてあるそうで、これには少々驚きました。

まき いまは声優自身が美少女ゲームの大ファンで、この業界に入ってくるというケースが、ずいぶんと増えてきているんですよ。

---新人の皆さんも好きな世界とはいえ性描写の練習はさすがに自宅ではできないようで、カラオケボックスやお風呂場でこっそり行ったりするそうですね(笑)。まきさんご自身は、美少女ゲーム声優として何か苦労されたことはありますか? 

まき 美少女ゲーム声優としての苦労は、多少喉に負担がかかるくらいで、特にありません。ただ、これは私ではないですが、精神的な面で苦労される方はいらっしゃいました。あからさまに下に見られたり、あれこれネットなどで書かれたりし、すごく悲しい思いをされていました。長く引きずっているのを見て、私も本当につらかったです。

夏野虹花
しっとりと歌い上げる夏野虹花。
最近の声優は歌手も兼任する。

---逆に、この職業を続けたからこそ得られた経験などはありますか?

まき 人とのつながりが急激に増えたことです! 美少女ゲーム声優をやって、このつながりができていなかったら、今日のイベントも開催できなかったわけですもの!(即答) それと、キャラクターから色々なことを教わることができる点でしょうか。『ef』の新藤千尋からは、ここでは話しきれないほどたくさんのことを教わりました。『リトルバスターズ!エクスタシー』の神北小毬からは、人のつながり、言葉にすること、実践の力などを教わったんです。美少女ゲーム声優でなければ、出会えなかったキャラクターたちですよね。

---美少女ゲームの声優を職業として続ける上で、大切なことはありますか?

水霧けいと
ステージの広さを駆使し、観客への煽りも含め、堂々としたパフォーマンスを見せる水霧けいと。

まき 自分を磨き続けること、自分を客観的に見ること、人のつながりを大切にすること、感謝の心を持つことが大切です。美少女ゲームの声優だからといって、大切にしなければいけないことは、何も特殊なことではないんですよ。

---くしくもイベントと同日の今日、児童ポルノ禁止法改定案が自民、公明、日本維新から提出されました。このところマンガやアニメ、ゲームでの表現規制が強く叫ばれていますが、美少女ゲーム声優としてどう思われますか?

まき 何が良くて、何がダメかは、時代により変化してしまうものです。法案ではポルノ表現ばかりがクローズアップされてしまった感がありますが、それも時代の変化なんでしょうね。見えない影響力で業界が揺れてしまうこともあるのかもしれない、と、考えることはあります。

---このままだと美少女ゲーム業界自体が、かなりきわどい立ち位置に追いやられてしまう可能性もありますね。

まき でも作品の中には、その物語性で人生に大切で貴重な影響を与えるものがたくさんあるんです。キャラの行動や考えに救われることも多いです。私自身もたくさん教わったし、ユーザーの皆様からいただいた感想で、胸を打たれることが何度もありました。美少女ゲーム業界の方々は、自分の好きな作品を、多くのユーザーが愛してくれる作品を、これからも作り続けてくれると信じています。私はこれからもずっと美少女ゲーム声優として、ステキな物語を紡ぐお手伝いをしていきますよ。

---本日出演した声優の皆さんが新たに感動を与える立場になって活躍していけば、もっと業界が盛り上がり、改定案に反対する声はさらに大きくなっていくでしょうね。本日は、ありがとうございました。
(文=Leoneko)

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「下手に歌って、と言われて……」【酒井香奈子】1発OKのレコーディング

sakaikanako01.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の22回目! 今回は、『REC』のヒロイン、恩田赤や『地獄少女』のきくりでおなじみ、酒井香奈子さんが来てくれました! 映画『キサラギ』の如月ミキちゃんですよー! 小明 酒井さんは代々木アニメーション学院の卒業生なんですね。代アニは超有名校なイメージですが、卒業生のうち、どれくらいの人が声優になれるんでしょう? 酒井 けっこう厳しいんじゃないかなぁ。私、福岡の地方校だったんですけど、卒業しても東京に出てくる人は3割ぐらいだったと思います。上京しても事務所の養成所でずっと研修したり……。別に遠回りしてもいい仕事だと思うんです。ただ、私は高校を中退して専門に行っていて、みんなより2歳ぐらい若いから、できるだけ早く現場に行けるのが自分の強みだと思っていて。だから、事務所もできるだけ早くチャンスをくれそうな所を選ぼうと思って。今考えたら、よくデビューできたなと思います(笑)。 小明 若い時って妙に焦っちゃいますもんね。今ならゆっくりやればいいのにって思えるんですけど。 酒井 ゆっくりやるタイミングを逃したんですよ。チャンスをくれそうな事務所を選んだけど、「声優さんになりたい人ってこんなにいるんだ」ってビックリしちゃって。だから、上京したときには、なれないと思ってました。もともと舞台が好きだったので、「まず舞台を一生懸命やって、そこで人気がでてからの声優だ!」と思って、一応事務所には入ったけど、上京半年くらいは別で劇団のオーディション探したりとかしていましたし。 小明 今も舞台をよくやられていますもんね。事務所に入ってすぐに寮で先輩声優の井ノ上奈々さんと同居になったそうですが、同居生活はスムーズにいかれましたか? 酒井 大変でした(笑)。事務所も入りたてだし、1回だけ先輩が集まっているところでご挨拶しただけで、2回目に会ったときには「さぁ一緒に住みましょう」だったので、距離感もぜんぜん分からなくて「なんて呼べばいいんだろう……」とか。私は3日ぐらい前に寮に入っていたんですけど、井ノ上さんが引っ越してきて、まず最初にしたのが共同スペースのリビングの棚にフィギアを飾りだして「この人とうまくやっていけるかな……」と思いました(笑)。でも、そこから、2年も暮らしたんですよ。 小明 2年も? ずいぶん相性が良かったんですね。 酒井 お互い掃除ができなくて……(笑)。初日のリビングは初歩の初歩で、各自の部屋からどんどんリビングに汚染が広がっていきましたね。足の踏み場もなくて、事務所内でも汚部屋として有名でしたね。本当、ひどかったです。 小明 こんな美少女が住んでいて、可愛い声は聞こえるけど、部屋は汚いっていう……。 酒井 それはもう、女の子が集まってキャッキャ騒いでティータイムしたりするんですけど、汚い。おしゃれな物とかもない。みんな知らないと思います、私たちが住んでいた部屋がどんなだったのかは。ドン引きされちゃうエピソードばっかりで、掃除だけで、2日は語れますよ。 sakaikanako03.jpg 小明 端から見ると楽しそうだけど、遊びに行くと大変そうな家ですね。 酒井 汚かったなぁー! 小明 今はきれいに保たれているんでしょうか? 酒井 引っ越して1カ月半ぐらいなんですけど、きれい欲がギリギリ継続しています。今のところ大丈夫なんですけど、若干、忙しくなっていったりすると……。 小明 服が積まれていったり……。 酒井 服ですよね、スタートは。一番散らかしていた部屋のときは、積み上がった服を猫がベッドにしていました。 小明 私の部屋でも、それは日常茶飯事ですよ! お仕事では、事務所に入ってすぐにアニメ『REC』でヒロインデビューでしたね。これはオーディションだったんですか? 酒井 はい。まだデビューしていない人の中から選ぶという条件だったので、タイミングがよかったな、と。何も仕事していない状態で、事務所から「オーディションがあるからテープを録ります」と言われて、いつの間にか決まっていたような。 小明 たくさん審査員が並ぶ中、「○○事務所から来ました! △△です! 特技は……」みたいなことではなく? 酒井 はい。完全に宝くじみたいなことだと思います。 小明 そこからCDを出されたり……。 酒井 アニメにくっついて主題歌も決まっていたし、キャラソンも決まっていたし、TBSでラジオをやるのも決まっていたし、なんか、「わーすごい!」よりも、「へー」って感じで、今やることをとりあえずやるみたいな感覚で、「シンデレラガールですね」って言われてもピンとこなくて、「こういうこともあるものかー」と受け入れていたんです。たぶん、環境に馴染むのが早いんですよ。「こういうことしてください」って言われたとき、「そういうものなんだ」と思って受け入れちゃう。 小明 なるほど。その2年後には、映画『キサラギ』で壮絶に焼死したマイナーアイドル、如月ミキ役もやられてましたね。あの如月ミキが歌うエンディングテーマはいいですよね! あえて外し気味にレコーディングをするのって大変じゃなかったですか? 酒井 レコーディング……(暗い顔で)。「如月ミキは上手くないっていう設定なんで、とりあえずCD用にちゃんときれいに歌ったものを録ってから、本編用のを録りましょうか」と言われて、歌ったらすぐに、「うん! 本編これで! きれいバージョン、いらないです!」って言われて。私、完全に外した気はないのに。 小明 わー……なんと言うか、失礼いたしました。 酒井 とんでもないです。いい仕事ができました。一番苦労しなかったレコーディングです。他にも偶然やる役がド音痴という設定がちょいちょいあって、「下手に歌ってください」ってオファーもちょいちょいあって、一発OKがちょいちょい出るんですよ。レコーディングでなかなかそういうことないのに。向いているんですよね、才能かな? 自分では音もちゃんと当たっているつもりなんですけどね……。 小明 それも踏まえて『キサラギ』はハマり役ですね! あのオーディションはどうやって通ったんですか? 酒井 それも宝くじです。キャスティングをしている映画会社が、「昔のアイドルのような、ちょっと神聖な感じのあるアイドルが良いんだけど、それって今の声優さんに近いかもしれない」ってことで、声優事務所で顔出しできる子を探していたらしくて、事務所の人に「映画のオーディションあるから」って言われて、行きの車の中で「アニメ映画ですか?」って言ったら「いや、実写」って言われて。「え、なんで? 私、顔出し?」みたいな。顔出しのオーディションなんて行ったことないから緊張する……と思って行ったら、「今、最終選考の2人です」と。 小明 え!! 一次面接と思ったら最終!? 酒井 写真とデータだけで最終まで残っていて、会議室でおじさんとちょっとおしゃべりして、「歌ってみて」って言われたので、その時に自分が歌っていたシングルをひとりで振り付きで歌ったら、監督がニヤニヤしながらすごい近くまで来て、ニカーッて笑って「帰っていいよ!」って。受かってから気づいたんですけど、歌も下手だし、完全D級なのを気づかれた瞬間だったんだと思って……。後になって聞いたら、最終選考に残ってたあとひとりは当時同じような黒髪パッツンだった、今、声優さんとしてもアーティストとしても大活躍の方だったらしくて。もし彼女が同じ状況で歌っていたとしたら……。 小明 上手すぎてマイナーアイドルの役じゃなくなっちゃいますね。 酒井 ね。そりゃ私が受かるわ~と思いました。 小明 あはは! 話は変わりますが、酒井さんは16歳のころから大槻ケンヂさんのファンなんですよね。 sakaikanako02.jpg 酒井 そうです、そうです。「特撮」というバンドからなんですけど。16歳のとき、完全にナゴム世代で筋少のおっかけしてた姉と一緒に住んでいたので、家にアルバムがあって、ちょっと精神不安定だった私がどっぷりハマるっていう。 小明 16歳って、人生が一番楽しい時期っぽいですけど、振り返ってみると、ちょうど高校を中退したあたりで何となく不安定さが見え隠れしますね。 酒井 そうですね。高校は『ごくせん』(集英社)の女子校版みたいな感じだったので、10カ月で「これ以上いても得るものは何もない」と気づいて中退して、ちょうど専門に入った頃。部屋には黒いレースと深紅のカーテンでしたもん。シルクの完全遮光のやつ。今、考えると、なんであれ、選んだんだろう……。 小明 わかりますよ、私は電球を赤く塗りました。ちなみに、小・中学のときはどんな感じだったんですか? 酒井 小学生のときは、もっと体重があって、かんしゃく持ちで暴れる子というか、切れる子どもというか、やっかいな生徒だったんですよね。中学まではそれを引きずっていて、男子からしたら「え~酒井~?」みたいな。クラスでワーストランキングに入るやつ。 小明 それが今やこんなにきれいに! 学生時代にバイトとかはされてましたか? 酒井 バイトもいっぱいクビになったんですよ。愛想はいいんですけど、仕事が覚えられないので。ファミレスでも「接客がすごくいい」ってお客さんにすごい喜んでもらえるんですけど、機械で出すオーダーが全部間違っていて……。機械がローマ字じゃなくて英語読みの頭文字2個とかになっているんですよ。デミグラスうんたらソースのハンバーグだと、「デミグラスだから、D? ハンバーグだからH? DH?」って。英語がダメで、学校も英語の授業の後から登校していたから……。結局、オーダーが取れないから、「バイトのテストで90点以上とれなかったら申し訳ないけど辞めてくれて」って店長に言われて、芝居の台本はいくらでも覚えるけど、メニューを覚えても人生の何の役にも立たないから、正直覚えられないと思って、「店長ごめん、私、90点とれないから、辞めます」「それじゃ、辞めてくれ」って。いっぱいバイトはしたんですけど、そんなのばっかりですね。 小明 私も1カ月でファミレス辞めましたよ! 大槻さんはそういう少女をホイホイ釣りあげますよね。 酒井 釣られちゃいましたね。 小明 ラジオでオーケンとの結婚を語るコーナーまでやっていたとか。 酒井 やってました(笑)。まずは、私が大槻さんと出会う方法を真剣に考えて。事務所に、「特撮」で一緒にライブをやっていた方がいたから、事務所パワーを使ってライブに行って、楽屋で大槻さんに会って、1回目はあいさつだけして、何も伝えず、「ありがとうねぇ、なにかで食事でも」なんてのを妄想で語りまくるっていう……。 小明 あ、もうすごい計画的なやつじゃないですか。いいなぁ。   酒井 当時、大槻さんは対談とかもされていたから、まずはそれに呼ばれて仲良くなるって設定なんですよ。で、2回目に連絡先を交換して、そこから食事に行くようになって、おつきあいして、できちゃった結婚して、そしたら、16歳の女の子が家にピンポンピンポンって来るんです。愛人というか。 小明 不幸まで想定済みなのが妙にリアルです。 酒井 完全に来るでしょう。ケンヂさんは隠れちゃって、「ごめん、ぼく、怖いから香奈ちゃん出てぇ」って言うんですよ。私は朝からキャロットケーキを焼いているので、「じゃあ、一緒にティーパーティーしましょう」って言って、肩を狭くするケンヂさんに「そういう時代ってあるよねって。間違ってないよ」って……。 小明 浮気は容認なんですね。すごい、この話、対談中は盛り上がって聞けたけど、文字に起こすとなんか怖いよ! 酒井 そんな妄想話をコーナーにしていたら、番組のスタッフさんが大槻さんを呼んじゃって。大槻さんに「老後を看取らせてくれ」って話をして、実際に対談もさせていただいて……。 小明 老後って……。あ、対談までは順調じゃないですか! 夢が現実に! 酒井 カラオケで私のためだけに『香菜、頭をよくしてあげよう』歌ってもらって……! 小明 シット(嫉妬)!! 酒井 キタコレ! このままどうなっちゃうのかしらって思って外に出たら、「じゃっ」てタクシーに乗って帰って行っちゃいましたね。置いていかれた、私。それからは、なんて言ったらいいのかな、すごいかわいい方なんだなって思って、私の下心がなくなりました。 小明 あー……。私も大槻さん大ファンで、仕事の流れでお食事させてもらったこともあるんですけど、終始「最近ニューハーフAVにハマッててさぁ、このブログの子なんだけどね、かわいいでしょ? でもAVだとやっぱり男なんだよ~」って話で、もちろん食後は「じゃっ」で直帰でしたよ。 酒井 同じ枠だ……。 (その後、宍戸留美も加わり「私もあんなこと言われた」「こんなこと言ってた」と本人不在の大槻ケンヂさん座談会。ちなみに全員口説かれてませんでした。大槻さん贅沢だよ!) 小明 2011年には、水着写真集も出されたんですね。グラビアに抵抗はないですか? 酒井 まったくないですね。やったことないことは、何でもやってみたい。それで好きだったことはそれからもやっていくし、「これはやらなくていいかな」って思うことは推していかなくてもいいかなって。 sakaikanako04.jpg 小明 ちなみに苦手だったことはどんなこと? 酒井 歌? 小明 オゥ……歌、全然いいと思いますよ! グラビアは好きですか? 酒井 グラビアは面白いし、けっこう好きです。他の声優さんも水着の写真集を出されているけど、なんだろう? 私、超清純派でもなければ、とびっきりの売れっ子アイドルでもないから、「じゃあ、逆に出せるものがあるよね」って。実用的な写真を撮りたいなと。この連載も元々、第一回から見ていたんですよ。けっこうセクシーな写真も多いので、普段攻めない人がセクシーを撮っているなら、セクシーを撮ったことがある人はもっとセクシーに攻めないとダメなんじゃないかと。 小明 なんたるサービス精神です! 今日はありがとうございました、撮影、レフ持ちします!! 酒井 がんばります(笑)。 (撮影=宍戸留美/文=小明) ●さかい・かなこ 1986年、福岡県生まれ。尾木プロ THE NEXT 所属。2005年、TVアニメ『REC』でヒロイン・恩田赤役で声優デビュー。以降、声優、歌手、グラビア、舞台等で活躍中。 ・4月スタート アニメ『波打際のむろみさん』出演中 ・6月26日(水)~7月7日(日) 舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」 劇場:中野ザ・ポケット 脚本:伊福部崇 演出:吉岡毅志 出演 増田裕生・小川麻琴・甲斐田ゆき・真山明大・酒井香奈子・高木俊・袴田裕幸/吉岡毅志・福澤重文/小野健斗 中津真莉子 チケット料金:4,500円 (税込・全席指定) ※前売り・当日共 ※イベントのみの日は4,000円 チケット発売:2013年4月下旬頃よりを予定 企画・制作:株式会社トライフルエンターテインメント ・最終目標はみんなでハワイ旅行!本人主催イベント企画の『アロハプロジェクト』も要チェックです。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 沖縄ライブ決定!! 6月14日(金)那覇・output沖縄 6月15日(土)那覇・安里G-Shelter ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

野川さくら、宮崎羽衣らが一斉退所 “消えた”声優プロダクション・ラムズの謎を追う!

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『HAPPY HARMONICS』
(エイベックス・エンタテインメント)
   サヨナラだけが人生だ。  というわけで、年度切り替わりのタイミングで有名・無名を問わず多くの声優がプロダクションから独立、移籍した。茅原実里がエイベックス・プランニング&デベロップメントを退所し個人プロダクション「株式会社M-Peace」を設立、櫻井孝宏が81プロデュースから独立しフリーとなったというニュースは、ニュースサイトにも記事が掲載され大きな注目を浴びた。  その一方で、野川さくら、宮崎羽衣ら声優プロダクション・制作会社のラムズに所属する声優が3月31日に一斉に退所。その後、ラムズのサイトが「メンテナンス中」となりすべてのページが見られなくなってしまっていることから、声優ファンの間では「一体ラムズに何があったんだ?」とさまざまな臆測が飛び交っている。  もともとラムズは制作会社としてスタートしたものの、2000年頃に野川さくらの所属をきっかけに声優プロダクションとしても活動するようになり、04年に付属養成所「RAMS Professional Education」(通称・RPE)、06年に劇団「RAMS ACTORS THEATER」を設立。ゼロ年代半ばにはRPE出身の若手女性声優たちによるアイドル声優ユニット・クローバーを結成し、一時代を築いた存在だ。  クローバーはかなりの人気を獲得し、現在のアイドル声優ブームに至る地ならし的役割を果たしたが、ゼロ年代後半よりクローバーのメンバーをはじめとする所属声優が続々と離脱。設立当初は事務所を牽引し、養成所の宣伝塔として大きな存在感を放っていたアイドル声優たちも世代交代の波にのまれてしまい、次第に「アイドル売り」することが困難になってきたことから、ラムズは徐々に失速。そこで発生したのが今回の騒動だが……。 「結論から言って、ラムズは3月末で倒産しました。ビルのワンフロアを借りて事務所、制作会社と同時に声優の養成所・イベントスペースを運営していたラムズは、他のテナントたちから騒音・振動について頻繁に苦情を受けていたそうです。そこでビルのオーナーとの協議の結果、退去・移転することになりました。しかし、フロアを大改造していたラムズには原状復帰の義務が発生。その費用は莫大な金額で、それが捻出できずに倒産したそうです」  そう語るのは、ラムズの元関係者。アイドル声優を宣伝塔として自前で養成所を運営。そこで育てた若手をアイドル声優として売り出し、自社のスペースでイベントを打つ、というビジネスモデルで勢力を急拡大させたラムズだが、肝心のアイドル声優がいなくなってしまったことでかつての投資が不良債権化。最終的に移転費用も捻出できずに倒産してしまったというのは、なんとも皮肉な話である。  ラムズの栄枯盛衰、そして消滅というニュースは、現在の声優ビジネスに一石を投じる事件だといえる。 (文=龍崎珠樹)

「ライブは年間120本!」【鈴木まりえ】16周年のロコドル道

suzukimarie1.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の21回目! 今回は、神奈川・海老名のご当地アイドルとして活動されている鈴木まりえさんが来てくれました! 貴重な20世紀正統派アイドルの生き残りですよー! ――鈴木さんは今年でデビュー16周年なんですよね、大先輩がやってきました! 鈴木 無駄に長いだけで、ライブばっかりなんですけど(笑)。 ――アイドルで年間にライブを120本やられているって、すごすぎますよ。 鈴木 入った事務所が良かったみたい。事務所に入るとやりたいことと違うことをやらされるのかな、と思ってたんですけれど、事務所に入ってすぐ「あ、もう、そのままでいいですよ」って言われて……。 ――もう完成されていたんですね。曲も、今時のアイドルには珍しい王道のアイドルソングが多いですよね。 鈴木 自分が昔のアイドルソングが大好きなので、作ってもらう曲もみんな似ちゃうんですよね。ファンじゃない人が聴くと「どれも同じだね」って思うんじゃないかな……。 ――むしろもっと色々と聴きたくなりましたよ、素晴らしかったです、鉄道をバックに歌ってる「恋のドレミファインバータ」! カバーも多くやられてるんですよね? 鈴木 嬉しいです! オリジナルとカバーを半々くらいでやらせていただいていて、カバーだと「こういうのにして欲しいです」ってお願いして曲を作っていただいて、怒られるんじゃないかってくらいそっくりにしたりして(笑)。前におニャン子クラブのカバーをやらせていただいたとき、ジャケットをそっくりにするためにジャケットに20何人も私が出ているっていう……。 ――(笑)! 自己プロデュース能力がすごいです! 鈴木 そんなことばっかり考えているもので……。 ――鈴木さんが出演されているVシネマ『マイティレディ』のテーマ曲の「魅惑のVライン」も良いですよね。どういう流れで出演が決まったんですか? 鈴木 アレも不思議なご縁で急に決まった仕事で……。はじめは楽曲を作ってくださる方を探していて、たまたまその会社に連絡したら「主演でやって欲しい」と言われて。 ――えー!! 鈴木 監督がグラビアアイドルを使って仕事をしている方だったので、私のことも知ってくださっていたみたい。歴代いろんなグラビアアイドルの子が出ているのに、私だけ何回変身してもずっとハイレグの衣装なんですよ。それでキャッチコピーが「魅惑のVライン」になって(笑) ――あのハイレグスーツを考えた人、天才だと思いました! 衣装がいつも素敵ですけれど、昨年、同窓会に行かれた時のブログを見たら、同窓会でも完全なステージ衣装でしたね。皆さんは普段着の中、お一人だけ見事なフリフリで感動しましたよ。 鈴木 地元の海老名のイベントにもよく出ているので、イベントの後にそのまま食事に行ったり、ドレスのまま道を歩いていても大丈夫なんですよ。地元の人に“まりえちゃん”って覚えられてるっていうのもあって、そのまま道を歩いていても「どうせまりえちゃんだろう」って。なので同窓会もドレスで行って大丈夫(笑)。 ――同級生や先生も応援してくれてるってことですよね。さすがご当地アイドル……! 鈴木 でも、みんなアイドルになるとは思わなかったみたいですね。中学3年生の時に進路相談で先生に「アイドルになりたい」って言ったら「現実を見なさい」って言われて……。 ――先生、正論! 鈴木 「やっぱり芸能界に行くって良いことじゃないんだ!」って思って……結局高校に入ってすぐ始めちゃったんですけど(笑)。 suzukimarie3.jpg ――ご両親は賛成だったんですか? 鈴木 高校に入ったときは「まぁ、部活程度だろう」と思ってたみたいで、高校を卒業したら、大学に行ってないから「まぁ、サークルに行ってると思って4年くらいは……」に変わって、みんなが大学を卒業する頃になると、就職が冬の時代で就職しないで専門に行く子も多かったから「まぁ、まだ……」って続けていたら、最近もう諦めたのか、イベントに来るようになりました。 ――のばしのばしにした結果、ついに認めてもらえたんですね! 16年目の雪解け! 鈴木 今までは「年越しくらいは家にいなさい!」って感じだったんですけど、最近は、もう「仕事もっとがんばりなさい」「テレビとかに出ればいいのに」って、言われて。 ――ご当地アイドルで、地元で名が知れたのも大きいんでしょうか? 鈴木 そうですね、はじめは海老名で活動するのは「さすがにちょっと近すぎて……」って思ってたんですけど、意外と大丈夫でしたね。3年前にやっと弟にも活動のことを言えました。弟が結婚するときに、一応あちらの親戚の方にご迷惑をおかけしないか心配で……。思い切って言ったら「あ、うん、わかってたけど」みたいなリアクションでした(笑)。地元でライブがある時も、父は観にきてくれるんですけど、弟は遠くから観て言葉を失って……まさに絶句していますね。 ――あはは! 鈴木さんのライブはすごく面白いですよね。「学ランキッス」っていう曲は、イントロに小芝居があるじゃないですか。 鈴木 毎回25秒の台詞が入るんです。CDには普通のポエムが入ってるんですけど、ライブだと、私を初めて観てくれた人に伝わりやすいように、そのライブにあった台詞を入れているんです。 ――セーラー服で登場して、イントロで突然「先輩、パンチパーマって、なんですか?」「一緒にマッポ、巻きましょう!」って話し出して爆笑しました! 鈴木 「先輩、リンチってなんですか? 私はメンチをきることなら誰にも負けないんですけど」とか(笑)。露出度が高いグラビアをやってる女の子の誕生日のライブに呼ばれたときは、その子の水着の面積を底辺×高さ÷2で計算して「体の9.999割を露出していることになります」とか、細かいんですよね。この間、それでテレビに呼ばれたんですよ。たけしさんと石橋貴明さんがやってる番組の、イントロに命をかける売れないミュージシャンたちが出る企画で(笑)。 ――「学ランキッス」の発売当時、鈴木さんは32歳でジャケットも制服で撮影されたんですよね。これも鈴木さんのアイデアですか? 鈴木 それは作ってくださった方のコンセプトで(笑)。1学期、2学期バージョンがあるんですけど、1学期は三つ編みで英語の教科書を持ってるんですけど、2学期になると長いスカートはいて「チャンプロード」を持ってるんですよ。 ――……グレた!? 鈴木 女の子が2学期になると急に大人びてたりするじゃないですか? それがテーマなんです。まだ3学期を作ってないんですけど、3学期には集会とかにも行きたいです。 ――次は特攻服ですね! 似合ってるから問題ないですよ! 鈴木 ですよね。以前、結婚式と法事が続いてしまったときに、同じ服を着るわけにもいかないし、「え? セーラー服じゃダメ? 正装だし」って言ったらママは「うん、悪くないわね」って感じだったんですけど、パパに「もう学生じゃないんだからダメだ!」って怒られて、弟はどん引きでしたね……。 ――楽しそうなご家族ですね(笑)! ちなみに歌って踊れる曲のレパートリーはどれくらいあるんですか? 鈴木 600曲以上ですかね、できるまでやる、歌えるまで歌うんです。いっきに増やしすぎも覚えられないので、間隔を空けて、お客さんが飽きてしまわないように考えながらやっています。メイクや衣装の小道具も出来るだけ本人に似せるようにしています。衣装だけどんどん増えていきますよ(笑)。 ――凄まじいですね、アイドルにハマりだしたのが1985年からということで、その時代に今の基礎をつくられたんでしょうか? 鈴木 そうですね、当時、本当に学校でみんなウィンクの振り付けとか、おニャン子クラブの振り付けで遊んでいる時代だったので。リカちゃん人形に伊藤ミキって名前つけたり、私のリカちゃんの名前は荻野目洋子だったんですけど……。 ――もうリカちゃんではないですね! 鈴木 私のリカちゃん、髪を切ってしまってショートカットだったので(笑)。あの時代はアイドルの歌番組がたくさんあったので楽しかったですよね。 ――鈴木さんのCDデビューも90年代なんですよね。 鈴木 2000年になってしまうと文化も変わってしまうだろうし、大好きなアイドルがたくさん活動していた90年代の仲間にどうしても入りたかったんです。1999年の12月にギリギリデビューできて、すっごく嬉しかったです。 ――90年代正当派アイドルをそのまま続けている方は貴重ですよ! また、年齢も感じさせないですよね。 鈴木 若くありたいです。この業界は若い子が多いので……この間、楽屋でアイドルの子が「ママがスカウトされちゃって恥ずかしい」って話してたんで、「ママ何歳?」って聞いたら私と同じ年だったんですよ……! その子は18歳だったんですけど、それ聞いたら「エッ!?」って。そういう子たちと同じステージに並んでるって……これは負けていてはいけない、と思って……! _MG_2886-2.jpg ――16年続けていると、プライベートはどうなるんでしょう? 地元では特に顔バレもありますし、不便じゃないですか? 鈴木 私は車の免許もとってないし、海外旅行にも一度も行った事がないし、同い年の女の子からしてみたら「仕事のために色んなものを犠牲にしてる」と思われがちなんですけど、私は好きでやっているので、犠牲にしてると思ったことはないんですよ。時間が惜しいんです。辞めようかなって、思ったことがないというか、思う時間もなかったです。すぐ、また次のライブが入るから(笑)。 ――このまま伝統芸能みたいに続けて欲しいです。ありがとうございました! (撮影=宍戸留美/文=小明) _MG_2977.jpg ●すずき・まりえ 1978年11月15日生まれ A型 157cm 特技 アイドルの振り付け 趣味 イチゴグッズを集める 電車を背景に写真を撮る 日本青年館でコンサートをやることを夢に、今年で活動16年目になる、正統派アイドル。東京でのアイドルライブに多数出演。日ごろのライブ活動の中では、オリジナル曲以外に、子供のころ大好きだったアイドルのカバー曲などを歌い、カバーCDも多数リリース。当時を知るベテランのファンから、鈴木まりえによって往年のアイドルを知った若いファンまで、幅広い層から支持を受けている。時代の流れを感じつつ、活動スタートからブレることなく、フリフリ衣装に身をつつみ、正統派アイドル路線を未来に伝えていく。 ほぼ毎週、ライブに出演しています。ぜひ一度鈴木まりえのステージに触れてみてください。 スケジュールはwebにてご確認ください。 オフィシャルwebサイト『すずまり族』 http://suzumarizoku.web.fc2.com/ ブログ『アイドル吊り掛け式日記』 http://blog.oricon.co.jp/mariex/ ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信!! ★3/19下北沢clubQUE ★映画はなかっぱ『蝶の国の大冒険』4/12日から全国ロードショー!! 同時上映は宍戸留美演じるももかっぱちゃんとアゲルちゃんのミュージカル!! ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

劇場版2014年冬「出航」に向けて怪気炎!「モーレツ宇宙海賊 弁天丸職員大納会」レポ

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 弁天丸の新たな航海が2014年に決定! 昨年12月21日、「モーレツ宇宙海賊 弁天丸職員大納会」が夜の新宿バルト9で開催され、新しく描き起こされたメインヒロイン3人のキャラクターデザイン画と共に、劇場版の公開時期が「2014年冬」と発表された。  冬といっても1、2月と12月とでは1年近い開きがあるが、具体的に何月かということまでは明らかにされなかった。もっとも、あきまん画の新規デザインの初公開だけでも、十二分にインパクトはあった。  発表があったのは、一番最後のトークコーナー。この日のプログラムは以下のようになっていた。 (1)MCを務めるニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが登壇、前説 (2)ファン投票によるテレビ版『モーレツ宇宙海賊』セレクション上映第1部、「SAILING 5 茉莉香、決意する」「SAILING 12 永遠(とわ)よりの帰還」 (3)吉田アナ、佐藤竜雄監督、シェイン・マクドゥガル役松風雅也、三代目役松岡禎丞によるトーク (4)セレクション上映第2部、「SAILING 21 決戦!ネビュラカップ」「SAILING 26 そして、海賊は行く」(最終回) (5)吉田アナ、佐藤監督、松風、松岡に、加藤茉莉香役の小松未可子を加えてのクイズ大会「モーパイ愛を再確認! リメンバー モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)クイズ」「正解を知るのは佐藤監督だけ。劇場版モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)クイズ」  このうち、(5)の劇場版に関するクイズでさんざん盛り上がったところで、チアキ・クリハラ役花澤香菜とグリューエル・セレニティ役戸松遥の2人からビデオメッセージがあり、その中で、それぞれ自分が演じるキャラクターの新しい設定画を公開。その後、茉莉香を含め、3人のデザイン画をあらためてスクリーンにババン! と映し、主に制服に関するトークとなった。 IMG_5504.jpg 吉田アナ 「(スクリーンを登壇者が見上げる恰好となり)全員スカートを下からのぞき込むようになってしまいましたけれども……」 小松 「見えない」 吉田アナ 「小松さん、下からご覧になって、感想は?」 小松 「下からだと、大変たくましく見えます。先ほど、香菜ちゃん(花澤)やとまっちゃん(戸松)が言っていたように、制服に若干のチェンジが」 佐藤監督 「一番の違いは、スカートに柄が入っている」 小松 「そうなんですよ。これ、進級したという感じなんですか?」 佐藤監督 「スカートに関しては劇場ということで、どう情報量を上げていくか。テレビだと大変だから、(模様が)ラインだけだったんですよ。ちょっと頑張ろう、みたいなね」 松風 「螺旋階段をテレビでやると、死ぬ思いだと聞いたことがあります」 佐藤監督 「まあ、回り込み系はね」 松風 「スカートの柄とかも、いけるところはどんどんクオリティが上がっていくということですか?」 小松 「チェックが増えるとか、そういうことですか?」 佐藤監督 「まあ、そうですね」 松風 「(グリューエル・セレニティの制服のデザインが茉莉香と違うのを見て)あれ、グリューエルって、同じ学校に編入しなかったっけ?」 佐藤監督 「これは中等部だからね(高校と中学でデザインが違う)」 吉田アナ 「中等部という設定も、どちらかというと、アニメの好きな人たちにいろいろな制服を見せてあげようというサービス精神だと思いますよ」  続けて発表された2014年冬公開の報に対し、「1月か12月かによってだいぶ違ってくると思うんですけど……」と小松が突っ込むと、「誰かそう言うと思ったんだよね」(佐藤監督)、「日本は冬が年をまたぐ国です」(吉田アナ)というリアクション。常識的に考えれば1月なのだろうが、予断は許さない。  ちなみに、クイズは「弁天丸が海賊営業を行うための海賊行為許可証の名前は? 漢字で正しく書いてください」「茉莉香たちヨット部員が通う学園の名前は? 漢字で正しく書いてください」「『劇場版 モーレツ宇宙海賊』のサブタイトルは?」との質問に、鉄拳よろしく油性マジックでスケッチブックに文字を書いて答えるというもの。  こういうイベントでは、雨に濡れた子犬キャラとして定着しつつある松岡が、押し出し式の油性マジックだと気づかず延々キャップを外そうとするボケっぷりを披露。  さらに解答のほうも、解答者3人(佐藤監督は出題者)がボケまくりで珍解答続出、「私掠船免状」という正解に対して、「支りゃく線面条」(松岡)、「私略線麺錠」(松風)、「私鯨船免状」(小松)というありさまだった。正解を狙っていて本気で間違えているのか、笑いを取りたくて狙っているのか、その両方なのか。佐藤監督が「すでにモーパイのクイズじゃなくて、フツーの漢字検定だな」とぼやくほどに答えはずれまくっていた。 IMG_5304.jpg  なお、2問目の正解は「白凰女学院」だが、解答者は軒並み「白鳳女学院」と誤答。これは佐藤監督によると「鳳は雄で凰は雌だから」とのこと。女子校だから女性形の漢字を当てたというわけだ。  劇場版最新情報も伝え終わると、もう予定の終了時刻は間近。納会というものをまったく体験したことのない小松が「よくわかっていないんですが……」と戸惑いつつも、ヒロインらしく「さあ、鏡開きの時間だ!」と叫ぶと、壇上には大きな酒樽が運び込まれた。その樽には「猛盃(もうぱい)」の漢字二文字、そして「弁天丸職員大納会」の文字の下にはマルシー(著作権表記)も。 「ちゃんと権利関係もクリアになっている樽ですからね。大丈夫ですよ。弁天丸は海賊だけど、海賊版は許しません!」(松風)  佐藤監督が「モーレツ!」と合図すると、全員が「宇宙海賊(パイレーツ)!」と答えて樽が割られ、いよいよイベントはフィナーレを迎える。「乗組員、遅刻欠席厳禁なので、ぜひまた2014年の冬にお会いしたいと思います。今日はどうもありがとうございました!」と松風が呼びかけると、満場のオーディエンスは大きな拍手を送った。尻上がりに評価を高めてきた『モーレツ宇宙海賊』、いっそう高い波に乗っての出航となるか――。1年後(?)が待ち遠しい。 (取材・文=後藤勝)

「オタクが嫌いだから!?」アイドル声優・平野綾の前途多難な“女優転向”宣言

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『平野綾フォトブック「綾本」』(双葉社)
「どうやら、“女優転向宣言”は本気のようです。事務所には、できるだけ声優の仕事は入れないように強くアピールしているそうですよ」(芸能事務所関係者)  アイドル声優として『涼宮ハルヒ』シリーズ、『らき☆すた』シリーズのメインヒロインを演じた平野綾が、声優活動よりも“女優”活動を最優先する意思を固めたという。 「本人としては、声優は嫌いじゃないけど、“アイドル”扱いされるのが嫌なんだそうです。ぶっちゃけて言えば、“オタク”が嫌いなんだそうです(苦笑)。周りからしてみれば、その“オタク”に支えられてきて今があるというのに、随分なことを言うなって思っていますよ」(アニメ関係者)  それでも、実際のところ、女優としての仕事も増えてきている。 「話題になった鈴木福クンの『コドモ警察』(TBS系)や、ミュージカルの『レ・ミゼラブル』に出演するなど、本格的に女優として活動し始めましたが、今年出演した4本のドラマはどれも深夜枠。確かに、声優としてはかなりのキャリアを持っていますが、女優としてはまだまだ駆け出しです。まずは、深夜枠を卒業して、ゴールデンに出ることじゃないでしょうか。主演や映画の話は、まだ一切ないようですよ。事務所は頑張って営業しているようですが、オファーがあるのは声優の仕事ばかりの状況」(テレビ局関係者)  女優への道のりはなかなか険しそうだ。

「声優の取り分は7~8割」あまりの儲からなさに、悲鳴を上げる声優事務所が続出中!

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 声優人気なんて幻想に過ぎない!? オタク文化の一ジャンルとして定着した声優。男女共に、多くのアイドル声優が人気を博しているのはよく知られている。まったく売れない音楽CDの世界で、声優の音楽CDや、キャラソンは唯一「好調」なジャンルといってよいだろう。  しかし、一部のアイドル化した声優を除けば、声優は“寒い商売”だということを知る者は少ない。もはや声優事務所は、ビジネスモデルとして崩壊しかかっているのだ。 「声優事務所は、基本的に所属している声優の出演料だけでは儲からないシステムになっています。売り上げの取り分が8:2、あるいは7:3に設定されているためです」(声優事務所のマネジャー)  取り分を聞いて、随分と儲かっているんじゃないかと思ったら、なんと少ない数字のほうが事務所なのだ。つまり、ギャラが1万円だとすると、事務所に入ってくる金額は2,000~3,000円に過ぎない。一般芸能の場合、近年では5:5にしているところが大半といわれており、これはかなり声優に有利な取り分の設定といえる。  声優業界では、日本俳優連合(日俳連)制度が使われるのが一般的で、声優のギャラの設定はランク制となっている。ランク制とは出演料の規定のことで、年1回更新され、キャリアを積み重ねたり、人気を得ることで最低出演料がアップしていくシステムだ。この制度の下では、役柄やセリフの数によらず、規定の出演料が支払われる。  かつて一般芸能でもランク制は存在していたのだが、いつの間にか消滅してしまった。この制度では、キャリアを積めばギャラはアップしていくため、声優にとっては有利なシステムに思えるが、現在、この制度が声優自身の首を絞めることになっているという。 「キャリアを積めばランクが上がり、出演料がアップします。ところが、キャリアがあっても名が売れていなければ、ギャラが安くて済む若い子に仕事が回ってしまうんです」(同)  結局、声優という職業を長く続けていこうと思ったら、アイドル化するしかない。アイドル化すれば、CDや写真集など多方面で活躍でき、キャリアが長くなっても仕事が途切れることはない。ただ、CDや写真集にはさまざまな企業が絡むわけだから、やっぱり事務所に入ってくる金額が大きくはならない。 「ここまで営業利益の少ない業種もほかにないでしょう。事務所の取り分からマネジャーなどの人件費はもちろん、宣伝費等々も捻出しなければならないのですから、今でも経営が回っていること自体がおかしいと思いますよ。単純に考えると、営業をして売り上げを増やすのがよいのでしょうが、マネジャーを増員するわけにもいかないから、限界があります」(同)  この悪循環から脱出する方法があるとすれば、ギャラから声優の取り分を設定する方式をやめて、給料制に移行することだ。給料制ならば、会社も利益を確保することができ、結果的に営業力も強くなる。しかし、ある程度売れている声優からしてみれば、取り分が減ることになるためか、まだ給料制は主流にはなり得ていない。  さらに考えられるべき手段は、CDや写真集といったアイドル売りの展開を、事務所が自前で切り盛りすることだ。これまで、声優事務所は本業の部分以外は、レコード会社など、別の企業に頼る感じで展開してきた。もはや、本業では収益を上げることができなくなった現在、発想の転換が求められているのは間違いない。ただ、自前ですべてを回せるほどの力量を持つ事務所は少ない。もう、声優事務所も淘汰の流れに入っているのだろうか? 合掌。 (取材・文=三途川昇天)

不祥事で人気声優が移籍!? アニメ誌が絶対書かない、隠されたオタク業界の”闇”

【サイゾーpremiumより】  日本を代表する文化であるアニメ、ゲームといった”オタク”文化だが、これらオタク業界のゴシップやタブーといった話題がメディアの俎上に上ることはそう多くない。業界内で封殺されることも多いというオタク界隈のタブーを、関係各所に聞いて集めてみた――。
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シリーズ初のMMO(大人数同時参加型オンライン)
RPGとして、今夏発売された『ドラゴンクエストX』。
"ダイス賭博"といった微妙な問題も取り沙汰され
たが、業界内外では評判も高い。
 アニメ、声優、ゲームといったオタク文化が、日本を代表する文化と呼ばれるようになって久しい。  テレビアニメ『けいおん!!』の主題歌CDが2010年8月16日付のオリコン週間ランキング2位を獲得するなど、アニメや声優のCDがチャート上位を席巻することは、もはや珍しくない。『NHK紅白歌合戦』にも3回連続出場している人気声優・水樹奈々は、10年に声優として史上初のオリコンシングルチャート1位を獲得。さらに11年末、東京ドームで2日間にわたるコンサートを成功させた。  その勢いは映画業界にも及んでいる。現在公開中のアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』は公開1カ月で興行収入30億円を突破。12年の映画の年間興行成績ランキングでトップ10入りするのはほぼ確実視されている。さらに、ハリウッドでは『メタルギアソリッド』『ワンダと巨像』など、国産ゲームを題材とした実写映画が続々と製作決定している状況だ。  また、今年8月には、国民的RPGの『ドラゴンクエストX』がシリーズ初のオンラインゲームとして発売され、わずか3週間で50万本以上を売り上げた。同記録はパッケージでのソフト販売を行うオンラインゲームとしては異例の数字で、コアユーザー向けと思われていたオンラインゲームを一般層に普及させることで、ゲーム業界のさらなる鉱脈を切り開くことが期待されている。  そのほか、『らき☆すた』の埼玉県久喜市鷲宮や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の同県秩父市などを筆頭に、アニメの舞台となった街が「聖地」として観光PRに利用されるなど、オタク文化の一般社会への貢献は著しいものとなってきた。  そんな華やかなニュースが続くオタク業界だが、同業界のゴシップやタブーに触れた話は、広告を入れてもらい、宣材や取材を取り計らってもらう立場であるアニメ誌やゲーム誌といった専門誌で書かれることは当然ない。せいぜい信ぴょう性の薄いネットでの流言をお目にかかるぐらいだろう。だが、不況下で好調を呈し、産業として巨大化しているのならば、表に出てこない黒い噂のひとつや2つあってもおかしくないはず……。 「アニメ業界に顕著ですが、制作現場では同業者間の交流が多いため、悪い噂などが広がりやすい環境です。なので、業界全体で、悪評が立つ人物などは自然と業界を干されるという”自浄作用”が働いているといえるかもしれません。  一方で、オタク業界は『夢を売る』業界であり、『イメージ』を最も重要視するため、ゴシップなどを内々で処理してしまう傾向も見受けられます。声優のスキャンダルは声優事務所同士がスクラムを組んで外に漏れないようにするなど、閉鎖的な世界を作っていると感じることも多いです。事実、人気アニメ『けいおん!』に出演していた声優が不祥事を起こして事務所を放出されたものの、外に向けては単純な移籍と報じられましたから」  そう語るのは、アニメ・声優系業界関係者。オタク業界では、”二次元の夢”を守るため、業界全体が軌を一にしている部分があるという。  そんな中、関係各所への聞き込みを通じて見えてきた、「イメージ」というヴェールの向こう側にある「タブー」をご開陳。”オタク業界のタブー”を、とくとご覧あれ。 (文/菅 桂真) 【続きはこちらから!! 「サイゾーpremium」では他にもオタク業界のタブーをぶった斬る記事が満載!】「歌ってみた」に群がる素人と芸能界――芸能事務所にも所属済み! ニコ動”歌い手”たちの傲慢と嘘【完全保存版!?】声優の恋愛事情に、消された作品たち……オタク業界のタブー「紅白出場」声優アーティスト・水樹奈々が登場! 「二股活動」にかけるオモイとは?
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