
川澄奈穂美公式ブログより
昨年の女子W杯で初優勝を果たし、今夏のロンドン五輪でも金メダルが期待されているサッカー女子日本代表のなでしこジャパン。中でも、その美貌と抜群のファッションセンスから、「なでしこジャパンのおしゃれ番長」と呼ばれているのが川澄奈穂美だ。
だが、そんな川澄の意外なお相手との手つなぎ2ショット写真が、写真誌「フライデー」(講談社)5月4日号に掲載された。
同誌によると4月初旬、川澄が所属するなでしこリーグ・INAC神戸が本拠地を置く神戸市内にある商店街に、おそろいのクロックスを履いた川澄と韓流スター風のお相手がしっかり手を握り合って現れ、慣れた様子で買い物を楽しみ、商店街を後にするとまた自然と手をつなぎ始めたという。
2人はそのまま歩いていたが、偶然、前方から同チームの星川敬監督がやって来ると手を離し、その場をうまくごまかすと、また指を絡ませたというから、かなりの親密ぶり。なでしこの中では1、2を争う人気の川澄だけに、男性ファンはがっかりと思いきや、そのお相手はチームメイトで、韓国女子代表で10番を背負うチ・ソヨンだったというのだ。
「川澄は以前から、チームメイトでなでしこにも選ばれている田中明日菜と同居。今年1月には、牛丼チェーン店で田中とともに牛丼をかき込む川澄の姿を同誌がキャッチした。ところが、最近はその自宅にソヨンも転がり込み、3人で同居。川澄のブログを見ると、ほぼ連日、ソヨンが登場。公私ともに息の合った川澄とソヨンだけに、試合では“アベックゴール”をあげることも多い」(スポーツ紙記者)
仲のいい女性同士が手をつなぐことは少なからずあるが、同誌を見る限り、その親密ぶりは深すぎるような気がするのだが……。
「同誌は、川澄のデート目撃情報をもとに約2週間、24時間体制で神戸で張り込んだようだが、結局、ソヨンとの2ショットしか撮れなかったようだ。たしかに、ソヨンの風貌なら男性と間違われても納得がいく。ただ、同誌にはソヨンのポケットに2人で手を入れる写真も掲載されていたが、以前、同誌が掲載した某歌手と某俳優も仲良くズボンの後ろポケットに手を突っ込んで新宿二丁目を歩いていた。その件もあるだけに、同誌は“なでしこ最大のタブー”に触れてしまったのかも」(週刊誌記者)
なでしこ不動のエース・澤穂希が体調不良で戦列を離れる中、3月にポルトガルで開催されたアルガルベ杯ではチームを引っ張り準優勝に導いた川澄だが、好調な原因はプライベートの充実にあったようだ。
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「やはり人気は一過性?」高視聴率なのに観客が入らない“なでしこジャパン”の構造的問題

『世界一のあきらめない心: なでしこジャ
パン栄光への軌跡』
(小学館)
先日行われた「キリンチャレンジカップ2012」で見事優勝したサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)だが、実は試合中継が高視聴率だったにもかかわらず、観客動員が振るわなかったことが話題を集めている。果たして、なでしこの人気は本物なのか?
4月1日の日曜日にユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)で行われた米国戦の観衆は1万5,159人、平日の5日に行われたブラジル戦に至っては1万2,862人と、会場だったホームズスタジアム神戸の4割程度しか埋まらなかったという。
だが、地上波テレビ生中継は米国戦は14.8%、ブラジル戦は17.5%と高視聴率を記録(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)。とりわけ米国戦の数字は、同時間帯に放送されたフィギュアスケート世界選手権女子フリーと並ぶ視聴率だ。集客力よりテレビでの人気が先行している格好だが、「それも仕方ないこと」だと評するのはサッカー誌編集者。
「男子のA代表ならいざ知らず、女子代表の試合をわざわざ試合場で観戦するのは、よほどのサッカーおたくか日本代表ファン。一般的なサッカーファンは女子サッカーを見ても、それほど楽しめないんです。というのも、なでしこのプレーのレベルというのは、中学強豪校の男子チーム程度なんです。日ごろ、A代表や欧州の強豪チームのプレーに触れているサッカーファンが、中学生レベルの試合なんて見ても楽しめるわけがないじゃないですか。別になでしこがどうこうではなく、これは女子サッカーの構造的な問題ですよ」
一方、テレビで観戦する層というのはライトなサッカーファンや、とりあえず話題のなでしこの試合だから見ておこうという人々。こうしたこれまでサッカー、とりわけ女子サッカーに熱心ではなかった層に関心を持たれるというのは、決して悪いことではない。それどころか、サッカー人気の裾野が広がってきたともいえ、女子サッカー界にとっては好材料だろう。
「ただ、懸念されるのは、こうしたライトなファン層による人気は移ろいやすいということ。今はW杯での優勝や澤(穂希)のFIFAバロンドール(世界年間最優秀選手賞)受賞など話題性があるから人気を保っていますが、時間が経てば次第に忘れられていくことだって考えられます。そうならないためにも女子の競技人口を増やし、彼女たちにアピールするよう努めなければなりません」(前出・サッカー誌編集者)
一過性のブームに終わらないためには、なんとしても来たるロンドン五輪で金メダルが求められる。その意味で、なでしこジャパンは正念場を迎えているのだ。
(文=牧隆文)
「やはり人気は一過性?」高視聴率なのに観客が入らない“なでしこジャパン”の構造的問題

『世界一のあきらめない心: なでしこジャ
パン栄光への軌跡』
(小学館)
先日行われた「キリンチャレンジカップ2012」で見事優勝したサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)だが、実は試合中継が高視聴率だったにもかかわらず、観客動員が振るわなかったことが話題を集めている。果たして、なでしこの人気は本物なのか?
4月1日の日曜日にユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)で行われた米国戦の観衆は1万5,159人、平日の5日に行われたブラジル戦に至っては1万2,862人と、会場だったホームズスタジアム神戸の4割程度しか埋まらなかったという。
だが、地上波テレビ生中継は米国戦は14.8%、ブラジル戦は17.5%と高視聴率を記録(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)。とりわけ米国戦の数字は、同時間帯に放送されたフィギュアスケート世界選手権女子フリーと並ぶ視聴率だ。集客力よりテレビでの人気が先行している格好だが、「それも仕方ないこと」だと評するのはサッカー誌編集者。
「男子のA代表ならいざ知らず、女子代表の試合をわざわざ試合場で観戦するのは、よほどのサッカーおたくか日本代表ファン。一般的なサッカーファンは女子サッカーを見ても、それほど楽しめないんです。というのも、なでしこのプレーのレベルというのは、中学強豪校の男子チーム程度なんです。日ごろ、A代表や欧州の強豪チームのプレーに触れているサッカーファンが、中学生レベルの試合なんて見ても楽しめるわけがないじゃないですか。別になでしこがどうこうではなく、これは女子サッカーの構造的な問題ですよ」
一方、テレビで観戦する層というのはライトなサッカーファンや、とりあえず話題のなでしこの試合だから見ておこうという人々。こうしたこれまでサッカー、とりわけ女子サッカーに熱心ではなかった層に関心を持たれるというのは、決して悪いことではない。それどころか、サッカー人気の裾野が広がってきたともいえ、女子サッカー界にとっては好材料だろう。
「ただ、懸念されるのは、こうしたライトなファン層による人気は移ろいやすいということ。今はW杯での優勝や澤(穂希)のFIFAバロンドール(世界年間最優秀選手賞)受賞など話題性があるから人気を保っていますが、時間が経てば次第に忘れられていくことだって考えられます。そうならないためにも女子の競技人口を増やし、彼女たちにアピールするよう努めなければなりません」(前出・サッカー誌編集者)
一過性のブームに終わらないためには、なんとしても来たるロンドン五輪で金メダルが求められる。その意味で、なでしこジャパンは正念場を迎えているのだ。
(文=牧隆文)
「香川はマンU? アーセナル?」若手にも続々食指 加熱するサッカー欧州移籍市場

香川はどこへ……?
“日本のメッシ”サッカー欧州組の歴史を塗り替えてゆく香川真司はなぜ活躍できるのか

独ボルシア・ドルトムントに所属するサッカー日本代表MF香川真司の評価が急騰している。25日に行われたブンデスリーガ第27節ケルン戦で2ゴール、1アシストを上げ、チームを6-1の勝利に導いたのだ。
「勝ち越し点は、角度のないところからのダイレクトボレー。難易度の高いスーパーゴールでした。スペイン紙では『日本のメッシ』と報じられたぐらい。さすがに褒めすぎとは思うのですが(笑)、今期3度目になるMVPにも選出され、ドイツにおける香川の評価も定まった感があります」(サッカーライター)
このゴールで今期リーグ11得点目。すでに昨期の9得点を上回り、得点ランキングもMFながらリーグ9位に浮上。アシスト数も7と、もはやリーグ首位を走るドルトムントの大黒柱といっていいほどの活躍ぶり。何よりも、シーズン11得点は欧州1部リーグでの日本人最多得点に並ぶもの。これは快挙というしかないだろう。
「同じくブンデスリーガのフランクフルトに所属していた高原直泰が2006~07年にマークした11ゴールに並ぶ数字。欧州で最も成功した日本人選手ともいえる中田英寿がペルージャ時代に記録した数字(10ゴール)をも上回っていますからね。大記録ですよ! 香川の現在の好調さと残り試合数を考えると、記録を更新する可能性大ですね」(同)
香川が過去の“欧州組”と比べて優れているのは継続性という点。高原は11ゴールを記録したシーズン以外はいまひとつだったし、中田にしてもペルージャで活躍した後はローマで存在感を示した時期もあったが、以降はレギュラーポジションを奪えず所属チームを転々とするなど、尻すぼみの感が拭えなかった。だが、香川の場合、特筆すべきは昨シーズンが欧州デビューだったにもかかわらずいきなり大活躍し、今期も2年目のジンクスに陥ることなく昨期を上回る活躍を続けている点。その要因について、前出のサッカーライターは次のように語る。
「まず、これまで欧州でプレーしたどの選手よりも技術が優れていることが挙げられます。そして、何よりも優れているのは、そんな高い技術を誇っているにもかかわらず、彼が極めて利他的なチームプレーヤーである点です。過去にも中田や中村俊輔(現・横浜F・マリノス)のように高い技術を持つ選手もいましたが、彼らは自分がチームの王様でないと力を発揮できませんでした。しかし、欧州には彼らレベルのテクニックの持ち主はゴロゴロいます。だからこそ、中田はビッグクラブでレギュラーを奪えなかったし、中村はスペインで成功できなかった。その点、香川は独善的なプレーに走ることなく、チームプレーの中で自らの高い技術を発揮できるタイプ。守備にも積極的に参加するし、どんなチームでも活躍できますよ」
そんな香川には、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルといったイングランドのビッグクラブからの獲得の打診があったとも伝えられる。ドルトムントも年俸大幅アップで慰留に努める構えだが、いまだに契約延長に至っていないだけに今夏の移籍も現実味を帯びてくる。
「マンチェスターUといえば、世界でも1、2位を争う名門クラブ。所属選手はスタープレーヤー揃いですが、香川なら十分通用すると思いますよ。同クラブには元韓国代表MFのパク・チソンが所属しており、彼も香川と同じく利他的なチームプレーヤーで活躍できていますからね。香川はパクよりも攻撃センスも技術も格段に優れているわけですから有望です。ぜひ、移籍してもらいたいですね」(同)
欧州で最も成功したアジア人選手として、世界中に知れ渡るのも時間の問題か。
(文=牧隆文)
“日本のメッシ”サッカー欧州組の歴史を塗り替えてゆく香川真司はなぜ活躍できるのか

独ボルシア・ドルトムントに所属するサッカー日本代表MF香川真司の評価が急騰している。25日に行われたブンデスリーガ第27節ケルン戦で2ゴール、1アシストを上げ、チームを6-1の勝利に導いたのだ。
「勝ち越し点は、角度のないところからのダイレクトボレー。難易度の高いスーパーゴールでした。スペイン紙では『日本のメッシ』と報じられたぐらい。さすがに褒めすぎとは思うのですが(笑)、今期3度目になるMVPにも選出され、ドイツにおける香川の評価も定まった感があります」(サッカーライター)
このゴールで今期リーグ11得点目。すでに昨期の9得点を上回り、得点ランキングもMFながらリーグ9位に浮上。アシスト数も7と、もはやリーグ首位を走るドルトムントの大黒柱といっていいほどの活躍ぶり。何よりも、シーズン11得点は欧州1部リーグでの日本人最多得点に並ぶもの。これは快挙というしかないだろう。
「同じくブンデスリーガのフランクフルトに所属していた高原直泰が2006~07年にマークした11ゴールに並ぶ数字。欧州で最も成功した日本人選手ともいえる中田英寿がペルージャ時代に記録した数字(10ゴール)をも上回っていますからね。大記録ですよ! 香川の現在の好調さと残り試合数を考えると、記録を更新する可能性大ですね」(同)
香川が過去の“欧州組”と比べて優れているのは継続性という点。高原は11ゴールを記録したシーズン以外はいまひとつだったし、中田にしてもペルージャで活躍した後はローマで存在感を示した時期もあったが、以降はレギュラーポジションを奪えず所属チームを転々とするなど、尻すぼみの感が拭えなかった。だが、香川の場合、特筆すべきは昨シーズンが欧州デビューだったにもかかわらずいきなり大活躍し、今期も2年目のジンクスに陥ることなく昨期を上回る活躍を続けている点。その要因について、前出のサッカーライターは次のように語る。
「まず、これまで欧州でプレーしたどの選手よりも技術が優れていることが挙げられます。そして、何よりも優れているのは、そんな高い技術を誇っているにもかかわらず、彼が極めて利他的なチームプレーヤーである点です。過去にも中田や中村俊輔(現・横浜F・マリノス)のように高い技術を持つ選手もいましたが、彼らは自分がチームの王様でないと力を発揮できませんでした。しかし、欧州には彼らレベルのテクニックの持ち主はゴロゴロいます。だからこそ、中田はビッグクラブでレギュラーを奪えなかったし、中村はスペインで成功できなかった。その点、香川は独善的なプレーに走ることなく、チームプレーの中で自らの高い技術を発揮できるタイプ。守備にも積極的に参加するし、どんなチームでも活躍できますよ」
そんな香川には、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルといったイングランドのビッグクラブからの獲得の打診があったとも伝えられる。ドルトムントも年俸大幅アップで慰留に努める構えだが、いまだに契約延長に至っていないだけに今夏の移籍も現実味を帯びてくる。
「マンチェスターUといえば、世界でも1、2位を争う名門クラブ。所属選手はスタープレーヤー揃いですが、香川なら十分通用すると思いますよ。同クラブには元韓国代表MFのパク・チソンが所属しており、彼も香川と同じく利他的なチームプレーヤーで活躍できていますからね。香川はパクよりも攻撃センスも技術も格段に優れているわけですから有望です。ぜひ、移籍してもらいたいですね」(同)
欧州で最も成功したアジア人選手として、世界中に知れ渡るのも時間の問題か。
(文=牧隆文)
美形推し&礼賛ばかりのサッカーメディアが「なでしこジャパン」をダメにする!?

「なでしこジャパン2011W杯速報号
2011年08月号」
(ベースボール・マガジン社)
先頃、ポルトガルで開催されたアルガルベカップ2012で準優勝に終わったサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」だが、ロンドン五輪金メダルの勝算はいかほどか。
「決勝戦のドイツ戦でもそうだったように、フィジカルの強い相手だと押し込まれて、持ち前のパスワークも影を潜めていましたね。ドイツに限らず、アメリカやブラジルなど世界の強豪はどこもフィジカルが強いので、五輪へ向けての不安材料だといえるでしょう」(サッカー誌記者)
そもそも、なでしこの世界ランキングはドイツ、アメリカに次いで第3位。順当にいって銅メダルというところ。ただ、今回はエースの澤(穂希)が体調不良で決勝など2試合を欠場した中、準優勝というのは善戦したといえなくもないが……。
「メディアではそうした点を強調して、今回結果について批判がありませんよね。決勝戦ではあまり試合に出ていなかった選手を多く起用しましたが、そこで露呈したのは、選手層の薄さ。やはり、澤や宮間(あや)、川澄(奈穂美)、鮫島(彩)、熊谷(紗希)らの主力におんぶに抱っこというのが実情。今回の大会で果たして選手層の底上げはできたのか、ということをメディアはもっと検証すべきです。新戦力が出てこないと、金メダルは厳しいですよ」(同)
最近メディアでは、INAC神戸に入団した京川舞、仲田歩夢、田中陽子の美形“高卒トリオ”が話題を呼んだ。彼女たちはU-19代表だけにA代表の新戦力として期待が寄せられている。
「確かに、美形ということで話題にもなりやすいし、女子サッカーを盛り上げるためにも彼女たちを取り上げるのは大いに結構だと思うのですが、A代表の新戦力としては時期尚早でしょう。メディアは、もっとシビアになでしこジャパンを見るべきです。とにかく礼賛ばかりのメディアの反応が気がかり。強い代表というのはメディアの厳しい目が育てるものなんです」(同)
考えてみれば、2006年のW杯で「黄金の中盤」などとメディアに持てはやされたジーコジャパンはどうだったか。さんざん国民を期待させたあげく、惨敗を喫しチームが崩壊してしまったことは記憶に新しい。こんなことを繰り返さないためにも、メディアにはいま一度厳しい視点で報じてほしいものだ。
(文=牧隆文)
美形推し&礼賛ばかりのサッカーメディアが「なでしこジャパン」をダメにする!?

「なでしこジャパン2011W杯速報号
2011年08月号」
(ベースボール・マガジン社)
先頃、ポルトガルで開催されたアルガルベカップ2012で準優勝に終わったサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」だが、ロンドン五輪金メダルの勝算はいかほどか。
「決勝戦のドイツ戦でもそうだったように、フィジカルの強い相手だと押し込まれて、持ち前のパスワークも影を潜めていましたね。ドイツに限らず、アメリカやブラジルなど世界の強豪はどこもフィジカルが強いので、五輪へ向けての不安材料だといえるでしょう」(サッカー誌記者)
そもそも、なでしこの世界ランキングはドイツ、アメリカに次いで第3位。順当にいって銅メダルというところ。ただ、今回はエースの澤(穂希)が体調不良で決勝など2試合を欠場した中、準優勝というのは善戦したといえなくもないが……。
「メディアではそうした点を強調して、今回結果について批判がありませんよね。決勝戦ではあまり試合に出ていなかった選手を多く起用しましたが、そこで露呈したのは、選手層の薄さ。やはり、澤や宮間(あや)、川澄(奈穂美)、鮫島(彩)、熊谷(紗希)らの主力におんぶに抱っこというのが実情。今回の大会で果たして選手層の底上げはできたのか、ということをメディアはもっと検証すべきです。新戦力が出てこないと、金メダルは厳しいですよ」(同)
最近メディアでは、INAC神戸に入団した京川舞、仲田歩夢、田中陽子の美形“高卒トリオ”が話題を呼んだ。彼女たちはU-19代表だけにA代表の新戦力として期待が寄せられている。
「確かに、美形ということで話題にもなりやすいし、女子サッカーを盛り上げるためにも彼女たちを取り上げるのは大いに結構だと思うのですが、A代表の新戦力としては時期尚早でしょう。メディアは、もっとシビアになでしこジャパンを見るべきです。とにかく礼賛ばかりのメディアの反応が気がかり。強い代表というのはメディアの厳しい目が育てるものなんです」(同)
考えてみれば、2006年のW杯で「黄金の中盤」などとメディアに持てはやされたジーコジャパンはどうだったか。さんざん国民を期待させたあげく、惨敗を喫しチームが崩壊してしまったことは記憶に新しい。こんなことを繰り返さないためにも、メディアにはいま一度厳しい視点で報じてほしいものだ。
(文=牧隆文)
サッカー長谷部誠 スポーツ報知の「ヴォルフス放出」報道は誤報も迫る正念場

『心を整える。』(幻冬舎)
24日、スポーツ報知がサッカー日本代表主将のMF長谷部誠が所属する独ヴォルフスブルクの放出リストに挙がっていると報じたが、どうやらこれは誤報だったようだ。この報道はドイツのサッカー専門誌「キッカー」の掲載記事を基に報知が報じたものだったが、報知の記者が同誌の記事を誤訳したことが誤報の原因だったという。
「サッカーライターの木崎伸也氏が指摘しているのですが、『キッカー』誌の記事は長谷部のポジションであるダブルボランチのレギュラー争いについて書かれたもので、長谷部がライバルの後塵を拝しているというのが正しい内容だったようです。そこを報知の記者が誤訳してしまい、主観がまじった誤報に至ってしまったということでしょう。木崎氏の指摘を知ってか知らずか、報知も記事を削除しているので誤報なのは間違いない」(サッカー誌編集者)
とりあえず長谷部の早期放出はなさそうだが、あながち報知の記事もデマカセではないのだという。前出のサッカー誌編集者は、次のように指摘する。
「長谷部はボランチだけでなくサイドバックなど複数のポジションをこなせるユーティリティプレーヤーなのですが、現在は他の選手の台頭もあってか必ずしもヴォルフスブルクの主力ではありません。最近では試合に出場するどころか、ベンチ入りさえままならないときもありますからね。長谷部はまだ契約期間を多く残しているので、チームも移籍金を取れるうちに放出する可能性もありますし、何よりも本人がこの状態が続くなら出場機会を求めて移籍志願するかもしれません。いずれにせよ、長谷部にとっては今が正念場でしょう」
昨シーズン、日本代表のW杯ベスト16進出を受けて、多くの日本人選手が独ブンデスリーガに移籍し高評価を得てきた。だが、今シーズンはFW矢野貴章がフライブルクを解雇され、ケルンのDF槙野智章も出場機会を得られず苦しいときを過ごしている。また、昨季はシャルケの主力だったDF内田篤人にしても今季は不動のレギュラーとは言い難い状況。唯一、気を吐いているのはドルトムントのMF香川真司ぐらいだが、その彼にしてもリーグ前半戦は昨季ほどのインパクトは残せなかった。
「過去、欧州に移籍した日本人選手を振り返ってみてもまったく活躍できないか、当初は活躍できても次第に尻すぼみになっていった感は否めません」と前出・サッカー誌編集者が話すように、"2年目のジンクス"を越えられないのが、今も昔も多くの"欧州組"の課題でもある。その意味でも、欧州組の先駆者的存在で安定した実力を示してきた長谷部の動向が注目されるが、「報知の誤報が転じてスクープに」などということにならないよう祈りたいものだ。
(文=牧隆文)
「どうしてこうなった?」サッカー天皇杯 新春からJ2大躍進の怪

天皇杯で優勝したFC東京公式ページより
お正月の風物詩としておなじみの、元日に開催されるサッカー天皇杯決勝。第91回を迎える今年は史上初のJ2同士の対戦で話題を呼んだ。天皇杯はJ1からアマチュアまでが参加するオープントーナメントで、下のチームが上を食う番狂わせが醍醐味のひとつ。しかし、この決勝戦にはJ1勢がひとつも残れなかった。
その少し前に行われたFIFAクラブワールドカップには、地元開催のJリーグ代表としてJ1王者の柏レイソルが出場したが、この柏にしてもJ2で優勝して2011年に昇格したばかりのチーム。
日本サッカーのトップディビジョンであるJ1のレベルが落ちたのではないかと素人目には思えるのだが、実際にはどうなのだろうか?
「半分は当たっていると思います。一流の外国人選手が来なくなりましたし、いい選手はすぐ欧州に引き抜かれていきますからね。ただ、J2のレベルが上がっているということでもあるんです」(サッカーライター)
J1で行き場のない指導者や選手がJ2に行き渡り平準化、J1とJ2の戦力が均衡しつつあるというのだ。
「優秀な監督のおかげでJ2が強くなっているというのは、この天皇杯で優勝したFC東京の大熊清監督も言っていたことです。J1でも強力なのは上位の数チームだけ。J1中位からJ2上位まではほとんど差がないと考えていいでしょう」(サッカー雑誌編集者)
さらに、天皇杯の大会方式そのものがこの結果を生んでいるという説もある。毎年、リーグ戦終了後の12月は契約更改の時期で、公式戦に臨むモチベーションはおしなべて減退気味。下克上に燃えるJ2のほうが有利というわけだ。
それだけでなく、そもそもJ2のほうがチーム強化に適しているという意見すらある。
「チーム数が増えたことで、今後はJ2とその下のJFLとの間で入れ替えが始まるといわれていますが、今まではJ2からJFLへの降格がありませんでした。だから降格の心配をすることなくチームづくりができましたし、J1のようにナビスコカップやACL(AFCチャンピオンズリーグ)といった別種の大会に煩わされることもない。一部の例を除き、日本代表に選手を持っていかれもしませんし」(サッカー関係者)
J2でじっくりチームづくりに取り組んだ結果、J2優勝チームが翌年、即J1で活躍する例が増えている。前述の柏だけでなく、2008年にJ2優勝のサンフレッチェ広島が翌年J1で4位に入った。
ただ、この天皇杯で決勝に進出したFC東京と京都サンガF.C.を含め、話題となったJ2勢はすべてJ1経験組。後発の純粋なJ2クラブが旋風を巻き起こした例はない。
それがJ1のレベルが極端に下がったわけではないという理屈の根拠になってもいる。
「今年はJ2にJ1昇格プレーオフ制度が導入されますから、例年よりも天皇杯の時期にJ2のチームが疲れている可能性もあります。次は巻き返しがあるんじゃないでしょうか」(サッカーライター)
どれだけ理屈をこねてもJ1がJ2に負けている事実に変わりはない。やられっぱなしでは面目が立たないだろう。逆下克上(?)があるかどうか、次の天皇杯が見ものだ。



